JP2013123523A - Absorbent article - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品に関する。 The present invention relates to an absorbent article that receives excrement from a wearer.
従来より、使い捨ておむつ等の吸収性物品では、水分を多く含む軟便が排泄された場合に、軟便が着用者と吸収性物品との間で広がって着用者の肌に広範囲に亘って付着することを防止するため、様々な提案が行われている。例えば、特許文献1の吸収性物品では、着用者の腹側および背側に前部吸収コアおよび後部吸収コアが配置され、前部吸収コアおよび後部吸収コアとバックシートとの間に前部ポケットおよび後部ポケットが形成される。そして、これらのポケットに軟便等の排泄物が収容されることにより、排泄物が着用者の肌に広範囲に亘って付着することが防止される。
Conventionally, in absorbent articles such as disposable diapers, when loose stool containing a lot of water is excreted, the loose stool spreads between the wearer and the absorbent article and adheres to the wearer's skin over a wide range. Various proposals have been made to prevent this. For example, in the absorbent article of
ところで、特許文献1の吸収性物品では、前部吸収コアおよび後部吸収コアの上面および下面がトップシートに被覆されており、当該トップシートには、前部吸収コアと後部吸収コアとの間にて着用者の股間部に対向する開口が形成される。当該開口は、吸収性物品の製造時に、透液性の不織布により形成されたトップシートのおよそ中央部を切除することにより形成され、切除された不織布は、他の目的に利用されることなく廃棄物として廃棄される。一般に、吸収性物品の製造現場では多数の吸収性物品を製造するため、上述の切除された不織布を含む大量の廃棄物が排出される。
By the way, in the absorbent article of
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、吸収性物品を製造する際の廃棄物の量を削減することを主な目的としている。 This invention is made | formed in view of the said subject, and makes it the main objective to reduce the quantity of the waste at the time of manufacturing an absorbent article.
請求項1に記載の発明は、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品であって、バックシート部材と、前記バックシート部材上に重ねられて前記バックシート部材に外縁部が接合される吸収性シート部材と、前記吸収性シート部材の左右両側部上において長手方向に伸び、弾性部材が長手方向に沿ってそれぞれ接合される一対の起立ギャザー部とを備え、前記吸収性シート部材が、前記長手方向に間隔を空けて配列されるシート状の2つの吸収体と、前記2つの吸収体を被覆する透液性の吸収体被覆シートとを備え、前記吸収体被覆シートの前記2つの吸収体の間に、前記長手方向に交差する切り込みが形成されており、前記2つの吸収体において前記間隔を形成する2つのエッジが、前記2つの吸収体を近づけた際に互いに一致する。
The invention according to
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性物品であって、前記2つのエッジが、着用者の後側に対応する後方向に上側を向けた略U字状の部位を有し、前記切り込みが、前記後方向に上側を向けた略U字状である。
The invention according to
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の吸収性物品であって、前記吸収性シート部材の両側部上に一対のサイドシートが配置され、前記一対の起立ギャザー部のそれぞれがサイドシートの一部であり、前記切り込みに囲まれた前記吸収性シート部材の部位が、前記一対のサイドシートと部分的に重なる。
Invention of Claim 3 is an absorbent article of
本発明では、吸収性物品を製造する際の廃棄物の量を削減することができる。 In this invention, the quantity of the waste at the time of manufacturing an absorbent article can be reduced.
