JP2013221777A - 流量計測器および配管群の流量計測方法 - Google Patents

流量計測器および配管群の流量計測方法 Download PDF

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直樹 井上
Kazuhiro Yoshida
和弘 吉田
Shinya Ogumo
信哉 小雲
Kenta Ichikawa
健太 市川
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Abstract

【課題】ボイラ等の管寄せ部に接続される枝管(伝熱管)や、急縮小管等を流れる流体の流量を安定して計測でき、設置等の計測準備の負担が大幅に軽減される流量計測器を提供することを目的とする。
【解決手段】配管10内を流れる流体11の流量を計測する流量計測器1は、上流側に再付着距離までの縮流効果により流体を整流できるオリフィス21を、下流側に流速計測部4を、それぞれ有し、流速計測部4は、オリフィス21から、再付着距離Lrと整流距離Ldを合計した距離L=Lr+Ld以上離れた整流された流体11の流速を計測できる位置に設置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボイラ等の管寄せ部に接続される枝管(伝熱管)や、急縮小管等のように流体の態様が変化して偏流が発生する箇所でも流体の流量を安定して計測でき、設置等の計測準備も大幅に簡略化される流量計測器および配管群の流量計測方法に関するものである。
配管内を流れる流体の流量を計測する方法に、ピトー管等の流速計を用いて配管の特定の位置での流体の流速を計測し、その位置での配管の断面積を乗じて流量を求める方法がある。この方法では、流速計を設置する位置において、配管長手方向に直交する面内で流体の流速が概ね均一で、計測した流速が平均流速と見なせれば、流量を安定して正確に計測することができる。しかしそのためには、上流側に十分長い直管部を設ける等して、流れを安定させる必要があり、配管長手方向に長くなってしまうため、特許文献1等のように上流側にハニカム格子状の整流器を設けて流量計測の全長をコンパクトにする方法が知られている。
特開平11−118547号公報
一方、図3に示すように、ボイラや蒸気発生器等、熱交換器の管寄せ部71には、多数の枝管72が接続されるが、各枝管72の入り口付近は、流れの方向や広さの変化に起因して流体の流れが安定しない。また、図4に示す急縮小管75のように配管径dが大きく変化する急縮小部76付近も同様である。前述のように、各枝管72や急縮小管75の流体の流量を、流れが安定する位置で計測しようとすると、計測部の上流側に整流するための距離L2(図4参照)を確保するか、特許文献1のように整流器を追加する必要があった。
例えば、特許文献1の流量計を図3の管寄せ部71の枝管72に設置する場合、入口から一定距離L1以上離れた直管部に、予め流量計73の長さ分の距離を空けて2つのフランジ74を設けて、流量計73を着脱可能に接続する等の設置作業が必要となる。しかし、多数の枝管72が林立する管寄せ部71では枝管72同士の間隔も狭くアクセスが困難なため、流量計73を一度設置すると計測対象の配管10を他の配管に変更することは容易ではなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、熱交換器の管寄せ部71に接続される枝管(伝熱管)72や、急縮小管75等を流れる流体の流量を安定して計測でき、設置等の計測準備の負担が大幅に軽減される流量計測器および配管群の流量計測方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の流量計測器および配管群の流量計測方法は以下の構成を採用する。
すなわち、本発明にかかる配管内を流れる流体の流量を計測する流量計測器は、上流側に再付着距離までの縮流効果により流体を整流できるオリフィスを、下流側に流速計測部を、それぞれ有し、流速計測部は、オリフィスから、再付着距離Lrと整流距離Ldを合計した距離L=Lr+Ld以上離れた整流された流体の流速を計測できる位置に設置されることを特徴とする。
