JP2013128231A - デジタル放送送受信システム、デジタル放送送信装置、及びデジタル放送受信装置 - Google Patents

デジタル放送送受信システム、デジタル放送送信装置、及びデジタル放送受信装置 Download PDF

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雅之 井上
Satoshi Sano
諭 佐野
Takashi Toyomura
崇 豊村
Mayumi Nakade
真弓 中出
Shinichi Obata
信一 小畑
Takatoshi Shirosugi
孝敏 城杉
Shinichi Murakami
真一 村上
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Abstract

【課題】複数のセグメント単位の様々な情報を関連付けて送信し、受信処理する送受信システムを提供し、特に蓄積型コンテンツ配信をする送受信システムにおいて、メタデータを有効活用したサービスを提供する。
【解決手段】例えば、メタデータ内のタグ情報にデータの有効期限を指示する有効期限開始タグと有効期限終了タグを備え、有効期限内のみメタデータ内の情報を利用する処理をして、期限管理するサービスを提供する。また、頭部伝達関数パラメータを利用して、コンテンツの収録状況、或いは、コンテンツ内容に沿った音響伝搬特性と、個人の聴取環境に即した音響伝搬特性との、両方に同時対応した音響再生環境を実現するサービスを提供する。
【選択図】図53

Description

本発明は、映像、音声、データをはじめとするデジタル情報の送受信システム、送信装置、及び受信装置に関する。
従来は、特許文献1に示されているように、セグメント単位の様々な情報を送信するとき、複数のセグメントを一括処理して送信し、受信機側ではその受信信号の中から任意のセグメントを選択し、復調できるようにしていた。
特開2000−216748号公報
上記特許文献1では、送信側ではセグメント単位で様々な情報を送信し、受信側ではその中から任意のセグメントを選択、復調することが開示されている。
しかしながら、複数のセグメント単位の様々な情報を関連付けて送信し、受信機側ではその関連に応じてセグメントを選択、復調するという、セグメント間の情報関連付けについては示されていない。
更に、その情報関連付けを前提に、蓄積型コンテンツ配信をするシステムにおいて、メタデータを有効活用したサービスの実現性には言及していなかった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、情報関連付けと、蓄積型コンテンツ配信を前提とし、メタデータを有効活用した、コンテンツ送信装置あるいは受信装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、映像、音声をはじめとする暗号化コンテンツを送受信するデジタル放送送受信システムであって、前記コンテンツ、当該コンテンツに係るメタデータ、前記コンテンツに施された暗号を復号するためのアクセス制御共通情報、及び前記コンテンツに施された暗号を復号するためユーザに個別に与えられるアクセス制御個別情報を送信するコンテンツ送信装置と、前記アクセス制御共通情報と前記アクセス制御個別情報を通信ネットワークと前記コンテンツ送信装置に提供するライセンス管理装置と、前記メタデータを前記通信ネットワークで送信するメタデータ送信装置と、前記コンテンツ、前記メタデータ、前記アクセス制御共通情報、及び前記アクセス制御個別情報を受信するコンテンツ受信装置を有し、
リアルタイム放送の場合には、前記コンテンツ送信装置は、前記コンテンツ、前記メタデータ、前記アクセス制御共通情報、及び前記アクセス制御個別情報を放送波で送信し、前記コンテンツ受信装置は、前記放送波で受信した前記コンテンツを受信処理し、
ファイルキャスト放送の場合には、前記コンテンツ送信装置は、前記コンテンツと前記メタデータを放送波で送信し、前記ライセンス管理装置は、前記アクセス制御共通情報と前記アクセス制御個別情報を前記コンテンツ受信装置からの要求に基づいて前記通信ネットワークで送信し、前記メタデータ送信装置は、前記メタデータを前記通信ネットワークで送信し、前記コンテンツ受信装置は、前記放送波で受信した前記コンテンツと前記メタデータを記録媒体に蓄積し、蓄積した前記コンテンツと前記メタデータを再生する際には、前記通信ネットワークで受信した前記メタデータに記載された有効期限タグ情報に基づき前記メタデータ内情報を処理し、前記コンテンツを受信処理することを特徴としている。
本発明によれば、メタデータを有効活用したコンテンツ送信装置あるいは受信装置を提供することができる。例えば、メタデータ内のタグ情報にデータの有効期限を示す有効期限開始タグと有効期限終了タグを用意した場合には、有効期限内のみメタデータ内の情報を利用して処理をするような、新しい活用方法を提供できるという効果がある。
本発明の第1の実施形態に係るデジタル放送送受信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るデジタル放送送信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るマルチメディア信号発生の構成を示すブロック図である。 本発明のデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のセグメント構成の一実施例を示す説明図である。 本発明のデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のセグメント構成の一実施例を示す説明図である。 本発明の主要ブロックである変調・符号化部212、222の構成を示すブロック図である。 本発明の主要ブロックであるフレーム構成部214、224の構成を示すブロック図である。 本発明のデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のフレーム構成の説明図である。 本発明の主要ブロックであるTMCC信号構成部603で構成するTMCC信号を示す説明図である。 本発明の主要ブロックであるTMCC信号構成部603で構成するTMCC信号を示す説明図である。 本発明の主要ブロックであるTMCC信号構成部603で構成するTMCC信号を示す説明図である。 本発明の主要ブロックであるTMCC信号構成部603で構成するTMCC信号を示す説明図である。 本発明の主要ブロックであるTMCC信号構成部603で構成するTMCC信号を示す説明図である。 本発明の主要ブロックであるTMCC信号構成部603で構成するTMCC信号を示す説明図である。 本発明の主要ブロックであるTMCC信号構成部603で構成するTMCC信号を示す説明図である。 本発明のデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のサービス構成の一実施例を示す説明図である。 本発明のデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のセグメント構成の一実施例を示す説明図である。 本発明のデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のパイロット情報の一実施例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明のデジタル放送受信装置が受信するデジタル放送送信信号の説明図である。 本発明の主要ブロックである復調復号部1905の構成を示すブロック図である。 本発明の主要ブロックである復調復号部1905の他の構成を示すブロック図である。 本発明のデジタル放送受信装置の受信動作を示すフローチャートである。 本発明のデジタル放送受信装置の受信動作を示す説明図である。 本発明のデジタル放送受信装置の受信動作を示す説明図である。 本発明の第3の実施形態に係るデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のサービス構成の一実施例を示す説明図である。 本発明のデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のセグメント構成の一実施例を示す説明図である。 本発明のデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のパイロット情報の一実施例を示す説明図である。 本発明の第4の実施形態に係るデジタル放送受信装置の受信動作を示すフローチャートである。 本発明のデジタル放送受信装置の受信動作を示す説明図である。 本発明のデジタル放送受信装置の受信動作を示す説明図である。 本発明の第5の実施形態に係るデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のサービス構成の一実施例を示す説明図である。 本発明のデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のセグメント構成の一実施例を示す説明図である。 本発明のデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のパイロット情報の一実施例を示す説明図である。 本発明の第6の実施形態に係るデジタル放送受信装置の受信動作を示すフローチャートである。 本発明のデジタル放送受信装置の受信動作を示す説明図である。 本発明の第7の実施形態に係るデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のパイロット情報の一実施例を示す説明図である。 本発明の第8の実施形態に係るデジタル放送受信装置の受信動作を示すフローチャートである。 本発明の本発明の第9の実施形態に係デジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のセグメント構成の一実施例を示す説明図である。 本発明のデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のパイロット情報の一実施例を示す説明図である。 本発明のデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のパイロット情報の一実施例を示す説明図である。 本発明のデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のパイロット情報の一実施例を示す説明図である。 本発明のデジタル放送送信装置が送信する、デジタル放送送信信号のセグメント構成の、別の一実施例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るマルチメディア信号発生の構成の一例を示すブロック図である。 本発明のデジタル放送受信装置の受信動作を示すフローチャートである。 本発明のデジタル放送受信装置の受信動作を示す、別の一例のフローチャートである。 本発明のデジタル放送送信装置の送信動作において、蓄積型放送コンテンツを放送TSに乗せるまでの処理フローの一例を示す図である。 本発明のデジタル放送受信装置の受信動作において、放送TSから、蓄積型放送コンテンツを取り出すまでの処理フローの一例を示す図である。 本発明のデジタル放送送信装置の送信動作において、音響伝搬特性パラメータが、蓄積型コンテンツとして、ファイル化される処理の一例を示す図である。 本発明のデジタル放送送信装置の送信動作において、送出される、音響伝搬特性パラメータの、内部構成要素の一例を示す図である。 本発明のデジタル放送受信装置の受信動作において、音響伝搬特性パラメータと、頭部伝達関数(HRTF)パラメータを活用して、音響再生をする一例を示す図である。 本発明のデジタル放送受信装置の受信動作において、複数種の頭部伝達関数(HRTF)パラメータを取得し、そのうち1つ選択、活用して、音響再生をする一例を示す図である。 本発明における、頭部伝達関数(HRTF)パラメータの、内部構成要素の一例を示す図である。 本発明のデジタル放送受信装置の受信動作において、複数種の音響伝搬特性パラメータを取得し、そのうち1つ選択、活用して、音響再生をする一例を示す図である。 本発明のデジタル放送受信装置の受信動作において、取得したメタデータ内の有効期限を示すタグ情報を処理する場合の処理フローの一例を示す図である。 本発明のデジタル放送受信装置が取得するメタデータの一例を示す図である。 本発明のデジタル放送受信装置が取得したメタデータ内の有効期限を示すタグ情報により決まるメタデータの有効期限の一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳述する。なお、図面において、同一符号は、同一または相当部分を示す。また、本発明は、図示例に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る実施形態1におけるデジタル放送配信のシステム構成を示すブロック図である。101はコンテンツ送出装置、102は欠損補完用データ送出装置、103はライセンス管理装置、104は決済システム・顧客管理システム、105はリムーバブルメディア、106は受信装置、107は蓄積装置、108はメタデータ送出装置である。
配信するコンテンツおよび、当該コンテンツに関する情報を格納したメタデータは、蓄積装置107に格納されており、配信のためにコンテンツ送出装置101に登録される。登録されたコンテンツおよび、メタデータは、アクセス制御共通情報やアクセス制御個別情報とともにコンテンツ送出装置101から放送波経由で送出される。メタデータは、放送波経由だけではなく、メタデータ送出装置108から通信経由で送出されてもよい。
視聴可否に関する情報は、ライセンス管理装置103および、決済システム・顧客管理システム104によって管理され、アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報がコンテンツ送出装置101に供給される。アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報は、コンテンツ送出装置101から放送波経由で送出されるだけではなく、ライセンス管理装置103から通信経由で配信されてもよい。また、コンテンツ送出装置101において、或いはコンテンツ送出装置101からの指示に応じてライセンス管理装置103において、アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報をリムーバブルメディア105に格納し、直接配達したり、販売店を通じて販売したりすることでユーザのもとに届けてもよい。
欠損補完用データ送出装置102は、放送波によって配信したコンテンツに受信装置106での受信時点で欠損があった場合に、欠損を修復するためのデータを送出する機能をもつ。欠損補完用データ送出装置102は、受信装置106からの欠損補完用データリクエストに従って、欠損補完用データを通信経由で送出する。欠損補完用データの受信が完了したのち、受信装置106は、欠損補完用データ送出装置102に対して受信報告を送信する。
図1においては、コンテンツ送出装置101、欠損補完用データ送出装置102、ライセンス管理装置103、決済システム・顧客管理システム104、蓄積装置107、メタデータ送出装置108をすべて別の装置として記載したが、複数の機能を備える装置があってもよく、本発明を図1の構成に限定するものではない。
本発明に係るデジタル放送においては、リアルタイム放送とプッシュキャスト放送が配信される。リアルタイム放送は、ストリーミング型の配信であって、放送波を受信しながら同時にそのコンテンツを再生するサービスである。一方、プッシュキャスト放送とは、ダウンロード型の配信であって、放送波を受信したあとの任意のタイミングで再生するサービスである。
