JP2013226402A - Wheelchair - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車輪と、シートと、シートの左右に設けられるアームレストと、アームレストの後部に設けられるバックレストと、を含んでなり、ベッドとの間での利用者の移乗を容易に行えるようにした車椅子に関する。 The present invention includes a wheel, a seat, an armrest provided on the left and right sides of the seat, and a backrest provided at the rear portion of the armrest so that a user can easily transfer to and from the bed. Related to the wheelchair.
車椅子には、利用者がベッドとの間で容易に移乗できるように工夫されたものが知られている。例えば特許文献1には、車椅子に着脱可能なレールをベッドと車椅子との間に架け渡して、そのレールに沿って座面部を移動させることで車椅子とベッドとの間での利用者の移乗を可能としたスライド座椅子の発明が開示されている。また、特許文献2には、背もたれシートを、下部に設けた回転軸を支点に起立状態から座面部と平行となる倒伏状態まで移動できるようにして移動スペースを生じさせ、後ろ向きにした車椅子とベッドとの間での利用者の移乗を可能とした車椅子の発明が開示されている。
A wheelchair is known that is devised so that a user can easily transfer to and from the bed. For example, in
しかし、特許文献1の発明においては、レールの高さとベッドの高さとが合わないと使用できない上、座面部のスライド量が大きいため、使用時にバランスを崩すおそれがある。特許文献2の発明も、倒伏させた背もたれシートとベッドとの高さが合わないと使用できないし、フレームやハンドルが移乗の邪魔になる問題もある。
However, in the invention of
そこで、本発明は、ベッドの高さにかかわらず、ベッドとの間で安定したスムーズな移乗が可能となる車椅子を提供することを目的としたものである。 Accordingly, an object of the present invention is to provide a wheelchair that enables stable and smooth transfer to and from the bed regardless of the height of the bed.
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、車輪と、シートと、シートの左右に設けられるアームレストと、アームレストの後部に設けられるバックレストと、を含んでなる車椅子であって、シートを所定のストロークで後方へスライドさせるシートスライド機構と、シートを所定のストロークで上下動させるシート昇降機構と、アームレストを、水平位置と、後端が上方へ跳ね上がる傾動位置との間で変形させるアームレスト跳ね上げ機構と、バックレストを、アームレスト間を閉塞する閉塞位置と、アームレスト間を開放する開放位置との間で変形させるバックレスト変形機構と、を備えたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、バックレストは、左右に二分割されて左右のアームレストにそれぞれ振り分けて設けられることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、バックレストは、背板と、複数のリンクを有して背板を支持し、閉塞位置と開放位置との間での変形に伴って回転するリンク機構とを含み、リンク機構は、閉塞位置において背板に前方から力が加わると、反対方向の力を生じさせて背板を閉塞位置でロックすることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3の構成において、反対方向の力が生じる際には、リンク同士が互いに干渉してリンクの回転を規制することを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項3の構成において、反対方向の力が生じる際には、リンクがストッパに当接してリンクの回転を規制することを特徴とするものである。
In order to achieve the above object, the invention according to
According to a second aspect of the present invention, in the configuration of the first aspect, the backrest is divided into left and right parts and is provided separately to the left and right armrests.
According to a third aspect of the present invention, in the configuration of the first or second aspect, the backrest has a back plate and a plurality of links to support the back plate, and is deformed between the closed position and the open position. The link mechanism is characterized by locking the back plate in the closed position by generating a force in the opposite direction when a force is applied from the front to the back plate in the closed position. It is.
According to a fourth aspect of the present invention, in the configuration of the third aspect, when a force in the opposite direction is generated, the links interfere with each other to restrict the rotation of the link.
According to a fifth aspect of the present invention, in the configuration of the third aspect, when a force in the opposite direction is generated, the link abuts against the stopper to restrict the rotation of the link.
