JP2013188412A - Ultrasonic probe and ultrasonic diagnostic apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
この発明の実施形態は超音波プローブおよび超音波診断装置に関する。 Embodiments described herein relate generally to an ultrasonic probe and an ultrasonic diagnostic apparatus.
超音波診断装置は、超音波プローブを介して被検体を走査することにより得られた生体情報に基づいて被検体内の状態を画像化するものである。すなわち、超音波診断装置は、超音波プローブに対し超音波の走査に関する制御信号を送り、超音波プローブを介して被検体に超音波を送信する。また、超音波診断装置は、超音波プローブを介して被検体からの反射波を受けることにより、被検体の内部の状態に基づく生体情報を取得する。超音波診断装置は、この生体情報に基づいて超音波画像を生成する。 The ultrasonic diagnostic apparatus images a state in a subject based on biological information obtained by scanning the subject via an ultrasonic probe. That is, the ultrasound diagnostic apparatus sends a control signal related to ultrasound scanning to the ultrasound probe, and sends ultrasound to the subject via the ultrasound probe. In addition, the ultrasound diagnostic apparatus acquires biological information based on the internal state of the subject by receiving a reflected wave from the subject via the ultrasound probe. The ultrasonic diagnostic apparatus generates an ultrasonic image based on this biological information.
超音波プローブには、被検体との間で超音波を送受信するための超音波探触子が設けられる。超音波探触子は、圧電振動子を備えている。この圧電振動子は、超音波の放射方向側の前面および背面に電極が設けられる。また、この電極を介して圧電振動子に電圧を印加することにより、圧電振動子が振動して、超音波が発生する。 The ultrasonic probe is provided with an ultrasonic probe for transmitting and receiving ultrasonic waves to and from the subject. The ultrasonic probe includes a piezoelectric vibrator. This piezoelectric vibrator is provided with electrodes on the front surface and the back surface on the radiation direction side of ultrasonic waves. In addition, when a voltage is applied to the piezoelectric vibrator through this electrode, the piezoelectric vibrator vibrates and ultrasonic waves are generated.
また、超音波プローブには超音波を収束させる音響レンズが設けられている。この音響レンズは、表面部分が被検体に接触する。また、上記のように圧電振動子に電圧を印加して超音波を発生させると、超音波探触子の温度が上昇する。超音波発生部としての超音波探触子は、この音響レンズの近傍に配置される。音響レンズは、被検体と接触する部分であるため、過度の温度上昇を抑制する必要がある。 The ultrasonic probe is provided with an acoustic lens for converging ultrasonic waves. The acoustic lens has a surface portion in contact with the subject. Moreover, when a voltage is applied to the piezoelectric vibrator to generate ultrasonic waves as described above, the temperature of the ultrasonic probe rises. An ultrasonic probe as an ultrasonic generator is arranged in the vicinity of the acoustic lens. Since the acoustic lens is a part that contacts the subject, it is necessary to suppress an excessive temperature rise.
このため、超音波プローブには温度センサが設けられることがある。例えば、超音波探触子の近傍にサーミスタを設け、そのサーミスタから受けた信号に基づき、超音波プローブ内の温度を監視する。 For this reason, the ultrasonic probe may be provided with a temperature sensor. For example, a thermistor is provided near the ultrasonic probe, and the temperature in the ultrasonic probe is monitored based on a signal received from the thermistor.
上述のようなサーミスタを超音波プローブ内に設ける場合、超音波探触子により送受信する超音波の音響特性に影響を及ぼしにくい位置を選択する必要がある。このようなサーミスタの配置場所は、圧電振動子からみて超音波の放射方向と反対側に配置される背面材のさらに後方が考えられる。 When the thermistor as described above is provided in the ultrasonic probe, it is necessary to select a position that hardly affects the acoustic characteristics of the ultrasonic waves transmitted and received by the ultrasonic probe. Such a thermistor may be disposed behind the back material disposed on the side opposite to the ultrasonic radiation direction as viewed from the piezoelectric vibrator.
しかしながら、サーミスタを背面材のさらに後方へ配置すると、振動に伴う熱源、すなわち圧電振動子から離れ、さらに被検体との接触面である音響レンズからも離れてしまう。したがって、サーミスタによる温度検出を行っても、温度変化の検出精度を確保することが困難である。 However, if the thermistor is arranged further rearward of the back member, it is separated from the heat source accompanying the vibration, that is, the piezoelectric vibrator, and further away from the acoustic lens that is a contact surface with the subject. Therefore, even if temperature detection is performed by the thermistor, it is difficult to ensure the temperature change detection accuracy.
またサーミスタの配置位置が背面材の後方でなく、音響特性に影響を及ぼしにくい他の位置であっても、温度変化の検出精度を確保することが困難である。 Moreover, it is difficult to ensure the accuracy of detecting the temperature change even if the thermistor is not located behind the back member and is not easily affected by the acoustic characteristics.
この実施形態は、超音波の送受信における音響特性への影響を及ぼしにくく、かつ圧電振動子による超音波プローブの温度変化の検出精度を確保することが可能な超音波プローブおよびそれを有する超音波診断装置を提供することを目的とする。 In this embodiment, an ultrasonic probe that is unlikely to affect the acoustic characteristics in transmission / reception of ultrasonic waves and that can ensure the accuracy of detecting the temperature change of the ultrasonic probe by a piezoelectric vibrator, and an ultrasonic diagnosis having the ultrasonic probe An object is to provide an apparatus.
この実施形態にかかる超音波プローブは、圧電振動子が複数配列されて構成される圧電振動子群を備える。また、圧電振動子群は、第1の素子群とそれ以外の第2の素子群とを含んで構成される。第1の素子群は、圧電振動子の配列の端部側に位置する圧電振動子によって構成される。また、第2の素子群に属する圧電振動子の一部は、温度検出用の焦電素子として用いられる。 The ultrasonic probe according to this embodiment includes a piezoelectric vibrator group configured by arranging a plurality of piezoelectric vibrators. The piezoelectric vibrator group includes a first element group and a second element group other than the first element group. The first element group is composed of piezoelectric vibrators located on the end side of the array of piezoelectric vibrators. A part of the piezoelectric vibrator belonging to the second element group is used as a pyroelectric element for temperature detection.
[第1実施形態]
(超音波プローブの概略構成)
図1〜図5を参照して第1実施形態における超音波プローブ10および超音波探触子100の概要について説明する。図1は、実施形態にかかる超音波プローブ10を示す概略斜視図である。図2は、第1実施形態にかかる超音波プローブの超音波探触子100を示す概略斜視図である。
[First Embodiment]
(Schematic configuration of ultrasonic probe)
The outline of the
なお図1に示される超音波プローブ10は、一例であって、他の種類の超音波プローブであってもよい。また、図2において示される超音波探触子100の圧電振動子114の配列数は概念上示されるものである。また図2において示された素子配列全体がなす形状、例えば圧電振動子114の配列における行数と列数の比についても一例に過ぎず、その他の構成を適用することも可能である。また、図3においては、図2において省略された背面材118および音響レンズ102を図示している。
The
また、以下の説明において背面材118から第1音響整合層110へ向かう方向を「前方」と記載し、前方と反対側の方向を「後方」と記載する。また超音波探触子100における各構成部分(圧電振動子114、背面材118等)における前方側の面を「前面」と記載し、後方側の面を「背面」と記載する。
In the following description, a direction from the
以下、第1実施形態にかかる超音波プローブ10の概略構成について説明する。図1に示すように、超音波プローブ10は、被検体接触面である音響レンズ102を支持するプローブケース103と、プローブケース103における音響レンズ102と反対側に接続されたケーブル104とを含んで構成される。また超音波プローブ10の内部は、図2に示されるように、圧電振動子114等を有する超音波探触子100が設けられている。
Hereinafter, a schematic configuration of the
図2に例示される本実施形態の超音波探触子100は、第1音響整合層110、第2音響整合層111、圧電振動子114、背面材118等を含んで構成される。また図3の例において、圧電振動子114は2次元的に配列されている。また各圧電振動子114の前面側に第2音響整合層111が設けられている。さらに第2音響整合層111における前面側に第1音響整合層110が設けられる。また、圧電振動子114における背面側には背面材118が設けられる。なお、図3のような構造に限らず圧電振動子114と背面材118との間に中間層、背面基板(共に不図示)を設けてもよい。