リアルタイム放送の場合、コンテンツ送出装置101は、コンテンツ、メタデータ、アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報をすべて放送波経由で送出する。コンテンツ送出装置101は、アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報を送出するために、あらかじめライセンス管理装置103からアクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報を取得しておく。受信装置106は、放送波からコンテンツ、メタデータ、アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報を分離・抽出し、取得したアクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報を使ってコンテンツを復号する。
なお、アクセス制御個別情報は、無料放送の場合など必ずしも送出する必要はない。
また、アクセス制御個別情報は、放送帯域の有効活用の観点から、ライセンス管理装置103よりネットワーク経由もしくは、リムーバブルメディア105経由で配信してもよい。この場合、受信装置106は、コンテンツ受信前にあらかじめアクセス制御個別情報を入手しておく必要がある。
プッシュキャスト放送の場合、前記リアルタイム放送と同様にコンテンツ送出装置101は、コンテンツ、メタデータ、アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報をすべて放送波経由で送出しても良い。コンテンツ送出装置101は、アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報を送出するために、あらかじめライセンス管理装置103からアクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報を取得しておく。受信装置106は、放送波からコンテンツ、メタデータ、アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報を分離・抽出し、取得したアクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報を使ってコンテンツを復号する。
なお、アクセス制御個別情報は、無料放送の場合など必ずしも送出する必要はない。
また、プッシュキャスト放送の場合、コンテンツの受信と再生の間に時間的な隔たりがあるため、メタデータ、アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報を必ずしもコンテンツと同時に放送波経由で送出する必要はない。メタデータは、メタデータ送出装置108からネットワーク経由で配信してもよい。アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報は、ライセンス管理装置103よりネットワーク経由もしくは、リムーバブルメディア105経由で配信してもよい。受信装置106は、コンテンツ再生時までに、ネットワーク経由もしくは、リムーバブルメディア105経由でアクセス制御個別情報を入手しておく必要がある。
また、コンテンツの受信と再生の間に時間的な隔たりがあることから、コンテンツ送出装置101は、ある時間帯において特定のコンテンツを複数回繰り返し送出してもよい。
さらに、受信装置106が放送波経由で受信したコンテンツに欠損があった場合に、欠損補完用データを送出することで、受信装置106に蓄積されたコンテンツを修復してもよい。受信装置106は、蓄積したコンテンツに欠損があると判断した場合、欠損補完用データ送出装置102に対して、ネットワーク経由で欠損補完用データリクエストを送信する。欠損補完用データ送出装置102は、欠損補完用データリクエストに応じて、受信装置106に対してネットワーク経由で欠損補完用データを送出する。受信装置106は、欠損補完用データを受信して蓄積していたコンテンツの修復を試み、ネットワーク経由で欠損補完用データ送出装置102に受信報告を送信する。
図2はコンテンツ送出装置101内部の詳細な構成を示すブロック図である。本デジタル放送方式では、複数のMPEG−2トランスポートストリーム(MPEG-2 Transport Stream、以下、TSとする)を、それぞれ伝送路符号化処理を施した後、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)により複数のサブキャリアからなるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)送信信号に一括して変換し、放送波として送信する。なお、図2に関するさらに詳しい説明については、後記する。
図3は、マルチメディア信号発生201内部の詳細な構成を示すブロック図である。301はコンテンツ・メタデータ登録機能、302はメタデータ生成機能、303はメタデータ蓄積機能、304はコンテンツ蓄積・再生機能、305はコンテンツ暗号化機能、306は記録媒体である。
コンテンツ送出装置101の外部から供給されたコンテンツおよび、メタデータは、コンテンツ・メタデータ登録機能301によって登録される。登録されたコンテンツおよび、メタデータは、それぞれコンテンツ蓄積・再生機能304および、メタデータ蓄積機能303により、記録媒体306に保存される。コンテンツの送出やライセンスに関するメタデータは、メタデータ生成機能302により生成され、メタデータ蓄積機能303により、記録媒体306に保存される。保存されたコンテンツおよび、メタデータは、コンテンツ暗号化機能305により暗号化され、ストリームとして出力される。
また、図4に本発明のデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のセグメント構成の一実施例を示す。まず、図4を説明する。
本デジタル放送送信信号は、207.5MHz以上222MHz以下の周波数の電波(VHF-High帯)を使用する放送局の行う地上マルチメディア放送のうち、セグメント連結伝送方式によるものである。これは、地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式、及び、地上デジタル音声放送の伝送方式をベースとする。
デジタル放送送信信号のOFDMセグメントは、
(1)地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式に準拠した13セグメント形式のOFDMセグメント(タイプAスーパーセグメント)
(2)地上デジタル音声放送の伝送方式に準拠した1セグメント形式のOFDMセグメントを14個以下で連結したもの(タイプBスーパーセグメント)
を連結して(以下、連結OFDMセグメント)構成される。ここで、1セグメントは地上テレビジョン放送のチャンネル帯域幅6MHzを14等分した帯域幅を持つ。また、連結OFDMセグメントには必ず1つ以上のタイプAスーパーセグメントを含む。
デジタル放送が割り当てられる周波数帯において、地上テレビジョン放送と同様に6MHz幅の物理チャンネルを前提とする。この際、各スーパーセグメントの伝送スペクトラムは、いずれか1つの物理チャンネルに配置される。なお、物理チャンネルの周波数位置は、一部帯域を重複して定義される場合もあり得る。この場合、重なり部分の周波数帯幅は6/14MHzの整数倍となる。
また、物理チャンネル内の周波数に対し、サブチャンネルを図5に示すように定義する。サブチャンネルは帯域幅1/7MHzの仮想チャンネルであり、6MHzの物理チャンネル帯域幅をチューニングステップ1/7MHz毎に0から41まで番号付けをする。
サブチャンネル番号とセグメントの関係の例を図5に示す。図5には、中心サブチャンネル番号22の1セグメントの例を示している。サブチャンネル21,22,23で1セグメントを構成する。1セグメント形式のうち、サブチャンネル番号 0, 1, 41については物理チャンネルを跨いて配置される。また、13セグメント形式の場合は13セグメントの中心のセグメント(セグメント番号#0)の中心サブチャンネル番号で表すことができる。
割当周波数帯幅が14.5MHzの場合、連結OFDMセグメントの最大セグメント数は33となるが、この場合、図4に示す物理チャンネルと、スーパーセグメント配置が考えられる。
図4(a)では、"物理チャンネル開始周波数〜物理チャンネル終了周波数"として、
物理チャンネル1:204〜210MHz
物理チャンネル2:210〜216MHz
物理チャンネル3:216〜222MHz
であり、
スーパーセグメント1:
タイプB(1セグメント5個)
物理チャンネル1
中心サブチャンネル番号{28,31,34,37,40}(範囲[27-41])
スーパーセグメント2:
タイプB(1セグメント1個)
物理チャンネル2
中心サブチャンネル番号{1}(範囲[0-2])
スーパーセグメント3:
タイプA(13セグメント1個)
物理チャンネル2
中心サブチャンネル番号{22}(範囲[3-41])
スーパーセグメント4:
タイプB(1セグメント1個)
物理チャンネル3
中心サブチャンネル番号{1}(範囲[0-2])
スーパーセグメント5:
タイプA(13セグメント1個)
物理チャンネル3
中心サブチャンネル番号{22}(範囲[3-41])
となる。このとき、
スーパーセグメント1、中心サブチャンネル番号28の選局周波数となる中心周波数は208MHzであり、同様に、
スーパーセグメント1、中心サブチャンネル番号31の選局周波数となる中心周波数は(208+3/7)MHz、
スーパーセグメント1、中心サブチャンネル番号34の選局周波数となる中心周波数は(208+6/7)MHz、
スーパーセグメント1、中心サブチャンネル番号37の選局周波数となる中心周波数は(209+2/7)MHz、
スーパーセグメント1、中心サブチャンネル番号40の選局周波数となる中心周波数は(209+5/7)MHz、
スーパーセグメント2、中心サブチャンネル番号 1の選局周波数となる中心周波数は(210+1/7)MHz、
スーパーセグメント3、中心サブチャンネル番号22の選局周波数となる中心周波数は(213+1/7)MHz、
スーパーセグメント4、中心サブチャンネル番号 1の選局周波数となる中心周波数は(216+1/7)MHz、
スーパーセグメント5、中心サブチャンネル番号22の選局周波数となる中心周波数は(219+1/7)MHz、
となる。すなわち、
[式1]:選局周波数=(スーパーセグメントの配置される物理チャンネルの開始周波数+中心サブチャンネル番号×1/7)MHz
である。
また、図4(b)では、
物理チャンネル1:204+(8×6/14)〜210+(8×6/14)MHz
物理チャンネル2:210+(8×6/14)〜216+(8×6/14)MHz
物理チャンネル3:216〜222MHz
であり、
スーパーセグメント1:
タイプA(13セグメント1個)
物理チャンネル1
中心サブチャンネル番号{22}(範囲[3-41])
スーパーセグメント2:
タイプB(1セグメント7個)
物理チャンネル2
中心サブチャンネル番号{1,4,7,10,13,16,19}(範囲[0-20])
スーパーセグメント3:
タイプA(13セグメント1個)
物理チャンネル3
中心サブチャンネル番号{22}(範囲[3-41])
となる。このとき、
スーパーセグメント1、中心サブチャンネル番号22の選局周波数となる中心周波数は(210+4/7)MHzであり、同様に、
スーパーセグメント2、中心サブチャンネル番号 1の選局周波数となる中心周波数は(213+4/7)MHz、
スーパーセグメント2、中心サブチャンネル番号 4の選局周波数となる中心周波数は214MHz、
スーパーセグメント2、中心サブチャンネル番号 7の選局周波数となる中心周波数は(214+3/7)MHz、
スーパーセグメント2、中心サブチャンネル番号10の選局周波数となる中心周波数は(214+6/7)MHz、
スーパーセグメント2、中心サブチャンネル番号13の選局周波数となる中心周波数は(215+2/7)MHz、
スーパーセグメント2、中心サブチャンネル番号16の選局周波数となる中心周波数は(215+5/7)MHz、
スーパーセグメント2、中心サブチャンネル番号19の選局周波数となる中心周波数は(216+1/7)MHz、
スーパーセグメント3、中心サブチャンネル番号22の選局周波数となる中心周波数は(219+1/7)MHz、
となる。
図4(a)の例では現行のVHFの10、11、12チャンネルの物理チャンネルを使用しているため現行テレビジョン受信装置の選局部と整合性がよい効果がある。図4(b)の例では割当帯域の両端に13セグメント形式を配置しているため割当帯域外からの干渉を受けても周波数インターリブの効果があるため干渉を受けにくい効果がある。
次に図2のデジタル放送送信装置の動作を説明する。
201はマルチメディア信号発生部、202は13セグメント形式符号化部、203は3セグメント形式符号化部、204は連結フレーム構成部、205は再連結フレーム構成部、206は逆高速フーリエ変換(以下、IFFT)/ガードインターバル付加部、207はアップコンバータ部、208は送信アンプ部、209はアンテナである。
また、211はRS(リード・ソロモン)符号化部、215は階層分割部、212は変調・符号化部、216は階層合成部、213はインターリブ部、214はフレーム構成部であり、これらで13セグメント形式符号化部202が構成される。変調・符号化部212はa、b、cの3系統ある。
さらにまた、221はRS(リード・ソロモン)符号化部、222は変調・符号化部、223はインターリブ部、224はフレーム構成部であり、これらで1セグメント形式符号化部203が構成される。
図2のデジタル放送送信装置は、13セグメント形式符号化部202がaとbの2系統、1セグメント形式符号化部203がa、b、c、d、e、f、gの7系統、あわせて33セグメント(13×2+7)の連結OFDMセグメントとしている。
変調・符号化部212、222の詳細な構成を図6に示す。
601は前段からの入力、602はエネルギー拡散部、603は遅延補正部、604はバイトインターリブ部、605は畳み込み符号化部、606はキャリア変調部、607はビットインターリブ部、608はマッピング部、609は出力であり、キャリア変調部606はビットインターリブ部607とマッピング部608で構成される。
フレーム構成部214、224の詳細な構成を図7に示す。
701は前段からの入力、702はパイロット信号構成部、703はTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号構成部、704はAC(Auxiliary Channel)信号構成部、705はOFDMフレーム構成部、706は出力である。
マルチメディア信号発生部201において、映像信号、音声信号、データがそれぞれ符号化され、それぞれの13セグメント形式符号化部202や1セグメント形式符号化部203に出力するTSが生成される。
まず、13セグメント形式符号化部202の動作説明をする。
それぞれのTSはIFFTサンプルクロックの4倍のクロックにより188バイト単位のバースト信号形式に変換され、RS符号化部211でリード・ソロモン外符号が付加される。その後、階層伝送を行う場合には、階層情報の指定に沿って階層分割部215で階層分割され、最大3系統の変調・符号化部212a、b、cに入力される(図6では入力601)。変調・符号化部212a、b、cにおいては、図6を用いて説明すると、入力601から入力された信号は、それぞれ、エネルギー拡散部602によるエネルギー拡散、バイトインターリブ部604によるバイトインターリブ、畳み込み符号化部605による畳み込み符号化、ビットインターリブ部607によるビットインターリブとマッピング部608によるマッピングを行いキャリア変調部606としてキャリア変調が施され出力609から出力される。
また、バイトインターリブとビットインターリブの時間軸操作で生じる階層間の遅延時間差に対して予め遅延補正部603により遅延補正を行い、タイミング調整を図っている。畳み込み符号の符号化率、インターリブ長、キャリア変調方式はそれぞれの階層で独立に設定される。変調・符号化部212a、b、cでの並列処理の後、階層合成部216で階層合成された信号は、移動受信における電界変動やマルチパス妨害に対して、誤り訂正符号化の能力を有効に発揮させるためインターリブ部213に入力される。インターリブ部213では時間インターリブや周波数インターリブが行なわれる。時間インターリブの方式は、送受あわせた遅延時間を短縮し受信機のメモリ容量を抑えるため畳み込みインターリブである。また、周波数インターリブは、セグメント構造を確保しつつ、十分なインターリブ効果が発揮できるよう、セグメント間とセグメント内のインターリブを組み合わせて構成されている。
