JP2013144377A - 画像形成装置、画像形成装置の制御プログラム、画像形成装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】一の印刷命令に係る印刷処理の実行中に新たに他の印刷命令を受信した際に、上記実行中の印刷処理を中断して新たに受信した他の印刷命令に係る印刷処理を優先して実行し終えた場合において、中断された未処理分の印刷処理を速やかに再開する画像形成装置を提供すること。
【解決手段】一の印刷命令に係る描画データを画像形成装置の印刷速度にあわせて順次受信しながら印刷処理を実行している途中に、新たに他の印刷命令を受信した場合に、実行中の印刷命令に係る未処理分の描画データのうち受信済みの描画データを受信バッファに保存して、上記実行中の印刷処理を中断する。そして、新たに受信した他の印刷命令に係る印刷処理を優先して実行し終えたら、保存してある描画データを読み出して、読み出した描画データに基づいて上記中断した印刷処理を中断したところから再開する。
【選択図】図4
【解決手段】一の印刷命令に係る描画データを画像形成装置の印刷速度にあわせて順次受信しながら印刷処理を実行している途中に、新たに他の印刷命令を受信した場合に、実行中の印刷命令に係る未処理分の描画データのうち受信済みの描画データを受信バッファに保存して、上記実行中の印刷処理を中断する。そして、新たに受信した他の印刷命令に係る印刷処理を優先して実行し終えたら、保存してある描画データを読み出して、読み出した描画データに基づいて上記中断した印刷処理を中断したところから再開する。
【選択図】図4
Description
本発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御プログラム、画像形成装置の制御方法に関し、特に、画像形成装置における印刷制限に関する。
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、電子化された情報の出力に用いられるプリンタやファクシミリ及び書類の電子化に用いるスキャナ等の画像処理装置は欠かせない機器となっている。このような画像処理装置は、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能な複合機として構成されることが多い。
そして、上述したようなプリンタや複写機等の画像形成装置をPC(Personal Computer)等の情報処理端末と共にネットワーク上に接続し、情報処理端末にて処理したデータを画像形成装置に転送して印刷するネットワークプリントシステムが従来から実現されている。
このようなネットワークプリントシステムにおいては、1台の画像形成装置に複数の情報処理端末がネットワークを介して接続されることにより、複数のユーザが上記1台の画像形成装置を共有して利用することができるようになっている。
また、このようなネットワークプリントシステムは、複数のユーザから同時に印刷命令が出された場合であっても、画像形成装置内にそのデータを一旦格納しておいてから順番に印刷処理を実行していく仕組みになっている。従って、上記画像形成装置が印刷処理を実行している最中に他のユーザから印刷命令を受けても、印刷命令を受けた順に順序よく印刷処理を実行することができる。
ところが、このようなネットワークプリントシステムにおいて問題となるのが、単独のユーザによる大量印刷である。例えば、あるユーザから大量印刷の印刷命令が出されると、画像形成装置は長時間にわたりその大量印刷の処理だけに占有されてしまうことになる。そして、画像形成装置はその大量印刷中には他の印刷命令による印刷処理を行えず、大量印刷の処理が終わってからようやく他の印刷命令による印刷処理を行うことができるようになる。
そこで、このような問題を解決するものとして、印刷可能枚数の制限を課すことができるネットワークプリントシステムが提案され既に知られている。このようなネットワークプリントシステムにおいては、一度の印刷命令で印刷できる印刷可能枚数の上限値を設定することができるようになっている。そして、印刷された枚数が上記設定された印刷可能上限枚数に到達した時点で、かかる印刷命令をキャンセルして他の印刷命令による印刷処理を速やかに実行することができるようになっている。
しかしながら、上記の印刷可能枚数の上限値を設定するという方法では、印刷された枚数が上記設定された印刷可能枚数に到達すると、かかる印刷命令は印刷処理の実行途中でキャンセルされてしまうため、キャンセルされて印刷できなかった分のデータの印刷を行うには、ユーザが自ら残り分の印刷データを調整しつつ印刷命令を再作成しなければならないという問題があった。
そこで、このような問題を解決するために、印刷された枚数が上記設定された印刷可能上限枚数に到達すると、一旦その印刷処理を中断し、他の印刷命令による印刷処理を速やかに実行した後、上記中断された印刷処理の残りの分の印刷処理をユーザに手間をかけることなく実行することができるネットワークプリントシステムが提案され既に知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載のネットワークプリントシステムによれば、ある端末からの印刷命令の実行中に、印刷された枚数が上記設定された印刷可能上限枚数に到達すると、その印刷命令をリセットし、他の印刷命令を速やかに実行した後、リセットにより印刷されなかった未処理分の印刷を行えるよう上記端末に対して未処理分の印刷命令の再送信要求を行う。そして、再送信要求を受信した上記端末は、先に送信した印刷命令と再送信要求に含まれる未処理分の印刷情報とを比較して改めて未処理分の印刷命令を生成し、生成した印刷命令を画像形成装置に送信することにより、画像形成装置は未処理分の印刷命令の印刷処理を実行することができるようになっている。
ところが、特許文献1に記載されているような従来のネットワークプリントシステムにおいては、ユーザに手間をかけることなく未処理分の印刷を行うために、未処理分の印刷命令の再送信要求を端末に対して行い、再送信要求を受信した端末は改めて未処理分の印刷命令を生成し画像形成装置に送信する必要がある。
従って、特許文献1に記載されているような従来のネットワークプリントシステムにおいては、ユーザに手間をかけることなく未処理分の印刷を行うことができたとしても、画像形成装置は未処理分の印刷命令の再送信要求を端末に対して行い、再送信要求を受信した端末は改めて未処理分の印刷命令を生成し画像形成装置に送信するまで未処理分の印刷命令に係る印刷処理は実行されないため、他の印刷命令に係る印刷処理が終了しても、未処理分の印刷命令に係る印刷処理を再開するまで時間を要し、速やかに実行されないといった問題が生じることになる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、中断された未処理分の印刷処理を速やかに再開する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、ネットワークを介して接続された情報処理端末から受信した画像形成出力の実行命令に従って画像形成出力を実行する画像形成装置であって、受信した複数の前記実行命令をそれぞれ個別に記憶する複数の実行命令記憶部と、記憶された前記実行命令に従って画像形成出力を実行させる画像形成制御部と、第一の実行命令記憶部に記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を実行中に第二の前記実行命令記憶部に前記実行命令が新たに記憶された場合に、実行中の前記第一の実行命令記憶部に記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を中断して前記第二の前記実行命令記憶部に新たに記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を優先的に実行させることを決定する優先実行決定部と、前記実行中の画像形成出力を中断する際に、前記実行中の画像形成出力に係る前記実行命令であって既に受信している出力対象の画像の情報を前記第一の実行命令記憶部に記憶させる受信済画像情報記憶処理部とを備え前記画像形成制御部は、中断した前記画像形成出力を再開する際に、前記第一の実行命令記憶部に記憶された前記出力対象の画像の情報に基づいて画像形成出力を実行させることを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、ネットワークを介して接続された情報処理端末から受信した画像形成出力の実行命令に従って画像形成出力を実行する画像形成装置の制御プログラムであって、受信した複数の前記実行命令をそれぞれ個別の実行命令記憶部に記憶するステップと、記憶された前記実行命令に従って画像形成出力を実行させるステップと、第一の実行命令記憶部に記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を実行中に第ニの実行命令記憶部に前記実行命令が新たに記憶された場合に、実行中の前記第一の実行命令記憶部に記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を中断して前記第二の実行命令記憶部新たに記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を優先的に実行させるステップと、前記実行中の画像形成出力を中断する際に、前記実行中の画像形成出力に係る前記実行命令であって既に受信している出力対象の画像の情報を前記第一の実行命令記憶部に記憶させるステップと、中断した前記画像形成出力を再開する際に、前記第一の実行命令記憶部に記憶された前記出力対象の画像の情報に基づいて画像形成出力を実行させるステップとを画像形成装置に実行させることを特徴とする。
