JP2013149044A - 情報表示装置、情報表示装置の制御方法、制御プログラム、および、記録媒体 - Google Patents

情報表示装置、情報表示装置の制御方法、制御プログラム、および、記録媒体 Download PDF

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慎一郎 太田
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恭一 鈴木
Midori Matsuda
美登里 松田
Akira Tsuruta
彰 鶴田
Hironori Inoue
裕功 井上
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Abstract

【課題】オブジェクトの多様性に対応した関連情報の提示を実現する。
【解決手段】本発明のタブレット端末100は、ベース領域に重ねて表示される情報重畳領域であって、該情報重畳領域に重なるウィンドウ内のオブジェクトの関連情報を表示するための情報重畳領域を表示することを特徴としており、情報重畳領域に関連情報が表示されるオブジェクトは、該情報重畳領域の条件に基づいて決定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報を表示する情報表示装置、情報表示装置の制御方法、制御プログラム、および、記録媒体に関するものである。
従来、コンピュータは、様々な情報を表示する情報表示装置として広く用いられている。特に、マウス、キーボード、タッチパネルなどの入力機器と併せて、グラフィカルユーザインターフェース(GUI;graphical user interface)技術が発展したことにより、コンピュータへの操作性は格段に向上した。
情報表示装置は、表示対象であるオブジェクトをレイヤーごとに管理することができ、例えば、複数のアプリケーション実行画面(アプリケーションウィンドウ/ベース領域)、シートなどを幾重にも重ねて表示することができる。ユーザは、複数のウィンドウと、GUI部品(ボタン、ドロップダウンリストなど)とを入力機器を用いて操作することにより、現実に近い感覚で情報表示装置上での作業を行うことが可能である。
例えば、特許文献1には、テキスト(オブジェクト)が表示された元ウィンドウに重ねて、オーバーラップウィンドウを表示するウィンドウ表示システムが開示されている。オーバーラップウィンドウには、元ウィンドウと重なる部分の元ウィンドウのテキストが表示される。さらに、オーバーラップウィンドウに表示されているテキストのうち、キーワード指定されている文字列については、その文字列(オブジェクト)の部分についてリンクがあることを示す情報が付される。
また、非特許文献1には、「マジックレンズ」によるデータ検索方法が開示されている。「マジックレンズ」とは、検索条件が与えられたフィルタであり、これを検索対象データに重ねると、検索条件を満足するデータのみ、その色が変化する。
国際公開WO2008/038368号公報(2008年4月3日国際公開)
米国ゼロックス・パロアルト研究所において開発された「マジックレンズ」によるデータ検索方法(Ken Fishkinm他"Enhanced Dynamic Queries via Movable Filters"、SIGCHI’95 pp.415−420)
しかしながら、上記従来の構成では、以下の問題を生じる。
具体的には、特許文献1の技術では、元ウィンドウに表示されるオブジェクトの種類はテキストと固定されている。よって、オーバーラップウィンドウの機能は、テキスト(に含まれるキーワードに対して)、一律「リンクがあることを示す情報」などの情報を付加するにすぎない。ここで、テキスト(キーワード)に対して付加される情報の提示方法は、テキストに下線を付すのみで一様である。
情報表示装置が扱うアプリケーションは、非常に多岐にわたっている。当然、アプリケーションウィンドウ内に表示されるオブジェクトも、テキストに限らず、種類も性質も内容も極めて多様性に富んだオブジェクトが表示される。
したがって、アプリケーションウィンドウに重ねる領域(特許文献1のオーバーラップウィンドウ)を扱う情報表示装置には、オブジェクトについて関連情報を適正に提示するために、以下の機能が求められる。すなわち、アプリケーションウィンドウに表示されるオブジェクトの多様性に対応した(つまり、オブジェクトの種類、性質、または、内容などに応じた)関連情報の提示を実現するための機能が必要である。
非特許文献1の技術では、マジックレンズは、検索対象について検索条件にあてはまるか否かを明示することはできるが、その検索条件にあてはまった検索対象に関する関連情報を提示することはできない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、オブジェクトの多様性に対応した関連情報の提示を実現する情報表示装置、情報表示装置の制御方法、制御プログラム、および、記録媒体を提供することにある。
本発明の情報表示装置は、上記課題を解決するために、ベース領域に表示されているオブジェクトについての関連情報を、該ベース領域に重ねて表示するための領域である情報重畳領域の属性を記憶する情報重畳領域属性記憶部と、上記情報重畳領域の表示位置を定義する情報重畳領域管理手段と、上記ベース領域において、上記情報重畳領域が定義された表示位置に重なるオブジェクトを特定するオブジェクト特定手段と、上記情報重畳領域の属性に含まれている、オブジェクトを選択するための条件にしたがって、特定されたオブジェクトのうち、オブジェクトが上記情報重畳領域の条件に合致するオブジェクトの関連情報を、上記情報重畳領域に配置すると決定する関連情報配置手段と、上記関連情報配置手段によって選択されたオブジェクトの関連情報を配置して、上記定義された表示位置に表示される上記情報重畳領域を生成する情報重畳領域生成手段とを備えていることを特徴としている。
上記構成によれば、情報表示装置は、情報重畳領域属性記憶部において、ベース領域(以下、アプリケーションウィンドウと称する)に重ねる情報重畳領域(以下、スカウターと称する)に対して属性を持たせて保持することが可能となる。スカウターの属性は、オブジェクトを選択する条件を含んでいる。
情報表示装置がスカウターを表示するときには、まず、情報重畳領域管理手段がスカウターの表示位置を定義する。次に、オブジェクト特定手段が、スカウターが定義されている領域に重なる、アプリケーションウィンドウ内のオブジェクト群を特定する。
そして、関連情報配置手段は、スカウターの属性、ここでは、条件を情報重畳領域属性記憶部から読み出す。上記条件は、スカウターに関連情報を表示する対象となるオブジェクトを選択するための条件を示している。関連情報配置手段は、スカウター領域に重なるオブジェクト群の中でも、上記条件に合致するオブジェクトだけを選択する。このように、選択されたオブジェクトの関連情報のみがスカウター上に配置される。
これにより、スカウターに領域に重なるオブジェクトに対して、一律、関連情報を表示するという対応ではなく、当該スカウターの属性に適合する特定の性質のオブジェクトだけを選択し、そのオブジェクトの関連情報のみをスカウター上に選択的に表示するということが可能になる。
以上のとおり、アプリケーションウィンドウに表示されるオブジェクトの多様性に対応し、適切な属性のスカウターを用いることにより、オブジェクトの種類、性質、または、内容などに応じた関連情報の提示を実現できるという効果を奏する。
また、上記の構成によれば、アプリケーションウィンドウとは別に重ねるスカウター上には、アプリケーションウィンドウ上に一度に表示しきれない、いわば、オブジェクトについて隠れた関連情報を、オブジェクトの個々について表示することができる。見出しなどの情報量の多い関連情報は、すべて一度に表示させようとするとアプリケーションウィンドウの元の表示内容を閲覧する妨げになる。これでは、アプリケーション本来の情報開示機能が損なわれる。しかし、スカウターを使えば、必要オブジェクトについてだけ、一度に表示しきれない関連情報を必要に応じて表示すればよい。
以上のとおり、本発明のスカウターは、アプリケーションウィンドウの閲覧を妨げることなく多様な関連情報をユーザに提示することができる。そのため、一度に表示させようとすると下層にあるアプリケーションの情報開示機能が損なわれるような多くの関連情報をオブジェクトが有している場合に、本発明のスカウターは、特に大きい効力を発揮する。
上記情報表示装置において、上記情報重畳領域属性記憶部には、情報重畳領域ごとにそれぞれ異なる属性が記憶されており、上記情報重畳領域生成手段は、属性の異なる複数の情報重畳領域を生成するものであり、上記オブジェクト特定手段は、上記ベース領域における、上記複数の情報重畳領域の少なくとも1つと重なるオブジェクトを特定し、上記関連情報配置手段は、特定された各オブジェクトについて、当該オブジェクトが重なっている情報重畳領域の条件の各々に合致する当該オブジェクトの関連情報を、対応する各々の情報重畳領域に配置すると決定してもよい。
上記構成によれば、本発明の情報表示装置は、アプリケーションウィンドウ上に、属性の異なる複数種類のスカウターを重ねることが可能となる。
上記関連情報配置手段は、いずれかのスカウターに重なるオブジェクトについて、そのオブジェクトが重なっているスカウターの条件に、当該オブジェクトが合致する場合には、当該オブジェクトの関連情報を当該スカウターに表示する。当該オブジェクトが他のスカウターにも重なっている場合には同様に、当該他のスカウターの条件に合致する場合には、当該オブジェクトの関連情報を当該他のスカウターに表示する。上記関連情報配置手段は、オブジェクトにスカウターが何枚重なっていても同様に関連情報を配置できる。
つまり、1つのオブジェクトについて、複数種類のスカウターを重ねることにより、複数種類の関連情報を表示することが可能となる。
したがって、アプリケーションウィンドウに表示されるオブジェクトの多様性に、より一層対応した(つまり、オブジェクトの種類、性質、または、内容などに応じた)関連情報の提示を実現するという効果を奏する。
上記情報表示装置において、上記情報重畳領域属性記憶部には、情報重畳領域ごとにそれぞれ異なる属性が記憶されており、上記情報重畳領域生成手段は、属性の異なる複数の情報重畳領域を生成するものであり、上記オブジェクト特定手段は、上記ベース領域における、第1情報重畳領域と重なる第1オブジェクト群と、上記ベース領域における、第2情報重畳領域と重なる第2オブジェクト群とをそれぞれ特定し、上記関連情報配置手段は、上記第1オブジェクト群のうち、上記第1情報重畳領域の条件に合致する関連情報を有するオブジェクトの第1関連情報を、上記第1情報重畳領域に配置し、上記第2オブジェクト群のうち、上記第2情報重畳領域の条件に合致する関連情報を有するオブジェクトの第2関連情報を、上記第2情報重畳領域に配置すると決定することが好ましい。
上記構成によれば、本発明の情報表示装置は、アプリケーションウィンドウ上に、属性の異なる複数種類のスカウターを重ねることが可能となる。
関連情報配置手段は、第1スカウターに重なるオブジェクトのうち、第1スカウターの条件に合致するオブジェクトの第1関連情報を、第1スカウター上に配置することを決定する。そして、第2スカウターに重なるオブジェクトのうち、第2スカウターの条件に合致するオブジェクトの第2関連情報を、第2スカウター上に配置することを決定する。
したがって、関連情報配置手段は、第1スカウターと第2スカウターとが重なる重畳領域(スカウター重畳領域)に重なるオブジェクトについては、第1スカウターの条件および第2スカウターの条件の少なくともいずれか一方が合致するオブジェクトについて、第1関連情報または第2関連情報、あるいは、その両方の関連情報を、スカウター重畳領域上に配置することを決定する。
つまり、情報表示装置は、複数のスカウターが重なったスカウター重畳領域を、元の単独のスカウターの属性を組み合わせることにより、元の単独のスカウターのいずれとも異なるスカウターとして取り扱うことができる。例えば、第1スカウターの属性が指定する条件1に合致するオブジェクトの集合と、第2スカウターの属性が指定する条件2に合致するオブジェクトの集合との和集合をスカウター重畳領域における関連情報表示の対象としたりすることができる。
複数のスカウターが重なるスカウター重畳領域が、元のスカウターの属性が組み合わされたものであることは、ユーザにとって視覚的にも理解しやすい。そして、情報表示装置は、スカウター重畳領域には、組み合わせによる新しい属性に基づいて、特定のオブジェクトについて選択的に関連情報を表示することができる。
したがって、アプリケーションウィンドウに表示されるオブジェクトの多様性に、より一層対応した(つまり、オブジェクトの種類、性質、または、内容などに応じた)関連情報の提示を実現するという効果を奏する。
上記情報表示装置において、上記オブジェクト特定手段は、さらに、上記ベース領域における、上記第1情報重畳領域および上記第2情報重畳領域が重なる重畳領域上の第3オブジェクト群を特定し、当該情報表示装置は、さらに、上記関連情報配置手段によって選択されたオブジェクトの上記第1および第2関連情報を、タイプ1の関連情報、すなわち、上記第3オブジェクト群の各オブジェクトについて、上記第1関連情報が、上記第1情報重畳領域の条件に合致し、かつ、上記第2関連情報が、上記第2情報重畳領域の条件に合致するオブジェクトについての第1関連情報および第2関連情報と、タイプ2の関連情報、すなわち、上記第3オブジェクト群の各オブジェクトについて、上記第1関連情報および上記第2関連情報のいずれか一方だけが、対応する情報重畳領域の条件に合致するオブジェクトについての第1関連情報または第2関連情報と、に振り分けるソート手段を備え、上記情報重畳領域生成手段は、上記重畳領域においては、上記タイプ2の関連情報が、上記タイプ1の関連情報よりも目立たないように、各関連情報を配置することが好ましい。
上記情報表示装置において、さらに、上記情報重畳領域生成手段は、上記重畳領域においては、上記タイプ2の関連情報を半透明にして配置してもよい。
上記構成によれば、本発明の情報表示装置は、アプリケーションウィンドウ上に、属性の異なる複数種類のスカウターを重ねることが可能となる。
つまり、関連情報配置手段は、第1スカウターに重なるオブジェクトのうち、第1スカウターの条件に合致するオブジェクトの第1関連情報を、第1スカウター上に配置することを決定する。そして、第2スカウターに重なるオブジェクトのうち、第2スカウターの条件に合致するオブジェクトの第2関連情報を、第2スカウター上に配置することを決定する。
ここで、さらに、ソート手段は、第1スカウターにも第2スカウターにも重なっているオブジェクト(第3オブジェクト群)について、第1および/または第2関連情報が配置されることが決定している場合には、それらの関連情報をタイプ1とタイプ2とに振り分ける。
すなわち、ソート手段は、スカウター重畳領域に重なる第3オブジェクト群のオブジェクトを、第1スカウターの条件を満たし、かつ、第2スカウターの条件を満たすオブジェクトについての、第1関連情報および第2関連情報のみ、タイプ1に振り分ける。そして、ソート手段は、それ以外、すなわち、第3オブジェクト群のオブジェクトのうち、第1スカウターの条件および第2スカウターの条件のいずれか一方の条件だけを満たすオブジェクトについての、関連情報(第1または第2関連情報)を、タイプ2に振り分ける。
結果として、スカウター生成手段は、スカウター重畳領域上では、第1関連情報および第2関連情報が両方そろっているオブジェクトについては、その関連情報をユーザに比較的目立つように表示させる。一方、スカウター生成手段は、スカウター重畳領域上では、第1関連情報および第2関連情報のいずれか一方しかないオブジェクトについて、その関連情報を、上記の関連情報よりも目立たないように表示させる。
例えば、スカウター生成手段は、タイプ2の関連情報を半透明にすることにより、タイプ1の関連情報の方が目立つようにしてもよいし、タイプ2の関連情報を薄い色にしたり、暗い色にしたりして、タイプ1の関連情報の方が目立つようにしてもよい。あるいは、スカウター生成手段は、タイプ2の関連情報がスカウターの背面に表示されているかのように見せかけるために、スカウターの色をタイプ2の関連情報に重ねてもよい。
したがって、情報表示装置は、第1スカウターと第2スカウターとが重なるスカウター重畳領域に重なるオブジェクトについては、第1スカウターの条件および第2スカウターの条件の両方が合致するオブジェクトについてのみ、第1関連情報または第2関連情報を比較的目立つようにスカウター上に表示する。
つまり、情報表示装置は、複数のスカウターが重なったスカウター重畳領域を、元の単独のスカウターの属性を組み合わせることにより、元の単独のスカウターのいずれとも異なるスカウターとして取り扱うことができる。例えば、第1スカウターの属性が指定する条件1に合致するオブジェクトの集合と、第2スカウターの属性が指定する条件2に合致するオブジェクトの集合との積集合をスカウター重畳領域における関連情報表示の対象としたりすることができる。
複数のスカウターが重なるスカウター重畳領域が、元のスカウターの属性が組み合わされたものであることは、ユーザにとって視覚的にも理解しやすい。そして、情報表示装置は、スカウター重畳領域には、組み合わせによる新しい属性に基づいて、その属性に適合する特定のオブジェクトについて選択的に関連情報を表示することができる。
したがって、アプリケーションウィンドウに表示されるオブジェクトの多様性に、より一層対応した(つまり、オブジェクトの種類、性質、または、内容などに応じた)関連情報の提示を実現するという効果を奏する。
上記情報表示装置において、あるいは、上記情報重畳領域の属性には、該情報重畳領域に表示する関連情報の形式を指定する情報が含まれており、上記関連情報配置手段は、配置すると決定した関連情報を、上記情報重畳領域において指定された形式に変換し、上記情報重畳領域生成手段は、上記関連情報配置手段によって形式変換された関連情報を上記情報重畳領域に配置してもよい。
上記構成によれば、情報表示装置は、スカウターの属性に適合する、特定のオブジェクトについて選択的に関連情報を表示するとともに、スカウターの属性に適合する形式、例えば、ユーザが望む関連情報が、ユーザに分かりやすく見えるような形式にて、関連情報をスカウター上に表示することができる。