図1は、本発明の一の実施の形態に係る吸収性物品1を長手方向(すなわち、図1中の上下方向)に広げた状態にて示す平面図である。吸収性物品1は、着用者が着用する外装物品である使い捨ておむつ等の内側に取り付けられ、着用者からの軟便等の排泄物を受ける補助吸収具である。図1では、着用者に接する面(すなわち、着用者側)を手前側にして吸収性物品1を描いている。
FIG. 1 is a plan view showing an
図1に示すように、吸収性物品1は、平面視においていわゆる砂時計型である略シート状の本体部2、および、本体部2の長手方向に垂直な左右方向(本体部2の幅方向であり、図1中の左右方向に一致する。)の両側において長手方向のおよそ全長に亘って設けられた一対のサイドシート3を備える。
As shown in FIG. 1, the
本体部2の図1中における上側の部位201および下側の部位203はそれぞれ、着用者の腹側および背側の肌に接する部位であり、以下の説明では、「前方部201」および「後方部203」と呼ぶ。また、前方部201と後方部203との間において前方部201および後方部203から連続するとともに着用者の股間部に対向する部位202を「中間部202」と呼ぶ。
The
図2は、吸収性物品1を、図1中に示すA−Aの位置にて、吸収性物品1の長手方向(すなわち、図1中の上下方向)に垂直な面で切断した断面図であり、図3は、吸収性物品1をB−Bの位置にて吸収性物品1の左右方向に垂直な面で切断した断面図である。なお、吸収性物品1では、後方部203の構造は前方部201の構造とほぼ同様であり(ただし、後述の弾性部材241は設けられない。)、後方部203の長手方向に垂直な断面図は図2と同様である。
2 is a cross-sectional view of the
図1および図2に示すように、一対のサイドシート3はそれぞれ、本体部2の左右両側部上に接合される帯状の固定部33、固定部33に連続するとともに少なくとも一部が起立するギャザー部34、および、ギャザー部34に長手方向に沿って接合される起立ギャザー部弾性部材32(1つまたは複数の弾性要素にて構成される。後述の前部吸収体弾性部材241および側部吸収体弾性部材242において同様。)を備える。サイドシート3は、疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布)を、長手方向に伸びる折り曲げ線にて2つ折りにし、折り重ねられた2つの部位の間に起立ギャザー部弾性部材32を挟むことにより形成される。起立ギャザー部弾性部材32(の弾性要素)としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が用いられ、本実施の形態ではポリウレタン糸が利用される。
As shown in FIGS. 1 and 2, each of the pair of side sheets 3 includes a belt-
ギャザー部34は、長手方向の両端部にて本体部2上に接合される。吸収性物品1では、起立ギャザー部弾性部材32が収縮することにより、ギャザー部34の長手方向の両端部を除く部位341(以下、「起立ギャザー部341」という。)が、図2に示すように、本体部2の側方において着用者側に向かって起立し、着用時に着用者の足の付け根近傍に当接する立体ギャザーが形成される。
The
図2および図3に示すように、本体部2は、バックシート部材23、および、バックシート部材23上(すなわち、バックシート部材23の着用者側)に重ねられて外縁部がバックシート部材23に接合される吸収性シート部材20を備える。図1および図3に示すように、吸収性シート部材20は、長手方向の中央よりもやや後側(すなわち、図1中の下側)において着用者の股間部に対向する位置に、開口を形成するための線状の切り込み250を有する。平面視において切り込み250は、着用者の後側に対応する後方向に上側を向けた略U字状である。U字状の切り込み250の左右両側では、一対の起立ギャザー部341が吸収性シート部材20の左右両側部上において長手方向に伸びる。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
吸収性シート部材20は、吸収性物品1の着用時に着用者の前側(腹側)に配置されるシート状の前部吸収体221、および、着用者の後側に配置されるシート状の後部吸収体223を備える。図1中では、図の理解を容易にするために、前部吸収体221および後部吸収体223のそれぞれの輪郭を太い破線にて描く(図4においても同様)。長手方向において前部吸収体221は切り込み250の前側に配置され、後部吸収体223は切り込み250の後側に配置され、前部吸収体221および後部吸収体223は、長手方向に間隔を空けて配列される。すなわち、切り込み250は、前部吸収体221と後部吸収体223との間において、吸収体が存在しない領域200(以下、「吸収体非存在領域200」という。)に形成される。
