JP2013194708A - Engine-driven auxiliary control device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、エンジンによって駆動される補助機器を制御するエンジン駆動補機制御装置に関する。 The present invention relates to an engine drive accessory control device that controls auxiliary equipment driven by an engine.
従来、エンジンによって駆動される補助機器として、発電機、空調装置、パワーステアリング装置などが知られている。例えば、特許文献1−7は、エンジンの燃料消費を抑制するための補助機器の効率的な使用、または補助機器の駆動トルクを利用したエンジンの停止位置制御のような補助機器の追加的な使用を提案している。 Conventionally, a generator, an air conditioner, a power steering device, and the like are known as auxiliary devices driven by an engine. For example, Patent Documents 1-7 describe the efficient use of auxiliary equipment for suppressing fuel consumption of the engine, or additional use of auxiliary equipment such as engine stop position control using driving torque of the auxiliary equipment. Has proposed.
従来技術の構成では、エンジンの制御と、補助機器の制御とを関連させるために、エンジン制御装置と、補助機器の制御装置、例えば空調制御装置との両方を特別に設計し、互いに関連しながら作動させる必要があった。しかし、このような複数の機器を互いに関連付ける制御は演算処理の負荷が大きい。このため、エンジン制御装置、または補助機器の制御装置の本来の制御機能を圧迫するおそれがある。 In the configuration of the prior art, in order to relate the control of the engine and the control of the auxiliary equipment, both the engine control device and the control device of the auxiliary equipment, for example, the air conditioning control device are specially designed and related to each other. It was necessary to operate. However, such control for associating a plurality of devices with a large calculation processing load. For this reason, there exists a possibility of pressing the original control function of an engine control apparatus or the control apparatus of auxiliary equipment.
また、アイドルストップ制御を採用したエンジンにおいては、エンジンの再始動が迅速に実行されることが求められる。補助機器の制御は、再始動の迅速性を向上するために有効な場合がある。よって、再始動の迅速性を向上するための補助機器の制御に適した制御装置が求められていた。 Further, in an engine employing idle stop control, it is required that the engine is restarted quickly. Control of auxiliary equipment may be effective to improve the speed of restart. Therefore, a control device suitable for controlling auxiliary equipment for improving the speed of restart has been demanded.
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、エンジンを迅速に再始動するための制御に適したエンジン駆動補機制御装置を提供することである。 The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide an engine drive accessory control device suitable for control for quickly restarting the engine.
本発明の他の目的は、エンジンの停止角を調節することのできる補助機器と、エンジンを再始動するためのエンジン機器、例えばスタータとを関連付けて制御することができるエンジン駆動補機制御装置を提供することである。 Another object of the present invention is to provide an engine-driven auxiliary machine control device capable of controlling an auxiliary device capable of adjusting the stop angle of an engine and an engine device for restarting the engine, for example, a starter in association with each other. Is to provide.
本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲および上記手段の項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。 The present invention employs the following technical means to achieve the above object. Note that the reference numerals in parentheses described in the claims and the above-described means indicate the correspondence with the specific means described in the embodiments described later as one aspect, and are technical terms of the present invention. It does not limit the range.
開示された発明のひとつは、エンジン(11)によって駆動される補助機器(21、31)を制御するためのエンジン駆動補機制御装置(3c)において、エンジンを一時的に停止させた後に自動的に再始動させるアイドルストップ制御の状態を示す信号(ISS)を入力するための入力端子(IN1)と、エンジンの回転角(CLA)を示す信号を入力するための入力端子(IN2)と、エンジンを始動するためのスタータ(13)を駆動するための信号を出力するためのスタータ出力端子(OUT1)と、エンジンによって駆動される複数の補助機器(21、31)を駆動するための信号を出力するための複数の補助機器出力端子(OUT2、OUT3)とを備え、エンジンが停止する前に、エンジンが所定の目標角(CLT)において停止するように、少なくともひとつの補助機器を駆動する停止角制御部(9、43b、183)と、アイドルストップ制御の状態を示す信号に応答して、スタータを駆動するスタータ駆動部(4、43、182)とを備えることを特徴とする。 One of the disclosed inventions is that the engine drive auxiliary device control device (3c) for controlling the auxiliary devices (21, 31) driven by the engine (11) automatically stops after the engine is temporarily stopped. An input terminal (IN1) for inputting a signal (ISS) indicating the state of idle stop control to be restarted, an input terminal (IN2) for inputting a signal indicating the engine rotation angle (CLA), and the engine A starter output terminal (OUT1) for outputting a signal for driving a starter (13) for starting the engine and a signal for driving a plurality of auxiliary devices (21, 31) driven by the engine A plurality of auxiliary equipment output terminals (OUT2, OUT3) for the engine to stop at a predetermined target angle (CLT) before the engine stops. A stop angle control unit (9, 43b, 183) that drives at least one auxiliary device to stop, and a starter drive unit (4, 43) that drives the starter in response to a signal indicating the state of idle stop control. , 182).
この構成によると、エンジン駆動補機制御装置によってスタータの駆動制御と、補助機器の駆動制御とが実行される。停止角制御部は、エンジンが目標角で停止するように補助機器を駆動する。つまり、補助機器を、エンジンによって駆動される状態におく。この結果、エンジンの負荷が増加し、エンジンの回転数はゼロ(0)に向けて収束してゆく。しかも、補助機器の駆動トルクによって、エンジンは目標角において停止する。スタータ駆動部は、アイドルストップ制御の状態を示す信号に応答して、すなわち再始動の要求に応答してスタータを駆動する。よって、エンジンは、目標角からクランキングされる。この結果、エンジンの再始動が促進される。また、スタータの駆動制御と補助機器の駆動制御とがエンジン駆動補機制御装置に集められるから、エンジン駆動補機制御装置の汎用性を高めることができる。 According to this configuration, the starter drive control and the auxiliary device drive control are executed by the engine-driven auxiliary machine control device. The stop angle control unit drives the auxiliary device so that the engine stops at the target angle. That is, the auxiliary device is driven by the engine. As a result, the engine load increases, and the engine speed converges toward zero (0). In addition, the engine stops at the target angle due to the driving torque of the auxiliary equipment. The starter driving unit drives the starter in response to a signal indicating the idle stop control state, that is, in response to a restart request. Thus, the engine is cranked from the target angle. As a result, restart of the engine is promoted. Further, since the starter drive control and the auxiliary device drive control are collected in the engine drive accessory control device, the versatility of the engine drive accessory control device can be enhanced.
以下に、図面を参照しながら開示された発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。 Hereinafter, a plurality of modes for carrying out the disclosed invention will be described with reference to the drawings. In each embodiment, parts corresponding to the matters described in the preceding embodiment may be denoted by the same reference numerals, and redundant description may be omitted. When only a part of the configuration is described in each mode, the other modes described above can be applied to the other parts of the configuration. Not only combinations of parts that clearly show that combinations are possible in each embodiment, but also combinations of the embodiments even if they are not explicitly stated unless there is a problem with the combination. Is also possible.
(第1実施形態)
図1において、エネルギ管理システム1は、車両におけるエネルギ消費を抑制するように、車両に搭載された複数の制御システム10、20、30を総合的に制御する。車両には、動力システム10と、複数のエネルギ消費システム20、30とが搭載されている。動力システム10は、車両に搭載された燃料によって動力を供給する動力源を含む。エネルギ消費システム20、30は、動力源によって駆動される機器21、31を含む。エネルギ消費システム20、30は、互いに異なる形態のエネルギを利用する。例えば、エネルギ消費システム20、30は、動力システム10から供給される動力を蓄積可能なエネルギに変換して利用する。エネルギ消費システム20、30は、電源システム20、および熱システム30を含む。
(First embodiment)
In FIG. 1, an
動力システム10は、動力源としてのエンジン(ENGN)11を含む。さらに、動力システム10は、エンジン11を操作するためのエンジン機器(EGDV)12を備える。エンジン11は、内燃機関によって提供することができる。エンジン11は、車両の移動用の動力を供給する動力源である。さらに、エンジン11は、車両に搭載された複数の機器にエネルギを供給するための動力源でもある。
The
エンジン11の出力は、動力伝達機構2を経由して、電源システム20、および熱システム30に供給される。動力伝達機構2は、例えば、プーリーとベルトとを含むベルト伝達機構、または複数のギヤを含むギヤ駆動機構によって提供することができる。
The output of the
エンジン機器12は、エンジン11の運転状態を調節するための制御機器を含む。エンジン機器12は、エンジン11を始動するための電動機であるスタータ(STMT)13を含むことができる。スタータ13は、ピニオンギヤなど歯車機構を介してエンジン11の回転軸と連結可能に構成されている。エンジン機器12は、エンジン11の出力を調節するための機器、例えば、エンジン11が吸入する空気量を調節可能なスロットル装置、エンジン11へ供給する燃料量を調節可能な燃料供給装置、およびエンジン11の点火時期を調節可能な点火装置を含むことができる。
The
電源システム20は、動力システム10から供給される動力によって発電し、電力を蓄える。電源システム20は、車両に搭載された電気負荷に電力を供給する。電源システム20は、発電機(GNRT)21、バッテリ(BATT)22、および電気負荷(ELLD)23を備える。
The
発電機21は、エンジン11によって駆動される発電機である。発電機21は、オルタネータによって提供することができる。バッテリ22は、二次電池である。バッテリ22は、発電機21によって発電された電力を蓄える。電気負荷23は、車両に搭載された電気的な負荷である。電気負荷23には、エンジン機器12、および後述する空調装置33を含むことができる。発電機21およびバッテリ22は、電気負荷23へ給電する。
The
熱システム30は、車両において冷熱および/または温熱を利用するシステムである。熱システム30の典型的な例として、空調システムを例示することができる。熱システム30には、車載部品、例えば電池やインバータ回路の温度を調節するために、冷熱を利用する機器温度調節システム、または車両に搭載された物品を加熱するために温熱を利用する加熱システムを例示することができる。以下の説明では、熱システム30として、空調システムを採用した場合を説明する。
The
熱システム30は、動力システム10から供給される動力によって冷熱および/または温熱を生成し、蓄える。熱システム30は、車両に搭載された機器に冷熱および/または温熱を供給する。熱システム30は、圧縮機(CMPR)31、蓄冷器(CSTR)32、および空調装置(ARCN)33を備える。
The
圧縮機31は、車両に搭載された蒸気圧縮式の冷凍サイクルの構成部品である。冷凍サイクルは、圧縮機31によって圧縮され、循環される冷媒によって冷熱および/または温熱を生成する。圧縮機31は、運転を断続することにより、または圧縮容量を調節することにより吐出量を調節可能である。
The
蓄冷器32は、冷凍サイクルによって生成された冷熱および/または温熱を蓄える蓄熱装置である。図示の例においては、蓄冷器32は冷凍サイクルの蒸発器において得られる冷熱を蓄える。蓄冷器32は、貯えられた冷熱を空調装置33に供給する。空調装置33は、冷凍サイクルによって生成された冷熱、および蓄冷器32に貯えられた冷熱を利用して、車両の室内を空調する。空調装置33は、熱システム30における熱的な負荷でもある。
The
蓄冷器32は、エンジン11が停止されている期間中にも空調装置33に冷熱を供給可能である。例えば、交差点において車両が停車している期間中に、エンジン11は一時的に停止されることがある。このような機能は、アイドルストップ機能、またはエコノミーランニング機能として知られている。蓄冷器32は、エンジン11が一時的に停止している期間中に、空調装置33による空調を継続するために利用される。
The
動力システム10、電源システム20および熱システム30は、制御装置(ECU)3によって制御される。制御装置3は、ひとつまたは複数の電子制御装置によって提供される。制御装置3に含まれる複数の電子制御装置は、通信回線を介して、互いにデータを送受信可能に接続されている。
The
電子制御装置は、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって提供される。記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能なプログラムを非一時的に格納している。記憶媒体は、半導体メモリまたは磁気ディスクによって提供されうる。プログラムは、電子制御装置によって実行されることによって、電子制御装置をこの明細書に記載される装置として機能させ、この明細書に記載される制御方法を実行するように電子制御装置を機能させる。電子制御装置が提供する手段は、所定の機能を達成する機能的ブロック、またはモジュールとも呼ぶことができる。 The electronic control device is provided by a microcomputer including a computer-readable storage medium. The storage medium stores a computer-readable program non-temporarily. The storage medium can be provided by a semiconductor memory or a magnetic disk. The program is executed by the electronic control device, thereby causing the electronic control device to function as the device described in this specification, and causing the electronic control device to function so as to execute the control method described in this specification. The means provided by the electronic control unit can also be called a functional block or module that achieves a predetermined function.
