JP2013120988A - 頭部装着型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 被写体から微弱な光しか検出できないときでも、外界を視認できる頭部装着型表示装置を提供する。
【解決手段】 暗視カメラ2L、2Rと、表示ユニット10とを備える頭部装着型表示装置100であって、撮像素子23の複数の光電変換素子から、行方向と列方向とに配列された複数個の画素からなる標準画像データを出力させる機能と、撮像素子23の複数の光電変換素子から、行方向及び/又は列方向で隣接する数個の画素を1個のブロック画素としてビニング画像を出力させて、ビニング画像を表示素子11L及び11Rの解像度に整合させるスケーリング処理を実行するカメラ制御/画像処理部35を備える。
【選択図】図1
【解決手段】 暗視カメラ2L、2Rと、表示ユニット10とを備える頭部装着型表示装置100であって、撮像素子23の複数の光電変換素子から、行方向と列方向とに配列された複数個の画素からなる標準画像データを出力させる機能と、撮像素子23の複数の光電変換素子から、行方向及び/又は列方向で隣接する数個の画素を1個のブロック画素としてビニング画像を出力させて、ビニング画像を表示素子11L及び11Rの解像度に整合させるスケーリング処理を実行するカメラ制御/画像処理部35を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、頭部装着型表示装置に関し、例えば、ヘリコプタや航空機のパイロット、訓練用シミュレータの使用者に、画像を提供する頭部装着型表示装置に関する。
身体に纏う形態の情報機器用の表示装置としては、頭部に装着する形態が主流である(例えば、特許文献1参照)。また、航空機用や、警備や防犯・防衛等の目的をもつ特殊な用途では、表示装置に暗視機能をもたせることがある。これにより、装着者は夜間等の低照度の環境下でも外界を視認できる。
図6は、頭部装着型表示装置の外観構成例を示す図であり、図7は、頭部装着型表示装置の概略構成を示すブロック図である。
頭部装着型表示装置100は、ヘルメット1と、ヘルメット1の左側に配置され、かつ、左眼用映像を撮影する左眼用暗視カメラ2Lと、ヘルメット1の右側に配置され、かつ、右眼用映像を撮影する右眼用暗視カメラ2Rと、表示ユニット10と、左眼用暗視カメラ2Lから左眼用映像信号及び右眼用暗視カメラ2Rから右眼用映像信号が入力され、かつ、表示ユニット10に左眼用画像信号及び右眼用画像信号を出力する信号処理部103とを備える。
頭部装着型表示装置100は、ヘルメット1と、ヘルメット1の左側に配置され、かつ、左眼用映像を撮影する左眼用暗視カメラ2Lと、ヘルメット1の右側に配置され、かつ、右眼用映像を撮影する右眼用暗視カメラ2Rと、表示ユニット10と、左眼用暗視カメラ2Lから左眼用映像信号及び右眼用暗視カメラ2Rから右眼用映像信号が入力され、かつ、表示ユニット10に左眼用画像信号及び右眼用画像信号を出力する信号処理部103とを備える。
左眼用暗視カメラ2L及び右眼用暗視カメラ2Rは、観察対象の立体視を可能とするため、一定のカメラ間距離を隔てるようにヘルメット1の左側と右側とにそれぞれ配置されるとともに、各撮影方向(光軸)はカメラ間距離方向と垂直正面方向となるようにされている。
表示ユニット10は、左眼用表示素子11L及び光学系12Lと、右眼用表示素子11R及び光学系12Rと、装着者Pの左眼EL及び右眼ERの前方に配置されるバイザ(又はコンバイナ)13とを有する。そして、左眼用表示素子11Lから出射される左眼用画像表示光は、光学系12Lを通過して、バイザ13の反射面で反射されることにより、装着者Pの左眼ELに導かれるとともに、右眼用表示素子11Rから出射される右眼用画像表示光は、光学系12Rを通過して、バイザ13の反射面で反射されることにより、装着者Pの右眼ERに導かれる。よって、装着者Pは、観察対象を立体的に視認できるとともに、バイザ13を透過する光により前方実在物も視認できるようになっている。
左眼用表示素子11L及び右眼用表示素子11Rは、LCD及びバックライトや、有機EL等で構成されており、M行N列(例えば、2048行2560列)の電光変換素子(発光素子)を有する。