The
〈音響レンズ〉
音響レンズ102(図3)は、送受信される超音波を収束してビーム状に整形するものである。音響レンズ102の素材としては、音響インピーダンスが生体に近いシリコーンなどが使用される。
<Acoustic lens>
The acoustic lens 102 (FIG. 3) converges the transmitted and received ultrasonic waves and shapes them into a beam. As a material of the
<圧電振動子>
圧電振動子114は、背面電極および前面電極に印加された電圧を超音波パルスに変換する。この超音波パルスは被検体へ送波される。また、圧電振動子114は、被検体からの反射波を受け、電圧に変換する。圧電振動子114の材料としては、一般にPZT(チタン酸ジルコン酸鉛/Pb(Zr,Ti)O3)、チタン酸バリウム(BaTiO3 )、PZNT(Pb(Zn1/3Nb2/3)O3−PbTiO3)単結晶、PMNT(Pb(Mg1/3Nb2/3)O3−PbTiO3)単結晶等を用いることが可能である。圧電振動子114の音響インピーダンスは、例えば30Mrayl程度にすることができる。また圧電振動子114の厚さを、超音波の波長のλ/4の厚さとすることにより、背面側の影響を受けにくくすることが可能である。なお、図2または図3に示す圧電振動子114は単一層によって構成されているが、これは一例であり、複数層の圧電振動子114を構成することも可能である。
<Piezoelectric vibrator>
The
図2に示されるように本実施形態の一例において、圧電振動子114は2次元的に配列されている。この圧電振動子114の全素子における、端部側を除いた圧電振動子114のうちの一部(例えば図3・114c)は、焦電素子114cとして用いられる。これについての詳細は後述する。
As shown in FIG. 2, in one example of this embodiment, the
<音響整合層>
第1音響整合層110および第2音響整合層111は、圧電振動子114と被検体の間で音響インピーダンスを整合させるものである。そのために第1音響整合層110および第2音響整合層111は、圧電振動子114と音響レンズ102の間に配置される(図3参照)。また、音響レンズ102と圧電振動子114の間には、圧電振動子114の前面電極を引き出す配線基板が設けられる場合がある。この第1音響整合層110および第2音響整合層111には、それぞれ互いに音響インピーダンスの異なる材料が用いられる。例えば第1音響整合層110の音響インピーダンスは、例えば4〜7Mrayl程度である。第2音響整合層111の音響インピーダンスは、例えば9〜15Mrayl程度である。このような構成によれば圧電振動子114と音響レンズ102との間で段階的に音響インピーダンスを変化させて、被検体との間で音響的な整合をとることが可能である。また第1音響整合層110、第2音響整合層111は、圧電振動子114の前面電極と当該前面電極から引き出される配線基板との間を導通させるため、導電性を有する材料によって構成されるか、または導通路が形成される。
<Acoustic matching layer>
The first
このような条件を備える第1音響整合層110の材料の一例として、例えば、カーボン(等方性黒鉛やグラファイト)を用いることができる。また、第2音響整合層111の例として、マシナブルガラス、マシナブルセラミックス、エポキシと酸化金属粉末の混合体、エポキシと金属粉末の混合体などを用いることができる。また第2音響整合層111の厚さ(前後方向の長さ)は、例えば150μm〜200μmである。
As an example of the material of the first
<背面材>
背面材118は、超音波パルスの送波の際に超音波の照射方向と反対側(後方)に放射される超音波パルスを吸収し、各圧電振動子114の余分な振動を抑える。背面材118により、振動時における各圧電振動子114の背面からの反射が抑制されるため、超音波パルスの送受信に悪影響を及ぼすことを回避することが可能である。なお、背面材118としては、音響減衰、音響インピーダンス等の観点から、PZT粉末やタングステン粉末等を含むエポキシ樹脂、ポリ塩化ビニールやフェライト粉末を充填したゴムあるいは多孔質のセラミックにエポキシ等の樹脂を含漬したもの等、任意の材料を用いることができる。背面材118の音響インピーダンスは、例えば2Mrayl〜7Mrayl程度にすることができる。
<Back material>
The
<背面基板>
図3に示す本実施形態の一例において、背面基板120は背面材118に埋設されて設けられている。また、この例において背面基板120はFPC(Flexible Printed Circuit)によって構成される。図3の例において、背面基板120の一端は、圧電振動子114(焦電素子114cを含む)の背面に接している。また背面基板120は背面材118内を後方へ向かって貫通し、かつ他端が背面材118から突出される。また背面材118から突出された背面基板120の他端は、それぞれ送受信回路または温度検出回路等の後段回路まで至る長さを有している。また背面基板120には、図示しない配線パターンが設けられている。なお、背面基板120に限らず、後段回路と圧電振動子114の電極とを針状のリード線を介して接続してもよい。
<Back substrate>
In the example of this embodiment shown in FIG. 3, the
(焦電素子の配置)
次に、図1〜図4を参照して超音波探触子100の焦電素子114cについて説明する。図4は、第1実施形態にかかる超音波プローブ10の超音波探触子100を示す概略上面図である。なお、図4において示される超音波探触子100の圧電振動子114の配列数は概念上示されるものである。また図4において示された素子配列全体がなす形状、例えば圧電振動子114の配列における行数と列数の比についても一例に過ぎず、その他の構成を適用することも可能である。
(Pyroelectric element arrangement)
Next, the
図4に示すように、超音波探触子100において焦電素子114cを含む圧電振動子114は2次元的に配列されている。以下、焦電素子114cの配置を説明するにあたり、当該配列の端部側に位置する圧電振動子114それぞれを「第1の素子114a」として、それ以外の圧電振動子114と区別して記載することがある。同様に、当該配列の中央および中央近傍に位置する圧電振動子114それぞれを「第2の素子114b」として、それ以外の圧電振動子114と区別して記載することがある。さらに、第1の素子114aと第2の素子114bとの間に位置する圧電振動子114それぞれを「第3の素子114d」と記載することがある。また、複数の圧電振動子114の集合を「圧電振動子群」と記載することがある。この圧電振動子群については、特に範囲を明記しない限り、圧電振動子114の集合の全体を示すものとする。また、第2の素子114bおよび第3の素子114dは、「第2の素子」の一例に該当する。
As shown in FIG. 4, in the
本実施形態における焦電素子114cは、圧電振動子114の全配列(圧電振動子群)における端部側以外の位置に配置される。すなわち図4に例示された配列のように、第2の素子114bおよび第3の素子114dに属する圧電振動子114の一部が、焦電素子114cとして割り当てられる。また焦電素子114cは、1以上設けられる。なお、超音波プローブ10によって送受信される超音波の音響特性へ悪影響を及ぼさない程度において、焦電素子114cを可能な限り多く設けることにより、後述の温度検出の精度を向上させることができる場合がある。
The
また、2次元的に配列された圧電振動子114のうち、超音波の送信に用いられない素子、すなわち音響的に無効な素子がある場合は、その圧電振動子114を焦電素子114cとすることができる。次に述べる送受信回路と接続される圧電振動子114は超音波の送受信に用いられるため、それ以外の素子を温度検出用の回路に接続することで、焦電素子114cを設けたことによる音響特性への影響を抑制することができる。
In addition, when there is an element that is not used for ultrasonic transmission, that is, an acoustically ineffective element among the two-dimensionally arranged
(背面基板の種別)
次に、図3および図5を参照して超音波プローブ10における機能および背面基板120の種別について説明する。図5は、第1実施形態にかかる超音波診断装置の超音波プローブ10、および本体部200を示す概略ブロック図である。図5に示すように、超音波診断装置は、超音波プローブ10と本体部200を有する。また超音波プローブ10は、圧電振動子114を含む超音波探触子100と、送受信回路121、温度検出回路122と、I/F(Interface)123を含んで構成される。
(Rear substrate type)
Next, functions of the
<送受信回路>
送受信回路121は、背面基板120に設けられた超音波送受信用配線パターン(不図示)を介して圧電振動子114と接続されている。送受信回路121はI/F123を介し、後述の本体部200から超音波探触子100の駆動制御にかかる電気信号を受ける。また、送受信回路121は、この電気信号に基づき圧電振動子114に所定のタイミングで所定の電圧を印加する。すなわち、送受信回路121は、背面基板120の超音波送信用配線パターンを介して圧電振動子114の電極に電圧を印加する。このようにして超音波が被検体に送信される。
<Transceiver circuit>
The transmission /
また、超音波探触子100が被検体からの反射波を受けると、圧電振動子114が電圧に変換する。送受信回路121は、背面基板120等を介して、圧電振動子114が変換した電圧に基づくエコー信号を受ける。送受信回路121はこのエコー信号に所定の処理(遅延加算、増幅等)を行い、さらにI/F123を介して本体部200へエコー信号を送信する。このエコー信号を基に本体部200は、超音波画像を生成する。
Further, when the
<温度検出回路−概略>
温度検出回路122は、背面基板120に設けられた温度検出用配線パターン(不図示)を介して焦電素子114cと接続されている。言い換えると、本実施形態においては、温度検出回路122と接続された圧電振動子114が焦電素子114cとしての機能を有することになる。なお、温度検出回路122を焦電素子114cの数に応じて設けてもよい。したがって、超音波プローブ10において温度検出回路122が複数設けられる場合もある。
<Temperature detection circuit-Outline>
The
上述のように送受信回路121が超音波の送受信制御を繰り返すことにより、超音波プローブ10が被検体を走査し、被検体内の情報を取得する。圧電振動子114は、送受信回路121からの印加電圧を超音波に変換するときの内部損失に起因して発熱する。焦電素子114cは、超音波の送受信を行う圧電振動子114の周囲に配置されているため、超音波の送受信にともなって生じる熱を受ける。さらに焦電素子114cは、この熱(温度変化)により、分極方向に焦電電圧(または焦電電流)を生じる(焦電効果;Pyroelectric Effect)。例えば、周囲の圧電振動子114によって焦電素子114cに「n℃」の温度上昇があった場合、焦電素子114cは焦電効果により、「n℃」の温度変化に対応する焦電電圧に変換する。
As described above, the transmission /
焦電素子114cにより熱から変換された焦電電圧(または焦電電流)に基づく電気信号は、背面基板120等における温度検出用配線パターン(不図示)を介して、温度検出回路122に送られる。温度検出回路122は、焦電素子114cから受けた焦電電圧(または焦電電流)に基づく電気信号を受け、焦電電圧値または焦電電流値を求める。温度検出回路122は、求めた焦電電圧値または焦電電流値に基づき、これらの値から予測される焦電素子114c(またはその周囲。以下、同様)の温度変化または温度を求める。
An electrical signal based on the pyroelectric voltage (or pyroelectric current) converted from heat by the
<温度検出回路−処理例1>
温度検出回路122の構成の一例として、焦電電圧値または焦電電流値と、温度変化とが対応付けられたテーブルを記憶している構成とすることができる。この例において温度検出回路122は、焦電素子114cから焦電電圧または焦電電流に基づく電気信号を受けると、焦電電圧値または焦電電流値を求める。さらに温度検出回路122は、テーブルを参照して、求めた焦電電圧値または焦電電流値に対応する温度変化の数値データ(温度上昇値)を取得する。温度検出回路122は、このようにして取得した当該数値データを、I/F123やケーブル104を介して本体部200へ送る。なお、以下において焦電電圧値または焦電電流値を、単に「焦電電圧値等」と記載することがある。
<Temperature detection circuit-Processing example 1>
As an example of the configuration of the
この例において温度検出回路122がさらに基準温度のデータを記憶していてもよい。温度検出回路122は、テーブルを参照することにより変化した温度の数値データを取得し、さらに基準温度を読み出して、これらを加算する。温度検出回路122は、この加算された温度を現在の温度として本体部200に送る。例えば、基準温度が「30℃」、温度変化が「+10℃」である場合、温度検出回路122は「40℃」を、焦電素子114cにおける現在の温度、または焦電素子114cの周囲における現在の温度として本体部200へ送る。
In this example, the
<温度検出回路−処理例2>
