JP2013189405A - 補体阻害剤を受けている患者に補体阻害薬剤を分配する方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本開示は、一般に、発作性夜間血色素尿症(PNH)または非定型溶血性尿毒症症候群(aHUS)の患者を処置するために使用される特定の薬物(例えば、補体阻害剤(すなわち、エクリズマブ(Soliris(登録商標)))の使用を中止した後の有害な臨床事象(重篤な有害作用が挙げられる)の予測外の発見に関する。一局面において、本開示は、上記患者または上記患者の代理人が、薬物の副作用のリスク、上記薬物の中止のリスク、またはその両方のリスクを確認しているという条件に基づいて、上記薬物の分配を許可することによって、必要な患者に上記薬物を分配するための方法を提供する。
【選択図】なし
Description
補体は、免疫系の必須の成分であり、侵入する微生物の破壊および組織ホメオスタシスの維持(自己免疫疾患に対する防御が挙げられる)に実質的に関連している。しかし、過剰なまたは制御されない補体活性化は、顕著に、望ましくない組織損傷を与える。補体活性化は、炎症性組織破壊を直接的におよび間接的に媒介することによって、宿主に害を与えるかなりのリスクを示す。臨床的および実験的な証拠により、多くの炎症性疾患の病因における補体の顕著な役割が強められる。
本開示は、一般に、発作性夜間血色素尿症(PNH)または非定型溶血性尿毒症症候群(aHUS)の患者を処置するために使用される特定の薬物(例えば、補体阻害剤(すなわち、エクリズマブ(Soliris(登録商標)))の使用を中止した後の有害な臨床事象(重篤な有害作用が挙げられる)の予測外の発見に関する。一局面において、本開示は、上記患者または上記患者の代理人が、薬物の副作用のリスク、上記薬物の中止のリスク、またはその両方のリスクを確認しているという条件に基づいて、上記薬物の分配を許可する(authorizing distribution)ことによって、必要な患者に上記薬物を分配するための方法を提供する。このようなリスクに関する警告の受領を確認した後、上記確認は、データベースに、例えば、このようなリスクおよび副作用の同定とともに、後の患者コンプライアンス、ならびに臨床的成功および失敗を評価する一助とするために、登録される。特定の例示的実行において、本開示は、(i)補体関連障害に罹患したか、補体関連障害を有すると疑われているか、または補体関連障害を発症するリスクがあり、(ii)補体阻害剤(CI1)での処置が必要な患者の処置に使用するための上記補体阻害剤を分配するための方法を提供し、上記方法は、
i)以下の:
(a)上記患者、または上記患者の法定後見人もしくは代理人は、情報を理解しそして評価し、そして決定することにおいて適格である;
(b)上記患者、または上記患者の法定後見人もしくは代理人は、上記障害を処置するための補体阻害剤の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクに関して、口頭による警告および書面による警告のうちの一方または両方を既に受けた;ならびに
(c)上記患者、または上記患者の法定後見人もしくは代理人は、上記警告の確認および上記処置に対する合意を既に表明した;
という認証(certification)に基づいて、上記患者を処置するための補体阻害剤の分配を許可する(authorizing)工程、
ii)コンピューター読み取り可能な媒体を介して、上記患者、または上記患者の法定後見人もしくは代理人が、上記警告を既に受けて確認し、上記処置に合意したという情報を含むデータベースを登録する工程;ならびに
iii)(i)および(ii)の後に、上記患者の処置に使用するための上記補体阻害剤を分配する工程、
を含む。
i)上記患者、または上記患者の法定後見人もしくは代理人に、上記障害を処置するための上記補体阻害剤の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクに関して、口頭による警告および書面による警告のうちの一方または両方を介して助言する工程;
ii)上記患者、または上記患者の法定後見人もしくは代理人からの、上記警告の確認および上記処置に対する合意を得る工程;
iii)コンピューター読み取り可能な媒体を介して、患者情報を含むデータベースを登録する工程であって、ここで上記患者情報は、上記患者、または上記患者の法定後見人もしくは代理人が、上記警告を既に提供され、上記警告を確認し、そして上記処置に同意したことを含む、工程;ならびに
iv)上記患者を処置するための上記補体阻害剤の分配を許可する工程、
を含む。
i)ベースライン血小板数または処置の間のピーク血小板数と比較して、血小板数が25%以上減少すること;
ii)ベースラインまたは処置の間の最下点(nadir)レベルと比較して、血清クレアチニンレベルが25%以上増加すること;または
iii)ベースラインまたは処置の間の最下点レベルと比較して、血清LDHレベルが25%以上増加すること、
によって示される。
i)上記補体阻害剤を分配するために政府規制当局から承認を得る工程であって、ここで上記政府規制当局は、上記少なくとも1つの潜在的な有害な臨床事象を既に事前に通知している、工程;および
ii)上記少なくとも1つの潜在的な有害な臨床事象の情報を含む警告を、分配者、処方者、許可を受けた調剤者、または上記障害を有する患者、または上記患者の法定後見人もしくは代理人に提供する文書とともに、上記補体阻害剤を提供する工程、
を含む。
(a)上記患者、または上記患者の法定後見人もしくは代理人に、上記障害を処置するための補体阻害剤(CI1)の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクに関して、口頭による警告および書面による警告のうちの一方または両方を提供する工程;
(b)コンピューター読み取り可能な媒体を介して、上記患者、または上記患者の法定後見人もしくは代理人が、上記警告を受け、そして明示的に確認したという情報を登録する工程;ならびに
(c)(a)および(b)の後に、上記補体阻害剤を、上記障害を処置するに有効な量および頻度で上記患者に投与する工程、
を含む。
(a)補体阻害剤治療の中止後、中止と関連した少なくとも1つの有害な臨床事象の存在について上記患者をモニターする工程;および
(b)上記有害な臨床事象の提示に際して、(i)治療上有効な量の上記補体阻害剤(CI1)を上記患者に投与する工程;(ii)治療上有効な量の異なる補体阻害剤(CI2)を上記患者に投与する工程;(iii)血漿療法を上記患者に施す工程;(iv)臓器特異的支持処置を施す工程;または(v)該(i)〜(iv)の任意の組み合わせ
を含む。
i)ベースライン血小板数または処置の間のピーク血小板数と比較して、血小板数が25%以上減少すること;
ii)ベースラインまたは処置の間の最下点と比較して、血清クレアチニンレベルが25%以上増加すること;または
iii)ベースラインまたは処置の間の最下点と比較して、血清LDHレベルが25%以上増加すること、
によって示される。
i)以下の医師または薬局からの認証:
(a)上記医師または薬局は、上記障害を処置するための上記補体阻害剤の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクに関して、口頭による警告および書面による警告のうちの一方または両方を既に受けた;ならびに
(b)上記医師または薬局は、上記患者、または上記患者の法定後見人もしくは代理人に上記警告を分配する;
に基づいて、上記患者に上記阻害剤をさらに分配する医師または薬局に、補体阻害剤の分配を許可する工程、
ii)コンピューター読み取り可能な媒体を介して、上記医師または薬局が、上記警告を受けて確認し、上記警告を、上記患者、または上記患者の法定後見人もしくは代理人に分配することに同意したという情報を含むデータベースを登録する工程;ならびに
iii)(i)および(ii)の後に、上記補体阻害剤を、上記患者の処置に使用するために上記医師または薬局に分配する工程、
を含む。
上記患者について、および上記補体阻害剤を分配するための指示が実行されるかどうかについての情報を保存するための、メモリまたは記憶デバイス;ならびに
上記指示を実行するように構成されたプロセッサ、
を含み、ここで上記指示は、上記プロセッサに、
i)以下の認証:
(a)上記患者、または上記患者の法定後見人もしくは代理人が、情報を把握しそして評価し、そして決定することにおいて適格である;
(b)上記患者、または上記患者の法定後見人もしくは代理人は、上記障害を処置するための上記補体阻害剤の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクに関して、口頭による警告および書面による警告のうちの一方または両方を既に受けた;ならびに
(c)上記患者、または上記患者の法定後見人もしくは代理人は、上記警告の確認および上記処置に対する合意を既に表明した;
について、メモリまたは記憶デバイスを検索する工程;
ii)工程i)の認証の同定に基づいて、上記患者を処置するための上記補体阻害剤の分配を許可する工程;ならびに
iii)上記メモリまたは記憶デバイスを介して、上記補体阻害剤の分配を登録する工程
を含む工程を行わせる。
i)ベースライン血小板数または処置の間のピーク血小板数と比較して、血小板数が25%以上減少すること;
ii)ベースラインまたは処置の間の最下点と比較して、血清クレアチニンが25%以上増加すること;または
iii)ベースラインまたは処置の間の最下点と比較して、血清LDHが25%以上増加すること、
によって示される。
(項目1)
(i)補体関連障害に罹患しているか、補体関連障害を有すると疑われるか、または補体関連障害を発症させるリスクがあり、そして(ii)補体阻害剤(CI1)での処置が必要な患者の処置に使用するための該補体阻害剤(CI1)を分配するための方法であって、該方法は、
i)以下の、
(a)該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人は、情報を把握しそして評価し、そして決定することにおいて適格である;
(b)該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人は、該障害を処置するための該補体阻害剤の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクに関して、口頭による警告および文書での警告のうちの一方または両方を既に受けた;ならびに
(c)該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人は、該警告および該処置に対する合意を既に確認した;
という患者認証に基づいて、該患者を処置するための補体阻害剤の分配を許可する工程、
