JP2013169409A - 胎動モニタシステム、胎動モニタ装置 - Google Patents

胎動モニタシステム、胎動モニタ装置 Download PDF

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敏夫 金田
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Abstract

【課題】 妊婦の腹部に衝撃が加わった場合、この衝撃によって胎児に異常が起こることを未然に防ぐことができる胎動モニタシステムを提供する。
【解決手段】 妊婦の腹部に加わる圧力の大きさを検知する検知部と、検知された圧力の大きさに関する情報である検知情報を、胎動によって妊婦の腹部に加わる圧力の大きさに関する予め記録された情報である胎動情報と比較するサーバ装置2を含む胎動モニタシステムを構成する。そして、サーバ装置2を、検知された圧力が腹部の外部から加えられた衝撃によるものか否かを判断する検知情報解析部203を含むように構成する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、妊婦の腹部に加わる圧力をモニタする胎動モニタシステム、胎動モニタ装置に関する。
妊娠した哺乳動物(本明細書では人とする)の腹部に胎児の活動を表す電気信号を発信することができる圧力または加速度検知器を設け、この信号を受信して解析することにより、胎児の状態をモニタリングするモニタの発明がある。このようなモニタは、例えば、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載されたモニタでは、発信された信号を、多種類の胎児の活動に特徴的な予め決定された信号系列と比較することにより、その期間に胎児が行った活動を検知している。特許文献1に記載されたモニタは、胎児の胎動によって胎児の状態が正常であるか否かを検知することを目的としている。
特表平10−511015号
ところで、胎児に異常が生じる原因の一つに、妊婦の腹部に外部から衝撃が加わったことあげられる。特許文献1記載の発明では、腹部に衝撃が加わった直後に胎児に異常が生じた場合であれば衝撃が原因で胎児に異常が生じたと推定することができる。
しかし、衝撃が原因で発生する胎児の異常は、衝撃が加わってから直ちに発生するとは限らない。特許文献1記載の発明では、衝撃が加わってから胎児の異常が検知されるまでに日時が経過している場合には、異常の発生と外部から加わった衝撃との因果関係を明らかにすることができない。
また、腹部に衝撃が加わった時点で胎児の状態を専門医が確認することにより、胎児に異常が発生することを未然に防ぐことができることが考えられる。しかし、特許文献1記載の発明では、衝撃が加わった後、直ちに胎児に異常が生じる可能性を検知することはできない。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、外部から衝撃が腹部に加わったことと、胎児の異常との因果関係を推定する根拠となり、衝撃が加わった場合、この衝撃によって胎児に異常が起こることを未然に防ぐことができる胎動モニタシステム、胎動モニタ装置を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するため、本発明の一態様の胎動モニタシステムは、被検知体の腹部を含む範囲を覆い、腹部に加わる圧力の大きさを検知する検知部と、前記検知部によって検知された圧力の大きさに関する情報である検知情報を、胎動によって前記被検知体の腹部に加わる圧力の大きさに関する予め記録された情報である胎動情報と比較する情報比較部と、前記情報比較部による比較の結果により、前記検知部によって検知された圧力が前記腹部の外部から加えられた衝撃によるものか否かを判断する衝撃判断部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様の胎動モニタシステムは、前記検知部が、腹部に加わる圧力の大きさと共に、該圧力が加わった腹部の位置を検知し、前記検知情報は、前記検知部によって検知された圧力の大きさと共に、該圧力が加わった腹部の位置に関する情報を含み、前記胎動情報は、胎動によって前記被検知体の腹部に加わる圧力の大きさと共に、前記圧力が加わる位置に関する予め記録された情報を含むことが望ましい。
