JP2013163516A - Non-pneumatic tire - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、使用に際し内部に加圧空気の充填が不要な非空気入りタイヤに関するものである。 The present invention relates to a non-pneumatic tire that does not need to be filled with pressurized air when used.
内部に加圧空気が充填されて用いられる従来の空気入りタイヤでは、パンクの発生は構造上不可避的な問題となっている。
このような問題を解決するために近年では、例えば下記特許文献1に示されるような、車軸に取り付けられる取り付け体と、該取り付け体をタイヤ径方向の外側から囲繞するリング状体と、これらの取り付け体とリング状体との間にタイヤ周方向に沿って複数配設された連結部材と、を備える非空気入りタイヤが提案されている。
In a conventional pneumatic tire that is used while being filled with pressurized air, the occurrence of puncture is an unavoidable problem in structure.
In order to solve such a problem, in recent years, for example, as shown in Patent Document 1 below, an attachment body attached to an axle, a ring-like body surrounding the attachment body from the outside in the tire radial direction, and these There has been proposed a non-pneumatic tire including a plurality of connecting members disposed along the tire circumferential direction between an attachment body and a ring-shaped body.
しかしながら、従来の非空気入りタイヤでは、その組み立てに際し、複数の連結部材それぞれの両端部を、リング状体や取り付け体に各別に連結する必要があり、製造時間がかかるだけでなく、軽量化する上でも阻害要因となっていた。 However, in the conventional non-pneumatic tire, it is necessary to connect both ends of each of the plurality of connecting members to the ring-shaped body and the attachment body separately in the assembly thereof, which not only takes manufacturing time but also reduces the weight. It was also a hindrance.
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、容易に組み立てることが可能で、重量も抑えることができる非空気入りタイヤを提供することを目的とする。 The present invention has been made in consideration of such circumstances, and an object of the present invention is to provide a non-pneumatic tire that can be easily assembled and can also be reduced in weight.
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の非空気入りタイヤは、車軸に取り付けられる取り付け体と、該取り付け体に外装される内筒体、および該内筒体をタイヤ径方向の外側から囲繞する外筒体を備えるリング部材と、前記内筒体と前記外筒体との間にタイヤ周方向に沿って複数配設されるとともに、これらの両筒体同士を相対的に弾性変位自在に連結する連結部材と、を備え、前記リング部材および複数の前記連結部材は、互いに異なる材質で一体に形成されていることを特徴とする。 In order to solve the above-described problems and achieve such an object, a non-pneumatic tire of the present invention includes an attachment body attached to an axle, an inner cylinder body mounted on the attachment body, and the inner cylinder body A ring member having an outer cylinder that surrounds the outer side of the tire in the radial direction of the tire and a plurality of ring members disposed along the tire circumferential direction between the inner cylinder and the outer cylinder, And a ring member and a plurality of the connecting members are integrally formed of different materials.
ここで、前記連結部材は、前記両筒体同士を連結する第1弾性連結板および第2弾性連結板を備え、前記第1弾性連結板のうち、前記外筒体に連結された一端部は、前記内筒体に連結された他端部よりもタイヤ周方向の一方側に位置し、前記第2弾性連結板のうち、前記外筒体に連結された一端部は、前記内筒体に連結された他端部よりもタイヤ周方向の他方側に位置し、前記第1弾性連結板は、一のタイヤ幅方向位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されるとともに、前記第2弾性連結板は、前記一のタイヤ幅方向位置とは異なる他のタイヤ幅方向位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されてもよい。 Here, the connecting member includes a first elastic connecting plate and a second elastic connecting plate that connect the cylinders to each other, and one end of the first elastic connecting plate connected to the outer cylinder is The one end of the second elastic connecting plate connected to the outer cylinder is located on one side in the tire circumferential direction with respect to the other end connected to the inner cylinder, and the one end connected to the outer cylinder is connected to the inner cylinder. Positioned on the other side in the tire circumferential direction with respect to the connected other end, a plurality of the first elastic coupling plates are arranged along the tire circumferential direction at one tire width direction position, and the second elastic coupling A plurality of plates may be arranged along the tire circumferential direction at other tire width direction positions different from the one tire width direction position.
