JP2013177802A - Flow rate control mechanism - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、水道から吐出される水の流量を制御する流量制御機構に関する。 The present invention relates to a flow rate control mechanism that controls the flow rate of water discharged from a water supply.
水道から外部に水を吐出させる場合、水道使用者は、水の勢い、あるいは水とシンクとの衝突音などの情報を基にして蛇口・コックの操作を行う。しかしながら、所望の水量が水道から吐出されているか否かの判断は、水道使用者の主観によるものである。そのため、ほとんどの場合、水道使用者の感覚以上の水が吐出されている。このような問題を解決するため、水道から吐出される水の節水技術について多くの開発が行われている。 When water is discharged from the water supply to the outside, the water supply user operates the faucet / cock based on information such as the momentum of the water or the collision sound between the water and the sink. However, the determination of whether or not a desired amount of water is being discharged from the water supply depends on the subjectivity of the water user. For this reason, in most cases, water exceeding the sense of the water user is discharged. In order to solve such problems, many developments have been made on the water-saving technology of water discharged from the water supply.
上記節水技術として、下記特許文献1に記載の発明が開示されている。特許文献1の技術は、水道から供給される水を通す通水室に、通水孔が所定数設けられた通水盤と、その通水盤に回動自在に重畳される制水盤を備える制水駒が内在され、制水盤を回転させることで通水盤の通水孔の開孔面積を調節し、水道から排出される水量を制御する流量制御弁に関するものである。
As the water-saving technique, the invention described in
しかしながら、特許文献1に記載の発明は、通水盤及び制水盤を含む制水駒を接合金具内に固定させるのに、専用のブッシュを設けなければならず、接合金具内部の構造が複雑化し、かつ部品点数が増えるという課題を有する。また、その分、加工コストの面でも課題を有する。さらに、通水盤に設けられる通水孔の開孔面積の上限が低く、結果、流量を調節できる範囲が狭い。そのため、比較的多くの水を溜める必要のある場合などは、所望の水量を得るのに時間が掛かる等、水道使用者の使用ニーズに応じた適切な操作ができないという課題を有する。
However, in the invention described in
上記課題に鑑み、本発明は、部品点数を少なくして、全体の構造を簡素化すると共に、外部に吐出される水の流量調節の範囲を広くし、水道使用者の種々の使用ニーズに適切に応えることを可能とする流量制御機構を提供することを目的とする。 In view of the above problems, the present invention reduces the number of parts, simplifies the overall structure, widens the range of adjustment of the flow rate of water discharged to the outside, and is suitable for various usage needs of water users. An object of the present invention is to provide a flow rate control mechanism that can meet the above requirements.
前記課題を解決するための本発明に係る流量制御機構は、
水道から供給される水の流量を調節する流量調節部と、
前記水道吐出口端部に取り付けられる筒状の吐出口接合部とを含み、
前記流量調節部は、
通水用孔を備える基盤と、
前記通水用孔を被覆可能な回転盤と、
前記回転盤を前記基盤に対して回転可能に係止する回転盤係止手段と、
を備え、
前記吐出口接合部は、前記流量調節部を収容可能であり、
その内部に前記基盤を支持する基盤支持部を備えることを特徴としている。
The flow rate control mechanism according to the present invention for solving the above problems is
A flow rate adjusting unit for adjusting the flow rate of water supplied from the water supply,
A cylindrical discharge port joint attached to the end of the water discharge port,
The flow rate adjuster is
A base with a water passage hole;
A turntable capable of covering the water passage hole;
Turntable locking means for locking the turntable with respect to the base so as to be rotatable;
With
The discharge port joint portion can accommodate the flow rate adjusting portion,
The board | substrate support part which supports the said board | substrate is provided in the inside, It is characterized by the above-mentioned.
また前記基盤支持部は、入水側から出水側に向かって内径が狭くなるテーパー状の形状を有することが好ましい。さらに、前記回転盤は、前記回転盤係止手段により、前記回転盤及び前記基盤の各々の中心が重なるよう前記基盤上に係止され、前記回転盤の形状が、その中心を原点として描かれる扇形であり、前記基盤の通水用孔の形状が、前記基盤の中心を原点として描かれる扇形であることが好ましい。 Moreover, it is preferable that the said base | substrate support part has a taper-like shape from which an internal diameter becomes narrow toward a water discharge side. Furthermore, the rotating disk is locked on the base by the rotating disk locking means so that the centers of the rotating disk and the base overlap, and the shape of the rotating disk is drawn with the center as the origin. Preferably, the shape of the water passage hole of the base is a fan shape drawn with the center of the base as the origin.
本発明によれば、流量調節部を吐出口接合部の内部に納める際、追加の専用部品を施す必要がないため、部品点数を大幅に削減することができる。結果、流量制御機構の全体構造を簡素化することができる。さらに、基盤の通水用孔及び回転盤の形状から、外部に吐出される水の流量調節の範囲を拡張させることができる。よって、水道使用者の種々のニーズに適切に応えることが可能な流量制御機構を提供することができる。 According to the present invention, it is not necessary to add an additional dedicated component when the flow rate adjusting unit is accommodated in the discharge port joint, so that the number of components can be greatly reduced. As a result, the overall structure of the flow rate control mechanism can be simplified. Furthermore, the range of adjustment of the flow rate of the water discharged to the outside can be expanded from the shape of the water passage hole and the rotating disk of the base. Therefore, it is possible to provide a flow rate control mechanism that can appropriately respond to various needs of water users.
以下、図面を参照して本発明の望ましい実施形態を詳細に説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。 Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. However, the present invention can be implemented in many different modes and should not be construed as being limited to the description of the embodiments described below.