本発明の一態様の胎動モニタシステムは、前記検知情報を記録しておく検知情報記録部を含み、該検知情報記録部は、前記腹部に圧力が加わった時刻を前記検知情報と共に記録することが望ましい。
本発明の一態様の胎動モニタシステムは、前記胎動情報が、胎動によって前記被検知体の腹部に加わる圧力の発生周期に関する情報を含むことが望ましい。
本発明の一態様の胎動モニタシステムは、前記検知部が、感圧性シートを備えることが望ましい。
本発明の一態様の胎動モニタシステムは、前記情報比較部による比較の結果により、胎児に異常が生じたか否かを判断する異常判断部をさらに備え、前記衝撃判断部により、前記検知部によって検知された圧力が前記腹部の外部から加えられた衝撃によるものであると判断された後、前記異常判断部は、胎児に異常が生じたと判断する際の判断基準を修正することが望ましい。
本発明の一態様の胎動モニタシステムは、前記検知部が、被検知体に衣服を介して取り付けられ、前記検知情報を送信する送信部を備え、前記情報比較部は、前記検知情報を受信する受信部を備えることが望ましい。
本発明の一態様の胎動モニタ装置は、腹部に加わる圧力の大きさに関する情報である検知情報を受信する受信部と、前記検知情報と、胎動によって前記被検知体の腹部に加わる圧力の大きさに関する予め記録された情報である胎動情報と比較する情報比較部と、
前記情報比較部による比較の結果により、前記検知部によって検知された圧力が前記腹部の外部から加えられた衝撃によるものか否かを判断する衝撃判断部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様の胎動モニタ装置は、前記検知情報及び前記胎動情報が、前記圧力が加わった腹部の位置をさらに含むことが望ましい。
本発明の一態様の胎動モニタ装置は、前記検知情報が、腹部に加わる圧力の大きさと共に、該圧力が加わった腹部の位置に関する情報を含み、前記胎動情報は、腹部に加わる圧力の大きさと共に、該圧力が加わった腹部の位置に関する予め記録された情報を含むことが望ましい。
本発明の一態様の胎動モニタ装置は、前記検知情報を記録しておく検知情報記録部を含み、該検知情報記録部は、前記腹部に圧力が加わった時刻を前記検知情報と共に記録することが望ましい。
本発明の一態様の胎動モニタ装置は、前記胎動情報が、前記圧力の発生周期に関する情報を含むことが望ましい。
このような本発明によれば、胎児の胎動によって生じた圧力と外部から加えられた圧力とを区別し、腹部に外部から衝撃が加わったことを正確に検知することができる。このため、外部から衝撃が腹部に加わったことと、胎児の異常との因果関係を推定する根拠となる情報を提供し、衝撃が加わった場合、この衝撃によって胎児に異常が起こることを未然に防ぐことができる。
また、本発明は、圧力の大きさに加えて圧力が加わった位置に関する情報を用いているので、胎児の胎動と外部から加わった衝撃とをより正確に区別することができる。
また、本発明は、検知情報を時刻と共に記録することにより、胎児に異常が生じた場合、外部から衝撃が加わったこととの因果関係を推測することができる。
また、本発明は、腹部に加わる圧力の発生周期に関する情報を胎動情報とすることにより、より正確に胎児の胎動と外部から加わった衝撃とを区別することができる。
また、本発明は、感圧シートを使って検知部を構成することにより、検知部を衣服と一体的に構成しやすくすることができる。
また、本発明は、腹部に衝撃が加わった後に胎児に異常が生じたと判断する際の判断基準を修正することにより、衝撃が加わった後には胎児の異常の検知感度を高めることができる。
本発明の一実施形態のモニタシステムを説明するための図である。 図1に示した検知部を説明するための図である。 図1に示した検知部の機能ブロック図である。 図1に示したサーバ装置を説明するための機能ブロック図である。 図4に示した胎動情報保存部に保存されている胎動情報を例示した図である。 本発明の一実施形態の、胎動の種別と圧力の発生周期とを対応付けた胎動情報を例示した図である。 本発明の一実施形態の胎動モニタ装置の動作を説明するための図である。