また、温度検出回路122の他の例としては、温度検出回路122が焦電素子114cから受けた焦電電圧値等の閾値を記憶する構成を採ることも可能である。この例において温度検出回路122は、焦電素子114cから焦電電圧または焦電電流に基づく電気信号を受けると、その電気信号に基づき焦電電圧値等を求める。さらに温度検出回路122は、求めた焦電電圧値等と閾値とを比較することにより、焦電電圧値等が閾値に到達したか、または閾値を超えたかについて判断する。この閾値は、焦電電圧値等から予測される焦電素子114cの温度変化が高くなりすぎないように、予め設定される。つまり温度検出回路122は、当該閾値処理により、焦電電圧値等から予測される焦電素子114cの温度変化が所定範囲内であるかを判断することが可能である。
<Temperature detection circuit-Processing example 2>
As another example of the
例えばユーザが、焦電素子114cの温度上昇の許容範囲を「+20℃」とした場合、温度検出回路122に記憶される閾値は、「+20℃」の温度変化に対応する焦電電圧値等となる。温度検出回路122は、焦電素子114cから受けた焦電電圧値等と、閾値、すなわちこの例における「『+20℃』の温度変化に対応する焦電電圧値等」とを比較する。比較の結果、温度検出回路122は、焦電電圧値等が閾値に到達したか、または閾値を超えたかについて判断する。言い換えれば、温度検出回路122は、焦電素子114cの温度上昇が「+20℃」に到達したか、または「+20℃」を超えたかについて判断することになる。さらに温度検出回路122はI/F123を介して本体部200へ当該判断結果を送る。
For example, when the user sets the allowable temperature increase range of the
この例において温度検出回路122がさらに複数段階の閾値を記憶していてもよい。例えば、第1段階である第1の閾値と、当該第1の閾値が示す温度変化より高い第2段階の温度変化を示す第2の閾値と、当該第2の閾値が示す温度変化よりさらに高い第3段階の温度変化を示す第3の閾値とが設定されていてもよい。つまり、ユーザに注意を促す第1段階に到達したかを示す第1の閾値、ユーザに警告を促す第2段階に到達したかを示す第2の閾値と、許容される温度変化の上限を示す第3の閾値とが設定されていてもよい。この例において、温度検出回路122は、比較の結果、求めた焦電電圧値が、上記第1段階の前にあるか、第1〜第3段階のいずれかにあるかを判断する。さらに温度検出回路122はI/F123を介して本体部200へ当該判断結果を送る。
In this example, the
一般的に、超音波プローブ10においては、端部側に位置する圧電振動子114よりも、内側にある圧電振動子114が超音波の送受信に使用される頻度が高くなる傾向にある。使用される頻度が高い圧電振動子114は、より発熱する可能性が高いので、音響レンズ102もその圧電振動子114の位置に対応する部分の温度が上昇しやすい。この点、本実施形態における超音波プローブ10においては、圧電振動子群における第2の素子114b、第3の素子114dに属する圧電振動子114の一部が焦電素子114cとして機能する。すなわち、端部側に配列された第1の素子114a以外の圧電振動子114の一部が焦電素子114cとなる。したがって、より発熱しやすい熱源に近い位置で温度またはそれに関する情報を得ることができるので、超音波プローブ内の温度上昇や、被検体に最も近い音響レンズ102の温度上昇を精度よく検知することができる。
In general, in the
(本体部)
次に、図5を参照して超音波プローブ10と接続される超音波診断装置の本体部200について説明する。図5に示すように、この実施形態にかかる本体部200は、制御部201と、送信部202と、受信部203と、信号処理部204と、画像生成部205と、表示制御部206と、ユーザインターフェース207とを有する。
(Main body)
Next, the
<制御部201>
制御部201は、超音波診断装置の各部の動作を制御する。例えば、制御部201は、送信部202および受信部203による超音波の送受信を制御する。
<
The
<送信部202>
送信部202は、超音波プローブ10に電気信号(圧電振動子114を駆動させる制御信号(送信信号)等)を供給して所定の焦点にビームフォームした(つまり送信ビームフォームした)超音波を送信させる。すなわち、送信部202は当該電気信号をケーブル104を介して超音波プローブ10に送る。超音波プローブ10は、送信部202から受けた電気信号をI/F123を介して受け、送受信回路121に送る。送受信回路121は当該電気信号に所定の処理を施して、圧電振動子114の電極に電圧を印加する。
<
The
<受信部203>
受信部203は、超音波プローブ10からエコー信号を受ける。受信部203は、超音波プローブ10により受信されたエコー信号を受けると、そのエコー信号に適宜処理を行う。例えば、受信部203は、そのエコー信号に対して遅延処理を行うことにより、アナログのエコー信号を整相された(つまり受信ビームフォームされた)デジタルのデータに変換する。
<Receiving
The receiving
受信部203は、例えば図示しないプリアンプ回路と、A/D変換器と、受信遅延回路と、加算器とを有する。プリアンプ回路は、超音波プローブ10の各超音波振動子から出力されるエコー信号を受信チャンネルごとに増幅する。A/D変換器は、増幅されたエコー信号をデジタル信号に変換する。受信遅延回路は、デジタル信号に変換されたエコー信号に、受信指向性を決定するために必要な遅延時間を与える。加算器は、遅延時間が与えられたエコー信号を加算する。その加算によって、受信指向性に応じた方向からの反射成分が強調される。受信部203から出力される受信信号は、信号処理部204に出力される。ただし、超音波プローブ10により各種信号処理が行われる場合、少なくとも受信部203の一部の機能を、超音波プローブ10の送受信回路121が実行する。
The receiving
<信号処理部204>
信号処理部204はBモード処理部を有する。Bモード処理部は受信信号を受信部203から受けて、受信信号の振幅情報の映像化を行う。具体的には、Bモード処理部は、受信信号に対してバンドパスフィルタ処理を行い、その後、出力信号の包絡線を検波し、検波されたデータに対して対数変換による圧縮処理を施す。
<
The
信号処理部204はCFM(Color Flow Mapping)処理部を有していてもよい。CFM処理部は血流情報の映像化を行う。血流情報には、速度、分布、又はパワーなどの情報があり、血流情報は2値化情報として得られる。
The
信号処理部204はドプラ処理部を有していてもよい。ドプラ処理部は受信信号を位相検波することによりドプラ偏移周波数成分を取り出し、FFT処理を施すことにより血流速度を表すドプラ周波数分布を生成する。
The
信号処理部204は、信号処理が施された受信信号(超音波ラスタデータ)を画像生成部205に出力する。
The
<画像生成部205>
画像生成部205は、信号処理部204から出力された信号処理後の受信信号(超音波ラスタデータ)に基づいて超音波画像データを生成する。画像生成部205は、例えばDSC(Digital Scan Converter:デジタルスキャンコンバータ)を有する。画像生成部205は、走査線の信号列で表される信号処理後の受信信号を、直交座標系で表される画像データに変換する(スキャンコンバージョン処理)。例えば、画像生成部205は、Bモード処理部によって信号処理が施された受信信号にスキャンコンバージョン処理を施すことにより、被検体の組織の形態を表すBモード画像データを生成する。画像生成部205は、超音波画像データを表示制御部206に出力する。
<
The
<表示制御部>
表示制御部206は、超音波画像データを画像生成部205から受けて、超音波画像データに基づく超音波画像をユーザインターフェース207の表示部に表示させる。また表示制御部206は、超音波プローブ10において温度検出回路122が求めた温度の情報、温度変化の情報または温度検出回路122の判断結果を受け、超音波画像とともに当該情報をユーザインターフェース207の表示部に表示させる。また表示制御部206は、当該情報を超音波画像とともに表示させず別途表示させてもよい。また、表示制御部206が受けた情報が温度変化または温度に関する数値データであれば、これらの経時変化(グラフ等)を表示させてもよい。
<Display control unit>
The
<ユーザインターフェース>
ユーザインターフェース207は、図示しない表示部と操作部とを含んで構成される。表示部は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや、LCD(Liquid Crystal Display)等の任意の形態の表示デバイスによって構成される。表示部は、表示制御部206の制御を受けて各種の設定画面(閾値の設定等)、超音波画像や温度検出回路122の処理結果等を表示する。
<User interface>
The
操作部は、キーボード、マウス、トラックボール、ジョイスティック、フットペダル、コントロールパネル等の任意の形態の操作デバイスや入力デバイスによって構成される。制御部201は、実施された操作に基づいて操作部が出力する操作信号を受けて、この操作内容に対応する制御や演算を実行する。なお、表示部と操作部とを一体としたタッチパネル式のLCDやペンタブレット等を用いることも可能である。また、操作部は、ネットワークやメディアを介して信号や情報の入力を受ける機能を有していてもよい。
The operation unit is configured by an arbitrary type of operation device or input device such as a keyboard, a mouse, a trackball, a joystick, a foot pedal, or a control panel. The
(動作)
次に、この実施形態における超音波診断装置の動作について図6および図7を参照して説明する。図6および図7は、第1実施形態にかかる超音波診断装置の動作の概略を示すフローチャートである。なお、以下の説明は本実施形態の一例である。すなわち温度検出回路122の処理が、焦電電圧の値に基づき行われるものとして説明する。また、温度検出回路122が求めた焦電電圧値に基づき、テーブルを参照して温度変化の数値データを取得する例について説明する。
(Operation)
Next, the operation of the ultrasonic diagnostic apparatus in this embodiment will be described with reference to FIG. 6 and FIG. 6 and 7 are flowcharts showing an outline of the operation of the ultrasonic diagnostic apparatus according to the first embodiment. The following description is an example of this embodiment. That is, description will be made assuming that the processing of the
(ステップ01)
ユーザにより、ユーザインターフェース207を介してスキャン開始の指示がなされると、制御部201は、送信部202に超音波の送信開始の指示を送る。送信部202は、ケーブル104を介して超音波プローブ10に超音波の送信にかかる制御信号を送る。
(Step 01)
When an instruction to start scanning is given by the user via the
(ステップ02)
超音波プローブ10において送受信回路121は、I/F123を介して本体部200から超音波の送信にかかる制御信号を受ける。送受信回路121は、送受信回路121に接続された圧電振動子114に対し、本体部200から受けた制御信号に基づく、所定の走査方式および所定の波形によるパルス電圧を圧電振動子114に印加する。これにより圧電振動子114の電極には、背面基板120を介して送受信回路121から受けた電圧が印加される。圧電振動子114は、この印加電圧を超音波に変換する。このようにして超音波プローブ10から超音波が送信される。このとき、圧電振動子114の内部損失により温度変化が生じる場合がある。
(Step 02)
In the
(ステップ03)
圧電振動子114は、被検体からの反射波を受け電圧に変換する。この電圧に基づく電気信号は、背面基板120を介して送受信回路121に送られる。送受信回路121は、当該電気信号に所定の処理、例えば、遅延、整相加算、フィルタリング、増幅等の任意の処理を行う。さらに送受信回路121は、所定の処理を施した当該エコー信号(受信信号)をI/F123およびケーブル104を介して本体部200に送る。
(Step 03)
The
ただし、本体部200の受信部203が上記エコー信号の処理を行う構成とする場合、上記処理のうちの少なくとも一部は、送受信回路121の代わりに本体部200の受信部203が行う。
However, in the case where the receiving
(ステップ04)
温度検出回路122は、焦電素子114cから焦電電圧に基づく電気信号を受けたかについて判断する。すなわち、温度検出回路122は電気信号の受信の有無によって焦電素子114cまたはその周囲に温度変化があったか判断する。
(Step 04)
The
温度検出回路122は、温度変化がなかったと判断した場合は(S04;No)、S02、S03の処理と並行してステップ04の判断を繰り返す。なお、ステップ04の処理は、説明の便宜上ステップ03の処理の後に記載したが、実際にはS02、S03の処理と並行して行われるものである。
If the
(ステップ05)
ステップ02またはステップ03の時点で、圧電振動子114に温度変化が生じていれば、当該温度変化に基づく焦電効果により、その周囲の焦電素子114cには温度変化に対応する焦電電圧が生じる。この焦電電圧は電気信号として背面基板120の温度検出用配線パターンを介して温度検出回路122に送られる。温度検出回路122は当該電気信号の受信により温度変化があったと判断する(S04;Yes)。この場合、温度検出回路122は、当該電気信号に基づき、焦電電圧値を求める。
(Step 05)
If a temperature change occurs in the
(ステップ06)
さらに温度検出回路122の一例においては、あらかじめ記憶しているテーブルを参照して、求めた焦電電圧値に対応する、温度変化の数値データを取得する。
(Step 06)
Further, in an example of the
(ステップ07)