再付着距離Lrは、オリフィスの孔径d1や厚さt等の寸法や配管径、流体の性状等を設定すれば、解析や実験で予め求めることができる。また、整流距離Ldも同様に解析や実験で予め求めることができる。このように、オリフィスから流速計測部までの距離を、再付着距離Lrと整流距離Ldを合計した距離L=Lr+Ld以上に設定することで、安定した流速が得られ、値の精度や再現性も把握できる。
また、整流器として形状が単純なオリフィスを採用するので、特許文献1のようなハニカム格子状の整流器と比較してメンテナンスが容易である。
本発明の流量計測器では、オリフィスを備える整流部と、オリフィスを通過した流体の流れが確実に安定する計測位置に流速計測部を設置するために、オリフィスと流速計測部の間に延長管部を挟んで、整流部と延長管部および流速計測部を一体構造にした。これにより、オリフィスと流速計測部を個別に配管に直接設置する場合と比較して、オリフィスと流速計測部の間の距離を精度よく管理できるようになり、計測精度(バラつき)と計測の再現性が向上する。このため、設置の際に現場での寸法管理が簡略化され、計測準備の作業効率が向上する。
更に、本発明の流量計測器では、整流部、延長管部および流速計測部を、別体に分割可能な組立式にしたため、オリフィスや流速計測部に不具合が発生したとき等に容易にメンテナンスすることができる。
また、本発明の流量計測器は、流速検出部の下流側に計測対象の配管との接続部を有し、整流部の上流側には接続部を有しない構成とするので、例えば流量計測器を枝管の入り口部に設置する場合にも、従来のように枝管を切断したりフランジを外したりして、枝管の途中に流量計測器を挿入設置する必要がなくなり、設置や取外しが容易になる。
本発明の流量計測器の接続部は配管に着脱容易に接続するので、管寄せ部のように計測対象の配管(枝管)が多い場合、設置や交換の作業が容易である。
また、本発明の流量計測器の接続部は、ネジの螺合で計測対象の配管と接続するので、本発明の一体構造の流量計測器は計測対象の配管の端部に予め形成したネジにねじ込むだけで、取付け、取外し可能になる。
本発明の流速計測部には、流れ方向に直交して配置された2本の円筒からなり、円筒のうち上流側の円筒は上流に向けて全圧計測用孔を有し、下流側の円筒は側方から下流方向の範囲に静圧計測用孔を有すピトー管を採用する。これにより、流速計測にオリフィスを採用する差圧式流速計等と比べて余計な圧損を必要とせず、直管長も短く構成できる。
また、本発明の配管群の流量計測方法は、計測対象配管群のうち一の配管の端部に、整流部、延長管部、流速計測部および接続部を備えた一体型流量計測器を、接続部を用いて設置する第1工程と、この配管の流量を計測する第2工程と、この配管から接続部を用いて一体型流量計測器を取り外して他の計測対象配管に再設置する第3工程と、一体型流量計測器を再設置した計測対象配管の流量を計測する第4工程を有し、第1工程と第2工程を実施した後、第3工程と第4工程とを繰り返す。
これにより、計測対象の配管が多くても、適切な個数の計測器で、任意に計測対象の配管を選んで、容易に、かつ精度・再現性よく各配管の流量が計測できる。
さらに、本発明の配管群の流量計測方法は、複数の前記一体型流量計測器を用い、前記計測対象配管群のうちの複数の計測対象配管の流体の流量を並行して計測する。
本発明の一体型流量計測器は、寸法管理が容易であるので、計測精度が一定の範囲に揃った流量計測器を、複数組製作することができる。これにより、計測対象の配管が多くても、適切な個数の計測器で、並行して計測作業を行うことが可能になり、計測作業の効率を上げることができる。
本発明の流量計測器は、予めオリフィスによって生じる再付着距離と整流距離を考慮して、流速が安定するようにオリフィスと流速計測部との間の距離を定めるため、得られる値の精度や再現性が把握でき、流量計測器の全長も必要最低限に抑えることができる。
また、一体構造をしており、計測対象配管の入り口部分にねじ込んで取り付けるため、設置性に優れており、多数の配管の流量を同時並行で計測することも可能になる。
