JP2013135669A - DHAのポリヌクレオチド及びeIF−5Aのアイソフォーム及びそれらの使用方法 - Google Patents

DHAのポリヌクレオチド及びeIF−5Aのアイソフォーム及びそれらの使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】DHSのアンチセンスポリヌクレオチド又はeIF−5Aのセンスポリヌクレオチドのいずれかを取込むベクターを用いて植物内の種子の収量を増大させる方法を提供する。
【解決手段】真核生物開始因子5A(「eIF−5A」)の単離されたアイソフォーム、すなわち老化誘発型eIF−5A;創傷/病原体誘発型eIF−5A;成長eIF−5A;及びストレスeIF−5Aならびにこれらのアイソフォームをコードするポリヌクレオチド。及びeIF−5Aの修飾された発現を有する植物及びその植物部分及び後代に加えて、これらの因子の発現を修飾(増加/アップレギュレーション又は阻害/ダウンレギュレーション)する段階が関与する方法にも関する。
【選択図】なし

Description

本出願は、2004年12月3日付けの米国仮特許出願第60/632,567号、2005年6月14日付けの米国仮特許出願第60/690,160号、2005年8月25日付けの米国仮特許出願第60/710,999号、及び2005年10月21日付けの米国仮特許出願第60/728,737号に対する優先権を請求するものであり、これらを参考として内含するものである。本出願は、その全体が本明細書に全て参考として内含されている、現在放棄済みの1999年7月6日付けの第09/348,675号の一部継続出願である2000年6月19日付けの第09/597,771号(現在の米国特許第6,538,182号)の一部継続出願である2000年11月29日付けの第09/725,019号(現在の米国特許第6,878,860号)の一部継続出願である2004年6月8日付けの米国特許出願第10/862,440号のCIPである。
本発明は、真核生物開始因子5A(「eIF−5A」)の独自のアイソフォーム、及びeIF−5A及びデオキシヒプシンシンターゼ(「DHS」)をコードするポリヌクレオチド、そしてDHSをコードするポリヌクレオチド、ならびにアイソフォームeIF−5A及びDHSの発現を変調させることが関与する方法に関する。
先行技術の記載
老化というのは、植物の一生における生物学的発達の終末過程である。それは死の前兆となり、全植物、器官、花及び果実、組織及び個々の細胞を含めた生物学的組織のさまざまなレベルで発生する。
老化の始まりは、内部及び外部の両方の異なる因子により誘発され得る。老化は、果実、花及び葉といったような植物又は植物組織の一生における複雑かつ高度に調節された発達段階である。老化は、細胞膜及び巨大分子の組織的な破壊及び植物のその他の部分へのその後の代謝産物動員を結果としてもたらす。
植物の正常な発達の間に起こるプログラミングされた老化に加えて、細胞及び組織の死及びその結果として起こる代謝産物の再動員が、外部の環境的因子に対する組織的な応答として発生する。壊死又はアポトーシスとも呼ばれている、老化の早期開始を誘発する外部因子としては、環境的ストレス、例えば温度、干ばつ、日照不足又は栄養補給不足ならびに病原体の攻撃が含まれる。環境的ストレスに曝露された植物組織は同様に、一般にストレスエチレンとして知られるエチレンをも産生する(Buchanan−Wollaston,V.,1997年,J.Exp.Botany,48;181−199;Wright,M.,1974年,Plant,120:63−69)。エチレンは、一部の植物において老化をひき起こすものとして知られている。
老化は、受動的プロセスではなく、むしろ特異的遺伝子の組織的な発現が関与する活発に調節されたプロセスである。老化の間、総RNAレベルは減少し、数多くの遺伝子の発現はオフ切替される。(Bateet al.,1991年,J.Exper.Botany,42,801−11;Hensel et al.,1993年,The Plant Cell,5,553−64)。しかしながら、老化プロセスが核遺伝子の新たな転写によって左右されるという証拠が増えてきている。例えば、老化は、タンパク質の合成及び除核及びmRNAの阻害物質によって遮断される。インビボ翻訳実験のために老化葉及び緑葉からのmRNAを使用した分子研究が、老化葉の中での葉のタンパク質産物のパターン変化を示している(Thomaset al.,1992年,J.Plant Physiol.,139,403−12)。示差的スクリーニング及び減法的ハイブリダイゼーション技術を使用することにより、シロイヌナズナ(Arabidopsis)、トウモロコシ、キュウリ、アスパラガス、トマト、米及びジャガイモといったような双子葉植物及び単子葉植物の両方を含む一定範囲の異なる植物から、老化誘発された遺伝子を表わす数多くのcDNAクローンが同定されてきた。老化の間に特異的に発現される遺伝子の同定は、老化が開始するためにdenovo転写が求められることの確固たる証拠である。
老化の間に発生する事象は、壊死及び死が起こる前に細胞構成要素を最大限に使用できるようにきわめて組織的であるように思われる。このプロセスを調節するためには、特異的シグナルの感受及び遺伝子発現カスケードの誘発が関与する複雑な相互作用が発生しなければならない。老化関連タンパク質をコードする遺伝子の発現が、恐らくは、それ自体ホルモンシグナルによって直接的又は間接的に活性化される共通の活性化タンパク質を介して調節される。該プロセスの初期シグナリング又は後続する組織化に関与する機序については、ほとんど知られていない。
組織的な遺伝子発現には、開始因子を含む転写及び翻訳に関与する因子が必要とされる。植物を含めたさまざまな生体の中で、翻訳開始因子遺伝子が単離され特徴づけされてきた。翻訳開始因子は、mRNA集団が核から外に移動する速度、それらがリポソームと会合する速度を制御することができ、或る程度特異的mRNAsの安定性に影響を及ぼすことができる。Zuk,etal.,EMBO J.17:2914−2925(1998年)。実際、包括的翻訳活動に必要とされない1つのこのような翻訳開始因子が、翻訳のため核から細胞質までmRNAの特異的サブセットをシャトリングすると考えられている。Jao,etal.,J.Cell.Biochem.86:590−600,(2002年);Wang et al.,J BiolChem 276:17541−17549(2001年);Rosorius et al.,J.Cell Sci.,112,2369−2380(1999年)。この翻訳因子は、真核生物開始因子5A(eIF−5A)として知られており、アミノ酸ヒプシンを含有するものとして知られる唯一のタンパク質である。Park,etal.,J Biol Chem 263:15264−15269(1988年)。
真核生物翻訳開始因子5A(eIF−5A)は、真核生物細胞タンパク質合成の開始に関与する、サイズが約17KDaの必須タンパク質因子である。それは、eIF−5Aのみの中に存在するものとして知られているユニークな修飾アミノ酸であるヒプシン[N−(4−アミノ−2−ヒドロキシブチル)リジン]の存在により特徴づけられる。ヒプシンは、ポリアミン、スペルミジンからeIF−5A内の特異的リジン残基の側鎖アミノ基までのブチルアミノ基の移送及びヒドロキシル化を介して翻訳後に形成される。eIF−5Aの活性化には、スペルミジンのブチルアミン残基をeIF−5Aのリジンへ移送することが関与し、こうしてヒプシンが形成されeIF−5Aが活性化される。真核生物においては、デオキシヒプシンシンターゼ(DHS)がeIF−5A中のヒプシンの翻訳後合成を媒介する。ヒプシン修飾は、インビボでのeIF−5A活性にとって不可欠であることがメチオニル−ピューロマイシン検定を用いて示されてきた。
ヒプシンは、デオキシヒプシンシンターゼ(DHS;EC1.1.1.249)とデオキシヒプシンヒドロキシラーゼ(DHH;EC1.14.99.29)の作用により、保存されたリジン残基の転換を通して翻訳後にeIF−5A上で形成される。DHSは、トマト(GenBank受託番号AF296077)、Arabidopsisthaliana(シロイヌナズナ)(AT−DHS;GenBank受託番号AF296078)、タバコ(Ober and Hartmann,1999年)、カーネーション(GenBank受託番号AF296079)及びバナナ(GenBank受託番号AF296080)を含め、複数の植物種から単離されてきており、一方、DHHについての遺伝子は、認識されていない。
DHSは、eIF−5Aの保存されたリジン残基を、スペルミジンから誘導されたブチルアミン基の添加を通してデオキシヒプシンに転換する。eIF−5Aのこの中間形態は、次にDHHによりヒドロキシル化されてヒプシンとなる。Parket al.,Biol.Signals 6,115−123(1997)。デオキシヒプシンもeIF−5Aのヒプシン形態も、インビトロでmRNAを結合することができる。Liuet al.,Biol Signals 6:166−174(1997年)。eIF−5Aの機能は完全に理解されているわけではないが、それが細胞分裂(Parket al.,J Biol Chem 263:15264−15269(1998年);Tome et al.,BiolSignals 6: 150−156,(1997年))及び老化(Wang et al.,J Biol Chem276(20):17541−17549(2001年))を調節し得るということについては一定の証拠が存在している。本明細書にその全体が参考として内含されている米国特許第6,538,182号及び米国特許出願第09/725,019号も同様に参照のこと。いくつかの生体がeIF−5Aの複数のアイソフォームを有することは分かっているようであり、これは、各アイソフォームが、細胞分裂及び老化といったプロセスに関与する特異的なmRNAセットへの特異的シャトルであるという展望と適合すると思われる。
Wang et al.は、増大したレベルのDHS mRNAがトマトの果実軟化及び自然及びストレス誘発型葉老化と相関関係をもつ、ということを実証した。Wanget al.,J Biol Chem 276(20):17541−17549(2001年)。その上、構成性プロモーターの調節の下でDHSアンチセンスcDNAフラグメントを導入することにより遺伝子導入トマト植物の中でDHSの発現が抑制された場合、これらの遺伝子導入植物由来のトマト果実は、果実軟化及び損傷の遅れにより証明されるように、劇的に遅延した老化を示した。本明細書にその全体が参考として内含されている2003年11月29日付けの米国特許第6,538,182号及び米国特許出願第09/725,019号を参照のこと。DHSは、eIF−5Aを活性化することがわかっているため、これらのデータは、ヒプシン修飾されたeIF−5A(活性eIF−5A)が、老化により必要とされるmRNA種の選択的翻訳を通して老化を調節しうるということを示唆している。このことはさらに、構成性プロモーターの制御下で全長又は3’UTR cDNAのアンチセンスポリヌクレオチドによるArabidopsis thaliana(「AT」)内のDHSのダウンレギュレーションを通して実証される。Arabidopsisthaliana DHS(「AT−DHS」)発現をダウンレギュレートしeIF−5A活性化のためのその利用可能性を低下させることにより、老化は約2週間遅延させられた(米国特許第6,538,182号参照)。各表現型の程度をDHSのダウンレギュレーションの程度で判定した場合、遺伝子導入植物において、老化が遅延されたばかりでなく、種子の収量の増加、ストレス耐性の増大及びバイオマスの増大も観察された。サザンブロット法(Wanget al.,2001)及びBLAST分析により示されるように、トマト及びArabidopsis thalianaはそのゲノム内にDHSのコピーを1つしか有していないことから、核から外への老化転写物のシャットリングを担当する特異的eIF−5Aをターゲティングするためには、(3’UTRの)老化誘発型eIF−5Aのアンチセンス構成体を通してか又は過剰発現された遺伝子のダウンレギュレーションのために植物の天然の能力を利用すること(すなわちセンスポリヌクレオチドを用いて過剰発現を作り出すこと)によって、eIF−5Aの老化特異的アイソフォームを同定し特異的にダウンレギュレートしなければならない。
植物には免疫系が欠如しており、従って、ウイルスRNAの配列特異的分解を結果としてもたらす同時抑制と呼ばれる独特のウイルス対処方法が備わっている。トランス遺伝子が、カリフラワーモザイクウイルス2重35Sプロモーターのような強い構成性プロモーターの下にある場合、それは植物にとってウイルス転写物として現われ、トランス遺伝子だけのものではなく内因性遺伝子の配列特異的分解も発生する(Fagardand Vaucheret,Annual Review.Plant Physiol.Plant Mol.Biol.,June;51−167−194(2000年)の中で再考)。同時抑制が、内因性遺伝子のダウンレギュレーションのための発現のアンチセンス抑制に比べより効果的とは言わないまでも同程度に効果的であり得るという一定の証拠が存在している。
発明の概要
本発明は、真核生物開始因子5A(「eIF−5A」)の単離されたアイソフォーム、すなわち老化誘発型eIF−5A;創傷/病原体誘発型eIF−5A;成長eIF−5A;及びストレスeIF−5Aならびにこれらのアイソフォームをコードするポリヌクレオチドを提供する。本発明は、eIF−5Aアイソフォームのアンチセンス及びセンスポリヌクレオチドを提供する。該発明は、同様に、eIF−5Aアイソフォームのセンス及びアンチセンスポリヌクレオチドを含む発現ベクターをも提供する。本発明は同様に、eIF−5Aの修飾された発現を有する植物及びその植物部分及び後代に加えて、これらの因子の発現を修飾(増加/アップレギュレーション又は阻害/ダウンレギュレーション)する段階が関与する方法にも関する。さらに、本発明は、eIF−5Aのこれらのアイソフォームのノックダウン突然変異体をも考慮している。
本発明は同様に、単離されたデオキシヒプシンシンターゼ(「DHS」)及びDHSをコードするポリヌクレオチドにも関する。本発明は又、DHSのアンチセンス及びセンスポリヌクレオチドをも提供する。該発明は同様に、DHSのセンス及びアンチセンスポリヌクレオチドを含む発現ベクターをも提供する。本発明は同様に、DHSの修飾された発現を有する植物及びその植物部分及び後代に加えて、DHSの発現を修飾(増加/アップレギュレーション又は阻害/ダウンレギュレーション)する段階が関与する方法にも関する。さらに、本発明は、DHSのノックダウン突然変異体をも考慮している。
eIF−5A単離Arabidopsis thalianaの老化誘発型eIF−5A(系統1)(以前に米国特許第6,538,182号及び係属出願第09/725,019号内で記述されたもの);創傷/病原体誘発型eIF−5A(系統2);及び成長eIF−5A(系統3)という3つのアイソフォームの整列を示す。 これら3つのArabidopsis thalianaアイソフォームのコーティング領域の整列を示す。系統1は老化誘発型eIF−5Aである。系統2は創傷/病原体誘発型eIF−5Aである。系統3は成長eIF−5Aである。 Arabidopsis thalianaの老化誘発型eIF−5Aのゲノム配列を提供する。 Arabidopsis thalianaの創傷/病原体誘発型eIF−5Aのゲノム配列を提供する。 Arabidopsis thalianaの成長eIF−5Aのゲノム配列を提供する。 二成分ベクターpKYLX71−35S2のマップである。 二成分ベクターpGEM(登録商標)−T Easy Vectorのマップである。 コロンビア生態系のArabidopsis thaliana野生型の異なる組織内のeIF−5Aの3つのアイソフォーム全てのウェスタンブロットを示す。 コロンビア生態系のArabidopsis thaliana野生型の72時間後の感染葉の創傷/病原体誘発型eIF−5A及び老化誘発型eIF−5Aについてのウェスタンブロットである。 コロンビア生態系のArabidopsis thaliana野生型の72時間後の創傷葉の中のeIF−5Aの3つのアイソフォームについてのノーザンブロットである。 それぞれ、レーン1、2及び3にArabidopsis老化誘発型eIF−5A(ATeIF−5A)、創傷/病原体誘発型AteIF−5A、及び成長AteIF−5AのゲノミックDNAからのPCR産物を描いている。 pGEM内の老化誘発型AteIF−5A、創傷/病原体誘発型AteIF−5A、及び成長AteIF−5Aゲノム配列を伴うアガロースゲルを示す。 pKYLX71内の創傷/病原体誘発型AteIF−5A、成長AteIF−5A、ゲノム配列を伴うアガロースゲルを示す。 センス創傷/病原体誘発型AteIF−5Aを有する構成体で形質転換された植物のためのT1プレートの写真である。 4週齢のセンス創傷/病原体誘発型AteIF−5Aで形質転換されたT1植物の写真である。 5.5週齢のセンス創傷/病原体誘発型AteIF−5Aで形質転換されたT1植物の写真である。 播種後10日齢のセンス創傷/病原体誘発型AteIF−5Aで形質転換されたT2植物の写真である。 播種後10日齢のセンス創傷/病原体誘発型AteIF−5Aで形質転換されたT1植物の写真である。 4週齢のセンス成長AteIF−5Aで形質転換されたT1植物の写真である。 センス成長AteIF−5A系統で形質転換されたT2植物のウェスタンブロットである。 4週齢(上)、5週齢(左下)、及び6週齢(右下)のセンス成長AteIF−5A(系統1A−1D)で形質転換されたT2植物である。 4週齢(上)、5週齢(左下)、及び6週齢(右下)のセンス成長AteIF−5A(系統2A−1D)で形質転換されたT2植物である。 4週齢(上)、5週齢(左下)、及び6週齢(右下)のセンス成長AteIF−5A(系統4A−D)で形質転換されたT2植物である。 4週齢(上)、5週齢(左下)、及び6週齢(右下)のセンス成長AteIF−5A(系統15A−D)で形質転換されたT2植物である。 4週齢(上)、5週齢(左下)、及び6週齢(右下)のセンス成長AteIF−5A(系統8A−D)で形質転換されたT2植物である。 4週齢(上)、5週齢(左下)、及び6週齢(右下)のセンス成長AteIF−5A(系統9E−H)で形質転換されたT2植物である。 4週齢(上)、5週齢(左下)、及び6週齢(右下)のセンス成長AteIF−5A(系統11A−D)で形質転換されたT2植物である。 4週齢(上)、5週齢(左下)、及び6週齢(右下)のセンス成長AteIF−5A(系統16A−D)で形質転換されたT2植物である。 さまざまな植物系統由来のArabidopsis thaliana種子の写真である(野生型対照及びセンス成長AteIF−5Aで形質転換された植物系統を含む)。 センス成長AteIF−5Aで形質転換された各々の植物亜系統についての平均種子サイズの棒グラフである。 センス成長AteIF−5Aで形質転換された各々の植物亜系統についての個々の種子重量の棒グラフである。 個々の種子の重量と個々の種子の体積の比例関係を示すグラフである。 センス成長AteIF−5Aで形質転換された各々の植物亜系統についての1植物あたりの種子の収量を示す棒グラフである。 センス成長AteIF−5A植物内で表示された表現型のまとめである。 野生型植物と遺伝子導入arabidopsis(シロイヌナズナ)植物(アンチセンス全長老化誘発型eIF−5Aで形質転換されたもの)の比較を示す。遺伝子導入植物は老化の遅延を示している。 (アンチセンス成長eIF−5Aで形質転換された)植物の写真を示す。 (アンチセンス成長eIF−5Aで形質転換された)植物の写真を示す。 (アンチセンス成長eIF−5Aで形質転換された)植物の写真を示す。 アンチセンスarabidopsis thaliana 3'DHSを生成するためのベクタを構築するのに用いられるプライマーを示す。 ベクター構成体を示す。 arabidopsisから単離された創傷/病原体因子eIF−5Aについての配列及びアンチセンス構成体の場所を示す。 ベクター構成体を示す。 緑膿菌(pseudomonas)の接種を受けた葉片のプレートカウントを示す。 アンチセンス遺伝子導入植物対野生型におけるCFUのグラフを示す。 トマト葉DHScDNAライブラリーから得た誘導アミノ酸配列(配列番号2)と共にトマト葉DHScDNA配列(配列番号1)のヌクレオチド配列を描く。 トマト葉DHScDNAライブラリーから得た誘導アミノ酸配列(配列番号2)と共にトマト葉DHScDNA配列(配列番号1)のヌクレオチド配列を描く。 Arabidopsis遺伝子バンク内の未同定ゲノム配列とトマトDHS配列を整列させることにより得られるArabidopsisDHS遺伝子のヌクレオチド配列を描く(配列番号5)。アミノ酸配列間のギャップは、予測されたイントロンである。 図46Bは、誘導されたDHSアミノ酸配列を描く(配列番号6)。 図46Cは、PCRにより得られた600塩基対のArabidopsisDHScDNAのヌクレオチド配列を描く。 図46Dは、ArabidopsisDHScDNAフラグメントの誘導されたアミノ酸配列を描く。 ヒト、酵母、真菌及びArchaeobacteriaのDHSタンパク質の配列との、誘導された全長トマト葉DHSアミノ酸配列(配列番号2)及び誘導された全長Arabidopsis老化誘発型DHSアミノ酸配列の整列である。配列のうち3つ又は4つのものの間の同一アミノ酸が囲みに入っている。 トマトDHS cDNAの制限マップである。 トマト葉から単離され32P−dCTP標識済み全長トマトDHScDNAでプローブ探査されたゲノミックDNAのサザンブロットである。 異なる発育段階にあるトマトの花から単離したRNAのノーザンブロットである。上図版は、総RNAの臭化エチジウム染色されたゲルである。各レーンは10μgのRNAを含んでいる。下図版は、32P−dCTP標識済み全長トマトDHScDNAでプローブ探査されたノーザンブロットのオートラジオグラフである。 32P−dCTP標識済み全長トマトDHScDNAでプローブ探査されたさまざまな成熟段階にあるトマト果実から単離したRNAのノーザンブロットである。 6時間2Mのソルビトールでの処理による干ばつストレスを受けたトマト葉から単離されたRNAのノーザンブロットである。各レーンは10μgのRNAを含んでいる。ブロットは、32P−dCTP標識済み全長トマトDHScDNAでプローブ探査された。 冷却温度に曝露されたトマト葉から単離されたRNAのノーザンブロットである。図53Aは、総RNAの臭化エチジウム染色されたゲルである。各レーンは、10μgのRNAを含んでいた。 冷却温度に曝露されたトマト葉から単離されたRNAのノーザンブロットである。図53Bは、32P−dCTP標識済み全長トマトDHScDNAでプローブ探査されたノーザンブロットのオートラジオグラフである。 冷却温度に曝露されたトマト葉から単離されたRNAのノーザンブロットである。図53Cは、葉分散体の伝導率として測定された対応する漏洩データを示す。 Poly A尾部と5’末端非コーティング領域を含まないカーネーションDHS全長(1384塩基対)cDNAクローンヌクレオチド配列((配列番号9)である。誘導されたアミノ酸配列は、ヌクレオチド配列(373アミノ酸)の下に示されている。(配列番号10)。 32P−dCTP標識済み全長ArabidopsisDHS cDNAでプローブ探査された老化しつつあるArabidopsis葉からの総RNAのノーザンブロットである。オートラジオグラフは最上部にある。エチジウム染色されたゲルが下にある。 さまざまな段階におけるカーネーションの花の花弁から単離した総RNAのノーザンブロットである。ブロットは32P−dCTP標識済み全長カーネーションDHS cDNAでプローブ探査された。オートラジオグラフは最上部にあり、エチジウム染色したゲルが下にある。 トマト果実老化誘発型eIF−5A遺伝子のヌクレオチド(最上部)(配列番号11)及び誘導されたアミノ酸(下部)(配列番号12)の配列である。 カーネーション老化誘発型eIF−5A遺伝子のヌクレオチド(最上部)(配列番号13)及び誘導されたアミノ酸(下部)(配列番号14)の配列である。 Arabidopsis老化誘発型eIF−5A遺伝子のヌクレオチド(最上部)(配列番号15)及び誘導されたアミノ酸(下部)(配列番号16)配列である。 さまざまな発育段階におけるArabidopsis植物の葉から単離された総RNAのノーザンブロットである。ブロットは、32P−dCTP標識済み全長Arabidopsis DHS cDNA及び全長老化誘発型eIF−5Aでプローブ探査された。オートラジオグラフは最上部にあり、エチジウム染色したゲルが下にある。 催色期(BK)、赤色硬質(RF)及び赤色軟質(RS)発育段階にあるトマト果実から単離された総RNAのノーザンブロットである。ブロットは32P−dCTP標識済み全長DHS cDNA及び全長老化誘発型eIF−5Aでプローブ探査された。DHS及びeIF−5Aは、果実の成熟と一致して赤色軟質果実において並行してアップレギュレートされる。オートラジオグラフは最上部にあり、エチジウム染色したゲルが下にある。 干ばつストレスを誘発するべくソルビトールで処理されたトマトの葉から単離された総RNAのノーザンブロットである。Cは対照、Sはソルビトール処理済。ブロットは、32P−dCTP標識済み全長DHS cDNA及び全長老化誘発型eIF−5Aでプローブ探査された。eIF−5A及びDHSは共に、干ばつストレスに応えてアップレギュレートされる。オートラジオグラフは最上部にあり、エチジウム染色したゲルが下にある。 トマト植物の花のつぼみ及び開いた老化花から単離された総RNAのノーザンブロットである。ブロットは32P−dCTP標識済み全長老化誘発型DHS cDNA及び全長老化誘発型eIF−5Aでプローブ探査された。eIF−5A及びDHSは両方共に開花/老化花の中でアップレギュレートされる。オートラジオグラフは最上部にあり、エチジウム染色したゲルが下にある。 寒冷損傷を受けたトマト葉から単離された総RNAのノーザンブロットである。老化誘発型及びDHSは両方共、再加温中寒冷損傷の発達と共にアップレギュレートされる。オートラジオグラフは最上部にあり、エチジウム染色したゲルが下にある。 遺伝子導入植物における葉のサイズの増大を示すアンチセンス配向でのDHS遺伝子の3’末端(図80で示されている配列)を発現する3.1週齢のArabidopsis野生型(左)及び遺伝子導入植物の写真である。 遺伝子導入植物における葉のサイズの増大を示すアンチセンス配向でのDHS遺伝子の3’末端(図80で示されている配列)を発現する4.6週齢のArabidopsis野生型(左)及び遺伝子導入植物の写真である。 遺伝子導入植物における葉のサイズの増大を示すアンチセンス配向でのDHS遺伝子の3’末端(図80で示されている配列)を発現する5.6週齢のArabidopsis野生型(左)及び遺伝子導入植物の写真である。 遺伝子導入植物における葉のサイズの増大を示すアンチセンス配向でのDHS遺伝子の3’末端(図80で示されている配列)を発現する6.1週齢のArabidopsis野生型(左)及び遺伝子導入植物の写真である。 アンチセンス配向でDHS遺伝子を発現する3つのT1遺伝子導入Arabidopsis植物系統からの種子の収量の増大を示すグラフである。種子の収量は、種子の体積として表わされている。n=30についてのSEが、野生型植物について示されている。 遺伝子導入植物において葉のサイズの増大及び植物サイズの増大を示す、アンチセンス配向でDHS遺伝子の3’末端(図80に示されている配列)を発現する遺伝子導入トマト植物(左)及び野生型植物(右)の写真である。該写真は、土壌に未発育植物を移した後18日目に撮影したものである。 遺伝子導入植物において葉のサイズの増大及び植物サイズの増大を示す、アンチセンス配向でDHS遺伝子の3’末端(図36に示されている配列)を発現する遺伝子導入トマト植物(左)及び野生型植物(右)の写真である。該写真は、土壌に未発育植物を移した後32日目に撮影したものである。 野生型(上図版)及びアンチセンス配向で全長DHS遺伝子を発現する遺伝子導入植物(下図版)からのトマト果実の写真である。果実は、催色期発育段階で収穫され成長チャンバー内で成熟された。収穫後の日数が各図版の左上コーナーに示されている。 野生型(上図版)及びアンチセンス配向で全長DHS遺伝子を発現する遺伝子導入植物(下図版)からのトマト果実の写真である。果実は、催色期発育段階で収穫され成長チャンバー内で成熟された。収穫後の日数が各図版の左上コーナーに示されている。 野生型(上図版)及びアンチセンス配向で全長DHS遺伝子を発現する遺伝子導入植物(下図版)からのトマト果実の写真である。果実は、催色期発育段階で収穫され成長チャンバー内で成熟された。収穫後の日数が各図版の左上コーナーに示されている。 野生型(上図版)及びアンチセンス配向で全長DHS遺伝子を発現する遺伝子導入植物(下図版)からのトマト果実の写真である。果実は、催色期発育段階で収穫され成長チャンバー内で成熟された。収穫後の日数が各図版の左上コーナーに示されている。 野生型(上図版)及びアンチセンス配向で全長DHS遺伝子を発現する遺伝子導入植物(下図版)からのトマト果実の写真である。果実は、催色期発育段階で収穫され成長チャンバー内で成熟された。収穫後の日数が各図版の左上コーナーに示されている。 野生型(上図版)及びアンチセンス配向で全長DHS遺伝子を発現する遺伝子導入植物(下図版)からのトマト果実の写真である。果実は、催色期発育段階で収穫され成長チャンバー内で成熟された。収穫後の日数が各図版の左上コーナーに示されている。 野生型(上図版)及びアンチセンス配向で全長DHS遺伝子を発現する遺伝子導入植物(下図版)からのトマト果実の写真である。果実は、催色期発育段階で収穫され成長チャンバー内で成熟された。収穫後の日数が各図版の左上コーナーに示されている。 野生型(上図版)及びアンチセンス配向で全長DHS遺伝子を発現する遺伝子導入植物(下図版)からのトマト果実の写真である。果実は、催色期発育段階で収穫され成長チャンバー内で成熟された。収穫後の日数が各図版の左上コーナーに示されている。 植物を形質転換するためアンチセンス配向で使用されるArabidopsis老化誘発型DHS遺伝子の3’末端の誘導されたアミノ酸配列(下)及びヌクレオチド配列(上)(配列番号30)である。 植物を形質転換するためアンチセンス配向で使用されるトマトDHS遺伝子の3’末端の、ヌクレオチド配列(上)(配列番号31)及び誘導されたアミノ酸配列(下)である。 全長Arabidopsis遺伝子を単離するのに用いられる600塩基対のArabidopsis DHSプローブの、ヌクレオチド配列(上)(配列番号26)及び誘導されたアミノ酸配列(下)である。 全長カーネーション遺伝子を単離するのに用いられる483塩基のカーネーションDHSプローブの誘導されたアミノ酸配列(下)及びヌクレオチド配列(上)(配列番号27)である。 アンチセンス配向でDHS遺伝子の3’末端(図81に示されている配列)を発現する遺伝子導入トマト植物からのトマト果実(右)及び野生型植物からのトマト果実(左)の写真である。野生型果実は尻腐れを示すが、遺伝子導入果実はこれを示していない。 アンチセンス配向でDHS遺伝子の3’末端(図81に示されている配列)を発現する遺伝子導入トマト植物からのトマト果実(右)及び野生型植物からのトマト果実(左)の写真である。野生型果実は尻腐れを示すが、遺伝子導入果実はこれを示していない。 複数の植物種からのeIF−5Aのさまざまなアイソフォームの整列を示す。それは同様に、ヒプシン保存領域の整列をも提供している。 トマト老化誘発型eIF−5Aポリヌクレオチド及びアミノ酸配列を提供する。 Arabidopsis老化誘発型eIF−5A及びpKYLX71−センス老化誘発型eIF−5Aの構築を提供している。 トマト老化誘発型eIF−5A及びpKYLX71−センス老化誘発型eIF−5Aの構築を提供している。 トマト老化誘発型eIF−5A及びpKYLX71−センス老化誘発型eIF−5Aの構築を提供している。 センスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5Aを含む遺伝子導入植物とArabidopsis thalianaの対照との比較写真を提供している。遺伝子導入植物は対照植物のものに比べて厚い花序茎を有する。 センスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5Aを含む遺伝子導入植物とArabidopsis thalianaの対照との比較写真を提供している。遺伝子導入植物は対照植物のものに比べて厚い花序茎を有する。 センスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5A(図90A及び図90B−arabidopsis)を含む遺伝子導入植物が、遺伝子導入植物内の木質部の増大によって表わされるように、木質化を増大させたということを示している。 センスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5A(図90A及び図90B−arabidopsis)を含む遺伝子導入植物が、遺伝子導入植物内の木質部の増大によって表わされるように、木質化を増大させたということを示している。 センスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5A(図91A及び図91B−トマト)を含む遺伝子導入植物が、遺伝子導入植物内の木質部の増大によって表わされるように、木質化を増大させたということを示している。 センスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5A(図91A及び図91B−トマト)を含む遺伝子導入植物が、遺伝子導入植物内の木質部の増大によって表わされるように、木質化を増大させたということを示している。 センスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5Aを含むArabidopsis thaliana遺伝子導入植物とArabidopsisthaliana対照の比較写真を提供している。Arabidopsis thaliana内では、トマトセンスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5Aを使用した。遺伝子導入植物は対照植物のものに比べ厚い花序茎を有する。 センスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5Aを含むArabidopsis thaliana遺伝子導入植物とArabidopsisthaliana対照の比較写真を提供している。Arabidopsis thaliana内では、トマトセンスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5Aを使用した。遺伝子導入植物は対照植物のものに比べ厚い花序茎を有する。 センスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5Aを含む遺伝子導入植物内の木質化の増大を示す棒グラフである。 センスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5Aを含む遺伝子導入植物内の木質化の増大を示す棒グラフである。図94は、トマトセンスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5Aの関するものであった。 カノーラ成長eIF−5Aアミノ酸及びポリヌクレオチド配列を提供している。 カノーラ成長eIF−5A及びpKYLX71センス成長eIF−5Aの構築を提供している。 カノーラDHSアミノ酸及びポリヌクレオチド配列を提供している。 カノーラDHSアミノ酸及びポリヌクレオチド配列を提供している。 カノーラDHS及びpKYLX71−センスDHSの構築を提供している。 DHS発現の阻害がカノーラ内の種子の収量を増大させることを棒グラフで示している。 左から右へのarabidopsis、カノーラ、トマトのeIF−5Aの成長アイソフォームのアップレギュレーション及びトマトDHSのアップレギュレーションを棒グラフの形で示している。 トマト成長eIF−5Aアミノ酸及びポリヌクレオチド配列を提供している。 トマト成長eIF−5A及びpKYLX71−センストマト成長eIF−5Aの構築を提供している。 トマト成長eIF−5A及びpKYLX71−センストマト成長eIF−5Aの構築を提供している。 トマト創傷/病原体誘発型eIF−5Aアミノ酸及びポリヌクレオチド配列を提供している。 トマト創傷/病原体誘発型eIF−5A及びpKYLX71センストマト創傷/病原体誘発型eIF−5Aの構築を提供している。 トマト創傷/病原体誘発型eIF−5A及びpKYLX71センストマト創傷/病原体誘発型eIF−5Aの構築を提供している。 レタスDHSポリヌクレオチド配列の一部分を提供している。 pTA7001−3’UTRアンチセンスレタスDHSの構成体を提供している。 アルファルファDHSアミノ酸及びポリヌクレオチド配列を提供する。 アルファルファDHSアミノ酸及びポリヌクレオチド配列を提供する。 バナナDHSアミノ酸及びポリヌクレオチド配列を提供する。 バナナDHSアミノ酸及びポリヌクレオチド配列を提供する。 ハコヤナギ(Cottonwood)DHSアミノ酸及びポリヌクレオチド配列を提供する。 ハコヤナギ(Cottonwood)DHSアミノ酸及びポリヌクレオチド配列を提供する。 部分的mycosphaerella fijiensis DHSアミノ酸及びポリヌクレオチド配列を提供する。 eIF−5Aの活性化の概略図を示す。 カーネーションの加齢化及びeIF−5Aの発現のノーザン分析である。 