JP2013171752A - 照明装置及びそれを用いた照明器具 - Google Patents

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岩井  浩
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Abstract

【課題】LEDモジュールおよび口金部の温度上昇に応じてLEDへの供給電力を抑制可能な照明装置を提供する。
【解決手段】LEDを光源として備えるLEDモジュールは、LED搭載部材を介して放熱機能が高いケースに接続され、ケースの他端は、所定値以上の熱伝導率を備えた絶縁材料からなる絶縁部材を介して口金部と熱的に接続され、ケースおよび口金部が放熱機構の少なくとも一部として機能する。この場合、LEDモジュールの近傍および口金部の近傍にそれぞれ熱センサを配置してLEDモジュールおよび口金部の温度上昇を検出し、温度上昇に応じてLEDモジュールへの電力供給レベルを抑制することにより、LEDモジュールおよび口金部の異常温度上昇を防止することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光ダイオード(Light Emitting Diode)(以下、LEDと呼ぶ。)等の発光素子を備えた照明装置及びそれを用いた照明器具に関する。
近年、省エネルギー化の観点から、白熱電球に代替する電球形のLED等の発光素子を備えた照明装置が数多く提案されている。例えば特許文献1の照明装置は、LEDモジュールと、LEDモジュールを搭載する搭載部材と、アルミニウム等の導電性材料で構成され、搭載部材を一端に備えたケースと、LEDを点灯する点灯回路と、ケースの他端にポリブチレンテレフタレート(PBT)などの絶縁リングを介して設けられた口金部とを備え、さらに、LED照明装置が異常な高温環境で使用された場合に生じるLEDモジュールの異常発熱を抑えるための加熱保護機能を動作させる熱センサがLEDモジュールの近傍に設けられている。
特開2011−165317号公報
しかしながら、上述した従来のLED照明装置は、LEDモジュールの近傍に熱センサを配置しているため、LEDモジュールの異常温度上昇については加熱保護機能を発揮することが期待できるものの、他の部位(例えば口金部や電解コンデンサ等の部品)の温度が所定温度以上に上昇した場合に加熱保護機能を発揮できないという課題があった。特に、口金部とLEDの距離が離れている場合には1つの熱センサでLEDモジュールと口金部の双方の温度上昇を考慮したLEDモジュールへの入力電力制御を行うことが困難であり、このため、口金部の温度上昇をできる限り抑えるべく口金部とヒートシンクを熱的に絶縁された状態で配置することとなり、限られた範囲での放熱機能しか活用できないという課題があった。
本発明の目的は以上の課題を解決し、LEDモジュール以外の口金部などの他の部位の温度上昇に対する加熱保護機能を有する照明装置及びそれを用いた照明器具を提供することにある。
第1の発明に係る照明装置は、
発光素子と、上記発光素子を光源として備える発光モジュールと、上記発光モジュールで発生した熱を放熱させるケースとを備えた照明装置において、
上記ケースと絶縁部を介して接続された口金部と、
上記口金部の近傍に配置され、上記口金部の温度を検出する第1の温度検出手段と、
上記第1の温度検出手段により検出された温度が第1の所定温度を超えたことを検出して当該検出結果を示す制御信号を出力する異常温度検出手段と、
上記制御信号に基づいて、上記発光モジュールに流れる電流を制御するドライバ回路とを備えたことを特徴とする。
また、上記照明装置において、
上記異常温度検出手段は、上記第1の温度検出手段により検出された上記口金部の温度が上記第1の所定温度を超えるときに、上記ドライバ回路は上記制御信号に基づいて上記発光モジュールに流れる電流を低減することを特徴とする。
また、上記照明装置において、
上記発光モジュールの近傍に配置され、上記発光モジュールの温度を検出する第2の温度検出手段をさらに備え、
上記異常温度検出手段はさらに、上記第2の温度検出手段により検出された温度が第2の所定温度を超えたことを検出して当該検出結果を示す制御信号を出力することを特徴とする。
さらに、上記照明装置において、
上記異常温度検出手段はさらに、上記第2の温度検出手段により検出された上記発光モジュールの温度が上記第2の所定温度を超えるときに、上記ドライバ回路は上記制御信号に基づいて上記発光モジュールに流れる電流を低減することを特徴とする。
さらに、上記照明装置において、
上記絶縁部は、所定の熱伝導率を有することにより上記発光モジュールから発生する熱の一部を放熱することを特徴とする。
またさらに、上記照明装置において、
上記所定の熱伝導率は、1〜2W/(K・m)であることを特徴とする。
また、上記照明装置において、
上記第2の所定温度は、上記第1の所定温度よりも高いことを特徴とする。
また、上記照明装置において、
上記第1の所定温度および上記第2の所定温度はそれぞれ、上記第1の温度検出手段のキュリー温度および上記第2の温度検出手段のキュリー温度であることを特徴とする。
さらに、上記照明装置において、
上記第1の温度検出手段のキュリー温度は、上記第2の温度検出手段のキュリー温度と異なることを特徴とする。
さらに、上記照明装置において、
上記第1の温度検出手段のキュリー温度は、上記第2の温度検出手段のキュリー温度と同一であることを特徴とする。
第2の発明に係る照明器具は、上記照明装置を備えたことを特徴とする。
本発明に係る照明装置及びそれを用いた照明器具によれば、発光モジュールで発生した熱を放熱させるケースと絶縁部を介して接続された口金部の近傍に温度を検出する温度検出手段を有し、当該温度検出手段により検出された温度が所定の温度を超えたことを検出すると上記発光モジュールに流れる電流を制御する構成としたので、口金部の温度上昇を考慮したLEDモジュールの入力電力制御を行うことが可能となる。さらに、上記絶縁部は、所定の熱伝導率(例えば1〜2W/(K・m))を有する構成としたので、ヒートシンクと口金部を含むLED照明装置全体を放熱機構として機能せしめることが可能となり、良好な照明機能を維持したままで、放熱能力を向上させることが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る照明装置101の一部の断面図を含む側面図である。 (a)は図1の照明装置101の絶縁リング105の斜視図であり、(b)は照明装置101の絶縁リング105の側面図であり、(c)は照明装置101の絶縁リング105の上面図である。 図1の照明装置101の点灯回路301の回路構成の一例を示すブロック図である。 図3の照明装置101の点灯回路301のブロック図の具体例となる回路図である。 AとBの二種類の温度特性を有するPTCサーミスタの温度に対する抵抗値の変化を示すグラフである。 絶縁リング105の熱伝導率に対するLEDモジュール102、ケース104および口金部106の温度変化をシミュレーションした結果を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る照明装置101の点灯回路701の具体例となる回路図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る照明装置101の一部の断面図を含む側面図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
第1の実施形態.