また、本発明の更に他の態様は、ネットワークを介して接続された情報処理端末から受信した画像形成出力の実行命令に従って画像形成出力を実行する画像形成装置の制御方法であって、受信した複数の前記実行命令をそれぞれ個別の実行命令記憶部に記憶し、記憶された前記実行命令に従って画像形成出力を実行させ、第一の実行命令記憶部に記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を実行中に他の前記実行命令記憶部に前記実行命令が新たに記憶された場合に、実行中の前記第一の実行命令記憶部に記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を中断して前記第二の実行命令記憶部新たに記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を優先的に実行させ、前記実行中の画像形成出力を中断する際に、前記実行中の画像形成出力に係る前記実行命令であって既に受信している出力対象の画像の情報を前記第一の実行命令記憶部に記憶させ、中断した前記画像形成出力を再開する際に、前記第一の実行命令記憶部に記憶された前記出力対象の画像の情報に基づいて画像形成出力を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、このような課題を解決するためになされたものであり、中断された未処理分の印刷処理を速やかに再開する画像形成装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、画像形成システムの例として、オフィスなどに設置された画像形成装置において、ネットワークを介して接続されたPC(Personal Computer)等の情報処理端末から受信した印刷命令や、ユーザによる画像形成装置の直接操作により入力された印刷命令に係る印刷処理(画像形成出力を含む)を実行する画像形成装置を例として説明する。
また、本実施形態に係る画像形成装置は、PC等の情報処理端末にインストールされたプリンタドライバにより生成されたCMYK(Cyan Mgenta Yellow Key―Plate)の描画データ(例えば、ラスタイメージ)に基づいて、CMYKの各色のインク滴を吐出する4個の液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッドを搭載したキャリッジを用紙に対して平行に移動させながら、上記記録ヘッドからインク滴を吐出することにより用紙に対して印刷を行うインクジェットプリンタである。
このように構成された画像形成装置において、本実施形態に係る要旨の一つは、一の印刷命令に係る描画データを画像形成装置の印刷速度にあわせて順次受信しながら印刷処理を実行している途中に、新たに他の印刷命令を受信した場合に、実行中の印刷命令に係る未処理分の描画データのうち受信済みの描画データを受信バッファに保存して、上記実行中の印刷処理を中断する。そして、新たに受信した他の印刷命令に係る印刷処理を優先して実行し終えたら、保存してある描画データを読み出して、読み出した描画データに基づいて上記中断した印刷処理を中断したところから再開することにある。
従って、本実施形態に係る画像形成装置によれば、一の印刷命令に係る印刷処理の実行中に新たに他の印刷命令を受信した際に、上記実行中の印刷処理を中断して新たに受信した他の印刷命令に係る印刷処理を優先して実行し終えた場合において、中断された未処理分の印刷処理を速やかに再開することができる。以下、詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るシステムの運用形態を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係るシステムは、画像形成装置1が接続されたネットワーク4と、クライアント端末2が接続されたネットワーク5、クライアント端末3が接続されたネットワーク6が、インターネットや電話回線等の公衆回線7を介して接続されて構成されている。
尚、ネットワーク5やネットワーク6に接続されているクライアント端末の数や、公衆回線7に接続されているネットワークの数は一例であり、これらがもっと多く接続された大規模なシステムであっても良い。また、クライアント端末2やクライアント端末3は、画像形成装置1が接続されているネットワーク4に接続されるように構成されていても良い。また、クライアント端末2やクライアント端末3がUSB(Universal Serial Bus)回線等により画像形成装置1に直接接続されるように構成されていても良い。
画像形成装置1は、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能なMFP(MultiFunction Peripheral:複合機)であり、ネットワーク接続されたPC(Personal Computer)等の情報処理装置から受信した印刷命令や、ユーザによる画像形成装置の直接操作により入力された印刷命令に係る印刷処理を実行する。
クライアント端末2及びクライアント端末3は、ユーザが操作する情報処理端末であり、PCやスマートフォン、タブレット端末等の情報処理装置によって実現され、印刷命令を生成し、また、保存する。さらに、クライアント端末2及びクライアント端末3は、ネットワーク5やネットワーク6、公衆回線7及びネットワーク5を介して印刷命令を画像形成装置に送信する。
尚、図1におけるネットワーク4、5及び6は、例えばオフィスLAN(Local Area Network)等の限定されたネットワークであり、画像形成装置1、クライアント端末2、クライアント端末3は、夫々のLANを介して公衆回線7に接続されるが、公衆回線7に直接接続される態様とすることも可能である。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1のハードウェア構成について図2を参照して説明する。図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、ROM(Read Only Memory)11、RAM(Random Access Memory)12、NVRAM(Non Volatile Random Access Memory)13、操作表示部14、外部記憶装置I/F15、センサ部16、印刷部17及び通信I/F18がバス19を介して接続されている。
CPU10は演算手段であり、画像形成装置1全体の動作を制御する。ROM11は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムや各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納されている。RAM12は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。
NVRAM13は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等の各種プログラムや画像形成装置1の印刷設定や用紙設定等の各種設定情報が格納されている。尚、NVRAM13は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やHDD(Hard Disc Drive)等の情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体に代えても良い。