遺伝子導入カーネーション(アンチセンス老化誘発型eIF−5A)が、より長い切り花保管寿命を示すことを示している。 遺伝子導入カーネーション(アンチセンス老化誘発型eIF−5A)が、より長い切り花保管寿命を示すことを示している。 遺伝子導入カーネーション(アンチセンス老化誘発型eIF−5A)が、より長い切り花保管寿命を示すことを示している。 遺伝子導入カーネーション(アンチセンス老化誘発型eIF−5A)が、より長い切り花保管寿命を示すことを示している。 バナナ(アンチセンスDHSを伴う遺伝子導入植物)の損傷遅延を示す。 バナナ(アンチセンスDHSを伴う遺伝子導入植物)の損傷遅延を示す。 バナナ(アンチセンスDHSを伴う遺伝子導入植物)の損傷遅延を示す。 トマト(アンチセンスDHSを伴う遺伝子導入植物)の損傷遅延を示す。 子葉、葉及び花の中のarabidopsis老化誘発型eIF−5A(AteIF−5A1)の発現を示す。 遺伝子導入arabidopsis(arabidopsisアンチセンス老化誘発型eIF−5A)(AteIF−5A1)におけるArabidopsis葉の老化遅延を示す。 最初の本葉対におけるarabidopsis老化誘発型eIF−5A::GUSの発現を示す。 遺伝子導入植物(アンチセンス老化誘発型eIF−5A)が野生型植物に比べ少ない木質部を有することを示している。 遺伝子導入植物(老化誘発型eIF−5Aのセンス構成体)における木質部形成の増大を示す。 遺伝子導入植物(アンチセンス構成体を通したストレス誘発型eIF−5Aの発現の低下)における干ばつ耐性を示す。 干ばつストレス下の遺伝子導入Arabidopsis及び野生型における生存を示す棒グラフである。遺伝子導入植物(アンチセンス構成体を通したストレス誘発型eIF−5Aの発現の低下)は生存が増大した。 野生型カノーラ及び遺伝子導入カノーラ(アンチセンス構成体を通したストレス誘発型eIF−5Aの発現の低下)の比較を示し、遺伝子導入カノーラはバイオマスが増大しているということを示している。 遺伝子導入カノーラ系統(アンチセンス構成体を通したストレス誘発型eIF−5Aの発現の低下)が、野生型植物に比べ種子の収量の増加を有することを示している。 創傷/病原体誘発型eIF−5AがP.syringaeでの感染の後にアップレギュレートされることを標示している。 eIF−5Aの創傷/病原体誘発型アイソフォームのアンチセンス抑制が、悪性病原体による感染を阻害することを示している。遺伝子導入植物は、対照植物に比べて、感染阻害の99%強の増大を示した。 遺伝子導入カノーラ(eIF−5Aのアンチセンス創傷/病原体誘発型アイソフォーム)が、Sclerotiniasclerotiorumによる感染に対する耐性を示す、ということを示している。「WT」は、野生型植物からの葉である。「TG−1」及び「TG−5」は、遺伝子導入植物由来の葉である。 遺伝子導入カノーラ(eIF−5Aのアンチセンス創傷/病原体誘発型アイソフォーム)が、Sclerotiniasclerotiorumによる感染に対する耐性を示す、ということを示している。「WT」は、野生型植物からの葉である。「TG−1」及び「TG−5」は、遺伝子導入植物由来の葉である。 遺伝子導入カノーラ(eIF−5Aのアンチセンス創傷/病原体誘発型アイソフォーム)が、Sclerotiniasclerotiorumによる感染に対する耐性を示す、ということを示している。「WT」は、野生型植物からの葉である。「TG−1」及び「TG−5」は、遺伝子導入植物由来の葉である。 遺伝子導入カノーラ(eIF−5Aのアンチセンス創傷/病原体誘発型アイソフォーム)が、Sclerotiniasclerotiorumによる感染に対する耐性を示す、ということを示している。「WT」は、野生型植物からの葉である。「TG−1」及び「TG−5」は、遺伝子導入植物由来の葉である。 遺伝子導入カノーラ(eIF−5Aのアンチセンス創傷/病原体誘発型アイソフォーム)が、Sclerotiniasclerotiorumによる感染に対する耐性を示す、ということを示している。「WT」は、野生型植物からの葉である。「TG−1」及び「TG−5」は、遺伝子導入植物由来の葉である。 遺伝子導入バナナ(アンチセンスDHC)(左側)及び野生型バナナ(右側)の写真を示し、遺伝子導入バナナ植物が野生型対照に比べて大きいバイオマスを有することを示している。 遺伝子導入トマト(センス配向での成長eIF−5A)(左側)が野生型対照植物(右側)に比べて増大したバイオマスを有することを示している。 遺伝子導入カノーラ(センス配向での成長eIF−5A)が野生型対照植物に比べて増大したバイオマスを有することを示している。 遺伝子導入カノーラ(センス配向での成長eIF−5A)が野生型対照植物に比べて増大した種子の収量を有することを示している。 レタスDHS配列を提供する。核酸は配列番号 であり、アミノ酸配列は配列番号 である。 レタスDHS配列を提供する。核酸は配列番号 であり、アミノ酸配列は配列番号 である。 部分的ペチュニアDHSヌクレオチド(配列番号 )及びアミノ酸配列(配列番号 )、ならびにDHS配列(配列番号)を単離するのに用いられる2つのプライマーを提供する。 創傷/病原体eIF−5Aのためのアルファルファ核酸配列(配列番号 )及びアミノ酸配列(配列番号 )を提供する。 創傷/病原体eIF−5Aのためのアルファルファ核酸配列(配列番号 )及びアミノ酸配列(配列番号 )を提供する。 老化eIF−5Aのためのアルファルファ核酸配列(配列番号 )及びアミノ酸配列(配列番号 )を提供する。 老化eIF−5Aのためのアルファルファ核酸配列(配列番号 )及びアミノ酸配列(配列番号 )を提供する。 ストレスeIF−5Aのためのアルファルファ核酸配列(配列番号 )及びアミノ酸配列(配列番号 )を提供する。 成長eIF−5Aのためのアルファルファ核酸配列(配列番号 )及びアミノ酸配列(配列番号 )を提供する。 成長eIF−5Aのためのアルファルファ核酸配列(配列番号 )及びアミノ酸配列(配列番号 )を提供する。 レタス内のeIF−5Aの異なるアイソフォーム(LF5A−1)についての部分配列を提供する。 レタス内のeIF−5Aの異なるアイソフォーム(LF5A−1)についての部分配列を提供する。 レタス内のeIF−5Aの異なるアイソフォーム(LF5A−3)についての部分配列を提供する。 レタス内のeIF−5Aの異なるアイソフォーム(LF5A−3)についての部分配列を提供する。 レタス内のeIF−5Aの異なるアイソフォーム(LFA−2)についての部分配列を提供する。 レタス内のeIF−5Aの異なるアイソフォーム(LFA−1)についての部分配列を提供する。 トマトのための成長eIF−5A配列(核酸−配列番号 )及びアミノ酸(配列番号 )についての配列を提供する。 トマトのための成長eIF−5A配列(核酸−配列番号 )及びアミノ酸(配列番号 )についての配列を提供する。 トマト内のストレスeIF−5A配列(核酸−配列番号 )及びアミノ酸(配列番号 )についての配列を提供する。 トマト内のストレスeIF−5A配列(核酸−配列番号 )及びアミノ酸(配列番号 )についての配列を提供する。 ハコヤナギの木からの4つのeIF−5A(「F1」、「F3」、「F3」及び「F4」から単離されたNC及びアミノ酸eIF−5A配列を提供する。 ハコヤナギの木からの4つのeIF−5A(「F1」、「F3」、「F3」及び「F4」から単離されたNC及びアミノ酸eIF−5A配列を提供する。 ハコヤナギの木からの4つのeIF−5A(「F1」、「F3」、「F3」及び「F4」から単離されたNC及びアミノ酸eIF−5A配列を提供する。 ハコヤナギの木からの4つのeIF−5A(「F1」、「F3」、「F3」及び「F4」から単離されたNC及びアミノ酸eIF−5A配列を提供する。 ハコヤナギの木からの4つのeIF−5A(「F1」、「F3」、「F3」及び「F4」から単離されたNC及びアミノ酸eIF−5A配列を提供する。 ハコヤナギの木からの4つのeIF−5A(「F1」、「F3」、「F3」及び「F4」から単離されたNC及びアミノ酸eIF−5A配列を提供する。 ハコヤナギの木からの4つのeIF−5A(「F1」、「F3」、「F3」及び「F4」から単離されたNC及びアミノ酸eIF−5A配列を提供する。 種全体にわたるDHSのきわめて保存度の高い性質を示すさまざまなDHSのアミノ酸整列を提供する。 種全体にわたるDHSのきわめて保存度の高い性質を示すさまざまなDHSのアミノ酸整列を提供する。 種全体にわたるDHSのきわめて保存度の高い性質を示すさまざまなDHSのアミノ酸整列を提供する。 種全体にわたるDHSのきわめて保存度の高い性質を示すさまざまなDHSのアミノ酸整列を提供する。 種全体にわたるDHSのきわめて保存度の高い性質を示すさまざまなDHSのアミノ酸整列を提供する。 DHSのダウンレギュレーションを有するレタスを成長させるために用いられる水耕条件を示す。 レタスDHSの発現がダウンレギュレートされたカットレタスにおける褐変の遅延を示している。 レタスDHSの発現がダウンレギュレートされたカットレタスにおける褐変の遅延を示している。 レタスDHSの発現がダウンレギュレートされたカットレタスにおける褐変の遅延を示している。 レタスDHSのアンチセンス3’末端を有する遺伝子導入レタスがDHS発現の低下を示すことを表わすウェスタンブロットを示す。 DHSのアンチセンス3’末端でArabidopsisを形質転換するのに用いられるベクター構成体を示す。 DHSがダウンレギュレートされたarabidopsis植物が、野生型植物に比べ増大した成長速度/バイオマスを有することを示している(図152に示されたベクターで生成された遺伝子導入arabidopsis)。 DHSがダウンレギュレートされたarabidopsis植物が、野生型植物に比べ増大した成長速度/バイオマスを有することを示している(図152に示されたベクターで生成された遺伝子導入arabidopsis)。 DHSがダウンレギュレートされたarabidopsis植物が、野生型植物に比べ増大した成長速度/バイオマスを有することを示している(図152に示されたベクターで生成された遺伝子導入arabidopsis)。 DHSがダウンレギュレートされたarabidopsis植物が、野生型植物に比べ増大した成長速度/バイオマスを有することを示している(図152に示されたベクターで生成された遺伝子導入arabidopsis)。 DHSがダウンレギュレートされたarabidopsis植物が、野生型植物に比べ増大した成長速度/バイオマスを有することを示している(図152に示されたベクターで生成された遺伝子導入arabidopsis)。 DHSがダウンレギュレートされたarabidopsis植物が、野生型植物に比べ増大した成長速度/バイオマスを有することを示している(図152に示されたベクターで生成された遺伝子導入arabidopsis)。 DHSがダウンレギュレートされたarabidopsis植物が、野生型植物に比べ増大した種子収量を有することを示している(図152に示されたベクターで生成された遺伝子導入arabidopsis)。 DHSがダウンレギュレートされたarabidopsis植物が、野生型植物に比べ増大した根発達を有することを示している(図152に示されたベクターで生成された遺伝子導入arabidopsis)。 DHSがダウンレギュレートされたカノーラ植物が野生型植物に比べ増大した成長速度/バイオマスを有することを示している。 アンチセンスDHSがDHSの発現の減少をひき起こしたことを表わすウェスタンブロットを示す。 DHSがダウンレギュレートされたカノーラ植物が、野生型植物に比べた長角果サイズの増大を有することを示している。 DHSがダウンレギュレートされたカノーラ植物が、野生型植物に比べた種子収量の増大を有することを示している。 DHSがダウンレギュレートされたカノーラ植物において、種子1つあたりの油の量の変化及び油の脂肪酸組成の変化が全く無いことを示している。 DHSがダウンレギュレートされたカノーラ植物において、種子1つあたりの油の量の変化及び油の脂肪酸組成の変化が全く無いことを示している。 成長eIF−5Aのアップレギュレーションを達成するためのセンス配向でarabidopsis内にハコヤナギ成長eIF−5Aを導入することのもつ効果を示している。結果として得られた植物は、増大した成長速度/バイオマスを有している。 成長eIF−5Aのアップレギュレーションを達成するためのセンス配向でarabidopsis内にハコヤナギ成長eIF−5Aを導入することのもつ効果を示している。結果として得られた植物は、増大した成長速度/バイオマスを有している。 成長eIF−5Aのアップレギュレーションを達成するためのセンス配向でarabidopsis内にハコヤナギ成長eIF−5Aを導入することのもつ効果を示している。結果として得られた植物は、増大した成長速度/バイオマスを有している。 カノーラ植物中においてセンス配向でカノーラ又はarabidopsis成長eIF−5Aのいずれかが使用された場合、カノーラ植物内に種子収量の増大が見られることを示している。 突然変異体老化eIF−5Aで形質転換された遺伝子導入arabidopsis(ヒプシン化不可能)が野生型arabidopsisに比べてバイオマスを増大させたということを示している。 突然変異体老化eIF−5Aで形質転換された遺伝子導入arabidopsis(ヒプシン化不可能)が野生型arabidopsisに比べてバイオマスを増大させたということを示している。 arabidopsis内でセンス配向で発現されたハコヤナギ(populas deltoides)から単離された成長eIF−5Aが、対照植物に比べ種子収穫の増大を結果としてもたらすことを示している。 センス配向で発現されたハコヤナギ成長因子eIF−5Aを有する3つの異なる遺伝子導入arabidopsis系統からの種子収穫を比較し、3つの系統が全て種子収穫の増加を有していたということを示している。 populas deltoides(ハコヤナギ)成長eIF−5Aの全長cDNA及びタンパク質の全長アミノ酸配列を提供する。 センス配向でハコヤナギ成長eIF−5Aを用いてarabidopsisを形質転換するために用いられるベクター構成体を提供する。 (図171に示されたベクターで形質転換された)遺伝子導入arabidopsis植物が、最善、次善及び超最善濃度を含めた異なるレベルの肥料で処理された場合に対照植物に比べて増大したバイオマスを有することを示している。 (図171に示されたベクターで形質転換された)遺伝子導入arabidopsis植物が、最善、次善及び超最善濃度を含めた異なるレベルの肥料で処理された場合に対照植物に比べて増大したバイオマスを有することを示している。 (突然変異体老化誘発型eIF−5Aで形質転換された)遺伝子導入arabidopsis植物が、最善、次善及び超最善濃度を含めた異なるレベルの肥料で処理された場合に対照植物に比べて増大したバイオマスを有することを示している。 (突然変異体老化誘発型eIF−5Aで形質転換された)遺伝子導入arabidopsis植物が、最善、次善及び超最善濃度を含めた異なるレベルの肥料で処理された場合に対照植物に比べて増大したバイオマスを有することを示している。
本明細書で使用される「植物」という用語は、全植物、植物部分、植物細胞又は植物細胞群を意味する。該発明の方法において使用可能な植物のタイプは制限されておらず、例えば、エチレン感受性及びエチレン非感受性植物;アンズ、リンゴ、オレンジ、バナナ、グレープフルーツ、梨、トマト、イチゴ、アボカドなどといった結果植物;ニンジン、エンドウマメ、レタス、キャベツ、カブ、ジャガイモ、ブロッコリ、アスパラガスなどといった野菜;カーネーション、バラ、キクなどといったような花;コーン、米、大豆、アルファルファなどといった農耕作物植物、及び落葉樹、針葉樹、常緑樹などといったような森林種、そして一般的には、本発明のDNA分子を取込み発現できるあらゆる植物を内含する。これには、半数体、2倍体、4倍体及び倍数体を含むさまざまな倍数性レベルの植物が含まれ得る。植物は、単子葉植物又は双子葉植物のいずれかであり得る。
老化誘発型は、本明細書中、異種の又は同種の老化誘発型eIF−5A、創傷/病原体誘発型eIF−5A、成長eIF−5A、ストレスeIF−5A又はDHSをそのゲノム内に取込んだ植物を含む(ただしこれに制限されない)、何らかの形で遺伝的に修飾された植物として定義づけされる。改変された遺伝材料は、タンパク質をコードするか、調節又は対照配列を含むことができ、そうでなければ、アンチセンス配列又はセンス配列であるかそれらを内含するか又は、植物の老化誘発型eIF−5A、創傷/病原体誘発型eIF−5A、成長eIF−5A、ストレスeIF−5A又はDHSDNA又はmRNA配列又はその一部分に対しアンチセンス又はセンスであるアンチセンスRNA又はセンスRNAをコードすることができる。
本明細書で使用する「ハイブリダイゼーション」という用語は一般に、プローブ配列及び標的配列の性質に応じて当業者にとって直ちに明らかになると思われるような適切なストリンジェンシー条件での核酸のハイブリダイゼーションを意味するように用いられる。ハイブリダイゼーション及び洗浄の条件は、当該技術分野において周知であり、インキュベーション時間、温度及び/又は溶液のイオン強度を変動させることによる所望のストリンジェンシーに応じた条件調整は容易に達成される。例えば、Sambrook,Jet al.,「分子クローニング:実験室マニュアル」、第2版、Cold Spring Harbor Press,Cold Spring Harbor,New York,1989年を参照のこと。条件の選択は、ハイブリッド形成されている配列の長さ、特にプローブ配列の長さ、核酸の根本的G−C含有量及び許容されるべきミスマッチ量によって決定づけられる。より低い相補性度を有するストランド間の部分的ハイブリダイゼーションが望まれる場合には、低ストリンジェンシー条件が好ましい。完全な又はほぼ完全な相補性が望まれる場合、高ストリンジェンシー条件が好ましい。本明細書において、高ストリンジェンシー条件が意味するのは、以下の通りのものである。すなわち、ハイブリダイゼーション溶液は、6×S.S.C.、0.01MのEDTA、1×デンハルト溶液及び0.5%のSDSを含有する。ハイブリダイゼーションは、クローニングされたDNAのフラグメントについては約3〜4時間、総真核生物DNについては約12〜約16時間、約68℃で実施される。より低いストリンジェンシーのためには、ハイブリダイゼーション温度は、2重鎖の融解温度(TM)よりも約42℃低い温度まで低減される。TMは、G−C含有量及び2重鎖長ならびに溶液のイオン強度の関数であるものとして知られている。
本明細書で使用される「実質的な配列同一性」又は「実質的相同性」という用語は、1つのヌクレオチド配列又はアミノ酸配列がもう1つのヌクレオチド又はアミノ酸配列と実質的な構造的又は機能的等価性を示すということを表わすために用いられる。実質的な配列同一性又は実質的な相同性をもつ配列間のあらゆる構造的又は機能的差異は、わずかなものとなる。すなわち、これらの差異は、所望の利用分野において指示されているように機能するその配列の能力に影響を及ぼすことがない。差異は、例えば異なる種の間でのコドン使用の固有の差異に起因するものであり得る。2つ以上の異なる配列間に有意な量の配列重複又は類似性が存在する場合、又は異なる配列が、たとえ長さ又は構造が異なっていても類似の物理的特徴を示す場合、構造的差異はわずかであるとみなされる。かかる特徴には、例えば、定義された条件下でハイブリッド形成する能力又はタンパク質の場合には免疫学的交差反応性、類似の酵素的活性などが含まれる。これらの特徴の各々は、当該技術分野において既知の方法により熟練した当業者により容易に決定可能である。
付加的には、2つのヌクレオチド配列は、該配列が少なくとも約70パーセント、より好ましくは約80パーセント、そして最も好ましくは約90パーセントの配列類似性を互いの間に有している場合に、「実質的に相補的」である。2つのアミノ酸配列は、それらがポリペプチドの活性部分の間で少なくとも70%の類似性を有する場合に、実質的に相同である。
本明細書で使用する1つのDNA又はRNA分子の「対応する部分に対しハイブリッド形成する」という文言は、例えばオリゴヌクレオチド、ポリヌクレオチド又は任意のヌクレオチド配列を(センス又はアンチセンス配向で)ハイブリッド形成させる分子が、おおよそ同じサイズをもちかつ適切な条件下でハイブリダイゼーションをもたらすのに充分な配列類似性をそれに対して有しているもう1つの核酸分子内の1つの配列を認識しかつこれにハイブリッド形成するということを意味する。例えば、トマト創傷/病原体誘発型eIF−5Aの3’コーティング又は非コーティング領域からの長さ100ヌクレオチドのアンチセンス分子は、2つの配列間に約70%以上の配列類似性が存在するかぎり、それぞれAT創傷/病原体誘発型eIF−5A遺伝子又は任意のその他の植物の創傷/病原体誘発型eIF−5A遺伝子の3’コーティング又は非コーティング領域内部で1ヌクレオチド配列のおよそ100ヌクレオチド部分を認識しこれに対してハイブリッド形成することになる。「対応する部分」のサイズは、該「対応する部分」が、それにハイブリッド形成する分子よりも小さいか又は大きい、例えば20〜30%大きいか小さい、好ましくは約12〜15%以下だけ大きい又は小さいものであり得るように、ハイブリダイゼーション内の幾分かのミスマッチを許容することになる、ということを理解すべきである。
本明細書で使用する核酸(又はポリヌクレオチド)の「機能的誘導体」という用語は、老化誘発型eIF−5A、創傷/病原体誘発型eIF−5A、成長eIF−5A又はDHSをコードする遺伝子又はヌクレオチド配列のフラグメント、変異体、相同体又は類似体を意味する。機能的誘導体は、老化誘発型eIF−5A、創傷/病原体誘発型eIF−5A、成長eIF−5A、ストレスeIF−5A又はDHSコーディングDNAの、該発明に従ったその有用性を可能にする機能の少なくとも1部分を保持する。かかる機能には、高いストリンジェンシー条件下で未変性の単離された老化誘発型eIF−5A、創傷/病原体誘発型eIF−5A、成長eIF−5A、ストレスeIF−5A又はDHS又はもう1つの植物からの実質的に相同なDNA又はそのmRNA転写物とハイブリッド形成する能力が含まれる可能性があり、かつアンチセンス配向でかかる老化誘発型eIF−5A、創傷/病原体誘発型eIF−5A、成長eIF−5A、ストレスeIF−5A又はDHSは、老化誘発型eIF−5A、創傷/病原体誘発型eIF−5A、成長eIF−5A、ストレスeIF−5A又はDHSの発現を阻害する。
遺伝子又はDNA配列の「フラグメント」は、分子の任意のサブセット、例えばより短かいポリヌクレオチド又はオリゴヌクレオチドを意味する。「変異体」というのは、単数又は複数の置換ヌクレオチドを有するものの、特定の遺伝子とハイブリッド形成する能力又は未変性DNAとハイブリッド形成するmRNA転写物をコードする能力を維持しているヌクレオチド置換変異体といったような、全遺伝子又はそのフラグメントのいずれかに実質的に類似する分子を意味する。「相同体」というのは、異なる植物属又は種に由来するフラグメント又は変異体配列を意味する。「類似体」というのは、分子全体、その変異体又はそのフラグメントのいずれかと実質的に類似しているか又はそれとの関係において機能する非天然分子を意味する。
「発現を変調する」というのは、発現が阻害されるか又はアップレギュレートされるかのいずれかを意味する。「発現の阻害」というのは、老化誘発型eIF−5A、創傷/病原菌誘発型eIF−5A、成長eIF−5A及びストレスeIF−5A又はDHSといったような標的遺伝子からのタンパク質及び/又はmRNA産物の不在又はそのレベルの検出可能な低下を意味する。「アップレギュレーション」又は「過剰発現」というのは、老化誘発型eIF−5A、創傷/病原菌誘発型eIF−5A、成長eIF−5A及びストレスeIF−5A又はDHSといったような、標的遺伝子からのタンパク質及び/又はmRNA産物のレベルの検出可能な増加を意味する。発現を変調するという表現の意味合いには、DHS又はeIF−5Aのアイソフォームのうちのいずれか1つのものの活性を減少させることが入る。例えば、1つの植物の中にDHSのノックダウン突然変異体を作ることができ、結果として得られた植物は、野生型DHSのより低いレベル又は効率でeIF−5Aを活性化するDHSを有することになる。発現を変調するという語には又、DHS又はeIF−5Aの活性を阻害又は低減させる化学物質又は薬物の使用も含まれる。
本発明の単離されたポリヌクレオチド及びペプチドには、天然供給源から単離されたもの、組換えにより産生されたもの又は合成されたものが含まれる。本発明の単離タンパク質には、好ましくはマルトース結合タンパク質と融合されたeIF−5A又はDHSを含む、融合タンパク質として発現される老化誘発型eIF−5A、創傷/病原体誘発型eIF−5A、成長eIF−5A又はDHSが含まれる。
本発明の老化誘発型eIF−5A、創傷/病原菌誘発型eIF−5A、成長eIF−5A及びストレスeIF−5A又はDHSペプチドの「機能的誘導体」としては、eIF−5Aアイソフォーム又はDHSに特異的な抗体との免疫学的交差反応性又は活性の少なくとも1部分を保持するフラグメント、変異体、類似体又は化学的誘導体が含まれる。eIF−5A又はDHSペプチドのフラグメントは、分子の任意のサブセットを意味する。変異体ペプチドは、例えば当該技術分野において周知の方法を用いて直接的化学合成により作ることができる。eIF−5A又はDHSペプチドの類似体は、タンパク質全体又はそのフラグメントのいずれかに実質的に類似する非天然タンパク質を意味する。eIF−5A又はDHSの化学的誘導体は、通常はペプチド又はペプチドフラグメントの一部でない付加的な化学的部分を含有する。選択された側鎖又は末端残基と反応する能力をもつ有機誘導体化剤とペプチドのターゲティングされたアミノ酸残基を反応させることにより、ペプチド又はそのフラグメント内に変調を導入することができる。
該発明に従ったeIF−5A又はDHSは、(センス配向で)本発明のヌクレオチド配列で形質転換された細胞を培養し、該細胞がタンパク質を合成できるようにし、次に培地又は細胞抽出物のいずれかからクローニングプロトコルに応じて遊離タンパク質としてか又は融合タンパク質としてタンパク質を単離することによって、産生させることができる。代替的には、該タンパク質を無細胞系内で産生させることも可能である。Ranu,etal.,Meth.Enzymol.,60:459−484,(1979年)。
プラスミドDNAの調製、制限酵素消化、DNAのアガロースゲル電気泳動法、タンパク質のポリアクリルアミドゲル電気泳動法、PCR、RT−PCR、サザンブロット法、ノーザンブロット法、DNAライゲーション及び細菌形質転換は、当該技術分野において周知の従来の方法を用いて実施された。例えばSambrook,Jet al.,「分子クローニング:実験室マニュアル」、第2版、Cold Spring Harbor Press,Cold Spring Harbor,New York,1989年を参照のこと。核酸ハイブリダイゼーションの技術は、Sambrookによって開示されている。
本発明に従った組換え型ヌクレオチド分子を構築するための手順は、両方共本明細書にその全体が参考として内含されているSambrook,Jet al.,「分子クローニング:実験室マニュアル」、第2版、Cold Spring Harbor Press,Cold Spring Harbor,New York,1989年及びManiatisT et al.,遺伝子発現の制御における分子機序、Nierlich,et al.,eds.,Acad.Press,N.Y.、1976年、の中で開示されている。
本発明に従って作られた遺伝子導入植物は、当該技術分野において既知のあらゆる植物形質転換方法を用いてDNA形質転換により調製可能である。植物形質転換方法としては、Agrobacteriumtumefaciensとの植物、組織又は細胞の直接的共培養又は直接的感染(Miki,et al.,Meth.In Plant Mol.Biol.And Biotechnology,(1993年),p.67−88);プロトプラスト内への直接的遺伝子移入(paszkowski,etal.,EMBO J.,12:2717(1984年));電気穿孔法(Fromm,et al.,Nature,319:719(1986年);粒子衝突(Klein et al.,Bio Technology,6:559−563(1988年);苗木及び植物の分裂組織内への注入(De La Pena,et al.,Nature,325:274−276(1987年);培養細胞及び組織のプロトプラスト内への注入(Reich,et al.,Bio Technology,4:1001−1004(1986年))が含まれるが、これらに制限されるわけではない。
一般に、完全植物は、形質転換プロセスから得られる。植物は、プロトプラスト、カルス、組織部分又は外植片から再生される。葉、花、果実、種子、花粉などといったような、eIF−5Aアイソフォーム又はDHSの発現が改変されている再生された遺伝子導入植物から得られた植物部分が、本明細書で使用される「植物」の定義の中に含まれる。再生された植物の後代、変異体及び突然変異体も同様に「植物」の定義の中に含まれる。
eIF−5A全般
本発明は、eIF−5A(真核生物翻訳開始因子5A)に関する。eIF−5Aは、葉、花及び果実の自然老化におけるプログラミングされた細胞死;ストレス誘発型早期老化;木質化に付随する細胞死及び病原体の進入に付随する細胞死を調節する。eIF−5Aは、2つの酵素デオキシヒプシンシンターゼ(DHS)及びデオキシヒプシンヒドラーゼ(DHH)により翻訳後に活性化される。図111も参照のこと。eIF−5Aは、従来の翻訳開始因子ではなく、むしろシャトルタンパク質として機能する。eIF−5Aの3つ又は4つの全く異なるアイソフォームが同定されてきている。3つの異なるアイソフォームは、翻訳のため核からリポソームまでmRNAの異なる亜集団を選択的に転位させる。1つのアイソフォームは細胞分裂及び成長を制御し、2つ又は3つのアイソフォームが細胞死を制御する。例えば、図1は、Arabidopsisの中で単離されたeIF−5Aの3つの異なるアイソフォームを示している。図8〜10は、eIF−5Aに対するアイソフォーム特異的抗体でプローブ探査されるウェスタンブロットを示している(「At」はarabidopsisを意味する)。これらの図は、Arabidopsis内の3つの異なるアイソフォームの発現レベル及び異なるライフサイクル及び事象を示している。より大きいゲノムを伴う植物、例えば作物植物においては、eIF−5Aの4つのアイソフォームが存在する。1つのアイソフォームが細胞分裂及び細胞成長に関与し、3つのアイソフォームが細胞死に関与する。
本発明は、eIF−5Aの異なるアイソフォーム、すなわち老化誘発型eIF−5A;創傷誘発型eIF−5A;ストレスeIF−5A及び成長eIF−5Aに関する。老化誘発型eIF−5Aは、植物又は植物組織の寿命の終りで老化を誘発する。ストレスeIF−5Aも、環境ストレス、例えば干ばつストレスに応えて早期に老化を誘発する死のアイソフォームである。疾病/創傷eIF−5Aは、病原体の進入又は創傷事象に応えて細胞死を誘発する死のアイソフォームである。成長eIF−5Aは、植物の成長を促進する。eIF−5Aは、生物学的スイッチとして機能し、一方の位置での成長ともう一方の位置での死を調節するように思われる。死の位置では、死のアイソフォームのうちの単数又は複数のものが強く発現され、成長アイソフォームは、弱く発現されるにすぎないか又は全く発現されない。成長位置では、成長アイソフォームは、強く発現され、死のアイソフォームは弱く発現されるだけか又は全く発現されない。
eIF−5Aには3〜4個のアイソフォームが存在するものの、DHSのアイソフォームは1つしか存在しないと考えられており、この単一のアイソフォームは、eIF−5Aのアイソフォーム全てを活性化(ヒプシン化)する。
本発明は、さまざまな植物種から単離されたeIF−5Aのさまざまなアイソフォーム及びeIF−5Aのアイソフォームを単離する方法を提供する。本発明は同様に、本発明のeIF−5Aのさまざまなアイソフォームをコードするポリヌクレオチドをも提供する。該発明は同様に、eIF−5Aのアイソフォームのアンチセンスポリヌクレオチド及びかかるポリヌクレオチド又はアンチセンスポリヌクレオチドを含有する発現ベクターをも提供する。一部の実施形態においては、植物を形質転換するためeIF−5Aのアイソフォームのアンチセンスポリヌクレオチドを含有する発現ベクターを使用することを通して内因性eIF−5Aの発現を阻害する方法が提供されている。一部の実施形態では、センス配位でeIF−5Aのアイソフォームのポリヌクレオチドを含有する発現ベクターを提供することにより、内因性eIF−5Aアイソフォームをアップレギュレートする方法が提供されている。
異なるアイソフォームは、植物のライフステージ又は植物の状態に応じて自然にアップレギュレート又はダウンレギュレートされる。例えば、老化組織においては、老化誘発型eIF−5Aアイソフォームがアップレギュレートされる。老化誘発型eIF−5Aは、翻訳のため核から細胞質までmRNAの特異的サブセット(老化経路に関与するもの)をシャトリングすることにより、植物又は植物組織のさらなる老化に参与していると考えられている。老化誘発型eIF−5Aの発現をダウンレギュレート又は阻害することにより、植物及び/又は植物組織内で老化を遅延させることができる。老化の遅延は、形質転換された/遺伝子導入植物の中で、形質転換されていない又は野生型の植物に比べて、より大きなバイオマス、果実については保管寿命の増大、花の保管寿命の増大、種子サイズの増大及び種子収穫の増大を有することによって現われる。
植物及び/又は植物組織が、低温、脱水又は機械的力といったような創傷事象に曝露されるか又は病原体に曝露された場合、創傷/病原体誘発型eIF−5Aアイソフォームがアップレギュレートされる。創傷/病原体誘発型eIF−5Aの発現をダウンレギュレートすることにより、形質転換を受けていない又は野生型の植物における毒性損傷耐性に比べ、病原体の進入から発生する毒性損傷に対する増大した耐性が植物に付与される。
植物が成長期にある場合、成長eIF−5Aアイソフォームがアップレギュレートされる。成長eIF−5Aをアップレギュレートすることにより、結果として得られる遺伝子導入植物は、増大した種子サイズ、増大したバイオマス、及び増大した種子収量を有する。
或る種の植物がストレスを受けた場合、ストレスeIF−5Aアイソフォームがアップレギュレートされる。ストレスeIF−5Aをダウンレギュレートすることにより、結果として得られる遺伝子導入植物は、干ばつ耐性の増大といったようなストレス耐性の増強を示す。さらに、これらの植物は、野生型植物に比べて増大した種子収穫を有する。
図1は、Arabidopsis thaliana(「At」)から単離されたeIF−5Aの3つのアイソフォームの整列を示す。図2は、これら3つのアイソフォームのコーディング領域の整列を示す。図3〜5は、3つのアイソフォームのゲノム配列を提供する。
ウェスタンブロット(図8)は、異なる植物ライフステージにおけるeIF−5Aの3つのアイソフォームの発現を示す。図8は、老化誘発型因子eIF−5Aアイソフォームの量が、葉齢の増加に伴って増大することを明らかにしている。このことは、開いていないつぼみ、長角果又は茎には見られないが吸水種子では見られた。吸水種子の中では、子葉組織ならびに成長中の胚が存在する。かくして、子葉組織は胚が成長するにつれて老化していることから、吸水種子の中には老化誘発型eIF−5Aが存在する。胚は活発に成長していることから、吸水種子の中には、成長eIF−5Aが見られる。長角果、種子及び茎の収穫が幾分か創傷を誘発することから、これらの組織内には、創傷/病原体誘発型eIF−5Aが見られる。
異なるアイソフォームの間及び異なる植物種内のアイソフォームの間には高度の相同性(約85%)が存在するものの、異なるアイソフォームは3’UTRが互いに変動している。アイソフォームの間と同様種の間でもきわめて保存度の高い1つの領域は、ヒプシン部位と考えられている部域である。ヒプシン部位は、以下のアミノ酸であると考えられている:5’−CKVVEVSTSKTGKHGHAKCHFV−3’(配列番号 )。さまざまなeIF−5Aアイソフォーム及びいくつかの植物種の整列については図85を参照のこと。
老化誘発型eIF−5A
老化誘発型eIF−5Aは、老化組織内で発現される。図116を参照のこと。本発明は、Arabidopsisthaliana、トマト、カーネーション、レタス及びアルファルファ植物を含むさまざまな植物の中での老化誘発型eIF−5Aの発見に関係する。老化誘発型eIF−5Aは、老化組織内でアップレギュレートされ、植物及び植物組織内の老化関連形態変化の誘発に関与する。老化誘発型eIF−5Aアイソフォームがダウンレギュレートされた場合、天然の老化が遅延される。老化誘発型eIF−5Aのダウンレギュレーション(老化誘発型eIF−5Aのアンチセンス構成体の使用、同時抑制を達成するためのセンス構成体の使用、老化誘発型eIF−5Aのノックダウン突然変異体、(eIF−5Aを活性化するために必要とされる)DHSの発現の減少、DHSのノックダウン突然変異体、又はDHSの阻害物質の使用のいずれかを通したもの)は、植物バイオマスの増大、果実軟化又は損傷の遅延、切り花又はレタス葉といったような植物組織の褐変の遅延、種子収穫の増大及び種子サイズの増大を含めた、遺伝子導入植物のさまざまな形態変化を結果としてもたらす。図35、36及び117(Arabidopsis内の葉の老化の遅延)、図112及び113A〜D(カーネーションの切り花のより長い保管寿命)、図114A〜C(バナナの褐変の遅延)、図115(トマトの損傷遅延)及び図119(木質部形成の減少)を参照のこと。
