JP2013201874A - 電力系統の需給制御方法およびそのシステム - Google Patents

電力系統の需給制御方法およびそのシステム Download PDF

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Abstract

【課題】需要側の状況に的確に対応して最適な制御周期を求める。
【解決手段】過去実績収集ステップS11では過去実績収集部11が、過去の実績データおよび日付条件データD12を読み込み、実績データの中から日付条件データD12に該当する実績データを取り出して分析対象データD13を作成する。時系列モデルフィッティングステップS22では時系列モデルフィッティング部12が、分析対象データを読み込み、分析対象データD13に近似するARMAモデル係数D14を求める。パワースペクトル計算ステップS32ではパワースペクトル計算部13がARMAモデル係数D14におけるパワースペクトルD15を計算し、制御周期計算ステップS42では制御周期計算部14がパワースペクトルD15の最大周波数成分を用いて制御周期D16を計算する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、制御周期を最適化するための電力系統の需給制御方法およびそのシステムに関する。
電力系統の需給制御は、需要家に対し、適切な電圧および周波数で電力を供給することが重要である。そのため、電力系統の需給制御方法としては、刻々と変化する電力負荷変動に合わせて発電機を制御する方法を採用している。これにより、需要に合わせた電力が需要家に届けられ、電力の需要と供給のバランスが保たれている。
ところで、実際の需要データは変動周期成分を有する。変動周期成分は一日のうちでも時間帯によって異なり、また、天候や気温、季節などの自然状況、さらには大型連休や年末年始などの社会状況によっても変わる。そのため、電力の需要に合わせて発電機の制御を行う場合は、過去の需要実績データを考慮した上で、一定の制御周期で発電機に制御指令を出力している。電力系統の需給制御技術の従来例としては特許文献1、2などがある。
特開平6−351161号公報 特開2003−9391号公報
近年、電力系統を取り巻く環境は複雑さが増している。例えば、需要側では電気自動車や深夜電力を利用した給湯機が普及し、供給側では風力や太陽光等の自然エネルギーを利用した発電機や分散型電源が増大している。このように電力系統を取り巻く環境が複雑化すると、発電機への制御指令をどの制御周期で出すのが最も妥当であるかという判断が難しくなる。
具体的には、制御周期を長くして発電機へ出す制御指令が遅れたとすると、EDC(経済負荷配分制御)での配分残が多くなり、この配分残をLFC(負荷周波数制御)で吸収せざるを得なくなる。その結果、電力系統は不経済な運転を余儀なくされる。だからといって、制御周期を短くしてEDCで細かく制御し過ぎると、過制御になり、やはり不経済である。つまり、発電機への制御指令を一定の制御周期で出力するだけでは、需要側の状況に対応できなくなるおそれがあった。そこで従来から、需要側の状況に応じて最適な制御周期を決定する需給制御技術の開発が待たれていた。
本発明の実施形態は、上記の課題を解決するために提案されたものである。本実施形態の目的は、需要側の状況に的確に対応して最適な制御周期を求めることが可能な電力系統の需給制御方法およびそのシステムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本実施形態の電力系統の需給制御方法は、次の(a)〜(e)のステップを含むことを特徴とする。
(a)過去の実績データおよび予め設定された収集条件を1つまたは複数読み込み、前記実績データの中から前記収集条件に該当する実績データを取り出して分析対象データを作成する過去実績収集ステップ。
(b)前記分析対象データを読み込み、前記分析対象データに近似する時系列モデルを求める時系列モデルフィッティングステップ。
(c)前記時系列モデルにおけるパワースペクトルを計算するパワースペクトル計算ステップ。
(d)前記パワースペクトルが最大となる周波数成分を用いて制御周期を計算する制御周期計算ステップ。
(e)前記制御周期にしたがって制御演算を行い発電機への制御指令を作成する制御演算ステップ。
第1の実施形態の構成を示すブロック図。 第1の実施形態のフローチャート。 第2の実施形態の構成を示すブロック図。 第2の実施形態のフローチャート。 第3の実施形態の構成を示すブロック図。 第3の実施形態のフローチャート。 第4の実施形態の構成を示すブロック図。 第4の実施形態のフローチャート。 第5の実施形態のフローチャート。 第6の実施形態のフローチャート。 ARMAモデル係数の算出例を示す図。
[第1の実施形態]
(構成)
図1は第1の実施形態の構成を示すブロック図である。図1に示すように、電力系統の需給制御システム1には、条件入力部9、過去実績データベース10、過去実績収集部11、時系列モデルフィッティング部12、パワースペクトル計算部13、制御周期計算部14、制御演算部15が設けられている。これらの構成要素はデータの送受信を行うように通信手段を介して接続されている。