また、前記リング部材は、タイヤ幅方向の一方側に位置する一方側分割リング部材と、タイヤ幅方向の他方側に位置する他方側分割リング部材と、に分割され、前記一方側分割リング部材は、前記第1弾性連結板と一体に形成され、前記他方側分割リング部材は、前記第2弾性連結板と一体に形成されてもよい。 The ring member is divided into a one-side divided ring member located on one side in the tire width direction and a second-side divided ring member located on the other side in the tire width direction, and the one-side divided ring member is The first elastic connecting plate may be formed integrally, and the other split ring member may be formed integrally with the second elastic connecting plate.
さらに、前記一方側分割リング部材および第1弾性連結板、並びに前記他方側分割リング部材および第2弾性連結板はそれぞれ、鋳造若しくは射出成形により一体に形成されてもよい。 Further, the one side split ring member and the first elastic connecting plate, and the other side split ring member and the second elastic connecting plate may be integrally formed by casting or injection molding, respectively.
また、1つの前記連結部材における第1弾性連結板および第2弾性連結板の各一端部は、前記外筒体の内周面において、タイヤ幅方向の位置を互いに異ならせて、タイヤ周方向における同一の位置に連結され、該連結部材は、このタイヤをタイヤ幅方向から見たタイヤ側面視で、タイヤ径方向に沿って延在し、かつ前記各一端部を通る仮想線に対して線対称に形成されてもよい。 Further, each one end portion of the first elastic connecting plate and the second elastic connecting plate in the one connecting member has a different position in the tire width direction on the inner peripheral surface of the outer cylindrical body, so The connecting members are connected to the same position, and the connecting members are symmetrical with respect to an imaginary line extending in the tire radial direction and passing through the one end portions in a tire side view when the tire is viewed from the tire width direction. May be formed.
この発明によれば、容易に組み立てることが可能で、重量も抑えることができる。 According to this invention, it can be easily assembled and the weight can be reduced.
以下、本発明に係る非空気入りタイヤの一実施形態を図1から図4を参照しながら説明する。
この非空気入りタイヤ1は、図示されない車軸に取り付けられる取り付け体11と、取り付け体11に外装される内筒体12、および内筒体12をタイヤ径方向の外側から囲繞する外筒体13を備えるリング部材14と、内筒体12と外筒体13との間にタイヤ周方向に沿って複数配設されるとともに、これらの両筒体12、13同士を相対的に弾性変位自在に連結する連結部材15と、外筒体13の外周面側にその全周にわたって配設されたトレッド部材16と、を備えている。
Hereinafter, an embodiment of a non-pneumatic tire according to the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 4.
The non-pneumatic tire 1 includes an
ここで、取り付け体11、内筒体12、外筒体13、およびトレッド部材16はそれぞれ、共通軸と同軸に配設されている。以下、この共通軸を軸線Oといい、この軸線Oに沿う方向をタイヤ幅方向Hといい、該軸線Oに直交する方向をタイヤ径方向といい、該軸線O回りに周回する方向をタイヤ周方向という。なお、取り付け体11、内筒体12、外筒体13、およびトレッド部材16は、タイヤ幅方向Hの中央部が互いに一致させられて配設されている。
Here, the
リング部材14のうち、外筒体13は内筒体12よりもタイヤ幅方向Hの大きさ、つまり幅が大きくなっている。また、内筒体12の内周面には、タイヤ径方向の内側に向けて突出するとともにタイヤ幅方向Hの全長にわたって延びる突条部12aが、タイヤ周方向に間隔をあけて複数配設されている。