老化誘発型eIF−5Aが、老化誘発型eIF−5Aのセンス構成体でアップレギュレートされた場合、機能獲得表現型が結果としてもたらされる。例えば、木質部の形成の増加が指摘される。図120を参照のこと。
DHS及び老化誘発型eIF−5Aの役割をさらに解明するため、DHS及び老化誘発型eIF−5Aの両方のプロモーター活性を、レポーター遺伝子としてGUSを用いて遺伝子導入Arabidopsis植物の成長及び発達の間に特徴づけした。図118は、老化誘発型eIF−5Aが脈管組織の中で発現されることを示している。DHS::GUS及び老化誘発型eIF−5A::GUS発現のレベルは、葉の老化の開始時点で強力にアップレギュレートされ、この高い発現は、葉の老化が終結するまで維持された。さらに、かつ予想外にも、発達中の子葉、ロゼット葉及び茎の脈管組織の中で、DHS及び老化誘発型eIF−5Aが過渡的にかつ組織的に発現された。GUS発現のタイミング及び局在化は、木質化における老化誘発型eIF−5Aの役割を暗示している。さらに、DHS及び老化誘発型eIF−5Aは、花粉産生の変性期の間に葯組織の中で組織的に発現された。総合すると、これらの結果は、DHS及び老化誘発型eIF−5Aが、Arabidopsis内での木質化、葉の老化及び花の老化に付随するプログラミングされた細胞死を調節するということを示唆している。
老化誘発型eIF−5Aは同様に、発達中の木質部の中でも発現される。木質部形成において老化誘発型eIF−5Aが1つの役割を果たすか否かを見極めるために、その全長cDNAを、遺伝子導入Arabidopsis植物内で構成的に過剰発現させた。これらの植物は、対照植物と比べて、より大きなロゼット葉ならびにより背が高くより厚い花序茎を有しており、より急速な成長を反映していた。さらにそれらの主要な花序茎は、木質部の発達において有意な増強を示した。脈管及び維管束間領域の両方において、細胞層及び組織の厚みは、系統に応じてそれぞれ最高80%及び60%だけ増大した。木質部成長の増大は、一次木質部よりも2次木質部においてより顕著であった。その上、老化誘発型eIF−5Aの構成性アンチセンス抑制の結果、発育は不良なままになり、葉の老化は遅延し、対照植物比較して木質部組織は最高30%削減された。
eIF−5Aは、保存されたリジンからヒプシンまでの転換により翻訳後に修飾される。木質化を調節するのは老化誘発型eIF−5Aのヒプシン化形態であることを確認するために、我々は又、ヒプシン化され得ない老化誘発型eIF−5Aの突然変異体形態の構成性過剰発現を伴う遺伝子導入Arabidopsis植物も生成した。突然変異は、保存リジンのためのコドンAAGを(アラニンのための)GCGに変更し、かくして老化誘発型eIF−5Aのヒプシン化を無効にすることにより行なわれた。突然変異体集団においては、対照植物に比べた木質部発達の変更は全く存在しなかった。かくして、老化誘発型eIF−5Aは、場合によっては、不信な要素のプログラミングされた死を容易にすることによって木質化を積極的に調節するように思われ、かかる機能は、ヒプシン化を通したタンパク質の活性化を必要とする。
かくして、本発明の1つの実施形態は、Arabidopsis thaliana由来の単離された老化誘発型eIF−5Aにある。アミノ酸配列は図59に提供されており、配列番号 である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは、図59に提供されており、配列番号 である。
本発明のもう1つの実施形態は、トマト由来の単離された老化誘発型eIF−5Aである。アミノ酸配列は図57及び86に提供されており、配列番号 である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは図57及び86に提供されており、配列番号 である。
本発明のもう1つの実施形態は、カーネーション由来の単離された老化誘発型eIF−5Aにある。アミノ酸配列は図58に提供されており、配列番号である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは、図58に提供されており、配列番号 である。
本発明のもう1つの実施形態は、アルファルファ由来の単離された老化誘発型eIF−5Aである。アミノ酸配列は図138A〜Bに提供されており、配列番号である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは図138A〜Bに提供されており、配列番号 である。
本発明は同様に、以上で列挙した配列番号に対する65〜100%の配列相同性を有し、高ストリンジェンシー条件下で該列挙された配列番号の補体へとハイブリッド形成し、老化誘発型eIF−5Aをコードする老化誘発型eIF−5Aの単離ポリヌクレオチドをも提供している。
本発明は同様に、以上で列挙した配列番号に対する65〜100%のアミノ酸配列相同性を有する老化誘発型eIF−5Aの老化誘発型eIF−5A単離ポリペプチドをも提供する。
本発明は同様に、老化誘発型eIF−5Aのアンチセンスポリヌクレオチドをも提供している。該アンチセンスポリヌクレオチドは、それが発現を阻害できるかぎり、任意の長さのものであり得る。一部の実施形態においては、アンチセンスポリヌクレオチドは全長コーディング配列を含み、その他の特に好ましい実施形態においては、eIF−5Aの異なるアイソフォームが3’UTRにおいてより高い変動度を有することから、アンチセンスポリヌクレオチドは3’UTRで導かれる。一部の実施形態では、アンチセンスポリヌクレオチドは、5’−非コーディング配列で導かれる。主として5’−非コーディング配列に相補的であるアンチセンスポリヌクレオチドは、転写因子をコードする遺伝子の発現の有効な阻害物質であるものとして知られている。Branch,M.A.,Molec.CellBiol.,13:4284−4290(1993)。
本明細書及び請求の範囲中で使用されている「老化誘発型eIF−5Aのアンチセンスポリヌクレオチド」という用語は、列挙された配列番号の補体の100%相同性を共有するアンチセンスポリヌクレオチドを包含するだけでなく機能的変異体であるアンチセンスポリヌクレオチドをも内含する。機能的変異体というのは、老化誘発型eIF−5Aの対応する部分に対し少なくとも80%の配列相同性をもち、かかる部分と高ストリンジェンシー条件下でハイブリッド形成する、天然又は人工的な変異体である。さらに、変異体は、本発明により意図されるような機能を有していなければならない。すなわち発現ベクター内に導入された時点で内因性老化誘発型eIF−5Aの発現を変調する能力を有しており、ここでかかるベクターは少なくとも1つの植物細胞のゲノム中に取込まれる。当業者であれば、転写物に結合しかつ遺伝子の発現を低減させるか又は阻害するアンチセンスポリヌクレオチドの能力に不利な影響を及ぼさないような非実質的な変化を配列の中に起こすことができる、ということがわかる。かくして、「アンチセンスポリヌクレオチド」という用語は、転写物に対する実質的な相補性をもち、かつ転写物に特異的に結合し遺伝子の発現を阻害するか又は低減させる能力をなおも維持するようなポリヌクレオチドを包含する。アンチセンスの一般的論述については、Albertset al.,「細胞の分子生物学」、第2版、Garland Publishing,Inc.New York,New York,1989年(特に本明細書に参考として内含されている195〜196頁)を参照のこと。
本発明の1実施形態は、(上述のような本発明の)老化誘発型eIF−5Aポリヌクレオチドか又は、(上述のような本発明の)老化誘発型eIF−5Aのアンチセンスポリヌクレオチドのいずれかを含む発現ベクターを提供している。ベクターは好ましくはプラスミドであり得、そうでなければ植物細胞又は細菌細胞内で上にコードされた遺伝子を複製し発現するものとして知られているウイルス又はその他のベクターであってよい。ベクターは、老化誘発型eIF−5ARNAの所望のアンチセンスポリヌクレオチドを産生するように転写され得るような形で、染色体的に統合された状態となる。かかるプラスミド又はウイルスベクターは、当該技術分野において標準的である組換え型DNA技術方法によって構築され得る。例えば、ベクターは、原核生物宿主の中で機能的である複製系及び該発明に従ったアンチセンスポリヌクレオチドを含有するプラスミドベクターであり得る。代替的には、ベクターは、Agrobacterium中で機能的である複製系及び該発明に従ったアンチセンスポリヌクレオチドを含有するプラスミドであり得る。Agrobacterium中で複製可能であるプラスミドは、当該技術分野において周知である。例えば、Miki,etal.,「植物内に外来性DNAを導入するための手順、植物分子生物学及びバイオテクノロジーにおける方法」、B.R.Glick and J.E.Thompson編、CRCPress(1993年)、67〜83頁。
ベクターはさらに、ポリヌクレオチドに対し作動的に連結されてかかるポリヌクレオチドの発現を可能にする調節配列をさらに含む。調節配列は、形質転換された植物細胞内で機能的であるプロモーターを内含し得る。プロモーターは、誘発性、構成性又は組織特異的であり得る。かかるプロモーターは、当業者にとって既知である。
遺伝子のセンス又はアンチセンス転写物を生成するために本発明のDHS及びeIF−5Aのさまざまなアイソフォームと組合せた形で有用であるプロモーター調節要素には、あらゆる植物プロモーター全般、より具体的には、イチジクいぼモザイクウイルス35Sプロモーター、カリフラワーモザイクウイルスプロモーター、CaMV35Sプロモーター又はMASプロモーターといったような構成性プロモーター、又はカーネーション花弁GST1プロモーター又はArabidopsisSAG12プロモーターといったような組織特異的又は老化誘発型プロモーターが含まれる(例えば、本明細書に参考として内含されているJ.C.Palaquiet al.,Plant Physiol.,112:1447−1456(1996年);Morton et al.,MolecularBreeding,1:123−132(1995年);Fobert et al.,Plant Journal,6:567−577(1994年);and Gan et al.,Plant Physiol.,113:313(1997年)を参照)。好ましくは、本発明の中で使用されているプロモーターは構成性プロモーターである。SAG12プロモーターは、好ましくは、老化誘発型eIF−5Aのアンチセンスポリヌクレオチドを使用する場合に好適である。実施例23を参照のこと。
本発明にとって有用であるプロモーターからの発現レベルは、例えば、プロモーター/レポーター遺伝子が中に導入された遺伝子導入植物の葉、花、果実又はその他の組織の抽出物の中のタンパク質又はmRNAなどのレポーター遺伝子産物のレベルを測定することによって、従来の発現系を用いてテストすることができる。レポーター遺伝子の一例がGUSである。
任意には、調節配列には、5’非翻訳リーダー配列又はポリアデニル化シグナル又はエンハンサーが含まれる。本発明はさらに、当業者によって知られているようなその他の調節配列を考慮している。
該発明は同様に、センス及びアンチセンス配向の老化誘発型eIF−5Aのポリヌクレオチドを含む本発明のベクター又はベクター組合せで形質転換された遺伝子導入植物細胞、かかる細胞から生成された遺伝子導入幼植物又は成熟遺伝子導入植物、又は遺伝子導入植物の花、果実、葉、種子などといった植物部分を提供する。
本発明は同様に、内因性老化誘発型eIF−5Aの発現を阻害する方法を提供する。これらの方法は、植物の少なくとも1つの細胞のゲノムの中に、老化誘発型eIF−5Aのアンチセンスポリヌクレオチドを含む本発明の発現ベクターを組込む段階を含む。老化誘発型eIF−5Aのアンチセンスポリヌクレオチドは転写され、内因性老化誘発型eIF−5Aの発現を阻害する。
内因性老化誘発型eIF−5Aの発現を阻害するもう1つの方法においては、センス配向での本発明の老化誘発型eIF−5Aポリヌクレオチドを含有する発現ベクターが、植物の少なくとも1つの細胞のゲノム内に組込まれる。老化誘発型eIF−5Aのポリヌクレオチドは転写され、結果としてもたらされる外因性老化誘発型eIF−5Aの同時発現は、内因性老化誘発型eIF−5Aの発現のダウンレギュレーション又は阻害をひき起こす。
ストレス誘発型eIF−5A
本発明は、アルファルファ、トマト及びレタスを含むさまざまな植物の中のストレス誘発型eIF−5Aの発見に関係する。eIF−5Aのストレスアイソフォームをダウンレギュレートすることにより、ストレス誘発型老化は改善される。ストレス−アイソフォームeIF−5Aのダウンレギュレーションは、ストレス耐性の増加を提供し、結果として成長を増強させる。図121−123は、(ストレス誘発型eIF−5Aの発現が減少した)遺伝子導入植物が干ばつ耐性の増大を示す、ということを示している。図124は、(ストレス誘発型eIF−5Aの発現が減少した)遺伝子導入植物が、対照(野生型)植物に比べ種子収穫が増大することを示している。
かくして、本発明の1つの実施形態は、アルファルファ由来の単離されたストレスeIF−5Aにある。アミノ酸配列は図139に提供されており、配列番号 である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは、図139に提供されており、配列番号 である。
かくして、本発明の1つの実施形態は、トマト由来の単離されたストレスeIF−5Aである。アミノ酸配列は図146A〜Bに提供されており、配列番号である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは図146A〜Bに提供されており、配列番号 である。
本発明は同様に、以上で列挙した配列番号に対する65〜100%の配列相同性を有し、高ストリンジェンシー条件下で該列挙された配列番号の補体へとハイブリッド形成し、ストレスeIF−5AをコードするストレスeIF−5Aの単離ポリヌクレオチドをも提供している。
本発明は同様に、以上で列挙した配列番号に対する65〜100%のアミノ酸配列相同性を有するストレスeIF−5AのストレスeIF−5A単離ポリペプチドをも提供する。
本発明は同様に、ストレスeIF−5Aのアンチセンスポリヌクレオチドをも提供している。該アンチセンスポリヌクレオチドは、それが発現を阻害できるかぎり、任意の長さのものであり得る。一部の実施形態においては、アンチセンスポリヌクレオチドは全長コーディング配列を含み、その他の特に好ましい実施形態においては、eIF−5Aの異なるアイソフォームが3’UTRにおいてより高い変動度を有することから、アンチセンスポリヌクレオチドは3’UTRで導かれる。一部の実施形態では、アンチセンスポリヌクレオチドは、5’−非コーディング配列で導かれる。主として5’−非コーディング配列に相補的であるアンチセンスポリヌクレオチドは、転写因子をコードする遺伝子の発現の有効な阻害物質であるものとして知られている。Branch,M.A.,Molec.CellBiol.,13:4284−4290(1993年)。
本明細書及び請求の範囲中で使用されている「ストレスeIF−5Aのアンチセンスポリヌクレオチド」という用語は、列挙された配列番号の補体の100%相同性を共有するアンチセンスポリヌクレオチドを包含するだけでなく機能的変異体であるアンチセンスポリヌクレオチドをも内含する。機能的変異体というのは、ストレスeIF−5Aの対応する部分に対し少なくとも80%の配列相同性をもち、かかる部分と高ストリンジェンシー条件下でハイブリッド形成する、天然又は人工的な変異体である。さらに、変異体は、本発明により意図されるような機能を有していなければならない、すなわち発現ベクター内に導入された時点で内因性ストレスeIF−5Aの発現を変調する能力を有しており、ここでかかるベクターは少なくとも1つの植物細胞のゲノム中に取込まれる。当業者であれば、転写物に結合しかつ遺伝子の発現を低減させるか又は阻害するアンチセンスポリヌクレオチドの能力に不利な影響を及ぼさないような非実質的な変化を配列の中に起こすことができる、ということがわかる。かくして、「アンチセンスポリヌクレオチド」という用語は、転写物に対する実質的な相補性をもちかつ転写物に特異的に結合し遺伝子の発現を阻害するか又は低減させる能力をなおも維持するようなポリヌクレオチドを包含する。アンチセンスの一般的論述については、Albertset al.,「細胞の分子生物学」、第2版、Garland Publishing,Inc.New York,New York,1989年(特に本明細書に参考として内含されている195〜196頁)を参照のこと。
本発明の1実施形態は、(上述のような本発明の)ストレスeIF−5Aポリヌクレオチドか又は、(上述のような本発明の)ストレスeIF−5Aのアンチセンスポリヌクレオチドのいずれかを含む発現ベクターを提供している。ベクターは好ましくはプラスミドであり得、そうでなければ植物細胞又は細菌細胞内で上にコードされた遺伝子を複製し発現するものとして知られているウイルス又はその他のベクターであってよい。ベクターは、ストレスeIF−5ARNAの所望のアンチセンスポリヌクレオチドを産生するように転写され得るような形で、染色体的に統合された状態となる。かかるプラスミド又はウイルスベクターは、当該技術分野において標準的である組換え型DNA技術方法によって構築され得る。例えば、ベクターは、原核生物宿主の中で機能的である複製系及び該発明に従ったアンチセンスポリヌクレオチドを含有するプラスミドベクターであり得る。代替的には、ベクターは、Agrobacterium中で機能的である複製系及び該発明に従ったアンチセンスポリヌクレオチドを含有するプラスミドであり得る。Agrobacterium中で複製可能であるプラスミドは、当該技術分野において周知である。例えば、Miki,etal.,「植物内に外来性DNAを導入するための手順、植物分子生物学及びバイオテクノロジーにおける方法」、B.R.Glick and J.E.Thompson編、CRCPress(1993年)、67〜83頁。
ベクターはさらに、上述の通り調節配列及びプロモーター調節要素を含む。
該発明は同様に、センス及びアンチセンス配向のストレスeIF−5Aのポリヌクレオチドを含む本発明のベクター又はベクター組合せで形質転換された遺伝子導入植物細胞、かかる細胞から生成された遺伝子導入幼植物又は成熟遺伝子導入植物、又は遺伝子導入植物の花、果実、葉、種子などといった植物部分を提供する。
本発明は同様に、内因性ストレスeIF−5Aの発現を阻害する方法を提供する。これらの方法は、植物の少なくとも1つの細胞のゲノムの中に、ストレスeIF−5Aのアンチセンスポリヌクレオチドを含む本発明の発現ベクターを組込む段階を含む。ストレスeIF−5Aのアンチセンスポリヌクレオチドは転写され、内因性ストレスeIF−5Aの発現を阻害する。
内因性ストレスeIF−5Aの発現を阻害するもう1つの方法においては、センス配向での本発明のストレスeIF−5Aポリヌクレオチドを含有する発現ベクターが、植物の少なくとも1つの細胞のゲノム内に組込まれる。ストレスeIF−5Aのポリヌクレオチドは転写され、結果としてもたらされる外因性ストレスeIF−5Aの同時発現は、内因性ストレスeIF−5Aの発現のダウンレギュレーション又は阻害をひき起こす。
創傷/病原体誘発型eIF−5A
創傷/病原体誘発型eIF−5A(eIF−5A3とも呼ばれる)は、創傷組織及び感染組織の中で発現される。本発明は、Arabidopsisthaliana、トマト、アルファルファ及びレタスを含むさまざまな植物の中の創傷/病原体誘発型eIF−5Aの発見に関係する。当該発明人らは、このアイソフォームが植物の創傷事象又は病原体進入中にアップレギュレートされるということを発見した。図125は、創傷/病原体誘発型eIF−5AがP.syringae感染の後でアップレギュレートされるということを表わしている。アップレギュレーションは転写レベルで発生する。さらに、それは、毒性感染の後タンパク質レベルで専らアップレギュレートされ、これが次に細胞死を発生させ、創傷/病原体誘発型eIF−5Aが病原体による進入の場合に細胞死を駆動しているという推論を導く。
eIF−5Aの創傷/病原体誘発型アイソフォームのダウンレギュレーションは病原体誘発型細胞死を阻害する。図126は、eIF−5Aの創傷/病原体誘発型アイソフォームのアンチセンス抑制が毒性病原体による感染を阻害するということを示している。遺伝子導入植物は、対照植物に比べ感染阻害の99%超の増大を示した。図127〜130は、遺伝子導入カノーラ(eIF−5Aのアンチセンス/病原体誘発型アイソフォーム)がSclerotiniasclerotiorumによる感染に対する耐性を示すということを示している。
創傷/病原体誘発型eIF−5Aは、壊死栄養性細菌及び真菌病原体による感染に付随するプログラミングされた細胞死を調節する。毒性Pseudomonassyringae pv Tomato DC 3000による感染から72時間以内に、創傷/病原体誘発型eIF−5Aタンパク質は、Arabidopsis野生型植物の葉の中で強くアップレギュレートされる。アップレギュレーションは、疾病の進行の可視的症候と一致する。その上、創傷/病原体誘発型eIF−5Aは、感染後に発現の増加を示す唯一のeIF−5Aアイソフォームである。さらに、アップレギュレーションは、翻訳後調節されるものと思われる。疾病の発症における創傷/病原体誘発型eIF−5Aの役割をさらにテストするために、アンチセンスT−DNA挿入を用いて構成的に抑制された創傷/病原体誘発型eIF−5A発現を伴う遺伝子導入Arabidopsis植物が開発された。抑制された植物は、毒性Pseudomonassyringae pv Tomato DC 3000に対する顕著な耐性を示し、一部の系統は、野生型植物との関係において99%の細菌負荷減少を示した。病原体成長のこの抑制は、疾病の症候の不在と相関していた。同じ系統は同様に、壊死栄養性真菌病原体Sclerotiniasclerotiorumによる感染に対する強い耐性をも示した。結果は、創傷/病原体誘発型eIF−5Aが壊死栄養性真菌病原体により誘発されたプログラミングされた細胞死を調節すること及び創傷/病原体誘発型eIF−5Aの抑制により感染時点で宿主細胞が死に、次に通常は病原体の成長を支持する栄養素が放出されることを表わすものとして解釈されてきた。
図9は、老化誘発型eIF−5Aが対照植物、模擬処理済み植物、Avr処理済み植物及びVir処理済み植物の中では一定であり続けていることを示している(これは植物が4週齢であった時に検出されている)。しかしながら、創傷/病原体誘発型eIF−5Aは、Vir処理済み植物内でアップレギュレートされる。
図10は、植物の葉を止血紺子で傷つけた実験の結果を示す。arabidopsis thaliana(「At」)内の老化誘発型eIF−5A、創傷/病原体誘発型eIF−5A及び成長eIF−5Aのレベルは、創傷直後、創傷から1時間後、及び9時間後に測定された。ノーザンブロットは、老化誘発型eIF−5Aが一定にとどまったものの創傷/病原体誘発型eIF−5Aの発現のレベルには顕著な増加が存在した、ということを示している。成長eIF−5Aの発現レベルは、創傷を受けた時点で減少し始めた。
当該発明人らは、創傷/病原体誘発型eIF−5Aがアップレギュレートされ(苗木が移植された場合に発生するように)創傷事象が植物に課せられた時点で、この創傷が結果として成長eIF−5Aの非常に強い抑制をもたらす、ということを実証してきた。図14〜17を参照のこと。結果として得られる植物は、非常に発育が不良である。しかしながら、種子をカノマイシンの中に浸漬させ、土壌に直接植え付けた場合(移植は不要であり、従って移植体創傷も無い)、種子は正常サイズの植物へと発達する。
全てセンス創傷/病原体誘発型eIF−5A構成体(図15)を取込んださまざまなテスト植物の間に見られる差異は、創傷/病原体誘発型eIF−5Aのさまざまな発現程度に起因している。当業者であれば、遺伝子が導入された(センス又はアンチセンス)時点で、遺伝子アップレギュレーション又はダウンレギュレーションのいずれかがさまざまな度合で得られるということがわかるだろう。差異の度合は、遺伝子が取込まれた場合及び取込まれたコピーの数によって左右される。可変的な発現の度合を有することにより、さまざまな表現型を遺伝子発現と相関させることができる。所望の表現型がひとたび産生されたならば、その植物を摘み取り、所望の後代を作り出すために用いることができる。かくして図15では、創傷/病原体誘発型eIF−5Aについて強くアップレギュレートされた植物は、創傷事象の後ほとんど成長していないが(植物タグ10)、わずかに良好に(ただし野生型ほどは良好でない)成長した植物(植物タグ4)はさほど強くアップレギュレートされなかった。
本発明の1つの実施形態は、Arabidopsis thaliana由来の単離された創傷/病原体誘発型eIF−5Aにある。アミノ酸配列は図41に提供されており、配列番号である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは、図41に提供されており、配列番号 である。
本発明のもう1つの実施形態は、トマト由来の単離された創傷/病原体誘発型eIF−5Aである。アミノ酸配列は図103に提供されており、配列番号である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは図103に提供されており、配列番号 である。
本発明のもう1つの実施形態は、アルファルファ由来の単離された創傷/病原体誘発型eIF−5Aである。アミノ酸配列は図137A〜Bに提供されており、配列番号である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは図137A〜Bに提供されており、配列番号 である。
本発明は同様に、以上で列挙した配列番号に対する65〜100%の配列相同性を有し、高ストリンジェンシー条件下で該列挙された配列番号の補体へとハイブリッド形成し、創傷/病原体誘発型eIF−5Aをコードする創傷/病原体誘発型eIF−5Aの単離ポリヌクレオチドをも提供している。
本発明は同様に、以上で列挙した配列番号に対する65〜100%のアミノ酸配列相同性を有する創傷/病原体誘発型eIF−5Aの創傷/病原体誘発型eIF−5A単離ポリペプチドをも提供する。
本発明は同様に、創傷/病原体誘発型eIF−5Aのアンチセンスポリヌクレオチドをも提供している。該アンチセンスポリヌクレオチドは、それが発現を阻害できるかぎり、任意の長さのものであり得る。一部の実施形態においては、アンチセンスポリヌクレオチドは全長コーディング配列を含み、その他の特に好ましい実施形態においては、eIF−5Aの異なるアイソフォームが3’UTRにおいてより高い変動度を有することから、アンチセンスポリヌクレオチドは3’UTRで導かれる。一部の実施形態では、アンチセンスポリヌクレオチドは、5’−非コーディング配列で導かれる。主として5’−非コーディング配列に相補的であるアンチセンスポリヌクレオチドは、転写因子をコードする遺伝子の発現の有効な阻害物質であるものとして知られている。Branch,M.A.,Molec.CellBiol.,13:4284−4290(1993年)。
本明細書及び請求の範囲中で使用されている「創傷/病原体誘発型eIF−5Aのアンチセンスポリヌクレオチド」という用語は、列挙された配列番号の補体の100%相同性を共有するアンチセンスポリヌクレオチドを包含するだけでなく機能的変異体であるアンチセンスポリヌクレオチドをも内含する。機能的変異体というのは、創傷/病原体誘発型eIF−5Aの対応する部分に対し少なくとも80%の配列相同性をもち、かかる部分と高ストリンジェンシー条件下でハイブリッド形成する、天然又は人工的な変異体である。さらに、変異体は、本発明により意図されるような機能を有していなければならない。すなわち発現ベクター内に導入された時点で内因性創傷/病原体誘発型eIF−5Aの発現を変調する能力を有しており、ここでかかるベクターは少なくとも1つの植物細胞のゲノム中に取込まれる。当業者であれば、転写物に結合しかつ遺伝子の発現を低減させるか又は阻害するアンチセンスポリヌクレオチドの能力に不利な影響を及ぼさないような非実質的な変化を配列の中に起こすことができる、ということがわかる。かくして、「アンチセンスポリヌクレオチド」という用語は、転写物に対する実質的な相補性をもちかつ転写物に特異的に結合し遺伝子の発現を阻害するか又は低減させる能力をなおも維持するようなポリヌクレオチドを包含する。
本発明の1実施形態は、(上述のような本発明の)創傷/病原体誘発型eIF−5Aポリヌクレオチドか又は、(上述のような本発明の)創傷/病原体誘発型eIF−5Aのアンチセンスポリヌクレオチドのいずれかを含む発現ベクターを提供している。ベクター、調節配列及びプロモーター調節要素は上述の通りである。
該発明は同様に、センス及びアンチセンス配向の創傷/病原体誘発型eIF−5Aのポリヌクレオチドを含む本発明のベクター又はベクター組合せで形質転換された遺伝子導入植物細胞、かかる細胞から生成された遺伝子導入幼植物又は成熟遺伝子導入植物、又は遺伝子導入植物の花、果実、葉、種子などといった植物部分を提供する。
本発明は同様に、内因性創傷/病原体誘発型eIF−5Aの発現を阻害する方法を提供する。これらの方法は、植物の少なくとも1つの細胞のゲノムの中に、創傷/病原体誘発型eIF−5Aのアンチセンスポリヌクレオチドを含む本発明の発現ベクターを組込む段階を含む。創傷/病原体誘発型eIF−5Aのアンチセンスポリヌクレオチドは転写され、内因性創傷/病原体誘発型eIF−5Aの発現を阻害する。
内因性創傷/病原体誘発型eIF−5Aの発現を阻害するもう1つの方法においては、センス配向での本発明の創傷/病原体誘発型eIF−5Aポリヌクレオチドを含有する発現ベクターが、植物の少なくとも1つの細胞のゲノム内に組込まれる。創傷/病原体誘発型eIF−5Aのポリヌクレオチドは転写され、結果としてもたらされる外因性創傷/病原体誘発型eIF−5Aの同時発現は、内因性創傷/病原体誘発型eIF−5Aの発現のダウンレギュレーション又は阻害をひき起こす。
内因性創傷/病原体誘発型eIF−5Aの発現を阻害することによって、結果として得られる遺伝子導入植物は、病原体の進入から発生する毒性損傷に対する増大した耐性を有する。病原体としては、バナナ中のBlackSigatoka(ブラックシガトカ)、Sclerotinia sclerotiorum(レタス及び芝草の主要な真菌病)、Pythium(温室野菜作物内の主要な真菌病)及びPseudomonassyringaeが含まれるが、これらに制限されるわけではない。実施例16及び図43及び44を参照のこと。
成長eIF−5A
本発明は同様に、成長eIF−5Aにも関係する。成長eIF−5Aは、成長する組織内で発現される。eIF−5Aがセンス配向で成長eIF−5Aのポリヌクレオチドでアップレギュレートされた場合、種子サイズの増加、バイオマスの増加及び種子収量の増加という3つの表現型変化が指摘される。図132〜134を参照のこと。
本発明の1つの実施形態は、Arabidopsis thaliana由来の単離された成長eIF−5Aにある。アミノ酸配列は図1に提供されており、配列番号である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは、図2に提供されており、配列番号 である。
本発明のもう1つの実施形態は、トマト由来の単離された成長eIF−5Aである。アミノ酸配列は図101に提供されており、配列番号である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは図101に提供されており、配列番号 である。
本発明のもう1つの実施形態は、カノーラ由来の単離された成長eIF−5Aにある。アミノ酸配列は図95に提供されており、配列番号である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは、図95に提供されており、配列番号 である。
本発明のもう1つの実施形態は、アルファルファ由来の単離された成長eIF−5Aである。アミノ酸配列は図140A〜Bに提供されており、配列番号である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは図140A〜Bに提供されており、配列番号 である。
本発明は同様に、以上で列挙した配列番号に対する65〜100%の配列相同性を有し、高ストリンジェンシー条件下で該列挙された配列番号の補体へとハイブリッド形成し、成長eIF−5Aをコードする成長eIF−5Aの単離ポリヌクレオチドをも提供している。
本発明は同様に、以上で列挙した配列番号に対する65〜100%のアミノ酸配列相同性を有する成長eIF−5Aの単離ポリペプチドをも提供する。
本発明は同様に、成長eIF−5Aのアンチセンスポリヌクレオチドをも提供している。該アンチセンスポリヌクレオチドは、それが発現を阻害できるかぎり、任意の長さのものであり得る。一部の実施形態においては、アンチセンスポリヌクレオチドは全長コーディング配列を含み、その他の特に好ましい実施形態においては、eIF−5Aの異なるアイソフォームが3’UTRにおいてより高い変動度を有することから、アンチセンスポリヌクレオチドは3’UTRで導かれる。一部の実施形態では、アンチセンスポリヌクレオチドは、5’−非コーディング配列で導かれる。主として5’−非コーディング配列に相補的であるアンチセンスポリヌクレオチドは、転写因子をコードする遺伝子の発現の有効な阻害物質であるものとして知られている。Branch,M.A.,Molec.CellBiol.,13:4284−4290(1993年)。
本明細書及び請求の範囲中で使用されている「成長eIF−5Aのアンチセンスポリヌクレオチド」という用語は、列挙された配列番号の補体の100%相同性を共有するアンチセンスポリヌクレオチドを包含するだけでなく機能的変異体であるアンチセンスポリヌクレオチドをも内含する。機能的変異体というのは、成長eIF−5Aの対応する部分に対し少なくとも80%の配列相同性をもち、かかる部分と高ストリンジェンシー条件下でハイブリッド形成する、天然又は人工的な変異体である。さらに、変異体は、本発明により意図されるような機能を有していなければならない。すなわち発現ベクター内に導入された時点で内因性成長eIF−5Aの発現を変調する能力を有しており、ここでかかるベクターは少なくとも1つの植物細胞のゲノム中に取込まれる。当業者であれば、転写物に結合しかつ遺伝子の発現を低減させるか又は阻害するアンチセンスポリヌクレオチドの能力に不利な影響を及ぼさないような非実質的な変化を配列の中に起こすことができる、ということがわかる。かくして、「アンチセンスポリヌクレオチド」という用語は、転写物に対する実質的な相補性をもち、かつ転写物に特異的に結合し遺伝子の発現を阻害するか又は低減させる能力をなおも維持するようなポリヌクレオチドを包含する。
本発明の1実施形態は、(上述のような本発明の)成長eIF−5Aポリヌクレオチドか又は、(上述のような本発明の)成長eIF−5Aのアンチセンスポリヌクレオチドのいずれかを含む発現ベクターを提供している。ベクター、調節配列及びプロモーター調節要素は上述の通りである。
該発明は同様に、センス及びアンチセンス配向の成長eIF−5Aのポリヌクレオチドを含む本発明のベクター又はベクター組合せで形質転換された遺伝子導入植物細胞、かかる細胞から生成された遺伝子導入幼植物又は成熟遺伝子導入植物、又は遺伝子導入植物の花、果実、葉、種子などといった植物部分を提供する。
本発明は同様に、内因性成長eIF−5Aの発現を阻害する方法を提供する。これらの方法は、植物の少なくとも1つの細胞のゲノムの中に、成長eIF−5Aのアンチセンスポリヌクレオチドを含む本発明の発現ベクターを組込む段階を含む。成長eIF−5Aのアンチセンスポリヌクレオチドは転写され、内因性成長eIF−5Aの発現を阻害する。
内因性成長eIF−5Aの発現を阻害するもう1つの方法においては、センス配向での本発明の成長eIF−5Aポリヌクレオチドを含有する発現ベクターが、植物の少なくとも1つの細胞のゲノム内に組込まれる。成長eIF−5Aのポリヌクレオチドは転写され、結果としてもたらされる外因性成長eIF−5Aの同時発現は、内因性成長eIF−5Aの発現のダウンレギュレーション又は阻害をひき起こす。
本発明のもう1つの実施形態においては、成長eIF−5Aの発現をアップレギュレートする方法が提供されている。センス配向で本発明の成長eIF−5Aポリヌクレオチドを含む発現ベクターが、植物の少なくとも1つの細胞のゲノム内に組込まれている。成長eIF−5Aのポリヌクレオチドは転写され、結果としてもたらされる外因性成長eIF−5Aの同時発現が原因となって細胞は非遺伝子導入細胞よりも多くの成長eIF−5Aを発現することになる。
図19は、成長eIF−5Aについてアップレギュレートされた植物が、対照植物のものに比べ増大したバイオマスを有していたことを示している。成長eIF−5Aは、成長eIF−5Aの発現をアップレギュレートするべくセンス配向でArabidopsisthaliana植物内に挿入された。一般的な成長eIF−5A発現レベルを決定するために、16の母系統(1〜16)が検定された。各々の母系統から、8個の姉妹系統が産生された(A−H)。各母系統中の成長eIF−5Aの発現レベルをテストし、結果は図20に示されている。母系統全体を通してさまざまな発現度に気付く。例えば、系統2及び10は非常に高い発現レベルを有し、一方系統11及び16は、非常に低い発現を示すか又は全く発現を示さない。
図21及び22は、系統1及び2からの植物を示す。これらの植物は、対照植物よりも大きい。成長eIF−5Aは細胞分裂アイソフォームであり、構成的に発現されることから、増大した細胞分裂が存在する。植物が成長モードにロックされ老化経路に対するスイッチを行なうことができないため、老化の減少が発生する。
図23及び24は、成長eIF−5Aの中間的発現レベルを有していた系統に由来するものである。これらは、より大きな葉と遅延した老化を有すると思われる。