図1は、本発明に係る第一の実施形態の使用状態を示す図である。本実施形態の吐出口接合部200の端部内壁には、水道の吐出口21に形成されるネジ溝と螺合可能なネジ溝212が設けられている(図2において図示)。双方のネジ溝が噛み合わさることで、図1に示すように、本発明に係る流量制御機構10が、水道の吐出口21に取り付けられる。なお、吐出口接合部200の端部に設けられる水道の吐出口21への取付手段は、前記ネジ溝212以外であっても、水道20から供給される水を漏らさない構造・機構であれば、どのようなものであってもよい。
FIG. 1 is a diagram showing a use state of the first embodiment according to the present invention. A
図2は、本発明に係る実施形態を構成する各部品を縦軸上に分解配置した斜視図である。図2に示すように、本発明は、流量調節部100、吐出口接合部200等により構成される。流量調節部100は、通水用孔111を備える基盤110と、通水用孔111を被覆可能な回転盤120と、この回転盤120を基盤110に対して回転可能に係止する回転盤係止手段130とを含む構成である。
FIG. 2 is a perspective view in which components constituting the embodiment according to the present invention are disassembled on the vertical axis. As shown in FIG. 2, the present invention includes a flow
基盤110の略中央には、回転盤係止手段130の挿通孔112が設けられる。同様に、回転盤120の略中央にも、回転盤係止手段130の挿通孔121が設けられる。基盤110と回転盤120とを上下重ね合わせた状態で、これらの挿通孔112及び121に回転盤係止手段130を通すことで、回転盤120が、基盤110に対して回転可能に係止される。
An
本実施形態では、回転盤係止手段130をボルト及びナットの組合せとしているが、同様の機能を果たすものであればこれに限られない。例えば、基盤110及び回転盤120の挿通孔112,121に挿通される軸部と、高さ方向に対して付勢力を有する弾性体とを備える係止部材を、基盤110の下部に配設し、この係止部材によって、回転盤120を基盤110に係止するようにしてもよい。具体的には、係止部材の軸部の一端を回転盤120に留めて、基盤110が、弾性体と回転盤120の間に挟まれるような配置とする。これにより、弾性体からの付勢を受ける基盤110が、回転盤120を押圧し、回転盤120が基盤110に係止される。なお、回転盤120の係止を解除する場合は、回転盤120を高さ方向に移動させて、基盤110からの押圧がかからない状態とし、回転させる。
In this embodiment, the rotating disk locking means 130 is a combination of a bolt and a nut, but the present invention is not limited to this as long as the same function is achieved. For example, a locking member having a shaft portion inserted through the
一方、吐出口接合部200は、上面が開口する筒型の形状を有し、前記流量調節部100を収容する流量調節部収容体210と、後述する泡沫を収容する泡沫収容体220とを含む。この二部材の接合方法としては、各々にネジ溝を設け、互いを螺合させることで接合する等の方法が考えられるが、特にこれに限定されるものではない。このような構造とすることで、泡沫で捕獲された水道水の不純物や異物を取り除く場合に、流量調節部収容体210の接合を解除して、泡沫収容体220から取り外せばよく、特段の手間がかからずに、泡沫の清掃を行うことができる。ただし、吐出口接合部200を、流量調節部収容体210と泡沫収容体220に分けずに、一部材とする形態であってもよい。
On the other hand, the discharge port
流量調節部収容体210は、流量調節部100の基盤110を所定の姿勢(好ましくは、吐出口接合部200の水平断面に対して平行となる姿勢)に支持する基盤支持部211と、上述した水道20の吐出口21のネジ溝に噛み合わさるネジ溝212とを含む構成である。基盤支持部211の形状は、図3に示すように、流量調節部収容体210の内壁から内側方向に、階段状に立ち上がる形状としてもよいが、図4に示すような、入水側から出水側(図4の場合、図の上側から下側)に向かって狭くなるようなテーパー形状とすることが好ましい。このようなテーパー形状とすることにより、基盤支持部210に支持された基盤110に対し、その両側部から内側に向かって抗力が働き、基盤110をより強固に固定支持することができる。また、このような構造とすることで、基盤110を支持固定するための特別な部材を用いなくても、通水の際、水の圧力で基盤の位置が不安定になるなどの不具合を生じさせないため、内部構造を大幅に簡素化することが可能となる。
The flow rate
次に、図3及び図4を参照して、流量調節部100が、吐出口接合部200(流量調節部収容体210)に収容された状態の本実施形態について説明する。図3は、本実施形態に係る流量制御機構10が、水道の吐出口21に取り付けられた状態の垂直断面図である。吐出口接合部200のネジ溝212が、水道20の吐出口21のネジ溝に噛み合わさり、全体が落下しない状態となっている。
Next, with reference to FIG.3 and FIG.4, this embodiment of the state in which the flow
ここで、基盤110の周縁が基盤支持部211の側面と当接することで、流量調節部100の位置が、吐出口接合部200(流量調節部収容体210)の内部に固定された状態となっている。一方で、図3及び図4に示すように、本実施形態では、水道20の吐出口21と基盤支持部211の上面との間に封止部材191を、また流量調節部収容体210と泡沫収容体220との間に泡沫固定部材192を介在させているが、このような構造とすることで、水道水を外部に吐出させる際の水漏れを防ぐことができる。ただし、本発明は、封止部材191及び泡沫固定部材192を設けたものに限定されないことはもちろんである。なお、本実施形態では、封止部材191及び泡沫固定部材192を、リング状のゴム製パッキンとしているが、同様の機能を果たすものであればこれに限定されない。
Here, the peripheral edge of the
次に、第一の実施形態に係る流量調節部100の詳細を説明する。図5は、流量調節部100の上面図である。図5に示すように、流量調節部100の回転盤120を、初期位置から所定角度回転させる(上記初期位置とは、回転盤120の係止位置が、通水用孔111をすべて覆い、外部に露出させない状態とする位置を言う。ただし、ここで述べた初期位置とは、本実施形態の場合に限られ、後述する他の実施形態では、別の初期位置が設定される。)。これにより、基盤110に設けられた通水用孔111の一部が露出し、所定面積の通水路が形成される。水道使用者は、用途に応じて、回転盤120を回転させ、通水用孔111の露出面積を変化させることで、所望の流量の水を水道から外部へ排出させることができる。なお、本実施形態に係る回転盤120の回転手段は、六角レンチ、ペンチ、ドライバー等を用いて、回転盤係止手段130の回転盤110の係止を解除し、回転盤110を回転させるようなものとするが、それに限定されるものではない。
Next, the detail of the flow
