JP2013124256A - グリコール再生システム - Google Patents
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Abstract
【課題】メタンなどの温室効果ガスやベンゼン、トルエン又はキシレンなどの芳香族化合物の大気への放出量を十分に低減でき、また外部からの燃料の供給量を十分に削減できるグリコール再生システムを提供する。
【解決手段】本発明に係るグリコール再生システムは、グリコールとの接触によって天然ガスを脱水するスクラバから排出される湿グリコールを精製するためのものであり、湿グリコールから精製グリコールを得るためのグリコール再生部20と、グリコール再生部20から排出される過熱蒸気であって少なくとも水蒸気、メタン及びエタンを含有する過熱蒸気を処理するための過熱蒸気処理部40とを備え、過熱蒸気処理部40が過熱蒸気から燃料ガス(メタン及びメタン)を回収するための手段を有するとともに、第2のスクラバ45を有する。第2のスクラバ45はベンゼン、トルエン又はキシレンなどの芳香族化合物の放出量の低減に寄与する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係るグリコール再生システムは、グリコールとの接触によって天然ガスを脱水するスクラバから排出される湿グリコールを精製するためのものであり、湿グリコールから精製グリコールを得るためのグリコール再生部20と、グリコール再生部20から排出される過熱蒸気であって少なくとも水蒸気、メタン及びエタンを含有する過熱蒸気を処理するための過熱蒸気処理部40とを備え、過熱蒸気処理部40が過熱蒸気から燃料ガス(メタン及びメタン)を回収するための手段を有するとともに、第2のスクラバ45を有する。第2のスクラバ45はベンゼン、トルエン又はキシレンなどの芳香族化合物の放出量の低減に寄与する。
【選択図】図1
Description
本発明は、グリコールによるガスの脱水技術に関し、より詳細には水分を含有するガスとの接触によって水分を吸収したグリコールから水分を取り除いて精製グリコールを得るための再生システムに関する。
ガスフィールドで生産される天然ガスはセパレータで気液分離された後、水蒸気を飽和状態で含有している。天然ガスに含まれる水蒸気は温度の低下や昇圧によって液体として析出する。水の析出はプラントやパイプラインに以下のような悪影響を及ぼす。例えば、ハイドレートの発生を誘発し、パイプラインの目詰まりの一因となる。また、析出した水分が腐食の原因になったり、侵食を助長したりする。
上記のような不具合を防止するための技術として、グリコールを用いた脱水処理が知られている。グリコールはアルコールの一種で、水と同様に高い極性を持つ。高い極性を持つもの同士は混ざりやすいため、水分を含む天然ガスとグリコールとが接触すると、グリコールが天然ガス中の水分を吸収する。これにより天然ガスが脱水される。水分を吸収したグリコール(湿グリコール)は、再生システムに移送され、蒸留によって水分とグリコールに分離される。水分が取り除かれたグリコール(精製グリコール)は再び天然ガスの脱水処理に供される(例えば、特許文献1,2参照)。
ところで、グリコールは水分だけでなく、ベンゼン、トルエン又はキシレンなどの発がん性を有する芳香族化合物も吸収する。これらの化合物を吸収したグリコールを従来の再生システムで処理した場合、これらの化合物の大気への放出量を十分に低減できないという問題があった。仮に、ベンゼン、トルエン又はキシレンを含むガスをフレアスタックで自然燃焼させた場合、これらの化合物は燃焼せずに大気に放出されるおそれがある。
また、従来のグリコール再生システムでは、例えば、湿グリコールを加熱するためのガスなど多量の燃料を外部から供給する必要があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ベンゼン、トルエン又はキシレンなどの芳香族化合物の大気への放出量を十分に低減でき、また外部からの燃料の供給量を十分に削減できるグリコール再生システムを提供することを目的とする。