上記情報表示装置において、あるいは、上記情報重畳領域の属性には、関連情報の種類を指定する情報が含まれており、当該情報表示装置は、さらに、オブジェクトごとに複数種類の関連情報を記憶する関連情報記憶部から、上記オブジェクト特定手段によって特定されたオブジェクトについて、上記情報重畳領域において指定された種類の関連情報を取得する関連情報取得手段を備え、上記関連情報配置手段は、上記関連情報取得手段によって取得された関連情報に基づいて、上記情報重畳領域に配置する関連情報を決定してもよい。
上記構成によれば、情報表示装置は、スカウターの属性に適合する、特定のオブジェクトについて選択的に関連情報を表示するとともに、スカウターの属性に適合する、特定の種類の関連情報をスカウター上に表示することができる。
上記情報表示装置は、さらに、情報重畳領域を表示する表示部とユーザが指示を入力するための入力部とを含むタッチパネルと、上記タッチパネルに対するタッチ操作を受け付ける画面操作受付手段とを備え、上記情報重畳領域属性記憶部には、情報重畳領域ごとにそれぞれ異なる属性が記憶されており、上記関連情報配置手段は、上記画面操作受付手段が、上記情報重畳領域内で開始されたフリック操作を受け付けた場合には、これまで表示されていた情報重畳領域とは別の情報重畳領域の属性にしたがって、上記関連情報を配置するオブジェクトを選択してもよい。
上記構成によれば、様々な属性を持つ複数種類のスカウターを、ユーザは、フリック操作で簡単に切り替えることができる。
上記情報表示装置は、あるいは、情報重畳領域を表示する表示部と、表示された上記情報重畳領域に対して操作を行うための指示を入力する入力部と、上記入力部を介して操作を受け付ける画面操作受付手段とを備え、上記情報重畳領域管理手段は、上記画面操作受付手段が、上記情報重畳領域が表示されている領域内または領域境界線上で開始されたドラッグ操作を受け付けた場合に、該操作に応じて、上記情報重畳領域の表示位置または表示範囲を変更してもよい。
このように、スカウターは、関連情報を表示させる対象となるオブジェクトを指定するとともに、関連情報を表示させる範囲も定義している。そのため、ユーザは、スカウターを移動させたり範囲を変更させたりするだけで、関連情報を表示させる範囲を容易にカスタマイズすることができる。これにより、ユーザは、下層のアプリケーションウィンドウの表示内容を閲覧するときの妨げにならないように、簡単な操作でスカウターを動かすことができる。
また、ユーザは、関連情報が見たいと所望する関心のあるオブジェクトがある場合にはアプリケーションウィンドウ内を動かすか、スカウターを移動させて、目的のオブジェクトがスカウター重なるようにするだけでよい。これにより、ユーザは、簡単な操作で、目的のオブジェクトの関連情報を閲覧することができる。
ユーザは、関連情報が不要な時には、閲覧の妨げにならないようにスカウターをずらしたり大きさを変えたりすればよい。しかも、スカウターをずらしたり大きさを変えたりする操作は、ユーザにとって直感的で理解しやすいタッチ操作によって実現される。
結果として、下層のアプリケーションウィンドウの情報開示機能を損なうことなく、ユーザの必要性に応じて、情報量豊かな関連情報を、下層のアプリケーションウィンドウの内容に応じて提示することが可能となる。
上記情報表示装置は、あるいは、情報重畳領域を表示する表示部と、表示された上記情報重畳領域に対して操作を行うための指示を入力する入力部と、上記入力部を介して操作を受け付ける画面操作受付手段とを備え、上記情報重畳領域管理手段は、上記画面操作受付手段が、上記情報重畳領域が表示されている領域内または領域境界線上で開始されたドラッグ操作を受け付けた場合に、該操作に応じて、上記情報重畳領域の表示位置または表示範囲を変更し、上記画面操作受付手段が、上記表示部に表示された複数の情報重畳領域が重なる重畳領域内で開始されたドラッグ操作を受け付けた場合に、該操作に応じて、上記複数の情報重畳領域の表示位置を変更してもよい。
上記構成によれば、スカウターが複数表示される場合には、スカウター領域が単独でタッチされた場合と、スカウター重畳領域がタッチされた場合とで、挙動を異ならせることが可能となる。本発明の情報表示装置は、スカウターが何枚表示されても、ドラッグ操作が開始された位置において重なっている任意の枚数のスカウターに応じて異なる動作を実行することができる。
上記情報表示装置は、あるいは、情報重畳領域を表示する表示部と、表示された上記情報重畳領域に対して操作を行うための指示を入力する入力部と、上記入力部を介して操作を受け付ける画面操作受付手段とを備え、上記情報重畳領域管理手段は、上記画面操作受付手段が、上記第1情報重畳領域および上記第2情報重畳領域のいずれか一方のみが表示されている領域内または領域境界線上で開始されたドラッグ操作を受け付けた場合に、該操作に応じて、タッチされた方の情報重畳領域の表示位置または表示範囲を変更し、上記画面操作受付手段が、上記第1情報重畳領域および上記第2情報重畳領域が重なる重畳領域上で開始されたドラッグ操作を受け付けた場合に、該操作に応じて、上記第1情報重畳領域および上記第2情報重畳領域の表示位置を変更してもよい。
上記構成によれば、スカウターが複数表示される場合には、スカウター領域が単独でタッチされた場合と、スカウター重畳領域がタッチされた場合とで、挙動を異ならせることが可能となる。
本発明の情報表示装置の制御方法は、上記課題を解決するために、情報表示装置の制御方法であって、上記情報表示装置は、ベース領域に表示されているオブジェクトについての関連情報を、該ベース領域に重ねて表示するための領域である情報重畳領域の属性を記憶する情報重畳領域属性記憶部を備え、上記情報重畳領域の属性には、該情報重畳領域に関連情報を表示する対象となるオブジェクトを選択するための条件が含まれており、上記制御方法は、上記情報重畳領域の表示位置を定義する情報重畳領域管理ステップと、上記ベース領域において、上記情報重畳領域が定義された表示位置に重なるオブジェクト群を特定するオブジェクト特定ステップと、特定されたオブジェクト群のうち、オブジェクトが上記情報重畳領域の条件に合致するオブジェクトの関連情報を、上記情報重畳領域に配置すると決定する関連情報配置ステップと、上記関連情報配置ステップにて選択されたオブジェクトの関連情報を配置して、上記定義された表示位置に表示される上記情報重畳領域を生成する情報重畳領域生成ステップとを含むことを特徴としている。
なお、上記情報表示装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記情報表示装置をコンピュータにて実現させる情報表示装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明の情報表示装置は、上記課題を解決するために、ベース領域に表示されているオブジェクトについての関連情報を、該ベース領域に重ねて表示するための領域である情報重畳領域の属性を記憶する情報重畳領域属性記憶部と、上記情報重畳領域の表示位置を定義する情報重畳領域管理手段と、上記ベース領域において、上記情報重畳領域が定義された表示位置に重なるオブジェクトを特定するオブジェクト特定手段と、上記情報重畳領域の属性に含まれている、オブジェクトを選択するための条件にしたがって、特定されたオブジェクトのうち、オブジェクトが上記情報重畳領域の条件に合致するオブジェクトの関連情報を、上記情報重畳領域に配置すると決定する関連情報配置手段と、上記関連情報配置手段によって選択されたオブジェクトの関連情報を配置して、上記定義された表示位置に表示される上記情報重畳領域を生成する情報重畳領域生成手段とを備えていることを特徴としている。
本発明の情報表示装置の制御方法は、上記課題を解決するために、情報表示装置の制御方法であって、上記情報表示装置は、ベース領域に表示されているオブジェクトについての関連情報を、該ベース領域に重ねて表示するための領域である情報重畳領域の属性を記憶する情報重畳領域属性記憶部を備え、上記情報重畳領域の属性には、該情報重畳領域に関連情報を表示する対象となるオブジェクトを選択するための条件が含まれており、上記制御方法は、上記情報重畳領域の表示位置を定義する情報重畳領域管理ステップと、上記ベース領域において、上記情報重畳領域が定義された表示位置に重なるオブジェクト群を特定するオブジェクト特定ステップと、特定されたオブジェクト群のうち、オブジェクトが上記情報重畳領域の条件に合致するオブジェクトの関連情報を、上記情報重畳領域に配置すると決定する関連情報配置ステップと、上記関連情報配置ステップにて選択されたオブジェクトの関連情報を配置して、上記定義された表示位置に表示される上記情報重畳領域を生成する情報重畳領域生成ステップとを含むことを特徴としている。
結果として、オブジェクトの多様性に対応した関連情報を提示することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態におけるタブレット端末の要部構成を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態におけるタブレット端末の外観を示す図である。 本発明の一実施形態におけるタブレット端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 タブレット端末の表示画面における、スカウター、および、アプリケーションウィンドウ内の各オブジェクト(雑誌)の座標位置情報の具体例を示す図である。 タブレット端末の関連情報記憶部に記憶されている関連情報の具体例を示す図である。 タブレット端末のスカウター情報記憶部に記憶されているスカウターの属性の具体例を示す図である。 書棚アプリケーションのアプリケーションウィンドウに、おすすめスカウターが重畳表示されたときの画面の表示例を示す図である。 タブレット端末の操作規則記憶部に記憶されている操作規則の具体例を示す図である。 図6に示す画面の状態からドラッグ操作(右方向矢印)が行われた後の画面の表示例を示す図である。 図6に示す画面の状態からドラッグ操作(右上方向矢印)が行われた後の画面の表示例を示す図である。 図6に示す画面の状態からドラッグ操作(上方向矢印)が行われた後の画面の表示例を示す図である。 本発明の一実施形態におけるタブレット端末の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるタブレット端末の処理の流れを示すフローチャートである。 サーバ装置の関連情報記憶部が記憶する、外部関連情報の具体例を示す図である。 タブレット端末のスカウター情報記憶部に記憶されている、他のスカウターの属性の具体例を示す図である。 書棚アプリケーションのアプリケーションウィンドウに、経済見出しスカウターが重畳表示されたときの画面の表示例を示す図である。 本発明の一実施形態におけるタブレット端末の要部構成を示す機能ブロック図である。 タブレット端末の表示画面における、スカウター、および、アプリケーションウィンドウ内の各オブジェクト(雑誌)の座標位置情報の具体例を示す図である。 タブレット端末の関連情報配置部が、スカウターのレイアウトを決定する過程を説明するための表である。 書棚アプリケーションのアプリケーションウィンドウに、おすすめスカウターおよび新着スカウターが重畳表示されたときの画面の表示例を示す図である。 図18に示す画面の状態からドラッグ操作(右方向矢印)が行われた後の画面の表示例を示す図である。 図18に示す画面の状態からドラッグ操作(左上方向矢印)が行われた後の画面の表示例を示す図である。 本発明の一実施形態におけるタブレット端末の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるタブレット端末の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるタブレット端末の処理の流れを示すフローチャートである。
≪実施形態1≫
本発明の一実施形態について、図1〜図14に基づいて説明すると以下の通りである。
以下で説明する実施形態では、一例として、本発明の情報表示装置を、タブレット端末に適用した場合について説明する。しかし、本発明の情報表示装置は、上記の例に限定されず、情報を処理して表示することが可能なあらゆるコンピュータに適用可能である。
〔タブレット端末の外観およびハードウェア構成〕
図2Aは、本発明の一実施形態におけるタブレット端末100の外観を示す図である。
本実施形態では、本発明のタブレット端末は、一例として、自装置またはサーバ装置に記憶された雑誌の電子化コンテンツを呼び出して、閲覧することが可能な書棚アプリケーションを実行できるものとする。
図2Aに示すとおり、タブレット端末100は、タッチパネルによって実現された入力部11および表示部12を備えている。
タブレット端末100は、書棚アプリケーションを起動すると、図2Aに示す通り、雑誌を陳列した電子書棚を書棚アプリケーションのウィンドウに表示することができる。
上記ウィンドウ内に表示された電子書棚をユーザがドラッグ操作した場合、タブレット端末100は、ドラッグの方向に応じて電子書棚をずらし、画面に表示されていない雑誌をウィンドウ内に移動させて表示することができる。また、ユーザが表示された雑誌のアイコン(オブジェクト)をタップ操作した場合、タブレット端末100は、選択された雑誌の電子化コンテンツを読み込んで、ウィンドウ内に表示することができる。あるいは、ユーザがウィンドウ内の電子書棚をピンチイン/ピンチアウト操作した場合、タブレット端末100は、現在ウィンドウ内に表示されている電子書棚の画像を縮小したり、拡大したりすることができる。
本実施形態では、さらに、タブレット端末100は、書棚アプリケーションのウィンドウ(図2Aに示す例では、アプリケーションウィンドウW1(ベース領域))に表示されたオブジェクト、すなわち、雑誌の関連情報を表示するための情報重畳領域を生成し表示する機能を有する。本発明の情報重畳領域とは、アプリケーションウィンドウに重ねて表示される半透明の領域である。そして、情報重畳領域には、下のレイヤー、すなわち、アプリケーションウィンドウの表示内容が半透過で表示されるとともに、アプリケーションウィンドウ内オブジェクトに関する情報(以下、関連情報)が表示される。以下では、半透明の上記情報重畳領域をスカウターと称する。すなわち、タブレット端末100は、スカウターを起動する機能を有する。より具体的には、タブレット端末100は、スカウターを生成し、スカウターをアプリケーションのウィンドウに重ねて配置し、スカウターとして定義された領域上に、スカウターの下層において、スカウターと重なる部分にあるアプリケーションウィンドウ内のオブジェクトの関連情報を提示する機能を有する。
本発明のスカウターおよびスカウターを表示するためのタブレット端末100の機能については、後に詳述する。
本実施形態では、タブレット端末100において、スカウターを呼び出したい場合には、ユーザは、ベースに所望のアプリケーションウィンドウが表示されている状態で、所定のタッチ操作を入力部11に入力すればよい。あるいは、ユーザは、図2Aに示すとおり、アプリケーションウィンドウW1が表示されている状態で、スカウターを表示するためのボタン(GUI部品)を選択すればよい。
図2Bは、本発明の一実施形態におけるタブレット端末100のハードウェア構成を示すブロック図である。本発明のタブレット端末100は、図2Bに示すとおり、少なくとも、制御部10、入力部11、表示部12および記憶部14を備えている。さらに、タブレット端末100は、タブレット端末として本来備わっている機能を実現するために、例えば、通信部13、操作部15、近距離無線通信部16、音声出力部17、音声入力部18、および、外部インターフェース19などを備えていてもよい。
また、タブレット端末100がスマートフォンなどの多機能携帯通信端末である場合には、ここでは省略したが、タブレット端末100は、通話処理部、撮影を行う撮像部(レンズ・撮像素子など)、放送受像部(チューナ・復調部など)、GPS、および、センサ(加速度センサ、傾きセンサなど)他、スマートフォンが標準的に備えている各種部品を備えていてもよい。
入力部11は、ユーザがタブレット端末100を操作するための指示信号を、タッチパネルを介して入力するためのものである。入力部11は、指示体(表示部12の画面位置を指示するもの、ここでは、例えば、指またはペンなど)の接触を受け付けるタッチ面と、指示体とタッチ面との間の接触/非接触(接近/非接近)、および、その接触(接近)位置を検知するためのタッチセンサとで構成されている。タッチセンサは、指示体とタッチ面との接触/非接触を検知できればどのようなセンサで実現されていてもかまわない。例えば、圧力センサ、静電容量センサ、光センサなどで実現される。
表示部12は、タブレット端末100が扱う情報を表示するものである。表示部12には、アプリケーションウィンドウ、スカウター、オブジェクト、ユーザがタブレット端末100を操作するためのGUI部品、などのあらゆる表示対象物が表示される。表示部12は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)などの表示装置で実現される。
本実施形態では、入力部11と表示部12とは一体に成形されており、これらがタッチパネルを構成している。例えば、本発明のタブレット端末100のタッチパネルを投影型静電容量方式のタッチパネルで実現する場合、具体的には、上記タッチセンサは、ITO(Indium Tin Oxide)などによるマトリクス状の透明電極パターンを、ガラス、プラスチックなどの透明基板上に形成したものとなる。タッチセンサに指示体(ユーザの指またはペン等)が接触または接近すると、その付近の複数の透明電極パターンにおける静電容量が変化する。従って、制御部10は、上記透明電極パターンの電流または電圧の変化を検出することにより、上記指示体が接触または接近した位置を検出することができる。
以下では、「タッチ操作(を検知する・受け付ける)」、「タッチ位置」などというときの「タッチ」または「接触」という用語は、指示体とタッチ面とが完全に接する(接している)状態のみならず、指示体とタッチ面とが、タッチセンサが検知可能な程度に接近する(接近している)状態も含んでいる。
通信部13は、通信網を介して外部の装置と通信を行うものである。通信部13は、通信網を介して、各種通信装置(サーバ装置など)に接続し、タブレット端末100と通信装置との間でのデータの送受信を実現する。さらに、タブレット端末100が、スマートフォンなどの携帯通信端末である場合には、通信部13は、携帯電話回線網を介して、音声通話データ、電子メールデータなどを、他の装置との間で送受信する。