流量調節部100の通水用孔111及び回転盤120の形状は、例えば、図5の(a)、(b)のようなものが考えられる。図5の(a)に示す通水用孔111の形状は、基盤110の中心を原点として描かれる半円である。同様に、回転盤120の形状も、基盤110の中心を原点として描かれる半円である。基盤110の中心(通水用孔111及び回転盤120の原点)に、回転盤120の上から回転盤係止手段130が配設される。回転盤120の半径を通水用孔111の半径より、若干長くすることで、回転盤120が初期位置にあるときに、通水用孔111の開孔面積を0とすることができる。
For example, the shapes of the
流量調節部100の通水用孔111及び回転盤120を加工の容易な半円形状とすることで、従来技術に係る流量調節部材と比べて、部材加工に係る負担が軽減される。また、通水用孔111は半円形状であるため、複数の小径通水用孔が設けられる構造の従来技術に比べて、調節可能な流量の範囲を拡げ、且つその調整を連続的に行うことができる。それにより、節水機能を損なうことなく、水道使用者の種々の使用ニーズに適切に応えることが可能となる(本発明と従来技術との流量制御範囲については、図6に掲載)。
By making the
図5の(b)に示す通水用孔111及び回転盤120の形状は、矩形状である(図面では、長方形)。図5の(b)に示すように、通水用孔111及び回転盤120の一辺の中点が、基盤110の中心に配置される。また、当該箇所に回転盤係止手段130が配設される。これにより、回転盤120は、その一辺の中点を中心に回転可能な状態となる。なお、流量調節部100の通水用孔111及び回転盤120の形状は、水道20から供給される水の流量を調節可能なものであれば、これに限定されるものではない。
The shapes of the
上述のように、本発明に係る流量制御機構10は、流量調節部100を吐出口接合部200内に収容するのみの簡易な構成である。したがって、従来技術と比べて、部品点数を大幅に削減することができる。そのため、作業コスト並びに製造コストの軽減及び歩留まりの向上を図ることが可能となる。また、基盤支持部210の作用等により、流量調節部100は、流量制御機構10の内部を通過する水の圧力を受けても、強固に支持固定される。これにより、予め設定された流量を変化させることなく、安定的に水を外部に排出することができる。
As described above, the flow
次に図7を参照して、本発明に係る第二の実施形態を説明する。前記第一の実施形態と異なる主な箇所は、流量調節部に係る基盤及び回転盤である。図7は、第二の実施形態に係る基盤710及び回転盤720の上面図である。図7(a)に示すように、基盤710には、中心角が210°の通水用孔711が設けられる。通水用孔711は、その輪郭を形成する扇形の円弧の所定位置から、径方向中心側に向かって突出する複数の突出部712を備える。本実施形態では、2つの突出部712を設けている。また、各突出部712は、それぞれ径方向の長さが異なる。なお、図7(a)の一点鎖線は、突出部712がない状態の通水用孔711の周縁(輪郭)を示すものである。すなわち、この一点鎖線と、実線712A、712Bとにより囲まれる領域が、突出部712である。
Next, a second embodiment according to the present invention will be described with reference to FIG. The main points different from the first embodiment are a base plate and a turntable related to the flow rate adjusting unit. FIG. 7 is a top view of the
一方、図7(b)に示すように、本実施形態の回転盤720は、基盤710に設けられた通水用孔711を被覆する主扇部721と、この主扇部721の端縁(円弧)の所定位置から外側に延びる拡径部722とを有する構成である。このように、拡径部722を設けることで、回転盤720の周縁と吐出口接合部200の基盤支持部210との間に生ずる隙間をほぼない状態とすることができる。これにより、回転の際に回転盤720にかかる外力で、回転盤720の係止が緩む等の不具合を防ぐことができる。ただし、回転盤720の構成が、拡径部722を設けないものであっても、基盤710の通水用孔711の被覆機能を損なわないことはもちろんである。
On the other hand, as shown in FIG. 7B, the
次に、図8を参照して、流量調節部における回転盤720の回転と、基盤710に設けられた通水用孔711の開孔面積の変化との関係について説明する。図8の(a)は、回転盤720をA方向に回転させる場合を示す図である。また、図8の(b)は、回転盤720をB方向に回転させる場合を示す図である。図8(a)、(b)に描かれた点線は、通水用孔711のうち、回転盤720に被覆されている部分を示す。なお、回転盤720の位置を、図8(a)、(b)にある場合を本実施形態における初期位置とする。
Next, with reference to FIG. 8, the relationship between the rotation of the
回転盤720を初期位置より回転させることで、通水用孔711の開孔面積が変化するが、各突出部712の径方向への長さが異なる(同様に各突出部712の面積も異なる)ため、回転盤720をA方向から回転させた場合と、B方向から回転させた場合とで、初期位置からの回転角が同じであっても、通水用孔711の開孔面積が異なる。そのため、通水用孔711の開孔面積に関して、回転盤720の回転角によるバリエーションだけでなく、回転方向(A方向かB方向か)によるバリエーションを考えることができる。
By rotating the
具体的には、基盤710の周縁に記された15°間隔の目盛毎の回転を一単位とすると、A方向で13通り、B方向で13通りあり、重複して数えた4通りを除くと、回転盤720の回転角及び回転方向によって、合計22通りの開孔面積のバリーションを有する。これらの開孔面積の一覧は、図9に示す通りである。このように、開孔面積のバリエーションを多数備えることで、図9に示すように、通水用孔711の開孔面積を連続的(滑らか)に変化させることができる(回転盤の回転角と開孔面積との関係は、図10に掲載)。
Specifically, assuming that the rotation per 15 ° interval marked on the periphery of the
ただし、本実施形態の通水用孔711及び主扇部721の中心角は、上述のものに限られるものではない。例えば、図11に示すように、通水用孔711の中心角を195°、主扇部721の中心角を180°とする形態などが考えられる。この場合、通水用孔711の開孔面積のバリエーションは、回転盤720をA方向で回転させた場合に12通り、B方向で回転させた場合に12通りの合計24通り存在する。この24通りのバリエーションを上述と同様に適宜組み合わせることで、通水用孔711の開孔面積を連続的(滑らか)に変化させることができる。
However, the central angles of the
なお、前記したように、基盤710の周縁には、15°間隔で目盛が記されていることが好ましい。この目盛は、回転盤720がどの程度回転した状態にあるのかを、水道使用者等に示すためのものである。これにより、回転盤720の回転に応じて、水道から吐出される水の流量の変化量の目安を水道使用者等に提供することが可能となり、流量調整における作業負担を軽減させることができる。
As described above, it is preferable that scales are written on the periphery of the base 710 at intervals of 15 °. This scale is for showing to a water service user etc. how much the