ii)コンピューター読み取り可能な媒体を介して、該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人が、該警告を既に受けて確認し、該処置に合意したという情報を含むデータベースを登録する工程;ならびに
iii)(i)および(ii)の後に、該患者の処置に使用するための該補体阻害剤を分配する工程、
を含む、方法。
(項目2)
補体阻害剤(CI1)での補体関連障害の医学的処置に対して患者のコンプライアンスを促進する方法であって、該方法は、
i)該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人に、該障害を処置するための該補体阻害剤の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクに関して、口頭による警告および文書での警告のうちの一方または両方を介して助言する工程;
ii)該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人からの、該警告の確認および該処置に対する合意を得る工程;
iii)コンピューター読み取り可能な媒体を介して、患者情報を含むデータベースを登録する工程であって、ここで該患者情報は、該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人が、該警告を既に提供され、該警告を確認し、そして該処置に対して同意したことを含む、工程;ならびに
iv)該患者を処置するための該補体阻害剤の分配を許可する工程、
を含む、方法。
(項目3)
前記障害は、補体関連炎症性障害、発作性夜間血色素尿症(PNH)、非定型溶血性尿毒症症候群 (aHUS)、加齢黄斑変性(AMD)、関節リウマチ(RA)、重症筋無力症(MG)、視神経脊髄炎(NMO)、劇症型抗リン脂質抗体症候群(CAPS)、抗リン脂質抗体症候群(APS)、敗血症、補体関連肺障害、喘息、および慢性閉塞性肺疾患(COPD)からなる群より選択される、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目4)
前記患者は、前記補体阻害剤(CI1)の使用を中止した後の有害な臨床事象についてモニターされる、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目5)
前記患者は、前記補体阻害剤(CI1)処置の再開によって処置されるか、または該補体阻害剤(CI1)の使用を中止した後の、前記有害な臨床事象を処置するための代わりの治療で処置される、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目6)
前記代わりの治療は、異なる補体阻害剤(CI2)で処置するか、または前記同じ補体阻害剤(CI1)の異なるレジメンで処置する工程を含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目7)
前記代わりの治療は、血漿療法、または臓器特異的支持処置、またはこれらの組み合わせを含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目8)
前記血漿療法は、プラズマフェレシス、血漿交換、および新鮮凍結血漿注入からなる群より選択される、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目9)
前記補体阻害剤(CI1)は、補体タンパク質C5の阻害剤である、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目10)
前記補体阻害剤(CI1)は、C5を認識する抗体またはその抗原結合フラグメントである、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目11)
前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、エクリズマブ(Soliris(登録商標))、ペキセリズマブ、またはエクリズマブまたはペキセリズマブのバイオシミラー等価物である、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目12)
中止と関連した前記有害な臨床事象は、血栓性微小血管障害(TMA)またはTMA関連合併症を含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目13)
前記TMA関連合併症は、精神状態の変化、発作、アンギナ、呼吸困難、および血栓症からなる群より選択される、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目14)
前記TMA関連合併症は、血小板数、血清クレアチニン、および血清LDHからなる群より選択される実験室パラメーターの2つ以上の測定値を比較することによって同定される、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目15)
TMA関連合併症は、
i)ベースライン血小板数または処置の間のピーク血小板数と比較して、血小板数が25%以上減少すること;
ii)ベースラインまたは処置の間の最下点と比較して、血清クレアチニンが25%以上増加すること;または
iii)ベースラインまたは処置の間の最下点と比較して、血清LDHが25%以上増加すること、
によって示される、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目16)
補体関連障害を有する患者のデータベースを構築するための方法であって、該方法は、コンピューター読み取り可能な媒体を介して、該患者の情報を含むデータベースを登録する工程を含み、ここで該情報は、該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人が、該障害を処置するための補体阻害剤の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクに関して、口頭による警告および文書での警告のうちの一方または両方を既に受けたことを含む、方法。
(項目17)
前記障害は、補体関連炎症性障害、発作性夜間血色素尿症(PNH)、非定型溶血性尿毒症症候群(aHUS)、加齢黄斑変性(AMD)、関節リウマチ(RA)、重症筋無力症(MG)、視神経脊髄炎(NMO)、劇症型抗リン脂質抗体症候群(CAPS)、抗リン脂質抗体症候群(APS)、敗血症、補体関連肺障害、喘息、および慢性閉塞性肺疾患(COPD)からなる群より選択される、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目18)
前記情報は、前記患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人が、前記補体阻害剤処置に対する警告および同意を既に確認したことをさらに含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目19)
前記患者は、前記補体阻害剤の分配の前に前記警告を受ける、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目20)
前記補体阻害剤は、補体タンパク質C5の阻害剤である、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目21)
前記補体阻害剤は、C5を認識する抗体またはその抗原結合フラグメントである、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目22)
前記抗体または抗原結合フラグメントは、エクリズマブ(Soliris(登録商標))、ペキセリズマブ、またはエクリズマブまたはペキセリズマブのバイオシミラー等価物である、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目23)
上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法によって構築された、補体関連障害を有する患者のデータベース。
(項目24)
少なくとも1つの有害事象を政府規制当局に報告するための方法であって、該方法は、上記項目のうちのいずれか1項に記載のデータベースを検索して、補体関連障害を有し、補体阻害剤(CI1)での治療の中止の際に少なくとも1つの有害な臨床事象を経験した患者についての情報を決定する工程、ならびに、政府規制当局に該情報を連絡する工程を含む、方法。
(項目25)
補体関連障害を処置するための補体阻害剤(CI1)を分配するための方法であって、ここで少なくとも1つの有害な臨床事象は、該補体阻害剤での処置を中止した際に起こり得る、該分配するための方法は、
i)該補体阻害剤を分配するために、政府規制当局から承認を得る工程であって、ここで該政府規制当局は、該少なくとも1つの潜在的な有害な臨床事象を既に事前に通知している、工程;および
ii)該少なくとも1つの潜在的な有害な臨床事象の情報を含む警告を、分配者、処方者、許可を受けた調剤者、または該障害を有する患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人に提供する文書とともに、該補体阻害剤を提供する工程、
を含む、方法。
(項目26)
(i)補体関連障害に罹患しているか、補体関連障害を有すると疑われているか、または補体関連障害を発症させるリスクがあり、そして(ii)補体阻害剤での処置が必要である患者を補体阻害剤で処置するための方法であって、該方法は、
(a)該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人に、該障害を処置するための補体阻害剤(CI1)の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクに関して、口頭による警告および文書での警告のうちの一方または両方を提供する工程;
(b)コンピューター読み取り可能な媒体を介して、該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人が、該警告を既に受け、そして明示的に確認したという情報を登録する工程;ならびに
(c)(a)および(b)の後に、該補体阻害剤を、該障害を処置するのに有効な量および頻度で該患者に投与する工程、
を含む、方法。
(項目27)
前記障害は、補体関連炎症性障害、発作性夜間血色素尿症(PNH)、非定型溶血性尿毒症症候群(aHUS)、加齢黄斑変性(AMD)、関節リウマチ(RA)、重症筋無力症(MG)、視神経脊髄炎(NMO)、劇症型抗リン脂質抗体症候群(CAPS)、抗リン脂質抗体症候群(APS)、敗血症、補体関連肺障害、喘息、および慢性閉塞性肺疾患(COPD)からなる群より選択される、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目28)
