JP2013162939A - スロットマシン - Google Patents

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英司 林
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隆哉 米田
Hiroshi Hasegawa
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Abstract

【課題】最大すべりコマ数等を変化させずに図柄の停止態様を異ならせる。
【解決手段】上下に連続する6コマ(上段3〜下段3)が見えるリールを3個備え、最大移動コマ数4の範囲内でリールを停止制御する。また、有効ラインLとして、上段3又は下段3のいずれかを通る8本の有効ラインL1と、下段1のみを通る1本の有効ラインL2とを有する。さらに、特定リールに特定図柄を2個配置し、上段3又は下段3のいずれか(いずれかの有効ラインL1)に停止可能であるが、下段1(有効ラインL2)には停止できない場合を有するように特定図柄を配置する。第1遊技条件下では有効ラインL2よりも有効ラインL1に特定図柄を優先して停止させるように制御し、第2遊技条件下では、有効ラインL1よりも有効ラインL2に特定図柄を優先して停止させるように制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、リールのコマ数、表示窓から見えるリールの上下方向の図柄数、及びリールの停止時における最大移行コマ数の関係を、従来と全く異なる関係に設定したスロットマシンに関するものである。
従来の一般的なスロットマシンでは、
a)リールを3つ並設し、
b)各リールのコマ数(図柄数)を21個にし、
c)リールの上下方向の3図柄が表示窓から見えるように配置し、
d)リールの停止時における最大移動コマ数を4個とし、
e)有効ラインを、水平方向上段ライン、水平方向中段ライン、水平方向下段ライン、斜め方向右下がりライン、斜め方向右上がりラインの5ラインとした
ものが知られている。
そして、このようなスロットマシンでは、たとえば左リールの図柄に、単リール(単回胴)入賞役に係る図柄(たとえば、「チェリー」−「ANY」−「ANY」の「チェリー」)を配置するとき、「PB(引込み率)=1(100%)」に設定する(すなわち、どのタイミングでストップスイッチが操作されても常に有効ラインに停止可能とする)ためは、7図柄間隔で3個配置する必要がある。
また、たとえば「ベル」−「ベル」−「ベル」等の押し順AT小役を設けるときは、すべてのリールにおいて、「ベル」図柄を「PB=1」で配置する必要がある。この場合に、最大移動コマ数が4個であるときは、すべてのリールにおいて、少なくとも5図柄以内の間隔で「ベル」図柄を配置する必要がある(たとえば、特許文献1参照)。
ここで、5図柄以内の間隔で図柄を配置する場合において、リールが21図柄であるときは、5個以上配置する必要がある。
さらにまた、有効ラインについて、表示窓から見える上下段を通る有効ラインに設定したものが知られている(たとえば、特許文献2参照)。
さらに、一部のリールについて、上下5個の図柄が表示窓から見えるように配置したものが知られている(たとえば、特許文献3参照)。
さらに、役の当選時に、その役を構成する図柄を有効ラインに停止させる(引き込む)際、複数種類の引込みテーブルを設けておき、いずれかの引込みテーブルを使用することによって、その役の引込み率を異ならせる技術が知られている(例えば、特許文献4参照)。
特開2011−250964号公報 特開2011−041721号公報 特開2006−312065号公報 特開2002−136656号公報
しかし、前述の従来の技術では、単リール入賞役について、そのリールでは3個以上の図柄を配置する必要があり、さらに押し順AT小役については全リールで5図柄以上の図柄を配置する必要がある。
さらに、いわゆるパチスロ機では、「1分間におおむね400円の遊技料金に相当する数を超える数のメダルを使用して遊技をさせることができる性能を有する遊技機であること」が要求されることから、1/7.3程度の確率で当選するリプレイを設ける必要があり、さらにリプレイは、取りこぼしがない役、すなわち「PB=1」で図柄を配置することが必要となる。
そうすると、単リール入賞役についてはそのリールに3個以上の図柄、押し順AT小役について全リールで5個以上の図柄、リプレイについて全リールで5個以上の図柄を設けなければならず、その結果、図柄配列の自由度が低下するとともに、多くのスロットマシンで類似の図柄配列にならざるを得なかった。
また、役の当選時に、抽選等によってその当選役に係る図柄の引込み率を異ならせることは、従来のいわゆる4号機では実現可能であったが、現行のいわゆる5号機では、規則上、実現することができない。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、「PB=1」に係る役を設定する際に、リールの図柄を最小限にすることで、リール配列の自由度を高めることである。
また、複数の引込みテーブルを使用したり、最大すべりコマ数を変化させることなく、遊技条件等に応じて、当該遊技で有効ラインに停止させる図柄の停止態様を異ならせることである。
本発明は、以下の解決手段によって上述の課題を解決する。なお、かっこ書きで、対応する実施形態の構成を示す。
請求項1の発明は、総コマ数Pを有し、少なくとも一部のコマに図柄を表示したリール(31)を複数(左、中、右の3個)備え、停止した複数の前記リールの図柄の組合せにより遊技結果を表示する図柄表示装置(リール31及びモータ32等)と、前記図柄表示装置とは異なる表示装置であって、図柄を表示した1若しくは2以上のリール又は画像を表示する電子機器の少なくとも一方を含み、前記図柄表示装置によって表示される図柄の組合せに対応する遊技結果、及び/又は遊技中の演出を含む遊技情報を表示する遊技情報表示装置(画像表示装置23)と、各前記リールに対応して設けられ、前記リールを停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチ(42)と、前記ストップスイッチが操作されたときに、前記ストップスイッチが操作された時からそのストップスイッチに対応する前記リールを停止させるまでの最大移動コマ数Mの範囲内において、そのストップスイッチに対応する前記リールを停止制御するリール制御手段(64)とを備え、各前記リールのいずれも、前記リール上の少なくともN(Nは、複数)個の連続するコマが表示窓(12a)から見えるように配置し、複数の前記リールのうち、少なくとも1つの特定リールには、所定間隔を隔てて2つのコマに特定図柄を表示し、「2×(M+N)≧P」を満たすように、M、N及びPを設定し、有効ラインLは、複数の有効ラインL1と、有効ラインL2とを有し、前記リール制御手段は、前記ストップスイッチが操作された瞬間の前記リールがどの位置であっても最大移動コマ数Mの範囲内において前記特定図柄を常にいずれかの有効ラインL1に停止させることができるが、最大移動コマ数Mの範囲内では前記特定図柄を有効ラインL2に停止不可能な場合を有し、第1遊技条件下では、最大移動コマ数Mの範囲内において、有効ラインL2よりも有効ラインL1に前記特定図柄を優先して停止させるように前記リールを停止制御し、第2遊技条件下では、最大移動コマ数Mの範囲内において、有効ラインL1よりも有効ラインL2に前記特定図柄を優先して停止させるように前記リールを停止制御することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記特定図柄のコマ間隔をSとしたとき、Pが偶数の場合には、「S=P/2」であり、Pが奇数の場合には、広い方の前記コマ間隔をS1、狭い方の前記コマ間隔SをS2(P=S1+S2)としたとき、「S1−S2=1」であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2において、前記図柄表示装置は、少なくとも2種類の図柄を含む図柄の組合せにより役の入賞を表示し、前記遊技情報表示装置は、同一種類の図柄画像からなる図柄の組合せにより役の入賞を表示することを特徴とする。
(本発明と実施形態との関係)
主たる実施形態では、「P=20」であり、「N=6」であり、「M=4」である。
また、有効ラインL1は、有効ラインL1a〜L1hの8本であり、有効ラインL2は、1本である。
さらにまた、「特定図柄」は、たとえば左リール31の「チェリー」等である。
さらに、第1遊技条件下は、実施形態の一例では、10コマ間隔・2図柄配置である中及び右リール31の「RP」を、リプレイA当選時にいずれかの有効ラインL1に停止させる場合に相当する。
また、第2遊技条件下は、実施形態の一例では、10コマ間隔・2図柄配置である右リール31の「白7」及び「BAR」(各1個)を、中第一ベルA当選時の押し順不正解時に、有効ラインL2に停止させる場合に相当する。
本発明によれば、「2×(M+N)≧P」の関係を満たすとともに、特定リールに特定図柄を2個配置したとき、その特定図柄を「PB=1」に設定することができる。
これにより、「PB=1」を実現するためにリールに多くの図柄を設ける必要がないので、図柄配列の自由度を高めることができる。
また、1BBやRBについて1リールにつき2図柄で「PB=1」に設定することができるので、特別遊技への移行をサイレントで実現すること等が可能となる。
さらにまた、第1遊技条件下と第2遊技条件下とで、特定図柄の停止態様を異ならせることにより、特定図柄に係る役の入賞率を異ならせることができる。
本実施形態によるスロットマシンの外観を示す正面図である。 スロットマシンの制御の概略を示すブロック図である。 本実施形態におけるリールの図柄配列を示す図である。 表示窓から見えるリールの詳細を示す正面図である。 リールと表示窓とを側面から見た模試図であり、図中、遊技者側から見る方向を矢印で示す図である。 有効ラインL1(L1a〜L1d)を示す図である。 有効ラインL1(L1e〜L1h)を示す図である。 有効ラインL2を示す図である。 本実施形態における役の種類、払出し枚数等、及び役に対応する図柄の組合せを示す図であって、特別役、リプレイ、及び小役について示した図である。 本実施形態における役の種類、払出し枚数等、及び役に対応する図柄の組合せを示す図であって、共通ベルについて示した図である。 本実施形態における役の種類、払出し枚数等、及び役に対応する図柄の組合せを示す図であって、ベルについて示した図である。 本実施形態における役抽選テーブル62A〜62Eを示す図である。 本実施形態における役抽選テーブル62F〜62Iを示す図である。 「共通ベルA〜P+チェリーA」、「中第一ベルA〜H」及び「右第一ベルA〜H」において、重複当選する役、押し順と入賞役との関係を示す図である。 (A)はリプレイA入賞時、(B)はリプレイB入賞時、(C)はリプレイC入賞時、(D)はリプレイD入賞時の停止態様を示す図である。 各リプレイ当選時の入賞役と、ストップスイッチの押し順との関係を示す図である。 (A)は、共通ベル・チェリーAの入賞時、(B)は、中第一ベル又は右第一ベル当選時の押し順正解時、(C)は、中第一ベル又は右第一ベル当選時の押し順準正解時、(D)は、中第一ベル又は右第一ベル当選時の押し順不正解時の停止態様を示す図である。 中第一ベル又は右第一ベル当選時の第一停止左時において、中リール及び右リールの停止可能な図柄を示す図である。 中第一ベル又は右第一ベル当選時の第一停止左時において、ベル非入賞時のベルコボシ目(特図)の停止態様を示す図であり、(A)は順押し時、(B)は順挟み時を示す図である。 (A)は、チェリーAの入賞時、(B)は、チェリーBの入賞時、(C)は、スイカの入賞時の停止態様を示す図である。 (A)は、特殊AB当選時、(B)は、特殊CD当選時、(C)は、非当選の停止態様を示す図である。 MB遊技中の役抽選結果、ストップスイッチ42の押し順、及び入賞役の関係を示す図である。 (A)はMB遊技中の1枚払出し時、(B)はMB遊技中の14枚払出し時、(C)はMB遊技中の15枚払出し時の停止態様を示す図である。 本実施形態における遊技状態の移行を説明する図である。 本実施形態のリール画像を示す図である。 リールの停止時の入賞役と、画像表示装置による画像表示との対応例を示す図である。 有効ラインL1を27本とした例を示す図である。 RT1遊技とRT3遊技とで、リプレイの当選領域の変化を説明する図である。
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。なお、以下の実施形態のスロットマシン10は、メダルを遊技媒体としているが、メダルに限らず、遊技球等であってもよいのはもちろんである。
図1は、本実施形態によるスロットマシン10の外観を示す正面図である。また、図2は、スロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。
図1において、スロットマシン10の筐体は、略箱形に形成されるとともに前面側が開口された基体部11と、基体部11の(開口された)前面側に開閉可能に取り付けられたフロントマスク部12とを備える。
なお、基体部11の内部は図示していないが、基体部11の内部には、遊技に必要な電力を供給する電源ユニット、メダルを貯留しておくホッパータンク、ホッパータンクに貯留されたメダルを払い出すメダル払出し装置等が設置されている。
また、フロントマスク部12の背面側には、3つのリール31を有する図柄表示装置が取り付けられている。そして、フロントマスク部12に形成された透明な表示窓12aからリール31の図柄の一部が見えるように配置されている。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には図柄が表示されている。図3は、本実施形態におけるリール31の図柄配列を示す図である。図3では、図柄番号を併せて図示している。図3に示すように、本実施形態では、各リール31ごとに、20個のコマが等間隔で配置されており、各コマには、図柄が表示されている。
図3中、「7」図柄は、主部分が赤色で形成された「赤7」と、主部分が白色で形成された「白7」とを備える。さらにまた、「スイカ」は、異なる図柄である「スイカA」と「スイカB」とを備える。さらに、「ブランク」とあるのは、全く図柄等が表示されていないコマ(図柄表示領域)であってもよいが、本実施形態では、淡色かつ一色(たとえば、薄灰色等)で所定の画像を表示したものである。
図4は、図1の表示窓12aから見えるリール31の詳細を示す正面図であり、図5は、リール31と表示窓12aとを側面から見た模試図である。図5中、矢印方向が遊技者側(スロットマシン10の前方側)から見る方向である。
図4に示すように、各リール31は、横方向に並列に3個(左リール31、中リール31、及び右リール31)設けられている。さらに、各リール31は、表示窓12aから、上下に連続する6図柄が見えるように配置されている。
なお、本明細書では、図4中、たとえば左リール31を例にとると、「ベル」が停止している位置を「上段3(一端側)」、「スイカA」が停止している位置を「上段2」、「白7」が停止している位置を「上段1」、「ブランク」が停止している位置を「下段1」、「RP」が停止している位置を「下段2」、「チェリー」が停止している位置を「下段3(他端側)」と称する。
また、上述のように、リール31は、20コマに分割されているので、図5中、1コマあたりの角度は、18度となる。したがって、上下6コマでは、108度となるが、上下6個のコマ(図柄)は、遊技者側から見て視認性を損なうことはない。
また、図6〜図8は、本実施形態の図柄組合せラインのうち、有効ラインL1(L1a〜L1h)及びL2を示す図である。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。
さらに、図柄組合せラインの一部として、有効ラインを有する。「有効ライン」とは、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
一方、図柄組合せラインのうち、有効ライン以外は、無効ラインとなる。「無効ライン」とは、図柄組合せラインのうち、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行わないラインであり、図柄の組合せの成立対象となっていないラインである。
本実施形態では、有効ラインとして、8本の有効ラインL1(L1a〜L1h)と、1本の有効ラインL2との合計9本からなる。
さらに、有効ラインL1a〜L1h(図6及び図7)は、いずれも、左、中及び右リール31の上段3(一端側)、又は下段3(他端側)のいずれか一方を通る有効ラインである。
これに対し、有効ラインL2(図8)は、左、中及び右リール31の下段1を通る有効ラインである。
有効ラインL1及びL2と、上段及び下段との関係は、図6〜図8に示すように、
有効ラインL1a:「上段3」−「上段3」−「上段3」
有効ラインL1b:「上段3」−「上段3」−「下段3」
有効ラインL1c:「上段3」−「下段3」−「上段3」
有効ラインL1d:「上段3」−「下段3」−「下段3」
有効ラインL1e:「下段3」−「上段3」−「上段3」
有効ラインL1f:「下段3」−「上段3」−「下段3」
有効ラインL1g:「下段3」−「下段3」−「上段3」
有効ラインL1h:「下段3」−「下段3」−「下段3」
有効ラインL2 :「下段1」−「下段1」−「下段1」
となる。
本実施形態では、後述する1BB遊技中以外は、3枚のメダルを投入して遊技を行うように設定されており、1BB遊技中は、2枚のメダルを投入して遊技を行うようになっている。3枚のメダル投入時の有効ラインは、9本すべて(8本の有効ラインL1及びL2)であり、2枚投入時の有効ラインは、8本の有効ラインL1である。
図1に示すように、筐体のフロントマスク部12の略中央位置には、画像表示装置(遊技情報表示装置)23が取り付けられている。画像表示装置23は、リール画像による遊技結果の表示、演出としての画像表示、遊技中における遊技情報(たとえばメダル貯留枚数、払い出されたメダル枚数、特別遊技の残り遊技回数等)等の表示を行うものである。画像表示装置23としては、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ、有機エレクトロ・ルミネッセンス(有機EL)ディスプレイ、ドットディスプレイ等が挙げられるが、本実施形態では、液晶ディスプレイによって構成されている。
画像表示装置23は、遊技者が座席に着席したときに、最も視界に入りやすい位置に配置されており、この画像表示装置23の上部に、画像表示装置23の表示領域よりも小さい領域からなる表示窓12aが形成され、この表示窓12a内にリール31上の図柄が表示される。
このように形成することで、本実施形態では、毎遊技、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せを見て遊技を行うことよりも、画像表示装置23を見ながら遊技を行うように工夫されている。
特に、本実施形態の有効ラインは、多くの変則(一直線でない)ラインを有する。さらに、詳細は後述するが、役に対応する図柄の組合せは、1BB以外は一見してわかりにくく設定している。したがって、遊技者は、直感的に、(1BB以外は)役が入賞したか否かを容易に判別できないようになっている。このように設定することで、遊技者は、遊技中は、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せをあまり見ないようになり、かつ、停止したリール31の図柄の組合せを見るよりも、画像表示装置23による遊技結果の表示を見る方が、当該遊技の遊技結果を理解しやすくなるように設定されている。
さらに、図1に示すように、筐体のフロントマスク部12において画像表示装置23の下側には、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、ストップスイッチ42、メダル投入口43等が配置されている。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを当該遊技のために投入するときに操作するスイッチである。
また、メダル投入口43は、実際のメダルを遊技者が投入する部分であり、メダル投入口43からメダルを投入することは、ベットスイッチ40を操作することと同様の役割を果たす。
さらにまた、スタートスイッチ41は、(左、中、右のすべての)リール31を始動させるときに遊技者が操作するスイッチである。
さらに、(左、中、右)ストップスイッチ42は、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。ここで、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
また、フロントマスク部12の所定位置には、ランプ21が取り付けられている。ランプ21は、スロットマシン10の演出用として用いられるものであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。
なお、ランプ21としては、図1に示すランプ21(役の入賞時等に点滅するランプ)の他に、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓12aから見える上下に連続する6図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)等が挙げられる。
さらに、フロントマスク部12において表示窓12aの左右両側には、スピーカ22が配置されている。スピーカ22は、遊技中に各種の演出を行うべく、所定の条件を満たしたときに、所定のサウンドを出力するものである。
図2において、スロットマシン10は、遊技の進行を制御するメイン制御手段(遊技制御手段)60と、演出の出力を制御するサブ制御手段70とを備える。
メイン制御手段60は、役の抽選、リール31の駆動制御、入賞時の払出し等を制御する。メイン制御手段60は、メイン制御基板(図示せず)上に設けられており、演算等を行うCPU、遊技の進行等に必要なプログラム等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
また、サブ制御手段70は、演出の選択・出力、後述するART遊技を実行するか否かの抽選・決定、ストップスイッチ42の押し順報知等を制御する。サブ制御手段70は、サブ制御基板(図示せず)上に設けられており、上記メイン制御基板と同様に、演算等を行うCPU、演出の出力に必要なプログラム等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
また、メイン制御基板とサブ制御基板は、別体で構成されるとともに、メイン制御基板からサブ制御基板に対し、遊技に関する情報(遊技結果等)を一方向で送信可能なように両者が電気的に接続されている。
なお、メイン制御基板は、基体部11の内部に配置されており、サブ制御基板は、フロントマスク部12の裏面側に取り付けられている。
また、図2に示すように、上述したベットスイッチ40、スタートスイッチ41、及び(左、中、右)ストップスイッチ42は、メイン制御手段60の入力側(図2中、左側)に電気的に接続されている。
さらにまた、メイン制御手段60の出力側(図2中、右側)には、モータ32が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、各リール31の回転中心部に連結され、後述するリール制御手段64によって制御される。そして、図柄表示装置は、リール31、モータ32、前述のバックランプ等を含むものからなり、リール31の停止時における図柄の組合せにより当該遊技の遊技結果を表示する。
さらに、図2に示すように、上述したランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23等の演出出力装置は、サブ制御手段70の出力側に電気的に接続されている。
図9〜図11は、本実施形態における役(後述する役抽選手段61で抽選される役)の種類、払出し枚数等、及び役に対応する図柄の組合せを示す図である。図9〜図11に示すように、役としては、大別して、特別役、リプレイ、及び小役が設けられている。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等が定められている。すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する(役が入賞する)と、その役に対応する枚数のメダルが払い出される。ただし、特別役の入賞時の払出し枚数は0枚に設定されている。また、リプレイは、メダルが自動投入される。
役において、まず、特別役とは、通常遊技から特別遊技に移行させる役である。本実施形態では、図9に示すように、特別役として、1BB(第1種ビッグボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、及びMB(ミドルボーナス。第2種ビッグボーナス(2BB)ともいう。)が設けられている。ここで、RBは、2種類のRBA及びRBBを備える。
1BB、RBA又はRBBがそれぞれ入賞すると、当該遊技におけるメダルの払い出しはないが、次遊技から、それぞれ特別遊技である1BB遊技、RBA遊技又はRBB遊技に移行する。1BB遊技、RBA遊技及びRBB遊技は、出玉率が1を超えるように設定されていることで、通常遊技以上にメダル獲得が期待できる、遊技者にとって有利な遊技である。なお、RBAとRBBとは、別個の役(後述する当選フラグ63aが別)である。
また、MBが入賞すると、当該遊技におけるメダルの払い出しはないが、次遊技から、特別遊技であるMB遊技に移行する。MB遊技では、報知されたストップスイッチ42の押し順に従うと出玉率の期待値が1を超えるように設定されているが、ストップスイッチ42の押し順報知が行われないと、出玉率の期待値が1を下回るように設定されている。
なお、他の特別役としては、SB(シングルボーナス)が挙げられるが、本実施形態では設けられていない。
また、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数を維持した(メダルを自動投入する)再遊技を行うことができる役である。本実施形態では、リプレイとして、リプレイA〜Fの6種類を備える。なお、リプレイE及びFは、重複当選(後述)時の制御用役として用いられるものであり、実際に入賞する役ではない。
さらにまた、小役とは、予め定められた枚数のメダルが払い出される役であり、本実施形態では、チェリー(チェリーA及びBの2種類)、スイカ、特殊(特殊A〜Dの4種類)、共通ベル(共通ベルA〜Pの16種類)、ベル(ベルA〜Qの17種類)を備える。
なお、小役であるチェリーは、図柄の1つに「チェリー」を有するという意味ではない。スイカについても同様に、図柄の1つに「スイカ」を有するという意味ではない。さらに同様に、共通ベル及びベルは、図柄の1つに「ベル」を有するという意味ではない。なお、「ANY」とは、任意の図柄を意味する。
さらにまた、各役の払出し枚数は、1本の有効ラインあたりの払出し枚数を意味する。したがって、たとえばチェリーAに対応する図柄の組合せが1本の有効ラインに停止したときは、メダル払出し枚数は1枚という意味である。一方、チェリーAに対応する図柄の組合せが当該遊技で同時に4本の有効ラインに停止したときは、有効ライン1本あたりのメダル払出し枚数に有効ライン数を乗じた枚数が払い出されるので、この場合は4枚の払出しとなる。
上述した各役において、役に当選した遊技でその役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しなかったときは、次遊技以降に持ち越される役と、持ち越されない役とが定められている。
持ち越される役は、特別役(1BB、RB、及びMB)である。特別役に当選したときは、リール31の停止時に、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
ただし、後述するように。本実施形態におけるRB及びMBは、当該遊技で常に入賞するように設定されており、当選が持ち越される場合はない。
一方、特別役の当選は持ち越されるのに対し、リプレイ及び小役は持ち越されない。役の抽選において、リプレイ又は小役に当選したときは、当該遊技でのみその当選役が有効となり、その当選は次遊技以降に持ち越されない。すなわち、これらの役に当選した遊技では、その当選した役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止(入賞)可能にリール31が停止制御されるが、その当選役の入賞の有無にかかわらず、その遊技の終了時に、その当選役に係る権利は消滅する。
なお、特別役に当選していない遊技中(特別役の当選が持ち越されていない遊技中)を、「非内部中」という。また、当該遊技以前の遊技において特別役に当選しているが、当選した特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止していない(入賞していない)遊技中(特別役の当選が持ち越されている遊技中)を「内部中」という。
遊技の開始時には、遊技者は、ベットスイッチ40を操作して予め貯留されたメダルを投入するか、又はメダル投入口43からメダルを投入し、スタートスイッチ41を操作(オン)する。スタートスイッチ41が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段60に入力される。メイン制御手段60(具体的には、後述するリール制御手段64)は、この信号を受信すると、すべてのモータ32を駆動制御して、すべてのリール31を回転させるように制御する。このようにしてリール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度で表示窓12a内で上下方向に移動表示される。
そして、遊技者は、ストップスイッチ42を押すことで、そのストップスイッチ42に対応するリール31(たとえば、左ストップスイッチ42に対応する左リール31)の回転を停止させる。ストップスイッチ42が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段60に入力される。メイン制御手段60(具体的には、後述するリール制御手段64)は、この信号を受信すると、そのストップスイッチ42に対応するモータ32を駆動制御して、そのモータ32に係るリール31の停止制御を行う。
そして、すべてのリール31の停止時における図柄の組合せにより、当該遊技の遊技結果を表示する。さらに、いずれかの役に対応する図柄の組合せがいずれかの有効ラインに停止したとき(その役の入賞となったとき)は、入賞した役に対応するメダルの払出し等が行われる。
次に、メイン制御手段60の具体的構成について説明する。
図2に示すように、メイン制御手段60は、以下の役抽選手段61等を備える。なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、メイン制御手段60は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
役抽選手段61は、役(上述した特別役、リプレイ、及び小役)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、たとえば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
乱数発生手段は、所定の領域(たとえば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数は、たとえば200n(ナノ)secで1カウントを行うカウンターが0〜65535の範囲を1サイクルとしてカウントし続ける乱数であり、スロットマシン10の電源が投入されている間は、乱数をカウントし続ける。
乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を、所定の時、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ41が操作(オン)された時に抽出する。判定手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数値を、後述する役抽選テーブル62と照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。たとえば、抽出した乱数値が1BBの当選領域に属する場合は、1BBの当選と判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。
役抽選テーブル62は、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。図12及び図13は、本実施形態における役抽選テーブル62(62A〜62I)を示す図である。役抽選テーブル62は、遊技状態に対応して設けられている。役抽選テーブル62は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有し、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
まず、本実施形態の「遊技状態」としては、非RT遊技、RT1〜RT5遊技、1BB遊技、RBA遊技、及びRBB遊技を備える。なお、非RT遊技〜RT3遊技には、非MB遊技とMB遊技とを有するが、遊技状態自体は、非MB遊技とMB遊技とで同一である。したがって、たとえばRT1遊技(非MB遊技)中にMBに当選・入賞してMB遊技に移行しても、そのMB遊技中は、RT1遊技中である。
非RT遊技、RT1遊技〜RT3遊技は、非内部中遊技である。これに対し、RT4及びRT5遊技は、内部中遊技である。
そして、役抽選テーブル62Aは非RT遊技で用いられ、役抽選テーブル62BはRT1遊技で用いられ、役抽選テーブル62CはRT2遊技で用いられる。
また、役抽選テーブル62DはRT3遊技で用いられ、役抽選テーブル62EはRT4遊技及びRT5遊技で用いられる。
さらにまた、役抽選テーブル62Fは1BB遊技で用いられ、役抽選テーブル62GはRBA遊技で用いられ、役抽選テーブル62HはRBB遊技で用いられる。
さらに、役抽選テーブル62Iは、MB遊技で用いられる。
なお、いわゆる「通常遊技」に相当するのは、本実施形態では、非RT遊技及びRT1遊技であって、特に、RT1遊技である。
ここで、「RT(リプレイタイム)遊技」とは、広義には、非RT遊技とリプレイの当選確率が異なる遊技状態であることを意味する。したがって、本実施形態では、RT1〜RT5遊技は、非RT遊技に対して、それぞれ抽選されるリプレイ及び/又はリプレイの当選確率が異なるように設定されている。
なお、非RT遊技よりもリプレイの当選確率を高く設定した遊技状態を「RT遊技」と称する場合もある。
さらに、図12及び図13の役抽選テーブル62において、「AB」、「ACE」、「A〜P」等は、重複(同時)当選を意味する。たとえば「リプレイAC」とあるのは、リプレイAとリプレイCとが当該遊技で重複(同時)当選することを意味する。同様に、たとえば「リプレイACE」とあるのは、リプレイA、リプレイC及びリプレイE(3つの役)が当該遊技で重複(同時)当選することを意味する。
なお、本実施形態では、特別役と小役又はリプレイが重複当選するようには設定していないが、特別役と小役又はリプレイが重複当選するように設定してもよいのはもちろんである。
また、図12及び図13の役抽選テーブル62において、「−」は、抽選されないことを意味する。
また、図12では、リプレイの当選確率の合算値を示している。
図12に示すように、非RT遊技、RT1遊技、RT4遊技及びRT5遊技は、一般的なリプレイの当選確率を有するが、RT2遊技は、比較的高確率に設定され、RT3遊技は高確率に設定されている。そして、リプレイが高確率で当選する遊技状態では、遊技の進行に伴ってメダル所有枚数が徐々に増加する遊技状態、メダル所有枚数が遊技の進行によってもほぼ現状維持される遊技状態、又は遊技の進行によってもメダル所有枚数があまり減らない遊技状態となる。
特に、当選した小役の入賞確率がリプレイの当選確率とともに同時に高くなるように設定されれば(後述するART遊技)、遊技の進行に伴ってメダル所有枚数が徐々に増加する遊技状態となる。
非内部中の役抽選テーブル62A〜62D(非MB遊技中)では、1BB、RBA、RBB、MBのすべての特別役が抽選される。
これに対し、役抽選テーブル62E(内部中)、62F〜62H(1BB遊技中、RBA遊技中、RBB遊技中)では、特別役は抽選されない。さらにまた、役抽選テーブル62I(MB遊技中)は、1BB及びMBは抽選されないが、RBについては抽選される。
図12及び図13において、リプレイは、大別して、リプレイA群、B群、C群、及びD群の4種類が抽選される。ここで、リプレイA群とは、当選役にリプレイAを含むものであり、リプレイB群、C群、D群は、当選役にそれぞれリプレイB、リプレイC、リプレイDを含むものである。
リプレイA群のうち、リプレイAの単独当選は、非RT遊技〜RT5遊技のすべてで抽選される。
また、非RT遊技では、リプレイについてはリプレイA群が抽選される。
さらにまた、RT1遊技では、リプレイについてはリプレイA群及びB群が抽選される。
また、RT2遊技では、リプレイについてはリプレイA群のうちリプレイAの単独当選、及びリプレイC群が抽選される。さらにまた、RT3遊技では、リプレイについてはリプレイA群のうちリプレイAの単独当選、リプレイC群及びD群が抽選される。さらに、RT4遊技及びRT5遊技では、リプレイA群のうちリプレイAの単独当選のみが抽選される。
また、役抽選テーブル62A〜62Eでは、当選役の小役として、「共通ベルA〜P+チェリーA」、「中第一ベルA〜H」、及び「右第一ベルA〜H」が設けられている。
図14は、これらの当選役において、重複当選する役、及び押し順と入賞役との関係を示す図である。
先ず、「共通ベルA〜P+チェリーA」とは、共通ベルA〜Pの16種類と、チェリーA(1種類)の合計17種類が同時に重複当選するものである。
また、中第一ベルには、中第一ベルA〜Hの8種類設けられるとともに、それぞれ図12に示すように「1/28×1/8」の当選確率が割り当てられている。右第一ベルも同様である。
また、図14に示すように、中第一ベルA〜H及び右第一ベルA〜Hは、いずれも、ベルAと、他の2つのベル(図11中、ベルB〜ベルQ)との合計3個のベルが重複当選するものである。
たとえば中第一ベルAでは、ベルABCの3つが重複当選することを示している。
なお、図14では、ストップスイッチ42の押し順と入賞役(入賞可能となる役)との関係を示しているが、これについては後述する。
図13において、役抽選テーブル62F〜62H(1BB遊技中、RBA遊技中、RBB遊技中)では、本実施形態では、一部の小役のみが抽選される。なお、これらの特別遊技において、いずれかのリプレイを抽選してもよいのはもちろんである。
また、役抽選テーブル62F(1BB遊技中)は、特殊CDの当選確率が高く設定されている。
役抽選テーブル62G(RBA遊技中)では、他の特別遊技と比較して、特にチェリーA及びBの当選確率が高く設定されている。
また、役抽選テーブル62H(RBB遊技中)では、他の特別遊技と比較して、特にスイカの当選確率が高く設定されている。
さらにまた、役抽選テーブル62I(MB遊技中)では、小役については抽選されないが、後述するように、すべての小役に係る当選フラグ63aがオンとなる。これにより、全種類の小役に当選したことと等価な状態となる。また、リプレイについては、MB遊技移行前の遊技状態における当選確率によって抽選が行われる。たとえば、RT1遊技中にMBが当選・入賞してMB遊技に移行したときは、そのMB遊技中は、RT1遊技中のリプレイの当選確率によって各リプレイ(リプレイA〜D群)が抽選される。
なお、スロットマシン10では、出玉率を定めるための設定値が設けられており、複数の設定値(本実施形態では、設定1〜設定6の6段階)の中からいずれか1つの設定値が設定される。そして、設定値が高いほど、1BB、RBA、RBBの当選確率が高く設定されている。このため、図12で示した1BB、RBA、RBBの当選確率は、いずれか1つの設定値の当選確率の例示である。
また、MB(非RT遊技〜RT3遊技中)の当選確率は、比較的高確率(本実施形態では1/8)に設定されている。したがって、遊技中にMBに当選・入賞し、MB遊技に移行する確率は高い。
説明を図2に戻す。
当選フラグ制御手段63は、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、各役に対応する当選フラグ63aのオン/オフを制御するものである。本実施形態では、当選役に対応するように、1BB、RBA及びRBB、MB、リプレイA〜F、チェリーA及びB、スイカ、特殊A〜D、共通ベルA〜P、ベルA〜Qの各役ごとに当選フラグ63aを備える。そして、役抽選手段61による役の抽選において当選したときは、対応する役の当選フラグ63aをオンにする(当選フラグ63aを立てる)。
たとえば、リプレイAに単独当選したときは、リプレイAに係る当選フラグ63aがオンとなり、それ以外の役の当選フラグ63aはオフのままである。また、たとえばリプレイACEに当選したときは、リプレイA、C、及びEの3個の当選フラグが同時にオンとなる。
さらにまた、共通ベルA〜P+チェリーAに当選したときは、16個の共通ベルA〜Pと、チェリーAの当選フラグ63aが同時にオンとなる。さらに、たとえば中第一ベルAに当選したときは、ベルA、B及びCの3個の当選フラグ63aが同時にオンとなる。
さらに、上述したように、特別役以外の小役及びリプレイの当選は持ち越されないので、当該遊技で小役又はリプレイに当選し、これらの役の当選フラグ63aがオンにされても、当該遊技の終了時にその当選フラグ63aがオフにされる。
これに対し、1BB、RBA、RBB、及びMBの当選は持ち越されるので、当該遊技でこれらの特別役に当選し、当選した特別役に係る当選フラグ63aが一旦オンになったときは、その特別役が入賞するまでオンの状態が維持され、その特別役が入賞した時点でオフにされる。
また、たとえば役抽選手段61で1BBに当選し、当該遊技で1BBが入賞しなかった場合において、次遊技(内部中)でリプレイAに当選したときは、前遊技で当選した1BB及び当該遊技で当選したリプレイAの2つの当選フラグ63aがオンにされる。そして、この遊技で1BBが入賞しなかったときは、1BBの当選フラグ63aのオンの状態は維持される。これに対し、当該遊技でリプレイAが入賞したか否かにかかわらず、当該遊技でリプレイAに係る当選フラグ63aはオフにされる。
さらにまた、MB遊技中は、小役は抽選されないが、小役であるチェリーA及びB、スイカ、特殊A〜D、共通ベルA〜P、ベルA〜Qのすべての当選フラグ63aがオンとなる。また、MB遊技中は、リプレイA〜D群については抽選されるが、たとえばリプレイACEに当選したときは、上記のすべての小役の当選フラグ63aと、リプレイA、C、Eの当選フラグ63aがオンとなる。
図2において、リール制御手段64は、リール31の回転開始命令を受けたとき、特に本実施形態ではスタートスイッチ41が操作されたときに、すべて(3つ)のリール31の回転を開始するように制御するものである。さらに、リール制御手段64は、役抽選手段61により役の抽選が行われた後、当該遊技における当選フラグ63aのオン/オフを参照して当選フラグ63aのオン/オフに対応する停止位置決定テーブル65を選択するとともに、ストップスイッチ42が操作されたときに、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングに基づいて、そのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31を停止させるように制御するものである。
たとえば、リール制御手段64は、少なくとも1つの当選フラグ63aがオンである遊技では、リール31の停止制御の範囲内において、当選役(当選フラグ63aがオンになっている役)に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止可能にリール31を停止制御するとともに、当選役以外の役(当選フラグ63aがオフになっている役)に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにリール31を停止制御する。
ここで、「リール31の停止制御の範囲内」とは、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31が実際に停止するまでの時間又はリール31の回転量(移動コマ(図柄)数)の範囲内を意味する。
本実施形態では、リール31は、定速時は1分間で約80回転する速度で回転される。
そして、ストップスイッチ42が操作された場合において、非MB遊技中並びにMB遊技中の左及び右リール31は、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31を停止させるまでの時間が190ms以内に設定されている。これにより、本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄からリール31が停止するまでの最大移動コマ数が4コマに設定されている。
一方、MB遊技中の中リール31については、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31を停止するまでの時間が75ms以内に設定されている。これにより、本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄からリール31が停止するまでの最大移動コマ数が1コマに設定されている。
そして、ストップスイッチ42の操作を検知した瞬間に、リール31の停止制御の範囲内にある図柄のいずれかが所定の有効ラインに停止させるべき図柄であるときは、ストップスイッチ42が操作されたときに、その図柄が所定の有効ラインに停止するように制御される。
すなわち、役の当選時にストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、当選した役に係るその図柄が所定の有効ラインに停止しないときには、リール31を停止させるまでの間に、リール31の停止制御の範囲内においてリール31を回転移動制御することで、当選した役に係る図柄をできる限り所定の有効ラインに停止させるように制御する(引込み停止制御)。
また逆に、ストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、当選していない役に対応する図柄の組合せがいずれかの有効ラインに停止してしまうときは、リール31の停止時に、リール31の停止制御の範囲内においてリール31を回転移動制御することで、当選していない役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように制御する(蹴飛ばし停止制御)。
さらに、リール制御手段64は、ストップスイッチ42の押し順(操作順番)を検出する押し順検出手段64aを備える。押し順検出手段64aは、遊技者によりストップスイッチ42が操作されたときに、左、中、及び右ストップスイッチ42のうち、いずれが操作されたかを検出する。
ストップスイッチ42が操作されると、そのストップスイッチ42が操作された旨の信号が押し順検出手段64aに入力される。この信号を判別することで、押し順検出手段64aは、どのストップスイッチ42が操作されたかを検出する。
停止位置決定テーブル65は、当選フラグ63aのオン/オフの状態ごと、すなわち役抽選手段61による役の抽選結果ごとに対応して設けられており、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置に対する、リール31の停止位置を定めたものである。そして、各停止位置決定テーブル65には、たとえば1番の図柄(左リール31であれば「ブランク」)が上段3を通過する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、何図柄だけ移動制御して、何番の図柄を上段3に停止させる、というように停止位置が事前に定められている。
停止位置決定テーブル65は、以下の1BBテーブル等を備える。
1BBテーブルは、1BBの当選フラグ63aのみがオンであるとき、すなわち当該遊技で1BBに当選したとき、又は当該遊技以前に1BBに当選し、かつ当該遊技で非当選であるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、1BBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、1BB以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
本実施形態では、1BBに係る図柄は、すべてのリール31において「赤7」である(図9)。さらに、「赤7」は、各リール31に1個ずつ設けられている(図3参照。各リール31の9番の図柄。)。したがって、遊技者は、「赤7」がいずれかの有効ラインに停止するように目押しをしなければ、確実に「赤7」をいずれかの有効ラインに停止させることはできない。
また、本実施形態では、1BBに当選し、「赤7」を有効ラインに停止させるときは、有効ラインL2よりも有効ラインL1(L1a〜L1hのいずれか)に優先して停止させるように制御する。
また、RBAテーブル、RBBテーブル、及びMBテーブルについても、1BBテーブルと同様である。RBAテーブル、RBBテーブル、MBテーブルは、それぞれ、1BBテーブル中、「1BB」を、「RBA」、「RBB」、「MB」と読み替えたものに相当する。
ここで、RBA、RBB、及びMBは、いずれも、当選した遊技で常に入賞するように制御される。このため、本実施形態では、RBA、RBB、又はMBに当選し、当該遊技で入賞せずに次遊技にその当選が持ち越される場合はない。
図9に示すように、RBAの図柄の組合せは、「チェリー」−「スイカA」−「RP」に設定されている。
そして、図3に示すように、左リール31では、「チェリー」は、4番及び14番に配置されている。すなわち、20コマのうち、10コマを隔てて2箇所に配置されている(以下、必要に応じて、この図柄配置を「10コマ間隔・2図柄配置」という)。これにより、本実施形態では、常に、いずれかの有効ラインL1に、「チェリー」の図柄を停止させることができる。
たとえば、4番の「チェリー」が上段3に位置する瞬間(直前)に左ストップスイッチ42が操作されたときは、4番の「チェリー」を上段3に停止させることができる。また、4番の「チェリー」が上段2に位置する瞬間に左ストップスイッチ42が操作されたときは、その位置から最大移動コマ数である4コマ移動させ、下段3に4番の「チェリー」を停止させることができる。
さらに、4番の「チェリー」が下段3を通過し、5番の「RP」が下段3に位置する瞬間に左ストップスイッチ42が操作されたときは、その瞬間に表示窓12aに位置する図柄は、5番〜10番の図柄となる。この瞬間から最大移動コマ数である4コマ移動させると、14番〜19番の図柄を表示窓12aに停止させることができる。すなわち、14番の「チェリー」を上段3に停止させることができる。
また、14番の「チェリー」が上段3を通過して上段2に位置する瞬間に左ストップスイッチ42が操作されたときは、上記と同様にその位置から最大移動コマ数である4コマ移動させ、下段3に14番の「チェリー」を停止させることができる。
さらにまた、14番の「チェリー」が下段3を通過し、15番の「RP」が下段3に位置する瞬間に左ストップスイッチ42が操作されたときは、その瞬間に表示窓12aに位置する図柄は、15番〜20番の図柄となる。この瞬間から最大移動コマ数である4コマ移動させると、19番、20番及び1番〜4番の図柄を表示窓12aに停止させることができる。すなわち、4番の「チェリー」を上段3に停止させることができる。
以上より、左ストップスイッチ42が操作された瞬間の左リール31の位置がどの位置であっても、常に、4番又は14番の「チェリー」を上段3又は下段3のいずれかに停止させることができる。すなわち、常にいずれかの有効ラインL1に停止させることができる。
このように、本実施形態では、各リール31は、20コマを有し、最大移動コマ数が4コマであり、表示窓12a内に位置するコマ数が6コマであるとき、常に、上段3又は下段3(すなわち有効ラインL1)に左リール31の「チェリー」を停止させることができる。
また、中リール31においては、「スイカA」は、6番及び16番の2箇所に配置されているので、左リール31の「チェリー」と同様に、10コマ間隔・2図柄配置である。したがって、中ストップスイッチ42が操作された瞬間の中リール31の位置がどの位置であっても、常に、いずれかの有効ラインL1に「スイカA」を停止させることができる。
さらにまた、右リール31においては、「RP」は、4番及び14番の2箇所に配置されているので、左リール31の「チェリー」、中リール31の「スイカA」と同様に、10コマ間隔・2図柄配置である。したがって、右ストップスイッチ42が操作された瞬間の右リール31の位置がどの位置であっても、常に、いずれかの有効ラインL1に「RP」を停止させることができる。
これにより、RBAの当選時には、常に、当該遊技で、いずれかの有効ラインL1に、RBAの図柄の組合せを停止させることができる。
なお、以上のように、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31がどの位置であっても、対象となる図柄を常に有効ラインに停止させる(当該図柄を有効ライン上の位置まで引き込む)ことができることを、「PB(引込み率)=1」と称する。
そして、「PB=1」というときは、通常は、その役について、すなわち全リール31がそのようになっていることを指すが、稀に、特定のリールについてそのようになっている場合も、当該リールについて「PB=1」と称する場合もある。
なお、「PB=1」でないことを、「PB≠1」と記載する。
また、RBBの図柄の組合せは、図9に示すように、「チェリー」−「スイカA」−「ベル」であり、RBAと比較すると、右リール31のみが異なる。したがって、左及び中リール31については、RBAと同様に、常に、いずれかの有効ラインL1にRBBを構成する図柄を停止させることができる。