本発明に係るグリコール再生システムは、グリコールとの接触によって天然ガスを脱水するスクラバから排出される湿グリコールを精製するためのものであり、湿グリコールから精製グリコールを得るためのグリコール再生部と、グリコール再生部から排出される過熱蒸気であって少なくとも水蒸気、メタン及びエタンを含有する過熱蒸気を処理するための過熱蒸気処理部とを備える。上記グリコール再生部は、湿グリコールを加熱するグリコールリボイラと、グリコールリボイラに燃料ガスを外部から供給する第1の燃料供給管と、グリコールリボイラ内で発生したガスに含まれるグリコールを液化させてグリコールリボイラに戻すとともに、過熱蒸気を排出するグリコール蒸留塔と、グリコールリボイラの下方に設けられており、乾燥ガスとの接触によってグリコールリボイラからのグリコールを更に脱水するグリコールストリッパと、グリコールストリッパに乾燥ガスを外部から供給する第1の乾燥ガス供給管と、グリコールストリッパからの精製グリコールを収容するグリコールサージタンクと、グリコールサージタンクからの精製グリコールの一部をスクラバへと移送する第1のグリコール導入ポンプとを有する。上記過熱蒸気処理部は、過熱蒸気を冷却する冷却装置と、冷却装置の下流側に設置された気液分離装置と、気液分離装置から少なくとも水を含む液体を排出する液体排出管と、気液分離装置からの少なくともメタン及びエタンを含む気体の一部を、グリコールリボイラに燃料ガスとして供給する第2の燃料供給管と、気液分離装置からの気体の残りを昇圧するブロワと、ブロワによって昇圧された気体を、グリコールとの接触によって脱水して乾燥ガスを得る第2のスクラバと、精製グリコールを第2のスクラバへと供給するグリコール供給管と、第2のスクラバからの乾燥ガスをグリコールストリッパに供給する第2の乾燥ガス供給管と、第2のスクラバからの湿グリコールをグリコールリボイラに移送する湿グリコール返送管とを有する。
上記グリコール再生システムによれば、上記構成の過熱蒸気処理部を採用したことで、ベンゼン、トルエン又はキシレンなどの芳香族化合物の大気への放出量を十分に低減できる。特に過熱蒸気処理部に第2のスクラバを設けたことで、仮に気液分離装置からの気体に芳香族化合物が残存していても、第2のスクラバにおける処理によってグリコールに吸収される。第2のスクラバからの湿グリコールは湿グリコール返送管を通じてグリコールリボイラに送られて再生処理がなされる。
上記グリコール再生システムによれば、過熱蒸気処理部に気液分離装置を設けたことで、過熱蒸気からメタン及びエタンを含む気体を回収することができる。この気体の一部をグリコールリボイラの燃料ガスとして利用したり、この気体の残りを第2のスクラバで更に乾燥処理して得たガスをグリコールストリッパに供給して乾燥ガスの一部として利用したりすることができる。
本発明のグリコール再生システムは、上記構成に限定されるものではなく、例えば、過熱蒸気処理部が以下のようなものであっても同様の効果が奏される。すなわち、上記グリコール再生システムの過熱蒸気処理部は、気液分離装置から排出されるガスの全量を第2のスクラバに移送して第2のスクラバで乾燥処理し、得られた乾燥ガスの一部を燃料ガスとして有効利用してもよい。この場合、過熱蒸気処理部は、過熱蒸気を冷却する冷却装置と、冷却装置の下流側に設置された気液分離装置と、気液分離装置から少なくとも水を含む液体を排出する液体排出管と、気液分離装置からの少なくともメタン及びエタンを含む気体を昇圧するブロワと、ブロワによって昇圧された気体を、グリコールとの接触によって脱水して乾燥ガスを得る第2のスクラバと、精製グリコールを第2のスクラバへと移送するグリコール供給管と、第2のスクラバからの乾燥ガスの一部をグリコールストリッパに供給する第2の乾燥ガス供給管と、第2のスクラバからの乾燥ガスの残りを排出するとともに当該乾燥ガスを燃料ガスとして必要とされる場所まで移送する燃料移送管と、第2のスクラバからの湿グリコールをグリコールリボイラに移送する湿グリコール返送管と有する。
