JP2013127205A - Compression mechanism - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、圧縮機構に関する。 The present invention relates to a compression mechanism.
従来、インペラの回転による遠心力を利用して流体を圧縮する遠心式の圧縮機が存在する。遠心式の圧縮機は、大量の流体を吸い込み圧縮できるというメリットがある一方で、吸い込む流体の量が所定量を下回ると、サージングという吐出圧力及び流量が変動する現象が発生し圧縮機の振動が大きくなるという問題がある。 2. Description of the Related Art Conventionally, there is a centrifugal compressor that compresses a fluid using centrifugal force generated by rotation of an impeller. Centrifugal compressors have the advantage of being able to suck in and compress a large amount of fluid, but if the amount of fluid to be sucked is below a predetermined amount, surging causes a phenomenon in which the discharge pressure and flow rate fluctuate, causing the compressor to vibrate. There is a problem of growing.
そこで、例えば、特許文献1(特開平8−233382号公報)では、圧縮機に吸入される吸入ガス冷媒を、加熱器を用いて加熱し、吸入ガス冷媒を膨張させている。これにより、吸入ガス冷媒の体積流量が大きくなるので、サージング状態に入ったとしても、サージング状態から抜けることができるようにしている。 Therefore, for example, in Patent Document 1 (Japanese Patent Laid-Open No. 8-233382), the suction gas refrigerant sucked into the compressor is heated using a heater, and the suction gas refrigerant is expanded. As a result, the volume flow rate of the suction gas refrigerant increases, so that even if the surging state is entered, it is possible to exit the surging state.
特許文献1では、吸入ガス冷媒を膨張させるために、吸入ガス冷媒を加熱するための加熱器を別途設ける必要がある。このため、コストが高くなる。
In
そこで、本発明の課題は、簡易な構成で、サージング状態から抜け出すことができる圧縮機構を提供することにある。 Therefore, an object of the present invention is to provide a compression mechanism that can escape from the surging state with a simple configuration.
本発明の第1観点に係る圧縮機構は、インペラと、回転軸と、複数の磁気軸受と、ケーシングとを備える。回転軸は、インペラを回転させる。磁気軸受は、回転軸を非接触で回転自在に支持し、所定条件において所定発熱量以上に発熱する。ケーシングは、インペラと回転軸と複数の磁気軸受とを収容する。また、複数の磁気軸受の少なくとも一部は、ケーシングの内部空間であってインペラに向かって吸入冷媒が流れる吸入空間に配置されている、又は、吸入空間を形成する吸入空間形成部の外面に接触するように又はその外面の近傍に配置されている。 A compression mechanism according to a first aspect of the present invention includes an impeller, a rotating shaft, a plurality of magnetic bearings, and a casing. The rotating shaft rotates the impeller. The magnetic bearing supports the rotary shaft in a non-contact manner so as to be rotatable, and generates heat in excess of a predetermined heat generation amount under a predetermined condition. The casing accommodates the impeller, the rotating shaft, and a plurality of magnetic bearings. In addition, at least a part of the plurality of magnetic bearings is disposed in the suction space that is the internal space of the casing and through which the suction refrigerant flows toward the impeller, or contacts the outer surface of the suction space forming portion that forms the suction space. Or arranged in the vicinity of the outer surface thereof.
ここで、例えば、所定条件とは、インペラに流れる吸入冷媒が所定量を下回る条件である。また、吸入空間形成部の外面の近傍とは、吸入空間形成部の外面よりも外側の箇所を意味する。本発明では、所定条件において所定発熱量以上に発熱する複数の磁気軸受の一部を、上述のように配置することで、サージングが発生している状態において、一部の磁気軸受を、吸入冷媒を加熱するための加熱器として機能させることができる。これにより、吸入冷媒を膨張させて体積流量を増やすことができる。このように、本発明では、サージング状態に入ったとしても、一部の磁気軸受の配置を上述のように配置するといった簡易な構成で、サージング状態から抜け出すことができるようになっている。 Here, for example, the predetermined condition is a condition in which the intake refrigerant flowing through the impeller falls below a predetermined amount. Further, the vicinity of the outer surface of the suction space forming part means a portion outside the outer surface of the suction space forming part. In the present invention, by arranging a part of the plurality of magnetic bearings that generate heat above a predetermined calorific value under a predetermined condition as described above, a part of the magnetic bearings are sucked into the suction refrigerant in a state where surging occurs. It can function as a heater for heating. Thereby, the suction refrigerant can be expanded to increase the volume flow rate. As described above, in the present invention, even if the surging state is entered, it is possible to escape from the surging state with a simple configuration in which the arrangement of some of the magnetic bearings is arranged as described above.
本発明の第2観点に係る圧縮機構は、本発明の第1観点に係る圧縮機構であって、隙間センサをさらに備える。隙間センサは、回転軸と磁気軸受との間の隙間の隙間寸法を検知する。そして、磁気軸受は、隙間センサによって検知される隙間寸法が所定値を超えた場合に、所定発熱量以上に発熱する。 A compression mechanism according to a second aspect of the present invention is the compression mechanism according to the first aspect of the present invention, and further includes a gap sensor. The gap sensor detects the gap dimension of the gap between the rotating shaft and the magnetic bearing. And a magnetic bearing will generate | occur | produce heat more than a predetermined calorific value, when the gap dimension detected by a gap sensor exceeds a predetermined value.