インターリブ部213の出力はフレーム構成部214に入力される(図7では入力701)。フレーム構成部214の動作を図7を用いて説明する。
複数の伝送パラメータが混在する階層伝送に対して、受信機の復調・復号を補助するため、システム識別、伝送パラメータ切替指標、緊急警報放送用起動フラグ、各階層の伝送パラメータなど、受信機の復調動作を円滑に行うための制御情報としてTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号が特定のキャリアを用いて伝送される。また、放送に関する付加情報を伝送するため、特定のキャリアに割り当てられた変調波の伝送制御に関する付加情報や地震動警報情報を伝送するための拡張用信号であるAC(Auxiliary Channel)信号が用いられる。
OFDMフレーム構成部705では、インターリブ部213からの情報データ、パイロット信号構成部702からの同期再生用パイロット信号、TMCC構成部703からのTMCC信号、および、AC信号構成部704からのAC信号によりOFDMフレームが構成され、出力706から出力される。このフレーム構成を図8に示す。
Si,jはインターリブ後のデータセグメント内のキャリアシンボルを表す。SP(Scattered Pilot)は受信機が準同期検波を行うための基準パイロットシンボルである。図8に示すとおり、キャリア方向に12キャリアに1回、シンボル方向に4シンボルに1回挿入される。受信側でSPをシンボル方向に補間すれば、3(12/4)キャリア間隔のSPを得ることができる。ガードインターバル長の最大値が有効シンボル長の1/4であることから、3キャリア間隔のSPによる補間処理(伝送路特性推定)により、シンボル間干渉を生じない最大遅延時間までのマルチパスに対応することが可能である。なお、ガードインターバル比が1/4の場合、原理的には4キャリア間隔のSPであればよいが、補間フィルタの特性などを考慮し、シンボル方向には4シンボルに1回挿入されている。
図8の例はモード1であるが、モード1のキャリア番号は0から107なのに対して、モード2、モード3 ではそれぞれ、0から215、0から431である。
AC信号は図8に示すとおり配置され、1キャリア204ビットのデータ量を持つ。また、AC信号は各セグメントごとに、モード1では2本、モード2では4本、モード3では8本、配置される。
TMCC信号は図8に示すとおり配置され、1キャリア204ビットのデータ量を持つ。また、TMCC信号は各セグメントごとに、モード1では1本、モード2では2本、モード3では4本、配置される。
フレーム構成を終えた全信号は出力706から出力され、再連結フレーム構成部205に入力される。図2の実施例では2個の13セグメント形式符号化部202a、bがあり、それぞれ再連結フレーム構成部205に入力される。
次に、1セグメント形式符号化部203の動作説明をする。
それぞれのTSはIFFTサンプルクロックの4倍のクロックにより188バイト単位のバースト信号形式に変換され、RS符号化部221でリード・ソロモン外符号が付加される。その後、変調・符号化部222に入力される(図6では入力601)。変調・符号化部222の動作は上記13セグメント形式符号化部202のときに図6を用いて説明したとおりである。設定された畳み込み符号の符号化率、インターリブ長、キャリア変調方式が用いられる。変調・符号化部222での処理の後、移動受信における電界変動やマルチパス妨害に対して、誤り訂正符号化の能力を有効に発揮させるためインターリブ部223に入力される。インターリブ部223では時間インターリブや周波数インターリブが行なわれる。時間インターリブの方式は、送受あわせた遅延時間を短縮し受信機のメモリ容量を抑えるため畳み込みインターリブである。また、周波数インターリブは、セグメント構造を確保しつつ、十分なインターリブ効果が発揮できるよう、セグメント間とセグメント内のインターリブを組み合わせて構成されている。
インターリブ部223の出力はフレーム構成部224に入力される(図7では入力701)。フレーム構成部224の動作は上記13セグメント形式符号化部202のときに図7を用いて説明したとおりである。
フレーム構成を終えた全信号は連結フレーム構成部204に入力される。図2の実施例では7個の1セグメント形式符号化部203a、b、c、d、e、f、gがあり、それぞれ連結フレーム構成部204に入力される。
ここで、図4のセグメント構成と対比すると、
図4(a)では、例えば、
スーパーセグメント1:タイプB(1セグメント5個)のそれぞれのセグメントは203a[TS2]、b[TS3]、c[TS4]、d[TS5]、e[TS6]のそれぞれのブロックに割り当てられ、連結フレーム構成部204で連結され、再連結フレーム構成部205に出力される。
スーパーセグメント2:タイプB(1セグメント1個)のセグメントは203f[TS7]のブロックに割り当てられ、連結フレーム構成部204に入力され、再連結フレーム構成部205に出力される。
スーパーセグメント3:タイプA(13セグメント1個)の13セグメントは202a[TS1]のブロックに割り当てられ、再連結フレーム構成部205に出力される。
スーパーセグメント4:タイプB(1セグメント1個)のセグメントは203g[TS8]のブロックに割り当てられ、連結フレーム構成部204に入力され、再連結フレーム構成部205に出力される。
スーパーセグメント5:タイプA(13セグメント1個)の13セグメントは202
b[TS9]のブロックに割り当てられ、再連結フレーム構成部205に出力される。
図4(b)では、
スーパーセグメント1:タイプA(13セグメント1個)の13セグメントは202a[TS1]のブロックに割り当てられ、再連結フレーム構成部205に出力される。
スーパーセグメント2:タイプB(1セグメント7個)のそれぞれのセグメントは203a[TS2]、b[TS3]、c[TS4]、d[TS5]、e[TS6]、f[TS7]、g[TS8]のそれぞれのブロックに割り当てられ、連結フレーム構成部204で連結され、再連結フレーム構成部205に出力される。
スーパーセグメント3:タイプA(13セグメント1個)の13セグメントは202b[TS9]のブロックに割り当てられ、再連結フレーム構成部205に出力される。
[ ]内は13セグメント形式符号化部202、1セグメント形式符号化部203それぞれに入力されるTSの番号である。また、1セグメント形式の場合、サブチャンネルとTS番号を関連つけることができる。
連結フレーム構成部204は、図4(a)の例ではスーパーセグメント1を1セグメント形式のOFDMセグメント203a、b、c、d、eの出力5個を連結して構成し、スーパーセグメント2を1セグメント形式のOFDMセグメント203f出力1個で構成し、スーパーセグメント4を1セグメント形式のOFDMセグメント203g出力1個で構成し、それぞれタイプBのスーパーセグメントとし、再連結フレーム構成部205に出力する。
連結フレーム構成部204は、図4(b)の例ではスーパーセグメント2を1セグメント形式のOFDMセグメント203a、b、c、d、e、f、gの出力7個を連結して構成し、タイプBのスーパーセグメントとし、再連結フレーム構成部205に出力する。
13セグメント形式符号化部202a、bの出力はタイプAのスーパーセグメントであり、それぞれ再連結フレーム構成部205に出力する。
再連結フレーム構成部205は上記タイプAのスーパーセグメント、タイプBのスーパーセグメントが入力され、それらのスーパーセグメントを連結し、連結OFDMセグメントとする。スーパーセグメントを連結する際に、中心周波数差に対する位相補償およびパイロット変調位相の不整合に対する位相補正を行う。
IFFT/ガードインターバル付加部206では再連結フレーム構成部205の出力信号である連結OFDMセグメントがIFFT演算によりOFDM信号に変換され、ガードインターバルが付加されてOFDM送信信号に変換される。そして、アップコンバータ部207で決められた周波数のデジタル放送送信信号に変換され、送信アンプ部208で電力増幅されて、アンテナ209で送信される。
本デジタル放送送信信号は、連結OFDMセグメントを一括でIFFT/ガードインターバル付加処理して生成される。ここで、13セグメント形式部分は最大3階層(内、1セグメントを部分受信可)まで分割し、階層毎に畳み込み符号の符号化率、インターリブ長、キャリア変調方式等を独立に設定を可能とする。1セグメント形式部分についても、セグメント毎に畳み込み符号の符号化率、インターリブ長、キャリア変調方式等の設定を可能とする。図2の例の場合のスーパーセグメント構成に対応したデジタル放送送信装置は、9系統の伝送路符号化処理を並列して行う。
本デジタル放送送信方法の連結送信は、複数のセグメント(13セグメント形式、および1セグメント形式)をガードバンドなしに同一送信点から送信することをいう。なお、連結送信時におけるパラメータの制限事項を以下に示す。
(1)モードを同一とする。
連結送信ではOFDMシンボル同期をお互いに取る必要があることから、シンボル長の異なるモードを混在させることはできない。
(2)ガードインターバル長を同一とする。
上記(1)と同じ理由により、異なるガードインターバルを使用するとOFDMシンボル長が異なるため、混在させることはできない。
(3)タイプAスーパーセグメントの数は1以上とする。
デジタル放送送信方法では、複数セグメントの連結が可能なようにOFDMセグメントのキャリア構成を構造化することにより、サービスに適した帯域幅や伝送特性に柔軟に対応すると共に、地上デジタルテレビジョン方式、及び、地上デジタル音声方式との相互運用、ハードウェア、ソフトウェアリソースの共用化を可能としている。
次に、図9から図15を用い、TMCC信号構成部703で構成されるTMCC信号の構成を説明する。
図9はTMCCの信号構成(TMCCキャリアのビット割り当て)を示す。TMCC信号は、階層構成や各OFDMセグメントの伝送パラメータ等、受信機の復調動作に関わる情報を伝送するものである。TMCC信号のビット割付は、地上デジタルテレビジョン放送および地上デジタル音声放送と同様とした。これは、TMCC信号の復号処理を容易にし、受信機の負担を軽減させるためである。
差動復調の基準は1ビットであり、振幅及び位相基準を規定する。
同期信号は、16ビットのワードで構成される。同期信号には、w0=0011010111101110とそれをビット反転したw1=1100101000010001の2種類あり、フレーム毎にw0とw1が交互に送出される。同期信号は、TMCC信号の同期及びOFDMのフレーム同期を確立するために用いられる。TMCC情報のビットパターンが同期信号に一致して生じる疑似同期引き込み現象を防ぐために、フレーム毎に同期信号の極性反転が行われる。TMCC情報はフレーム毎に反転することはないので、フレーム毎の反転により疑似同期引き込みを避けることができる。
セグメント形式識別は、そのセグメントが差動変調部であるか同期変調部であるかを識別するための信号である。3ビットのワードで構成され、差動変調部の場合には‘111’、同期変調部の場合には‘000’が割り当てられる。TMCCキャリア数はセグメント形式によって異なり、部分受信セグメントが同期変調部に属する場合、1本のみとなる。この場合でも確実な復号が可能なように、識別信号に3ビットを割り当て、符号間距離が最大となる反転信号としている。
TMCC情報のビット割り当てを図10に示す。
TMCC情報は、システム識別、伝送パラメータ切り替え指標、緊急警報放送用起動フラグ、カレント情報、ネクスト情報など、受信機の復調と復号動作を補助する情報である。102ビットあるTMCC情報のうち、現在90ビットを定義しているが、残りの12ビットは将来の拡張用としてリザーブする。このリザーブビットには、すべて「1」をスタッフィングする。なお、1セグメント形式のB階層及びC階層に関しては、13セグメント形式との互換性を保つため、ビット割付上は確保することとする。但し、後述する通り、未使用の階層を意味する情報を割り付けるものとする。
システム識別の説明を図11に示す。
システム識別用の信号に2ビット割り当てる。地上デジタルテレビジョン放送システムと互換の13セグメント形式は‘00’、地上デジタル音声放送システムと互換の1セグメント形式には‘01’とする。残りの値はリザーブとする。
カレント情報は現在の階層構成及び伝送パラメータを示し、ネクスト情報には切り替え後の伝送パラメータを示し、これらを同時に送るようにしている。これは、カウントダウン中に受信機の電源が投入された場合やチャンネル切り替えを行った場合を想定し、カレント情報を用いることで受信機のレスポンスを向上させることを目的としている。
カレント情報並びにネクスト情報に含まれる後述する伝送パラメータ情報及びフラグ(部分受信フラグ、キャリア変調方式、畳み込み符号化率、インターリブ長、セグメント数)のいずれか一つ以上を切り替える場合には、4ビットの伝送パラメータ切り替え指標をカウントダウンする。後述する緊急警報放送用起動フラグまたは連結送信位相補正量のみを切り替える場合には、伝送パラメータ切り替え指標のカウントダウンは行わない。伝送パラメータ切り替え指標をカウントダウンすることにより、受信機に切り替えを通知しタイミングが取られる。この指標は、通常、‘1111’の値を取るが、伝送パラメータを切り替える場合には、切り替える15フレーム前からフレーム毎に1ずつ減算する。なお、‘0000’の次は、‘1111’に戻るものとする。切り替えタイミングは、‘0000’を送出する次のフレーム同期とする。すなわち、新たな伝送パラメータは、‘1111’に戻ったフレームから適用する。ネクスト情報は、切り替えカウントダウン前において任意の時刻に設定、或いは変更ができるが、カウントダウン中は変更できない。
緊急警報放送用起動フラグの割り当てを図12に示す。緊急警報放送において、受信機への起動制御が行われている場合には起動フラグを‘1’とし、起動制御が行われていない場合には起動フラグを‘0’とする。
部分受信フラグの説明を図13に示す。
部分受信フラグは、13セグメント形式において、伝送帯域中央のセグメント(セグメントNo.0)が部分受信用に設定される場合には‘1’に、そうでない場合には‘0’に設定される。セグメントNo.0が部分受信用に設定される場合、その階層は図10中のA階層として規定される。なお、1セグメント形式の場合、フラグは‘0’に設定される。これは、地上デジタル音声方式がこのフラグを形式識別フラグとしており、1セグメント形式の場合には‘0’、3セグメント形式の場合には‘1’としていることと整合している。また、ネクスト情報が存在しない場合、フラグは‘1’に設定される。
カレント/ネクスト情報に含まれる伝送パラメータ情報を図14に示す。伝送パラメータ情報において未使用の階層、又はネクスト情報が存在しない場合はそれらのビットを‘1’とする。
連結送信位相補正量の説明を図15に示す。
連結送信において、受信するセグメントが上隣接セグメントの下端キャリアを基準信号として利用する場合、当該キャリアの位相をシンボル毎に補正するために使用する。連結送信でない場合も含め、位相補正がない場合は‘111’とする。
TMCC情報B20〜B121は、差集合巡回符号(273,191)の短縮符号(184,102)で誤り訂正符号化される。TMCC情報は、伝送パラメータの指定や受信機の制御を行うため、データ信号より高い伝送信頼性が必要である。受信機で連接符号の復号回路を共用することが難しいこと、また、処理遅延の観点からブロック符号が有利なことを考慮し、TMCCの誤り訂正符号は差集合巡回符号(273,191)の短縮符号(184,102)である。また、TMCC信号は複数のキャリアで伝送されるため、信号をアナログ加算することにより所要C/Nを下げ、受信性能を向上させることが可能である。これらの誤り訂正技術と加算処理により、TMCC信号はデータ信号より小さなC/Nで受信可能となる。なお、全てのTMCC情報でパリティビットを同じにするため、同期信号とセグメント形式識別の情報を誤り訂正の対象から外し、複数のTMCCキャリアの全ビットを同一にして、パリティビットを含めたビット毎の多数決を可能にしている。
図16に図2のデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のサービスの一実施例を示す。