図1は、本発明の第1の実施形態に係る照明装置101の一部の断面図を含む側面図である。図1において、照明装置101は、LED(「発光素子」に相当する)を光源として備えるLEDモジュール(「発光モジュール」に相当する)102と、LEDモジュール102を搭載するLED搭載部材103と、絶縁台座111上に装着されたLED搭載部材103を一端に備えるケース104と、ケース104の他端に設けられた絶縁リング105と、絶縁リング105を介してケース104と接続された口金部106と、LEDモジュール102を覆うグローブ107と、温度上昇を検出する熱センサ110a、110bおよびLEDを点灯させる点灯回路301を配置し、照明装置101の内部の長手方向に配置された基板109と、点灯回路301を内部に格納し且つケース104内に配された回路ホルダ108とを備えて構成されている。さらに、LEDモジュール102は、LEDが実装された絶縁材料からなるLED基板102aと、絶縁基板2a上においてLEDを被覆する封止体102bとを備えて構成され、点灯回路301は、電解コンデンサ109aおよび回路部品109b、109cなどの各種の電子部品を備えて構成され、口金部106は、口金部材106aと口金部材106bと口金部材106cとを備えて構成されている。
図1において、LEDモジュール102の封止体102bは、例えば、透光性材料と、LEDから発せられた光の波長を所定の波長へと変換する変換材料とからなる。具体的には、シリコーン樹脂に蛍光体粒子を分散して成型されたものであってもよい。点灯回路301の電解コンデンサ109aおよび回路部品109b、109cなどの各種の電子部品は回路ホルダ108の内面に配置される基板109上に実装され、点灯回路301の出力端子とLEDモジュール102の入力端子とは、配線112a、112bにより電気的に接続されている。口金部106は、照明装置101にシェードなどを付加した照明器具のソケットに取着され、当該ソケットを介して給電を受ける。具体的には、エジソン式の口金を利用することができる。口金部106は、回路ホルダ108に固定され、口金部106の口金部材106aおよび口金部材106cは、点灯回路301の入力端子とそれぞれ配線113aおよび配線113bにより電気的に接続されている。
図1において、LED搭載部材103は、熱伝導性の高い材料からなる円盤状の部材であり、外周面がケース104の内周面に接触し、熱的に接続されている。熱伝導性の高い材料として、例えば、アルミニウム等の金属材料を利用することができる。ケース104は、熱放射性の高い材料からなる筒状の部材である。熱放射性の高い材料として、例えば、アルミニウム等の金属材料を利用することができる。また、アルミニウムをケース104の材料として利用する場合には、ケースの表面をアルマイト処理することによりさらに熱放射性を高めることができる。ケース104の内部には、絶縁材料からなる回路ホルダ108が収容されている。グローブ107は、LED搭載部材103とケース104とを組み合わせたときにできる溝部に嵌め込まれ、その溝部に接着剤が充填されることによりLED搭載部材103およびケース104に固定されている。
図1において、熱センサ110aおよび熱センサ110bはそれぞれ、LEDモジュール102および口金部106の近傍に配置されている。より詳細には、熱センサ110aは、LEDモジュール102の温度を検出することができるように、基板109上で絶縁台座111の近傍に配置されている。また、熱センサ110bは、口金部106の温度を検出することができるように、基板109上で口金部材106aの近傍に配置されている。なお、回路ホルダ108を構成する絶縁性材料として、例えば、合成樹脂であるポリブチレンテレフタレート(PBT)を利用することができるが、この限りではない。
図2は、(a)は図1の照明装置101の絶縁リング105の斜視図であり、(b)は照明装置101の絶縁リング105の側面図であり、(c)は照明装置101の絶縁リング105の上面図である。図2において、絶縁リング105は、ケース104の絶縁リング105は円筒形状の上端部に突起部であるへり105aを備えた構造となっており、当該へり105aを備えた構造とすることによりケース104と口金部106が電気的に絶縁される。例えば、絶縁リング105を構成する絶縁性材料として、樹脂材料に熱伝導性の高い材料を混合した合成樹脂を利用することができる。一例としてPBTやポリフェニレンサルファイド(PPS)に熱伝導性フィラーを混合することで1W/(K・m)以上の熱伝導率を備えた合成樹脂を構成することが可能となる。また、熱伝導性フィラーとして、例えばアルミナAl、酸化マグネシウムMgO、水酸化マグネシウムMg(OH)を用いることができることは言うまでもない。なお、樹脂材料および熱伝導性フィラーはあくまでも一例であり、これに限定されないことはもちろんのことである。