ここで、サージングが発生すると振動が起こるため、隙間センサによって検知される隙間寸法が所定値を超えることが考えられる。そして、隙間寸法が所定値を超えると、振動を抑えるために、磁気軸受に電流が多く流れる時間が長くなり、磁気軸受の発熱量が増加する。そして、磁気軸受の発熱量が所定量以上になる。 Here, since vibration occurs when surging occurs, the gap size detected by the gap sensor may exceed a predetermined value. When the gap dimension exceeds a predetermined value, in order to suppress vibration, the time during which a large amount of current flows through the magnetic bearing becomes longer, and the amount of heat generated by the magnetic bearing increases. And the calorific value of a magnetic bearing becomes more than predetermined amount.
このように、サージングが発生すると磁気軸受の発熱量が所定量以上になる。よって、本発明では、このような磁気軸受を上述のように配置することで、サージングが発生すると、自然と吸入冷媒を加熱することができるようになっている。よって、サージング状態から抜け出すことができる。 As described above, when surging occurs, the heat generation amount of the magnetic bearing becomes a predetermined amount or more. Therefore, in the present invention, by arranging such a magnetic bearing as described above, the intake refrigerant can be naturally heated when surging occurs. Therefore, it is possible to escape from the surging state.
本発明の第1観点及び第2観点に係る圧縮機構では、簡易な構成で、サージング状態から抜け出すことができる。 In the compression mechanism according to the first and second aspects of the present invention, it is possible to escape from the surging state with a simple configuration.
以下、図面に基づいて、本発明に係る圧縮機構2が採用された冷凍装置の一例としての空気調和装置1の実施形態について説明する。
Hereinafter, an embodiment of an
(1)空気調和装置1の構成
図1は、本発明に係る圧縮機構2が採用された冷凍装置の一例としての空気調和装置1の概略構成図である。
(1) Configuration of
空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルによって、対象空間の空調を行う冷凍装置である。空気調和装置1は、冷房運転を実行可能であり、主として、圧縮機構2と、熱源側熱交換器3と、第1膨張機構4と、利用側熱交換器5とを有している。尚、本実施形態では、冷媒として、HFC−134aが使用されているが、これに限られるものではない。
The
(1−1)圧縮機構2
圧縮機構2は、単一の圧縮部が組み込まれた単段式の遠心圧縮機から構成される。圧縮機構2は、吸入管6を流れる低圧の冷媒を、吸入口21を介して吸入し、吸入口21を介して吸入した冷媒を圧縮して高圧の冷媒とした後に、吐出口22を介して吐出管7へと吐出する。尚、吸入管6は、利用側熱交換器5から出た冷媒を圧縮機構2の吸入側(吸入口21)へと導く冷媒管であり、吐出管7は、圧縮機構2から吐出口22を介して吐出された冷媒を熱源側熱交換器3の入口へと導く冷媒管である。圧縮機構2の構成については、後に詳述する。
(1-1)
The
(1−2)熱源側熱交換器3
熱源側熱交換器3は、冷却源としての水又は空気と熱交換させることにより圧縮機構2から吐出された冷媒の放熱を行う冷媒の放熱器として機能する。熱源側熱交換器3は、一端が、吐出管7を介して圧縮機構2の吐出口22に接続されており、他端が、第1膨張機構4に接続されるように構成されている。
(1-2) Heat source side heat exchanger 3
The heat source side heat exchanger 3 functions as a refrigerant radiator that radiates heat of the refrigerant discharged from the
(1−3)第1膨張機構4
第1膨張機構4は、熱源側熱交換器3で放熱された冷媒の減圧を行う機構であり、電動膨張弁が使用されている。第1膨張機構4は、一端が、熱源側熱交換器3に接続され、他端が、利用側熱交換器5に接続されるように構成されている。
(1-3) First expansion mechanism 4
The first expansion mechanism 4 is a mechanism that depressurizes the refrigerant radiated by the heat source side heat exchanger 3, and an electric expansion valve is used. The first expansion mechanism 4 is configured such that one end is connected to the heat source side heat exchanger 3 and the other end is connected to the use side heat exchanger 5.