また、基盤710の周縁に目盛を設けるのではなく、図12に示すように、基盤710の表面に目印線713を設けてもよい。さらに、回転盤720の表面にも目印線723を設けることが好ましい。これにより、水道使用者に対して、回転盤720が何度回転したか、より明確に示すことが可能となる。なお、基盤710の表面には、どちらがA方向かB方向かを見分けるための印714を設けてもよい。
Further, instead of providing a scale on the periphery of the
図13は、本実施形態に係る流量制御機構10を備える水道に関して、水道を流れる水の水圧(以下、「動水圧」という。)を変化させたときの吐水量(毎分)を示すものである。具体的には、通水用孔711に回転盤720が被さっていない状態の開孔面積を100%としたときの開孔面積の割合(以下、「開度」という。)の異なる4種類の流量制御機構10に関し、動水圧毎に吐出量を試験した結果が示されている。開度の異なるいずれの流量制御機構10も、動水圧が高まる毎に滑らかに吐水量が増えている。
FIG. 13 shows the water discharge amount (per minute) when the water pressure (hereinafter referred to as “dynamic water pressure”) flowing through the water supply is changed with respect to the water supply provided with the flow
図13のグラフの下部の表には、実際の吐出量が示される。動水圧は、病院等の施設や建物毎に定まった値であることがほとんどである。例えば、この表を水道使用者に提供し、使用される水道の動水圧が把握できるような環境を整えることで、水道使用者が、所望の吐水量を得るための開度を容易に判断することができる。それにより、更なる節水効果を図ることができる。 The table at the bottom of the graph of FIG. 13 shows the actual discharge amount. In most cases, the dynamic water pressure is a value determined for each facility or building such as a hospital. For example, by providing this table to a water user and preparing an environment where the dynamic water pressure of the water supply used can be grasped, the water user can easily determine the opening for obtaining a desired water discharge amount. be able to. Thereby, the further water-saving effect can be aimed at.
次に図14を参照して、本発明に係る第三の実施形態を説明する。前記した他の実施形態と異なる主な箇所は、流量調節部に係る基盤及び回転盤である。図14は、第三の実施形態に係る基盤1210及び回転盤1220の上面図である。図14(a)に示すように、本実施形態に係る基盤1210は、中心角が30°で且つ面積の等しい12の扇形ブロックにより形成される。この扇形ブロックには、通水用孔1211が設けられた通水ブロックと、通水用孔1211が設けられていない非通水ブロックとがある。一方、図14(b)に示すように、本実施形態に係る回転盤1220は、中心角が240°の扇形である(すなわち、その開口部1221の中心角は、120°である。)。
Next, a third embodiment according to the present invention will be described with reference to FIG. The main points different from the other embodiments described above are a base plate and a turntable according to the flow rate adjustment unit. FIG. 14 is a top view of the
回転盤1220を基盤1210に重ねて配設すると、回転盤1220の開口部1221の下に位置する扇形ブロックは、外部に露出する(本実施形態の場合、開口部1221の中心角が120°であることから、正味4つの扇形ブロックが露出する。)。水道20から排出される水は、この露出した扇形ブロックのうち通水ブロックに設けられた通水用孔1211を通過して、外部に吐出される。
When the
次に、回転盤1220を、その中心を軸に回転させ、開口部1221の位置を変えると、上述と同様に、4つの扇形ブロックが外部に露出する。しかしながら、この場合、開口部1221の移動前後で、外部に露出する4つの通水ブロックと非通水ブロックの組合せが異なる。従って、このとき外部に露出した扇形ブロックにおける通水用孔1211のトータルの面積が変化する。すなわち、水道20の外部に吐出される水の流量が変化する。
Next, when the
このように、基盤1210を構成する通水ブロックの配置や、各通水ブロックに設けられた通水用孔1211の数、径の大きさを適宜工夫することで、水道20の外部に吐出される水の流量を連続的(滑らか)に変化させることが可能となる。この場合、通水ブロックの配置、通水用孔の数及び径の大きさについては、無数の組合せが考えられる。よって、扇形ブロックの配置等を適宜調整して作成された流量調節部は、回転盤1220の回転角に比例させる形で、水の流量を変化させるようなものであってもよいし、回転盤1220の回転角とは無関係とするが、外部に露出する扇形ブロックの組合せ方によって、連続的に水の流量を変化させるようなもの(例えば、最も流量の少ない扇形ブロックの組合せ:扇形ブロック1、2、3、4。次に流量の少ない扇形ブロックの組合せ:扇形ブロック6、7、8、9。その次に流量の少ない扇形ブロックの組合せ:扇形ブロック11、12、1、2 等)であってもよい。
As described above, the arrangement of the water passage blocks constituting the
図14(a)に示すように、本実施形態に係る基盤1210は、通水ブロックを1、3、4、7、9、10の扇形ブロックとする12個の扇形ブロックにより構成される。このような構成の基盤1210により、図14(b)に示すように、回転盤1220を回転させることで、露出する通水用孔1211のトータルの面積を連続的に変化させることができ、結果、外部に排出される水の流量の連続的な変化を可能とした(図15(c)参照)。なお、上述の基盤1210を構成する扇形ブロックの中心角は、本実施形態では、120°としているが、これに限定されるものではない。また、回転盤1220の中心角も240°に限定されるものではない。
As shown to Fig.14 (a), the base |
10 流量制御機構
100 流量調節部
110 基盤
111 通水用孔
120 回転盤
130 回転盤係止手段
191 封止部材
192 泡沫固定部材
200 吐出口接合部
210 流量調節部収容体
211 基盤支持部
212 水道吐出口への取付用ネジ溝
220 泡沫収容体
300 泡沫
400 通水室
710 基盤
711 通水用孔
720 回転盤
1210 基盤
1211 通水用孔
1220 回転盤
DESCRIPTION OF
本発明は、水道から吐出される水の流量を制御する流量制御機構に関する。 The present invention relates to a flow rate control mechanism that controls the flow rate of water discharged from a water supply.