図3は、図1の照明装置101の点灯回路301の回路構成の一例を示すブロック図である。図3において、点灯回路301は、上述したLEDモジュール102と、交流電源308を整流する整流回路302と、LEDモジュール102および口金部106の温度に応じて電圧を制御する調光検出回路303と、交流電源のノイズを除去するノイズフィルタ回路(NF)304と、力率改善機能を実行する昇圧インバータなどの力率改善回路305と、LEDモジュール102に定電流を流すLEDドライバ回路306と、LEDドライバ回路306をオンオフ制御する制御回路307とを備えて構成されている。図3において、点灯回路301は、整流回路302、調光検出回路303、ノイズフィルタ回路304、力率改善回路305、LEDドライバ回路306およびLEDモジュール102が、この順に縦続接続(Cascade Conection)され、さらに、調光検出回路303とLEDドライバ回路306との間に制御回路307が接続されて構成されている。また、LEDモジュール102は、例えば9個のLEDを直列に接続した直列接続体を8組(消費電力が6W相当)並列接続したものである。また、交流電源308と整流回路302との間にトライアックを用いた調光器を備えてもよい。
図4は、図3の照明装置101の点灯回路301のブロック図の具体例となる回路図である。図4において、整流回路302はダイオードブリッジで構成され、調光検出回路303は抵抗素子R1、R2、R5、トランジスタTr1、Tr2、コンデンサC6、熱センサ110a、110bを備えて構成されている。トランジスタTr2のコレクタ端子は、整流回路302の正極側の端子に抵抗素子R5を介して接続され、トランジスタTr2のエミッタ端子は、整流回路302の負極側の端子に接続され、トランジスタTr2のベース端子は、コレクタ端子に接続されている。また、トランジスタTr1のコレクタ端子は、制御回路307の定電圧端子VDDに熱センサ110a、110b及び抵抗素子R1を介して接続され、トランジスタTr1のエミッタ端子は、整流回路302の負極側の端子に接続され、トランジスタTr2のベース端子は、トランジスタTr1のベース端子に接続されている。さらに、トランジスタTr1のコレクタ端子は、熱センサ110aの一端に接続され、熱センサ110aの他端は熱センサ110bを介して抵抗素子R1と抵抗素子R2との間に接続されている。トランジスタTr1、Tr2は、カレントミラー(Current Mirror)回路を構成している。コンデンサC6の第1の端子は、制御回路307の制御入力端子EXに接続されるとともに抵抗素子R2及び熱センサ110bを介して熱センサ110aの他端に接続される一方で、コンデンサC6の第2の端子は、整流回路302の負極側の端子に接続されている。
図4において、ノイズフィルタ回路304は、インダクタL2とコンデンサC1、C2を備え、インダクタL2の一端はダイオードD1を介して整流回路302の正極側の端子に接続されている。コンデンサC1の第1の端子は整流回路302の正極側の端子に接続され、コンデンサC1の第2の端子は整流回路302の負極側の端子に接続されている。また、コンデンサC2の第1の端子はインダクタL2の他端に接続され、コンデンサC2の第2の端子は整流回路302の負極側の端子に接続されている。
図4において、力率改善回路305は、インダクタL3と、コンデンサC3、C4と、ダイオードD2、D3、D4とを備えて構成されている。インダクタL3の一端はノイズフィルタ回路304からの出力端子に接続され、インダクタL3の他端はLEDドライバ回路306を構成するインダクタL1の第1の端子に接続されている。コンデンサC3の第1の端子はノイズフィルタ回路304からの出力端子に接続され、コンデンサンスC3の第2の端子はダイオードD2の正極側に接続されている。ダイオードD2の負極側は整流回路302の負極側の端子に接続されている。インダクタL3の他端はダイオードD4の正極側と接続され、コンデンサC4の第1の端子に接続されている。コンデンサC4の第2の端子は、整流回路302の負極側の端子に接続されている。ダイオードD3の正極側はダイオードD4の負極側に接続され、ダイオードD3の負極側はダイオードD2の正極側に接続されている。
図4において、LEDドライバ回路306は、インダクタL1、スイッチ素子M1、整流素子FRD、コンデンサC8および抵抗素子R6を備えて構成されている。インダクタL1の第1の端子は、インダクタL3の他端に接続され、インダクタL1の第2の端子は、スイッチ素子M1を介して整流回路302の負極側の端子に接続されている。コンデンサC8の第1の端子はインダクタL1の第1の端子に接続され、コンデンサC8の第2の端子は整流素子FRDを介してインダクタの第2の端子に接続されている。抵抗素子R6の第1の端子はコンデンサC8の第1の端子に接続され、抵抗素子R6の第2の端子はコンデンサC8の第2の端子に接続されている。
図4において、制御回路307は、電源入力端子Vin、定電圧端子VDD、制御入力端子EX、制御入力端子Lを備えて構成されている。制御回路307の電源入力端子Vinは、制御回路307を動作させる電力の供給を受ける端子である。本発明の実施形態では、電圧入力端子Vinの最小入力電圧は45[V]とする。制御回路307の電源入力端子Vinは、コンデンサC8の第2の端子(すなわち、LEDドライバ回路306の出力端子のうち高電位側の出力端子)に接続されている。制御回路307の定電圧端子VDDは、制御回路307内部の定電圧源により生成された定電圧(例えば、5.8[V])を出力する端子である。制御回路307の制御入力端子EXは、調光検出回路303の調光器の位相制御と、検出温度に応じた電圧を受ける端子である。制御回路307には、交流電源308からの入力電圧が上限を超えた場合や下限を下回った場合に動作を停止させる機能を有している。制御入力端子Lは、所定の電圧を入力して交流電源308からの入力電圧の上限および下限を設定する。