前記患者は、前記補体阻害剤(CI1)の使用を中止した後の、前記有害な臨床事象についてモニターされる、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目29)
前記患者は、前記補体阻害剤(CI1)処置の再開によって処置されるか、または該補体阻害剤(CI1)の使用を中止した後の、前記有害な臨床事象を処置するための代わりの治療で処置される、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目30)
前記代わりの治療は、異なる補体阻害剤(CI2)で処置するか、または前記同じ補体阻害剤(CI1)の異なるレジメンで処置する工程を含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目31)
前記代わりの治療は、血漿療法、臓器特異的支持処置、またはこれらの任意の組み合わせを含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目32)
前記血漿療法は、プラズマフェレシス、血漿交換、および新鮮凍結血漿注入からなる群より選択される、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目33)
補体関連障害を有し、補体阻害剤(CI1)での治療を中止した患者を処置するための方法であって、該方法は、
(a)補体阻害剤治療の中止後、中止と関連した少なくとも1つの有害な臨床事象の存在について該患者をモニターする工程;および
(b)該有害な臨床事象の提示に際して:(i)治療上有効な量の該補体阻害剤(CI1)を該患者に投与する工程;(ii)治療上有効な量の異なる補体阻害剤(CI2)を該患者に投与する工程;(iii)血漿療法を該患者に施す工程;(iv)臓器特異的支持処置を施す工程;または(v)該(i)〜(iv)の任意の組み合わせ、
を含む、方法。
(項目34)
補体関連障害を有し、補体阻害剤(CI1)を処方されており、該補体阻害剤での処置が中止される場合に有害な臨床事象のリスクがある患者に警告を与えるための方法であって、該方法は、該補体阻害剤のパッケージラベルまたはパッケージ挿入物に文書での警告を入れる工程を含む、方法。
(項目35)
前記障害は、補体関連炎症性障害、発作性夜間血色素尿症(PNH)、非定型溶血性尿毒症症候群(aHUS)、加齢黄斑変性(AMD)、関節リウマチ(RA)、重症筋無力症(MG)、視神経脊髄炎(NMO)、劇症型抗リン脂質抗体症候群(CAPS)、抗リン脂質抗体症候群(APS)、敗血症、補体関連肺障害、喘息、および慢性閉塞性肺疾患(COPD)からなる群より選択される、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目36)
前記補体阻害剤(CI1)は、補体タンパク質C5の阻害剤である、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目37)
前記補体阻害剤(CI1)は、C5を認識する抗体またはその抗原結合フラグメントである、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目38)
前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、エクリズマブ(Soliris(登録商標))、ペキセリズマブ、またはエクリズマブまたはペキセリズマブのバイオシミラー等価物である、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目39)
中止と関連した前記有害な臨床事象は、血栓性微小血管障害(TMA)またはTMA関連合併症を含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目40)
前記TMA関連合併症は、精神状態の変化、発作、アンギナ、呼吸困難、および血栓症からなる群より選択される、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目41)
前記TMA関連合併症は、血小板数、血清クレアチニン、および血清LDHからなる群より選択される実験室パラメーターの2つ以上の測定値を比較することによって同定される、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目42)
TMA関連合併症は、
i)ベースライン血小板数または処置の間のピーク血小板数と比較して、血小板数が25%以上減少すること;
ii)ベースラインまたは処置の間の最下点と比較して、血清クレアチニンが25%以上増加すること;または
iii)ベースラインまたは処置の間の最下点と比較して、血清LDHが25%以上増加すること、
によって示される、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目43)
(i)補体関連障害に罹患しているか、補体関連障害を有すると疑われるか、または補体関連障害を発症させるリスクがあり、そして(ii)補体阻害剤(CI1)での処置が必要な患者の処置に使用するための該補体阻害剤を分配するための方法であって、該方法は、
i)医師または薬局からの、
(a)該医師または薬局は、該障害を処置するための該補体阻害剤の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクに関して、口頭による警告および文書での警告のうちの一方または両方を既に受けた;ならびに
(b)該医師または薬局は、該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人に該警告を分配する;
という認証に基づいて、該患者に該阻害剤をさらに分配する該医師または薬局に、該補体阻害剤の分配を許可する工程、
ii)コンピューター読み取り可能な媒体を介して、該医師または薬局が、該警告を既に受けて確認し、該警告を該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人に分配することに同意したという情報を含むデータベースを登録する工程;ならびに
iii)(i)および(ii)の後に、該補体阻害剤を、該患者の処置に使用するために該医師または薬局に分配する工程、
を含む、方法。
(項目44)
補体関連障害の処置に使用するための補体阻害剤(CI1)を分配する医師または薬局のデータベースを構築する方法であって、該方法は、コンピューター読み取り可能な媒体を介して、該医師または薬局が、該障害を処置するための補体阻害剤の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクに関して、口頭による警告および文書での警告のうちの一方または両方を既に受けて確認し、該障害を有する患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人に該警告を分配することに同意したという情報を含むデータベースを登録する工程を含む、方法。
(項目45)
前記障害は、補体関連炎症性障害、発作性夜間血色素尿症(PNH)、非定型溶血性尿毒症症候群(aHUS)、加齢黄斑変性(AMD)、関節リウマチ(RA)、重症筋無力症(MG)、視神経脊髄炎(NMO)、劇症型抗リン脂質抗体症候群(CAPS)、抗リン脂質抗体症候群(APS)、敗血症、補体関連肺障害、喘息、および慢性閉塞性肺疾患(COPD)からなる群より選択される、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目46)
上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法によって構築された、医師または薬局のデータベース。
(項目47)
(i)補体関連障害に罹患しているか、補体関連障害を有すると疑われるか、または補体関連障害を発症させるリスクがあり、そして(ii)補体阻害剤(CI1)での処置が必要な患者の処置に使用するための該補体阻害剤を分配するためのシステムであって、該システムは、
該患者について、および該補体阻害剤を分配するための指示が実行されるか否かについての情報を保存するための、メモリまたは記憶デバイス;ならびに
該指示を実行するように構成されたプロセッサ、
を含み、ここで該指示は、該プロセッサに、
i)以下の、
(a)該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人が、情報を把握しそして評価し、そして決定することにおいて適格である;
(b)該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人は、該障害を処置するための該補体阻害剤の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクに関して、口頭による警告および文書での警告のうちの一方または両方を既に受けた;ならびに
(c)該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人は、該警告の確認および該処置に対する合意を既に表明した;
という認証について、該メモリまたは記憶デバイスを検索する工程;ならびに
ii)工程i)における認証の同定に基づいて、該患者を処置するための該補体阻害剤の分配を許可する工程、
を含む工程を行わせる、システム。
(項目48)
iii)前記メモリまたは記憶デバイスを介して、前記補体阻害剤の前記分配を登録する工程、
をさらに含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目49)
前記障害は、補体関連炎症性障害、発作性夜間血色素尿症(PNH)、非定型溶血性尿毒症症候群(aHUS)、加齢黄斑変性(AMD)、関節リウマチ(RA)、重症筋無力症(MG)、視神経脊髄炎(NMO)、劇症型抗リン脂質抗体症候群(CAPS)、抗リン脂質抗体症候群(APS)、敗血症、補体関連肺障害、喘息、および慢性閉塞性肺疾患(COPD)からなる群より選択される、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目50)
前記メモリまたは記憶デバイスに保存された情報は、前記補体阻害剤(CI1)の使用を前記患者が中止したこと、および該患者が、該中止の後に有害な臨床事象についてモニターされることをさらに含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目51)
前記メモリまたは記憶デバイスに保存された情報は、前記患者が、前記補体阻害剤(CI1)処置の再開によって処置されるか、または該補体阻害剤(CI1)の使用を中止した後の、前記有害な臨床事象を処置するための代わりの治療で処置されることをさらに含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目52)