上記グリコール再生システムは、グリコールサージタンクからの一部の精製グリコールが第1のグリコール導入ポンプによって昇圧されてスクラバに供給され、残りの精製グリコールが精製グリコール供給管の途中に設けられた第2のグリコール導入ポンプによって昇圧されて第2のスクラバに供給されるように構成されていてもよい。
あるいは、上記グリコール再生システムは、第1のグリコール導入ポンプによって昇圧された精製グリコールの一部がスクラバに供給され、残りが精製グリコール供給管を通じて第2のスクラバに供給されるように構成されていてもよい。
上記グリコールリボイラは、熱効率の点から湿グリコールを収容する本体部と、本体部内を通過するように設けられ燃料の燃焼によって加熱された流体が流れる加熱管とを有するものが好ましい。
本発明において、外部から供給される乾燥ガスは、燃料ガスであることが好ましく、メタン及びエタンの含有率の合計が80体積%以上であることが好ましい。
本発明によれば、ベンゼン、トルエン又はキシレンなどの芳香族化合物の大気への放出量を十分に低減でき、また外部からの燃料の供給量を十分に削減できる。
本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1に示す脱水システム100は、水蒸気を含む天然ガスを脱水処理するためのものである。脱水システム100は、グリコールとの接触によって天然ガスを脱水するスクラバ10と、グリコール再生システム60とを備える。図1に示すとおり、本実施形態に係るグリコール再生システム60は、湿グリコールから精製グリコールを得るためのグリコール再生部20と、グリコール再生部から排出される過熱蒸気を処理するための過熱蒸気処理部40とを備える。
天然ガスの組成は、ガスフィールドによって異なるが、以下のような組成範囲の天然ガスを処理対象とすることができる。
メタン(C1): 30〜90モル%、
エタン(C2): 10〜50モル%、
プロパン(C3): 1〜40モル%、
ブタン(C4): 1〜40モル%、
ペンタン(C5): 1〜20モル%、
炭素数6以上の炭化水素(C6+):0〜10モル%。
メタン(C1): 30〜90モル%、
エタン(C2): 10〜50モル%、
プロパン(C3): 1〜40モル%、
ブタン(C4): 1〜40モル%、
ペンタン(C5): 1〜20モル%、
炭素数6以上の炭化水素(C6+):0〜10モル%。
スクラバ10は、水分を含む天然ガスとグリコールとを接触させ、天然ガスの脱水処理をするためのものである。配管L1を通じて供給される天然ガスが下方から上方に流れ、配管L2を通じて供給されるグリコールが上方から下方に流れ、両者がスクラバ10内で接触するようになっている。脱水処理がなされた天然ガス(乾燥ガス)は配管L3を通じて排出される。他方、水分を吸収したグリコール(湿グリコール)は配管L4を通じて排出される。スクラバ10の底部に接続された配管L5からコンデンセートを排出できるようになっている。
グリコールの種類としては、モノエチレングリコール、ジエチレングリコール及びトリエチレングリコールが挙げられる。これらのうち、性能及びコストの観点からトリエチレングリコールが好適である。
(グリコール再生部)
グリコール再生部20は、湿グリコールから水分を取り除いて精製グリコールを得るためのものである。グリコール再生部20は、主に、グリコール還流冷却器21、グリコールフラッシュタンク22、フィルタ23a、カーボンフィルタ23b、グリコールリボイラ25、グリコール蒸留塔26、グリコールストリッパ27、グリコールサージタンク28、ポンプ(第1のグリコール導入ポンプ)29並びにこれらを接続する配管、図示しないバルブ及び計測機器等によって構成される。