図25及び26は、低いアップレギュレーションレベルを有していた系統に由来する。これらは大きな葉と大きなロゼットを有する。
図27及び28は、(遺伝子の同時抑制に起因し得る)アップレギュレーションを全くもたない系統に由来する。植物はカノマイシン耐性であることから、植物が培地上で成長するためには、遺伝子が存在しなければならない。老化誘発型eIF−5Aは同様に、同時抑制され、従ってサイズの増加を発生させると思われる。
バイオマスの増大に加えて、成長eIF−5Aがアップレギュレートされた植物の中には、種子サイズの増大も存在する。全ての系統の種子サイズが測定された。成長eIF−5Aの最高の発現レベルを有する系統内では、種子サイズの3倍超の増大が見られる。これは、成長eIF−5Aのアップレギュレーションが細胞分裂を増大させ、かくして種子サイズを増大させるために発生する。
上述の実施例における(Arabidopsis thalianaからの)成長eIF−5Aは、構成的に発現されていた、すなわち、万能プロモーターの使用を通して植物内の至る所で発現されている。これとは対照的に、組織特異的プロモーターを使用することにより、特定の組織内でアップレギュレーションを導くことができる。例えば、種子特異的プロモーターを用いることにより、成長eIF−5Aは、種子内でアップレギュレートされるだけとなり、葉は正常に成長できることになるが、種子の量の増大を生み出すことになる。かくして、特異的プロモーターを用いると、成長eIF−5Aは所望の植物部分内でアップレギュレートされて、所望の表現型を得ることができる。
成長eIF−5Aをアップレギュレートすることにより、少なくとも3つの表現型、つまりバイオマスの増大、種子収穫の増大又は種子サイズの増大が結果としてもたらされるが、3つの表現型全てが同時に(又は同じ植物内に)存在するわけではない。例えば、植物が種子サイズの増大を示す場合、より小さい植物が存在することになる。成長eIF−5Aの最高のアップレギュレーションを有していた植物系統では、最大の種子が産生されたが、該植物は、(より大きな葉のために必要とされる)細胞の拡大を犠牲にした全植物を通しての大規模な細胞分裂が進行していたことから、植物はより小さいものであった。より低い成長eIF−5A発現アップレギュレーションレベルでは、種子に対する影響無く、葉に対する影響(より大きい)が見られる。かくして、組織特異的発現を用い、所望の表現型を摘み取ることができる。例えば、産生された木質部の量の増加を達成するために木質部特異的プロモーターの下に成長eIF−5Aを置くことができる。かくして、所望の組織特異的アップレギュレーションを達成するために所望のプロモーターを使用することが可能である。
成長eIF−5Aならびにその他のeIF−5Aアイソフォームは、植物種全体にわたって高度に保存されている。図85は、ヒプシン領域の保存度がきわめて高いことを表わす、複数の植物種からのさまざまなeIF−5Aアイソフォームのアミノ酸整列を示している。実際、eIF−5Aは、非常に高レベルに保存されていることから、1つの植物成長eIF−5Aをコードする単離ポリヌクレオチドをセンス配向でもう1つの植物種の中に挿入し成長eIF−5Aのアップレギュレーションを達成させることが可能である。図162は、arabidopsisの中にハコヤナギ成長センス配向を導入することの効果を示している。図162は、7週齢のT1植物を示している。大きい方の植物は、2つの異なる遺伝子導入系統に由来するものである。小さい方の植物は対照である。図163は、3つの別々の系統(系統2、3及び4と標識されている)に由来するT2植物を示し、「BIN」と標識されている植物は、対照の空ベクターである。植物は28日齢である。遺伝子導入arabidopsisは、対照植物に比べて増大した成長速度を有する。図164は、対照植物に比較して、32日齢のT2植物(系統3)を示している。
成長eIF−5Aの互換性のさらなる証拠は、図165に示されている。成長因子eIF−5Aは、35Sプロモーターの制御下でセンス配向で、カノーラ成長因子eIF−5A又はarabidopsis成長eIF−5A(全長)でカノーラの中でアップレギュレートされた。結果としての遺伝子導入植物は、野生型対照植物に比べ、種子収穫が増大していた。センス配向でarabidopsis成長eIF−5Aを有する遺伝子導入カノーラ植物内及びセンス配向で外因性カノーラ成長eIF−5Aを有する遺伝子導入カノーラ植物内の種子収穫の増大は、きわめて類似している。
DHS
DHSは、eIF−5Aの活性化のために必要であり、老化しつつある組織の中で発現される。本発明は、Arabidopsisthaliana、トマト、カーネーション、カノーラ、レタス、アルファルファ、バナナ、ハコヤナギ、酵母、ペチュニア及びmycosphaerella由来の単離DHSを提供する。
かくして、本発明の1つの実施形態は、Arabidopsis thaliana由来の単離されたDHSにある。アミノ酸配列は図46A、図46B、図46C及び図46Dに提供されており、配列番号である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは、図46A、図46B、図46C及び図46Dに提供されており、配列番号 である。
本発明のもう1つの実施形態は、トマト由来の単離されたDHSである。アミノ酸配列は図45A及び図45Bに提供されており、配列番号である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは図45A及び図45Bに提供されており、配列番号 である。
本発明のもう1つの実施形態は、カーネーション由来の単離されたDHSにある。アミノ酸配列は図54に提供されており、配列番号である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは、図54に提供されており、配列番号 である。
本発明のもう1つの実施形態は、カノーラ由来の単離されたDHSである。アミノ酸配列は図97A及び図97Bに提供されており、配列番号である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは図97A及び図97Bに提供されており、配列番号 である。
本発明のもう1つの実施形態は、レタス由来の単離されたDHSである。図105はレタスDHSポリヌクレオチド配列の一部分を提供している。
本発明のもう1つの実施形態は、アルファルファ由来の単離されたDHSにある。アミノ酸配列は図017A及びBに提供されており、配列番号である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは、図107A及びBに提供されており、配列番号 である。
本発明のもう1つの実施形態は、バナナ由来の単離されたDHSである。アミノ酸配列は図108A及びBに提供されており、配列番号である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは図108A及びBに提供されており、配列番号 である。
本発明のもう1つの実施形態は、ハコヤナギ由来の単離されたDHSにある。アミノ酸配列は図109A及びBに提供されており、配列番号である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは、図109A及びBに提供されており、配列番号 である。
本発明のもう1つの実施形態は、mycoshaerella由来の単離されたDHSである。配列は図110に提供されている。
本発明は同様に、以上で列挙した配列番号に対する65〜100%の配列相同性を有し、高ストリンジェンシー条件下で該列挙された配列番号の補体へとハイブリッド形成し、DHSをコードするDHSの単離ポリヌクレオチドをも提供している。
本発明は同様に、以上で列挙した配列番号に対する65〜100%のアミノ酸配列相同性を有するDHSのDHS単離ポリペプチドをも提供する。図47及び図48(a)及び(b)は、種全体にわたってきわめて保存度の高いDHSの性質を示すさまざまなDHSのアミノ酸アライメントを提供している。
本発明は同様に、DHSのアンチセンスポリヌクレオチドをも提供している。該アンチセンスポリヌクレオチドは、全長コーディング配列を含んでいてよく、又は3’UTRで方向づけされ得、そうでなければ5−非コーディング配列で方向づけされ得る。主として5’−非コーディング配列に相補的であるアンチセンスポリヌクレオチドは、転写因子をコードする遺伝子の発現の有効な阻害物質であるものとして知られている。Branch,M.A.,Molec.CellBiol.,13:4284−4290(1993年)。アンチセンスポリヌクレオチドは、それらが発現を阻害できるかぎり、任意の長さのものであってよい。
本明細書及び請求の範囲中で使用されている「DHSのアンチセンスポリヌクレオチド」という用語は、列挙された配列番号の補体の100%相同性を共有するアンチセンスポリヌクレオチドを包含するだけでなく機能的変異体であるアンチセンスポリヌクレオチドをも内含する。機能的変異体というのは上述の通りである。変異体は、本発明により意図された通りに機能し、発現ベクター内に導入された時点で内因性DHSの発現を変調する能力を有し、ここでかかるベクターは少なくとも1つの植物細胞のゲノム内に取込まれている。
本発明は同様に、DHSのセンスポリヌクレオチドをも提供する。センスポリヌクレオチドは全長コーディング配列を含んでいてよく、又、3’UTRで導かれ得、そうでなければ5’−非コーディング配列にて導かれ得る。センスポリヌクレオチドは、それが同時抑制を通して発現をダウンレギュレートできるか又は代替的には発現をアップレギュレートできるかぎり、任意の長さのものであり得る。
本発明の1つの実施形態は、(上述の通りの本発明の)DHSポリヌクレオチド又は(上述の通りの本発明の)DHSのアンチセンスポリヌクレオチド又は(上述の通りの本発明の)DHSのセンスポリヌクレオチドを含む発現ベクターを提供する。ベクターは上述の通りである。
該発明は同様に、センス及びアンチセンスのいずれかの配向のDHSのポリヌクレオチドを含む本発明のベクター又はベクター組合せで形質転換された遺伝子導入植物細胞、かかる細胞から生成された遺伝子導入幼植物又は成熟遺伝子導入植物、又は遺伝子導入植物の花、果実、葉、種子などといった植物部分を提供する。
本発明は同様に、内因性DHSの発現を阻害する/減少させる方法を提供する。これらの方法は、植物の少なくとも1つの細胞のゲノムの中に、DHSのアンチセンスポリヌクレオチドを含む本発明の発現ベクターを組込む段階を含む。DHSのアンチセンスポリヌクレオチドは転写され、内因性DHSの発現を阻害する/減少させる。結果としての植物は、増大したバイオマス、増大した種子収量及びより長い保管寿命を有する。
例えば、図65〜68は、アンチセンス構成体によりもたらされるDHSのダウンレギュレーションを有するarabidopsis植物に比較した野生型arabidopsis植物の写真を示している。アンチセンスarabidopsisDHS構成体でダウンレギュレートされたDHSを有するarabidopsis植物は、(DHSのダウンレギュレーションをもたない)野生型arabidopsisに比べて増大したバイオマスを有する。図153A〜C及び154A〜Cを参照のこと。さらに、図69及び155は、ダウンレギュレートされたDHSarabidopsis植物が野生型植物に比べ増大した種子収量を有することを例示している。図156は、DHSのダウンレギュレーションが根の発達を増大させることを示している。アンチセンス配向でのarabidopsisDHS(配列番号30)の3’領域又は全長のいずれかをもつarabidopsisを形質転換するのに使用されるさまざまな構成体を描写する実施例13を参照のこと。
実施例14及び15は、アンチセンス配向でのトマトDHSの3’領域又は全長を有するトマト植物の形質転換について記述している。図70〜79は、結果としてのトマト植物が、野生型トマト植物に比べて遅延したトマト軟化及び損傷を有するということを示している。図84A及び84Bは、アンチセンス配向でトマトDHSで形質転換されたトマトの尻腐れ発生率が低くなり、かくして、DHSの発現の低下により生理病から発生する組織及び細胞の死の開始が妨げられるということを表わしている、ということを示すトマト果実の写真である。
カノーラにおけるDHS発現の抑制は、植物バイオマスを増大させ、種子収穫を増加させる。実施例28及び図157〜161を参照のこと。図157は、葉質量の増加により実証される通り、遺伝子導入カノーラがバイオマスを増大させたということを示している。図158は、カノーラの遺伝子導入系統の1つにおけるDHSの部分的ダウンレギュレーションを示すウェスタンブロットの結果を示している。図159は、カノーラにおけるDHSのダウンレギュレーションが結果としてより大きい長角果をもたらすことを示している。図160は、カノーラにおけるDHSのダウンレギュレーションが、種子収穫の増大を結果としてもたらすということを示している。図161Aは、「種子重量あたり」ベースで表わしたトリアシルグリセロールの合計収量を例示している。これは、種子1つあたりの油の数量の変化が全くないことを実証している。かくして、種子収穫の最高65%の増大は、種子油の最高65%の増大という結果になる。図161Bは、DHSがダウンレギュレートされたカノーラ植物内の油の脂肪酸組成には、いかなる変化もないことを例示している。
図99は、植物に対してわずかなストレス(致死下)を与える、小さい鉢の中でカノーラ植物を成長させた実験の結果を示している。DHSがダウンレギュレートされた時点で、種子収穫の増大を観察することができる。カノーラDHSの3’UTRは、アンチセンスヌクレオチドとして使用された。アンチセンスポリヌクレオチドは、35Sプロモーターを用いて構成的に発現された。構成性プロモーターを用いて、DHCアンチセンスポリヌクレオチドは、植物全体の成長及び発達全体を通して発現される。植物が致死下ストレス(例えば過度に小さい鉢の中で成長させられること又は次善の成長条件期間など)発生に曝露された場合、植物は、老化経路に入る可能性がある。しかしながら、植物が低減したDHS発現をもつ遺伝子導入植物である場合、植物は、致死下ストレスを受けた場合でも老化モードに入らない。図99は、DHSがダウンレギュレートされた植物におけるカノーラの収量の増加を示す。図99はT1〜T4の世代及び特定の植物系統(「P」及び「T」系統として呼称されている)の特定のT4世代を示す。
カーネーションにおいてDHSをダウンレギュレートすると、花は長い花瓶寿命を有することになる。図29は、アンチセンス構成体の使用ならびにDHS反応の阻害物質の使用によりもたらされるダウンレギュレーションが花の保管寿命を最高83%延長させるということを示している。
アンチセンスDHSを有する遺伝子導入バナナは、野生型に比べ植物が大きいことによって証明されるように、増大したバイオマスを示す。図131を参照のこと。遺伝子導入植物からの果実は同様に、野生型に比べ損傷の遅延を示す。図114を参照のこと。バナナDHSをコードするヌクレオチドを、35Sプロモーター又は果実特異的プロモーター(pPDK)のいずれかの制御下でアンチセンス配向でベクター内に挿入した。全長バナナDHS又は3’UTRのいずれかを使用した。
市販の予備包装されたサラダは一般に、人工空気条件下で保管され、これにより酸素レベルは、その大気濃度よりも大幅に低減され製品の保管寿命を延ばしている。損傷を受けた予備包装済みサラダの最も一般的な症候は、レタスのカット表面上の褐変である。人工空気包装はまさに褐変の遅延を達成するものの、それは同様に、結果としてオフオーダー及びオフフレーバーももたらし得る。DHSのダウンレギュレーションは、レタスのカット表面上の褐変を遅延させるための代替的戦略としての潜在的可能性を有することが示されている。mRNAの精選された集団のための核細胞質間シャトルタンパク質として作用する真核生物翻訳開始因子5A(eIF5A)の活性化の触媒としてDHSが作用する。DHSは、(アンチセンス技術による)DHSの抑制の結果大気条件下での褐変の開始の著しい遅延がもたらされたことから、カットレタスの褐変において1つの役割を果たすように思われる。具体的には、野生型レタス植物の切片の80%が、切断後6日目に褐変を示したのに対し、5つの分離型系統由来の遺伝子導入植物の切片の平均27%しか同じ期間で褐色にならず、一部の個別植物は褐変率0%を示した。アンチセンス構成体の使用を通してのレタスにおけるDHS発現の抑制は、結果として、野生型レタスに比べたカットレタスの褐変の開始の遅れをもたらす。実施例27及び図149〜151を参照のこと。
ジャトリファクルカ(Jatropha curca)Lは、その高い含油量で知られる植物であり、場合によってはバイオ燃料の供給源となり得る。種子から絞り出される透明な油は、照明及び潤滑用に使用されてきており、より最近では、エネルギー用途に提案されており、1トンの木の実は70kgの精油、40kgの「軽油(gasoilleger)」(軸量燃料油)、40kgのレギュラー燃料油、34kgの乾燥タール/ピッチ/ロジン、270kgのコークス様炭化物及び200kgのアンモニア水、天然ガス、クレオソートなどを生成できる。かくして、種子収穫(ひいては含油量)を増強させる能力が、貴重であることが判明するかもしれない。種子収穫の増大は、3つの戦略を通して達成可能である。第1の戦略には、構成的に成長eIF−5Aをアップレギュレートすることが関与している。好ましくは、これは、同時抑制の可能性を最小限におさえるべく、成長eIF−5Aの異種アイソフォームで(すなわちカノーラ又はarabidopsis成長eIF−5Aを用いて)行なわれる。これには、2種の効果がある。すなわち、それを活性化(ヒプシン化)するのに利用できるDHSよりも多くのeIF−5Aが産生されていることから、ヒプシン化成長eIF−5Aのアップレギュレーションが存在すると同時に、非ヒプシン化老化eIF−5Aのアップレギュレーションも存在する。いかなる植物成長eIF−5Aでも使用でき、例えば、トマト又はハコヤナギ成長eIF−5AをJatropha(ジャトロファ属)の中で使用することができる。第2の戦略には、通常ヒプシン化される保存リジンがアラニンに転換されている突然変異を受けた老化eIF−5Aを構成的にアップレギュレートすることが関与している。この突然変異を受けたeIF−5Aは、ヒプシン化(活性化)され得ず、その非ヒプシン化形態で成長を促進する。突然変異を受けた老化eIF−5Aを有する遺伝子導入arabidopsis植物が野生型arabidopsis植物よりも大きいことを示す図166及び167を参照のこと。より大きい植物は、より多くの花茎及びより多くの種子を有する。同様に、非ヒプシン化老化eIF−5Aは植物に対し、増強された窒素利用効率を付与し、かくして、それらが土壌内の低窒素条件下で対照植物の能力を陵ぐことができるようにする。第3の戦略には、DHSを構成的にダウンレギュレートすることが関与する。植物は適切に機能するのに幾分かのDHSを必要とするため、これはDHSの部分的ダウンレギュレーションでなくてはならない。しかし上で見てきたように、DHSの部分的ダウンレギュレーションは、おそらくは非ヒプシン化老化eIF−5Aの蓄積を理由として、成長を実質的に促進し、種子収穫を増大させる。
図47及び148(a)及び(b)は、さまざまなDHSのアミノ酸アライメントを示し、DHSが非常に高い保存度を示すことを明らかにしている。図148A−1〜B−2は、DHSの非常に高い保存度を示すリジンならびにその他の領域を標示する。実際には、DHSは、きわめて保存度が高いことから、1つの植物DHSをコードする単離されたポリヌクレオチドをアンチセンス配向でもう1つの植物種の中に挿入しDHSのダウンレギュレーションを達成することが可能である。
図100は、植物成長のための能力を増強することによってなされる)カノーラ収量を測定する棒グラフを示す。この図は、成長eIF−5A発現を増大させること(センス構成体の使用)又はDHSの発現を増大させる(センス構成体の使用)ことの両方により収量を増大させることができるということを示している。「カノーラ」と標識された第2の棒は、センス配向でカノーラDHSを使用することによりカノーラDHSをアップレギュレートした時点で達成される増大を示している。第4の棒は、カノーラ植物内でセンス配向でトマトDHSを使用することによるカノーラ収量の増加を示している。
内因性DHSの発現を阻害するもう1つの方法においては、センス配向での本発明のDHSポリヌクレオチドを含有する発現ベクターが、植物の少なくとも1つの細胞のゲノムの中に組込まれる。DHSのポリヌクレオチドは転写され、結果としてもたらされる外因性DHSの同時発現は、内因性DHSの発現のダウンレギュレーション又は阻害をひき起こす。
内因性DHSの発現を阻害することにより、結果として得られる遺伝子導入植物は、eIF−5Aを活性化するためのDHSタンパク質を全く又は実質的に有していない。先に論述した通り、eIF−5Aは、それを生物学的に有用なものにするべく活性化されなくてはならない。かくして、センスポリヌクレオチドでの同時抑制によって又はアンチセンスポリヌクレオチドによってのいずれかによりDHSの発現を阻害するか又は低減させることによって、結果として得られる遺伝子導入植物は、活性eIF−5Aを全くもたないか又は低減させているかのいずれかとなる。これらの遺伝子導入植物は、植物のバイオマス増加、種子収穫の増加及び/又は種子サイズの増大を示すことになる。DHSのアンチセンスポリヌクレオチドを有する遺伝子導入植物は、光合成の増加を示すと同時に、でんぷん含有量を増大させる。実施例24及び25を参照のこと。
本発明は同様に、DHSのアップレギュレーションをも提供する。アップレギュレーションをひき起こすために植物の中にセンスDHSを提供することにより、結果として得られる植物は、増大した量のDHSを有する。結果として得られる遺伝子導入植物は、増大したバイオマス及び種子収穫を有する。
DHS及びeIF−5Aが老化における調節の役割を果たすという主張を裏づけるさらなる証拠は、DHSに特異的な阻害物質でカーネーションの花を処理することによって提供された。スペルミジン及びeIF−5Aは、DHS反応の基質である(Parket al.,1993;Park et al.,1997年)。スペルミジンに類似した構造的特長を有するいくつかのモノ、ジ、及びポリアミンが、インビトロでDHSを阻害する(Jakuset al.,1993年)。カーネーションの花瓶寿命を延長させるために、一般に一部のポリアミン、例えばスペルミジン、プトレッシン及びスペルミンが用いられてきた(Wangand Baker,1980年)。異なる濃度の異なるポリアミンでの処理を通して、Wang et al(未公開b)はカーネーションの花の花瓶寿命を2倍延ばすことができた。DHSをダウンレギュレートするために過渡的感染システムを利用するさらなる研究が進行中である。予備データは、生存率が、未処理の花に比べアンチセンスDHSを発現する過渡的感染系の真空浸潤を受けたカットカーネーションにおいて、8日目でほぼ4倍高いものであることを示している(Wanget al.,未公開b)。
ストレスに起因する成長損失以外の農業におけるさらなる多大な損失は、収穫後のストレス誘発型老化である(McCabe etal.,2001年)。これは、カットレタスといったような部分的に加工された植物について言えることである。レタスをカットすることによる症候は、フェノール成分の産生の結果である褐変である(Matileet al.,1999年)。レタスeIF−5A(LeIF−5A)のアンチセンスポリヌクレオチド又はアンチセンス全長DHSでのレタスの野外実験は、遺伝子導入レタスが対照レタスに比べ、切断後褐変に対しはるかに高い耐性を有することを実証した。図149〜151を参照のこと。収穫に起因するストレス誘発型老化が全く異なる回路を有するとしても(Pageet al.,2001年)、褐色及び恐らくはその他の老化兆候の上流側での翻訳制御は、少なくとも部分的にはDHS及びeIF−5Aにより調節される。老化の調節の下流は、実行遺伝子である。これらは、老化のエフェクタであり、老化症候群をひき起こす代謝変化の原因となる。eIF−5A及びDHSは、ダウンレギュレートされた時点で、老化によりひき起こされる症候の全範囲を弱めさせる能力を有すると思われる。
実施例1は、さまざまな植物における単離及びDHSをコードするmRNAについて記述している。実施例2は、ソルビトールでトマト葉を処理することによるトマト内の老化誘発型DHSの誘発について記述する。図52及び62は、葉をソルビトールで処理した場合にDHS発現が増大させられることを示している。実施例3及び図50及び63は、老化しつつある花においてDHSがアップレギュレートされていることを示す。実施例4及び図51及び61は、成熟果実においてDHSがアップレギュレートされていることを示している。
本発明は同様に、(老化誘発型因子eIF−5A);(創傷因子eIF−5A)及び(成長因子eIF−5A)というeIF−5Aの3つのアイソフォームを認識する抗体にも関係する。
本発明は同様に、その他の植物及び真菌において老化誘発型eIF−5A、創傷/病原体誘発型eIF−5A、成長eIF−5A及びDHSを同定する方法をも提供する。本明細書で記述されている方法及び提供されている配列を使用することにより、所望のアイソフォーム又はDHSを単離/同定するようにプローブが設計される。eIF−5Aのアイソフォーム(老化誘発型eIF−5A、創傷/病原体誘発型eIF−5A、及び成長eIF−5A)はコーディング領域内で高い相同性を有することが多いことから(図2参照)、所望のアイソフォームの同定を確保しさらにはその増殖を改変させるべく、プローブ又はプライマーは好ましくは5’UTRの始めから、及び3”UTRの終りで設計される(図3、4及び5を参照のこと)。創傷/病原体誘発型eIF−5Aの増幅のためのプライマーと創傷/病原体誘発型eIF−5Aの同定のためのプローブの好ましいセットは、以下の通りである。下流プライマーは、5’GAG CTC AAG AAT AAC ATC TCA TAA GAAAC3’(配列番号)である。上流プライマーは、5’CTC GAG TGC TCA CTT CTC TCT CTT AGG3’(配列番号 )である。
植物又は植物の一部分から創傷/病原体誘発型eIF−5Aを単離する前に、植物が創傷/病原体誘発型eIF−5Aを発現し始めることができるようにするため創傷事象を導入することが最良である。いかなる創傷事象も受容可能であり、かかる創傷事象の一例としては、中心静脈で葉を押しつぶすことが含まれていた。同様にして、老化誘発型eIF−5Aを単離する前には、老化を誘発するために植物組織にストレスを与えることが最良である。
以上で該発明についての一般的な記述を行なってきたが、例示を目的として提供され該発明を制限することを意図していない以下の実施例を参照することにより、本発明をより容易に理解できることであろう。
実施例
実施例1
メッセンジャーRNA(mRNA)の単離
さまざまな発育段階のトマトの花及びトマトの果実から、及び(未処理の又は低温処理又はソルビトール処理後の)葉から、総RNAを単離した。組織(5g)を液体窒素内で短時間すりつぶした。すりつぶした粉末を30mlのグアニジン緩衝液(4Mのイソチオシアン酸グアニジン、2.5mMのNaOAcpH8.5、0.8%のメルカプトエタノール)と混合した。混合物を4層のチーズクロスを通してろ過し、30分間4℃で10,000×gで遠心分離した。その後、20時間、26000×gで塩化セシウム密度勾配遠心分離に付した。75%のエタノールで、ペレット化したRNAを洗い流し、600μlのDEPC処理済み水の中で再懸濁させ、RNAを0.75mlの95%エタノール及び30μlの3MNaOAcを用いて−70℃で沈殿させた。10μgのRNAを、1.2%の変性ホルムアルデヒドアガロースゲル上で分画し、ナイロン膜に移した。一晩42℃で膜をプローブ探査するために、ランダムプライミングされた32P−dCTP−標識済み全長DHScDNA(配列番号1)を使用した。その後、15分間室温で0.1%のSDSを含有する1×SSCの中で一回、各15分間65℃で0.1%のSDSを含有する0.2×SSC中で3回、膜を洗浄した。膜を−70℃で一晩、X線フィルムに曝露した。
PolyA+トラクトmRNA単離システムを用いて総RNAからPolyA+mRNAを単離した。Stratagene(La Jolla,Calif.)から入手可能なZAP Express(登録商標)cDNA合成系を用いたcDNA合成のための鋳型として、PolyA+mRNAを使用した。
トマト葉cDNAライブラリーのスクリーニング
6時間2Mのソルビトールに曝露されたMatch F1ハイブリッドトマトの葉から単離させたmRNAを用いて作られたcDNAライブラリーを、約5×106PFU/mlまで希釈した。32P−標識済みの600bpのRT−PCRフラグメントを用いてcDNAライブラリーをスクリーニングした。3つの陽性cDNAクローンを切除し、メーカーの指示事項の中の方法を用いて、pBK−CMV(登録商標)(Stratagene)ファージミドの中に再循環させた。全長cDNAをpBK−CMVベクター内に挿入した。
プラスミドDNAの単離、DNAの配列決定
Sambrook et al.,(前出)によって記述されたアルカリ溶菌法を用いてプラスミドDNAを単離した。ジデオキシ配列決定方法を用いて全長陽性cDNAクローンを配列決定した。Sanger,etal.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,74:5463−5467。BLAST探査(GenBank,Bethesda,MD)を用いて読取り枠をコンパイルし分析し、BCMSearch Launcher:多重配列整列パターン誘発型多重整列方法(F.Corpet,Nuc.Acids Res.,16:10881−10890,(1987年)を参照のこと)を用いて、コードされた遺伝子の誘導されたアミノ酸配列と5つの最も相同性の高いタンパク質の整列を達成した。誘導されたアミノ酸配列の中に存在する機能的モチーフを、MultiFinderにより同定した。
トマトRNAのノーザンブロットハイブリダイゼーション
1%の変性ホルムアルデヒドアガロースゲル上で、さまざまな段階(つぼみと花そして広く開いているか又は乾燥しかけている老化花弁)のトマトの花、トマト葉及びさまざまな成熟段階(催色期(すなわち赤色が10%未満の熟していない果実)、桃熟期(すなわち果実全体がオレンジ色又はピンクである)、及び軟質又は硬質の完熟期)にあるトマト果実から単離された10μgの総RNAを分離し、ナイロン膜上で固定化した。フィルター(7×107cpm)をプローブ探査するために、ランダムプライマーキット(Boehringer Mannheim)を用いて32P−dCTPで標識された全長トマトcDNAを用いた。フィルターを、室温で1×SSC、0.1%SDSで1回、そして65℃で0.2×SSC、0.1%SDSで3回洗浄した。フィルターを乾燥させ、−70℃で一晩X線フィルムに曝露した。結果は図50〜52に示されている。
Arabidopsis RNAのノーザンブロットハイブリダイゼーション
5週齢(レーン1)、6週齢(レーン2)及び7週齢(レーン3)におけるArabidopsis植物の葉からの総RNAを、上述の通りに単離し、1%の変性ホルムアルデヒドアガロースゲル上で分離し、ナイロン膜上で固定化した。フィルター(7×107cpm)をプローブ探査するために、ランダムプライマーキット(BoehringerMannheim)を用いて32P−dCTPで標識された全長Arabidopsis老化誘発型DHScDNAを用いた。フィルターを、室温で1×SSC、0.1%SDSで1回、そして65℃で0.2×SSC、0.1%SDSで3回洗浄した。フィルターを乾燥させ、−70℃で一晩X線フィルムに曝露した。結果は図55に示されている。
カーネーションRNAのノーザンブロットハイブリダイゼーション
花の発達のさまざまな段階、即ち固いつぼみの花(レーン1)、開花し始め(レーン2)完全開花の花(レーン3)、及び花弁が巻き込んだ花(レーン4)にけるカーネーション植物の花弁からの総RNAを、上述の通りに単離し、1%の変性ホルムアルデヒドアガロースゲル上で分離し、ナイロン膜上で固定化した。フィルター(7×107cpm)をプローブ探査するために、ランダムプライマーキット(BoehringerMannheim)を用いて32P−dCTPで標識された全長カーネーション老化誘発型DHScDNAを用いた。フィルターを、室温で1×SSC、0.1%SDSで1回、そして65℃で0.2×SSC、0.1%SDSで3回洗浄した。フィルターを乾燥させ、−70℃で一晩X線フィルムに曝露した。結果は図56に示されている。
実施例2
トマト老化誘発型DHS遺伝子のソルビトール誘発
密封したチャンバー内で6時間2Mのソルビトールを用いてトマトの葉を処理した。以下のとおりに、ソルビトール処理済の葉からRNAを抽出した。
葉(5g)を液体窒素内ですりつぶした。すりつぶした粉末を30mlのグアニジン緩衝液(4Mのイソチオシアン酸グアニジン、2.5mMのNaOAcpH8.5、0.8%のメルカプトエタノール)と混合した。混合物を4層のチーズクロスを通してろ過し、30分間4℃で10,000×gで遠心分離した。その後、20時間、26,000×gで塩化セシウム密度勾配遠心分離に付した。75%のエタノールで、ペレット化したRNAを洗い流し、600μlのDEPC処理済み水の中で再懸濁させ、RNAを0.75mlの95%エタノール及び30μlの3MNaOAcを用いて−70℃で沈殿させた。10μgのRNAを、1.2%の変性ホルムアルデヒドアガロースゲル上で分画し、ナイロン膜に移した。一晩42℃で膜をプローブ探査するために、ランダムプライミングされた32P−dCTP−標識済み全長DHScDNA(配列番号1)を使用した。その後、15分間室温で0.1%のSDSを含有する1×SSCの中で一回、各15分間65℃で0.1%のSDSを含有する0.2×SSC中で3回、膜を洗浄した。膜を−70℃で一晩、X線フィルムに曝露した。
結果は、図52に示されている。ここでわかるように、DHSの転写がソルビトールにより葉の中で誘発されている。
実施例3
老化しつつある花におけるトマトDHSの誘発
トマト植物の硬い花のつぼみ及び開いた老化しつつある花を収穫し、実施例2にある通りにRNAを単離した。10μgのRNAを、1.2%の変性ホルムアルデヒドアガロースゲル上で分画し、ナイロン膜に移した。一晩42℃で膜をプローブ探査するために、ランダムプライミングされた32P−dCTP−標識済み全長DHScDNA(配列番号1)を使用した。その後、15分間室温で0.1%のSDSを含有する1×SSCの中で一回膜を洗浄し、各15分間65℃で0.1%のSDSを含有する0.2×SSC中で3回、洗浄した。膜を−70℃で一晩、X線フィルムに曝露した。
結果は図50に示されている。ここでわかるように、DHSの転写が老化しつつある花の中で誘発されている。
実施例4
成熟中の果実におけるトマトDHSの誘発
実施例2の通りに、催色期、桃熟期及び完熟期の果実からRNAを単離した。10μgのRNAを、1.2%の変性ホルムアルデヒドアガロースゲル上で分画し、ナイロン膜に移した。一晩42℃で膜をプローブ探査するために、ランダムプライミングされた32P−dCTP−標識済み全長DHScDNA(配列番号1)(図45)を使用した。その後、15分間室温で0.1%のSDSを含有する1×SSCの中で一回膜を洗浄し、各15分間65℃で0.1%のSDSを含有する0.2×SSC中で3回、洗浄した。膜を−70℃で一晩、X線フィルムに曝露した。
結果は図50に示されている。ここでわかるように、老化の開始直前の完熟した赤色果実においてDHSの転写が最も強く、損傷へと導いている。
実施例5
低温によるトマト老化誘発型DHC遺伝子の誘発
鉢植えのトマト植物(7〜8週齢)を、成長チャンバー内で2日、3日又は6日間6℃に曝露した。照明サイクルを、暗所8時間、照明16時間にセットした。植物を温室に戻すことで再度温めた。再度温めなかった植物は、成長チャンバーから取出した直後に収穫した。以下の通り、葉からRNAを抽出した。
葉(5g)を液体窒素内ですりつぶした。すりつぶした粉末を30mlのグアニジン緩衝液(4Mのイソチオシアン酸グアニジン、2.5mMのNaOAcpH8.5、0.8%のメルカプトエタノール)と混合した。混合物を4層のチーズクロスを通してろ過し、30分間4℃で10,000×gで遠心分離した。その後、20時間、26,000×gで塩化セシウム密度勾配遠心分離に付した。75%のエタノールで、ペレット化したRNAを洗い流し、600μlのDEPC処理済み水の中で再懸濁させ、RNAを0.75mlの95%エタノール及び30μlの3MNaOAcを用いて−70℃で沈殿させた。10μgのRNAを、1.2%の変性ホルムアルデヒドアガロースゲル上で分画し、ナイロン膜に移した。一晩42℃で膜をプローブ探査するために、ランダムプライミングされた32P−dCTP−標識済み全長DHScDNA(配列番号1)を使用した。その後、15分間室温で0.1%のSDSを含有する1×SSCの中で一回、各15分間65℃で0.1%のSDSを含有する0.2×SSC中で3回、膜を洗浄した。膜を−70℃で一晩、X線フィルムに曝露した。
結果は、図53A、図53B及び図53Cに示されている。ここでわかるように、低温に曝露し、その後、再度温めることにより葉の中でDHSの転写が誘発され、増強された転写は、膜の漏れやすさとして測定される低温損害と相関関係をもつ。
実施例6
未同定のArabidopsisゲノム配列に基づいたプライマーを用いたArabidopsis PCR産物の生成