操作表示部14は、ハードキーによるキースイッチ及びLCD(Liquid Crystal Display)から構成され、画像形成装置1の状態を視覚的に表示する出力インタフェースであると共に、タッチパネルとしてユーザが画像形成装置1を直接操作し、若しくは画像形成装置1に対して情報を入力する際の入力インタフェースでもある。外部記憶装置I/F15は、バス19とSD(Secure Digital)メモリカードやUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の外部記憶装置とを接続するインタフェースである。
センサ部16は、フォトインタラプタ及び機械式スイッチから構成される。ここで、フォトインタラプタとは、用紙の有無や印刷時の主走査方向及び副走査方向への移動量検出を行う光スイッチであり、発光素子と受光素子とを対向して並べ、その間を検出物が通過するときに光を遮ることによりその検出物の有無や移動量を検出する。また、機械式スイッチとは、カバー開閉等の検知を行う物理的なスイッチである。
印刷部17は、プリンタ機能を実現するためのプリントエンジンであり、インクヘッドを搭載したキャリッジを備え、キャリッジを用紙に対して移動させながら、上記インクヘッドに形成されたノズルからインク滴を吐出することにより用紙に対して画像形成を行う。通信I/F18は、バス19とLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、USB等のネットワーク回線とを接続するインタフェースである。
このようなハードウェア構成において、ROM11やNVRAM13に格納されたプログラムがRAM12に読み出され、CPU10がRAM12にロードされたプログラムに従って演算を行うことにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る画像形成装置1の機能を実現する機能ブロックが構成される。
次に、本実施形態に係るクライアント端末2及びクライアント端末3のハードウェア構成について図3を参照して説明する。以下の説明においては、クライアント端末2のハードウェア構成を例として説明するが、クライアント端末3についても同様である。
図3に示すように、本実施形態に係るクライアント端末2は、一般的なPC等と同様の構成を含む。即ち、本実施形態に係るクライアント端末2は、CPU20、ROM21、RAM22、HDD23、外部入力装置I/F24、外部記憶装置I/F25、表示装置I/F26、入力装置I/F28及び通信I/Fがバス29を介して接続されている。
CPU20は演算手段であり、クライアント端末2の動作を制御する。ROM21は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。RAM22は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU20が情報を処理する際の作業領域として用いられる。HDD23は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納される。
外部入力装置I/F24は、バス29とスキャナやデジタルカメラ等の外部入力装置とを接続するためのインタフェースである。外部記憶装置I/F25は、バス29とSDメモリカードやUSBメモリ、光学メディアドライブ等の外部記憶装置とを接続するインタフェースである。表示装置I/F26は、バス29とLCDやCRT(Cathode Ray Tube)等の視覚的ユーザインタフェースである表示装置とを接続するインタフェースである。
入力装置I/F27は、バス29とキーボードやマウス等、ユーザがクライアント端末2に情報を入力するための入力装置とを接続するためのインタフェースである。通信I/F28は、バス29とLANやWAN、USB等のネットワーク回線とを接続するインタフェースである。
このようなハードウェア構成において、ROM21やHDD23若しくは図示しない光学ディスク等の記憶媒体に格納されたプログラムがRAM12に読み出され、CPU20がRAM22にロードされたプログラムに従って演算を行うことにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係るクライアント端末2の機能を実現する機能ブロックが構成される。
次に本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成について、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成を模式的に示すブロック図である。図4に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、コントローラ100、操作パネル101、印刷モジュール102、通信手段103を有する。
また、コントローラ100は、データ受信手段110、データ解析手段120、データ処理選択手段130、操作表示手段140、ジョブ解析手段150、ジョブリセット手段160、制限情報記憶手段170、印刷結果集計手段180、印刷手段190を含む。
操作パネル101は、画像形成装置1の状態を視覚的に表示する出力インタフェースであると共に、タッチパネルとしてユーザが画像形成装置1を直接操作し、若しくは画像形成装置1に対して情報を入力する際の入力インタフェースでもある。即ち、操作パネル103は、ユーザによる操作を受けるための画像を表示する機能を含む。操作パネル103は、図2に示す操作表示部14によって実現される。
印刷モジュール102は、インクヘッドを搭載したキャリッジを備え、印刷手段180の制御に従い、キャリッジを用紙に対して移動させながら、上記インクヘッドに形成されたノズルからインク滴を吐出することにより用紙に対して画像形成を行う。
通信手段103は、画像形成装置1がネットワークを介してPC等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、Ethernet(登録商標)やUSBインタフェースが用いられる。通信手段103は、図2に示す通信I/F19によって実現される。
コントローラ100は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成される。具体的には、ROM30や不揮発性メモリ並びにHDD40や光学ディスク等の不揮発性記憶媒体に格納されたプログラムが、RAM20等の揮発性メモリ(以下、メモリ)にロードされ、CPU10がそのプログラムに従って動作することにより構成されるソフトウェア制御部と集積回路などのハードウェアとによってコントローラ100が構成される。コントローラ100は、画像形成装置1全体を制御する制御部として機能する。
データ受信手段110は、通信手段103を介して入力される通信データや印刷命令等の受信データを受信する。また、データ受信手段110には、画像形成装置1が複数のクライアント端末と同時に通信を行うために、つまり、複数のクライアント端末と個別にセッションを確立するために複数の受信バッファが備えられている。尚、画像形成装置1が同時に確立することができるセッションの数は1つであり、画像形成装置1は、複数の受信バッファのいずれかを選択してセッションを確立する。
これにより、データ受信手段110は、画像形成装置1が複数のクライアント端末から同時に通信データや印刷命令等の受信データを受信した場合であっても、受信データをセッション毎に一時的に保存することができる。尚、受信バッファは、図2に示すRAM12又はNVRAM13に予め割り当てられている記憶領域である。
尚、画像形成装置1が受信したデータを紙に印刷する速度は、クライアント端末と画像形成装置1との間の通信速度よりも遥かに遅いため、クライアント端末から画像形成装置1に次々データを送ってしまうと、印刷が追いつかずに途切れ途切れに印刷されてしまう従って、画像形成装置1の内部に受信バッファを備えることにより、このような現象を防ぐことができる。
即ち、クライアント端末は受信バッファの容量に合わせてデータを送信し、画像形成装置1は受信したデータを受信バッファに一時的に保存しておき、保存したデータから順に印刷を実行し、それと共に、印刷済みのデータから順に破棄し、受信バッファに空きができたらクライアント端末は空きの分の容量に合わせて次のデータを順次送信することができるように構成されている。これにより、クライアント端末は画像形成装置1の印刷速度にあわせて順次データを送信することができ、印刷が追いつかずに途切れ途切れに印刷されてしまうことを防ぐことができる。