請求項1に記載の発明によれば、ベッドの高さに合わせてシートの高さを調整できる上、シートの後方へのスライドとアームレストの跳ね上げとによって移乗時にシートの周りに広い空間が確保できる。よって、ベッドの高さにかかわらず、ベッドとの間で安定したスムーズな移乗が可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、アームレストやバックレストの変形が左右対称となってシートの周りの空間が左右均等に確保される。よって、左右どちらの向きでも移乗が支障なく行える。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、バックレストが変形するものであっても、ロック機構等を設けることなく、利用者がもたれた際のバックレストの変形を簡単且つ確実に防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3の効果に加えて、リンクの駆動軸にはもたれたことによる回転力が伝わらないため、駆動側に機構的なロックが必要なくなる。また、リンクを利用した合理的な回転規制が可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項3の効果に加えて、リンクの駆動軸にはもたれたことによる回転力が伝わらないため、駆動側に機構的なロックが必要なくなる。
According to the first aspect of the present invention, the seat height can be adjusted in accordance with the height of the bed, and a wide space is secured around the seat at the time of transfer by sliding the seat to the rear and raising the armrest. it can. Therefore, stable and smooth transfer to and from the bed is possible regardless of the height of the bed.
According to the second aspect of the present invention, in addition to the effect of the first aspect, the deformation of the armrest and the backrest is symmetrical, and the space around the seat is evenly secured on the left and right. Therefore, transfer can be performed without any problem in either direction.
According to invention of
According to the fourth aspect of the present invention, in addition to the effect of the third aspect, since the rotational force caused by leaning on the drive shaft of the link is not transmitted, no mechanical lock is required on the drive side. Moreover, rational rotation regulation using a link becomes possible.
According to the fifth aspect of the present invention, in addition to the effect of the third aspect, the rotational force caused by leaning on the drive shaft of the link is not transmitted, so that no mechanical lock is required on the drive side.
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1,2は、車椅子の一例を示す斜視図、図3は車椅子の正面等を示す説明図である。ここに示す車椅子1は、ベース2の前側(図1の左下側)に車輪としての左右一対の前輪3,3を、後側に車輪としての左右一対の後輪4,4をそれぞれ備え、前輪3,3を図示しないモータで駆動させることで走行可能な電動式となっている。ベース2の前側には、前輪3,3を上方から覆うカバー5,5が設けられている。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
1 and 2 are perspective views showing an example of a wheelchair, and FIG. 3 is an explanatory view showing the front of the wheelchair and the like. The
また、ベース2上で前輪3,3の間には、平面視矩形のシート6と、そのシート6を所定のストロークで後方へスライド可能とするシートスライド機構とが設けられている。このシートスライド機構は、シート6を支持する平面視矩形のスライド板7と、そのスライド板7を後方へ移動させる図示しないモータ及び台形ネジによって形成される。図1〜4は、スライド板7と共にシート6が前進位置(通常の使用位置)に維持される状態を示している。スライド板7がシートスライド機構によって後方へ移動すると、シート6は、図5に示す後退位置までスライドすることになる。
Further, on the
さらに、ここには、シート6を所定のストロークで上下動させるシート昇降機構が設けられている。このシート昇降機構は、スライド板7の後端に立設された支持部8と、その支持部8に上方から嵌合され、上端にシート6の前端を水平に連結した昇降部9と、支持部8と昇降部9との間に設けられる図示しないモータ及び台形ネジとによって形成される。
Further, a seat lifting mechanism for moving the
10,10は、左右のカバー5,5上にそれぞれ前端が連結されたアームレストで、図示しないモータとアクチュエータとによるアームレスト跳ね上げ機構によって、図1〜3に示す水平位置と、後端が上方へ跳ね上がる図4,5の傾動位置との間で変形可能となっている。