図4において、制御回路307の定電圧端子VDDは、抵抗素子R3および抵抗素子R4を介して整流回路302の負極側の端子に接続され、コンデンサC7の第1の端子は制御入力端子Lおよび抵抗素子R3と抵抗素子R4との間に接続されている。コンデンサC5の第1の端子は定電圧端子VDDに接続され、コンデンサC5およびコンデンサC7の第2の端子は整流回路302の負極側の端子に接続されている。本発明の実施形態では、外部の調光器の調光レベルに応じて交流電源308からの入力電圧が変動することを前提とするために交流電源308からの入力電圧の上限および下限を設定しない仕様にしている。これは、抵抗素子R3、R4の抵抗値および平滑用コンデンサC5の容量値を適切に設定することにより実現することができる。制御回路307は、高周波(例えば、44[kHz])でスイッチ素子M1のオンオフを制御することにより、LEDモジュール102に定電流を流すことができる。本発明の実施形態では、定電流の大きさは、制御入力端子EXへの入力電圧が高いほど小さくなるものとする。
図3及び図4において、整流回路302は、外部の交流電源308の交流電圧を入力し、入力した交流電圧を全波整流して、整流して得られた脈流(Pulsating Current)を調光検出回路303に出力する。
図3及び図4において、調光検出回路303は、整流された脈流を受信して、外部の調光器の位相制御に関する情報並びにLEDモジュール102および口金部106の温度に関する情報に応じた制御信号を生成して制御回路307に出力する。詳細には、LEDモジュール102および口金部106により検出された温度が、それぞれの所定の温度を超えたことを検出すると、この検出結果を示す制御信号を生成して制御回路307に出力する。調光検出回路303では、外部の調光器により位相制御された整流回路302の出力電圧の変動に応じた脈流が抵抗素子R5に流れる。この脈流はカレントミラー回路によりコピーされるので、抵抗素子R1にも同様の脈流が流れることになる。制御回路307の制御入力端子EXには、抵抗素子R2およびコンデンサC6からなる積分回路により電圧が平均化されて入力される。LEDモジュール102や口金部106が異常発熱した場合に、熱センサ110a、110bが動作して抵抗素子R1に流れる電流が低減され、制御回路307の制御入力端子EXの電圧を上昇させてLEDモジュール2に流れる電流を制限する。なお、熱センサとして、例えば温感素子であるPTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスタを用いることが可能であることはもちろんのことである。PTCサーミスタは、温度が高くなるほど抵抗値が非線形に高くなる素子であり、温度に応じてLEDモジュール102の定電流値を変化させる温度コントロールスイッチとして機能する。
図3及び図4において、ノイズフィルタ回路304は、整流回路302により整流された脈流を受信して、所定の周波数成分を除去して力率改善回路305に出力する。力率改善回路305は、所定の周波数成分が除去された電圧を受けて、力率改善機能を実行してLEDドライバ回路306に出力する。
図3及び図4において、制御回路307は、調光検出回路303からの制御信号を受けて、調光検出回路303の熱センサ110a、110bにより検出された温度に応じた電流がLEDモジュール102に供給されるようにLEDドライバ回路306を制御する信号を生成してLEDドライバ回路306に出力する。詳細には、制御回路307は、制御入力端子EXへの入力電圧に応じた定電流がLEDモジュール102に流れるように、スイッチ素子M1のオンオフを制御する。本発明の実施形態では、制御入力端子EXへの入力電圧が高くなるほど、LEDモジュール102に流れる電流が小さくなる。すなわち、制御回路307は、制御入力端子EXへの入力電圧に応じてLEDモジュール102に流す定電流値を変化させるので、調光器による位相制御と、熱センサ110a、110bの検出温度に応じて照明装置101の照度を変化させることができる。
図3及び図4において、LEDドライバ回路306は、力率改善回路305からの出力電流を受けて、制御回路307からの制御信号に基づいた定電流をLEDモジュール102に供給する。詳細には、LEDドライバ回路306は、制御回路307の制御によりスイッチ素子M1がオフからオンに移行すると、整流回路302からの出力電圧がインダクタL1に印加され、インダクタL1を介してスイッチ素子M1に電流が流れる。スイッチ素子M1がオン期間中は、インダクタL1に流れる電流が一定の割合で増加する。この割合は、整流回路302の出力電圧とインダクタL1のインダクタンスとに応じて決まる。インダクタL1に電流が流れることにより、インダクタL1には磁気エネルギーが蓄積される。また、LEDドライバ回路306は、制御回路307の制御によりスイッチ素子M1がオンからオフに移行すると、スイッチ素子M1に流れていた電流が遮断される。インダクタL1に蓄積された磁気エネルギーに基づいて逆起電力を発生し、インダクタL1、整流素子FRD、LEDモジュール102、インダクタL1の順路で電流が流れる。スイッチ素子M1がオフの期間中は、LEDモジュール102に流れる電流が一定の割合で減少する。この割合は、LEDモジュール102の順方向電圧および整流素子FRDの順方向電圧の合計電圧と、インダクタL1のインダクタンスとに応じて決まる。