The
前部吸収体221および後部吸収体223は、矩形のシートを分割して形成されるため、2つの吸収体221,223において当該間隔を形成する(すなわち、吸収体非存在領域200と接する)2つのエッジ2211,2231(以下、「吸収体エッジ2211,2231」という。)が、当該2つの吸収体221,223を近づけた際に互いに一致する。すなわち、前部吸収体221の吸収体エッジ2211と、後部吸収体223の吸収体エッジ2231とが同じ形状である。
Since the front absorber 221 and the
より詳細には、図1に示すように、左右方向の中央にて、前部吸収体221の吸収体エッジ2211は、着用者の後側に対応する後方向に上側を向けた略U字状の部位を有し、前部吸収体221は、後部吸収体223から離れる方向に凹状となる凹状部2212を有する。また、左右方向の中央にて、後部吸収体223の吸収体エッジ2231も同様に、着用者の後側に対応する後方向に上側を向けた略U字状の部位を有し、後部吸収体223は、前部吸収体221に近づく方向に凸状となる凸状部2232を有する。平面視において、後部吸収体223の凸状部2232の一部は、前部吸収体221の凹状部2212内に配置される。以下の説明では、前部吸収体221および後部吸収体223をまとめて、「吸収体ペア22」ともいう。
More specifically, as shown in FIG. 1, at the center in the left-right direction, the
吸収性シート部材20は、また、図2および図3に示すように、吸収体ペア22のそれぞれの上面および下面(すなわち、前部吸収体221および後部吸収体223のそれぞれの着用者側およびバックシート部材23側)を被覆する透液性の吸収体被覆シート21を備える。吸収体被覆シート21は、吸収体ペア22の上面を覆う第1被覆シート211、および、吸収体ペア22の下面を覆う第2被覆シート212を備える。吸収体非存在領域200では、第1被覆シート211と第2被覆シート212とが積層されて接合される。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
吸収体ペア22は、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維と、粒状の吸水性ポリマー(例えば、SAP(Super Absorbent Polymer))とを含む材料をシート状に圧縮した部材であり、吸収体被覆シート21を透過した水分を吸収して迅速に固定する。本実施の形態では、吸収体ペア22はパルプ繊維およびSAPを含む。
The
吸収体被覆シート21は、透液性のシート材料であり、着用者からの排泄物の水分を速やかに捕捉して吸収体ペア22へと移動させる。吸収体被覆シート21としては、例えば、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)にて形成された透液性の不織布(ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンボンド不織布、エアレイド不織布等)が利用される。なお、吸収体被覆シート21として、セルロースやレーヨン、コットン等の親水性繊維により形成された不織布(例えば、スパンレース不織布)が利用されてもよい。
The
吸収性シート部材20は、図1および図2に示すように、左右方向の中央領域において長手方向に沿って前部吸収体221に接合される前部吸収体弾性部材241を備える。吸収性シート部材20では、前部吸収体弾性部材241が収縮することにより前部吸収体221に長手方向の収縮力が作用する。後部吸収体223において、前部吸収体弾性部材241と同様の弾性部材が設けられてもよい。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
吸収性シート部材20は、また、図1に示すように、吸収体非存在領域200の左右方向の両側に長手方向に沿って配置される一対の側部吸収体弾性部材242を備える。前部吸収体弾性部材241および側部吸収体弾性部材242としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が用いられ、本実施の形態では、ポリウレタン糸が使用される。
As shown in FIG. 1, the
本実施の形態では、各側部吸収体弾性部材242は、前部吸収体221の後方側部2213(すなわち、前部吸収体221の凹状部2212の左右の部位)と吸収体被覆シート21の第2被覆シート212との間に配置され、前部吸収体221および第2被覆シート212に伸張状態にて接合されて前部吸収体221の後方側部2213に収縮力を作用させる。吸収性シート部材20では、例えば、吸収体ペア22の下面を覆う第2被覆シート212が、2枚の透液性の不織布を積層することにより形成されてもよい。この場合、側部吸収体弾性部材242や上述の前部吸収体弾性部材241は、当該2枚の不織布の間に接合されてもよい。これにより、これらの弾性部材の接合が容易とされる。