水道から外部に水を吐出させる場合、水道使用者は、水の勢い、あるいは水とシンクとの衝突音などの情報を基にして蛇口・コックの操作を行う。しかしながら、所望の水量が水道から吐出されているか否かの判断は、水道使用者の主観によるものである。そのため、ほとんどの場合、水道使用者の感覚以上の水が吐出されている。このような問題を解決するため、水道から吐出される水の節水技術について多くの開発が行われている。 When water is discharged from the water supply to the outside, the water supply user operates the faucet / cock based on information such as the momentum of the water or the collision sound between the water and the sink. However, the determination of whether or not a desired amount of water is being discharged from the water supply depends on the subjectivity of the water user. For this reason, in most cases, water exceeding the sense of the water user is discharged. In order to solve such problems, many developments have been made on the water-saving technology of water discharged from the water supply.
上記節水技術として、下記特許文献1に記載の発明が開示されている。特許文献1の技術は、水道から供給される水を通す通水室に、通水孔が所定数設けられた通水盤と、その通水盤に回動自在に重畳される制水盤を備える制水駒が内在され、制水盤を回転させることで通水盤の通水孔の開孔面積を調節し、水道から排出される水量を制御する流量制御弁に関するものである。
As the water-saving technique, the invention described in
しかしながら、特許文献1に記載の発明は、通水盤及び制水盤を含む制水駒を接合金具内に固定させるのに、専用のブッシュを設けなければならず、接合金具内部の構造が複雑化し、かつ部品点数が増えるという課題を有する。また、その分、加工コストの面でも課題を有する。さらに、通水盤に設けられる通水孔の開孔面積の上限が低く、結果、流量を調節できる範囲が狭い。そのため、比較的多くの水を溜める必要のある場合などは、所望の水量を得るのに時間が掛かる等、水道使用者の使用ニーズに応じた適切な操作ができないという課題を有する。
However, in the invention described in
上記課題に鑑み、本発明は、部品点数を少なくして、全体の構造を簡素化すると共に、外部に吐出される水の流量調節の範囲を広くし、水道使用者の種々の使用ニーズに適切に応えることを可能とする流量制御機構を提供することを目的とする。 In view of the above problems, the present invention reduces the number of parts, simplifies the overall structure, widens the range of adjustment of the flow rate of water discharged to the outside, and is suitable for various usage needs of water users. An object of the present invention is to provide a flow rate control mechanism that can meet the above requirements.
前記課題を解決するための本発明に係る流量制御機構は、
水道から供給される水の流量を調節する流量調節部と、
前記水道吐出口端部に取り付けられる筒状の吐出口接合部とを含み、
前記流量調節部は、
通水用孔を備える基盤と、
前記通水用孔を被覆可能であり、且つ前記通水用孔を被覆する主扇部と、前記主扇部の端縁から外側に延びる拡径部とを備える回転盤と、
前記回転盤を前記基盤に対して回転可能に係止する回転盤係止手段と、
を備え、
前記吐出口接合部は、前記流量調節部を収容可能であり、
その内部に前記基盤を支持する基盤支持部を備え、
前記基盤支持部は、入水側から出水側に向かって内径が狭くなるテーパー状の形状を有することを特徴としている。
The flow rate control mechanism according to the present invention for solving the above problems is
A flow rate adjusting unit for adjusting the flow rate of water supplied from the water supply,
A cylindrical discharge port joint attached to the end of the water discharge port,
The flow rate adjuster is
A base with a water passage hole;
A rotating disk that can cover the water passage hole and includes a main fan portion that covers the water passage hole and an enlarged diameter portion that extends outward from an edge of the main fan portion ;
Turntable locking means for locking the turntable with respect to the base so as to be rotatable;
With
The discharge port joint portion can accommodate the flow rate adjusting portion,
Provided with a base support part for supporting the base inside ,
The base support section is characterized Rukoto to have a tapered shape whose inner diameter becomes narrower toward the water outlet side from the water inlet side.
また前記基盤支持部は、入水側から出水側に向かって内径が狭くなるテーパー状の形状を有することが好ましい。さらに、前記回転盤は、前記回転盤係止手段により、前記回転盤及び前記基盤の各々の中心が重なるよう前記基盤上に係止され、前記回転盤の形状が、その中心を原点として描かれる扇形であり、前記基盤の通水用孔の形状が、前記基盤の中心を原点として描かれる扇形であることが好ましい。 Moreover, it is preferable that the said base | substrate support part has a taper-like shape from which an internal diameter becomes narrow toward a water discharge side. Furthermore, the rotating disk is locked on the base by the rotating disk locking means so that the centers of the rotating disk and the base overlap, and the shape of the rotating disk is drawn with the center as the origin. Preferably, the shape of the water passage hole of the base is a fan shape drawn with the center of the base as the origin.
本発明によれば、流量調節部を吐出口接合部の内部に納める際、追加の専用部品を施す必要がないため、部品点数を大幅に削減することができる。結果、流量制御機構の全体構造を簡素化することができる。さらに、基盤の通水用孔及び回転盤の形状から、外部に吐出される水の流量調節の範囲を拡張させることができる。よって、水道使用者の種々のニーズに適切に応えることが可能な流量制御機構を提供することができる。 According to the present invention, it is not necessary to add an additional dedicated component when the flow rate adjusting unit is accommodated in the discharge port joint, so that the number of components can be greatly reduced. As a result, the overall structure of the flow rate control mechanism can be simplified. Furthermore, the range of adjustment of the flow rate of the water discharged to the outside can be expanded from the shape of the water passage hole and the rotating disk of the base. Therefore, it is possible to provide a flow rate control mechanism that can appropriately respond to various needs of water users.
以下、図面を参照して本発明の望ましい実施形態を詳細に説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。 Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. However, the present invention can be implemented in many different modes and should not be construed as being limited to the description of the embodiments described below.