Of the
取り付け体11は、図1および図2に示されるように、前記車軸の先端部が装着される装着筒部17と、装着筒部17をタイヤ径方向の外側から囲繞する外リング部18と、装着筒部17と外リング部18とを連結する複数のリブ19と、を備えている。
装着筒部17、外リング部18、およびリブ19は例えばアルミニウム合金等の金属材料で一体に形成されている。装着筒部17および外リング部18はそれぞれ、円筒状に形成され前記軸線Oと同軸に配設されている。複数のリブ19は、前記軸線Oを基準とする点対称に配置されている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
The
外リング部18の外周面には、タイヤ径方向の内側に向けて窪み、かつタイヤ幅方向Hに延びるキー溝部18aがタイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。キー溝部18aは、外リング部18の外周面において、タイヤ幅方向Hの両端のうちの一方側にのみ開口し他方側は閉じている。これらのキー溝部18aに、リング部材14における内筒体12の突条部12aが各別に嵌合している。
なお、キー溝部18aを画成する壁面のうち、タイヤ周方向で互いに対向する一対の側壁面と底壁面とは直角をなしている。また、突条部12aの外表面のうち、内筒体12の内周面から立ち上がる一対の側壁面と、タイヤ径方向の内側を向く頂壁面と、は直角をなしている。突条部12aおよびキー溝部18aのタイヤ周方向の大きさは互いに同等になっている。
A plurality of
Of the wall surfaces defining the
ここで、外リング部18におけるタイヤ幅方向Hの一方側の端縁において、キー溝部18aと対応する位置に、タイヤ幅方向Hの他方側に向けて窪み、かつ板材28が嵌め込まれる凹部18bが形成されている。板材28には貫通孔が形成されていて、凹部18bを画成する壁面のうち、タイヤ幅方向Hの一方側を向く壁面に、該凹部18bに嵌め込まれた板材28の貫通孔に連通する雌ねじ部が形成されている。なお、これらの雌ねじ部および貫通孔はタイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。
Here, at the edge of one side in the tire width direction H in the
そして、リング部材14は、内筒体12が取り付け体11に外嵌され、かつ突条部12aがキー溝部18aに嵌合された状態で、凹部18bに嵌め込んだ板材28の貫通孔を通してボルトを雌ねじ部にねじ込むことにより、取り付け体11に固定されている。この状態において、突条部12aは、板材28と、凹部18bを画成する壁面のうち、タイヤ幅方向Hの他端に位置して一方側を向く他端壁面と、によりタイヤ幅方向Hに挟み込まれている。
なお、外リング部18において、タイヤ周方向で隣り合うキー溝部18a同士の間に位置する部分には、タイヤ径方向に貫通する肉抜き孔がタイヤ幅方向Hに間隔をあけて複数配置されてなる孔列18cが、タイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。また、リブ19にも、タイヤ幅方向Hに貫通する肉抜き孔19aが形成されている。
Then, the
In the
トレッド部材16は円筒状に形成され、リング部材14の外筒部13の外周面側を全域にわたって一体に覆っている。トレッド部材16は、例えば、天然ゴムまたは/およびゴム組成物が加硫された加硫ゴム、あるいは熱可塑性材料等で形成されている。熱可塑性材料として、例えば熱可塑性エラストマー若しくは熱可塑性樹脂等が挙げられる。熱可塑性エラストマーとしては、例えばJIS K6418に規定されるアミド系熱可塑性エラストマー(TPA)、エステル系熱可塑性エラストマー(TPC)、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、スチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)、ウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)、熱可塑性ゴム架橋体(TPV)、若しくはその他の熱可塑性エラストマー(TPZ)等が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、例えばウレタン樹脂、オレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂、若しくはポリアミド樹脂等が挙げられる。なお、耐摩耗性の観点ではトレッド部材16を加硫ゴムで形成するのが好ましい。
The
連結部材15は、リング部材14における内筒体12と外筒体13とを互いに連結する第1弾性連結板21および第2弾性連結板22を備えている。
連結部材15は、第1弾性連結板21が一のタイヤ幅方向Hの位置にタイヤ周方向に沿って複数配置され、かつ第2弾性連結板22が前記一のタイヤ幅方向Hの位置とは異なる他のタイヤ幅方向Hの位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されるように、タイヤ周方向に沿って複数(図示の例では60個)設けられている。