グリコール再生部20は、湿グリコールから水分を取り除いて精製グリコールを得るためのものである。グリコール再生部20は、主に、グリコール還流冷却器21、グリコールフラッシュタンク22、フィルタ23a、カーボンフィルタ23b、グリコールリボイラ25、グリコール蒸留塔26、グリコールストリッパ27、グリコールサージタンク28、ポンプ(第1のグリコール導入ポンプ)29並びにこれらを接続する配管、図示しないバルブ及び計測機器等によって構成される。
スクラバ10からの湿グリコールは、配管L4を通じてグリコール還流冷却器21に供給される。グリコール還流冷却器21はグリコール蒸留塔26の上部に設けられており、グリコール還流冷却器21内を比較的温度の低い湿グリコースが流れることで、グリコール蒸留塔26内の流体が冷却される。
グリコールフラッシュタンク22は、配管L6を通じて供給されるグリコール還流冷却器21からの湿グリコールを減圧し、湿グリコールに溶け込んでいる水素やメタン等の軽質炭化水素を気化させるためのものである。水素や温室効果ガスであるメタン等は配管L7を通じてフレアスタックに移送されて燃焼処理される。グリコールフラッシュタンク22の底部に接続された配管L8からコンデンセートを排出できるようになっている。グリコールフラッシュタンク22からの湿グリコールは配管L9を通じてグリコール蒸留塔26に供給される。配管L9の途中にはフィルタ23a,23b及び熱交換器24等が配設されている。
グリコールリボイラ25は、配管L9及びグリコール蒸留塔26を通じて供給されるグリコールフラッシュタンク22からの湿グリコールを加熱するためのものである。グリコールリボイラ25の上方にはグリコール蒸留塔26が設けられている。グリコールフラッシュタンク22からの湿グリコールはグリコール蒸留塔26の側方から導入され、その下方に位置するグリコールリボイラ25に流れるようになっている。
グリコールリボイラ25は、図2に示すように、湿グリコールを収容する本体部25aと、本体部25a内を通過するように設けられ高温の燃焼ガスが流れる加熱管25bと、燃焼ガスを発生させるバーナ25cとを有する。バーナ25cには配管(第1の燃料供給管)L10a及び配管(第2の燃料供給管)L21aを通じて燃料ガスが供給される。配管L10aは配管L10から分岐した配管であり、外部から燃料ガスをバーナ25cに供給するためのものである。配管L21aは後述の過熱蒸気処理部40の気液分離装置42からの気体の一部をバーナ25cに供給するためのものである。グリコールリボイラ25内のグリコール温度は200〜204℃程度に調整することが好ましい。なお、加熱管25b内には、燃焼ガスの代わりに、燃料の燃焼によって加熱されたホットオイルを流してもよい。
グリコールリボイラ25内の湿グリコールは、加熱管25bの外面と接触して加熱され、水蒸気及び気化したグリコールを含むガスがグリコール蒸留塔26へと流れ込む。グリコール蒸留塔26は、グリコールリボイラ25の上方に設けられており、グリコールリボイラ25からのガスに含まれるグリコールを液化させてグリコールリボイラ25に戻すとともに、過熱蒸気を配管L11から排出するものである。
グリコールストリッパ27は、グリコールリボイラ25の下方に設けられており、乾燥ガスとの接触によってグリコールリボイラ25からのグリコールを更に脱水するためのものである。グリコールストリッパ27の上端はグリコールリボイラ25内に延びており、加熱されたグリコールが流下する構造となっている(図2参照)。グリコールストリッパ27内では、配管(第1の乾燥ガス供給管)L10b及び配管(第2の乾燥ガス供給管)L12を通じて供給される乾燥ガスとグリコールが接触し、グリコールが更に脱水されて精製グリコール(グリコール純度99.9質量%程度)となる。精製グリコールは配管L13から排出されて熱交換器24へと移送される。