信号処理部103は、左眼用CPU131Lと右眼用CPU131Rとを備え、さらに左眼用表示電子回路32Lと右眼用表示電子回路32Rと左眼用インタフェース(I/F)34L、35Lと右眼用インタフェース(I/F)34R、35Rとを有する。
信号処理部103は、左眼用CPU131Lと右眼用CPU131Rとを備え、さらに左眼用表示電子回路32Lと右眼用表示電子回路32Rと左眼用インタフェース(I/F)34L、35Lと右眼用インタフェース(I/F)34R、35Rとを有する。
ところで、暗視カメラ2L、2Rは、撮像素子が極めて微弱な光まで感度を有するものや、IIと撮像素子を組み合わせ微光を強力に増強するもの(例えば、特許文献2参照)等がある。以下、撮像素子のみによる構成例を示す。
暗視カメラ2Lは、レンズと、撮像素子(CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等)とから主に構成される。
撮像素子は、M行N列(例えば、2048行2560列)に配列された光電変換素子を有する。
このような暗視カメラ2Lにおいて、被写体からの微弱な光(光学像)が、レンズを介して撮像素子上に結像し、撮像素子によって光電変換される。
そして、信号処理部103は、撮像素子の信号から画像信号を作成することにより、左眼用表示素子11Lに画像信号を出力している(図7参照)。
ところで、暗視カメラ2Lに入射される光学像がある一定の明るさ以上の光を含んでいる場合(例えば、夜間に燈台の光が直接入射した場合等)には、その強い光を出している部分が光飽和した飽和画像が映し出される画像信号となってしまい、その結果、装着者Pにとって光飽和した部分の観察が不可能になるという問題がある。また、この光飽和は、強い光を出している部分のみならず、その周囲のかなり広い範囲の部分まで影響を与え、その周囲のかなり広い範囲の部分でも同様な飽和画像が映し出されてしまう。このような現象は、ハレーションといい、ハレーションを起こした部分の画像信号の輝度値情報は、完全に破壊されてしまうことになる。
そこで、信号処理部103は、撮像素子の信号の輝度値Tmnに基づいて、撮像素子のゲイン(輝度倍率)や露光時間を調整する制御信号を出力している。具体的には、撮像素子のゲインや露光時間を制御したりしている。
これにより、例えば、入射される光学像が第一設定閾値T1以上の輝度値Tmnを含んでいる場合には、ゲインを下げたり露光時間を短くしたりすることにより、ハレーションを回避している。また、入射される光学像における最大輝度値Tmnが第二設定閾値T2以下である場合には、ゲインを上げたり露光時間を長くしたりすることにより、被写体からの微弱な光を検出している。
これにより、例えば、入射される光学像が第一設定閾値T1以上の輝度値Tmnを含んでいる場合には、ゲインを下げたり露光時間を短くしたりすることにより、ハレーションを回避している。また、入射される光学像における最大輝度値Tmnが第二設定閾値T2以下である場合には、ゲインを上げたり露光時間を長くしたりすることにより、被写体からの微弱な光を検出している。
しかしながら、被写体から微弱な光しか検出することができないときに、撮像素子のゲインを上げるには限界があり、さらに露光時間を長くすると、画像の更新レートに影響する。
そこで、本発明は、被写体から微弱な光しか検出することができないときでも、外界の視認性を向上させる頭部装着型表示装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明は、被写体から微弱な光しか検出することができないときでも、外界の視認性を向上させる頭部装着型表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の頭部装着型表示装置は、2次元的に配列された複数の光電変換素子を有する撮像素子を備える暗視カメラと、2次元的に配列された複数の電光変換素子を有し、画像表示光を出射する表示素子を備え、当該画像表示光を装着者の眼に導く表示ユニットとを備え、前記撮像素子の複数の光電変換素子から得られた映像信号に基づいて、前記表示素子に画像信号を出力するとともに、前記暗視カメラのゲインと露光時間とを調整する制御信号を出力する機能を有する表示装置であって、前記撮像素子から、行方向と列方向とに配列された複数個の画素からなる標準画像データ、又は、行方向及び/又は列方向で隣接する数個の画素を1個のブロック画素として動作させることにより、行方向と列方向とに配列された複数個のブロック画素からなるビニング画像データを出力させる機能実現手段と、当該ビニング画像データを表示素子の解像度に整合させるスケーリング処理を実行する機能実現手段とを有するようにしている。
本発明の表示装置によれば、通常は、行方向と列方向とに配列された複数個の画素からなる標準画像データを出力させる。標準画像データは、ビニング画像データに比べて画素数が多くなるので解像度が高くなる。しかしながら、被写体から微弱な光しか検出することができないときには、ゲインや露光時間の上限により輝度値を上げるには限界がある。よって、被写体から微弱な光しか検出することができないときに、被写体を視認できないことがある。
そこで、ゲイン等の調整で被写体を視認できないときは、処理部等からの制御信号により、撮像素子にビニング制御信号を出力する。これにより、行方向や列方向で隣接する数個の画素を1個のブロック画素として動作することにより、行方向と列方向とに配列された複数個のブロック画素からなるビニング画像データを出力させる。ビニング画像データは、標準画像データに比べて画素数が少ないので解像度が低くなるが、得られる輝度値を高くすることができる。よって、被写体から微弱な光しか検出することができないときにも、被写体の輝度を向上させることができる。そして、ビニング画像データにより低下した解像度を表示素子に整合させるスケーリング処理を処理部にて実施するようにしている。
そこで、ゲイン等の調整で被写体を視認できないときは、処理部等からの制御信号により、撮像素子にビニング制御信号を出力する。これにより、行方向や列方向で隣接する数個の画素を1個のブロック画素として動作することにより、行方向と列方向とに配列された複数個のブロック画素からなるビニング画像データを出力させる。ビニング画像データは、標準画像データに比べて画素数が少ないので解像度が低くなるが、得られる輝度値を高くすることができる。よって、被写体から微弱な光しか検出することができないときにも、被写体の輝度を向上させることができる。そして、ビニング画像データにより低下した解像度を表示素子に整合させるスケーリング処理を処理部にて実施するようにしている。
以上のように、本発明の頭部装着型表示装置によれば、ゲインを上げたり露光時間を長くしたりしても外界を視認できないような低照度下では、ビニング画像データを出力させることで、外界の視認性を向上させる。
(他の課題を解決するための手段および効果)
また、上記の発明において、前記撮像素子の複数の光電変換素子から得られた映像信号における輝度値の最大輝度値、最小輝度値、平均輝度値、又は、これらの輝度値の分布に基づいて、前記標準画像データかビニング画像データのいずれを映像信号として出力させる機能実現手段を有するようにしてもよい。
そして、上記の発明において、前記標準画像データと前記ビニング画像データとを切り替える際には、前記画像表示光の輝度値がビニング処理により急激に変化しないように徐々に変化させるようにしてもよい。
また、上記の発明において、前記撮像素子の複数の光電変換素子から得られた映像信号における輝度値の最大輝度値、最小輝度値、平均輝度値、又は、これらの輝度値の分布に基づいて、前記標準画像データかビニング画像データのいずれを映像信号として出力させる機能実現手段を有するようにしてもよい。
そして、上記の発明において、前記標準画像データと前記ビニング画像データとを切り替える際には、前記画像表示光の輝度値がビニング処理により急激に変化しないように徐々に変化させるようにしてもよい。
さらに、上記の発明において、前記暗視カメラは、左眼用暗視カメラと右眼用暗視カメラとを備え、前記表示ユニットは、左眼用表示素子と右眼用表示素子とを備えるようにしてもよい。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下に説明するような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれる。