さらにまた、右リール31においては、「ベル」は、7番及び17番に配置されているので、右リール31の「RP」と同様に、10コマ間隔・2図柄配置である。したがって、右ストップスイッチ42が操作された瞬間の右リール31の位置がどの位置であっても、常に、いずれかの有効ラインL1に「ベル」を停止させることができる。
これにより、RBBの当選時には、常に、当該遊技で、いずれかの有効ラインL1に、RBBの図柄の組合せを停止させることができる(PB=1)。
また、MBの図柄の組合せは、図9に示すように、「白7」−「ベル」−「RP」である。
ここで、左リール31の「白7」は、5コマ間隔で4箇所に配置されている(2番、7番、12番及び17番。以下、必要に応じて、この図柄配置を「5コマ間隔・4図柄配置」という。)。これにより、常に、いずれかの有効ラインL1に「白7」を停止させることができる。
また、中リール31の「ベル」は、7番及び17番に配置されているので、上記の10コマ間隔・2図柄配置である。したがって、常に、いずれかの有効ラインL1に「ベル」を停止させることができる。
さらにまた、右リール31の「RP」は、上述したように、10コマ間隔・2図柄配置である。したがって、常に、いずれかの有効ラインL1に「RP」を停止させることができる。
これにより、MBの当選時には、常に、当該遊技で、いずれかの有効ラインL1に、MBの図柄の組合せを停止させることができる(PB=1)。
ところで、従来の一般的なスロットマシンでは、リールのコマ(図柄)数は21個である。また、有効ラインは、水平方向上段、中段及び下段の3本と、斜め方向2本との合計5ラインである。
そして、役の当選時に常に入賞可能に図柄を配置するためには、たとえば順押し時には、左リールは最低3図柄設け(7図柄間隔・3図柄配置とし、少なくとも1図柄がいずれかの有効ラインに停止するように配置し)、中及び右リールは最低5図柄を配置する(5図柄以内の間隔で配置することが必要であり、5図柄以内の間隔で配置する場合には、4図柄では足りず、最低5図柄となる)必要がある。
一方、本願出願時における「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則(最終改正:平成20年8月1日国家公安委員会規則第16号)」(以下、単に「規則」という)中、「別表第5 回胴式遊技機に係る技術上の規格(第6条関係)(1)性能に関する規格」では、以下のように定められている。
1)第1種特別役物が作動することとなる図柄の組合せの数は、役物連続作動装置が設けられている遊技機あってはすべての図柄の組合せの500分の1を、役物連続作動装置が設けられていない遊技機にあってはすべての図柄の組合せの数の500分の3を、それぞれ超えるものでないこと。ただし、ト(チ)に掲げる場合は、この限りでないこと。(ホ 第1種特別役物の性能に関する規格(ハ))
2)第1種特別役物に係る役物連続作動装置が作動することとなる図柄の組合せの数は、その作動中に獲得される遊技メダルの数が360枚を超えない遊技機にあっては、すべての図柄の組合せの数の1,500分の2を超えるものでないこと。(ト 役物連続作動装置の性能に関する規格(ホ))
3)第1種特別役物に係る役物連続作動装置が作動することとなる図柄の組合せの数は、(ホ)に規定する遊技機以外の遊技(役物連続作動装置の1回の作動により遊技メダルが360枚を超え、かつ480枚を超えない遊技機)にあっては、すべての図柄の組合せの数の1,500分の1を超えるものでないこと。(同(ヘ))
上記規則において、「すべての図柄の組合せの数」とは、図柄の数が1つの回胴につきN個の場合、Nの回胴数乗であると理解されている。
したがって、本実施形態の3個のリール31、かつ、各リール31が20コマの場合を例に挙げると「すべての図柄の組合せの数(総数)=20の3乗=8000(通り)」となる。
そして、上記3)に示す「360枚を超え、かつ480枚を超えない払出しの1BB」を設ける場合には、「図柄の組合せの数は、1,500分の1を超えるものでないこと」を満たす必要がある。
このため、各リール31ごとに、1個ずつその図柄を設けたとき、その1BBの図柄の組合せの数は、1の3乗=3通りとなるので、8,000分3となるから、「1,500分の1を超えるものでない」ことを満たす。そして、本実施形態の1BBは、各リール31ごとに、1個の「赤7」を有するので、本条件を満たすものである。
また、「赤7」が各リール31に10コマ間隔・2図柄配置であると仮定したとき、その1BBの図柄の組合せの数は、「2の3乗=8通り」となる。よって、「その特別役の図柄の組合せの数/すべての図柄の組合せの数」は、8,000分の8(1,000分の1)となる。これにより、その1BB遊技の払出し枚数を、上記2)の「360枚を超えない」ことに設定すれば、「すべての図柄の組合せの数の1,500分の2を超えるものでないこと」を満たすこととなる。
次に、RBについては、以下の通りである。
RBについては、1BBを設ける場合は「すべての図柄の組合せの500分の1を超えるものでないこと」を満たす必要があり、1BBを設けない場合は「すべての図柄の組合せの500分の3を超えるものでないこと」を満たす必要がある。
本実施形態では、上述したように、2種類のRB(RBA及びRBB)を備え、いずれもRBも、各リール31ごとに以下に示す2個の図柄が設けられている。
具体的には、
RBA:左リール31が「チェリー」(4番及び14番)、中リール31が「スイカA」(6番及び16番)、右リールが「RP」(4番及び14番)
RBB:左リール31が「チェリー」(同上)、中リール31が「スイカA」(同上)、右リールが「ベル」(7番及び17番)
となっている。
以上より、たとえばRBAの場合には、各リール31につき2図柄設けられているので、RBAの図柄の組合せの数は、「2の3乗=8通り」となる。よって、8,000分の8(1,000分の1)となる。
RBBについても同様に、1,000分の1となる。
したがって、本実施形態のように、2種類のRBを設けたとき、RBの図柄の組合せの数は、「1,000分の1の2倍」、すなわち500分の1となり、上記1)の「役物連続作動装置が設けられている遊技機あってはすべての図柄の組合せの500分の1を超えるものでないこと」を満たすこととなる。
また、1BBを設けずに、RBのみとし、かつすべてのRBについて、各リール31に2図柄配置(10コマ間隔)、すなわちすべてのRBが「PB=1」とした場合を仮定する。
RBの種類を6種類とすると、RBの図柄の組合せの数(6種類合計)では、「(2の3乗)×6=48通り」となる。
このとき、「RBの図柄の組合せの数/すべての図柄の組合せの数」は、8,000分の48、すなわち500分の3となり、上記1)の「役物連続作動装置が設けられていない遊技機にあってはすべての図柄の組合せの数の500分の3を超えるものでないこと」を満たすこととなる。よって、本実施形態では、1BBを設けないときは、6種類のRBを設け、かついずれのRBもPB=1に設定することができる。
したがって、従来のスロットマシンでは、1BBやRBを「PB=1」に設定することは困難であったが、本実施形態ではそれを達成することができる。
次に、リプレイ及び小役当選時の停止位置決定テーブル65を説明する。なお、以下のリプレイ及び小役当選時の停止位置決定テーブル65は、特記しない場合は、非MB遊技中に用いられるものとする。
先ず、リプレイAテーブルは、リプレイAの当選フラグ63aのみがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、リプレイA以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
図9に示すように、リプレイAの図柄の組合せは、「白7」−「RP」−「RP」である。ここで、中リール31の「RP」は、10番及び20番に配置されている。したがって、上述した10コマ間隔・2図柄配置であるので、常に、「RP」の図柄をいずれかの有効ラインL1に停止させることができる。また、右リール31の「RP」についても、RBAの右リール31と場合と同様に10コマ間隔・2図柄配置であるので、常に、「RP」の図柄をいずれかの有効ラインL1に停止させることができる。
さらに、左リール31については、「白7」を上段3及び下段3に同時に停止させるように停止制御する。
上述の通り、左リール31の「白7」は、5コマ間隔・4図柄配置である。これにより、図3において、たとえば2番〜7番の図柄が表示窓12aに位置する瞬間に左ストップスイッチ42が操作されたときは、その位置で左リール31を停止させ、上段3に7番の「白7」を停止させ、かつ下段3に2番の「白7」を停止させる。
次に、3番〜8番の図柄が表示窓12aに位置する瞬間に左ストップスイッチ42が操作されたときは、その位置から最大移動コマ数である4コマ移動させ、7番の「白7」を下段3に停止させる。このとき、同時に、12番の「白7」が上段3に停止する。
また、4番〜9番の図柄が表示窓12aに位置する瞬間、5番〜10番の図柄が表示窓12aに位置する瞬間、6番〜11番の図柄が表示窓12aに位置する瞬間に左ストップスイッチ42が操作されたときは、それぞれその位置から3コマ、2コマ、1コマ移動させ、上記の位置で停止させる。
また、7番〜12番の図柄が表示窓12aに位置する瞬間に左ストップスイッチ42が操作されたときは、その位置で(移動コマ数「0」で)停止させる。
さらにまた、8番〜13番の図柄が表示窓12aに位置する瞬間に左ストップスイッチ42が操作されたときは、その位置から最大移動コマ数である4コマ移動させ、12番の「白7」を下段3に停止させる。このとき、同時に、17番の「白7」が上段3に停止する。
9番〜14番の図柄が表示窓12aに位置する瞬間、10番〜15番の図柄が表示窓12aに位置する瞬間、11番〜16番の図柄が表示窓12aに位置する瞬間に左ストップスイッチ42が操作されたときは、それぞれその位置から3コマ、2コマ、1コマ移動させ、12番の「白7」を下段3に停止させ、同時に17番の「白7」を上段3に停止させる。
同様に、12番〜17番の図柄が表示窓12aに位置する瞬間に左ストップスイッチ42が操作されたときは、その位置で停止させる。
また、13番〜18番の図柄が表示窓12aに位置する瞬間に左ストップスイッチ42が操作されたときは、その位置から最大移動コマ数である4コマ移動させ、17番の「白7」を下段3に停止させ、同時に2番の「白7」を上段3に停止させる。
14番〜19番の図柄が表示窓12aに位置する瞬間、15番〜20番の図柄が表示窓12aに位置する瞬間、16番〜1番の図柄が表示窓12aに位置する瞬間に左ストップスイッチ42が操作されたときは、それぞれその位置から3コマ、2コマ、1コマ移動させ、17番の「白7」を下段3に停止させ、同時に2番の「白7」を上段3に停止させる。
さらに同様に、17番〜2番の図柄が表示窓12aに位置する瞬間に左ストップスイッチ42が操作されたときは、その位置で停止させる。
また、18番〜3番の図柄が表示窓12aに位置する瞬間に左ストップスイッチ42が操作されたときは、その位置から最大移動コマ数である4コマ移動させ、上述したように2番の「白7」を下段3に停止させ、7番の「白7」を上段3に停止させる。
19番〜4番の図柄が表示窓12aに位置する瞬間、20番〜5番の図柄が表示窓12aに位置する瞬間、1番〜6番の図柄が表示窓12aに位置する瞬間に左ストップスイッチ42が操作されたときは、それぞれその位置から3コマ、2コマ、又は1コマ移動させて、2番の「白7」を下段3に停止させ、同時に7番の「白7」を上段3に停止させる。
以上より、左リール31については、いずれの位置で左ストップスイッチ42が操作されても、常に、上段3及び下段3に「白7」を同時に停止させることができる。
図15(A)は、リプレイAの入賞時の停止態様を示す図である。
図15(A)に示すように、リプレイAは、2本の有効ラインL1に2重複入賞となる。ただし、いずれのリプレイも、単有効ライン入賞(重複なし)及び何重複の入賞であっても、次遊技のみの再遊技となる。図15(A)の例では、有効ラインL1d(上段3−下段3−下段3。図6(D)。)と、有効ラインL1h(下段3−下段3−下段3。図7(D)。)に同時にリプレイAが停止した状態を示している。
また図示しないが、中及び右リール31の「RP」は、いずれも、上段3又は下段3のいずれであってもよい。
仮に中及び右リール31の上段3に「RP」が停止したときは、有効ラインL1a(上段3−上段3−上段3。図6(A)。)と、有効ラインL1e(下段3−上段3−上段3。図7(A)。)に同時にリプレイAが停止した状態となる。
さらにまた、中リール31の上段3に「RP」が停止し、右リール31の下段3に「RP」が停止したときは、有効ラインL1b(上段3−上段3−下段3。図6(B)。)と、有効ラインL1f(下段3−上段3−下段3。図7(B)。)に同時にリプレイAが停止した状態となる。
さらに、中リール31の下段3に「RP」が停止し、右リール31の上段3に「RP」が停止したときは、有効ラインL1c(上段3−下段3−上段3。図6(C)。)と、有効ラインL1g(下段3−下段3−上段3。図7(C)。)に同時にリプレイAが停止した状態となる。
なお、図3に示すように、中リール31の「RP」は、10番及び20番に配置されており、10コマ間隔・2図柄配置であるので、上段3又は下段3のいずれか一方には常に停止可能であるが、上段3及び下段3に同時に停止する場合はない。
右リール31についても、「RP」は、4番及び14番に配置されており、10コマ間隔・2図柄配置であるので、上段3又は下段3のいずれか一方には常に停止可能であるが、上段3及び下段3に同時に停止する場合はない。
リプレイACテーブルは、リプレイAC当選時(リプレイA及びCの重複当選時)、すなわちリプレイA及びCの当選フラグ63aのみがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、リプレイA以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
リプレイAEテーブルは、リプレイAE当選時(リプレイA及びEの重複当選時)、すなわちリプレイA及びEの当選フラグ63aのみがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、リプレイA以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
リプレイAFテーブルは、リプレイAF当選時(リプレイA及びFの重複当選時)、すなわちリプレイA及びFの当選フラグ63aのみがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、リプレイA以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
リプレイACEテーブルは、リプレイACE当選時(リプレイA、C及びEの重複当選時)、すなわちリプレイA、C及びEの当選フラグ63aのみがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、リプレイA以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
以上のように、リプレイACテーブル、リプレイAEテーブル、リプレイAFテーブル、及びリプレイACEテーブルが用いられたときは、リプレイAテーブルと同様の停止制御が行われ、リプレイAのみが停止可能となり、他のリプレイが停止する場合はない。
なお、リプレイAのみを入賞させるものとして、複数のリプレイA群を設けているのは、後述するMB遊技中において、リール31の停止時の図柄の組合せを異ならせるためである。
このため、非MB遊技中においては、リプレイA単独当選時と、リプレイAC当選時、リプレイAE当選時、リプレイAF当選時、及びリプレイACE当選時とで、リール31の停止制御は同一である。
リプレイABCテーブルは、リプレイABC当選時(リプレイA、B及びCの重複当選時)、すなわちリプレイA、B及びCの当選フラグ63aのみがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順に応じて、リプレイA、リプレイB、又はリプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、リプレイA、B又はC以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
図16は、各リプレイ当選時の入賞役と、ストップスイッチ42の押し順との関係を示す図である。
図16に示すように、リプレイABC当選時は、第一停止が左(左中右又は左右中)の場合にはリプレイAの図柄の組合せを有効ラインに停止させ、中左右のときはリプレイBの図柄の組合せを有効ラインに停止させ、その他(中右左、又は第一停止が右(右左中若しくは右中左))の場合にはリプレイCの図柄の組合せを有効ラインに停止させるように停止制御する。
また、リプレイABCEテーブルは、リプレイABCE当選時(リプレイA、B、C及びEの重複当選時)、すなわちリプレイA、B、C及びEの当選フラグ63aのみがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順に応じて、リプレイA、リプレイB、又はリプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、リプレイA、B又はC以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。なお、リプレイEは、上述したように、重複当選のパターンをより多く設けるための制御用役としての役割を有するものであり、本実施形態では入賞する場合はない。
図16に示すように、リプレイABCE当選時は、第一停止が左(左中右又は左右中)の場合には、リプレイAの図柄の組合せを有効ラインに停止させ、中右左のときはリプレイBの図柄の組合せを有効ラインに停止させ、中左右、又は第一停止が右(右左中若しくは右中左)の場合にはリプレイCの図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御する。
さらにまた、リプレイABCFテーブルは、リプレイABCF当選時(リプレイA、B、C及びFの重複当選時)、すなわちリプレイA、B、C及びFの当選フラグ63aのみがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順に応じて、リプレイA、リプレイB、又はリプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、リプレイA、B又はC以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。なお、リプレイFは、上記リプレイEと同様に制御用役としての役割を有するものであり、本実施形態では入賞する場合はない。
図16に示すように、リプレイABCF当選時は、第一停止が左(左中右又は左右中)の場合にはリプレイAの図柄の組合せを有効ラインに停止させ、第一停止が中(中左右又は中右左)の場合にはリプレイCの図柄の組合せを有効ラインに停止させ、第一停止が右(右左中又は右中左)の場合にはリプレイBの図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御する。
さらに、リプレイCDテーブルは、リプレイCD当選時(リプレイC及びDの重複当選時)、すなわちリプレイC及びDの当選フラグ63aのみがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順に応じて、リプレイC又はリプレイDに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、リプレイC又はD以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
図16に示すように、リプレイCD当選時は、第一停止が左の場合にはリプレイDの図柄の組合せを有効ラインに停止させ、第一停止が中又は右の場合にはリプレイCの図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御する。
また、リプレイCDEテーブルは、リプレイCDE当選時(リプレイC、D及びEの重複当選時)、すなわちリプレイC、D及びEの当選フラグ63aのみがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順に応じて、リプレイC又はリプレイDに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、リプレイC又はD以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
図16に示すように、リプレイCDE当選時は、第一停止が中の場合にはリプレイDの図柄の組合せを有効ラインに停止させ、第一停止が左又は右の場合にはリプレイCの図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御する。
さらにまた、リプレイCDFテーブルは、リプレイCDF当選時(リプレイC、D及びFの重複当選時)、すなわちリプレイC、D及びFの当選フラグ63aのみがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順に応じて、リプレイC又はリプレイDに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、リプレイC又はD以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
図16に示すように、リプレイCDF当選時は、第一停止が右の場合にはリプレイDの図柄の組合せを有効ラインに停止させ、第一停止が左又は中の場合にはリプレイCの図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御する。
さらに、リプレイDテーブルは、リプレイD当選時(リプレイDの単独当選時)、すなわちリプレイDの当選フラグ63aのみがオンであるときに用いられる。
また、リプレイDEテーブルは、リプレイDE当選時(リプレイD及びEの重複当選時)、すなわちリプレイD及びEの当選フラグ63aのみがオンであるときに用いられる。
さらにまた、リプレイDFテーブルは、リプレイDF当選時(リプレイD及びFの重複当選時)、すなわちリプレイD及びFの当選フラグ63aのみがオンであるときに用いられる。
上記のリプレイDテーブル、リプレイDEテーブル及びリプレイDFテーブルは、ストップスイッチ42の押し順にかかわらず、リール31の停止制御の範囲内において、リプレイDに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
図15(B)は、リプレイBの入賞態様を示す図である。
リプレイBを入賞させる場合において、左リール31については、上段3及び下段3に「RP」を停止させるように制御する。
図3に示すように、左リール31の「RP」は、5コマ間隔・4図柄配置(5番、10番、15番及び20番)である。したがって、上述した左リール31の「白7」と同様に、常に上段2及び下段3に同時に「RP」を停止させることができる。
さらに、図15(B)に示すように、中リール31については、上段3又は下段3に「ベル」を停止させる(図15(B)の例では下段3である)。中リール31の「ベル」は、7番及び17番に配置されているので、上記した10コマ間隔・2図柄配置であるので、常に、上段3又は下段3のいずれか一方に停止させることができる。ただし、上段3及び下段3に同時に停止させることはできない。
また、右リール31については、左リール31の「RP」と同様に、上段3及び下段3に(同時に)「マーク」を停止させる。図3に示すように、右リール31の「マーク」は、5番、10番、15番及び20番に配置されている(5コマ間隔・4図柄配置)。これにより、左リール31の「RP」と同様の停止制御により、常に、上段3及び下段3に「マーク」を同時停止させることができる。
図15(B)に示すように、リプレイBの入賞時の形態は、リプレイBの4重複入賞となる。図15(B)に示すように、中リール31の下段3に「ベル」が停止したときは、有効ラインL1c(上段3−下段3−上段3)、有効ラインL1d(上段3−下段3−下段3)、有効ラインL1g(下段3−下段3−上段3)、有効ラインL1h(下段3−下段3−下段3)の4本となる。
また仮に、中リール31の上段3に「ベル」が停止したときは、有効ラインL1a(上段3−上段3−上段3)、有効ラインL1b(上段3−上段3−下段3)、有効ラインL1e(下段3−上段3−上段3)、有効ラインL1f(下段3−上段3−下段3)の4本となる。
また、図15(C)は、リプレイCの入賞態様を示す図である。
リプレイCを入賞させる場合において、左リール31については、リプレイAの左リール31と同様に、上段3及び下段3に「白7」を同時に停止させるように制御する。
また、中リール31については、リプレイBの中リール31と同様に、上段3又は下段3に「ベル」を停止させる。図15(C)の例では下段3に「ベル」を停止させた例を示している。
さらにまた、右リール31については、上段3及び下段3に「チェリー」を同時に停止させる。ここで、図3に示すように、右リール31の「チェリー」は、1番、6番、11番、及び16番に配置されている(5コマ間隔・4図柄配置)。この配置は、左リール31の「白7」と同様である。これにより、右リール31については、左リール31の「白7」と同様に、ストップスイッチ42の操作タイミングにかかわらず、常に、上段3及び下段3に同時に「チェリー」を停止させることができる。
これにより、リプレイCの入賞時の停止態様は、リプレイCの4重複入賞となる。図15(C)に示すように、中リール31の下段3に「ベル」が停止したときは、有効ラインL1c(上段3−下段3−上段3)、有効ラインL1d(上段3−下段3−下段3)、有効ラインL1g(下段3−下段3−上段3)、有効ラインL1h(下段3−下段3−下段3)の4本となる。
また仮に、中リール31の上段3に「ベル」が停止したときは、有効ラインL1a(上段3−上段3−上段3)、有効ラインL1b(上段3−上段3−下段3)、有効ラインL1e(下段3−上段3−上段3)、有効ラインL1f(下段3−上段3−下段3)の4本となる。
さらにまた、図15(D)は、リプレイDの入賞態様を示す図である。
リプレイDを入賞させる場合において、左リール31については、リプレイAの左リール31と同様に、上段3及び下段3に「白7」を同時に停止させるように制御する。
また、中リール31については、上段3又は下段3のいずれかに「チェリー」を停止させる。ここで、図3に示すように、中リール31の「チェリー」は、1番及び11番に配置されている(10コマ間隔・2図柄配置)。したがって、上段3又は下段3のいずれか一方に常に停止可能であるが、上段3及び下段3に同時に停止させることはできない。
さらにまた、右リール31の「RP」については、リプレイAの右リール31と同様に、常に、上段3又は下段3のいずれか一方に常に停止可能である。