配管L10bを通じて外部から供給される乾燥ガス(燃料ガス)は、メタンを主成分とするガスであることが好ましく、水分の含有量が1.0体積%以下であることが好ましい。乾燥ガスは、メタン及びエタンの含有率の合計が80体積%以上であることが好ましく、85体積%以上であることがより好ましい。
ポンプ29は、配管L2の途中に設けられており熱交換器24からの精製グリコールの一部をスクラバ10へと移送するためのものである。
(過熱蒸気処理部)
過熱蒸気処理部40は、グリコール再生部20から配管L11を通じて排出される過熱蒸気を処理するためのものである。過熱蒸気処理部40は、主に、冷却装置41、気液分離装置42、配管(液体排出管)L20、配管(第2の燃料供給管)L21a、ブロワ43、スクラバ(第2のスクラバ)45、配管(グリコール供給管)L22、配管(第2の乾燥ガス供給管)L12、配管(湿グリコール返送管)L23並びに図示しないバルブ及び計測機器等によって構成される。
過熱蒸気処理部40は、グリコール再生部20から配管L11を通じて排出される過熱蒸気を処理するためのものである。過熱蒸気処理部40は、主に、冷却装置41、気液分離装置42、配管(液体排出管)L20、配管(第2の燃料供給管)L21a、ブロワ43、スクラバ(第2のスクラバ)45、配管(グリコール供給管)L22、配管(第2の乾燥ガス供給管)L12、配管(湿グリコール返送管)L23並びに図示しないバルブ及び計測機器等によって構成される。
配管L11を通じて供給される過熱蒸気は、配管L11の途中に設けられた冷却装置41によって冷却されて水蒸気の一部が液化する。好適な冷却装置として、空冷式及び水冷式のものが挙げられ、水が豊富にない地域においてはエアフィンクーラーや水循環式クーラーが特に好適である。
気液分離装置42は、冷却装置41の下流側に設置されており、気液混合状態の流体を液体と気体に分離するためのものである。液体は配管L20を通じて系外へと排出される。この液体は水に加え、ベンゼン、トルエン又はキシレンなどの芳香族化合物も含む。他方、気体は配管L21を通じて排出され、配管L21から分岐した配管L21aを通じて一部がグリコールリボイラ25のバーナ25cに燃料ガスとして供給され、残りは配管L21を通じてブロワ43に供給される。この気体は、少なくともメタン及びエタンを含む。
ブロワ43は、気液分離装置42からの気体を昇圧し、後段のスクラバ45に供給するためのものである。
スクラバ45は、ブロワ43によって昇圧された気体を、グリコールとの接触によって脱水して乾燥ガスを得るためのものである。スクラバ45には配管L22が接続されており、配管L22を通じて精製グリコールが供給される。配管L22は、熱交換器24からの精製グリコールの一部をスクラバ10へと移送するためのものであり、途中にはポンプ(第2のグリコール導入ポンプ)46が設けられている。
配管L12は、スクラバ45からの乾燥ガスをグリコールストリッパ27に供給するためのものである。配管L23は、スクラバ45からの湿グリコールをグリコールリボイラ25に移送するためのものである。
グリコール再生システム60によれば、上記構成の過熱蒸気処理部40を採用したことで、ベンゼン、トルエン又はキシレンなどの芳香族化合物の大気への放出量を十分に低減できる。特に過熱蒸気処理部40にスクラバ45を設けたことで、仮に気液分離装置42からの気体に芳香族化合物が残存していても、スクラバ45における処理によってグリコールに吸収される。スクラバ45からの湿グリコールは配管L23を通じてグリコールリボイラ25に送られて再生処理がなされる。