そして、アームレスト10,10の後部には、バックレスト11が設けられている。このバックレスト11は、アームレスト10,10間の両外側に位置する一対の第1背板12,12と、第1背板12,12の内側に位置する一対の第2背板13,13とからなる。これらが左右に振り分けられて、第1背板12,12の外端がアームレスト10の後端へそれぞれ回転可能に連結され、第1背板12,12の内端が第2背板13,13にそれぞれ回転可能に連結されて、バックレスト11が左右に二分割された格好となっている。
And the
また、各第1背板12は、図示しないモータ及びギヤによって、図1〜3に示すようにアームレスト10から内側に折曲する折曲位置と、図4〜7に示すようにアームレスト10と直線状となる後方への突出位置との間で回転可能となっている。各第2背板13は、第1背板12との間に設けられた図示しないリンク機構によって、第1背板12の折曲位置では、図1〜3に示すように第1背板12と連続板状となる伸長位置に保持され、第1背板12の突出位置では、図4〜7に示すように第1背板12側へ重なるように折り畳まれる折り畳み位置に保持されるようになっている。
Further, each
以上の如く構成された車椅子1においては、通常の使用時は、シート6は前進位置、アームレスト10,10は水平位置、バックレスト11は、第1背板12,12が折曲位置、第2背板13,13が伸長位置となる。ここで右側のアームレスト10に設けられた操作レバー(ジョイスティック)14を操作することで、前輪3,3を駆動させて任意の方向へ走行させることができる。
In the
一方、この車椅子1は、取り外し可能な携帯端末から無線通信を介して遠隔操作できるようになっている。15は、左側のアームレスト10に設けられたホルダ16に保持された携帯端末で、利用者は、車椅子1とベッドとの間での移乗を行う際には、後述するように携帯端末15に順番に表示されるボタンに触れることで、車椅子1に搭載された制御装置(不図示)に指令して車椅子1を変形させることができる。
On the other hand, this
まず、車椅子1からベッドへ移乗する際の動作を説明する。
車椅子1を後ろ向きにしてベッドの側方へ近づけた状態で、携帯端末15に表示される「アームレスト/バックレスト変形」ボタンにタッチすると、図4〜7に示すように、アームレスト10,10が水平位置から跳ね上げ位置へ移動すると共に、バックレスト11は、第1背板12,12が伸長位置に、第2背板13,13が折り畳み位置にそれぞれ移動する。よって、シート6に利用者が座った状態であっても、干渉することなくアームレスト10及びバックレスト11は変形できる。
First, the operation when transferring from the
When the “armrest / backrest deformation” button displayed on the
次に、携帯端末15に表示される「後方スライド」ボタンにタッチすると、スライド板7が後方へスライドしてシート6を利用者を座らせたまま後退位置へ移動させる。これにより、シート6がベッドの上方に移動する。次に、携帯端末15に表示される「シート下降」ボタンにタッチすると、図8,9に示すように、シート6が下降してベッドB上に載置される。シート6には、ベッドB上での載置位置を検出してシート昇降機構の動作を停止させるセンサが設けられている。
こうして利用者Hは、端座位の姿勢のままシート6ごとベッドB上に移動することになるため、そのままベッドB上に移乗して仰臥することができる。
Next, when the “rear slide” button displayed on the
In this way, the user H moves on the bed B together with the
このとき、アームレスト10,10は跳ね上げ位置へ移動してシート6もカバー5,5から離れた後退位置に移動しているので、シート6の前方及び左右には広い空間が確保されている。よって、シート6からベッドBへの移乗は支障なく行える。
その後、ベッドB上の利用者が、ホルダ16から取り外した携帯端末15に表示される「待機」ボタンにタッチすると、シート6がベッドBの上方へ上昇すると共に、スライド板7が前方へスライドしてシート6が前進位置へ移動する(待機位置へ変形)。これで車椅子1からベッドBへの移乗は完了する。
At this time, since the
Thereafter, when the user on the bed B touches the “standby” button displayed on the
一方、ベッドBから車椅子1へ移乗する際は、携帯端末15に表示される「移乗」ボタンにタッチすると、待機位置からスライド板7が後方へスライドしてシート6が後退位置へ移動した後、シート6が下降してベッドB上に載置される。よって、利用者はベッドB上からシート6へ移乗して再び図8,9のように端座位になることができる。このときもアームレスト10,10は跳ね上げ位置のままで、シート6は後退位置にあるので、シート6の前方及び左右には広い空間が確保されてシート6への移乗は支障なく行える。
On the other hand, when transferring from the bed B to the
ここから携帯端末15に表示される「シート上昇」ボタンにタッチすると、シート6が上昇してベッドBから離れる。次に、携帯端末15に表示される「前方スライド」ボタンにタッチすると、スライド板7が前方へスライドしてシート6を利用者を座らせたまま前進位置へ移動させる。
そして、携帯端末15に表示される「アームレスト/バックレスト変形」ボタンにタッチすると、アームレスト10,10は跳ね上げ位置から水平位置へ移動すると共に、バックレスト11は、第1背板12,12が折曲位置に、第2背板13,13が伸長位置にそれぞれ移動して車椅子1は元の形態に復帰する。よって、操作レバー14を使用した通常の走行が可能となる。
When the “seat up” button displayed on the
When the “armrest / backrest deformation” button displayed on the
このように、上記形態の車椅子1によれば、シート6を所定のストロークで後方へスライドさせるシートスライド機構と、シート6を所定のストロークで上下動させるシート昇降機構と、アームレスト10,10を、水平位置と、後端が上方へ跳ね上がる傾動位置との間で変形させるアームレスト跳ね上げ機構と、バックレスト11を、アームレスト10,10間を閉塞する閉塞位置と、アームレスト10,10間を開放する開放位置との間で変形させるバックレスト変形機構と、を備えたことで、ベッドBの高さに合わせてシート6の高さを調整できる上、シート6の後方へのスライドとアームレスト10の跳ね上げとによって移乗時にシート6の周りに広い空間が確保できる。よって、ベッドBの高さにかかわらず、ベッドBとの間で安定したスムーズな移乗が可能となる。
Thus, according to the