制御装置3は、車両の利用者からの指令に応じてエンジン11の出力を調節するエンジン制御装置を提供する。制御装置3は、複数のセンサによって検出されるエンジン11の運転状態に応じてエンジン機器12を制御することにより、エンジン11の運転状態を制御する。制御装置3は、後述する燃費データに基づいて、燃料の消費を抑制するようにエンジン11を制御する。制御装置3は、燃費を抑制するために、燃費データに基づいてエンジン11を制御する。燃費データは、エンジン11の運転状態と燃焼消費率との関係を示す。制御装置3は、燃費データに関連する燃費関連データに基づいてエンジン11を制御することができる。燃費関連データには、燃費データそのもの、および/または燃費データに基づいて生成されたデータが含まれる。この実施形態では、燃費データそのものが燃費関連データとして用いられる。
The
また、制御装置3は、バッテリ22の充電状態を適正状態に維持するように、発電機21の駆動または停止の切換えの制御、および発電機21の出力制御を実行する発電制御装置を提供する。
In addition, the
制御装置3は、複数のセンサによって検出される電源システム20の状態に応じて発電機21を制御することにより、発電機21の発電量を制御する。例えば、制御装置3は、バッテリ22の充電量を検出する。制御装置3は、バッテリ22の充電量が所定の目標充電量に接近するように発電機21を制御する。
The
さらに、制御装置3は、発電によって消費される燃料量を抑制するように発電機21を制御する。制御装置3は、燃費関連データに基づいて、燃料の消費を抑制するように発電機21を制御する。制御装置3は、発電によって消費される燃料量を抑制するための指標として、発電のための燃料消費量、すなわち発電燃費を利用する。発電燃費は、単位電力量を発電するために消費される燃料量を示す。例えば、電力量をキロワットアワー(kWh)とし、燃料消費量をグラム(g)とすると、発電燃費ECは、EC=g/kWhで表すことができる。以下の説明では、発電燃費を電費ECと呼ぶ。
Further, the
また、制御装置3は、蓄冷器32の蓄冷状態を適正状態に維持するように、圧縮機31の駆動または停止の切換えの制御、および圧縮機31の圧縮容量の制御を実行する熱制御装置を提供する。
In addition, the
制御装置3は、複数のセンサによって検出される熱システム30の状態に応じて圧縮機31を制御することにより、圧縮機31の吐出量を制御する。例えば、制御装置3は、蓄冷器32の蓄冷量を検出する。制御装置3は、蓄冷器32の蓄冷量が所定の目標蓄冷量に接近するように圧縮機31を制御する。
The
さらに、制御装置3は、熱エネルギの生成によって消費される燃料量を抑制するように圧縮機31を制御する。制御装置3は、燃費関連データに基づいて、燃料の消費を抑制するように圧縮機31を制御する。制御装置3は、熱生成によって消費される燃料量を抑制するための指標として、熱生成のための燃料消費量、すなわち熱生成燃費を利用する。熱生成燃費は、単位熱量を生成するために消費される燃料量を示す。例えば、生成される熱量をキロワットアワー(kWh)とし、燃料消費量をグラム(g)とすると、熱生成燃費TCは、TC=g/kWhで表すことができる。以下の説明では、熱生成燃費を熱費TCと呼ぶ。なお、この実施形態では、冷熱、すなわち低温の生成を、熱の生成と呼ぶ。熱費は、温熱、すなわち高温の生成にも利用することができる。
Furthermore, the
制御装置3は、始動制御部(STCM)4、補機制御部(AXDM)5、および同期制御部(SYNM)6を備える。始動制御部4は、エンジン11を始動するためにスタータ13を駆動する。始動制御部4は、アイドルストップ制御を実行するための制御部でもある。始動制御部4は、所定の条件が成立すると、エンジン11を一時的に停止させる。さらに、始動制御部4は、所定の再始動条件が成立すると、再始動の要求を発生する。始動制御部4は、再始動の要求に応答してエンジン11を再始動するための始動制御を実行する。
The
始動制御においては、再始動の要求に応答して、スタータ13が駆動される。エンジン11の停止操作が実行された直後は、まだエンジン11が回転している場合がある。このような残留回転がある場合、スタータ13を駆動することは望ましくない。そこで、始動制御においては、補助機器を制御することにより、エンジン11の残留回転を迅速に消滅させる。すなわち、補助機器は、エンジン11によって駆動されるから、補助機器を駆動状態に制御することで、エンジン11の残留回転を迅速に減衰させることができる。
In the start control, the
補機制御部5は、補助機器としての発電機21および/または圧縮機31を制御する。補機制御部5は、電源システム20を制御するための電源制御部(EPCM)7と、熱システム30を制御するための熱制御部(THCM)8とを備えることができる。電源制御部7は、上述の電費を抑制するように発電機21を制御する電費制御部(ECCM)7aを備える。熱制御部8は、上述の熱費を抑制するように圧縮機31を制御する熱費制御部(TCCM)8aを備える。さらに、補機制御部5は、補助制御部9を備える。補助制御部9は、スタータ13の制御に同期して、発電機21および/または圧縮機31を制御する。ここでは、補助制御部9は、エンジン11の回転数がスタータ13の駆動に適した回転数になるように、発電機21および/または圧縮機31を制御する。以下の説明では、補助制御部9によって発電機21および圧縮機31の少なくとも一方が制御される例を説明する。
The auxiliary
同期制御部6は、始動制御部4が提供するスタータ13の制御と、補機制御部5が提供する補助機器の制御との間に、同期的な関係を提供する。例えば、スタータ13が駆動される前に、エンジン11の回転を所定の低回転領域にまで低下させるために発電機21が駆動状態におかれる。また、発電機21が停止した後に、スタータ13が駆動される。
The
車両には、車両の乗員をシートにおいて拘束するための乗員拘束装置(PSRS)15が設けられている。乗員拘束装置15は、車両の衝突の直前に、または衝突が検出された後に、乗員を拘束する。乗員拘束装置15は、例えば、自動巻取りが可能なシートベルト装置を含むことができる。シートベルト装置が巻き取られることで、シートベルトのたるみが減る。この結果、乗員は、シートに拘束される。さらに、乗員拘束装置15は、制御装置3からの指令信号に応答して、乗員が認識できるようにその作動状態を変化させる。例えば、乗員拘束装置15は、制御装置3からの指令信号に応答して、乗員の姿勢を矯正するようにシートベルトを巻き取る。
The vehicle is provided with an occupant restraint device (PSRS) 15 for restraining the vehicle occupant in the seat. The
さらに、車両には、車両の内部および/または外部に向けて情報を視覚的に、聴覚的に、または触覚的に提示するための報知装置(WRND)16が設けられている。報知装置16は、例えば、車両の内部および/または外部に情報を表示する表示装置である。報知装置16は、例えば、運転席の前方に設けられたメータ表示板に設けられたインジケータランプを含むことができる。報知装置16は、例えば、後続車両に向けて車両の減速を知らせるブレーキランプを含むことができる。報知装置16は、制御装置3からの指令信号に応答して、その作動状態、すなわち表示状態を変化させる。例えば、報知装置16は、制御装置3からの指令信号に応答してインジケータランプおよび/またはブレーキランプを点灯させる。
Further, the vehicle is provided with a notification device (WRND) 16 for visually, audibly, or tactilely presenting information toward the inside and / or outside of the vehicle. The
乗員拘束装置15と報知装置16とは、後述する補助機器の制御に起因する車両の挙動を乗員に知らせるための装置を提供する。また、乗員拘束装置15は、補助機器の制御に起因する車両の挙動によって乗員が望ましくない姿勢になることを抑制するための装置を提供する。
The
図2において、制御装置3のハードウェア上の構成の一例が図示されている。制御装置3は、エンジン11を制御するための主たる制御装置として、主マイクロコンピュータ(MAIN)(以下、主マイコンという)3aを備える。例えば、主マイコン3aは、エンジン11の回転数NEを含む複数の信号を入力する。入力信号には、エンジン11の出力の増減指令を示すアクセル操作量、エンジン11の出力トルクを示すエンジントルクETQなど多様な情報を含むことができる。主マイコン3aは、エンジン11に供給する燃料量を調節するための燃料噴射信号などを演算する。主マイコン3aは、燃料噴射信号を駆動回路(EGDC)3bに出力する。駆動回路3bは、主マイコン3aから与えられた指令信号に基づいて、エンジン機器12を駆動する。
In FIG. 2, an example of a hardware configuration of the
制御装置3は、補助機器を制御するための補機制御IC(AXDC)3cを有する。補機制御IC3cは、エンジン11によって駆動される補助機器を制御するためのエンジン駆動補機制御装置を提供する。補機制御IC3cは、集積回路である。補機制御IC3cは、パッケージ化された集積回路である。ひとつにパッケージ化された集積回路によってエンジン駆動補機制御装置が提供される。補機制御ICは、複数の入力端子と複数の出力端子とを備えるカスタムICとして構成されている。補機制御IC3cは、マイクロコンピュータ回路として構成されている。補機制御IC3cは、演算装置(CPU)3dと、メモリ装置(MMRD)3eとを備えることができる。
The
補機制御IC3cは、入力端子IN1−IN7を備える。これらの端子には、下記の入力信号が入力される。
The auxiliary
(1)入力端子IN1:アイドルストップ制御の状態ISSを示す信号。 (1) Input terminal IN1: A signal indicating the state ISS of idle stop control.
(2)入力端子IN2:エンジン11の回転数NE、およびエンジンの回転角CLAを示す信号。
(2) Input terminal IN2: A signal indicating the rotational speed NE of the
(3)入力端子IN3:エンジントルクETQを示す信号。 (3) Input terminal IN3: A signal indicating the engine torque ETQ.
(4)入力端子IN4:圧縮機31の駆動トルクCTQを示す信号。
(4) Input terminal IN4: A signal indicating the drive torque CTQ of the
(5)入力端子IN5:蓄冷器32の蓄冷状態に対応する温度THを示す信号。
(5) Input terminal IN5: A signal indicating the temperature TH corresponding to the cold storage state of the
(6)入力端子IN6:発電機21の駆動トルクGTQを示す信号。
(6) Input terminal IN6: A signal indicating the drive torque GTQ of the
(7)入力端子IN7:バッテリ22の充電状態に対応する電圧VBを示す信号。
(7) Input terminal IN7: A signal indicating the voltage VB corresponding to the state of charge of the
補機制御IC3cは、データ通信用の通信端子COM1、COM2を備える。これらの端子は、下記の用途に主として利用される。
The auxiliary
(8)通信端子COM1:主マイコン3aからデータを受信する。 (8) Communication terminal COM1: Receives data from the main microcomputer 3a.
(9)通信端子COM2:主マイコン3aなどへデータを送信する。 (9) Communication terminal COM2: Sends data to the main microcomputer 3a and the like.