前記代わりの治療は、異なる補体阻害剤(CI2)で処置するか、または前記同じ補体阻害剤(CI1)の異なるレジメンで処置する工程を含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目53)
前記代わりの治療は、血漿療法、臓器特異的支持処置、またはこれらの組み合わせを含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目54)
前記血漿療法は、プラズマフェレシス、血漿交換、および新鮮凍結血漿注入からなる群より選択される、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目55)
前記補体阻害剤(CI1)は、補体タンパク質C5の阻害剤である、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目56)
前記補体阻害剤(CI1)は、C5を認識する抗体またはその抗原結合フラグメントである、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目57)
前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、エクリズマブ(Soliris(登録商標))、ペキセリズマブ、またはエクリズマブまたはペキセリズマブのバイオシミラー等価物である、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目58)
中止と関連した前記有害な臨床事象は、血栓性微小血管障害(TMA)またはTMA関連合併症を含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目59)
前記TMA関連合併症は、精神状態の変化、発作、アンギナ、呼吸困難、および血栓症からなる群より選択される、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目60)
前記TMA関連合併症は、血小板数、血清クレアチニン、および血清LDHからなる群より選択される実験室パラメーターの2つ以上の測定値を比較することによって同定される、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目61)
TMA関連合併症は、
i)ベースライン血小板数または処置の間のピーク血小板数と比較して、血小板数が25%以上減少すること;
ii)ベースラインまたは処置の間の最下点と比較して、血清クレアチニンが25%以上増加すること;または
iii)ベースラインまたは処置の間の最下点と比較して、血清LDHが25%以上増加すること、
によって示される、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目62)
前記メモリまたは記憶デバイスに保存された情報は、データベースへと構築される、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目63)
前記メモリまたは記憶デバイスに保存された情報は、政府規制当局へ報告されるべきものである、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目64)
前記補体阻害剤は、前記政府規制当局から承認を得た後に分配される、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目65)
前記メモリまたは記憶デバイスに保存された情報は、前記補体阻害剤が、前記補体阻害剤(CI1)の使用を中止した後の少なくとも1つの潜在的な有害な臨床事象についての警告を提供する文書とともに分配される、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目66)
障害に罹患しているか、障害を有すると疑われているか、または障害を発症させるリスクがあり、そして補体阻害剤での処置が必要な患者の処置に使用するための該補体阻害剤の分配を許可するための方法であって、該方法は、
該患者の代理人が、該補体阻害剤の使用と関連した有害な臨床事象のリスクの警告の受領を既に認め、および該患者の代理人が、該患者の処置における該補体阻害剤の使用に同意したという認証を、プロセッサによって受ける工程;
電子データベースの中に該認証を示すデータを保存する工程;ならびに
該患者の処置に使用するための該補体阻害剤の分配の許可を示すシグナルを送る工程、
を含む、方法。
(項目67)
前記有害な臨床事象は、補体阻害剤の使用の中止と関連している、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目68)
前記電子データベースの中に、前記有害な臨床事象を示す第1の電子変数を保存する工程をさらに含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目69)
前記電子データベースの中に、前記患者によって発現された症状を示す第2の電子変数を受け、保存する工程をさらに含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目70)
前記プロセッサによって、前記第1のおよび第2の電子変数を比較する工程;
前記同定された有害な臨床事象と前記発現した症状との間の一致を同定する工程;
前記補体阻害剤の使用を、前記患者が該症状を発現する前に中止したか否かを評価する工程;および
前記電子データベースにおいて該同定された一致を示すデータを保存する工程、
をさらに含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目71)
前記電子データベースの中に、前記補体阻害剤が、前記患者に投与された時間および量を示すデータを受け、保存する工程をさらに含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目72)
障害に罹患しているか、障害を有すると疑われているか、または障害を発症させるリスクがあり、そして補体阻害剤での処置が必要な患者の処置に使用するための補体阻害剤の分配の許可を得るための方法であって、該方法は、
プロセッサによって、該患者の代理人が、該補体阻害剤の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクの警告の受領を既に認め、該患者の代理人が、該患者を処置することにおいて該補体阻害剤の使用に同意したという認証を提供する工程;
該患者の処置に使用するための該補体阻害剤の分配の許可を示すシグナルを受ける工程、
を含む、方法。
(項目73)
前記有害な臨床事象は、補体阻害剤の使用の中止と関連している、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目74)
前記プロセッサによって、前記患者が発現した症状を示すデータを送る工程をさらに含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目75)
前記補体阻害剤が前記患者に投与された時間および量を示すデータを、前記プロセッサによって送る工程をさらに含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目76)
障害に罹患しているか、障害を有すると疑われているか、または障害を発症させるリスクがあり、そして補体阻害剤での処置が必要な患者の処置に使用するための補体阻害剤の分配を許可するためのシステムであって、該システムは、
プロセッサ;
コンピューター実行可能な指示を保存するメモリであって、該指示は、該プロセッサによって実行される場合、該プロセッサに、
該患者の代理人が、該補体阻害剤の使用と関連した有害な臨床事象のリスクに関する、警告の受領を既に認め、該患者の代理人が、該患者を処置することにおいて該補体阻害剤の使用に同意したという認証を受け;
電子データベースの中に、該認証を示すデータを保存し;そして
該患者の処置に使用するための該補体阻害剤の分配の許可を示すシグナルを送る、
ようにさせる、メモリ、
を含む、システム。
(項目77)
前記有害な臨床事象は、補体阻害剤の使用の中止と関連している、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目78)
前記プロセッサは、前記電子データベースに、前記有害な臨床事象を示す第1の電子変数を保存するようにさらに構成されている、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目79)
前記プロセッサは、前記電子データベースに、前記患者が発現した症状を示す第2の電子変数を受け、保存するようにさらに構成されている、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目80)
前記プロセッサは、
前記第1のおよび第2の電子変数を比較し;
前記同定された有害な臨床事象と、前記発現した症状との間の一致を同定し;
前記補体阻害剤の使用が、前記患者が該症状を発現する前に中止したか否かを評価し;そして
前記電子データベースに、該同定された一致を示すデータを保存する
ようにさらに構成されている、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目81)
前記プロセッサは、前記電子データベースに、前記補体阻害剤が前記患者に投与された時間および量を示すデータを、受け、保存するようにさらに構成されている、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目82)
障害に罹患しているか、障害を有すると疑われているか、または障害を発症させるリスクがあり、そして補体阻害剤での処置が必要な患者の処置に使用するための補体阻害剤の分配の許可を得るためのシステムであって、該システムは、
プロセッサ;
コンピューター実行可能な指示を保存するメモリであって、該指示は、該プロセッサによって実行される場合に、該プロセッサに、
該患者の代理人が、該補体阻害剤の使用と関連した有害な臨床事象のリスクの警告の受領を既に認め、該患者の代理人が、該患者を処置することにおいて該補体阻害剤の使用に同意したという認証を提供し;
該患者の処置に使用するための該補体阻害剤の分配の許可を示すシグナルを受ける、
ようにさせる、メモリ
を含む、システム。
(項目83)
前記有害な臨床事象は、補体阻害剤の使用の中止と関連している、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目84)
前記プロセッサは、前記患者が発現した症状を示すデータを送るようにさらに構成されている、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目85)
前記プロセッサは、前記補体阻害剤が前記患者に投与された時間および量を示すデータを送るようにさらに構成されている、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目86)