さらに、整流にはオリフィスを採用し、オリフィス・延長管部・流速計測部が分解組立を前提として構成されているので、メンテナンス性にも優れている。
本発明の一実施形態にかかる流量計測器を示した縦断面図である。 図1の流量計測器内部の流体の挙動の説明するための縦断面図である。 管寄せ部を示す斜視図である。 急縮小管での流量計測を説明するための縦断面図である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図1及び図2を用いて説明する。
本実施形態に係る流量計測器1の構成を、図1を用いて説明する。
流量計測器1は、図1において左方の上流側から右方の下流側に向かって、整流部2、延長管部3及び流速計測部4を直列に接続した状態で、一体に構成されている。計測対象の流体11は、流量計測器1の内部を、整流部2、延長管部3及び流速計測部4の順に流れる。計測対象の流体11としては、典型的には水等の液体が挙げられるが、もちろん気体であっても適用可能である。
これらの接続は、例えば、ネジの螺合により、組立・分解可能であることが望ましい。即ち、流量計測器1は、整流部2と延長管部3、および延長管部3と流速計測部4が、ネジによる螺合で結合される。螺合の固定には例えばダブルナットや緩み止材等を使用し、計測中に緩まないようにする。
整流部2は、有蓋円筒形状をしており、蓋部の中央にオリフィス21を有している。円筒部内側面には雌ネジが形成されており、延長管部3外側面に形成された雄ネジに接続される。
延長管部3は、略円筒形状をした延長管であり、一端には整流部2と螺合できるよう外側面に雄ネジが形成されており、他端には管径拡大部を有し、内側面に形成された雌ネジで流速計測部4の外側面に接続される。延長管部3の長さは、後述するように、オリフィス21と流速計測部4との距離から定められる。
流速計測部4は、延長管部3と同様に略円筒形状をしており、一端には延長管部3と接続する雄ネジが設けられ、他端には計測対象配管10と接続する接続部5が設けられている。接続部5は、内側面に雌ネジが形成された管径拡大部を有している。なお、接続部5は、流速計測部4と別体に形成しても良い。この場合、接続部5と流速計測部4は螺合等の方法で接続される。
これに加えて流速計測部4は、その本体部の外部に設置された差圧計65を有し、また、円筒内部にはピトー管6を有する。
ピトー管6は、流体11の流れ方向に直交して流体計測部4の管内に配置された2本の円筒61,62からなり、上流側の円筒61は、上流に向けて全圧計測用孔63を有し、下流側の円筒62は側方から下流方向の範囲に静圧計測用孔64を有する。全圧計測用孔63は流体11の上流側方向に、静圧計測用孔64は下流側の円筒の側方から下流方向の範囲に設けられる。
更に、両円筒61,62は、これら円筒61,62の差圧を計測する差圧計65に接続され、ここで得られた全圧と静圧の差圧である動圧と、別途計測された流体11の温度や予め把握されている流体11の密度から、流速を求めることができる。
図3に示したように、通常の管寄せ部71の枝管72は円筒である。計測対象の配管10の端部が管寄せ部71に突出している場合は、接続部5の雌ネジにて計測対象の配管10に予め形成された雄ネジで螺合する。計測対象の配管10への着脱は、この接続部5での着脱のみで行うことができる。管寄せ部71に対して計測対象の配管10の端部が突出しない場合は、接続部5に雄ネジ、配管10に雌ネジを形成して螺合させても良い。
なお、計測対象の配管10が、例えば角管の空調ダクトであって、円筒ではない場合にも、差し込みや、フランジ接続等、ネジの螺合以外の接続手段を採用すれば、本発明の流量計測器を適用することができる。
ここで、延長管部3の長さを決定する方法を、図2を用いて説明する。
本実施形態の流量計測器1が計測対象とする配管10に流入する流体11は、管寄せ部71等から配管10に流入する際に管径も、流れの方向も大きく変化するため、整流状態ではないと考えられる。流量あるいは流速を計測するためには、流れが整流であることが必要なので、本実施形態の流量計測器1では整流を目的にオリフィス21を設けている。