操作部15は、ユーザがタブレット端末100に指示信号を直接入力するため入力装置であり、タブレット端末100の本体に設けられる。例えば、操作部15は、ボタン、スイッチ、キー、ジョグダイアルなどの適宜の入力機構で実現される。例えば、操作部15は、タブレット端末100の電源のオン/オフを行うスイッチである。
近距離無線通信部16は、無線で、近距離に存在する通信端末と通信を行うものである。近距離無線通信部16は、特に限定されないが、IrDA、IrSSなどの赤外線通信、Bluetooth(登録商標)通信、WiFi通信、非接触型ICカードのいずれかの無線通信手段を実現するものであってもよいし、これらの手段を複数実現するものであってもよい。タブレット端末100の制御部10は、近距離無線通信部16を介して、タブレット端末100の周辺にある機器と通信し、それらの機器とデータの送受信を行うことができる。
音声出力部17は、タブレット端末100が処理した音声データを、音声として出力するものであり、スピーカ、ヘッドフォン端子およびヘッドフォン等により実現される。
音声入力部18は、タブレット端末100外部で発生した音声の入力を受け付けるものであり、マイク等により実現される。
外部インターフェース19は、外部の装置をタブレット端末100に接続するためのインターフェースである。外部インターフェース19は、例えば、これに限定されないが、外付けの記録媒体(メモリカードなど)を挿し込むためのソケット、HDMI(High Definition Multimedia Interface)端子、USB(Universal Serial Bus)端子などで実現される。タブレット端末100の制御部10は、外部インターフェース19を介して、外部の装置とデータの送受信を行うことができる。
記憶部14は、タブレット端末100の制御部10が実行する(1)制御プログラム、(2)OSプログラム、(3)制御部10が、タブレット端末100が有する各種機能を実行するためのアプリケーションプログラム、および、(4)該アプリケーションプログラムを実行するときに読み出す各種データを記憶するものである。あるいは、(5)制御部10が各種機能を実行する過程で演算に使用するデータおよび演算結果等を記憶するものである。例えば、上記の(1)〜(4)のデータは、ROM(read only memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、HDD(Hard Disc Drive)などの不揮発性記憶装置に記憶される。例えば、上記の(5)のデータは、RAM(Random Access Memory)などの揮発性記憶装置に記憶される。どのデータを記憶するために、記憶部14をどの記憶装置にて実現するのかについては、タブレット端末100の使用目的、利便性、コスト、物理的な制約などから適宜決定されればよい。
制御部10は、タブレット端末100が備える各部を統括制御するものである。制御部10は、例えば、CPU(central processing unit)などで実現され、タブレット端末100が備える機能は、制御部10としてのCPUが、ROMなどに記憶されているプログラムを、RAMなどに読み出して実行することで実現される。制御部10が実現する各種機能(特に、本発明のスカウター表示機能)については、別図を参照しながら後述する。
〔タブレット端末の機能構成〕
図1は、本発明の一実施形態におけるタブレット端末100の要部構成を示す機能ブロック図である。
タブレット端末100の制御部10は、図1に示すとおり、概して、アプリケーション実行部20、スカウター実行部21、画面構成部22および画面操作受付部23を備える構成となっている。
より詳細には、アプリケーション実行部20は、ウィンドウ生成部30およびオブジェクト特定部32を含む。スカウター実行部21は、スカウター領域管理部31、関連情報取得部33、関連情報配置部34およびスカウター生成部35を含む。スカウター実行部21は、必要に応じて、外部関連情報取得部36を含んでいてもよい。
制御部10が読み出しおよび書き込みを行う記憶部14は、関連情報記憶部40およびスカウター情報記憶部41を含む。
アプリケーション実行部20は、タブレット端末100に搭載されている各種アプリケーションを実行して、その実行結果をアプリケーションウィンドウとして出力するものである。本実施形態では、上述したとおり、アプリケーション実行部20は、少なくとも、書棚アプリケーションを実行する。
スカウター実行部21は、タブレット端末100において、本発明のスカウター表示機能を実行するものであり、その実行結果であるスカウターをアプリケーションウィンドウに重ねて出力するものである。
アプリケーション実行部20のウィンドウ生成部30は、ウィンドウ内に必要なオブジェクトを配置して、アプリケーションの実行結果としてのアプリケーションウィンドウを生成するものである。例えば、図2Aに示すとおり、ウィンドウ生成部30は、電子書棚に、ユーザが閲覧可能な雑誌が配置されたアプリケーションウィンドウを生成することができる。
スカウター実行部21のスカウター領域管理部31は、スカウターの表示位置および範囲を管理するものである。特に、スカウター領域管理部31は、スカウターが新規に呼び出されたとき、または、既に表示されているスカウターの位置または範囲が変更されたりした場合に、表示部12上の上記スカウターが表示される座標位置を定義しオブジェクト特定部32に通知する。スカウター領域管理部31は、スカウターが新規に呼び出されるときは、スカウターを新規に表示するときのデフォルトの座標位置を記憶部14から取得することにより座標位置を定義してもよい。スカウター領域管理部31は、直前に表示されていたスカウターの座標位置が記憶部14に記憶されており、その座標位置を取得することにより座標位置を定義してもよい。既に表示されているスカウターの位置または範囲が変更されたりした場合には、スカウター領域管理部31は、一時的に保持している現在のスカウターの座標位置と、画面操作受付部23から受け付けられたスカウターの位置または範囲の変更の指示とに基づいて、変更後のスカウターの座標位置を定義すればよい。スカウター領域管理部31は、スカウターが非表示にされるときのスカウターの座標位置を記憶部14に非一時的に記憶し、スカウターを再表示するときに参照することができる。
アプリケーション実行部20のオブジェクト特定部32は、アプリケーションウィンドウ上で、スカウターが重なる領域に配置されているオブジェクトを特定するものである。オブジェクト特定部32は、スカウター領域管理部31からスカウターの座標位置を取得することによりスカウターの領域を把握することができる。本実施形態では、オブジェクト特定部32は、スカウターが重なる領域に配置されている雑誌を特定する。
例えば、記憶部14に含まれる図示しない雑誌記憶部には、雑誌(の電子化コンテンツ)が複数記憶されている。そして、各雑誌には、雑誌のアイコンと、雑誌を1冊1冊識別するための雑誌IDが関連付けられている。そこで、本実施形態では、オブジェクト特定部32は、特定した雑誌の雑誌IDをスカウター実行部21に通知する。
さらに、オブジェクト特定部32は、特定したそれぞれのオブジェクトの、スカウターにおける座標位置を特定し関連情報配置部34に通知する。
スカウター実行部21の関連情報取得部33は、オブジェクト特定部32によって特定されたオブジェクトの関連情報を取得するものである。オブジェクトの関連情報は、記憶部14の関連情報記憶部40に記憶されている。関連情報の具体例については後述する。
関連情報取得部33は、オブジェクト特定部32から、スカウターが重なるオブジェクトのオブジェクトIDを取得する。そして、当該オブジェクトIDに関連付けて記憶されている当該オブジェクトの関連情報を関連情報記憶部40から取得する。
関連情報記憶部40には、1つのオブジェクトにつき、内容が異なる複数種類の関連情報が記憶されていてもよい。この場合、関連情報取得部33は、全種類の関連情報を取得してもよいが、表示されるスカウターに付与されている属性に応じて、属性に適合する種類の関連情報のみを取得する構成であってもよい。各スカウターの属性は、スカウター情報記憶部41に記憶されている。スカウターの属性の具体例については後述する。
スカウター実行部21の関連情報配置部34は、スカウターのレイアウトを決定するものである。具体的には、関連情報配置部34は、関連情報取得部33によって取得された関連情報のうち、スカウターの属性として備わっている条件を満たすオブジェクトの関連情報のみを選択的に配置することを決定する。また、関連情報配置部34は、スカウターに配置する関連情報の形式(関連情報の見た目の設計)を決定する。また、関連情報配置部34は、スカウター上の、関連情報を配置する位置を決定する。関連情報配置部34は、特定されたそれぞれのオブジェクトの、スカウターにおける座標位置を、オブジェクト特定部32から取得することにより、関連情報の配置位置を適正に決定することができる。
なお、本実施形態では、上記スカウターの条件および上記スカウターに配置する関連情報の形式は、スカウターの属性の一部として、スカウター情報記憶部41に記憶されている。
関連情報配置部34は、以上のようにしてスカウターにおける関連情報のレイアウトを決定すると、決定したレイアウトをスカウター生成部35に対して通知する。
スカウター実行部21のスカウター生成部35は、スカウターを生成するものである。具体的には、関連情報配置部34が決定したレイアウトにしたがって、スカウター内に表示する内容を作り込む。
例えば、スカウター生成部35は、半透過された下層の雑誌と対応するスカウター上の位置に、当該雑誌に関連付けられた関連情報を配置して、スカウターを生成することができる。なお、本実施形態では、スカウターは、アプリケーションウィンドウに重ねて表示される。そこで、スカウターとアプリケーションウィンドウとの位置関係を仮想的に空間上に捉え、アプリケーションウィンドウが配置される層またはスカウターより空間的に下にある層を下層と称し、アプリケーションウィンドウより空間的に上にある層またはスカウターが配置される層を上層と称する。なお、本実施形態ではベース領域がアプリケーションウィンドウであるとして説明したが、ベース領域とはスカウターよりも下層に配置される表示領域一般を指すものであり、ベース領域がアプリケーションウィンドウで無い場合も、スカウターが重なる領域に存在するオブジェクトに関して関連情報を表示することができる。この場合、スカウター実行部21は、アプリケーション実行部20の代わりに、上記ベース領域を制御する実行部と連携して、当該ベース領域のオブジェクトの関連情報を表示するためのスカウターを生成することができる。
画面構成部22は、表示部12に表示される1つの画面を構成するものである。例えば、アプリケーション実行部20が書棚アプリケーションを実行している場合には、書棚アプリケーションのウィンドウ生成部30によって生成されたアプリケーションウィンドウを表示するための画面を構成する。
さらに、スカウター実行部21がスカウター表示機能を実行している場合には、画面構成部22は、上記アプリケーションウィンドウの上に、スカウター生成部35によって生成されたスカウターを重ねて画面を構成する。
画面構成部22は、構成した画面の映像信号を表示部12に出力する。
画面操作受付部23は、入力部11を介して入力されたユーザからの指示信号を受け付けるものである。本実施形態では、画面操作受付部23は、特に、指などの指示体がタッチされた画面位置を検出することができる。そして、画面操作受付部23は、画面構成部22が構成した画面の情報に基づいて、検出されたタッチ位置が、スカウターに重ならないアプリケーションウィンドウ上であるか、スカウター上であるかを判定することができる。画面操作受付部23は、上記の判定結果に基づいて、受け付けた指示信号をアプリケーション実行部20に処理させるか、スカウター実行部21に処理させるか、あるいは、両方の実行部に処理させるのかを決定する。
画面操作受付部23から伝達された指示信号を受け付けると、ウィンドウ生成部30は、指示信号を処理した結果が判定されたアプリケーションウィンドウを生成しなおす。アプリケーションウィンドウが更新されたことは、上層のスカウターにも影響を与える。そこで、アプリケーションウィンドウが更新された場合には、オブジェクト特定部32は、スカウターに重なる更新後のアプリケーションウィンドウ内のオブジェクトを再度特定して、スカウター実行部21に通知する。これにより、更新後のアプリケーションウィンドウの内容を反映したスカウターを表示させることが可能となる。
画面操作受付部23から伝達された指示信号を受け付けると、スカウター領域管理部31は、指示信号にしたがって、表示中のスカウターの位置を再定義する。スカウターの位置に変更があった場合には、スカウター領域管理部31は、変更後のスカウターの座標位置をオブジェクト特定部32に通知し、当該スカウターに重なるオブジェクトを再度特定するようにオブジェクト特定部32に依頼する。これにより、位置変更後のスカウターに、下層のアプリケーションウィンドウの内容を反映させることが可能となる。
あるいは、スカウター領域管理部31は、指示信号にしたがって、表示するスカウターを種類の異なるスカウターに切り替える。スカウターの属性に変更があった場合には、スカウター領域管理部31は、スカウターの切り替えを関連情報取得部33および関連情報配置部34に通知する。関連情報取得部33は、新しいスカウターの属性にしたがって関連情報を取得する。関連情報配置部34は、上記新しい属性にしたがって関連情報のレイアウトを決定する。これにより、異なるスカウターに切り替えられた後、スカウターの属性に適合した提示方法で、下層のアプリケーションウィンドウのオブジェクトに関する関連情報をスカウターに表示させることが可能となる。
スカウター実行部21の外部関連情報取得部36は、通信部13、近距離無線通信部16、または、外部インターフェース19を介して、外部の装置と通信し、外部の装置に記憶されている関連情報を取得するものである。
関連情報取得部33は、取得すべき関連情報がローカルの関連情報記憶部40に記憶されていない場合には、オブジェクト特定部32によって特定されたオブジェクトのIDを外部関連情報取得部36に通知して、外部の関連情報を取得させてもよい。以下では、外部の装置に記憶されている関連情報について、ローカルに記憶されている関連情報と区別したい場合には、外部関連情報と称する。特に区別する必要がない場合には、関連情報という用語は、外部関連情報も含む。
上述した制御部10の各機能ブロックは、CPU(central processing unit)が、ROM(read only memory)、NVRAM(non-Volatile random access memory)等で実現された記憶装置(記憶部14)に記憶されているプログラムを不図示のRAM(random access memory)等に読み出して実行することで実現できる。
次に、図に記載された具体例を参照しながら、タブレット端末100のスカウター表示機能をより詳細に説明する。以下で挙げられる具体例は、発明の理解の容易性を目的として記載されたものであり、本発明を限定するものではない。
〔スカウターに雑誌の関連情報を表示する具体例〕
図3は、表示部12の画面における、スカウター、および、アプリケーションウィンドウ内の各オブジェクト(雑誌)の位置を定義した座標位置情報の具体例を示す図である。図3に示す例では、図の簡略化のために、アプリケーションウィンドウW1(図2A)内のすべての雑誌の位置を記載せず、スカウターと重なる領域に位置する雑誌のみ記載している。ただし、座標位置情報には、アプリケーションウィンドウW1内のすべての雑誌の位置が定義されていてもよい。
アプリケーション実行部20およびスカウター実行部21は、表示部12の画面の最左上端を原点とする座標系を共有している。座標位置情報は、共有された座標系の座標値を含んでいる。
スカウターの座標位置情報は、スカウター実行部21からアプリケーション実行部20へ伝達される。オブジェクトの座標位置情報は、アプリケーション実行部20からスカウター実行部21へ伝達される。これにより、アプリケーション実行部20およびスカウター実行部21は、互いが扱う表示対象物の座標位置情報を共有し、アプリケーションウィンドウの表示内容と、スカウターの表示内容とを対応付けることができる。
例えば、図2Aに示す画面が表示されている状態で、ユーザ操作によりスカウターが呼び出されたとする。画面操作受付部23は、スカウター表示命令の信号をスカウター領域管理部31に供給する。
まず、スカウター領域管理部31は、呼び出されたスカウターの範囲および表示位置を定義する。例えば、スカウターの形状が四角形の場合には、スカウター領域管理部31はスカウターの頂点の座標位置情報をオブジェクト特定部32に通知する。図3に示す例では、スカウター領域管理部31は、少なくとも、スカウターの対角線の一方が通る二つの頂点の座標値を特定する。スカウター領域管理部31は、点Pの座標値(Xp、Yp)と、点Qの座標値(Xq、Yq)とを、スカウターの座標位置情報としてオブジェクト特定部32に供給する。
なお、新規のスカウターを表示する際、スカウター領域管理部31は、デフォルトで定義されている範囲および表示位置を、呼び出されたスカウターの範囲および表示位置として特定してもよい。あるいは、直前に表示されていたスカウターの範囲および表示位置を記憶部14に保持しておき、これを、今回呼び出されたスカウターの範囲および表示位置として特定してもよい。
オブジェクト特定部32は、書棚アプリケーションのアプリケーションウィンドウW1内の雑誌のうち、点Pおよび点Qによって特定されたスカウター50が重なっている雑誌を特定する。図2Aに示すアプリケーションウィンドウW1において、スカウター50と重なる雑誌は、雑誌B02〜B06、C02〜C06、D02〜D06である。オブジェクト特定部32は、これらの雑誌の雑誌IDを、関連情報取得部33に通知する。
さらに、オブジェクト特定部32は、これらの雑誌のスカウター50におけるレイアウトを関連情報配置部34に通知する。例えば、図3に示すとおり、スカウター50の下層で、雑誌B02〜B06、C02〜C06、D02〜D06がそれぞれどのように配置されているのか表したレイアウト情報を関連情報配置部34に通知する。
レイアウト情報において、雑誌B02〜B06、C02〜C06、D02〜D06の座標位置情報は、画面最左上端を原点とする座標値で表されてもよいし、スカウターの最左上端点Pを原点とする座標値で表されてもよい。
関連情報取得部33は、雑誌IDがB02〜B06、C02〜C06、D02〜D06のそれぞれの雑誌の関連情報を関連情報記憶部40から取得する。
(関連情報記憶部)