補機制御IC3cは、負荷を駆動するための出力端子OUT1、OUT2、およびOUT3を備える。これらの出力端子は、補助機器の作動状態を少なくとも駆動状態と停止状態とに切換えるための信号を出力するための、少なくともひとつの出力端子を含む。これらの端子は、下記の信号を出力するために主として利用される。
The auxiliary
(10)出力端子OUT1:スタータ13の作動状態を駆動状態と停止状態とに切換えるための信号。
(10) Output terminal OUT1: A signal for switching the operation state of the
(11)出力端子OUT2:補助機器である発電機21を駆動状態と停止状態とに切換えるための信号、および発電機21の発電量に対応する調整電圧に相当する信号。
(11) Output terminal OUT2: a signal for switching the
(12)出力端子OUT3:補助機器である圧縮機31を駆動状態と停止状態とに切換えるための信号、および圧縮機31の容量に相当する信号。
(12) Output terminal OUT3: a signal for switching the
補機制御IC3cは、スタータ13と、補助機器、すなわち発電機21および圧縮機31との制御を実行できるように構成されている。この構成は、スタータ13の駆動に関連する補助機器の制御をひとつの集積回路によって実行することを可能とする。この構成は、共通の集積回路を、アイドルストップ機能を備える複数の種類のシステムに適用することを可能とする。この結果、低いコストで、再始動の迅速さを向上することが可能となる。また、主マイコン3aの演算処理に与える負担を軽減することができる。
The auxiliary
図3において、補機制御IC3cが提供する機能的なブロックの一例が図示されている。補機制御IC3cは、アイドルストップ判定部(ISDM)41を備える。アイドルストップ判定部41では、アイドルストップ制御が実行中であるか否か、逆にいえば、アイドルストップ制御が終了したか否かを判定する。アイドルストップ制御の実行期間は、エンジン11の停止から、エンジン11の再始動の完了までである。アイドルストップ制御の終期において、エンジン11の再始動を要求する要求信号RQが与えられる。回転数処理部(NEPM)42は、回転数NEを示す信号を処理する。
FIG. 3 shows an example of functional blocks provided by the auxiliary
スタータ駆動判定部(STDM)43は、回転数制御部(SYCM)43aを備える。回転数制御部43aは、補助機器、すなわち発電機21および圧縮機31の少なくとも一方によって回転数NEを調節した後にスタータ13を駆動する。回転数制御部43aは、所定の条件が成立するか否かを判定し、スタータを駆動するか否かを判定する。具体的には、要求信号RQと、回転数NEとに基づいてスタータ13を駆動するか否かを判定する。回転数制御部43aは、要求信号RQがあり、かつ、回転数NEがスタータ13の駆動に適した低回転状態であるとき、スタータ13を駆動する。
The starter drive determination unit (STDM) 43 includes a rotation speed control unit (SYCM) 43a. The rotation
回転数制御部43aは、回転数NEが低下する期間中に回転数NEを調節するために、すなわち迅速に低下させるために、補助機器の駆動信号を出力する。この駆動信号は、補助機器を駆動状態におくための信号である。
The rotation
回転数制御部43aは、要求信号RQがある場合、回転数NEがスタータ13の駆動に適した低回転状態にあるか否かを判定する。エンジン11の停止操作が実行された直後など、回転数NEが十分に低下してない場合がある。このような場合は、スタータ13を駆動することができない。また、エンジン11が完全に停止する直前には、エンジン11の回転軸が正方向と逆方向とに向けてわずかに揺動することがある。特に、エンジン11の回転軸が逆方向に向けて回転しているときは、スタータ13を駆動することは望ましくない。そのような駆動は、スタータ13と歯車との耐久性を損なうおそれがあるからである。
When there is a request signal RQ, the rotation
回転数制御部43aは、回転数NEがスタータ13の駆動に適した低回転状態である場合、スタータ13を駆動する。例えば、スタータ駆動判定部43は、回転数NEが所定値以下の正の回転数である場合、スタータ13を駆動する。
The rotation
一方、回転数制御部43aは、回転数NEがスタータ13の駆動に適した状態ではない場合、スタータ13の駆動を所定期間だけ延期する。例えば、回転数制御部43aは、回転数NEが正の閾値を上回る場合、または回転数NEが負の値である場合、スタータ13の駆動を所定期間だけ延期する。回転数制御部43aは、所定期間の間に、補助機器、すなわち発電機21および圧縮機31の少なくとも一方を駆動し、回転数NEを低回転状態へ迅速に低下させる。回転数制御部43aは、所定期間の後に、スタータ13を駆動する。具体的には、回転数制御部43aは、回転数NEが低回転状態になると、補助機器を停止し、スタータ13を駆動するように構成することができる。また、回転数制御部43aは、回転数NEが低回転状態になり、しかも、リングギヤの回転数とピニオンギヤの回転数とがほぼ等しくなると補助機器を停止し、スタータ13を駆動するように構成することができる。
On the other hand, when the rotational speed NE is not suitable for driving the
さらに、スタータ駆動判定部43は、停止角制御部(CACM)43bを備える。停止角制御部43bは、エンジン11が停止する前に、エンジン11が所定の目標角CLTにおいて停止するように、少なくともひとつの補助機器を駆動する。停止角制御部43bは、エンジン11の停止位置を目標角に調節するように発電機21および圧縮機31の少なくとも一方を制御する。停止角制御部43bは、エンジン11の停止角を、再始動に適したクランク角に調節するために補助機器を制御する。停止角は、エンジン11が完全に停止したときの回転軸、すなわちクランク軸の停止角度である。エンジン11がスタータ13によってクランキングされ、クランキングに同期して燃料供給と点火とが実行される場合、最初の爆発燃焼を早期に得るために好適な望ましい停止角が存在する。また、燃焼室内に未燃焼の混合気が残留する場合、点火の実行だけで再始動できる場合もある。この場合も、再始動が実現されやすい望ましい停止角が存在する。停止角制御部43bは、回転数NEが低下する過程において、発電機21の駆動トルクGTQまたは圧縮機31の駆動トルクCTQを調節することによって、エンジン11が目標角で停止するようにフィードバック制御を実行する。
Furthermore, the starter
補機制御IC3cは、回転角算出部(CLPM)56を備える。回転角算出部56は、回転数NEを示す信号に基づいて、エンジン11の現在の回転角を算出する。現在の回転角は、スタータ駆動判定部43に入力される。補機制御IC3cは、目標角設定部(CTGM)57を備える。目標角設定部57は、主マイコン3aからの指令に基づいて、エンジン11の再始動に適した停止角を目標角として設定する。目標角は、固定の値、またはエンジン11の運転状態に応じて変化する可変の値とすることができる。目標角は、スタータ駆動判定部43に入力される。さらに、スタータ駆動判定部43には、エンジントルクETQ、および発電機21の駆動トルクGTQが入力される。
The auxiliary
停止角制御部43bは、現在の回転角が目標角に一致するように、駆動トルクGTQおよび/またはCTQを調節する。すなわち、停止角制御部43bは、現在の回転角が目標角に一致するように、発電機21および/または圧縮機31を制御する。この過程において、エンジントルクETQを考慮することができる。
The stop angle control unit 43b adjusts the drive torque GTQ and / or CTQ so that the current rotation angle matches the target angle. That is, the stop angle control unit 43b controls the
スタータ駆動判定部43は、補機選択部(AXSM)43cを備える。補機選択部43cは、複数の補助機器から、回転数制御部43aおよび/または停止角制御部43bによって駆動されるひとつまたは複数の補助機器を選択する。補機選択部43cは、発電機21および圧縮機31の一方だけを選択する場合がある。また、補機選択部43cは、発電機21および圧縮機31の両方を選択する場合がある。
The starter
補機選択部43cは、回転数制御および回転角制御が適切に実行されるために必要な駆動トルクがエンジン11に与えられるように、駆動される補助機器の数を設定する。補機選択部43cは、複数のシステム20、30の状態を入力し、それらの状態に基づいて複数の補助機器から、駆動されるひとつまたは複数の補助機器を選択する。例えば、補機選択部43cは、発電機21だけを駆動するモード、圧縮機31だけを駆動するモード、または発電機21と圧縮機31との両方を駆動するモードの3つのいずれかを選択する。さらに、補機選択部43cは、発電機21と圧縮機31との両方が駆動されるとき、それらの駆動トルクの比率を設定する。言い換えると、補機選択部43cは、回転数制御または停止角制御を実行するために、複数の補助機器の駆動トルクの比率を、0%から100%の範囲で設定する。
The auxiliary
補機選択部43cは、発電機21および圧縮機31の一方だけの駆動を選択するとき、他方の駆動を停止する。例えば、補機選択部43cは、発電機21だけを駆動するために選択部50へON信号を出力するとき、圧縮機31の駆動を停止するための信号、すなわちOFF信号を選択部58へ出力する。
When selecting only one of the
補機選択部43cは、例えば、複数のシステム20、30におけるエネルギ蓄積器に蓄積されたエネルギ量に基づいて、駆動される補助機器を選択するように構成される。補機選択部43cは、追加的に蓄積可能なエネルギ量が多いほうのシステムの補助機器を選択するように構成してもよい。例えば、バッテリ22の蓄電率が30%であり、蓄冷器32の蓄冷率が80%であるときには、発電機21が選択される。このような選択処理によって、回転数制御および回転角制御のために生成されるエネルギによって蓄積されたエネルギ量の不足を抑制することができる。
For example, the auxiliary
燃費推定部(FCEM)44は、燃費データと、エンジン11の運転状態とに基づいて、電源システム20および/または熱システム30を制御するために必要な制御データを算出する。制御データには、現在の燃費、すなわち現在の運転状態における燃料消費率を含むことができる。燃費推定部44は、エンジントルクETQと予め設定された計算式とに基づいて燃費を算出することにより、燃費を推定する。
The fuel consumption estimation unit (FCEM) 44 calculates control data necessary for controlling the
熱費算出部(TFCM)45は、熱システム30によって消費される燃料量、すなわち熱費TCを算出する。熱費TCは、現在の燃費と、圧縮機31の駆動トルクCTQとに基づいて算出される。ここでは、圧縮機31と冷凍サイクルとによって冷熱を発生した場合の熱費TCが算出される。さらに、ここでは、圧縮機31の作動モード、例えば圧縮容量を変化させた場合の熱費TCが算出される。例えば、圧縮機31を複数の作動モードで運転した場合の、それぞれの作動モードにおける熱費TC(n)が算出される。nは、それぞれの作動モードを示す。例えば、圧縮機31の圧縮容量を変化させた場合の熱費TC(n)が算出される。
The heat cost calculation unit (TFCM) 45 calculates the amount of fuel consumed by the
熱費算出部45において算出される熱費TCは、圧縮機31によって冷熱を生成しない場合の燃料消費率と、圧縮機31によって冷熱を生成する場合の燃料消費率との差とすることができる。この場合、熱費TCは、冷熱の生成を追加することにより増加する燃料消費率を示す。
The heat cost TC calculated in the heat
蓄冷量推定部(CSTM)46は、蓄冷器32の蓄冷状態、例えば温度THに基づいて、蓄冷器32の現在の実蓄冷量を算出する。目標設定部(TTGM)47は、空調装置33の利用状態などに基づいて、目標蓄冷量を算出する。例えば、目標設定部47は、通信端子COM1から入力される主マイコン3aからの指令に応じて目標蓄冷量を設定することができる。蓄冷量は、蓄冷器32に蓄えられている冷熱量、または蓄冷器32が満蓄冷されている状態を100%とする比率によって表すことができる。
The cold storage amount estimation unit (CSTM) 46 calculates the current actual cold storage amount of the
判定熱費算出部(TTHM)48は、実蓄冷量と目標蓄冷量とに基づいて、判定熱費THTを設定する。判定熱費THTは、圧縮機31の停止、または作動を判定するための閾値である。判定熱費THTは、冷熱の生成に伴う燃料消費率の悪化を抑制するように設定される。判定熱費THTは、実蓄冷量と目標蓄冷量との差が大きいときに、圧縮機31の作動が許容されやすいように設定される。これにより、蓄冷量の不足が抑制される。判定熱費THTは、実蓄冷量と目標蓄冷量との差が小さいときに、圧縮機31の作動を抑制するように設定される。これにより、燃料消費率の増加が抑制される。
The determination heat cost calculation unit (TTHM) 48 sets the determination heat cost THT based on the actual cold storage amount and the target cold storage amount. The determination heat cost THT is a threshold value for determining whether the
実蓄冷量と目標蓄冷量とに基づいて、蓄冷率CCRを求めることができる。蓄冷率CCRは、CCR=実蓄冷量/目標蓄冷量で表すことができる。判定熱費THTは、蓄冷率CCRに基づいて設定することができる。判定熱費THTは、蓄冷率CCRが高くなるほど、低く設定される。すなわち、蓄冷器32の蓄冷量が増えるほど、判定熱費THTは低く設定される。言い換えると、蓄冷器32の蓄冷量が増えるほど、圧縮機31は駆動されにくくなる。この結果、熱費の悪化、すなわち増大が抑制される。