図1は、本発明の一実施形態である頭部装着型表示装置の外観構成例を示す図であり、図2は、頭部装着型表示装置の概略構成を示すブロック図である。なお、頭部装着型表示装置100と同様のものについては、同じ符号を付している。
頭部装着型表示装置100は、ヘルメット1と、ヘルメット1の左側に配置され、かつ、左眼用映像を撮影する左眼用暗視カメラ2Lと、ヘルメット1の右側に配置され、かつ、右眼用映像を撮影する右眼用暗視カメラ2Rと、表示ユニット10と、左眼用暗視カメラ2Lから左眼用映像信号及び右眼用暗視カメラ2Rから右眼用映像信号が入力され、かつ、表示ユニット10に左眼用画像信号及び右眼用画像信号を出力する信号処理部3とを備える。
頭部装着型表示装置100は、ヘルメット1と、ヘルメット1の左側に配置され、かつ、左眼用映像を撮影する左眼用暗視カメラ2Lと、ヘルメット1の右側に配置され、かつ、右眼用映像を撮影する右眼用暗視カメラ2Rと、表示ユニット10と、左眼用暗視カメラ2Lから左眼用映像信号及び右眼用暗視カメラ2Rから右眼用映像信号が入力され、かつ、表示ユニット10に左眼用画像信号及び右眼用画像信号を出力する信号処理部3とを備える。
信号処理部3は、左眼用CPU31Lと右眼用CPU31Rとを備え、さらに左眼用表示電子回路32Lと右眼用表示電子回路32Rと左眼用インタフェース(I/F)34L、35Lと右眼用インタフェース(I/F)34R、35Rとを有する。
ここで、図3は、左眼用暗視カメラと左眼用CPUとの概略構成を示す図である。また、図4は、標準画像とビニング画像について説明するための図である。
ここで、図3は、左眼用暗視カメラと左眼用CPUとの概略構成を示す図である。また、図4は、標準画像とビニング画像について説明するための図である。
左眼用CPU31Lが実行する制御・演算内容を機能ごとに分けて説明すると、撮像素子23から映像信号を取得するカメラ制御/画像処理部35と、画像バッファ37と、左眼用表示素子11Lに画像信号を出力する歪補正処理部36とを有する。
カメラ制御/画像処理部35は、撮像素子23のM×N個の光電変換素子の輝度値Tmnに基づいて、撮像素子23のゲインや露光時間を調整する制御信号を出力する制御を行う。
例えば、まず、2048行2560列の光電変換素子から得られた輝度値Tmnにおける最大輝度値Tmaxを算出する。そして、最大輝度値Tmaxが第一設定閾値T1以上であるときには、つまり現在のゲインではハレーションを起こしている確率が高いので、ゲインを下げたり露光時間を短くしたりする制御信号を出力する。一方、最大輝度値Tmaxが第二設定閾値T2以下であるときには、つまり現在のゲインでは黒つぶれを起こしている確率が高いので、ゲインを上げたり露光時間を長くしたりする制御信号を出力する。
なお、「第一設定閾値」とは、予め記憶されており、左眼用表示素子11Lに表示した画像において、ハレーションを起こしそうな輝度値のことをいう。また、「第二設定閾値」とは、予め記憶されており、左眼用表示素子11Lに表示した画像において、黒つぶれを起こしそうな輝度値のことをいう。
例えば、まず、2048行2560列の光電変換素子から得られた輝度値Tmnにおける最大輝度値Tmaxを算出する。そして、最大輝度値Tmaxが第一設定閾値T1以上であるときには、つまり現在のゲインではハレーションを起こしている確率が高いので、ゲインを下げたり露光時間を短くしたりする制御信号を出力する。一方、最大輝度値Tmaxが第二設定閾値T2以下であるときには、つまり現在のゲインでは黒つぶれを起こしている確率が高いので、ゲインを上げたり露光時間を長くしたりする制御信号を出力する。
なお、「第一設定閾値」とは、予め記憶されており、左眼用表示素子11Lに表示した画像において、ハレーションを起こしそうな輝度値のことをいう。また、「第二設定閾値」とは、予め記憶されており、左眼用表示素子11Lに表示した画像において、黒つぶれを起こしそうな輝度値のことをいう。