以上のように構成された照明装置101の動作および作用について以下に説明する。
図5は、AとBの二種類の温度特性を有するPTCサーミスタの温度に対する抵抗値の変化を示すグラフである。図5において、温度CT1はAの温度特性を有するPTCサーミスタのキュリー温度を、温度CT2はBの温度特性を有するPTCサーミスタのキュリー温度を示す。ここでは、キュリー温度は、25℃における抵抗値の2倍の抵抗値となる温度と定義する。図5において、Aの温度特性を有するPTCサーミスタおよびBの温度特性を有するPTCサーミスタはそれぞれ、検出する温度が所定の温度(CT1、CT2)以下では抵抗値が例えば1Ω程度以下と小さく、所定の温度を超えると抵抗値が1kΩ以上に急増する温度特性を備えていることを示している。さらに、本発明の実施形態の照明装置101の熱センサ110a、110bにいずれの温度特性を有するものを使用するのかを決定するかは、LEDモジュール102および口金部106の熱源からそれぞれの熱センサ110a、110bまでの距離を考慮する必要がある。なぜならば、熱センサ110a、110bが検出する温度は、熱源そのものの温度でなく、熱源から所定の距離だけ離れた周囲の温度を検出するからである。従って、熱センサ110a、110bはそれぞれ、LEDモジュール102と熱センサ110aとの距離L1、口金部106と熱センサ110bとの距離L2、LEDモジュール102の使用可能な最大温度であるLEDモジュール102の最大ジャンクション温度TjMAX、および口金部106の使用可能な最大温度Tkの4つのパラメータに基づきいずれの温度特性を有するPTCサーミスタを使用するかを決定する。
図5において、例えば、照明装置1が、LEDモジュール102から発生する熱の温度(例えば100℃)が所定の温度(例えば80℃)を超えたときにLEDモジュール2に流れる電流を低減する場合を仮定する。さらに、熱源であるLEDモジュール2から発生する熱の温度が100℃のとき、当該LEDモジュール2から距離L1だけ離れた周囲温度が80℃となると仮定する。この場合において、熱センサ110aのキュリー温度は、100℃でなく80℃と設定する必要がある。ここで、熱源の温度と熱源から距離L1だけ離れた周囲温度との差(この例では、20℃(=100℃−80℃))を温度検出誤差ΔTaと呼ぶこととする。同様に、口金部106の使用可能な最大温度Tkの設定についても、口金部106と熱センサ110bとの距離L2の大きさに応じた温度検出誤差ΔTbだけ熱センサ110bのキュリー温度を低く設定する必要がある。
以下、場合分けして説明する。
(1)LEDモジュール102の最大ジャンクション温度(TjMAX)が口金部106の使用可能な最大温度(Tk)以上の場合
(a)(TjMAX−ΔTa)>(Tk−ΔTb)の場合
熱センサ110aにはBの温度特性を有するPTCサーミスタを、熱センサ110bにはAの温度特性を有するPTCサーミスタを使用する。
(b)(TjMAX−ΔTa)<(Tk−ΔTb)の場合
熱センサ110aにはAの温度特性を有するPTCサーミスタを、熱センサ110bにはBの温度特性を有するPTCサーミスタを使用する。
(c)(TjMAX−ΔTa)=(Tk−ΔTb)の場合
熱センサ110aおよび熱センサ110bはいずれもAの温度特性のPTCサーミスタ、もしくはいずれもBの温度特性を有するPTCサーミスタを使用する。
(2)LEDモジュール102の最大ジャンクション温度(TjMAX)が口金部106の使用可能な最大温度(Tk)よりも小さい場合
(a)(TjMAX−ΔTa)>(Tk−ΔTb)の場合
熱センサ110aにはAの温度特性を有するPTCサーミスタを、熱センサ110bにはBの温度特性を有するPTCサーミスタを使用する。
(b)(TjMAX−ΔTa)<(Tk−ΔTb)の場合
熱センサ110aにはBの温度特性を有するPTCサーミスタを、熱センサ110bにはAの温度特性を有するPTCサーミスタを使用する。
(c)(TjMAX−ΔTa)=(Tk−ΔTb)の場合
熱センサ110aおよび熱センサ110bはいずれもAの温度特性のPTCサーミスタ、もしくはいずれもBの温度特性を有するPTCサーミスタを使用する。
図4において、熱センサ110a、110bが配置された周囲の温度が異常に高温状態となった場合に、熱センサ110a、110bを構成するPTCサーミスタの抵抗値が増加し、抵抗素子R1に流れる電流が低減される。従って、制御回路307の定電圧端子VDDからの電圧降下量が減少し、制御入力端子EXの電圧は上昇する。また、制御回路307は、制御入力端子EXへの入力電圧の増加にともないLEDモジュール102に流れる電流を低減するように制御するので、LEDモジュール102に流れる電流を低減することができる。その結果、LEDモジュール102の発熱を抑制し、照明装置101を保護することが可能となる。なお、このような異常な発熱は、照明装置101を通常の環境で使用する場合には生じず、異常な高温環境(例えば、照明装置101が密閉された器具内に設置されている場合など。)で使用した場合に生じ得るものである。