A cold storage rate CCR can be obtained based on the actual cold storage amount and the target cold storage amount. The cold storage rate CCR can be expressed by CCR = actual cold storage amount / target cold storage amount. The determination heat cost THT can be set based on the cold storage rate CCR. The determination heat cost THT is set lower as the cold storage rate CCR becomes higher. In other words, the determination heat cost THT is set lower as the amount of cold stored in the
圧縮機駆動判定部(CMDM)49は、熱費TCと判定熱費THTとに基づいて圧縮機31によって冷熱を生成するか否かを判定する。よって、圧縮機駆動判定部49は、圧縮機31を作動させるか否かを判定する判定部を提供する。さらに、圧縮機駆動判定部49は、圧縮機31の作動モードを選択する。圧縮機駆動判定部49は、熱費TCの増加を抑制するように、圧縮機31の作動モードを選択する。圧縮機駆動判定部49は、圧縮機31を制御する。例えば、圧縮機駆動判定部49は、圧縮機31の圧縮容量を調節する。この結果、圧縮機31を駆動するための駆動トルクCTQが変化する。一般的には、圧縮容量が大きくなるほど、冷熱の生成のための駆動トルクCTQが増加する。
The compressor drive determination unit (CMDM) 49 determines whether or not the
圧縮機駆動判定部49は、圧縮機31の作動状態を示す信号を通信端子COM2に出力する。これにより、主マイコン3aは、圧縮機31の正確な作動状態を示す信号を得ることができる。主マイコン3aは、圧縮機31の駆動または停止に応じて、エンジン11の運転状態を適正範囲に維持するようにエンジン11を制御する。例えば、圧縮機駆動判定部49は、圧縮機31が実際に駆動状態におれる前に、圧縮機31がまもなく駆動状態におかれることを予告する信号を通信端子COM2に出力するように構成することができる。この構成では、主マイコン3aは、通信端子COM2の信号に基づいて、圧縮機31が実際に駆動状態におれる前に、圧縮機31がまもなく駆動状態におかれることを知ることができる。主マイコン3aは、圧縮機31を駆動するための駆動トルクCTQが実際に増加するまえに、エンジン11を予備的に制御することができる。
The compressor
電費算出部(EFCM)51は、電源システム20によって消費される燃料量、すなわち電費ECを算出する。電費ECは、現在の燃費と、発電機21の駆動トルクGTQとに基づいて算出される。ここでは、発電機21によって発電した場合の電費ECが算出される。さらに、ここでは、発電機21の作動モードを変化させた場合の電費ECが算出される。例えば、発電機21を複数の作動モードで運転した場合の、それぞれの作動モードにおける電費EC(n)が算出される。nは、それぞれの作動モードを示す。例えば、発電機21から出力される電圧、すなわち調整電圧を変化させた場合の電費EC(n)が算出される。
The electricity cost calculation unit (EFCM) 51 calculates the amount of fuel consumed by the
電費算出部51において算出される電費ECは、発電機21によって発電しない場合の燃料消費率と、発電機21によって発電する場合の燃料消費率との差とすることができる。この場合、電費ECは、発電を追加することにより増加する燃料消費率を示す。
The electricity cost EC calculated by the electricity
蓄電量推定部(EPSM)52は、バッテリ22の充電状態、例えば電圧VBに基づいて、バッテリ22の現在の実蓄電量を算出する。目標設定部(ETGM)53は、電気負荷23の利用状態などに基づいて、目標蓄電量を算出する。例えば、目標設定部53は、通信端子COM1から入力される主マイコン3aからの指令に応じて目標蓄電量を設定することができる。蓄電量は、バッテリ22に蓄えられている電力量、またはバッテリ22が満充電されている状態を100%とする比率によって表すことができる。
The storage amount estimation unit (EPSM) 52 calculates the current actual storage amount of the
判定電費算出部(ETHM)54は、実蓄電量と目標蓄電量とに基づいて、判定電費EPTを設定する。判定電費EPTは、発電機21の停止、または作動を判定するための閾値である。判定電費EPTは、発電に伴う燃料消費率の悪化を抑制するように設定される。判定電費EPTは、実蓄電量と目標蓄電量との差が大きいときに、発電機21の作動が許容されやすいように設定される。これにより、蓄電量の不足が抑制される。判定電費EPTは、実蓄電量と目標蓄電量との差が小さいときに、発電機21の作動を抑制するように設定される。これにより、燃料消費率の増加が抑制される。
The determination power consumption calculation unit (ETHM) 54 sets the determination power consumption EPT based on the actual power storage amount and the target power storage amount. The determination power consumption EPT is a threshold value for determining whether the
実蓄電量と目標蓄電量とに基づいて、蓄電率ECRを求めることができる。蓄電率ECRは、ECR=実蓄電量/目標蓄電量で表すことができる。判定電費EPTは、蓄電率ECRに基づいて設定することができる。判定電費EPTは、蓄電率ECRが高くなるほど、低く設定される。すなわち、バッテリ22の蓄電量が増えるほど、判定電費EPTは低く設定される。言い換えると、バッテリ22の蓄電量が増えるほど、発電機21は駆動されにくくなる。この結果、電費の悪化、すなわち増大が抑制される。
Based on the actual storage amount and the target storage amount, the storage rate ECR can be obtained. The power storage rate ECR can be expressed by ECR = actual power storage amount / target power storage amount. The determination power consumption EPT can be set based on the power storage rate ECR. The determination power consumption EPT is set lower as the power storage rate ECR becomes higher. That is, the determination power consumption EPT is set lower as the amount of power stored in the
発電機駆動判定部(GRDM)55は、電費ECと判定電費EPTとに基づいて発電機21によって発電するか否かを判定する。よって、発電機駆動判定部55は、発電機21を作動させるか否かを判定する判定部を提供する。さらに、発電機駆動判定部55は、発電機21の作動モードを選択する。発電機駆動判定部55は、電費ECの増加を抑制するように、発電機21の作動モードを選択する。発電機駆動判定部55は、発電機21を制御する。例えば、発電機駆動判定部55は、発電機21の調整電圧を調節する。この結果、発電機21を駆動するための駆動トルクGTQが変化する。一般的には、調整電圧が高くなるほど、発電のための駆動トルクGTQが増加する。
The generator drive determination unit (GRDM) 55 determines whether or not the
発電機駆動判定部55は、発電機21の作動状態を示す信号を通信端子COM2に出力する。これにより、主マイコン3aは、発電機21の正確な作動状態を示す信号を得ることができる。主マイコン3aは、発電機21の駆動または停止に応じて、エンジン11の運転状態を適正範囲に維持するようにエンジン11を制御する。例えば、発電機駆動判定部55は、発電機21が実際に駆動状態におれる前に、発電機21がまもなく駆動状態におかれることを予告する信号を通信端子COM2に出力するように構成することができる。この構成では、主マイコン3aは、通信端子COM2の信号に基づいて、発電機21が実際に駆動状態におれる前に、発電機21がまもなく駆動状態におかれることを知ることができる。主マイコン3aは、発電機21を駆動するための駆動トルクGTQが実際に増加するまえに、エンジン11を予備的に制御することができる。
The generator
上述の要素44−49は、熱費制御部8aを提供する。上述の要素44、51−55は、電費制御部7aを提供する。
The above-mentioned elements 44-49 provide the heat
選択スイッチ部(SWGG)50は、発電機21のための選択部を提供する。選択スイッチ部50は、アイドルストップ状態ISSに応じて、スタータ駆動判定部43から出力される発電機21の第1駆動信号と、発電機駆動判定部55から出力される発電機21の第2駆動信号とのいずれかひとつを選択し、出力端子OUT2に出力する。選択スイッチ部50は、アイドルストップ状態ISSがON状態であるとき、すなわちアイドルストップ制御が実行中であるとき、スタータ駆動判定部43からの信号を選択する。選択スイッチ部50は、アイドルストップ状態ISSがOFF状態であるとき、発電機駆動判定部55からの信号を選択する。よって、エンジン11を一時的に停止させた後に自動的に再始動させるアイドルストップ制御の実行中は、スタータ駆動判定部43からの信号を出力端子OUT2に出力する。
The selection switch unit (SWGG) 50 provides a selection unit for the
選択スイッチ部50は、スタータ駆動判定部43からの信号と発電機駆動判定部55からの信号とを選択的に出力端子OUT2に出力する選択部を提供する。この構成によると、効率的な制御のための信号と、エンジン11の再始動のための信号とをひとつの出力端子OUT2から提供することができる。スタータ駆動判定部43から発電機21を操作する信号は、アイドルストップ制御の実行中にだけ出力されるから、選択部は、エンジン11を一時的に停止させた後に自動的に再始動させるアイドルストップ制御の実行中は、スタータ駆動判定部43からの信号を出力端子OUT2に出力するように構成することができる。この構成によると、アイドルストップ制御が実行中は、スタータ駆動判定部43、すなわち予備駆動部による発電機21の制御が有効化される。アイドルストップ制御が非実行中は、スタータ駆動判定部43、すなわち予備駆動部による発電機21の制御が無効化される。
The
選択スイッチ部(SWGC)58は、圧縮機31のための選択部を提供する。選択スイッチ部58は、アイドルストップ状態ISSに応じて、スタータ駆動判定部43から出力される圧縮機31の第1駆動信号と、圧縮機駆動判定部49から出力される圧縮機31の第2駆動信号とのいずれかひとつを選択し、出力端子OUT3に出力する。選択スイッチ部58は、アイドルストップ状態ISSがON状態であるとき、すなわちアイドルストップ制御が実行中であるとき、スタータ駆動判定部43からの信号を選択する。選択スイッチ部58は、アイドルストップ状態ISSがOFF状態であるとき、圧縮機駆動判定部49からの信号を選択する。よって、エンジン11を一時的に停止させた後に自動的に再始動させるアイドルストップ制御の実行中は、スタータ駆動判定部43からの信号を出力端子OUT3に出力する。
The selection switch unit (SWGC) 58 provides a selection unit for the
選択スイッチ部58は、スタータ駆動判定部43からの信号と圧縮機駆動判定部49からの信号とを選択的に出力端子OUT3に出力する選択部を提供する。この構成によると、効率的な制御のための信号と、エンジン11の再始動のための信号とをひとつの出力端子OUT3から提供することができる。スタータ駆動判定部43から圧縮機31を操作する信号は、アイドルストップ制御の実行中にだけ出力されるから、選択部は、エンジン11を一時的に停止させた後に自動的に再始動させるアイドルストップ制御の実行中は、スタータ駆動判定部43からの信号を出力端子OUT3に出力するように構成することができる。この構成によると、アイドルストップ制御が実行中は、スタータ駆動判定部43、すなわち予備駆動部による圧縮機31の制御が有効化される。アイドルストップ制御が非実行中は、スタータ駆動判定部43、すなわち予備駆動部による圧縮機31の制御が無効化される。
The
補機制御IC3cは、調停処理部(ABPM)59を備える。調停処理部59は、発電機21と圧縮機31とを同時に駆動することが求められるときに、それらの駆動トルクGTQ、CTQを制限する。調停処理部59は、発電機21と圧縮機31とが同時に駆動されることに起因するエンジン11の負荷の過剰な増加を抑制する。この結果、調停処理部59は、発電機21と圧縮機31とが同時に駆動されることに起因する燃費の過剰な悪化を抑制する。調停処理部59は、発電機21および圧縮機31の一方だけの選択的な駆動を許容する場合がある。また、調停処理部59は、発電機21および圧縮機31の両方の駆動を許容する場合がある。調停処理部59は、発電機21および圧縮機31の両方の駆動を許容するが、それらの駆動トルクGTQ、CTQを制限する場合がある。
The auxiliary