超音波プローブ10は、温度検出回路122により取得された当該数値データを、I/F123やケーブル104を介して本体部200へ送る。なお、温度検出回路122により温度変化がなかったと判断された場合(S04;No)には、この数値データの本体部200への送信は行われない。
(Step 07)
The
(ステップ08)
本体部200は、受信部203が受けたエコー信号に信号処理を行い、さらにそのエコー信号に基づいて超音波画像を生成する。さらに超音波画像と数値データを表示制御部206に送る。
(Step 08)
The
(ステップ09)
表示制御部206は、超音波プローブ10において求められた数値データを受け、超音波画像とともに当該情報をユーザインターフェース207の表示部に表示させる。
(Step 09)
The
(作用・効果)
以上説明した第1実施形態にかかる超音波探触子100および超音波プローブ10、ならびにこの超音波プローブを有する超音波診断装置の作用および効果について説明する。
(Action / Effect)
The operation and effect of the
第1実施形態の超音波診断装置では、超音波プローブ10の圧電振動子群における第2の素子114b、第3の素子114dに属する圧電振動子114の一部が焦電素子114cとして機能する。すなわち、端部側に配列された第1の素子114a以外の圧電振動子114が焦電素子114cとなる。したがって、より発熱しやすい熱源に近い位置で温度または圧電振動子の温度変化に関する情報を得ることができるので、超音波プローブ内の温度上昇や、被検体に最も近い音響レンズ102の温度上昇を精度よく検知することができる。
In the ultrasonic diagnostic apparatus of the first embodiment, a part of the
また、上述の超音波プローブ10においては、焦電素子114cとして音響的に無効な素子が割り当てられるので、焦電素子114cを設けたことによる音響特性への影響を抑制することができる。
Moreover, in the above-described
(第1変形例)
次に、第1実施形態の第1変形例について図8を参照して説明する。図8は、第1実施形態の第1変形例にかかる超音波プローブ10の概略上面図である。なお、図8において示される超音波探触子100の圧電振動子114の配列数は概念上示されるものである。また、図8において示された素子配列全体がなす形状、例えば圧電振動子114の配列における行数と列数の比についても一例に過ぎず、その他の構成を適用することも可能である。
(First modification)
Next, a first modification of the first embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 8 is a schematic top view of the
図4に例示された配列のように、上述の超音波プローブ10においては、第2の素子114bおよび第3の素子114dに属する圧電振動子114が、焦電素子114cとして割り当てられる。つまり圧電振動子群の配列の端部側に属する第1の素子114a以外の素子(第2の素子114b、第3の素子114d)の一部が焦電素子114cとして割り当てられる。しかしながら、焦電素子114cに割り当てる圧電振動子114の位置を、図8に示すように第2の素子114bの範囲に集中させることも可能である。言い換えれば、圧電振動子群の配列の中央側に位置する圧電振動子114を焦電素子114cとして割り当てることが可能である。なお図8に示すように、この変形例においても、焦電素子114cは、1以上設けられる。また、第2の素子114bは、「第2の素子群の配列における中央部」の一例に該当する。
As in the arrangement illustrated in FIG. 4, in the above-described
一般的に、超音波によって被検体を走査するとき、圧電振動子群における各圧電振動子114のうち、配列の中央側に属する圧電振動子114の駆動される頻度が最も高くなる傾向にある。この点、第1変形例の超音波プローブ10においては、圧電振動子群の配列の中央側に位置する圧電振動子114を焦電素子114cとして割り当てる。したがって、このような構成においては、温度上昇が高くなる傾向が強い部分の温度変化を精度よく検出することができる。
In general, when a subject is scanned with ultrasonic waves, among the
(第2変形例)
次に、第1実施形態の第2変形例について図9および図10を参照して説明する。図9および図10は、第1実施形態の第2変形例にかかる超音波診断装置の動作の概略を示すフローチャートである。なお、以下においては、温度検出回路122が、焦電電圧値に基づいて処理を行う場合について説明する。また温度検出回路122が焦電電圧値等と閾値とを比較することにより、焦電電圧値等が閾値に到達したか、または閾値を超えたかを判断する例について説明する。
(Second modification)
Next, a second modification of the first embodiment will be described with reference to FIGS. 9 and 10 are flowcharts showing an outline of the operation of the ultrasonic diagnostic apparatus according to the second modification of the first embodiment. In the following, the case where the
(ステップ11〜15)
第1実施形態の第2変形例にかかる超音波診断装置においても、超音波プローブ10への制御信号の送信(S11)、超音波の送受信(S12、S13)、温度変化が有ったかの判断(S14)、焦電電圧値の算出(S15)までの処理は、第1実施形態のS01〜S05までの同様である。したがって、これらの処理については説明を割愛する。
(Steps 11-15)
Also in the ultrasonic diagnostic apparatus according to the second modification of the first embodiment, transmission of a control signal to the ultrasonic probe 10 (S11), transmission / reception of ultrasonic waves (S12, S13), and determination of whether there has been a change in temperature ( The processes up to S14) and pyroelectric voltage value calculation (S15) are the same as S01 to S05 in the first embodiment. Therefore, explanation of these processes is omitted.
(ステップ16)
第2変形例における温度検出回路122は、あらかじめ記憶している第1の閾値と求めた焦電電圧値等とを比較することにより、焦電電圧値等が第1の閾値に到達したか、または第1の閾値を超えたかについて判断する。ステップ16の判断の結果、温度検出回路122により焦電電圧値が第1の閾値に到達していないと判断された場合(S16;No)、超音波プローブ10は、ステップ12〜ステップ15の処理を繰り返す。
(Step 16)
The
(ステップ17)
ステップ16の判断の結果、温度検出回路122により焦電電圧値が第1の閾値に到達した、または第1の閾値を超えたと判断された場合(S16;Yes)、温度検出回路122は、あらかじめ記憶している第2の閾値と求めた焦電電圧値とをさらに比較することにより、焦電電圧値が第2の閾値に到達したか、または第2の閾値を超えたかについて判断する。
(Step 17)
As a result of the determination in step 16, when it is determined by the
(ステップ18)
ステップ17の判断の結果、温度検出回路122により焦電電圧値等が第2の閾値に到達した、または第2の閾値を超えたと判断した場合(S17;Yes)、温度検出回路122は、あらかじめ記憶している第2の閾値と求めた焦電電圧値等とをさらに比較することにより、焦電電圧値等が第3の閾値に到達したか、または第3の閾値を超えたかについて判断する。
(Step 18)
As a result of the determination in
(ステップ19)
ステップ17の判断の結果、温度検出回路122が焦電電圧値が第2の閾値に到達していないと判断した場合(S17;No)、温度検出回路122は、温度変化が第1段階、例えばユーザに注意を促す段階に到達していると判断する。
(Step 19)
If the
(ステップ20)
ステップ18の判断の結果、温度検出回路122が焦電電圧値が第3の閾値に到達していないと判断した場合(S18;No)、温度検出回路122は、温度変化が第2段階、例えばユーザに警告を促す段階に到達していると判断する。
(Step 20)
When the
(ステップ21)
ステップ18の判断の結果、温度検出回路122が焦電電圧値が第3の閾値に到達している、または第3の閾値を超えたと判断した場合(S18;Yes)、温度検出回路122は、温度変化が第3段階、例えば許容される温度変化の上限に到達または上限を超えたと判断する。
(Step 21)
When the
(ステップ22)
超音波プローブ10は、温度検出回路122のステップ19、20または21の判断結果を、I/F123やケーブル104を介して本体部200へ送る。なお、温度検出回路122により温度変化がなかったと判断された場合(S14;No)には、この判断結果の本体部200への送信は行われない。また、温度検出回路122により温度変化が第1段階の前である判断された場合(S16;No)にも、この判断結果の本体部200への送信は行われない。
(Step 22)
The
(ステップ23)
本体部200は、受信部203が受けたエコー信号に信号処理を行い、さらにそのエコー信号に基づいて超音波画像を生成する。さらに超音波画像と上記ステップ19、20または21の判断結果を表示制御部206に送る。
(Step 23)
The
(ステップ24)
表示制御部206は、超音波プローブ10の温度検出回路122による上記ステップ19、20または21の判断結果に基づいて、ユーザに上記段階に応じた警告表示、アラーム等を超音波画像とともに表示、または出力する。
(Step 24)
The
第1実施形態の第2変形例にかかる超音波診断装置においても、端部側に配列された第1の素子114a以外の圧電振動子114が焦電素子114cとなるので、超音波プローブ内の温度上昇や、被検体に最も近い音響レンズ102の温度上昇を精度よく検知することができる。また、焦電素子114cとして音響的に無効な素子が割り当てられるので、焦電素子114cを設けたことによる音響特性への影響を抑制することができる。さらに第2変形例においては、焦電電圧値と複数段階の閾値とを比較することにより、超音波探触子100の温度変化を段階に応じてユーザに認知させる手段を有するので、ユーザが温度変化の状態を容易に把握することが可能である。
Also in the ultrasonic diagnostic apparatus according to the second modification of the first embodiment, the
(第3変形例)
次に、第1実施形態の第3変形例について説明する。上記説明した超音波探触子100においては、圧電振動子114の背面側に隣接して背面材118が設けられている。しかしながら、このような構成に限らず、圧電振動子114と背面材118との間に中間層を設けてもよい。
(Third Modification)
Next, a third modification of the first embodiment will be described. In the
中間層は、圧電振動子114や背面材118より音響インピーダンスが高く構成されるものであり、その厚さ(すなわち超音波の放射方向Eにおける長さ)は、例えば超音波探触子100により放射される超音波の波長の略1/4程度である。また、中間層の材料としては、金、鉛、タングステン、水銀、サファイア等を用いることができる。このような中間層によれば、圧電振動子114の背面側に放射される超音波を前面側(音響レンズ102側)へ反射させて音響特性の向上を図ることが可能となる。
The intermediate layer is configured to have higher acoustic impedance than the
背面基板120における配線パターンは、中間層を介して圧電振動子114(焦電素子114cを含む)における背面電極と導通されている。例えば、中間層の周面または内部を貫通して設けられた導通路を介して配線パターンと背面電極とが電気的に接続される。または、導電性を有する中間層を用いることにより、中間層自体を介して配線パターンと背面電極とが電気的に接続されてもよい。
The wiring pattern on the
第1実施形態の第3変形例にかかる超音波診断装置においても、端部側に配列された第1の素子114a以外の圧電振動子114が焦電素子114cとなるので、超音波プローブ内の温度上昇や、被検体に最も近い音響レンズ102の温度上昇を精度よく検知することができる。また、焦電素子114cとして音響的に無効な素子が割り当てられるので、焦電素子114cを設けたことによる音響特性への影響を抑制することができる。さらに第3変形例においては、中間層を設ける構成とすることで音響特性への影響を向上させることが可能である。
Also in the ultrasonic diagnostic apparatus according to the third modification of the first embodiment, since the
[第2実施形態]
次に、図11〜図13を参照して第2実施形態における超音波プローブ10および超音波探触子100の概要について説明する。図11は、第2実施形態にかかる超音波診断装置の超音波プローブ10および本体部200を示す概略ブロック図である。なお、第2実施形態については、第1実施形態と異なる部分を主として説明し、その他重複する部分については説明を割愛する。また図11においては、便宜上、焦電素子114cが圧電振動子114より多く示されているが、実際には多数の圧電振動子114のうちの一部が焦電素子114cとして割り当てられる。