すなわち、複数の第1弾性連結板21は、タイヤ幅方向Hにおける同一の位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されるとともに、複数の第2弾性連結板22は、第1弾性連結板21からタイヤ幅方向Hに離れた同一のタイヤ幅方向Hの位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されている。
The connecting
The connecting
That is, the plurality of first
なお、複数の連結部材15は、リング部材14における内筒体12と外筒体13との間において、前記軸線Oを基準に互いに点対称となる位置に各別に配置されている。また、全ての連結部材15は互いに同形同大となっている。さらに、連結部材15の幅は外筒体13の幅より小さくなっている。
そして、タイヤ周方向で隣り合う第1弾性連結板21同士は互いに非接触とされ、タイヤ周方向で隣り合う第2弾性連結板22同士も互いに非接触となっている。さらに、タイヤ幅方向Hで隣り合う第1弾性連結板21および第2弾性連結板22同士も互いに非接触となっている。
なお、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22それぞれの幅は互いに同等になっている。また、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22それぞれの厚さも互いに同等になっている。
Note that the plurality of connecting
The first
In addition, the width | variety of each of the 1st
ここで、第1弾性連結板21のうち、外筒体13に連結された一端部21aは、内筒体12に連結された他端部21bよりもタイヤ周方向の一方側に位置し、第2弾性連結板22のうち、外筒体13に連結された一端部22aは、内筒体12に連結された他端部22bよりもタイヤ周方向の他方側に位置している。
また、1つの連結部材15における第1弾性連結板21および第2弾性連結板22の各一端部21a、22aは、外筒体13の内周面において、タイヤ幅方向Hの位置を互いに異ならせて、タイヤ周方向における同一の位置に連結されている。
Here, in the first elastic connecting
Further, the respective one
図示の例では、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22それぞれにおいて、一端部21a、22aと他端部21b、22bとの間に位置する中間部分21c、22cに、タイヤ周方向に湾曲する湾曲部21d〜21f、22d〜22fが、このタイヤ1をタイヤ幅方向Hから見たタイヤ側面視で、当該連結板21、22が延びる方向に沿って複数形成されている。両連結板21、22それぞれにおいて、複数の湾曲部21d〜21f、22d〜22fのうち、前述の延びる方向で互いに隣り合う各湾曲部21d〜21f、22d〜22fの湾曲方向は、互いに逆向きになっている。
In the illustrated example, in each of the first elastic connecting
第1弾性連結板21に形成された複数の湾曲部21d〜21fは、タイヤ周方向の他方側に向けて突となるように湾曲した第1湾曲部21dと、第1湾曲部21dと一端部21aとの間に位置しかつタイヤ周方向の一方側に向けて突となるように湾曲した第2湾曲部21eと、第1湾曲部21dと他端部21bとの間に位置しかつタイヤ周方向の一方側に向けて突となるように湾曲した第3湾曲部21fと、を有している。
第2弾性連結板22に形成された複数の湾曲部22d〜22fは、タイヤ周方向の一方側に向けて突となるように湾曲した第1湾曲部22dと、第1湾曲部22dと一端部22aとの間に位置しかつタイヤ周方向の他方側に向けて突となるように湾曲した第2湾曲部22eと、第1湾曲部22dと他端部22bとの間に位置しかつタイヤ周方向の他方側に向けて突となるように湾曲した第3湾曲部22fと、を有している。
図示の例では、第1湾曲部21d、22dは、第2湾曲部21e、22eおよび第3湾曲部21f、22fよりも、前記タイヤ側面視の曲率半径が大きくなっている。なお、第1湾曲部21d、22dは、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22の前記延びる方向における中央部に配置されている。
The plurality of
The plurality of
In the illustrated example, the
さらに、両弾性連結板21、22の各長さは互いに同等とされるとともに、両弾性連結板21、22の各他端部21b、22bは、図4に示されるように、前記タイヤ側面視で、内筒体12の外周面において前記各一端部21a、22aとタイヤ径方向で対向する位置から前記軸線Oを中心にタイヤ周方向における一方側および他方側にそれぞれ同じ角度(例えば20°以上135°以下)ずつ離れた各位置に各別に連結されている。また、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22それぞれの第1湾曲部21d、22d同士、第2湾曲部21e、22e同士、並びに第3湾曲部21f、22f同士は互いに、タイヤ周方向に突となる向きが逆で、かつ大きさが同等になっている。
Further, the lengths of the two elastic connecting