以上より、リプレイDは、2本の有効ラインL1に2重複入賞となる。図15(D)の例では、有効ラインL1d(上段3−下段3−下段3)と、有効ラインL1h(下段3−下段3−下段3)とに停止している。
また図示しないが、仮に中リール31の上段3に「チェリー」が停止し、右リール31の上段3に「RP」が停止したときは、有効ラインL1a(上段3−上段3−上段3)と、有効ラインL1e(下段3−上段3−上段3)との2本の有効ラインL1に停止する。
また、中リール31の上段3に「チェリー」が停止し、右リール31の下段3に「RP」が停止したときは、有効ラインL1b(上段3−上段3−下段3)と、有効ラインL1f(下段3−上段3−下段3)との2本の有効ラインL1に停止する。
さらにまた、中リール31の下段3に「チェリー」が停止し、右リール31の上段3に「RP」が停止したときは、有効ラインL1c(上段3−下段3−上段3)と、有効ラインL1g(下段3−下段3−上段3)との2本の有効ラインL1に停止する。
よって、どの位置で中リール31の「チェリー」、右リール31の「RP」が停止しても、2重複入賞となる。
共通ベルA〜P・チェリーAテーブルは、共通ベルA〜P及びチェリーAの重複当選時、すなわち共通ベルA〜P及びチェリーAの当選フラグ63aのみがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順にかかわらず、共通ベルA〜Pのうちの4種類、かつチェリーAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、共通ベルA〜P及びチェリーA以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
図9及び図10に示すように、共通ベルA〜P、及びチェリーAは、いずれも払出し枚数が1枚に設定されている。そして、共通ベル・チェリーAの入賞時は、4種類の共通ベルと、チェリーAとが重複入賞(1枚役×5重複)するようにリール31が停止制御される。
図17(A)は、共通ベル4種類・チェリーAの入賞時の停止態様の例を示す図である。
先ず、左リール31については、常に、4番又は14番の「チェリー」を上段3又は下段3のいずれか一方に停止させるように制御する。左リール31の「チェリー」における4番及び14番の図柄の関係は、10コマ間隔・2図柄配置であるので、常に、上段3又は下段3に「チェリー」を停止させることができる。このとき、一方側に「チェリー」が停止すると、他方側には、9番の「赤7」又は19番の「ベル」が停止する。さらに、下段1には、常に「ブランク」(1番、6番、11番、又は16番)が停止する。図17(A)の例では、下段3に「チェリー」を停止させた例を示している。
なお、図17(A)の左リール31では、「ベル/赤7」と表示しているが、「/」の表記は、「ベル」又は「赤7」のいずれかという意味である。以下の説明における「/」も同様の意味で使用する。
次に、中リール31については、上段3に、10番若しくは20番の「RP」、7番若しくは17番の「ベル」、又は3番若しくは13番の「スイカB」を停止させるように制御する。そして、これらのいずれかの図柄が上段3に停止したときは、下段3には常に「ブランク」(5番、15番、2番、12番、18番、又は8番)が停止する。
さらに次に、右リール31については、上段3に、「白7」(3番)、「スイカA」(8番)、「BAR」(13番)、又は「スイカB」(18番)のいずれかを停止させる。
ここで、これらの4図柄は、3番、8番、13番、18番であるので、5コマ間隔・4図柄配置の関係にある。よって、上段3に上述の「白7」、「スイカA」、「BAR」、又は「スイカB」を停止させたときは、下段3にも、他の3種類のいずれかの図柄が停止する。
具体的には、上段3に「白7」(3番)が停止したときは下段3に「スイカB」(18番)が停止する。また、上段3に「スイカA」(8番)が停止したときは下段3に「白7」(3番)が停止する。さらにまた、上段3に「BAR」(13番)が停止したときは下段3に「スイカA」(8番)が停止する。さらに、上段3に「スイカB」(18番)が停止したときは下段3に「BAR」(13番)が停止する。
さらに、右リール31における上記の4つの停止態様のいずれも、常に、下段1に「マーク」(5番、10番、15番、又は20番)が停止する。
このような停止態様により、共通ベル4種類が有効ラインL1に停止する。
具体的には、図17(A)において、左リール31の下段3に「チェリー」、中リール31の上段3に「RP」が停止したとする。
さらに、右リール31の上段3に「白7」が停止し、右リール31の下段3に「スイカB」が停止したときは、「下段3−上段3−上段3」に「チェリー−RP−白7」(共通ベルA)が停止し、「下段3−上段3−下段3」に「チェリー−RP−スイカB」(共通ベルD)が停止し、「下段3−下段3−上段3」に「チェリー−ブランク−白7」(共通ベルM)が停止し、「下段3−下段3−下段3」に「チェリー−ブランク−スイカB」(共通ベルP)が停止する。
さらに、下段1のライン(有効ラインL2)には、チェリーAである「ブランク−ANY−マーク」が停止する。以上より、4種類の共通ベルとチェリーA、すなわち1枚役の5重複入賞となる。
また、中リール31の上段3に「RP」が停止した場合であって、右リール31において、上段3に「スイカA」、下段3に「白7」が停止したときは、「下段3−上段3−上段3」に「チェリー−RP−スイカA」(共通ベルC)が停止し、「下段3−上段3−下段3」に「チェリー−RP−白7」(共通ベルA)が停止し、「下段3−下段3−上段3」に「チェリー−ブランク−スイカA」(共通ベルO)が停止し、「下段3−下段3−下段3」に「チェリー−ブランク−白7」(共通ベルM)が停止する。
また、中リール31の上段3に「RP」が停止した場合であって、右リール31の上段3に「BAR」が停止し、下段3に「スイカA」が停止したときは、「下段3−上段3−上段3」に「チェリー−RP−BAR」(共通ベルB)が停止し、「下段3−上段3−下段3」に「チェリー−RP−スイカA」(共通ベルC)が停止し、「下段3−下段3−上段3」に「チェリー−ブランク−BAR」(共通ベルN)が停止し、「下段3−下段3−下段3」に「チェリー−ブランク−スイカA」(共通ベルO)が停止する。
さらにまた、中リール31の上段3に「RP」が停止した場合であって、右リール31の上段3に「スイカB」が停止し、下段3に「BAR」が停止したときは、「下段3−上段3−上段3」に「チェリー−RP−スイカB」(共通ベルD)が停止し、「下段3−上段3−下段3」に「チェリー−RP−BAR」(共通ベルB)が停止し、「下段3−下段3−上段3」に「チェリー−ブランク−スイカB」(共通ベルP)が停止し、「下段3−下段3−下段3」に「チェリー−ブランク−BAR」(共通ベルN)が停止する。
また、図17(A)において、中リール31の停止時に、上段3に「ベル」が停止したとする。
そして、右リール31の上段3に「白7」が停止し、右リール31の下段3に「スイカB」が停止したときは、「下段3−上段3−上段3」に「チェリー−ベル−白7」(共通ベルE)が停止し、「下段3−上段3−下段3」に「チェリー−ベル−スイカB」(共通ベルH)が停止し、「下段3−下段3−上段3」に「チェリー−ブランク−白7」(共通ベルM)が停止し、「下段3−下段3−下段3」に「チェリー−ブランク−スイカB」(共通ベルP)が停止する。
さらに、下段1のライン(有効ラインL2)には、チェリーAである「ブランク−ANY−マーク」が停止する。以上より、4種類の共通ベルとチェリーA、すなわち1枚役の5重複入賞となる。
また、中リール31の上段3に「ベル」が停止した場合であって、右リール31において、上段3に「スイカA」、下段3に「白7」が停止したときは、「下段3−上段3−上段3」に「チェリー−ベル−スイカA」(共通ベルG)が停止し、「下段3−上段3−下段3」に「チェリー−ベル−白7」(共通ベルE)が停止し、「下段3−下段3−上段3」に「チェリー−ブランク−スイカA」(共通ベルO)が停止し、「下段3−下段3−下段3」に「チェリー−ブランク−白7」(共通ベルM)が停止する。
また、中リール31の上段3に「ベル」が停止した場合であって、右リール31の上段3に「BAR」が停止し、下段3に「スイカA」が停止したときは、「下段3−上段3−上段3」に「チェリー−ベル−BAR」(共通ベルF)が停止し、「下段3−上段3−下段3」に「チェリー−ベル−スイカA」(共通ベルG)が停止し、「下段3−下段3−上段3」に「チェリー−ブランク−BAR」(共通ベルN)が停止し、「下段3−下段3−下段3」に「チェリー−ブランク−スイカA」(共通ベルO)が停止する。
さらにまた、中リール31の上段3に「ベル」が停止した場合であって、右リール31の上段3に「スイカB」が停止し、下段3に「BAR」が停止したときは、「下段3−上段3−上段3」に「チェリー−ベル−スイカB」(共通ベルH)が停止し、「下段3−上段3−下段3」に「チェリー−ベル−BAR」(共通ベルF)が停止し、「下段3−下段3−上段3」に「チェリー−ブランク−スイカB」(共通ベルP)が停止し、「下段3−下段3−下段3」に「チェリー−ブランク−BAR」(共通ベルN)が停止する。
さらに、図17(A)において、中リール31の停止時に、上段3に「スイカB」が停止したとする。
そして、右リール31の上段3に「白7」が停止し、右リール31の下段3に「スイカB」が停止したときは、「下段3−上段3−上段3」に「チェリー−スイカB−白7」(共通ベルI)が停止し、「下段3−上段3−下段3」に「チェリー−スイカB−スイカB」(共通ベルL)が停止し、「下段3−下段3−上段3」に「チェリー−ブランク−白7」(共通ベルM)が停止し、「下段3−下段3−下段3」に「チェリー−ブランク−スイカB」(共通ベルP)が停止する。
さらに、下段1には、チェリーAである「ブランク−ANY−マーク」が停止する。以上より、4種類の共通ベルとチェリーA、すなわち1枚役の5重複入賞となる。
また、中リール31の上段3に「スイカB」が停止した場合であって、右リール31において、上段3に「スイカA」、下段3に「白7」が停止したときは、「下段3−上段3−上段3」に「チェリー−スイカB−スイカA」(共通ベルK)が停止し、「下段3−上段3−下段3」に「チェリー−スイカB−白7」(共通ベルI)が停止し、「下段3−下段3−上段3」に「チェリー−ブランク−スイカA」(共通ベルO)が停止し、「下段3−下段3−下段3」に「チェリー−ブランク−白7」(共通ベルM)が停止する。
また、中リール31の上段3に「スイカB」が停止した場合であって、右リール31の上段3に「BAR」が停止し、下段3に「スイカA」が停止したときは、「下段3−上段3−上段3」に「チェリー−スイカB−BAR」(共通ベルJ)が停止し、「下段3−上段3−下段3」に「チェリー−スイカB−スイカA」(共通ベルK)が停止し、「下段3−下段3−上段3」に「チェリー−ブランク−BAR」(共通ベルN)が停止し、「下段3−下段3−下段3」に「チェリー−ブランク−スイカA」(共通ベルO)が停止する。
さらにまた、中リール31の上段3に「スイカB」が停止した場合であって、右リール31の上段3に「スイカB」が停止し、下段3に「BAR」が停止したときは、「下段3−上段3−上段3」に「チェリー−スイカB−スイカB」(共通ベルL)が停止し、「下段3−上段3−下段3」に「チェリー−スイカB−BAR」(共通ベルJ)が停止し、「下段3−下段3−上段3」に「チェリー−ブランク−スイカB」(共通ベルP)が停止し、「下段3−下段3−下段3」に「チェリー−ブランク−BAR」(共通ベルN)が停止する。
また、左リール31の停止時に、上段3に「チェリー」が停止し、下段3に「ベル/赤7」が停止したときは、上記において、左リール31の「下段3」が「上段3」となるだけで、その他は上記と同一である。
以上より、どの停止態様であって、常に、共通ベル4種類とチェリーAとの5重複入賞となる。
次に、中第一ベル及び右第一ベル当選時のリール31の停止制御について説明する。図14に示すように、中第一ベルの当選には、中第一ベルA〜Hの8種類を備える。また、右第一ベルの当選時には、右第一ベルA〜Hの8種類を備える。
ここで、中第一ベルA〜Hの当選時は、第一停止が中(最初に操作されたストップスイッチ42が中ストップスイッチ42)であるときに払出し枚数が最も多くなるようにリール31停止制御される。
また、中第一ベル当選時に、第一停止が右(最初に操作されたストップスイッチ42が右ストップスイッチ42)であるときは、第一停止が中のときよりも払出し枚数が少なくなるようにリール31が停止制御される。
さらにまた、中第一ベル当選時に、第一停止が左(最初に操作されたストップスイッチ42が左ストップスイッチ42)であるときは、払出し枚数が最も少なくなるようにリール31が停止制御される。
さらにまた、中第一ベルA〜Hの当選時は、第一停止が中又は右であるときは、ストップスイッチ42の操作タイミングにかかわらず、常にベルAが入賞するように(PB=1)リール31が停止制御される。
これに対し、第一停止が左であるときは、ストップスイッチ42の操作タイミングによって、ベル(ベルAと重複当選した他のベル)が入賞する場合と入賞しない場合とを有するように(PB≠1)リール31が停止制御される。
また、右第一ベルA〜Hの当選時は、第一停止が右であるときに払出し枚数が最も多くなるようにリール31停止制御される。
さらにまた、右第一ベル当選時に、第一停止が中であるときは、第一停止が右のときよりも払出し枚数が少なくなるようにリール31が停止制御される。
さらに、右第一ベル当選時に、第一停止が左であるときは、払出し枚数が最も少なくなるようにリール31が停止制御される。
また、右第一ベルA〜Hの当選時は、第一停止が中又は右であるときは、ストップスイッチ42の操作タイミングにかかわらず、常にベルAが入賞するように(PB=1)リール31が停止制御される。
これに対し、第一停止が左であるときは、ストップスイッチ42の操作タイミングによって、ベル(ベルAと重複当選した他のベル)が入賞する場合と入賞しない場合とを有するように(PB≠1)停止制御される。
なお、以下の説明において、中第一ベルA〜H当選時に、第一停止が中であるときは「正解」、第一停止が右であるときは「準正解」、第一停止が左であるときは「不正解」と称する。
同様に、右第一ベルA〜H当選時に、第一停止が右であるときは「正解」、第一停止が中であるときは「準正解」、第一停止が左であるときは「不正解」と称する。
中第一ベルAテーブルは、中第一ベルAの当選時、すなわちベルA、B及びCの重複当選時(図14参照)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、押し順正解時(第一停止が中のとき)にはベルAを4重複入賞させ、押し順準正解時(第一停止が右のとき)にはベルAを単入賞させ、押し順不正解時(第一停止が左のとき)には、ストップスイッチ42の操作タイミングに応じてベルA以外であるベルB又はベルCが有効ラインに停止可能にリール31を停止させるように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
なお、本明細書では、「重複入賞」とは、複数本の有効ラインに、入賞に係る図柄の組合せが停止したことを指し、同一の図柄の組合せが複数本の有効ラインに停止する場合と、異なる図柄の組合せ(たとえば複数種類の役の重複当選時)がそれぞれ1以上の有効ラインに停止する場合とを有する。
また、「単入賞」とは、1本の有効ラインに、入賞に係る図柄の組合せが停止したことを指す。
図17(B)は、中第一ベルA〜Hの当選時の第一停止中時、又は右第一ベルA〜Hの当選時の第一停止右時、すなわち押し順正解時の停止態様を示す図である。中第一ベルA〜H及び右第一ベルA〜Hの当選時の押し順正解時は、すべて、図17(B)に示す停止態様となる。
先ず、中リール31については、上段3又は下段3のいずれか一方に「ブランク」を停止させるように制御する。
図3において、中リール31の「ブランク」は、2番、5番、8番、12番、15番、及び18番に配置されている。このため、上段3又は下段3のいずれか一方には常に停止可能であるが、5コマ間隔となっている箇所はないので、上段3及び下段3に同時に停止する場合はない。
また、右リール31については、図17(B)に示すように、上段3及び下段3に同時に「マーク」を停止させるように制御する。この停止制御は、上述したリプレイBの右リール31と同様である。
さらにまた、左リール31については、図17(B)に示すように、上段3及び下段3に同時に「白7」を停止させるように制御する。この停止制御は、上述したリプレイAの左リール31と同様である。
以上より、図17(B)の例では、中リール31の停止時に上段3に「ブランク」を停止させたとすると、「上段3−上段3−上段3」、「上段3−上段3−下段3」、「下段3−上段3−上段3」、「下段3−上段3−下段3」の4本の有効ラインL1に、ベルAである「白7」−「ブランク」−「マーク」が停止する(ベルAの4重複入賞)。
ここで、図11に示すように、ベルAは、ベルB〜Qと異なり、4枚の払出しである。したがって、上記の場合は、「4枚×4ライン=16枚」となるが、本実施形態のスロットマシン10において、1遊技での払出し枚数上限値は、15枚に設定されているので、当該遊技での払出し枚数は、最大枚数である15枚となる。
なお、中リール31の停止時に下段3に「ブランク」を停止させたときも同様である。この場合には、「上段3−下段3−上段3」、「上段3−下段3−下段3」、「下段3−下段3−上段3」、「下段3−下段3−下段3」の4本の有効ラインL1に、ベルAが停止する。
図17(C)は、中第一ベルA〜H当選時に第一停止が右であるとき、又は右第一ベル当選時に第一停止が中であるとき、すなわち押し順の準正解時のリール31の停止態様を示す図である。
上述したように、中第一ベル又は右第一ベルの押し順正解時は、有効ラインL1に、ベルAに係る図柄を引き込むようにリール31を停止制御する。
これに対し、押し順の準正解時は、有効ラインL2(下段1のライン)に、ベルAに係る図柄を引き込むようにリール31を停止制御する。
まず、右リール31については、下段1に「マーク」を停止させるように制御する。右リール31の「マーク」は、5コマ間隔・4図柄配置であるので、常に下段1に「マーク」を停止させることができるとともに、下段1に「マーク」を停止させたときは、同時に上段3や下段3に「マーク」が停止する場合はない。
また、中リール31については、図17(C)に示すように、下段1に「ブランク」を停止させるように制御する。中リール31の「ブランク」は、上述したように、2番、5番、8番、12番、15番、及び18番に配置されている。このため、下段1には常に停止可能である。
さらにまた、左リール31については、図17(C)に示すように、下段1に「白7」を停止させるように制御する。左リール31の「白7」は、5コマ間隔・4図柄配置であるので、常に下段1に「白7」を停止させることができるとともに、下段1に「白7」を停止させたときは、同時に上段3や下段3に「白7」が停止する場合はない。
以上より、図17(C)に示すように、「下段1−下段1−下段1」(有効ラインL2)の1本に、ベルAである「白7」−「ブランク」−「マーク」が停止する(ベルAの単入賞)。よって、この場合の払出し枚数は、「4枚×1ライン=4枚」となる。
また、中第一ベル又は右第一ベル当選時に第一停止が左であるとき(押し順不正解時)は、ベルAと重複当選した他の2種類のベルのいずれか一方が有効ラインL2(下段1−下段1−下段1)に入賞可能となる。
すなわち、中第一ベル又は右第一ベル当選時の押し順不正解時は、第一に、有効ラインL2に優先して対象図柄を引き込み、有効ラインL1には対象図柄を引き込まないように停止制御する。
また第二に、当選したベルA以外のベルに係る図柄を引き込み、ベルAに係る図柄を引き込まないように停止制御する。
したがって、押し順不正解時には、いずれかのベルの図柄の組合せが有効ラインL1に停止する場合はない。
図17(D)は、中第一ベル又は右第一ベル当選時の押し順不正解時(第一停止が左時)であるときの停止態様を示す図である。
ここで、図11に示すように、ベルB〜ベルQのいずれも、左リール31の図柄は「スイカA」に設定されている。そこで、左リール31については、下段1に「スイカA」を停止させるように制御する。図3に示すように、左リール31の「スイカA」は、3番、8番、13番及び18番に配置されている(5コマ間隔・4図柄配置)。したがって、最大移動コマ数(4コマ)の範囲内において、常に、「スイカA」を下段1に停止させることができる。また、「スイカA」を下段1に停止させたときには、上段3又は下段3には「スイカA」が停止する場合はない。
次に、中リール31の停止時には、以下のように停止制御する。
図18は、中第一ベル又は右第一ベル当選時の第一停止左時(押し順不正解時)において、中リール31及び右リール31の停止可能な図柄を示す図である。
たとえば、中第一ベルA当選時の第一停止左時は、ベルB又はベルCが有効ラインL2に停止可能となる。ここで、ベルB及びCの中リール31の図柄は、いずれも「赤7」であるので、最大移動コマ数の範囲内において、中リール31の「赤7」を下段1に停止させるように制御する。
ここで、中リール31の「赤7」は、9番(1箇所)にのみ配置されている。したがって、中リール31の5番〜9番の図柄が下段1上に位置する瞬間に中ストップスイッチ42が操作されれば「赤7」を下段1に停止させることができるが、それ以外の位置で中ストップスイッチ42が操作されたときは、「赤7」を下段1に停止させることはできない。
また、図18に示すように、中第一ベルB当選時の第一停止左時においても、中リール31の有効ラインL2に停止可能な図柄は「赤7」である。
さらにまた、中第一ベルC又はD当選時の第一停止左時において、中リール31の有効ラインL2に停止可能な図柄は、「白7」である。
さらに、中第一ベルE又はF当選時の第一停止左時において、中リール31の有効ラインL2に停止可能な図柄は、「BAR」である。
また、中第一ベルG又はH当選時の第一停止左時において、中リール31の有効ラインL2に停止可能な図柄は、「マーク」である。
以上より、中第一ベル当選時の第一停止左時に、中リール31において下段1に停止可能となるのは、「赤7」、「白7」、「BAR」、又は「マーク」のいずれかである。
ここで、図3に示すように、「赤7」、「白7」、「BAR」、又は「マーク」は、それぞれ9番、14番、19番、及び4番に配置されている(5コマ間隔・4図柄配置)。
これにより、たとえば第一停止左時に、下段1に「スイカA」が停止したとき、遊技者がいずれかの中第一ベルに当選していると予測して中リール31の停止時に目押しをしても、上記4種類の図柄のうち、いずれか1つの図柄しか下段1に停止させるように狙うことはできない。
たとえば中リール31の「赤7」(9番)を下段1に停止させるためには、上述したように、中リール31の5番〜9番の図柄が下段1上に位置する瞬間に中ストップスイッチ42を操作する必要があるが、この位置からは、14番の「白7」、19番の「BAR」、4番の「マーク」のいずれも、下段1に引き込むことはできないからである。
他の図柄についても上記と同様である。14番の「白7」を下段1に停止させるためには、10番〜14番の図柄が下段1上に位置する瞬間に中ストップスイッチ42を操作する必要があるが、この位置からは、「赤7」、「BAR」、又は「マーク」を下段1に停止させることはできない。
同様に、19番の「BAR」を下段1に停止させるためには、15番〜19番の図柄が下段1上に位置する瞬間に中ストップスイッチ42を操作する必要があるが、この位置からは、「赤7」、「白7」、又は「マーク」を下段1に停止させることはできない。
さらに同様に、4番の「マーク」を下段1に停止させるためには、20番〜4番の図柄が下段1上に位置する瞬間に中ストップスイッチ42を操作する必要があるが、この位置からは、「赤7」、「白7」、又は「BAR」を下段1に停止させることはできない。
よって、中第一ベルに当選したと遊技者が予測しても、中リール31の停止時に当選したベルに係る図柄を下段1に停止させることができる確率は、1/4となる。
また、図18に示すように、中第一ベルA当選時の第一停止左時において、右リール31の有効ラインL2に停止可能な図柄は、「白7」(ベルB)又は「BAR」(ベルC)である。
したがって、中第一ベルA当選時の第一停止左時において、右リール31を停止させるときは、最大移動コマ数の範囲内において、下段1に「白7」又は「BAR」を停止させるように制御する。ここで、図3に示すように、「白7」は3番に配置され、「BAR」は13番に配置されている。
したがって、右リール31の19番〜3番の図柄が下段1上に位置する瞬間に右ストップスイッチ42を操作すれば、「白7」が下段1に停止する。
また、右リール31の9番〜13番の図柄が下段1上に位置する瞬間に右ストップスイッチ42を操作すれば、「BAR」が下段1に停止する。
よって、右リール31について、当選したベルに係る図柄を下段1に停止させることができる確率は、1/2となる。
なお、図18に示すように、中第一ベルB〜H当選時の右リール31の停止可能な図柄は、中第一ベルA当選時と同様に、それぞれ2図柄である。さらにその2図柄は、その2図柄を同時に下段1に引き込むことが可能となる操作タイミングは存在しない。
以上より、中第一ベル当選時の第一停止左時(押し順不正解時)は、中リール31の入賞図柄は1種類であり、右リール31の入賞図柄は2種類となる。
そして、左リール31については、PB=1で「スイカA」が停止し、中リール31については1/4の確率で入賞図柄が停止し、右リール31については1/2の確率で入賞図柄が停止する。
これにより、中第一ベル当選時の第一停止左時は、1/8の確率で、ベルAと重複当選した他の2種類のベルのうちいずれか一方が入賞する。そして、この場合には、下段1の1本の有効ラインL2に停止するので、払出し枚数は1枚となる。
いいかえれば、中第一ベル当選時の第一停止左時は、7/8の確率で役の非入賞となる。
右第一ベル当選時の第一停止左時についても、中第一ベル当選時の第一停止左時と同様に、ベルAと重複当選した他の2種類のベルのいずれか一方が有効ラインL2(下段1のライン)に入賞可能となり、いずれかのベルの図柄の組合せが有効ラインL1に停止する場合はない。
右第一ベル当選時の第一停止左時は、左リール31については、中第一ベル当選時と同様に、下段1に「スイカA」を停止させるように制御する。この場合には、中第一ベル当選時と同様に「PB=1」で下段1に「スイカA」を停止させることができる。
また、右第一ベル当選時の第一停止左時において、中リール31は、以下のように停止制御する。
図18に示すように、右第一ベルA当選時の第一停止左時において、中リール31の停止時には、有効ラインL2に、「赤7」(スイカB)又は「白7」(スイカF)が停止可能となる。
したがって、最大移動コマ数の範囲内において、下段1に「赤7」又は「白7」を停止させるように制御する。ここで、図3に示すように、中リール31の「赤7」は9番に配置され、「白7」は14番に配置されている。したがって、中リール31の5番〜9番の図柄が下段1上に位置する瞬間に中ストップスイッチ42を操作すれば「赤7」が下段1に停止する。また、中リール31の10番〜14番の図柄が下段1上に位置する瞬間に中ストップスイッチ42を操作すれば「白7」が下段1に停止する。よって、中リール31について、当選したベルに係る図柄を下段1に停止させることができる確率は、1/2となる。