ArabidopsiscDNA鋳型からの部分長老化誘発型DHC配列を、Arabidopsisゲノム配列から設計された一対のオリゴヌクレオチドプライマーを用いたPCRにより生成した。5’プライマーは、配列5’−GGTGGTGT5TGAGGAAGATC(配列番号7)を有する19−merであり;3’−プライマーは、配列GGTGCACGCCCTGATGAAGC−3’(配列番号8)を有する20merである。鋳型としてのArabidopsis老化葉cDNAライブラリー及びExpandHigh Fidelity PCRシステム(Boehringer Mannheim)を用いるポリメラーゼ連鎖反応が、以下の通りに実施された。
反応構成要素
反応成分:
cDNA 1μl(5×107pfu)
dNTP(各10mM) 1μl
MgCl2(5mM)+10倍緩衝液 5μl
プライマー1及び2(各100μM)2μl
Expand High FidelityDNAポリメラーゼ 1.75U
反応体積 50μl
反応パラメータ:
3分間94℃
45サイクル、94℃/1分、58℃/1分、72℃/2分、
15分間72℃
実施例7
ゲノミックDNAの単離及びサーザン分析
液体窒素下で10グラムのトマト葉組織を細かい粉末へとすりつぶすことにより、トマト葉からゲノミックDNAを抽出した。60℃に予め温められた25mlの均質化緩衝液[100mM Tris−HCl,pH8.0,100mm EDTA,250mM NaCl,1%サルコシル、1%の2−メルカプトエタノール、10μg/mlのRNase、及び12.5mlのフェノール]を含有する混合物37.5mlを、すりつぶした組織に添加した。混合物を15分間振とうさせた。混合物に対し付加的な12.5mlのクロロホルム/イソアミルアルコール(24:1)を添加し、さらに15分間振とうさせた。混合物を遠心分離し、水相を25mlのフェノール/クロロホルム/イソアミルアルコール(25:24:1)及びクロロホルム/イソアミルアルコール(24:1)で再抽出した。室温で15mlのイソプロパノールを用いた沈殿により、核酸を回収した。沈殿物を水1ml中で再懸濁させた。
以下の通りのゲノミックDNAを制限酵素消化に付した:10μgのゲノミックDNA、40μlの10倍反応緩衝液及び100Uの制限酵素(XbaI、EcoRI、EcoRV又はHinDIII)を、合計400μlの反応体積中で5〜6時間反応させた。その後、混合物をフェノールで抽出し、エタノールで沈殿させた。消化したDNAを、約15時間、15ボルトで0.8%のアガロースゲル上のアガロースゲル電気泳動に付した。ゲルを変性緩衝液[87.66gのNaCl及び20gのNaOH/リットル]中に、穏やかに攪拌しながら30分間沈め、精製水中で洗い流し、30分間穏やかに攪拌しながら中和緩衝液[87.66gのNaCl及び60.55gのトリス−HCl、pH7.5/リットル]中に沈めた。DNAを、毛管ブロッティングによりHybond−N+ナイロン膜に移した。
1×106cpm/mlの32P−dCTPで標識された全長DHSc DNA又はDHS cDNAクローンの3’−非コーディング領域を用いてハイブリダイゼーションを実施した。50%のホルムアミド、6×SSC、5×デンハルト溶液、0.1%SDS及び100mg/mlの変性済みサケ精子DNAを含む緩衝液中で、予備ハイブリダイゼーション及びハイブリダイゼーションを実施した。膜を2〜4時間予備ハイブリッド形成させ、ハイブリダイゼーションを一晩実施した。
ハイブリダイゼーションが完了した時点で、膜を2×SSC及び0.1%SDS中で室温で洗い流し、その後2×SSC及び0.1%SDS中で15分間そして0.2×SSC及び0.1%SDS中で15分間洗い流した。その後、−80℃でX線フィルムに膜を曝露した。結果は図49に示されている。
実施例8
Arabidopsisからの老化誘発型eIF−5A遺伝子の単離
Arabidopsisの葉の中で発現された全長老化誘発型eIF−5A遺伝子の全長cDNAクローンを、鋳型としてArabidopsisの老化する葉cDNAライブラリーを使用してPCRによって得た。最初に、遺伝子の5’及び3’末端に対応するPCR産物を、T7プライマー<AATACGACTCACTATAG>(配列番号18)と対合された縮重上流側プライマー<AAARRYCGMCCYTGCAAGGT>(配列番号17)及びT3プライマー<ATTAACCCTCACTAAAG>(配列番号20)と対合された縮重下流側プライマー<TCYTTNCCYTCMKCTAAHCC>(配列番号19)を用いて作った。PCR産物を、配列決定のためpBluescript内にサブクローニングした。その後、全長cDNAを、3’−特異的プライマー<AGAAGAAGTATAAAAACCATC>(配列番号22)と対合された5’−特異的プライマー<CTGTTACCAAAAAATCTGTACC>(配列番号21)を用いて獲得し、配列決定のためpBluescript内にサブクローニングした。
実施例9
トマト果実からの老化誘発型eIF−5A遺伝子の単離
トマト果実の葉の中で発現された全長老化誘発型eIF−5A遺伝子の全長cDNAクローンを、鋳型としてトマト果実cDNAライブラリーを使用してPCRによって得た。最初に、遺伝子の5’及び3’末端に対応するPCR産物を、T7プライマー(配列番号18)と対合された縮重上流側プライマー(配列番号17)及びT3プライマー(配列番号20)と対合された縮重下流側プライマー(配列番号19)を用いて作った。PCR産物を、配列決定のためpBluescript内にサブクローニングした。その後、全長cDNAを、T7プライマー(配列番号18)と対合された5’−特異的プライマー<AAAGAATCCTAGAGAGAGAAAGG>(配列番号23)を用いて獲得し、配列決定のためpBluescript内にサブクローニングした。
実施例10
カーネーションからの老化誘発型eIF−5A遺伝子の単離
カーネーションの花の中で発現された全長老化誘発型eIF−5A遺伝子の全長cDNAクローンを、鋳型としてカーネーションの老化する花cDNAライブラリーを使用してPCRによって得た。最初に、遺伝子の5’及び3’末端に対応するPCR産物を、T7プライマー(配列番号18)と対合された縮重上流側プライマー(配列番号17)及びT3プライマー(配列番号20)と対合された縮重下流側プライマー(配列番号19)を用いて作った。PCR産物を、配列決定のためpBluescript内にサブクローニングした。その後、全長cDNAを、3’−特異的プライマー<ACCAAAACCTGTGTTATAACTCC>(配列番号25)と対合された5’−特異的プライマー<TTTTACATCAATCGAAAA>(配列番号24)を用いて獲得し、配列決定のためpBluescript内にサブクローニングした。
実施例11
Arabidopsisからの老化誘発型DHS遺伝子の単離
Arabidopsisの葉の中で発現された老化誘発型DHS遺伝子の全長cDNAクローンを、Arabidopsisの老化する葉cDNAライブラリーをスクリーニングすることによって得た。スクリーニングのために使用したプローブの配列(配列番号26)は、図82に示されている。鋳型としての老化葉cDNAライブラリー及びGenBankで未同定ゲノム配列(AB017060)から設計されたプライマーを用いて、PCRによりプローブを得た。PCR産物を、配列決定のためpBluescript内にサブクローニングした。
実施例12
カーネーションからの老化誘発型DHS遺伝子の単離
カーネーションの花弁の中で発現された老化誘発型DHS遺伝子の全長cDNAクローンを、カーネーションの老化する花弁cDNAライブラリーをスクリーニングすることによって得た。スクリーニングのために使用したプローブの配列(配列番号27)は、図83に示されている。鋳型としての老化花弁cDNAライブラリー及び縮重プライマー(上流側5’TTG ARG AAG ATY CAT MAA RTG CCT3’)(配列番号28);(下流側5’CCA TCA AAY TCY TGK GCR GTG TT3’)(配列番号29)を用いて、PCRによりプローブを得た。PCR産物を、配列決定のためpBluescript内にサブクローニングした。
実施例13
アンチセンス配向でのArabidopsis DHSの全長又は3’領域を用いたArabidopsisの形質転換
2重35Sプロモーターの調節の下で、共にアンチセンス構成で発現された全長老化誘発型Arabidopsis DHS cDNA配列又はDHS遺伝子の3’末端(配列番号30)(図80)を含む二成分ベクターpKYLX71を用いて、Agrobacteriaを形質転換させた。Arabidopsis植物を、真空浸潤により、形質転換されたAgrobacteriaを用いて形質転換させ、結果として得られたT0植物からの形質転換された種子をアンピシリン上で選択した。
図65〜68は、形質転換された植物内のアンチセンス配向でのDHS遺伝子又はその3’末端の発現が、結果として増大したバイオマス、例えばより大きな葉及び増大した植物サイズをもたらすことを示す、形質転換されたArabidopsis植物の写真である。図69は、遺伝子導入Arabidopsis植物が種子収量を増大させたことを例示している。
もう1つの実施形態においては、arabidopsis Rubiscoプロモーター(At−rbcSプロモーター)の調節の下でアンチセンス構成で、arabidopsisDHS遺伝子の3’末端(配列番号30)を用いてベクターを構築した。ベクター構成体は、プラスミドpBI101を使用していた。GUS遺伝子は除去されたが、NOS−terは残った。Rusbisoアクセス番号はX14564である。使用されたプロモーター配列は、ヌクレオチド2821〜4780である。構成体については図152を参照のこと。このベクターを、Arabidopsisを形質転換するために使用した。図153A〜C及び154A〜Cは、野生型対照及び空の二成分ベクター対照に比べて、結果として得られた遺伝子導入植物がバイオマスを増大させたことを示している。図155は、遺伝子導入系統が種子収量の最高約100%の増加を有していたことを示している。図156は、遺伝子導入系統は根の発達を増大させたことを示している。
実施例14
アンチセンス配向でのトマトDHSの全長又は3’領域を用いたトマト植物を用いた形質転換
2重35Sプロモーターの調節の下で、共にアンチセンス構成で発現された全長老化誘発型トマトDHS cDNA配列又はDHS遺伝子の3’末端(配列番号31)(図81)を含む二成分ベクターpKYLX71を用いて、Agrobacteriaを形質転換させた。トマト葉外植片をこれらのAgrobacteriaで形成し、形質転換されたカルス及び幼植物を標準的な組織培養方法で生成し選択した。形質転換された幼植物を、温室条件下で成熟した果実産生T1植物になるまで成長させた。
図70〜79は、形質転換された植物内の老化誘発型トマトDHS遺伝子の発現の減少が結果として、形質転換されたArabidopsis植物において見られるような増大したバイオマス、例えばより大きな葉のサイズ及びより大きな植物、ならびにトマト果実の軟化遅延及び損傷をもたらすということを示す写真である。
実施例15
アンチセンス配向でのトマトDHSの3’領域を用いたトマト植物の形質転換
2重35Sプロモーターの調節の下で、アンチセンス構成で発現されたDHS遺伝子の3’末端(図81)を含む二成分ベクターpKYLX71を用いてAgrobacteriaを形質転換させた。トマト葉外植片をこれらのAgrobacteriaで形成し、形質転換されたカルス及び幼植物を標準的な組織培養方法で生成し選択した。形質転換された幼植物を、温室条件下で成熟した果実産生T1植物になるまで成長させた。
対照植物由来の果実の約33%が尻腐れを発生させた条件の下で、DHS発現が減少したこれらの遺伝子導入植物由来の果実はこの病気を全く有していなかった。尻腐れというのは、果実の底(花床端部)を老化させ腐らせる栄養素ストレスを原因とする生理病である。図84A及び84Bは、尻腐れを示す対照果実及び尻腐れの無い遺伝子導入果実を示した写真である。
結果は、DHSの発現を低減させることで、生理病から発生する組織及び細胞死の始まりが妨げられる、ということを表わしている。
実施例16
野生型Columbia−植物材料中のArabidopsis thaliana翻訳開始因子5A(AteIF−5A)アイソフォームの発現
Arabidopsis thaliana Columbia生態型の種子を、6インチの鉢の中でPromix BX土壌(PremierBrands,Brampton,ON,カナダ)内で生成させた。播種されたばかりの鉢を2日間4℃で維持し、その後、16時間照明/8時間暗所のサイクルで22℃で作動する成長チャンバーに移した。150μmlの放射線m-2・s-1での照明は、白色蛍光電球によって提供された。2週齢から7週齢で1週間の間隔をおいてロゼットを収集し、5週齢に茎出葉を収集し、6週齢に茎、長角果、つぼみ及び花を収集し、吸水した種子(水中24時間)も同様に収集し、液体窒素中で急速冷凍させ、−80℃で保管した。
Arabidopsis thaliana植物のPseudomonas syringae感染
64個の成長細胞の入った平箱の中でPromix BX土壌(Premier Brands,Brampton,ON,Canada)の上でArabidopsisthaliana Columbia生態型の種子を播いた。播種済み平箱を2日間4℃に維持し、9時間照明/15時間暗所の光周期をもつ成長チャンバーに移した。全ての植物を、4週齢に処理したが、生理学的に光周期が短かくなったことから、これらは発達が比較的緩慢であるように思われる。
4週齢の植物のロゼット葉を、Robin Cameron博士(カナダ、トロント市トロント大学)から得た無毒性(avr)及び毒性(vir)菌種Pseudomonassyringae pv.Tomato DC3000で感染させた。各植物のロゼット葉の背軸面に、針無しの1ml入りシリンジを用いて接種した。植物を、無接種、10mMのMgCl2での模擬接種、avr P.syringae菌種(106cfu/mlの10mMMgCl2)での接種、又はvir P.syringae菌株(106cfu/mlの10mM MgCl2)での接種、という4つの処理のうちの1つを用いて処理した。2回の細菌計数を、1回は接種直後に、そして2回目は3日後に行ない、avr処理において全身獲得抵抗性を誘発するのに充分な量の細菌が確実に浸潤するようにした。接種を受けた葉を、後続する分析のため、予め定めた時点で収穫した。
DHS又は創傷/病原体誘発型eIF−5A発現が低減された植物を、いずれかの遺伝子のためにアンチセンスT−DNA挿入を用いて開発した。これらの植物系統は、Pseudomonassyringae pv.Tomato DC300に対する顕著な耐性を示し、遺伝子導入系統は、野生型植物に比べ細菌負荷の最高99%の減少を示した。図43及び44を参照のこと。作物植物を用いたデータは同様に、病原体耐性の増強をも示した。
止血鉗子を用いたArabidopsis thaliana植物の創傷形成
通常の照明条件下で成長させた4週齢の植物を、Stotz et al(2000年)に従って中央葉脈(葉面のおよそ60%)に沿った止血鉗子を用いた圧壊により創傷を発生させた。0分、1時間及び9時間の時点で組織を収穫し、液体窒素内で直ちに凍結させ、さらなる分析のため−80℃で保管した。
RNA単離及びノーザンブロット法
Davis et al.,(1986年)に従ってArabidopsis thalianaロゼット葉からノーザンブロット分析のための総RNAを単離した。RNAを1%のアガロースゲル上で分画し、ナイロン膜上に移した(Daviset al.,1986年)。固定化したRNAを、老化誘発型AteIF−5A、創傷/病原体誘発型AteIF−5A又は成長AteIF−5Aの放射性標識済み3’UTR部分を用いて42℃で一晩ハイブリッド形成させた。ランダムプライマーキット(BoehringerMannheim)を用いて[α−32P]−dCTPで3’UTRを標識した。ハイブリッド形成された膜を、15分間42℃で0.1%のSDSを含有する2×SSCの中で2回、そして30分間42℃で0.1%のSDSを含有する1×SSC中で2回洗浄した。−80℃で一晩曝露した後、オートラジオグラフィによりハイブリダイゼーションを視覚化した。
抗体の産生及び精製
Arabidopsis thaliana(At)の真核生物翻訳開始因子5A(eIF−5A)アイソフォームは、アミノ酸レベル、特にタンパク質のN末端領域及び中央領域において高い相同性を有する(図1)。アイソフォーム特異的となる抗体を得るために、互いにユニークであると思われるAteIF−5Aのアイソフォーム内の領域と対照してペプチドを設計した。KLHと接合するためN末端で各ペプチドに対し付加的なシステイン残基を添加した。使用される配列は、老化誘発型AteIF−5AについてはCNDDTLLQQIKS、創傷/病原体誘発型AteIF−5AについてはCTDDGLTAQMRL、そして成長AteIF−5AについてはCTDEALLTQLKNであった。これらの配列がタンパク質BLASTに付された場合(短くほぼ正確な配列;Arabidopsisthalianaにより制限されているもの;予想数20000;ワードサイズ2;マトリクスPAM90;Gapコスト91)、データベース内に見い出される有意な配列は、整合したAteIF−5Aのみであり、その他のものは全くなかった。ペプチドは、ウェスタンオンタリオ大学のペプチド合成施設で合成された。担体タンパク質、キーホールリンペットヘモシアニン(Sigma)を、Drenckhahnet al,(1993年)及びCollawn及びPatterson(1999年)に従ってm−マレイミドベゾイル−N−ヒドロキシスクシニミドエステルを用いて、ペプチドのN末端システインに接合させた。ウサギに2週間の間隔で、連結したペプチドを注射した。最後の注射から2週間後に、ウサギの放血及び収集血の凝固により血液を収集して、抗血清を蓄える。
タンパク質の分画及びウェスタンブロット法
以上で列挙した組織を、小さい乳棒を伴うエッペンドルフ型試験管内又は大きな乳鉢と乳棒の中で、緩衝液(50mMのEPPS、pH7.4、0.25Mのソルビトール、10mMのEDTA、2mMのEGTA、1mMのDTT、10mMのアミノ−n−カプロン酸、植物組織用プロテアーゼ阻害物質カクテル(Sigma))内で均質化した(最高0.5g/ml)。ホモジネートを最高速度で微小遠心管の中で短時間遠心分離に付し、ペレットを廃棄した。合計タンパク質をGhoshet al(1988年)に従って定量した。Miniタンパク質Dual Slab細胞(Bio Rad,Mississauga,Ontario)上でSDS−PAGEを実施し、ゲル(12%のポリアクリルアミド)をクーマシーブリリアントブルーR250(Fairbankset al.,1971年)で染色するか又は、半乾燥移送方法(半乾燥移送細胞、Bio−Rad,Hercules,CA)を用いてポリビニリデンジフルオリド(PVDF)膜まで移送した。1mg/mlのポリビニルアルコール中で30秒(Mirandaet al.,1993)、0.1%(v/v)のTween 20及び5%(v/v)の粉乳を含むリン酸緩衝生理食塩水PBS中で1時間、ブロットを遮断した。(2回目の注射の後の出血からの)一次抗体を、0.1%(v/v)のTween20及び1%(w/v)の粉乳を含むPBS中で1:50に希釈した。アルカリホスファターゼ(Bioshop,Burlington,Ontario)及びホスファターゼ基質、NBT及びBCIP(BioRad,Mississauga,ON)にカップリングされたウサギに対するヤギの抗体の中で作られた二次抗体を用いて抗原を視覚化した。
実施例17
3つのeIF−5Aアイソフォームを過剰発現する形質転換されたArabidopsis thaliana植物の産生
プライマーの設計
Arabidopsis thaliana(At)の真核生物翻訳開始因子5A(eIF−5A)は、コーディング領域において高い相同性を有する(図2)。適正な遺伝子の増幅についての問題を回避するため、老化誘発型AteIF−5A、創傷/病原体誘発型eIF−5A及び成長eIF−5Aのためのプライマーを、それぞれ図3、4及び5の中で示されているように、5’UTRのおおよその初めから及び3’UTRの終りで設計した。5’UTR及び3’UTRを、EST情報及びGenBankデータベース内のその他の配列情報に基づいて推定した。pKYLX71二成分ベクター内でセンス配向でライゲーションのためプライマーの末端に対し適切な制限部位を加えた(図6)。老化誘発型AteIF−5Aについては、上流側プライマーは5’AAGCTTGATCGTGGTCAACTTCCTCTGTTACC3’であり、下流側プライマーは5’GAGCTCAGAAGAAGTATAAAAACCATC3’である。創傷/病原体誘発型AteIF−5Aについては、上流側プライマーは5’CTCGAGTGCTCACTTCTCTCTCTTAGG3’であり、下流側プライマーは5’GAGCTCAAGAATAACATCTCATAAGAAAC3’である。成長AteIF−5Aについての上流側プライマーは5’CTCGAGCTAAACTCCATTCGCTGACTTCGC3’であり、下流側プライマーは5’GAGCTCTAGTAAATATAAGAGTGTCTTGC3’である。プライマーに付加された制限部位は、以上に列挙したプライマー内で下線により表わされている通り、老化誘発型AteIF−5AについてはHindIII及びSacIであり、創傷/病原体誘発型AteIF−5AについてはXhoI及びSacIであり、成長eIF−5AについてはXhoI及びSacIであった。
Arabidopsis thalianaからのゲノミックDNAの単離
3週齢のロゼット葉からゲノミックDNAを単離した。抽出緩衝液(200mMのトリスpH7.5、250mMのNaCl、25mMのEDTA、0.5%のSDS)の中で組織を均質化させ、結果として得られたホモジネートを15分間ボルテックス処理させた。残りの破片を、1分間最大速度で微小遠心分離機の中での遠心分離により除去した。上清を収集し、1:1の比率でイソプロパノールと混合し、ボルテックス処理し、2分間室温で放置した。5分間最大速度で微小遠心分離機の中での遠心分離によりペレットを収集し、70%のエタノールで洗浄し、2分間真空乾燥させた。乾燥したペレットを水中に再懸濁させ、1:1の体積のクロロホルムで処理し、ボルテックス処理した。2分間最大速度での微小遠心分離機の中での遠心分離の後、最上層を収集し、20μlの塩(3Mの酢酸ナトリウム)と2体積のエタノールで、30分間−20℃で沈殿のため処理した。精製されたゲノミックDNAをその後、微小遠心分離機内で30分間最大温度で遠心分離し、乾燥させ、PCRのため水中に再懸濁させた。
ゲノミックDNAからのPCR
上述のプライマーを用いてPCRを実施した。PCR反応混合物は、1×Tsg又はTaqポリメラーゼ反応緩衝液、1UのTsg又はTaqポリメラーゼ、0.2mMのdNTP、2mMのMgCl2及び15pmolの各々の特異的プライマーをしかるべく含有していた。反応は、10分間の95℃での高温スタートで始まり、第1のサイクルは、1分間の95℃という変性温度、2分間の55℃というアニーリング温度、及び2分間の72℃という拡張温度で構成されていた。後続する29サイクルが、タッチダウンプログラムに先行して行なわれ、このプログラムでは、アニーリング温度が1サイクルあたり0.5℃だけ低下され、最終サイクルのアニーリング温度は40℃であった。72℃という最終拡張は10分間保持された。1%のアガロースゲル電気泳動法によりPCR産物を分離し、切りとり、使用法に従ってアガローススピンカラムからのDNA抽出用のMilliporeUltrafree−DA(Millipore Corporation,Bedford,MA)によって回収した。
pGEM(登録商標)−T Easy内へのライゲーション
精製したPCR産物を、Promegaによって提供された使用法に従って、pGEM(登録商標)−T Easy Vector(図7)内にライゲートした。簡単に言うと、PCR産物を、PromegapGEM(登録商標)−T Easy Vector System(Promega Corporation,Madison WI)内に入って提供される高速ライゲーション緩衝液(30mMのTrisHCl、10mMのMgCl2、10mMのDTT、1mMのATP、及び5%のポリエチレングリコール(MW8000、ACSグレード)pH7.8)中のpGEMT−Easy Vector,3 Weiss Units.T4 DNAリガーゼと3:1の比率で混合した。ライゲーション反応を15℃で一晩インキュベートし、コンピーテントE.coli DH5−α細胞懸濁液(RbCl/CaClを用いてコンピテントにされたもの;Kushner,1978)へと形質転換させた。形質転換混合物をまず最初に30分間氷上でインキュベートし、42℃で90秒間熱ショックを与え、2mlの2×YTブロスの添加後1時間37℃で回収した。形質転換させた細胞をペレット化し、少量の2×YTブロスの中に再度懸濁させ、選択のため50μg/mlのアンピシリンを含有する寒天プレート上で固定した。pGEM(登録商標)−T Easy Vectorは細胞に対しアンピシリン耐性を提供することから、形質転換体のみがアンピシリン含有プレート上で成長することができる。形質転換体を選択し、pGEM(登録商標)−TEasy Vector内にライゲートされたPCR産物インサートについてスクリーニングした。
制限酵素消化を通したpGEM(登録商標)−T Easy Vector内のPCR産物インサートについてのスクリーニング
選択培地上で成長したコロニーを、37℃で一晩50μg/mlのアンピシリンを含む5mlの2×YTブロスの中で成長させた。選択されたコロニーからの組換え型プラスミドを、WizardPrep DNA精製キット(Promega)を用いて精製した。プラスミドDNAを37℃で1時間EcoRIで消化させ、AteIF−5Asインサートサイズが存在したことを確認するために1%のアガロースゲル上で視覚化した。その後陽性プラスミドは、配列がinplantaでの過剰発現に適していることを確認するため、中核分子生物学施設(University of Waterloo,Waterloo,ON)により配列決定された。
pKYLX71内へのライゲーション
pGEM:創傷/病原体誘発型AteIF−5A及びpGEM:成長AteIF−5Aの構成体をXhoI及びSacIで2重消化し、同じくXhoIとSacIで消化された二成分ベクターpKYLX71内にサブクローニングした。これらの酵素消化は、カリフラワーモザイクウイルス2重35Sプロモーターの制御下で二成分ベクターpKYLX71内にセンス配向で創傷/病原体誘発型AteIF−5A及び成長AteIF−5Aが確実に挿入されるようにした。ライゲーション反応では、1μgの二成分ベクターと3μgの創傷/病原体誘発型AteIF−5A又は成長AteIF−5Aのいずれかが用いられた。ライゲーションは、3ワイス単位のT4DNAリガーゼ(Fermentas)を用いて、ライゲーション緩衝液(30mMのTrisHCl、10mMのMgCl2、10mMのDTT、1mMのATP、及び5%のポリエチレングリコール(MW8000、ACSグレード)pH7.8)の中で行なわれた。ライゲーション反応を15℃で一晩インキュベートし、コンピーテントE.coli DH5−α細胞懸濁液(RbCl/CaClを用いてコンピテントにされたもの;Kushner,1978年)へと形質転換させた。形質転換混合物をまず最初に30分間氷上でインキュベートし、42℃で90秒間熱ショックを与え、2mlの2×YTブロスの添加後1時間37℃で回収した。形質転換させた細胞をペレット化し、少量の2×YTブロスの中に再度懸濁させ、選択のため50μg/mlのテトラサイクリンを含有する寒天プレート上で固定した。二成分ベクターpKYLX71は細菌細胞に対しテトラサイクリン耐性を提供することから、形質転換体のみがテトラサイクリン含有プレート上で成長することができる。形質転換体を選択し、PCR及びXhoI及びSacIでの2重消化により創傷/病原体誘発型AteIF−5A又は成長AteIF−5Aインサートについてスクリーニングした。PCR増幅(以上で説明したゲノミックDNAで行なわれたものと同じもの)及び消化の後、適正なサイズのインサートの立体配置のため、1%のアガロース電気泳動法を用いて産物を分離した。
Agrobacterium電気穿孔法及び選択
構成体pKYLX71;創傷/病原体誘発型AteIF−5A及びpKYLX71;成長AteIF−5Aを、コンピテントAgrobacteriumtumefaciens GV3010内に電気穿孔した。コンピテントAgrobacterium細胞の調製においては、単一のコロニーを、50μm/mlのリファンピシン及び50μg/mlのゲンタマイシンを含有する5mlの2×YTブロスの中に接種した。これは、280rpmでForma Scientific Orbital Shaker(FisherScientific)内で28℃で一晩成長し、さまざまな希釈度(1:500、1:1000、1:2000)で同じく50μg/mlのリファンピシン及び50μg/mlのゲンタマイシンと共に2倍YTの30mlの培養に接種するのに使用された。新たに接種された培養は、OD600が0.5〜0.8となるまで成長し、その後で冷却され、15分間2000gでSS−34ローター(Sorvall)の中で遠心分離を受けた。50mlの氷冷水の中でペレットを再懸濁させ、15分間2000gで遠心分離した。この洗浄手順を、塩及び死細胞を培養から除去するため合計4回反復した。最終的ペレットを、40mlの氷冷10%(v/v)グリセロール中に再懸濁させ、15分間2000gで遠心分離させ、1回反復した。その後ペレットを100μlの氷冷10%グリセロール中に再懸濁させ、充分混合した。細胞を100μlのアリコートに分割し、氷上に保管した。
コンピテントAgrobacterium細胞内へのDNA構成体の電気穿孔のためには、100μlのアリコートを各々500ngのDNA構成体と充分に混合した。その後、細菌:ベクター混合物を予備冷却された電気穿孔キュベットに移し、2.5kV、25μF及び200Ωという設定値に調整したGene Pulser(Biorad)の中に入れた。電気穿孔の後、1mlの2×YTブロスを添加し、全懸濁液を培養管に移した。電気穿孔を受けた培養を28℃、280rpmで3時間インキュベートし、回復させ、次に2mlの2×YTブロスを50μg/mlのリファンピシン及び50μg/mlのゲンタマイシンと共に添加した。2日間の培養成長の後、テトラサイクリン、ゲンタマイシン及びリファンピシン(全て50μg/ml)上に電気穿孔済み細胞をプレート固定し、さらに付加後2日間成長させた。結果として得たコロニーを、PCR及びSacIとXhoIでの2重消化により、pKYLX71;創傷/病原体誘発型AteIF−5A又はpKYLX71;成長AteIF−5Aについてスクリーニングし、1%のアガロースゲル上の分離により視覚化した。
植物の形質転換
pKYLX71:創傷/病原体誘発型AteIF−5A又はpKYLX71:成長AteIF−5Aのいずれかを含有するAgrobacteriumtumefaciens GV3010の陽性コロニーを、野生型Arabidopsis thaliana Columbia生態型の形質転換のために使用した。植物の形質転換に使用される細菌スラリーの調製においては、pKYLX71:創傷/病原体誘発型AteIF−5A又はpKYLX71:成長AteIF−5A構成体について陽性である単一のコロニーを、50μg/mlのテトラサイクリン、50μg/mlのリファンピシン及び50μg/mlのゲンタマイシンを含有する5mlの2倍YTブロスの中に接種した。これを、280rpmでForma ScientificOrbital Shaker(Fisher Scientific)内で28℃で一晩成長させ、同じく50μg/mlのリファンピシン及び50μg/mlのゲンタマイシンと共に35ml(合計)の2×YTに接種するのに使用した。35mlの培養を一晩28℃、280rpmで成長させ、50μg/mlのリファンピシン及び50μg/mlのゲンタマイシンと共に535ml(合計)の2×YTに接種するのに使用した。再び培養を一晩28℃、280rpmで、約2.0のOD600まで成長させた。
培養物を、2本の250ml入り試験管に移し、GSAローター(Sorvall)内で4℃で1945gにて15分間遠心分離した。ペレットを500mlの浸潤培地(1.1gのMS塩、25gのスクロース、0.25gのMES、KOHでpH5.7、100ng/mlのベンジルアミノプリン及び50μlのVac−In−Stuff(Silwet L−77;Lehle Seeds))の中で再度懸濁させ、4つの大きなゴムストッパ付き真空デシケータ内のプラスチック製大皿の中に置いた。各々正しい発達段階にある8本の植物の入った5つの鉢を、浸潤のために逐次的に使用した。ゆるんだ土壌があればそれを除去するため、ごみ箱の上でまず各々の鉢を倒立させ、次に4つの大型ゴムストッパが倒立した鉢のためのスタンドとして作用しかくして花茎をAgrobacteriumスラリー内に浸漬させることができるもののロゼットは浸漬されないようにする形で、ガラス製デシケータ内のプラスチックコンテナの中に(なお倒立状態で)入れた。その後、植物を10分間この倒立状態で真空(400mmHg)に付した。真空浸潤された植物を次に回復させ、通常通り、植物材料の項で説明した成長チャンバー条件下で成長させた。数週間後、長角果が乾燥し、種子が成熟した時点で、各鉢を一緒にプールして、種子を収集した。
植物形質転換体の選択及び分離比分析
一次形質転換体を同定するために、真空浸潤させた植物からの種子を、1%(v/v)の次亜塩素酸ナトリウム及び0.1%(v/v)のTween80の溶液中で20分間、ローター(Barstead/Thermolyne)上にて表面滅菌し、無菌水で4回洗い流し、無菌0.8%寒天中に再度懸濁させた。再懸濁された種子を次に、1%の(w/v)スクロース、0.5g/L2−[N−モルホリノ]エタンスルホン酸(MES)、0.7%(w/v)の細菌学的寒天及び40〜50μg/mlのカナマイシン(Murashige and Shoog,1962)で補足された無菌で半強度のMurashige andSkoog(MS)培地(2.2g/L)上に植えた。二成分ベクターはカナマイシン耐性遺伝子を形質転換体の苗に提供することから、形質転換体のみがカナマイシン含有プレート上で成長することができる(図6)。二成分ベクターを宿していない苗は、カナマイシン耐性遺伝子が全く存在しないことから、黄色くなって死滅する。野生型の苗が対照として用いられ、培地にカナマイシンが添加されることなく、MS培地上にプレート固定され、同様に、空のpKYLX71ベクターを含有するホモ接合性系統からの苗も、カナマイシン含有プレート上に対照としても播種された。空のベクター対照は、カナマイシンが苗の成長に対し及ぼす効果ならびにArabidopsisthalianaのゲノム内への二成分ベクターの無作為組込みの効果を実証する上で有用である。MS培地及び40〜50μg/mlのカナマイシンを含有する各プレートの小さな部域上に、野生型種子を少量プレート固定した。これは、培地が形質転換体について充分な選択性を確実に有しているようにするため、そしてカナマイシンの強度をテストするために行なわれた。
播種されたプレートを、発芽を同期化するべく3日間4℃に保った。3日後に、プレートを成長チャンバーに移し、ここでこれらのプレートをさらに7日間、20±2℃で16時間照明/8時間暗所のサイクルで成長させた。照明は、150μmol放射線m-2・s-1に維持され、白色蛍光電球により提供された。pKYLX71:創傷/病原体誘発型AteIF−5A及びpKYLX71:成長AteIF−5AベクターでのArabidopsisthaliana植物の形質転換についての効率を判定した。
播種から合計10日後に、それぞれセンス創傷/病原体誘発型AteIF−5A及びセンス成長AteIF−5Aについての14の形質転換体又は16の形質転換体を、32個の細胞を含む平箱の中でPromixBX土壌(Premier Brands,Brampton,ON,Canada)に移植した。これらの移植済みのT1世代植物を、16時間の照明/8時間の暗所のサイクルで22℃で作動するもう1つの成長チャンバーに移した。150μmol放射線m-2・s-1での照明は、白色蛍光電球により提供された。T1世代の植物は、成熟するまで成長し、T2世代の種子を産生した。これらを収穫し、スクリーニングを行なうまで−20℃に保管した。T1世代を1、2、3などと名付けた。センス成長AteIF−5Aの16系統は全て生存し、種子を産生したが、センス創傷/病原体誘発型AteIF−5A植物の14の形質転換体のうちでは9つのみが生き残り、種子を産生した。
T2世代の形質転換体の選択は、T1世代の形質転換体と同じ要領で行なわれた。センス成長AteIF−5A植物の系統12は、選択可能培地上でいかなる形質転換体も産生せず、さらなる研究作業には内含されなかった。センス成長AteIF−5A植物の系統1〜16(系統12は控除)は各々、その8つの亜系統が存続させられた。これらは、A〜Hと名付けられ、かくして、例えばT1の系統1ではT2世代の植物は1A、1B、1Cと命名された。センス創傷/病原体誘発型AteIF−5A植物の系統1、2、3、4、5、7、9及び11は、各々存続した亜系統を8個有していた(A〜H)。系統12のT1植物は、約30のT2種子しか産生せず、T2世代内の1つの亜系統のみが存続させられることになる。センス創傷/病原体誘発型AteIF−5AのT2の植物はなおも成長し続け、特徴づけされつつある。センス成長AteIF−5AについてのT2植物は成熟し、種子を産生し、これは、収穫されてさらなる分析まで−20℃に保管された。