ここで、受信データが印刷命令である場合には、受信データには印刷対象データのデータサイズやその印刷命令を送信したユーザのユーザ情報等が含まれる。また、ユーザ情報とは、印刷命令を送信したユーザの属性情報を含むユーザ毎に固有の情報であって、ユーザを特定するための識別情報であるユーザアカウントを含む。
データ解析手段120は、データ受信手段110に備えられている受信バッファに保存されている印刷命令からユーザ情報を読み出してユーザ情報の解析を行う。ここで、ユーザ情報の解析とは、ユーザ情報に含まれるユーザアカウントから、制限情報記憶手段170に保存されているユーザ制限情報に基づき、そのユーザの優先設定の確認や、そのユーザが画像形成装置1を使用できるか否かの判定を行うことである。ここで、ユーザ制限情報については図7を参照して後に詳述する。
また、データ解析手段120は、画像形成装置1が印刷命令に係る印刷処理を実行中に、新たな印刷命令を受信した場合には、データ受信手段110に備えられている受信バッファに保存されている印刷命令から実行中の印刷命令と新たに受信した印刷命令とのデータサイズを読み出して、その大きさを比較することにより、どちらの印刷命令を優先して実行させるかの判断を行う。
さらに、データ解析手段120は、受信バッファに複数の印刷命令が保存されている場合に、それらの印刷命令に係る印刷処理の実行順序を決定する。即ち、データ解析手段120による印刷命令に係る印刷処理の実行順序の決定方法には、例えば、受信バッファに保存されている印刷命令を送信したユーザの優先設定を比較し、優先設定が上位のユーザの印刷命令に係る印刷処理を優先させ、優先設定が同じである場合には、印刷対象データのデータサイズを比較して、より小さい印刷命令に係る印刷処理の実行を優先させる、等の方法が考えられるが、これに限られるものではない。
データ処理選択手段130は、データ解析手段120によるユーザ情報の解析結果に基づき、印刷命令をジョブリセット手段160に処理させるか、ジョブ解析手段150に処理させるかを選択する。即ち、データ処理解析手段130は、データ解析手段120によるユーザ情報の解析結果に基づき、印刷命令を削除する場合には、その印刷命令をジョブリセット手段160に処理させ、一方、印刷命令に係る印刷処理を実行する場合には、その印刷命令をジョブ解析手段150に処理させる。
操作表示手段140は、操作パネル101に情報表示を行い若しくは操作パネル101を介して入力された情報をデータ受信手段110に通知する。ジョブ解析手段150は、データ処理選択手段130からデータ受信手段110の受信バッファに保存されている印刷命令に係る印刷処理を実行させるためにジョブ解析を依頼された場合に、その印刷命令データの内容を解析し、ページ数、使用媒体のサイズや種類、両面印刷か片面印刷か、カラーページかモノクロページか、といった情報を印刷手段190に通知する。
ジョブリセット手段160は、データ処理選択手段130からデータ受信手段110の受信バッファに保存されている受信データの破棄を依頼された場合や、データ受信手段110の受信バッファに保存されている印刷命令に係る印刷処理の実行が終了した場合に、その受信データや印刷命令の破棄を行う。
尚、ジョブリセット手段160による受信データの破棄は、画像形成装置1が印刷実行中であればDMA(Direct Memory Access)転送により実行され、画像形成装置1が待機中であればCPU転送により実行される。また、その他、ジョブリセット手段160による受信データの破棄は、画像形成装置1が印刷実行中であれば待機中になるまで待って、待機中になったらCPU転送により破棄が実行されるようにしても良い。
ここで、CPU転送とは、データが一度CPUに読み込まれその後メモリに読み込まれる転送方式であり、転送にはCPUのリソースが使用されるため、CPUはデータ転送の間は他の処理を行うことができない。また、DMA転送とは、データをメモリとメモリとの間、又は、メモリとI/Oデバイスとの間で直接転送する転送方式であり、CPUはDMAC(Direct Memory Access Contoroler)に転送開始を指示するだけであるため、データ転送の間も他の処理を行うことができる。
制限情報記憶手段170は、図3に示すNVRAM13に割り当てられた記憶領域においてユーザ制限に関する情報を保存する。即ち、制限情報記憶手段170は、所定の期間内(例えば、1ヶ月)における印刷可能上限枚数等、画像形成装置1を利用するにあたっての上限設定情報を保存する。また、制限情報記憶手段170は、ユーザ毎の残り印刷可能枚数等の制限情報、及び、制限情報に基づいて判断される使用可否情報をユーザ毎に保存する。さらに、制限情報記憶手段170は、画像形成装置1がどのユーザの印刷命令を優先させるかを判断するための優先設定情報をユーザ毎に保存する。以下では、制限情報、使用可否情報、及び、優先設定情報をまとめてユーザ制限情報とする。
ここで、制限情報記憶手段170が保存する上限設定情報について、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態に係る画像形成装置1の制限情報記憶手段170が記憶する上限設定情報の例を示す図である。図5に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1の制限情報記憶手段170には、白黒印刷の印刷可能上限枚数、カラー印刷の印刷可能上限枚数、インク使用料や用紙使用料、電気使用料等の画像形成装置1を利用した際にかかる印刷コストの印刷可能上限コストが予め定められている。尚、図5に示した上限設定情報の例は、全ユーザに共通のものであるが、図6に示すように、ユーザ毎に上限設定情報が定められていても良い。
次に、制限情報記憶手段170が保存するユーザ制限情報について、図7を参照して説明する。図7は、本実施形態に係る画像形成装置1の制限情報記憶手段170が保存するユーザ制限情報の例を示す図である。図7に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1の制限情報記憶手段170には、ユーザ制限情報として、優先設定情報が「優先設定」として、使用可否情報が「使用可否」として、制限情報が「制限情報」として、ユーザ毎に保存されている。
「優先設定」は、画像形成装置1がどのユーザの印刷命令を優先させるかを判断するための優先設定情報であり、「優先」と定められたユーザは、「通常」と定められたユーザよりも優先されてその印刷命令に係る印刷処理が実行される。尚、「優先設定」は、ユーザの役職や使用頻度などによって適宜設定するようにすれば良い。例えば、使用頻度の高いユーザは画像形成装置1を単独で占有する可能性が高いため、そのようなユーザは「優先設定」を「通常」に設定して、他のユーザについては「優先設定」を「優先」に設定するようにしても良い。その他、例えば、役職が高いユーザである場合には、そのユーザは役職の低いユーザに対して優先して印刷させるべきであるため、役職の高いユーザについては「優先設定」を「優先」に設定して、役職の低いユーザについては「優先設定」を「通常」に設定するようにしても良い。
また、「制限情報」の項目として、「白黒印刷(枚)」、「カラー印刷(枚)」、「印刷コスト(円)」が定められている。「白黒印刷(枚)」は、白黒印刷の残りの印刷可能枚数を表し、「カラー印刷(枚)」は、カラー印刷の残りの印刷可能枚数を表し、「印刷コスト(円)」は、残りの印刷可能コストを表す。
また、「制限情報」の各項目のうち、いずれか1項目が「0」であればそのユーザは所定の期間内(例えば、1ヶ月)における残りの期間は画像形成装置1を使用することができないことを表す。即ち、図7においては、「制限情報」の各項目のうち、いずれか1項目が「0」であるユーザは、所定の期間内における残りの期間は画像形成装置1を使用することができず、「使用可否」において「不可」と表示される。
反対に、「制限情報」の各項目のうち、いずれの項目も「0」でなければそのユーザは所定の期間内における残りの期間も画像形成装置1を使用することができることを表す。即ち、図7においては、「制限情報」の各項目のうち、いずれの項目も「0」でないユーザは、所定の期間内における残りの期間は画像形成装置1を使用することができ、「使用可否」において「可」と表示される。