これにより、各連結部材15の前記タイヤ側面視の形状は、図4に示されるように、タイヤ径方向に沿って延在し、かつ両連結板21、22の各一端部21a、22aを通る仮想線Lに対して線対称となっている。
また、両弾性連結板21、22それぞれにおいて、前述した延びる方向の中央部から前記一端部21a、22aにわたる一端側部分は、該中央部から前記他端部21b、22bにわたる他端側部分よりも厚さが大きくなっている。これにより、連結部材15の重量の増大を抑えたり、連結部材15の柔軟性を確保したりしながら、第1、第2弾性連結板21、22において大きな負荷がかかり易い一端側部分の強度を高めることができる。なお、これらの一端側部分と他端側部分とは段差なく滑らかに連なっている。
Thereby, the shape of each connecting
Further, in each of the elastic connecting
そして本実施形態では、リング部材14および複数の連結部材15は、一体に形成されている。
さらに本実施形態では、リング部材14は、図1に示されるように、タイヤ幅方向Hの一方側に位置する一方側分割リング部材23と、タイヤ幅方向Hの他方側に位置する他方側分割リング部材24と、に分割されている。なお図示の例では、リング部材14はタイヤ幅方向Hの中央部で分割されている。
In the present embodiment, the
Further, in the present embodiment, as shown in FIG. 1, the
そして、一方側分割リング部材23は、第1弾性連結板21と一体に形成され、他方側分割リング部材24は、第2弾性連結板22と一体に形成されている。
さらに本実施形態では、一方側分割リング部材23および第1弾性連結板21、並びに他方側分割リング部材24および第2弾性連結板22はそれぞれ、鋳造若しくは射出成形により一体に形成されている。
以下、一方側分割リング部材23および第1弾性連結板21が一体に形成されたものを第1分割ケース体31といい、他方側分割リング部材24および第2弾性連結板22が一体に形成されたものを第2分割ケース体32という。
The one-side
Further, in the present embodiment, the one-side
Hereinafter, a structure in which the one-side
ここで、射出成形としては、第1、第2分割ケース体31、32それぞれの全体を各別に同時に成形する一般的な方法であってもよいし、第1、第2分割ケース体31、32それぞれにおいて、一方側、他方側分割リング部材23、24、並びに第1、第2弾性連結板21、22のうちの一方をインサート品として他方を射出成形するインサート成形でもよいし、あるいはいわゆる二色成形等であってもよい。
また、第1、第2分割ケース体31、32それぞれにおいて、一方側、他方側分割リング部材23、24と、第1、第2弾性連結板21、22と、は、互いに異なる材質で形成してもよい。なお、この材質としては、金属材料や樹脂材料等が挙げられるが、軽量化の観点から樹脂材料、特に熱可塑性樹脂が好ましい。
なお、第1、第2分割ケース体31、32それぞれの全体を各別に同時に射出成形する場合には、内筒体12に形成された複数の突条部12aをゲート部分としてもよい。
Here, the injection molding may be a general method in which the entire first and second divided
In each of the first and second
When the entire first and second divided
第1、第2分割ケース体31、32それぞれにおいて、第1、第2弾性連結板21、22のタイヤ幅方向Hの中央部と、外筒体13のタイヤ幅方向Hの中央部と、内筒体12のタイヤ幅方向Hの中央部と、は互いに一致し、内筒体12は、外筒体13よりも幅が小さく、かつ第1弾性連結板21および第2弾性連結板22の各幅と同等になっている。
In each of the first and second divided
そして、一方側分割リング部材23の外筒体13、および他方側分割リング部材24の外筒体13それぞれのタイヤ幅方向Hの端縁同士が、例えば溶着、融着若しくは接着等により連結されている。なおこれらのうち、溶着の場合には例えば熱板溶着等を採用してもよい。
また、一方側分割リング部材23の内筒体12、および他方側分割リング部材24の内筒体12それぞれのタイヤ幅方向Hの端縁同士は、タイヤ幅方向Hに離れている。これにより、取り付け体11に外嵌される内筒体12の内周面にバリが生ずることが防止されている。
And the edges in the tire width direction H of the outer
Further, the edges in the tire width direction H of the
また、第1分割ケース体31および第2分割ケース体32は、これら31、32を前述のように連結する前の状態では、図3に示されるように互いに同形同大となっている。
そして、前述のように連結するに際し、各連結部材15が前記タイヤ側面視で前述のように線対称となるように、第1分割ケース体31および第2分割ケース体32それぞれのタイヤ周方向の位置を合わせつつ、これらの両分割ケース体31、32のタイヤ幅方向Hの向きを互いに逆向きにした状態で、第1分割ケース体31および第2分割ケース体32の各外筒体13のタイヤ幅方向Hの端縁同士を突き合わせて連結することにより、非空気入りタイヤ1が得られる。
