JP2013182575A - サーバおよびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明によれば、高速データ複製用の第1ID空間を有する第1ID空間管理情報411と、激甚災害対策用の第2ID空間を有する第2ID空間管理情報412を用いることで、高速データ複製と激甚災害対策を両立可能な分散処理システム1000におけるサーバ4、つまり、複数のサーバの割り当てポリシを両立して運用可能にするサーバ4を実現することができる。
【選択図】図2
Description
前記したように、コンシステント・ハッシュ法によるデータ管理手法では、データを担当するクラスタメンバの右隣に複製データを配置する方法を採用する。ここで、図6に示すように、クラスタを構成するメンバは、地理的に離れたK個(ここでは5個)のデータセンタエリア(サーバを管理するデータセンタが管轄するエリア)内から選択されているとする。
つまり、サーバの物理位置を考慮しながらID空間を作成すれば、高速データ複製を考慮したID空間や、激甚災害を考慮したID空間等を作成することができる。しかし、単一のID空間を利用する手法では、例えば、高速データ複製と激甚災害対策を両立させることができない。
本実施形態では、クラスタメンバであるサーバの割り当ての異なるポリシの例として、高速データ複製および激甚災害対策というポリシを挙げて説明する。
まず、図1(a)に示すように、データセンタエリアの数K(3以上の自然数。ここでは5)に応じて、高速データ複製用の第1ID空間を事前に分割しておく。そして、クラスタにサーバを追加する場合には、ID空間における新たなクラスタメンバの挿入先を決定する。例えば、第1ID空間の中でクラスタメンバ間の距離(第1ID空間上の距離)が最も広い個所を検索(特定)し、そのクラスタメンバ間の中央の位置を新たなクラスタメンバのIDの挿入先として決定する(図1(a)の(1))。なお、このような位置を選択する理由は、クラスタ構成の分散処理システムでは、クラスタメンバ間で負荷がなるべく平均化されていることが望ましく、統計的に、データ数がクラスタメンバ数よりも格段に多い場合には、各クラスタメンバが担当するデータ数はID空間上のクラスタメンバ間の距離にほぼ比例するためである。
次に、本実施形態について説明する。図2に示すように、本実施形態の分散処理システム1000は、負荷分散装置3、クラスタ100を構成する複数のサーバ4を備えている。負荷分散装置3は、インターネット等のネットワーク2を介して、複数のクライアントマシン1と接続されている。
負荷分散装置3は、記憶部31、処理部32、入力部33、表示部34、通信部35を備える。
記憶部31は、情報を記憶する手段であり、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリ、HDD(Hard Disk Drive)などによって構成される。記憶部31には、第1ID空間管理情報311と第2ID空間管理情報312が格納されている。なお、第1ID空間管理情報311は第1ID空間管理情報411と同一で、第2ID空間管理情報312は第2ID空間管理情報412と同一であり、第1ID空間管理情報411と第2ID空間管理情報412の説明は後記する。また、記憶部31には、処理部32の動作プログラムなども格納されている(図示を省略)。
表示部34は、情報を表示する手段であり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)によって実現される。
通信部35は、外部装置との通信に用いられる通信インタフェースである。
記憶部41は、情報を記憶する手段であり、RAMやROMなどのメモリ、HDDなどによって構成される。記憶部41には、負荷分散装置3から受信した第1ID空間管理情報311と第2ID空間管理情報312が、それぞれ、第1ID空間管理情報411と第2ID空間管理情報412として格納されている。なお、記憶部41には、処理部42の動作プログラムなども格納されている(図示を省略)。
なお、サーバ4は、入力部や表示部を備えていてもよい。
図3(a)では、第1ID空間管理情報411について、ID空間におけるIDと、サーバ4の識別子としてのIPアドレスの情報を示している。
図4に示すように、ステップS1において、サーバ4の処理部42は、クライアントマシン1からのリクエストを、負荷分散装置3から受信したか否かを判定し、Yesの場合はステップS2に進み、Noの場合はステップS1に戻る。
ステップS2において、処理部42は、そのリクエストに対するデータ処理を行う。