なお、口金部106の使用可能な最大温度(Tk)は、口金の種類により口金温度上昇の上限値が規格化されているものであり、LEDモジュール102の最大ジャンクション温度(TjMAX)との間において、一般的にはTjMAX>Tkの関係式が成立している。例えば、上述した温度検出誤差ΔTa、ΔTbを無視すると、熱センサ110aに図5に示すBの温度特性を備えたPTCサーミスタを使用し、熱センサ110bに図5に示すAの温度特性を備えたPTCサーミスタを使用することが考えられる。一例としてキュリー温度CT1およびキュリー温度CT2がそれぞれを80℃および100℃とした場合、熱センサ110aと熱センサ110bは直列に接続されているのでLEDモジュール102および口金部106の温度が上昇し、熱センサ110aが検出する温度が100℃を上回り、かつ、熱センサ110bが検出する温度が80℃を上回った場合に、熱センサ110aおよび熱センサ110bの抵抗値の合計値が1000Ω以上に急増することになり、上述したように制御回路307の制御入力端子EXに印加される電圧が高くなりLEDモジュール102への電流の供給が制限される。
また、LEDモジュール102の最大ジャンクション温度(TjMAX)が低くなり、口金部106の使用可能な最大温度(Tk)との間においてTjMAX<Tkの関係式が成立する場合は、上述したような温度検出誤差ΔTa、ΔTbを無視すると、LEDモジュール102近傍の熱センサ110aにAの温度特性を備えたPTCサーミスタを使用し、口金部106近傍の熱センサ110bにBの温度特性を備えたPTCサーミスタを使用することが考えられる。このような場合においても上述のような同様の効果が期待できることは当然のことである。
また、LEDモジュール102の最大ジャンクション温度(TjMAX)が低くなり、口金部106の使用可能な最大温度(Tk)との間においてTjMAX=Tkの関係式が成立する場合は、上述したような温度検出誤差ΔTa、ΔTbを無視すると、LEDモジュール102近傍の熱センサ110a及び口金部106近傍の熱センサ110bには、同一のキュリー温度を有するPTCサーミスタを使用することが考えられる。このような場合においても上述のような同様の効果が期待できることは当然のことである。
図6は、絶縁リング105の熱伝導率に対するLEDモジュール102、ケース104および口金部106の温度変化をシミュレーションした結果を示すグラフである。図6は、熱伝導率0.24W/(K・m)のPBTを絶縁リング105に使用した場合のLEDモジュール102、ケース104および口金部106の温度を表す。すなわち、LEDモジュール102の温度が115℃のとき、口金部106の温度は55℃となり、ケース104の温度は108℃となった。また、熱伝導率1W/(K・m)の絶縁リング105を使用した場合は、LEDモジュール102の温度が108℃のとき、口金部106の温度は68℃となり、ケース104の温度は101℃となった。また、熱伝導率2W/(K・m)の絶縁リング105を使用した場合は、LEDモジュール102の温度が105℃のとき、口金部106の温度は74℃となり、ケース104の温度は98℃となった。なお、熱伝導率が2W/(K・m)以上のときは、LEDモジュール102の温度変化は少ない。
図6を参照すれば、絶縁リング105の熱伝導率として例えば1〜2W/(K・m)であることが好ましいが、それに限定されない。また、LEDモジュール102の温度低下幅を大きくするため、例えば2W/(K・m)以上の熱伝導率を備えた材料で絶縁リング105を備えて構成してもよく、その場合はLEDモジュール102の温度低下幅が10℃以上となることが予想される。
以上の実施形態に係る照明装置101によれば、主にアルミニウム等の導電性材料で構成されたケースのみで放熱していた従来のLED照明装置の放熱機構に比較して、絶縁材料で構成され、かつ、熱伝導率が所定値以上の絶縁リング105を用いたので、導電性材料で構成された口金部106にLEDモジュール102で発生した熱を伝え、ケース104および口金部106を放熱機構の一部として機能せしめることでLED照明装置101の放熱機能の能力を向上させることが可能となる。すなわち、発光モジュールから発生する熱の一部を口金部106においても放熱することが可能となる。
また、以上の実施形態に係る照明装置101によれば、ケース104と口金部106とを電気的にも熱的にも接続することにより、LEDモジュール102近傍の温度は従来のLED照明装置の放熱機構と比較して低下する一方で口金部106の温度は上昇するが、口金部106の温度を熱センサ110bにより検出してLEDモジュール102に供給可能な電流を制御する加熱保護機能を働かせることにより、LED照明装置101の放熱機能の能力を高く維持しながらLEDモジュール102および口金部106のいずれかが使用可能な温度の上限を超えないようにすることが可能となる。
また、以上の実施形態に係る照明装置101によれば、従来のLED照明装置の放熱機構と比較して、LEDモジュール102近傍の温度をさらに低下させることが期待できるので、LED照明装置101の使用個数を増加させてLEDモジュール102への供給電力を高めることで照明装置101の照度を向上させることが期待できる。