尚、「制限情報」の各項目のうち、全ての項目が「0」になった時点でそのユーザは所定の期間内における残りの期間は画像形成装置1を使用することができないようにしても良い。この場合、「制限情報」の各項目のうち、「0」である項目に関する機能を使用する印刷命令(例えば、カラー印刷)のみ使用することができず、他の項目に関する機能を使用する印刷命令(例えば、白黒印刷)は使用できるようにしても良い。
このように、図7において示したユーザ制限情報を参照することにより、データ解析手段120はユーザ情報の解析を行う。
印刷結果集計手段180は、画像形成装置1がユーザからの印刷命令に係る印刷処理を実行する度に、そのユーザのこれまでの印刷結果に基づき、つまり、そのユーザのこれまでの白黒印刷された枚数、カラー印刷された枚数、印刷コストを集計した結果に基づき、図5又は図6において示した上限設定情報から、図7において示した制限情報の各項目に係る残りの印刷可能枚数や残りの印刷可能コストを、ユーザ毎に算出する。そして、印刷結果集計手段180の算出結果に基づき、制限情報記憶手段170は、図7において示した制限情報の各項目に係る残りの印刷可能枚数や残りの印刷可能コストを随時更新して保存する。
印刷手段190は、印刷モジュール102を制御若しくは駆動する駆動手段としての役割を担う。また、印刷手段190は、クライアント端末から送信されてデータ受信手段110が受信する描画データ及びジョブ解析手段150から通知された印刷命令の解析情報に基づき、印刷モジュール102を制御若しくは駆動することにより、画像形成動作を実行させる。即ち、ここでは、印刷手段190は画像形成制御部として機能する。
このように構成された画像形成装置において、本実施形態に係る要旨の一つは、一の印刷命令に係る描画データを画像形成装置の印刷速度にあわせて順次受信しながら印刷処理を実行している途中に、新たに他の印刷命令を受信した場合に、実行中の印刷命令に係る未処理分の描画データのうち受信済みの描画データを受信バッファに保存して、上記実行中の印刷処理を中断する。そして、新たに受信した他の印刷命令に係る印刷処理を優先して実行し終えたら、保存してある描画データを読み出して、読み出した描画データに基づいて上記中断した印刷処理を中断したところから再開することにある。
従って、本実施形態に係る画像形成装置によれば、一の印刷命令に係る印刷処理の実行中に新たに他の印刷命令を受信した際に、上記実行中の印刷処理を中断して新たに受信した他の印刷命令に係る印刷処理を優先して実行し終えた場合において、中断された未処理分の印刷処理を速やかに再開することができる。
また、このように構成された画像形成装置において、本実施形態に係る他の要旨の一つは、一の印刷命令に係る描画データを画像形成装置の印刷速度にあわせて順次受信しながら印刷処理を実行している途中に、新たに他の印刷命令を受信した場合に、印刷命令に係る描画データのデータサイズに基づいて、どちらの印刷命令を優先して印刷処理を実行するかを自動的に判断し、さらに、優先されなかった印刷命令を優先された印刷命令が終了した後に速やかに実行することにある。
従って、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、速やかに優先すべき印刷命令を判断してその印刷命令に係る印刷処理を実行することができるので、画像形成装置1が単独のユーザに占有されることを防ぐことができ、さらに、次の印刷命令に係る印刷処理を速やかに実行することができる。
さらに、このように構成された画像形成装置1において、本実施形態に係る更に他の要旨は、一の印刷命令に係る描画データを画像形成装置の印刷速度にあわせて順次受信しながら印刷処理を実行している途中に、新たに他の印刷命令を受信した場合に、ユーザ毎に定められた優先設定に基づいて、どちらの印刷命令を優先して実行するかを自動的に判断し、さらに、優先されなかった印刷命令を優先された印刷命令に係る印刷処理の実行が終了した後に速やかに実行することにある。
従って、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、ユーザや使用環境に合わせて優先して印刷処理が実行されるべき印刷命令が自動的に判断されるため、ユーザに対する利便性を向上させることができ、さらに、次の印刷命令に係る印刷処理を速やかに実行することができる。
さらに、このように構成された画像形成装置1において、本実施形態に係る更に他の要旨の一つは、一の印刷命令に係る描画データを画像形成装置の印刷速度にあわせて順次受信しながら印刷処理を実行している途中に、新たに他の印刷命令を受信した場合に、新たに受信した印刷命令が画像形成装置1を使用することができないユーザからの印刷命令である場合には、その印刷命令を速やかに削除することにある。
従って、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、不要な印刷命令に係る印刷処理を実行することがないので、使用可能なユーザの待ち時間を短くすることができる。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1が、印刷処理の実行中に新たに印刷命令を受信した際の処理の一例について図8を参照して説明する。図8は、本実施形態に係る画像形成装置1が、印刷処理の実行中に新たに印刷命令を受信した際の処理の一例について説明するためのフローチャートである。
図8に示すように、本実施形態に係る画像得形成装置1が、印刷処理の実行中に新たに印刷命令を受信する際には、データ受信手段110は、通信手段103を介して印刷命令を受信して受信バッファに保存する(S801)。以下では、画像形成装置1が実行中の印刷命令を印刷命令A、新たに受信した印刷命令を印刷命令Bとし、また、印刷命令Aを送信したユーザのユーザアカウントをユーザA、印刷命令Bを送信したユーザアカウントをユーザBとして説明する。
データ解析手段120は、受信バッファに保存されている印刷命令Bからユーザ情報を抽出し(S802)、制限情報記憶手段170に保存されているユーザ制限情報を参照して、抽出したユーザ情報に含まれるユーザアカウントに基づき、ユーザBが画像形成装置1を使用できるか否かを判定する(S803)。
データ解析手段120が、ユーザBの使用可否は「不可」であるか、若しくは、ユーザBのアカウントが存在しないと判定した場合には(S803/NO)、データ処理選択手段130は、ジョブリセット手段160に印刷命令Bの破棄を依頼し、ジョブリセット手段160は、上述したような方法により印刷命令Bを破棄する(S816)。
ジョブリセット手段160が印刷命令Bを破棄した後、画像形成装置1が印刷中である場合には(S817/YES)、印刷処理を継続し(S818)、終了した後(S811)、受信バッファに他の印刷命令がなければ(S812/NO)、画像形成装置1は印刷処理の実行中に新たに印刷命令を受信した際の処理を終了する。
一方、ジョブリセット手段160が印刷命令Bを破棄した後、画像形成装置1が印刷中でない場合には(S817/NO)、受信バッファに他の印刷命令が保存されていなければ(S812/NO)、画像形成装置1は印刷処理の実行中に新たに印刷命令を受信した際の処理を終了する。
S812において、受信バッファに他の印刷命令が保存されていれば、データ解析手段120は、上述したような方法により、保存されている印刷命令に係る印刷処理の実行順序を決定し、画像形成装置1はその順序に従って順次残りの印刷命令に係る印刷処理を実行する(S813)。そして、画像形成装置1が順次残りの印刷命令に係る印刷処理を実行している途中に新たに印刷命令を受信しなかった場合には(S814/NO)、全ての印刷命令に係る印刷処理の実行が終了次第(S815)、画像形成装置1は印刷処理の実行中に新たに印刷命令を受信した際の処理を終了する。一方、S814の処理において、画像形成装置1が残りの印刷命令に係る印刷処理を実行している途中に新たに印刷命令を受信した場合には(S814/YES)、S801以降の処理と同様の処理を行う。
S803の処理において、データ解析手段120が、ユーザBの使用可否は「可」であると判定した場合には(S803/YES)、データ処理選択手段130は、ジョブ解析手段150に印刷命令Bのジョブ解析を依頼し、ジョブ解析手段150は、印刷命令Bの解析を行う(S804)。そして、画像形成装置1が印刷中であれば(S805/YES)、データ解析手段120は、制限情報記憶手段170に記憶されているユーザ制限情報を参照して、ユーザAとユーザBとの優先設定を比較する(S806)。