過去実績データベース10は需要データに関する過去の全ての実績データが格納された記憶装置である。条件入力部9はキーボードなどの入力装置であり、過去実績データの収集条件を入力する。過去実績収集部11は、条件入力部9から収集条件を取り込むと共に、全ての過去実績データの中から前記収集条件に該当したデータだけを取り出すことで、所望の過去実績データを集める。
時系列モデルフィッティング部12は、過去実績収集部11が集めた過去実績データに対し、これに近似する時系列モデルを求める。時系列モデルとは、時間的な変化を含む過去のデータから予測される将来のデータモデルである。パワースペクトル計算部13は時系列モデル単位で、周波数ごとの信号エネルギーであるパワースペクトルを計算する。
需要データに近似した時系列モデルにおいてパワースペクトルの最も大きい周波数成分が、主要な変動周期成分であると考えることができる。そこで制御周期計算部14はパワースペクトルにおいて最もスペクトルの大きい周波数成分から、制御周期を求める。制御演算部15は制御周期に従って制御演算を行い、制御指令を作成する。
(作用)
次に、電力系統の需給制御システム1の動作について図2を用いて説明する。図2は需給制御システム1のフローチャートである。需給制御システム1を動作させる前提として、条件入力部9により予め人の手で収集条件を入力しておく。ここでは収集条件を過去の時点での日付として、条件入力部9が日付条件データD12を入力する。また、過去実績データベース10に格納された過去の全ての実績データについては、過去実績総需要データD11とする。主要なステップについてまとめると、S11が収集条件読込ステップ、S12が分析対象データ析出ステップ、S22が時系列モデルフィッティングステップ、S32がパワースペクトル計算ステップ、S42が制御周期計算ステップ、S52が制御演算処理ステップである。
ステップS11では、過去実績収集部11が日付条件データD12を読み込む。ステップS12では、過去実績収集部11が過去実績総需要データD11の中から日付条件データD12に当てはまる日付の過去実績データを取り出す。取り出した過去実績データを分析対象データD13とする。
時系列モデルフィッティング部12は分析対象データD13を読み込み(ステップS21)、分析対象データD13に近似する時系列モデルとして、ARMAモデル係数D14を算出する(ステップS22)。ARMAモデル係数D14は以下の式(1)より与えられる。式(1)では、a,bをARMAモデル係数、ARMA過程をy、白色雑音をνとする。
Figure 2013201874
続いて、パワースペクトル計算部13がARMAモデル係数D14を読み込み(ステップS31)、分割されたARMAモデル単位でパワースペクトルD15を計算する(ステップS32)。ARMAモデル係数D14におけるパワースペルクトルp(f)は以下の式より算出する。
Figure 2013201874
次にステップS41では、制御周期計算部14がパワースペクトル計算部13にて求めたパワースペクトルD15を読み込む。ARMAモデル係数D14においてパワースペクトルD15の最も大きい周波数成分を主要な変動周期成分と想定する。そのためステップS42では、制御周期計算部14がパワースペクトルD15の最も大きい周波数成分から、以下の式(3)によって、制御周期D16を求める。式(3)において、Tは制御周期、fsはサンプリング周波数、fpは最大周波数である。
Figure 2013201874
制御演算部15は制御周期計算部14で求めた制御周期D16を読み込み(ステップS51)、制御周期D16にしたがって制御演算を行う(ステップS52)。これにより制御演算部15は制御演算結果として制御指令D17を作成し、この制御指令D17を発電機に出力する。
(効果)
以上のような第1の実施形態においては、過去実績データである分析対象データD13を、局所定常なARMAモデル係数D14を求め、分割されたARMAモデル単位でパワースペクトルD15を計算している。すなわち、観測データである分析対象データD13を時系列モデルに一旦近似させてからパワースペクトルを計算する。このため、分析対象データD13からパワースペクトルD15を直接計算する場合に比べて、鮮明にデータの特徴を収集することが可能である。
そして、パワースペクトルD15の最も大きい周波数成分を主要な変動周期成分として捉えることで、パワースペクトルD15が最大となる周波数成分から、最適な制御周期D16を求めている。第1の実施形態では、こうして求めた制御周期D16にしたがって制御指令D17を出すため、適切な周期で電力系統の需給制御を行うことが可能となる。その結果、需要側の状況が複雑に変化して需要データの変動周期成分が多様化したとしても、それに的確に対応することができる。これにより、過不足のない経済的で有効な需給制御を実現することが可能である。
[第2の実施形態]
(構成)