(1)モニタシステム、モニタ装置
以下、本発明の一実施形態の胎動モニタシステムを説明する。なお、本実施形態で示す図において、同一の符号は同一の部材を示し、同一の部材のうち、先の図面で説明した同一部材の説明を後の図面で表された部材の説明に代える場合もある。
図1は、本実施形態の胎動モニタシステムを説明するための図である。本実施形態のモニタシステムは、被検知体(以下、妊婦Wと記す)の腹部を含む範囲を覆い、腹部に加わる圧力の大きさと、圧力が加わった位置を検知する検知部1を含んでいる。検知部1は、感圧部103と信号送受信部101と圧力信号処理部104とによって構成されている。検知部1の構成については後述するものとする。
また、本実施形態のモニタシステムは、検知部1によって検知された圧力の大きさ及び位置に関する情報(以下、検知情報と記す)を受信するサーバ装置2を含んでいる。サーバ装置2では、検知情報を、胎動によって妊婦Wの腹部に加わる圧力の大きさ及び位置に関する予め記録された情報(以下、胎動情報と記す)と比較し、比較の結果により、検知部1によって検知された圧力が腹部の外部から加えられた衝撃によるものか否かを判断する処理が行われる。なお、本実施形態では、サーバ装置2が胎動モニタ装置として機能する。
検知部1とサーバ装置2とは、ネットワークNを介して互いに信号を送受信できるよう構成されている。信号を送受信するために、検知部1には信号送受信部101が設けられている。また、検知部1は、妊婦Wの腹部に巻き回された帯部3に取り付けられている。本実施形態の帯部3は、伸縮性を有する帯状の布であり、妊婦の腹部を支持するサポータとしても機能するものとする。本実施形態では、このような帯部3を、妊婦Wの衣服の一つとみなす。
なお、本実施形態は、検知部1を帯部3に取り付ける構成に限定されるものではない。すなわち、検知部1が取り付けられる衣服は、妊婦Wの腹部に加わる圧力が検知できる部位を覆うものであれば他のものであってもよい。他の衣服の例としては、例えば、ガードルやパンツ、エプロン等が考えられる。
更に、衣服には検知部1の位置を妊婦Wの腹部に合わせるための目印が付けられていてもよい。検知部1を帯部3に取り付ける構成の場合,帯をへその位置に合わせることが可能なマーカーを帯部3上に設ける構成が考えられる。
更に、衣服には妊婦Wの腹部の位置を特定することが可能なセンサ、例えばマイクロフォン等が付けられていてもよい。妊婦Wの腹部の位置を特定する方法としては、マイクロフォンにより採取された妊婦Wの心音や脈音から特定する方法が考えられる。
本実施形態は、検知部1を衣服に設けたことにより、妊婦への負担が少なくすることができる。また、検知部1を衣服に設けるためには、感圧部103を感圧シートとすることが好ましい。なお、感圧シートについては、例えば、WO2008/032661の公報に記載されているように公知であるから、これ以上の説明を省く。
(2)検知部
次に、図1に示した検知部1の構成を、より詳細に説明する。
図2(a)、(b)は、検知部1を説明するための図である。検知部1は、図1に示したように、妊婦Wに帯部3を介して取り付けられる感圧部103、感圧部103によって出力された信号から検知情報を生成する圧力信号処理部104を備えている。検知情報は、信号送受信部101からサーバ装置2に送信される。
感圧部103は、シート状の部材であって、形状の歪みによって電気抵抗が変化する感圧シートである。感圧部103の歪みは、感圧部103に加わった力と相関があることが明らかである。このため、感圧シートによれば、感圧シートの電気抵抗を示す電気信号から、感圧シートに加わった圧力を検知することができる。
図2(a)に示したように、本実施形態では、感圧部103が、x方向に延びる複数の電極102aとy方向に延びる複数の電極102bとを備えている。複数の電極102aは各々y座標(y1,y2,y3…)に対応し、複数の電極102bは各々x座標(x1,x2,x3…)に対応する。そして、電極102a、102bはメッシュ状に配列されていて、その交点から出力される電圧信号の大きさをマッピングすると、感圧部103上における圧力の分布を検知することができる。