特にここでは、バックレスト11は、左右に二分割されて左右のアームレスト10にそれぞれ振り分けて設けられるようになっているので、アームレスト10やバックレスト11の変形が左右対称となってシート6の周りの空間が左右均等に確保される。よって、左右どちらの向きでも移乗が支障なく行える。
In particular, here, the
なお、上記形態では、アームレスト及びバックレストの変形とシートのスライドとが携帯端末の操作によってそれぞれ個別に行われるようになっているが、携帯端末の1回の操作でアームレスト及びバックレストの変形とシートのスライドとが連続して行われるようにしても差し支えない。
また、バックレストは、左右に二分割して左右のアームレストに振り分けて設けるようにしているが、二分割せずに一方のアームレストにのみ回転可能に連結し、他方のアームレストとの間を閉塞する閉塞位置と、アームレスト間を開放する開放位置との間で変形させるようにしてもよい。
In the above embodiment, the deformation of the armrest and the backrest and the sliding of the seat are individually performed by the operation of the mobile terminal. However, the deformation of the armrest and the backrest can be performed by one operation of the mobile terminal. It does not matter if the sliding of the sheet is performed continuously.
In addition, the backrest is divided into left and right parts and distributed to the left and right armrests. However, the backrest is not divided into two parts and is rotatably connected to only one armrest and closes between the other armrest. You may make it deform | transform between an obstruction | occlusion position and the open position which opens between armrests.
一方、シートスライド機構及びシート昇降機構は、上記形態のようにモータ及び台形ネジを利用したものに限らず、例えば台形ネジに代えてボールネジ等の他のアクチュエータを利用する等、適宜設計変更できる。アームレスト跳ね上げ機構やバックレスト変形機構においても、アームレストやバックレストの所望の変形動作が可能であれば、適宜設計変更可能である。 On the other hand, the seat slide mechanism and the seat elevating mechanism are not limited to those using a motor and a trapezoidal screw as in the above embodiment, and can be appropriately changed in design, for example, using another actuator such as a ball screw instead of the trapezoidal screw. Also in the armrest flip-up mechanism and the backrest deformation mechanism, the design can be appropriately changed as long as the desired deformation operation of the armrest and the backrest is possible.
ところで、上記形態の車椅子においては、バックレストが左右に二分割されて左右のアームレストにそれぞれ振り分けて設けられているため、バックレストが開放位置へ変形する方向と利用者がもたれた際の加重方向とが同一となる。よって、もたれた際にバックレストが開かないように回転防止のロック機構や、セルフロックするようなギヤ比が必要となり、構造が複雑化して重量も大きくなってしまう。
そこで、ロック機構等を設けることなく、利用者がもたれた際のバックレストの変形を簡単且つ確実に防止することができる車椅子の変更例を以下に説明する。但し、バックレスト以外の車椅子の構造は上記形態と同じであるため、バックレスト以外の説明は省略する。
By the way, in the wheelchair of the said form, since the backrest is divided into right and left and it distributes to the left and right armrests respectively, the direction in which the backrest is deformed to the open position and the weighting direction when the user leans Are the same. Therefore, a lock mechanism for preventing rotation and a gear ratio for self-locking are required so that the backrest does not open when leaning, and the structure becomes complicated and the weight increases.
Therefore, an example of changing a wheelchair that can easily and reliably prevent the deformation of the backrest when the user leans without providing a lock mechanism or the like will be described below. However, since the structure of the wheelchair other than the backrest is the same as the above-described form, the description other than the backrest is omitted.