図1は、本発明に係る第一の実施形態の使用状態を示す図である。本実施形態の吐出口接合部200の端部内壁には、水道の吐出口21に形成されるネジ溝と螺合可能なネジ溝212が設けられている(図2において図示)。双方のネジ溝が噛み合わさることで、図1に示すように、本発明に係る流量制御機構10が、水道の吐出口21に取り付けられる。なお、吐出口接合部200の端部に設けられる水道の吐出口21への取付手段は、前記ネジ溝212以外であっても、水道20から供給される水を漏らさない構造・機構であれば、どのようなものであってもよい。
FIG. 1 is a diagram showing a use state of the first embodiment according to the present invention. A
図2は、本発明に係る実施形態を構成する各部品を縦軸上に分解配置した斜視図である。図2に示すように、本発明は、流量調節部100、吐出口接合部200等により構成される。流量調節部100は、通水用孔111を備える基盤110と、通水用孔111を被覆可能な回転盤120と、この回転盤120を基盤110に対して回転可能に係止する回転盤係止手段130とを含む構成である。
FIG. 2 is a perspective view in which components constituting the embodiment according to the present invention are disassembled on the vertical axis. As shown in FIG. 2, the present invention includes a flow
基盤110の略中央には、回転盤係止手段130の挿通孔112が設けられる。同様に、回転盤120の略中央にも、回転盤係止手段130の挿通孔121が設けられる。基盤110と回転盤120とを上下重ね合わせた状態で、これらの挿通孔112及び121に回転盤係止手段130を通すことで、回転盤120が、基盤110に対して回転可能に係止される。
An
本実施形態では、回転盤係止手段130をボルト及びナットの組合せとしているが、同様の機能を果たすものであればこれに限られない。例えば、基盤110及び回転盤120の挿通孔112,121に挿通される軸部と、高さ方向に対して付勢力を有する弾性体とを備える係止部材を、基盤110の下部に配設し、この係止部材によって、回転盤120を基盤110に係止するようにしてもよい。具体的には、係止部材の軸部の一端を回転盤120に留めて、基盤110が、弾性体と回転盤120の間に挟まれるような配置とする。これにより、弾性体からの付勢を受ける基盤110が、回転盤120を押圧し、回転盤120が基盤110に係止される。なお、回転盤120の係止を解除する場合は、回転盤120を高さ方向に移動させて、基盤110からの押圧がかからない状態とし、回転させる。
In this embodiment, the rotating disk locking means 130 is a combination of a bolt and a nut, but the present invention is not limited to this as long as the same function is achieved. For example, a locking member having a shaft portion inserted through the insertion holes 112 and 121 of the
一方、吐出口接合部200は、上面が開口する筒型の形状を有し、前記流量調節部100を収容する流量調節部収容体210と、後述する泡沫を収容する泡沫収容体220とを含む。この二部材の接合方法としては、各々にネジ溝を設け、互いを螺合させることで接合する等の方法が考えられるが、特にこれに限定されるものではない。このような構造とすることで、泡沫で捕獲された水道水の不純物や異物を取り除く場合に、流量調節部収容体210の接合を解除して、泡沫収容体220から取り外せばよく、特段の手間がかからずに、泡沫の清掃を行うことができる。ただし、吐出口接合部200を、流量調節部収容体210と泡沫収容体220に分けずに、一部材とする形態であってもよい。
On the other hand, the discharge port
流量調節部収容体210は、流量調節部100の基盤110を所定の姿勢(好ましくは、吐出口接合部200の水平断面に対して平行となる姿勢)に支持する基盤支持部211と、上述した水道20の吐出口21のネジ溝に噛み合わさるネジ溝212とを含む構成である。基盤支持部211の形状は、図3に示すように、流量調節部収容体210の内壁から内側方向に、階段状に立ち上がる形状としてもよいが、図4に示すような、入水側から出水側(図4の場合、図の上側から下側)に向かって狭くなるようなテーパー形状とすることが好ましい。このようなテーパー形状とすることにより、基盤支持部210に支持された基盤110に対し、その両側部から内側に向かって抗力が働き、基盤110をより強固に固定支持することができる。また、このような構造とすることで、基盤110を支持固定するための特別な部材を用いなくても、通水の際、水の圧力で基盤の位置が不安定になるなどの不具合を生じさせないため、内部構造を大幅に簡素化することが可能となる。
The flow rate
次に、図3及び図4を参照して、流量調節部100が、吐出口接合部200(流量調節部収容体210)に収容された状態の本実施形態について説明する。図3は、本実施形態に係る流量制御機構10が、水道の吐出口21に取り付けられた状態の垂直断面図である。吐出口接合部200のネジ溝212が、水道20の吐出口21のネジ溝に噛み合わさり、全体が落下しない状態となっている。
Next, with reference to FIG.3 and FIG.4, this embodiment of the state in which the flow
ここで、基盤110の周縁が基盤支持部211の側面と当接することで、流量調節部100の位置が、吐出口接合部200(流量調節部収容体210)の内部に固定された状態となっている。一方で、図3及び図4に示すように、本実施形態では、水道20の吐出口21と基盤支持部211の上面との間に封止部材191を、また流量調節部収容体210と泡沫収容体220との間に泡沫固定部材192を介在させているが、このような構造とすることで、水道水を外部に吐出させる際の水漏れを防ぐことができる。ただし、本発明は、封止部材191及び泡沫固定部材192を設けたものに限定されないことはもちろんである。なお、本実施形態では、封止部材191及び泡沫固定部材192を、リング状のゴム製パッキンとしているが、同様の機能を果たすものであればこれに限定されない。
Here, the peripheral edge of the
次に、第一の実施形態に係る流量調節部100の詳細を説明する。図5は、流量調節部100の上面図である。図5に示すように、流量調節部100の回転盤120を、初期位置から所定角度回転させる(上記初期位置とは、回転盤120の係止位置が、通水用孔111をすべて覆い、外部に露出させない状態とする位置を言う。ただし、ここで述べた初期位置とは、本実施形態の場合に限られ、後述する他の実施形態では、別の初期位置が設定される。)。これにより、基盤110に設けられた通水用孔111の一部が露出し、所定面積の通水路が形成される。水道使用者は、用途に応じて、回転盤120を回転させ、通水用孔111の露出面積を変化させることで、所望の流量の水を水道から外部へ排出させることができる。なお、本実施形態に係る回転盤120の回転手段は、六角レンチ、ペンチ、ドライバー等を用いて、回転盤係止手段130の回転盤110の係止を解除し、回転盤110を回転させるようなものとするが、それに限定されるものではない。
Next, the detail of the flow
流量調節部100の通水用孔111及び回転盤120の形状は、例えば、図5の(a)、(b)のようなものが考えられる。図5の(a)に示す通水用孔111の形状は、基盤110の中心を原点として描かれる半円である。同様に、回転盤120の形状も、基盤110の中心を原点として描かれる半円である。基盤110の中心(通水用孔111及び回転盤120の原点)に、回転盤120の上から回転盤係止手段130が配設される。回転盤120の半径を通水用孔111の半径より、若干長くすることで、回転盤120が初期位置にあるときに、通水用孔111の開孔面積を0とすることができる。
For example, the shapes of the