図2(b)は、このようにして得られる圧力の分布を例示した図である。図2(b)では、圧力の大きさを等圧線で示していて、網かけの濃度が濃いほど高い圧力が感知されたことを表している。本実施形態では、このような構成により、圧力の大きさのみならず、その位置までも検知することができる。
図3は、検知部1を説明するための機能ブロック図である。検知部1は、図1に示したように、感圧部103と、感圧部103から出力された電圧信号を処理する圧力信号処理部102と、信号送受信部101と、を備えている。本実施形態では、例えば、感圧部103から出力された電圧信号を、電圧信号が検知された位置を示す座標と対応付ける。そして座標及び電圧の大きさを検知情報として信号送受信部101から送信する。
(3)サーバ装置
図4は、図1に示したサーバ装置2を説明するための機能ブロック図である。サーバ装置2は、検知部1から検知情報を受信する信号送受信部202と、多数の胎動情報が保存されている胎動情報保存部201と、検知情報と胎動情報とを比較して、検知部1によって検知された圧力が腹部の外部から加えられた衝撃によるものか否かを判断する検知情報解析部203と、検知情報及び検知情報解析部203の解析結果が記録される検知情報記録用メモリ204と、を含んでいる。
信号送受信部202は、信号送受信部101から検知情報を受信する。受信された検知情報は、検知情報解析部203に入力される。検知情報解析部203は、入力された検知情報を、圧力が検知された際の時刻とともに検知情報記録用メモリ204に記録する。検知情報を記録することによって得られる圧力の経時的な変化が、胎動情報保存部201に蓄積されている胎動情報と比較される。
検知情報解析部203は、検知情報と胎動情報との相関を求め、その相関が予め設定されている閾値よりも大きい場合、検知部1によって検知された圧力が、相関の大きい胎動情報が示す胎動または衝撃を示すものと判断する。
また、検知情報解析部203は、判断の結果、検知部1によって検知された圧力が胎児にとって望ましくない情報を示すか否か判断する。そして、胎児にとって望ましくない圧力が検知されたと判断した場合、解析結果を信号送受信部202から医師等の予め定められている通知先に送信する。
図5(a)〜(d)は、図4に示した胎動情報保存部201に保存されている胎動情報を例示した図である。本実施形態の胎動情報は、不特定多数の妊婦について、腹部に加わる圧力を実測し、この圧力の時間的変化と胎児の胎動との関係を対応付けた情報である。図5(a)〜(d)の全てにおいて、縦軸は圧力の大きさを、横軸は時間を示している。
また、図5(a)〜(d)は、いずれも、図2に示した座標の1点についての情報である。本実施形態では、胎動情報を、その胎動情報が得られる座標(位置)と共に記憶する。そして、例えば、腹部の所定の面積に含まれる複数の座標についての胎動情報を1セットとする。そして、このセットごとに胎動の種別や衝撃の種別と対応付けるようにしてもよい。
図5(a)は、胎児が内部から腹部を蹴った場合の胎動情報の例である。図5(b)は、胎児が子宮内で体全体を動かす動作(ローリング)をした場合の胎動情報の例である。図5(c)は、胎児がしゃっくりをした場合の胎動情報の例である。なお、このような胎動情報を使った胎動の検出は、例えば、WO2006/082977の公報に記載されているように公知であるから、これ以上の説明を省く。
図5(d)は、胎動ではなく、腹部に外部から衝撃が加わった場合に検知される圧力を示している。図5(d)に示した情報は胎動を示すものではないが、このような情報も本実施形態では胎動情報保存部201に保存することから、図5(d)に示した情報をも胎動情報と記す。
なお、本実施形態の胎動情報は、当然のことながら、図5(a)〜(d)に示した例に限定されるものではない。すなわち、上記した例では、外部から加わった圧力の胎動情報を胎動情報保存部201に保存するようしている。しかし、外部から加わる圧力には様々な態様が予想されるため、胎児の胎動に関する情報だけを胎動情報とし、胎動情報のいずれとも相関がない圧力を外部から加わった圧力と判断するようにしてもよい。