図3は第2の実施形態の構成を示すブロック図、図4は第2の実施形態のフローチャートである。なお、第2の実施形態において第1の実施形態の構成要素と同一の部分に関しては同一符号を付して説明は省略する。また、図4のフローチャートにおいて、図2に示したフローチャートと同一の部分に関しては図示を省略する。
図3に示すように、第2の実施形態は前記第1の実施形態の構成に、トレンド除去部201を追加した点に特徴がある。一般に時系列データはトレンドと周期変動と残差との和として表現することができる。このうち、トレンド成分は明らかに制御対象とは異なる。そこで第2の実施形態では、トレンド除去部201を設け、過去実績収集部11が収集した分析対象データD13からトレンドを除去するように構成する。
(作用効果)
図4のフローチャートに示すように、第2の実施形態では、ステップS201において、トレンド除去部201が分析対象データD13からトレンドを除去し、トレンド除去後の分析対象データD201を生成する。時系列モデルフィッティング部12はこのトレンド除去後の分析対象データD201から、時系列モデルであるARMAモデル係数D14を算出する(ステップS22)。
このため、時系列モデルフィッティング部12がARMAモデル係数D14を算出する前段階で、様々な周波数成分が存在する分析対象データD13の中から、制御対象とは異なるトレンド成分を予め除去しておくことができる。したがって、トレンド除去後分析対象データD201に含まれる成分は周期変動成分と残差成分だけとなる。その結果、スペクトル計算部13がパワースペクトルD15を計算するときに、より先鋭な特徴収集が可能となる。このような第2の実施形態によれば、制御周期計算部14は精度の高い制御周期D16を求めることができ、需要側の状況の変化に対して、より柔軟に対応可能であり、需給制御の信頼性がいっそう向上する。
[第3の実施形態]
(構成)
図5は第3の実施形態の構成を示すブロック図、図6は第3の実施形態のフローチャートである。なお、第3の実施形態において第1の実施形態の構成要素と同一の部分に関しては同一符号を付して説明は省略する。また、図6のフローチャートにおいて、図2に示したフローチャートと同一の部分に関しては図示を省略する。
図5に示すように、第3の実施形態は前記第1の実施形態の構成に、高周波成分除去部301を追加した点に特徴がある。高周波成分除去部301は時系列データの高周波数成分を除去するためのフィルタである。高周波成分除去部301では、分析対象データD13から発電機が追従できない高周波成分を除去するようになっている。
(作用効果)
過去実績総需要データD11には様々な周波数成分が存在するが、発電機が追従不能である速い高周波成分も含まれる。そこで図6のフローチャートに示すように、第3の実施形態では、ステップS301において、高周波成分除去部301が分析対象データD13から発電機が追従不能な高周波成分を除去し、高周波成分除去後の分析対象データD301を生成する。時系列モデルフィッティング部12はこの高周波成分除去後の分析対象データD301から、時系列モデルであるARMAモデル係数D14を算出する(ステップS22)。
このため、時系列モデルフィッティング部12がARMAモデル係数D14を算出する前段階で、分析対象データD13の中から、明らかに発電機が追従不能な高周波成分を予め除去しておくことができる。したがって、パワースペクトル計算部13がパワースペクトルD15を計算する場合、実際に制御可能な範囲の周波数のパワースペクトルD15を収集することが可能である。その結果、制御周期計算部14は精度の高い制御周期D16を求めることができ、需給制御の安定性がより向上する。
[第4の実施形態]
(構成)
図7は第4の実施形態の構成を示すブロック図、図8は第4の実施形態のフローチャートである。なお、第4の実施形態において第1の実施形態の構成要素と同一の部分に関しては同一符号を付して説明は省略する。また、図8のフローチャートにおいて、図2に示したフローチャートと同一の部分に関しては図示を省略する。
図8に示すように、第4の実施形態は、第2の実施形態の特徴であるトレンド除去部201と、第3の実施形態の特徴である高周波成分除去部301とを、兼ね備えた点に特徴がある。
(作用効果)
以上のような第4の実施形態では、第2の実施形態の作用効果と第3の実施形態の作用効果とを併せ持つことになる。すなわち、図8のフローチャートに示すように、トレンド除去部201が分析対象データD13からトレンドを除去してトレンド除去後の分析対象データD201を生成し(ステップS201)、これを高周波成分除去部301に送り出す。ステップS301では、高周波成分除去部301はトレンド除去後の分析対象データD201から、発電機が追従不能な高周波成分をさらに除去して、トレンドおよび高周波成分除去後の分析対象データD401を生成する。
このため、時系列モデルフィッティング部12がARMAモデル係数D14を算出する前段階で、分析対象データD13の中から、明らかに制御対象とは異なるトレンド成分と、明らかに発電機が追従不能な高周波成分の両方を、予め除去しておくことができる。したがって、パワースペクトル計算部13は実運用に即した周波数のパワースペクトルD15を収集することが可能である。