1601はプッシュキャスト放送、1602はプッシュキャスト放送とリアルタイム放送の混在放送、1603はリアルタイム放送、1604はパイロット放送である。
プッシュキャスト放送1601とは非時間依存型のファイル型コンテンツが自動的にダウンロードされるサービスである。例えば、電子新聞、音楽、スポーツクリップ、ニュースクリップ、ショッピング、生活情報、グルメ雑誌、料理情報、語学、ドラマ、映画などが考えられる。また、いろいろな情報を検索することができる情報アドレスとリンクしたメニュー(図16ではWEBと記載)が考えられる。プッシュキャスト放送では事前にコンテンツを配信し、ユーザの都合のよい時間で見られるのが特徴である。
リアルタイム放送1603はストリーム型の放送で、「今見ること」が重要な番組が提供される。例えば、ニュース、天気予報、スポーツなどである。ショッピングや教育、プレミアム番組をリアルタイム放送してもよい。
混在放送1602とは時間により時間によりリアルタイム放送とプッシュキャスト放送を混在させた放送である。
パイロット放送1604はプッシュキャスト放送1601、混在放送1602、リアルタイム放送1603のサービス全体をナビゲートするものである。また、どのサービスがどのスーパーセグメントのどのサブチャンネル、あるいは、どのTSで伝送されているかを示す。従って、パイロット放送1604をどの周波数配置で送るかはあらかじめ決めておく必要がある。
図17は本発明のデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のセグメント構成の一実施例を示す説明図である。図17は図4で説明したセグメント構成例であり、図17(a)において1701はパイロットセグメント、図17(b)において1702はパイロットセグメントである。
パイロットセグメントはパイロット放送を伝送するセグメントであり、1セグメント形式のセグメント、または13セグメント形式の部分受信セグメントとする。図17(a)の例では[スーパーセグメント4、中心サブチャンネル番号 1]のセグメントであり、中心周波数は(216+1/7)MHzである。図17(b)の例では[スーパーセグメント2、中心サブチャンネル番号10]のセグメントであり、中心周波数は(214+6/7)MHzである。この周波数配置は図17の例ではこの位置に決められている。
また、図16のサービスをスーパーセグメントに割り当てる例として、例えば図17(a)の場合は以下とする。
スーパーセグメント1:タイプB(1セグメント5個)にリアルタイム放送1603の5個の番組をそれぞれの1セグメント形式に割り当て、例えば、TS2をニュース、TS3を天気、TS4をショッピング、TS5をスポーツ、TS6を教育とする。
スーパーセグメント2:タイプB(1セグメント1個)にリアルタイム放送1603の1個の番組を1セグメント形式に割り当て、TS7をプレミアムとする。
スーパーセグメント3:タイプA(13セグメント1個)にプッシュキャスト放送1601を割り当て、TS1とする。
スーパーセグメント4:タイプB(1セグメント1個)にパイロット放送1604をパイロットセグメントとして割り当て、TS8とする。
スーパーセグメント5:タイプA(13セグメント1個)に混在放送1602を割り当て、TS9とする。
また図17(b)の場合は以下とする。
スーパーセグメント1:タイプA(13セグメント1個)に混在放送1602を割り当て、TS1とする。
スーパーセグメント2:タイプB(1セグメント7個)にリアルタイム放送1603の6個の番組と、パイロットセグメントとしてパイロット放送1604をそれぞれ1セグメント形式に割り当て、例えば、TS2をニュース、TS3を天気、TS4をショッピング、TS5をパイロット放送1604、TS6をスポーツ、TS7を教育、TS8をプレミアムとする。
スーパーセグメント3:タイプA(13セグメント1個)にプッシュキャスト放送1601を割り当て、TS9とする。
なお、この割り当ては図2のマルチメディア信号発生部201で行なわれる。
図17(a)の例では1セグメント形式1個のタイプBスーパーセグメントをパイロットセグメントとし、図17(b)の例では1セグメント形式7個連結のタイプBスーパーセグメントのなかの一つのセグメントをパイロットセグメントとしている。したがって、図17(a)の例ではスーパーセグメント単位に処理を行う場合に適しており、図17(b)の例ではTS単位で処理を行う場合に適している特徴がある。
図18はパイロット放送で伝送されるパイロット情報の一例である番組情報の構成例である。番組情報には、その番組を表す番組識別、その番組がリアルタイム放送なのかプッシュキャスト放送なのかパイロット放送なのかを示す放送種類、それが放送される日時、そして、その番組を放送する事業者を表す事業者識別がある。さらにその番組を受信側で選局するために、どのセグメントで送られているかを示す情報が必要である。前記[式1]で示したように、スーパーセグメントの配置される物理チャンネルの開始周波数と中心サブチャンネル番号がわかれば送られてきているセグメントの中心周波数は確定する。さらに、受信側ではそのセグメントが13セグメント形式か1セグメント形式かのスーパーセグメント種類の情報が必要である。
図18(a)は番組情報を[日時、番組識別、放送種類、事業者識別、スーパーセグメント番号、スーパーセグメント種類、物理チャンネル、中心サブチャンネル]とする。物理チャンネルは図17(a)や図17(b)のようにあらかじめ決まっていれば物理チャンネル番号のみを示すだけでいい。もちろん、物理チャンネルの周波数そのものや、物理チャンネルの開始の周波数または終了の周波数だけを示してもよい。物理チャンネルの帯域幅は6MHzと決まっているからである。
図18ではスーパーセグメント種類をタイプA、タイプBと示すだけでなく、タイプAの場合はこの番組が部分受信階層に入っているかどうかを示す部分受信フラグを設け、また、タイプBの場合は1セグメント形式の連結数も示す。
部分受信フラグを見ることで、選局してTMCC情報をみなくても、この番組が後述する1セグメント形式の受信機で受信可能かどうか判断できる効果がある。
また、タイプBの場合は1セグメント形式の連結数を示すことで1セグメント形式のスーパーセグメント構成が確認でき、スーパーセグメント番号でスーパーセグメント構成を確定できる効果がある。
さらにまた、放送種類に"パイロット"を有することで、パイロットセグメント以外に番組宣伝などのパイロット放送を行うことができる。
図18(a)の例では、番組情報を抽出するだけでその番組が送られているセグメントの中心周波数やスーパーセグメント構成を求めることができる効果がある。
図18(b)は図18(a)のスーパーセグメント番号、スーパーセグメント種類、物理チャンネル、サブチャンネルのかわりにTS番号を番組情報として送るようにしたものである。図2で説明したように、TS番号はスーパーセグメント番号、スーパーセグメント種類、サブチャンネルで表すことができ、また、物理チャンネルの開始周波数と中心サブチャンネル番号で中心周波数を確定できる。別情報としてこのTS情報をパイロット情報として伝送する。
図18(b)の例ではTS番号と、番組識別および事業者識別を関連付けることが容易であり、特にTSごとに事業者を割り当てる場合に便利である。
図18(c)は番組情報に直接受信側での選局周波数を示したものである。選局周波数とスーパーセグメント種類がわかれば後述する受信機で受信可能かどうか判断できる。
図18(c)の例では番組情報を見るだけで、直接番組を受信機が選局でき、選局動作が容易となる効果がある。
また、図18のパイロット情報の送り方をすれば、スーパーセグメント構成がある日時から変わることになるとしても、ある日時からの番組情報の設定をスーパーセグメント構成が変更した内容に追従して変更すれば、受信機側がスーパーセグメント構成の変更を意識することがなく受信することができる効果がある。ただし、パイロットセグメントの位置(周波数配置)は変更してはいけない。
図19は本発明に係る実施形態2におけるデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。図19のデジタル放送受信装置は図2のデジタル放送送信装置から送信されたデジタル放送送信信号を受信する装置である。
1926はデジタル放送受信装置である。
1901はアンテナ、1902は選局部、1903は直交復調部、1904は高速フーリエ変換(以下、FFT)部、1905はFFT部1904以降TS出力までのデジタル放送送信信号の復調・復号動作を行う復調復号部、1906は同期再生部、1907はフレーム抽出部、1908はTMCC復号部であり、復調復号部1905の動作を行うための同期信号再生や、伝送パラメータなどの情報入手を行う。
選局1902からTMCC復号部1908まででフロント・エンド (以下、F/E)部1924を構成する。
1928は第1のデスクランブル部、1929は第2のデスクランブル部、1909はデマックス部、1910は圧縮された放送音声信号のデコード部、1911はデコードされた放送音声信号の出力を行う音声出力部、1912は圧縮された放送映像信号のデコード部、1913は表示画面を構成する提示処理部、1914はデコードされた放送映像信号の表示を行う映像出力部、1915はPSI(Program Specific Information)/SI(Service Information)などのシステム情報を取り扱うシステムデコード部である。
第1のデスクランブル部1928、第2のデスクランブル部1929、デマックス部1909からシステムデコード部1915まででバック・エンド (以下、B/E)部1925を構成する。
1916は書き換え可能タイプ不揮発性メモリ(以下、NVRAM)、1917はフォントなどのROM(Read Only Memory)、1918は主メモリであるRAM(Random Access Memory)、1919は通信回線インターフェース(以下I/F)、1920は入出力部(以下、I/O)、1921はシステムバス、1922は中央演算処理部(以下、CPU)、1923はリモコン、1930はライセンス情報を管理するCAS(Conditional Access System)、1931は記録媒体、1927はリムーバブルメディアである。
リアルタイム放送の場合、アンテナ1901によりデジタル放送受信装置1926に入力されたデジタル放送送信信号は、F/E部1924によりTS(トランスポートストリーム)に変換される。復調されたTSは、第1のデスクランブル部1928により、CAS1930に格納されたライセンス情報を利用して、暗号化データが選択的に復号される。ライセンス情報は、ネットワークを経由して通信I/F1919により供給されてもよいし、リムーバブルメディア1927により供給されてもよい。復号されたTSは、デマックス部1909により、映像、音声、その他データに分離され、映像ストリームは映像デコード部1912へ、音声ストリームは音声デコード部1910へ出力される。デコードされた映像信号は提示処理部1913で表示画面を構成され、映像出力1914で出力される。デコードされた音声信号は音声出力1911で出力される。
プッシュキャスト放送の場合、アンテナ1901によりデジタル放送受信装置1926に入力されたデジタル放送送信信号は、F/E部1924によりTS(トランスポートストリーム)に変換される。復調されたTSは、第1のデスクランブル部1928に入力されるが、ここでは復号を行わない。続いて入力されたデマックス部1909で、蓄積するコンテンツに関するデータのみを分離し、記録媒体1931に蓄積する。
アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報が放送波経由で配信された場合は、デマックス部1909で分離して記録媒体1931に蓄積しておく。アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報がネットワーク経由で配信される場合は、再生前もしくは再生時に通信I/F1919を経由して取得し、記録媒体1931に蓄積しておく。アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報がネットワーク経由で配信される場合は、再生前もしくは再生時にI/O1920を経由して取得し、記録媒体1931に蓄積しておく。
再生時には、記録媒体1931から再生するコンテンツに関するデータを読み出して第2のデスクランブル部1929に入力し、記録媒体1931に蓄積しておいたアクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報を利用して、暗号化データを選択的に復号する。復号されたTSは、デマックス部1909により、映像、音声、その他データに分離され、映像ストリームは映像デコード部1912へ、音声ストリームは音声デコード部1910へ出力される。デコードされた映像信号は提示処理部1913で表示画面を構成され、映像出力1914で出力される。デコードされた音声信号は音声出力1911で出力される。
以上の動作はCPU1922が、システムバス1921を介し、F/E部1924やB/E部1925の各ブロックに対して制御を行うことで、デジタル放送受信装置1926は通常の映像、音声の再生を行う。
データ放送受信時は、一旦データをRAM1918、あるいはNVRAM1916等へ転送し、CPU1922による処理を行う。また通常の映像、音声の再生処理だけでなく、文字図形の提示と同時にRAM1918上のデータを映像、音声デコーダへ転送し、映像、音声の再生処理を行う様な処理を行う。また、通信I/F1919を用いデジタル放送受信装置1926外部と情報のやり取りを行う。
デジタル放送受信装置の操作は、I/O1920を介し、リモコン1923で行うことが可能である。
図20にデジタル放送受信装置の種類を示す。
図2のデジタル放送送信装置からのデジタル放送送信信号には13セグメント形式のスーパーセグメントと1セグメント形式のスーパーセグメントがある。これらのそれぞれを受信できる受信機が定義できるが、さらに、13セグメント形式と1セグメント形式の両方を受信できる13/1セグメント形式受信と、1セグメント形式に加え13セグメント形式の部分受信階層のみが受信できる部分受信/1セグメント形式受信が定義できる。図19のデジタル放送受信装置1926は、13/1セグメント形式受信、または、部分受信/1セグメント形式受信のどちらかとする。
図21に13/1セグメント形式受信の場合の復調復号部1905の構成を、図22に部分受信/1セグメント形式受信の場合の復調復号部1905の構成を示す。
2101、2201はFFT部1904からの出力信号の入力、2102、2202はキャリア復調部、2103、2203はデインターリブ部、2104、2204はデマッピング部、2105、2205はビットデインターリブ部、2106、2206はデパンクチャ部、2107、2207はビタビ復号部、2108、2208はバイトデインターリブ部、2109、2209はエネルギー逆拡散部、2110、2210はTS再生部、2111、2211はRS(リード・ソロモン)復号部、2112、2212は復調復号部1905の出力である。ビットデインターリブ部2105、デパンクチャ部2106、バイトデインターリブ部2108、エネルギー逆拡散部2109は、それぞれa、b、cの3階層分あり、2121、2123は3階層に分割する階層分割部、2122は階層を合成する階層合成部である。
まず、13/1セグメント形式受信の場合の動作を図21、図19を使用して説明する。
アンテナ1901で受信されたデジタル放送送信信号から選局部1902で受信すべきチャネル周波数帯域が抽出され、直交復調部1903でチャンネル選択された信号が直交復調されベースバンド信号とされ、FFT部1904で周波数軸処理に変換され、OFDMシンボルのうち、有効シンボルに相当する期間についてFFTが実施される。その際、受信信号のマルチパスの状況が考慮され、適切な期間でFFT処理が実施される。これを受け、復調復号部1905では、キャリア復調部2102で周波数軸上の各キャリアに対して復調処理が行われ(例えば、QPSK、16QAM、64QAM用にスキャッタードパイロット(SP)を用いた同期復調を行い、振幅、及び位相情報を検出する)、デインターリブ部2103で周波数軸及び時間軸のデインターリブ、デマッピング部2104でデマッピングされ、階層分割部2121で各階層に分割されそれぞれビットデインターリブ部2105a、b、cでビットデインターリブ、デパンクチャ部2106a、b、cでデパンクチャ、階層合成部2122で合成してビタビ復号部2107でビタビ復号、階層分割部2121で各階層に分割されバイトデインターリブ部2108でバイトデインターリブ、エネルギー逆拡散部2109でエネルギー逆拡散が行われ、TS再生部2110でTS再生され、RS復号部2111で誤り訂正が施されてデジタル放送信号が復調され、例えば、MPEG2システムズに規定されるトランスポートストリーム(TS)信号が第1のデスクランブル部1928および、デマックス部1909に出力される。