胎動を示す胎動情報だけを胎動情報とする構成は、以下の点を利用して実現することができる。すなわち、胎動によって腹部に生じる圧力の強度、周期はほぼ一定であり、圧力が生じる位置も子宮付近に限られる。一方、外部衝撃は、周期性がなく、圧力の強度が胎動情報に含まれる圧力の強度と大きく異なる。また、圧力が加わる位置が子宮付近に限られない。
また、例えば、胎児が腹部を蹴ったことを示す胎動情報は、図5(a)に限定されるものではなく、その位置や振幅が様々なものが含まれる。また、外部から腹部に衝撃が加わったことを示す胎動情報は、図5(d)に限定されるものではなく、その位置や振幅が様々なものが含まれる。そして、圧力が加わった位置や振幅の値には、胎児に異常が生じたと判断する際の判断基準(閾値)が設定されている。位置または振幅が閾値を超えている胎動情報は、胎児にとって望ましくない、つまり胎児に異常が生じた可能性があることを示唆する胎動情報である。
また、位置または振幅の閾値は、常に一定の値に限定されるものではない。
例えば、検知情報解析部203は、検知部1によって検知された圧力が腹部の外部から加えられた衝撃によるものであると判断した後、閾値を修正するようにしてもよい。このとき、異常がより検出されやすくなるように閾値を修正すれば、本実施形態は、腹部に衝撃が加わった後に生じる異常を発見しやすくすることができる。
すなわち、閾値は、厳格であるほど、胎児の異常が正確に検知できるというメリットがある反面、誤認識が多くなるというデメリットもある。このため、本実施形態で閾値を緩やかにする。一方、外部衝撃が加わった後は胎児に異常が発生する可能性が高くなることを考慮して、閾値をより厳しくすることが好ましい。
例えば、正常なローリングであると判断される検知情報の振幅の閾値がA1であったとすると、本実施形態では、腹部に外部衝撃が加わった後、閾値A1を閾値A2(A1>A2)に変更する。このようにすれば、胎児のローリングのわずかな変化をも検知して、異常を早期に発見することが可能になる。
さらに、本実施形態は、胎動情報として圧力の大きさと圧力が生じた位置とだけを採用するものに限定されるものではない。例えば、胎動によって妊婦Wの腹部に加わる圧力の発生周期に関する情報をも含むようにしてもよい。
図6は、胎動の種別と圧力の発生周期とを対応付けた胎動情報を例示した図である。図6の縦軸は圧力の大きさ(検知情報の電圧レベル)を示し、横軸はその発生周期を示している。図中にpの符号を付して示した一点鎖線はローリングを示し、oの符号を付して示した実線は胎児が腹部を蹴った場合に得られる胎動を示す。また、qの符号を付して示した破線は胎児がしゃっくりをした場合に得られる胎動を示し、rの符号を付して示した太線の実線が、腹部に外部から加わった圧力の発生周期を示している。
図6に示した圧力の発生周期を胎動情報として使用した場合でも、検知情報解析部203は、検知情報記録用メモリ204に記録された検知情報から圧力と周期との関係を得る。そして、この関係を図6に示した胎動情報と比較し、検知情報に該当する胎動情報を判断する。
(3)胎動モニタ装置の動作
図7は、以上説明した本実施形態のサーバ装置2によって行われる動作を説明するためのフローチャートである。
本実施形態では、サーバ装置2において、先ず、検知情報が受信され、検知情報記録用メモリ204に記録される(ステップS701)。この結果、図2に示した感圧部103上の複数の座標について、加わった圧力の経時的な変化が記録される。検知情報解析部203は、検知情報記録用メモリ204に記録された検知情報を胎動情報と比較する(ステップS702)。そして、検知情報と相関の強い、胎児の胎動を示す胎動情報が胎動情報保存部201に保存されているか否か判断する(ステップS703)。
