JP2013215711A - 水溶性天然ガス付随水の精製水及びその精製方法及びその精製システム及びその用途 - Google Patents

水溶性天然ガス付随水の精製水及びその精製方法及びその精製システム及びその用途 Download PDF

Info

Publication number
JP2013215711A
JP2013215711A JP2012101814A JP2012101814A JP2013215711A JP 2013215711 A JP2013215711 A JP 2013215711A JP 2012101814 A JP2012101814 A JP 2012101814A JP 2012101814 A JP2012101814 A JP 2012101814A JP 2013215711 A JP2013215711 A JP 2013215711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
natural gas
soluble natural
treatment
purifying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012101814A
Other languages
English (en)
Inventor
Mihoko Omisha
美保子 大見謝
Kojiro Omija
恒慈路 大見謝
Shunji Ariga
俊二 有賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAION KK
Original Assignee
SAION KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SAION KK filed Critical SAION KK
Priority to JP2012101814A priority Critical patent/JP2013215711A/ja
Publication of JP2013215711A publication Critical patent/JP2013215711A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Landscapes

  • Physical Water Treatments (AREA)
  • Cultivation Of Seaweed (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)
  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Abstract

【課題】 水溶性天然ガス付随水の高度利用を可能とする精製水に関し、該付随水に含まれる天然成分の作用を十分に発揮できる精製水及びその精製方法及びその精製システムを提供すること、また、広い産業用途が期待されている水溶性天然ガス付随水の新たな用途開発を課題とする。
【解決手段】 地中より採取された水溶性天然ガスより、天然ガスとその付随水とに分離し、この付随水を精製処理して、高度利用可能な水溶性天然ガス付随水の精製水を提供しようとするものであり、精製処理としては、懸濁物質除去処理、軟水化処理、活性炭による吸着濾過処理、塩分調整処理、ヨード分調整処理を行うものである。また、これらの精製により高度利用に対応した各種の精製水を提供することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、水溶性天然ガス付随水の高度利用を可能とする精製水に関し、その精製方法及びその精製システムに関し、その水溶性天然ガス付随水を用いた、食品類、植物栽培用品、魚介類養殖用品、海藻類養殖用品、微生物の培養方法、化粧品類や石鹸類や脱臭剤などの化学品、薬品類及びそれらの製法に関する。
環境汚染及び脱石油が叫ばれている近年、代替エネルギーとして天然ガスが注目を集めている。
天然ガスは、メタンガスを主成分とした可燃性のガスで、大気を汚染する硫黄酸化物や煤塵を発生せず、酸性雨や人体への影響が問題とされる窒素酸化物の発生も少ない。また、特に地球温暖化の原因とされる燃焼による二酸化炭素の発生量は、石炭・石油など他の化石燃料と比べ約2割から3割は少ない。
また、天然ガスは国内でも採取できるという大きな特色がある。そこで国内において有効利用が進められている。
天然ガスの利用方法を大きく分けると、原料用と燃料用の二つに分けられる。原料用として、天然ガスは一酸化炭素及び硫黄分を含まないため各種の化学原料製造用として利用され、また医薬品原料にも用いられている。
燃料用としては、天然ガスの性質が空気より比重が軽く拡散しやすいこと、また燃焼範囲が狭いことから爆発の危険が小さいこと、さらに従来の都市ガスより発熱量が約2倍から2.4倍高いこと等から都市ガス原料の82%の需要を満たしている。