ここで、1セグメント形式の信号を受信する場合と13セグメント形式の受信をする場合では、TMCC復号部1908で復号されたTMCC信号の図11で示したシステム識別でシステムを識別し、地上デジタル音声放送システムの場合に1セグメント形式を、地上デジタルテレビジョン放送システムの場合に13セグメント形式の受信の処理を行う(主に図13で示した部分受信フラグの取り扱い)。さらに、1セグメント形式の信号を受信する場合は、階層分割2121、2123で階層分割を行わず、例えばa系統のブロックを用いて処理を行う。階層分割を行わないので階層合成2122での階層合成も必要ない。部分受信階層を受信する場合、1セグメント形式の場合と同じようにa系統のみを用いて処理してもいいし、3階層に分割してそのうちの1系統を部分受信階層として処理してもよい。1セグメント形式および部分受信のみの受信の場合、選局1902のチャネル周波数帯域を1セグメント分として抽出してもよい。
次に、部分受信/1セグメント形式受信の場合の動作を図22、図19を使用して説明する。
アンテナ1901で受信されたデジタル放送送信信号から選局部1902で受信すべきチャネル周波数帯域、この場合、1セグメント分の周波数帯域が抽出され、直交復調部1903でチャンネル選択された信号が直交復調されベースバンド信号とされ、FFT部1904で周波数軸処理に変換され、OFDMシンボルのうち、有効シンボルに相当する期間についてFFTが実施される。その際、受信信号のマルチパスの状況が考慮され、適切な期間でFFT処理が実施される。これを受け、復調復号部1905では、キャリア復調部2202で周波数軸上の各キャリアに対して復調処理が行われ(例えば、QPSK、16QAM、64QAM用にスキャッタードパイロット(SP)を用いた同期復調を行い、振幅、及び位相情報を検出する)、デインターリブ部2203で周波数軸及び時間軸のデインターリブ、デマッピング部2204でデマッピングされビットデインターリブ部2205でビットデインターリブ、デパンクチャ部2206でデパンクチャ、ビタビ復号部2207でビタビ復号、バイトデインターリブ部2208でバイトデインターリブ、エネルギー逆拡散部2209でエネルギー逆拡散が行われ、TS再生部2210でTS再生され、RS復号部2211で誤り訂正が施されてデジタル放送信号が復調され、例えば、MPEG2システムズに規定されるトランスポートストリーム(TS)信号が第1のデスクランブル部1928および、デマックス部1909に出力される。ここで、1セグメント形式の信号を受信する場合と13セグメント形式の部分受信をする場合では、TMCC復号部1908で復号されたTMCC信号の図11で示したシステム識別でシステムを識別し、地上デジタル音声放送システムの場合に1セグメント形式を、地上デジタルテレビジョン放送システムの場合に13セグメント形式の部分受信の処理を行う(主に図13で示した部分受信フラグの取り扱い)。
図19のF/E部1924のその他のブロックを説明する。
同期再生部1906では直交復調部1903からのベースバンド信号を受け、モード、ガードインターバル長に応じてOFDMシンボル同期信号及びFFTサンプル周波数が再生される。モード、ガードインターバル長が未知の場合には、OFDM信号のガード期間の相関性等により判別することもできる。さらにFFT部1904の出力信号からTMCC信号の周波数位置が検出される。フレーム抽出部1907では検出された周波数位置のTMCC信号が復調されるとともにTMCC信号からフレーム同期信号が抽出される。フレーム同期信号は同期再生部1906に出力され、シンボル同期信号との位相調整が行われる。TMCC復号部1908では復調されたTMCC信号に差集合巡回符号の誤り訂正が施され、階層構造、伝送パラメータなどTMCC情報が抽出される。このTMCC情報は復調復号部1905に出力され、復調復号処理の各種制御情報として利用される。連結送信信号ではセグメント間に位相差があるため、復調に上隣接セグメント下端のキャリアを使用する同期変調セグメントの受信については、上隣接セグメント下端のキャリア位相を補正しなければならない。
TMCC復号部1908は、緊急警報放送を受信しようとしているときには常に動作しており、図12で示した緊急警報放送用起動フラグを監視している。なお、このとき、選局部1902、直交復調部1903、FFT部1904、同期再生部1906、フレーム抽出部1907は常に動作している。選局部1902、直交復調部1903、FFT部1904、同期再生部1906、フレーム抽出部1907の動作は緊急警報放送を受信しようとしているときには13セグメント形式の場合はセグメントNo0、すなわち部分受信部分のみの処理を行うのみでよい。これにより、本デジタル放送の13セグメント全帯域を処理するよりも低消費電力動作とすることができる。1セグメント形式の場合は1セグメント帯域のみでよい。
図19のB/E部1925を説明する。
第1のデスクランブル部1928および、デマックス部1909では著作権保護のためにスクランブルのかけられているTS信号のスクランブルが解除され、希望された圧縮された放送映像信号や圧縮された放送音声信号のデジタル信号が抽出されデコード部1910、1912、1915に出力される。デコード部1912では圧縮された放送映像信号が、デコード部1910では圧縮された放送音声信号がデコードされ、デコードされた映像信号は提示処理部1913で表示画面を構成され、映像出力部1914に、デコードされた音声信号は音声出力部1911に出力される。
次に、図16、図17、図18のパイロット放送、パイロットセグメント、パイロット情報の場合の受信動作を図19、図23を用い説明する。
ステップ2301で受信動作を開始する。受信動作はCPU1922がシステムバス1921を介して各ブロックを制御する。
ステップ2302でまず決められた周波数位置にあるパイロットセグメント1701または1702を選局部1902は選局する。
ステップ2303でF/E部1924によりTSを復調し、第1のデスクランブル部1928および、デマックス部1909により図18のパイロット情報を抽出し、システムデコード部1915によりデコードする。
ステップ2304で抽出したパイロット情報からサービス選局表を作成し、記憶する。
図24にサービス選局表の一例を示す。事業者識別、放送種類、日時、番組種別で整理され、リアルタイム放送の番組やプッシュキャスト放送のコンテンツ別にそれぞれ選局周波数とスーパーセグメント種類が割り当てられる。選局周波数は中心サブチャンネルの中心周波数である。また、スーパーセグメント種類がタイプA(13セグメント形式)の場合は、番組やコンテンツが部分受信階層にあるかどうかが示される("○":部分受信階層、"×":部分受信以外の階層)。
ステップ2305でリアルタイム放送、プッシュキャスト放送、ダウンロード済みのサービス表が表示される。一般的にリアルタイム放送のサービス表が優先的に表示され、プッシュキャスト放送やダウンロード済みのサービス表はメニューなどでユーザが選択する。
図25にサービス表の一例を示す。図25(a)はリアルタイム放送、図25(b)はプッシュキャスト放送、図25(c)はダウンロード済みの場合の例である。
図25(a)では現在の時間に放送されている番組が表示される。部分受信/1セグメント形式受信の場合には、タイプA(13セグメント形式)で部分受信セグメント以外の階層で番組が伝送されている場合には受信できないので、そのような表記をしてその番組を選択できないようにする。
ステップ2306で視聴したい番組を選択する。なお、年月日、時間、事業者で番組検索をかける機能を有していてもよい。
ステップ2307で選択した番組を選局する。図24のサービス選局表により、選局部1902を選局周波数とし、タイプAで部分受信以外で伝送されている場合はチャネル周波数帯域を13セグメントの帯域としF/E部1924は13セグメント形式復調を行う。タイプAで部分受信で伝送されている場合とタイプBの場合はチャネル周波数帯域を1セグメントの帯域としF/E部1924は部分受信の場合は部分受信復調、タイプBの場合は1セグメント形式復調を行う。
ステップ2308で番組が出力される。
図25(b)は現在ダウンロード可能なコンテンツが表示される。ステップ2309でダウンロードしたいコンテンツを選択する。このとき、すでにダウンロード済みのコンテンツは"ダウンロード済"と表示して選択できないようにする。
ステップ2310でダウンロード予約となる。ダウンロードの時間になれば、ステップ2311で選局部1902は図24のサービス選局表により予約したコンテンツを選局周波数とし、タイプAで部分受信以外で伝送されている場合はチャネル周波数帯域を13セグメントの帯域としF/E部1924は13セグメント形式復調を行う。タイプAで部分受信で伝送されている場合とタイプBの場合はチャネル周波数帯域を1セグメントの帯域としF/E部1924は部分受信の場合は部分受信復調、タイプBの場合は1セグメント形式復調を行う。
ステップ2312でダウンロードされる。
図25(c)はすでにダウンロードしたコンテンツが表示される。ステップ2313で再生選択し、ステップ2314で出力される。なお、ダウンロードのサービス表はステップ2301の開始時に選択できるようにしてもよい。
以上、図23、24、25のデジタル放送受信方法によれば、デジタル放送送信信号のセグメント構成を意識することなく受信することができる効果がある。
図26は本発明に係る実施形態3におけるデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のサービス構成の一実施例を示す説明図である。
2601はプッシュキャスト放送、2602はプッシュキャスト放送とリアルタイム放送の混在放送、2603はリアルタイム放送、2604はプッシュキャスト放送のパイロット放送、2605はリアルタイム放送のパイロット放送である。図16との差は、パイロット放送をプッシュキャスト放送とリアルタイム放送でそれぞれ独立して設けたことである。図16と同様に、パイロット放送2604、2605をどの周波数配置で送るかはあらかじめ決めておく必要がある。
図27は本発明のデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のセグメント構成の一実施例を示す説明図である。図27は図2で説明したセグメント構成例であり、図27(a)において2701はリアルタイム放送用のパイロットセグメント、2702はプッシュキャスト放送用のパイロットセグメントであり、図27(b)において2703はリアルタイム放送用のパイロットセグメント、2704はプッシュキャスト放送用のパイロットセグメントである。
パイロットセグメントはパイロット放送を伝送するセグメントであり、1セグメント形式のセグメント、または13セグメント形式の部分受信セグメントとする。図27(a)の例で、リアルタイム放送用のパイロットセグメント2701は[スーパーセグメント2、中心サブチャンネル番号 1]のセグメント、中心周波数は(210+1/7)MHzであり、プッシュキャスト放送用のパイロットセグメント2702は[スーパーセグメント4、中心サブチャンネル番号 1]のセグメント、中心周波数は(216+1/7)MHzである。図27(b)の例ではリアルタイム放送用のパイロットセグメント2703は[スーパーセグメント2、中心サブチャンネル番号1]のセグメント、中心周波数は(213+4/7)MHzであり、プッシュキャスト放送用のパイロットセグメント2704は[スーパーセグメント2、中心サブチャンネル番号19]のセグメント、中心周波数は(216+1/7)MHzである。この周波数配置は図27の例ではこの位置に決められている。
また、図26のサービスをスーパーセグメントに割り当てる例として、例えば図27(a)の場合は以下とする。
スーパーセグメント1:タイプB(1セグメント5個)にリアルタイム放送2603の5個の番組をそれぞれの1セグメント形式に割り当て、例えば、TS2をニュース、TS3を天気、TS4をショッピング、TS5をスポーツ・プレミアム、TS6を教育とする。
スーパーセグメント2:タイプB(1セグメント1個)にリアルタイム放送用のパイロット放送2605をリアルタイム放送用のパイロットセグメントとして割り当て、TS7とする。
スーパーセグメント3:タイプA(13セグメント1個)に混在放送2602を割り当て、TS1とする。
スーパーセグメント4:タイプB(1セグメント1個)にプッシュキャスト放送用のパイロット放送2604をプッシュキャスト放送用のパイロットセグメントとして割り当て、TS8とする。
スーパーセグメント5:タイプA(13セグメント1個)にプッシュキャスト放送2601を割り当て、TS9とする。
また、図27(b)の場合は以下とする。
スーパーセグメント1:タイプA(13セグメント1個)に混在放送2602を割り当て、TS1とする。
スーパーセグメント2:タイプB(1セグメント7個)にリアルタイム放送2603の5個の番組とリアルタイム放送用のパイロット放送2605とプッシュキャスト放送用のパイロット放送2604をそれぞれの1セグメント形式に割り当て、例えば、TS2をリアルタイム放送用のパイロット放送2605、TS3をニュース、TS4を天気、TS5をショッピング、TS6をスポーツ・プレミアム、TS7を教育、TS8をプッシュキャスト放送用のパイロット放送2604とする。
スーパーセグメント3:タイプA(13セグメント1個)にプッシュキャスト放送2601を割り当て、TS9とする。
なお、この割り当ては図2のマルチメディア信号発生部201で行なわれる。
図28はパイロット放送で伝送されるパイロット情報の一例である番組情報の構成例である。図18との違いは番組情報を(1)リアルタイム放送情報と(2)プッシュキャスト放送情報とに分け、それぞれリアルタイム放送用のパイロット放送、プッシュキャスト放送用のパイロット放送で伝送することである。また、図28の例では(3)パイロット放送情報を設け、リアルタイム放送用のパイロット放送、プッシュキャスト放送用のパイロット放送で伝送し、それぞれがリアルタイム放送用のパイロット放送かプッシュキャスト放送用のパイロット信号かを示す。
図27、図28の例ではリアルタイム放送用とプッシュキャスト放送用の番組情報が分かれているため、受信側ではそのとき選択した必要な放送の情報だけを得ることが出来、情報を得て図25で示したサービス表を構築して表示するまでの時間を短縮することが出来る効果がある。また、パイロット放送情報を設けることで、今選択している情報がリアルタイム放送用なのかプッシュキャスト放送用なのかをB/E部1925で確認できる効果がある。
また、図27のセグメント配置では、プッシュキャスト放送とプッシュキャスト放送用のパイロット放送、混在放送とリアルタイム放送用のパイロット放送、リアルタイム放送とリアルタイム放送用のパイロット放送、さらに、図27(a)においては混在放送とプッシュキャスト放送用のパイロット放送が、それぞれ隣に配置されているため、受信側でそれぞれのサービスの放送とパイロット放送を一括して受信しやすいという効果がある。
図29に本発明に係る実施形態4におけるデジタル放送受信装置1926の受信動作を示すフローチャートである。
図26、図27、図28のパイロット放送、パイロットセグメント、パイロット情報の場合の受信動作を図19、図29を用い説明する。図23と同一符号は同一機能を表す。
ステップ2901で受信動作を開始する。受信動作はCPU1922がシステムバス1921を介して各ブロックを制御する。
ステップ2906でまずリアルタイム放送、プッシュキャスト放送、ダウンロード済みを選択する。
ダウンロード済みを選択した場合は図25(c)のすでにダウンロードしたコンテンツが表示され、ステップ2313で再生選択し、ステップ2314で出力される。