図4は、関連情報記憶部40に記憶されている関連情報の具体例を示す図である。
図4に示すとおり、本実施形態では、アプリケーション実行部20が書棚アプリケーションで取り扱う雑誌ごとに、関連情報が記憶されている。雑誌は、雑誌IDによって一意に識別可能であり、この雑誌IDに関連付けて、1以上の関連情報が記憶されている。
図4に示す例では、雑誌に関連付けられている関連情報は4種類ある。
関連情報「おすすめ度」は、タブレット端末100のユーザに対して、当該雑誌の閲覧を推奨する度合いを表すものである。一例として、雑誌のおすすめ度は、0、1、2、3の4段階で表され、数値が大きいものほど、推奨する度合いが高いことを意味する。おすすめ度は、各雑誌を提供する業者が事前に設定したものであってもよいし、ユーザの閲覧履歴、または、嗜好情報などに基づいて、タブレット端末100が事前に自動で設定したものであってもよい。
関連情報「新着」は、当該雑誌が直近に発行された新しい雑誌であるか否かを表すものである。図4の例では、理解を助けるため、雑誌の新着フラグは“−”または“○”の記号によって新着であるか否かを表している。新着フラグ“○”が、当該雑誌が新着であることを示し、“−”が、当該雑誌が新着でないことを示す。
関連情報「ジャンル」は、当該雑誌をその内容に基づいて分類するものである。例えば、経済誌(雑誌B05など)には、ジャンル“経済”が関連付けられる。図4において、ジャンルが示されていない雑誌は、その他のジャンル、例えば、“科学技術”、“生活”、“ファッション”、“文化”、“スポーツ”などの、様々なジャンルが、それぞれの雑誌の内容に応じて関連付けられているものとする。
関連情報「見出し」は、当該雑誌のメイン記事について、目次などに記載されている記事のタイトルを抜粋したものを表している。図4には、一例として、雑誌B05、C04、D04の見出しの具体例を示している。見出しが空欄のその他の雑誌にも、その雑誌のメイン記事のタイトルが関連付けて格納されているものとする。
関連情報は、図4に示す例以外にも、雑誌に関するあらゆる情報を含んでいてもよい。例えば、雑誌のタイトル、出版社、値段、発行部数などが関連情報に含まれていてもよい。
関連情報取得部33は、図4に示す関連情報のデータベースを参照し、雑誌IDがB02〜B06、C02〜C06、D02〜D06の雑誌について、4種類すべての関連情報を取得してもよい。ただし、ユーザが表示を望まない関連情報が含まれていることも考えられる。そこで、本実施形態では、関連情報取得部33は、呼び出されたスカウターの属性にしたがって、必要な種類の関連情報だけを関連情報記憶部40から取得することが好ましい。関連情報取得部33は、スカウター情報記憶部41に記憶されているスカウターの属性を読み出す。
(スカウター情報記憶部)
図5は、スカウター情報記憶部41に記憶されているスカウターの属性の具体例を示す図である。
図5に示すとおり、スカウターの属性は、一例として、「管理番号」、「スカウター名」、「スカウター機能」および「使用中」の4項目によって定義される。図5に示すスカウターの属性は、具体例に過ぎず、したがって、本発明のスカウターを限定するものではない。
「管理番号」は、機能によって複数種類存在するスカウターを一意に識別するための番号を示す。「スカウター名」は、機能によって複数種類存在するスカウターをユーザが識別するために付与された名称を示す。その名称からスカウターの機能が容易に連想されるような、ユーザにとって分かりやすい名称を付与することが好ましい。「使用中」は、スカウター実行部21がスカウター表示機能を実行中に、どのスカウターが表示されているのかを示すフラグである。図5の例は、雑誌のおすすめ度を表示するための「おすすめスカウター」が表示部12に表示されているときの「使用中」フラグの状態を示している。
項目「スカウター機能」は、スカウターごとに関連情報を提示する機能を具体的に定義するための情報である。
本実施形態では、項目「スカウター機能」は、
・関連情報配置部34が、スカウターに関連情報を配置する対象となるオブジェクト(雑誌)を選択するための条件、
・関連情報配置部34が、スカウターに配置する関連情報を成形するとき形式、および、
・関連情報取得部33が取得するべき関連情報の種類、
の少なくともいずれか1つを定義する。
図5に示す例では、「おすすめスカウター」の機能は、<関連情報「おすすめ度」が“1以上”のオブジェクト(雑誌)について、「おすすめ度」を表す『おすすめバッジ』を表示する>と定義されている。
すなわち、「おすすめスカウター」の属性において、<関連情報「おすすめ度」が“1以上”のオブジェクト>という条件と、<「おすすめ度」を表す『おすすめバッジ』>という形式と、<関連情報「おすすめ度」>という種類とが定義されている。
関連情報取得部33は、図5に示す「おすすめスカウター」が呼び出された場合には、上述のスカウターの属性にしたがって、特定された雑誌B02〜B06、C02〜C06、D02〜D06について、関連情報「おすすめ度」を関連情報記憶部40(図4)から取得する。取得された関連情報は、関連情報配置部34に通知される。
関連情報配置部34は、図5に示す「おすすめスカウター」が呼び出された場合には、上述のスカウターの属性にしたがって、特定された雑誌B02〜B06、C02〜C06、D02〜D06のうち、関連情報「おすすめ度」が“1以上”の雑誌についての関連情報を選択して、上記スカウターに配置することを決定する。
関連情報配置部34は、図5に示す「おすすめスカウター」が呼び出された場合には、関連情報取得部33によって取得された関連情報「おすすめ度」を取得する。そして、関連情報配置部34は、上述のスカウターの属性にしたがって、選択したオブジェクトの関連情報「おすすめ度」を、『おすすめバッジ』という形式に変換してスカウターに配置することを決定する。なお、『おすすめバッジ』は、例えば、関連情報「おすすめ度」の数値を星の数で表した図形である(図6など)。
図5に示す他の例では、「新着スカウター」の機能は、<関連情報「新着」が“○”のオブジェクトについて、「新着」を示す『新着バッジ』を表示する>と定義されている。
すなわち、「新着スカウター」の属性において、<関連情報「新着」が“○”のオブジェクト>という条件と、<「新着」を示す『新着バッジ』>という形式と、<関連情報「新着」>という種類とが定義されている。『新着バッジ』は、例えば、新着であることが分かりやすいようにNEWの文字列が付されたロゴである(図18など)。
図5に示す他の例では、「経済見出しスカウター」の機能は、<関連情報「ジャンル」が“経済”で、関連情報「見出し」に“仕事”&“できる”のキーワードが含まれているオブジェクトについて、「見出し」を『吹き出しで』表示する>と定義されている。
すなわち、「経済見出しスカウター」の属性において、<関連情報「ジャンル」が“経済”で、関連情報「見出し」に“仕事”&“できる”のキーワードが含まれているオブジェクト>という条件と、<「見出し」を『吹き出しで』>という形式と、<関連情報「見出し」>という種類とが定義されている。「見出し」の『吹き出し』は、例えば、吹き出し内に見出しの文字列が表示された図形である(図14など)。
スカウター生成部35は、関連情報配置部34が決定したレイアウトにしたがって、スカウター領域管理部31によって位置および範囲が定義されたスカウター上に、関連情報を配置してスカウターを完成させる。
図5に示す「おすすめスカウター」の例では、スカウター生成部35は、おすすめ度が1以上の雑誌について、それぞれのおすすめ度を星の数で表すおすすめバッジを、対応する雑誌の左上付近で重なる位置に配置する。
スカウター生成部35によって生成されたおすすめスカウターは、画面構成部22に供給される。画面構成部22は、図2Aに示すアプリケーションウィンドウW1上に、スカウター生成部35によって生成されたおすすめスカウターを配置する。配置位置は、スカウター領域管理部31によって予め定義されている。このようにして構成された画面の表示部12における表示例を図6に示す。
(スカウター表示例)
図6は、書棚アプリケーションのアプリケーションウィンドウに、上述のようにして作成されたおすすめスカウターが重畳表示されたときの画面の表示例を示す図である。
図4に示す例によれば、スカウターが重なる雑誌B02〜B06、C02〜C06、D02〜D06のうち、おすすめ度が1以上であった雑誌は、雑誌B02、C03、C05、C06、D04であり、それぞれのおすすめ度は、2、3、1、3、3であった。
そこで、スカウター50において、雑誌B02の左上に重なる位置に、星が2つのおすすめバッジ(おすすめバッジ(2))が表示される。他の雑誌についても同様に、雑誌C03にはおすすめバッジ(3)が、雑誌C05にはおすすめバッジ(1)が、雑誌C06にはおすすめバッジ(3)が、雑誌D04にはおすすめバッジ(3)が、それぞれ付加される。
本発明のタブレット端末100は、アプリケーションウィンドウに重畳させるスカウターに属性を持たせることを特徴としている。上記構成によれば、スカウターに、特定のオブジェクトについて選択的に関連情報を表示したり、特定の種類の関連情報を表示したり、関連情報を適切な(ユーザがほしい情報が分かりやすく見えるような)形式にて表示したりすることができる。
したがって、アプリケーションウィンドウに表示されるオブジェクトの多様性に対応した(つまり、オブジェクトの種類、性質、または、内容などに応じた)関連情報の提示を実現するという効果を奏する。
〔スカウターを操作する具体例〕
本実施形態では、ユーザが、表示部12に表示されたスカウターまたはアプリケーションウィンドウを操作することにより、スカウター上に関連情報を表示する対象となるアプリケーションウィンドウの対象範囲をユーザが任意に変更することができる。対象範囲を任意に変更するとは、どの雑誌にスカウターを重ねるか、どの雑誌の関連情報を表示するかをユーザが任意に指定することができるということである。
本実施形態では、対象範囲を変更する方法は、大きく分けて3通りある。
第1の方法は、ユーザがスカウター50の境界線以外のところでタッチを開始して任意の位置にドラッグ操作(例えば、図6の右方向矢印)する方法である。これにより、スカウター50の形状を変えることなく、スカウター50を、別の雑誌に重ねることができる。
第2の方法は、ユーザがスカウター50の境界線上をタッチして任意の位置にドラッグ操作(例えば、図6の右上方向矢印)する方法である。これによりスカウター50の範囲を変更して、スカウター50を、別の雑誌に重ねることができる。例えば、スカウター50の頂点をタッチすれば、当該頂点を任意の位置に変更することができ、スカウター50の縦横比を変更したり、スカウター50の大きさを変更したりすることができる。
第3の方法は、ユーザが、スカウター50が重なっていないアプリケーションウィンドウW1の領域内でタッチを開始して任意の位置にドラッグ操作(例えば、図6の上方向矢印)する方法である。これにより、スカウター50の形状および画面上における位置は変わらないが、雑誌が移動するので、結果として、スカウター50を、別の雑誌に重ねることができる。本実施形態では、ドラッグ操作の開始位置がスカウター50と重なっていないアプリケーションウィンドウW1の領域であることを画面操作受付部23が検知することを第3の方法のトリガとしている。よって、当該ドラッグ操作の終了位置がスカウター50にかかるか否かによって、第3の方法における挙動には影響を与えないものとする。つまり、ドラッグ操作がスカウター50以外のアプリケーションウィンドウW1上で開始されて、ドラッグ操作がスカウター50上にて継続されたとしても、アプリケーション実行部20は、ドラッグ操作に応じて、継続して、アプリケーションウィンドウW1内の移動を行うことができる。
画面操作受付部23は、上述のユーザのタッチ操作を検出して、入力信号をアプリケーション実行部20および/またはスカウター実行部21に振り分ける構成である。具体的には、画面操作受付部23は、スカウター50以外のアプリケーションウィンドウの領域およびスカウター50のいずれが操作されたのかを判定し、判定結果に応じて、入力信号を、両方または一方の実行部に振り分ける構成である。このようにして、タブレット端末100は、タッチが開始された位置がスカウター50上であるか否かに応じて、自装置の挙動を異ならせることが可能である。
画面操作受付部23、ならびに、アプリケーション実行部20およびスカウター実行部21は、記憶部14の操作規則記憶部42に記憶された操作規則にしたがって、ユーザのタッチ操作に応じた動作を実行する。
(操作規則記憶部)
図7は、操作規則記憶部42に記憶されている操作規則の具体例を示す図である。
図7に示すとおり、操作規則は、タッチされた(またはタッチが開始された)領域ごと、かつ、ユーザが行うタッチ操作ごとに、アプリケーション実行部20またはスカウター実行部21が実行すべき動作を定義する。
図7に示す操作規則にしたがえば、例えば、画面操作受付部23が、スカウター領域内でタッチ操作の開始を検出した場合には、受け付けた入力信号をスカウター実行部21に伝達する。スカウター実行部21は、上記タッチ操作がドラッグ操作であった場合には、操作規則にしたがって、上記入力信号に応じてタッチされたスカウターの位置を変更する(第1の方法)。
あるいは、画面操作受付部23は、スカウター領域境界線上に対してタッチ操作が行われたことを検出した場合には、操作規則にしたがって、受け付けた入力信号をスカウター実行部21に伝達する。スカウター実行部21は、上記タッチ操作がドラッグ操作であった場合には、操作規則にしたがって、上記入力信号に応じて、タッチされたスカウターの頂点の位置を変更する。すなわち、スカウターの範囲を変更する(第2の方法)。
あるいは、画面操作受付部23は、スカウター50が重なっていないアプリケーションウィンドウW1領域内でタッチ操作を検出した場合には、操作規則にしたがって、受け付けた入力信号をアプリケーション実行部20に伝達する。アプリケーション実行部20は、上記タッチ操作がドラッグ操作であった場合には、操作規則にしたがって、上記入力信号に応じて、タッチされたアプリケーションウィンドウの表示内容(オブジェクト)を移動させる(第3の方法)。
本実施形態では、操作規則において、スカウター領域内でフリック操作(指で払う操作)が開始された場合に、スカウターを切り替えることが定義されている。
画面操作受付部23は、スカウター領域に対するフリック操作から受け付けた入力信号をスカウター実行部21に伝達する。スカウター実行部21は、フリック操作であれば、操作規則にしたがって、現在表示されているスカウターを、属性の異なる別のスカウターに切り替える。例えば、図5に示す「おすすめスカウター」に対してフリック操作が行われた場合、スカウター実行部21は、「おすすめスカウター」の次の管理番号、すなわち、No.2の「新着スカウター」を、これまで、「おすすめスカウター」が表示されていた領域に表示することなどが考えられる。
上記構成によれば、ユーザは、簡単な操作ですばやく所望のスカウターを表示させることが可能となる。
さらに、画面操作受付部23は、ユーザのタッチ操作が、スカウター領域とアプリケーションのウィンドウ領域とにまたがって実施された場合には、受け付けた入力信号を、アプリケーション実行部20およびスカウター実行部21の双方に伝達することができる。
例えば、図7に示すとおり、両領域にまたがって、ピンチイン操作(二本の指でつまむ操作)またはピンチアウト操作(二本の指で引き延ばす操作)が実施された場合には、アプリケーション実行部20は、画面操作受付部23から供給された入力信号を受け取る。そして、操作規則にしたがって、入力信号に応じて、ウィンドウ内の表示内容を縮小または拡大する。一方、スカウター実行部21も、画面操作受付部23から供給された入力信号を受け取る。そして、操作規則にしたがって、入力信号に応じて、スカウターの範囲を縮小または拡大する。
(スカウター表示例−第1の方法)
図8は、図6に示す画面の状態からドラッグ操作(右方向矢印)が行われた後の画面の表示例を示す図である。
図6に示す画面の状態から、ユーザが、右方向矢印に示されているとおりにドラッグ操作を行ったとする。このときに受け付けられた入力信号に応じて、スカウター実行部21のスカウター領域管理部31は、タッチされたスカウターを右に移動させる。スカウター領域管理部31は、スカウターの座標位置が更新されたので、更新後のスカウターの座標位置情報をオブジェクト特定部32に供給する。アプリケーション実行部20のオブジェクト特定部32は、スカウターの新しい位置に重なる雑誌を特定しなおす。オブジェクト特定部32は、関連情報取得部33および関連情報配置部34に対して、新たに特定しなおした雑誌の情報を供給する。具体的には、オブジェクト特定部32は、雑誌IDB04〜B08、C04〜C08、D04〜D08を関連情報取得部33に通知する。また、オブジェクト特定部32は、雑誌B04〜B08、C04〜C08、D04〜D08の座標位置情報を関連情報配置部34に通知する。
以降、関連情報取得部33、関連情報配置部34およびスカウター生成部35は、上述したのと同様の方法で、特定された新しい雑誌について、関連情報「おすすめ度」(図4参照)をスカウターに配置するための処理をそれぞれ実行する。
その結果、図8に示すとおり、移動先の新しい位置にスカウター50が表示される。当該スカウターの領域内には、下層のアプリケーションウィンドウにおいてスカウターの新しい位置に重なっている雑誌について、関連情報である「おすすめ度」が表示される。図8に示す例では、雑誌D04は、スカウターに重なってはいるが、雑誌D04の『おすすめバッジ』が配置される所定位置はスカウターに重ならない部分もある。そのため、『おすすめバッジ』はスカウターに重なる一部分のみ表示されている。
(スカウター表示例−第2の方法)
図9は、図6に示す画面の状態からドラッグ操作(右上方向矢印)が行われた後の画面の表示例を示す図である。特に、ここでは、ドラッグ操作の開始位置が、スカウターの境界線(または頂点)上である場合の例を示している。
図6に示す画面の状態から、ユーザが、右上方向矢印に示されているとおりにドラッグ操作を行ったとする。このときに受け付けられた入力信号に応じて、スカウター実行部21のスカウター領域管理部31は、タッチされたスカウターの右下の頂点を右上に移動させる。スカウター領域管理部31は、スカウターの座標位置が更新されたので、更新後のスカウターの座標位置情報をオブジェクト特定部32に供給する。図9に示す例では、オブジェクト特定部32が新たに特定しなおした雑誌は、雑誌B02〜B08、C02〜C08となる。