流量調節部100の通水用孔111及び回転盤120を加工の容易な半円形状とすることで、従来技術に係る流量調節部材と比べて、部材加工に係る負担が軽減される。また、通水用孔111は半円形状であるため、複数の小径通水用孔が設けられる構造の従来技術に比べて、調節可能な流量の範囲を拡げ、且つその調整を連続的に行うことができる。それにより、節水機能を損なうことなく、水道使用者の種々の使用ニーズに適切に応えることが可能となる(本発明と従来技術との流量制御範囲については、図6に掲載)。
By making the
図5の(b)に示す通水用孔111及び回転盤120の形状は、矩形状である(図面では、長方形)。図5の(b)に示すように、通水用孔111及び回転盤120の一辺の中点が、基盤110の中心に配置される。また、当該箇所に回転盤係止手段130が配設される。これにより、回転盤120は、その一辺の中点を中心に回転可能な状態となる。なお、流量調節部100の通水用孔111及び回転盤120の形状は、水道20から供給される水の流量を調節可能なものであれば、これに限定されるものではない。
The shapes of the
上述のように、本発明に係る流量制御機構10は、流量調節部100を吐出口接合部200内に収容するのみの簡易な構成である。したがって、従来技術と比べて、部品点数を大幅に削減することができる。そのため、作業コスト並びに製造コストの軽減及び歩留まりの向上を図ることが可能となる。また、基盤支持部210の作用等により、流量調節部100は、流量制御機構10の内部を通過する水の圧力を受けても、強固に支持固定される。これにより、予め設定された流量を変化させることなく、安定的に水を外部に排出することができる。
As described above, the flow
次に図7を参照して、本発明に係る第二の実施形態を説明する。前記第一の実施形態と異なる主な箇所は、流量調節部に係る基盤及び回転盤である。図7は、第二の実施形態に係る基盤710及び回転盤720の上面図である。図7(a)に示すように、基盤710には、中心角が210°の通水用孔711が設けられる。通水用孔711は、その輪郭を形成する扇形の円弧の所定位置から、径方向中心側に向かって突出する複数の突出部712を備える。本実施形態では、2つの突出部712を設けている。また、各突出部712は、それぞれ径方向の長さが異なる。なお、図7(a)の一点鎖線は、突出部712がない状態の通水用孔711の周縁(輪郭)を示すものである。すなわち、この一点鎖線と、実線712A、712Bとにより囲まれる領域が、突出部712である。
Next, a second embodiment according to the present invention will be described with reference to FIG. The main points different from the first embodiment are a base plate and a turntable related to the flow rate adjusting unit. FIG. 7 is a top view of the
一方、図7(b)に示すように、本実施形態の回転盤720は、基盤710に設けられた通水用孔711を被覆する主扇部721と、この主扇部721の端縁(円弧)の所定位置から外側に延びる拡径部722とを有する構成である。このように、拡径部722を設けることで、回転盤720の周縁と吐出口接合部200の基盤支持部210との間に生ずる隙間をほぼない状態とすることができる。これにより、回転の際に回転盤720にかかる外力で、回転盤720の係止が緩む等の不具合を防ぐことができる。ただし、回転盤720の構成が、拡径部722を設けないものであっても、基盤710の通水用孔711の被覆機能を損なわないことはもちろんである。
On the other hand, as shown in FIG. 7B, the
次に、図8を参照して、流量調節部における回転盤720の回転と、基盤710に設けられた通水用孔711の開孔面積の変化との関係について説明する。図8の(a)は、回転盤720をA方向に回転させる場合を示す図である。また、図8の(b)は、回転盤720をB方向に回転させる場合を示す図である。図8(a)、(b)に描かれた点線は、通水用孔711のうち、回転盤720に被覆されている部分を示す。なお、回転盤720の位置を、図8(a)、(b)にある場合を本実施形態における初期位置とする。
Next, with reference to FIG. 8, the relationship between the rotation of the
回転盤720を初期位置より回転させることで、通水用孔711の開孔面積が変化するが、各突出部712の径方向への長さが異なる(同様に各突出部712の面積も異なる)ため、回転盤720をA方向から回転させた場合と、B方向から回転させた場合とで、初期位置からの回転角が同じであっても、通水用孔711の開孔面積が異なる。そのため、通水用孔711の開孔面積に関して、回転盤720の回転角によるバリエーションだけでなく、回転方向(A方向かB方向か)によるバリエーションを考えることができる。
By rotating the
具体的には、基盤710の周縁に記された15°間隔の目盛毎の回転を一単位とすると、A方向で13通り、B方向で13通りあり、重複して数えた4通りを除くと、回転盤720の回転角及び回転方向によって、合計22通りの開孔面積のバリーションを有する。これらの開孔面積の一覧は、図9に示す通りである。このように、開孔面積のバリエーションを多数備えることで、図9に示すように、通水用孔711の開孔面積を連続的(滑らか)に変化させることができる(回転盤の回転角と開孔面積との関係は、図10に掲載)。
Specifically, assuming that the rotation per 15 ° interval marked on the periphery of the
ただし、本実施形態の通水用孔711及び主扇部721の中心角は、上述のものに限られるものではない。例えば、図11に示すように、通水用孔711の中心角を195°、主扇部721の中心角を180°とする形態などが考えられる。この場合、通水用孔711の開孔面積のバリエーションは、回転盤720をA方向で回転させた場合に12通り、B方向で回転させた場合に12通りの合計24通り存在する。この24通りのバリエーションを上述と同様に適宜組み合わせることで、通水用孔711の開孔面積を連続的(滑らか)に変化させることができる。
However, the central angles of the
なお、前記したように、基盤710の周縁には、15°間隔で目盛が記されていることが好ましい。この目盛は、回転盤720がどの程度回転した状態にあるのかを、水道使用者等に示すためのものである。これにより、回転盤720の回転に応じて、水道から吐出される水の流量の変化量の目安を水道使用者等に提供することが可能となり、流量調整における作業負担を軽減させることができる。
As described above, it is preferable that scales are written on the periphery of the base 710 at intervals of 15 °. This scale is for showing to a water service user etc. how much the
また、基盤710の周縁に目盛を設けるのではなく、図12に示すように、基盤710の表面に目印線713を設けてもよい。さらに、回転盤720の表面にも目印線723を設けることが好ましい。これにより、水道使用者に対して、回転盤720が何度回転したか、より明確に示すことが可能となる。なお、基盤710の表面には、どちらがA方向かB方向かを見分けるための印714を設けてもよい。
Further, instead of providing a scale on the periphery of the
図13は、本実施形態に係る流量制御機構10を備える水道に関して、水道を流れる水の水圧(以下、「動水圧」という。)を変化させたときの吐水量(毎分)を示すものである。具体的には、通水用孔711に回転盤720が被さっていない状態の開孔面積を100%としたときの開孔面積の割合(以下、「開度」という。)の異なる4種類の流量制御機構10に関し、動水圧毎に吐出量を試験した結果が示されている。開度の異なるいずれの流量制御機構10も、動水圧が高まる毎に滑らかに吐水量が増えている。
FIG. 13 shows the water discharge amount (per minute) when the water pressure (hereinafter referred to as “dynamic water pressure”) flowing through the water supply is changed with respect to the water supply provided with the flow