なお、他の右第一ベル当選時の第一停止左時における中リール31についても、上記と同様となる。すなわち、下段1に停止させることができる図柄は、2種類となり、その停止確率は、1/2である。
図18に示すように、右第一ベル当選時の第一停止左時における中リール31の図柄は、「赤7」若しくは「白7」であるか、又は「BAR」若しくは「マーク」である。
ここで、図3に示すように、中リール31の「赤7」、「白7」、「BAR」、又は「マーク」は、それぞれ9番、14番、19番、及び4番に配置されている(5コマ間隔・4図柄配置)。
これにより、遊技者がいずれかの右第一ベルに当選していると予測して中リール31の停止時に目押しをしても、上記4種類の図柄のうち、いずれか1つの図柄しか下段1に停止させるように狙うことはできない。この点については、上述した中第一ベル当選時と同様であある。
したがって、右第一ベル当選時の第一停止左時において、中リール31の停止時に「赤7」又は「白7」を下段1に停止させることができる確率は1/2となる。「BAR」又は「マーク」を下段1に停止させることができる確率についても同様に1/2となる。
これにより、右第一ベル当選時の第一停止左時に、中リール31の停止可能な入賞図柄が下段1に停止する確率は、1/2となる。
また、図18に示すように、右第一ベル当選時の第一停止左時において、ベルA以外の右リール31の図柄は、1種類に設定されている。
そして、これらの「白7」、「BAR」、「スイカA」又は「スイカB」は、図3に示すように、それぞれ3番、13番、8番、及び18番に配置されている(5コマ間隔・4図柄配置)。
これにより、遊技者が右第一ベルに当選していると予測して右リール31の停止時に目押しをしても、上記4種類の図柄のうち、いずれか1つの図柄しか下段1に停止させるように狙うことはできない。たとえば右リール31の「BAR」(13番)を下段1に停止させるためには、上述したように、右リール31の9番〜13番の図柄が下段1上に位置する瞬間に右ストップスイッチ42を操作する必要があるが、この位置からは、8番の「スイカA」、18番の「スイカB」、又は3番の「白7」のいずれも、下段1に引き込むことはできないからである。
他の図柄についても上記と同様である。8番の「スイカA」を下段1に停止させる操作タイミングで右ストップスイッチ42を操作すると、その位置からは、「BAR」、「スイカB」、又は「白7」を下段1に停止させることはできない。
同様に、18番の「スイカB」を下段1に停止させる操作タイミングで右ストップスイッチ42を操作すると、その位置からは、「BAR」、「スイカA」、又は「白7」を下段1に停止させることはできない。
さらに同様に、3番の「白7」を下段1に停止させる操作タイミングで右ストップスイッチ42を操作すると、その位置からは、「BAR」、「スイカA」、又は「スイカB」を下段1に停止させることはできない。
よって、右第一ベル当選時に、右リール31において、入賞可能なベルに係る図柄を下段1に停止させることができる確率は、1/4となる。
以上のように、右第一ベル当選時に、第一停止が左であるときは、中リール31の入賞図柄は4種類となり、右リール31の入賞図柄は1種類となる。
そして、左リール31については、PB=1で「スイカA」が停止し、中リール31については1/2の確率で入賞図柄が停止し、右リール31については1/4の確率で入賞図柄が停止する。
よって、右第一ベル当選時に第一停止が左であるときは、1/8の確率で、ベルAと重複当選した他の2種類のベルのうちいずれか一方が入賞する。そして、この場合には、下段1の1本有効ラインL2に停止するので、払出し枚数は1枚となる。
いいかえれば、右第一ベル当選時に第一停止が左であるときは、確率7/8で役の非入賞となる。
以上より、中第一ベル又は右第一ベル当選時の第一停止左時において、ベルの入賞となる場合には、図17(D)に示すように、「スイカA」−「赤7/白7/BAR/マーク」−「白7/BAR/スイカA/スイカB」のいずれか1種類となる。
以上より、本実施形態において中第一ベル又は右第一ベル当選時には、
押し順正解時:「PB=1」で4枚役4重複入賞(15枚払出し)
押し順準正解時:「PB=1」で4枚役単入賞(4枚払出し)
押し順不正解時:ストップスイッチ42の操作タイミングが正しければ1枚役入賞(1枚払出し)、ストップスイッチ42の操作タイミングが正しくなければ役非入賞(0枚払出し)(PB≠1)
となる。
さらに、本実施形態では、中第一ベル又は右第一ベル当選時において、第一停止左時に、上記のベルを有効ラインL2に停止させることができないときは、ベルコボシ目(特図)を停止させるように制御する。
なお、「コボシ目」とは、役に当選した場合に、当選役を入賞させることができなかった場合(当選役の入賞を取りこぼした場合)に表示される出目を指す。
また、本実施形態では、ベルコボシ目が、遊技状態を移行させる契機となる「特定の図柄の組合せ」に設定されていることから、「特図」と称している。
図19は、中第一ベル又は右第一ベル当選時の第一停止左時において、ベル非入賞時のベルコボシ目(特図)を示す図である。
中第一ベル又は右第一ベル当選時において、第一停止左時の左リール31については、上記の図17(D)と同様に、常に、下段1に「スイカA」を停止させることは、説明した通りである。
また、第二停止については、中と右とで異なる。すなわち、左中右(順押し)と左右中(順挟み)とで、ベルコボシ目が異なる。
なお、本明細書では、「順押し」といったときは「左中右」の押し順を指し、「順挟み」といったときは「左右中」の押し順を指すものとする。
これに対し、第一停止左といったときは、順押し及び順挟みの双方を含む概念を指すものとする。
また、「変則押し」といったときは、第一停止が中又は右の場合を指すものとする。
中第一ベル当選時において、第二停止が中であるとき、中リール31の下段1に停止可能な入賞図柄は、いずれか1つであるが(図18)、その図柄を停止させることができないときは、「赤7」、「白7」、「BAR」又は「マーク」のいずれかを停止させるように制御する。たとえば、中第一ベルA当選時に、中リール31の停止時に下段1に「赤7」を停止させることができないときは、「白7」、「BAR」又は「マーク」のいずれかを停止させる。なお、中リール31において、「赤7」、「白7」、「BAR」又は「マーク」は、5コマ間隔で配置されているので、いずれか1つの図柄を常に下段1に停止させることができる。
さらに、第三停止が右である場合において、下段1に、入賞に係る図柄を停止させることができないときは、「チェリー」を停止させるように制御する。図3に示すように、右リール31の「チェリー」は、5コマ間隔・4図柄配置であるので、右ストップスイッチ42の操作タイミングにかかわらず、下段1に常に「チェリー」を停止させることができる。
なお、第二停止が中である場合に、中リール31の停止時に入賞図柄を下段1に停止させることができた場合、たとえば中第一ベルA当選時、中リール31停止時に、下段1に「赤7」を停止させることができた場合であっても、第三停止の右時、右リール31の停止時に下段1に「白7」又は「BAR」を停止させることができないときは、下段1に「チェリー」を停止させるように制御する。
これにより、中第一ベル又は右第一ベル当選時の第一停止左時において、ストップスイッチ41の押し順が順押しであるときは、図19(A)に示すように、下段1(有効ラインL2)に、「スイカA」−「赤7/白7/BAR/マーク」−「チェリー」からなるベルコボシ目を停止させる。なお、左リール31の図柄が「スイカA」であり、かつ右リール31の図柄が「チェリー」である役は、本実施形態では存在しない。
また、図19(A)に示すように、左リール31の停止時に下段1に「スイカA」を停止させたときは、上段3及び下段3には、常に「ブランク」が停止するように、左リール31の図柄が配列されている(図3参照)。すなわち、「スイカA」の下2コマ目と、上3コマ目に常に「ブランク」が配置されている。
また、右リール31の停止時に下段1に「チェリー」を停止させたときは、上段3及び下段3には、「ブランク」、「RP」又は「赤7」のいずれかが停止するように、右リール31の図柄が配列されている(図3参照)。
以上の場合において、有効ラインL1(上段3又は下段3)には、左リール31の図柄が「ブランク」、右リール31の図柄が「ブランク」、「RP」又は「赤7」のいずれかとなる図柄の組合せが停止するが、このような役は本実施形態では存在しない。
また、中第一ベル又は右第一ベル当選時の第一停止左時において、ストップスイッチ41の押し順が「左右中」(順挟み)であるときは、図19(B)に示すベルコボシ目が停止する。
中第一ベル又は右第一ベル当選時における右リール31の入賞図柄は、図18に示すように、「白7」、「BAR」、「スイカA」又は「スイカB」のいずれかである。したがって、その入賞図柄を停止させることができないときは、「白7」、「BAR」、「スイカA」又は「スイカB」のいずれかを停止させるように制御する。
たとえば、右第一ベルA当選時に、右リール31の停止時に下段1に「白7」を停止させることができないときは、「BAR」、「スイカA」又は「スイカB」のいずれかを停止させる。なお、右リール31において、「白7」、「BAR」、「スイカA」又は「スイカB」は、5コマ間隔で配置されているので、いずれか1つの図柄を常に下段1に停止させることができる。
さらに、中リール31については、下段1に「ブランク」を停止させるように制御する。図3に示すように、中リール31の「ブランク」は、5コマ以内の間隔で配置されているので、中ストップスイッチ42の操作タイミングにかかわらず、中リール31の停止時には下段1に常に「ブランク」を停止させることができる。
なお、2番目の右リール31の停止時に、入賞図柄を停止させることができた場合、たとえば右第一ベルA当選時の右リール31の停止時に、下段1に「白7」を停止させることができた場合であっても、最後の中リール31の停止時に下段1に「赤7」又は「白7」を停止させることができないときは、下段1に「ブランク」を停止させるように制御する。
これにより、中第一ベル又は右第一ベル当選時の第一停止左時において、ストップスイッチ41の押し順が「左右中」(順挟み)であるとき、図19(B)に示すように、下段1(有効ラインL2)に、「スイカA」−「ブランク」−「白7/BAR/スイカA/スイカB」からなるベルコボシ目が停止する。なお、左リール31の図柄が「スイカA」であり、かつ中リール31の図柄が「ブランク」である役は、本実施形態では存在しない。
また、図19(B)に示すように、右リール31の停止時に、下段1に「白7/BAR/スイカA/スイカB」を停止させたときは、上段3及び下段3には、常に「チェリー」が停止するように図柄が配列されている(図3参照)。すなわち、これらの図柄の下2コマ目と、上3コマ目には常に「チェリー」が配置されている。
以上の場合において、有効ラインL1(上段3又は下段3)には、左リール31の図柄が「ブランク」であり、右リール31の図柄が「チェリー」となる図柄の組合せが停止するが、このような役は本実施形態では存在しない。
以上のように、中第一ベルA〜H及び右第一ベルA〜Hテーブルにおいては、第一停止が左であり、かつベルを入賞させることができないときは、所定のベルコボシ目が停止するようにリール31の停止位置が定められている。
チェリーAテーブルは、チェリーAの当選フラグ63aのみがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、チェリーAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、チェリーA以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
図20(A)は、チェリーA入賞時のリール31の停止態様を示す図である。
チェリーAテーブルが用いられた遊技において、先ず、左リール31については、上段3及び下段3に「ブランク」を停止させるように停止制御する。左リール31の「ブランク」については、図3に示すように、左リール31の「白7」と同様に、5コマ間隔・4図柄配置である(1番、6番、11番、16番)。したがって、「白7」と同様に、左ストップスイッチ42がどのタイミングで操作されたときであっても、常に、上段3及び下段3に「ブランク」を同時停止させることができる。
また、中リール31の停止位置は、任意である。中ストップスイッチ42が操作されたときから最大移動コマ数が4コマ以内となるように中リール31を停止させる。
次に、右リール31については、上段3及び下段3に「マーク」を停止させるように停止制御する。上段3及び下段3に「マーク」を常に停止可能であることについては、リプレイB入賞時の停止制御で説明した通りである。これにより、図20(A)に示す停止態様となる。
この停止態様により、チェリーAの図柄の組合せである「ブランク」−「ANY」−「マーク」が、8本の有効ラインL1すべて(上段3−上段3−上段3、上段3−上段3−下段3、上段3−下段3−上段3、上段3−下段3−下段3、下段3−上段3−上段3、下段3−上段3−下段3、下段3−下段3−上段3、下段3−下段3−下段3)に停止することとなる。したがって、チェリーAである1枚役の8重複入賞となるので、払出し枚数は、「1枚×8ライン=8枚」となる。
チェリーBテーブルは、チェリーBの当選フラグ63aのみがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、チェリーBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、チェリーB以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
図20(B)は、チェリーB入賞時のリール31の停止態様を示す図である。
チェリーBテーブルが用いられた遊技において、先ず、左リール31については、上段3及び下段3に同時に「スイカA」を停止させるように停止制御する。左リール31の「スイカA」については、図3に示すように、同リール「白7」と同様に、5コマ間隔・4図柄配置である(3番、8番、13番、18番)。したがって、「白7」と同様に、左ストップスイッチ42がどのタイミングで操作されたときであっても、常に、上段3及び下段3に「スイカA」を同時停止させることができる。
また、中リール31の停止位置は、任意である。中ストップスイッチ42が操作されたときから最大移動コマ数が4コマ以内となるように中リール31を停止させる。
次に、右リール31については、上述のチェリーAと同様に上段3及び下段3に「マーク」を停止させるように停止制御する。これにより、図20(B)に示す停止態様となる。
この停止態様により、チェリーBの図柄の組合せである「スイカA」−「ANY」−「マーク」が、8本の有効ラインL1すべてに停止することとなる(チェリーAと同様)。したがって、チェリーBである1枚役の8重複入賞となるので、払出し枚数は、「1枚×8ライン=8枚」となる。
スイカテーブルは、スイカの当選フラグ63aのみがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、スイカに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、スイカ以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
図20(C)は、スイカ入賞時のリール31の停止態様を示す図である。
スイカテーブルが用いられた遊技において、先ず、左リール31については、チェリーBと同様に上段3及び下段3に「スイカA」を停止させるように停止制御する。ここで、左リール31については、図3に示すように、「スイカA」の2コマ上(又は3コマ下)に常に「RP」が配置されている。これにより、上段3及び下段3に「スイカA」を停止させたときは、下段1には常に「RP」が停止する。
また、中リール31の停止位置は、任意である。中ストップスイッチ42が操作されたときから最大移動コマ数が4コマ以内となるように中リール31を停止させる。
次に、右リール31については、下段1に「チェリー」を停止させるように停止制御する。なお、右リール31について下段1に「チェリー」を常に停止可能であることは、図19(A)のベルコボシ目で説明した通りである。
これにより、図20(C)に示す停止態様となり、下段1(有効ラインL2)に、スイカである「RP」−「ANY」−「チェリー」が停止する。なお、スイカの払出し枚数は12枚であり、1本の有効ラインL2にスイカの図柄の組合せが停止する(単入賞)であるので、払出し枚数は、12枚となる。
以上より明らかであるが、チェリーA、チェリーB当選時に、対象図柄を引き込む有効ラインは、有効ラインL1に設定されている。
これに対し、スイカ当選時に、対象図柄を引き込む有効ラインは、有効ラインL2に設定されている。
特殊ABテーブルは、特殊A及びBの重複当選時(特殊A及びBの当選フラグ63aがオンであるとき)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、特殊A又はBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、特殊A又はB以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
図21(A)は、特殊AB当選時のリール31の停止態様を示す図である。先ず、左リール31については、上段3及び下段3に同時に「スイカA」を停止させるように制御する。この停止制御は、チェリーB当選時の左リール31と同様である。
また、中リール31については、上段3又は下段3のいずれか一方に「スイカA」を停止させるように制御する。図3に示すように、中リール31の「スイカA」は、6番及び16番に配置されている(10コマ間隔・2図柄配置)。このため、上段3及び下段3に同時に「スイカA」を停止させることはできないが、上段3又は下段3のいずれか一方に「スイカA」を停止させることができる。図21(A)の例は、上段3に「スイカA」を停止させた例を示している。
また、右リール31については、上段3又は下段3に「白7」又は「BAR」を停止させるように制御する。図3に示すように、右リール31の「白7」は3番に配置され、「BAR」は13番に配置されている(10コマ間隔・2図柄配置)。このため、上段3及び下段3に同時に「白7」又は「BAR」を停止させることはできないが、上段3又は下段3のいずれか一方に「白7」又は「BAR」のいずれか一方を停止させることができる。図21(A)の例では、上段3に「白7/BAR」を停止させた例を示している。
以上より、特殊AB当選時には、「上段3−上段3−上段3」及び「下段3−上段3−上段3」の2ライン、「上段3−上段3−下段3」及び「下段3−上段3−下段3」の2ライン、「上段3−下段3−上段3」及び「下段3−下段3−上段3」の2ライン、又は「上段3−下段3−下段3」及び「下段3−下段3−下段3」の2ラインのいずれかに、特殊Aである「スイカA」−「スイカA」−「白7」、又は特殊Bである「スイカA」−「スイカA」−「BAR」が停止する。
よって、特殊A又はB(1枚役)の2重複入賞となるので、払出し枚数は、「1枚×2ライン=2枚」となる。
特殊CDテーブルは、特殊C及びDの重複当選時(特殊C及びDの当選フラグ63aがオンであるとき)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、特殊Cに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、特殊C以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。したがって、特殊Dに対応する図柄の組合せが停止することはない。
図21(B)は、特殊CD当選時の停止態様を示す図である。先ず、左リール31については、上段3又は下段3のいずれかに「チェリー」を停止させるように制御する。図3において、左リール31の「チェリー」は、4番及び14番に配置されている(10コマ間隔・2図柄配置)。このため、上段3及び下段3に同時に「チェリー」を停止させることはできないが、上段3又は下段3のいずれか一方に「チェリー」を停止させることができる。図21(B)の例は、上段3に「チェリー」を停止させた例を示している。
また、中リール31については、上段3又は下段3のいずれか一方に「ブランク」を停止させるように制御する。図3において、中リール31の「ブランク」は、5コマ間隔で配置されている箇所がないので、上段3及び下段3に同時に「ブランク」を停止させることはできないが、5コマ以内の間隔で配置されていることから、上段3又は下段3のいずれか一方に「ブランク」を停止させることができる。図21(B)の例では、上段3に「ブランク」を停止させた例を示している。
さらにまた、右リール31については、上段3又は下段3に「RP」を停止させるように制御する。図3に示すように、右リール31については、リプレイAの入賞時(図15(A))と同様に、上段3又は下段3のいずれか一方に「RP」を停止させることができる。図21(B)の例では、右リール31の上段3に「RP」を停止させた例を示している。
以上より、特殊CD当選時には、いずれか1本の有効ラインL1に、特殊Cである「チェリー」−「ブランク」−「RP」が停止する。したがって、特殊Cの単入賞となり、払出し枚数は14枚となる。
なお、右リール31の停止時に、上段3又は下段3のいずれか一方に「RP」を停止させたときは、上段3又は下段3の他方に「マーク」が停止することはない。したがって、特殊Dが入賞することはない。
以上より明らかであるが、特殊AB当選時、及び特殊CD当選時には、いずれも、有効理ラインL1に対象図柄を引き込むようにリール31を停止制御する。
また、非当選テーブルは、すべての当選フラグ63aがオフであるときに用いられ、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止しないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
図21(C)は、役の非当選時の停止態様を示す図である。
先ず、左リール31については、上段3及び下段3に「ブランク」が停止するように制御する。この停止位置は、チェリーAの入賞時の停止態様(図20(A))と同一である。そして、「ブランク」の2コマ上(又は3コマ下)には、常に「スイカA」が配置されているので、下段1には常に「スイカA」が停止する。
また、中リール31の停止位置は、任意である。中ストップスイッチ42が操作されたときから最大移動コマ数が4コマ以内となるように中リール31を停止させる。
さらにまた、右リール31については、2番若しくは12番の「ブランク」、又は7番若しくは17番の「ベル」が上段3又は下段3に停止するように制御する。以上の4図柄は、5コマ間隔・4図柄配置の関係にあるので、常に、その位置で停止させることができる。また、右リール31において、上段3又は下段3に「ブランク」又は「ベル」を停止させたときには、同時に下段1には「ブランク」、「RP」又は「赤7」のいずれかが停止する。
これにより、有効ラインL1上においては、「ブランク」−「ANY」−「ブランク/ベル」となるので、いずれも役の図柄の組合せも停止しない。
また、有効ラインL2上においては、「スイカA」−「ANY」−「ブランク/RP/赤7」となるので、いずれも役の図柄の組合せも停止しない。
次に、MB遊技中のリール31の停止制御について説明する。
上述した当選役とリール31の停止制御は、非MB遊技中のものであり、MB遊技中は、以下に説明するような特有の停止制御が行われる。
まず第1に、MB遊技中は、左及び右リール31については、非MB遊技中と同様に190ms以内(最大移動コマ数が4コマ)で停止制御される。これに対し、MB遊技中の中リール31については、75ms以内(最大移動コマ数が1コマ)で停止制御される。
また第2に、MB遊技中は、1BB及びMBは抽選されない。
さらにまた第3に、小役は抽選されないが、常にすべての小役の当選フラグ63aがオンとされる(すべての小役に当選した状態と等価となる)。
さらに第4に、MB遊技中は、RB及びリプレイA〜D群の抽選が行われる。一方、常にすべての小役の当選フラグ63aがオンとされる結果、当選したRBやリプレイが入賞する場合はなく、常に小役の入賞が優先される。
なお、MB遊技中にRBに当選したときは、当該遊技をもってMB遊技を終了し(MB遊技のパンク)、次遊技から内部中遊技に移行する。
また、本実施形態では、MB遊技中にSB(シングルボーナス)を抽選していないが、SBを抽選することも可能である。たとえば、MB遊技中にSBに当選したときは、SBに当選した時点でMB遊技の終了(パンク)となる。さらに、当該遊技でSBが入賞したときはSB遊技に移行し、そのSB遊技の終了後は、元の遊技状態に戻るか又は所定の遊技状態に移行する。あるいは、SBに当選した遊技でSBが非入賞となったときは、SBコボシ目を停止させ、そのSBコボシ目の停止によって所定の遊技状態に移行させることが挙げられる。
さらに第5に、MB遊技では、MB遊技の移行直前の遊技状態が維持される。たとえばRT1遊技でMBに当選・入賞したときは、そのMB遊技は、RT1遊技となり、RT1遊技におけるリプレイの当選確率が維持される。
図22は、MB遊技中の役抽選結果、ストップスイッチ42の押し順、及び入賞役の関係を示す図である。
まず第1に、MB遊技中で抽選されるRB又はリプレイに非当選であった場合において、第一停止が左であるときは「個数優先停止制御」が行われ、第一停止が中又は右であるときは「枚数優先停止制御」が行われる。
ここで、「個数優先停止制御」とは、1つのリール31の停止時に、その図柄を有効ラインに停止させたときに入賞可能性を有する役の数が最も多くなるように、リール31を停止制御することを指す。
これに対し、「枚数優先停止制御」とは、最も払出し枚数が多い役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するようにリール31を停止制御することを指す。
そして、MB遊技中の役の非当選時(ただし、全小役の当選フラグ63aがオンである)において、第一停止が左であるときは、個数優先停止制御によって、有効ラインL2に、小役の図柄の組合せを停止させる制御を行う。
図9〜図11に示すように、全小役のうち、左リール31の図柄が「スイカA」となる小役は、全部で19個(チェリーB、特殊A、特殊B、ベルB〜Q)であり、最も多い。このため、個数優先停止制御では、左リール31の停止時には、「スイカA」が有効ラインL2に停止させる最優先図柄となる。したがって、「スイカA」を(有効ラインL1ではなく)有効ラインL2、すなわち(上段3や下段3ではなく)下段1に停止させるように制御する。
図23(A)は、このときのリール31の停止態様を示す図である。左リール31の「スイカA」は、5コマ間隔・4図柄配置であるので、常に下段1に停止させることができる。