Further, the first divided
And when connecting as described above, each connecting
以上説明したように、本実施形態による非空気入りタイヤ1によれば、一方側分割リング部材23および第1弾性連結板21が一体に形成された第1分割ケース体31と、他方側分割リング部材24および第2弾性連結板22が一体に形成された第2分割ケース体32と、を備えているので、当該非空気入りタイヤ1の組み立てに際し、複数の連結部材15それぞれの両端部21a、22a、21b、22bを、内筒体12および外筒体13に各別に連結しなくても、第1、第2分割ケース体31、32を取り付け体11に装着すれば足りるため、製造時間を短縮することができる。
As described above, according to the non-pneumatic tire 1 according to the present embodiment, the first divided
また、第1、第2分割ケース体31、32を備えていることから、例えば、連結部材15の両端部21a、22a、21b、22bと内筒体12および外筒体13とを、締結部材等を用いて連結する場合と比べて重量を抑えることができる。
さらに、第1弾性連結板21が、一のタイヤ幅方向Hの位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されるとともに、第2弾性連結板22が、他のタイヤ幅方向Hの位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されているので、タイヤ周方向で隣り合う連結部材15同士が干渉し合うのを抑えることが可能になり、その配設個数に制限が生ずるのを抑制することができる。
Further, since the first and second divided
Further, a plurality of first elastic connecting
また、第1弾性連結板21のうち、外筒体13に連結された一端部21aが、内筒体12に連結された他端部21bよりもタイヤ周方向の一方側に位置し、第2弾性連結板22のうち、外筒体13に連結された一端部22aが、内筒体12に連結された他端部22bよりもタイヤ周方向の他方側に位置しているので、この非空気入りタイヤ1に外力が作用したときに、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22を弾性変形させ易くすることが可能になり、この非空気入りタイヤ1に柔軟性を具備させて良好な乗り心地性を確保することができる。
Further, in the first elastic connecting
さらに、第1分割ケース体31および第2分割ケース体32それぞれにおいて、外筒体13と内筒体12との間には、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22のうち、前記タイヤ側面視で、一定の方向に延びるいずれか一方だけが複数配設されていて、他の方向に延びる他方が配設されていないので、リング部材14および連結部材15を形成するに際し、まず、構造が簡素で容易に形成することができる第1、第2分割ケース体31、32を各別に形成することによって、リング部材14および連結部材15の全体が一体に形成されて構造が複雑なケース体を形成する場合と比べて、この非空気入りタイヤ1を容易かつ確実に形成することができる。
Further, in each of the first divided
また、第1、第2分割ケース体31、32がそれぞれ、鋳造若しくは射出成形により一体に形成されているので、この非空気入りタイヤ1をより一層容易に形成することができる。
しかも、前述のように、各分割ケース体31、32において、外筒体13と内筒体12との間には、両弾性連結板21、22のうちの一方だけが配設されていることから、各分割ケース体31、32を鋳造若しくは射出成形により一体に形成するに際し、溶湯や溶融樹脂を、型の内部の隅々にまで確実に到達させ易くすることが可能になるとともに、型の構造が複雑になるのを抑えることも可能になり、この非空気入りタイヤ1をより一層容易かつ確実に形成することができる。
Moreover, since the 1st, 2nd division |
Moreover, as described above, in each of the divided
また、連結部材15が、前記タイヤ側面視で前記仮想線Lに対して線対称に形成されているので、この非空気入りタイヤ1におけるタイヤ周方向の一方側に沿うばね定数と他方側に沿うばね定数とで差が生ずるのを抑えることが可能になり、良好な操縦性を具備させることができる。
Further, since the connecting
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。 The technical scope of the present invention is not limited to the above embodiment, and various modifications can be made without departing from the spirit of the present invention.