また、熱エネルギーを大量に必要とするガラス工場などの窯業燃料として、また硫黄分などの不純物を含まないため真空管・ブラウン管の電子工業、あるいはステンレス製造の熱処理、ガラス工芸品や陶芸晶の加工燃料などに利用されている。その他、サービス業として圧縮ガスの家庭用、あるいは天然ガス自動車の燃料として利用されている。
一方、水溶性天然ガス付随水の利用方法としては、温泉施設へそのままの状態で供給したり、ヨード製造の原料として使われている。
ヨードはその優れたエックス線吸収能力を利用して、医薬診断用エックス線造影剤として利用され、また単体ヨードが本来保有する抗微生物作用を利用して殺菌消毒剤として利用されている。
さらにヨード欠乏症の治療や予防のための製剤、その他写真感光剤、除草剤、工業用触媒、安定化剤、液晶表板の偏光フィルムなど広い産業用用途を持つ。
特開2008−82023号公報
このように、水溶性天然ガス付随水は、ヨード分が多く含まれているため、このヨード利用に関しては、広く活用されているが、付随水そのものの利用としては、温泉施設への利用以外に有効利用されておらず、ヨード工場においては、ヨードを回収した付随水は廃棄されているがの現状である。
この水溶性天然ガス付随水には、多くに特徴的な成分が含まれており、特にヨード成分を中心とした抗菌作用や塩分あるいは各種のミネラル成分などを有効利用することが望まれており、農業用薬剤、入浴剤や化粧品水あるいは飲食品などに活用可能である。
本発明は、上記の観点において鑑みられたものであり、水溶性天然ガス付随水に含まれる天然成分の作用を十分に発揮できる高度利用可能な精製水及びその精製方法及びその精製システムを提供すること、また、このように広い産業用途が期待されている水溶性天然ガス付随水の用途開発をすることを課題とする。
本課題を解決するために、本発明は、地中より採取された水溶性天然ガスより、付随水のみを分離し、この付随水を精製処理して、高度利用可能な水溶性天然ガス付随水の精製水を提供しようとするものである。
水溶性天然ガス付随水は、地下500m以上の地底からくみ上げたものであり、数万年前から存在する水であり、ミネラルが豊富に含まれており、特にヨード分と塩分が多く含まれている。
これらの有効成分の作用を十分に発揮できるようにするための精製処理としては、懸濁物質除去処理、軟水化処理、活性炭による吸着濾過処理、塩分調整処理、ヨード分調整処理を行うものである。
懸濁物質除去処理は、水溶性天然ガス付随水中に混入している種々の懸濁物質やコロイド性の有機物あるいは無機物などを除去するための処理であり、濾過処理、凝集処理、沈殿処理などでも良い。
海水淡水化処理の前処理として一般的に用いられている二層濾過器(Dual Media Filter、以下DMFという)などでも良い。この濾過方法は、100m/日以上の濾過速度で砂−アンスラサイド(無煙炭)からなる二層の粒状濾材層を通すことによって懸濁物質を除去する方法である。
その場合除去、効率を高めるために、懸濁物質同士の凝集によるマイクロフロックの形成や濾材粒子への凝集を目的として塩化第二鉄などの凝集剤を注入する。
また、膜除濁装置などでも良い。この膜除濁装置も脱塩装置の前処理に使用されるものであり、精密濾過膜(MF膜)あるいは限外濾過膜(UF膜)などの膜を用いて濾過を行うもので、膜の材質は、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエーテルスルホン、ポリプロピレンなどがある。これらの膜を中空糸状やスパイラル状、管状、平膜状としてモジュール化して使用するものである。
軟水化処理は、水溶性天然ガス付随水中の硬度成分を除去するものであり、一般的な軟水化処理装置を用いることができる。たとえば、イオン交換樹脂などで硬度成分(Ca2+、Mg2+、Al2+)をNa+イオン交換し、軟化させるても良い。
活性炭による吸着濾過処理は、水溶性天然ガス付随水中の汚染物質やガス成分などを吸着濾過するものであり、一般に使用される活性炭濾過処理装置を使用することができる。たとえば、粒状活性炭と珪砂が筒体に充填された活性炭濾過器などでも良い。
塩分濃度の調整処理は、水溶性天然ガス付随水中の塩分を調整するものであり、海水淡水化処理などに使用される逆浸透膜装置などでも良い。この逆浸透膜装置は、脱塩効率が高く、しかも膜寿命が長く、維持点検が容易なために、塩類濃度の低い透過水を得る脱塩装置として多用されている。
また、この逆浸透膜は、pHや水温の変化が処理能力に影響するため、処理水は予め、pH及び水温の調整されていると良い。pHは6.0〜7.5程度が好ましい。水温は、温度が高すぎると、処理量は増えるが物質透過阻止率は低下するため、30℃以下に制御することが好ましく、20℃以下にすると、細菌の増殖を抑えることもできる。
ヨード分濃度の調整処理は、ヨード工場などで行われているイオン交換法や沈殿法などでも良い。イオン交換法は、ヨウ素イオンをヨウ素錯イオンに酸化し、陰イオン交換樹脂でイオン交換によりヨウ素イオンを除去する方法である。沈澱法は、ヨウ素イオンを過ヨウ素酸イオンまで酸化し、難溶性の過ヨウ素酸塩を形成析出させヨウ素を除去する方法である。