リアルタイム放送またはプッシュキャスト放送を選択した場合は、リアルタイム放送の場合はステップ2902a、2903a、2904a、2905a、2306、2307、2308を、プッシュキャスト放送の場合はステップ2902b、2903b、2904b、2905b、2309、2310を選択する。
まず、リアルタイム放送を選択した場合を説明する。
ステップ2902aでまず決められた周波数位置にあるリアルタイム放送用のパイロットセグメント2701または2703を選局部1902は選局する。リアルタイム放送用のパイロットセグメントであることはパイロット放送情報で確認できる。
ステップ2903aでF/E部1924によりTSを復調し、第1のデスクランブル部1928および、デマックス部1909により図28のリアルタイム放送用のパイロット情報であるリアルタイム放送情報を抽出し、システムデコード部1915によりデコードする。
ステップ2904aで抽出したリアルタイム放送情報からリアルタイム放送用のサービス選局表を作成し、記憶する。
図30Aにリアルタイム放送用のサービス選局表の一例を示す。事業者識別、日時、番組種別で整理され、リアルタイム放送の番組別にそれぞれ選局周波数とスーパーセグメント種類が割り当てられる。選局周波数は中心サブチャンネルの中心周波数である。また、スーパーセグメント種類がタイプA(13セグメント形式)の場合は、番組やコンテンツが部分受信階層にあるかどうかが示される("○":部分受信階層、"×":部分受信以外の階層)。
ステップ2905aでリアルタイム放送のサービス表が表示される。
図25(a)にリアルタイム放送用のサービス表の一例を示す。以下は図23で説明したとおりである。
次に、プッシュキャスト放送を選択した場合を説明する。
ステップ2902bでまず決められた周波数位置にあるプッシュキャスト放送用のパイロットセグメント2702または2704を選局部1902は選局する。プッシュキャスト放送用のパイロットセグメントであることはパイロット放送情報で確認できる。
ステップ2903bでF/E部1924によりTSを復調し、第1のデスクランブル部1928および、デマックス部1909により図28のプッシュキャスト放送用のパイロット情報であるプッシュキャスト放送情報を抽出し、システムデコード部1915によりデコードする。
ステップ2904aで抽出したプッシュキャスト放送情報からプッシュキャスト放送用のサービス選局表を作成し、記憶する。
図30Bにプッシュキャスト放送用のサービス選局表の一例を示す。事業者識別、日時、番組種別で整理され、プッシュキャスト放送のコンテンツ別にそれぞれ選局周波数とスーパーセグメント種類が割り当てられる。選局周波数は中心サブチャンネルの中心周波数である。また、スーパーセグメント種類がタイプA(13セグメント形式)の場合は、番組やコンテンツが部分受信階層にあるかどうかが示される("○":部分受信階層、"×":部分受信以外の階層)。
ステップ2905bでプッシュキャスト放送のサービス表が表示される。
図25(b)にプッシュキャスト放送のサービス表の一例を示す。以下は図23で説明したとおりである。
以上、図29、30のデジタル放送受信方法によれば、デジタル放送送信信号のセグメント構成を意識することなく受信することができる効果がある。また、リアルタイム放送用とプッシュキャスト放送用の番組情報が分かれているため、そのとき選択した必要な放送の情報だけを得ることが出来、情報を得て図25で示したサービス表を構築して表示するまでの時間を短縮することが出来る効果がある。また、パイロット放送情報を設けることで、今選択している情報がリアルタイム放送用なのかプッシュキャスト放送用なのかをB/E部1925で確認できる効果がある。
また、2902a、bでパイロットセグメントを選局するときに、プッシュキャスト放送とプッシュキャスト放送用のパイロット放送、混在放送とリアルタイム放送用のパイロット放送、リアルタイム放送とリアルタイム放送用のパイロット放送、さらに、図27(a)においては混在放送とプッシュキャスト放送用のパイロット放送が、それぞれ隣に配置されているため、受信側でそれぞれのサービスの放送とパイロット放送を一括して受信すれば、ステップ2307での選局やダウンロード時の選局の時間を短縮できる効果がある。
図31は本発明に係る実施形態5におけるデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のサービス構成の一実施例を示す説明図である。
3101、3102、3103はプッシュキャスト放送やリアルタイム放送、また、それらの放送のパイロット情報を有するパイロット放送で構成された放送サービス群である。図16との差は、プッシュキャスト放送、混在放送、リアルタイム放送という切り分けではなく、基本的に混在放送を行う放送サービス群とし、その放送サービス群にパイロット放送を設け、パイロット放送はそのサービス群の中だけの放送のパイロット情報を有することである。
図32は本発明のデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のセグメント構成の一実施例を示す説明図である。図27は図4(b)で説明したセグメント構成例であり、3201は放送サービス群3101のパイロットセグメント、3202は放送サービス群3103のパイロットセグメント、3203は放送サービス群3102のパイロットセグメントである。
パイロットセグメントはパイロット放送を伝送するセグメントであり、1セグメント形式のセグメント、または13セグメント形式の部分受信セグメントとする。図32の例で、放送サービス群3101のパイロットセグメント3201は[スーパーセグメント1、中心サブチャンネル番号22]の13セグメント形式の部分受信セグメント、中心周波数は(210+4/7)MHzであり、放送サービス群3103のパイロットセグメント3202は[スーパーセグメント2、中心サブチャンネル番号10]のセグメント、中心周波数は(214+6/7)MHzであり、放送サービス群3102のパイロットセグメント3203は[スーパーセグメント3、中心サブチャンネル番号22]の13セグメント形式の部分受信セグメント、中心周波数は(219+1/7)MHzである。この周波数配置は図32の例ではこの位置に決められている。
また、図31のサービスを図32のスーパーセグメントに割り当てる例を以下とする。
スーパーセグメント1:タイプA(13セグメント1個)に放送サービス群3101を割り当て、TS1とする。
スーパーセグメント2:タイプB(1セグメント7個)に放送サービス群3103をそれぞれの1セグメント形式に割り当て、TS2をニュース(リアルタイム放送)、TS3を天気(リアルタイム放送)、TS4をスポーツ(リアルタイム放送)、TS5をパイロット放送、TS6を教育(リアルタイム放送)、TS7をショッピング(プッシュキャスト放送)、TS8をプレミアム(プッシュキャスト放送)とする。
スーパーセグメント3:タイプA(13セグメント1個)に放送サービス群3102を割り当て、TS9とする。
すなわち、それぞれの放送サービス群をスーパーセグメントに割り当てる。なお、この割り当ては図2のマルチメディア信号発生部201で行なわれる。
図33はパイロット放送で伝送されるパイロット情報の一例である番組情報の構成例である。図18との違いは番組情報を(1)スーパーセグメント1情報、(2)スーパーセグメント2情報、(3)スーパーセグメント3情報とに分け、それぞれのスーパーセグメント内の放送の情報をそれぞれのスーパーセグメント内のパイロット放送で伝送することである。
図32、図33の例では放送サービス群をスーパーセグメントに割り当て、スーパーセグメントごとにパイロット放送するパイロットセグメントを設け番組情報を伝送しているため、受信側ではスーパーセグメント単位で番組情報を管理すればいいので、そのとき選択した必要なスーパーセグメントの情報だけを得ることが出来、情報を得て図25で示したサービス表を構築して表示するまでの時間を短縮することが出来る効果がある。
また、図32のセグメント配置では、13セグメント形式の受信のできる受信装置ではスーパーセグメント1やスーパーセグメント3のタイプAのスーパーセグメントを受信することで、また、スーパーセグメント単位の連結している1セグメント形式の受信のできる受信装置ではスーパーセグメント2を一括受信することで、そのスーパーセグメント内のパイロット放送を用いて受信したスーパーセグメント内だけで番組選択できる効果がある。
さらにまた、タイプA(13セグメント形式)の部分受信階層にパイロット放送(パイロットセグメント)を配置しているため、1セグメント形式の受信装置でもタイプAのスーパーセグメントのサービス群のパイロット放送(パイロットセグメント)を受信できる効果がある。
図34に本発明に係る実施形態6におけるデジタル放送受信装置1926の受信動作を示すフローチャートである。
図31、図32、図33のパイロット放送、パイロットセグメント、パイロット情報の場合の受信動作を図19、図34を用い説明する。図23と同一符号は同一機能を表す。
ステップ3401で受信動作を開始する。受信動作はCPU1922がシステムバス1921を介して各ブロックを制御する。
ステップ3406でまずスーパーセグメントを選択する。図32の例ではスーパーセグメントは3個ある。なおここで、例えば、スーパーセグメントを放送会社に割り当てて、メニューでは放送会社を選択するようにしてもよい。
スーパーセグメント1、2、3のどれかを選択した後、ステップ3402、3403、3404のそれぞれa系統、b系統、c系統に割り振られる。これらの動作は同じであるため、1、2、3、そして、a、b、cの添え字を省いて説明する。
スーパーセグメントを選択した後、ステップ3402でまず選択したスーパーセグメントの決められた周波数位置にあるパイロットセグメント(スーパーセグメント1は3201、スーパーセグメント2は3202、スーパーセグメント3は3203)を選局部1902は選局する。
ステップ3403でF/E部1924によりTSを復調し、第1のデスクランブル部1928および、デマックス部1909により図33のパイロット情報であるスーパーセグメント情報を抽出し、システムデコード部1915によりデコードする。
ステップ3404で抽出したスーパーセグメント情報から各スーパーセグメント用のサービス選局表を作成し、記憶する。
図35にサービス選局表の一例を示す。スーパーセグメントごとに事業者識別、放送種別、日時、番組種別で整理され、番組別にそれぞれ選局周波数とスーパーセグメント種類が割り当てられる。選局周波数は中心サブチャンネルの中心周波数である。また、スーパーセグメント種類がタイプA(13セグメント形式)の場合は、番組やコンテンツが部分受信階層にあるかどうかが示される("○":部分受信階層、"×":部分受信以外の階層)。
ステップ3405でリアルタイム放送、プッシュキャスト放送、ダウンロード済みのサービス表が表示される。一般的にリアルタイム放送のサービス表が優先的に表示され、プッシュキャスト放送やダウンロード済みのサービス表はメニューなどでユーザが選択する。
図25にサービス表の一例を示す。図25(a)はリアルタイム放送、図25(b)はプッシュキャスト放送、図25(c)はダウンロード済みの場合の例である。以下は図23で説明したとおりである。
以上、図34、35のデジタル放送受信方法によれば、デジタル放送送信信号のセグメント構成を意識することなく受信することができる効果がある。また、放送サービス群をスーパーセグメントに割り当て、スーパーセグメントごとにパイロット放送するパイロットセグメントを設け番組情報を伝送しているため、スーパーセグメント単位で番組情報を管理すればいいので、そのとき選択した必要なスーパーセグメントの情報だけを得ることが出来、情報を得て図25で示したサービス表を構築して表示するまでの時間を短縮することが出来る効果がある。
また、図32のセグメント配置では、13セグメント形式の受信のできる受信装置ではスーパーセグメント1やスーパーセグメント3のタイプAのスーパーセグメントを受信することで、また、スーパーセグメント単位の連結している1セグメント形式の受信のできる受信装置ではスーパーセグメント2を一括受信することで、そのスーパーセグメント内のパイロット放送を用いて受信したスーパーセグメント内だけで番組選択できる効果がある。
さらにまた、タイプA(13セグメント形式)の部分受信階層にパイロット放送(パイロットセグメント)を配置しているため、1セグメント形式の受信装置でもタイプAのスーパーセグメントのサービス群のパイロット放送(パイロットセグメント)を受信できる効果がある。
図36は本発明に係る実施形態7におけるデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のパイロット情報の一実施例を示す説明図である。
図36のパイロット情報は、図18(b)の番組情報に加えバージョン情報を設けていることが特徴である。バージョン情報はパイロットバージョン番号と次回更新予定日時からなる。
パイロットバージョン番号はパイロット情報に何らかの変更を加えたときに番号を一つ増加させる。フルスケールに達したその次は0に戻す。
次回更新予定日時は、次にパイロット情報を変更するであろう予定の日時を示す。
次に、TS伝送システム情報について説明する。この情報はパイロット放送以外の他の放送のTSで伝送されており、図36の例ではこの情報の中にパイロットバージョン情報を設ける。パイロットバージョン情報はパイロット情報のバージョン情報と同じ内容である。
図36のパイロット情報の例によれば、バージョン情報を設けたことにより受信側でパイロット情報のバージョン管理を行うことができる効果がある。また、次回更新予定日時を設けることで次回更新に対して受信機が準備できる効果がある。さらにまた、パイロット放送以外の他の放送のTSにもTS伝送システム情報としてパイロットバージョン情報を設けているので、パイロット放送を受信していなくて他のパイロット放送以外のリアルタイム放送やプッシュキャスト放送を受信している場合に、その受信しているTSからパイロット放送のバージョン情報を入手することができる効果がある。
なお、本実施例ではバージョン情報に関して図18(b)のパイロット信号に対して追加したが、図18(a)(c)、図28(a)(b)(c)、図33のパイロット情報に対して追加してもよい。
図37に本発明に係る実施形態8におけるデジタル放送受信装置1926の受信動作を示すフローチャートである。
図36のパイロット情報の場合の受信動作を図19、図37を用い説明する。図23と同一符号は同一機能を表す。
ステップ3701で受信動作を開始する。受信動作はCPU1922がシステムバス1921を介して各ブロックを制御する。
ステップ3702でデジタル放送受信装置1926にパイロット情報のバージョン情報が入手できているかの確認を行う。
パイロット情報のバージョン情報が入手できている場合は、ステップ3703でパイロット情報のバージョン情報とTS伝送システム情報のパイロットバージョン情報のそれぞれのパイロットバージョン番号を比較する。パイロットバージョン番号が同じ場合、ステップ3704で更新予定日を確認する。更新予定日前の場合、サービス選局表は以前作成したものと同じと判断し、ステップ2305でサービス表を表示する。
ステップ3702でバージョン情報が入手できていない場合は、デジタル放送受信装置1926を最初に立ち上げた場合、システムリセットがかけられた場合などが考えられ、この場合はサービス選局表がまだ作成されていないため、ステップ2302以降、サービス選局表の作成を行う。
ステップ3703でTS伝送システム情報のパイロットバージョン情報のそパイロットバージョン番号がパイロット情報のバージョン情報のパイロットバージョン番号よりも更新されている場合、パイロット情報が更新されているためサービス選局表も更新する必要があり、ステップ2302以降、サービス選局表の更新を行う。
ステップ3704で更新予定日以後の場合、パイロット情報が更新されているためサービス選局表も更新する必要があり、ステップ2302以降、サービス選局表の更新を行う。
ステップ2302、ステップ2303の動作は図23で説明したとおりである。ステップ2303でパイロット情報としてバージョン情報も抽出しており、ステップ3705でバージョン情報を記憶する。そのあと、ステップ2304でサービス選局表を作成または更新し、記憶する。そして、ステップ2305でサービス表を表示する。