例えば、第1弾性連結板21における湾曲部21d〜21fの湾曲方向、および第2弾性連結板22における湾曲部22d〜22fの湾曲方向は、前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。
また、前記実施形態では、連結部材15として第1弾性連結板21および第2弾性連結板22をそれぞれ1つずつ備えた構成を示したが、これに代えて、1つの連結部材15に第1弾性連結板21および第2弾性連結板22がそれぞれ複数ずつ、互いのタイヤ幅方向Hの位置を異ならせて備えられた構成を採用してもよい。
また、連結部材15を、内筒体12と外筒体13との間にタイヤ幅方向Hに沿って複数設けてもよい。
For example, the bending direction of the bending
Moreover, in the said embodiment, although the structure provided with the 1st
A plurality of connecting
また、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22それぞれの他端部21b、22bは、前記実施形態に代えて例えば、内筒体12の外周面において前記軸線Oをタイヤ径方向で挟んで互いに反対となる各位置に各別に連結してもよいし、あるいは、内筒体12の外周面において、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22の各一端部21a、22aにタイヤ径方向で対向する位置等に連結してもよい。
また、前記実施形態に代えて、両連結板21、22の各一端部21a、22aを、外筒体13の内周面にタイヤ周方向位置を互いに異ならせて連結してもよい。
Further, the
Further, instead of the above-described embodiment, the one
さらに、一方側分割リング部材23の内筒体12と、他方側分割リング部材24の内筒体12と、の間にタイヤ幅方向Hの隙間を設けなくてもよい。
また、リング部材14をタイヤ幅方向Hに3個以上分割してもよいし、分割しなくてもよい。
さらに、第1、第2分割ケース体31、32は、前記実施形態に限らず例えば、切削加工等で形成してもよい。
Furthermore, it is not necessary to provide a gap in the tire width direction H between the
Further, three or
Further, the first and second divided
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。 In addition, it is possible to appropriately replace the constituent elements in the above-described embodiments with well-known constituent elements without departing from the spirit of the present invention, and the above-described modified examples may be appropriately combined.
次に、以上説明した作用効果についての検証試験を実施した。
実施例として、図1から図4で示した非空気入りタイヤ1を採用し、また比較例として、前述の先行技術文献に記載された非空気入りタイヤを採用した。なお、両タイヤのサイズは同じものとした。
そして、両タイヤそれぞれについて、組み立てに要した時間、および重量を測定した。
その結果、組み立てに要した時間が、実施例では比較例と比べて100分の1となり、重量が、実施例では比較例と比べて25%軽減できたことが確認された。
Next, the verification test about the effect demonstrated above was implemented.
The non-pneumatic tire 1 shown in FIGS. 1 to 4 was adopted as an example, and the non-pneumatic tire described in the above-mentioned prior art document was adopted as a comparative example. The tires were the same size.
Then, for each tire, the time and weight required for assembly were measured.
As a result, it was confirmed that the time required for assembly was 1/100 in the example compared to the comparative example, and the weight was reduced by 25% in the example compared to the comparative example.
容易に組み立てることが可能で、重量も抑えることができる。 It can be assembled easily and can also be reduced in weight.
1 非空気入りタイヤ
11 取り付け体
12 内筒体
13 外筒体
14 リング部材
15 連結部材
21 第1弾性連結板
22 第2弾性連結板
21a、22a 一端部
21b、22b 他端部
23 一方側分割リング部材
24 他方側分割リング部材
H タイヤ幅方向
L 仮想線
O 軸線
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (5)
該取り付け体に外装される内筒体、および該内筒体をタイヤ径方向の外側から囲繞する外筒体を備えるリング部材と、
前記内筒体と前記外筒体との間にタイヤ周方向に沿って複数配設されるとともに、これらの両筒体同士を相対的に弾性変位自在に連結する連結部材と、
を備え、
前記リング部材および複数の前記連結部材は、互いに異なる材質で一体に形成されていることを特徴とする非空気入りタイヤ。 An attachment attached to the axle;
A ring member including an inner cylinder that is externally mounted on the attachment body, and an outer cylinder that surrounds the inner cylinder from the outside in the tire radial direction;
A plurality of connecting members that are disposed along the tire circumferential direction between the inner cylindrical body and the outer cylindrical body, and that connect these both cylindrical bodies relatively elastically and freely,
With
The non-pneumatic tire, wherein the ring member and the plurality of connecting members are integrally formed of different materials.