また、塩分調整及びヨード調整においては、ミネラルウォーターや海洋深層水などで希釈して、濃度分の調整をしても良い。
また、本発明では用途開発として、水溶性天然ガス付随水を含有する植物栽培用肥料、植物活性剤、植物成長補助剤、及びそれらを用いた植物栽培方法である。
水溶性天然ガス付随水に含有するヨード分と豊富なミネラル成分を含有する肥料、植物活性剤、植物成長補助剤とするものである。
ヨードの含有量は、海藻中に含まれている含有量に近い状態が好ましく、0.1〜5.0%程度が良く、好ましくは、0.2〜2.0%程度、さらに好ましくは、0.3〜0.8%程度が良い。
また、これらの水溶性天然ガス付随水を含有する植物栽培用肥料、植物活性剤、植物成長補助剤を用いて植物を栽培することを特徴とする植物栽培方法である。
水溶性天然ガス付随水は、地下500m以上の地底からくみ上げたものであり、数万年前から存在する水であり、ミネラルが豊富に含まれており、特にヨード分と塩分が多く含まれている。
ヨード分を濃縮して使用しても良い。また、塩分を調整して使用しても良い。
精製処理としては、懸濁物質除去処理、軟水化処理、活性炭による吸着濾過処理、塩分調整処理、ヨード分調整処理を行うものである。
また、水溶性天然ガス付随水を用いた海藻類、魚介類の養殖方法である。
水溶性天然ガス付随水に含有するヨード分と豊富なミネラル成分を含有する餌を用いた魚介類の養殖方法とするものである。また、水溶性天然ガス付随水を用いた海水中での海藻類の栽培方法である。
養殖に使用する餌においては、そのヨードの含有量は、海藻中に含まれている含有量に近い状態が好ましく、0.1〜5.0%程度が良く、好ましくは、0.2〜2.0%程度、さらに好ましくは、0.3〜0.8%程度が良い。
塩分は予め除去処理など調整をしても良い。
また、水溶性天然ガス付随水を用いた微生物の培養方法である。
水溶性天然ガス付随水を用いて微生物を培養するものであり、そのヨード分により、抗菌作用が発揮され、有用菌のみが繁殖するものである。
また、水溶性天然ガス付随水を含有する食品とするものである。
水溶性天然ガス付随水に多く含まれるヨード(ヨー素)は、体内で甲状腺ホルモンを合成するのに必要なため、人にとって必須元素である。人体に摂取、吸収されると、ヨー素は血液中から甲状腺に集まり、蓄積される。
現代社会においては、この必須元素である、「ヨー素」が不足しがちになっており、各種のヨード入り食品が開発されている。例えば、ヨード含有卵等が広く知られている。
しかしながら、ヨードを高含有する水溶性天然ガス付随水を用いた食品は開発されていない。
食品においては、そのヨードの含有量は、海藻中に含まれている含有量に近い状態が好ましく、0.1〜5.0%程度が良く、好ましくは、0.2〜2.0%程度、さらに好ましくは、0.3〜0.8%程度が良い。
また、水溶性天然ガス付随水を含有する化粧料組成物、石鹸類、浴用剤、又は育毛剤である。
水溶性天然ガス付随水に多く含まれているヨード(ヨウ素)やホウ素は、その抗菌・殺菌作用により消毒薬としてもよく用いられる。
この抗菌作用と、豊富なミネラル分による、皮膚に対する栄養成分の補給や保湿作用を有するものである。
それらのヨードの含有量は、海藻中に含まれている含有量に近い状態が好ましく、0.1〜5.0%程度が良く、好ましくは、0.2〜2.0%程度、さらに好ましくは、0.3〜0.8%程度が良い。
また、水溶性天然ガス付随水を含有する抗菌・防腐剤、又は脱臭剤である。
該水溶性天然ガス付随水にアルコール溶液、グリセリン溶液、ポリビニルピロリドンの錯化合物等を混合して殺菌剤としても良い。また、そのヨード分を調整し、濃縮処理をしても良い。
殺菌剤においては、そのヨードの含有量は、0.5〜10.0%程度が良く、好ましくは、1.0〜5.0%程度、さらに好ましくは、1.5〜2.0%程度が良い。
また、水溶性天然ガス付随水からなる精製水を用いてなる医薬品及び医薬部外品である。
水溶性天然ガス付随水に含有するヨードやホウ素の殺菌、抗菌作用作用を活用して、医薬品あるいは医薬部外品とするものである。医薬部外品としては例えば、うがい水、目洗い水、鼻洗い水などに使用できる。
医薬品あるいは医薬部外品においては、そのヨードの含有量は、海藻中に含まれている含有量に近い状態が好ましく、0.1〜5.0%程度が良く、好ましくは、0.2〜2.0%程度、さらに好ましくは、0.3〜0.8%程度が良い。
本発明は、以下の効果がある。
1)製処理が行われているため、水溶性天然ガス付随水に含まれる有効成分の作用を十分に発揮できる各種の精製水を提供できる。
2)懸濁物質が除去された水溶性天然ガス付随水の精製水を提供できる。
3)軟水化処理された水溶性天然ガス付随水の精製水を提供できる。
4)汚染物質が除去された水溶性天然ガス付随水の精製水を提供できる。
5)塩分濃度が調整された水溶性天然ガス付随水の精製水を提供できる。