調停処理部59は、エンジン11の燃費を過剰に悪化させることがないように設定された許容トルクPTQの範囲内で、駆動する補助機器の数を設定する。例えば、調停処理部59は、発電機21だけの駆動を許容するモード、圧縮機31だけの駆動を許容するモード、または発電機21と圧縮機31との両方の駆動を許容するモードとの3つのいずれかを選択する。言い換えると、調停処理部59は、複数の補助機器の駆動トルクの比率を、0%から100%の範囲で設定する。調停処理部59は、発電機21と圧縮機31との両方の駆動を許容するとき、それらの駆動トルクの合計が所定の上限値を下回るように、発電機21と圧縮機31とを制御する。
The
調停処理部59は、エンジン11の燃費を過剰に悪化させることがないように設定された許容トルクPTQの範囲内で、発電機21の駆動トルクおよび圧縮機31の駆動トルクの比率を制御する。具体的には、調停処理部59は、許容トルクPTQを発電機21と圧縮機31とに分配する。この結果、発電機21は分配されたトルクPTQeの範囲内で駆動される。また、圧縮機31も、分配されたトルクPTQcの範囲内で駆動される。
The
許容トルクPTQは、所定の比率で分配される。所定の比率は、車両の特性、またはエンジン11の特性に基づいて予め設定された固定の比率とすることができる。また、所定の比率は、可変の比率とすることができる。例えば、所定の比率は、電源システム20の状態と、熱システム30の状態とに基づいて、相対的に設定することができる。
The allowable torque PTQ is distributed at a predetermined ratio. The predetermined ratio can be a fixed ratio set in advance based on the characteristics of the vehicle or the characteristics of the
所定の比率は、複数のシステム20、30におけるエネルギ蓄積器に蓄積されたエネルギ量に基づいて設定することができる。所定の比率は、電源システム20と熱システム30とのうち、追加的に蓄積可能なエネルギ量が多いほうのシステムの補助機器が多く駆動されるように設定することができる。例えば、バッテリ22の蓄電率が30%であり、蓄冷器32の蓄冷率が80%であるときには、発電機21がより多く駆動されるように所定の比率が設定される。許容トルクPTQは、蓄積されたエネルギ量の比率に基づいて分配することができる。蓄電率は、バッテリ22における目標値と現在値との乖離率とも呼ぶことができる。蓄冷率は、蓄冷器32における目標値と現在値との乖離率とも呼ぶことができる。よって、上記処理は、許容トルクPTQを所定の重みによって分配する処理である。ここでは、複数のエネルギ蓄積器における複数の乖離率を重みとして用いている。このような分配処理によって、蓄積されたエネルギ量の不足を抑制することができる。
The predetermined ratio can be set based on the amount of energy stored in the energy storage in the plurality of
所定の比率は、電源システム20と熱システム30とのうち、エネルギ発生効率が高いほうのシステムの補助機器が多く駆動されるように設定することができる。例えば、所定の比率は、電源システム20のエネルギ発生効率と、熱システム30のエネルギ発生効率とに基づいて設定することができる。具体的には、それらエネルギ発生効率の比率に比例するように、または反比例するように許容トルクPTQを分配することができる。
The predetermined ratio can be set so that a large number of auxiliary devices of the system having the higher energy generation efficiency among the
エネルギ発生効率は、補助機器を駆動するための駆動トルクと、補助機器によって発生するエネルギ量とに基づいて算出することができる。例えば、発電機21の駆動トルクGTQと発電された電力量とから発電機21のエネルギ発生効率を求めることができる。また、圧縮機31の駆動トルクCTQと生成された熱エネルギ量とから圧縮機31のエネルギ発生効率を求めることができる。これらのエネルギ発生効率は、補機制御IC3cにおいて算出され、更新することが望ましい。これにより、補助機器の性能劣化に起因するエネルギ発生効率の変化に追従することができる。
The energy generation efficiency can be calculated based on the driving torque for driving the auxiliary device and the amount of energy generated by the auxiliary device. For example, the energy generation efficiency of the
調停処理部59は、複数の補助機器の駆動を許容するか、またはいずれか一方だけの単一の補助機器の駆動を許容するかを、エンジン11の効率と、一方の補助機器に関連する一方のエネルギ蓄積器の状態と、他方の補助機器に関連する他方のエネルギ蓄積器の状態とに基づいて判定してもよい。例えば、一方の補助機器は発電機21によって提供され、他方の補助機器は圧縮機31によって提供される。また、一方のエネルギ蓄積器はバッテリ22によって提供され、他方のエネルギ蓄積器は、蓄冷器によって提供される。
The
以上に述べたように、補機制御IC3cは、エンジン11の始動を要求する信号を含むアイドルストップ状態ISSを入力するための入力端子IN1と、エンジン11の回転数NEを示す信号を入力するための入力端子IN2とを備える。補機制御IC3cは、エンジン11を始動するためのスタータ13を駆動するための信号を出力するためのスタータ出力端子OUT1と、エンジン11によって駆動される補助機器を駆動するための信号を出力するための補助機器出力端子OUT2、OUT3とを備える。補機制御IC3cの要素43、50は、エンジン11の始動が要求され、かつ回転数NEがスタータ13の駆動に適した状態にないとき、補助機器を駆動する予備駆動部を提供する。また、補機制御IC3cの要素43は、補助機器が駆動された後に、スタータ13を駆動するスタータ駆動部を提供する。
As described above, the auxiliary
予備駆動部は、エンジン11の始動が要求されているが、回転数NEがスタータ13の駆動に適した状態にないとき、補助機器を駆動する。つまり、補助機器を、エンジン11によって駆動される状態におく。この結果、エンジン11の負荷が増加し、回転数NEはゼロ(0)に向けて収束してゆく。補助機器の駆動によって、回転数NEは、スタータ13の駆動に適した状態に接近する。スタータ駆動部は、補助機器が駆動された後に、スタータ13を駆動する。よって、スタータ13は、回転数NEがスタータ13の駆動に適した状態に接近してから、駆動される。この結果、スタータ13の駆動に起因する不具合が抑制される。また、スタータ13の駆動制御と補助機器の駆動制御とがエンジン駆動補機制御装置に集められるから、エンジン駆動補機制御装置の汎用性を高めることができる。
The preliminary driving unit drives the auxiliary device when the
さらに、補機制御IC3cは、エンジン11の燃料消費を抑制するように補助機器21、31の駆動を制限する補助機器駆動部を提供する要素44−55を備える。この構成によると、補助機器を駆動することが求められる状態であっても、その駆動が制限される場合が生じる。この結果、燃料消費が抑制される。よって、補助機器の駆動を効率化する機能がエンジン駆動補機制御装置、すなわち補機制御IC3cに設けられる。
Further, the auxiliary
具体的には、補助機器駆動部としての要素44−55は、エンジン11の効率が良いときに補助機器の駆動を許容するように構成されている。要素44−45は、補助機器の駆動によってエンジン11の効率が所定の閾値を下回るような場合には、補助機器の駆動を禁止する。これにより、補助機器の駆動に起因するエンジン11の効率の低下が抑制される。
Specifically, the
さらに、補機制御IC3cは、エンジン11が出力するエンジントルクETQを入力するための入力端子IN3と、補助機器の駆動トルクCTQ、GTQを入力するための入力端子IN4、IN6とを備える。補機制御IC3cは、補助機器によって生成されたエネルギを蓄積するエネルギ蓄積装置22、32に蓄積された蓄積エネルギ量を示す信号TH、VBを入力するための入力端子IN5、IN7とを備える。補助機器駆動部は、エンジントルク、駆動トルク、および蓄積エネルギ量に基づいて、エンジンの効率が良いときを判定する。
Further, the auxiliary
図4は、要素44−49において実行される熱制御処理160を示す。熱制御処理160においては、燃費データを受信し、この燃費データに基づいて熱費を抑制するように圧縮機31が制御される。熱制御処理160は、エンジン11の運転効率が比較的高い状態にあり、圧縮機31を駆動しても燃料消費量の増加が比較的少なくときに、圧縮機31の駆動を許容するように構成されている。
FIG. 4 shows a
ステップ161では、補機制御IC3cは、燃費データを含むデータを受信する。受信された燃費マップは、補機制御IC3cに設けられたメモリ装置3eに記憶される。ステップ162では、補機制御IC3cは、蓄冷制御のために必要なデータを入力する。例えば、蓄冷器32の蓄冷状態を示す温度TH、および容量値が入力される。さらに、ステップ162では、燃費データに基づく処理を実行するために、エンンジン11の運転状態を示すデータが入力される。例えば、エンジン11の回転数NE、エンジン11が出力しているエンジントルクETQなどのデータが入力される。
In
ステップ163では、補機制御IC3cは、蓄冷器32の実蓄冷量を算出する。ステップ164では、補機制御IC3cは、蓄冷器32の目標蓄冷量を算出する。ステップ165では、補機制御IC3cは、判定熱費THTを算出する。ここでは、実蓄冷量と目標蓄冷量とに基づいて蓄冷率CCRが算出される。さらに、蓄冷率CCRと、予め設定されたマップまたは関数FTとに基づいて、判定熱費THTが算出される。
In
ステップ166では、補機制御IC3cは、燃費AFCを算出する。ここでは、燃費データに基づいて、現在の燃費AFCが算出される。
In
さらに、ステップ166では、補機制御IC3cは、熱費TCを算出する。ここでは、圧縮機31の複数の作動モードに対応した複数の熱費TC(n)が算出される。熱費TCは、現在の燃費と、圧縮機31を作動させた場合の燃費との差として表すことができる。
Further, in
ステップ167では、補機制御IC3cは、圧縮機31のための駆動判定を実行する。ここでは、補機制御IC3cは、ステップ166において算出された熱費TC(n)と、判定熱費THTとを比較する。補機制御IC3cは、比較処理に基づいて、燃費の悪化、すなわち燃料消費率の増加を抑制することができる作動モードが存在するか否かを判定する。
In
熱費TCの正の値が、燃料消費率の増加を示す場合、補機制御IC3cは、判定熱費THTを下回る熱費TC(n)を特定する。補機制御IC3cは、判定熱費THTを下回る熱費TC(n)を提供できる圧縮機31の作動モードを特定し、その特定された作動モードで圧縮機31を駆動する。すべての熱費TC(n)が判定熱費THTを上回る場合、圧縮機31は駆動されない。
When the positive value of the heat cost TC indicates an increase in the fuel consumption rate, the auxiliary
ステップ167には、圧縮機31を運転した場合の駆動トルクCTQと熱費TCとの関係が、実線によって示されている。図示の例では、駆動トルクCTQが許容トルクPTQ1を下回るように圧縮機31を制御することにより、判定熱費THTを下回るように熱費TCが抑制される。例えば、熱費TC(i)を提供する作動モードで圧縮機31を駆動すれば、判定熱費THTを下回ることが可能である。この結果、圧縮機31を駆動するための燃料消費率、すなわち熱費の過剰な増加が抑制される。
In
図5は、要素44、51−55において実行される電源制御処理170を示す。電源制御処理170においては、燃費データを含む情報を受信し、燃費データに基づいて電費を抑制するように発電機21が制御される。電源制御処理170は、エンジン11の運転効率が比較的高い状態にあり、発電機21を駆動しても燃料消費量の増加が比較的少なくときに、発電機21の駆動を許容するように構成されている。
FIG. 5 shows a
ステップ171では、補機制御IC3cは、燃費データを含むデータを受信する。受信された燃費マップは、メモリ装置3eに記憶される。ステップ172では、補機制御IC3cは、電源制御のために必要なデータを入力する。例えば、バッテリ22の充電状態を示す電圧値、および電流値が入力される。さらに、ステップ172では、燃費データに基づく処理を実行するために、エンンジン11の運転状態を示すデータが入力される。例えば、エンジン11の回転数NE、エンジン11が出力しているエンジントルクETQなどのデータが入力される。
In
ステップ173では、補機制御IC3cは、バッテリ22の実蓄電量を算出する。ステップ174では、補機制御IC3cは、バッテリ22の目標蓄電量を算出する。ステップ175では、補機制御IC3cは、判定電費EPTを算出する。ここでは、実蓄電量と目標蓄電量とに基づいて蓄電率ECRが算出される。さらに、蓄電率ECRと、予め設定されたマップまたは関数FEとに基づいて、判定電費EPTが算出される。
In
ステップ176では、補機制御IC3cは、燃費AFCを算出する。ここでは、7燃費データに基づいて、現在の燃費AFCが算出される。現在の燃費AFCは、回転数NEとエンジントルクETQとに基づいて、燃費マップを検索することにより求めることができる。
In
図示されるように、燃費マップは、燃費FCを示す等高線によって表すことができる。図示の例では、燃費等高線FC1は、燃費等高線FC2より燃料消費量が多いこと(FC1>FC2)、すなわち燃費が悪いことを示している。 As shown in the figure, the fuel efficiency map can be represented by contour lines indicating the fuel efficiency FC. In the illustrated example, the fuel consumption contour line FC1 indicates that the fuel consumption is larger than the fuel consumption contour line FC2 (FC1> FC2), that is, the fuel consumption is poor.