検知情報解析部203は、胎児の胎動を示す胎動情報のうち、検知情報と相関の大きい胎動情報が胎動情報保存部201に保存されていた場合(ステップS703:Yes)、検知情報が胎児の胎動を示すものと判断する。さらに、検知情報の位置、振幅、または周期を予め設定されている閾値と比較し、胎動が胎児の異常を検知するものであるか否か判断する(ステップS704)。胎児の異常が検知されなかった場合(ステップS704:Yes)、検知情報解析部203は、胎動が正常なものであると判断する。
また、検知情報解析部203は、胎動が胎児の異常を示すものであると判断された場合(ステップS704:No)、信号送受信部202を制御して、胎動の異常を外部に通知させる(ステップS707)。続いて、胎動の異常が検知されたこと、異常を示す検知情報、検知情報を受信した時刻を対応付けて検知情報記録用メモリ204に記録する(ステップS708)。
また、検知情報解析部203は、検知情報と相関の大きい胎動を示す胎動情報がなかった場合(ステップS703:No)、胎動情報のうち、外部から加わった衝撃(図中に外部衝撃と記す)を示す胎動情報と検知情報とを比較する(ステップS705)。そして、検知情報と相関の強い胎動情報が胎動情報保存部201に保存されているか否か判断する。
検知情報解析部203は、外部衝撃を示す胎動情報のうち、検知情報と相関の大きい胎動情報が胎動情報保存部201に保存されていた場合(ステップS705:Yes)、検知情報が外部衝撃を示すものと判断する。さらに、検知情報の位置、振幅、または周期を予め設定されている閾値と比較し、検知情報が閾値の範囲内にあるか否か判断する(ステップS706)。外部衝撃が閾値の範囲内であれば、検知情報解析部203は、外部衝撃が胎児の異常の原因になり得ないと判断する(ステップS706:Yes)。
また、検知情報解析部203は、外部衝撃が閾値以上の強さであると判断された場合(ステップS706:No)、信号送受信部202を制御して、妊婦の腹部に強い外部衝撃が加わったことを外部に通知させる(ステップS707)。続いて、腹部に強い外部衝撃が加わったことが検知されたこと、外部衝撃を示す検知情報、検知情報を受信した時刻を対応付けて検知情報記録用メモリ204に記録する(ステップS708)。
なお、本実施形態の胎動モニタ方法は、以上のフローチャートの処理に限定されるものではない。例えば、消費電力低減のため、外部衝撃が検知された直後の検知情報のみを胎動情報と比較して胎児の異常を検知するものであってもよい。
また、本実施形態は、人間の妊婦に適用されるものに限定されるものでなく、胎生動物全般に適用することができる。
さらに、本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、特許請求の範囲により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画され得る。
以上説明した本実施形態によれば、胎児に異常が生じた場合の他、妊婦の腹部に胎児の異常の原因となり得る程の強い外部衝撃が加わったことを直ちに医師に通知することができる。このため、医師が妊婦の状態を確認し、必要に応じて来院を促す等することにより、直ちに異常が生じないまでも、後に起こり得る胎児の異常を未然に防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、腹部に胎児の異常が生じ得る程の衝撃が加わった場合、衝撃の程度と時刻とを記録しておくことができる。このため、後に胎児に異常が生じた場合、異常が生じた原因となり得る衝撃を特定、あるいは推定することが可能になる。このような構成は、胎児に異常が生じた場合、異常と衝撃との間に因果関係があることを主張する根拠となるから、衝撃を加えた者に対して賠償を請求する場合等に使用することができる。
本発明は、医師が妊婦の腹部に加わる圧力をモニタするシステムに適用することができる。また、腹部に加わった衝撃と胎児の異常との因果関係を推定する根拠となる情報を得て、妊婦に衝撃を加えた者に対する賠償請求等をする際の根拠とすることができる。
1 検知部
2 サーバ装置
3 帯部
101,202 信号送受信部
102 圧力信号処理部
102a,102b 電極
103 感圧部
104 圧力信号処理部
201 胎動情報保存部
203 検知情報解析部
204 検知情報記録用メモリ