図13のグラフの下部の表には、実際の吐出量が示される。動水圧は、病院等の施設や建物毎に定まった値であることがほとんどである。例えば、この表を水道使用者に提供し、使用される水道の動水圧が把握できるような環境を整えることで、水道使用者が、所望の吐水量を得るための開度を容易に判断することができる。それにより、更なる節水効果を図ることができる。 The table at the bottom of the graph of FIG. 13 shows the actual discharge amount. In most cases, the dynamic water pressure is a value determined for each facility or building such as a hospital. For example, by providing this table to a water user and preparing an environment where the dynamic water pressure of the water supply used can be grasped, the water user can easily determine the opening for obtaining a desired water discharge amount. be able to. Thereby, the further water-saving effect can be aimed at.
10 流量制御機構
100 流量調節部
110 基盤
111 通水用孔
120 回転盤
130 回転盤係止手段
191 封止部材
192 泡沫固定部材
200 吐出口接合部
210 流量調節部収容体
211 基盤支持部
212 水道吐出口への取付用ネジ溝
220 泡沫収容体
300 泡沫
400 通水室
710 基盤
711 通水用孔
720 回転盤
DESCRIPTION OF
Claims (8)
水道から供給される水の流量を調節する流量調節部と、
前記水道吐出口端部に接合される筒状の吐出口接合部とを含み、
前記流量調節部は、
通水用孔を備える基盤と、
前記通水用孔を被覆可能な回転盤と、
前記回転盤を前記基盤に対して回転可能に係止する回転盤係止手段と、
を備え、
前記吐出口接合部は、前記流量調節部を収容可能であり、
その内部に前記基盤を支持する基盤支持部を備え、
水道の吐出口から吐出された水が、前記基盤の通水用孔を通って、外部に排出されることを特徴とする流量制御機構。 A flow rate control mechanism attached to the outlet end of a water supply,
A flow rate adjusting unit for adjusting the flow rate of water supplied from the water supply,
Including a tubular discharge port joint joined to the end of the water discharge port,
The flow rate adjuster is
A base with a water passage hole;
A turntable capable of covering the water passage hole;
Turntable locking means for locking the turntable with respect to the base so as to be rotatable;
With
The discharge port joint portion can accommodate the flow rate adjusting portion,
Provided with a base support part for supporting the base inside,
A flow rate control mechanism characterized in that water discharged from a water discharge port is discharged to the outside through a water passage hole in the base.
前記回転盤の形状が、その中心を原点として描かれる扇形であり、
前記基盤の通水用孔の形状が、前記基盤の中心を原点として描かれる扇形である請求項1又は2に記載の流量制御機構。 The rotating disk is locked on the base by the rotating disk locking means so that the centers of the rotating disk and the base overlap.
The shape of the rotating disk is a fan shape drawn with its center as the origin,
The flow rate control mechanism according to claim 1 or 2, wherein the shape of the water passage hole of the base is a fan shape drawn with the center of the base as an origin.
前記回転盤の形状が、その中心を原点として描かれる扇形であり、
前記基盤は、中心角及び面積の等しい複数の扇形ブロックにより形成され、
前記扇形ブロックは、通水用孔を設けた通水ブロックと、通水用孔を設けない非通水ブロックとを有し、
前記回転盤に被覆されない前記扇形ブロックの、通水ブロック及び非通水ブロックの組合せにより、水道から外部に吐出される水の流量を変化させる請求項1又は2のいずれか一項に記載の流量制御機構。 The rotating disk is locked on the base by the rotating disk locking means so that the centers of the rotating disk and the base overlap.
The shape of the rotating disk is a fan shape drawn with its center as the origin,
The base is formed by a plurality of sector blocks having the same central angle and area,
The fan block has a water passage block provided with water passage holes and a non-water passage block not provided with water passage holes,
The flow rate according to any one of claims 1 and 2, wherein a flow rate of water discharged from the water supply to the outside is changed by a combination of a water passage block and a non-water passage block of the sector block not covered by the rotating disk. Control mechanism.
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH01132871U (en) * | 1988-02-29 | 1989-09-08 | ||
JP2006077404A (en) * | 2004-09-07 | 2006-03-23 | I Land System Kk | Flow control valve |
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2013
- 2013-02-04 JP JP2013019585A patent/JP5374778B2/en active Active
- 2013-05-28 JP JP2013112418A patent/JP5807791B2/en active Active
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