[Second Embodiment]
Next, an outline of the
(スイッチ回路)
第2実施形態にかかる超音波プローブ10においては、背面基板120と温度検出回路122との間にスイッチ回路124が設けられる。例えば図11に示すようにスイッチ回路124において、一方側が温度検出回路122に接続され、他方側は各焦電素子114cのいずれかと接続されている。またスイッチ回路124は、図示しない切替制御部を備えており、スイッチ回路124において温度検出回路122と、焦電素子114cとを選択的に接続させる制御を行う。
(Switch circuit)
In the
また第2実施形態では、本体部200においてスイッチ回路124の切替制御に関する第1の設定情報があらかじめ設定されている。本体部200は、超音波プローブ10におけるスキャン開始の指示とともに、この第1の設定情報をケーブル104およびI/F123等を介して超音波プローブ10に送る。超音波の送受信が開始されると、スイッチ回路124は、この第1の設定情報に基づいて温度検出回路122と、スイッチ回路124に接続された焦電素子114cのいずれかとを接続させる。
In the second embodiment, the first setting information regarding the switching control of the switch circuit 124 is preset in the
この第1の設定情報とは、例えば切替の時間間隔についての情報である。この例においては、あらかじめ第1の設定情報としてスイッチ回路124の切替制御を第1の設定情報に基づく時間間隔ごとに行う。一例として第1の設定情報において、スイッチ回路124における切替動作を10秒間隔で行うように設定されている場合、スイッチ回路124は、超音波プローブ10において超音波の送信が開始されると、温度検出回路122の接続先となる各焦電素子114cを10秒ごとに切替える。また、本体部200のユーザインターフェース207等を介して、この切替制御に関する第1の設定情報を任意に変更する構成としてもよい。
This first setting information is, for example, information about switching time intervals. In this example, the switching control of the switch circuit 124 is performed for each time interval based on the first setting information in advance as the first setting information. As an example, in the first setting information, when the switching operation in the switch circuit 124 is set to be performed at an interval of 10 seconds, the switch circuit 124 detects the temperature when the
なお、複数素子を1チャンネルとして温度検出回路122と接続する場合、スイッチ回路124は、温度検出回路122と各チャンネルとを選択的に接続する。また、スイッチ回路124を複数設ける構成としてもよい。
When a plurality of elements are connected to the
(温度検出回路)
第1実施形態と同様に焦電素子114cにより熱から変換された焦電電圧(または焦電電流)に基づく電気信号は、背面基板120等における温度検出用配線パターン(不図示)を介して、温度検出回路122に送られる。ただし第2実施形態において、温度検出回路122は、スイッチ回路124と接続されている焦電素子114cから焦電電圧等に基づく電気信号を受ける。言い換えると、スイッチ回路124と接続されている焦電素子114c以外の焦電素子114cが熱を焦電電圧等に変換しても、当該変換された焦電電圧に基づく電気信号は温度検出回路122に送られない。
(Temperature detection circuit)
As in the first embodiment, an electrical signal based on a pyroelectric voltage (or pyroelectric current) converted from heat by the
温度検出回路122は、そのとき接続されている焦電素子114cから受けた焦電電圧(または焦電電流)に基づく電気信号を受け、焦電電圧値または焦電電流値を求める。温度検出回路122は、求めた焦電電圧値または焦電電流値に基づき、これらの値から予測される焦電素子114c(またはその周囲。以下、同様)の温度変化または温度を求める。温度変化の算出等は第1実施形態と同様である。
The
また、温度検出回路122はI/F123を介して当該求めた温度変化等の情報を、本体部200へ送る。さらに温度検出回路122は、求めた温度変化等の情報に、接続先の焦電素子114cの位置情報を付加して送信してもよい。
Further, the
なお、本実施形態においても温度検出回路122が焦電電圧値等と閾値とを比較することにより、焦電電圧値等が閾値に到達したか、または閾値を超えたかを判断する構成を採用することが可能である。ただし、この例についての説明は、第1実施形態と同様であるため説明を割愛する。
In the present embodiment as well, a configuration is adopted in which the
(動作)
次に、この実施形態における超音波診断装置の動作について図12および図13を参照して説明する。図12および図13は、第2実施形態にかかる超音波診断装置の動作の概略を示すフローチャートである。なお、以下の説明は本実施形態の一例である。すなわち、温度検出回路122の処理が焦電電圧の値に基づき行われるものとして説明する。また、温度検出回路122が求めた焦電電圧値に基づき、テーブルを参照して温度変化の数値データを取得する例について説明する。
(Operation)
Next, the operation of the ultrasonic diagnostic apparatus in this embodiment will be described with reference to FIGS. 12 and 13 are flowcharts showing an outline of the operation of the ultrasonic diagnostic apparatus according to the second embodiment. The following description is an example of this embodiment. That is, description will be made assuming that the processing of the
(ステップ31)
ユーザにより、ユーザインターフェース207を介してスキャン開始の指示がなされると、制御部201は、送信部202に超音波の送信開始の指示を送る。送信部202は、ケーブル104を介して超音波プローブ10に超音波の送信にかかる制御信号を送る。さらに本体部200は、制御部201によってあらかじめ設定された第1の設定情報(切り替え制御の時間情報等)を上記制御信号とあわせて超音波プローブ10に送る。
(Step 31)
When an instruction to start scanning is given by the user via the
(ステップ32)
超音波プローブ10において送受信回路121は、I/F123を介して本体部200から超音波の送信にかかる制御信号を受ける。送受信回路121は、制御信号に基づくパルス電圧を圧電振動子114に印加する。これにより圧電振動子114は、この印加電圧を超音波に変換する。このようにして超音波プローブ10から超音波が送信される。
(Step 32)
In the
(ステップ33)
圧電振動子114は、被検体からの反射波を受けて電圧に変換する。この電圧に基づく電気信号は、背面基板120を介して送受信回路121に送られる。送受信回路121は、当該電気信号に所定の処理を行う。さらに送受信回路121は、所定の処理を施した当該エコー信号(受信信号)をI/F123およびケーブル104を介して本体部200に送る。ただし、本体部200の受信部203がこれらの処理を行う場合、これらの処理のうちの少なくとも一部は、送受信回路121の代わりに受信部203が行う。
(Step 33)
The
(ステップ34)
温度検出回路122は、接続先の焦電素子114cから焦電電圧に基づく電気信号を受けたかについて判断する。すなわち、温度検出回路122は、スイッチ回路124を介して選択的に接続された焦電素子114cからの電気信号の受信の有無によって、当該焦電素子114cまたはその周囲に温度変化があったか判断する。
(Step 34)
The
温度検出回路122は、接続先の焦電素子114cに温度変化がなかったと判断した場合は(S34;No)、ステップ32、ステップ33の処理と並行して、ステップ34の判断を繰り返す。なおステップ34の処理は、説明の便宜上、ステップ33の処理の後に記載したが、実際にはステップ32、ステップ33の処理と並行して行われるものである。
If the
(ステップ35)
ステップ32またはステップ33の時点で、接続先の焦電素子114cの周囲の圧電振動子114に温度変化が生じていれば、当該焦電素子114cは温度変化に対応する焦電電圧を生じる。この焦電電圧は電気信号として背面基板120の温度検出用配線パターンおよびスイッチ回路124を介して温度検出回路122に送られる。温度検出回路122は当該電気信号の受信により温度変化があったと判断する(S34;Yes)。この場合、温度検出回路122は、当該電気信号に基づき、焦電電圧値を求める。
(Step 35)
If a temperature change occurs in the
(ステップ36)
さらに温度検出回路122の一例においては、あらかじめ記憶しているテーブルを参照して、求めた焦電電圧値に対応する、温度変化の数値データを取得する。
(Step 36)
Further, in an example of the
(ステップ37)
超音波プローブ10は、温度検出回路122により取得された当該数値データを、接続先の焦電素子114cの位置情報とともに、I/F123やケーブル104を介して本体部200へ送る。なお、温度検出回路122により温度変化がなかったと判断された場合(S34;No)には、この数値データ等の本体部200への送信は行われない。
(Step 37)
The
(ステップ38)
スイッチ回路124は、本体部200から受けた第1の設定情報に基づき、例えば設定された時間が経過したかについて判断する。スイッチ回路124は、所定時間が経過していないと判断した場合(S38;No)、ステップ38の当該判断を繰り返す。なお、ステップ38の判断は、説明の便宜上ステップ37の処理の後に記載したが、実際にはステップ32〜ステップ37の処理と並行して行われるものである。
(Step 38)
Based on the first setting information received from the
(ステップ39)
スイッチ回路124により、所定時間が経過したと判断された場合(S38;Yes)、スイッチ回路124における切替制御部(不図示)は、それまで接続していた焦電素子114cとは別の焦電素子114cに切り替える。これにより、温度検出回路122の接続先の焦電素子114cが変更される。なお、ステップ39の処理も、実際にはステップ32〜ステップ37の処理と並行して行われるものである。
(Step 39)
When the switch circuit 124 determines that a predetermined time has elapsed (S38; Yes), the switching control unit (not shown) in the switch circuit 124 has a pyroelectric element different from the
(作用・効果)
以上説明した第2実施形態にかかる超音波探触子100および超音波プローブ10、ならびにこの超音波プローブを有する超音波診断装置の作用および効果について説明する。
(Action / Effect)
The operation and effect of the
第2実施形態の超音波診断装置では、超音波プローブ10の圧電振動子群における第2の素子114b、第3の素子114dに属する圧電振動子114の一部が焦電素子114cとして機能する。すなわち、端部側に配列された第1の素子114a以外の圧電振動子114が焦電素子114cとなる。したがって、より発熱しやすい熱源に近い位置で温度または圧電振動子の温度変化に関する情報を得ることができるので、超音波プローブ内の温度上昇や、被検体に最も近い音響レンズ102の温度上昇を精度よく検知することができる。
In the ultrasonic diagnostic apparatus of the second embodiment, a part of the
また、第2実施形態の超音波プローブ10においては、温度検出回路122と複数の焦電素子114cのいずれかを選択的に接続させるスイッチ回路124が設けられている。したがって、焦電素子114cを複数設けても、温度検出処理による温度検出回路122にかかる負荷が軽減される。また、焦電素子114cを複数設けても、温度検出回路122が多くなることによって超音波プローブ10内の構造が複雑化してしまう事態を回避することが可能である。
In the
また、上述の超音波プローブ10においては、焦電素子114cとして音響的に無効な素子が割り当てられるので、焦電素子114cを設けたことによる音響特性への影響を抑制することができる。
Moreover, in the above-described
なお、第1実施形態における第1変形例〜第3変形例は、第2実施形態に適用が可能である。 Note that the first to third modifications of the first embodiment can be applied to the second embodiment.