グリコール再生システム100によれば、過熱蒸気処理部40に気液分離装置42を設けたことで、過熱蒸気からメタン及びエタンを含む気体を回収することができる。この気体の一部をグリコールリボイラ25の燃料ガスとして利用したり、この気体の残りをスクラバ45で更に乾燥処理して得たガスをグリコールストリッパ27に供給して乾燥ガス(燃料ガス)の一部として利用したりすることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態においては、過熱蒸気処理部40の気液分離装置42からの気体の一部を、スクラバ45による更なる脱水処理に供することなく、グリコールリボイラ25に燃料ガスとして供給する場合を例示したが、気液分離装置42からの気体の全部をスクラバ45に供給してもよい。図3に示す過熱蒸気処理部40Bは、配管L21が分岐しておらず、気液分離装置42からの気体の全部がブロワ43に供給される。一方、スクラバ45から乾燥ガスを排出する配管L12が途中で分岐しており、乾燥ガスの一部をグリコールストリッパ27に供給し、残りの乾燥ガス(燃料ガス)を燃焼ガスが必要とされる場所まで配管(燃料移送管)L12aを通じて移送できるようになっている。
また、上記実施形態においては、熱交換器24からの精製グリコールの一部をポンプ46で昇圧してスクラバ45に供給する構成を例示したが、これに代わりに図3に示すように、配管L2から配管(精製グリコール供給管)L2aを分岐させ、この配管L2a及び配管L22を通じてスクラバ45に精製グリコールを供給してもよい。
10…スクラバ、20…グリコール再生部、22…グリコールフラッシュタンク、25…グリコールリボイラ、25a…本体部、25b…加熱管、26…グリコール蒸留塔、27…グリコールストリッパ、28…グリコールサージタンク、29…ポンプ(第1のグリコール導入ポンプ)、40,40B…過熱蒸気処理部、41…冷却装置、42…気液分離装置、43…ブロワ、45…スクラバ(第2のスクラバ)、46…ポンプ(第2のグリコール導入ポンプ)、60…グリコール再生システム、100…脱水システム、L2a…配管(精製グリコール供給管)、L10a…配管(第1の燃料供給管)、L10b…配管(第1の乾燥ガス供給管)、L12…配管(第2の乾燥ガス供給管)、L12a…配管(燃料移送管)、L20…配管(液体排出管)、L21a…配管(第2の燃料供給管)、L22…配管(グリコール供給管)、L23…配管(湿グリコール返送管)。
Claims (6)
- グリコールとの接触によって天然ガスを脱水するスクラバから排出される湿グリコールを精製するグリコール再生システムであって、
前記湿グリコールから精製グリコールを得るためのグリコール再生部と、
前記グリコール再生部から排出される過熱蒸気であって少なくとも水蒸気、メタン及びエタンを含有する過熱蒸気を処理するための過熱蒸気処理部と、
を備え、
前記グリコール再生部は、
前記湿グリコールを加熱するグリコールリボイラと、
前記グリコールリボイラに燃料ガスを外部から供給する第1の燃料供給管と、
前記グリコールリボイラ内で発生したガスに含まれるグリコールを液化させて前記グリコールリボイラに戻すとともに、前記過熱蒸気を排出するグリコール蒸留塔と、
前記グリコールリボイラの下方に設けられており、乾燥ガスとの接触によって前記グリコールリボイラからのグリコールを更に脱水するグリコールストリッパと、
前記グリコールストリッパに乾燥ガスを外部から供給する第1の乾燥ガス供給管と、
前記グリコールストリッパからの精製グリコールを収容するグリコールサージタンクと、
前記グリコールサージタンクからの前記精製グリコールの一部を前記スクラバへと移送する第1のグリコール導入ポンプと、
を有し、
前記過熱蒸気処理部は、
前記過熱蒸気を冷却する冷却装置と、
前記冷却装置の下流側に設置された気液分離装置と、
前記気液分離装置から少なくとも水を含む液体を排出する液体排出管と、
前記気液分離装置からの少なくともメタン及びエタンを含む気体の一部を、前記グリコールリボイラに燃料ガスとして供給する第2の燃料供給管と、
前記気液分離装置からの前記気体の残りを昇圧するブロワと、
前記ブロワによって昇圧された前記気体を、グリコールとの接触によって脱水して乾燥ガスを得る第2のスクラバと、