さらに、ステップ176では、補機制御IC3cは、電費ECを算出する。ここでは、発電機21の複数の作動モードに対応した複数の電費EC(n)が算出される。電費ECは、現在の燃費と、発電機21を作動させた場合の燃費との差として表すことができる。
Further, in
ステップ167では、補機制御IC3cは、発電機21のための駆動判定を実行する。ここでは、補機制御IC3cは、ステップ176において算出された電費EC(n)と、判定電費EPTとを比較する。補機制御IC3cは、比較処理に基づいて、燃費の悪化、すなわち燃料消費率の増加を抑制することができる作動モードが存在するか否かを判定する。
In
電費ECの正の値が、燃料消費率の増加を示す場合、補機制御IC3cは、判定電費EPTを下回る電費EC(n)を特定する。補機制御IC3cは、判定電費EPTを下回る電費EC(n)を提供できる発電機21の作動モードを特定し、その特定された作動モードで発電機21を駆動する。すべての電費EC(n)が判定電費EPTを上回る場合、発電機21は駆動されない。
When the positive value of the power consumption EC indicates an increase in the fuel consumption rate, the auxiliary
ステップ177には、発電機21を運転した場合の駆動トルクGTQと電費ECとの関係が、実線によって示されている。図示の例では、駆動トルクGTQが許容トルクPTQ2を下回るように発電機21を制御することにより、判定電費EPTを下回るように電費ECが抑制される。例えば、電費EC(i)を提供する作動モードで発電機21を駆動すれば、判定電費EPTを下回ることが可能である。この結果、発電機21を駆動するための燃料消費率、すなわち電費の過剰な増加が抑制される。
In
図6は、要素59によって実行される調停制御処理178を示す。ステップ178aでは、補機制御IC3cは、電源制御および熱制御を実行するために必要な補助機器の数を決定する。ここでは、上述の熱制御処理160と、電源制御処理170とによって駆動されることを求められる補助機器の数が決定される。例えば、熱制御処理160で圧縮機31の駆動が求められ、かつ、電源制御処理170で発電機21の駆動が求められる場合は、駆動される補助機器の数は2つである。また、熱制御処理160および電源制御処理170の一方だけで補助機器の駆動が求められる場合、駆動される補助機器の数はひとつである。このように、エンジン11の効率が比較的高く、アイドルストップ制御が非実行中であるときに駆動される補助機器の数は、熱制御処理160と電源制御処置170とによって決定される。
FIG. 6 shows the
ステップ178aは、補助機器駆動部によって駆動される補助機器の数を決定する決定部を提供する。この構成によると、エンジンの効率が良いときにひとつまたは複数の補助機器が駆動される。
ステップ178bでは、補機制御IC3cは、複数の補助機器が駆動されるか否かを判定する。単独の補助機器だけが駆動される場合、処理178を終了する。この場合、上述の熱制御処理160または電源制御処理170によって算出された作動モードで対応する補助機器が制御される。複数の補助機器が駆動される場合、ステップ178cへ進む。
In
ステップ178cでは、補機制御IC3cは、発電機21と圧縮機31とを駆動するために利用できる許容トルクPTQを算出する。許容トルクPTQは、ステップ167において算出された熱システム30のための許容トルクPTQ1と、ステップ177において算出された電源システム20のための許容トルクPTQ2とに基づいて設定される。ここでは、2つの許容トルクPTQ1、PTQ2から、大きいほうの許容トルクが選択され、それが許容トルクPTQとして設定される。
In
ここでは、許容トルクPTQは、発電機21と圧縮機31との両方が利用可能な上限の駆動トルク、すなわち合計値として算出される。許容トルクPTQは、総合的許容トルク、または合計許容トルクとも呼ぶことができる。許容トルクPTQは、2つの許容トルクPTQ1、PTQ2の小さいほうを利用してもよい。また、許容トルクPTQは、2つの許容トルクPTQ1、PTQ2と所定の関数とに基づいて算出されてもよい。さらに、許容トルクPTQは、主マイコン3aから、与えられてもよい。
Here, the allowable torque PTQ is calculated as an upper limit driving torque that can be used by both the
ステップ178dでは、補機制御IC3cは、許容トルクPTQを、電源システム20と熱システム30とに分配する。ここでは、蓄電率ECRと蓄冷率CCRとに基づいて、許容トルクPTQが比例的に分配される。圧縮機31を駆動するための許容トルクPTQcは、PTQc=PTQ×(1−CCR/(ECR+CCR))に基づいて設定される。発電機21を駆動するための許容トルクPTQeは、PTQe=PTQ×(1−ECR/(ECR+CCR))に基づいて設定される。
In
ステップ178eでは、補機制御IC3cは、圧縮機31のための許容トルクPTQcに基づいて圧縮機31の作動モードを決定し、圧縮機31を制御する。図示の場合、許容トルクPTQcを下回るために、熱費TC(j)を提供する作動モードによって圧縮機31が制御される。
In
ステップ178fでは、補機制御IC3cは、発電機21のための許容トルクPTQeに基づいて発電機21の作動モードを決定し、発電機21を制御する。図示の場合、許容トルクPTQeを下回るために、電費EC(j)を提供する作動モードによって発電機21が制御される。
In
この構成によると、発電機21と圧縮機31との両方が駆動されるときにエンジン11に与えられる駆動トルクが許容トルクPTQに制限される。このため、エンジン11の燃料消費率の過剰な増加が回避される。ステップ178c、178dは、複数の補助機器の駆動が決定される場合、複数の補助機器の駆動トルクの比率を設定するトルク設定部を提供する。しかも、ステップ178c、178dは、複数の補助機器によって生成されたエネルギを蓄積する複数のエネルギ蓄積装置22、32におけるエネルギの蓄積状態ECR、CCRに基づいて比率を設定する。このため、エネルギの蓄積状態を反映した比率を設定することができる。
According to this configuration, the driving torque applied to the
図7は、要素41−43において実行される再始動制御処理180を示す。再始動制御処理180には、エンジン11を即時に再始動するための即時再始動制御と、後の再始動を容易にするためにエンジン11の停止角を予備的に調節する停止角制御とが含まれる。即時始動制御には、3つの再始動制御が含まれている。ひとつは、スタータ13の駆動なしでエンジン11の自発回転を回復させる無クランキング再始動制御である。ひとつは、少なくともひとつの補助機器によって回転数NEを調節した後にスタータ13を駆動する同期的再始動制御である。残るひとつは、補助機器を駆動することなくスタータ13を駆動する通常の再始動制御である。
FIG. 7 shows the
ステップ181では、補機制御IC3cは、アイドルストップ状態ISSに基づいて、エンジン11の再始動が要求されているか否かを判定する。ステップ181aでは、補機制御IC3cは、アイドルストップ制御が実行中か否かを判定する。アイドルストップ制御が実行されていない場合、すなわちエンジン11が運転されている場合には、ステップ181aを繰り返す。アイドルストップ制御が実行されている場合、ステップ181bへ進む。ステップ181bでは、補機制御IC3cは、エンジン11の始動を求める要求信号RQがあるか否かを判定する。要求信号RQがある場合、ステップ182へ進む。要求信号RQがない場合、ステップ183へ進む。
In
ステップ182では、補機制御IC3cは、即時再始動制御を実行する。ステップ182aでは、回転数NEの値に応じて、再始動のための制御が選択される。ステップ182aでは、補機制御IC3cは、回転数NEが、第1領域RG1、第2領域RG2、第3領域RG3、および第4領域RG4のどれに属するかを判定する。
In
第1領域RG1は、所定の第1閾値Nth1を上回る高回転領域である。回転数NEが第1領域RG1内にあるとき、エンジン11は、燃料噴射などを再開するだけで再び自発的な回転を回復することができる。
The first region RG1 is a high rotation region that exceeds a predetermined first threshold value Nth1. When the rotational speed NE is in the first region RG1, the
第2領域RG2は、第1閾値Nth1以下であり、かつ所定の第2閾値Nth2を上回る中回転領域である。第2閾値Nth2は、第1閾値Nth1より小さい。第2領域RG2は、Nth1≧NE>Nth2と表すことができる。回転数NEが第2領域RG2内にあるとき、エンジン11は、燃料噴射などを再開するだけでは自発的な回転を回復することができない。しかも、回転数NEが第2領域RG2内にあるとき、回転数NEはスタータ13の駆動に適さない。第2領域RG2における回転数NEは、スタータ13を駆動するには高すぎるのである。
The second region RG2 is a middle rotation region that is equal to or less than the first threshold value Nth1 and exceeds a predetermined second threshold value Nth2. The second threshold Nth2 is smaller than the first threshold Nth1. The second region RG2 can be expressed as Nth1 ≧ NE> Nth2. When the rotational speed NE is within the second region RG2, the
回転数NEが第2領域RG2にあるときにスタータ13を駆動しても、エンジン11をクランキングできないか、または、高い回転数に起因した不具合を生じるおそれがある。例えば、回転数NEが第2領域RG2にあるとき、エンジン11のリングギヤの回転数は、スタータ13が提供可能なピニオンギヤの回転数より高い。これでは、スタータ13を駆動してもエンジン11をクランキングすることができない。また、回転数NEが第2領域RG2にあるとき、リングギヤとピニオンギヤとの間に適正な噛み合いを生じさせることが困難である。このため、リングギヤとピニオンギヤとの過剰な摩耗、騒音などの不具合を生じるおそれがある。
Even if the
第3領域RG3は、第2閾値Nth2以下であり、かつゼロ(0)以上の低回転領域である。第3領域は、Nth2≧NE≧0と表すことができる。回転数NEが第3領域RG3内にあるとき、回転数NEはスタータ13の駆動に適した状態である。回転数NEが第3領域RG3にあるときにスタータ13を駆動すると、スタータ13の回転によってエンジン11をクランキングすることができる。また、回転数NEが第3領域RG3にあるとき、リングギヤの回転数とピニオンギヤの回転数とが完全に同調した状態においてリングギヤとピニオンギヤとを噛み合わせることができる場合がある。
The third region RG3 is a low rotation region that is equal to or less than the second threshold value Nth2 and equal to or greater than zero (0). The third region can be expressed as Nth2 ≧ NE ≧ 0. When the rotational speed NE is in the third region RG3, the rotational speed NE is in a state suitable for driving the
第4領域RG4は、ゼロ(0)を下回る逆回転領域である。第4領域は、0>NEと表すことができる。回転数NEが第4領域RG4内にあるとき、回転数NEはスタータ13の駆動に適さない状態である。回転数NEが第4領域RG4にあるときにスタータ13を駆動すると、エンジン11の回転方向とスタータ13の回転方向とが逆であるため、ギヤの損傷などの不具合を生じるおそれがある。
The fourth region RG4 is a reverse rotation region below zero (0). The fourth region can be expressed as 0> NE. When the rotational speed NE is in the fourth region RG4, the rotational speed NE is not suitable for driving the
ステップ182aにおいて回転数NEが第2領域RG2または第4領域RG4にあると判定された場合、処理は、ステップ182bに進む。ステップ182bでは、補機制御IC3cは、スタータ13の駆動前に、補助機器の同期制御を実行する。ステップ182bに含まれるステップ182c−182eは、少なくともひとつの補助機器によってエンジン11の回転数NEを第3領域RG3内に調節するための処理を提供する。
If it is determined in
ステップ182cでは、補機制御IC3cは、上述の補機選択部43cを提供する。ステップ182cでは、補機制御IC3cは、同期制御を実行するための補助機器を選択する。補機制御IC3cは、例えば、エンジントルクETQ、および回転数NEなどの信号によって示されるエンジン11の運転状態に応じて、発電機21のみ、圧縮機31のみ、またはそれらの両方を選択する。補機制御IC3cは、同期制御を実行するために適した駆動トルクが得られるように補助機器を選択する。ステップ182cは、発電機21だけ、または圧縮機31だけが選択されるように構成されてもよい。
In
ステップ182cでは、補機制御IC3cは、選択された補助機器、すなわち発電機21および/または圧縮機31を駆動する。補助機器の駆動は、エンジン11の回転軸の回転速度を減衰させることができる程度の駆動トルクを与えるように設定される。例えば、発電機21が所定の調整電圧で発電するように、発電機21が制御される。これにより、エンジン11の負荷が増加するから、回転数NEが減少する。
In
ステップ182dでは、補機制御IC3cは、少なくともひとつの補助機器が駆動状態におかれることにより回転数NEの迅速な減衰が図られることを、車両に搭載された他の機器に通知する。ここでは、補機制御IC3cは、乗員拘束装置15および報知装置16に通知信号を出力する。
In
乗員拘束装置15に向けて出力される通知信号は、乗員が姿勢を正すように乗員拘束装置15を作動させるための信号とすることができる。例えば、通知信号は、シートベルトのたるみをとるようにシートベルトを巻き取るための信号とすることができる。
The notification signal output toward the
駆動トルクGTQおよび/またはCTQの増加により回転数NEが急激に減衰すると、車両の挙動が変化することがある。この実施形態では、シートベルトの巻取によって乗員に姿勢を正すことを促す。また、シートベルトの巻取によって、乗員に車両の挙動の変化を知らせることができる。このため、車両の挙動変化に起因する乗員の姿勢の不快な変化を抑制することができる。よって、ステップ182dは、乗員拘束装置15に対して補助機器の駆動を通知し、乗員拘束装置15の作動状態を変化させる通知部を提供する。
When the rotational speed NE is rapidly attenuated due to an increase in the drive torque GTQ and / or CTQ, the behavior of the vehicle may change. In this embodiment, the passenger is encouraged to correct his / her posture by winding the seat belt. In addition, the passenger can be informed of changes in the behavior of the vehicle by winding the seat belt. For this reason, the unpleasant change of the passenger | crew's attitude | position resulting from the behavior change of a vehicle can be suppressed. Therefore,
報知装置16に向けて出力される通知信号は、車内の乗員および/または後続車両の運転者に、車両が減速する可能性があることを知らせるための信号とすることができる。例えば、通知信号は、車内のメータ内に設置されたインジケータランプを点灯させるための信号とすることができる。例えば、通知信号は、ブレーキランプを点灯させるための信号とすることができる。
The notification signal output toward the
駆動トルクGTQおよび/またはCTQの増加により回転数NEが急激に減衰すると、車両が減速過程にある場合、車両が急激に減速することがある。この実施形態では、車両の減速を乗員に通知する。このため、車両の挙動変化に起因する乗員の姿勢の不快な変化を抑制することができる。また、車両の減速を後続車両の運転者にも通知することができる。よって、ステップ182dは、報知装置16に対して補助機器の駆動を通知し、報知装置16の提示状態を変化させる通知部を提供する。