センス成長AteIF−5AのT3世代の形質転換体の選択は、T2と同じ要領で行なわれた。表現型分析ならびにセンス成長AteIF−5Aの過剰発現の度合いに基づいて8個の系統を選択した。発現レベルを、高レベル発現、中レベル発現、低レベル発現及び発現無し(同時抑制に起因する)という4つのカテゴリーに分類した。各発現レベルについて2つの系統を選択し、各系統からの12本の植物を移植した。これら4つの発現レベルについての対応する系統は、1A、2D、4D、15A、8D、9H、11C及び16Cである。センス成長AteIF−5A植物についてのT3世代は、なおも成長し続け、特徴づけされつつある。
実施例18
センス創傷/病原体誘発型AteIF−5A及びセンス成長AteIF−5Aの表現型分析
写真記録
センス創傷/病原体誘発型AteIF−5A及びセンス成長AteIF−5A系統の形態学的表現型を、対応する対照野生型植物(Arabidopsisthaliana Columbia生態型)及び空二成分ベクターpKYLX71で形質転換された植物の発現型と同様に、分離の間に写真記録した。
種子の測定
センス成長AteIF−5Aから収集したT3の種子を合計種子収量(重量と体積の両方)、種子サイズ(長さと幅)及び産生された種子の計算上の個々の重量と体積について測定した。重量での合計種子収量を、Sartorius分析デジタル化スケール上で測定し、100μl毎に目盛づけされたガラス製の1ml入りシリンジ中に各植物が生み出した全種子を注ぎ込み詰め込むことにより体積を決定した。長さ、幅及び計算上の体積により種子のサイズを決定するためには、マイクロメータを含むスライド上に種子を置き、オリンパスBX51顕微鏡で検分した。マイクロメータ上の種子の写真を、CompaqEvo D500(Compaq Company Corporation;Intel(登録商標)Pentium(登録商標) 4 CPU 1.7GHz,262 MGRAM,Windows(登録商標) 2000をラン)に取付けられたSpot Insight Color Camera(Diagnostic InstrumentsInc.)で撮影した。Windows(登録商標)用のImage−Pro Expressバージョン4.0を用いた。各々の亜系統内の10個の種子の測定は、サイズ較正用の画像の中でマイクロメータを用いて行なった。測定値をMicrosoftExcelにインポートし、標準誤差及び体積といったような計算を実施した。
実施例19
センス創傷/病原体誘発型AteIF−5A及びセンス成長AteIF−5Aの生化学分析−タンパク質分画及びウェスタンブロット法
センス成長AteIF−5A植物の各亜系統からの第1茎出葉を収集し、上述の通りにタンパク質を抽出した。系統1A、2Aから16Aまでの総タンパク質を12%のSDS−PAGEにより分画し、PVDF膜に移した。1:50希釈度で成長αAtでブロットをプローブ探査した。対照の総タンパク質を、野生型及び空二成分ベクター対照植物由来の第1茎出葉から抽出した。
実施例20
野生型Columbia内のArabidopsis thaliana翻訳開始因子5A(AteIF−5A)アイソフォームの発現
異なる発達段階で複数の組織を収集し、これらの組織からの抽出タンパク質をウェスタンブロット法のために使用した。図8のウェスタンブロット法は、老化誘発型AteIF−5Aが2週齢のロゼット葉には存在せず、3週齢のロゼット葉の中でアップレギュレートされ、5週齢までは大量に増加し、大量に下降するものの7週齢でもなお存在している、ということを実証している。PEGで処理された植物又は対照ではいかなる老化AteIF−5Aも検出されなかったが、(老化花を誘発した)花のレーン及び子葉組織の老化を反映する吸水した種子のレーンでは存在した。ブロットを創傷/病原体誘発型αATeIF−5A抗体でプローブ探査した場合、長角果及び吸水した種子及び葉のレーンでかすかなバンドが現われた。長角果及び茎のレーンに見られるバンドは、組織の収集と共に発生した創傷に起因するかもしれない。長角果と茎を収集するのは困難であることから、これらは、直ちに急速冷凍されず、AteIF−5Aの創傷/病原体誘発型アイソフォームの幾分かのアップレギュレーションを可能にした。成長αAT−eIF−5Aでブロットがプローブ探査された場合に現われた唯一のバンドは、吸水種子であり、これが細胞分裂に関与するアイソフォームであるという概念と調和している。
いかなる処理もなされなかった植物、MgCl2、avrP.syringae又はvir P.syringaeでの模擬接種で処理された植物を、複数の時点で収集し、病原体の進入中のAteIF−5Aの発現を分析した。avr菌株は、植物により認識可能であり、感染領域内の壊死又は細胞死を導く過敏応答を誘発し、かくして病原体が病気をひき起こすのを許さない。さらに、局所化された応答は、最終的に全身的応答となり、植物をさらなる進入から保護する。これは、発病機序応答(PR)遺伝子として知られる一連の遺伝子の発現が関与する全身獲得抵抗性(SAR)として知られている。一方、vir菌株は、植物により認識されず、過敏応答を誘発せず、疾病を導くことになる。Arabidopsisthalianaの病的状態としては、感染から数日経過後の葉の黄変及び細胞死が含まれる。処理後72時間経ってから、対照植物、模擬処理植物、avr処理植物及びvir処理植物を3つのAteIF−5A抗体でのウェスタンブロット法のために収集した(図9)。この時点で、SAR及び疾病の両方が、それぞれ、avr処理及びvir処理植物の中で見受けられた。老化誘発型αAteIF−5A抗体でプローブ探査された時点で全ての試料において相対的に同じであったバンドが観察された。全ての植物は4週齢であり、又図8では3週齢から始まって老化アイソフォームが見られたため、このことは全く驚くべきことではなかった。次にブロットが創傷/病原体誘発型αAteIF−5A抗体でプローブ探査された時点で、未処理、模擬処理及びavr処理の植物ではかすかなバンドが検出可能であり、ここで、vir処理植物には強いバンドが検出された。この創傷アイソフォームのアップレギュレーションは、(或る種の細胞創傷と同様)疾病によりひき起こされたCL死に起因している可能性がある。老化誘発型AteIF−5Aはこれらの処理中に発現の変化を示さなかったことは、自然老化に対するその特異性を実証している。創傷/病原体誘発型AteIF−5A発現の増大は同様に、創傷に起因する死に対するその特異性を実証している。この可能性をさらに調査するため、Arabidopsisthalianaの創傷葉で実験が実施された。
創傷実験は、発病機序実験と類似の結果を示した(図10)。老化誘発型AteIF−5A、創傷/病原体誘発型AteIF−5A及び成長AteIF−5Aの転写の変化を示すために、ノーザンブロット法を使用した。プローブはAteIF−5Aの各々に特異的であり、各々の3’UTRで構成されていた。発病機序実験と同様、老化誘発型AteIF−5A発現は、それらが4週齢の植物であり、試料が9時間の間隔でしか引き継がれなかったことから、変化しなかったということが観察された。このことも又、老化誘発型AteIF−5Aが自然老化に特異的なアイソフォームであるという事実と一貫性を有している。しかしながら、創傷/病原体誘発型Atの発現は9時間以降に実際増加した。転写物はかなり構成性であると思われる(図10)が、タンパク質は、誘発されない場合さほど高度に発現されないと思われること(図9)から、恐らくは、幾分かの翻訳制御が発生する。成長AteIF−5Aのための転写物は、全ての試料においてほとんど検出不可能であり、創傷後の発現の下降を示している。
実施例21
3つのeIF−5Aアイソフォームを過剰発現する形質転換されたArabidopsis thalianaの産生
ゲノミックDNAからPCRによりAteIF−5Aを単離した(図11)。pGEM内で産物をライゲートし(図12)、in plantaでの過剰発現の適切性について配列を確認した。創傷/病原体誘発型AteIF−5A及び成長AteIF−5Aを、XhoI及びSacIでpGEMから2重消化し、pKYLX71内でカリフラワーモザイクウイルス35S2プロモーターの後にセンス配向でライゲートした。消化及びPCRにより、陽性ライゲーションを確認した(図13)。その後、pKYLX71:老化誘発型AteIF−5A及びpKYLX71:成長AteIF−5Aを、Columbia生態型のArabidopsisthaliana野生型の真空浸潤を介した形質転換のためにAgrobacterium tumefaciens GV3010の中に電気穿孔した。植物の形質転換の後、種子を収集し、カナマイシン含有MSプレート上で形質転換体を選択した。
創傷/病原体誘発型AteIF−5A(センス創傷/病原体誘発型AteIF−5A)を過剰発現するArabidopsis thaliana植物
T1世代の植物を、50μg/mlのカナマイシンを含有するMSプレート上に播種し、3日間4℃で、又7日間成長チャンバー内で保管した(図14)。土壌に移植された14の形質転換体が存在していた。これらの14のT1世代の植物の中の一般的表現型が、発育不全であった。系統1、4、6、8、10、11、12、13及び14が著しく成長が妨げられ、6、8、10、13、及び14はいかなる種子も産生しなかった。系統2及び3は、穏やかに発育が妨げられ、一方系統5、7及び9は、野生型植物と類似した形で成長した(図15及び図16)。センス創傷/病原体誘発型AteIF−5A植物のT1世代の中に観察されたいくつかのその他の表現型には、黄色葉、紫色子葉、巻き上った葉、及び花の形状差異、が含まれる。発育不全における外観は、植物が土壌に移植されるまで観察されなかったという点に留意すると興味深い。これに対する考えられる理由は、移植中に根がわずかに損害を受け(不可避的な移植の影響)回復できなかったということにあると思われる。実際、カナマイシン溶液中に種子が浸漬され、土壌に直接播種された予備実験では、移植がなければ根の損害が全く誘導されないと思われることから、発育不全の植物は観察されなかった(一方、以前では70%の植物が幾分かの度合の発育不全を示していた)。
系統1、2、3、4、5、7、8、11及び12は、T2種子を産生し、存続させられた(図17)。各々のT2系統は、亜系統A〜Hを有しているが、12だけは、1つの形質転換体しか生育させず、現在分析中である。
成長AteIF−5A(センス成長AteIF−5A)を過剰発現するArabidopsis thaliana植物
センス成長AteIF−5AのT1世代の種子を、選択的培地上で成長させ、16の形質転換体が成長した(図18)。形質転換体をその一生にわたり写真撮影した。表現型は、野生型に類似したもの(系統1、2、5、6、7、8、10、11、12、13、14、15及び16)から穏やかな発育不全及び黄色(系統2、4及び9;図19)まで変動した。全ての系統は、T2まで存続し、各系統はA〜Hと標識された8つの亜系統を有していた。系統12はT2においていかなる形質転換体も産生せず、野生型であるとみなされた。T2世代の植物は、T1世代の植物のものに比べはるかに誇張された表現型を有していた。T3まで存続させられた系統について以下で詳述する。
センス成長AteIF−5A T2世代の系統を、成長AteIF−5Aトランス遺伝子の発現レベルに従った群の中で特徴づけした。各系統からの茎出葉から抽出したタンパク質についてウェスタンブロット法を実施した(図20)。1つの系統内で大部分の亜系統A〜Hの大部分が類似の表現型を実証したことから、成長AteIF−5Aの発現レベルの概覧を得るため、各系統の亜系統Aでのみウェスタンブロットを行なった。野生型植物及び空の二成分ベクターを含む植物の茎出葉からのタンパク質を、ゲル上で対照として使用した。これらの亜系統の中で観察された発現レベルを、高(系統1、2、3、10、13)、中(系統4、5、6、15)、低(系統7、8、9、14)又は無(系統11、16、野生型及び2成分対照)として分類できる。ブロットを、老化誘発型AteIF−5A及び創傷/病原体誘発型AteIF−5Aに対する抗体でもプローブ探査した。これらのウェスタンは、いずれのアイソフォームも有意な量で検出されないことから、センス成長AteIF−5A系統内での発現の増大が、その他のAteIF−5Aアイソフォームの一般的アップレギュレーションではなく成長AteIF−5Aに起因するものであることを示した。このことは、アイソフォーム特異的抗体も同様に受容可能であることも実証した。
T3世代まで存続させられたセンス成長AteIF−5A系統を、成長AteIF−5Aの発現レベルと同様に表現型にも基づいて選択した(各系統内部の表現のまとめについては表1を参照のこと)。各々の発現レベルカテゴリからの2つの系統が選択された。存続させられることになる系統は1A、2D、4D、15A、8D、9H、11C及び16Cである。
図20でのウェスタンブロットに従った系統1は、高レベルの成長AteIF−5A発現を有する。これらの植物は、野生型植物に比べてかなり丸い葉と共に大きな暗緑色のロゼットを有していた(図21)。系統1のロゼットは、同様に葉が全て同じ方向に巻いている輪生の表現型を有していた。系統2は同様に、高レベルの成長AteIF−5A発現をも実証したが、これらの植物の小さく黄変していたという点で、系統1とは異なっていた(図22)。系統2の植物は同様に、野生型及び2成分対照植物に比べて遅く抽苔し、又より小さな花茎(約半分のサイズ)及びより少ない長角果を産生した。
中間発現レベル系統のうち、系統4は、葉/ロゼットサイズ及び花茎サイズについて野生型と類似であるように思われたが、野生型及び2成分対照植物よりもほんの数日前に抽苔するように思われた。成長AteIF−5Aの発現レベルが中間レベルである第2の系統は、系統15である。これらの植物は、系統4と同様に、野生型にきわめて類似しているが、ロゼットが占有していた面積は対照のものよりも広いものであった(図23及び24)。ロゼットの葉は同様に、対照よりも先端でより丸いものに思われた。しかしながら花茎は、特色ある表現型を全くもっていないように見えた。
T3まで存続させられることになる発現レベルの低いセンス成長AteIF−5A系統は、系統8及び9である。系統8は、対照植物に比べて非常に大きい葉及び大きいロゼットを有していた(図25)。葉は同様に、対照植物よりも広く丸いものであるように見えた。抽苔の時期、花茎のサイズ及び数は、対照と一貫性あるように見えた。センス成長AteIF−5A系統9は、系統8の場合と類似の葉の形状を有していたが、はるかに黄色く小さいものであった(図26)。系統2(発現レベルの高い系統の1つ)の場合と同様に、これらの植物は、発育不全、より短かい花茎を示すが、系統2と異なり、系統9は、対照植物とほぼ同じ時期に抽苔した。
ウェスタンブロット(図20)に従ったセンス成長AteIF−5A植物の2つの系統11及び16は、成長AteIF−5Aのアップレギュレートされた発現を全く有していない。これはトランス遺伝子の同時抑制ならびに内因性遺伝子に起因する可能性がある。これらの植物は対照と正に類似している(図27及び図28)ものの、トランス遺伝子は、複数の理由から系統11及び16のゲノム内に取込まれると考えられている。まず第1に、これらは、カナマイシン含有MSプレート上での選択性により実証されるように、カナマイシン耐性を実際有している。第2に、系統16のロゼットサイズ、葉サイズ及び花茎サイズ(図28)は少なくとも50%対照より大きい。しかし、最も強力な証拠は、それらが産生するT3種子のサイズ及び組成にある。
T3種子は、T2センス成長AteIF−5A植物の全ての系統から測定された。各系統の写真が撮影され(図29で、最大のものと最小のものが強調表示されている)、較正のために使用された写真の中でマイクロメータを用いてコンピュータ内で測定が行なわれた。各系統及び対照について、視野内の最大の種子のうちの10個を測定し、計算に使用した。高発現度の系統2は野生型及び2成分対照に比べ最高3倍大きい種子を有することがわかった。最低の発現を示した系統(系統11及び16)は、野生型及び2成分対照の種子のサイズの約88%でしかない最小の種子のいくつかを有していた。各系統についての平均種子サイズを、nm3で表現し(図30)、Arabidopsis thalianaからの種子はほぼ楕円形であることから、楕円形の体積についての等式を用いて計算した。対照種子の測定されたサイズは、Boyeset al(2001年)により決定された通りの公示された指針の中に入っていた。個々の種子の測定されたサイズ及び合計種子収量(重量及び体積の両方)から、平均個別種子重量を計算し、プロットした(図31)。対照種子と異なるサイズを実証した系統の大部分が同様に、個々の種子重量において同じ傾向を有しているように思われた。実際、種子重量を種子サイズ(体積)に対してプロットした場合、関係は、R2=0.7412で大部分が直線関係であった。増大した密度(うち3つ)又は減少した密度(うち2つ)のいずれかを有する外れ値である5つの系統が存在していた。増大した密度を有する系統の1つが8Dであり、T3世代まで存続させられることになる。T2世代植物の全てからの合計種子収量は、わずかの傾向を伴って、かなり可変的であった。しかしながら1つの顕著な系統は、最大の種子(重量及び体積の両方)を産生した、中発現レベルのセンス成長AteIF−5A系統4Dである。実際、4Dは対照植物に比べ2.5倍多くを産生し、T3まで存続させられることになる。
T3種子を、前述の通りに選択培地上でプレート固定した。系統1A、2D、4D、15A、8D、9H、11C及び16Cを土壌に移植した。センス成長AteIF−5A系統1のいくつかのその他の亜系統は発芽せず、全ての亜系統のうちで最大の種子を有していた系統2Hも発芽しなかった。系統11(同時抑制系統の1つ)からの植物は、この週齢で標準的に発見されるほど健康ではなかった。これらの種子は同様に、測定された最小のものの1つであった。カナマイシン耐性をもたない植物ならびに全ての系統から発芽しなかった種子がなおも存在していたため、これらの系統はなお分離中である。同じ要領で処理された対照種子が全て発芽したことから、これはおそらく、トランス遺伝子の副作用であり、技術ではない。
実施例22
Arabidopsis老化誘発型eIF−5Aの特徴づけ
全長Arabidopsis老化誘発型eIF−5Aを得るための方法
Arabidopsisc DNAライブラリーからのeIF−5A遺伝子をPCRするために、ベクタープライマーT3及びT7と組合わせて複数の植物eIF−5A遺伝子に基づく縮重プライマーを使用した。具体的には、T3プライマー(ライブラリーベクター内でF5A遺伝子の上流側に位置する)及び下流側(逆方向配位)縮重プライマーの1つの両方を用いてPCR反応から、eIF−5A遺伝子の5’領域を得た。同様にして、T7プライマー(ライブラリーベクター内のeIF−5A遺伝子の下流側に位置する)と上流側(順方向配向)縮重プライマーの両方を用いてPCR反応から遺伝子の3’領域を得た。遺伝子の5’領域及び3’領域の整列分析から、全長eIF−5A遺伝子を誘導した。
各々のPCR反応について2〜3個の主要産物が存在する。これらのフラグメントをpBluescriptプラスミドにクローニングし、配列決定した。eIF−5A陽性PCRフラグメントを、遺伝子バンクに対するマッピング解析に基づいて同定した。Arabidopsisについては1つの上流側及び下流側陽性eIF−5APCRフラグメントしか存在しない。
5’及び3’PCRフラグメント配列結果に従って、ArabidopsiseIF−5A遺伝子のための特異的5’−及び3’−末端プライマーを設計した。その特異的5’−及び3’末端プライマー及び対応するcDNAライブラリーを鋳型として用いて、PCR反応から全長ArabidopsiseIF−5A遺伝子を得た。配列決定により全長遺伝子をさらに確認した。最終的に、我々は、1つのArabidopsiseIF−5Aアイソフォーム遺伝子をクローニングし、これを老化誘発型eIF−5Aと命名した。
T3及びT7プライマー:
T3:5’−ATT AAC CCT CAC TAA AG−3’
T7:5’−AAT ACG ACT CAC TAT AG−3’
ArabidopsiseIF−5Aのための縮重プライマー
順方向(上流側)プライマー:5’−AAA RRY CGM CCY TGCAAG GT−3’
逆方向(下流側)プライマー:5’−TCY TTN CCY TCM KCTAAH CC−3’
(SAG12プロモーターを含む)pKYLX71内へのArabidopsisアンチセンス全長老化誘発型eIF−5Aのサブクローニング
Arabidopsis老化誘発型eIF−5Aアンチセンス全長構成体のための特異的(相同性)プライマー:順方向全長老化誘発型eIF−5Aプライマー(30−mer):5’−CCGAGCTCCTGTTACCAAAAAATCTGTACC−3’(注:下線部分は、pBluescriptのMultipleCloning Site(MCS)内でSacI部位内にPCRフラグメントの5’末端をライゲートするために用いられるSacI認識配列である)。逆方向全長老化誘発型eIF−5Aプライマー(36−mer):5’−ACCTCGAGCGGCCGCAGAAGAAGTATAAAAACCATC−3’(注:下線部分は、pBluescriptのMCS内へのライゲーションのために用いられるNotI認識配列である)。
pBluescriptベクターのMCS内部のSacI及びNatI部位の配向は、遺伝子がそのアンチセンス配向でサブクローニングされる(すなわちNotI部位はSacI部位の上流側になる)ようなものであった。
実施例23
アンチセンス老化誘発型Arabidopsis全長eIF−5Aを発現するためにSAG12プロモーターが使用された
実験的証拠は、1組の「老化関連遺伝子」つまりSAGの転写が老化の開始の間に増大することを示している(Lohman etal.,1994年;Weaver et al.,1998年)。実際、老化は新しいmRNAの合成そして恐らくはその他のmRNAのダウンレギュレーションと共に始まると思われ、老化には、タンパク質の選択的合成が必要であることを表わしている(Nooden,1988年)。葉の老化プログラムには遺伝子発現の変化が付随するということは、インビトロ翻訳とそれに続く翻訳可能なmRNA集団の中で発生する変化を検出するためのゲル電気泳動を用いてWatanabe及びImaseki(1982年)によって最初に実証された。この初期の研究作業及びインビトロ翻訳されたタンパク質のその後の分析により、大部分の豊富なmRNAが老化の進行中に有意に低減し、一方その他の翻訳可能なmRNAが増大するということが明らかになったWatanabeand Imaseki,1982年;Davies and Grierson,1989年;Becker and Apel,1993年;Buchanan− Wollaston,1994年;Smartet al,1995年。老化葉組織のmRNAから作られたcDNAライブラリーの示差的スクリーニングも同様に、老化中に数多くの遺伝子の発現がダウンレギュレートされ、一方、その他の遺伝子の発現がアップレギュレートされることを実証した。SAGは、Arabidopsis(Henselet al,1993年;Taylor et al,1993年;Lohman et al,1994年;Oh et al,1996年)、アスパラガス(King etal,1995年)、大麦(Becker and Apel,1993年)、Brassica napus(Buchanan− Wollaston,1994年)、トウモロコシ(Smartet al,1995年)、大根(Azumi and Watanabe,1991年))及びトマト(Davies and Grierson,1989年;Drakeet al,1996年)を含めたさまざまな植物種から同定されてきた。
老化は、葉の縁部で始まり最後に葉脈に達する特徴的にパターン化された葉の黄変として同定される(Weaver et al ,1998年)。Arabidopsisthalianaロゼット葉内の目に見える老化は、その時点でのSAG12の劇的なアップレギュレーションを伴って、発芽から約21日目に現われる(Noh an Amasino,1999年)。SAG12は、自然老化に対する最も近い特異性をもつ遺伝子であり、従って老化マーカーと呼ばれる。若葉の中にいかなる検出可能な発現もない状態で、SAG12は、20%までが黄色になった後に、比較的古い葉の中で誘発されるが、葉の黄変を誘発しない処理によっては誘発され得ない(Weaveret al,1998年)。自然老化に対するその高度の特異性は、SAG12の遺伝子産物がシステインプロテアーゼに対する類似性を示し、老化の間のタンパク質の代謝回転に関与し得るという事実によって説明できる(Lohmanet al,1994年;Weaver et al,1998年)。
遺伝子導入植物の描写
発芽から約21日後に自然の葉の老化の開始時点で活性化される(Noh and Amasino,1994年)ものの、ストレス誘発型老化の場合には活性化されない、SAG12(葉老化特異的)プロモーターの制御下で全長アンチセンス老化誘発型eIF−5Aトランス遺伝子を発現する遺伝子導入Arabidopsis植物が生成された。この時点で、遺伝子導入植物は、制御された全長老化誘発型eIF−5A発現に特徴的である表現型を発現する。ロゼット葉は、3〜8週齢の遺伝子導入Arabidopsisアンチセンス全長老化誘発型eIF−5A植物から収穫された。
SAG12プロモーターの制御下でのホモ接合性TACアンチセンス老化誘発型eIF−5A Arabidopsis thaliana植物の産生のための方法論
pKYLX71内へのSAG12−アンチセンス−全長老化誘発型eIF−5A構成体の挿入
まず最初に、EcoRI及びHindIIIでプラスミドpKYLX71をカットして、その2重35Sプロモーターを除去し、結果として得られた付着末端にクレノウ酵素を充てんして平滑末端を作り出した。このとき、プロモーター無しのpKYLX71をライゲートしてプラスミドを再環状化させた。
第2に、以下で記述する通り、SalI及びXbaIを含むプライマーを用いてPCRによりゲノミックDNAからArabidopsisSAG12プロモーターを増幅させた。このプロモーター配列を次に、制限酵素SalI及びXbaIを用いたpBluescriptのMultiple Cloning Site(MCS)内に挿入して、その後T4DNAリガーゼでライゲートした。
順方向SAG12プライマーは、5’−GGCCGTCGACGATATCTCTTTTTATATTCAAAC−3’であった(下線部分は、pBluescriptのMultiple Cloning Site(MCS)内のSalI部位内にPCRフラグメントの5’末端をライゲートするために用いられるSalI認識部位である)。逆方向SAG12プライマーは5’−CGTCTAGACATTGTTTTAGGAAAGTTAAATGA−3’であった(下線部分は、pBluescriptのMultipleCloning Site(MCS)内のSalI部位内にPCRフラグメントの5’末端をライゲートするために用いられるXbaI認識部位である)。
第3に、pBluescript−SAG12:アンチセンス−全長−老化誘発型eIF−5A構成体を作り上げるためには、以下で概略説明される通り、SacI及びNotI制限部位を伴うプライマーを用いてArabidopsiscDNAライブラリーからPCRにより全長老化誘発型eIF−5Aを増幅させ、前段落で記述されたpBluescript−SAG12内にサブクローニングした。pBluescript−SAG12ベクターのMCS内部のSacI及びNotI部位の配向は、遺伝子がそのアンチセンス配向の中でサブクローニングされるようなものであった(すなわちNotI部位はSacI部位の上流側にある)ということに留意されたい。
順方向全長老化誘発型eIF−5Aプライマーは、5’−CCGAGCTCCTGTTACCAAAAAATCTGTACC−3’であった(注:下線部分は、pBluescript−SAG12ベクターのMultiple Cloning Site(MCS)内のSalI部位内にPCRフラグメントの5’末端をライゲートするために用いられるSalI認識配列である)。逆方向全長老化誘発型eIF−5Aプライマーは5’−ACCTCGAGCGGCCGCAGAAGAAGTATAAAAACCATC−3’であった(下線部分は、pBluescript−SAG12ベクターのMultiple Cloning Site(MCS)内へのライゲーションのために使用されるNotI認識配列である)。
最後に、SacI及びXhoIでpKYLX71を消化させることと同時にSalI及びSacIでpBluescriptからSAG12:全長老化誘発型eIF−5Aカセットを切り取ることにもよって、二成分ベクターpKYLX71の中に所望の構成体を作り出した。
XhoI及びSalI付着末端は、部分的に相補的であった。従って、これら2組の消化されたオーバーハング(具体的にはSacIとSacI、及びXhoIとSalI)は、T4DNAリガーゼと共にライゲートされて、最終的構成体(pKYLX71内のSAG12:アンチセンス−老化誘発型eIF−5A)を作り出すことができた。
形質転換及びT1種子収穫
pKYLX71−SAG12:アンチセンス−eIF−5A構成体を、E.coli DHα細胞内で増殖させ、単離し、コンピテントAG菌株の中に電気穿孔した。その後細菌を使用して、4、5週齢の野生型Arabidopsis植物を浸潤させ、結果として得られた浸潤植物を「T0」植物と呼称し、これらを次にそのライフサイクルの終りまで成長させた。種子を収穫し、収集し、T1種子と呼称した。T1種子の10枚のプレートを固定し、野生型を対照として、カナマイシン耐性についてスクリーニングした(1/2MS塩及び50μgのカナマイシン/mL)。pKYLX71−SAG12−アンチセンス−eIF−5A構成体を含む種子のみが生存し、カナマイシン(K50)培地上で成長する。これらのプレートから24T1の苗を選び、土壌中に置く。T1遺伝子導入植物から収穫した種子をT2種子として標識した。各々の苗は、1つの植物系統を生成した(#1=1つの植物を含む1つの系統、#2=1つの植物を含む1つの系統など)。
表現型のスクリーニング及び同定
カナマイシン耐性T1種子がひとたび同定されたならば、T2、T3及びT4植物の連続的世代を成長させた。K50培地上で種子をスクリーニングすることによって、遺伝的構成体を受け継ぎその構成体についてホモ接合性であった植物を区別することが可能であった。鉢の中で成長させた場合、1つのT3植物系統内に、発育不全の表現型発現が見られた。しかしながら、同じ一組の種子を同一の条件で再度成長させた場合、表現型は観察されなかった。
24T1植物から、高い種子収量を基準にして4つの系統を選択し(系統T2.14、T2.18、T2.19及びT2.23)、野生型種子を対照としてK50培地上にプレート固定した。各系統からの種子の約75%がK50培地上で生存し、小、中及び大のサイズカテゴリの中に入った。各系統から、小、中及び大の苗をプレートから取り出し、土壌の中に植えた。温室条件下で、小型の苗は、その中及び大型の対応物ほど迅速には回復しなかった。6週齢に、小型植物は、他の植物が抽苔し花をつけていたのに対し、抽苔の兆候をちょうど示し始めたばかりであった。合計して、6つの遺伝子導入T2植物(合計3系統×8植物=96遺伝子導入植物のうち)が抽苔の劇的な遅れを示し、「遅発性抽苔」植物とみなされた。これらの植物の種子収量も又その他の遺伝子導入植物よりも劇的に低いものであった。
96のT2植物のうち、3系統を、T3植物の産生のために選択した(遅発性抽苔であったT3.19.S8及びT3.14.L7;及び遅発性抽苔でなかったT3.23.S3)。K50培地プレート上にプレート固定した時点で、これらの系統はホモ接合型生存を示した。13の苗を鉢に移植した(鉢1つあたり10本の苗)。この1組の植物から、T3.14.L7植物系統内に劇的な矮性表現型が観察された。T4の種子を収集し、その系統内でより低い種子収量が見られた。密度の高い成長(密度の高い長各果成長、より多くの枝)表現型が系統T3.19.S8の中で観察され、一方野生型に類似した表現型が系統T3.23.S3において観察された。3つの遺伝子導入系統からの種子サイズが比較されたが、統計的に有意な差異は全く見極められなかった。クロロフィルIレベルも同様に分析されたが、野生型対照との統計学的に有意な差異は全く見極められなかった。
系統T3.19.S8、T3.14.L7及びT3.23.S3のT4種子をK50上でスクリーニングして植物の次の世代を得、これは、死滅した野生型と比較して、受け継がれた遺伝子構成体の証拠(プレート上の均質な緑色成長)を示した。しかしながら、個々の平箱内に植えた場合、矮正表現型は発現されず、これはeIF−5Aアンチセンストランス遺伝子が喪失したことを示唆していた。最後に、全てのT5植物から収集した種子をK50プレート上でスクリーニングし、これらは、カナマイシン耐性の証拠を示した。現在、アンチセンストランス遺伝子が失われこれらのT4植物が不対性であることを確認する研究作業が進行中である。
母系統T2.14、T2.19及びT2.23から8つの娘系統を選択し、対照としての野生型種子と共にK50培地上でスクリーニングした。低い種子収量に基づいて、T3.14.L8、T3.14.S8及びT3.23.S1という3つの系統を選択した。選択された他の5つの系統は、T3.18.S7、T3.18.S2、T3.19.S1、T3.19.S5及びT3.23.S6である。K50培地上でスクリーニングされた全ての系統は、ホモ接合性の生存を示し、一方、T3.14.L8、T3.14.S8及びT3.23.S6はヘテロ接合性生存を示した。生存した系統T3.14.L8及びT3.14.S8からの苗は、白色で緑色の脈管組織を有し、一方、生存したT3.23.S6からの苗は全体が暗緑色であった。これらの苗は、移植用に選択された。合計で、各系統から28の苗を細胞内に移植し、温室条件で成長させた。
3週齢に、系統T3.14.L8及びT3.23.S1ならびに系統T3.18.S7、T3.18.S2、T3.19.S1、T3.19.S5、T3.23.S1及びT3.23.S6内の複数の植物を除いて、全ての系統は抽苔し始めた。不規則なロゼット葉の形態(第2対葉表現型)が、T3.14.L8及びT3.14.S8系統の中に見られた。5週齢に、系統T3.18.S7及びT3.23.S6の中に、増大した数のロゼット葉及び縮縁ロゼット葉表現型の付加的な不規則な葉形態も観察された。系統T3.23.S1、T3.19.S1及びT3.19.S5の中には、野生型よりも小さいロゼットが見られた。7週齢に、系統T3.18.S7、T3.18.S2、T3.19.S1、T3.19.S5、T3.23.S1及びT3.23.S6の中に、ひょろっとした茎及び茎伸長の無い表現型が観察された。各植物の第1及び第2の茎出葉を、老化eIF−5Aタンパク質発現の調査のために、それぞれ5週齢及び6週齢に収集した。
実施例24
酵素産出量の決定
葉を収穫し、秤量の前に面積を測定した。乳鉢及び乳棒で1mLの低温脱気すりつぶし用緩衝液を用いて、葉を細かい粉末にすりつぶした。その後、ホモジネートをエッペドルフ型管に移し、直ちに氷上に置いた。トマト葉については、単離されたホモジネートは、Miracloth片を通してろ過する必要があった。
全ての試料からの50μlのホモジネートを、5mlのすりつぶし用緩衝液及び25μlのDCPIP(2.6−ジクロロフェノールインドフェノール)の入った10ml入りの試験管の中に添加した。試料を充分に振とうさせ、次に一対のランプによる照明の下に1組の試料を15分間置き、15分間暗所に第2組の試料を置いた。15分のインキュベーションの後、50μLのDCMU(3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1ジメチルウレア)を両方の試料セットに加えて反応を停止させ、次に14,000gで2分間、微小遠心分離機内で遠心分離に付した。収集した上清の吸光度を、ブランクとしてすりつぶし用緩衝液を用いて590nmと読取った。
この検定のためのモル吸光係数は、16×103である。すなわち、1リットルあたり1モルの濃度変化は、溶液の吸光度を、16×103μmoleの1時間1mlあたりの削減DCPIP=(吸光度の差)×[1/16×103(moles/l)]×[反応体積(ml)/103(ml/l)]×[106(μmole/mole)]×[60(min/hr)/反応時間(min)]×[1/試料体積(ml)]だけ変化させる。
DCPIPが2モル削減される毎に、1モルのO2が生成される。参考文献:AllenJ.F.and Holmes N.G.,1986年「光合成における電子輸送及び酸化還元滴定:エネルギー変換」、M.F.Hipkins & N.R.Baker.編、IRLPress,Oxford、107〜108頁。
実施例25
でんぷんの定量的決定