例えば、本実施形態では、高速データ複製および激甚災害対策という2つのポリシを反映した異なる2つのID空間を用いる場合を例にとって説明したが、これに限定されず、異なるポリシの複数のID空間を用いるだけでデータ消失の可能性低減等の効果が期待できるので、種々のポリシに基づく異なる複数のID空間を用いることができる。
また、本発明は、コンピュータをサーバ4として機能させるためのプログラムとしても具現化可能である。
その他、具体的な構成や処理について、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
2 ネットワーク
3 負荷分散装置
4 サーバ
31 記憶部
32 処理部
33 入力部
34 表示部
35 通信部
41 記憶部
42 処理部
43 通信部
100 クラスタ
311 第1ID空間管理情報
312 第2ID空間管理情報
411 第1ID空間管理情報
412 第2ID空間管理情報
1000 分散処理システム
Claims (4)
- 環状のID(IDentifier)空間に、管理対象の複数のデータ、および、前記データを管理しクラスタを構成する複数のサーバ、が割り振られ、それぞれの前記サーバが、前記ID空間において自身から所定方向回りに次の前記サーバまでの間に位置する前記データを管理するとともに、当該次の前記サーバから前記所定方向回りにさらに次の前記サーバまでの間に位置する前記データの複製を記憶する分散処理システムにおいて、負荷分散装置によって振り分けられたクライアントマシンからのリクエストを処理する前記サーバであって、
前記複数のサーバそれぞれは所定の3以上の複数の物理的な地域のいずれかに属しており、
第1ID空間が前記地域の数に分割されていて、当該分割されているそれぞれの部分には同じ地域の前記サーバが配置されている第1ID空間管理情報、および、
第2ID空間において同じ地域の前記サーバが隣り合わないように配置されている第2ID空間管理情報、を記憶する記憶部と、
前記負荷分散装置によって振り分けられた前記クライアントマシンからのリクエストを処理するとともに、前記第1ID空間管理情報を参照して前記第1ID空間における自身から前記所定方向回りに次の前記サーバに当該リクエストの処理に用いたデータの複製の記憶を要求し、かつ、前記第2ID空間管理情報を参照して前記第2ID空間における自身から前記所定方向回りに次の前記サーバに当該リクエストの処理に用いたデータの複製の記憶を要求する処理部と、
を備えることを特徴とするサーバ。 - 環状のID(IDentifier)空間に、管理対象の複数のデータ、および、前記データを管理しクラスタを構成する複数のサーバ、が割り振られ、それぞれの前記サーバが、前記ID空間において自身から所定方向回りに次の前記サーバまでの間に位置する前記データを管理するとともに、当該次の前記サーバから前記所定方向回りにさらに次の前記サーバまでの間に位置する前記データの複製を記憶する分散処理システムにおいて、負荷分散装置によって振り分けられたクライアントマシンからのリクエストを処理する前記サーバであって、
前記ID空間における前記データの管理を担当するサーバを管理するID空間情報として各々異なるサーバの割り当てがされている第1ID空間管理情報および第2ID空間管理情報を記憶する記憶部と、
前記負荷分散装置によって振り分けられた前記クライアントマシンからのリクエストを処理するとともに、前記第1ID空間管理情報を参照して前記第1ID空間における自身から前記所定方向回りに次の前記サーバに当該リクエストの処理に用いたデータの複製の記憶を要求し、かつ、前記第2ID空間管理情報を参照して前記第2ID空間における自身から前記所定方向回りに次の前記サーバに当該リクエストの処理に用いたデータの複製の記憶を要求する処理部と、
を備えることを特徴とするサーバ。 - 前記処理部は、
前記第1ID空間管理情報を参照して前記第1ID空間における自身から前記所定方向回りに次の前記サーバに当該リクエストの処理に用いたデータの複製の記憶を要求する場合は、当該リクエストの処理と同期的に行い
前記第2ID空間管理情報を参照して前記第2ID空間における自身から前記所定方向回りに次の前記サーバに当該リクエストの処理に用いたデータの複製の記憶を要求する場合は、当該リクエストの処理と非同期的に行う
ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ。 - コンピュータを請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の前記サーバとして機能させるためのプログラム。
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