(1−4)利用側熱交換器5
利用側熱交換器5は、加熱源としての水又は空気と熱交換させることにより第1膨張機構4で減圧された冷媒の加熱を行う冷媒の加熱器として機能する。利用側熱交換器5は、一端が、第1膨張機構4に接続され、他端が、吸入管6を介して圧縮機構2の吸入口21に接続されるように構成されている。
(1-4) Use side heat exchanger 5
The use side heat exchanger 5 functions as a refrigerant heater that heats the refrigerant decompressed by the first expansion mechanism 4 by exchanging heat with water or air as a heating source. The use side heat exchanger 5 is configured such that one end is connected to the first expansion mechanism 4 and the other end is connected to the
以上に説明した、圧縮機構2、熱源側熱交換器3、第1膨張機構4、及び、利用側熱交換器5は、吸入管6及び吐出管7を含む冷媒配管によって順次接続されることにより、冷媒が循環するメイン経路11を構成している。
The
また、実施形態での空気調和装置1は、モータ25(後述する)を冷却するために、モータケーシング32(後述する)内に低圧の冷媒を流している。よって、空気調和装置1は、さらに、第1バイパス配管17と、戻し配管18とを有している。
Moreover, in the
(1−5)第1バイパス配管17
第1バイパス配管17は、熱源側熱交換器3で放熱された冷媒を、モータケーシング32内(具体的には、モータケーシング32の導出口35(後述する))へと導く第1バイパス経路12を構成する冷媒管であり、一端が熱源側熱交換器3の出口に接続され、他端がモータケーシング32の導入口35に接続されるように構成されている。第1バイパス配管17には、減圧機構としての第2膨張機構12aが設けられている。第2膨張機構12aは、開度調整が可能な電動膨張弁である。この第2膨張機構12aによって、熱源側熱交換器3で放熱された後の高圧の冷媒が、冷凍サイクルにおける低圧まで減圧されている。
(1-5)
The
(1−6)戻し配管18
戻し配管18は、モータケーシング32内(モータ収容空間S2)を流れる低圧の冷媒を利用側熱交換器5に導く戻し経路13を構成するための冷媒管であり、一端がモータケーシング32の排出口36に接続され、他端が利用側熱交換器5の入口に接続されるように構成されている。
(1-6)
The
以上のように、本実施形態の空気調和装置1では、メイン経路11と、第1バイパス経路12と、戻し経路13と、によって、冷媒が流れる冷媒回路10が形成されている。
As described above, in the
(2)圧縮機構2の詳細構成
図2は、圧縮機構2の概略断面図である。図3は、インペラ41の概略外観斜視図である。尚、以下では、回転軸26の中心軸線をO−Oとし、回転軸26の回転中心をOとする。また、中心軸線O−Oに沿って延びる方向を軸方向又は前後方向(尚、圧縮機構2の吸入側を前とする)とし、軸方向に直交する方向を径方向とし、軸方向周りの方向を周方向とする。
(2) Detailed Configuration of
圧縮機構2は、潤滑油を必要としない、いわゆるオイルレスの圧縮機構である。圧縮機構2は、図2に示すように、主として、圧縮機構ケーシング23と、圧縮部24と、モータ25と、回転軸26と、ラジアル磁気軸受27と、スラスト磁気軸受28と、スラスト円盤29と、複数の入口ガイドベーン30とを有している。圧縮機構2は、密閉式の圧縮機構ケーシング23に、圧縮部24、モータ25、回転軸26と、ラジアル磁気軸受27と、スラスト磁気軸受28と、スラスト円盤29と、複数の入口ガイドベーン30とが収容されるように構成されている。
The
(2−1)圧縮機構ケーシング23
圧縮機構ケーシング23は、軸方向に延びる略円筒形状の密閉式容器であり、圧縮部ケーシング31と、モータケーシング32とを有している。
(2-1)
The
(2−1−1)圧縮部ケーシング31
圧縮部ケーシング31は、圧縮機構ケーシング23の軸方向前側部分(吸入側部分)を構成し、その内面によって、圧縮部24を収容する圧縮空間S1と、圧縮部24の吸入側に位置し吸入口21から圧縮部24に向かって吸入冷媒が流れる吸入空間S3と、を形成している。吸入空間S3には、ラジアル磁気軸受27の一部が配置されている。ラジアル磁気軸受27については、後に詳述する。
(2-1-1)
The
また、圧縮部ケーシング31には、主として、冷媒を吸入するための吸入口21と、冷媒を吐出するための吐出口22とが形成されている。吸入口21は、圧縮機構ケーシング23の軸方向一端(前端)に向かって開口しており、吸入管6に接続されている。吐出口22は、圧縮機構ケーシング23の径方向外端に向かって開口しており、吐出管7に接続されている。
The
(2−1−2)モータケーシング32
モータケーシング32は、圧縮機構ケーシング23の軸方向後側部分を構成し、軸方向に延びる略円筒状の容器であり、軸方向の両端が開口した略円筒形状の筒状部32aと、筒状部32aの開口を軸方向両側から閉じる閉塞部32b,32cとを有している。モータケーシング32は、その内部に、モータ25を収容するモータ収容空間S2を形成している。
(2-1-2)
The
また、モータケーシング32には、主として、導入口35と、排出口36とが形成されている。導入口35は、第1バイパス配管17において第2膨張機構12aによって減圧された後の低圧の液冷媒を、モータケーシング32内(すなわち、モータ収容空間S2)に導入するための開口であり、第1バイパス配管17に接続されている。排出口36は、モータケーシング32内(モータ収容空間S2)を流れた冷媒を、モータ収容空間S2の外(戻し配管18)へと排出するための開口であり、戻し配管18に接続されている。
The
尚、圧縮部ケーシング31の軸方向後端面とモータケーシング32の軸方向前端面(閉塞部32bの軸方向前端面)とは、圧縮空間S1とモータ収容空間S2とを区画する区画部として機能している。
The axial rear end surface of the
(2−2)圧縮部24