(i)補体関連障害に罹患しているか、補体関連障害を有すると疑われるか、または補体関連障害を発症させるリスクがあり、そして(ii)補体阻害剤(CI1)での処置が必要な患者の処置に使用するための該補体阻害剤(CI1)を分配するためのシステムであって、該システムは、
i)以下の、
(a)該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人は、情報を把握しそして評価し、そして決定することにおいて適格である;
(b)該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人は、該障害を処置するための該補体阻害剤の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクに関して、口頭による警告および文書での警告のうちの一方または両方を既に受けた;ならびに
(c)該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人は、該警告および該処置に対する合意を既に確認した;
という患者認証に基づいて、該患者を処置するための補体阻害剤の分配を許可するための手段、
ii)該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人が、該警告を既に受けて確認し、該処置に合意したという情報を含むデータベースを、コンピューター読み取り可能な媒体を介して登録するための手段;ならびに
iii)(i)および(ii)の後に、該患者の処置に使用するための該補体阻害剤を分配するための手段、
を含む、システム。
(項目87)
補体阻害剤(CI1)での補体関連障害の医学的処置に対して患者のコンプライアンスを促進するためのシステムであって、該システムは、
i)該障害を処置するための該補体阻害剤の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクに関して、該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人へ忠告するための、口頭による警告および文書での警告のうちの一方または両方;
ii)該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人からの、該警告の確認および該処置に対する合意を得るための手段;
iii)コンピューター読み取り可能な媒体を介して、患者情報を含むデータベースを登録するための手段であって、ここで該患者情報は、該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人が、該警告を既に提供され、該警告を確認し、そして該処置に対して同意したことを含む、手段;ならびに
iv)該患者を処置するための該補体阻害剤の分配を許可するための手段、
を含む、システム。
(項目88)
前記障害は、補体関連炎症性障害、発作性夜間血色素尿症(PNH)、非定型溶血性尿毒症症候群 (aHUS)、加齢黄斑変性(AMD)、関節リウマチ(RA)、重症筋無力症(MG)、視神経脊髄炎(NMO)、劇症型抗リン脂質抗体症候群(CAPS)、抗リン脂質抗体症候群(APS)、敗血症、補体関連肺障害、喘息、および慢性閉塞性肺疾患(COPD)からなる群より選択される、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目89)
前記患者は、前記補体阻害剤(CI1)の使用を中止した後の有害な臨床事象についてモニターされる、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目90)
前記患者は、前記補体阻害剤(CI1)処置の再開によって処置されるか、または該補体阻害剤(CI1)の使用を中止した後の、前記有害な臨床事象を処置するための代わりの治療で処置される、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目91)
前記代わりの治療は、異なる補体阻害剤(CI2)で処置するか、または前記同じ補体阻害剤(CI1)の異なるレジメンで処置する工程を含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目92)
前記代わりの治療は、血漿療法、または臓器特異的支持処置、またはこれらの組み合わせを含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目93)
前記血漿療法は、プラズマフェレシス、血漿交換、および新鮮凍結血漿注入からなる群より選択される、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目94)
前記補体阻害剤(CI1)は、補体タンパク質C5の阻害剤である、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目95)
前記補体阻害剤(CI1)は、C5を認識する抗体またはその抗原結合フラグメントである、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目96)
前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、エクリズマブ(Soliris(登録商標))、ペキセリズマブ、またはエクリズマブまたはペキセリズマブのバイオシミラー等価物である、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目97)
中止と関連した前記有害な臨床事象は、血栓性微小血管障害(TMA)またはTMA関連合併症を含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目98)
前記TMA関連合併症は、精神状態の変化、発作、アンギナ、呼吸困難、および血栓症からなる群より選択される、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目99)
前記TMA関連合併症は、血小板数、血清クレアチニン、および血清LDHからなる群より選択される実験室パラメーターの2つ以上の測定値を比較することによって同定される、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目100)
TMA関連合併症は、
i)ベースライン血小板数または処置の間のピーク血小板数と比較して、血小板数が25%以上減少すること;
ii)ベースラインまたは処置の間の最下点と比較して、血清クレアチニンが25%以上増加すること;または
iii)ベースラインまたは処置の間の最下点と比較して、血清LDHが25%以上増加すること、
によって示される、上記項目のうちのいずれか1項に記載のシステム。
(項目101)
(i)補体関連障害に罹患しているか、補体関連障害を有すると疑われているか、または補体関連障害を発症させるリスクがあり、そして(ii)補体阻害剤での処置が必要である患者を処置するための医薬であって、該医薬は補体阻害剤を含み、
(a)該障害を処置するための補体阻害剤(CI1)の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクに関する、口頭による警告および文書での警告のうちの一方または両方が、該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人に提供され;
(b)コンピューター読み取り可能な媒体を介して、該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人が、該警告を既に受け、そして明示的に確認したという情報が登録され;そして
(c)(a)および(b)の後に、該補体阻害剤が、該障害を処置するのに有効な量および頻度で該患者に投与される、
ことを特徴とする、医薬。
(項目102)
前記障害は、補体関連炎症性障害、発作性夜間血色素尿症(PNH)、非定型溶血性尿毒症症候群(aHUS)、加齢黄斑変性(AMD)、関節リウマチ(RA)、重症筋無力症(MG)、視神経脊髄炎(NMO)、劇症型抗リン脂質抗体症候群(CAPS)、抗リン脂質抗体症候群(APS)、敗血症、補体関連肺障害、喘息、および慢性閉塞性肺疾患(COPD)からなる群より選択される、上記項目のうちのいずれか1項に記載の医薬。
(項目103)
前記患者は、前記補体阻害剤(CI1)の使用を中止した後の、前記有害な臨床事象についてモニターされる、上記項目のうちのいずれか1項に記載の医薬。
(項目104)
前記患者は、前記補体阻害剤(CI1)処置の再開によって処置されるか、または該補体阻害剤(CI1)の使用を中止した後の、前記有害な臨床事象を処置するための代わりの治療で処置される、上記項目のうちのいずれか1項に記載の医薬。
(項目105)
前記代わりの治療は、異なる補体阻害剤(CI2)で処置するか、または前記同じ補体阻害剤(CI1)の異なるレジメンで処置する工程を含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載の医薬。
(項目106)
前記代わりの治療は、血漿療法、臓器特異的支持処置、またはこれらの任意の組み合わせを含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載の医薬。
(項目107)
前記血漿療法は、プラズマフェレシス、血漿交換、および新鮮凍結血漿注入からなる群より選択される、上記項目のうちのいずれか1項に記載の医薬。
(項目108)
補体関連障害を有し、補体阻害剤(CI1)での治療を中止した患者を処置するための医薬であって、
(a)補体阻害剤治療の中止後、中止と関連した少なくとも1つの有害な臨床事象の存在について該患者がモニターされ;そして
(b)該有害な臨床事象の提示に際して:(i)治療上有効な量の該補体阻害剤(CI1)が該患者に投与され;(ii)治療上有効な量の異なる補体阻害剤(CI2)が該患者に投与され;(iii)血漿療法が該患者に施され;(iv)臓器特異的支持処置が施され;または(v)該(i)〜(iv)の任意の組み合わせが行われる、
ことを特徴とする、医薬。
(項目109)
前記障害は、補体関連炎症性障害、発作性夜間血色素尿症(PNH)、非定型溶血性尿毒症症候群(aHUS)、加齢黄斑変性(AMD)、関節リウマチ(RA)、重症筋無力症(MG)、視神経脊髄炎(NMO)、劇症型抗リン脂質抗体症候群(CAPS)、抗リン脂質抗体症候群(APS)、敗血症、補体関連肺障害、喘息、および慢性閉塞性肺疾患(COPD)からなる群より選択される、上記項目のうちのいずれか1項に記載の医薬。
(項目110)
前記補体阻害剤(CI1)は、補体タンパク質C5の阻害剤である、上記項目のうちのいずれか1項に記載の医薬。
(項目111)