次に、中リール31については、MB遊技中特有の停止制御である75ms以内(最大移動コマ数が1コマ)で停止させるように制御する。ここで、上記小役の図柄の組合せのうち、左リール31が「スイカA」であるときの中リール31の図柄は、「赤7」、「白7」、「BAR」又は「マーク」であるので、これらのいずれかの図柄を下段1に停止させるか、これらの図柄を下段1に停止させることができないときは、任意の図柄(ANY)を停止させる。
さらに次に、右リール31を停止させる場合において、中リール31の停止時に下段1に「赤7/白7/BAR/マーク」を停止させることができなかったときは、右リール31の停止時には下段1に「マーク」を停止させる。右リール31の「マーク」は、5コマ間隔・4図柄配置であるので、常に下段1に停止させることができる。
これにより、下段1(有効ラインL2)に、チェリーBである「スイカA」−「ANY」−「マーク」が停止する(図23(A))。
よって、この場合の払出し枚数は、チェリーBの単入賞であるので、1枚となる。
これに対し、中リール31の停止時に下段1に「赤7/白7/BAR/マーク」を停止させたときは、この時点で、有効ラインL2上では、「スイカA」−「赤7/白7/BAR/マーク」−「回転中」となる。この場合、右リール31の停止時には下段1に「白7/BAR/スイカA/スイカB」を停止させてもよい。右リール31の「白7/BAR/スイカA/スイカB」は、5コマ間隔でいずれかの図柄が配置されているので、常に、これらのうちのいずれかの図柄を停止させることができる。
そして、これらのうちのいずれかの図柄を停止させたとき、有効ラインL2上に、「スイカA」−「赤7/白7/BAR/マーク」−「白7/BAR/スイカA/スイカB」が停止するので、ベルB〜Qのいずれか1つが有効ラインL2に停止することとなる。
よって、この場合の払出し枚数は、ベルB〜Qのいずれかの単入賞であるので、1枚となる。
一方、中リール31の停止時に、下段1に「赤7/白7/BAR/マーク」を停止させることができたか否かにかかわらず、右リール31の停止時には、下段1に「マーク」を停止させ、チェリーBを入賞させてもよい。
これに対し、MB遊技中における役の非当選時に、第一停止が中又は右であるときは、図17(A)で示したように、有効ラインL1に共通ベルを4重複入賞させ、かつ有効ラインL2(下段1)にチェリーAを入賞させることで、1枚役の5重複となるようにリール31を停止制御する。
よって、この場合の払出し枚数は、5枚となる。
なお、この場合の左及び右リール31の停止制御は、図17(A)で説明した通りである。左リール31については、上段3又は下段3のいずれか一方に「チェリー」を停止させる。この場合、同時に下段1に「ブランク」が停止する。
また、右リール31については、上段3に「白7/スイカA/BAR/スイカB」を停止させる。これにより、同時に、下段1には「マーク」が停止するとともに、下段3には「スイカB/白7/スイカA/BAR」が停止する。
さらにまた、中リール31については、上段3又は下段3のいずれか一方に「ブランク」を停止させるように制御する。上段3又は下段3のいずれか一方に「ブランク」を停止させたときは、他方には「RP/ベル/スイカB」が停止する(図17(A))。そして、75ms以内で中リール31を停止させたときであっても、常にこの位置で停止させることができる。
ここで、上記の場合における中リール31の停止制御は、以下の通りである。
たとえば、下段3に1番の「チェリー」が位置する瞬間に中ストップスイッチ42が操作されたときは、1コマ移動させ、2番の「ブランク」を下段3に停止させる。これにより、上段3には7番の「ベル」が停止する。下段3に2番の「ブランク」が位置する瞬間に中ストップスイッチ42が操作されたときは、その瞬間に(移動コマ数「0」で、すなわち上記と同じ位置で)停止させればよい。
次に、下段3に3番の「スイカB」が位置する瞬間に中ストップスイッチ42が操作されたときはその位置で中リール31を停止させる。これにより、上段3には8番の「ブランク」が停止する。
また、下段3に4番の「マーク」が位置する瞬間に中ストップスイッチ42が操作されたときは、1コマ移動させ、5番の「ブランク」を下段3に停止させる。これにより、上段3には10番の「RP」が停止する。下段3に5番の「ブランク」が位置する瞬間に中ストップスイッチ42が操作されたときは、その位置で停止させる。
さらにまた、下段3に6番の「スイカA」が位置する瞬間に中ストップスイッチ42が操作されたときは、1コマ移動させ、7番の「ベル」を下段3に停止させる。これにより、上段3には12番の「ブランク」が停止する。下段3に7番の「ベル」が位置する瞬間に中ストップスイッチ42が操作されたときは、その位置で停止させる。
さらに、下段3に8番の「ブランク」が位置する瞬間に中ストップスイッチ42が操作されたときはその位置で中リール31を停止させる。これにより、上段3には13番の「スイカB」が停止する。
また、下段3に9番の「赤7」が位置する瞬間に中ストップスイッチ42が操作されたときは、1コマ移動させ、10番の「RP」を下段3に停止させる。これにより、上段3には15番の「ブランク」が停止する。下段3に10番の「RP」が位置する瞬間に中ストップスイッチ42が操作されたときは、その位置で停止させる。
さらにまた、下段3に11番の「チェリー」が位置する瞬間に中ストップスイッチ42が操作されたときは、1コマ移動させ、12番の「ブランク」を下段3に停止させる。これにより、上段3には17番の「ベル」が停止する。下段3に12番の「ブランク」が位置する瞬間に中ストップスイッチ42が操作されたときは、その位置で停止させる。
さらに、下段3に13番の「スイカB」が位置する瞬間に中ストップスイッチ42が操作されたときはその位置で中リール31を停止させる。これにより、上段3には18番の「ブランク」が停止する。
また、下段3に14番の「白7」が位置する瞬間に中ストップスイッチ42が操作されたときは、1コマ移動させ、15番の「ブランク」を下段3に停止させる。これにより、上段3には20番の「RP」が停止する。下段3に15番の「ブランク」が位置する瞬間に中ストップスイッチ42が操作されたときは、その位置で停止させる。
さらにまた、下段3に16番の「スイカA」が位置する瞬間に中ストップスイッチ42が操作されたときは、1コマ移動させ、17番の「ベル」を下段3に停止させる。これにより、上段3には2番の「ブランク」が停止する。下段3に17番の「ベル」が位置する瞬間に中ストップスイッチ42が操作されたときは、その位置で停止させる。
さらに、下段3に18番の「ブランク」が位置する瞬間に中ストップスイッチ42が操作されたときはその位置で中リール31を停止させる。これにより、上段3には3番の「スイカB」が停止する。
また、下段3に19番の「BAR」が位置する瞬間に中ストップスイッチ42が操作されたときは、1コマ移動させ、20番の「RP」を下段3に停止させる。これにより、上段3には5番の「ブランク」が停止する。下段3に20番の「RP」が位置する瞬間に中ストップスイッチ42が操作されたときは、その位置で停止させる。
以上より、MB遊技中の中リール31については、75ms以内の停止制御であっても、常に、上段3又は下段3のいずれか一方に「ブランク」を停止させることができるので、常に、図17(A)に示す停止態様をとることができる。
これにより、図17(A)に示したように、共通ベル4種類が有効ラインL1に停止し、かつ、チェリーAが有効ラインL2に停止する。よって、1枚役の5重複入賞となる。
また、MB遊技中には、RBA及びRBBの抽選が行われるが、これらのRBに当選したときについても、当該遊技では全小役の当選フラグ63aがオンとなっている。そして、この場合のリール31の停止制御は、第一停止が左、中又は右のいずれであっても、上記の非当選時の第一停止が中又は右時における停止制御と同様に、1枚役の5重複入賞となるようにリール31を停止制御する。
次に、MB遊技中のリプレイ当選時の停止制御について説明する。MB遊技中のリプレイ当選時は、以下に示すように、最低で5枚の払出しを受けるように設定されている。
また、リプレイAの単独当選時は、リプレイAの当選フラグ63a及び全小役の当選フラグ63aがオンとなる。この場合の停止制御は、第一停止が左、中又は右のいずれであっても、上記の1枚役の5重複入賞となるようにリール31を停止制御する。
また、リプレイAC当選時(リプレイA及びCの重複当選時)には、リプレイA、リプレイCの当選フラグ63a及び全小役の当選フラグ63aがオンとなる。この場合の停止制御は、第一停止が中又は右の場合には、上記の1枚役の5重複入賞となるようにリール31を停止制御する。
これに対し、第一停止が左であるときは、図20(C)に示したように、有効ラインL2(下段1)に、スイカの図柄の組合せである「RP」−「ANY」−「チェリー」を停止させ、スイカの単入賞、すなわち12枚の払出しとなるように制御する。なお、この場合の中リール31については、上記と同様に75ms以内の停止であるが、スイカの場合には、中リール31の図柄は「ANY」であるので、任意の位置で(ただし、他の役がいずれかの有効ラインに停止しないように)停止すればよい。
さらにまた、リプレイAE当選時(リプレイA及びEの重複当選時)には、リプレイA、リプレイEの当選フラグ63a、及び全小役の当選フラグ63aがオンとなる。この場合の停止制御は、リプレイAC当選時と同一の停止制御を行う。すなわち、第一停止が左の場合には、スイカ(12枚役)を単入賞させ、第一停止が中又は右の場合には、1役役の5重複入賞とする。
さらに、リプレイAF当選時(リプレイA及びFの重複当選時)には、リプレイA、リプレイFの当選フラグ63a、及び全小役の当選フラグ63aがオンとなる。この場合の停止制御は、第一停止が中又は右の場合には、上記の1枚役の5重複入賞となるようにリール31を停止制御する。
これに対し、第一停止が左であるときは、図20(A)に示したように、8本の有効ラインL1に、チェリーAの図柄の組合せである「ブランク」−「ANY」−「マーク」を停止させ、1枚役であるチェリーAの8重複入賞となるように(8枚の払出しとなるように)制御する。
なお、この場合の中リール31については、上記と同様に75ms以内の停止であるが、チェリーAについては、中リール31の図柄は「ANY」であるので、任意の位置で(ただし、他の役がいずれかの有効ラインに停止しないように)停止させればよい。
また、リプレイACE当選時(リプレイA、C及びEの重複当選時)には、リプレイA、リプレイC、リプレイEの当選フラグ63a、及び全小役の当選フラグ63aがオンとなる。この場合の停止制御は、第一停止が中又は右の場合には、上記の1枚役の5重複入賞となるようにリール31を停止制御する。
これに対し、第一停止が左であるときは、図20(B)に示したように、8本の有効ラインL1に、チェリーBの図柄の組合せである「スイカA」−「ANY」−「マーク」を停止させ、1枚役の8重複入賞となるように(8枚の払出しとなるように)制御する。
なお、この場合の中リール31については、上記と同様に75ms以内の停止であるが、チェリーBの場合には、中リール31の図柄は「ANY」であるので、任意の位置で(ただし、他の役がいずれかの有効ラインに停止しないように)停止させればよい。
さらにまた、いずれかのリプレイB群の当選時(リプレイABC当選時、リプレイABCE当選時、又はリプレイABCF当選時)は、当選した複数のリプレイの当選フラグ63aと、全小役の当選フラグ63aがオンとなる。
そして、いずれかのリプレイB群の当選時には、ストップスイッチ42の押し順にかかわらず、上記の1枚役の5重複入賞となるようにリール31を停止制御する。
さらに、リプレイCD重複当選時には、リプレイC、リプレイDの当選フラグ63a、及び全小役の当選フラグ63aがオンとなる。この場合において、第一停止が左であるときは14枚の払出しとなる停止態様となり、第一停止が中又は右であるときは15枚の払出しとなる停止態様となるようにリール31を停止制御する。リプレイD当選時(リプレイDの当選フラグ63a、及び全小役の当選フラグ63aがオンとなったとき)についても同様である。
また、リプレイCDE重複当選時には、リプレイC、リプレイD、リプレイEの当選フラグ63a、及び全小役の当選フラグ63aがオンとなる。この場合において、第一停止が中であるときは14枚の払出しの入賞態様となり、第一停止が左又は右であるときは15枚の払出しの入賞態様となるように停止制御する。リプレイDE重複当選時(リプレイD、リプレイEの当選フラグ63a、及び全小役の当選フラグ63aがオンとなったとき)についても同様である。
さらにまた、リプレイCDF重複当選時には、リプレイC、リプレイD、リプレイFの当選フラグ63a、及び全小役の当選フラグ63aがオンとなる。この場合において、第一停止が右であるときは14枚の払出しとなる停止態様となり、第一停止が左又は中であるときは15枚の払出しとなる停止態様となるようにリール31を停止制御する。リプレイDF重複当選時(リプレイD、リプレイFの当選フラグ63a、及び全小役の当選フラグ63aがオンとなったとき)についても同様である。
図23(B)は、上記のリプレイC群又はD群当選時における14枚払出し時の停止態様を示す図である。
まず、左リール31の停止時には、上段3又は下段3に「チェリー」を停止させるように制御する。左リール31の「チェリー」は、10コマ間隔・2図柄配置であるので、いずれか一方に常に停止させることができる。図23(B)の例では、下段3に「チェリー」を停止させた例を示している。なお、図3及び図23(B)に示すように、下段3に4番の「チェリー」を停止させたときは上段3には9番の「赤7」が停止し、下段3に14番の「チェリー」を停止させたときは上段3には19番の「ベル」が停止する。
また、図23(B)では図示していないが、上段3に4番の「チェリー」を停止させたときは下段3には19番の「ベル」が停止し、上段3に14番の「チェリー」を停止させたときは下段3には9番の「赤7」が停止する。
さらにまた、下段3又は上段3に「チェリー」を停止させたときは、下段1には常に「ブランク」が停止する(図23(B))。
また、中リール31を停止させるときは、上段3又は下段3に「ブランク」を停止させる。中リール31については、75ms以内の停止制御を行うが、上述したように、常に、上段3又は下段3のいずれか一方に「ブランク」を停止させることができる。図23(B)の例では、中リール31については、下段3に「ブランク」を停止させた例を示している。
また、中リール31の「ブランク」は、5コマ間隔となっている箇所がないので、上段3及び下段3に同時に「ブランク」が停止する場合はなく、常にいずれか一方となる。
さらにまた、右リール31を停止させるときは、上段3又は下段3のいずれか一方に「RP」を停止させる。図3において、右リール31の「RP」は、10コマ間隔・2図柄配置であるので、常に、上段3又は下段3のいずれか一方に停止させることができる。図23(B)の例では、右リール31については、下段3に「RP」を停止させた例を示している。
これにより、いずれか1本の有効ラインL1に、特殊Cである「チェリー」−「ブランク」−「RP」が停止する。よって、当該遊技での払出し枚数は、特殊Cの単入賞となり、14枚の払出しとなる。
なお、右リール31の停止時に上段3又は下段3に「RP」を停止させると、下段1には常に「チェリー」が停止する。その結果、下段1の図柄の組合せは、「ブランク」−「ANY」−「チェリー」となるが、この図柄の組合せに相当する役は設けられていないので、有効ラインL2(下段1ライン)に基づく払出しはない。
図23(C)は、リプレイC群又はD群当選時における15枚払出し時の停止態様を示す図である。
まず、左リール31及び中リール31の停止制御は、上記の14枚払出し時と同様である。すなわち、左リール31については、上段3又は下段3のいずれか一方に「チェリー」を停止させ、中リール31については、上段3又は下段3のいずれか一方に「ブランク」を停止させる。
また、右リール31を停止させるときは、上段3及び下段3の双方に「マーク」を同時停止させる。上述したように、右リール31の「マーク」は、5コマ間隔・4図柄配置であるので、常に、上段3及び下段3に同時に「マーク」を停止させることができる(図15(B)のリプレイB入賞時の右リール31と同様)。
これにより、2本の有効ラインL1に、特殊Dである「チェリー」−「ANY」−「マーク」が停止する。
具体的には、
a)上段3−上段3−上段3、及び上段3−上段3−下段3
b)上段3−下段3−上段3、及び上段3−下段3−下段3
c)下段3−上段3−上段3、及び下段3−上段3−下段3
d)下段3−下段3−上段3、及び下段3−下段3−下段3
の2ラインとなる。
また、14枚役の2重複入賞となっても、実際の払出しは、当該遊技での払出し枚数上限値である15枚となる。
なお、右リール31の停止時に、上段3及び下段3に「マーク」を停止させると、下段1には「ブランク」又は「ベル」が停止する。その結果、有効ラインL2(下段1のライン)には、「ブランク」−「ANY」−「ブランク/ベル」が停止するが、この図柄の組合せに相当する役は設けられていないので、有効ラインL2に基づく払出しはない。
また、内部中遊技において、小役又はリプレイの当選時(単独当選時及び重複当選時の双方を含む)には、当該遊技で当選した小役又はリプレイの入賞が優先される停止位置決定テーブル65が用いられる。
たとえば1BBの内部中の遊技においてチェリーAに当選したときは、まず、チェリーAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先し、チェリーAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、次に、1BBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御する。さらに、1BBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように制御する。
なお、本実施形態においては、1BB当選時、中第一ベル又は右第一ベルの当選時における左第一停止時は、当選役を取りこぼす場合を有する。
一方、それ以外のRB、MB、小役又はリプレイ当選時は、当選役(重複当選時は少なくとも1つの役)を取りこぼす場合はない。
また、MB遊技中は、図22に示すように、常にいずれかの役が入賞する。
説明を図2に戻す。
停止図柄判断手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段66は、たとえばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
ただし、停止図柄判断手段66は、ストップスイッチ42が操作され、停止位置決定テーブル65を用いて停止位置が決定された時に、そのリール31が停止したか否かにかかわらず、停止図柄を判断することが可能である。
払出し手段67は、停止図柄判断手段66により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判断され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じて所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時には、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数(3枚)を自動投入するように制御する。
また、払出し手段67は、役に対応する図柄の組合せが複数の有効ラインに同時に停止したときは、その有効ライン数分を乗じた枚数を払い出すように制御する。
たとえば、チェリーA等は、上述したように、複数本の有効ラインL1に停止するが、このような場合には、「有効ライン1本あたりの払出し枚数×有効ライン数」が、当該遊技でのメダル払出し枚数となる。
一方、リプレイについては、複数の有効ラインに重複停止しても(図15)、次遊技のみ再遊技となる。
特別遊技制御手段68は、特別遊技の開始、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技の終了を制御するものである。
1BBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、1BBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技から1BB遊技を開始するように制御する。
1BB遊技では、上述した役抽選テーブル62F(図13参照)を用いて役の抽選が行われる。これにより、1BB遊技では、特殊CDのみが抽選されるとともに、ほぼ100%の確率で特殊CDに当選するように設定されている。特殊CD当選時は、図21(B)に示すように、14枚の払出しとなる。また、1BB遊技中は、2枚のメダルを投入して遊技を行うため、特殊CD当選時(特殊C入賞時)の1遊技での純増枚数は12枚となる。
また、本実施形態では、1BB遊技の終了条件として、1BB遊技中に払い出されたメダル枚数が345枚を超えたことことに設定されている。
このため、特別遊技制御手段68は、1BB遊技では、メダル払出し枚数をカウントし続け、カウント値が上記値になったと判断したときは、当該遊技をもって1BB遊技を終了するように制御する。
なお、「345枚を超えたこと」に設定したとき、遊技の終了時に、1BB遊技が終了しない最大枚数は、344枚となる。そして、次遊技で、1遊技での最大枚数である15枚が払い出される役が入賞しても、その遊技の終了時の払出し枚数は359枚となるので、上述した「360枚を超えない」を遵守することができる。
同様に、RBA又はRBBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、それぞれRBA又はRBBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からそれぞれRBA遊技又はRBB遊技を開始するように制御する。
RBA遊技では、上述した役抽選テーブル62G(図13参照)を用いて役の抽選が行われ、RBB遊技では、役抽選テーブル62Hを用いて役の抽選が行われる。これにより、RBA遊技及びRBB遊技では、チェリーA及びB、スイカ、特殊AB及びCDのみが抽選される。
また、本実施形態では、RBA遊技の終了条件として、遊技回数又はいずれかの役の入賞回数が5回に到達したことに設定されている。さらにまた、RBB遊技の終了条件として、いずれかの役の入賞回数が8回、又は遊技回数が12回に到達したことに設定されている。
このため、特別遊技制御手段68は、RBA遊技及びRBB遊技では、役の入賞回数及び遊技回数をカウントし続け、役の入賞回数又は遊技回数の少なくとも一方が上記値になったと判断したときは、当該遊技をもってRBA遊技、RBB遊技を終了するように制御する。
さらにまた、MBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、MBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からMB遊技を開始するように制御する。
また、本実施形態では、MB遊技の終了条件として、14枚を超える(すなわち、15枚以上の)払出しとなったことに設定されている。
このため、特別遊技制御手段68は、MB遊技では、メダル払出し枚数をカウントし続け、カウント値が上記値になったと判断したときは、当該遊技をもってMB遊技を終了するように制御する。
メイン状態制御手段69は、遊技状態間の移行を制御するものである。なお、メイン状態制御手段69は、役の入賞、停止出目等の遊技結果、又は特別遊技が終了したか否か(所定遊技回数の消化、払出し枚数、役入賞回数)に基づいて遊技状態を移行させるものである。
これに対し、後述するART遊技を実行するか否かの決定(抽選)、及びこれに基づく遊技状態の誘導は、後述するサブ制御手段70(サブ状態制御手段73)によって制御される。
図24は、本実施形態における遊技状態の移行を説明する図である。
本実施形態の遊技状態の移行条件は、遊技状態に応じて、ベルコボシ目停止(RT1遊技に移行)、リプレイC入賞(非RT遊技に移行)、リプレイB入賞(RT2遊技に移行)、リプレイD入賞(RT3遊技に移行)、1BB又はRBの当選(RT4又はRT5遊技に移行)、1BB又はRBの入賞(1BB遊技又はRB遊技に移行)、1BB遊技又はRB遊技の終了(非RT遊技に移行)に設定されている。
先ず、非内部中遊技である非RT遊技、RT1遊技、RT2技、及びRT3遊技では、いずれも1BB及びRBの抽選が行われ、たとえば1BBに当選し、当該遊技で当選した1BBが入賞しなかったときは、次遊技から、内部中遊技であるRT4遊技に移行する。同様に、RB(RBA又はRBB)に当選し、当該遊技で当選したRBが入賞しなかったときは、次遊技から、内部中遊技であるRT5遊技に移行する。
RT4又はRT5遊技では、それぞれ当選した1BB又はRBが入賞するまで継続される。当選した1BBが入賞すると1BB遊技に移行する。また、当選したRBが入賞すると、RB遊技(RBA遊技又はRBB遊技)に移行する。
1BB遊技又はRB遊技が終了すると、非RT遊技に移行する。非RT遊技では、1BB若しくはRBに当選するか、又はベルコボシ目が停止するまで継続される。非RT遊技においてベルコボシ目が停止すると、RT1遊技に移行する。
RT1遊技は、1BB若しくはRBに当選するか、又はリプレイB若しくはリプレイCが入賞するまで継続される。1BB又はRBに当選すると、それぞれRT4遊技又はRT5遊技に移行する。これに対し、RT1遊技でリプレイBが入賞するとRT2遊技に移行する。また、RT1遊技でリプレイCが入賞すると非RT遊技に移行する。
RT2遊技では、1BB若しくはRBに当選するか、ベルコボシ目が停止するか、リプレイCが入賞するか、又はリプレイDが入賞するまで継続される。1BB又はRBに当選すると、それぞれRT4遊技又はRT5遊技に移行する。また、ベルコボシ目が停止するとRT1遊技に移行し、リプレイCが入賞すると非RT遊技に移行し、リプレイDが入賞するとRT3遊技に移行する。
RT3遊技では、1BB若しくはRBに当選するか、ベルコボシ目が停止するか、又はリプレイCが入賞するまで継続される。1BB又はRBに当選すると、それぞれRT4遊技又はRT5遊技に移行する。また、ベルコボシ目が停止するとRT1遊技に移行し、リプレイCが入賞すると非RT遊技に移行する。
以上のようにして、メイン状態制御手段69は、各遊技状態では、遊技状態の移行条件を満たすか否かを判断し、遊技状態の移行条件を満たすと判断したときは、それぞれ所定の遊技状態に移行するように制御する。
なお、リプレイAの入賞時には遊技状態の移行はない。また、RT3遊技中のリプレイD入賞時には、遊技状態の移行はない。
また、メイン制御手段60は、サブ制御手段70に対し、各種の情報(コマンド)を送信するように制御する。送信される情報としては、メダルが投入された旨の情報、スタートスイッチ41が操作された旨の情報、役の抽選結果(当選役)の情報、リール31の回転が開始された旨の情報、ストップスイッチ42が操作されたかの情報(ストップスイッチ42の押し順を含む)、リール31が停止した旨の情報、各リール31の停止位置(有効ラインに停止した図柄)の情報、入賞役の情報、メダルの払出しの情報、遊技状態の情報等が挙げられる。