[第5の実施形態]
(構成)
第5の実施形態の構成は第1の実施形態と同様である。第5の実施形態では条件入力部9において入力される収集条件として、過去の日付以外の条件データが設定される点に特徴がある。第5の実施形態では、条件入力部9によって、過去の日付以外の条件データとして、気象条件や発電機運転体制を入力するようなっている。
(作用効果)
図9は第5の実施形態の過去実績収集部11におけるフローチャートである。ステップS511では任意に設定した日付条件データD12および日付以外の条件データD502を読み込む。ステップS12では、日付条件データD12および日付以外の条件データD502をもとにして、過去実績総需要データD11、日付条件データD12および条件データD502を照合して検索し、最もマッチングする過去の実績データを分析対象データD13として収集する。
上記の第5の実施形態によれば、過去実績データの収集条件として、日付条件データD12に加えて、気象条件や発電機運転体制など日付以外の条件データD502を複数指定することができる。このため、日付条件データD12だけをもとにして分析対象データD13を収集した場合と比べて、過去のその日付において系統運用と類似した過去実績データを収集することができる。したがって、当日運用に即した精度の高い需給制御を行うことが可能となる。
[第6の実施形態]
(構成)
第6の実施形態の構成も第1の実施形態の構成と同様である。第6の実施形態では、過去実績収集手段11および時系列モデルフィッティング手段12に特徴がある。過去実績収集手段11は、N個の分析対象データD613を収集するとともに、あらかじめ設定しておいたM個の区間を読み込むように構成されている。区間とは、1日24時間を任意の時間帯に区切ったものを指す。また、時系列モデルフィッティング手段12は、N個の分析対象データからARMAモデル係数を算出するとともに、各区間においてそれぞれN個のARMAモデル係数の平均をとり、新たにARMAモデル係数を作成するように構成されている。
(作用効果)
図10は第6の実施形態における時系列モデルフィッティング手段12についてのフローチャートを示す。ステップS21では、過去実績収集手段11で収集したN個の分析対象データD613と、あらかじめ設定しておいたM個の区間D616を読み込む。ステップ22では、読み込んだ分析対象データD613とM個の区間D616に基づいて、(N×M)個のARMAモデル係数D614を算出する。ステップS623では、各区間においてそれぞれN個のARMAモデル係数の平均をとり、新たにARMAモデル係数D615を作成して、これをパワースペクトル計算部13に出力する。
このような第6の実施形態によれば、複数の分析対象データD613から平均化したARMAモデル係数D615を算出することで、分析対象として選定されたN個のうち、仮に1個が特異なデータであった場合でも、平均化により特異データによる影響を低減させることができる。そのため、例えば選定日がゴールデンウィークなどの特異日であっても、特異データによる影響を低減させることができる。
[他の実施形態]
なお、上記の実施形態は、本明細書において一例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図するものではない。すなわち、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことが可能である。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、現実的な処理時間で、局所的に定常なARモデルの区間を自動的に決定可能であることが知られている。そこで、時系列モデルフィッティング部のなかで、あらかじめ設定された区間を使用するのではなく、ARMAモデル係数算出の過程において最適区間を自動算出するようにしてもよい。
具体的には、過去実績収集手段11で収集した分析対象データのみを読み込み、読み込んだ分析対象データから、最適となるM個の区間と、それに対応するM個のARMAモデル係数を算出する。このような実施形態によれば、ARMAモデル係数算出のなかで最適区間を自動算出することで、区間を人間系で設定する手間を省くことができる。
さらに、時系列モデルフィッティング手段のなかで、N個の分析対象データからARMAモデル係数を算出するとともに、最適区間を自動算出するように構成してもよい。すなわち、過去実績収集手段で収集したN個の分析対象データのみを読み込み、読み込んだN個の分析対象データから、各々最適となるM1,M2,・・・・,MN個の区間と、それに対応するARMAモデル係数を算出する。そして、あらかじめ設定したM個の区間において、ARMAモデル係数の移動平均をとり、新たにARMAモデル係数として出力する。