トマトの茎の中のでんぷん含有量を、Lustinec et al.「ガラス繊維紙を用いた植物組織内のでんぷん、アミロース及びアミロペクチンの定量的決定」、Anal.Biochem.132;265−271(1983年)から適合された方法を用いて決定した。トマト茎組織を、Omnimixer(各5秒ずつ12回反復)とそれに続くPolytronホモジナイザー(30秒)を用いて、3体積の水中で均質化させた。分析の前に−20℃で10mlのアリコートの形でホモジネートを保管した。分析のために、10mlのホモジネートを解凍し、等体積の濃縮過塩素酸(HClO4、70%w/w)と混合し、室温で20分間インキュベートしてでんぷんを溶解させた。同時に、複数のじゃがいもでんぷん溶液(0.1〜1.0mg/mlの範囲内)をトマト茎試料と並行処理して標準曲線を生成した。ホモジネート(又はじゃがいもでんぷん標準溶液)を撹拌し、吸引装置に取付けられた真空フラスコを用いて、WhatmanGF/Aガラス超極細繊維紙(直径9.0cm)を通してろ過した。1mlのろ液を3mlのヨウ素溶液A(8mMのI2、17mMのKI、514mMのNaCl)と混合し、4℃で30分間インキュベートしてでんぷん−ヨウ素沈殿物を形成させた。吸引装置に取付けられた真空フラスコを用いて、WhatmanGF/Aガラス超極細繊維紙(直径9.0cm)上で沈殿物を収集し、その後、ろ液を次の溶液で洗浄した:10mLのヨウ素溶液B(83mMのI2、180mMのKI、8%の過塩素酸[HClO4])で一回;5mLのエタノール−NaCl溶液(67%のエタノール、342mMのNaCl)で一回;3mlのエタノール−NaOH溶液(67%のエタノール、250mMのNaOH)で2回。ひとたびエタノールを蒸発させたならば、極細繊維紙を吸引装置から取出し、ネジ蓋式ガラス管の中に挿入した。管に硫酸[H2SO4](9mLの0.75M溶液)を加え、30分間沸とう水浴中で管をインキュベートした。溶出液の3つの1mLアリコートをガラス試験管内にピペットで取り、1mLの5%フェノールと混合させ、直後に5mLの濃H2SO4と混合した。管をボルテックス処理し、室温で30分間インキュベートして発色させた。同時に、1mLの5%フェノールと1mLの0.75MH2SO4を混合し、5mLの濃H2SO4を添加することにより、分光光度測定のためのブランクを調製した。同様に、30分間室温でブランクをインキュベートした。ブランクを使用して分光光度計を480nmで較正し、全ての試料及びじゃがいもでんぷん標準のO.D.を測定し記録した。じゃがいもでんぷん溶液を用いて標準曲線を作成し、各試料中のでんぷん量を補間するのに使用した。
実施例26
Arabidopsis thalianaセンス老化誘発型eIF−5A(At−eIF)及びトマトセンス老化誘発型eIF−5A遺伝子により独立してArabidopsisthaliana(Columbia生態型)を形質転換させた。これらの遺伝子を、遺伝子導入植物の全ライフサイクルの中で構成的に発現させた。これらの植物の花序茎は、木質部の発達の有意な増加を示した。図89A〜94を参照のこと。
遺伝子導入及び対照植物の種子を1/2MS培地寒天プレート上に播き22℃、80%rh(相対湿度)、及び一日16時間の照明で成長チャンバー内に9日間保った。その後、苗を、市販の土壌の入った32ウェルの平箱に移し、48時間上述のものと同じ条件下に維持した。顕微鏡での観察のため、主要な花序茎を選択した。ロゼットから上2mm以内のところで茎の基部から横断面を手で切り取った。クロログルシノール−HCl方法で、切片を染色した。我々は、この週齢の茎の木質部がその最大限の発達を達成していることを発見した。遺伝子導入植物と対照植物の間で、木質部のサイズ(断面積)の比較を行なった。さらに、遺伝子導入植物及び対照植物の両方において、師部及び髄について測定を行なった。
組織面積の測定は、以下の通りであった。すなわちZeiss顕微鏡で断面を写真撮影し、Photoshop(登録商標)を用いて顕微鏡写真をデジタル化した。これらの画像を紙上にプリントアウトし、異なる組織を切り取り、面積測定計によりその面積を測定した。各組織の実質の面積を計算するためには、以下の公式を使用した:実面積=(紙上の個々の組織の面積)/(倍率)2
老化誘発型eIF−5Aが木質化に付随するプログラミングされた細胞死に関与していると思われる。Arabidopsis内の老化誘発型AteIF−5Aの構成性アンチセンス抑制が、花序茎の厚みならびに木質部細胞層の数を削減した。これとは対照的に、Arabidopsis又はトマトの老化誘発型eIF−5Aが構成的に過剰発現された植物の花序茎は、平均して、対応する野生型植物のものよりも1.7倍厚く、花序茎の断面積あたりの合計木質部面積は2倍大きいものであった。過剰発現する遺伝子導入植物は同様に、野生型植物に比べはるかに増大したロゼット葉バイオマスを有し、より急速に成長しており、これは栄養素摂取の増大を反映している可能性がある。Arabidopsis植物内でトマトからのeIF−5Aの老化誘発型アイソフォームが過剰発現された場合に、及び表現型が観察された。これらの結果は、集合的に、eIF−5Aの老化誘発型アイソフォームが葉及び花の老化を調節するだけでなく木質化にも関与しているということを表わしている。
実施例27
デオキシヒプシン合成の抑制は、環境大気中での予備包装されたカットレタスの褐変を遅延させる
グルココルチコイド誘発型プロモーターによるトランス遺伝子(アンチセンスDHS)の制御された連続的誘発を得るために理想的であったことから、水耕法によってレタスを成長させた。誘発物質デキサメタゾンを直接水耕溶液に適用した。
図149(a)は、収穫直前の6週齢の植物を示す。図149(b)は、鉢の内部のエアストーンの図を示している。図149(c)は、植物を支持するための3つの開口部を備えたフタを示す。図150A〜Cは、環境大気中のカットレタスの褐変を示す。
図150Aは、3つの遺伝子導入系統すなわちアンチセンス配向におけるレタスDHSの3’UTRを発現する系統13(n=4)、系統21(n=5)及び系統34(n=7)、ならびに野生型ロメイン・レタス(GreenTowers変種;n=12)についての時間の係数として、プロットした褐変の開始を示している。トランス遺伝子は、グルココルチコイド誘発型プロモーターの制御下で発現された。レタス頭部を水耕法で成長させ、収穫し、小さな切片に切り刻んだ。切り刻んだレタスを、6日間、7.5℃で有孔ファスナー付き袋の中に維持した。カットレタスの褐変を0〜4の尺度で評価し、ここで1という格付けは、褐変の開始として定義づけされた。標準誤差バーが示されている。図150Bは、6日間の研究を通して褐変率0%を示した系統21の2つの個々の植物の結果を示している。図150Cは、野生型レタスが褐変したのに対し、同じ期間にわたり同様に褐変しなかった系統34の1つの個別植物の結果を示している。
図151は、DHSタンパク質の減少した発現を示す遺伝子導入レタスのウェスタンブロットを示す。レタスDHSのアンチセンス3’UTRを発現する4つの個々のレタス植物ならびにT2世代において分離された遺伝子としてトランス遺伝子を失なった1本の植物(「ヌル」)、及び1本の野生型植物からの総タンパク質を単離し、クーマシーブルーで染色させた14%のアクリルアミドゲル上に20μgの各試料を投入した。ゲルをPVDF膜上にブロットし、トマトDHSに対して発生させられたポリクローナル抗体でプローブを探査した。ブロットを比色分析で現像し、これは、遺伝子導入植物内のDHSの発現が、ヌル及び野生型植物との関係において削減されたことを示している。
実施例28
カノーラ内のデオキシヒプシンシンターゼ発現の抑制が、種子収量を増加させる
デオキシヒプシンシンターゼ(DHS)は、不活性真核生物翻訳開始因子−5A(eIF−5A)を、翻訳を促進できる活性化形態へと転換させる2つの酵素反応のうちの最初のものを媒介する。カノーラ(Brassicanapus cv Westar)DHSをコードする全長cDNAクローンを老化する葉から調製したcDNA発現ライブラリーから単離した。構成性カリフラワーモザイクウイルス(CaMV−35S)プロモーターの調節下でカノーラDHScDNAのアンチセンス3’UTRを発現させることにより遺伝子導入カノーラ植物内でDHSを抑制させた。DHSタンパク質の発現の減少を示す図158を参照のこと。Arabidopsisのために開発されたプロトコルを修正することにより、カノーラ花序の真空浸潤により、遺伝子導入カノーラ植物を得た。植物を真空浸潤させた後で形成した新しい花を除去することで形質転換の効率を増強させることができ、50〜60%の形質転換率が日常的に得られた。遺伝子導入植物は、低減された葉DHSタンパク質レベルを有し、遅延した自然の葉の老化を示した。DHSの抑制は同様に、1.5〜2倍の(図157を参照のこと)葉のサイズを増大させ、結果として最高65%の種子収量の増大をもたらした(図160参照。これは一部には、系統に応じて野生型長角果よりも平均18%〜26%長いものであった長角果のサイズの増大に起因していた(図159参照)。6インチの鉢で野生型及び遺伝子導入植物を成長させた場合、DHSの抑制の結果生じる種子収量の増加は、植物を12インチの鉢の中で成長させた場合に比べて最高4.5倍大きいものであった。かくして、DHSの抑制は、小さなコンテナ内での成長により生み出される致死下的ストレスの影響を改善するように思われる。遺伝子導入植物のための種子収量の増大は、トリアシルグリセロールの測定に基づく種子油含有量の対応する増加の形を変え、遺伝子導入種子内には油の脂肪酸組成の変化は全く存在しなかった。図161A及びBを参照のこと。
実施例29
デオキシヒプシンシンターゼの阻害物質を投与すること及びデオキシヒプシンシンターゼのアンチセンス抑制によるカーネーションの花の花瓶寿命の延長
デオキシヒプシンシンターゼ(DHS)をコードする全長cDNAクローン(AF296079)をカーネーションの花弁から単離した。DHSは、不活性真核生物翻訳開始因子−5A(eIF−5A)を、翻訳を促進できる活性化形態へと転換させる2つの酵素反応のうちの最初のものを媒介する。ノーザン分析により、DHS発現がカーネーションの花弁の老化と相関されるということが明らかになった。ジアミノブタン(プトレッシン)、ジアミノプロパン、ジアミノヘキサン、ジアミノオクタン及びスペルミジンを含めたDHS反応の阻害物質でのカーネーションの切り花の処理が、花の花瓶寿命を最高83%延長した。カーネーションの花の老化におけるDHSの役割をより決定的に評価するために、Agrobacterium形質転換を通して構成性カリフラワーモザイクウイルスプロモーターの調節の下でカーネーションDHScDNAのアンチセンス3’−UTRを導入することにより、遺伝子導入植物内でタンパク質の発現を抑制した。削減されたDHS発現を有する遺伝子導入花の3つの系統を分析し、野生型花に比べて長い花びん寿命を有することを発見した。実際、系統の1つは、100%を超える花びん寿命の増大を示した。これらの発見事実は、DHSが花の老化において中心的役割を果たすことを示している。
実施例30
Arabidopsisにおけるデオキシヒプシンシンターゼの抑制により誘発される抽苔が遅れる表現型は、GA3での処理により救済可能である
デオキシヒプシンシンターゼ(DHS)は、真核生物翻訳開始因子5A(eIF−5A)の翻訳後活性化に必要とされる遍在する酵素である。DHSは、老化特異的SAG12プロモーターの調節下で遺伝子導入植物内で全長アンチセンスArabidopsisDHS cDNAを発現することにより、Arabidopsis内で抑制された。トランス遺伝子を発現する植物は、低減したレベルの葉DHSタンパク質を有し、遅延抽苔及び葉の老化の開始の顕著な遅延(2〜5週間)を示した。花茎は又より短くなったが、その結果バイオマス又は種子収量が減少することはなかった。GA3での遺伝子導入植物の処理は、抽苔が遅れる表現型を逆転させた。デキサメタゾン(DEX)を投与することにより活性化され得るグルカコルチコイド誘発型プロモーターであるGCIの調節下でのDHSのアンチセンス抑制により類似の表現型が得られた。ここでも又、GA3の投与が、この表現型を救済した。すなわち、GA3で処理された遺伝子導入植物は正常に抽苔し、花茎は正常サイズのものであり、葉の老化開始の遅延は全く無かった。これらの結果は集合的に、DHSがArabidopsis内のeIF−5Aの3つのアイソフォームのうちの単数又は複数のものの活性化を通してGA代謝に影響を及ぼすということを表わしている。
実施例31:バイオマスを増大させるためのハコヤナギ由来のセンス成長eIF−5AでのArabidopsis植物の形質転換
4週齢のArabidopsis植物を、pKYLX71−センターポプラ成長eIF−5A3を含有するAgrobacteriumtumefaciens菌株GV3101で浸潤させた。
遺伝子導入ならびに対照植物(カナマイシン耐性を付与する、空のpKYLX71ベクターのみで形質転換されたもの)の第1世代(T1)の種子を、カナマイシンで補足された1/2MS培地寒天プレート上に播いた。プレートを9日間、22℃、80%rh、及び16時間の照明/日で成長チャンバー内に保った。その後、市販の土壌混合物の入った32ウェルの平箱に苗を移し、T2種子が収穫されるまで上述のものと同じ条件下で維持した。1/2MS培地寒天プレート上で再び、対照植物ならびにT2種子の異なる系統をスクリーニングした。土壌中に苗を移し、T1植物の場合と同じ条件下に保った。
最良の表現型を有する遺伝子導入系統3をこの実験のために選択した。ウェスタン分析により、eIF−5Aタンパク質が過剰発現されていることを確認した。遺伝子導入系統3植物は、6週齢にベクターのみの対照植物に比べ花序茎の長さの1.5倍の増大を示し、対照植物の4倍の種子収量を産生した。
遺伝子導入系統3由来の種子を、過剰発現されたポプラeIF5A3を宿す遺伝子導入苗をスクリーニングするために、(カナマイシンで補足された)1/2MS培地を伴うプレートの上に播いた。
1週齢の苗を土壌、sunshine LC1/LG3(基本土壌、肥料無添加)に移した。日常的に用いられているより肥沃な土壌銘柄(PromixBX)に比べた、この土壌銘柄についての土壌分析に関する論述についてはWang et al.(2003年) Plant Mol Biol 53;1223−1235を参照のこと。
水遣りが必要とされる場合(約3日後)、土壌が飽和するまで、0g/L、0.5g/L、1g/L、3g/L及び5g/Lで一連の肥料(20:20:20)を適用した(植物の別々の平箱に対して)。最善な成長のための肥料の推奨量は、1g/Lである。肥料は、一週間に一度再適用された。
葉のサイズ及び色、抽苔時期及び花序茎高さ、長角果のサイズ及び数などについて、形態及び表現型を観察した。結果として得た遺伝子導入植物は、最善、最善未満及び超最善濃度の肥料で、バイオマスを増大させた。図172及び173を参照のこと。
実施例32:バイオマスを増大させるためのセンス配向での突然変異体老化eIF−5AでのArabidopsis植物の形質転換
上述の通りに(ヒプシン化不能な)突然変異体老化eIF−5AでArabidopsis植物を形質転換させた。結果として得た遺伝子導入植物は、最善、最善未満及び超最善濃度の肥料でバイオマスを増大させた。図174及び175を参照のこと。
参考文献
Figure 2013135669
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eIF−5A単離Arabidopsis thalianaの老化誘発型eIF−5A(配列番号58;系統1)(以前に米国特許第6,538,182号及び係属出願第09/725,019号内で記述されたもの);創傷/病原体誘発型eIF−5A(配列番号59;系統2);及び成長eIF−5A(配列番号60;系統3)という3つのアイソフォームの整列を示す。 これら3つのArabidopsis thalianaアイソフォームのコーティング領域の整列を示す。系統1は老化誘発型eIF−5A(配列番号61)である。系統2は創傷/病原体誘発型eIF−5A(配列番号62)である。系統3は成長eIF−5A(配列番号63)である。 Arabidopsis thalianaの老化誘発型eIF−5Aのゲノム配列(配列番号78)を提供する。 Arabidopsis thalianaの創傷/病原体誘発型eIF−5Aのゲノム配列(配列番号79)を提供する。 Arabidopsis thalianaの成長eIF−5Aのゲノム配列(配列番号52)を提供する。 二成分ベクターpKYLX71−35S (配列番号80)のマップである。 二成分ベクターpGEM(登録商標)−T Easy Vectorのマップである。 コロンビア生態系のArabidopsis thaliana野生型の異なる組織内のeIF−5Aの3つのアイソフォーム全てのウェスタンブロットを示す。 コロンビア生態系のArabidopsis thaliana野生型の72時間後の感染葉の創傷/病原体誘発型eIF−5A及び老化誘発型eIF−5Aについてのウェスタンブロットである。 コロンビア生態系のArabidopsis thaliana野生型の72時間後の創傷葉の中のeIF−5Aの3つのアイソフォームについてのノーザンブロットである。 それぞれ、レーン1、2及び3にArabidopsis老化誘発型eIF−5A(ATeIF−5A)、創傷/病原体誘発型AteIF−5A、及び成長AteIF−5AのゲノミックDNAからのPCR産物を描いている。 pGEM内の老化誘発型AteIF−5A、創傷/病原体誘発型AteIF−5A、及び成長AteIF−5Aゲノム配列を伴うアガロースゲルを示す。 pKYLX71内の創傷/病原体誘発型AteIF−5A、成長AteIF−5A、ゲノム配列を伴うアガロースゲルを示す。 センス創傷/病原体誘発型AteIF−5Aを有する構成体で形質転換された植物のためのT1プレートの写真である。 4週齢のセンス創傷/病原体誘発型AteIF−5Aで形質転換されたT1植物の写真である。 5.5週齢のセンス創傷/病原体誘発型AteIF−5Aで形質転換されたT1植物の写真である。 播種後10日齢のセンス創傷/病原体誘発型AteIF−5Aで形質転換されたT2植物の写真である。 播種後10日齢のセンス創傷/病原体誘発型AteIF−5Aで形質転換されたT1植物の写真である。 4週齢のセンス成長AteIF−5Aで形質転換されたT1植物の写真である。 センス成長AteIF−5A系統で形質転換されたT2植物のウェスタンブロットである。 4週齢(上)、5週齢(左下)、及び6週齢(右下)のセンス成長AteIF−5A(系統1A−1D)で形質転換されたT2植物である。 4週齢(上)、5週齢(左下)、及び6週齢(右下)のセンス成長AteIF−5A(系統2A−1D)で形質転換されたT2植物である。 4週齢(上)、5週齢(左下)、及び6週齢(右下)のセンス成長AteIF−5A(系統4A−D)で形質転換されたT2植物である。 4週齢(上)、5週齢(左下)、及び6週齢(右下)のセンス成長AteIF−5A(系統15A−D)で形質転換されたT2植物である。 4週齢(上)、5週齢(左下)、及び6週齢(右下)のセンス成長AteIF−5A(系統8A−D)で形質転換されたT2植物である。 4週齢(上)、5週齢(左下)、及び6週齢(右下)のセンス成長AteIF−5A(系統9E−H)で形質転換されたT2植物である。 4週齢(上)、5週齢(左下)、及び6週齢(右下)のセンス成長AteIF−5A(系統11A−D)で形質転換されたT2植物である。 4週齢(上)、5週齢(左下)、及び6週齢(右下)のセンス成長AteIF−5A(系統16A−D)で形質転換されたT2植物である。 さまざまな植物系統由来のArabidopsis thaliana種子の写真である(野生型対照及びセンス成長AteIF−5Aで形質転換された植物系統を含む)。 センス成長AteIF−5Aで形質転換された各々の植物亜系統についての平均種子サイズの棒グラフである。 センス成長AteIF−5Aで形質転換された各々の植物亜系統についての個々の種子重量の棒グラフである。 個々の種子の重量と個々の種子の体積の比例関係を示すグラフである。 センス成長AteIF−5Aで形質転換された各々の植物亜系統についての1植物あたりの種子の収量を示す棒グラフである。 センス成長AteIF−5A植物内で表示された表現型のまとめである。 野生型植物と遺伝子導入arabidopsis(シロイヌナズナ)植物(アンチセンス全長老化誘発型eIF−5Aで形質転換されたもの)の比較を示す。遺伝子導入植物は老化の遅延を示している。 (アンチセンス成長eIF−5Aで形質転換された)植物の写真を示す。 (アンチセンス成長eIF−5Aで形質転換された)植物の写真を示す。 (アンチセンス成長eIF−5Aで形質転換された)植物の写真を示す。 アンチセンスarabidopsis thaliana 3’DHSを生成するためのベクタを構築するのに用いられるプライマー(配列番号81−82)を示す。増幅したarabidopsis配列は、それぞれ、出現する順番で、配列番号83−84として開示されている。 ベクター構成体を示す。 arabidopsisから単離された創傷/病原体因子eIF−5Aについての配列(配列番号54として開示されるDNA配列;配列番号55として開示されるタンパク質)及びアンチセンス構成体の場所を示す。プライマーは、配列番号85−86として開示される。 ベクター構成体(出現する順番で、それぞれ配列番号87−89)を示す。 緑膿菌(pseudomonas)の接種を受けた葉片のプレートカウントを示す。 アンチセンス遺伝子導入植物対野生型におけるCFUのグラフを示す。 トマト葉DHScDNAライブラリーから得た誘導アミノ酸配列(配列番号2)と共にトマト葉DHScDNA配列(配列番号1)のヌクレオチド配列を描く。 トマト葉DHScDNAライブラリーから得た誘導アミノ酸配列(配列番号2)と共にトマト葉DHScDNA配列(配列番号1)のヌクレオチド配列を描く。 Arabidopsis遺伝子バンク内の未同定ゲノム配列とトマトDHS配列を整列させることにより得られるArabidopsisDHS遺伝子のヌクレオチド配列を描く(配列番号5;配列番号6として開示されるタンパク質)。アミノ酸配列間のギャップは、予測されたイントロンである。 図46Bは、誘導されたDHSアミノ酸配列を描く(配列番号6)。 図46Cは、PCRにより得られた600塩基対のArabidopsisDHScDNAのヌクレオチド配列(配列番号26)を描く。 図46Dは、ArabidopsisDHScDNAフラグメントの誘導されたアミノ酸配列(配列番号92)を描く。 ヒト(配列番号3)、酵母(配列番号45)、真菌(配列番号44)及びArchaeobacteria(配列番号46)のDHSタンパク質の配列との、誘導された全長トマト葉DHSアミノ酸配列(配列番号2の1−369残基)及び誘導された全長Arabidopsis老化誘発型DHSアミノ酸配列(配列番号6)の整列である。配列のうち3つ又は4つのものの間の同一アミノ酸が囲みに入っている。 トマトDHS cDNAの制限マップである。 トマト葉から単離され32P−dCTP標識済み全長トマトDHS cDNAでプローブ探査されたゲノミックDNAのサザンブロットである。 異なる発育段階にあるトマトの花から単離したRNAのノーザンブロットである。上図版は、総RNAの臭化エチジウム染色されたゲルである。各レーンは10μgのRNAを含んでいる。下図版は、32P−dCTP標識済み全長トマトDHS cDNAでプローブ探査されたノーザンブロットのオートラジオグラフである。 32P−dCTP標識済み全長トマトDHScDNAでプローブ探査されたさまざまな成熟段階にあるトマト果実から単離したRNAのノーザンブロットである。 6時間2Mのソルビトールでの処理による干ばつストレスを受けたトマト葉から単離されたRNAのノーザンブロットである。各レーンは10μgのRNAを含んでいる。ブロットは、32P−dCTP標識済み全長トマトDHScDNAでプローブ探査された。 冷却温度に曝露されたトマト葉から単離されたRNAのノーザンブロットである。図53Aは、総RNAの臭化エチジウム染色されたゲルである。各レーンは、10μgのRNAを含んでいた。 冷却温度に曝露されたトマト葉から単離されたRNAのノーザンブロットである。図53Bは、32P−dCTP標識済み全長トマトDHScDNAでプローブ探査されたノーザンブロットのオートラジオグラフである。 冷却温度に曝露されたトマト葉から単離されたRNAのノーザンブロットである。図53Cは、葉分散体の伝導率として測定された対応する漏洩データを示す。 Poly A尾部と5’末端非コーティング領域を含まないカーネーションDHS全長(1384塩基対)cDNAクローンヌクレオチド配列((配列番号9)である。誘導されたアミノ酸配列は、ヌクレオチド配列(373アミノ酸)の下に示されている。(配列番号10)。 32P−dCTP標識済み全長Arabidopsis DHS cDNAでプローブ探査された老化しつつあるArabidopsis葉からの総RNAのノーザンブロットである。オートラジオグラフは最上部にある。エチジウム染色されたゲルが下にある。 さまざまな段階におけるカーネーションの花の花弁から単離した総RNAのノーザンブロットである。ブロットは32P−dCTP標識済み全長カーネーションDHS cDNAでプローブ探査された。オートラジオグラフは最上部にあり、エチジウム染色したゲルが下にある。 トマト果実老化誘発型eIF−5A遺伝子のヌクレオチド(最上部)(配列番号11)及び誘導されたアミノ酸(下部)(配列番号12)の配列である。 カーネーション老化誘発型eIF−5A遺伝子のヌクレオチド(最上部)(配列番号13)及び誘導されたアミノ酸(下部)(配列番号14)の配列である。 Arabidopsis老化誘発型eIF−5A遺伝子のヌクレオチド(最上部)(配列番号15)及び誘導されたアミノ酸(下部)(配列番号16)配列である。 さまざまな発育段階におけるArabidopsis植物の葉から単離された総RNAのノーザンブロットである。ブロットは、32P−dCTP標識済み全長Arabidopsis DHS cDNA及び全長老化誘発型eIF−5Aでプローブ探査された。オートラジオグラフは最上部にあり、エチジウム染色したゲルが下にある。 催色期(BK)、赤色硬質(RF)及び赤色軟質(RS)発育段階にあるトマト果実から単離された総RNAのノーザンブロットである。ブロットは32P−dCTP標識済み全長DHS cDNA及び全長老化誘発型eIF−5Aでプローブ探査された。DHS及びeIF−5Aは、果実の成熟と一致して赤色軟質果実において並行してアップレギュレートされる。オートラジオグラフは最上部にあり、エチジウム染色したゲルが下にある。 干ばつストレスを誘発するべくソルビトールで処理されたトマトの葉から単離された総RNAのノーザンブロットである。Cは対照、Sはソルビトール処理済。ブロットは、32P−dCTP標識済み全長DHS cDNA及び全長老化誘発型eIF−5Aでプローブ探査された。eIF−5A及びDHSは共に、干ばつストレスに応えてアップレギュレートされる。オートラジオグラフは最上部にあり、エチジウム染色したゲルが下にある。 トマト植物の花のつぼみ及び開いた老化花から単離された総RNAのノーザンブロットである。ブロットは32P−dCTP標識済み全長老化誘発型DHS cDNA及び全長老化誘発型eIF−5Aでプローブ探査された。eIF−5A及びDHSは両方共に開花/老化花の中でアップレギュレートされる。オートラジオグラフは最上部にあり、エチジウム染色したゲルが下にある。 寒冷損傷を受けたトマト葉から単離された総RNAのノーザンブロットである。老化誘発型及びDHSは両方共、再加温中寒冷損傷の発達と共にアップレギュレートされる。オートラジオグラフは最上部にあり、エチジウム染色したゲルが下にある。 遺伝子導入植物における葉のサイズの増大を示すアンチセンス配向でのDHS遺伝子の3’末端(図80で示されている配列)を発現する3.1週齢のArabidopsis野生型(左)及び遺伝子導入植物の写真である。 遺伝子導入植物における葉のサイズの増大を示すアンチセンス配向でのDHS遺伝子の3’末端(図80で示されている配列)を発現する4.6週齢のArabidopsis野生型(左)及び遺伝子導入植物の写真である。 遺伝子導入植物における葉のサイズの増大を示すアンチセンス配向でのDHS遺伝子の3’末端(図80で示されている配列)を発現する5.6週齢のArabidopsis野生型(左)及び遺伝子導入植物の写真である。 遺伝子導入植物における葉のサイズの増大を示すアンチセンス配向でのDHS遺伝子の3’末端(図80で示されている配列)を発現する6.1週齢のArabidopsis野生型(左)及び遺伝子導入植物の写真である。 アンチセンス配向でDHS遺伝子を発現する3つのT遺伝子導入Arabidopsis植物系統からの種子の収量の増大を示すグラフである。種子の収量は、種子の体積として表わされている。n=30についてのSEが、野生型植物について示されている。 遺伝子導入植物において葉のサイズの増大及び植物サイズの増大を示す、アンチセンス配向でDHS遺伝子の3’末端(図80に示されている配列)を発現する遺伝子導入トマト植物(左)及び野生型植物(右)の写真である。該写真は、土壌に未発育植物を移した後18日目に撮影したものである。 遺伝子導入植物において葉のサイズの増大及び植物サイズの増大を示す、アンチセンス配向でDHS遺伝子の3’末端(図36に示されている配列)を発現する遺伝子導入トマト植物(左)及び野生型植物(右)の写真である。該写真は、土壌に未発育植物を移した後32日目に撮影したものである。 野生型(上図版)及びアンチセンス配向で全長DHS遺伝子を発現する遺伝子導入植物(下図版)からのトマト果実の写真である。果実は、催色期発育段階で収穫され成長チャンバー内で成熟された。収穫後の日数が各図版の左上コーナーに示されている。 野生型(上図版)及びアンチセンス配向で全長DHS遺伝子を発現する遺伝子導入植物(下図版)からのトマト果実の写真である。果実は、催色期発育段階で収穫され成長チャンバー内で成熟された。収穫後の日数が各図版の左上コーナーに示されている。 野生型(上図版)及びアンチセンス配向で全長DHS遺伝子を発現する遺伝子導入植物(下図版)からのトマト果実の写真である。果実は、催色期発育段階で収穫され成長チャンバー内で成熟された。収穫後の日数が各図版の左上コーナーに示されている。 野生型(上図版)及びアンチセンス配向で全長DHS遺伝子を発現する遺伝子導入植物(下図版)からのトマト果実の写真である。果実は、催色期発育段階で収穫され成長チャンバー内で成熟された。収穫後の日数が各図版の左上コーナーに示されている。 野生型(上図版)及びアンチセンス配向で全長DHS遺伝子を発現する遺伝子導入植物(下図版)からのトマト果実の写真である。果実は、催色期発育段階で収穫され成長チャンバー内で成熟された。収穫後の日数が各図版の左上コーナーに示されている。 野生型(上図版)及びアンチセンス配向で全長DHS遺伝子を発現する遺伝子導入植物(下図版)からのトマト果実の写真である。果実は、催色期発育段階で収穫され成長チャンバー内で成熟された。収穫後の日数が各図版の左上コーナーに示されている。 野生型(上図版)及びアンチセンス配向で全長DHS遺伝子を発現する遺伝子導入植物(下図版)からのトマト果実の写真である。果実は、催色期発育段階で収穫され成長チャンバー内で成熟された。収穫後の日数が各図版の左上コーナーに示されている。 野生型(上図版)及びアンチセンス配向で全長DHS遺伝子を発現する遺伝子導入植物(下図版)からのトマト果実の写真である。果実は、催色期発育段階で収穫され成長チャンバー内で成熟された。収穫後の日数が各図版の左上コーナーに示されている。 植物を形質転換するためアンチセンス配向で使用されるArabidopsis老化誘発型DHS遺伝子の3’末端の誘導されたアミノ酸配列(下)(配列番号9)及びヌクレオチド配列(上)(配列番号30)である。 植物を形質転換するためアンチセンス配向で使用されるトマトDHS遺伝子の3’末端の、ヌクレオチド配列(上)(配列番号31)及び誘導されたアミノ酸配列(下)(配列番号91)である。 全長Arabidopsis遺伝子を単離するのに用いられる600塩基対のArabidopsis DHSプローブの、ヌクレオチド配列(上)(配列番号26)及び誘導されたアミノ酸配列(下)(配列番号92)である。 全長カーネーション遺伝子を単離するのに用いられる483塩基のカーネーションDHSプローブの誘導されたアミノ酸配列(下(配列番号93))及びヌクレオチド配列(上)(配列番号27)である。 アンチセンス配向でDHS遺伝子の3’末端(図81に示されている配列)を発現する遺伝子導入トマト植物からのトマト果実(右)及び野生型植物からのトマト果実(左)の写真である。野生型果実は尻腐れを示すが、遺伝子導入果実はこれを示していない。 アンチセンス配向でDHS遺伝子の3’末端(図81に示されている配列)を発現する遺伝子導入トマト植物からのトマト果実(右)及び野生型植物からのトマト果実(左)の写真である。野生型果実は尻腐れを示すが、遺伝子導入果実はこれを示していない。 複数の植物種からのeIF−5Aのさまざまなアイソフォームの整列を示す。それは同様に、ヒプシン保存領域の整列をも提供している。図は、それぞれ、出現する順番で、配列番号4、94−106及び108−125を開示している。 トマト老化誘発型eIF−5Aポリヌクレオチド(配列番号126)及びアミノ酸配列(配列番号127)を提供する。 Arabidopsis老化誘発型eIF−5A及びpKYLX71−センス老化誘発型eIF−5Aの構築を提供している。プライマー配列は、それぞれ、出現する順番で、配列番号128−129として開示されている。ベクター配列は、それぞれ、出現する順番で、配列番号130−132として開示されている。 トマト老化誘発型eIF−5A及びpKYLX71−センス老化誘発型eIF−5Aの構築を提供している。プライマー配列は、それぞれ、出現する順番で、配列番号133−134として開示されている。ベクター配列は、それぞれ、出現する順番で、配列番号135−137として開示されている。 トマト老化誘発型eIF−5A及びpKYLX71−センス老化誘発型eIF−5Aの構築を提供している。プライマー配列は、それぞれ、出現する順番で、配列番号133−134として開示されている。ベクター配列は、それぞれ、出現する順番で、配列番号135−137として開示されている。 センスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5Aを含む遺伝子導入植物とArabidopsis thalianaの対照との比較写真を提供している。遺伝子導入植物は対照植物のものに比べて厚い花序茎を有する。 センスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5Aを含む遺伝子導入植物とArabidopsis thalianaの対照との比較写真を提供している。遺伝子導入植物は対照植物のものに比べて厚い花序茎を有する。 センスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5A(図90A及び図90B−arabidopsis)を含む遺伝子導入植物が、遺伝子導入植物内の木質部の増大によって表わされるように、木質化を増大させたということを示している。 センスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5A(図90A及び図90B−arabidopsis)を含む遺伝子導入植物が、遺伝子導入植物内の木質部の増大によって表わされるように、木質化を増大させたということを示している。 センスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5A(図91A及び図91B−トマト)を含む遺伝子導入植物が、遺伝子導入植物内の木質部の増大によって表わされるように、木質化を増大させたということを示している。 センスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5A(図91A及び図91B−トマト)を含む遺伝子導入植物が、遺伝子導入植物内の木質部の増大によって表わされるように、木質化を増大させたということを示している。 センスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5Aを含むArabidopsis thaliana遺伝子導入植物とArabidopsis thaliana対照の比較写真を提供している。Arabidopsis thaliana内では、トマトセンスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5Aを使用した。遺伝子導入植物は対照植物のものに比べ厚い花序茎を有する。 センスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5Aを含むArabidopsis thaliana遺伝子導入植物とArabidopsis thaliana対照の比較写真を提供している。Arabidopsis thaliana内では、トマトセンスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5Aを使用した。遺伝子導入植物は対照植物のものに比べ厚い花序茎を有する。 センスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5Aを含む遺伝子導入植物内の木質化の増大を示す棒グラフである。 センスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5Aを含む遺伝子導入植物内の木質化の増大を示す棒グラフである。図94は、トマトセンスポリヌクレオチド老化誘発型eIF−5Aの関するものであった。 カノーラ成長eIF−5Aアミノ酸(配列番号67)及びポリヌクレオチド配列(配列番号66)を提供している。 カノーラ成長eIF−5A及びpKYLX71センス成長eIF−5Aの構築を提供している。プライマーは、配列番号138として開示されている。ベクター配列は、それぞれ、出現する順番で、配列番号139−141として開示されている。 カノーラDHSアミノ酸(配列番号71)及びポリヌクレオチド配列(配 列番号70)を提供している。 カノーラDHSアミノ酸(配列番号71)及びポリヌクレオチド配列(配 列番号70)を提供している。 カノーラDHS及びpKYLX71−センスDHSの構築を提供している。3’−UTR配列は、配列番号142として開示されている。ベクター配列は、それぞれ、配列番号143−145として開示されている。 DHS発現の阻害がカノーラ内の種子の収量を増大させることを棒グラフで示している。 左から右へのarabidopsis、カノーラ、トマトのeIF−5Aの成長アイソフォームのアップレギュレーション及びトマトDHSのアップレギュレーションを棒グラフの形で示している。 トマト成長eIF−5Aアミノ酸(配列番号65)及びポリヌクレオチド配列(配列番号64)を提供している。 トマト成長eIF−5A及びpKYLX71−センストマト成長eIF−5Aの構築を提供している。プライマー配列は、それぞれ、出現する順番で、配列番号146−147として開示されている。