In the present embodiment, each side absorbent body
バックシート部材23は、図2および図3に示すように、撥水性または不透液性の外装シート231、外装シート231上(すなわち、外装シート231の着用者側)に設けられた非常に薄い吸収シート233、並びに、外装シート231および吸収シート233上に積層された親水性シート232を備える。図2および図3では、図示の都合上、吸収シート233を太実線にて示している。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
外装シート231としては、疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS不織布)や、撥水性または不透液性のプラスチックフィルム、あるいは、これらの不織布とプラスチックフィルムとが積層された積層シートが利用され、バックシート部材23に到達した排泄物の水分等が、本体部2の外側にしみ出すのを防止する。外装シート231にプラスチックフィルムが利用される場合、吸収性物品1のムレを防止して着用者の快適性を向上するという観点からは、透湿性(通気性)を有するプラスチックフィルムが利用されることが好ましい。
As the
吸収シート233は、2枚のシート、および、当該2枚のシートの間に設けられた高吸収性樹脂層を備え、高吸収性樹脂層は、SAP等の粒状の吸水性ポリマーおよびパルプ繊維をホットメルト接着剤により2枚のシートに固定することにより形成される。2枚のシートとしては、親水性繊維により形成される不織布、親水処理した疎水性繊維により形成される不織布、あるいは、ティッシュ等が利用される。高吸収性樹脂層(すなわち、粒状の吸水性ポリマー)は、上記2枚のシートの間で長手方向に伸びるストライプ状に配置される。換言すれば、長手方向に伸びる複数の高吸収性樹脂層のそれぞれの間に、吸水性ポリマーが存在しない領域が設けられる。そして、吸水性ポリマーが存在しない領域において2枚のシートが接合されることにより、複数の高吸収性樹脂層がそれぞれ封止される。
The
なお、吸収シート233に代えて、SAP等の粒状の吸水性ポリマーを外装シート231上に散布し、ホットメルト接着剤等により外装シート231に接着することにより、高吸収性樹脂層が外装シート231上に直接形成されてもよい。また、親水性シート232としては、好ましくは、セルロースやレーヨン、コットン等の親水性繊維により形成された不織布(例えば、スパンレース不織布)、あるいは、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された透液性の不織布が利用される。
Instead of the
図4は開口25が形成された状態の吸収性物品1の平面図である。吸収性物品1が使用される際には、まず、図1の吸収性シート部材20において、切り込み250により囲まれた部位251(すなわち、後部吸収体223の凸状部2232と重なる部位であり、以下、「折り返し部251」という。)が、図4に示すように後部吸収体223の他の部位の上側に(すなわち、後部吸収体223の着用者側の面と対向する位置に)折り返され、吸収性シート部材20の着用者の股間部に対向する位置に開口25が形成される。バックシート部材23の開口25から露出する露出領域234は、着用者の股間部に直接対向する。なお、図1の切り込み250は後部吸収体223の凸状部2232の周囲にて凸状部2232のエッジに沿う形状であり、凸状部2232の周囲において、第1被覆シート211と第2被覆シート212とが接合されるため、折り返し部251において、後部吸収体223および吸収体被覆シート21の対応する部位は一体的に折り返される。図3では、折り返し部251を二点鎖線にて示している。
FIG. 4 is a plan view of the
吸収性物品1では、上述のように、吸収性シート部材20の外縁部がバックシート部材23に接合され、吸収体ペア22のバックシート部材23と対向する面がバックシート部材23と非接合とされる。このため、吸収性シート部材20に開口25が形成されることにより、前部吸収体221の凹状部2212よりも前側とバックシート部材23との間(すなわち、吸収性シート部材20の前部吸収体221に対応する部位とバックシート部材23との間)の空間が、開口25から着用者の前側に対応する前方向に広がる前部ポケットになる。また、前部吸収体221の後方側部2213近傍とバックシート部材23との間の空間が、開口25から左右方向に広がる一対の側部ポケットになる。さらに、前部ポケットと同様に、後部吸収体223とバックシート部材23との間の空間が、開口25から着用者の後側に対応する後方向に広がる後部ポケットになる。一対の側部ポケットは、前部ポケットおよび後部ポケットと連続している。以下の説明では、前部ポケット、後部ポケットおよび一対の側部ポケットをまとめて、「ポケット」ともいう。吸収性物品1では、ポケットは、開口25から長手方向における前後両側および左右方向における両側(すなわち、前後両方向および左右両方向)に広がる。