整流部2に設けられたオリフィス21は縮流効果を有し、これにより流量計測器1に入る前の流体11の流れが乱流状態にあっても安定化することができる。ただし、孔径dのオリフィス21を通過した直後は、管径がDまで拡大するため、再付着する位置12までは配管内壁から剥離した流れである。
図2左側の孔径dのオリフィス21から延長管部3に流入した流体11は、ピトー管6を備えた流速計測部4を経由して、接続部5によって結合された計測対象の配管10に至る。このとき、流体11はオリフィス21を通過してから再付着点12までの距離Lrの間は内壁13から剥離している。また、再付着点12から距離Ldの間は管中央部と内壁の間には速度差のある層流状態であるので、平均流速を計測するには不適当である。このため、ピトー管6で全圧の計測に使用する上流側の円筒61は、再付着点12から距離Ld以上離れた流速が平均化される位置、即ちオリフィス21から距離L=Lr+Ld以上離れた位置に設置する。図1に示すように、延長管部3の長さLexは、流速計測部4入口から上流側の円筒61までの長さLe0を考慮して、Lex=Lr+Ld−Le0以上と決定することができる。
ここで、再付着距離Lrは、予め解析や実験で求めることができる。例えば、「オリフィス急拡大付着流れに発生する渦構造に関する実験的研究 日本航空宇宙学会 1999年 第31回 流体力学講演会」には、オリフィス直径D=30mm、下流の配管の内径80mm、長さ700mm、オリフィスのステップ高さH=25mmの条件で主流流速U0=15m/sで試験したところ、オリフィスから再付着点Xr(図2で12で示す点)までの距離LrはLr=10.6Hと確認されたと報告されている。また、整流距離Ldも同様に予め解析や実験で求めることができる。このように、オリフィス21から、流速計測部までの距離を、再付着距離Lrと整流距離Ldを合計した距離L=Lr+Ld以上に設定することで、安定した流速が得られ、値の精度や再現性も把握できる。
複数の計測対象の配管10がある場合、上述した構成の流量計測器1は、以下のように使用される。
予め、整流部2、延長管部3、流速計測部4を接続し、一体型の流量計測器1を構成し、校正を行っておく。また、計測対象の配管10の端部には予め流量計測器1を接続できるよう雄ネジが形成されている。また、ここでは差圧計65は流速計測部4と一体になっているものとして説明するが、差圧計65を別体に設置する場合は適宜着脱するものとする。
最初の計測の準備として、流体の流量を計測する計測対象の配管10の端部に、一体型の流量計測器1の接続部5をねじ込んで設置する(第1工程)。
次に、計測対象の配管10に流体11を流して、予め設定された計測条件を満足したら、流体11の流量を一体型の流量計測器1で計測する(第2工程)。
前の工程での計測が終了すると、流体11を流すのを止め、適宜排水等した後、接続部5を用いて計測対象の配管10から流量計測器1を取り外す。ここで、まだ未計測の計測対象の配管10が残っていれば、その未計測の計測対象の配管10に流量計測器1の接続部5を再びねじ込んで設置する(第3工程)。
流量計測器1を計測対象の配管10に設置した後、計測対象の配管10に流体11を流し、予め設定された計測条件を満足したら、流量の計測を行う(第4工程)。
本実施形態の流量計測器1は、整流部2から流速計測部4まで、再現性を有して繰り返し計測することが可能なので、第1工程、第2工程を実施した後、未計測の計測対象の配管10が無くなるまで、第3工程と第4工程を繰り返すことで、複数の計測対象の配管10をすべて計測することができる。
複数の計測対象の配管10がある場合、上述した計測方法では、計測対象の配管10の数だけ計測を繰り返す必要がある。計測する配管10の数が多い場合は以下のように流量計測計1を複数用意して同時並行で計測を行えば計測作業の効率を上げることができる。
具体的には、整流部2、延長管部3、流速計測部4を接続した複数の流量計測器1を用意し、それぞれ事前に計測値の校正を行って補正値を得ておく。上述の計測方法において一度に複数の流量計測器1の設置・取外しを行い、計測値を流量計測器毎の補正値で補正すれば、相互に比較可能な互換性のあるデータが得られる。