図10は、バックレスト11の右側部分を示す斜視図、図11はその平面、左側面、正面、右側面をそれぞれ示す説明図である。なお、バックレスト11の左側部分は左右対称となる同一構造であるため、ここでは右側部分のみについて説明する。
20は、アームレスト10の後面に取り付けられるブラケットで、正面視が矩形状の取付板21と、その取付板21の上下に固着されて後方へ突出する支持板22,22とからなる。このブラケット20に、リンク機構23を介して第2背板13が連結されている。このリンク機構23は、上下一対となる第1リンク24,24と、同じく上下一対となる第2リンク25,25とを備え、第1リンク24の円形状の外端24aと、第2リンク25の円形状の外端25aとが、それぞれ軸26,27によって支持板22へ水平回転可能に連結されている。ここでは第1リンク24の軸26よりも第2リンク25の軸27の方が後方外側に配されている。また、第1リンク24は第2リンク25よりもやや長く形成されている。
FIG. 10 is a perspective view showing the right side portion of the
A
第2背板13は、第1リンク24と第2リンク25との円形状の内端24b、25bに連結されている。ここでの第2背板13は、上側の第1、第2リンク24,25を越えて上方へ突出する長さを有する矩形状の主板部13aと、主板部13aの前面に貼着されるクッション部13bとからなり、主板部13aの外縁には、第1、第2リンク24,25の内法に収まる幅で外側へ突出する一対の連結棒28,28が設けられている。ここでは上側の第1、第2リンク24,25の内端24b,25bが上側の連結棒28の上面に、下側の第1、第2リンク24,25の内端24b,25bが下側の連結棒28の下面にそれぞれ軸29,30によって水平回転可能に連結されている。
The
この連結位置は、軸29が連結棒28の中間部位に、軸30が連結棒28の外端に位置するように設定されている。そして、第2背板13が正面に正対して左右方向と平行となる通常時(アームレスト10,10間の閉塞位置)では、第1リンク24は、平面視では内端24bが外端24aよりも後方となる傾斜姿勢となり、第2リンク25は、平面視で連結棒28と略平行な左右方向の向きとなって、第1リンク24の内端24bよりも外側に位置する第2リンク25の内端25bは、第1リンク24の後面に当接している。31は、軸29,30の位置で連結棒28,28間に架設されたバーである。また、第1背板12は、第1リンク24の左右方向の中央部で第1リンク24の前面に取り付けられている。
This connecting position is set so that the
以上の如く構成された車椅子1においては、車椅子1からベッドへ移乗する際に「アームレスト/バックレスト変形」ボタンにタッチすると、アームレスト10内に設けた図示しないモータが駆動し、第1リンク24,24の軸26,26間に設けられる図示しない減速機を介して軸26,26を回転させることで、図10,11の閉塞位置から第1リンク24,24を平面視で時計回りに水平回転させる。すると、図12に示すように、第2背板13の連結棒28,28を介して第2リンク25,25も時計回りに水平回転を開始する。
In the
このとき、第2リンク25,25は、外端25aが第1リンク24の外端24aよりも後方外側にあり、内端25bが第1リンク24の内端24bよりも外側にあって連結棒28,28の先端に連結されているので、第2背板13は、平面視で第1リンク24の軸29を中心として反時計回りに回転しながら後退する。この第2背板13の回転量は、図13,14に示すように、第1、第2リンク24,25の回転が進むにつれて前後方向での第2リンク25の内端25bと第1リンク24の内端24bとの距離を大きくすることで徐々に大きくなる。
そして、第1、第2リンク24,25が略90°回転して停止した図15の位置では、第2背板13の回転量は最大となって折り畳まれた状態となる。なお、第2背板13のクッション部13bには、折り畳まれた状態での第1背板12との干渉を回避する逃げ部13cが形成されている。
At this time, the
Then, at the position of FIG. 15 where the first and
このようなバックレスト11の変形動作に対し、図10,11に示す閉塞位置では、利用者が第2背板13にもたれることで、第2背板13には、軸29を中心とした時計回り方向への回転付勢が働き、第2リンク25には反時計回り方向への回転付勢が働く。この回転付勢は、上述したバックレスト11の変形動作の際の回転方向と逆になる。すなわち、変形するためには第2背板13は反時計回り方向へ、第2リンク25は時計回り方向へそれぞれ回転できなければならないが、閉塞位置ではこれを阻止する方向への回転付勢が働くため、第2背板13にもたれている限りバックレストの変形は常にロックされることになる。
また、第2背板13にもたれている際、反時計回り方向への回転付勢が働く第2リンク25は、内端25bが第1リンク24に当接することでそれ以上の回転が阻止されるため、そのまま第1、第2リンク24,25の姿勢は維持される。
In contrast to the deformation operation of the
Further, the
このように、上記変更例の車椅子1によれば、バックレスト11は、第2背板13と、第1、第2リンク24,25を有して第2背板13を支持し、閉塞位置と開放位置との間での変形に伴って回転するリンク機構23とを含み、リンク機構23は、閉塞位置において第2背板13に前方から力が加わると、反対方向の力を生じさせて第2背板13を閉塞位置でロックするようになっているので、バックレスト11が変形するものであっても、ロック機構等を設けることなく、利用者がもたれた際のバックレスト11の変形を簡単且つ確実に防止することができる。
Thus, according to the
特にここでは、第2背板13に反対方向の力が生じる際には、第1、第2リンク24,25同士が互いに干渉して第1、第2リンク24,25の回転を規制するようにしたことで、駆動軸である第1リンク24の軸26にはもたれたことによる回転力が伝わらないため、駆動側に機構的なロックが必要なくなる。また、リンクを利用した合理的な回転規制が可能となる。