精製グリコールを前記第2のスクラバへと供給する精製グリコール供給管と、
前記第2のスクラバからの前記乾燥ガスを前記グリコールストリッパに供給する第2の乾燥ガス供給管と、
前記第2のスクラバからの湿グリコールを前記グリコールリボイラに移送する湿グリコール返送管と、
を有するグリコール再生システム。 - グリコールとの接触によって天然ガスを脱水するスクラバから排出される湿グリコールを精製するグリコール再生システムであって、
前記湿グリコールから精製グリコールを得るためのグリコール再生部と、
前記グリコール再生部から排出される過熱蒸気であって少なくとも水蒸気、メタン及びエタンを含有する過熱蒸気を処理するための過熱蒸気処理部と、
を備え、
前記グリコール再生部は、
前記湿グリコールを加熱するグリコールリボイラと、
前記グリコールリボイラに燃料ガスを外部から供給する第1の燃料供給管と、
前記グリコールリボイラ内で発生したガスに含まれるグリコールを液化させて前記グリコールリボイラに戻すとともに、前記過熱蒸気を排出するグリコール蒸留塔と、
前記グリコールリボイラの下方に設けられており、乾燥ガスとの接触によって前記グリコールリボイラからのグリコールを更に脱水するグリコールストリッパと、
前記グリコールストリッパに乾燥ガスを外部から供給する第1の乾燥ガス供給管と、
前記グリコールストリッパからの精製グリコールを収容するグリコールサージタンクと、
前記グリコールサージタンクからの前記精製グリコールの一部を前記スクラバへと移送する第1のグリコール導入ポンプと、
を有し、
前記過熱蒸気処理部は、
前記過熱蒸気を冷却する冷却装置と、
前記冷却装置の下流側に設置された気液分離装置と、
前記気液分離装置から少なくとも水を含む液体を排出する液体排出管と、
前記気液分離装置からの少なくともメタン及びエタンを含む気体を昇圧するブロワと、
前記ブロワによって昇圧された前記気体を、グリコールとの接触によって脱水して乾燥ガスを得る第2のスクラバと、
精製グリコールを前記第2のスクラバへと移送する精製グリコール供給管と、
前記第2のスクラバからの前記乾燥ガスの一部を前記グリコールストリッパに供給する第2の乾燥ガス供給管と、
前記第2のスクラバからの前記乾燥ガスの残りを排出するとともに当該乾燥ガスを燃料ガスとして必要とされる場所まで移送する燃料移送管と、
前記第2のスクラバからの湿グリコールを前記グリコールリボイラに移送する湿グリコール返送管と、
を有するグリコール再生システム。 - 前記グリコールサージタンクからの一部の前記精製グリコールが前記第1のグリコール導入ポンプによって昇圧されて前記スクラバに供給され、残りの前記精製グリコールが前記グリコール供給管の途中に設けられた第2のグリコール導入ポンプによって昇圧されて前記第2のスクラバに供給されるように構成されている、請求項1又は2に記載のグリコール再生システム。
- 前記第1のグリコール導入ポンプによって昇圧された前記精製グリコールの一部が前記スクラバに供給され、残りが前記グリコール供給管を通じて前記第2のスクラバに供給されるように構成されている、請求項1又は2に記載のグリコール再生システム。
- 前記グリコールリボイラは前記湿グリコールを収容する本体部と、前記本体部内を通過するように設けられ燃料ガスの燃焼によって加熱された流体が流れる加熱管とを有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のグリコール再生システム。
- 外部から供給される前記乾燥ガスは燃料ガスであり、メタン及びエタンの含有率の合計が80体積%以上である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のグリコール再生システム。
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