[第3実施形態]
次に、図14〜図16を参照して第3実施形態における超音波プローブ10および超音波探触子100の概要について説明する。図14は、第3実施形態にかかる超音波診断装置の超音波プローブ10および本体部200を示す概略ブロック図である。なお、第3実施形態については、第1実施形態と異なる部分を主として説明し、その他重複する部分については説明を割愛する。また、図14においては、焦電素子114cが1つのみ示されているが、実際には焦電素子114cを複数設けることが可能である。その場合、焦電素子114cに応じてスイッチ回路125を複数設けてもよい。
[Third Embodiment]
Next, an outline of the
(スイッチ回路)
第3実施形態にかかる超音波プローブ10においては、背面基板120と、各回路(送受信回路121、温度検出回路122)との間にスイッチ回路125が設けられる。例えば図14に示すようにスイッチ回路125において、一方側が圧電振動子群におけるいずれかの圧電振動子114と接続されており、他方側は温度検出回路122または送受信回路121のいずれかに選択的に接続されている。またスイッチ回路125は、図示しない切替制御部を備えており、スイッチ回路125において特定の圧電振動子114の接続先を、温度検出回路122と焦電素子114cとのいずれかに選択的に接続させる制御を行う。
(Switch circuit)
In the
また第3実施形態では、本体部200においてスイッチ回路125の切替制御に関する第2の設定情報があらかじめ設定されている。本体部200は、超音波プローブ10におけるスキャン開始の指示とともに、この第2の設定情報をケーブル104およびI/F123等を介して超音波プローブ10に送る。超音波の送信が開始されると、スイッチ回路125は、この第2の設定情報に基づいて圧電振動子群における特定の圧電振動子114と、送受信回路121または温度検出回路122とを選択的に接続させる。
In the third embodiment, the second setting information regarding the switching control of the switch circuit 125 is set in the
すなわち第3実施形態においては、特定の圧電振動子114がスイッチ回路125に接続されている。また、スイッチ回路125の切替制御部により、当該特定の圧電振動子114の接続先が、送受信回路121または温度検出回路122のいずれかに切り替えられる。当該特定の圧電振動子114が温度検出回路122に接続されているとき、その素子は、焦電素子114cとして機能する。また当該特定の圧電振動子114は、送受信回路121に接続されているとき、その素子は、送受信回路121から印加電圧を受けて超音波の送受信を行う。
That is, in the third embodiment, the specific
また第2の設定情報とは、例えば切替の時間間隔についての情報である。この例においては、あらかじめ第2の設定情報としてスイッチ回路125の切替制御を第2の設定情報に基づく時間間隔ごとに行う。一例として第2の設定情報において、スイッチ回路125における切替動作を10秒間隔で行うように設定されている場合、スイッチ回路125は、超音波プローブ10において超音波の送信が開始されると、スイッチ回路125と接続された圧電振動子114の接続先は、10秒ごとに送受信回路121と温度検出回路122とに切替わる。
The second setting information is, for example, information on switching time intervals. In this example, the switching control of the switch circuit 125 is performed in advance as second setting information for each time interval based on the second setting information. As an example, in the second setting information, when the switching operation in the switch circuit 125 is set to be performed at intervals of 10 seconds, the switch circuit 125 switches when the
なお、第2の設定情報において、スイッチ回路125の切替制御として送受信回路121に接続されている時間より、温度検出回路122に接続されている時間を短くするようにしてもよい。すなわちスイッチ回路125と接続されている圧電振動子114は、スイッチ回路125により、30秒間だけ送受信回路121に接続され、30秒経過後は、温度検出回路122に5秒間だけ接続され、以後その制御を繰り返すように設定されていてもよい。また、本体部200のユーザインターフェース207等を介して、この切替制御に関する第2の設定情報を任意に変更する構成としてもよい。
In the second setting information, the time connected to the
なお、複数素子を1チャンネルとしてスイッチ回路125と接続する場合、スイッチ回路125は、1チャンネルに属する素子と、送受信回路121または温度検出回路122とを選択的に接続する。また、スイッチ回路125を複数設ける構成としてもよい。
Note that when a plurality of elements are connected to the switch circuit 125 as one channel, the switch circuit 125 selectively connects an element belonging to one channel to the transmission /
(温度検出回路)
第1実施形態と同様に焦電素子114cにより熱から変換された焦電電圧(または焦電電流)に基づく電気信号は、背面基板120等における温度検出用配線パターンおよびスイッチ回路125を介して、温度検出回路122に送られる。ただし第3実施形態において、温度検出回路122はスイッチ回路125と接続されているときに圧電振動子114(焦電素子114c)から焦電電圧等に基づく電気信号を受ける。言い換えると、スイッチ回路125と接続された圧電振動子114が送受信回路121と接続されている場合、焦電素子114cが熱を焦電電圧等に変換しても、当該変換された焦電電圧に基づく電気信号は温度検出回路122に送られない。
(Temperature detection circuit)
As in the first embodiment, an electrical signal based on the pyroelectric voltage (or pyroelectric current) converted from heat by the
温度検出回路122は、そのとき接続されている焦電素子114cから受けた焦電電圧(または焦電電流)に基づく電気信号を受け、焦電電圧値または焦電電流値を求める。温度検出回路122は、求めた焦電電圧値または焦電電流値に基づき、これらの値から予測される焦電素子114c(またはその周囲。以下、同様)の温度変化または温度を求める。温度変化の算出等は第1実施形態と同様である。
The
また、温度検出回路122はI/F123を介して当該求めた温度変化等の情報を、本体部200へ送る。さらに温度検出回路122は、求めた温度変化等の情報に、接続先の焦電素子114cの位置情報を付加して送信してもよい。
Further, the
なお、本実施形態においても温度検出回路122が焦電電圧値等と閾値とを比較することにより、焦電電圧値等が閾値に到達したか、または閾値を超えたかを判断する構成を採用することが可能である。ただし、この例についての説明は、第1実施形態において該当する説明と同様であるため説明を割愛する。
In the present embodiment as well, a configuration is adopted in which the
(動作)
次に、この実施形態における超音波診断装置の動作について図15および図16を参照して説明する。図15および図16は、第1実施形態にかかる超音波診断装置の動作の概略を示すフローチャートである。なお、以下の説明は本実施形態の一例である。すなわち、温度検出回路122の処理が焦電電圧値に基づき行われるものとして説明する。また、温度検出回路122が求めた焦電電圧値に基づき、テーブルを参照して温度変化の数値データを取得する例について説明する。
(Operation)
Next, the operation of the ultrasonic diagnostic apparatus in this embodiment will be described with reference to FIGS. 15 and 16. 15 and 16 are flowcharts showing an outline of the operation of the ultrasonic diagnostic apparatus according to the first embodiment. The following description is an example of this embodiment. That is, description will be made assuming that the processing of the
(ステップ41)
ユーザにより、ユーザインターフェース207を介してスキャン開始の指示がなされると、制御部201は、送信部202に超音波の送信開始の指示を送る。送信部202は、ケーブル104を介して超音波プローブ10に超音波の送信にかかる制御信号を送る。さらに本体部200は、制御部201によってあらかじめ設定された第2の設定情報(切り替え制御の時間情報等)を上記制御信号とあわせて超音波プローブ10に送る。
(Step 41)
When an instruction to start scanning is given by the user via the
(ステップ42)
超音波プローブ10において送受信回路121は、I/F123を介して本体部200から超音波の送信にかかる制御信号を受ける。送受信回路121は、制御信号に基づくパルス電圧を圧電振動子114に印加する。これにより圧電振動子114は、この印加電圧を超音波に変換する。このようにして超音波プローブ10から超音波が送信される。
(Step 42)
In the
ここで、スイッチ回路125と接続されている圧電振動子114それぞれについては、送受信回路121と接続されている場合、当該圧電振動子114それぞれからも超音波が送信される。当該圧電振動子114それぞれが温度検出回路122と接続されている場合は、当該圧電振動子114にパルス電圧が印加されず、当該圧電振動子114は超音波を送信しない。
Here, when each
(ステップ43)
圧電振動子114は、被検体からの反射波を受けて電圧に変換する。この電圧に基づく電気信号は、背面基板120を介して送受信回路121に送られる。送受信回路121は、当該電気信号に所定の処理を行う。さらに送受信回路121は、所定の処理を施した当該エコー信号(受信信号)をI/F123およびケーブル104を介して本体部200に送る。ただし、本体部200の受信部203がこれらの処理を行う場合、これらの処理のうちの少なくとも一部は、送受信回路121の代わりに受信部203が行う。
(Step 43)
The
(ステップ44)
温度検出回路122は、スイッチ回路125により圧電振動子114に接続されているかについて判断する。温度検出回路122は、スイッチ回路125の接続先の圧電振動子114と接続されていないと判断した場合は(S44;No)、ステップ42、ステップ43の処理と並行してステップ44の判断を繰り返す。
(Step 44)
The
(ステップ45)
温度検出回路122は、スイッチ回路125の接続先の圧電振動子114と接続されていると判断した場合(S44;Yes)、温度検出回路122は、焦電素子114cとして機能する接続先の圧電振動子114から焦電電圧に基づく電気信号を受けたかについて判断する。すなわち、温度検出回路122は、焦電素子114cからの電気信号の受信の有無によって、当該焦電素子114cまたはその周囲に温度変化があったか判断する。
(Step 45)
When it is determined that the
温度検出回路122は、接続先の焦電素子114cに温度変化がなかったと判断した場合は(S45;No)、ステップ42、ステップ43の処理と並行してステップ44の判断を繰り返す。なお、ステップ44の処理は、説明の便宜上ステップ43の処理の後に記載したが、実際にはステップ42、ステップ43の処理と並行して行われるものである。
When the
(ステップ46)
ステップ42またはステップ43の時点で、接続先の焦電素子114cの周囲の圧電振動子114に温度変化が生じていれば、当該焦電素子114cは温度変化に対応する焦電電圧を生じる。この焦電電圧は電気信号として背面基板120の温度検出用配線パターンおよびスイッチ回路125を介して温度検出回路122に送られる。温度検出回路122は当該電気信号の受信により温度変化があったと判断する(S45;Yes)。この場合、温度検出回路122は、当該電気信号に基づき、焦電電圧値を求める。
(Step 46)
If a temperature change has occurred in the
(ステップ47)
さらに温度検出回路122の一例においては、あらかじめ記憶しているテーブルを参照して、求めた焦電電圧値に対応する、温度変化の数値データを取得する。
(Step 47)
Further, in an example of the
(ステップ48)
超音波プローブ10は、温度検出回路122により取得された当該数値データを、接続先の焦電素子114cの位置情報とともに、I/F123やケーブル104を介して本体部200へ送る。あわせて超音波プローブ10は、送受信回路121により処理されたエコー信号を、I/F123やケーブル104を介して本体部200へ送る。なお、温度検出回路122により温度変化がなかったと判断された場合(S45;No)には、この数値データの本体部200への送信は行われない。
(Step 48)
The
(ステップ49)
スイッチ回路125は、本体部200から受けた第2の設定情報に基づき、例えば設定された時間が経過したかについて判断する。スイッチ回路125は、所定時間が経過していないと判断した場合(S49;No)、ステップ49の当該判断を繰り返す。なお、ステップ49の判断は、説明の便宜上ステップ48の処理の後に記載したが、実際にはステップ42〜ステップ48の処理と並行して行われるものである。
(Step 49)
Based on the second setting information received from the
(ステップ50)
スイッチ回路125が、所定時間が経過したと判断した場合(S49;Yes)、スイッチ回路125は、接続されている圧電振動子114の接続先を送受信回路121に切り替える。これにより、圧電振動子114は超音波の送受信を行う素子としてその機能が変更される。なお、ステップ49の処理も、実際にはS42〜S48の処理と並行して行われるものである。
(Step 50)
When the switch circuit 125 determines that the predetermined time has elapsed (S49; Yes), the switch circuit 125 switches the connection destination of the connected
(ステップ51)
スイッチ回路125に接続されている圧電振動子114には、送受信回路121からパルス電圧が印加され、当該圧電振動子114から超音波が送信される。また送受信回路121は、当該圧電振動子114が変換した被検体からの反射波に基づくエコー信号を、背面基板120およびスイッチ回路125を介して受信する。
(Step 51)
A pulse voltage is applied from the transmission /
本実施形態においては、スイッチ回路125の接続先の回路を切り替えることにより、超音波の送受信を行う圧電振動子114を、焦電素子114cとしても機能させる。すなわち、所定時間ごとに当該焦電素子114cが、超音波の送受信用の圧電振動子114として機能するように切り替わる。したがって、圧電振動子群の一部を焦電素子114cとして機能させたとしても、一時的であるので、音響的な影響を軽減させる事が可能である。
In the present embodiment, by switching the circuit to which the switch circuit 125 is connected, the
その結果、圧電振動子群の配列の内側にある圧電振動子114を焦電素子114cと機能させることによる問題、例えば超音波スキャンに支障(グレーティングローブ等)が出てしまう事態を抑制することが可能である。このような構成においては1次元アレイの超音波探触子100を有する超音波プローブ10であっても、圧電振動子群の一部を焦電素子114cとして一時的に機能させることが可能である。
As a result, it is possible to suppress problems caused by causing the
(作用・効果)
以上説明した第3実施形態にかかる超音波探触子100および超音波プローブ10、ならびにこの超音波プローブを有する超音波診断装置の作用および効果について説明する。
(Action / Effect)
The operation and effect of the
第3実施形態の超音波診断装置では、超音波プローブ10の圧電振動子群における第2の素子114b、第3の素子114dに属する圧電振動子114の一部が焦電素子114cとして機能する。すなわち、端部側に配列された第1の素子114a以外の圧電振動子114が焦電素子114cとなる。したがって、より発熱しやすい熱源に近い位置で温度または圧電振動子の温度変化に関する情報を得ることができるので、超音波プローブ内の温度上昇や、被検体に最も近い音響レンズ102の温度上昇を精度よく検知することができる。
In the ultrasonic diagnostic apparatus of the third embodiment, a part of the
なお、第3実施形態における第1変形例〜第3変形例は、第3実施形態に適用が可能である。 Note that the first to third modifications of the third embodiment can be applied to the third embodiment.