データ解析手段120は、ユーザAとユーザBとの優先設定が同じであると判定した場合(S806/A=B)、印刷命令Aに係る描画データのデータサイズと印刷命令Bに係る描画データのデータサイズとの大きさを比較する(S807)。データ解析手段120が印刷命令Aに係るデータサイズの方が印刷命令Bに係るデータサイズより大きいと判定した場合(S807/A>B)、画像形成装置1は実行中の印刷処理を現在印刷中のページを印刷し終えてから中断して、データ受信手段110は印刷命令Aの未処理分の描画データのうち受信済みの描画データを、印刷命令Aが保存されている受信バッファに保存し(S808)、印刷命令Bに係る印刷処理を実行する(S809)。
S809において、データ受信手段110は、印刷命令Aが保存されている受信バッファを用いたセッションを終了し、印刷命令Bが保存されている受信バッファを用いてセッションを開始して、印刷命令Bに係る印刷処理を実行する。即ち、S801及びS808の処理では、受信バッファは実行命令記憶部として機能し、S808の処理では、データ受信手段110は受信済画像情報記憶指示部として機能する。
尚、画像形成装置1が複数の排紙トレイを備えている場合には、S808の処理において受信済みの描画データを保存する際に、その時の排紙トレイの情報も保存するようにしても良い。これにより、画像形成装置1は、実行中の印刷処理を中断して優先した印刷命令に係る印刷処理を実行する場合に別の排紙トレイに切り替えて排紙することができる。そして、画像形成装置1は、優先して印刷処理を実行した印刷命令を終了してから中断した印刷処理を再開する際に、排紙トレイを再び切り替えて中断したときの元の排紙トレイに排紙することができる。
従って、本実施形態に係る画像形成装置1が印刷処理の実行中に別の印刷命令に係る印刷処理を実行した場合であっても、印刷命令毎に排紙トレイが切り替えられるため、ある印刷命令に係る印刷処理による印刷物に、他の印刷命令に係る印刷処理よる印刷物が混入することを防ぐことができる。
画像形成装置1が印刷命令Bに係る印刷処理の実行中に他の印刷命令を新たに受信した場合には(S810/YES)、S801以降の処理と同様の処理を行う。一方、画像形成装置1が印刷命令Bに係る印刷処理の実行中に他の印刷命令を新たに受信しなかった場合には(S810/NO)、印刷命令Bに係る印刷処理の実行を終了したら(S811)、S812以降の処理と同様の処理を行う。
尚、S812の処理において、受信バッファに保存されている印刷命令が、S808の処理において印刷命令A、つまり、印刷処理の途中で中断された印刷命令である場合には、データ受信手段110は、その印刷命令を送信したクライアント端末に印刷処理を再開する旨の通知を行うと共に、受信バッファに保存されている未処理分の描画データを読み出して、読み出した描画データに基づいて印刷手段190が印刷モジュール102を制御することにより画像形成装置1は印刷処理を再開する。そして、上記通知を受けたクライアント端末は、印刷処理が途中で中断されたとき以降の描画データからデータ送信を再開する。
従って、本実施形態に係る画像形成装置1は、ある印刷命令に係る印刷処理の実行中にその印刷処理を途中で中断して他の印刷命令を優先して印刷処理を実行する場合に、優先して印刷処理を実行した印刷命令が終了してから上記中断した印刷命令に係る印刷処理を再開するまでの時間を短縮することができる。
また、上述したように、画像形成装置1が複数の排紙トレイを備えている場合には、受信バッファに保存されている未処理分の描画データから印刷処理を再開する際に、排紙トレイを切り替えて中断した時の元の排紙トレイに排紙することができる
S805において、画像形成装置1が印刷中でなければ(S805/NO)、S809以降の処理と同様の処理を行う。S806において、データ解析手段120が、ユーザAの優先設定が「優先」であり、ユーザBの優先設定が「通常」であると判定した場合には(S806/A>B)、画像形成装置1はS818以降の処理と同様の処理を行う。また、S806において、データ解析手段120が、ユーザAの優先設定が「通常」であり、ユーザBの優先設定が「優先」であると判定した場合には(S806/A<B)、画像形成装置1はS808以降の処理と同様の処理を行う。
S807において、データ解析手段120が印刷命令Aに係るデータサイズは印刷命令Bに係るデータサイズ以下であると判定した場合には(S807/A≦B)、画像形成装置1はS818以降の処理と同様の処理を行う。即ち、S,803、S807及びS808の処理では、データ解析手段120は優先実行決定部として機能する。
以上、図8において説明した例では、画像形成装置1は、S806の処理とS807の処理との両方に基づいて優先すべき印刷命令を判断しているが、どちらか一方の処理のみに基づいて優先すべき印刷命令を判断するようにしても良い。即ち、画像形成装置1は、ある印刷命令に係る印刷処理の実行中に新たに印刷命令を受信した際には、優先設定かデータサイズのどちらか一方に基づいて優先すべき印刷命令を判断するようにしても良い。
また、図8において示した例では、S803の処理において、データ解析手段120がユーザBは画像形成装置1を使用することができないと判定した場合には、S816の処理において、ジョブリセット手段160が印刷命令Bを破棄するとして説明したが、S803の処理において、データ解析手段120がユーザBは画像形成装置1を使用することができないと判定した場合には、印刷命令Bは、画像形成装置1が他に実行するべき印刷命令を保存していないときに実行されるようにしても良い。
以上、説明したように、本実施形態に係る画像形成装置1は、一の印刷命令に係る描画データを画像形成装置の印刷速度にあわせて順次受信しながら印刷処理を実行している途中に、新たに他の印刷命令を受信した場合に、実行中の印刷命令に係る未処理分の描画データのうち受信済みの描画データを受信バッファに保存して、上記実行中の印刷処理を中断する。そして、新たに受信した他の印刷命令に係る印刷処理を優先して実行し終えたら、保存してある描画データを読み出して、読み出した描画データに基づいて上記中断した印刷処理を中断したところから再開することができる。
従って、本実施形態に係る画像形成装置によれば、一の印刷命令に係る印刷処理の実行中に新たに他の印刷命令を受信した際に、上記実行中の印刷処理を中断して新たに受信した他の印刷命令に係る印刷処理を優先して実行し終えた場合において、中断された未処理分の印刷処理を速やかに再開することができる。
また、本実施形態に係る画像形成装置1は、一の印刷命令に係る描画データを画像形成装置の印刷速度にあわせて順次受信しながら印刷処理を実行している途中に、新たに他の印刷命令を受信した場合に、印刷命令に係る描画データのデータサイズに基づいて、どちらの印刷命令を優先して印刷処理を実行するかを自動的に判断し、さらに、優先されなかった印刷命令を優先された印刷命令に係る印刷処理が終了した後に速やかに実行することにある。
従って、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、速やかに優先すべき印刷命令を判断してその印刷命令に係る印刷処理を実行することができるので、画像形成装置1が単独のユーザに占有されることを防ぐことができ、さらに、次の印刷命令に係る印刷処理を速やかに実行することができる。
さらに、本実施形態に係る画像形成装置1は、一の印刷命令に係る描画データを画像形成装置の印刷速度にあわせて順次受信しながら印刷処理を実行している途中に、新たに他の印刷命令を受信した場合に、ユーザ毎に定められた優先設定に基づいて、どちらの印刷命令を優先して印刷処理を実行するかを自動的に判断し、さらに、優先されなかった印刷命令を優先された印刷命令に係る印刷処理が終了した後に速やかに実行することにある。
従って、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、ユーザや使用環境に合わせて優先して実行されるべき印刷命令が自動的に判断されるため、ユーザに対する利便性を向上させることができ、さらに、次の印刷命令を速やかに実行することができる。
さらに、本実施形態に係る画像形成装置1は、一の印刷命令に係る描画データを画像形成装置の印刷速度にあわせて順次受信しながら印刷処理を実行している途中に、新たに他の印刷命令を受信した場合に、新たに受信した印刷命令が画像形成装置1を使用することができないユーザからの印刷命令である場合には、その印刷命令を速やかに削除することにある。