In the
図4に示す吸収性物品1では、着用者から排泄された軟便等の排泄物が、開口25を介してバックシート部材23へと向かい、バックシート部材23の露出領域234にて受けられる。露出領域234にて受けられた排泄物は、前部ポケット、側部ポケットおよび後部ポケットの内部空間へと移動して収容される。本実施の形態では、開口25が吸収性シート部材20の長手方向の中央よりも後側に設けられる。このため、前部ポケットの長手方向の長さが後部ポケットの長手方向の長さよりも大きくなり、前部ポケットが、排泄物を主に収容する主ポケットとなる。
In the
吸収性物品1では、上述のように、側部吸収体弾性部材242が収縮することにより、前部吸収体221の後方側部2213がバックシート部材23から大きく離間する。これにより、開口25近傍における吸収性シート部材20とバックシート部材23との間の厚さ方向の距離を大きく維持することができる。その結果、吸収性物品1では、排泄物を前部ポケット、側部ポケットおよび後部ポケットに確実に収容して保持することができ、排泄物が着用者の肌に広範囲に亘って付着することが防止される。
In the
このように、吸収性物品1は、着用者の肌の比較的狭い範囲のみを覆うにも拘わらず排泄物を確実に収容して保持することができるため、使い捨ておむつ等の外装物品の内側に取り付けられて容易に交換可能な補助吸収具に特に適している。
In this way, the
ところで、吸収性物品1の着用者は、仰臥位や側臥位または座位等の体位を取ることが多いため、着用者の前側には体圧がほとんど加わらない。吸収性物品1では、上述のように、着用者の前側に配置される前部吸収体221とバックシート部材23との間に形成された前部ポケットが、排泄物を主に収容する主ポケットとなる。したがって、吸収性物品1は、仰臥位や側臥位または座位等、様々な体位を取る着用者からの排泄物の収容に特に適しているといえる。
By the way, since the wearer of the
図1の吸収性物品1の製造では、複数の吸収体ペア22となる予定の長尺の吸収体連続シートが長手方向である搬送方向に連続的に搬送される。吸収体連続シートは、プレス加工により1つの吸収体ペア22に相当する部分に順次切断されるとともに、当該部分がプレス加工により搬送方向に交差する切断線にて切断され、前部吸収体221および後部吸収体223が形成される。当該切断線は、吸収体エッジ2211に一致する形状である。なお、1つの吸収体ペア22に相当する部分への切断、および、前部吸収体221および後部吸収体223への切断はほぼ同時に行われてもよい。
In the manufacture of the
続いて、前部吸収体221と後部吸収体223とが搬送されつつ搬送方向に所定距離だけずらされる。すなわち、前部吸収体221と後部吸収体223との間に間隙が設けられる。そして、前部吸収体221および後部吸収体223の上面が被覆シートの連続シートにて覆われるとともに、下面も被覆シートの連続シートにて覆われ(実際には、下面と連続シートとの間に、前部吸収体弾性部材241となる予定のポリウレタン糸、および、側部吸収体弾性部材242となる予定のポリウレタン糸が配置される。)、これらの連続シートが、ホットメルト接着剤等により互いに接合され、吸収性シート部材の連続シートが形成される。上面を覆う連続シートは、複数の第1被覆シート211となる予定のものであり、下面を覆う連続シートは、複数の第2被覆シート212となる予定のものである。
Subsequently, the
吸収性シート部材の連続シートでは、前部吸収体221と後部吸収体223との間にて切り込み250が形成される。その後、吸収性シート部材の連続シートの上面の両側部上には、一対のサイドシートの連続シートが接合され、吸収性シート部材の連続シートの下面にはバックシート部材の連続シートが接合される。このとき、吸収性シート部材の連続シートは、1つの吸収性シート部材20の外縁部に相当する領域のみにおいてバックシート部材の連続シートと接合される。そして、吸収性シート部材の連続シートは、1つの吸収体ペア22を含む部分に切断(分離)され、吸収性物品1が完成する。
In the continuous sheet of the absorbent sheet member, a