前記補体阻害剤(CI1)は、C5を認識する抗体またはその抗原結合フラグメントである、上記項目のうちのいずれか1項に記載の医薬。
(項目112)
前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、エクリズマブ(Soliris(登録商標))、ペキセリズマブ、またはエクリズマブまたはペキセリズマブのバイオシミラー等価物である、上記項目のうちのいずれか1項に記載の医薬。
(項目113)
中止と関連した前記有害な臨床事象は、血栓性微小血管障害(TMA)またはTMA関連合併症を含む、上記項目のうちのいずれか1項に記載の医薬。
(項目114)
前記TMA関連合併症は、精神状態の変化、発作、アンギナ、呼吸困難、および血栓症からなる群より選択される、上記項目のうちのいずれか1項に記載の医薬。
(項目115)
前記TMA関連合併症は、血小板数、血清クレアチニン、および血清LDHからなる群より選択される実験室パラメーターの2つ以上の測定値を比較することによって同定される、上記項目のうちのいずれか1項に記載の医薬。
(項目116)
TMA関連合併症は、
i)ベースライン血小板数または処置の間のピーク血小板数と比較して、血小板数が25%以上減少すること;
ii)ベースラインまたは処置の間の最下点と比較して、血清クレアチニンが25%以上増加すること;または
iii)ベースラインまたは処置の間の最下点と比較して、血清LDHが25%以上増加すること、
によって示される、上記項目のうちのいずれか1項に記載の医薬。
本開示は、補体関連障害を有する患者への補体阻害薬物の分配を、上記薬物での処置を中止するという考えられる危険性に上記患者が認識することを確実にする様式で、許可する方法に関する。データベースが作製され、上記データベースは、上記薬物処置を中止した後の、有害な臨床事象を経験することを含む患者情報を含む。上記データベースにおける情報は集められ、報告され得る。上記患者は、上記補体阻害薬物での処置が中止される場合に起こり得る有害事象に関する警告が与えられる。
本開示は、一般に、薬物(特に、補体活性化経路を阻害する薬物)を患者に送達するための方法に関する。用語「薬物」とは、本明細書で使用される場合、疾患の診断、治癒、軽減、処置または予防における使用が意図される任意の物質、または身体の構造または機能に影響を与える任意の物質をいう。概して、本開示の方法は、望ましくは、および有利なことには、上記薬物を摂取している患者、ならびに上記薬物を処方する処方者および上記薬物を調剤する薬局の活動および行動を教育および強化するために使用され得る。活動および行動のこのような教育および強化は、しばしば、上記薬物の適切な処方および調剤、ならびに上記薬物を摂取している患者コンプライアンスを確実にするために必要である。特定の場合において、上記薬物の中止に関して患者および処方者を教育することもまた、必要である。薬物の中止は、有害作用をもたらし得、上記患者および処方者は、これら有害作用がどのようなものであり得るか、どのようにして、有害作用についてモニターするか、および中止に際して有害作用が認められる場合にどのようにして上記患者を処置するかに関して、教育される必要がある。多種多様な教育資料が、本明細書に記載される方法に従って、適切な処方、調剤、患者コンプライアンス、および追跡観察を確実にするために使用され得る(例えば、上記特定の薬物を摂取することおよび/または中止することと関連したリスクおよび利益を記載し得る種々の文献およびその他の資料(例えば、製品情報、パッケージ挿入物、教育パンフレット、連続的な教育モノグラフ、ビデオテープなど)が挙げられる)。
i)上記医師または薬局が、上記障害を処置するための上記補体阻害剤の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクに関して、口頭による警告および書面による警告のうちの一方または両方を既に受けた;および
ii)上記医師または薬局が、上記患者、または上記患者の法定後見人もしくは代理人に上記警告を分配する、
という認証に基づいてのみ、上記医師または薬局への分配が正当と認められる。
i)以下の、
(a)上記患者、または上記患者の法定後見人もしくは代理人は、情報を把握しそして評価し、そして決定することにおいて適格である;
(b)上記患者、または上記患者の法定後見人もしくは代理人は、上記障害を処置するための上記補体阻害剤の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクに関して、口頭による警告および文書での警告のうちの一方または両方を既に受けた;ならびに
(c)上記患者、または上記患者の法定後見人もしくは代理人は、上記警告の確認および上記処置に対する合意を表明した;
という認証について、上記メモリまたは記憶デバイスを検索する工程、
ii)工程i)における認証の同定に基づいて、上記患者を処置するための上記補体阻害剤の分配を許可する工程;および
iii)上記メモリまたは記憶デバイスを介して、上記補体阻害剤の分配を記録する工程、
を含む工程を行わせる。
Claims (85)
- (i)補体関連障害に罹患しているか、補体関連障害を有すると疑われるか、または補体関連障害を発症させるリスクがあり、そして(ii)補体阻害剤(CI1)での処置が必要な患者の処置に使用するための該補体阻害剤(CI1)を分配するための方法であって、該方法は、
i)以下の、
(a)該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人は、情報を把握しそして評価し、そして決定することにおいて適格である;
(b)該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人は、該障害を処置するための該補体阻害剤の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクに関して、口頭による警告および文書での警告のうちの一方または両方を既に受けた;ならびに
(c)該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人は、該警告および該処置に対する合意を既に確認した;
という患者認証に基づいて、該患者を処置するための補体阻害剤の分配を許可する工程、
ii)コンピューター読み取り可能な媒体を介して、該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人が、該警告を既に受けて確認し、該処置に合意したという情報を含むデータベースを登録する工程;ならびに
iii)(i)および(ii)の後に、該患者の処置に使用するための該補体阻害剤を分配する工程、
を含む、方法。 - 補体阻害剤(CI1)での補体関連障害の医学的処置に対して患者のコンプライアンスを促進する方法であって、該方法は、
i)該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人に、該障害を処置するための該補体阻害剤の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクに関して、口頭による警告および文書での警告のうちの一方または両方を介して助言する工程;
ii)該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人からの、該警告の確認および該処置に対する合意を得る工程;
iii)コンピューター読み取り可能な媒体を介して、患者情報を含むデータベースを登録する工程であって、ここで該患者情報は、該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人が、該警告を既に提供され、該警告を確認し、そして該処置に対して同意したことを含む、工程;ならびに
iv)該患者を処置するための該補体阻害剤の分配を許可する工程、
を含む、方法。 - 前記障害は、補体関連炎症性障害、発作性夜間血色素尿症(PNH)、非定型溶血性尿毒症症候群 (aHUS)、加齢黄斑変性(AMD)、関節リウマチ(RA)、重症筋無力症(MG)、視神経脊髄炎(NMO)、劇症型抗リン脂質抗体症候群(CAPS)、抗リン脂質抗体症候群(APS)、敗血症、補体関連肺障害、喘息、および慢性閉塞性肺疾患(COPD)からなる群より選択される、請求項1〜2のいずれか1項に記載の方法。
- 前記患者は、前記補体阻害剤(CI1)の使用を中止した後の有害な臨床事象についてモニターされる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
- 前記患者は、前記補体阻害剤(CI1)処置の再開によって処置されるか、または該補体阻害剤(CI1)の使用を中止した後の、前記有害な臨床事象を処置するための代わりの治療で処置される、請求項4に記載の方法。
- 前記代わりの治療は、異なる補体阻害剤(CI2)で処置するか、または前記同じ補体阻害剤(CI1)の異なるレジメンで処置する工程を含む、請求項5に記載の方法。
- 前記代わりの治療は、血漿療法、または臓器特異的支持処置、またはこれらの組み合わせを含む、請求項5に記載の方法。
- 前記血漿療法は、プラズマフェレシス、血漿交換、および新鮮凍結血漿注入からなる群より選択される、請求項7に記載の方法。
- 前記補体阻害剤(CI1)は、補体タンパク質C5の阻害剤である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
- 前記補体阻害剤(CI1)は、C5を認識する抗体またはその抗原結合フラグメントである、請求項9に記載の方法。
- 前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、エクリズマブ(Soliris(登録商標))、ペキセリズマブ、またはエクリズマブまたはペキセリズマブのバイオシミラー等価物である、請求項10に記載の方法。
- 中止と関連した前記有害な臨床事象は、血栓性微小血管障害(TMA)またはTMA関連合併症を含む、請求項9に記載の方法。
- 前記TMA関連合併症は、精神状態の変化、発作、アンギナ、呼吸困難、および血栓症からなる群より選択される、請求項12に記載の方法。
- 前記TMA関連合併症は、血小板数、血清クレアチニン、および血清LDHからなる群より選択される実験室パラメーターの2つ以上の測定値を比較することによって同定される、請求項12に記載の方法。
- TMA関連合併症は、
i)ベースライン血小板数または処置の間のピーク血小板数と比較して、血小板数が25%以上減少すること;
ii)ベースラインまたは処置の間の最下点と比較して、血清クレアチニンが25%以上増加すること;または
iii)ベースラインまたは処置の間の最下点と比較して、血清LDHが25%以上増加すること、