ベクター配列は、それぞれ、出現する順番で、配列番号148−150として開示されている。 トマト成長eIF−5A及びpKYLX71−センストマト成長eIF−5Aの構築を提供している。プライマー配列は、それぞれ、出現する順番で、配列番号146−147として開示されている。ベクター配列は、それぞれ、出現する順番で、配列番号148−150として開示されている。 トマト創傷/病原体誘発型eIF−5Aアミノ酸(配列番号57)及びポリヌクレオチド配列(配列番号56)を提供している。 トマト創傷/病原体誘発型eIF−5A及びpKYLX71センストマト創傷/病原体誘発型eIF−5Aの構築を提供している。プライマー配列は、それぞれ、出現する順番で、配列番号151−152として開示されている。ベクター配列は、それぞれ、出現する順番で、配列番号153−155として開示されている。 トマト創傷/病原体誘発型eIF−5A及びpKYLX71センストマト創傷/病原体誘発型eIF−5Aの構築を提供している。プライマー配列は、それぞれ、出現する順番で、配列番号151−152として開示されている。ベクター配列は、それぞれ、出現する順番で、配列番号153−155として開示されている。 レタスDHSポリヌクレオチド配列の一部分を提供している。プライマー 配列は、それぞれ、出現する順番で、配列番号156−157として開示されている。レタス配列は、それぞれ、出現する順番で、配列番号158−159として開示されている。 pTA7001−3’UTRアンチセンスレタスDHSの構成体を提供している。 アルファルファDHSアミノ酸及びポリヌクレオチド配列を提供する。図107Aは、配列番号73をコードする配列番号72の1−1861ヌクレオチドを開示している。 アルファルファDHSアミノ酸及びポリヌクレオチド配列を提供する。図107Bは、配列番号72(ヌクレオチド)及び73(タンパク質)を開示している。 バナナDHSアミノ酸(配列番号75)及びポリヌクレオチド配列(配 列番号74)を提供する。 バナナDHSアミノ酸(配列番号75)及びポリヌクレオチド配列(配 列番号74)を提供する。 ハコヤナギ(Cottonwood)DHSアミノ酸(配列番号77)及びポリヌクレオチド配列(配列番号76)を提供する。 ハコヤナギ(Cottonwood)DHSアミノ酸(配列番号77)及びポリヌクレオチド配列(配列番号76)を提供する。 部分的mycosphaerella fijiensis DHSアミノ酸及びポリヌクレオチド配列を提供する。図は、それぞれ、出現する順番で、配列番号68、160、69、161−163、165、164/53をコードする163、47(プライマー)、107及び53を開示している。 eIF−5Aの活性化の概略図を示す。 カーネーションの加齢化及びeIF−5Aの発現のノーザン分析である。 遺伝子導入カーネーション(アンチセンス老化誘発型eIF−5A)が、より長い切り花保管寿命を示すことを示している。 遺伝子導入カーネーション(アンチセンス老化誘発型eIF−5A)が、より長い切り花保管寿命を示すことを示している。 遺伝子導入カーネーション(アンチセンス老化誘発型eIF−5A)が、より長い切り花保管寿命を示すことを示している。 遺伝子導入カーネーション(アンチセンス老化誘発型eIF−5A)が、より長い切り花保管寿命を示すことを示している。 バナナ(アンチセンスDHSを伴う遺伝子導入植物)の損傷遅延を示す。 バナナ(アンチセンスDHSを伴う遺伝子導入植物)の損傷遅延を示す。 バナナ(アンチセンスDHSを伴う遺伝子導入植物)の損傷遅延を示す。 トマト(アンチセンスDHSを伴う遺伝子導入植物)の損傷遅延を示す。 子葉、葉及び花の中のarabidopsis老化誘発型eIF−5A(AteIF−5A1)の発現を示す。 遺伝子導入arabidopsis(arabidopsisアンチセンス老化誘発型eIF−5A)(AteIF−5A1)におけるArabidopsis葉の老化遅延を示す。 最初の本葉対におけるarabidopsis老化誘発型eIF−5A::GUSの発現を示す。 遺伝子導入植物(アンチセンス老化誘発型eIF−5A)が野生型植物に比べ少ない木質部を有することを示している。 遺伝子導入植物(老化誘発型eIF−5Aのセンス構成体)における木質部形成の増大を示す。 遺伝子導入植物(アンチセンス構成体を通したストレス誘発型eIF−5Aの発現の低下)における干ばつ耐性を示す。 干ばつストレス下の遺伝子導入Arabidopsis及び野生型における生存を示す棒グラフである。遺伝子導入植物(アンチセンス構成体を通したストレス誘発型eIF−5Aの発現の低下)は生存が増大した。 野生型カノーラ及び遺伝子導入カノーラ(アンチセンス構成体を通したストレス誘発型eIF−5Aの発現の低下)の比較を示し、遺伝子導入カノーラはバイオマスが増大しているということを示している。 遺伝子導入カノーラ系統(アンチセンス構成体を通したストレス誘発型eIF−5Aの発現の低下)が、野生型植物に比べ種子の収量の増加を有することを示している。 創傷/病原体誘発型eIF−5AがP.syringaeでの感染の後にアップレギュレートされることを標示している。 eIF−5Aの創傷/病原体誘発型アイソフォームのアンチセンス抑制が、悪性病原体による感染を阻害することを示している。遺伝子導入植物は、対照植物に比べて、感染阻害の99%強の増大を示した。 遺伝子導入カノーラ(eIF−5Aのアンチセンス創傷/病原体誘発型アイソフォーム)が、Sclerotinia sclerotiorumによる感染に対する耐性を示す、ということを示している。「WT」は、野生型植物からの葉である。「TG−1」及び「TG−5」は、遺伝子導入植物由来の葉である。 遺伝子導入カノーラ(eIF−5Aのアンチセンス創傷/病原体誘発型アイソフォーム)が、Sclerotinia sclerotiorumによる感染に対する耐性を示す、ということを示している。「WT」は、野生型植物からの葉である。「TG−1」及び「TG−5」は、遺伝子導入植物由来の葉である。 遺伝子導入カノーラ(eIF−5Aのアンチセンス創傷/病原体誘発型アイソフォーム)が、Sclerotinia sclerotiorumによる感染に対する耐性を示す、ということを示している。「WT」は、野生型植物からの葉である。「TG−1」及び「TG−5」は、遺伝子導入植物由来の葉である。 遺伝子導入カノーラ(eIF−5Aのアンチセンス創傷/病原体誘発型アイソフォーム)が、Sclerotinia sclerotiorumによる感染に対する耐性を示す、ということを示している。「WT」は、野生型植物からの葉である。「TG−1」及び「TG−5」は、遺伝子導入植物由来の葉である。 遺伝子導入カノーラ(eIF−5Aのアンチセンス創傷/病原体誘発型アイソフォーム)が、Sclerotinia sclerotiorumによる感染に対する耐性を示す、ということを示している。「WT」は、野生型植物からの葉である。「TG−1」及び「TG−5」は、遺伝子導入植物由来の葉である。 遺伝子導入バナナ(アンチセンスDHC)(左側)及び野生型バナナ(右側)の写真を示し、遺伝子導入バナナ植物が野生型対照に比べて大きいバイオマスを有することを示している。 遺伝子導入トマト(センス配向での成長eIF−5A)(左側)が野生型対照植物(右側)に比べて増大したバイオマスを有することを示している。 遺伝子導入カノーラ(センス配向での成長eIF−5A)が野生型対照植物に比べて増大したバイオマスを有することを示している。 遺伝子導入カノーラ(センス配向での成長eIF−5A)が野生型対照植物に比べて増大した種子の収量を有することを示している。 レタスDHS配列を提供する。核酸は配列番号166であり、アミノ酸配列は配列番号167である。 レタスDHS配列を提供する。核酸は配列番号166であり、アミノ酸配列は配列番号167である。 部分的ペチュニアDHSヌクレオチド(配列番号170)及びアミノ酸配列(配列番号171)、ならびにDHS配列(配列番号168−169)を単離するのに用いられる2つのプライマーを提供する。 創傷/病原体eIF−5Aのためのアルファルファ核酸配列(配列番号172)及びアミノ酸配列(配列番号173)を提供する。 創傷/病原体eIF−5Aのためのアルファルファ核酸配列(配列番号172)及びアミノ酸配列(配列番号173)を提供する。 老化eIF−5Aのためのアルファルファ核酸配列(配列番号174)及びアミノ酸配列(配列番号175)を提供する。 老化eIF−5Aのためのアルファルファ核酸配列(配列番号174)及びアミノ酸配列(配列番号175)を提供する。 ストレスeIF−5Aのためのアルファルファ核酸配列(配列番号176)及びアミノ酸配列(配列番号177)を提供する。 成長eIF−5Aのためのアルファルファ核酸配列(配列番号178)及びアミノ酸配列(配列番号179)を提供する。 成長eIF−5Aのためのアルファルファ核酸配列(配列番号178)及びアミノ酸配列(配列番号179)を提供する。 レタス内のeIF−5Aの異なるアイソフォーム(LF5A−1)についての部分配列を提供する。図141は、配列番号180(ヌクレオチド)及び181(タンパク質)を開示している。 レタス内のeIF−5Aの異なるアイソフォーム(LF5A−1)についての部分配列を提供する。図141は、配列番号180(ヌクレオチド)及び181(タンパク質)を開示している。 レタス内のeIF−5Aの異なるアイソフォーム(LF5A−3)についての部分配列を提供する。図142は、配列番号182(ヌクレオチド)及び183(タンパク質)を開示している。 レタス内のeIF−5Aの異なるアイソフォーム(LF5A−3)についての部分配列を提供する。図142は、配列番号182(ヌクレオチド)及び183(タンパク質)を開示している。 レタス内のeIF−5Aの異なるアイソフォーム(LFA−2)についての部分配列を提供する。図143は、配列番号184(ヌクレオチド)及び185(タンパク質)を開示している。 レタス内のeIF−5Aの異なるアイソフォーム(LFA−1)についての部分配列を提供する。図144は、それぞれ、出現する順番で、配列番号186−187及び210−211を開示している。 トマトのための成長eIF−5A配列(核酸−配列番号188)及びアミノ酸(配列番号189)についての配列を提供する。 トマトのための成長eIF−5A配列(核酸−配列番号188)及びアミノ酸(配列番号189)についての配列を提供する。 トマト内のストレスeIF−5A配列(核酸−配列番号190)及びアミノ酸(配列番号191)についての配列を提供する。 トマト内のストレスeIF−5A配列(核酸−配列番号190)及びアミノ酸(配列番号191)についての配列を提供する。 ハコヤナギの木からの4つのeIF−5A(「F1」(配列番号1 93をコードする配列番号192)、「F3」(配列番号195をコードする配列番号194)、「F3」(配列番号197をコードする配列番号196)及び「F4」(配列番号199をコードする配列番号198))から単離されたNC及びアミノ酸eIF−5A配列を提供する。 ハコヤナギの木からの4つのeIF−5A(「F1」(配列番号1 93をコードする配列番号192)、「F3」(配列番号195をコードする配列番号194)、「F3」(配列番号197をコードする配列番号196)及び「F4」(配列番号199をコードする配列番号198))から単離されたNC及びアミノ酸eIF−5A配列を提供する。 ハコヤナギの木からの4つのeIF−5A(「F1」(配列番号1 93をコードする配列番号192)、「F3」(配列番号195をコードする配列番号194)、「F3」(配列番号197をコードする配列番号196)及び「F4」(配列番号199をコードする配列番号198))から単離されたNC及びアミノ酸eIF−5A配列を提供する。 ハコヤナギの木からの4つのeIF−5A(「F1」(配列番号1 93をコードする配列番号192)、「F3」(配列番号195をコードする配列番号194)、「F3」(配列番号197をコードする配列番号196)及び「F4」(配列番号199をコードする配列番号198))から単離されたNC及びアミノ酸eIF−5A配列を提供する。 ハコヤナギの木からの4つのeIF−5A(「F1」(配列番号1 93をコードする配列番号192)、「F3」(配列番号195をコードする配列番号194)、「F3」(配列番号197をコードする配列番号196)及び「F4」(配列番号199をコードする配列番号198))から単離されたNC及びアミノ酸eIF−5A配列を提供する。 ハコヤナギの木からの4つのeIF−5A(「F1」(配列番号1 93をコードする配列番号192)、「F3」(配列番号195をコードする配列番号194)、「F3」(配列番号197をコードする配列番号196)及び「F4」(配列番号199をコードする配列番号198))から単離されたNC及びアミノ酸eIF−5A配列を提供する。 ハコヤナギの木からの4つのeIF−5A(「F1」(配列番号193 をコードする配列番号192)、「F3」(配列番号195をコードする配列番号194)、「F3」(配列番号197をコードする配列番号196)及び「F4」(配列番号199をコードする配列番号198))から単離されたNC及びアミノ酸eIF−5A配列を提供する。 種全体にわたるDHSのきわめて保存度の高い性質を示すさまざまなDHSのアミノ酸整列を提供する。図は、それぞれ、出現する順番で、配列番号45、2、200、73、77、201、10、167、75、202及び3を開示している。 種全体にわたるDHSのきわめて保存度の高い性質を示すさまざまなDHSのアミノ酸整列を提供する。図は、それぞれ、出現する順番で、配列番号45、2、200、73、77、201、10、167、75、202及び3を開示している。 種全体にわたるDHSのきわめて保存度の高い性質を示すさまざまなDHSのアミノ酸整列を提供する。図は、それぞれ、出現する順番で、配列番号45、2、200、73、77、201、10、167、75、202及び3を開示している。 種全体にわたるDHSのきわめて保存度の高い性質を示すさまざまなDHSのアミノ酸整列を提供する。図は、それぞれ、出現する順番で、配列番号45、2、200、73、77、201、10、167、75、202及び3を開示している。 種全体にわたるDHSのきわめて保存度の高い性質を示すさまざまなDHSのアミノ酸整列を提供する。図は、それぞれ、出現する順番で、配列番号45、2、200、73、77、201、10、167、75、202及び3を開示している。 DHSのダウンレギュレーションを有するレタスを成長させるために用いられる水耕条件を示す。 レタスDHSの発現がダウンレギュレートされたカットレタスにおける褐変の遅延を示している。 レタスDHSの発現がダウンレギュレートされたカットレタスにおける褐変の遅延を示している。 レタスDHSの発現がダウンレギュレートされたカットレタスにおける褐変の遅延を示している。 レタスDHSのアンチセンス3’末端を有する遺伝子導入レタスがDHS発現の低下を示すことを表わすウェスタンブロットを示す。 DHSのアンチセンス3’末端でArabidopsisを形質転換するのに用いられるベクター構成体を示す。 DHSがダウンレギュレートされたarabidopsis植物が、野生型植物に比べ増大した成長速度/バイオマスを有することを示している(図152に示されたベクターで生成された遺伝子導入arabidopsis)。 DHSがダウンレギュレートされたarabidopsis植物が、野生型植物に比べ増大した成長速度/バイオマスを有することを示している(図152に示されたベクターで生成された遺伝子導入arabidopsis)。 DHSがダウンレギュレートされたarabidopsis植物が、野生型植物に比べ増大した成長速度/バイオマスを有することを示している(図152に示されたベクターで生成された遺伝子導入arabidopsis)。 DHSがダウンレギュレートされたarabidopsis植物が、野生型植物に比べ増大した成長速度/バイオマスを有することを示している(図152に示されたベクターで生成された遺伝子導入arabidopsis)。 DHSがダウンレギュレートされたarabidopsis植物が、野生型植物に比べ増大した成長速度/バイオマスを有することを示している(図152に示されたベクターで生成された遺伝子導入arabidopsis)。 DHSがダウンレギュレートされたarabidopsis植物が、野生型植物に比べ増大した成長速度/バイオマスを有することを示している(図152に示されたベクターで生成された遺伝子導入arabidopsis)。 DHSがダウンレギュレートされたarabidopsis植物が、野生型植物に比べ増大した種子収量を有することを示している(図152に示されたベクターで生成された遺伝子導入arabidopsis)。 DHSがダウンレギュレートされたarabidopsis植物が、野生型植物に比べ増大した根発達を有することを示している(図152に示されたベクターで生成された遺伝子導入arabidopsis)。 DHSがダウンレギュレートされたカノーラ植物が野生型植物に比べ増大した成長速度/バイオマスを有することを示している。 アンチセンスDHSがDHSの発現の減少をひき起こしたことを表わすウェスタンブロットを示す。 DHSがダウンレギュレートされたカノーラ植物が、野生型植物に比べた長角果サイズの増大を有することを示している。 DHSがダウンレギュレートされたカノーラ植物が、野生型植物に比べた種子収量の増大を有することを示している。 DHSがダウンレギュレートされたカノーラ植物において、種子1つあたりの油の量の変化及び油の脂肪酸組成の変化が全く無いことを示している。 DHSがダウンレギュレートされたカノーラ植物において、種子1つあたりの油の量の変化及び油の脂肪酸組成の変化が全く無いことを示している。 成長eIF−5Aのアップレギュレーションを達成するためのセンス配向でarabidopsis内にハコヤナギ成長eIF−5Aを導入することのもつ効果を示している。結果として得られた植物は、増大した成長速度/バイオマスを有している。 成長eIF−5Aのアップレギュレーションを達成するためのセンス配向でarabidopsis内にハコヤナギ成長eIF−5Aを導入することのもつ効果を示している。結果として得られた植物は、増大した成長速度/バイオマスを有している。 成長eIF−5Aのアップレギュレーションを達成するためのセンス配向でarabidopsis内にハコヤナギ成長eIF−5Aを導入することのもつ効果を示している。結果として得られた植物は、増大した成長速度/バイオマスを有している。 カノーラ植物中においてセンス配向でカノーラ又はarabidopsis成長eIF−5Aのいずれかが使用された場合、カノーラ植物内に種子収量の増大が見られることを示している。 突然変異体老化eIF−5Aで形質転換された遺伝子導入arabidopsis(ヒプシン化不可能)が野生型arabidopsisに比べてバイオマスを増大させたということを示している。 突然変異体老化eIF−5Aで形質転換された遺伝子導入arabidopsis(ヒプシン化不可能)が野生型arabidopsisに比べてバイオマスを増大させたということを示している。 arabidopsis内でセンス配向で発現されたハコヤナギ(populas deltoides)から単離された成長eIF−5Aが、対照植物に比べ種子収穫の増大を結果としてもたらすことを示している。 センス配向で発現されたハコヤナギ成長因子eIF−5Aを有する3つの異なる遺伝子導入arabidopsis系統からの種子収穫を比較し、3つの系統が全て種子収穫の増加を有していたということを示している。 populas deltoides(ハコヤナギ)成長eIF−5Aの全長cDNA(配列番号203)及びタンパク質の全長アミノ酸配列(配列番号204)を提供する。図の説明は、配列番号203のヌクレオチド40−57及び530−550を開示している。 センス配向でハコヤナギ成長eIF−5Aを用いてarabidopsisを形質転換するために用いられるベクター構成体を提供する。プライマー配列は、それぞれ、出現する順番で、配列番号205−206として開示されている。ベクター配列は、それぞれ、出現する順番で、配列番号207−209として開示されている。 (図171に示されたベクターで形質転換された)遺伝子導入arabidopsis植物が、最善、次善及び超最善濃度を含めた異なるレベルの肥料で処理された場合に対照植物に比べて増大したバイオマスを有することを示している。 (図171に示されたベクターで形質転換された)遺伝子導入arabidopsis植物が、最善、次善及び超最善濃度を含めた異なるレベルの肥料で処理された場合に対照植物に比べて増大したバイオマスを有することを示している。 (突然変異体老化誘発型eIF−5Aで形質転換された)遺伝子導入arabidopsis植物が、最善、次善及び超最善濃度を含めた異なるレベルの肥料で処理された場合に対照植物に比べて増大したバイオマスを有することを示している。 (突然変異体老化誘発型eIF−5Aで形質転換された)遺伝子導入arabidopsis植物が、最善、次善及び超最善濃度を含めた異なるレベルの肥料で処理された場合に対照植物に比べて増大したバイオマスを有することを示している。
異なるアイソフォームの間及び異なる植物種内のアイソフォームの間には高度の相同性(約85%)が存在するものの、異なるアイソフォームは3’UTRが互いに変動している。アイソフォームの間と同様種の間でもきわめて保存度の高い1つの領域は、ヒプシン部位と考えられている部域である。ヒプシン部位は、以下のアミノ酸であると考えられている:5’−CKVVEVSTSKTGKHGHAKCHFV−3’(配列番号32)。さまざまなeIF−5Aアイソフォーム及びいくつかの植物種の整列については図85を参照のこと。
かくして、本発明の1つの実施形態は、Arabidopsis thaliana由来の単離された老化誘発型eIF−5Aにある。アミノ酸配列は図59に提供されており、配列番号16である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは、図59に提供されており、配列番号16である。
本発明のもう1つの実施形態は、トマト由来の単離された老化誘発型eIF−5Aである。アミノ酸配列は図57及び86に提供されており、配列番号12又は127である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは図57及び86に提供されており、配列番号11又は126である。
本発明のもう1つの実施形態は、カーネーション由来の単離された老化誘発型eIF−5Aにある。アミノ酸配列は図58に提供されており、配列番号14である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは、図58に提供されており、配列番号13である。
本発明のもう1つの実施形態は、アルファルファ由来の単離された老化誘発型eIF−5Aである。アミノ酸配列は図138A〜Bに提供されており、配列番号175である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは図138A〜Bに提供されており、配列番号174である。
かくして、本発明の1つの実施形態は、アルファルファ由来の単離されたストレスeIF−5Aにある。アミノ酸配列は図139に提供されており、配列番号177である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは、図139に提供されており、配列番号176である。
かくして、本発明の1つの実施形態は、トマト由来の単離されたストレスeIF−5Aである。アミノ酸配列は図146A〜Bに提供されており、配列番号191である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは図146A〜Bに提供されており、配列番号190である。
本発明の1つの実施形態は、Arabidopsis thaliana由来の単離された創傷/病原体誘発型eIF−5Aにある。アミノ酸配列は図41に提供されており、配列番号55である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは、図41に提供されており、配列番号54である。
本発明のもう1つの実施形態は、トマト由来の単離された創傷/病原体誘発型eIF−5Aである。アミノ酸配列は図103に提供されており、配列番号57である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは図103に提供されており、配列番号56である。
本発明のもう1つの実施形態は、アルファルファ由来の単離された創傷/病原体誘発型eIF−5Aである。アミノ酸配列は図137A〜Bに提供されており、配列番号173である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは図137A〜Bに提供されており、配列番号172である。
本発明の1つの実施形態は、Arabidopsis thaliana由来の単離された成長eIF−5Aにある。アミノ酸配列は図1に提供されており、配列番号58、59又は60である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは、図2に提供されており、配列番号61、62又は63である。
本発明のもう1つの実施形態は、トマト由来の単離された成長eIF−5Aである。アミノ酸配列は図101に提供されており、配列番号65である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは図101に提供されており、配列番号64である。
本発明のもう1つの実施形態は、カノーラ由来の単離された成長eIF−5Aにある。アミノ酸配列は図95に提供されており、配列番号67である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは、図95に提供されており、配列番号66である。
本発明のもう1つの実施形態は、アルファルファ由来の単離された成長eIF−5Aである。アミノ酸配列は図140A〜Bに提供されており、配列番号179である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは図140A〜Bに提供されており、配列番号178である。
かくして、本発明の1つの実施形態は、Arabidopsis thaliana由来の単離されたDHSにある。アミノ酸配列は図46A、図46B、図46C及び図46Dに提供されており、配列番号である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは、図46A、図46B、図46C及び図46Dに提供されており、配列番号である。
本発明のもう1つの実施形態は、トマト由来の単離されたDHSである。アミノ酸配列は図45A及び図45Bに提供されており、配列番号である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは図45A及び図45Bに提供されており、配列番号である。
本発明のもう1つの実施形態は、カーネーション由来の単離されたDHSにある。アミノ酸配列は図54に提供されており、配列番号10である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは、図54に提供されており、配列番号である。
本発明のもう1つの実施形態は、カノーラ由来の単離されたDHSである。アミノ酸配列は図97A及び図97Bに提供されており、配列番号71である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは図97A及び図97Bに提供されており、配列番号70である。
本発明のもう1つの実施形態は、レタス由来の単離されたDHSである。図105はレタスDHSポリヌクレオチド配列の一部分を提供している。
本発明のもう1つの実施形態は、アルファルファ由来の単離されたDHSにある。アミノ酸配列は図017A及びBに提供されており、配列番号73である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは、図107A及びBに提供されており、配列番号72である。
本発明のもう1つの実施形態は、バナナ由来の単離されたDHSである。アミノ酸配列は図108A及びBに提供されており、配列番号75である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは図108A及びBに提供されており、配列番号74である。
本発明のもう1つの実施形態は、ハコヤナギ由来の単離されたDHSにある。アミノ酸配列は図109A及びBに提供されており、配列番号76である。アミノ酸をコードするポリヌクレオチドは、図109A及びBに提供されており、配列番号77である。
本発明は同様に、その他の植物及び真菌において老化誘発型eIF−5A、創傷/病原体誘発型eIF−5A、成長eIF−5A及びDHSを同定する方法をも提供する。本明細書で記述されている方法及び提供されている配列を使用することにより、所望のアイソフォーム又はDHSを単離/同定するようにプローブが設計される。eIF−5Aのアイソフォーム(老化誘発型eIF−5A、創傷/病原体誘発型eIF−5A、及び成長eIF−5A)はコーディング領域内で高い相同性を有することが多いことから(図2参照)、所望のアイソフォームの同定を確保しさらにはその増殖を改変させるべく、プローブ又はプライマーは好ましくは5’UTRの始めから、及び3”UTRの終りで設計される(図3、4及び5を参照のこと)。創傷/病原体誘発型eIF−5Aの増幅のためのプライマーと創傷/病原体誘発型eIF−5Aの同定のためのプローブの好ましいセットは、以下の通りである。下流プライマーは、5’GAG CTC AAG AAT AAC ATC TCA TAA GAAAC3’(配列番号33)である。上流プライマーは、5’CTC GAG TGC TCA CTT CTC TCT CTT AGG3’(配列番号34)である。
抗体の産生及び精製
Arabidopsis thaliana(At)の真核生物翻訳開始因子5A(eIF−5A)アイソフォームは、アミノ酸レベル、特にタンパク質のN末端領域及び中央領域において高い相同性を有する(図1)。アイソフォーム特異的となる抗体を得るために、互いにユニークであると思われるAteIF−5Aのアイソフォーム内の領域と対照してペプチドを設計した。KLHと接合するためN末端で各ペプチドに対し付加的なシステイン残基を添加した。使用される配列は、老化誘発型AteIF−5AについてはCNDDTLLQQIKSS(配列番号35)、創傷/病原体誘発型AteIF−5AについてはCTDDGLTAQMRL(配列番号36)、そして成長AteIF−5AについてはCTDEALLTQLKN(配列番号37)であった。これらの配列がタンパク質BLASTに付された場合(短くほぼ正確な配列;Arabidopsis thalianaにより制限されているもの;予想数20000;ワードサイズ2;マトリクスPAM90;Gapコスト91)、データベース内に見い出される有意な配列は、整合したAteIF−5Aのみであり、その他のものは全くなかった。ペプチドは、ウェスタンオンタリオ大学のペプチド合成施設で合成された。担体タンパク質、キーホールリンペットヘモシアニン(Sigma)を、Drenckhahn et al,(1993年)及びCollawn及びPatterson(1999年)に従ってm−マレイミドベゾイル−N−ヒドロキシスクシニミドエステルを用いて、ペプチドのN末端システインに接合させた。ウサギに2週間の間隔で、連結したペプチドを注射した。最後の注射から2週間後に、ウサギの放血及び収集血の凝固により血液を収集して、抗血清を蓄える。
実施例17
3つのeIF−5Aアイソフォームを過剰発現する形質転換されたArabidopsis thaliana植物の産生
プライマーの設計
Arabidopsis thaliana(At)の真核生物翻訳開始因子5A(eIF−5A)は、コーディング領域において高い相同性を有する(図2)。適正な遺伝子の増幅についての問題を回避するため、老化誘発型AteIF−5A、創傷/病原体誘発型eIF−5A及び成長eIF−5Aのためのプライマーを、それぞれ図3、4及び5の中で示されているように、5’UTRのおおよその初めから及び3’UTRの終りで設計した。5’UTR及び3’UTRを、EST情報及びGenBankデータベース内のその他の配列情報に基づいて推定した。pKYLX71二成分ベクター内でセンス配向でライゲーションのためプライマーの末端に対し適切な制限部位を加えた(図6)。老化誘発型AteIF−5Aについては、上流側プライマーは5’AAGCTTGATCGTGGTCAACTTCCTCTGTTACC3’(配列番号38)であり、下流側プライマーは5’GAGCTCAGAAGAAGTATAAAAACCATC3’(配列番号39)である。創傷/病原体誘発型AteIF−5Aについては、上流側プライマーは5’CTCGAGTGCTCACTTCTCTCTCTTAGG3’(配列番号40)であり、下流側プライマーは5’GAGCTCAAGAATAACATCTCATAAGAAAC3’(配列番号41)である。成長AteIF−5Aについての上流側プライマーは5’CTCGAGCTAAACTCCATTCGCTGACTTCGC3’(配列番号42)であり、下流側プライマーは5’GAGCTCTAGTAAATATAAGAGTGTCTTGC3’(配列番号43)である。プライマーに付加された制限部位は、以上に列挙したプライマー内で下線により表わされている通り、老化誘発型AteIF−5AについてはHindIII及びSacIであり、創傷/病原体誘発型AteIF−5AについてはXhoI及びSacIであり、成長eIF−5AについてはXhoI及びSacIであった。
T3及びT7プライマー:
T3:5’−ATT AAC CCT CAC TAA AG−3’(配列番号20)
T7:5’−AAT ACG ACT CAC TAT AG−3’(配列番号18)
ArabidopsiseIF−5Aのための縮重プライマー
順方向(上流側)プライマー:5’−AAA RRY CGM CCY TGC AAG GT−3’(配列番号17)
逆方向(下流側)プライマー:5’−TCY TTN CCY TCM KCT AAH CC−3’(配列番号19)
(SAG12プロモーターを含む)pKYLX71内へのArabidopsisアンチセンス全長老化誘発型eIF−5Aのサブクローニング
Arabidopsis老化誘発型eIF−5Aアンチセンス全長構成体のための特異的(相同性)プライマー:順方向全長老化誘発型eIF−5Aプライマー(30−mer):5’−CCGAGCTCCTGTTACCAAAAAATCTGTACC−3’(配列番号48)(注:下線部分は、pBluescriptのMultiple Cloning Site(MCS)内でSacI部位内にPCRフラグメントの5’末端をライゲートするために用いられるSacI認識配列である)。逆方向全長老化誘発型eIF−5Aプライマー(36−mer):5’−ACCTCGAGCGGCCGCAGAAGAAGTATAAAAACCATC−3’(配列番号49)(注:下線部分は、pBluescriptのMCS内へのライゲーションのために用いられるNotI認識配列である)。
順方向SAG12プライマーは、5’−GGCCGTCGACGATATCTCTTTTTATATTCAAAC−3’(配列番号50)であった(下線部分は、pBluescriptのMultiple Cloning Site(MCS)内のSalI部位内にPCRフラグメントの5’末端をライゲートするために用いられるSalI認識部位である)。逆方向SAG12プライマーは5’−CGTCTAGACATTGTTTTAGGAAAGTTAAATGA−3’(配列番号51)であった(下線部分は、pBluescriptのMultiple Cloning Site(MCS)内のSalI部位内にPCRフラグメントの5’末端をライゲートするために用いられるXbaI認識部位である)。
順方向全長老化誘発型eIF−5Aプライマーは、5’−CCGAGCTCCTGTTACCAAAAAATCTGTACC−3’(配列番号48)であった(注:下線部分は、pBluescript−SAG12ベクターのMultiple Cloning Site(MCS)内のSalI部位内にPCRフラグメントの5’末端をライゲートするために用いられるSalI認識配列である)。逆方向全長老化誘発型eIF−5Aプライマーは5’−ACCTCGAGCGGCCGCAGAAGAAGTATAAAAACCATC−3’(配列番号49)であった(下線部分は、pBluescript−SAG12ベクターのMultiple Cloning Site(MCS)内へのライゲーションのために使用されるNotI認識配列である)。

Claims (2)

  1. DHSのアンチセンスポリヌクレオチド及び前記アンチセンスポリヌクレオチドの転写を提供するべくアンチセンスポリヌクレオチドに対し作動的に連結された調節配列を含むベクターを、植物の少なくとも1つの細胞のゲノム内に取込む段階を含み、かくして前記アンチセンスポリヌクレオチドの前記転写が該植物内の内因性DHSの発現を減少させ、かくして種子の収量を増大させる、植物内の種子の収量を増大させる方法。
  2. 成長eIF−5Aのセンスポリヌクレオチド及び前記センスポリヌクレオチドの転写を提供するべくセンスポリヌクレオチドに対し作動的に連結された調節配列を含むベクターを、植物の少なくとも1つの細胞のゲノム内に取込む段階を含み、かくして前記センスポリヌクレオチドの前記転写が該植物内の成長eIF−5Aの発現を増加させ、かくして種子の収量を増大させる、植物内の種子の収量を増大させる方法。
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