ステップ2305でリアルタイム放送を選択した場合のステップ2306、2307、2308、プッシュキャスト放送を選択した場合のステップ2309、2310、2311、2312、ダウンロード済みを選択した場合のステップ2313、2314のそれぞれの動作は、図23で説明したとおりである。
図37ではリアルタイム放送、プッシュキャスト放送でそれぞれステップ2307、2311で選局、復調したあと、パイロットバージョン情報を抽出、記憶する処理を行う。リアルタイム放送はステップ3706a、3707a、3708a、プッシュキャスト放送はステップ3706b、3707b、3708bで処理される。それぞれ動作は同じため、添え字a、bを省略して動作説明する。
ステップ3706でステップ2307により復調されたTSから第1のデスクランブル部1928および、デマックス部1909により図36のTS伝送システム情報からパイロットバージョン情報を抽出し、システムデコード部1915によりデコードする。
ステップ3707でパイロットバージョン情報のパイロットバージョン番号を確認し、以前記憶していたものと比較して更新されていれば、または、以前の記憶がなければステップ3708に進む。
ステップ3708ではパイロットバージョン情報のパイロットバージョン番号記憶し、ステップ3706へ戻る。
ステップ3707でパイロットバージョン情報のパイロットバージョン番号を確認し、以前記憶していたものと同じであれば、ステップ3706へ戻る。
こうして、ステップ3706、3707、3708を繰り返して、常にパイロットバージョン情報を最新のものに更新する。
以上、図37のデジタル放送受信方法によれば、デジタル放送送信信号のセグメント構成を意識することなく受信することができる効果がある。また、バージョン情報を用いパイロット情報のバージョン管理を行うことで、パイロットバージョン番号が同じ(更新されていない)場合で更新予定日時前の場合には速やかにサービス表を表示することができる効果がある。さらにまた、パイロット放送以外の他の放送のTSにもTS伝送システム情報としてパイロットバージョン情報を設けているので、パイロット放送を受信していなくて他のパイロット放送以外のリアルタイム放送やプッシュキャスト放送を受信している場合に、その受信しているTSからパイロットバージョン情報を入手してパイロット情報の更新確認をすることができる効果がある。
図38は本発明に係る実施形態9におけるデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のセグメント構成の一実施例を示す説明図である。図38は図4で説明したセグメント構成例であり、図38において3801、3802はそれぞれ(a)、(b)のセグメント構成例におけるパイロットセグメントである。
パイロットセグメントはパイロット放送を伝送するセグメントであり、1セグメント形式のセグメント、または13セグメント形式の部分受信セグメントとする。図38が図17のセグメント構成例と異なる点は、図38(a)と(b)とでパイロットセグメントの周波数配置をそろえた点である。
図38(a)の例で、パイロットセグメント3801は[スーパーセグメント4、中心サブチャンネル番号 1]のセグメント、中心周波数は(216+1/7)MHzであり、図38(b)の例ではパイロットセグメント3802は[スーパーセグメント2、中心サブチャンネル番号19]のセグメント、中心周波数は(216+1/7)MHzであり、図38(a)と(b)とでパイロットセグメントの周波数配置は同じである。この周波数配置は図38の例ではこの位置に決められている。
また、図16のサービスをスーパーセグメントに割り当てる例として、例えば図38(a)の場合は以下とする。
スーパーセグメント1:タイプB(1セグメント5個)にリアルタイム放送1603の5個の番組をそれぞれの1セグメント形式に割り当て、TS2をニュース、TS3を天気、TS4をショッピング、TS5をスポーツ、TS6を教育とする。
スーパーセグメント2:タイプB(1セグメント1個)にリアルタイム放送1603の1個の番組を1セグメント形式に割り当て、TS7をプレミアムとする。
スーパーセグメント3:タイプA(13セグメント1個)にプッシュキャスト放送1601を割り当て、TS1とする。
スーパーセグメント4:タイプB(1セグメント1個)にパイロット放送1604をパイロットセグメントとして割り当て、TS8とする。
スーパーセグメント5:タイプA(13セグメント1個)に混在放送1602を割り当て、TS9とする。
また図38(b)の場合は以下とする。
スーパーセグメント1:タイプA(13セグメント1個)にプッシュキャスト放送1601を割り当て、TS1とする。
スーパーセグメント2:タイプB(1セグメント7個)にリアルタイム放送1603の6個の番組と、パイロットセグメントとしてパイロット放送1604をそれぞれ1セグメント形式に割り当て、TS2をニュース、TS3を天気、TS4をショッピング、TS5をスポーツ、TS6を教育、TS7をプレミアム、TS8をパイロット放送1604とする。
スーパーセグメント3:タイプA(13セグメント1個)に混在放送1602を割り当て、TS9とする。
以上のように図38(a)と(b)の場合においてTSレベルでの放送を同じにする。なお、この割り当ては図2のマルチメディア信号発生部201で行なわれる。
図38(a)の例では1セグメント形式1個のタイプBスーパーセグメントをパイロットセグメントとし、図17(b)の例では1セグメント形式7個連結のタイプBスーパーセグメントのなかの一つのセグメントをパイロットセグメントとしている。したがって、図38(a)の例ではスーパーセグメント単位に処理を行う場合に適しており、図38(b)の例ではTS単位で処理を行う場合に適している特徴がある。
図39はパイロット放送で伝送されるパイロット情報の一例である。
物理チャンネル情報は、物理チャンネル1、2、3の3つの物理チャンネルの周波数を定義する。物理チャンネルの周波数は開始周波数〜終了周波数で示してもいいし、物理チャンネル帯域幅が6MHzと決まっているので、開始、終了、中央の周波数で定義してもよい。なお、物理チャンネルの周波数位置は、一部帯域を重複して定義される場合もあり得る。この場合、重なり部分の周波数帯幅は6/14MHzの整数倍となる。
スーパーセグメント情報は、スーパーセグメント番号とスーパーセグメント構成を結びつける。スーパーセグメント種類{タイプA(13セグメント)、タイプB(1セグメント)}、連結数、物理チャンネル番号{1、2、3}、中心サブチャンネル番号{0〜41}(13セグメントの場合は13セグメントの中心セグメントの値)を示すことで、スーパーセグメント構成とその周波数配置が決定される。
TS情報はTS番号(図2参照)とスーパーセグメント構成を結びつける。スーパーセグメント番号、スーパーセグメント種類、中心サブチャンネル番号がわかれば、TS番号の伝送セグメントが確定でき、その結果伝送周波数配置がわかる。
図40Aに図38(a)の、図40Bに図38(b)の物理チャンネル情報、スーパーセグメント情報、TS情報を示す。
図38のパイロット放送であるパイロットセグメントの周波数配置および図39のパイロット放送で伝送されるパイロット情報とすれば、図38(a)と(b)でパイロットセグメントの周波数配置が同じであるため、決められた周波数配置のパイロットセグメントをまず選局して復調することにより、図39のパイロット情報でスーパーセグメント構成を認識することができ、そのため、図38(a)のスーパーセグメント単位に処理を行う場合に適しているスーパーセグメント構成から図38(b)のTS単位で処理を行う場合に適しているスーパーセグメント構成へ、また、図38(b)のTS単位で処理を行う場合に適しているスーパーセグメント構成から図38(a)のスーパーセグメント単位に処理を行う場合に適しているスーパーセグメント構成へ、いつでも変更することができる効果がある。
図41は、本発明のデジタル放送送信装置が送信するデジタル放送送信信号のセグメント構成の、別の一実施例を示す説明図である。図41は図4で説明したセグメント構成例であり、1703はパイロットセグメントである。
パイロットセグメントは、パイロット放送を伝送するセグメントであり、この例では、1セグメント形式のセグメントとしている。図41の例では[スーパーセグメント1、中心サブチャンネル番号 1]のセグメントである。
図42では、図41に示したような、スーパーセグメント構成に対して、各13セグメント向けデータ、1セグメント向けデータが、納められる状況、及び、13セグメント向けデータに対しては、12セグメントデータと、1セグメントデータとが、階層多重されて構成される状況を、マルチメディア信号発生器101の中身の処理として、示している。
この処理構成にて、図41に示したような、各スーパーセグメントに対しては、13セグメント向けデータ、或いは、1セグメント向けデータ、或いは、パイロットセグメント向けデータが、納められる。
この多重の仕組みにより、各スーパーセグメント内においては、そのスーパーセグメント内の送出サービスに対する情報がそろい、複数のスーパーセグメントそれぞれでの送出サービスに対する情報の纏めの情報については、パイロット情報に相当するものとして、パイロットセグメント内に情報が納められる形とすることができ、スーパーセグメントを選択特定したのちの処理としては、従来のデジタル放送に対する処理の枠組みが、活用可能となる。
次に、図16、図41、図18のパイロット放送、パイロットセグメント、パイロット情報の場合の受信動作の別の一例を、図43を用い説明する。
この例では、受信対象として選択した番組、或いは、コンテンツが、属するスーパーセグメントに、選局を切り替えたのちに、そのスーパーセグメント内での、番組情報を取り直して、希望の処理の一意性を確実にする例である。
ステップ2301で受信動作を開始する。
ステップ2302で、まず、決められた周波数位置にあるパイロットセグメント1703を選局する。
ステップ2303で、TSを復調し、図18のパイロット情報を抽出し、デコードする。
ステップ2304で抽出したパイロット情報から、サービス選局表(全体番組予定情報一覧)を作成し、記憶する。
ステップ2305でリアルタイム放送、プッシュキャスト(ファイルキャスト)放送、ダウンロード済みのサービス表が表示される。
ステップ2306で視聴したい番組を選択する。
ステップ2307で選択した番組を選局する。
図24のサービス選局表により、選局部1902を選局周波数とし、タイプAで部分受信以外で伝送されている場合はチャネル周波数帯域を13セグメントの帯域とし、13セグメント形式復調を行う。タイプAで部分受信で伝送されている場合とタイプBの場合はチャネル周波数帯域を1セグメントの帯域とし、部分受信の場合は部分受信復調、タイプBの場合は、1セグメント形式復調を行う。
ステップ2315で、リアルタイム放送が流されているスーパーセグメント(SS)内での送出中番組情報(及び、後続送出予定番組情報)を取得する。 テップ2316で、スーパーセグメント(SS)内での受信対象番組を選択処理する。 テップ2308で、番組が出力される。
ステップ2309でダウンロードしたいコンテンツを選択する。このとき、すでにダウンロード済みのコンテンツは"ダウンロード済"と表示して選択できないようにする。
ステップ2310で、ダウンロード予約となる。ダウンロードの時間になれば、ステップ2311で選局部1902は図24のサービス選局表により予約したコンテンツを選局周波数とし、タイプAで部分受信以外で伝送されている場合はチャネル周波数帯域を13セグメントの帯域とし、13セグメント形式復調を行う。タイプAで部分受信で伝送されている場合とタイプBの場合はチャネル周波数帯域を1セグメントの帯域とし、部分受信の場合は部分受信復調、タイプBの場合は1セグメント形式復調を行う。
ステップ2317で、プッシュキャスト(ファイルキャスト)放送が流されているスーパーセグメント(SS)内での送出中番組情報(及び、後続送出予定番組情報)を取得する。ステップ2318で、スーパーセグメント(SS)内でのダウンロード取得対象コンテンツを選択処理する。
ステップ2312で、ダウンロードされる。
ステップ2313で再生選択し、ステップ2314で出力される。
以上、図43のデジタル放送受信方法によれば、デジタル放送送信信号のセグメント構成に対して、全体番組予定情報と、送出中番組情報(及び、後続送出予定番組情報)とが、異なるスーパーセグメント内に配置され、送出されている場合においても、それを意識することなく、的確に受信することができる効果がある。
図44は、図43の例に対して、更に、予約録画を行う際の動作を付加した例であり、ステップ2319の録画予約処理、及び、それ以降の処理が付加されている。
予約録画の場合、ダウンロード予約と同様に、予め、取得するべき番組を指定しておき、当該時刻に、実際の録画動作が起動されることになる。
ステップ2306で予約録画したい番組を選択する。このとき、すでに録画済みの番組は、"録画済"と表示して、選択できないようにする。
ステップ2319で、録画予約が登録となる。
録画開始の時刻になれば、ステップ2320で選局部1902は図24のサービス選局表により予約したコンテンツを選局周波数とし、タイプAで部分受信以外で伝送されている場合は、チャネル周波数帯域を13セグメントの帯域とし、13セグメント形式復調を行う。タイプAで部分受信で伝送されている場合とタイプBの場合は、チャネル周波数帯域を1セグメントの帯域とし、部分受信の場合は部分受信復調、タイプBの場合は1セグメント形式復調を行う。
ステップ2321で、リアルタイム放送が流されているスーパーセグメント(SS)内での送出中番組情報(及び、後続送出予定番組情報)を取得する。ステップ2322で、スーパーセグメント(SS)内での録画対象番組を選択処理する。
ステップ2323で、録画処理が実行される。
以上、図44のデジタル放送受信及び予約録画方法によれば、デジタル放送送信信号のセグメント構成に対して、全体番組予定情報と、送出中番組情報(及び、後続送出予定番組情報)とが、異なるスーパーセグメント内に配置され、送出されている場合においても、それを意識することなく、的確に予約録画の実行ができる効果がある
図45は、本発明のデジタル放送送信装置が送信する、デジタル放送送信信号のうちの、蓄積型コンテンツファイルを送出する際の処理フローを示している。
蓄積型コンテンツ本体ファイル3301は、ファイルブロック分割ステップ3302で、予め定められた、FLUTE及びAL-FECにより規定されるブロックサイズに単位で分割され、FLUTE/AL-FEC処理ステップ3303で、FLUTEパケット化、及び、エラー訂正符号の付加が行われる。
更に、UDP/IP/ROHC処理ステップ3304にて、UDP/IPのパケット化とヘッダ圧縮後に、ULEカプセル化処理3305にて、カプセル化 が行なわれ、IP_Over_MPEG-2_TS処理3306にて、MPEG-2 TSペイロードへの埋め込みが行なわれる。更に、伝送路符号化部3307にて、TSパケット多重が行われ、放送TS3308が生成される。この放送TS3308が、放送波データとして送出される。
図46は、本発明のデジタル放送受信装置が受信する、デジタル放送送信信号のうちの、蓄積型コンテンツファイルを受信する際の処理フローを示している。
放送TS3304を受信し、伝送路復号化部3303で、階層分離、復調処理を行い、MPEG-2_TSパーシング&ペイロード群再構成3310で、PIDで指定した、所望のMPEG-2_TSパケットを選択・抽出し、ヘッダ部と、ペイロード部とを、分離する。ULEカプセル開梱部3311で、MPEG-2_TSペイロード部の中身の、ULEカプセルを展開し、UDP/IP/ROHCペイロード抽出部3312で、圧縮ヘッダを伸張し、パケットを展開して、FLUTE/AL-FECペイロード抽出&誤り検出部3313で、誤り検出及び、可能ならば、誤り訂正処理をし、FLUTEセッションを復元し、分割ファイル結合・再構成3314で、ファイルコンテンツを再構成して、蓄積型コンテンツ本体ファイル群3315を取得する。
図47は、図45に示したような、サービス提供側における本発明のデジタル放送送信装置が送信する、デジタル放送送信信号のうちの蓄積型コンテンツファイルに関して、その蓄積型コンテンツ本体ファイル3301の生成に至るまでの処理フローを示しており、この例では、番組関連情報としての、現場音響伝搬特性パラメータ3401を、蓄積型コンテンツの形に納めるまでの手順を示している。