Claims (12)

  1. 被検知体の腹部を含む範囲を覆い、腹部に加わる圧力の大きさを検知する検知部と、
    前記検知部によって検知された圧力の大きさに関する情報である検知情報を、胎動によって前記被検知体の腹部に加わる圧力の大きさに関する予め記録された情報である胎動情報と比較する情報比較部と、
    前記情報比較部による比較の結果により、前記検知部によって検知された圧力が前記腹部の外部から加えられた衝撃によるものか否かを判断する衝撃判断部と、
    を備えることを特徴とする胎動モニタシステム。
  2. 前記検知部は、腹部に加わる圧力の大きさと共に、該圧力が加わった腹部の位置を検知し、
    前記検知情報は、前記検知部によって検知された圧力の大きさと共に、該圧力が加わった腹部の位置に関する情報を含み、
    前記胎動情報は、胎動によって前記被検知体の腹部に加わる圧力の大きさと共に、前記圧力が加わる位置に関する予め記録された情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の胎動モニタシステム。
  3. 前記検知情報を記録しておく検知情報記録部を含み、該検知情報記録部は、前記腹部に圧力が加わった時刻が前記検知情報と共に記録されることを特徴とする請求項1または2に記載の胎動モニタシステム。
  4. 前記胎動情報は、胎動によって前記被検知体の腹部に加わる圧力の発生周期に関する情報を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の胎動モニタシステム。
  5. 前記検知部は、感圧性シートを備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の胎動モニタシステム。
  6. 前記情報比較部による比較の結果により、胎児に異常が生じたか否かを判断する異常判断部をさらに備え、
    前記衝撃判断部により、前記検知部によって検知された圧力が前記腹部の外部から加えられた衝撃によるものであると判断された後、前記異常判断部は、胎児に異常が生じたと判断する際の判断基準を修正することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の胎動モニタシステム。
  7. 前記検知部は、被検知体に衣服を介して取り付けられ、前記検知情報を送信する送信部を備え、
    前記情報比較部は、前記検知情報を受信する受信部を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の胎動モニタシステム。
  8. 腹部に加わる圧力の大きさに関する情報である検知情報を受信する受信部と、
    前記検知情報と、胎動によって前記被検知体の腹部に加わる圧力の大きさに関する予め記録された情報である胎動情報と比較する情報比較部と、
    前記情報比較部による比較の結果により、前記検知部によって検知された圧力が前記腹部の外部から加えられた衝撃によるものか否かを判断する衝撃判断部と、
    を備えることを特徴とする胎動モニタ装置。
  9. 前記検知情報及び前記胎動情報が、前記圧力が加わった腹部の位置をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の胎動モニタ装置。
  10. 前記検知情報は、腹部に加わる圧力の大きさと共に、該圧力が加わった腹部の位置に関する情報を含み、
    前記胎動情報は、腹部に加わる圧力の大きさと共に、該圧力が加わった腹部の位置に関する予め記録された情報を含むことを特徴とする請求項9に記載の胎動モニタ装置。
  11. 前記検知情報を記録しておく検知情報記録部を含み、該検知情報記録部は、前記腹部に圧力が加わった時刻が前記検知情報と共に記録されることを特徴とする請求項10に記載の胎動モニタ装置。
  12. 前記胎動情報は、前記圧力の発生周期に関する情報を含むことを特徴とする請求項10または11に記載の胎動モニタ装置。
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