なお、後述するフリーズを行うときは、決定したフリーズ時間の情報等を送信する。
説明を図2に戻す。
図2において、サブ制御手段70は、演出制御手段71等を備える。
演出制御手段71は、上述したランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23からの演出の出力を制御するものである。
演出制御手段71は、遊技ごとに、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、ソフトウェア乱数を用いた抽選によって演出を選択し、出力する。
演出制御手段70は、遊技ごとに、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、演出内容を選択する。特に本実施形態では、複数種類の演出内容が予め設けられている。そして、演出制御手段70は、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選が行われた後、ソフトウェア乱数を用いた抽選によって演出内容を選択する。
また、演出内容は、当選役及び遊技状態等に応じて、それぞれ複数種類が設けられている。たとえば、非内部中の特別役当選時、小役当選時、リプレイ当選時、非当選時等というように、それぞれ複数種類の演出内容が設けられている。
演出内容は、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を定めたものである。
そして、演出制御手段70は、選択した演出内容に従い、所定のタイミングで演出出力機器から演出を出力するように制御する。
図1に示すように、画像表示装置23の画像表示領域中、略中央部には、リール画像表示領域23aが設けられている。そして、このリール画像表示領域23aに、図25に示すリール画像の一部が画像表示される。
図1及び図25に示すように、リール画像は、左、中、右リール画像からなり、それぞれ上段、中段、及び下段の図柄画像が表示される。これにより、3×3=9個の図柄画像の組合せが表示される。なお、リール画像表示領域23a以外の画像表示領域には、演出画像や、貯留クレジット数、当該遊技でのメダル払出し枚数、特別遊技中の残り遊技回数等の遊技情報が画像表示される。
リール画像は、スタートスイッチ41が操作されたときに回転表示され、各ストップスイッチ42が操作されたときに、そのストップスイッチ42に対応するリール画像が停止表示される。すなわち、各リール31及び各リール画像の回転表示及び停止表示が連動するように画像表示が制御される。
特に本実施形態では、各リール31の入賞役に対応する図柄の組合せ及び有効ラインが一見して(意図的に)わかりにくく形成している。たとえば、小役やリプレイの入賞時には、図9〜図11に示す停止出目となり、図柄表示装置による図柄の組合せを見ただけでは容易に入賞役を判別することができない。そこで、入賞役の内容を図柄表示装置よりも遊技者にわかりやすく画像表示装置23に画像表示する。
さらに、図1及び図25に示すように、3つのリール画像からなる図柄画像の組合せのうち、有効ラインとして、水平方向上段、中段、下段の各有効ラインL31、L32、及びL33と、斜め右上がり及び斜め右下がりの各有効ラインL34及びL35との合計5ラインを有している。そして、これらの有効ラインに、入賞役に対応する図柄画像の組合せを停止表示することで、遊技者に対し、当該遊技での役の入賞を報知する。
なお、リール31の停止時にいずれかの役が入賞したときは、常に、図柄画像の組合せによって役の入賞を明示するとは限らず、一部の役については、後述するように、非当選時と同様に、図柄画像の「バラケ目」を表示する。
ここで「バラケ目」とは、本明細書では、一直線状の有効ラインに同一図柄を揃えないことを指し、一見して役の非入賞であるかのように見せる停止出目である。
図26は、リール31の停止時の入賞役と、画像表示装置23による画像表示との対応例を示す図である。
1BBの入賞時は、その旨、及び次遊技から1BB遊技に移行する旨を遊技者に報知するために、たとえば「赤7」揃いの図柄画像を、いずれかの有効ラインL31〜L35に停止表示する。
これに対し、RB及びMBの入賞時は、その旨を遊技者に知られないようにするために、画像表示装置23ではバラケ目を表示する。したがって、RBやMBの入賞時は、リール31の停止時の図柄の組合せを注意深く見ていないと、遊技者は気づかない。また、RBやMBの入賞時にはメダルの払出しがないので、その入賞をより気づきにくくすることができる。さらには、その入賞時には、その他の演出についても、通常の非当選時と同様のものとする。
また、たとえばリプレイの入賞時は、「RP」揃いの図柄画像を有効ラインに停止表示する。図26の例では、リプレイAの入賞時には有効ラインL31〜L33のいずれか(水平ライン)に「RP」揃いの図柄画像を停止表示し、リプレイB〜Dの入賞時は、有効ラインL34又はL35(斜めライン)に「RP」揃いの図柄画像を停止表示するようにしている。
さらにまた、チェリーA入賞時は、左リール画像の停止表示時に、上段又は下段に「チェリー」の図柄画像を停止表示する。さらに、チェリーB入賞時は、左リール画像の停止表示時に、中段に「チェリー」の図柄画像を表示する。
また、スイカ及び特殊CD入賞時は、「スイカ」揃いの図柄画像を有効ラインに停止表示する。本実施形態の例では、スイカ入賞時は有効ラインL31〜L33のいずれかに「スイカ」揃いの図柄画像を停止表示し、特殊CD入賞時は有効ラインL34又はL35に「スイカ」揃いの図柄画像を停止表示する。
さらにまた、ベル入賞時は、払出し枚数等に応じて、たとえば5枚払出し時は「ベル」揃いの図柄画像を有効ラインL31〜L33のいずれかに停止表示し、15枚払出し時は、有効ラインL34又はL35に「ベル」揃いの図柄画像を停止表示する。
また、MB遊技中の1枚払出し時は、当該遊技がMB遊技中であることを遊技者が気づきにくくするために、バラケ目を画像表示する。
図1の例では、リール31の停止出目は、図17(B)に示した停止出目であり、15枚払出し時(4枚役4重複)である。この場合には、図1に示すように、画像表示装置23では、斜めライン(図1及び図25の例では有効ラインL35)に「ベル」揃いの図柄画像を停止表示している。
なお、リール画像は、実際のリールとは異なるため、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール画像が停止するまでの最大移動コマ(図柄)数を何コマに設定してもよい。また、リール画像の回転速度についても、1分間に80回転とすることには限定されない。しかし、リール画像の回転速度を1分間に80回転とし、リール画像の停止時の最大移動コマ数を4図柄に設定するとともに、その規則を守りつつ図柄画像の組合せを有効ラインL31〜L35に停止表示できるように、各リール画像の図柄配置をしてもよい。
さらに、本実施形態ではサブによる表示としてリール画像を用いたが、各リール31を遊技結果を表示するメインリールとし、これとは別個に3つのサブリール(図25に示したものを、実際のリールにしたもの)を設けてもよい。
また、本実施形態では、ART遊技を備える。本実施形態のART遊技とは、リプレイの当選確率を高く設定するとともに(RT遊技)、ストップスイッチ42の押し順に応じて遊技結果に有利/不利が生じる役に当選したときには、有利な押し順を報知する遊技(AT遊技)である。
特に、ART遊技は、リプレイ当選確率の高いRT3遊技において実行する。したがって、RT3遊技において、有利な押し順が報知されている間は、ART遊技となり、報知がなくなった後のRT3遊技は、単なるRT遊技となる。
また、RT2遊技は、RT1遊技からART遊技であるRT3遊技に移行する過程で経由する遊技状態としての役割を有し、いわゆるART準備中である。
サブ制御手段70は、報知制御手段72及びサブ状態制御手段73を備える。
まず、報知制御手段72は、RT1遊技においてART遊技の実行権利を有する場合には、リプレイB群の当選時に、リプレイBを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を報知する。これにより、リプレイBを入賞させてRT2遊技(ART準備中)への移行を促す。
さらに、報知制御手段72は、RT2遊技においてART遊技の実行権利を有する場合には、リプレイC群の当選時に、リプレイDを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を報知する。これにより、リプレイDを入賞させてRT3遊技(ART遊技)への移行を促すとともに、リプレイCが入賞して非RT遊技に転落しないように促す。
さらに、RT3遊技のART遊技中は、リプレイC群当選時にはリプレイDを入賞させるための押し順を報知することにより、リプレイCが入賞しないように促す。
さらにまた、報知制御手段72は、報知制御手段72は、RT2遊技のART準備中、及びRT3遊技のART遊技中は、中第一ベル又は右第一ベル当選時に、15枚の払出しとなる押し順を報知する。
これに対し、非RT遊技中に中第一ベル又は右第一ベルに当選したときは、ART遊技の抽選に当選しているか否かにかかわらず、押し順を報知しない。
これにより、非RT遊技における中第一ベル又は右第一ベル当選時には、中ベル又は右ベルを入賞させることよりもベルコボシ目を出現させることを優先し、非RT遊技から速やかにRT1遊技に移行させる。なお、中第一ベル又は右第一ベル当選時に、偶然、ベルが入賞する押し順でストップスイッチ42が操作されたときは、RT1遊技には移行せず、次にベルコボシ目が出現するまで待つ。
さらにまた、サブ状態制御手段73は、メイン制御手段60から送信されてくる役抽選手段61の役抽選結果に基づいて、ART遊技を実行するか否かの抽選(決定)、ART遊技を既に実行しているときの加算遊技回数の決定、ART遊技中の遊技回数のカウント等を制御する。
上述のように、1BB遊技又はRB遊技が終了すると、非RT遊技に移行し、非RT遊技中にベルコボシ目が停止すると、RT1遊技に移行する。そして、本実施形態では、RT1遊技が通常遊技(非内部中、かつ非ART遊技)に相当する。
また、本実施形態では、ART準備中及びART遊技中(これらの遊技中のMB遊技中を含む)を除き、ストップスイッチ42の押し順は、第一停止は左と定めている(第一停止左指示)。そして、第一停止左指示時に、第一停止が中又は右(変則押し)で操作されたときは、たとえば数遊技間、ART遊技に係る抽選を行わないペナルティを設定するようにしている。
これにより、遊技者は、ART準備中及びART遊技中を除き、第一停止左指示中は、常に順押し又は順挟みの押し順を行うようになる。そして、非RT遊技中の中第一ベル又は右第一ベル当選時は、第一停止が左の押し順でストップスイッチ42が操作されれば、そのベルが入賞することなくベルコボシ目が停止するので、必ずRT1遊技に移行する。
また、RT1遊技では、図12に示すように、リプレイB群の抽選が行われる。ここで、リプレイB群当選時は、図16に示すように、第一停止左時は常にリプレイAが入賞するように設定されている(変則押し時に限り、リプレイB又はリプレイCが入賞する)。したがって、RT1遊技で第一停止左の押し順で遊技を消化している限りは、RT2遊技に移行する場合はなく、ART遊技の実行権利を獲得するか、又は1BBやRBに当選して内部中(RT4遊技又はRT5遊技)に移行しない限り、ずっとRT1遊技に滞在し続ける。
サブ状態制御手段73は、非RT遊技及びRT1遊技では、ART遊技を実行するか否かの決定(抽選)を行う。
本実施形態では、非RT遊技中又はRT1遊技中に、
1)チェリーA当選時の30%、
2)チェリーB当選時の50%、
3)スイカ当選時の20%、
4)特殊AB当選時の10%、
5)特殊CD当選時の100%、
6)共通ベルA〜P+チェリーA当選時の100%、
6)リプレイA群又はB群の3連続当選時の50%
の確率で、ART遊技の抽選に当選するように設定されている。
なお、本実施形態では説明を省略するが、たとえば、サブ状態制御手段73側で独自に決定するモードであって、特定条件下で移行する「低確率」、「通常」、「高確率」のような複数のモードを設け、高確率であるほど、ART遊技の抽選に当選しやすくなるように設定してもよい。たとえば、チェリーB当選時は、サブ滞在モードが「低確率」であるときは30%、「通常」であるときは50%、「高確率」であるときは100%の確率でART遊技の抽選に当選するように設定すること等が挙げられる。
また、図24に示したように、非RT遊技中、及びRT1遊技中〜RT3遊技中の非MB遊技中は、MBが抽選され、MBに当選・入賞すると、MB遊技に移行する。なお、MB当選時は、上述したように、当該遊技で常にMBが入賞する(PB=1)。また、非RT遊技及びRT1遊技中にMBが入賞したときは、その旨の演出は行わない。
非RT遊技及びRT1遊技中にMBが入賞したときは、それぞれ非ATのMB遊技となる。したがって、非RT遊技及びRT1遊技におけるMB遊技中には、ストップスイッチ42の押し順報知は行われない。また、遊技者は、非RT遊技及びRT1遊技時であれば、MB遊技中であっても第一停止が左の押し順で遊技を消化する(非RT遊技又はRT1遊技であれば、MB遊技中であっても変則押し時はART遊技の抽選にペナルティを課す)。
そして、そのMB遊技で役の非当選時又はリプレイB群当選時は、第一停止が左であるので、1枚の払出しとなる(図22)。したがって、この場合には、常に、図23(A)の停止態様となり、1枚の払出しとなる。
また、MB遊技は、払出しが14枚を超えるまで(すなわち15枚以上になるまで)行われる。これにより、たとえば非当選時が続くと仮定したとき、1枚払出しの遊技が15遊技継続することとなる。また、このMB遊技中には、1BBは抽選されない。このため、非RT遊技又はRT1遊技中のMB遊技は、遊技者にとって不利な遊技状態となる。
なお、MB遊技中の1枚払出し時は、払出し音をなくし、払出しがあったことが目立たないようにする。これにより、遊技者は、MB遊技中であると気づきにくい。
また、非RT遊技やRT1遊技時のMB遊技において、RB当選時やリプレイA当選時は、(第一停止が左なので)払出し枚数は5枚となる。そして、リプレイA当選時であれば、画像表示装置23には「ベル」が揃った旨等を画像表示し、払出し音についても通常のベル入賞時と同様の入賞音を出力する。また、RB当選時であれば、特別役の当選可能性が高い旨、特別役の当選が確定した旨等の演出を出力する。
また、リプレイAC、リプレイAE当選時は12枚の払出しとなり、リプレイAF、リプレイACE当選時は8枚の払出しとなるが、この場合には、遊技者に対し、スイカが入賞したと思わせる演出を出力する。
なお、5枚、8枚、又は12枚の払出しがあったときは、それだけ、14枚を超える払出しに近づくので、MB遊技を少ない遊技で終了させる(早くMB遊技から脱出する)ことができる。よって、それだけ、遊技者にとって有利となる。
一方、RT2遊技及びRT3遊技では、リプレイA群ではリプレイAの単独当選のみが抽選される。さらに、RT2遊技ではリプレイC群が抽選され、RT3遊技では、リプレイC群及びD群が抽選される。
そして、RT2遊技がART準備中であるときや、RT3遊技がART遊技であるときにMBが入賞してMB遊技に移行すると、そのMB遊技もまた、AT遊技となる。すなわち、そのMB遊技では、遊技者に最も有利となるストップスイッチ42の押し順を報知する。
たとえば、第一遊技目でリプレイC群又はD群のうちのいずれかに当選したときは、図22に示す、14枚の払出しとなるストップスイッチ42の押し順を報知する。たとえば、リプレイCDE当選時には、第一停止を中にすべきことを報知する。ぎりぎりの払出し枚数(14枚)とすることにより、当該遊技でMB遊技を終了させないようにするためである。
なお、リプレイA単独当選時については、押し順にかかわらず5枚払出しとなるので、押し順を報知することはない。また、非当選時は、第一停止を中又は右にすべきことを遊技者に報知する。これにより、当該遊技では5枚の払出しを受けることができる。
以上より、ART準備中又はART遊技中のMB遊技では、第一遊技目は、5枚又は14枚払出しのいずれかとなる。ただし、RT2遊技やRT3遊技では、図12に示すように、リプレイAの単独当選確率は低く設定されている。さらに、非当選確率についても、約1/100程度に設定されている。そして、図12に示すように、RT2遊技では、約1/2.3の確率でリプレイC群に当選し、RT3遊技では、約1/1.3の確率でリプレイC群又はD群に当選する。よって、RT2遊技やRT3遊技時のMB遊技では、リプレイC群又はD群の当選となる確率が極めて高い。
また、ART準備中又はART遊技時のMB遊技において、その2遊技目は、リプレイC群又はD群当選時は、15枚の払出しとなる押し順を報知する。たとえば、リプレイCDF当選時は、第一停止を左又は中とすべきことを報知する。なお、この場合に、「左又は中」と報知してもよく、あるいは、抽選でいずれか一方を選択し、この抽選でたとえば「中」に当選したときは、第一停止を中とすべき旨を報知するようにしてもよい。
なお、この2遊技目で、非当選時又はリプレイA単独当選時の場合には、5枚の払出しとなる押し順を報知する。
さらに、MB遊技の1遊技目及び2遊技目のいずれも5枚の払出しとなったときは、MB遊技は3遊技目まで続くこととなる。この3遊技目となったときは、当該遊技で最も払出しが多くなる押し順を報知する。具体的には、3遊技目で非当選又はリプレイA当選時には5枚の払出しとなる押し順を報知し、リプレイC群又はD群のいずれかに当選したときは15枚の払出しとなる押し順を報知する。
なお、実際には、RT2遊技では、約1/2.3の確率でリプレイC群に当選し、当該遊技でリプレイDが入賞してRT3遊技に移行するので、ART準備中の状態でMBに当選・入賞してMB遊技に移行する確率は高くない。
そして、ART遊技中にMB遊技に移行したときは、ほとんどがリプレイC群又はD群の当選となるので、第1遊技目が14枚の払出し、第2遊技目が15枚の払出しとなり、第2遊技目で払出し枚数が15枚を超え、この第2遊技目でMB遊技が終了となる。ただし、2遊技で6枚のメダルを投入し、かつ払出し枚数として2遊技合計で29枚を得ることができるので、2遊技での差枚数(メダル払出し枚数から投入枚数を引いた、いわゆる純増枚数)は、23枚となり、出玉率は高くなる。
なお、非RT遊技やRT1遊技時にMB遊技に移行したときは、ほぼ毎遊技、3枚のメダルを投入して1枚の払出しとなることから、1遊技あたりの差枚数は「−2枚」となり、メダルが減っていく遊技状態となる。
特に、図12に示すように、MBの当選確率は、1/8に設定されている(通常時のリプレイと同等の当選確率)。したがって、8遊技に1回の割合でMB遊技に移行し、2遊技で差枚数が+23枚となる。さらに、RT3遊技のART遊技中は、RT1遊技中の非当選領域はほぼリプレイの当選領域で占められている。さらに、中第一ベル又は右第一ベル当選時には、15枚の払出しとなる押し順が報知される。その結果、たとえば従来のART遊技では、リプレイの当選確率を高くし、かつベル当選時の押し順の報知によって出玉率を高くしていたが、本実施形態の場合には、MB遊技を通じて出玉率をさらに高くすることができる。
なお、RT1遊技中に、毎遊技、MBが入賞したか否かをチェックし、MB遊技に移行したことを察知したときは、15枚を超える払出しとなるまで、変則押しをする(毎遊技、5枚の払出しを狙う)という攻略が考えられる。
しかし、変則押し時にはART遊技の抽選を行わないペナルティを課している。かつ、そのMB遊技では、3遊技連続で非当選になると仮定すると、3遊技で15枚の払出しとなる。したがって、MB遊技中の3遊技での差枚数は、+6枚となる。
そして、MBの当選確率は1/8であるので、MB遊技中には毎遊技変則押しをするという攻略が行われたとしても、全体での差枚数はプラスにはならない。
また、上述したように、ART遊技の抽選は、チェリーやスイカ当選時を主として行われる。そして、本実施形態のRB遊技は、メダルを増加させることを第一目的とするのではなく、ART遊技の抽選機会を増加させる遊技に位置づけている。
本実施形態では、RB入賞時は、RB入賞特有の演出を出力せず、たとえばRB遊技に移行した後、小役が連続して入賞することにより、チェリーやスイカの当選確率がそれまでよりも大幅にアップするチャンスゾーンに位置づけている。
たとえばRBA遊技では、図13に示すように、チェリーA又はチェリーBのいずれかに当選する確率は、1/1.25である。そして、RBA遊技では、5遊技間、チェリーやスイカ(特にチェリー)が高確率で当選するとともに、チェリーやスイカに当選するごとに、上述した確率によってART遊技の抽選を行う。
同様に、RBB遊技では、図13に示すように、スイカに当選する確率が高く設定されている。これにより、RBB遊技に移行すると、スイカ当選時ごとにART遊技の抽選を行う。
さらに、RBA又はRBBの入賞時に、いずれが入賞したかを遊技者に知られないようにしてそれぞれRBA遊技、RBB遊技に移行させ、その移行後、スタートスイッチ41が操作されてリール31が回転されれば、入賞時の停止出目はわからなくなる。その後に、チャンスゾーンに突入した旨や、チェリーやスイカの当選確率が高いこと(ART遊技の抽選に当選しやすいゾーンに突入したこと)を遊技者に報知すればよい。
また、RB遊技では、RBA遊技又はRBB遊技に応じて、チェリーとスイカとで、いずれの方が当選確率が高いか等の演出を出力することが挙げられる。また、RBA遊技又はRBB遊技のいずれであるかをわからなくして、5遊技目又は5回入賞時(RBA遊技の終了時に相当する遊技)に、チャンスゾーンがさらに継続するか否かの演出を出力することが挙げられる。たとえばRBA遊技であったときは、当該遊技でチャンスゾーンを終了する旨を報知し、RBB遊技であったときは、さらに数遊技間、チャンスゾーンが継続する旨の演出を出力する。
さらに、ART準備中又はART遊技中にチェリー等の小役に当選したときや、RB遊技に移行してチェリーやスイカ等に当選したときは、ART遊技の遊技回数を上乗せするか否かの抽選を行う。たとえば、ART遊技の抽選に当選したときに、その遊技回数(初期値)については、固定値にするか又は抽選で決定する。そして、その後のART準備中やART遊技中におけるチェリー等の当選時は、(ART遊技を実行するか否かの抽選ではなく)ART遊技の遊技回数を上乗せするか否かの抽選に切り替える。
なお、従来では、ART遊技中にART遊技の遊技回数の上乗せを行うようにした場合であっても、リプレイの当選確率が高いために、チェリーやスイカ等の特定小役の当選確率を高くすることはできなかった。このため、特定小役の当選を契機としてART遊技の上乗せ抽選を行う場合でも、レア的な役割しか持たせることができなかった。
また、MB遊技中に特定小役の入賞でART遊技の抽選やその遊技回数の上乗せ抽選を行おうとしてもMB遊技中は常に全小役の当選フラグ63aをオンにするため、特定小役の当選を契機とした抽選を行うことができなかった。
これに対し、本実施形態では、RB遊技を利用して、ART抽選の契機となる特定小役を主として役の抽選を行うことで、ART遊技の当選機会がアップする遊技に位置づけることができる。また、上述したように、複数のRBをPB=1で持たせることができる。そして、複数のRB遊技を持たせたとき、各RB遊技ごとに、各役の当選確率を異ならせることができるので、たとえば1つのRB遊技では、ART遊技の当選確率の高いチェリー等の当選確率を最も高くしたり、他の1つのRB遊技では、チェリー等の当選確率はさほど高くない遊技(ART遊技に関する抽選に影響を与えない小役、例えば「ベル」の当選確率を高くした遊技等)とすることができる。これにより、いずれのRBに当選するかで、ART遊技の突入、又は遊技回数の上乗せの期待度を異ならせることができる。
また、RBを「PB=1」とすることで、RB遊技の突入をサイレントとする(その役の入賞、又は特定の遊技状態への移行を遊技者に気づかれないようにする)ことができる。これにより、実際にはRB遊技中であるが、特定の小役の当選・入賞の連続演出を行うことも可能となる。
さらにまた、本実施形態では、「360枚を超え、480枚を超えない」1BBを設けているが、代わりに「360枚を超えない」1BBとしたときは、その1BBをRBと同様に「PB=1」に設定することが可能となる。
さらに、1BB、RBA、RBBの終了条件を互いに異ならせ、これらの特別役の入賞をサイレントにすることで、特別遊技に移行した後、その特別遊技がどこまで続くかわからないといった期待感を煽ることも可能となる。そして、その特別遊技が終了して初めて、遊技者に対し、実際にどの特別役に当選していたのかを判別させることができる。
また、本実施形態では、MB遊技中の当選・入賞役は、ART遊技の抽選又は遊技回数の上乗せに影響を与えない。しかし、これに限らず、たとえばMB遊技中の払出し枚数が何枚であるときは、ART遊技の当選(又は遊技回数の上乗せ)確率を何%にするか等を設定することは、もちろん可能である。
続いて、上記実施形態以外の変形例等について説明する。
<図柄表示装置の形態>
P:各リール31の総コマ数
N:表示窓12aから見える1つのリール31の上下の連続するコマ数であって、かつ、有効ラインが通る対象となるコマを含むもの
M:ストップスイッチ42が操作された時(瞬間)からリール31を停止させるまでの最大移動コマ数
S:PB=1を達成するための2図柄間のコマ間隔
と置いたとき、上記実施形態では、
P(総コマ数)=20、
N(連続コマ数)=6、
M(最大移動コマ数)=4、
S(2図柄間のコマ間隔)=10
である(図3〜図8参照)。
しかし、本発明では、この数値に限定されるものではなく、種々変更することが可能である。
たとえば、「P」は、偶数個であるときは、「20」に限らず、「18」や「16」等でも可能である。また、奇数個であるときは、「19」や「17」等であってもよい。
ただし、奇数個にする場合には、2図柄のコマ間隔Sのうち、広い方をS1、狭い方をS2としたとき、「S1−S2=1」であることが好ましい。
以上のP、M、Nにおいて、本発明で満たすべき必須の条件は、
「2×(M+N)≧P」(以下、必須条件式という)を満たし、
特定図柄を2個設けたときに、最大移動コマ数数Mの範囲内で、少なくとも一方の特定図柄を「PB=1」でいずれかの有効ラインに停止させる
ことである。
(1)N>6の場合
上記実施形態では、リール31上の図柄の見やすさの点から(図5参照)、N=6に設定しているが、たとえば、N=7、N=8であってもよい。N=7であるときは、たとえば図4中、「上段4」又は「下段4」のいずれか一方を追加すればよい。また、N=8であるときは、「上段4」及び「下段4」を追加すればよい。P<20であるときに、N>6に設定すると、リール上の図柄の視認性は本実施形態よりは低下するが、実施は可能である。あるいは、P>20であれば、リール31上における連続する多くの図柄がより見やすくなる。たとえばP=21又は22としたとき、N=7、M=4であれば必須条件式を満たす。また、N=8、かつN=4としたとき、P=24であれば必須条件式を満たす。