圧縮部24は、吸入口21を介して吸入空間S3に流入する吸入冷媒を圧縮する部分であり、圧縮空間S1に配置されている。圧縮部24は、主として、回転軸26の軸方向一端部分(具体的には、前端部分)に連結され回転可能なインペラ41を有している。尚、本実施形態では、インペラ41が配置されるインペラ配置空間S1aと、インペラ配置空間S1aの径方向外側に位置するデフューザ空間S1bと、デフューザ空間S1bの径方向外側に位置するスクロール空間S1cとを総称して、圧縮空間S1と呼んでいる。
(2-2)
The
インペラ41は、図3に示すように、主として、ハブ42と、ハブ42の前面から軸方向に突出するように周方向に配置された複数の羽根43、44を有しており、ハブ42の前後方向に延びる回転軸26からモータ25の駆動力が伝達されて回転軸26を軸心として回転する。
As shown in FIG. 3, the
ハブ42は、前側から後側に向けて拡径しており、回転軸26と一体回転するように回転軸26に軸支されている。ハブ42は、径方向に広がった円形状平面であるハブ前面42aと、ハブ前面42aよりも半径が大きい円形状平面であるハブ後面42dとを有しており、ハブ前面42aが吸入側(前側)を向くように且つハブ後面42dが後側を向くように、配置されている。
The
ハブ42は、さらに、ハブ後面42dの外周縁から軸方向に延びハブ後面42dと中心軸が共通であるハブ円筒形状面42bと、ハブ前面42aの外周縁からハブ円筒形状面42bの前縁までを径方向内側に窪むようになだらかに繋ぐ拡径湾曲面42cとを有している。尚、インペラ41の拡径湾曲面42cは、拡径湾曲面42cと、圧縮機構ケーシング23のインペラ配置空間S1aを形成するインペラ配置空間形成部の拡径湾曲面42cに対向する拡径湾曲対向面19との最短距離が冷媒流れ方向の下流側に進むにつれて短くなるように形成されている。
The
インペラ41の拡径湾曲面42cには、大羽根43と小羽根44とが、周方向に交互に並ぶように形成されている。尚、大羽根43と小羽根44とは、拡径湾曲面42cに対して垂直となるように突出しており、大羽根43と小羽根44との対向する面同士が周方向に概ね等間隔となるように形成されている。
大羽根43及び小羽根44は、いずれも、前面視において左巻となるように螺旋状に伸びることにより、いわゆる「後ろ向き羽根」を構成している。すなわち、大羽根43及び小羽根44は、ハブ前面42a側からハブ後面42d側に向かうにつれて、径方向に拡大しながら、左に旋回するように延びている。
Each of the
さらに、大羽根43及び小羽根44は、前端部の長手方向と、径方向外側端部の長手方向とが、互いにねじれの位置関係となるように構成されている。
Further, the
尚、各大羽根43は、拡径湾曲面42cの、前端部から後端部まで延びるように形成されている。これに対して、各小羽根123は、拡径湾曲面42cの、前端部と後端部との中間程度の位置から後端部まで延びるように形成されている。
Each
インペラ41は、モータ25が駆動することで、前面視において右回転(図3において矢印で示す方向に向かって回転)することにより、吸入管6を流れる冷媒を吸入口21を介して吸入し、圧縮して高圧とした後、吐出口22を介して吐出管7に向けて吐出する。
When the
各大羽根43及び小羽根44の前方部分で且つ径方向外側の部分は、インペラ41が回転することにより、拡径湾曲対向面19の近傍を沿うように移動する。これにより、冷媒の流速を増すことができる。そして、流速を増した状態の冷媒は、インペラ配置空間S1aの径方向外側(吐出側)に形成されるデフューザ空間S1bにおいて、運動エネルギが圧力エネルギに変換され、高圧冷媒となる。デフューザ空間S1bで高圧となった冷媒は、さらに径方向外側に形成されるスクロール空間S1cにおいて、減速されて整流され、吐出口22を介して吐出管7に吐出される。
The front portion of each
以上のように、圧縮機構2では、回転軸26の回転によって圧縮部24のインペラ41が回転する。そして、圧縮部24のインペラ41を回転させることにより、軸方向前側から冷媒を吸入し、その吸入した吸入冷媒を、圧縮しながら遠心力を作用させて径方向外側へと流出させている。
As described above, in the
(2−3)モータ25
モータ25は、圧縮部24の後側に配置され、主として、ロータ52と、ロータ52に対向するステータ53とを有している。モータ25(ロータ52及びステータ53)は、スラスト磁気軸受28及びスラスト円盤29と共に、モータケーシング32内(すなわち、モータ収容空間S2)に収容されている。
(2-3)
The
尚、本実施形態では、モータケーシング32内(モータ収容空間S2)には、上述したように、第1バイパス配管17を流れ第2膨張機構12aによって減圧された低圧の液冷媒が導入口35を介して供給されている。そして、この液冷媒は、回転軸26の内部に流入している。尚、回転軸26内を流れる冷媒は、モータ25からの熱によって加熱されて蒸発することにより、モータケーシング32内から排出口36を介してモータケーシング32外へ出るときには、ガス冷媒となっている。
In the present embodiment, as described above, the low-pressure liquid refrigerant that flows through the
(2−3−1)ロータ52
ロータ52は、圧縮部24のインペラ41に連結された回転軸26に嵌め込まれることにより回転軸26に取り付けられている。ロータ52が回転することによって、回転軸26を介して、圧縮部24のインペラ41が駆動(回転)し、圧縮部24のインペラ41が冷媒を圧縮するようになっている。
(2-3-1)
The
ロータ52は、主として、ロータコア52aと、複数の磁石(図示せず)とを有している。ロータコア52aは、中央の孔部に回転軸が嵌め込まれる略円筒形状の部材であり、電磁鋼板が軸方向に積層されることによって形成されている。複数の磁石は、例えば、希土類磁石からなり、各々が周方向に所定の間隔を空けて、ロータコア52aに嵌め込まれている。
The
(2−3−2)ステータ53
ステータ53は、ロータ52の外周側に配置され、圧縮機構ケーシング23(モータケーシング32)の筒状部32aの内周面に焼き嵌めによって固定されている。ステータ53は、主として、ステータコア53aと、ステータコア53aに装着される巻線(図示せず)とを有している。ステータ53は、各巻線に通電されることによって回転磁界が発生されるように、構成されている。尚、ステータ53は、その内周面と、ロータ52(ロータ52の外周面)との間に、隙間としてのエアギャップtが形成されるように、構成されている。
(2-3-2)