6)ヨード分濃度が調整された水溶性天然ガス付随水の精製水を提供できる。
7)塩分濃度を調整することができるため、水溶性天然ガス付随水を飲用水や食品用の精製水に使用することができる。
8)ヨード分を調整することができるため、水溶性天然ガス付随水を抗微生物作用を活用した化粧水、医療品、浴用剤、飲食品、農業資材などに幅広く活用できる精製水として提供できる。
9)水溶性天然ガス付随水の有効成分により、植物を活性させ、成長促進させる効果を有する。
10)水溶性天然ガス付随水の有効成分により、魚介類、海藻類を活性させ、育成状況の良い養殖を実現できる。
11)水溶性天然ガス付随水の有効成分により、微生物を活性させ、効果的な培養を実現できる。
12)水溶性天然ガス付随水の有効成分を含有する新たな食品を提供できる。
13)水溶性天然ガス付随水の有効成分を含有する新たな化粧組成物、石鹸類、浴用剤、育毛剤を提供できる。
14)水溶性天然ガス付随水の有効成分を含有する抗菌・防腐剤、脱臭剤を実現できる。
15)水溶性天然ガス付随水の有効成分を含有する医薬品及び医薬部外品を実現できる。
本発明による水溶性天然ガス付随水の処理システムの一実施例を示す全体概要図である。
本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例を示す水溶性天然ガス付随水の処理システムの全体概要図である。
地下500mから取水した水溶性天然ガス付随水をセパレータ装置1により天然ガスとその付随水とに分離し、付随水を付随水原水タンク2に貯留する。
分離した天然ガスは、ボイラー26や、除湿27後、発電装置28(ガスエンジン、ガスタービン、燃料電池)の燃料として利用され、近年はコージェネレーションシステムやトリジェネレーションなどの高効率利用が図られる。
本発明による処理システムは、水溶性天然ガス付随水原水の懸濁物除去処理を行う一次処理システム3と、第一次処理水20を軟水化処理及び汚染物質除去処理を行う二次処理システム4と、第二次処理水21の塩分除去処理を行う三次処理システム5と、第一次処理水20又は、第二次処理水21又は、第三次処理水22を濃縮、あるいはミネラルウォーター又は、海洋深層水と混合して成分調整する処理水調合システム6とで構成されている。
一次処理システムは3、砂−アンスラサイド(無煙炭)からなる二層濾過器(DMF)7とその処理水を貯留する一次処理水タンク8とで構成されている。
DMFは、砂利層7aの上部に、アンスラサイト層7bと、砂層7cとが順に形成されている2層の濾過層を有する濾過塔である。また、該濾過層の逆洗処理が行えるように、逆洗水の供給ノズル7dと、逆洗水の排出ノズル7eが設けられている。尚、濾過効率を高めるために、DMFの上流側に配管に凝集剤を投入しても良い。
二次処理システムは、軟水器9と、活性炭濾過器10と、二次処理水タンク11とで構成されている。軟水器9は、イオン交換樹脂を充填した樹脂筒であり、逆洗・再生が行えるものが良い。樹脂は、例えばNa型強酸性陽イオン交換樹脂などが使用でき、硬度成分をNa+イオン交換し、軟化させることができる。
活性炭濾過器10は、筒体に粒状活性炭と、抵抗を小さくして集水しやすくするための珪砂とが全体60%程度充填されているものである。逆洗・再生が行えるものが良い。
三次処理システムは、水温調整装置12と、pH調整装置13と、逆浸透膜装置14と、三次処理水タンク15とで構成されている。
水温調整装置12は、水温計と、過熱ヒータと、冷却ファンと、その制御器により、処理水の温度を設定温度に自動的に調整・維持できるようにしたものである。設定温度は、20℃〜25℃に調整する。
pH調整装置13は、pH計と、pH調整剤注入装置と、その制御器により、処理水のpHを設定pH範囲内に自動的に調整できるようにしたものである。pHの設定範囲は、6.5〜7.0に調整する。
逆浸透膜装置14は、逆浸透膜を有する複数のモジュールと、このモジュールに高圧処理水を送り込むための高圧ポンプとからなり、逆浸透膜を透過した透過水の排出ノズルには圧力計が設けられており、制御器により、透過水出口圧力により、高圧ポンプが制御されている。
処理水調合システム6は、希釈水タンク16と、海洋深層水タンク17と、調合装置18と、濃縮装置19とで構成されている。希釈タンク16は、ミネラルウォーターあるいは純水などが貯留されたタンクであり、調合装置18は、一次処理水20と、希釈水あるいは海洋深層水とを調合して第四次処理水23を調合し、二次処理水21と、希釈水あるいは海洋深層水とを調合して第五次処理水24を調合し、三次処理水22と、希釈水あるいは海洋深層水とを調合して第六次処理水25を調合するための調合装置である。濃縮処理装置19は、蒸留などにより処理水を濃縮するための装置である。
このように構成された水溶性天然ガス付随水の処理システムにおいては、以下のように処理を行う。
1)随水原水タンク2からポンプ(図示しない)により、一次処理システム3のDMF7に送水される。DMF7において、砂層7cとアンスラサイト層7bを通過して懸濁物質が除去される。処理水は、一次処理精製水タンク8に貯留される。この一次処理水は、ヨード分と塩分が多く含まれており、さらにミネラル成分も含まれている。