従って、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、不要な印刷命令に係る印刷処理を実行することがないので、使用可能なユーザの待ち時間を短くすることができる。
尚、図8においては、画像形成装置1がある印刷命令に係る印刷処理の実行中にその印刷処理を途中で中断して他の印刷命令を優先して印刷処理を実行した後、中断された印刷命令に係る印刷処理を中断されたところから再開する例について説明したが、図9に示すように、画像形成装置1がある印刷命令に係る印刷処理の実行中にその印刷処理を途中で中断して他の印刷命令を優先して印刷処理を実行する際に、中断された印刷処理に係る印刷命令を削除するように設定されていても良い。以下、図9を参照して詳細に説明する。
図9は、本実施形態に係る画像形成装置1が、印刷処理の実行中に新たに印刷命令を受信した際の処理の他の例について説明するためのフローチャートである。図9に示すように、本実施形態に係る画像得形成装置1が、印刷処理の実行中に新たに印刷命令を受信する際にはまず、S801〜S805と同様の処理を行う。
そして、S906の処理において、データ解析手段120が、ユーザAの優先設定が「優先」であり、ユーザBの優先設定が「通常」であると判定した場合には(S906/A>B)、データ処理選択手段130は、ジョブリセット手段160に印刷命令Aの破棄を依頼し、ジョブリセット手段160は、上述したような方法により印刷命令Aを破棄し(S912)、S913〜S914の処理を行い、画像得形成装置1は印刷処理の実行中に新たに印刷命令を受信する際の処理を終了する。即ち、S912の処理では、ジョブリセット手段160は実行命令削除部として機能する。尚、S901〜S905の処理は、図8におけるS801〜S805の処理と同様の処理であり、S913、S914の処理は図8におけるS817、S818と同様の処理であるため、詳細な説明を省略する。
また、S906において、データ解析手段120が、ユーザAの優先設定が「通常」であり、ユーザBの優先設定が「優先」であると判定した場合には(S906/A<B)、データ処理選択手段130は、ジョブリセット手段160に印刷命令Aの破棄を依頼し、ジョブリセット手段160は、上述したような方法により印刷命令Aを破棄し(S908)、画像形成装置1はS909〜S911の処理を行い、画像得形成装置1は印刷処理の実行中に新たに印刷命令を受信する際の処理を終了する。尚、S909〜S911の処理は、図8におけるS809〜S811の処理と同様の処理であるため、詳細な説明を省略する。
また、S906においてデータ解析手段120は、ユーザAとユーザBとの優先設定が同じであると判定した場合(S906/A=B)、印刷命令Aに係る描画データのデータサイズと印刷命令Bに係る描画データのデータサイズとの大きさを比較する(S907)。データ解析手段120が印刷命令Aに係るデータサイズの方が印刷命令Bに係るデータサイズより大きいと判定した場合(S907/A>B)、画像形成装置1はS908〜S911の処理を行う。
また、S907において、データ解析手段120が印刷命令Aに係るデータサイズは印刷命令Bに係るデータサイズ以下であると判定した場合には(S907/A≦B)、画像形成装置1はS912〜S914の処理を行う。
以上、図9において説明した例では、画像形成装置1は、S906の処理とS907の処理との両方に基づいて優先すべき印刷命令を判断しているが、どちらか一方の処理のみに基づいて優先すべき印刷命令を判断するようにしても良い。即ち、画像形成装置1は、ある印刷命令に係る印刷処理の実行中に新たに印刷命令を受信した際には、優先設定かデータサイズのどちらか一方に基づいて優先すべき印刷命令を判断するようにしても良い。
以上、図9において説明したように、本実施形態に係る画像形成装置1は、一の印刷命令に係る描画データを画像形成装置の印刷速度にあわせて順次受信しながら印刷処理を実行している途中に、新たに他の印刷命令を受信した場合に、印刷命令に係る描画データのデータサイズに基づいて、どちらの印刷命令を優先して実行するかを自動的に判断し、さらに、優先されなかった印刷命令を速やかに削除することができる。
従って、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、速やかに優先すべき印刷命令を判断してその印刷命令に係る印刷処理を実行することができるので、画像形成装置1が単独のユーザに占有されることを防ぐことができ、さらに、優先されなかった印刷命令は速やかに削除されるので他のユーザの待ち時間を短くすることができる。
また、図9において説明したように、本実施形態に係る画像形成装置1は、一の印刷命令に係る描画データを画像形成装置の印刷速度にあわせて順次受信しながら印刷処理を実行している途中に、新たに他の印刷命令を受信した場合に、ユーザ毎に定められた優先設定に基づいて、どちらの印刷命令を優先して印刷処理を実行するかを自動的に判断し、さらに、優先されなかった印刷命令を速やかに削除することができる。
従って、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、優先して印刷処理が実行されるべき印刷命令がユーザや使用環境に合わせて自動で判断されるため、ユーザに対する利便性を向上させることができ、さらに、優先されなかった印刷命令は速やかに削除されるので他のユーザの待ち時間を短くすることができる。
尚、上記実施の形態1、及び、実施の形態2においては、インクジェットプリンタについて説明しているが、特にこれに限らず、インクジェット式以外の例えばレーザプリンタや、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能なMFP(MultiFunction Peripheral:複合機)であっても適用可能である。
また、上記実施の形態1、及び、実施の形態2においては、印刷命令に係る印刷処理を実行する順番を決定する際に、印刷対象データのデータサイズを利用しているが、データサイズの代わりに印刷枚数を利用しても良いし、その両方を利用しても良い。
1 画像形成装置
2 クライアント端末
3 クライアント端末
4 ネットワーク
5 ネットワーク
6 ネットワーク
7 公衆回線
10 CPU
11 ROM
12 RAM
13 NVRAM
14 操作表示部
16 センサ部
17 印刷部
18 通信I/F
19 バス
20 CPU
21 ROM
22 RAM
23 HDD
24 外部入力装置
25 外部記憶装置
26 表示装置I/F
27 入力装置I/F
28 通信I/F
29 バス
101 操作パネル
102 印刷モジュール
103 通信手段
110 データ受信手段
120 データ解析手段
130 データ処理選択手段
140 操作表示手段
150 ジョブ解析手段
160 ジョブリセット手段
170 制限情報記憶手段
180 印刷結果集計手段
190 印刷手段
2 クライアント端末
3 クライアント端末
4 ネットワーク
5 ネットワーク
6 ネットワーク
7 公衆回線
10 CPU
11 ROM
12 RAM
13 NVRAM
14 操作表示部
16 センサ部
17 印刷部
18 通信I/F
19 バス
20 CPU
21 ROM
22 RAM
23 HDD
24 外部入力装置
25 外部記憶装置
26 表示装置I/F
27 入力装置I/F
28 通信I/F
29 バス
101 操作パネル
102 印刷モジュール
103 通信手段
110 データ受信手段
120 データ解析手段
130 データ処理選択手段
140 操作表示手段
150 ジョブ解析手段
160 ジョブリセット手段
170 制限情報記憶手段
180 印刷結果集計手段
190 印刷手段
Claims (10)
- ネットワークを介して接続された情報処理端末から受信した画像形成出力の実行命令に従って画像形成出力を実行する画像形成装置であって、
受信した複数の前記実行命令をそれぞれ個別に記憶する複数の実行命令記憶部と、
記憶された前記実行命令に従って画像形成出力を実行させる画像形成制御部と、
第一の実行命令記憶部に記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を実行中に第二の実行命令記憶部に前記実行命令が新たに記憶された場合に、実行中の前記第一の実行命令記憶部に記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を中断して前記第二の実行命令記憶部に新たに記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を優先的に実行させることを決定する優先実行決定部と、