以上の通り、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態の流量計測器1は整流部2から流速計測部4までを一体構造にしたため、オリフィス21からピトー管6までの距離Lを予め調整し、固定することができる。Lの調整には、数通りの長さの延長管部3を用意しておき選択する、あるいは整流部2と延長管部3との接続部の螺合部で微調整する等の方法がある。一度Lを固定すれば、温度や流体の密度等を管理すれば再現性のある計測が可能である。すなわち、事前に流量計測器1を校正しておくことができるので、計測精度(バラつき)と計測の再現性が向上する。
オリフィス21や、流速計測部4を個別に配管10に設置する場合、必ずしも図面通りの形状とは限らない計測対象の配管10を前提にした設置となることから、枝管の組立状況、設置者の技能等により、取り付け位置や間隔等の条件を同じに保って、再現性を持たせることは困難である。しかし、本実施形態の流量計測器1は、整流部2と流速計測部4とが一体に構成されていることから、オリフィス21を通過した流体の流れが確実に安定する計測位置に、流速計測部4を事前に精度よく設置することができる。これにより、オリフィス21と流速計測部4を個別に配管10に直接設置する場合と比較して、オリフィス21と流速計測部4の間の距離を精度よく管理できるので、計測精度(バラつき)と計測の再現性が向上する。このため、設置の際に現場での寸法管理が簡略化され、計測準備の作業効率が向上する。
流量計測器1は分解可能なので、オリフィス21や流速計測部4に異物の詰まりが発生するような不具合が発生したときや、オリフィス21と流速計測部4との間の距離の調整等も容易にメンテナンスすることができる。
特に、整流器として形状が単純なオリフィス21は、ハニカム格子等よりも格段にメンテナンスが容易である。
オリフィス21からピトー管6までの距離Lの最小値が設定されるため、計測値の信頼性を確保したまま、流量計測器1の全長を必要最小限に小さくできる。
流量計測器1の取り付け位置は配管の入り口部なので、従来のように枝管72を切断したり、フランジ74で接続したりして、枝管72の途中に流量計測器1を挿入設置する必要がなくなる。これに加え、計測対象の配管10に対して、ねじ込み式にすれば、設置や取外しが飛躍的に容易になる。
流速の計測にはピトー管6を採用したため、計測部にオリフィスを内蔵させ、その上下流で差圧を計測する差圧式流速計と比較し、余計な圧損を必要とせず、直管長も短く構成できる。
本実施形態の流量計測器1は一体構造であり、整流部2と流速計測部4との位置関係や、整流部2から流速計測部4までの流路である管の内径を同一条件に揃えられるので、計測条件を再現できる。事前に位置関係を精度良く計測・調整でき、複数の流量計測器を互いに校正することもできるので、計測対象の配管10が複数あるときに、計測対象の配管10を変更して、計測を繰り返すことができる。
従って、ある配管の端部に、一体型の流量計測器1を設置して、この配管10の流体の流量を計測した値と、別の配管10に一体型の流量計測器1を移設してから、この別の配管の流体の流量を計測した値とは、同条件での計測データであるとして比較することができる。
これを繰り返すことで、管寄せ部71の多数の枝管72を流れる流体の流量をひとつの流量計測器1で計測することが可能である。
また、本実施形態の流量計測器1は、一体構造のため、オリフィス21や流速計測部4の位置関係の寸法管理が容易で、事前に校正できるので、複数の流量計測器1を用意して同条件の計測を行い、各流量計測器1について、予め補正値を求めておくことが可能である。すなわち、計測精度が一定の範囲に揃った流量計測器1を、複数組製作することができる。これにより、一度に複数の流量計測器1を同時に使用した流量計測を行い、各流量計測器1の計測値を補正することで、相互に比較可能なデータを得ることができる。