The
(2−4)ラジアル磁気軸受27
ラジアル磁気軸受27は、スラスト磁気軸受28と共に、回転軸26を非接触で回転自在に支持する軸受である。ラジアル磁気軸受27は、回転軸26の径方向(ラジアル方向)の荷重を支持する。本実施形態では、ラジアル磁気軸受27は、モータ25を軸方向において両側から挟むように、モータ25の軸方向両側に1つずつ配置されている。すなわち、本実施形態では、ラジアル磁気軸受27は、複数(具体的には、2つ)存在する。
(2-4) Radial
The radial
ここで、複数のラジアル磁気軸受27の一部は、上述したように、吸入空間S3に配置されている。具体的には、モータ25の軸方向前側に配置されているラジアル磁気軸受27(以下では、説明のために、これを適宜、吸入側ラジアル磁気軸受27aという)が、吸入空間S3に配置されている。
Here, a part of the plurality of radial
ラジアル磁気軸受27は、具体的には、主として、コイル(図示せず)を含む複数(本実施形態では、4極)の電磁石61を有している。複数の電磁石61は、回転軸26の径方向外側において、周方向に所定の間隔を空けて配置されている。すなわち、4極の電磁石61は、2極ずつが回転軸26を挟んで径方向に互いに対向するように配置されている。ラジアル磁気軸受27は、コイルに電流が流されることにより複数の電磁石61と回転軸26との間に磁界を発生させ、回転軸26を、径方向に発生する磁力(磁気吸引力)により磁気浮上させることにより、非接触で回転軸26を支持している。すなわち、ラジアル磁気軸受27は、電磁石61によって発生する径方向の磁力によって、回転軸26の径方向の位置を保持している、すなわち、回転軸26を径方向に拘束している。このように、ラジアル磁気軸受27は、回転軸26を非接触で支持するため、回転軸と軸受との間の摩擦や摩擦によるこれらの磨耗を抑制できる。
Specifically, the radial
尚、本実施形態では、回転軸26とラジアル磁気軸受27(複数の電磁石61)との間には、回転軸26とラジアル磁気軸受27との間の径方向の隙間の径方向隙間寸法を検知する径方向隙間センサ93が設けられており、この径方向隙間センサ93によって、回転軸26の径方向の位置が検知されるようになっている。そして、この径方向隙間センサ93によって検知される径方向隙間寸法により、ラジアル磁気軸受27のコイルに流される電流量、ひいては、磁力が変更されるように制御されて、回転軸26の径方向の位置が決定されている。尚、ラジアル磁気軸受27のコイルに流される電流量は、後述する制御部9によって制御されている。径方向隙間センサ93によって検知される径方向隙間寸法が所定値を超えると、制御部9によってラジアル磁気軸受27のコイルに流れる電流量が増加され、ラジアル磁気軸受27に電流が多く流れる時間が長くなる。そして、これにより、ラジアル磁気軸受27の発熱量が増加し、ラジアル磁気軸受27の発熱量が所定量以上に発熱するようになっている。
In the present embodiment, the radial gap dimension of the radial gap between the
(2−5)スラスト磁気軸受28及びスラスト円盤29
スラスト円盤29は、回転軸26の軸方向後端部に設けられている。スラスト円盤29は、径方向に広がり軸方向を向く平面29aを有する環状の円盤部材であり、その中空部が回転軸26に固定されている。
(2-5) Thrust
The
スラスト磁気軸受28は、スラスト円盤29を挟んで軸方向に対向するように、スラスト円盤29の軸方向両側に1つずつ配置されている。スラスト磁気軸受28は、主として、円環状のコイル(図示せず)を含む電磁石71を有している。スラスト磁気軸受28は、コイルに電流が流されることにより複数の電磁石71とスラスト円盤29との間に磁界を発生させ、回転軸26に固定されたスラスト円盤29を、軸方向に発生する磁力(磁気吸引力)により磁気浮上させることによって、非接触で回転軸26を支持している。すなわち、スラスト磁気軸受28は、電磁石71によって発生する軸方向の磁力によって、回転軸26及びスラスト円盤29の軸方向の位置を保持している、すなわち、回転軸26及びスラスト円盤29を軸方向に拘束している。尚、スラスト磁気軸受28の磁力を受けるのは、スラスト円盤29の平面29aである。このように、スラスト磁気軸受28は、回転軸26を非接触で支持するため、回転軸と軸受との間の摩擦や摩擦によるこれらの磨耗を抑制できる。
The thrust
尚、本実施形態では、スラスト磁気軸受28とスラスト円盤29との間には、スラスト磁気軸受28とスラスト円盤29との間の軸方向の隙間の軸方向隙間寸法を検知する軸方向隙間センサ94が設けられており、この軸方向隙間センサ94によって、スラスト円盤29、ひいては、回転軸26の軸方向の位置が検知されるようになっている。そして、この軸方向隙間センサ94によって検知される軸方向隙間寸法により、スラスト軸気軸受28のコイルに流される電流量、ひいては、磁力が変更されるように制御されて、スラスト円盤29及び回転軸26の軸方向の位置が決定されている。尚、スラスト磁気軸受28のコイルに流される電流量は、制御部9によって制御されている。軸方向隙間センサ94によって検知される軸方向隙間寸法が所定値を超えると、制御部9によって、スラスト磁気軸受28のコイルに流れる電流量が増加され、スラスト磁気軸受28の発熱量が所定量以上に発熱するようになっている。
In this embodiment, an
(2−6)入口ガイドベーン30
複数の入口ガイドベーン30は、圧縮部24のインペラ41の回転によって吸入される冷媒(吸入冷媒)の流量や流れ方向を調整するために、吸入冷媒が流れる吸入空間S3に配置される回動可能な羽根部材である。複数の入口ガイドベーン30は、各々が周方向に並んで配置されており、駆動装置30a(図4を参照、例えば、モータ)によって駆動されている。尚、駆動装置30aの駆動軸は、径方向に延びるように配置されており、入口ガイドベーン30は、径方向に延びる軸線回りに回動する。そして、この回動によって入口ガイドベーン30の径方向に広がる径方向水平面に対する傾斜が変更される。これにより、上述した吸入冷媒の流量や流れ方向を調整している。
(2-6)
The plurality of
(3)制御部9の構成
図4は、制御部9の制御ブロック図である。
(3) Configuration of Control Unit 9 FIG. 4 is a control block diagram of the control unit 9.