2)一次処理水20は、さらに二次処理システム4に送水され、最初に軟水器9に送られ硬度成分が除去され、軟水化される。次に活性炭濾過器10に送られ、汚染物質などが吸着濾過され、処理水は、二次処理水タンク11に貯留される。
3)二次処理水21は、さらに三次処理システム5に送水され、最初に、水温調整装置12に送られ、水温20℃に調整される。次にpH調整装置13に送られ、pH7.0に調整される。さらに、逆浸透装置14に送られ、塩分が除去され、三次処理水タンク15に貯留される。
4)上記で処理された、一次処理水20と、二次処理水21と、三次処理水22は、各々処理水調合システム6に送水される。濃縮処理装置により必要に応じて濃縮され、調合装置18において、希釈水あるいは海洋深層水と、一次処理水20、二次処理水21、あるいは三次処理水22が調合され、塩分あるいはヨード分の調整された、高度利用処理水(第四次処理水23、第五次処理水24、第六次処理水25)ができる。
例えば、抗菌作用を発揮させるヨード含有浴用剤用の処理水の場合には、二次処理水21をそのまま使用できる。
また、抗菌効果を発揮させる皮膚外用剤用の処理水の場合には、塩分除去された三次処理水22をそのまま使用できる。
また、食品保存剤用の処理水の場合には、二次処理水21に希釈水を調合して塩分濃度及びヨード分濃度を希釈した処理水とすることができる。
また、ヨード入り飲料用の処理水の場合には、塩分が除去された三次処理水22にミネラルウォーターを加えてヨード分を調整した処理水とすることができる。
また、海洋深層水入りの健康飲料用の処理水の場合には、三次処理水22に海洋深層水を混合して処理水とすることができる。
このように、第一次処理水20、第二次処理水21、第三次処理水22、第四次処理水23、第五次処理水24、第六次処理水をその用途に従って、使用することができる。
植物栽培用肥料、植物活性剤、植物成長補助剤、植物栽培用水としては、第一次処理水20、第二次処理水21が好ましい。
海藻類、魚介類の養殖用、微生物培養用としては、第一次処理水20、第二次処理水21などが好ましい。
食品用としては、第三次処理水22、第四次処理水23、第五次処理水24、第六次処理水25などが好ましい。
化粧料組成物、石鹸類、浴用剤、又は育毛剤用としては、第一次処理水20、第二次処理水21などが好ましい。
抗菌・防腐剤、又は脱臭剤用としては、第三次処理水22、第四次処理水23、第五次処理水24などが好ましい。
医薬品用あるいは医薬部外品としては、第四次処理水23などが好ましい。例えば、うがい水、目洗い水、鼻洗い水などに使用できる。
1 セパレータ装置
2 付随水原水タンク
3 一次処理システム
4 二次処理システム
5 三次処理システム
6 精製水調合システム
7 DMF(二層濾過器)
8 一次処理精製水タンク
9 軟水器
10 活性炭濾過器
11 二次処理精製水タンク
12 水温調整装置
13 pH調整装置
14 逆浸透膜装置
15 三次処理精製水タンク
16 希釈水タンク
17 海洋深層水タンク
18 調合装置
19 濃縮処理装置
20 第一次処理水
21 第二次処理水
22 第三次処理水
23 第四次処理水
24 第五次処理水
25 第六次処理水
26 ガスタービン
27 発電機

Claims (27)

  1. 懸濁物質除去処理が施されていることを特徴とする水溶性天然ガス付随水の精製水。
  2. 軟水化処理が施されていることを特徴とする請求項1に記載の水溶性天然ガス付随水の精製水。
  3. 活性炭による吸着濾過処理が施されていることを特徴とする請求項1又は請求項2の項に記載の水溶性天然ガス付随水の精製水。
  4. 塩分濃度が調整されていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの項に記載の水溶性天然ガス付随水の精製水。
  5. ヨード、ホウ素などのミネラル分濃度が調整されていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかの項に記載の水溶性天然ガス付随水の精製水。
  6. 海洋深層水が混合されていることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかの項に記載の水溶性天然ガス付随水の精製水。
  7. 水溶性天然ガスをセパレータ装置で気液分離処理し、次に分離された付随水の懸濁物質除去処理を行うことを特徴とする水溶性天然ガス付随水の精製方法。
  8. 前記の処理水に対して軟水化処理を行うことを特徴とする請求項7に記載の水溶性天然ガス付随水の精製方法。
  9. 前記の処理水に対して活性炭による吸着濾過処理を行うことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の水溶性天然ガス付随水の精製方法。