標準画像出力時は、撮像素子23の2048行2560列の光電変換素子から、2048行2560列の画素からなる標準画像データを出力させて、画像バッファ37に記憶させる制御を行う(図4(a)参照)。
ビニング処理時は、撮像素子23の2048行2560列の光電変換素子から、2行2列の画素を1個のブロック画素とみなすことにより、1024行1280列の画素からなる画像を出力させて、画像バッファ37に記憶させたり(図4(b)参照)、撮像素子23の2048行2560列の光電変換素子から、3行3列の画素を1個のブロック画素とみなすことにより、682行853列の画素からなる画像を出力させて、画像バッファ37に記憶させたり、撮像素子23の2048行2560列の光電変換素子から、4行4列の画素を1個のブロック画素とみなすことにより、512行640列の画素からなる画像を出力させて、画像バッファ37に記憶させたりする制御を行う(図4(c)参照)。さらに、ビニング処理時には、ビニング画像データに対しスケーリング処理(アップスケール)を行うことにより、ビニング画像データを左眼用表示素子11Lの解像度に整合させる。
ビニング処理時は、撮像素子23の2048行2560列の光電変換素子から、2行2列の画素を1個のブロック画素とみなすことにより、1024行1280列の画素からなる画像を出力させて、画像バッファ37に記憶させたり(図4(b)参照)、撮像素子23の2048行2560列の光電変換素子から、3行3列の画素を1個のブロック画素とみなすことにより、682行853列の画素からなる画像を出力させて、画像バッファ37に記憶させたり、撮像素子23の2048行2560列の光電変換素子から、4行4列の画素を1個のブロック画素とみなすことにより、512行640列の画素からなる画像を出力させて、画像バッファ37に記憶させたりする制御を行う(図4(c)参照)。さらに、ビニング処理時には、ビニング画像データに対しスケーリング処理(アップスケール)を行うことにより、ビニング画像データを左眼用表示素子11Lの解像度に整合させる。
歪補正処理部36は、バイザ13や光学系12Lを左眼用画像表示光が通過するときに受ける歪曲に対し、その歪曲方向とは反対の方向に画像データに歪曲を加え、左眼用表示素子11Lに出力する制御を行う。
ここで、図5は、画像取得方法の一例について説明するためのフローチャートである。
まず、カメラ制御/画像処理部35において、ステップS101の処理で、撮像素子23の2048行2560列の光電変換素子から輝度値Tmnを得る。
まず、カメラ制御/画像処理部35において、ステップS101の処理で、撮像素子23の2048行2560列の光電変換素子から輝度値Tmnを得る。
次に、ステップS102の処理において、2048行2560列の光電変換素子から得られた輝度値Tmnにおける最大輝度値Tmaxを算出する。
次に、ステップS103の処理において、最大輝度値Tmaxが第一設定閾値T1以上であるか否かを判定する。
次に、ステップS103の処理において、最大輝度値Tmaxが第一設定閾値T1以上であるか否かを判定する。
最大輝度値Tmaxが第一設定閾値T1以上であると判定したときには、ステップS103Bの処理において、ゲイン又は露光時間調整可能かを判定し、可能と判定した場合には、ステップS104の処理において、ゲインを下げたり露光時間を短くしたりする制御信号を出力して、ステップS101の処理に戻る。
また、ステップS103の処理において、最大輝度値Tmaxが第一設定閾値T1以上でないと判定したときには、次にステップS103Aの処理において、最大輝度値Tmaxが第二設定閾値T2以下であるか否かを判定し、第二設定閾値T2以下でないと判定したときには、ステップS101の処理に戻る。一方、最大輝度値Tmaxが第二設定閾値T2以下であると判定したときには、ステップS105の処理において、ゲインを上げたり露光時間を長くしたりする制御信号を出力する。
そして、ステップS106の処理において、撮像素子23の2048行2560列の光電変換素子から輝度値Tmnを得る。