によって示される、請求項14に記載の方法。 - 補体関連障害を有する患者のデータベースを構築するための方法であって、該方法は、コンピューター読み取り可能な媒体を介して、該患者の情報を含むデータベースを登録する工程を含み、ここで該情報は、該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人が、該障害を処置するための補体阻害剤の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクに関して、口頭による警告および文書での警告のうちの一方または両方を既に受けたことを含む、方法。
- 前記障害は、補体関連炎症性障害、発作性夜間血色素尿症(PNH)、非定型溶血性尿毒症症候群(aHUS)、加齢黄斑変性(AMD)、関節リウマチ(RA)、重症筋無力症(MG)、視神経脊髄炎(NMO)、劇症型抗リン脂質抗体症候群(CAPS)、抗リン脂質抗体症候群(APS)、敗血症、補体関連肺障害、喘息、および慢性閉塞性肺疾患(COPD)からなる群より選択される、請求項16に記載の方法。
- 前記情報は、前記患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人が、前記補体阻害剤処置に対する警告および同意を既に確認したことをさらに含む、請求項16に記載の方法。
- 前記患者は、前記補体阻害剤の分配の前に前記警告を受ける、請求項18に記載の方法。
- 前記補体阻害剤は、補体タンパク質C5の阻害剤である、請求項16〜19のいずれか1項に記載の方法。
- 前記補体阻害剤は、C5を認識する抗体またはその抗原結合フラグメントである、請求項20に記載の方法。
- 前記抗体または抗原結合フラグメントは、エクリズマブ(Soliris(登録商標))、ペキセリズマブ、またはエクリズマブまたはペキセリズマブのバイオシミラー等価物である、請求項21に記載の方法。
- 請求項1〜22のいずれか1項に記載の方法によって構築された、補体関連障害を有する患者のデータベース。
- 少なくとも1つの有害事象を政府規制当局に報告するための方法であって、該方法は、請求項23に記載のデータベースを検索して、補体関連障害を有し、補体阻害剤(CI1)での治療の中止の際に少なくとも1つの有害な臨床事象を経験した患者についての情報を決定する工程、ならびに、政府規制当局に該情報を連絡する工程を含む、方法。
- 補体関連障害を処置するための補体阻害剤(CI1)を分配するための方法であって、ここで少なくとも1つの有害な臨床事象は、該補体阻害剤での処置を中止した際に起こり得る、該分配するための方法は、
i)該補体阻害剤を分配するために、政府規制当局から承認を得る工程であって、ここで該政府規制当局は、該少なくとも1つの潜在的な有害な臨床事象を既に事前に通知している、工程;および
ii)該少なくとも1つの潜在的な有害な臨床事象の情報を含む警告を、分配者、処方者、許可を受けた調剤者、または該障害を有する患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人に提供する文書とともに、該補体阻害剤を提供する工程、
を含む、方法。 - (i)補体関連障害に罹患しているか、補体関連障害を有すると疑われているか、または補体関連障害を発症させるリスクがあり、そして(ii)補体阻害剤での処置が必要である患者を補体阻害剤で処置するための方法であって、該方法は、
(a)該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人に、該障害を処置するための補体阻害剤(CI1)の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクに関して、口頭による警告および文書での警告のうちの一方または両方を提供する工程;
(b)コンピューター読み取り可能な媒体を介して、該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人が、該警告を既に受け、そして明示的に確認したという情報を登録する工程;ならびに
(c)(a)および(b)の後に、該補体阻害剤を、該障害を処置するのに有効な量および頻度で該患者に投与する工程、
を含む、方法。 - 前記障害は、補体関連炎症性障害、発作性夜間血色素尿症(PNH)、非定型溶血性尿毒症症候群(aHUS)、加齢黄斑変性(AMD)、関節リウマチ(RA)、重症筋無力症(MG)、視神経脊髄炎(NMO)、劇症型抗リン脂質抗体症候群(CAPS)、抗リン脂質抗体症候群(APS)、敗血症、補体関連肺障害、喘息、および慢性閉塞性肺疾患(COPD)からなる群より選択される、請求項24〜26のいずれか1項に記載の方法。
- 前記患者は、前記補体阻害剤(CI1)の使用を中止した後の、前記有害な臨床事象についてモニターされる、請求項24〜27のいずれか1項に記載の方法。
- 前記患者は、前記補体阻害剤(CI1)処置の再開によって処置されるか、または該補体阻害剤(CI1)の使用を中止した後の、前記有害な臨床事象を処置するための代わりの治療で処置される、請求項24〜27のいずれか1項に記載の方法。
- 前記代わりの治療は、異なる補体阻害剤(CI2)で処置するか、または前記同じ補体阻害剤(CI1)の異なるレジメンで処置する工程を含む、請求項29に記載の方法。
- 前記代わりの治療は、血漿療法、臓器特異的支持処置、またはこれらの任意の組み合わせを含む、請求項29に記載の方法。
- 前記血漿療法は、プラズマフェレシス、血漿交換、および新鮮凍結血漿注入からなる群より選択される、請求項31に記載の方法。
- 補体関連障害を有し、補体阻害剤(CI1)での治療を中止した患者を処置するための方法であって、該方法は、
(a)補体阻害剤治療の中止後、中止と関連した少なくとも1つの有害な臨床事象の存在について該患者をモニターする工程;および
(b)該有害な臨床事象の提示に際して:(i)治療上有効な量の該補体阻害剤(CI1)を該患者に投与する工程;(ii)治療上有効な量の異なる補体阻害剤(CI2)を該患者に投与する工程;(iii)血漿療法を該患者に施す工程;(iv)臓器特異的支持処置を施す工程;または(v)該(i)〜(iv)の任意の組み合わせ、
を含む、方法。 - 補体関連障害を有し、補体阻害剤(CI1)を処方されており、該補体阻害剤での処置が中止される場合に有害な臨床事象のリスクがある患者に警告を与えるための方法であって、該方法は、該補体阻害剤のパッケージラベルまたはパッケージ挿入物に文書での警告を入れる工程を含む、方法。
- 前記障害は、補体関連炎症性障害、発作性夜間血色素尿症(PNH)、非定型溶血性尿毒症症候群(aHUS)、加齢黄斑変性(AMD)、関節リウマチ(RA)、重症筋無力症(MG)、視神経脊髄炎(NMO)、劇症型抗リン脂質抗体症候群(CAPS)、抗リン脂質抗体症候群(APS)、敗血症、補体関連肺障害、喘息、および慢性閉塞性肺疾患(COPD)からなる群より選択される、請求項33〜34のいずれか1項に記載の方法。
- 前記補体阻害剤(CI1)は、補体タンパク質C5の阻害剤である、請求項24〜35のいずれか1項に記載の方法。
- 前記補体阻害剤(CI1)は、C5を認識する抗体またはその抗原結合フラグメントである、請求項36に記載の方法。
- 前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、エクリズマブ(Soliris(登録商標))、ペキセリズマブ、またはエクリズマブまたはペキセリズマブのバイオシミラー等価物である、請求項37に記載の方法。
- 中止と関連した前記有害な臨床事象は、血栓性微小血管障害(TMA)またはTMA関連合併症を含む、請求項36に記載の方法。
- 前記TMA関連合併症は、精神状態の変化、発作、アンギナ、呼吸困難、および血栓症からなる群より選択される、請求項39に記載の方法。
- 前記TMA関連合併症は、血小板数、血清クレアチニン、および血清LDHからなる群より選択される実験室パラメーターの2つ以上の測定値を比較することによって同定される、請求項39に記載の方法。
- TMA関連合併症は、
i)ベースライン血小板数または処置の間のピーク血小板数と比較して、血小板数が25%以上減少すること;
ii)ベースラインまたは処置の間の最下点と比較して、血清クレアチニンが25%以上増加すること;または
iii)ベースラインまたは処置の間の最下点と比較して、血清LDHが25%以上増加すること、
によって示される、請求項41に記載の方法。 - (i)補体関連障害に罹患しているか、補体関連障害を有すると疑われるか、または補体関連障害を発症させるリスクがあり、そして(ii)補体阻害剤(CI1)での処置が必要な患者の処置に使用するための該補体阻害剤を分配するための方法であって、該方法は、
i)医師または薬局からの、
(a)該医師または薬局は、該障害を処置するための該補体阻害剤の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクに関して、口頭による警告および文書での警告のうちの一方または両方を既に受けた;ならびに
(b)該医師または薬局は、該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人に該警告を分配する;
という認証に基づいて、該患者に該阻害剤をさらに分配する該医師または薬局に、該補体阻害剤の分配を許可する工程、
ii)コンピューター読み取り可能な媒体を介して、該医師または薬局が、該警告を既に受けて確認し、該警告を該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人に分配することに同意したという情報を含むデータベースを登録する工程;ならびに
iii)(i)および(ii)の後に、該補体阻害剤を、該患者の処置に使用するために該医師または薬局に分配する工程、
を含む、方法。 - 補体関連障害の処置に使用するための補体阻害剤(CI1)を分配する医師または薬局のデータベースを構築する方法であって、該方法は、コンピューター読み取り可能な媒体を介して、該医師または薬局が、該障害を処置するための補体阻害剤の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクに関して、口頭による警告および文書での警告のうちの一方または両方を既に受けて確認し、該障害を有する患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人に該警告を分配することに同意したという情報を含むデータベースを登録する工程を含む、方法。
- 前記障害は、補体関連炎症性障害、発作性夜間血色素尿症(PNH)、非定型溶血性尿毒症症候群(aHUS)、加齢黄斑変性(AMD)、関節リウマチ(RA)、重症筋無力症(MG)、視神経脊髄炎(NMO)、劇症型抗リン脂質抗体症候群(CAPS)、抗リン脂質抗体症候群(APS)、敗血症、補体関連肺障害、喘息、および慢性閉塞性肺疾患(COPD)からなる群より選択される、請求項43〜44のいずれか1項に記載の方法。
- 請求項44に記載の方法によって構築された、医師または薬局のデータベース。