管寄せ部71の枝管72のように計測対象の配管10が多数あり、複数の流量計測器1を使用する場合も、事前に各流量計測器1の個別の補正値を得て、それぞれの流量計測器1の計測値を補正することで精度を向上でき、互換性を高めることが可能である。適切な個数の計測器で、並行して計測作業を行え、計測作業の効率を上げることができる。
なお、上述した実施形態では、整流部2、延長管部3及び流速計測部4を接続して一体化する構成として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、整流部2、延長管部3及び流速計測部4を1つの管で構成しても良く、あるいは、延長管部3及び流量計測部を1つの管で構成し、これに整流部2を接続して一体化する構成としても良い。
1 流量計測器
2 整流部
3 延長管部
4 流速計測部
5 接続部
6 ピトー管
10 (計測対象の)配管
11 流体(流れ方向)
12 再付着点
13 内壁
21 オリフィス
61 上流側の円筒
62 下流側の円筒
63 全圧計測用孔
64 静圧計測用孔
65 差圧計
71 管寄せ部
72 枝管
73 流量計
74 フランジ
75 急縮小管
76 急縮小部

Claims (9)

  1. 配管内を流れる流体の流量を計測する流量計測器であって、
    上流側にオリフィスを、下流側に流速計測部を、それぞれ有し、
    該流速計測部は、前記オリフィスから、該オリフィスによって縮流された流体が前記配管に再付着する再付着距離に所定長の整流距離を加えた距離以上離れた位置に設置されることを特徴とする流量計測器。
  2. 前記オリフィスを内蔵する整流部と、前記流速計測部と、延長管部とを備え、
    該延長管部は、前記整流部と前記流速計測部の間に接続され、
    該整流部、該延長管部および該流速計測部は、一体構造とされていることを特徴とする請求項1に記載の流量計測器。
  3. 前記整流部、前記延長管部および前記流速計測部は、別体に分割可能な組立式であることを特徴とする請求項2に記載の流量計測器。
  4. 前記流速計測部の下流側に、計測対象の配管との接続部を有し、
    前記整流部の上流側には接続部を有しないことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の流量計測器。
  5. 前記接続部は、前記配管から着脱容易に接続されていることを特徴とする請求項4に記載の流量計測器。
  6. 前記接続部による前記計測対象の配管との接続は、ネジの螺合であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の流量計測器。
  7. 前記流速計測部は、流れ方向に直交して配置された2本の円筒からなり、該円筒のうち上流側の円筒は上流に向けて全圧計測用孔を有し、下流側の円筒は側方から下流方向の範囲に静圧計測用孔を有し、ピトー管を構成することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の流量計測器。
  8. 計測対象配管群のうちの一の計測対象配管の端部に、整流部、延長管部、流速計測部および接続部を備えた一体型流量計測器を、該接続部を用いて設置する第1工程と、
    前記一の計測対象配管の流体の流量を計測する第2工程と、
    前記一体型流量計測器を、前記接続部を用いて前記一の計測対象配管から取り外して他の計測対象配管に再設置する第3工程と、
    前記他の計測対象配管の流体の流量を計測する第4工程と、
    を有し、
    前記第3工程および第4工程を繰り返すことを特徴とする配管群の流量計測方法。
  9. 複数の前記一体型流量計測器を用い、前記計測対象配管群のうちの複数の計測対象配管の流体の流量を並行して計測することを特徴とする請求項8に記載の配管群の流量計測方法。
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JP2016012529A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 アイシン精機株式会社 燃料電池システム

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