空気調和装置1は、上述したように、第1膨張機構4、第2膨張機構12a、モータ25、ラジアル磁気軸受27、スラスト磁気軸受28、入口ガイドベーン30の駆動装置30a等の空気調和装置1を構成する各要素の動作を制御する制御部9をさらに有している。制御部9は、CPU、RAM、ROM等から構成されており、上述の径方向隙間センサ93、軸方向隙間センサ94、吸入空間S3を流れる冷媒の流量を検知する流量センサ95等と接続されている。そして、これらのセンサからの検出結果を受けて、上述の各要素の動作を制御している。
As described above, the
(4)吸入冷媒の加熱
従来、インペラの回転による遠心力を利用して流体を圧縮する遠心式の圧縮機が存在する。遠心式の圧縮機は、大量の流体を吸い込み圧縮できるというメリットがある一方で、吸い込む流体の量が所定量を下回ると、サージングという吐出圧力及び流量が変動する現象が発生し圧縮機の振動が大きくなるという問題がある。
(4) Heating of suction refrigerant Conventionally, there is a centrifugal compressor that compresses a fluid by using centrifugal force generated by rotation of an impeller. Centrifugal compressors have the advantage of being able to suck in and compress a large amount of fluid, but if the amount of fluid to be sucked is below a predetermined amount, surging causes a phenomenon in which the discharge pressure and flow rate fluctuate, causing the compressor to vibrate. There is a problem of growing.
そこで、本実施形態では、吸入空間S3に複数のラジアル磁気軸受27の一部(吸入側ラジアル磁気軸受27a)を配置し、ラジアル磁気軸受27(吸入側ラジアル磁気軸受27a)の発熱を用いて吸入空間S3を流れる吸入冷媒を加熱している。
Therefore, in the present embodiment, a part of the plurality of radial magnetic bearings 27 (suction side radial
具体的には、流量センサ95によって検知される吸入冷媒の流量が所定量を下回り(所定条件に相当)、サージングが発生すると、圧縮機構2の振動が起こり径方向隙間センサ93によって検知される径方向隙間寸法が大きくなる状態が生じる。このため、径方向隙間寸法が、所定径方向隙間寸法(所定値)を超える状態が生じる。尚、所定径方向隙間寸法とは、予めシミュレーション、机上計算等によって導出されて設定された回転軸26とラジアル磁気軸受27との間の径方向の隙間寸法である。そして、径方向隙間センサ93によって検知される径方向隙間寸法が所定径方向隙間寸法を超えると、制御部9が、圧縮機構2の振動を抑制するために、ラジアル磁気軸受27のコイルに流す電流量を増加している。このように、サージングが発生すると、ラジアル磁気軸受27に電流が多く流れる時間が長くなることにより、ラジアル磁気軸受27の発熱量が増加する。そして、上述したように、ラジアル磁気軸受27の発熱量が所定量以上に発熱するようになっている。
Specifically, when the flow rate of the suction refrigerant detected by the
このように、本実施形態では、サージングが発生するとラジアル磁気軸受27が所定量以上に発熱する現象を利用して、発熱されたラジアル磁気軸受27の一部(吸入側ラジアル磁気軸受27a)を用いて、吸入冷媒を加熱している。
Thus, in the present embodiment, a part of the generated radial magnetic bearing 27 (suction-side radial
(5)特徴
以上のように、本実施形態では、吸入冷媒が流れる吸入空間S3に複数のラジアル磁気軸受27の一部(吸入側ラジアル磁気軸受27a)を配置し、サージングが発生するとラジアル磁気軸受27の発熱量が所定量以上になる現象を利用して、一部のラジアル磁気軸受27(吸入側ラジアル磁気軸受27a)によって吸入空間S3の冷媒を加熱している。
(5) Features As described above, in this embodiment, a part of the plurality of radial magnetic bearings 27 (suction-side radial
これにより、吸入冷媒の質量流量が同じでも、吸入冷媒を加熱して膨張させることにより吸入冷媒の体積流量を増加させることができる。すなわち、圧縮部24のインペラ41に向かって流れる冷媒の体積流量を増加させることができる。よって、サージング状態に入ったとしても、その状態から自然と抜けるようにすることができる。
Thereby, even if the mass flow rate of the suction refrigerant is the same, the volume flow rate of the suction refrigerant can be increased by heating and expanding the suction refrigerant. That is, the volume flow rate of the refrigerant flowing toward the
このように、本実施形態では、吸入冷媒が流れる吸入空間S3に、複数のラジアル磁気軸受27の一部(吸入側ラジアル磁気軸受27a)を配置するといった簡易な構成を用いて、サージング状態に入ったとしてもその状態から抜けるようにすることができる。
Thus, in the present embodiment, the surging state is entered using a simple configuration in which a part of the plurality of radial magnetic bearings 27 (suction side radial