ここで、ARMAモデル係数の算出例を、図11を用いて説明する。k番目の分析対象データにおいて、自動算出された区間を(ak,bk,ck,dk)とし、ARMAモデル係数をそれぞれ(fak ,fbk ,fck ,fdk)とする。この時、あらかじめ設定された区間1におけるARMA係数f1kは、次の式(4)で表すことができる。
Figure 2013201874
αは、区間1の時間を1とした場合の区間akの時間の割合(0.0<α≦1.0)を表している。
次に、分析対象データN個の区間1におけるARMAモデル係数の平均をとったものを、新たに区間1のARMAモデル係数fとする。区間2〜Mも同様にしてARMAモデル係数算出する。
Figure 2013201874
11…過去実績収集部
12…時系列モデルフィッティング部
13…パワースペクトル計算部
14…制御周期計算部
15…制御演算部
201…トレンド除去部
301…高周波数成分除去部
S11…収集条件データ読込ステップ
S12…分析対象データ析出ステップ
S21…データ読込ステップ
S22…時系列モデルフィッティングステップ
S31…ARMAモデル係数読込ステップ
S32…パワースペクトル計算ステップ
S41…パワースペクトル読込ステップ
S42…制御周期計算ステップ
S51…制御周期読込ステップ
S52…制御演算処理ステップ
S201…トレンド除去ステップ
S301…高周波数成分除去ステップ
D11…過去実績総需要データ
D12…日付条件データ
D13…分析対象データ
D14…ARMAモデル係数
D15…パワースペクトル
D16…制御周期
D17…制御指令
D201…トレンド除去後分析対象データ
D301…高周波数成分除去後分析対象データ
D401…トレンドおよび高周波数成分除去後分析対象データ

Claims (8)

  1. 過去の実績データおよび予め設定された収集条件を読み込み、前記実績データの中から前記収集条件に該当する実績データを取り出して分析対象データを作成する過去実績収集ステップと、
    前記分析対象データを読み込み、前記分析対象データに近似する時系列モデルを求める時系列モデルフィッティングステップと、
    前記時系列モデルにおけるパワースペクトルを計算するパワースペクトル計算ステップと、
    前記パワースペクトルが最大となる周波数成分を用いて制御周期を計算する制御周期計算ステップと、
    前記制御周期にしたがって制御演算を行う制御演算ステップを含むことを特徴とする電力系統の需給制御方法。
  2. 制御対象とは異なる周波数成分であるトレンドを、前記分析対象データからあらかじめ除去するトレンド除去ステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の電力系統の需給制御方法。
  3. 発電機で追従不能な周波数成分を、前記分析対象データからあらかじめ除去する高周波成分除去ステップを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の電力系統の需給制御方法。
  4. 前記過去実績収集ステップでは収集条件として過去の日付、気象条件、発電機運転体制のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力系統の需給制御方法。
  5. 前記時系列モデルフィッティングステップでは、N個の分析対象データからARMAモデル係数を算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力系統の需給制御方法。
  6. 前記時系列モデルフィッティングステップでは、ARMAモデル係数算出の過程において最適区間を自動算出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電力系統の需給制御方法。
  7. 前記時系列モデルフィッティングステップでは、N個の分析対象データからARMAモデル係数を算出するとともに、最適区間を自動算出することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電力系統の需給制御方法。
  8. 過去の実績データおよび予め設定された収集条件を1つまたは複数読み込み、前記実績データの中から前記収集条件に該当する実績データを取り出して分析対象データを作成する過去実績収集部と、
    前記分析対象データを読み込み、前記分析対象データに近似する時系列モデルを求める時系列モデルフィッティング部と、
    前記時系列モデルにおけるパワースペクトルを計算するパワースペクトル計算部と、
    前記パワースペクトルが最大となる周波数成分を用いて制御周期を計算する制御周期計算部と、
    前記制御周期にしたがって制御演算を行う制御演算部を備えたことを特徴とする電力系統の需給制御システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108074022A (zh) * 2016-11-10 2018-05-25 中国电力科学研究院 一种基于集中运维的硬件资源分析与评估方法

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