When the rotational speed NE is rapidly attenuated due to an increase in the drive torque GTQ and / or CTQ, the vehicle may decelerate rapidly when the vehicle is in the deceleration process. In this embodiment, the passenger is notified of vehicle deceleration. For this reason, the unpleasant change of the passenger | crew's attitude | position resulting from the behavior change of a vehicle can be suppressed. In addition, the driver of the following vehicle can be notified of vehicle deceleration. Therefore,
ステップ182eでは、補機制御IC3cは、同期条件が成立したか否かを判定する。ここでは、回転数NEが第3領域RG3内に到達したか否かを判定する。回転数NEが第3領域RG3内に到達するまで、ステップ182c−182dが繰り返される。すなわち、ステップ182eは、回転数NEがスタータ13の駆動に適した低回転状態になったか否かを判定する判定部を提供する。ステップ182eでは、補機制御IC3cは、さらに追加的な判定を実行することができる。例えば、補機制御IC3cは、エンジン11のリングギヤの回転数とスタータ13のピニオンギヤの回転数とが同期したか否かを判定することができる。この場合、ステップ182eは、エンジン11の回転とスタータ13の回転との同期を判定する判定部を提供する。このような判定を追加的に実行することにより、リングギヤとピニオンギヤとの噛み合いを滑らかに実行することができる。よって、再始動に起因する不具合を抑制することができる。
In
回転数NEが第3領域RG3に到達すると、同期制御処理182bは、ステップ182fに進む。ステップ182fでは、補機制御IC3cは、補助機器の駆動を停止させる。続くステップ182gでは、補機制御IC3cは、スタータ13を駆動する。スタータ13は、エンジン11をクランキングする。
When the rotational speed NE reaches the third region RG3, the
ステップ182hでは、補機制御IC3cは、燃料噴射および点火の再開を主マイコン3aに要求する。よって、主マイコン3aは、エンジン11を再始動するように燃料を供給し、点火を再開する。この結果、エンジン11が再始動される。ステップ182a−182hによって、同期的再始動制御が提供される。ステップ182bからステップ182gへ移行した場合、エンジン11は低回転状態にある。よって、スタータ13およびピニオンギヤなどの歯車が損傷を受けるおそれは小さい。
In
ステップ182aにおいて回転数NEが第1領域RG1にあると判定された場合、処理は、ステップ182hに進む。この場合、補機制御IC3cは、補助機器もスタータ13も駆動することなく、エンジン11を再始動する。すなわち、ステップ182aとステップ182hとによって、無クランキング再始動制御が提供される。
If it is determined in
ステップ182aにおいて回転数NEが第3領域RG3にあると判定された場合、処理は、ステップ182gに進む。この場合、補機制御IC3cは、補助機器を駆動することなく、スタータ13を駆動することによって、エンジン11を再始動する。すなわち、ステップ182a、182g、および182hによって、通常の再始動制御が提供される。
When it is determined in
ステップ183では、停止角制御が実行される。ステップ183aでは、補機制御IC3cは、目標角CLTを算出する。ステップ183bでは、補機制御IC3cは、現在の回転角CLAを算出する。ステップ183cでは、補機制御IC3cは、エンジントルクETQおよび駆動トルクGTQ、CTQを入力する。
In
ステップ183dでは、補機制御IC3cは、上述の補機選択部43cを提供する。ステップ183dでは、補機制御IC3cは、停止角制御を実行するための補助機器を選択する。補機制御IC3cは、例えば、エンジントルクETQ、および回転数NEなどの信号によって示されるエンジン11の運転状態に応じて、発電機21のみ、圧縮機31のみ、またはそれらの両方を選択する。補機制御IC3cは、停止角制御を実行するために適した駆動トルクが得られるように補助機器を選択する。ステップ183dは、発電機21だけ、または圧縮機31だけが選択されるように構成されてもよい。
In
さらに、ステップ183dでは、補機制御IC3cは、回転角CLAを目標角CLTに接近させる停止角のためのフィードバック制御を実行する。ここでは、回転角CLAが目標角CLTになるように駆動トルクGTQおよび/または駆動トルクCTQが調節される。さらに、フィードバック制御においては、エンジントルクETQが考慮される。
Further, in
ステップ183eでは、補機制御IC3cは、エンジン11が完全に停止したか否かを判定する。エンジン11が完全に停止するまで、ステップ183b−183dが繰り返される。エンジン11が完全に停止すると、処理を終了する。
In
図8は、補機選択処理184を示す。補機選択処理184は、補機選択部43cを提供する。補機選択処理184は、ステップ182c、およびステップ183dにおいて実行される。
FIG. 8 shows the
ステップ184aでは、補機制御IC3cは、回転数制御または停止角制御を実行するために必要な補助機器の数を決定する。ここでは、必要な駆動トルクに応じて、補助機器の数が決定される。通常は、駆動される補助機器の数は、ひとつと決定される。補機選択処理184は、ステップ183dにおいてはひとつの補助機器だけを選択する。よって、停止角制御部43bは、ひとつの補助機器だけを駆動する。
In
ステップ184bでは、補機制御IC3cは、使用される補助機器の数が複数であるか否かを判定する。複数の補助機器が使用される場合、補機選択処理を終了する。ひとつの補助機器が使用される場合、複数の補助機器からひとつの補助機器を選択するために、ステップ184cに進む。
In
ステップ184cでは、補機制御IC3cは、電源システム20のエネルギ蓄積率と熱システム30のエネルギ蓄積率とを算出する。エネルギ蓄積率は、エネルギ蓄積器22、32に蓄積されたエネルギ量と、エネルギ蓄積器22、32に蓄積することが求められる目標のエネルギ量とに基づいて算出することができる。
In
例えば、実蓄電量と目標蓄電量とから電源システム20のエネルギ蓄積率を求めることができる。また、実蓄冷量と目標蓄冷量とから熱システム30のエネルギ蓄積率を求めることができる。電源システム10のエネルギ蓄積率は、蓄電率ECRによって与えられる。熱システム30のエネルギ蓄積率は、蓄冷率CCRによって与えられる。
For example, the energy storage rate of the
エネルギ蓄積率は、補機制御IC3cにおいて算出され、更新される。これにより、補助機器、およびエネルギ蓄積器22、32の性能劣化に起因するエネルギ蓄積率の変化に追従することができる。
The energy storage rate is calculated and updated in the auxiliary
ステップ184dでは、補機制御IC3cは、蓄電率ECRと蓄冷率CCRとを比較する。補機制御IC3cは、エネルギ蓄積率が低いほうのシステムの補助機器を選択する。CCR<ECRの場合には、ステップ184eに進む。ステップ184eでは、補機制御IC3cは、圧縮機31を選択する。CCR≧ECRの場合には、ステップ184fに進む。ステップ184fでは、補機制御IC3cは、発電機21を選択する。この実施形態では、補機選択処理184は、発電機21の高い制御性、応答性を利用するために、発電機21が選択されやすいように設定されている。
In
ステップ184dは、複数のエネルギ蓄積装置22、32におけるエネルギの蓄積状態ECR、CCRに基づき、追加的に蓄積可能なエネルギ量が多いほうのエネルギ蓄積器に対応するひとつの補助機器を選択する補機選択部を提供する。停止角制御部は、補機選択部によって選択されたひとつの補助機器だけを駆動する。この構成によると、追加的に蓄積可能なエネルギ量が多いほうのエネルギ蓄積器に対応するひとつの補助機器が選択される。この選択された補助機器が停止角制御において用いられる。このため、停止角制御と同時に、エネルギ蓄積器へのエネルギ蓄積量の増加を図ることができる。しかも、相対的に蓄積量が低いエネルギ蓄積装置の蓄積量を高めることができる。
図9は、アイドルストップ制御によってエンジン11の停止操作が実行された直後に、エンジン11を再始動する場合の回転数NEの変化を示す。時刻t11においてアイドルストップ制御部としての主マイコン3aによってアイドルストップ制御が開始される。主マイコン3aがエンジン11を停止させるための操作を実行すると、回転数NEは急速に低下する。
FIG. 9 shows a change in the rotational speed NE when the
アイドルストップ制御によってエンジン11の再始動の要求が発生しない場合、微細な破線で示されるように各部の状態が変化する。この場合、補機制御IC3cは、停止角制御を実行する。破線の波形SPCが示すように、回転数NEは、ゼロ(0)の近傍において振動する。すなわち、エンジン11の回転軸は、正方向と逆方向とに揺動する。やがて、回転数NEは、ゼロ(0)に安定する。停止角制御においては、補助機器AXDは、図中に波形FBCで示されるように、駆動状態におかれる。
When a request for restart of the
エンジン11のクランク軸の角度CLAは、4サイクルの内燃機関の場合、0度CAから720度CAの間で変化する。図中には、モデル化された角度CLAの波形が図示されている。回転数NEの低下に伴って、角度CLAの変化速度は緩やかになる。やがて、エンジン11の停止直前になると、角度CLAは、振動する。停止角制御によって与えられる駆動トルクGTQおよび/またはCTQは、角度CLAを目標角CLTに調節する。停止角制御は、エンジン11が時刻t15において完全に停止するまで継続される。この結果、エンジン11が完全に停止したときの停止角は目標角CLTに制御される。
The angle CLA of the crankshaft of the
停止操作の直後に、アイドルストップ制御によってエンジン11の再始動の要求が発生する場合、主マイコン3aは、要求信号を補機制御IC3cに出力する。補機制御IC3cは、要求信号に応答してエンジン11を再始動するための再始動制御を実行する。
When a request for restarting the
例えば、時刻t12において要求信号RQ1が発生した場合、各部の波形は破線のように変化する。時刻t12においては、回転数NEは、まだ第1領域RG1にある。このため、燃料噴射INJおよび/または点火を再開するだけで、エンジン11は再始動される。この結果、回転数NEは、波形RS1に図示されるように上昇する。この場合には、スタータ13は駆動されない。
For example, when the request signal RQ1 is generated at time t12, the waveform of each part changes as shown by a broken line. At time t12, the rotational speed NE is still in the first region RG1. Therefore, the
例えば、時刻t13において要求信号RQ2が発生した場合、各部の波形は実線のように変化する。時刻t13においては、回転数NEは第2領域RG2にある。このため、エンジン11の自発回転を回復することはできない。しかも、回転数NEは、スタータ13の駆動に適した状態ではない。この場合、補機制御IC3cは、同期的再始動制御を実行する。時刻t13において、補助機器AXDが駆動される。このとき、補助機器AXDの駆動状態は、停止角制御から、同期制御に移行する。よって、補助機器AXDは、回転数NEを急速に減衰させるように制御される。この実施形態では、発電機21がエンジン11によって駆動される状態におかれ、しかも比較的大きい電力を発電する状態におかれる。これにより、回転数NEは急速に減衰する。
For example, when the request signal RQ2 is generated at time t13, the waveform of each part changes as shown by a solid line. At time t13, the rotational speed NE is in the second region RG2. For this reason, the spontaneous rotation of the
やがて、回転数NEは、第3領域RG3内にまで低下する。回転数NEが第3領域RG3内に入ると、補機制御IC3cは、時刻t14において、補助機器AXDを停止する。図示の例においては、時刻t13と時刻t14との間の期間SYCにおいて同期制御が実行されている。さらに、補機制御IC3cは、時刻t14において、スタータ13を駆動する。同時に、燃料噴射INJなどが再開される。この結果、エンジン11は自発回転を開始し、回転数NEは波形RS2で図示されるように上昇する。
Eventually, the rotational speed NE decreases to the third region RG3. When the rotational speed NE enters the third region RG3, the auxiliary
回転数NEが第4領域RG4にあるときに要求信号が発生した場合も、補機制御IC3cは、同期制御を実行する。この結果、回転数NEが第3領域RG3内に調節された後に、スタータ13が駆動される。
Even when the request signal is generated when the rotational speed NE is in the fourth region RG4, the auxiliary
エンジン11が完全に停止した後、例えば時刻t16において要求信号RQ3が発生した場合、各部の波形は二点鎖線のように変化する。要求信号RQ3に応答して、スタータ13が駆動され、燃料噴射INJが再開される。この結果、エンジン11は自律回転を開始し、回転数NEは波形RS3で図示されるように上昇する。
After the
この実施形態によると、回転数NEがゼロ(0)に安定する前に、エンジン11の再始動が要求される場合でも、補助機器を駆動することによって回転数NEを迅速に低下させることができる。このため、スタータ13および歯車の損傷を抑制しながら、エンジン11の再始動を早期に実行することができる。すなわち、エンジン11の再始動の迅速性を向上することができる。
According to this embodiment, even when restart of the
しかも、補機制御IC3cによって、スタータ13の駆動制御が実行されるだけでなく、回転数NEを安定化させるための補助機器の駆動制御が実行される。このため、エンジン11のための制御を実行する主マイコン3aの処理負荷を過剰に増加させることなく、再始動の迅速化が図られる。
In addition, the auxiliary
さらに、補機制御IC3cは、要求信号RQを受けて一連の始動制御を実行する。すなわち、エンジン11の再始動のためのスタータ13の駆動制御と、補助機器の駆動制御とが、補機制御IC3cに集められている。よって、補機制御IC3cの汎用性が高められる。例えば、同じ補機制御IC3cを複数の種類の車両および/またはエンジンにも利用することができる。
Further, the auxiliary
(第2実施形態)
上記実施形態では、エネルギ蓄積器22、32におけるエネルギ蓄積率に基づいて、許容トルクを分配した。これに代えて、それぞれの補助機器のために算出された許容トルクPTQ1、PTQ2に基づいて許容トルクを分配することができる。
(Second Embodiment)
In the above embodiment, the allowable torque is distributed based on the energy storage rate in the
図10は、この実施形態の調停制御処理278を示す。ステップ178a、178b、178e、178fは、上述の実施形態と同じである。ステップ278dでは、補機制御IC3cは、許容トルクPTQを、電源システム20と熱システム30とに分配する。ここでは、圧縮機31のための許容トルクPTQ1と、発電機21のための許容トルクPTQ2とに基づいて、総合的な許容トルクPTQが比例的に分配される。圧縮機31を駆動するための許容トルクPTQcは、PTQc=PTQ×(PTQ1/(PTQ1+PTQ2))に基づいて設定される。発電機21を駆動するための許容トルクPTQeは、PTQe=PTQ×(PTQ2/(PTQ1+PTQ2))に基づいて設定される。
FIG. 10 shows the