以降、関連情報取得部33、関連情報配置部34およびスカウター生成部35は、上述したのと同様の方法で、特定された新しい雑誌について、関連情報「おすすめ度」(図4参照)をスカウターに配置するための処理をそれぞれ実行する。
その結果、図9に示すとおり、変更後の新しい範囲にスカウター50が表示される。当該スカウターの領域内には、下層のアプリケーションウィンドウにおいて、スカウターの新しい位置に重なっている雑誌についての関連情報「おすすめ度」が表示される。
(スカウター表示例−第3の方法)
図10は、図6に示す画面の状態からドラッグ操作(上方向矢印)が行われた後の画面の表示例を示す図である。特に、ここでは、ドラッグ操作の開始位置が、スカウターの領域外である場合の例を示している。
図6に示す画面の状態から、ユーザが、上方向矢印に示されているとおりにドラッグ操作を行ったとする。このときに受け付けられた入力信号に応じて、アプリケーション実行部20は、アプリケーションウィンドウ内の電子書棚を上にスライドさせる。
オブジェクト特定部32は、スカウターの下にくる雑誌が変更されたので、スカウターの位置に重なる雑誌を特定しなおす。オブジェクト特定部32は、関連情報取得部33および関連情報配置部34に対して、新たに特定しなおした雑誌の情報を供給する。具体的には、オブジェクト特定部32は、雑誌C02〜C06、D02〜D06、E02〜E06、F02〜06を関連情報取得部33に通知する。また、オブジェクト特定部32は、雑誌C02〜C06、D02〜D06、E02〜E06、F02〜06の座標位置情報を関連情報配置部34に通知する。
以降、関連情報取得部33、関連情報配置部34およびスカウター生成部35は、上述したのと同様の方法で、特定された新しい雑誌について、関連情報「おすすめ度」(図4参照)をスカウターに配置するための処理をそれぞれ実行する。
その結果、図10に示すとおり、新しい雑誌に重なったスカウター50が表示される。当該スカウターの領域内には、下層のアプリケーションウィンドウにおいて、スカウターに重なっている新しい雑誌についての関連情報「おすすめ度」が表示される。
このように、スカウターは、関連情報を表示させる対象となるオブジェクトを指定するとともに、関連情報を表示させる範囲も定義している。そのため、ユーザは、スカウターを移動させたり範囲を変更させたりするだけで、関連情報を表示させる範囲を容易にカスタマイズすることができる。これにより、ユーザは、下層のアプリケーションウィンドウの表示内容を閲覧するときの妨げにならないように、簡単な操作でスカウターを動かすことができる。
また、ユーザは、関連情報が見たいと所望する関心のあるオブジェクトがある場合にはスカウターが重なっていないアプリケーションウィンドウ領域を動かすか、スカウターを移動させて、目的のオブジェクトがスカウター重なるようにするだけでよい。これにより、ユーザは、簡単な操作で、目的のオブジェクトの関連情報を閲覧することができる。
また、本発明には以下の利点がある。例えば、アプリケーションウィンドウに配置されているオブジェクトであるが、タブレット端末100の表示部12の画面に収まらず、画面外の離れた場所に配置されているオブジェクトがあるとする。このオブジェクトを画面内に引き寄せるために、従来のスクロール技術に倣うとすれば、スカウターを画面の端に移動させて、背景が自動でスクロールするのを待つ必要があった。しかし、本発明によれば、スカウターを移動させずとも、背景(アプリケーションウィンドウのスカウターが重なっていない領域)を開始位置としてタッチ操作を行うだけで、簡単に、目的のオブジェクトをスカウターにかざすことが可能となる。
〔処理フロー〕
図11Aおよび図11Bは、本発明の一実施形態におけるタブレット端末100の処理の流れを示すフローチャートである。とりわけ、図11Aには、アプリケーションウィンドウにスカウターが重ねて表示されるときのスカウター表示処理の流れを示す。図11Bには、スカウターが重なっていないアプリケーションウィンドウ領域またはスカウターが操作され、それに応じて動作するときの操作受付処理の流れを示す。
(スカウター表示処理)
図11Aに示すとおり、タブレット端末100のホーム画面に表示される書棚アプリケーションのアイコンがタッチされるなどして書棚アプリケーションが起動されると(S101においてYES)、画面操作受付部23は、書棚アプリケーションの実行を指示する入力信号をアプリケーション実行部20に伝達する。アプリケーション実行部20のウィンドウ生成部30は、入力信号に応じて、雑誌を書棚に配置して電子書棚を作成し、アプリケーションウィンドウを生成する(S102)。画面構成部22は、上記アプリケーションウィンドウを含む画面を構成し、その映像信号を表示部12に出力して、電子書棚を表示部12に表示する(S103)。このとき、例えば、図2Aに示すとおり、電子書棚とともに、スカウターを呼び出すためのボタンを含む画面が画面構成部22によって構成される。
ユーザが、上記ボタンをタッチしたり、所定のジェスチャを入力したりして、スカウターを呼び出すためのタッチ操作を行うと(S104においてYES)、画面操作受付部23は、このタッチ操作を検知して、スカウターの実行を指示する入力信号をスカウター実行部21に伝達する。ここでは、図5に示す「おすすめスカウター」が呼び出された例について説明する。
スカウター領域管理部31は、デフォルト値またはその他の所定値に基づいて、スカウター領域を定義する。スカウター領域管理部31は、定義したスカウターの座標位置情報をアプリケーション実行部20に通知する(S105)。
アプリケーション実行部20のオブジェクト特定部32は、受け取ったスカウターの座標位置情報に基づいて、アプリケーションウィンドウにおいて、当該スカウターが重なる領域に含まれる雑誌を特定する(S106)。
オブジェクト特定部32は、特定した雑誌をスカウター実行部21に通知する。例えば、特定した雑誌の雑誌IDをスカウター実行部21に供給する(S107)。また、オブジェクト特定部32は、特定した雑誌のスカウター領域におけるレイアウトをスカウター実行部21に通知する。例えば、図3に示すスカウター50における雑誌B02〜B06、C02〜C06、D02〜D06の座標位置情報をスカウター実行部21に供給する(S108)。S107とS108の実行順序は特に問われない。
関連情報取得部33は、関連情報記憶部40から、オブジェクト特定部32によって特定された雑誌に関連付けられている関連情報を取得する(S109)。関連情報取得部33は、関連情報記憶部40に記憶されているすべての種類の関連情報を取得してもよいし、呼び出されたおすすめスカウターの属性が定義する種類にしたがって、関連情報「おすすめ度」を選択的に取得してもよい。また、関連情報取得部33は、必要な関連情報が、タブレット端末100外部の記憶装置に記憶されている場合には、外部関連情報取得部36に対して、必要な外部関連情報を外部の記憶装置から取得するように指示してもよい。
関連情報配置部34は、オブジェクト特定部32によって特定された雑誌のレイアウトに基づいて、それぞれの雑誌の関連情報の配置を決定する(S110)。関連情報配置部34は、おすすめスカウターの属性が定義する条件にしたがって、関連情報「おすすめ度」が上記条件に合致する雑誌の関連情報「おすすめ度」のみを、上記おすすめスカウターに配置することを決定する。
スカウター生成部35は、関連情報配置部34が決定したレイアウトにしたがって、S105にて定義されたスカウターに、関連情報配置部34が選択した関連情報「おすすめ度」を配置し、スカウターを完成させる(S111)。
最後に、画面構成部22は、S102において生成されたアプリケーションウィンドウに、S111において生成されたスカウターを重畳させて、その他必要なGUI部品を含めて画面を構成する。画面構成部22は、構成した画面の映像信号を表示部12に出力し、上記画面(例えば、図6の画面など)を表示部12に表示する(S112)。
(操作受付処理)
上述のスカウター表示処理によってスカウターが表示された後、図11Bに示すとおり、タッチパネル(入力部11、表示部12)に対してタッチ操作が行われると(S113においてYES)、画面操作受付部23は、タッチ操作が行われた位置の、タッチパネル上の座標を取得する(S114)。
ここで、タッチ位置が、スカウターが表示されている領域と、スカウターが重なっていないアプリケーションウィンドウ領域とにまたがって存在する場合には(S115においてYES)、画面操作受付部23は、受け付けた入力信号をそれぞれの実行部に引き渡す(S116)。
あるいは、タッチ開始位置が、スカウターが重なっていないアプリケーションウィンドウ領域に存在する場合には(S115においてNO、S117においてNO)、画面操作受付部23は、受け付けた入力信号をアプリケーション実行部20に引き渡す(S118)。
あるいは、タッチ開始位置が、スカウターが表示されている領域に存在する場合には(S115においてNO、S117においてYES)、画面操作受付部23は、受け付けた入力信号をスカウター実行部21に引き渡す(S119)。
アプリケーション実行部20は、画面操作受付部23より入力信号を受け取ると、操作規則記憶部42に記憶された操作規則にしたがって、該入力信号に応じた動作を実行する(S120)。例えば、図7に示すとおり、ドラッグ操作またはフリック操作が行われた場合には、ウィンドウ生成部30は、ドラッグ方向に応じてアプリケーションウィンドウ内の電子書棚を移動させる。ピンチインまたはピンチアウト操作が行われた場合には、ウィンドウ生成部30は、アプリケーションウィンドウ内の電子書棚を縮小または拡大表示させる。ここで、スカウターの下層の表示内容に変更が生じたので、S120の後、制御部10は、S106に戻りS106以降の処理を繰り返す。
一方、スカウター実行部21が、画面操作受付部23より入力信号を受け取ると、まず、スカウター領域管理部31は、タッチ位置がスカウター領域内に存在するのか、タッチ位置の始点がスカウター領域境界線上に存在するのかを判断する(S121)。
タッチ位置がスカウター領域境界線上にある場合(S121においてB)、スカウター領域管理部31は、画面操作受付部23から受け取った入力信号に応じて、操作信号にしたがい、タッチされたスカウターの範囲を変更する(S122)。ここで、上層のスカウターの範囲が新たに定義された。そこで、制御部10は、S122の後、S105に戻りS105以降の処理を繰り返す。
タッチ位置がスカウター領域内にある場合(S121においてA)、次に、スカウター領域管理部31は、上記タッチ操作がドラッグまたはフリックであるのか、もしくは、ピンチインまたはピンチアウトであるのかを判定する(S123)。
上記タッチ操作がドラッグまたはフリックである場合には(S123においてA)、スカウター領域管理部31は、操作規則にしたがって、上記入力信号に応じて、スカウターの位置を移動させる(S124:ドラッグ操作の場合)。あるいは、スカウター領域管理部31は、スカウターを別の種類に切り替える(S124:フリック操作の場合)。例えば、「おすすめスカウター」から「新着スカウター」へと切り替える。
ドラッグ操作の場合、ここで、上層のスカウターの位置が変更されることになる。そこで、制御部10は、S124の後、S105に戻りS105以降の処理を繰り返す。フリック操作の場合でも、スカウター位置や範囲に変更が生じれば、制御部10は、S105に戻る。なお、フリック操作の場合は、スカウター位置や範囲に全く変更がなければ、スカウターの属性が変更されるだけである。そこで、この場合、制御部10は、S124の後、S109に戻り以降の処理を繰り返してもよい。
一方、上記タッチ操作がピンチインまたはピンチアウトである場合には(S123においてB)、スカウター生成部35は、操作規則にしたがって、上記入力信号に応じて、タッチされたスカウターの範囲を変更する(S122)。ここで、上層のスカウターの範囲が新たに定義された。そこで、制御部10は、S122の後、S105に戻りS105以降の処理を繰り返す。画面構成部22が、作り直されたスカウターをアプリケーションウィンドウに重ねて新たな画面を構成する。
なお、S116において、画面操作受付部23が受け付けた入力信号を、アプリケーション実行部20およびスカウター実行部21に引き渡した場合には、双方の実行部が、それぞれ、アプリケーションウィンドウおよびスカウターを生成しなおす(S120およびS122)。アプリケーションウィンドウおよびスカウターの更新に伴い、制御部10は、必要なスカウター表示処理を繰り返し実行する。例えば、制御部10は、スカウターの範囲が変更された場合にはS105から、スカウターの下層で重なるオブジェクトの内容が変更された場合にはS106から、スカウターが切り替えられた場合にはS109から処理を繰り返せばよい。
〔変形例1〕
上述のとおり、本実施形態のタブレット端末100は、制御部10において、さらに、外部関連情報取得部36を備えていてもよい。外部関連情報取得部36が、外部の記憶装置から、外部関連情報を取得することができる。そのため、タブレット端末100が扱う関連情報はさらに多様化し、スカウター上に提示される情報の表現の幅を格段に広げることが可能となる。
例えば、タブレット端末100は、通信部13を介して、雑誌の関連情報を管理するサーバ装置にアクセスすることができる構成である。サーバ装置は、例えば、雑誌の電子化コンテンツを販売する書店が運営するサーバ装置などである。サーバ装置は、雑誌の関連情報を、雑誌IDごとに管理した関連情報記憶部を備えている。サーバ装置の関連情報記憶部には、雑誌IDごとに外部関連情報が関連付けて記憶されている。サーバ装置が管理する外部関連情報は、書店にアクセスする不特定多数の読者からの、その雑誌に対する口コミ、評価、コメント、ダウンロード(購入)数、売り上げランキングなどである。すなわち、外部関連情報は、書店を運営するサーバ装置のみが集積可能な関連情報であったり、個人のタブレット端末100がローカルに保持しておくことが難しい関連情報であったりすることが好ましい。
図12は、サーバ装置の関連情報記憶部が記憶する、外部関連情報の具体例を示す図である。関連情報記憶部には、図4に示す関連情報と同様に、1つの雑誌につき、1または複数種類の外部関連情報が関連付けられており、外部関連情報は、雑誌IDに関連付けて記憶されている。
外部関連情報「口コミ件数」は、その雑誌に対して読者から投稿された口コミの件数を示す情報である。件数が多ければ多いほど、良し悪しに拘らず注目度が高いことが分かる。
外部関連情報「ランキング」は、その雑誌が購入された件数に基づいて決定された、売れている順位を示す情報である。順位が高いほど、良く売れ、人気があるということが分かる。
ここでは、スカウター情報記憶部41は、さらに、外部関連情報を表示するためのスカウターを保持している。図13は、タブレット端末100のスカウター情報記憶部41に記憶されている、他のスカウターの属性の具体例を示す図である。
図13に示す例では、「口コミスカウター」の機能は、<外部関連情報「口コミ件数」が“50件以上”のオブジェクトについて、『「口コミサイトのリンク」を含む口コミバッジ』を表示する>と定義されている。
すなわち、「口コミスカウター」の属性において、<外部関連情報「口コミ件数」が“50件以上”のオブジェクト>という条件と、<『「口コミサイトのリンク」を含む口コミバッジ』>という形式と、<外部関連情報「口コミ件数」>という種類とが定義されている。
「人気スカウター」の機能は、<外部関連情報「ランキング」が、“50位以内”のオブジェクトについて、人気があることを示す『人気バッジ』を表示する>と定義されている。
すなわち、「人気スカウター」の属性において、<外部関連情報「ランキング」が、“50位以内”のオブジェクト>という条件と、<人気があることを示す『人気バッジ』>という形式と、<外部関連情報「ランキング」>という種類とが定義されている。
例えば、図1のオブジェクト特定部32が、スカウターに重なるオブジェクト(雑誌)を特定し、雑誌IDを関連情報取得部33に供給する。ここでは、関連情報取得部33は、上記雑誌IDを外部関連情報取得部36に転送し、上記サーバ装置から外部関連情報を取得するように外部関連情報取得部36に指示してもよい。例えば、呼び出されたスカウターが「口コミスカウター」であるとする。この場合、外部関連情報取得部36は、「口コミスカウター」の属性にしたがって、上記雑誌IDをキーとして、それらの雑誌の外部関連情報「口コミ件数」をサーバ装置に要求し、取得する。
関連情報配置部34は、外部関連情報「口コミ件数」が50件以上という条件を満たす雑誌についてのみ、当該雑誌の口コミバッジを成形し、配置する。さらに、関連情報配置部34は、口コミバッジが選択されたときに口コミサイトにアクセスされるよう、リンク情報を口コミバッジに埋め込んでもよい。
スカウター生成部35は、下層に重なる雑誌のうち、口コミ件数が50件以上の雑誌に対して、位置を対応させて口コミバッジを配置し、スカウターを完成させる。
このようなスカウターが表示されると、ユーザは、注目度が高い雑誌を電子書棚から容易に見つけることが可能となり、さらに、表示された口コミバッジを選択するだけで、その雑誌についての口コミサイトを容易に呼び出して閲覧することが可能となる。
〔変形例2〕
上述の説明では、スカウターの形状は四角形であったが、スカウター実行部21は、さまざまな形状のスカウターを表示させることができる。例えば、スカウター領域管理部31は、円形のスカウターを定義してもよい。そして、スカウター生成部35が、円形のスカウターに虫眼鏡のようなデザインを施してもよい。
図14は、書棚アプリケーションのアプリケーションウィンドウに、経済見出しスカウター(図5)が重畳表示されたときの画面の表示例を示す図である。
図14に示すとおり、スカウター領域は円で定義されており、円形のスカウターには、虫眼鏡のデザインが施されている。図14に示すスカウターは、図5に示す、経済見出しスカウターである。経済見出しスカウターの属性にしたがって、スカウター実行部21は、ジャンルが経済であって、見出しに“仕事”および“できる(デキル、デキる、出来る)”のキーワードが含まれている雑誌についての、「見出し」の関連情報を、上記スカウターに表示する。
このように、スカウター上には、アプリケーションウィンドウ上に一度に表示しきれない、隠れた関連情報を、オブジェクトの個々について表示することができる。見出しなどの情報量の多い関連情報は、すべて一度に表示させようとするとアプリケーションウィンドウの表示内容を閲覧する妨げになる。これでは、もともと起動しているアプリケーションの情報開示機能が損なわれる。しかし、スカウターを使えば、一度に表示しきれない関連情報を表示することができる上に、不要な時には、閲覧の妨げにならないようにスカウターをずらしたり大きさを変えたりすればよい。しかも、スカウターをずらしたり大きさを変えたりする操作は、ユーザにとって直感的で理解しやすいタッチ操作によって実現される。