  10. 前記の処理水に対して塩分濃度の調整処理を行うことを特徴とする請求項7から請求項9までのいずれかの項に記載の水溶性天然ガス付随水の精製方法。
  11. 前記の処理水に対してヨード、ホウ素などのミネラル分濃度の調整処理を行うことを特徴とする請求項7から請求項10までのいずれかの項に記載の水溶性天然ガス付随水の精製方法。
  12. 前記の濃度調整処理において、海洋深層水を用いて濃度調整することを特徴とする請求項9から請求項11までのいずれかの項に記載の水溶性天然ガス付随水の精製方法。
  13. 水溶性天然ガスを気液分離するためのセパレータ装置と、分離された付随水中の懸濁物質を除去するための懸濁物質除去手段とが設けられていることを特徴とする水溶性天然ガス付随水の精製システム。
  14. 軟水化処理手段が設けられていることを特徴とする請求項13に記載の水溶性天然ガス付随水の精製システム。
  15. 活性炭による吸着濾過手段が設けられていることを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の水溶性天然ガス付随水の精製システム。
  16. 塩分濃度を調整するための塩分濃度調整手段が設けられていることを特徴とする請求項13から請求項15までのいずれかの項に記載の水溶性天然ガス付随水の精製システム。
  17. 前記の塩分濃度調整手段の前処理手段として、処理水の温度調整手段が設けられていることを特徴とする請求項16に記載の水溶性天然ガス付随水の精製システム。
  18. 前記の塩分濃度調整手段の前処理手段として、処理水のpH調整手段が設けられていることを特徴とする請求項17に記載の水溶性天然ガス付随水の精製システム。
  19. ヨード、ホウ素などのミネラル分濃度を調整するためのミネラル分調整手段が設けられていることを特徴とする請求項13から請求項16までのいずれかの項に記載の水溶性天然ガス付随水の精製システム。
  20. 前記の各処理手段により処理された各付随水とミネラルウォーターあるいは、海洋深層水とを混合して成分を調整するための処理水調合手段が設けられていることを特徴とする請求項13から請求項19までのいずれか1項に記載の水溶性天然ガス付随水の精製システム。
  21. 水溶性天然ガス付随水を含有する植物栽培用肥料、植物活性剤、植物成長補助剤、及びそれらを用いた植物栽培方法。
  22. 水溶性天然ガス付随水を用いた魚介類、海藻類の養殖方法。
  23. 水溶性天然ガス付随水を用いた微生物の培養方法。
  24. 水溶性天然ガス付随水を含有する食品。
  25. 水溶性天然ガス付随水を含有する化粧料組成物、石鹸類、浴用剤、又は育毛剤。
  26. 水溶性天然ガス付随水を含有する抗菌・防腐剤、又は脱臭剤。
  27. 水溶性天然ガス付随水からなる精製水を用いてなる医薬品又は医薬部外品。
JP2012101814A 2012-04-10 2012-04-10 水溶性天然ガス付随水の精製水及びその精製方法及びその精製システム及びその用途 Pending JP2013215711A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012101814A JP2013215711A (ja) 2012-04-10 2012-04-10 水溶性天然ガス付随水の精製水及びその精製方法及びその精製システム及びその用途

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012101814A JP2013215711A (ja) 2012-04-10 2012-04-10 水溶性天然ガス付随水の精製水及びその精製方法及びその精製システム及びその用途

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013215711A true JP2013215711A (ja) 2013-10-24

Family

ID=49588512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012101814A Pending JP2013215711A (ja) 2012-04-10 2012-04-10 水溶性天然ガス付随水の精製水及びその精製方法及びその精製システム及びその用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013215711A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105753224A (zh) * 2016-05-19 2016-07-13 泉州万利得节能科技有限公司 中央净水系统