次に、ステップS107の処理において、カメラ制御/画像処理部35は、2048行2560列の光電変換素子から得られた輝度値Tmnにおける最大輝度値Tmaxを算出する。
次に、ステップS108の処理において、最大輝度値Tmaxが第二設定閾値T2以下であるか否かを判定する。最大輝度値Tmaxが第二設定閾値T2以下でないと判定したときには、ステップS101の処理に戻る。
次に、ステップS107の処理において、カメラ制御/画像処理部35は、2048行2560列の光電変換素子から得られた輝度値Tmnにおける最大輝度値Tmaxを算出する。
次に、ステップS108の処理において、最大輝度値Tmaxが第二設定閾値T2以下であるか否かを判定する。最大輝度値Tmaxが第二設定閾値T2以下でないと判定したときには、ステップS101の処理に戻る。
一方、最大輝度値Tmaxが第二設定閾値T2以下であると判定したときには、ステップS109の処理において、カメラ制御/画像処理部35にゲインアップや露光時間増大可能か否かを判定させる。カメラ制御/画像処理部35がゲインアップや露光時間増大可能と判定したときには、ステップS105の処理に戻る。
一方、カメラ制御/画像処理部35がゲインアップや露光時間増大不可能と判定したときには、ステップS110の処理において、カメラ制御/画像処理部35にビニングアップ可能か否かを判定させる。つまり、現在、最大ビニング状態(本実施例では、512行640列とする)のビニング画像データを出力させているか否かを判定させる。
一方、カメラ制御/画像処理部35がゲインアップや露光時間増大不可能と判定したときには、ステップS110の処理において、カメラ制御/画像処理部35にビニングアップ可能か否かを判定させる。つまり、現在、最大ビニング状態(本実施例では、512行640列とする)のビニング画像データを出力させているか否かを判定させる。
512行640列の画素からなるビニング画像データを出力させていないと判定したときには、ステップS111の処理において、ビニングを一段階上げる制御信号を出力して、ステップS106の処理に戻る。すなわち、2048行2560列の画素からなる標準画像データを出力させているときには、1024行1280列の画素からなるビニング画像データを出力させるように変更し、1024行1280列の画素からなるビニング画像データを出力させているときには、682行853列の画素からなるビニング画像データを出力させるように変更し、682行853列の画素からなるビニング画像データを出力させているときには、512行640列の画素からなるビニング画像データを出力させるように変更する。
一方、512行640列の画素からなるビニング画像データを出力させていると判定したときには、これ以上、ビニングアップできないため何も処理せずに、ステップS101の処理に戻る。
上記実施例では、ビニングなしの状態から開始したケースで記載したが、ビニングアップの状態の場合には、ステップS103Bの処理において、ゲイン又は露光時間調整不可と判定した場合には、ステップS103Cの処理にてビニングダウン可能かを判定し、可能と判定した場合には、ビニングダウンの制御信号を出力し、ステップS101の処理に戻る。
一方、512行640列の画素からなるビニング画像データを出力させていると判定したときには、これ以上、ビニングアップできないため何も処理せずに、ステップS101の処理に戻る。
上記実施例では、ビニングなしの状態から開始したケースで記載したが、ビニングアップの状態の場合には、ステップS103Bの処理において、ゲイン又は露光時間調整不可と判定した場合には、ステップS103Cの処理にてビニングダウン可能かを判定し、可能と判定した場合には、ビニングダウンの制御信号を出力し、ステップS101の処理に戻る。
以上のように、頭部装着型表示装置100によれば、ゲインを上げたり露光時間を長くしたりしても外界を視認できないような低照度下では、ビニング画像データを出力させることで、外界の視認性を向上させる。
(他の実施形態)
(1)上述した頭部装着型表示装置100では、最大輝度値Tmaxに基づいて、標準画像データかビニング画像データのいずれを映像信号として出力させるかを決定する構成としたが、最小輝度値や平均輝度値、又は輝度値の分布等に基づいて、標準画像データかビニング画像データのいずれを映像信号として出力させるかを決定する構成としてもよい。