また、この一部のラジアル磁気軸受27(吸入側ラジアル磁気軸受27a)は、サージングが発生したときにのみ発熱量が所定量以上になって吸入冷媒を加熱する加熱器として機能するが、サージングが発生していない通常状態のときは、通常の軸受として機能する。
In addition, some of the radial magnetic bearings 27 (suction-side radial
尚、上記実施形態では、2つのラジアル磁気軸受27が存在していることが前提であるが、1つのラジアル磁気軸受27のみが設けられている場合は、このラジアル磁気軸受27が吸入空間S3に配置されることになる。
In the above embodiment, it is assumed that there are two radial
(6)変形例
以上、本発明の実施形態について図面を用いて説明したが、具体的な構成は、上記の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(6) Modifications The embodiment of the present invention has been described above with reference to the drawings. However, the specific configuration is not limited to the above-described embodiment, and can be changed without departing from the gist of the invention. .
(6−1)変形例A
図5は、本変形例Aに係る圧縮機構200の概略断面図である。
(6-1) Modification A
FIG. 5 is a schematic cross-sectional view of the
上記実施形態の圧縮機構2に代え以下に説明する圧縮機構200を採用してもよい。尚、上記実施形態と同様の構成については、同番号を付し説明を省略する。
Instead of the
圧縮機構200は、潤滑油を必要としない、いわゆるオイルレスの圧縮機構である。圧縮機構200は、図5に示すように、主として、圧縮機構ケーシング223と、圧縮部24と、モータ25と、回転軸26と、ラジアル磁気軸受27と、スラスト磁気軸受28と、スラスト円盤29と、複数の入口ガイドベーン30とを有している。圧縮機構2は、密閉式の圧縮機構ケーシング223に、圧縮部24、モータ25、回転軸26と、ラジアル磁気軸受27と、スラスト磁気軸受28と、スラスト円盤29と、複数の入口ガイドベーン30とが収容されるように構成されている。
The
圧縮機構ケーシング223は、軸方向に延びる略円筒形状の密閉式容器であり、圧縮部ケーシング231と、モータケーシング32とを有している。尚、圧縮部ケーシング231の軸方向後端面とモータケーシング32の軸方向前端面(閉塞部32bの軸方向前端面)とは、圧縮空間S1とモータ収容空間S2とを区画する区画部として機能している。
The
圧縮部ケーシング231には、圧縮機構ケーシング223の軸方向前側部分(吸入側部分)を構成し、主として、吸入口221と、吐出口222とが形成されている。吸入口221は、圧縮機構ケーシング223の径方向外側に向かって開口しており、吸入管6に接続されている。吐出口22は、圧縮機構ケーシング223の径方向外端に向かって開口しており、吐出管7に接続されている。また、圧縮部ケーシング231は、内面によって、圧縮部24を収容する圧縮空間S1を形成する圧縮空間形成部281と、内面によって、圧縮部24の吸入側に位置し吸入口221から圧縮部24に向かって吸入冷媒が流れる吸入空間S23とを形成する吸入空間形成部282と、を有している。尚、吸入空間形成部282は伝熱性能の高い材料から構成される。
The
本変形例では、複数のラジアル磁気軸受27の一部(吸入側(軸方向前側)に位置する吸入側ラジアル磁気軸受27a)は、所定量以上に発熱している状態において吸入空間形成部282と熱交換可能となるように配置されている。具体的には、本変形例では、吸入側ラジアル磁気軸受27aは、その一端面が、吸入空間形成部282の外面(軸方向前端面)に接触するように配置されている。
In the present modification, a part of the plurality of radial magnetic bearings 27 (the suction side radial
以上のように、本変形例では、複数のラジアル磁気軸受27の一部(吸入側ラジアル磁気軸受27a)が、吸入冷媒が流れる吸入空間S23を形成する吸入空間形成部282に接触するように配置されている。ここで、吸入冷媒の流量が所定量を下回り(所定条件に相当)、サージングが発生すると、上記実施形態のように、ラジアル磁気軸受27の発熱量が所定量以上に発熱する。
As described above, in this modification, a part of the plurality of radial magnetic bearings 27 (suction-side radial
よって、本変形例では、一部のラジアル磁気軸受27を、サージングが発生している状態(具体的には、所定発熱量以上に発熱している状態)において、吸入空間形成部282を加熱する加熱器として機能させることができる。吸入空間形成部282が加熱されると、この加熱された吸入空間形成部282と吸入空間S23を流れる吸入冷媒との間で熱伝達が行われる。これにより、吸入空間S23を流れる吸入冷媒が加熱される。すなわち、一部のラジアル磁気軸受27(吸入側ラジアル磁気軸受27a)は、吸入空間S23を流れる吸入冷媒を加熱する加熱器として機能している。
Therefore, in the present modification, the suction
このように、本変形例では、吸入冷媒が流れる吸入空間S23を形成する吸入空間形成部282の外面(軸方向前端面)に接触するようにラジアル磁気軸受27の一部(吸入側ラジアル磁気軸受27a)を配置し、サージングが発生するとラジアル磁気軸受27(吸入側ラジアル磁気軸受27a)の発熱量が所定量以上になる現象を利用して、ラジアル磁気軸受27(吸入側ラジアル磁気軸受27a)によって吸入空間S23の冷媒を加熱している。すなわち、本変形例では、吸入空間形成部282の外面(軸方向前端面)に接触するようにラジアル磁気軸受27の一部(吸入側ラジアル磁気軸受27a)を配置するといった簡易な構成を用いて、サージング状態に入ったとしてもその状態から抜けるようにすることができる。