以上のとおり、本発明のスカウターは、アプリケーションウィンドウの閲覧を妨げることなく多様な関連情報を表示することができる。そのため、一度に表示させようとすると下層にあるアプリケーションの情報開示機能が損なわれるような多くの関連情報をオブジェクトが有している場合に、本発明のスカウターは、特に大きい効力を発揮する。
なお、上述の説明では、アプリケーションウィンドウ上のオブジェクト(雑誌)は、マトリクス状に配置されていたが、アプリケーション実行部20が実行するオブジェクトのレイアウトは上記に限定されない。ウィンドウ生成部30は、オブジェクトを円形に並べたり、アーチ状に並べたり、その他にもオブジェクトを自由に配置することができる。オブジェクト特定部32は、その場合でも、スカウターに重なるオブジェクトの座標位置情報を特定することが可能である。
さらに、スカウター実行部21は、スカウターに表示させた関連情報にリンク情報を埋め込むことができる。つまり、画面操作受付部23は、スカウター上に配置されている特定の(リンク情報が埋め込まれた)関連情報に対するタッチ操作を受け付けることができる。例えば、スカウター50(図6)に表示された雑誌B02のおすすめバッジに対するユーザからのタッチ操作を画面操作受付部23が受け付ける。この場合、スカウター領域管理部31が、タッチされた位置に雑誌B02のおすすめバッジが配置されていることを認識する。雑誌B02の関連情報には、雑誌B02に対するレビュー(書き込み)が集められたサイトへのリンク情報が埋め込まれている。そこで、図示しないWebブラウザアプリケーション実行部が、上記リンク情報に基づいて、タッチされた雑誌B02のレビューサイトへアクセスし、そのWebページを表示部12に表示する。
上記構成によれば、スカウターをかざしていない状態で、アプリケーションウィンドウ上のオブジェクトに対して直接操作するのとは別に、そのオブジェクトの関連情報について、より詳細な情報を引き出すことが可能となる。上記構成に基づく他の応用例としては、例えば、ベースのアプリケーションが地図アプリケーションであって、アプリケーションウィンドウに地図が表示されている例が考えられる。そして、画面操作受付部23は、スカウターが表示されている間、地図に重ねられたスカウター上の関連情報に対するタッチ操作のみ受け付ける構成とする。そして、タッチされたオブジェクトの関連情報について、さらに詳細な情報を提示する。上記構成によれば、オブジェクトに関する詳細な情報を簡単な操作で引き出せるとともに、元の地図上のタッチ可能なオブジェクトに対する操作を無効化して、誤操作を防止できるというメリットがある。
≪実施形態2≫
本発明の情報表示装置に関する他の実施形態について、図15〜図23に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上述の実施形態1にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
〔タブレット端末の機能構成〕
図15は、本発明の一実施形態におけるタブレット端末100の要部構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態におけるタブレット端末100の、実施形態1におけるタブレット端末100と異なる点は、スカウター実行部21が、属性の異なる複数のスカウターを表示することができるという点である。
〔スカウターに雑誌の関連情報を表示する具体例〕
図16は、表示部12の画面における、スカウター、および、アプリケーションウィンドウ内の各オブジェクト(雑誌)の位置を定義した座標位置情報の具体例を示す図である。図16に示す例では、図の簡略化のために、アプリケーションウィンドウW1(図2A)内のすべての雑誌の位置を記載せず、スカウターと重なる領域に位置する雑誌のみ記載している。ただし、座標位置情報には、アプリケーションウィンドウW1内のすべての雑誌の位置が定義されていてもよい。
スカウター領域管理部31は、複数のスカウターにつき、それぞれのスカウター領域を定義することができる。さらに、複数のスカウターの領域が重なる場合には、スカウター領域管理部31は、スカウターが重なる領域についての座標位置情報を特定することができる。スカウター領域管理部31は、例えば、2つのスカウターを表示させる場合には、少なくとも、第1スカウターの座標位置情報と、第2スカウターの座標位置情報とをオブジェクト特定部32に供給する。
図16に示す例では、スカウター領域管理部31は、点Pの座標値(Xp、Yp)と、点Qの座標値(Xq、Yq)とを、第1スカウター51の座標位置情報として特定する。さらに、スカウター領域管理部31は、点Rの座標値(Xr、Yr)と、点Sの座標値(Xs、Ys)とを、第2スカウター52の座標位置情報として特定する。
さらに、スカウター領域管理部31は、必要に応じて、第1スカウター51と第2スカウター52とが重なるスカウター重畳領域(重畳領域)についての座標位置情報を特定してもよい。図16に示す例では、スカウター領域管理部31が、点Tの座標値(Xr、Yp)と、点Qの座標値(Xq、Yq)とを、スカウター重畳領域の座標位置情報として特定する。
オブジェクト特定部32は、スカウター領域管理部31から供給された複数のスカウターのそれぞれについて、当該スカウターに重なるオブジェクトを特定する。
図16に示す例では、オブジェクト特定部32は、第1スカウター51に重なるオブジェクトとして、雑誌B02〜B06、C02〜C06、D02〜D06を特定する。また、オブジェクト特定部32は、第2スカウター52に重なるオブジェクトとして、雑誌A04〜A07、B04〜B07、C04〜C07、D04〜D07を特定する。
ここで、スカウター領域管理部31から上記スカウター重畳領域の座標位置情報が供給されている場合には、スカウター領域管理部31は、スカウター重畳領域に重なるオブジェクトとして、雑誌B04〜B06、C04〜C06、D04〜D06を特定してもよい。
関連情報取得部33は、呼び出されたそれぞれの属性にしたがって、関連情報記憶部40から関連情報を取得する。
例えば、第1スカウター51が図5に示す「おすすめスカウター」であり、第2スカウター52が「新着スカウター」であるとする。ここで、おすすめスカウターの属性が指定する関連情報の種類は、関連情報「おすすめ度」であり、新着スカウターの属性が指定する関連情報の種類は、関連情報「新着」である。
ここで、関連情報取得部33は、第1スカウター51について特定された雑誌B02〜B06、C02〜C06、D02〜D06の集合と、第2スカウター52について特定された雑誌A04〜A07、B04〜B07、C04〜C07、D04〜D07の集合との和集合について、関連情報を取得してもよい。すなわち、和集合に属するオブジェクトについて、関連情報「おすすめ度」および関連情報「新着」を両方取得してもよい。
あるいは、関連情報取得部33は、第1スカウター51について特定された雑誌B02〜B06、C02〜C06、D02〜D06については、関連情報「おすすめ度」を取得し、第2スカウター52について特定された雑誌A04〜A07、B04〜B07、C04〜C07、D04〜D07について、関連情報「新着」を取得するようにしてもよい。
いずれにしても、スカウター重畳領域の雑誌B04〜B06、C04〜C06、D04〜D06については、関連情報「おすすめ度」および関連情報「新着」が取得される。
関連情報配置部34は、図16に示す、第1スカウター51、第2スカウター52、および、スカウター重畳領域における雑誌のレイアウトをオブジェクト特定部32から取得する。
図17は、関連情報配置部34が、スカウターのレイアウトを決定する過程を説明するための表である。
図17の左にある表は、関連情報取得部33によって取得された関連情報を示している。ここでは、一例として、第1スカウター51の雑誌群と第2スカウター52の雑誌群の和集合について、「おすすめ度」と「新着」の両方の関連情報が取得された例を示す。
次に、図17の右にある表のうち、「レイアウト」のカラムは、オブジェクト特定部32によって特定された雑誌群のレイアウトを示す。図17には、簡略化して、その雑誌が、おすすめスカウター(第1スカウター51)のみに属しているのか、新着スカウター(第2スカウター52)のみに属しているのか、両方のスカウターに属しているのかを示している。「関連情報の形式および配置」のカラムには、オブジェクト特定部32によって特定された雑誌のそれぞれについて、関連情報配置部34が配置に関し決定した事項を示している。
(決定事項1)関連情報配置部34は、おすすめスカウターに属する雑誌で、関連情報「おすすめ度」が1以上の雑誌について、おすすめスカウター上に『おすすめバッジ』を配置することを決定する。関連情報配置部34は、関連情報「おすすめ度」を、数値1〜3に応じて『おすすめバッジ(1〜3)』に形式変換する。おすすめバッジにおいて、おすすめ度は、数値に対応する星の数で表される。関連情報配置部34は、図17に示す例では、雑誌B02、C03、C05、C06、D04について、『おすすめバッジ(1〜3)』を配置することを決定する。
(決定事項2)関連情報配置部34は、新着スカウターに属する雑誌で、関連情報「新着」が○である雑誌について、新着スカウター上に『新着バッジ』を配置することを決定する。図17に示す例では、関連情報配置部34は、雑誌A06、B04、C05〜C07、D05について、『新着バッジ』を配置することを決定する。
(決定事項3)関連情報配置部34は、それ以外の雑誌については、関連情報を配置しないことを決定する。たとえ、おすすめ度が1以上であっても、おすすめスカウターに属していない雑誌であれば、『おすすめバッジ』は配置されない。反対に、新着が“○”であっても、新着スカウターに属していない雑誌であれば、『新着バッジ』は配置されない。
このようにして、「関連情報の形式および配置」のカラムに示された決定事項を含むレイアウトは、関連情報配置部34からスカウター生成部35に通知される。スカウター生成部35は、関連情報配置部34によって配置することが決定された関連情報を、対応する雑誌の位置に配置して、おすすめスカウターおよび新着スカウターを完成させる。
上記構成によれば、第1スカウター51上には、そこに重なる雑誌について『おすすめバッジ』が表示されるとともに、第2スカウター52上には、そこに重なる雑誌について『新着バッジ』が表示される。
したがって、スカウター重畳領域上には、『おすすめバッジ』が表示される雑誌、『新着バッジ』が表示される雑誌、両方が表示される雑誌が含まれる。このように、2種類のスカウターを重ねることにより、ユーザは、スカウター重畳領域において、その2種類のスカウターの属性にともに合致する雑誌についての関連情報を容易に確認することが可能となる。
上記構成によれば、スカウター実行部21は、さまざまな種類のスカウターを自由に組み合わせて表示することができる。つまり、スカウターのさまざまな組み合わせに応じて、さらに、多様な関連情報の提示方法を実現することができる。ユーザは、スカウターを任意に組み合わせて、スカウター重畳領域に、自分の所望の関連情報が表示されるように、カスタマイズすることができる。
タブレット端末100は、図15に示すとおり、制御部10において、さらに、ソート部37を備えていることが好ましい。
ソート部37は、関連情報配置部34によってスカウターに配置することが決定された関連情報について、タイプ別に振り分けを行うものである。
より詳細には、ソート部37は、関連情報配置部34が配置すると決定した関連情報(バッジ)を、ユーザにより明確に提示するタイプ1と、タイプ1と比較して目立たないように提示するタイプ2とに振り分ける。
具体的には、図17に、ソート部37が関連情報の振り分けを決定する過程を説明するための表を示す。図17の右にある表のうち、「関連情報の振り分け」のカラムには、関連情報配置部34が配置すると決定した関連情報(バッジ)について、ソート部37がタイプ別振り分けに関し決定した事項を示している。
(決定事項1)ソート部37は、おすすめスカウターにのみ属する雑誌の『おすすめバッジ』をタイプ1に振り分ける。図17に示す例では、ソート部37は、雑誌B02、C03の『おすすめバッジ』を明確に提示することを決定する。
(決定事項2)ソート部37は、新着スカウターにのみ属する雑誌の『新着バッジ』をタイプ1に振り分ける。図17に示す例では、ソート部37は、雑誌A06、C07の『新着バッジ』を明確に提示することを決定する。
(決定事項3)ソート部37は、おすすめスカウターと新着スカウターとの両方に属する雑誌について、『おすすめバッジ』と『新着バッジ』との両方が配置される場合には、『おすすめバッジ』および『新着バッジ』をともにタイプ1に振り分ける。すなわち、ソート部37は、「おすすめ度」が“1以上”かつ「新着」が“○”の雑誌について、その雑誌の関連情報「おすすめ度」および「新着」をともにタイプ1に振り分ける。図17に示す例では、ソート部37は、雑誌C05、C06の『おすすめバッジ』および『新着バッジ』を明確に提示することを決定する。
(決定事項4)ソート部37は、おすすめスカウターと新着スカウターとの両方に属する雑誌について、『おすすめバッジ』のみが配置される場合には、その『おすすめバッジ』をタイプ2に振り分ける。すなわち、ソート部37は、「おすすめ度」が“1以上”であるが、「新着」が“○”でない雑誌について、その雑誌の関連情報「おすすめ度」をタイプ2に振り分ける。図17に示す例では、ソート部37は、雑誌D04の『おすすめバッジ』を、上述のタイプ1の関連情報よりも目立たないように提示することを決定する。
(決定事項5)ソート部37は、おすすめスカウターと新着スカウターとの両方に属する雑誌について、『新着バッジ』のみが配置される場合には、その『新着バッジ』をタイプ2に振り分ける。すなわち、ソート部37は、「新着」が“○”であるが、「おすすめ度」が“1未満”の雑誌について、その雑誌の関連情報「新着」をタイプ2に振り分ける。図17に示す例では、ソート部37は、雑誌B04、D05の『新着バッジ』を、上述のタイプ1の関連情報よりも目立たないように提示することを決定する。
本実施形態では、一例として、タイプ1の関連情報は、これまでと同様に通常どおり表示され、タイプ2の関連情報は、半透明で表示されると定められている。スカウター生成部35は、関連情報配置部34が決定したレイアウトにしたがって関連情報(バッジ)をスカウターに配置する際には、ソート部37による振り分け結果を参照する。
そして、スカウター生成部35は、ソート部37によってタイプ1に振り分けられた関連情報を通常どおりスカウターの所定位置に配置する。一方、スカウター生成部35は、タイプ2に振り分けられた関連情報を半透明にしてからスカウターの所定位置に配置する。
(スカウター表示例)
図18は、書棚アプリケーションのアプリケーションウィンドウW1に、上述のようにして作成されたおすすめスカウターおよび新着スカウターが重畳表示されたときの画面の表示例を示す図である。
図17に示す例によれば、おすすめスカウター(第1スカウター51)のみが重なる雑誌のうち、おすすめ度が1以上の雑誌は、雑誌B02、C03であり、それぞれのおすすめ度は、2、3である。
そこで、スカウター重畳領域以外の第1スカウター51において、雑誌B02、C03の所定の位置に、『おすすめバッジ(2)』、『おすすめバッジ(3)』が通常表示される。
新着スカウター(第2スカウター52)のみが重なる雑誌のうち、新着である雑誌は、雑誌A06、C07である。
そこで、スカウター重畳領域以外の第2スカウター52において、雑誌A06、C07の所定の位置に、『新着バッジ』が通常表示される。
おすすめスカウターおよび新着スカウターがともに重なる雑誌のうち、おすすめ度が1以上かつ新着である雑誌は、雑誌C05、C06であり、それぞれのおすすめ度は、1、3である。
そこで、スカウター重畳領域において、雑誌C05の所定の位置に、『おすすめバッジ(1)』および『新着バッジ』が通常表示される。また、雑誌C06の所定の位置に、『おすすめバッジ(3)』および『新着バッジ』が通常表示される。
おすすめスカウターおよび新着スカウターがともに重なる雑誌のうち、おすすめ度が1以上であるが新着でない雑誌は、雑誌D04であり、おすすめ度は、3である。
そこで、スカウター重畳領域において、雑誌D04の所定の位置に、『おすすめバッジ(3)』が半透明表示される。
おすすめスカウターおよび新着スカウターがともに重なる雑誌のうち、新着であるがおすすめ度が1未満の雑誌は、雑誌B04、D05である。
そこで、スカウター重畳領域において、雑誌B04、D05の所定の位置に、『新着バッジ』が半透明表示される。
上記構成によれば、本発明のタブレット端末100は、アプリケーションウィンドウに、属性の異なる複数のスカウターを重畳させることが可能となる。さらに、スカウター実行部21は、属性の異なる複数のスカウターを重ねて表示させることが可能である。また、スカウター実行部21は、複数のスカウターが重なったスカウター重畳領域を、元の単独のスカウターの属性を組み合わせることにより、元の単独のスカウターのいずれとも異なるスカウターとして取り扱うことができる。
例えば、第1スカウターの属性が指定する条件1に合致するオブジェクトの集合と、第2スカウターの属性が指定する条件2に合致するオブジェクトの集合との積集合を、スカウター重畳領域における関連情報表示の対象とすることができる。あるいは、両集合の和集合をスカウター重畳領域における関連情報表示の対象とすることができる。
複数のスカウターが重なるスカウター重畳領域が、元のスカウターの属性が組み合わされたものであることは、ユーザにとって視覚的にも理解しやすい。スカウター実行部21は、スカウター重畳領域には、組み合わせによる新しい属性に基づいて、特定のオブジェクトについて選択的に関連情報を表示したり、特定の種類の関連情報を表示したり、関連情報を適切な(ユーザがほしい情報が分かりやすく見えるような)形式にて表示したりすることができる。
したがって、アプリケーションウィンドウに表示されるオブジェクトの多様性に対応した(つまり、オブジェクトの種類、性質、または、内容などに応じた)関連情報の提示を実現するという効果を奏する。
〔スカウターを操作する具体例〕