In particular, here, when a force in the opposite direction is generated on the
なお、上記変更例では、第2背板13にもたれた際の第2リンク25の回転を第1リンク24に当接させることで防止しているが、これに限らず、図16に示すように、ブラケット20の支持板22に、閉塞位置で第2リンク25の内側に当接するストッパ32を設けてもよい。この場合、閉塞位置で第2背板13に利用者がもたれた際に第2リンク25に反時計回り方向への回転付勢が生じても、ストッパ32によって回転が規制される。よって、軸26にはもたれたことによる回転力が伝わらないため、駆動側に機構的なロックが必要なくなる。
勿論この場合も開放位置への変形の際には、図17に示すように第2リンク25は時計回り方向、すなわちストッパ32から離れる方向へ回転するため、ストッパ32を設けてもリンク機構23の動作には支障がない。
In the above modification, the rotation of the
Of course, in this case as well, when the
一方、リンク機構は上記変更例に限らず、閉塞位置で利用者がもたれた際にその加重方向と反対方向の力を生じさせる構造であれば適宜変更可能で、例えば2つのリンクをクロスさせてリンク機構を形成することも考えられる。 On the other hand, the link mechanism is not limited to the above modification example, and can be changed as appropriate as long as the structure generates a force in the opposite direction to the weighting direction when the user leans at the closed position. For example, two links are crossed. It is also conceivable to form a link mechanism.
1・・車椅子、2・・ベース、3・・前輪、5・・カバー、6・・シート、7・・スライド板、10・・アームレスト、11・・バックレスト、15・・携帯端末、B・・ベッド、H・・利用者、20・・ブラケット、23・・リンク機構、24・・第1リンク、25・・第2リンク、26,27,29,30・・軸、28・・連結棒、32・・ストッパ。
1 .... Wheelchair, 2 .... Base, 3 .... Front Wheel, 5 .... Cover, 6 .... Seat, 7 .... Slide Plate, 10 .... Armrest, 11 .... Backrest, 15 .... Mobile Terminal, B. · Bed, H · · User, 20 · · Bracket, 23 · · Link mechanism, 24 · · First link, 25 · · Second link, 26, 27, 29, 30 · · Shaft, 28 · · Connecting
Claims (5)
前記シートを所定のストロークで後方へスライドさせるシートスライド機構と、
前記シートを所定のストロークで上下動させるシート昇降機構と、
前記アームレストを、水平位置と、後端が上方へ跳ね上がる傾動位置との間で変形させるアームレスト跳ね上げ機構と、
前記バックレストを、前記アームレスト間を閉塞する閉塞位置と、前記アームレスト間を開放する開放位置との間で変形させるバックレスト変形機構と、
を備えたことを特徴とする車椅子。 A wheelchair comprising a wheel, a seat, an armrest provided on the left and right of the seat, and a backrest provided at a rear portion of the armrest,
A seat slide mechanism for sliding the seat backward with a predetermined stroke;
A seat lifting mechanism for moving the seat up and down with a predetermined stroke;
An armrest jumping mechanism for deforming the armrest between a horizontal position and a tilting position where the rear end jumps upward;
A backrest deformation mechanism for deforming the backrest between a closed position for closing between the armrests and an open position for opening between the armrests;
A wheelchair characterized by comprising
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JP2013064655A Pending JP2013226402A (en) | 2012-03-30 | 2013-03-26 | Wheelchair |
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JP (1) | JP2013226402A (en) |
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2013
- 2013-03-26 JP JP2013064655A patent/JP2013226402A/en active Pending
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