[第4実施形態]
次に、図17を参照して第4実施形態における超音波プローブ10および超音波探触子100の概要について説明する。図17は、第4実施形態にかかる超音波診断装置の超音波プローブ10および本体部200を示す概略ブロック図である。なお、第4実施形態については、第1実施形態と異なる部分を主として説明し、その他重複する部分については説明を割愛する。
[Fourth Embodiment]
Next, an outline of the
(温度検出回路)
図17に示すように第4実施形態にかかる超音波プローブ10においては、温度検出回路222が、超音波プローブ10でなく、本体部200に設けられる。温度検出回路222は、ケーブル104および超音波プローブ10のI/F123を介して第2の素子114bおよび第3の素子114dの一部と接続されている。本実施形態においては、温度検出回路222と接続されている圧電振動子114が焦電素子114cとして機能する。超音波プローブ10により超音波の送信が開始され、焦電素子114cに温度変化が生じると、焦電素子114cは、温度変化に基づいて焦電電圧または焦電電流に変換する。温度検出回路222は、超音波プローブ10のI/F123およびケーブル104等を介して、焦電電圧等に基づく電気信号を受ける。
(Temperature detection circuit)
As shown in FIG. 17, in the
温度検出回路222は、当該電気信号に基づいて、温度変化または温度の算出、もしくは閾値処理等を行う。温度検出回路222の処理結果は、表示制御部206に送られる。この点については、第1実施形態〜第3実施形態における温度検出回路122と同様である。
The
(表示制御部)
表示制御部206は、画像生成部205から超音波画像データを受けて、超音波画像データに基づく超音波画像をユーザインターフェース207の表示部に表示させる。また表示制御部206は、温度検出回路222が求めた温度の情報、温度変化の情報または温度検出回路222の判断結果を受け、超音波画像とともに当該情報をユーザインターフェース207の表示部に表示させる。また表示制御部206は、当該情報を超音波画像とともに表示させず別途表示させてもよい。
(Display control unit)
The
(作用・効果)
以上説明した第4実施形態にかかる超音波探触子100および超音波プローブ10、ならびにこの超音波プローブを有する超音波診断装置の作用および効果について説明する。
(Action / Effect)
The operation and effect of the
第4実施形態の超音波診断装置では、超音波プローブ10の圧電振動子群における第2の素子114b、第3の素子114dに属する圧電振動子114の一部が焦電素子114cとして機能する。すなわち、端部側に配列された第1の素子114a以外の圧電振動子114が焦電素子114cとなる。したがって、より発熱しやすい熱源に近い位置で温度または圧電振動子の温度変化に関する情報を得ることができるので、超音波プローブ内の温度上昇や、被検体に最も近い音響レンズ102の温度上昇を精度よく検知することができる。
In the ultrasonic diagnostic apparatus of the fourth embodiment, a part of the
なお、第1実施形態における第1変形例〜第3変形例は、第4実施形態に適用が可能である。また、上記第4実施形態の説明においては第1実施形態を基準としているが、第2実施形態との組み合わせ、第3実施形態との組み合わせによる構成を採ることも可能である。 Note that the first to third modifications of the first embodiment can be applied to the fourth embodiment. In the description of the fourth embodiment, the first embodiment is used as a reference, but it is also possible to adopt a configuration in combination with the second embodiment or in combination with the third embodiment.
(変形例)
次に、第4実施形態の変形例について説明する。この変形例においては第2実施形態のように、焦電素子114cが複数設けられる。また、本体部200には、第2実施形態のようなスイッチ回路(不図示)が設けられる。すなわち、このスイッチ回路は、本体部200の温度検出回路222に接続される。またスイッチ回路は、図示しない切替制御部を備えており、複数の焦電素子114cのうちのいずれかと温度検出回路222とを選択的に接続させる制御を行う。例えば、スイッチ回路は、ケーブル104およびI/F123を介して焦電素子114cのいずれかと接続されるように切替制御部に制御される。一例として、スイッチ回路は、超音波プローブ10における焦電素子114cの1つを指定する。超音波プローブ10は、I/F123に接続された各焦電素子114cのうち、指定された焦電素子114cから焦電電圧等に基づく電気信号を受け、本体部200に送る。
(Modification)
Next, a modification of the fourth embodiment will be described. In this modification, a plurality of
この変形例においても、より発熱しやすい熱源に近い位置で温度または圧電振動子の温度変化に関する情報を得ることができるので、超音波プローブ内の温度上昇や、被検体に最も近い音響レンズ102の温度上昇を精度よく検知することができる。
Also in this modification, information on the temperature or the temperature change of the piezoelectric vibrator can be obtained at a position close to a heat source that is more likely to generate heat, so that the temperature rise in the ultrasonic probe or the
また、焦電素子114cを複数設けても、焦電素子114cのいずれかと温度検出回路222とを選択的に接続するので、温度検出処理による温度検出回路222にかかる負荷が軽減される。また、焦電素子114cを複数設けても、温度検出回路122が多くなることによって超音波プローブ10内の構造が複雑化してしまう事態を回避することが可能である。
Even if a plurality of
[第5実施形態]
次に、図18および図19を参照して第5実施形態における超音波プローブ10および超音波探触子100の概要について説明する。なお、第5実施形態については、第1実施形態〜第4実施形態と異なる部分を主として説明し、その他重複する部分については説明を割愛する。
[Fifth Embodiment]
Next, an outline of the
(制御部)
第5実施形態にかかる本体部200は、温度検出回路122(または温度検出回路222/以下同じ)から、温度の情報、温度変化の情報または温度検出回路222の判断結果を受ける。一例として制御部201が温度変化の情報を受ける場合について説明する。制御部201はあらかじめ温度変化の閾値を記憶している。この閾値は、温度変化の許容範囲の上限値等に基づいて設定される。例えばユーザが温度上昇の許容範囲を「+20℃」と設定した場合、制御部201には、温度検出回路122から受信する温度変化の数値データの閾値として「+20℃」があらかじめ記憶される。
(Control part)
The
制御部201は、超音波プローブ10におけるI/F123およびケーブル104等を介して温度検出回路122から受けた温度変化の情報を受け、上記閾値と比較する。比較の結果、制御部201により、温度変化が閾値に到達した、または閾値を超えたと判断された場合、送信部202に超音波の送受信の停止指示を送る。送信部202は、当該指示に基づき超音波プローブ10における超音波の送信にかかる制御信号の送信を停止する。
The
なお、制御部201の他の例として、制御部201は、超音波プローブ10におけるI/F123およびケーブル104等を介して温度検出回路122から、温度検出回路122による判断結果を受ける。判断結果の例としては、温度検出回路122により焦電素子114cの温度変化が閾値に到達したまたは閾値を超えたことを示す判断結果等が該当する。
As another example of the
制御部201は、例えば温度変化が閾値に到達したこと、または閾値を超えたことを示す判断結果を受け、送信部202に超音波の送受信の停止指示を送る。送信部202は、当該指示に基づき超音波プローブ10における超音波の送信にかかる制御信号の送信を停止する。
For example, the
(動作)
次に、図18〜図19を参照して、本実施形態にかかる超音波診断装置の動作について説明する。図18および図19は、第5実施形態にかかる超音波診断装置の動作の概略を示すフローチャートである。なお、以下の説明は本実施形態の一例である。すなわち、温度検出回路122の処理が焦電電圧値に基づき行われるものとして説明する。また、温度検出回路122が求めた焦電電圧値に基づき、テーブルを参照して温度変化の数値データを取得する例について説明する。
(Operation)
Next, operations of the ultrasonic diagnostic apparatus according to the present embodiment will be described with reference to FIGS. FIG. 18 and FIG. 19 are flowcharts showing an outline of the operation of the ultrasonic diagnostic apparatus according to the fifth embodiment. The following description is an example of this embodiment. That is, description will be made assuming that the processing of the
(ステップ61〜67)
第5実施形態にかかる超音波診断装置においても、超音波プローブ10への制御信号の送信(S61)、超音波の送受信(S62、S63)、温度変化が有ったかの判断(S64)、焦電電圧値の算出(S65)、温度変化の数値データの取得(S66)、数値データおよびエコー信号の送信(S67)までの処理は、第1実施形態のS01〜S07までの同様である。したがって、これらの処理については説明を割愛する。
(Steps 61-67)
Also in the ultrasonic diagnostic apparatus according to the fifth embodiment, transmission of a control signal to the ultrasonic probe 10 (S61), transmission / reception of ultrasonic waves (S62, S63), determination of whether there has been a temperature change (S64), pyroelectricity The processes from the calculation of the voltage value (S65), the acquisition of the numerical data of the temperature change (S66), and the transmission of the numerical data and the echo signal (S67) are the same as S01 to S07 of the first embodiment. Therefore, explanation of these processes is omitted.