なお、「N」は、有効ラインが通ることを前提としたコマ数であり、単に、表示窓12aから視認可能な図柄数自体を指すものではない。たとえば図5において、表示窓12aの上下方向の長さは、リール31の直径を超えるものであってもよい。その場合には、理論上は、10コマ分の図柄が見えることとなる(N=10)。
(2)N<6の場合
N=5であるときは、たとえば図4中、上段1がない状態と考えることができる。
N=5、M=4であるとき、P=18であれば、必須条件式を満たすものとなる。
(3)P=19の場合
a)N=6、M=4であるときは、必須条件式を満たす。なお、この場合に、PB=1を達成するための2図柄間のコマ間隔は、S1=10、S2=9となる。そして、S1及びS2が異なる値であっても、2図柄のうちの任意の一方をいずれかの有効ラインに停止させることができる。
b)N=5、M=5であるときは、必須条件式を満たす。なお、現在の規則上、「リールの回転の回数は、1分間に80回転を超えるものでない」、及び「ストップスイッチを操作した後、190ms以内に停止するもの」という条件を確実にクリアするために、最大移動コマ数Mを「4」に設定しているが、「5」にすることも可能である。
(4)P=18の場合
N=6、かつM=4のときは、必須条件式を満たす。また、上述したように、N=5、M=4であるときも、必須条件式を満たす。
(5)P=17の場合
N=5、M=4であるときは、必須条件式を満たす。
(6)「N−M」の値
必須条件式では「N−M」の値は任意であるが、本実施形態では、N=6、M=4であるので、「N−M=2」である。ここで、「N−M≦2」に設定したときは、上段3に停止することができない図柄を常に下段3に停止させることができる。
たとえば図4において、有効ラインL1に停止させたい図柄が、上段3より4図柄先までのいずれかの範囲に位置するときは、リール31の停止時に最大移動コマ数Mの範囲内で移動制御して、当該図柄を上段3に停止させることができる。これに対し、当該図柄が上段2に位置する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、その位置から最大移動コマ数(M=4)分だけ当該図柄を移動制御して、下段3に当該図柄を停止させることができる。
なお、当該図柄が上段1、下段1、又は下段2に位置する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、リール31の停止時における最大移動コマ数(M=4)の範囲内において当該図柄を下段3に停止させることができる。
以上より、有効ラインL1に停止させたい図柄が表示窓12a内に存在するときは、常に上段3又は下段3のいずれかに停止させることができる。
(7)有効ライン
本実施形態の有効ラインL1は、上段3(一端側)又は下段3(他端側)のいずれかを通るように設定している。特に、「N=6」とし、「N−M=2」とすれば、上段3に停止可能な図柄は上段3に停止させることができ、かつ、上段3を通り過ぎた直後の上段2に位置する図柄は、最大移動コマ数Mの移動で下段3に停止させることができるからである。
ただし、上述したように、たとえば上段4〜下段4の8コマが表示窓12aから見えるようにし、本実施形態のように上段3又は下段3を通る有効ラインL1とすれば、有効ラインL1は、必ずしも表示窓12aから見えるコマの一端又は他端を通るとは限らない。
(8)有効ラインL1の数
本実施形態では、有効ラインL1は、L1a〜L1hの8本からなる(図6及び図7)。しかし、有効ラインL1は、8本に限ることなく、さらに増加させることができる。
図27は、有効ラインL1を27本とした例を示す図である。図27中、上段3〜下段3の各図柄を「1」〜「6」とし、左リール31の図柄を「L」、中リール31の図柄を「C」、右リール31の図柄を「R」と表記している。
上記実施形態の有効ラインL1は、常に上段3又は下段3を通過する8本としたが、それに加えて、図27に示すような、たとえば上段1を通る有効ラインを追加することにより、図27の下側に記載したように、上段1を通過する有効ラインを含めることで、「3の3乗=27本」とすることが可能である。
なお、図27では、3本の有効ラインL1−01〜L1−03のみを2点鎖線で図示している。
また、上段3及び下段3に対して1つの段を追加することで有効ラインL1の数を増加させるときは、上段1に限らず、有効ラインL2を設けた場合に有効ラインL2と重複しなければ、どの段に追加してもよい。有効ラインL2を設けないときは、どの段に追加してもよい。
また、図27の例では、最大移動コマ数Mが「3」であっても実現することができる。たとえば、有効ラインL1に停止させたい図柄が、上段3より3図柄先までの範囲に位置すれば、その位置から最大移動コマ数M(=3)の範囲内で移動制御して、当該図柄を上段3に停止させることができる。
また、当該図柄が上段2に位置する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、その位置から1コマ移動制御して、上段1に当該図柄を停止させることができる。
さらにまた、当該図柄が上段1に位置する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、その位置でリール31を停止させ、上段1に当該図柄を停止させることができる。
さらに、当該図柄が下段1に位置する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、その位置から2コマ移動制御して、下段3に当該図柄を停止させることができる。
また、当該図柄が下段2に位置する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、その位置から1コマ移動制御して、下段3に当該図柄を停止させることができる。
さらにまた、当該図柄が下段3に位置する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、その位置でリール31を停止させ、下段3に当該図柄を停止させることができる。
よって、「M=3」であるときに、表示窓12a内のどの位置にも当該図柄を停止させることができる。
また、図27において、「M=3、かつ、N=6」であるとき、「P=17又は18」であれば、上記の必須条件式を満たし、2図柄配置でPB=1に設定することが可能となる。
ここで、「P=17」であるときは、「S1−S2=1」、すなわち「S1=9、S2=8」を満たすように2図柄を配置する。この場合に、2図柄のうちの一方の図柄が下段3を通過した直後(前記一方の図柄より1コマ後の図柄が下段3に位置する瞬間)にストップスイッチ42が操作されたときは、最大移動コマ数である3コマ移動させ、前記一方の図柄に対して(S1=)9図柄後の他方の図柄を上段3に停止させることができる。
なお、「M=3、N=6」であるときは、「N−M=3」となり、上述した「N−M≦2」が条件とはならない。
さらに、図27において、「M=4、N=6、P=18」であるときは、「S1−S2=2(すなわち、S1=10、S2=8)」に設定することも可能である。この場合に、2図柄のうちの一方の図柄が下段3を通過した直後(前記一方の図柄より1コマ後の図柄が下段3に位置する瞬間)にストップスイッチ42が操作されたときは、最大移動コマ数である4コマ移動させ、前記一方の図柄に対して(S1=)10図柄後の他方の図柄を上段3に停止させることができる。
(9)有効ラインL2
上記実施形態では、有効ラインL2を設け、この有効ラインL2を、ストップスイッチ42の押し順に応じてPB≠1の有効ラインに設定した。
しかし、PB≠1の有効ラインを設けないときは、有効ラインL2は、必ずしも必要ない。
また、上記実施形態の有効ラインL2は、「下段1−下段1−下段1」の1ラインとしたが、これに限らず、「上段1−上段1−上段1」のように他の段のラインとしたり、あるいは、複数の段を含む有効ライン、たとえば「下段1−上段1−下段1」とすることも可能である。さらに、有効ラインL2を複数本とし、たとえば、「下段1−下段1−下段1、及び上段1−上段1−上段1」の2本としたり、「下段1−上段1−下段1、及び上段1−下段1−上段1」の2本としたり、上記各2本をすべて含む4本の有効ラインL2としてもよい。
<フリーズ>
上記実施形態では設けていないが、メイン制御手段60側で、フリーズを制御するようにしてもよい。
メイン制御手段60は、フリーズを制御するときは、遊技者が遊技を進行する上で操作する各操作スイッチ(ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、及びストップスイッチ42)の操作、並びにメダル投入口43からのメダルの投入操作を所定時間受け付けないように制御する。
ここで、「フリーズ(フリーズ演出、又はフリーズ動作ともいう。)」とは、スロットマシン10の操作スイッチの機能を一時停止状態にすることをいい、より具体的には、たとえば、
a)遊技媒体(本実施形態ではメダル)の受付け、又は予めクレジットされた遊技媒体の投入(賭け)枚数を定めるためのベットスイッチ40の操作を一時停止状態にすること
b)遊技を開始するためのスタートスイッチ41の操作を一時停止状態にすること
c)ストップスイッチ42の操作(リール31の停止操作)を一時停止状態にすること
等が挙げられる。
また、操作スイッチの機能を一時停止状態にする態様としては、遊技者の操作に基づく信号(たとえば、遊技媒体の投入を検知するセンサからの信号、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41又はストップスイッチ42の操作に基づき操作スイッチから送信される信号)の受付けを所定期間行わないことが挙げられる。
この場合、所定期間以内に遊技者の操作に基づいて送信された信号を受け付けたときは、受け付けた信号を無効にする制御処理を行うことや、所定期間以内に遊技者の操作に基づいて送信された信号を検知したときであっても受付け処理自体を行わないことが挙げられる。
さらにまた、所定期間以内に遊技者の操作に基づいて送信された信号を受け付けたときは、遊技者の操作に基づく信号の受付けは行うが、受け付けた信号に基づいて実施する操作スイッチの制御処理を所定期間実行せずに、所定期間経過後に受け付けた信号に基づいた制御処理を開始させることが挙げられる。
さらに、スタートスイッチ41のフリーズに関しては、スタートスイッチ41を操作しても、所定期間リール31の回転を開始させないことや、所定期間、役抽選を開始しないことが挙げられる。
また、フリーズを行う条件としては、たとえば1BBに当選したとき、RB遊技の開始時(上述したチャンスゾーンを遊技者に知らせるため)が挙げられる。
<ART遊技開始時の外端信号の出力>
メイン制御手段60側では、役の抽選、リール31の停止制御、遊技状態の移行等を制御するが、ART遊技を実行するか否か、及びART遊技への誘導、ART遊技中の押し順報知等については、サブ制御手段70側が行う。
ここで、RT3遊技に移行したときは、常にART遊技であれば、メイン制御手段60は、現在の遊技がART遊技であるか否かを判断することができる。
しかし、仮に、遊技者がRT1遊技において変則押しをした場合(意図的に変則押しをした場合、及びストップスイッチ42の操作に失敗し、偶然に変則押しとなった場合の双方を含む)、当該遊技でリプレイB群の当選となり、かつリプレイBが入賞してしまうと、意図しないRT2遊技に移行する。さらにRT2遊技において、リプレイC群当選時に、変則押しされた結果、リプレイCが入賞すると、スロットマシン10側で意図しないRT3遊技に移行してしまう場合がある。
以上のようにしてRT3遊技に移行したときは、サブ制御手段70側では、ART遊技の権利を有さないでRT3遊技に移行したと判断し、一切の押し順報知を行わないように制御する。しかし、メイン制御手段60側では、ART遊技の抽選に当選し、押し順報知に従った結果、RT3遊技に移行したのか、あるいは、ART遊技の権利を有することなく、遊技者が変則押しをした結果、偶然にRT3遊技に移行したのかは、判別できない。
仮に、RT3遊技に移行したとき、ART遊技の実行回数を一律に「+1回」とカウントしてしまうと、ART遊技の実行回数を正しくカウントできないこととなる。
なお、ART遊技の実行(累積)回数を参照して、メイン制御手段60側で何らかの制御を行うことはない。
メイン制御手段60は、外部端子基板と電気的に接続され、メイン制御手段60側から外部端子基板に対して外端信号(ART遊技の実行回数をカウントするための信号)を送信する。その外端信号は、たとえばホールコンピュータに送信される。そして、ホールコンピュータは、各台(スロットマシン10)が、当日、ART遊技の実行回数を含めて、どの程度の出玉があったか(差玉情報)等の各種統計情報を収集し、ホールの経営管理に利用する。
ここで、セキュリティ上の理由により、外部端子基板は、メイン制御基板とのみ接続が許可され、セキュリティの面でメイン制御基板より劣るサブ制御基板とは接続されないのが一般的である。したがって、メイン制御基板(メイン制御手段60側)で、ART遊技の実行回数を把握する必要がある。
なお、サブ制御基板からメイン制御基板に対してART遊技が実行された旨の情報を送信できれば何ら問題はないが、上述したように、信号は、メイン制御基板からサブ制御基板への一方向送信であるので、サブ側からメイン側への信号送信はできない。
そこで本実施形態において、ART遊技の実行の有無をメイン制御手段60側で把握する方法として、以下の方法が挙げられる。
RT3遊技では、ストップスイッチ42の押し順にかかわらずリプレイDが入賞するリプレイD群が抽選される。
そこで、メイン制御手段60は、リプレイD群当選時に、任意の変則押し順(たとえば、中左右等の6択)を抽選等で選択し、その情報をサブ制御手段70に送信する。サブ制御手段70は、当該RT3遊技がART遊技であれば、メイン制御手段60から送信されてきた指示押し順を、遊技者に報知する。
次に、メイン制御手段60の押し順検出手段64aは、当該遊技でのストップスイッチ42の押し順を検出し、指示押し順と検出した押し順とが一致していれば、現在のRT3遊技をART遊技であると判断する。
なお、指示押し順の送信は、1回でも可能であるが、RT3遊技(ART遊技)の移行後、リプレイD群当選時の最初の2〜3回(複数回)に対して行うことで、より信頼性を高めることができるとともに、偶然にRT3遊技に移行したときのART遊技のカウントを防止することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、たとえば以下のような種々の変形が可能である。
(1)MB遊技中において75ms以内の停止制御とするリール31は、1つ以上であれば2個又は3個であってもよい。また、75ms以内の停止制御とするリール31を1つにする場合には、本実施形態のように中リール31に限られず、左又は右リール31であってもよい。
ただし、MB遊技中に入賞させようとする小役の図柄であって75ms以内で停止制御されるリール31の図柄は、「ANY」とするか、又は本実施形態の「ブランク」のように「PB=1」に設定することが好ましい。
(2)図22において、RT1遊技中のMB遊技で、リプレイA群当選時の順押し時には、たとえばリプレイ入賞時のメダルの自動投入数と同様に3枚に設定してもよく、5枚に限られるものではない。
(3)本実施形態では、共通ベルA〜P+チェリーAの重複当選時には、1枚役5重複入賞をさせるようにした。しかし、これに限らず、共通ベルA〜Pの重複当選(チェリーAの当選は無し)とし、有効ラインL1上にのみ、1枚役(共通ベル)を4重複入賞させてもよい。
(4)本実施形態において、中第一ベル又は右第一ベル当選時に、押し順正解時は15枚の払出し、押し順準正解時は4枚の払出し(以上はPB=1)、押し順不正解時は、1枚の払出し可能(PB≠1)とした。
しかし、たとえば押し順正解時及び不正解時の2択としてもよい。この場合、押し順正解時は上記と同様に15枚払出しとなる停止態様とすることができ、押し順不正解時は、上記の準正解時のように「PB=1」で4枚払出しとしたり、あるいは上記不正解時と同様に1枚役を「PB≠1」とすることができる。
さらにまた、不正解時は、「PB=1」で1枚払出しとしたり、あるいは一律に役非入賞(払出し無し)としてもよい。
さらに、押し順正解を3択中2つ(たとえば第一停止中又は右が正解)とし、押し順不正解を3択中1つ(たとえば第一停止左が不正解)としてもよい。
あるいは、これとは逆に、押し順正解を3択中1つ(たとえば第一停止中が正解)とし、押し順不正解を3択中2つ(たとえば第一停止左又は右が不正解)としてもよい。
(4)本実施形態におけるRT3遊技では、リプレイAの(単独)当選確率をRT1遊技よりも低く設定し、リプレイAの単独当選以外のリプレイA群と、かつリプレイB群との当選をなくすように設定している(図12参照)。
しかし、これに限らず、RT3遊技では、RT1遊技中の各リプレイ当選確率を維持して、RT1遊技中の非当選領域に、他のリプレイであるリプレイC群やリプレイD群の当選領域(リプレイの当選領域の増加分)を設けてもよい。
あるいは、RT3遊技では、RT1遊技中の各リプレイ当選領域の一部又は全部に重なる(覆う)ように、他のリプレイの当選領域を設けてもよい。
図28は、このときの概念図を示す図であって、役抽選テーブル62の当選領域(範囲)を示す図である。図28(A)のRT1遊技のものは、役抽選テーブル62B(図12)に相当する。
そして、図中(A)では、RT1遊技の非当選領域を利用して、RT3遊技ではリプレイC群及びリプレイD群の当選領域を増加させた例である。
これに対し、図中(B)では、RT1遊技のリプレイの当選領域(全領域)に対し、RT3遊技のリプレイの当選領域を重ねる(覆う)ようにした例である。
図中(B)の場合において、リプレイA群やB群とリプレイC群とが重なった当選領域では、リプレイACD、リプレイACDE、リプレイACDF、リプレイABCD、リプレイABCDE、リプレイABCDF等の重複当選とすればよい。リプレイA群やB群とリプレイD群とを重ねる場合も同様である。
そして、リプレイA群とC群とが重なった領域での当選時は、押し順によりリプレイAの入賞とリプレイCの入賞とを振分け、かつART遊技中にあっては、リプレイAが入賞する(リプレイCが入賞して非RT遊技に転落しない)押し順を報知する。
まが、リプレイB群とC群とが重なった領域での当選時も上記と同様に、押し順によりリプレイAの入賞、リプレイBの入賞、及びリプレイCの入賞を振分け、かつART遊技中にあっては、リプレイAが入賞する押し順を報知する。
そして、図28(B)のRT3遊技でのART遊技中にMB遊技に移行したときは、リプレイAの単独当選がなくなるので、5枚払出し時をなくすことも可能となる。たとえばリプレイの重複当選の中にリプレイC及びDを含むときは、常に、押し順に応じて14枚又は15枚の払出しとなる停止態様をとるようにリール31を停止制御すればよい。
なお、図28のRT3遊技の役抽選テーブルは、非当選領域を誇張して図示しているが、実際には、非当選領域を「65,536分の1」に設定することにより、実質「0」にすることも可能である。これにより、ART遊技中にMB遊技に移行したときは、非当選が(ほぼ)なくなるので、毎遊技、14枚又は15枚の入賞となる確率を高めることができる。
(5)本実施形態では、10コマ間隔・2図柄配置をした図柄については、いずれかの有効ラインL1上でPB=1とすることが可能である。ただし、有効ラインL2についてはPB≠1となる。
そこで、各リール31に10コマ間隔・2図柄配置をした図柄の組合せからなる特定役(特別役、小役、リプレイのいずれでも可能)を設ける。たとえば、特定役の図柄の組合せを、「チェリー」−「ベル」−「RP」とすることが挙げられる。
そして、特定役を有効ラインに停止可能となった遊技(たとえば、特定役の当選時)において、第1遊技条件下では、優先して停止させる(引き込む)有効ラインを有効ラインL1に設定し、第2遊技条件下では、優先して停止させる有効ラインを有効ラインL2に設定する。これにより、第1遊技条件下では、特定役を常に入賞させることができる(PB=1)。一方、第2遊技条件下では、特定役をストップスイッチ42の操作タイミングに応じて(目押しが正しければ)入賞可能とすることができる(PB≠1)。
また、第1遊技条件下とは、たとえば押し順正解時とし、第2遊技条件下では押し順不正解時とすることが挙げられる。
あるいは、第1遊技条件下とは、特定のRT遊技(たとえば実施形態のRT3遊技)とし、第2遊技条件下とは、他の特定のRT遊技(たとえば実施形態のRT1遊技)とすることが挙げられる。
また、上述の例では、特定役の図柄の組合せは、すべて10コマ間隔・2図柄配置の図柄から構成したが、1つの図柄を、5コマ間隔・4コマ配置の図柄としてもよい。そして、第1遊技条件下では、5コマ配置・4図柄配置の図柄を、図15(A)の左リール31の「白7」のように、上段3及び下段3に停止させる。これにより、特定役を2重複入賞させることができる(図15(A)のリプレイA入賞時と同様)。また、2つのリール31の図柄を5コマ間隔・4図柄配置とすれば、特定役を4重複入賞させることができる(図15(B)のリプレイB入賞時と同様)。さらに、3つのリール31のすべての図柄を5コマ間隔・4図柄配置とすれば、特定役を8重複入賞させることができる。
なお、1つのリール31の図柄を「ANY」とすれば、2つのリール31の図柄を5コマ間隔・4図柄配置すれば、8重複入賞させることが可能となる(図20(B)のチェリーB入賞時と同様)。
そして、第1遊技条件下では、特定役を有効ラインL1に優先して引き込み、重複入賞させるように停止制御する。
これに対し、第2遊技条件下では、特定役を有効ラインL2に優先して引き込む。ここで、少なくとも1つのリール31の図柄を10コマ間隔・2図柄配置とすれば、PB≠1とすることができる。また、全リール31が5コマ間隔・4図柄配置であるときは、有効ラインL2に対してPB=1となる(左リール31の「スイカA」(図17(D))と同様)。ただし、この場合には単入賞となる。
これにより、第1遊技条件下では重複入賞、第2遊技条件下では単入賞となるように制御することができる。
また、特定役を有効ラインL2に優先して引き込む場合、有効ラインL2を2本としてもPB≠1であるが、有効ラインL2が2本であれば、1本のときよりもPBの値を高く設定することができる。
具体的には、本実施形態のような下段1のライン1本を有効ラインL2としたときよりも、下段1のラインと、たとえば上段1のラインとの2本を有効ラインL2とすれば、PBの値を高く設定することができる。
さらに、有効ラインL2を複数本とする場合、どのラインを有効ラインL2に設定するかで、PBの値を異ならせることができる。たとえば、上段1のラインと下段1のラインのように、1コマ離れたラインを有効ラインL2とするよりも、上段2のラインと下段1のライン(2コマ離れたライン)を有効ラインL2とした方が、PBの値を高く設定することができる。さらに、有効ラインL2を、上段2のラインと下段2のラインとの2本(3コマ離れたライン)にすれば、それでもPB=1にはならないが、PBの値をより高く設定することができる。
10 スロットマシン
11 基体部
12 フロントマスク部
12a 表示窓
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置(遊技情報表示装置)
31 (左、中、右)リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 (左、中、右)ストップスイッチ
43 メダル投入口
60 メイン制御手段
61 役抽選手段
62(62A〜62I) 役抽選テーブル
63 当選フラグ制御手段
63a 当選フラグ
64 リール制御手段
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判断手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
69 メイン状態制御手段
70 サブ制御手段
71 演出制御手段
72 報知制御手段
73 サブ状態制御手段
L1a〜L1h、L2 有効ライン(図柄組合せライン)
L31〜L35 有効ライン(図柄組合せライン)
L1−01〜L1−27 有効ライン(図柄組合せライン)

Claims (3)

  1. 総コマ数Pを有し、少なくとも一部のコマに図柄を表示したリールを複数備え、停止した複数の前記リールの図柄の組合せにより遊技結果を表示する図柄表示装置と、
    前記図柄表示装置とは異なる表示装置であって、図柄を表示した1若しくは2以上のリール又は画像を表示する電子機器の少なくとも一方を含み、前記図柄表示装置によって表示される図柄の組合せに対応する遊技結果、及び/又は遊技中の演出を含む遊技情報を表示する遊技情報表示装置と、
    各前記リールに対応して設けられ、前記リールを停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチと、
    前記ストップスイッチが操作されたときに、前記ストップスイッチが操作された時からそのストップスイッチに対応する前記リールを停止させるまでの最大移動コマ数Mの範囲内において、そのストップスイッチに対応する前記リールを停止制御するリール制御手段と
    を備え、
    各前記リールのいずれも、前記リール上の少なくともN(Nは、複数)個の連続するコマが表示窓から見えるように配置し、
    複数の前記リールのうち、少なくとも1つの特定リールには、所定間隔を隔てて2つのコマに特定図柄を表示し、
    「2×(M+N)≧P」を満たすように、M、N及びPを設定し、
    有効ラインLは、複数の有効ラインL1と、有効ラインL2とを有し、
    前記リール制御手段は、
    前記ストップスイッチが操作された瞬間の前記リールがどの位置であっても最大移動コマ数Mの範囲内において前記特定図柄を常にいずれかの有効ラインL1に停止させることができるが、最大移動コマ数Mの範囲内では前記特定図柄を有効ラインL2に停止不可能な場合を有し、
    第1遊技条件下では、最大移動コマ数Mの範囲内において、有効ラインL2よりも有効ラインL1に前記特定図柄を優先して停止させるように前記リールを停止制御し、
    第2遊技条件下では、最大移動コマ数Mの範囲内において、有効ラインL1よりも有効ラインL2に前記特定図柄を優先して停止させるように前記リールを停止制御する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  2. 請求項1において、
    前記特定図柄のコマ間隔をSとしたとき、
    Pが偶数の場合には、「S=P/2」であり、
    Pが奇数の場合には、広い方の前記コマ間隔をS1、狭い方の前記コマ間隔SをS2(P=S1+S2)としたとき、「S1−S2=1」である
    ことを特徴とするスロットマシン。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記図柄表示装置は、少なくとも2種類の図柄を含む図柄の組合せにより役の入賞を表示し、
    前記遊技情報表示装置は、同一種類の図柄画像からなる図柄の組合せにより役の入賞を表示する
    ことを特徴とするスロットマシン。
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