図7は、本発明の第1の実施形態の変形例に係る照明装置101の点灯回路701の具体例となる回路図である。図7に示す照明装置101の点灯回路701は、図4に示す照明装置101の点灯回路301に比較して、ノイズフィルタ回路304と温度検出回路26との間に挿入されている力率改善回路305を削除し、さらに調光検出回路303の代わりに温度検出回路702を備え、さらに、LEDドライバ回路306の代わりにLEDドライバ回路703を備えたことを特徴としており、簡素な回路構成となっている。この回路構成の場合には、トライアックを用いた調光器を不要とした非調光型の照明装置として動作する。図7において、温度検出回路702は、抵抗素子R1、R11、R12、コンデンサC6、熱センサ110a、110bを備えて構成されている。コンデンサC6の第1の端子は、抵抗素子R1と抵抗素子R11との間に接続され、コンデンサC6の第2の端子は整流回路302の負極側の端子に接続されている。
図7において、制御回路307の定電圧端子VDDと整流回路302の負極側の端子との間に抵抗素子R1、抵抗素子R11、熱センサ110aおよび熱センサ110bとが直列接続されている。制御入力端子EXは、抵抗素子R12を介して抵抗素子R1と抵抗素子R11との間に接続されている。図7において、LEDドライバ703は、図4におけるLEDドライバ回路307と比較して、スイッチ素子M1の代わりにコンデンサC11を備えており、コンデンサC11の第1の端子はインダクタL1の第2の端子に接続され、コンデンサC11の第2の端子は整流回路302の負極側の端子に接続されている。インダクタL1の第1の端子は、制御回路307の電源入力端子Vinに接続されている。
図7において、点灯回路701は、上述した図3および図4に示す点灯回路301における加熱保護機能と同等の効果が期待できることは言うまでもない。すなわち、LEDモジュール102への供給電力を制御する制御回路307の制御入力端子EXと整流回路302との間に、LEDモジュール102および口金部7の近傍にそれぞれ配置された少なくとも2つの熱センサ110a、110bを備えることにより、LEDモジュール102および口金部106における温度上昇に応じて熱センサ110a、110bの抵抗値が上昇し、制御回路307の制御入力端子EXに印加される電圧が高くなり、LEDモジュール102への供給電力が抑制されることとなる。この場合に、熱センサ110a、110bとして例えば温感素子であるPTCサーミスタを使用することが考えられる。
また、本発明の実施形態では、図1に示すように、照明装置101の内部に長手方向に配置された基板109の上端および下端にそれぞれ熱センサ110aおよび熱センサ110bを配置した構成について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、後述する図8に示すように、LEDモジュール102の近傍に配置された第一の基板501上に熱センサ110aを配置し、第一の基板501と口金部106との間に挿入された第二の基板502の下端に熱センサ110bを配置しても本発明の実施形態と同等の効果が期待できることはもちろんのことである。
図8は、本発明の第1の実施形態の変形例に係る照明装置101の一部の断面図を含む側面図である。図8に示す照明装置101の構成は、図1に示す照明装置101に比較して、照明装置101の内部に長手方向に配置された基板109の代わりに、LEDモジュール102の近傍に配置された第一の基板501と第一の基板501と口金部106との間に挿入された第二の基板502を備え、さらに、基板109上の電解コンデンサ109aおよび回路部品109b、109cの代わりに、第一の基板501上の電解コンデンサ109aおよび回路部品109b、109cを備え、さらに、基板109の上端および下端に配置された熱センサ110aおよび熱センサ110bの代わりに、第一の基板501上に配置された熱センサ110aおよび第二の基板502上に配置された熱センサ110bを備えたことを特徴とする。
また、熱センサ110a、110bは、配線113a、113bを用いて口金部106周辺に固定してもよく、温度検出対象となる部位の周辺に配置することができれば本発明の実施形態と同様の効果が期待できることは言うまでもなく、例えば、当該部位にテープや接着剤などで貼付したり、ワイヤなどを用いて空中にぶら下げて部位の近傍に配置するようにしてもよい。なお、本発明の実施形態で説明した照明装置101を、照明器具の一部として用いた場合にも本発明の実施形態と同様の効果が期待できることはもちろんのことであり、照明器具として例えば、天井埋め込み型のダウンライト用照明器具やシャンデリア等が考えられるが、少なくとも従来のエジソン型の照明装置が取り付け可能な照明器具であればよく、適用範囲はその限りではない。
さらに、本発明の実施形態では、LEDモジュール102近傍の熱センサ110aおよび口金部106近傍の熱センサ110bの2つの熱センサを備えた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、3つ以上の熱センサを用いても本発明の実施形態と同様の効果が期待できることはもちろんのことである。例えば、電解コンデンサ109aの使用温度が高くなるとLED照明装置101の寿命が短縮されてしまう場合があるが、そのような場合には、電解コンデンサ109aの近傍に熱センサを配置し、電解コンデンサ109aの使用温度が所定温度以上になった場合にLEDモジュール102に供給される電流を低減するように制御しても構わない。その場合は、所定温度として例えば電解コンデンサ109aの温度が85℃を越えないようにキュリー温度が80℃あるいは75℃程度のPTCサーミスタを熱センサとして用いることが可能であることは自明のことである。