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105753224A (zh) * 2016-05-19 2016-07-13 泉州万利得节能科技有限公司 中央净水系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Yang et al. Membrane-based processes used in municipal wastewater treatment for water reuse: state-of-the-art and performance analysis
Honarparvar et al. Frontiers of membrane desalination processes for brackish water treatment: A review
ES2715577T3 (es) Método para tratar agua usada con fines industriales
Charcosset Classical and recent developments of membrane processes for desalination and natural water treatment
Kabay et al. An innovative integrated system for boron removal from geothermal water using RO process and ion exchange-ultrafiltration hybrid method
Alshahri et al. Advanced coagulation using in-situ generated liquid ferrate, Fe (VI), for enhanced pretreatment in seawater RO desalination during algal blooms
Zhou et al. A comprehensive review on wastewater nitrogen removal and its recovery processes
Yan et al. Membrane distillation for wastewater treatment: A mini Review
Divya et al. Polymer nanocomposite membrane for wastewater treatment: A critical review
CN101786738A (zh) 全海水产业的生态优化组合生产工艺方法
Pandit et al. Drinking water treatment for developing countries: physical, chemical and biological pollutants
CN204958614U (zh) 直饮水净化装置
Oghyanous Nanoparticles in wastewater treatment
Seo et al. Long term operation of high concentration powdered activated carbon membrane bio-reactor for advanced water treatment
CN111072193A (zh) 一种超滤矿泉水生产系统
Kaleekkal et al. Engineered osmosis–sustainable technology for water recovery, product concentration and energy generation
El Bouaidi et al. Adsorbents used for microcystin removal from water sources: current knowledge and future prospects
Rahmah et al. Membrane technology in deep seawater exploration: A mini review
CN105174543A (zh) 直饮水净化方法及其装置
CN205850604U (zh) 车用尿素溶液全自动制取装置
KR101261875B1 (ko) 기능성을 가진 수소수 및 오존수 제조장치
CN204265572U (zh) 一种酒店软化水及直饮水处理系统
JP2013215711A (ja) 水溶性天然ガス付随水の精製水及びその精製方法及びその精製システム及びその用途
Behroozi et al. MXene-based membranes for water desalination
Zhang et al. Influence of solution and operating conditions on the treatment of aquaculture wastewater using direct contact membrane distillation: Ammonia rejection and membrane fouling