ステップ178c、278dは、複数の補助機器の許容トルクPTQ1、PTQ2に基づいて比率を設定する。この構成によると、総合的な許容トルクPTQが、電源システム20が求める発電機21の駆動トルクと、熱システム30が求める圧縮機31の駆動トルクとの比率に基づいて分配される。この構成によると、複数のシステムの要求を反映した比率を設定することができる。よって、電源システム20の要求と、熱システム30の要求とを両立することができる。
(第3実施形態)
上記実施形態では、エネルギ蓄積器22、32におけるエネルギ蓄積率に基づいて、駆動される補助機器を選択した。これに代えて、補助機器によるエネルギ発生効率に基づいて駆動される補助機器を選択することができる。
(Third embodiment)
In the above embodiment, the auxiliary device to be driven is selected based on the energy storage rate in the
この実施形態では、補機選択部43cは、電源システム20のエネルギ発生効率と熱システム30のエネルギ発生効率とに基づいて、駆動される補助機器を選択するように構成される。補機選択部43cは、エネルギ発生効率が高いほうのシステムの補助機器を選択するように構成することができる。この構成によると、回転数制御または停止角制御のために消費される燃料を効率的にエネルギに変換し、蓄積し、さらに利用することができる。
In this embodiment, the auxiliary
図11は、この実施形態による補機選択処理384を示す。補機選択処理384は、ステップ182c、およびステップ183dにおいて実行される。ステップ184a、184b、184e、184fは上述の実施形態と同じである。
FIG. 11 shows an
ステップ384cでは、補機制御IC3cは、電源システム20のエネルギ発生効率と熱システム30のエネルギ発生効率とを算出する。エネルギ発生効率は、補助機器を駆動するための駆動トルクと、補助機器によって発生するエネルギ量とに基づいて算出することができる。
In
例えば、発電機21の駆動トルクGTQと発電された電力量とから電源システム20のエネルギ発生効率を求めることができる。また、圧縮機31の駆動トルクCTQと生成された熱エネルギ量とから熱システム30のエネルギ発生効率を求めることができる。電源システム10のエネルギ発生効率は、発電効率PGEFによって与えられる。熱システム30のエネルギ発生効率は、冷却効率CLEFによって与えられる。
For example, the energy generation efficiency of the
エネルギ発生効率は、補機制御IC3cにおいて算出され、更新される。これにより、補助機器の性能劣化に起因するエネルギ発生効率の変化に追従することができる。
The energy generation efficiency is calculated and updated in the auxiliary
ステップ384dでは、補機制御IC3cは、発電効率PGEFと冷却効率CLEFとを比較する。補機制御IC3cは、エネルギ発生効率が高いほうのシステムの補助機器を選択する。PGEF<CLEFの場合には、圧縮機31が選択される。PGEF≧CLEFの場合には、発電機21が選択される。この実施形態では、補機選択処理384は、発電機21の高い制御性、応答性を利用するために、発電機21が選択されやすいように設定されている。
In
補機選択処理384は、複数の補助機器のエネルギ発生効率PGEF、CLEFに基づき、エネルギ発生効率が高いほうのひとつの補助機器を選択する補機選択部を提供する。この構成では、停止角制御部は、補機選択部によって選択されたひとつの補助機器だけを駆動する。この構成によると、停止角制御においてエネルギ発生効率が高い補助機器が用いられる。このため、停止角制御と同時に、効率的にエネルギを発生することができる。
The auxiliary
さらに、ステップ384cは、複数の補助機器のそれぞれを駆動するための駆動トルクGTQ、CTQと、複数の補助機器のそれぞれによって発生されるエネルギ量とに基づいてエネルギ発生効率を算出する算出部を提供する。エネルギ発生効率は、補助機器の劣化などによって変化することがある。この構成によると、エネルギ発生効率が駆動トルクとエネルギ量とから算出されるから、エネルギ発生効率の変化に追従して、駆動されるべき補助機器を選択することができる。
Furthermore,
(他の実施形態)
以上、開示された発明の好ましい実施形態について説明したが、開示された発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、開示された発明の技術的範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。開示された発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
(Other embodiments)
The preferred embodiments of the disclosed invention have been described above, but the disclosed invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications can be made. The structure of the said embodiment is an illustration to the last, Comprising: The technical scope of the disclosed invention is not limited to the range of these description. The technical scope of the disclosed invention is indicated by the description of the scope of claims, and further includes all modifications within the meaning and scope equivalent to the description of the scope of claims.
例えば、制御装置が提供する手段と機能は、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組合せによって提供することができる。例えば、制御装置をアナログ回路によって構成してもよい。 For example, the means and functions provided by the control device can be provided by software only, hardware only, or a combination thereof. For example, the control device may be configured by an analog circuit.
上記実施形態では、回転数NEを安定化させるために、発電機21または圧縮機31を駆動した。これに代えて、パワーステアリング装置のための油圧ポンプなどの補助機器を駆動状態におくことによって回転数NEの安定化を促進してもよい。また、複数の補助機器を同時に駆動状態においてもよい。
In the above embodiment, the
上記実施形態では、補機制御IC3c内に、圧縮機31のための制御機能と、発電機21のための制御機能との両方を搭載した。これに代えて、いずれか一方の制御機能だけを備えてもよい。
In the above embodiment, both the control function for the
上記実施形態では、入力端子IN3−IN7によって種々のデータを入力した。これに代えて、同種の他のデータを入力してもよい。また、エンジントルクETQ、圧縮機31の駆動トルクCTQ、および発電機21の駆動トルクGTQの少なくともひとつは、補機制御IC3c内において算出してもよい。
In the above embodiment, various data are input through the input terminals IN3-IN7. Alternatively, other data of the same type may be input. Further, at least one of the engine torque ETQ, the drive torque CTQ of the
1 エネルギ管理システム、 2 動力伝達機構、 3 制御装置、
3a 主マイクロコンピュータ、 3b 駆動回路、 3c 補機制御IC、
10 動力システム、 11 エンジン、 12 エンジン機器、 13 スタータ、
20 電源システム、 21 発電機、 22 バッテリ、 23 電気負荷、
30 熱システム、 31 圧縮機、 32 蓄冷器、 33 空調装置、
41 アイドルストップ判定部、 43 スタータ駆動判定部、
43a 回転数制御部、 43b 停止角制御部、 43c 補機選択部、
49 圧縮機駆動判定部、 50 選択スイッチ部、 55 発電機駆動判定部、
56 回転角算出部、 57 目標角設定部、
58 選択スイッチ部、 59 調停処理部。
1 energy management system, 2 power transmission mechanism, 3 control device,
3a main microcomputer, 3b drive circuit, 3c auxiliary machine control IC,
10 power system, 11 engine, 12 engine equipment, 13 starter,
20 power system, 21 generator, 22 battery, 23 electrical load,
30 heat system, 31 compressor, 32 regenerator, 33 air conditioner,
41 idle stop determination unit, 43 starter drive determination unit,
43a Rotational speed control unit, 43b Stop angle control unit, 43c Auxiliary machine selection unit,
49 compressor drive determination unit, 50 selection switch unit, 55 generator drive determination unit,
56 rotation angle calculation unit, 57 target angle setting unit,
58 selection switch section, 59 arbitration processing section.
Claims (13)
前記エンジンを一時的に停止させた後に自動的に再始動させるアイドルストップ制御の状態を示す信号(ISS)を入力するための入力端子(IN1)と、
前記エンジンの回転角(CLA)を示す信号を入力するための入力端子(IN2)と、
前記エンジンを始動するためのスタータ(13)を駆動するための信号を出力するためのスタータ出力端子(OUT1)と、
前記エンジンによって駆動される複数の補助機器(21、31)を駆動するための信号を出力するための複数の補助機器出力端子(OUT2、OUT3)とを備え、
前記エンジンが停止する前に、前記エンジンが所定の目標角(CLT)において停止するように、少なくともひとつの前記補助機器を駆動する停止角制御部(9、43b、183)と、
前記アイドルストップ制御の状態を示す信号に応答して、前記スタータを駆動するスタータ駆動部(4、43、182)とを備えることを特徴とするエンジン駆動補機制御装置。 In the engine drive accessory control device (3c) for controlling the auxiliary equipment (21, 31) driven by the engine (11),
An input terminal (IN1) for inputting a signal (ISS) indicating a state of idle stop control for automatically restarting the engine after being temporarily stopped;
An input terminal (IN2) for inputting a signal indicating a rotation angle (CLA) of the engine;
A starter output terminal (OUT1) for outputting a signal for driving a starter (13) for starting the engine;
A plurality of auxiliary device output terminals (OUT2, OUT3) for outputting signals for driving the plurality of auxiliary devices (21, 31) driven by the engine;
A stop angle controller (9, 43b, 183) for driving at least one auxiliary device so that the engine stops at a predetermined target angle (CLT) before the engine stops;
An engine drive accessory control apparatus comprising: a starter drive unit (4, 43, 182) for driving the starter in response to a signal indicating the idle stop control state.
前記停止角制御部は、前記補機選択部によって選択されたひとつの前記補助機器だけを駆動することを特徴とする請求項3に記載のエンジン駆動補機制御装置。 Further, one auxiliary device corresponding to the energy accumulator having a larger amount of energy that can be additionally accumulated based on the energy accumulation state (ECR, CCR) in the plurality of energy accumulation devices (22, 32). An auxiliary machine selection unit (43c, 184) for selecting
The engine-driven auxiliary machine control device according to claim 3, wherein the stop angle control unit drives only one auxiliary device selected by the auxiliary machine selection unit.
前記停止角制御部は、前記補機選択部によって選択されたひとつの前記補助機器だけを駆動することを特徴とする請求項3に記載のエンジン駆動補機制御装置。 Furthermore, an auxiliary machine selection unit (43c, 384) for selecting one auxiliary device having higher energy generation efficiency based on the energy generation efficiency (PGEF, CLEF) of the plurality of auxiliary devices,
The engine-driven auxiliary machine control device according to claim 3, wherein the stop angle control unit drives only one auxiliary device selected by the auxiliary machine selection unit.
さらに、前記停止角制御部からの信号と前記補助機器駆動部からの信号とを選択的に前記補助機器出力端子(OUT2、OUT3)に出力する選択部(50)を備えることを特徴とする請求項7に記載のエンジン駆動補機制御装置。 The auxiliary device driving unit (7, 8, 44-55, 160, 170) is configured to allow driving of the auxiliary device when the efficiency of the engine is good,
Furthermore, a selection unit (50) for selectively outputting a signal from the stop angle control unit and a signal from the auxiliary device driving unit to the auxiliary device output terminals (OUT2, OUT3) is provided. Item 8. The engine drive accessory control device according to Item 7.
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