Thus, in this modification, a part of the radial magnetic bearing 27 (suction side radial magnetic bearing) is brought into contact with the outer surface (front end surface in the axial direction) of the suction
尚、本変形例では、吸入側ラジアル磁気軸受27aが吸入空間形成部282の外面(軸方向前端面)に接触するように配置されていることを例に挙げて説明したが、吸入側ラジアル磁気軸受27aは、吸入空間形成部282の外面(軸方向前端面)に接触している必要はなく、吸入空間形成部282の外面(軸方向前端面)の近傍に配置されていてもよい。すなわち、吸入空間形成部282の外面(軸方向前端面)と熱交換が可能となるような位置に配置されていればよい。尚、上述の近傍とは、吸入空間形成部282の外面よりも外側(軸方向前側)に位置する箇所を意味する。このような構成を有する場合であっても、本変形例で説明した作用効果を同様に得ることができる。
In this modification, the suction side radial
(6−2)変形例B
上記実施形態では、圧縮機構2は、単一の圧縮部が組み込まれた単段式の遠心圧縮機から構成されると説明したが、これに限られるものではない。例えば、1台の一軸二段圧縮構造を有する圧縮機構であってもよいし、三段圧縮式等のような二段圧縮式よりも多段の圧縮機構であってもよいし、さらに、多段圧縮式の圧縮機を2系統以上並列に接続した並列多段圧縮式の圧縮機構であってもよい。
(6-2) Modification B
Although the said embodiment demonstrated that the
(6−3)変形例C
上記実施形態では、冷凍装置として、冷房運転を実行可能な空気調和装置1を例に挙げて説明したが、これに限られるものではなく、本発明は、冷房と暖房とを切替可能な空気調和装置に適用してもよいし、ヒートポンプ式の給湯装置に適用してもよい。
(6-3) Modification C
In the above embodiment, the
本発明では、磁気軸受を備えた圧縮機構に種々適用可能である。 The present invention can be variously applied to a compression mechanism provided with a magnetic bearing.
2,200 圧縮機構
23,223 圧縮機構ケーシング(ケーシング)
26 回転軸
27 ラジアル磁気軸受(磁気軸受)
41 インペラ
93 径方向隙間センサ(隙間センサ)
282 吸入空間形成部
S3,S23 吸入空間
2,200 Compression mechanism 23,223 Compression mechanism casing (casing)
26 Rotating
41
282 Suction space forming part S3, S23 Suction space
Claims (2)
前記インペラを回転させる回転軸(26)と、
前記回転軸を非接触で回転自在に支持し、所定条件において所定発熱量以上に発熱する複数の磁気軸受(27)と、
前記インペラと前記回転軸と前記複数の磁気軸受とを収容するケーシング(23,223)と、
を備え、
前記複数の磁気軸受の少なくとも一部は、前記ケーシングの内部空間であって前記インペラに向かって吸入冷媒が流れる吸入空間(S3,S23)に配置されている、又は、前記吸入空間を形成する吸入空間形成部(282)の外面に接触するように又はその外面の近傍に配置されている、
圧縮機構(2,200)。 Impeller (41),
A rotating shaft (26) for rotating the impeller;
A plurality of magnetic bearings (27) that rotatably support the rotating shaft in a non-contact manner and generate heat at a predetermined amount or more under a predetermined condition;
A casing (23, 223) for housing the impeller, the rotary shaft, and the plurality of magnetic bearings;
With
At least a part of the plurality of magnetic bearings is disposed in the suction space (S3, S23) in which the suction refrigerant flows toward the impeller, or the suction space that forms the suction space. It is arranged so as to contact the outer surface of the space forming part (282) or in the vicinity of the outer surface,
Compression mechanism (2,200).
前記磁気軸受は、前記隙間センサによって検知される隙間寸法が所定値を超えた場合に、前記所定発熱量以上に発熱する、
請求項1に記載の圧縮機構。 A gap sensor (93) for detecting a gap dimension of the gap between the rotating shaft and the magnetic bearing;
The magnetic bearing, when the gap size detected by the gap sensor exceeds a predetermined value, generates heat above the predetermined heating value,
The compression mechanism according to claim 1.
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