- (i)補体関連障害に罹患しているか、補体関連障害を有すると疑われるか、または補体関連障害を発症させるリスクがあり、そして(ii)補体阻害剤(CI1)での処置が必要な患者の処置に使用するための該補体阻害剤を分配するためのシステムであって、該システムは、
該患者について、および該補体阻害剤を分配するための指示が実行されるか否かについての情報を保存するための、メモリまたは記憶デバイス;ならびに
該指示を実行するように構成されたプロセッサ、
を含み、ここで該指示は、該プロセッサに、
i)以下の、
(a)該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人が、情報を把握しそして評価し、そして決定することにおいて適格である;
(b)該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人は、該障害を処置するための該補体阻害剤の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクに関して、口頭による警告および文書での警告のうちの一方または両方を既に受けた;ならびに
(c)該患者、または該患者の法定後見人もしくは代理人は、該警告の確認および該処置に対する合意を既に表明した;
という認証について、該メモリまたは記憶デバイスを検索する工程;ならびに
ii)工程i)における認証の同定に基づいて、該患者を処置するための該補体阻害剤の分配を許可する工程、
を含む工程を行わせる、システム。 - iii)前記メモリまたは記憶デバイスを介して、前記補体阻害剤の前記分配を登録する工程、
をさらに含む、請求項47に記載のシステム。 - 前記障害は、補体関連炎症性障害、発作性夜間血色素尿症(PNH)、非定型溶血性尿毒症症候群(aHUS)、加齢黄斑変性(AMD)、関節リウマチ(RA)、重症筋無力症(MG)、視神経脊髄炎(NMO)、劇症型抗リン脂質抗体症候群(CAPS)、抗リン脂質抗体症候群(APS)、敗血症、補体関連肺障害、喘息、および慢性閉塞性肺疾患(COPD)からなる群より選択される、請求項47に記載のシステム。
- 前記メモリまたは記憶デバイスに保存された情報は、前記補体阻害剤(CI1)の使用を前記患者が中止したこと、および該患者が、該中止の後に有害な臨床事象についてモニターされることをさらに含む、請求項47に記載のシステム。
- 前記メモリまたは記憶デバイスに保存された情報は、前記患者が、前記補体阻害剤(CI1)処置の再開によって処置されるか、または該補体阻害剤(CI1)の使用を中止した後の、前記有害な臨床事象を処置するための代わりの治療で処置されることをさらに含む、請求項47に記載のシステム。
- 前記代わりの治療は、異なる補体阻害剤(CI2)で処置するか、または前記同じ補体阻害剤(CI1)の異なるレジメンで処置する工程を含む、請求項51に記載のシステム。
- 前記代わりの治療は、血漿療法、臓器特異的支持処置、またはこれらの組み合わせを含む、請求項51に記載のシステム。
- 前記血漿療法は、プラズマフェレシス、血漿交換、および新鮮凍結血漿注入からなる群より選択される、請求項53に記載のシステム。
- 前記補体阻害剤(CI1)は、補体タンパク質C5の阻害剤である、請求項47〜54のいずれか1項に記載のシステム。
- 前記補体阻害剤(CI1)は、C5を認識する抗体またはその抗原結合フラグメントである、請求項55に記載のシステム。
- 前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、エクリズマブ(Soliris(登録商標))、ペキセリズマブ、またはエクリズマブまたはペキセリズマブのバイオシミラー等価物である、請求項56に記載のシステム。
- 中止と関連した前記有害な臨床事象は、血栓性微小血管障害(TMA)またはTMA関連合併症を含む、請求項55に記載のシステム。
- 前記TMA関連合併症は、精神状態の変化、発作、アンギナ、呼吸困難、および血栓症からなる群より選択される、請求項58に記載のシステム。
- 前記TMA関連合併症は、血小板数、血清クレアチニン、および血清LDHからなる群より選択される実験室パラメーターの2つ以上の測定値を比較することによって同定される、請求項58に記載のシステム。
- TMA関連合併症は、
i)ベースライン血小板数または処置の間のピーク血小板数と比較して、血小板数が25%以上減少すること;
ii)ベースラインまたは処置の間の最下点と比較して、血清クレアチニンが25%以上増加すること;または
iii)ベースラインまたは処置の間の最下点と比較して、血清LDHが25%以上増加すること、
によって示される、請求項60に記載のシステム。 - 前記メモリまたは記憶デバイスに保存された情報は、データベースへと構築される、請求項47に記載のシステム。
- 前記メモリまたは記憶デバイスに保存された情報は、政府規制当局へ報告されるべきものである、請求項47に記載のシステム。
- 前記補体阻害剤は、前記政府規制当局から承認を得た後に分配される、請求項63に記載のシステム。
- 前記メモリまたは記憶デバイスに保存された情報は、前記補体阻害剤が、前記補体阻害剤(CI1)の使用を中止した後の少なくとも1つの潜在的な有害な臨床事象についての警告を提供する文書とともに分配される、請求項47に記載のシステム。
- 障害に罹患しているか、障害を有すると疑われているか、または障害を発症させるリスクがあり、そして補体阻害剤での処置が必要な患者の処置に使用するための該補体阻害剤の分配を許可するための方法であって、該方法は、
該患者の代理人が、該補体阻害剤の使用と関連した有害な臨床事象のリスクの警告の受領を既に認め、および該患者の代理人が、該患者の処置における該補体阻害剤の使用に同意したという認証を、プロセッサによって受ける工程;
電子データベースの中に該認証を示すデータを保存する工程;ならびに
該患者の処置に使用するための該補体阻害剤の分配の許可を示すシグナルを送る工程、
を含む、方法。 - 前記有害な臨床事象は、補体阻害剤の使用の中止と関連している、請求項66に記載の方法。
- 前記電子データベースの中に、前記有害な臨床事象を示す第1の電子変数を保存する工程をさらに含む、請求項66に記載の方法。
- 前記電子データベースの中に、前記患者によって発現された症状を示す第2の電子変数を受け、保存する工程をさらに含む、請求項68に記載の方法。
- 前記プロセッサによって、前記第1のおよび第2の電子変数を比較する工程;
前記同定された有害な臨床事象と前記発現した症状との間の一致を同定する工程;
前記補体阻害剤の使用を、前記患者が該症状を発現する前に中止したか否かを評価する工程;および
前記電子データベースにおいて該同定された一致を示すデータを保存する工程、
をさらに含む、請求項69に記載の方法。 - 前記電子データベースの中に、前記補体阻害剤が、前記患者に投与された時間および量を示すデータを受け、保存する工程をさらに含む、請求項66に記載の方法。
- 障害に罹患しているか、障害を有すると疑われているか、または障害を発症させるリスクがあり、そして補体阻害剤での処置が必要な患者の処置に使用するための補体阻害剤の分配の許可を得るための方法であって、該方法は、
プロセッサによって、該患者の代理人が、該補体阻害剤の使用を中止することと関連した有害な臨床事象のリスクの警告の受領を既に認め、該患者の代理人が、該患者を処置することにおいて該補体阻害剤の使用に同意したという認証を提供する工程;
該患者の処置に使用するための該補体阻害剤の分配の許可を示すシグナルを受ける工程、
を含む、方法。 - 前記有害な臨床事象は、補体阻害剤の使用の中止と関連している、請求項72に記載の方法。
- 前記プロセッサによって、前記患者が発現した症状を示すデータを送る工程をさらに含む、請求項72に記載の方法。
- 前記補体阻害剤が前記患者に投与された時間および量を示すデータを、前記プロセッサによって送る工程をさらに含む、請求項72に記載の方法。
- 障害に罹患しているか、障害を有すると疑われているか、または障害を発症させるリスクがあり、そして補体阻害剤での処置が必要な患者の処置に使用するための補体阻害剤の分配を許可するためのシステムであって、該システムは、
プロセッサ;
コンピューター実行可能な指示を保存するメモリであって、該指示は、該プロセッサによって実行される場合、該プロセッサに、
該患者の代理人が、該補体阻害剤の使用と関連した有害な臨床事象のリスクに関する、警告の受領を既に認め、該患者の代理人が、該患者を処置することにおいて該補体阻害剤の使用に同意したという認証を受け;
電子データベースの中に、該認証を示すデータを保存し;そして
該患者の処置に使用するための該補体阻害剤の分配の許可を示すシグナルを送る、
ようにさせる、メモリ、
を含む、システム。 - 前記有害な臨床事象は、補体阻害剤の使用の中止と関連している、請求項76に記載のシステム。
- 前記プロセッサは、前記電子データベースに、前記有害な臨床事象を示す第1の電子変数を保存するようにさらに構成されている、請求項76に記載のシステム。
- 前記プロセッサは、前記電子データベースに、前記患者が発現した症状を示す第2の電子変数を受け、保存するようにさらに構成されている、請求項78に記載のシステム。
- 前記プロセッサは、
前記第1のおよび第2の電子変数を比較し;
前記同定された有害な臨床事象と、前記発現した症状との間の一致を同定し;
前記補体阻害剤の使用が、前記患者が該症状を発現する前に中止したか否かを評価し;そして
前記電子データベースに、該同定された一致を示すデータを保存する
ようにさらに構成されている、請求項79に記載のシステム。 - 前記プロセッサは、前記電子データベースに、前記補体阻害剤が前記患者に投与された時間および量を示すデータを、受け、保存するようにさらに構成されている、請求項76に記載のシステム。
- 障害に罹患しているか、障害を有すると疑われているか、または障害を発症させるリスクがあり、そして補体阻害剤での処置が必要な患者の処置に使用するための補体阻害剤の分配の許可を得るためのシステムであって、該システムは、
プロセッサ;
コンピューター実行可能な指示を保存するメモリであって、該指示は、該プロセッサによって実行される場合に、該プロセッサに、
該患者の代理人が、該補体阻害剤の使用と関連した有害な臨床事象のリスクの警告の受領を既に認め、該患者の代理人が、該患者を処置することにおいて該補体阻害剤の使用に同意したという認証を提供し;
該患者の処置に使用するための該補体阻害剤の分配の許可を示すシグナルを受ける、
ようにさせる、メモリ
を含む、システム。 - 前記有害な臨床事象は、補体阻害剤の使用の中止と関連している、請求項82に記載のシステム。
- 前記プロセッサは、前記患者が発現した症状を示すデータを送るようにさらに構成されている、請求項82に記載のシステム。
- 前記プロセッサは、前記補体阻害剤が前記患者に投与された時間および量を示すデータを送るようにさらに構成されている、請求項82に記載のシステム。
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