タブレット端末100は、実施形態1と同様に、操作規則(図7)にしたがって、タッチされた位置がスカウター上であるか否かに応じて、自装置の挙動を異ならせることが可能である。さらに、本実施形態では、タブレット端末100は、タッチされた位置が、第1スカウターのみの領域であるか、第2スカウターのみの領域であるか、スカウター重畳領域であるかに応じて、自装置の挙動を異ならせることが可能である。
(スカウター表示例−スカウターが単独の領域でドラッグ操作が開始された場合)
図19は、図18に示す画面の状態からドラッグ操作(右方向矢印)が行われた後の画面の表示例を示す図である。
図18に示す画面の状態から、ユーザが、第2スカウター52のみの領域上で、右方向矢印に示されているとおりにドラッグ操作を行ったとする。このときに画面操作受付部23によって受け付けられた入力信号に応じて、スカウター実行部21のスカウター領域管理部31は、タッチされた第2スカウター52を右に移動させる。スカウター領域管理部31は、第2スカウター52の座標位置が更新されたので、更新後の第2スカウター52の座標位置情報をオブジェクト特定部32に供給する。さらに、第2スカウター52の座標位置が更新されたことにより、スカウター重畳領域の範囲も変更されるので、スカウター領域管理部31は、必要に応じてスカウター重畳領域の座標位置情報もオブジェクト特定部32に供給してもよい。以降、アプリケーション実行部20およびスカウター実行部21の各部は、更新された内容に基づいて、各自の処理を行う。
これにより、例えば、図19に示すとおり、第1スカウター51についてはそのままの位置に、そして、第2スカウター52については、移動先の新しい位置にスカウターが表示される。この結果、第1スカウター51のみの領域、第2スカウター52のみの領域、および、スカウター重畳領域について、それぞれ、範囲または位置が図18の画面と比較して変更されることになる。この変更に合わせて影響がある雑誌について、スカウター実行部21は、その各雑誌について付加されている関連情報の提示形態を変更させている。
例えば、図19に示す例では、雑誌B04、C05、D05について、新着スカウター(第2スカウター52)がはずれたため、関連情報「新着」は表示されない。雑誌D04は、スカウター重畳領域からはずれたため、雑誌D04の『おすすめ度バッジ』はタイプ1に振り分けられ、半透明表示から通常表示に変更される。雑誌D09は、新たに新着スカウターに重なるため、新たに『新着バッジ』が表示される。
なお、第1スカウター51が単独でドラッグ操作された場合には、スカウター実行部21は、第1スカウター51だけをドラッグ方向に移動させる。
(スカウター表示例−スカウター重畳領域上でドラッグ操作が開始された場合)
図20は、図18に示す画面の状態からドラッグ操作(左上方向矢印)が行われた後の画面の表示例を示す図である。
図18に示す画面の状態から、ユーザが、スカウター重畳領域上で、左上方向矢印に示されているとおりにドラッグ操作を行ったとする。このときに画面操作受付部23によって受け付けられた入力信号に応じて、スカウター実行部21のスカウター領域管理部31は、タッチされた第1スカウター51および第2スカウター52を互いの位置関係を固定したまま左上に移動させる。スカウター領域管理部31は、形状に変化はないが、第1スカウター51の座標位置、第2スカウター52の座標位置、スカウター重畳領域の座標位置が更新されたので、更新後のそれぞれの領域の座標位置情報をオブジェクト特定部32に供給する。以降、アプリケーション実行部20およびスカウター実行部21の各部は、更新された内容に基づいて、各自の処理を行う。
これにより、例えば、図20に示すとおり、第1スカウター51と第2スカウター52との位置関係はそのままに、両方のスカウターがともに移動先の新しい位置に表示される。この結果、第1スカウター51のみの領域、第2スカウター52のみの領域、および、スカウター重畳領域について、それぞれ、位置が図18の画面と比較して変更されることになる。この変更に合わせて影響がある雑誌について、スカウター実行部21は、その各雑誌について付加されている関連情報の提示形態を変更させている。
例えば、図20に示す例では、雑誌A03は、新たにスカウター重畳領域に重なるため、新たに『おすすめバッジ』および『新着バッジ』が表示される。雑誌B02は、部分的に新たにスカウター重畳領域に重なる。そのため、『おすすめバッジ』のスカウター重畳領域が重なる一部分はタイプ2に振り分けられ、『おすすめバッジ』の第1スカウター51にのみ重なる残りの部分はタイプ1に振り分けられる。そして、タイプ2に振り分けられた部分が半透明表示される。雑誌C03は、新たにスカウター重畳領域に重なるため、『おすすめバッジ』がタイプ2に振り分けられた。よって、雑誌C03の『おすすめバッジ』は、通常表示から半透明表示に変更される。雑誌C06は、おすすめスカウターがはずれて、新着スカウターにのみ重なる。そのため、『おすすめバッジ』が表示されなくなり、『新着バッジ』のみが通常表示される。
このように、スカウターが複数表示される場合には、スカウター領域が単独でタッチされた場合と、スカウター重畳領域がタッチされた場合とで、挙動を異ならせることが可能となる。
〔処理フロー〕
図21〜図23は、本発明の一実施形態におけるタブレット端末100の処理の流れを示すフローチャートである。とりわけ、図21には、アプリケーションウィンドウに複数のスカウターが重ねて表示されるときのスカウター表示処理の流れを示す。図22には、ソート部37が実行する振り分け処理の流れを示す。図23には、図11Bに示す操作受付処理のうち、S119以降、本実施形態において、スカウター実行部21が実行する入力信号処理の流れを示す。
(スカウター表示処理)
図21において、S201〜S203は、図11AにおけるS101〜S103と同様であるのでここでは説明を省略する。
ユーザが、上記ボタンをタッチしたり、所定のジェスチャを入力したりして、複数のスカウターを呼び出すためのタッチ操作を行うと(S204においてYES)、画面操作受付部23は、このタッチ操作を検知して、スカウターの実行を指示する入力信号をスカウター実行部21に伝達する。ここでは、図5に示す、おすすめスカウター(第1スカウター)および新着スカウター(第2スカウター)が呼び出された例について説明する。あるいは、いずれか一方のスカウターがすでに表示されており、もう一方のスカウターが新たに呼び出されたのであってもよい。
スカウター領域管理部31は、デフォルト値またはその他の所定値に基づいて、第1スカウター領域、第2スカウター領域を定義する。スカウター領域管理部31は、必要に応じて、おすすめスカウターと新着スカウターとが重なるスカウター重畳領域を定義してもよい。スカウター領域管理部31は、定義したそれぞれの領域の座標位置情報をアプリケーション実行部20に通知する(S205)。
アプリケーション実行部20のオブジェクト特定部32は、受け取った、各スカウターの座標位置情報に基づいて、アプリケーションウィンドウにおいて、各スカウターが重なる領域に含まれる雑誌をそれぞれ特定する(S206)。ここで、オブジェクト特定部32は、おすすめスカウターに重なる雑誌の集合、新着スカウターに重なる雑誌の集合、それぞれについて雑誌IDを特定してもよい。または、上記各集合の和集合について雑誌IDを特定してもよい。スカウター重畳領域の座標位置情報を取得した場合には、オブジェクト特定部32は、スカウター重畳領域に重なる雑誌の集合について雑誌IDを特定してもよい。
オブジェクト特定部32は、特定した雑誌の雑誌IDをスカウター実行部21に通知する(S207)。また、オブジェクト特定部32は、特定した雑誌のレイアウトをスカウター実行部21に通知する。例えば、図16に示す、(a)第1スカウター51のみに重なる雑誌B02、B03、C02、C03、D02、D03の座標位置情報、(b)第2スカウター52のみに重なる雑誌A04〜A07、B07、C07、D07の座標位置情報、(c)スカウター重畳領域に重なる雑誌B04〜B06、C04〜C06、D04〜D06の座標位置情報をスカウター実行部21に供給する(S208)。S207とS208の実行順序は特に問われない。
関連情報取得部33は、関連情報記憶部40から、オブジェクト特定部32によって特定された雑誌に関連付けられている関連情報を取得する(S209)。関連情報取得部33は、関連情報記憶部40に記憶されているすべての種類の関連情報を取得してもよいし、呼び出されたスカウターの属性が定義する種類にしたがって、特定の種類の関連情報を選択的に取得してもよい。ここでは、関連情報取得部33は、おすすめスカウターの属性と、新着スカウターの属性とがそれぞれ定義する種類にしたがって、関連情報「おすすめ度」および「新着」を、上記各集合の和集合に属する雑誌IDについて、それぞれ取得するものとする。つまり、図16および図17に示すとおり、関連情報取得部33は、第1スカウター51および第2スカウター52の少なくともいずれか一方に重なる雑誌について、関連情報「おすすめ度」および「新着」を両方取得する。なお、関連情報取得部33は、必要な関連情報が、タブレット端末100外部の記憶装置に記憶されている場合には、外部関連情報取得部36に対して、必要な外部関連情報を外部の記憶装置から取得するように指示してもよい。
関連情報配置部34は、オブジェクト特定部32によって特定された雑誌のレイアウトに基づいて、それぞれの雑誌の関連情報の配置を決定する(S210)。図17に示すとおり、関連情報配置部34は、おすすめスカウターの属性が定義する条件にしたがって、関連情報「おすすめ度」が上記条件に合致する雑誌の関連情報「おすすめ度」のみを、上記おすすめスカウターに配置することを決定する。また、関連情報配置部34は、新着スカウターの属性が定義する条件にしたがって、関連情報「新着」が上記条件に合致する雑誌の関連情報「新着」のみを、上記新着スカウターに配置することを決定する。
続いて、ソート部37は、関連情報配置部34によって配置すると決定された関連情報を、タイプ1またはタイプ2に振り分けるための振り分け処理を実行する(S211)。振り分け処理の流れは図22を参照して後に詳述する。
スカウター生成部35は、関連情報配置部34が決定したレイアウトにしたがって、S205にて定義された第1スカウター51および/または第2スカウター52に、関連情報配置部34が選択した関連情報「おすすめ度」および/または「新着」を配置する。さらに、スカウター生成部35は、ソート部37が振り分けたタイプにしたがって、各関連情報の表示形態を編集する。具体的には、ソート部37がタイプ2に振り分けた関連情報については半透明にして配置する。スカウター生成部35は、こうしてスカウターを完成させる(S212)。
最後に、画面構成部22は、S202において生成されたアプリケーションウィンドウに、S212において生成された各スカウターを重畳させて、その他必要なGUI部品を含めて画面を構成する。画面構成部22は、構成した画面の映像信号を表示部12に出力し、上記画面(例えば、図18の画面など)を表示部12に表示する(S213)。
(振り分け処理)
S210において、関連情報配置部34が、各雑誌のどの関連情報(バッジ)を配置するのかを決定すると、図22において、ソート部37は、関連情報(バッジ)が配置されることに決まった雑誌を特定する(S301)。図17に示す例では、雑誌A06、B02、B04、C03、C05〜C07、D04およびD05である。
次に、ソート部37は、雑誌ごとに以下のとおり振り分けを行う。すなわち、当該雑誌が、両方のスカウターに重なっているのか否かを判定する(S302)。雑誌がいずれか一方のスカウターにのみ重なっている場合とは(S302においてNO)、おすすめスカウターに重なっていて『おすすめバッジ』が配置される雑誌か、新着スカウターに重なっていて『新着バッジ』が配置される雑誌かのいずれかの場合である。この場合には、重なっているスカウターの属性と、配置されるバッジとが内容的に適合しているので、ソート部37は、上記バッジをタイプ1(通常表示)に振り分ける(S303)。
雑誌がスカウター重畳領域に重なっている場合(S302においてYES)、ソート部37は、さらに、その雑誌の関連情報が、両方のスカウターの条件を満たしているか否かを判定する(S304)。つまり、<その雑誌の関連情報「おすすめ度」が“1以上”であり、かつ、その雑誌の関連情報「新着」が“○”である>のか否かを判定する。
ここで、その雑誌の関連情報「おすすめ度」が“1以上”であり、かつ、その雑誌の関連情報「新着」が“○”である場合とは(S304においてYES)、その雑誌が両方のスカウターに重なっていて、『おすすめバッジ』と『新着バッジ』とが両方配置される場合である。この場合には、重なっている2つのスカウターの属性の組み合わせと、配置されるバッジとが内容的に適合しているので、ソート部37は、上記2つのバッジをタイプ1(通常表示)に振り分ける(S303)。
ここで、その雑誌の関連情報がいずれか一方の条件のみを満たす場合(S304においてNO)、その雑誌について配置されるバッジをタイプ2(半透明表示)に振り分ける(S305)。S304においてNOとは、その雑誌の関連情報「おすすめ度」が“1以上”であるが、その雑誌の関連情報「新着」が“○”でない場合、または、その雑誌の関連情報「おすすめ度」が“1未満”であるが、その雑誌の関連情報「新着」が“○”である場合である。すなわち、その雑誌については、スカウター重畳領域に重なっているにもかかわらず、いずれか一方のバッジしか表示されない場合である。この場合には、重なっている2つのスカウターの属性の組み合わせと、配置されるバッジとが内容的に適合していない。よって、ソート部37は、上記バッジをタイプ2に振り分ける。
ソート部37は、S301にて特定したすべての雑誌のバッジについて、振り分けを行う(S306においてNO)。そして、ソート部37は、雑誌ごとに、S302〜S306の処理を繰り返す。
ソート部37は、特定したすべての雑誌のバッジについて、振り分けを完了すると(S306においてYES)、その振り分け結果をスカウター生成部35に通知する(S307)。
(操作受付処理)
上述のスカウター表示処理によってスカウターが表示された後、タッチパネル(入力部11、表示部12)に対してタッチ操作が行われると、制御部10は、実施形態1と同様に操作受付処理を実行する。図11Bに示す操作受付処理において、本実施形態の操作受付処理と異なる点は、S119より後の、スカウター実行部21における入力信号処理である。
(入力信号処理)
S119において、画面操作受付部23が、受け付けた入力信号をスカウター実行部21に引き渡すと、図23において、スカウター領域管理部31は、画面操作受付部23から上記入力信号を取得する(S401)。そして、スカウター領域管理部31は、タッチ位置がスカウター領域内に存在するのか、タッチ位置の始点がスカウター領域境界線上に存在するのかを判断する(S402)。
タッチ位置がスカウター領域境界線上にある場合(S402においてB)、次に、スカウター領域管理部31は、タッチ位置が、第1スカウター51(おすすめスカウター)の境界線上にあるのか、第2スカウター52(新着スカウター)の境界線上にあるのかを判断する(S403)。
タッチ位置が第1スカウター領域境界線上にある場合(S403においてA)、スカウター領域管理部31は、画面操作受付部23から受け取った入力信号に応じて、操作信号にしたがい、タッチされた第1スカウター51の範囲を変更する(S404)。一方、タッチ位置が第2スカウター領域境界線上にある場合(S403においてB)、スカウター領域管理部31は、画面操作受付部23から受け取った入力信号に応じて、操作信号にしたがい、タッチされた第2スカウター52の範囲を変更する(S405)。ここで、S404またはS405にていずれかのスカウターの範囲が変更されると、第1スカウター51のみ重なる領域、第2スカウター52のみ重なる領域、および、スカウター重畳領域のそれぞれに変更が生じる。そこで、制御部10は、S404またはS405の後、S205に戻りS205以降の処理を繰り返す。
タッチ位置がスカウター領域内にある場合(S402においてA)、次に、スカウター領域管理部31は、上記タッチ操作がドラッグ、フリック、もしくは、ピンチインまたはピンチアウトであるのかを判定する(S406)。
上記タッチ操作がドラッグである場合には(S406においてA)、次に、スカウター領域管理部31は、タッチ位置が、第1スカウター51のみの領域上にあるのか、第2スカウター52のみの領域上にあるのか、あるいは、スカウター重畳領域にあるのかを判断する(S407)。
タッチ位置が、第1スカウター51のみの領域上にある場合(S407においてA)、スカウター領域管理部31は、そのタッチされた第1スカウター51の位置を、操作規則にしたがって、上記入力信号に応じて移動させる(S408)。また、タッチ位置が、第2スカウター52のみの領域上にある場合(S407においてA)、第2スカウター52の位置を移動させる(S408)。一方、タッチ位置が、スカウター重畳領域上にある場合(S407においてB)、スカウター領域管理部31は、第1スカウター51と第2スカウター52との位置関係(重なり具合)は固定したまま、両方のスカウターの位置を、操作規則にしたがって、上記入力信号に応じて移動させる(S409)。ここでも、第1スカウター51のみ重なる領域、第2スカウター52のみ重なる領域、および、スカウター重畳領域のそれぞれに変更が生じる。そこで、制御部10は、S408またはS409の後、S205に戻りS205以降の処理を繰り返す。
上記タッチ操作がフリックである場合には(S406においてB)、次に、スカウター領域管理部31は、タッチ位置が、いずれか一方のスカウター領域のみにあるのか、スカウター重畳領域にあるのかを判断する(S410)。
タッチ位置が、第1スカウター51のみの領域上にある場合(S410においてA)、スカウター領域管理部31は、そのタッチされた第1スカウター51を、操作規則にしたがって、上記入力信号に応じて、別のスカウターに切り替える(S411)。また、タッチ位置が、第2スカウター52のみの領域上にある場合(S410においてA)、第2スカウター52を別のスカウターに切り替える(S411)。一方、タッチ位置が、スカウター重畳領域上にある場合(S410においてB)、スカウター領域管理部31は、第1スカウター51と第2スカウター52とを、それぞれ、別のスカウターに切り替える(S412)。ここでも、第1スカウター51のみ重なる領域、第2スカウター52のみ重なる領域、および、スカウター重畳領域のそれぞれに変更が生じた場合には、制御部10は、S411またはS412の後、S205に戻りS205以降の処理を繰り返す。あるいは、フリック操作に対して、スカウターの種類を切り替えるだけで、両スカウターの位置が少しも変更しない場合には、制御部10は、S209に戻り以降の処理を繰り返す。