ここで、音響伝搬特性パラメータ3401の、構成要素の一例を図48に示す。コンテンツを一意に指し示す、コンテンツID3403、音圧レベルの減衰特性を示す、基本波減衰比3404、高周波倍音成分の減衰特性を示す、高調波減衰比3405、遅延の特性を示す、群遅延パラメータ3406で、構成されている。
音響伝搬特性パラメータ3401については、これに限ったものではなく、音の伝搬の特性を表現するための、この他のパラメータ値の組み合わせも、想定される。
図49は、図46に示したような、受信機側における本発明のデジタル放送受信装置が受信する、デジタル放送送信信号のうちの蓄積型コンテンツファイル3315に関して、更に、その蓄積型コンテンツ本体ファイル3315から、番組関連情報としての、現場音響特性パラメータ3411を、抽出・再構成し、音響再生出力処理に反映させるまでの処理フローを示している。
図46に示した、取得された蓄積型コンテンツファイル3315から、ファイル内情報抽出ステップ3410により、メタデータとしての、現場音響特性パラメータ3411が取り出される。ここで、現場音響特性パラメータ3411とは、例えば、図48に示したような、番組収録現場、或いは、番組想定シーンでの、音響基本波の減衰特性、音波の高調波減衰比、遅延パラメータなどのセットであり、その空間での、音波の伝わり方を特徴付けるパラメータである。
取得された現場音響特性パラメータ3411は、再生系処理である、空間音響特性重畳演算ステップ3415に供給され、空間音響特性重畳演算ステップ3415は、復号後の音声データ3412を入力とし、現場音響特性パラメータ3411との重畳処理を行うことにより、収録現場での音の響き、回り込みといったものを、再現・反映させる。
更に、別経路(例えば、図19に示した、通信回線インターフェース(以下通信IF)1919のような、通信経路)より取得した、頭部伝達関数(HRTF)パラメータ3413を、頭部伝達関数(HRTF)演算ステップ3416に供給し、頭部伝達関数(HRTF)演算ステップ3416では、現場音響特性反映後の音響データを入力として、頭部伝達関数(HRTF)パラメータ3413との重畳処理を行うことにより、ユーザ個人特有の聴取環境に近い特性での音再現を行い、音響出力3417を生成する。
ここで、音響伝播特性データは、共通メタデータとして、コンテンツ固有の音場の再現に寄与し、頭部伝達関数(HRTF)は、ユーザ固有メタデータとして、聴取者固有の音響聴取環境の再現に寄与するため、各個人に適切且つ効果的な、音響面での臨場感が、再現できる。
また、図50に示したように、頭部伝達関数(HRTF)パラメータ3413については、現場音響特性パラメータ3411と同様に、図46に示した、取得された蓄積型コンテンツファイル3315のある一種のデータとして入手する例も、考えられる。その場合、頭部伝達関数(HRTF)パラメータ3413としては、ある決められた数種のパターンとして、用意、送出され、受信機側では、取得された蓄積型コンテンツファイル3418から、ファイル内情報抽出ステップ3419により、メタデータとしての、頭部伝達関数(HRTF)パラメータ3413が取り出される。
その頭部伝達関数(HRTF)パラメータ3413が、複数セット取得された中の適切な1セットを、頭部伝達関数(HRTF)パラメータ選択ステップ3414で選択し、頭部伝達関数(HRTF)演算ステップ3416で活用して、演算する。
このようにして、コンテンツの収録状況、或いは、コンテンツ内容に沿った、音響伝搬特性と、個人の聴取環境に即した音響伝搬特性との両方に同時対応した、音響再生環境が実現される。
ここで、頭部伝達関数(HRTF)パラメータ3413の、構成要素の一例を、図51に示す。ある抽象化された人物の頭部モデルを一意に指し示す、パーソナルキャラクタID3420、頭部伝達関数パラメータの左耳用係数である、頭部伝達関数パラメータH(L)3421、頭部伝達関数パラメータの右耳用係数である、頭部伝達関数パラメータH(R)3422で、構成されている。
これにより、複数セット取得できた、頭部伝達関数(HRTF)パラメータ3413の中から、適切な1セットを、パーソナルキャラクタID3420の区分けにより選択し、音響再生演算に活用できる。
頭部伝達関数(HRTF)パラメータ3413については、これに限ったものではなく、頭部周囲の、音の伝搬の特性を表現するための、この他のパラメータ値の組み合わせも、想定される。
図52は、図49の例において、現場音響特性パラメータ3411が、ある決められた複数種セット送出されてきているものを、受信機が受信・取得し、その中の一つを活用する例であり、その現場音響特性パラメータ3411が、複数セット取得された中で、ユーザが指定した1セットを、音響特性パラメータ選択ステップ3430で選択し、空間音響特性重畳演算ステップ3415は、復号後の音声データ3412を入力とし、現場音響特性パラメータ3411から選択された1セットによって、重畳処理演算をする。
このようにして、コンテンツ内容とユーザ嗜好に沿った音響伝搬特性に対応した音響再生環境が実現される。
図53は、図19のデジタル放送受信装置が受信する、デジタル放送送信信号に含まれるメタデータの処理フローを示している。図53の処理フローは、CPU1922によって処理され、メタデータの内容に従って指定された文字列を映像出力1914から出力する処理などの制御を行う。
図53の処理フローを図54に示すメタデータを用いて説明する。
図54のメタデータA3446は、画面に指定した文字列を表示させるためのものであり、その文字列を表示する期間に関する情報も含まれている。メタデータA3446に含まれるタグ<DISP_INF>は、画面表示するためのメタデータであることを示している。タグ<PERIOD_S>とタグ<PERIOD_E>は有効期限を示すタグであり、タグ<DISP_INF>内の有効期限を示すタグ以外のタグ情報が有効である期間を示す。タグ<PERIOD_S>は有効期限の開始を、タグ<PERIOD_E>は有効期限が終了する日付、時刻情報を示している。タグ<STRING>は表示する文字列の情報を示している。
ステップ3440は、デジタル放送受信装置が持つ現在日付・時刻情報を取得する処理である。
ステップ3441は、タグ<DISP_INF>内にタグ<PERIOD_S>があるかチェックし、無ければステップ3443へ移行し、あれば読み込みステップ3442へ移行する。
ステップ3442は、ステップ3441で読み込んだ有効期限開始日付・時刻と現在日付・時刻を比較し、現在日付・時刻が有効期限開始より前の日付・時刻であれば、タグ<DISP_INF>内のタグ情報は使用出来ないため処理フローを終了し、後の日付・時刻であればステップ3443へ移行する。
ステップ3443は、タグ<DISP_INF>内にタグ<PERIOD_E>があるかチェックし、無ければステップ3445へ移行し、あれば読み込みステップ3444へ移行する。
ステップ3444は、ステップ3443で読み込んだ有効期限終了日付・時刻と現在日付・時刻を比較し、現在日付・時刻が有効期限終了より後の日付・時刻であれば、タグ<DISP_INF>内のタグ情報は使用出来ないため処理フローを終了し、前の時刻であればステップ3445へ移行する。
ステップ3445は、タグ<DISP_INF>内の有効期限を示すタグ情報以外のタグ<STRING>を読み込み、画面出力するための処理を行う。
以上説明したように、図53の処理フローを図54に示すメタデータA3446について処理すると、図55の有効期間3449を持った文字列の画面出力制御を行うことが可能となる。また、有効期限タグの有効期限開始タグだけを持ったメタデータB3447や有効期限終了タグだけを持ったメタデータC3448のメタデータを図53の処理フローで処理すれば、有効期間3450や有効期間3451を持った文字列の画面出力も可能となる。
本実施例12では、有効期限タグを画面への文字列表示の制御に用いた場合の説明をしたが、蓄積コンテンツ内に埋め込む再生有効制限制御用のメタデータや再生時にネットワーク経由で取得する再生制御メタデータ内で使用しても何ら問題はない。
101…コンテンツ送出装置、102…欠損補完用データ送出装置、103…ライセンス管理装置、104…決済システム・顧客管理システム、105…リムーバブルメディア、106…受信装置、107…蓄積装置、108…メタデータ送出装置、201…マルチメディア信号発生部、202…13セグメント形式符号化部、203…3セグメント形式符号化部、204…連結フレーム構成部、205…再連結フレーム構成部、206…逆高速フーリエ変換(IFFT)/ガードインターバル付加部、207…アップコンバータ部、208…送信アンプ部、209…アンテナ、211…RS(リード・ソロモン)符号化部、212…変調・符号化部、213…インターリブ部、214…フレーム構成部、215…階層分割部、216…階層合成部、221…RS(リード・ソロモン)符号化部、222…変調・符号化部、223…インターリブ部、224…フレーム構成部、301…コンテンツ/メタデータ登録機能、302…メタデータ生成機能、303…メタデータ蓄積機能、304…コンテンツ蓄積・再生機能、305…コンテンツ暗号化機能、306…記録媒体、307…マルチメディア信号発生部、601…入力、602…エネルギー拡散部、603…遅延補正部、604…バイトインターリブ部、605…畳み込み符号化部、606…キャリア変調部、607…ビットインターリブ部、608…マッピング部、609…出力、701…入力、702…パイロット信号構成部、703…TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号構成部、704…AC(Auxiliary Channel)信号構成部、705…OFDMフレーム構成部、706…出力、1901…アンテナ、1902…選局部、1903…直交復調部、1904…高速フーリエ変換(FFT)部、1905…復調復号部、1906…同期再生部、1907…フレーム抽出部、1908…TMCC復号部、1909…デマックス部、1910…圧縮された放送音声信号のデコード部、1911…音声出力部、1912…圧縮された放送映像信号のデコード部、1913…提示処理部、1914…映像出力部、1915…システムデコード部、1916…書き換え可能タイプ不揮発性メモリ(NVRAM)、1917…ROM(Read Only Memory)、1918…RAM(Random Access Memory)、1919…通信回線インターフェース(I/F)、1920…入出力部(I/O)、1921…システムバス、1922…中央演算処理部(CPU)、1923…リモコン、1924…フロント・エンド(F/E)、1925…バック・エンド(B/E)部、1926…デジタル放送受信装置、1927…リムーバブルメディア、1928…第1のデスクランブル部、1929…第2のデスクランブル部、1930…CAS(Conditional Access System)、1931…記録媒体、2101…入力、2102…キャリア復調部、2103…デインターリブ部、2104…デマッピング部、2105…ビットデインターリブ部、2106…デパンクチャ部、2107…ビタビ復号部、2108…バイトデインターリブ部、2109…エネルギー逆拡散部、2110…TS再生部、2111…RS(リード・ソロモン)復号部、2112…出力、2121…階層分割部、2122…階層合成部、2201…入力、2202…キャリア復調部、2203…デインターリブ部、2204…デマッピング部、2205…ビットデインターリブ部、2206…デパンクチャ部、2207…ビタビ復号部、2208…バイトデインターリブ部、2209…エネルギー逆拡散部、2210…TS再生部、2211…RS(リード・ソロモン)復号部、2212…出力。

Claims (6)

  1. 映像、音声をはじめとする暗号化コンテンツを送受信するデジタル放送送受信システムであって、
    前記コンテンツ、当該コンテンツに係るメタデータ、前記コンテンツに施された暗号を復号するためのアクセス制御共通情報、及び前記コンテンツに施された暗号を復号するためユーザに個別に与えられるアクセス制御個別情報を送信するコンテンツ送信装置と、
    前記アクセス制御共通情報と前記アクセス制御個別情報を通信ネットワークと前記コンテンツ送信装置に提供するライセンス管理装置と、
    前記メタデータを前記通信ネットワークで送信するメタデータ送信装置と、
    前記コンテンツ、前記メタデータ、前記アクセス制御共通情報、及び前記アクセス制御個別情報を受信するコンテンツ受信装置を有し、
    リアルタイム放送の場合には、
    前記コンテンツ送信装置は、前記コンテンツ、前記メタデータ、前記アクセス制御共通情報、及び前記アクセス制御個別情報を放送波で送信し、
    前記コンテンツ受信装置は、前記放送波で受信した前記コンテンツを受信処理し、
    ファイルキャスト放送の場合には、
    前記コンテンツ送信装置は、前記コンテンツと前記メタデータを放送波で送信し、
    前記ライセンス管理装置は、前記アクセス制御共通情報と前記アクセス制御個別情報を前記コンテンツ受信装置からの要求に基づいて前記通信ネットワークで送信し、
    前記メタデータ送信装置は、前記メタデータを前記通信ネットワークで送信し、
    前記コンテンツ受信装置は、前記放送波で受信した前記コンテンツと前記メタデータを記録媒体に蓄積し、蓄積した前記コンテンツと前記メタデータを再生する際には、前記通信ネットワークで受信した前記メタデータに記載された有効期限タグ情報に基づき前記メタデータ内情報を処理し、前記コンテンツを受信処理することを特徴とするデジタル放送送受信システム。
  2. 請求項1に記載のデジタル放送送受信システムにおいて、
    前記コンテンツ受信装置は、受信した前記メタデータに記載された前記有効期限タグ情報が有効期限開始タグのみの場合は、前記コンテンツ受信装置が有する日付・時刻情報が前記有効期限開始タグの示す日付・時刻情報より前の日付・時刻を示していれば前記メタデータ内の情報を破棄し、後の日付・時刻を示していれば前記メタデータ内容情報を利用することを特徴とするデジタル放送送受信システム。
  3. 請求項1に記載のデジタル放送送受信システムにおいて、
    前記コンテンツ受信装置は、受信した前記メタデータに記載された前記有効期限タグ情報が有効期限終了タグのみの場合は、前記コンテンツ受信装置が有する日付・時刻情報が前記有効期限終了タグの示す日付・時刻情報より後の日付・時刻を示していれば前記メタデータ内の情報を破棄し、前の日付・時刻を示していれば前記メタデータ内容情報を利用することを特徴とするデジタル放送送受信システム。
  4. 請求項1に記載のデジタル放送送受信システムにおいて、
    前記コンテンツ受信装置は、自身の有する日付・時刻情報を参照し、受信した前記メタデータに記載された前記有効期限タグ情報である有効期限開始タグと有効期限終了タグの示す日付・時刻の期間ではメタデータ内の情報を利用し、それ以外の期間ではメタデータ内の情報を破棄することを特徴とするデジタル放送送受信システム。
  5. 請求項1に記載のデジタル放送送受信システムのデジタル放送送信装置であって、
    前記コンテンツ送信装置、前記ライセンス管理装置、及び前記メタデータ送信装置を備え、
    リアルタイム放送の場合には、前記コンテンツ、前記メタデータ、前記アクセス制御共通情報、及び前記アクセス制御個別情報を放送波で送信し、
    ファイルキャスト放送の場合には、前記コンテンツと前記メタデータを放送波で送信し、前記アクセス制御共通情報と前記アクセス制御個別情報を前記コンテンツ受信装置からの要求に基づいて前記通信ネットワークで送信し、前記メタデータを前記通信ネットワークで送信することを特徴とするデジタル放送送信装置。
  6. 請求項1に記載のデジタル放送送受信システムのデジタル放送受信装置であって、
    前記放送波で受信した前記コンテンツと前記メタデータを記録媒体に蓄積し、蓄積した前記コンテンツと前記メタデータを再生する際には、前記通信ネットワークで受信した前記メタデータに記載された有効期限タグ情報に基づき前記メタデータ内情報を処理し、前記コンテンツを受信処理することを特徴とするデジタル放送受信装置。
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