前記連結部材は、前記両筒体同士を連結する第1弾性連結板および第2弾性連結板を備え、
前記第1弾性連結板のうち、前記外筒体に連結された一端部は、前記内筒体に連結された他端部よりもタイヤ周方向の一方側に位置し、
前記第2弾性連結板のうち、前記外筒体に連結された一端部は、前記内筒体に連結された他端部よりもタイヤ周方向の他方側に位置し、
前記第1弾性連結板は、一のタイヤ幅方向位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されるとともに、前記第2弾性連結板は、前記一のタイヤ幅方向位置とは異なる他のタイヤ幅方向位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されていることを特徴とする非空気入りタイヤ。 The non-pneumatic tire according to claim 1,
The connecting member includes a first elastic connecting plate and a second elastic connecting plate that connect the cylinders to each other,
Of the first elastic connecting plate, one end connected to the outer cylinder is located on one side in the tire circumferential direction from the other end connected to the inner cylinder,
Of the second elastic connecting plate, one end connected to the outer cylinder is located on the other side in the tire circumferential direction than the other end connected to the inner cylinder,
A plurality of the first elastic connecting plates are arranged at one tire width direction position along the tire circumferential direction, and the second elastic connecting plates are different in the other tire width direction from the one tire width direction position. A non-pneumatic tire, wherein a plurality of tires are arranged at positions along the tire circumferential direction.
前記リング部材は、タイヤ幅方向の一方側に位置する一方側分割リング部材と、タイヤ幅方向の他方側に位置する他方側分割リング部材と、に分割され、
前記一方側分割リング部材は、前記第1弾性連結板と一体に形成され、
前記他方側分割リング部材は、前記第2弾性連結板と一体に形成されていることを特徴とする非空気入りタイヤ。 The non-pneumatic tire according to claim 2,
The ring member is divided into one side divided ring member located on one side in the tire width direction and the other side divided ring member located on the other side in the tire width direction,
The one-side split ring member is formed integrally with the first elastic connecting plate,
The non-pneumatic tire characterized in that the other side split ring member is formed integrally with the second elastic connecting plate.
前記一方側分割リング部材および第1弾性連結板、並びに前記他方側分割リング部材および第2弾性連結板はそれぞれ、鋳造若しくは射出成形により一体に形成されていることを特徴とする非空気入りタイヤ。 The non-pneumatic tire according to claim 3,
The non-pneumatic tire, wherein the one-side split ring member and the first elastic connecting plate, and the other-side split ring member and the second elastic connecting plate are each integrally formed by casting or injection molding.
1つの前記連結部材における第1弾性連結板および第2弾性連結板の各一端部は、前記外筒体の内周面において、タイヤ幅方向の位置を互いに異ならせて、タイヤ周方向における同一の位置に連結され、
該連結部材は、このタイヤをタイヤ幅方向から見たタイヤ側面視で、タイヤ径方向に沿って延在し、かつ前記各一端部を通る仮想線に対して線対称に形成されていることを特徴とする非空気入りタイヤ。 The non-pneumatic tire according to any one of claims 2 to 4,
One end of each of the first elastic connecting plate and the second elastic connecting plate in the one connecting member has the same position in the tire circumferential direction with different positions in the tire width direction on the inner peripheral surface of the outer cylinder. Linked to the position,
The connecting member is formed in line symmetry with respect to an imaginary line that extends along the tire radial direction and extends through the one end portion in a tire side view of the tire viewed from the tire width direction. Characteristic non-pneumatic tire.
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