さらに、本発明の実施形態では、熱センサとしてPTCサーミスタを利用する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば温度ヒューズなどを採用しても本発明の実施形態と同様の効果が期待できることはもちろんのことである。
またさらに、本発明の実施形態で説明した回路構成はあくまでも一例であり、同等の機能および特性が得られる回路構成であれば接続の順序や回路部品点数が異なっていてもよいことは当然のことである。例えば、整流回路302は全波整流回路の場合について説明したが、半波整流回路を用いてもよいことは言うまでもない。また、LEDモジュール102は72個のLEDを用いた場合について説明したがこれに限定されるものではなく、直列接続数と並列接続数の組み合わせはLED照明装置の所望の照度に応じて変更可能であることはもちろんのことである。
以上詳述したように、本発明に係る照明装置及びそれを用いた照明器具によれば、発光モジュールで発生した熱を放熱させるケースと絶縁部を介して接続された口金部の近傍に温度を検出する温度検出手段を有し、当該温度検出手段により検出された温度が所定の温度を超えたことを検出すると上記発光モジュールに流れる電流を制御する構成としたので、口金部の温度上昇を考慮したLEDモジュールの入力電力制御を行うことが可能となる。さらに、上記絶縁部は、所定の熱伝導率(例えば1〜2W/(K・m))を有する構成としたので、ヒートシンクと口金部を含むLED照明装置全体を放熱機構として機能せしめることが可能となり、良好な照明機能を維持したままで、放熱能力を向上させることが可能となる。
101…照明装置、
102…LEDモジュール、
102a…LED基板、
102b…封止体、
103…LED搭載部材、
104…ケース、
105…絶縁リング、
105a…へり、
106…口金部、
106a,106b,106c…口金部材、
107…グローブ、
108…回路ホルダ、
109…基板、
109a…電解コンデンサ、
109b,109c…回路部品、
110a,110b…熱センサ、
111…絶縁台座、
112a,112b,113a,113b…配線、
301,701…点灯回路、
302…整流回路、
303…調光検出回路、
304…ノイズフィルタ回路、
305…力率改善回路、
306,703…LEDドライバ回路、
307…制御回路、
308…交流電源、
501…第一の基板、
502…第二の基板、
702…温度検出回路。

Claims (11)

  1. 発光素子と、上記発光素子を光源として備える発光モジュールと、上記発光モジュールで発生した熱を放熱させるケースとを備えた照明装置において、
    上記ケースと絶縁部を介して接続された口金部と、
    上記口金部の近傍に配置され、上記口金部の温度を検出する第1の温度検出手段と、
    上記第1の温度検出手段により検出された温度が第1の所定温度を超えたことを検出して当該検出結果を示す制御信号を出力する異常温度検出手段と、
    上記制御信号に基づいて、上記発光モジュールに流れる電流を制御するドライバ回路とを備えたことを特徴とする照明装置。
  2. 上記異常温度検出手段は、上記第1の温度検出手段により検出された上記口金部の温度が上記第1の所定温度を超えるときに、上記ドライバ回路は上記制御信号に基づいて上記発光モジュールに流れる電流を低減することを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 上記発光モジュールの近傍に配置され、上記発光モジュールの温度を検出する第2の温度検出手段をさらに備え、
    上記異常温度検出手段はさらに、上記第2の温度検出手段により検出された温度が第2の所定温度を超えたことを検出して当該検出結果を示す制御信号を出力することを特徴とする請求項1または2記載の照明装置。
  4. 上記異常温度検出手段はさらに、上記第2の温度検出手段により検出された上記発光モジュールの温度が上記第2の所定温度を超えるときに、上記ドライバ回路は上記制御信号に基づいて上記発光モジュールに流れる電流を低減することを特徴とする請求項3記載の照明装置。
  5. 上記絶縁部は、所定の熱伝導率を有することにより上記発光モジュールから発生する熱の一部を放熱することを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載の照明装置。
  6. 上記所定の熱伝導率は、1〜2W/(K・m)であることを特徴とする請求項5記載の照明装置。
  7. 上記第2の所定温度は、上記第1の所定温度よりも高いことを特徴とする請求項3または4記載の照明装置。
  8. 上記第1の所定温度および上記第2の所定温度はそれぞれ、上記第1の温度検出手段のキュリー温度および上記第2の温度検出手段のキュリー温度であることを特徴とする請求項3または4記載の照明装置。
  9. 上記第1の温度検出手段のキュリー温度は、上記第2の温度検出手段のキュリー温度と異なることを特徴とする請求項8記載の照明装置。
  10. 上記第1の温度検出手段のキュリー温度は、上記第2の温度検出手段のキュリー温度と同一であることを特徴とする請求項8記載の照明装置。
  11. 請求項1〜10記載のうちのいずれか1つに記載の照明装置を備えたことを特徴とする照明器具。
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