(1)上述した頭部装着型表示装置100では、最大輝度値Tmaxに基づいて、標準画像データかビニング画像データのいずれを映像信号として出力させるかを決定する構成としたが、最小輝度値や平均輝度値、又は輝度値の分布等に基づいて、標準画像データかビニング画像データのいずれを映像信号として出力させるかを決定する構成としてもよい。
(2)上述した頭部装着型表示装置100では、標準画像データとビニング画像データとを切り替える際には、画像表示光の輝度値を瞬時に変化させる構成としたが、標準画像データとビニング画像データとを切り替える際には、画像表示光の輝度値を徐々に変化させる構成としてもよい。このとき、標準画像データからビニング画像データに切り替えて、変更後輝度値が変更前輝度値に比べて大きく増加した場合、その差に応じて変更前輝度値から変更後輝度値に徐々に変化させるように制御してもよい。また、ビニング画像データから標準画像データに切り替えて、変更後輝度値が変更前輝度値に比べて大きく低下した場合、その差に応じて変更前輝度値から変更後輝度値に徐々に変化させるように制御してもよい。
本発明は、例えば、ヘリコプタや航空機のパイロット、訓練用シミュレータの使用者に、画像を提供する頭部装着型表示装置等に利用することができる。
1 ヘルメット
2L 左眼用暗視カメラ
2R 右眼用暗視カメラ
3 信号処理部
10 表示ユニット
11L 左眼用表示素子
13 バイザ(又はコンバイナ)
23 撮像素子(CCD、CMOS等)
100 頭部装着型表示装置
EL 左眼
ER 右眼
P 装着者
2L 左眼用暗視カメラ
2R 右眼用暗視カメラ
3 信号処理部
10 表示ユニット
11L 左眼用表示素子
13 バイザ(又はコンバイナ)
23 撮像素子(CCD、CMOS等)
100 頭部装着型表示装置
EL 左眼
ER 右眼
P 装着者
Claims (4)
- 2次元的に配列された複数の光電変換素子を有する撮像素子を備える暗視カメラと、
2次元的に配列された複数の電光変換素子を有し、画像表示光を出射する表示素子を備え、当該画像表示光を装着者の眼に導く表示ユニットとを備え、
前記撮像素子の複数の光電変換素子から得られた映像信号に基づいて、前記表示素子に画像信号を出力するとともに、前記暗視カメラのゲインと露光時間とを調整する制御信号を出力する機能を有する表示装置であって、
前記撮像素子から、行方向と列方向とに配列された複数個の画素からなる標準画像データ、又は、行方向及び/又は列方向で隣接する数個の画素を1個のブロック画素として動作させることにより、行方向と列方向とに配列された複数個のブロック画素からなるビニング画像データを出力させる機能実現手段と、当該ビニング画像データを表示素子の解像度に整合させるスケーリング処理を実行する機能実現手段とを有することを特徴とする頭部装着型表示装置。 - 前記撮像素子の複数の光電変換素子から得られた映像信号における輝度値の最大輝度値、最小輝度値、平均輝度値、又は、これらの輝度値の分布に基づいて、前記標準画像データかビニング画像データのいずれを映像信号として出力させる機能実現手段を有することを特徴とする請求項1に記載の頭部装着型表示装置。
- 前記標準画像データと前記ビニング画像データとを切り替える際には、前記画像表示光の輝度値がビニング処理により急激に変化しないように徐々に変化させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の頭部装着型表示装置。
- 前記暗視カメラは、左眼用暗視カメラと右眼用暗視カメラとを備え、
前記表示ユニットは、左眼用表示素子と右眼用表示素子とを備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の頭部装着型表示装置。
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2011
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