以上に説明したように、吸収性物品1では、前部吸収体221の吸収体エッジ2211と、後部吸収体223の吸収体エッジ2231とが、前部吸収体221と後部吸収体223とを近づけた際に互いに一致し、吸収性物品1の製造において吸収体連続シートから切断して廃棄する部分を設けることなく、前部吸収体221と後部吸収体223とが形成される。また、被覆シートの連続シートから切断して廃棄する部分もない。これにより、吸収性物品1を製造する際の廃棄物の量を削減することができる。
As described above, in the
吸収性物品1では、使用する際に、吸収性シート部材20において、切り込み250により囲まれた折り返し部251が吸収性シート部材20の上側に折り返されることにより、排泄物を収集するための開口25が形成される。折り返し部251は、着用者の後側の肌に接するため、着用者の背部と後方部203との間から排泄物が漏れ出すことを防止することができる。また、吸収性物品1を廃棄する際に、折り返し部251を開口25に被せる(すなわち、折り返す前の元の位置に戻す)ことにより、内部のポケット内の軟便等の漏出を抑制する蓋部材として用いることが可能である。
In the
また、切り込み250により囲まれた折り返し部251が、一対のサイドシート3と部分的に重なることにより、折り返し部251を折り返して装着する際に、折り返し部251がサイドシート3と吸収性シート部材20の他の部位との間に挟まれて元の位置に戻ることが阻害されるため、吸収性物品1を容易に装着することができる。
Moreover, when the folding | returning
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。 As mentioned above, although embodiment of this invention has been described, this invention is not limited to the said embodiment, A various change is possible.
上記実施の形態では、吸収性シート部材20の外形が矩形であるため、吸収性シート部材20を容易に製作可能であるが、吸収性物品1の設計によっては、吸収性シート部材20がバックシート部材23と同様に、いわゆる砂時計型であってもよい。
In the said embodiment, since the external shape of the
吸収性シート部材20の切り込み250はU字状であることにより、ポケットが容易に形成されるが、長手方向に交差する形状であるならば、U字状以外であってもよい。
Since the
吸収性物品1では、折り返し部251を後部吸収体223の上側に折り返さない状態でもポケットは形成されるため、吸収性物品1をこのような状態にて用いることも可能である。
In the
折り返し部251が、吸収性物品の製造時に後部吸収体223の上側に折り返されることにより、開口25が予め形成されていてもよい。
The
吸収性物品1では、排泄物の収容力を大きくするためには、吸収性シート部材20とバックシート部材23との間に前部ポケット、側部ポケットおよび後部ポケットが設けられることが好ましい。ただし、排泄物の収容力が十分確保されるのであれば、これらのポケットのうち、いずれかのポケットが省略されてもよい。
In the
上述の吸収性物品の構造は、外装物品の内側に取り付けられる補助吸収具以外にも、例えば、上端に胴部開口を有し、下部に一対の脚部開口を有するパンツタイプの使い捨ておむつや、着用者の腹側に当接する部位と背側に当接する部位とを止着テープにより腰回りで止着して着用するテープタイプの使い捨ておむつに適用されてよい。 The structure of the above-described absorbent article is, for example, a pants-type disposable diaper having a trunk opening at the upper end and a pair of leg openings at the bottom, in addition to the auxiliary absorbent device attached to the inside of the exterior article, The present invention may be applied to a tape-type disposable diaper in which a part that abuts on the abdomen side of a wearer and a part that abuts on the back side are fastened with a fastening tape around the waist.