前記実行中の画像形成出力を中断する際に、前記実行中の画像形成出力に係る前記実行命令であって既に受信している出力対象の画像の情報を前記第一の実行命令記憶部に記憶させる受信済画像情報記憶処理部と、
を備え
前記画像形成制御部は、中断した前記画像形成出力を再開する際に、前記第一の実行命令記憶部に記憶された前記出力対象の画像の情報に基づいて画像形成出力を実行させることを特徴とする画像形成装置。 - 前記優先実行決定部は、前記第一の実行命令記憶部に記憶された前記実行命令に含まれる第一のユーザ情報と前記第二の実行命令記憶部に新たに記憶された前記実行命令に含まれる第二のユーザ情報に基づいて、実行中の前記第一の実行命令記憶部に記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を中断して前記第二の実行命令記憶部に新たに記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を優先的に実行させることを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成制御部は、ユーザ毎に印刷可否を表す情報が対応付けられている印刷可否情報を参照して前記第一のユーザ情報と前記第二のユーザ情報とに基づいて、実行中の前記第一の実行命令記憶部に記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を中断して前記第二の実行命令記憶部新たに記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を優先的に実行させることを決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成制御部は、ユーザ毎に優先設定を表す情報が対応付けられている優先設定情報を参照して、前記第一のユーザ情報と前記第二のユーザ情報とに基づいて、実行中の前記第一の実行命令記憶部に記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を中断して前記第二の実行命令記憶部新たに記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を優先的に実行させることを決定することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成制御部は、前記第一の実行命令記憶部に記憶された前記実行命令に含まれる第一の数値情報と前記第二の実行命令記憶部に新たに記憶された前記実行命令に含まれる第二の数値情報とに基づいて、実行中の前記第一の実行命令記憶部に記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を中断して前記第二の実行命令記憶部新たに記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を優先的に実行させることを決定することを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記一の数値情報は、前記第一の実行命令記憶部に記憶された前記実行命令に係る出力対象の画像の情報のデータサイズであり、
前記第ニの数値情報は、前記第二の実行命令記憶部に新たに記憶された前記実行命令に係る出力対象の画像の情報のデータサイズであることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記第一の数値情報は、前記第一の実行命令記憶部に記憶された前記実行命令に係る出力対象の画像の情報の印刷枚数であり、
前記第二の数値情報は、前記第二の実行命令記憶部に新たに記憶された前記実行命令に係る出力対象の画像の情報の印刷枚数であることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。 - 前記優先実行決定部が実行中の前記第一の実行命令記憶部に記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を中断して前記第二の実行命令記憶部新たに記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を優先的に実行させることを決定した後に、前記第一の前記実行命令記憶部に記憶された前記実行命令を削除する実行命令削除部を備えることを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項に記載の画像形成装置。
- ネットワークを介して接続された情報処理端末から受信した画像形成出力の実行命令に従って画像形成出力を実行する画像形成装置の制御プログラムであって、
受信した複数の前記実行命令をそれぞれ個別の実行命令記憶部に記憶するステップと、
記憶された前記実行命令に従って画像形成出力を実行させるステップと、
第一の実行命令記憶部に記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を実行中に第ニの実行命令記憶部に前記実行命令が新たに記憶された場合に、実行中の前記第一の実行命令記憶部に記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を中断して前記第二の実行命令記憶部新たに記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を優先的に実行させるステップと、
前記実行中の画像形成出力を中断する際に、前記実行中の画像形成出力に係る前記実行命令であって既に受信している出力対象の画像の情報を前記第一の実行命令記憶部に記憶させるステップと、
中断した前記画像形成出力を再開する際に、前記第一の実行命令記憶部に記憶された前記出力対象の画像の情報に基づいて画像形成出力を実行させるステップと、
を画像形成装置に実行させることを特徴とする画像形成装置の制御プログラム。 - ネットワークを介して接続された情報処理端末から受信した画像形成出力の実行命令に従って画像形成出力を実行する画像形成装置の制御方法であって、
受信した複数の前記実行命令をそれぞれ個別の実行命令記憶部に記憶し、
記憶された前記実行命令に従って画像形成出力を実行させ、
第一の実行命令記憶部に記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を実行中に他の前記実行命令記憶部に前記実行命令が新たに記憶された場合に、実行中の前記第一の実行命令記憶部に記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を中断して前記第二の実行命令記憶部新たに記憶された前記実行命令に基づく画像形成出力を優先的に実行させ、
前記実行中の画像形成出力を中断する際に、前記実行中の画像形成出力に係る前記実行命令であって既に受信している出力対象の画像の情報を前記第一の実行命令記憶部に記憶させ、
中断した前記画像形成出力を再開する際に、前記第一の実行命令記憶部に記憶された前記出力対象の画像の情報に基づいて画像形成出力を実行させることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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JP (1) | JP2013144377A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016072882A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | ブラザー工業株式会社 | プリンタ、および制御プログラム |
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2012
- 2012-01-13 JP JP2012005078A patent/JP2013144377A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016072882A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | ブラザー工業株式会社 | プリンタ、および制御プログラム |
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