(ステップ68)
制御部201は、超音波プローブ10のI/F123およびケーブル104等を介して温度検出回路122から受けた温度変化の数値データと、設定された閾値を比較する。制御部201はこの比較により、温度変化が閾値に到達したか、または温度変化が閾値を超えたかについて判断する。制御部201は、閾値に到達していない(または超えていない)と判断した場合(S68;No)、ステップ68の当該判断を繰り返す。なお、ステップ68の判断は、説明の便宜上ステップ67の処理の後に記載したが、実際にはステップ62〜ステップ67の処理と並行して行われるものである。
(Step 68)
The
(ステップ69)
制御部201は、閾値に到達した(または超えた)と判断した場合(S68;Yes)、制御部201は、送信部202に超音波の送信停止の指示を送る。送信部202は、超音波プローブ10への超音波の送信信号の送信を停止する。
(Step 69)
When the
(作用・効果)
以上説明した第5実施形態にかかる超音波探触子100および超音波プローブ10、ならびにこの超音波プローブを有する超音波診断装置の作用および効果について説明する。
(Action / Effect)
The operation and effect of the
第5実施形態の超音波診断装置では、超音波プローブ10の圧電振動子群における第2の素子114b、第3の素子114dに属する圧電振動子114の一部が焦電素子114cとして機能する。すなわち、端部側に配列された第1の素子114a以外の圧電振動子114が焦電素子114cとなる。したがって、より発熱しやすい熱源に近い位置で温度または圧電振動子の温度変化に関する情報を得ることができるので、超音波プローブ内の温度上昇や、被検体に最も近い音響レンズ102の温度上昇を精度よく検知することができる。
In the ultrasonic diagnostic apparatus of the fifth embodiment, a part of the
さらに、第5実施形態においては、焦電素子114cまたは焦電素子114cの周囲の圧電振動子114の温度変化に応じて超音波の送信を停止させる。すなわち、超音波プローブ10の音響レンズ102の過度な温度上昇が生じると、温度上昇の要因となる圧電振動子114の駆動を停止させる。したがって、被検体との接触部分である音響レンズ102が高温となった状態で当該部分を接触し続ける事態を回避することが可能となる。
Furthermore, in the fifth embodiment, transmission of ultrasonic waves is stopped according to a temperature change of the
なお、第1実施形態における第1変形例〜第3変形例は、第5実施形態に適用が可能である。また、上記第5実施形態の説明においては第1実施形態を基準としているが、第2実施形態〜第4実施形態のいずれかとの組み合わせによる構成を採ることも可能である。 Note that the first to third modifications of the first embodiment can be applied to the fifth embodiment. In the description of the fifth embodiment, the first embodiment is used as a reference, but it is also possible to adopt a configuration in combination with any of the second to fourth embodiments.
例えば、制御部201が本体部200の温度検出回路222からの情報に基づき、送信部202に超音波の送信停止の指示を送るための判断を行ってもよい。
For example, the
(変形例)
次に、第5実施形態における変形例について説明する。上記第5実施形態においては、本体部200の制御部201が、超音波プローブ10の温度変化に応じて超音波プローブ10による超音波の送信を停止させる構成である。しかしながらこれに限らず、例えば次のような構成を採ることが可能である。制御部201は、温度変化の閾値とともに、閾値に到達した(または閾値を超えた)ときに、圧電振動子114に印加する電圧値を所定値だけ下げるための設定値を記憶している。
(Modification)
Next, a modification of the fifth embodiment will be described. In the fifth embodiment, the
この変形例においても制御部201は、温度検出回路122から温度変化の数値データを受ける。また制御部201は、温度変化が閾値に到達した(または閾値を超えた)かについて判断する。制御部201は温度変化が閾値に到達した(または閾値を超えた)と判断すると、送信部202に印加電圧の変更指示を送る。送信部202は、当該指示を受け、超音波プローブ10に送信する送信指示に関する信号を変更し、圧電振動子114に印加する電圧値を所定値だけ下げる。
Also in this modification, the
なおこの変形例においても、制御部201が本体部200の温度検出回路222からの情報に基づき、送信部202に超音波の印加電圧の変更指示を送るための判断を行ってもよい。
Also in this modification, the
また、制御部201の変形例の他の例として、次のような構成を採ることが可能である。制御部201は温度変化が閾値に到達した(または閾値を超えた)と判断すると、送信部202に圧電振動子114を駆動するための信号の波形の変更指示を送る。送信部202は、当該指示を受け、超音波プローブ10に送信する送信指示に関する信号を変更し、圧電振動子114を駆動するための信号の波形を指示に応じて変更する。
Further, as another example of the modification of the
なおこの変形例の他の例においても、制御部201が本体部200の温度検出回路222からの情報に基づき、送信部202に圧電振動子114を駆動するための信号の波形の変更指示を送るための判断を行ってもよい。
In another example of this modification, the
この発明の実施形態を説明したが、上記の実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。 Although the embodiment of the present invention has been described, the above-described embodiment has been presented as an example, and is not intended to limit the scope of the invention. These novel embodiments can be implemented in various other forms, and various omissions, replacements, and changes can be made without departing from the scope of the invention. These embodiments and modifications thereof are included in the scope and gist of the invention, and are included in the invention described in the claims and the equivalents thereof.
10 超音波プローブ
100 超音波探触子
102 音響レンズ
103 プローブケース
104 ケーブル
110 第1音響整合層
111 第2音響整合層
114 圧電振動子
114a 第1の素子
114b 第2の素子
114c 焦電素子
114d 第3の素子
116 中間層
118 背面材
120 背面基板
121 送受信回路
122 温度検出回路
123 I/F
124 スイッチ回路
125 スイッチ回路
200 本体部
201 制御部
202 送信部
203 受信部
204 信号処理部
205 画像生成部
206 表示制御部
207 ユーザインターフェース
222 温度検出回路
DESCRIPTION OF
DESCRIPTION OF SYMBOLS 124 Switch circuit 125
Claims (15)
前記第2の素子群に属する圧電振動子の一部は、温度検出用の焦電素子として用いられる
ことを特徴とする超音波プローブ。 A plurality of piezoelectric vibrators are arranged, and includes a piezoelectric vibrator group configured to include a first element group located on the end side of the arrangement and a second element group other than the first element group,
A part of the piezoelectric vibrator belonging to the second element group is used as a pyroelectric element for temperature detection.
前記無効素子の少なくとも一部が前記焦電素子である
ことを特徴とする請求項1に記載の超音波プローブ。 The plurality of piezoelectric vibrators include one or more ineffective elements and are two-dimensionally arranged;
The ultrasonic probe according to claim 1, wherein at least a part of the invalid element is the pyroelectric element.
温度検出用の検出回路と、を更に備え、
前記焦電素子は、前記検出回路に接続可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の超音波プローブ。 A transmission / reception circuit for transmitting / receiving ultrasonic waves;
A detection circuit for detecting temperature, and
The ultrasonic probe according to claim 1, wherein the pyroelectric element is connectable to the detection circuit.
ことを特徴とする請求項3に記載の超音波プローブ。 The ultrasonic probe according to claim 3, wherein a connection destination of the pyroelectric element can be switched between the transmission / reception circuit and the detection circuit.
前記電極に接続され、超音波送受信用配線および温度検出用配線が設けられたフレキシブル配線基板を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の超音波プローブ。 Each of the piezoelectric vibrators is provided with an electrode,
The ultrasonic probe according to claim 1, further comprising a flexible wiring board connected to the electrode and provided with an ultrasonic transmission / reception wiring and a temperature detection wiring.
外部の温度検出用検出回路と前記複数の焦電素子との間に設けられたスイッチと、
前記スイッチを制御し、前記外部の温度検出用検出回路に対して接続される前記焦電素子を切り替える制御部と、を更に備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の超音波プローブ。 A plurality of the pyroelectric elements are provided;
A switch provided between an external temperature detection detection circuit and the plurality of pyroelectric elements;
The ultrasonic probe according to claim 1, further comprising: a control unit that controls the switch and switches the pyroelectric element connected to the external temperature detection detection circuit.
温度検出用の検出回路と、
前記検出回路と前記複数の焦電素子との間に設けられたスイッチと、
前記スイッチを制御し、前記検出回路に対して接続される前記焦電素子を切り替える制御部と、を更に備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の超音波プローブ。 A plurality of the pyroelectric elements are provided;
A detection circuit for temperature detection;
A switch provided between the detection circuit and the plurality of pyroelectric elements;
The ultrasonic probe according to claim 1, further comprising: a control unit that controls the switch and switches the pyroelectric element connected to the detection circuit.
前記算出された前記温度が所定の閾値を超えるか判断し、超えると判断されたときに超音波の送信を停止させるための信号を出力する制御部とを更に備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の超音波プローブ。 A calculation unit for obtaining a temperature based on a detection signal received from the pyroelectric element;
A control unit that determines whether the calculated temperature exceeds a predetermined threshold and outputs a signal for stopping transmission of ultrasonic waves when it is determined that the temperature exceeds the predetermined threshold. 2. The ultrasonic probe according to 1.
前記算出された前記温度が所定の閾値を超えるか判断し、超えると判断されたときに超音波の送信条件を変更させるための信号を出力する制御部とを更に備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の超音波プローブ。 A calculation unit for obtaining a temperature based on a detection signal received from the pyroelectric element;
And a controller that determines whether the calculated temperature exceeds a predetermined threshold and outputs a signal for changing an ultrasound transmission condition when the temperature is determined to exceed the predetermined threshold. Item 2. The ultrasonic probe according to Item 1.
ことを特徴とする請求項10に記載の超音波プローブ。 The ultrasonic probe according to claim 10, wherein the control unit reduces the voltage applied to the piezoelectric vibrator by a predetermined value as the change of the transmission condition.
ことを特徴とする請求項10に記載の超音波プローブ。 The ultrasonic probe according to claim 10, wherein the control unit changes a waveform of a signal for driving the piezoelectric vibrator as the change of the transmission condition.
前記超音波プローブによる超音波の送受信により得られた信号に基づいて被検体の画像を生成する
ことを特徴とする超音波診断装置。 The ultrasonic probe according to any one of claims 1 to 12, comprising:
An ultrasonic diagnostic apparatus, wherein an image of a subject is generated based on a signal obtained by transmitting and receiving ultrasonic waves by the ultrasonic probe.
前記超音波プローブによる超音波の送受信にかかる送受信回路と、
請求項7に記載の温度検出用の検出回路とを備え、
前記超音波プローブによる超音波の送受信により得られた信号に基づいて被検体の画像を生成する
ことを特徴とする超音波診断装置。 The ultrasonic probe according to claim 7;
A transmission / reception circuit for transmitting / receiving ultrasonic waves by the ultrasonic probe;
A temperature detection circuit according to claim 7,
An ultrasonic diagnostic apparatus, wherein an image of a subject is generated based on a signal obtained by transmitting and receiving ultrasonic waves by the ultrasonic probe.
温度検出用の検出回路と、
前記検出回路と前記超音波プローブの複数の焦電素子との間に設けられたスイッチと、
前記スイッチを制御し、前記検出回路に対して接続される前記焦電素子を切り替える制御部とを備え、
前記超音波プローブによる超音波の送受信により得られた信号に基づいて被検体の画像を生成する
ことを特徴とする超音波診断装置。 The ultrasonic probe according to any one of claims 1, 2, 5, 6 and 9-12;
A detection circuit for temperature detection;
A switch provided between the detection circuit and a plurality of pyroelectric elements of the ultrasonic probe;
A controller that controls the switch and switches the pyroelectric element connected to the detection circuit;
An ultrasonic diagnostic apparatus, wherein an image of a subject is generated based on a signal obtained by transmitting and receiving ultrasonic waves by the ultrasonic probe.
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019126660A (en) * | 2018-01-26 | 2019-08-01 | コニカミノルタ株式会社 | Ultrasonic probe and ultrasonic diagnostic apparatus |
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- 2012-03-15 JP JP2012058103A patent/JP2013188412A/en active Pending
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