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせられてよい。 The configurations in the above-described embodiments and modifications may be combined as appropriate as long as they do not contradict each other.
1 吸収性物品
3 サイドシート
20 吸収性シート部材
21 吸収体被覆シート
23 バックシート部材
32 起立ギャザー部弾性部材
221 前部吸収体
223 後部吸収体
250 切り込み
341 起立ギャザー部
2211,2231 吸収体エッジ
DESCRIPTION OF
Claims (3)
バックシート部材と、
前記バックシート部材上に重ねられて前記バックシート部材に外縁部が接合される吸収性シート部材と、
前記吸収性シート部材の左右両側部上において長手方向に伸び、弾性部材が長手方向に沿ってそれぞれ接合される一対の起立ギャザー部と、
を備え、
前記吸収性シート部材が、
前記長手方向に間隔を空けて配列されるシート状の2つの吸収体と、
前記2つの吸収体を被覆する透液性の吸収体被覆シートと、
を備え、
前記吸収体被覆シートの前記2つの吸収体の間に、前記長手方向に交差する切り込みが形成されており、
前記2つの吸収体において前記間隔を形成する2つのエッジが、前記2つの吸収体を近づけた際に互いに一致することを特徴とする吸収性物品。 An absorbent article that receives excrement from a wearer,
A backsheet member;
An absorbent sheet member that is superimposed on the backsheet member and has an outer edge joined to the backsheet member;
A pair of upright gathers that extend in the longitudinal direction on the left and right sides of the absorbent sheet member, and in which the elastic members are respectively joined along the longitudinal direction;
With
The absorbent sheet member is
Two sheet-like absorbers arranged at intervals in the longitudinal direction;
A liquid-permeable absorbent covering sheet covering the two absorbents;
With
A notch that intersects the longitudinal direction is formed between the two absorbers of the absorber-coated sheet,
An absorbent article, wherein two edges forming the interval in the two absorbent bodies coincide with each other when the two absorbent bodies are brought close to each other.
前記2つのエッジが、着用者の後側に対応する後方向に上側を向けた略U字状の部位を有し、
前記切り込みが、前記後方向に上側を向けた略U字状であることを特徴とする吸収性物品。 The absorbent article according to claim 1,
The two edges have a substantially U-shaped part facing upward in the rear direction corresponding to the rear side of the wearer,
The said notch is a substantially U shape which turned the upper side to the said back direction, The absorbent article characterized by the above-mentioned.
前記吸収性シート部材の両側部上に一対のサイドシートが配置され、
前記一対の起立ギャザー部のそれぞれがサイドシートの一部であり、
前記切り込みに囲まれた前記吸収性シート部材の部位が、前記一対のサイドシートと部分的に重なることを特徴とする吸収性物品。 The absorbent article according to claim 2,
A pair of side sheets is disposed on both sides of the absorbent sheet member,
Each of the pair of raised gathers is a part of the side seat,
A part of the absorbent sheet member surrounded by the cuts partially overlaps the pair of side sheets.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011273419A JP2013123523A (en) | 2011-12-14 | 2011-12-14 | Absorbent article |
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JP2011273419A JP2013123523A (en) | 2011-12-14 | 2011-12-14 | Absorbent article |
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-
2011
- 2011-12-14 JP JP2011273419A patent/JP2013123523A/en active Pending
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