上記タッチ操作がピンチインまたはピンチアウトである場合には(S406においてC)、スカウター領域管理部31は、操作規則にしたがって、上記入力信号に応じて、スカウターの位置または範囲を変更する(S413)。より具体的には、二本の指のタッチ開始位置がともに、一方のスカウター上にある場合には、そのスカウターの範囲を変更する。例えば、ピンチイン操作の場合は、スカウターの範囲を縮小し、ピンチアウト操作の場合は、スカウターの範囲を拡大する。あるいは、一方の指のタッチ開始位置が第1スカウター51のみ重なる領域にあって、他方の指のタッチ開始位置が第2スカウター52のみ重なる領域にある場合には、それぞれの指の移動に合わせてそれぞれのスカウターの位置を変更する。例えば、ピンチイン操作の場合は、両方のスカウターがより近づく(より重なる)ようにそれぞれのスカウターを移動させ、ピンチアウト操作の場合は、両方のスカウターが互いに離れるようにそれぞれのスカウターを移動させる。ここでも、第1スカウター51のみ重なる領域、第2スカウター52のみ重なる領域、および、スカウター重畳領域のそれぞれに変更が生じる。そこで、制御部10は、S413の後、S205に戻りS205以降の処理を繰り返す。画面構成部22が、作り直されたスカウターをアプリケーションウィンドウに重ねて新たな画面を構成する。
〔変形例3〕
上述の実施形態2では、スカウター実行部21が、スカウターを2枚(2種類)重ねて表示する構成について説明したが、本発明のスカウター実行部21の構成はこれに限定されない。本発明のスカウター実行部21は、3枚以上のスカウターを重ねて表示してもよい。例えば、スカウター実行部21は、おすすめスカウター、新着スカウター、および、経済見出しスカウターを重ねて表示することができる。そして、スカウター実行部21は、3枚のスカウター重なっているスカウター重畳領域には、おすすめ度が1以上で、新着で、かつ、ジャンルが経済である雑誌についての関連情報(おすすめバッジ、新着バッジ、見出しの吹き出し)を表示することができる。
あるいは、画面操作受付部23およびスカウター実行部21は、操作規則にしたがって、タッチされた位置が、スカウター1枚だけの領域、2枚重なっている領域、3枚重なっている領域、非スカウター領域のいずれであるのかに応じて、タブレット端末100の挙動を異ならせることが可能である。
例えば、表示されているすべてのスカウター(例えば、3枚のスカウター)が重なっている領域がドラッグ操作された場合には、スカウター実行部21は、その3枚のスカウターが現在重なっている位置関係のまま、ドラッグ操作された方向に3枚とも移動させることが考えられる。あるいは、表示されているスカウターのうち、2枚のスカウターが重なっている領域がドラッグ操作された場合には、スカウター実行部21は、ドラッグ操作の開始位置にてタッチされた当該2枚のスカウターだけを、現在重なっている位置関係のまま、ドラッグ操作された方向に移動させることが考えられる。あるいは、表示されているスカウターのうち、1枚のスカウターだけがドラッグ操作された場合には、スカウター実行部21は、そのタッチされたスカウターだけを、ドラッグ操作された方向に移動させることが考えられる。
スカウター実行部21は、表示されるスカウターが3枚以上何枚表示されても、ドラッグ操作が開始された位置にスカウターが何枚重なっているのかに応じて、どのスカウターをどのように移動させるのかを動的に変更することができる。
〔スカウターの応用例〕
上述の各実施形態では、本発明のスカウターが、タブレット端末100が実行する書棚アプリケーションのウィンドウに、雑誌の関連情報を重ねて表示する例について説明した。しかし、本発明のスカウターは、様々な内容のベースのコンテンツに合わせて、オブジェクトの関連情報を表示することができる。
例えば、ベースのコンテンツが、地図アプリケーションのアプリケーションウィンドウであって、アプリケーションウィンドウ内に表示された、所定の建物、施設などの位置を表す地点がオブジェクトとして認識されるものとする。この場合、スカウター実行部21は、スカウターが重なる地点(建物、施設など)の関連情報(名称、連絡先、外観の写真など)をスカウターに表示することができる。
地図は、現在地から目的地までの道のりを俯瞰的に示し、ユーザに提示するため情報を有している。しかしながら、表示されている地域の各地点の膨大な関連情報を地図とともに表示しようとすると、本来知りたい情報が関連情報によって閲覧を遮られるという問題がある。そこで、本発明のスカウターが、必要な場合のみ、ユーザが知りたい地点の関連情報をスカウター領域上に限定して表示することにより、上記の本来の情報開示機能が損なわれることなく、必要な情報をユーザに提示することが可能となる。
例えば、ベースのコンテンツが、映画またはドラマなどのコンテンツである場合にも、本発明のスカウターを応用することができる。スカウター領域に重なる人物またはファッションアイテム(オブジェクト)についてのより詳細な関連情報を表示することができる。
例えば、ベースのコンテンツが、図鑑コンテンツである場合にも、本発明のスカウターを応用することができる。スカウター領域に重なる生物(オブジェクト)についてのより詳細な関連情報を表示することができる。
例えば、ベースのコンテンツが、絵画集、美術作品集、写真集などのコンテンツである場合にも、本発明のスカウターを応用することができる。スカウター領域に重なるモチーフまたは被写体(オブジェクト)についての解説など、より詳細な関連情報を表示することができる。
例えば、ベースのコンテンツが、古文書、外国語文書などのコンテンツである場合にも、本発明のスカウターを応用することができる。スカウター領域に重なる、判読不可能な文字(オブジェクト)について、対応する判読可能な文字を表示するなど、より詳細な関連情報を表示することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
最後に、タブレット端末100の各ブロック、特に、画面構成部22、画面操作受付部23、アプリケーション実行部20およびスカウター実行部21、ならびに、アプリケーション実行部20およびスカウター実行部21の各部は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、タブレット端末100は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるタブレット端末100の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記タブレット端末100に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、タブレット端末100を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを、通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR(High Data Rate)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明のスカウターは、様々なコンテンツを表示可能な情報表示装置において好適に用いられる。例えば、様々なコンテンツを表示可能な情報表示装置において、コンテンツに含まれる各オブジェクトの関連情報を一度に表示しきれない場合であっても、本発明のスカウター上にオブジェクトに関する関連情報を情報量豊かに表示することができる。より詳細には、スカウターと重なるオブジェクトについての関連情報を、オブジェクトの位置に対応させて表示することができる。
10 制御部
11 入力部
12 表示部
13 通信部
14 記憶部
15 操作部
16 近距離無線通信部
17 音声出力部
18 音声入力部
19 外部インターフェース
20 アプリケーション実行部(アプリケーション実行手段)
21 スカウター実行部(スカウター実行手段)
22 画面構成部(画面構成手段)
23 画面操作受付部(画面操作受付手段)
30 ウィンドウ生成部(ウィンドウ生成手段)
31 スカウター領域管理部(情報重畳領域管理手段)
32 オブジェクト特定部(オブジェクト特定手段)
33 関連情報取得部(関連情報取得手段)
34 関連情報配置部(関連情報配置手段)
35 スカウター生成部(情報重畳領域生成手段)
36 外部関連情報取得部(関連情報取得手段/外部関連情報取得手段)
37 ソート部(ソート手段)
40 関連情報記憶部
41 スカウター情報記憶部(情報重畳領域属性記憶部)
42 操作規則記憶部
50 スカウター(情報重畳領域)
51 第1スカウター(第1情報重畳領域)
52 第2スカウター(第2情報重畳領域)
100 タブレット端末(情報表示装置)
A01〜F10 雑誌(オブジェクト)

Claims (14)

  1. ベース領域に表示されているオブジェクトについての関連情報を、該ベース領域に重ねて表示するための領域である情報重畳領域の属性を記憶する情報重畳領域属性記憶部と、
    上記情報重畳領域の表示位置を定義する情報重畳領域管理手段と、
    上記ベース領域において、上記情報重畳領域が定義された表示位置に重なるオブジェクトを特定するオブジェクト特定手段と、
    上記情報重畳領域の属性に含まれている、オブジェクトを選択するための条件にしたがって、特定されたオブジェクトのうち、オブジェクトが上記情報重畳領域の条件に合致するオブジェクトの関連情報を、上記情報重畳領域に配置すると決定する関連情報配置手段と、
    上記関連情報配置手段によって選択されたオブジェクトの関連情報を配置して、上記定義された表示位置に表示される上記情報重畳領域を生成する情報重畳領域生成手段とを備えていることを特徴とする情報表示装置。
  2. 上記情報重畳領域属性記憶部には、情報重畳領域ごとにそれぞれ異なる属性が記憶されており、
    上記情報重畳領域生成手段は、属性の異なる複数の情報重畳領域を生成するものであり、
    上記オブジェクト特定手段は、
    上記ベース領域における、上記複数の情報重畳領域の少なくとも1つと重なるオブジェクトを特定し、
    上記関連情報配置手段は、特定された各オブジェクトについて、当該オブジェクトが重なっている情報重畳領域の条件の各々に合致する当該オブジェクトの関連情報を、対応する各々の情報重畳領域に配置すると決定することを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。
  3. 上記情報重畳領域属性記憶部には、情報重畳領域ごとにそれぞれ異なる属性が記憶されており、
    上記情報重畳領域生成手段は、属性の異なる複数の情報重畳領域を生成するものであり、
    上記オブジェクト特定手段は、
    上記ベース領域における、第1情報重畳領域と重なる第1オブジェクト群と、
    上記ベース領域における、第2情報重畳領域と重なる第2オブジェクト群とをそれぞれ特定し、
    上記関連情報配置手段は、
    上記第1オブジェクト群のうち、上記第1情報重畳領域の条件に合致する関連情報を有するオブジェクトの第1関連情報を、上記第1情報重畳領域に配置し、
    上記第2オブジェクト群のうち、上記第2情報重畳領域の条件に合致する関連情報を有するオブジェクトの第2関連情報を、上記第2情報重畳領域に配置すると決定することを特徴とする請求項1または2に記載の情報表示装置。
  4. 上記オブジェクト特定手段は、さらに、
    上記ベース領域における、上記第1情報重畳領域および上記第2情報重畳領域が重なる重畳領域上の第3オブジェクト群を特定し、
    当該情報表示装置は、さらに、
    上記関連情報配置手段によって選択されたオブジェクトの上記第1および第2関連情報を、
    タイプ1の関連情報、すなわち、上記第3オブジェクト群の各オブジェクトについて、上記第1関連情報が、上記第1情報重畳領域の条件に合致し、かつ、上記第2関連情報が、上記第2情報重畳領域の条件に合致するオブジェクトについての第1関連情報および第2関連情報と、
    タイプ2の関連情報、すなわち、上記第3オブジェクト群の各オブジェクトについて、上記第1関連情報および上記第2関連情報のいずれか一方だけが、対応する情報重畳領域の条件に合致するオブジェクトについての第1関連情報または第2関連情報と、
    に振り分けるソート手段を備え、
    上記情報重畳領域生成手段は、
    上記重畳領域においては、上記タイプ2の関連情報が、上記タイプ1の関連情報よりも目立たないように、各関連情報を配置することを特徴とする請求項3に記載の情報表示装置。
  5. 上記情報重畳領域生成手段は、
    上記重畳領域においては、上記タイプ2の関連情報を半透明にして配置することを特徴とする請求項4に記載の情報表示装置。
  6. 上記情報重畳領域の属性には、該情報重畳領域に表示する関連情報の形式を指定する情報が含まれており、
    上記関連情報配置手段は、
    配置すると決定した関連情報を、上記情報重畳領域において指定された形式に変換し、
    上記情報重畳領域生成手段は、
    上記関連情報配置手段によって形式変換された関連情報を上記情報重畳領域に配置することを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の情報表示装置。
  7. 上記情報重畳領域の属性には、関連情報の種類を指定する情報が含まれており、
    当該情報表示装置は、さらに、
    オブジェクトごとに複数種類の関連情報を記憶する関連情報記憶部から、上記オブジェクト特定手段によって特定されたオブジェクトについて、上記情報重畳領域において指定された種類の関連情報を取得する関連情報取得手段を備え、
    上記関連情報配置手段は、
    上記関連情報取得手段によって取得された関連情報に基づいて、上記情報重畳領域に配置する関連情報を決定することを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載の情報表示装置。
  8. 情報重畳領域を表示する表示部とユーザが指示を入力するための入力部とを含むタッチパネルと、
    上記タッチパネルに対するタッチ操作を受け付ける画面操作受付手段とを備え、
    上記情報重畳領域属性記憶部には、情報重畳領域ごとにそれぞれ異なる属性が記憶されており、
    上記関連情報配置手段は、
    上記画面操作受付手段が、上記情報重畳領域内で開始されたフリック操作を受け付けた場合には、
    これまで表示されていた情報重畳領域とは別の情報重畳領域の属性にしたがって、上記関連情報を配置するオブジェクトを選択することを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の情報表示装置。
  9. 情報重畳領域を表示する表示部と、
    表示された上記情報重畳領域に対して操作を行うための指示を入力する入力部と、
    上記入力部を介して操作を受け付ける画面操作受付手段とを備え、
    上記情報重畳領域管理手段は、
    上記画面操作受付手段が、上記情報重畳領域が表示されている領域内または領域境界線上で開始されたドラッグ操作を受け付けた場合に、該操作に応じて、上記情報重畳領域の表示位置または表示範囲を変更することを特徴とする請求項1から8までのいずれか1項に記載の情報表示装置。
  10. 情報重畳領域を表示する表示部と、
    表示された上記情報重畳領域に対して操作を行うための指示を入力する入力部と、
    上記入力部を介して操作を受け付ける画面操作受付手段とを備え、
    上記情報重畳領域管理手段は、
    上記画面操作受付手段が、上記情報重畳領域が表示されている領域内または領域境界線上で開始されたドラッグ操作を受け付けた場合に、該操作に応じて、上記情報重畳領域の表示位置または表示範囲を変更し、
    上記画面操作受付手段が、上記表示部に表示された複数の情報重畳領域が重なる重畳領域内で開始されたドラッグ操作を受け付けた場合に、該操作に応じて、上記複数の情報重畳領域の表示位置を変更することを特徴とする請求項1から9までのいずれか1項に記載の情報表示装置。
  11. 情報重畳領域を表示する表示部と、
    表示された上記情報重畳領域に対して操作を行うための指示を入力する入力部と、
    上記入力部を介して操作を受け付ける画面操作受付手段とを備え、
    上記情報重畳領域管理手段は、
    上記画面操作受付手段が、上記第1情報重畳領域および上記第2情報重畳領域のいずれか一方のみが表示されている領域内または領域境界線上で開始されたドラッグ操作を受け付けた場合に、該操作に応じて、タッチされた方の情報重畳領域の表示位置または表示範囲を変更し、
    上記画面操作受付手段が、上記第1情報重畳領域および上記第2情報重畳領域が重なる重畳領域上で開始されたドラッグ操作を受け付けた場合に、該操作に応じて、上記第1情報重畳領域および上記第2情報重畳領域の表示位置を変更することを特徴とする請求項3から5までのいずれか1項に記載の情報表示装置。
  12. 情報表示装置の制御方法であって、
    上記情報表示装置は、ベース領域に表示されているオブジェクトについての関連情報を、該ベース領域に重ねて表示するための領域である情報重畳領域の属性を記憶する情報重畳領域属性記憶部を備え、上記情報重畳領域の属性には、該情報重畳領域に関連情報を表示する対象となるオブジェクトを選択するための条件が含まれており、
    上記制御方法は、
    上記情報重畳領域の表示位置を定義する情報重畳領域管理ステップと、
    上記ベース領域において、上記情報重畳領域が定義された表示位置に重なるオブジェクト群を特定するオブジェクト特定ステップと、
    特定されたオブジェクト群のうち、オブジェクトが上記情報重畳領域の条件に合致するオブジェクトの関連情報を、上記情報重畳領域に配置すると決定する関連情報配置ステップと、
    上記関連情報配置ステップにて選択されたオブジェクトの関連情報を配置して、上記定義された表示位置に表示される上記情報重畳領域を生成する情報重畳領域生成ステップとを含むことを特徴とする情報表示装置の制御方法。
  13. コンピュータを、請求項1から11までのいずれか1項に記載の情報表示装置の各手段として機能させるための制御プログラム。
  14. 請求項13に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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