JP2013117751A - タグ - Google Patents
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Abstract
【課題】起動信号の受信処理時のみならず、応答信号の送信処理時においてもアンテナで受信した電波からの電力を効率よく利用できるようにしたタグを提供する。
【解決手段】起動信号によりアンテナ回路15で生じる起電力から無線回路13を駆動する電力を生成するタグ10において、前記アンテナ回路15には平面コイルが含まれ、前記無線回路13が起動信号を受信する際には、前記平面コイル全体から生じる第1起電力から第1駆動電力を生成し、前記無線回路13が応答信号を送信する際には、前記平面コイルの一部から生じる第2起電力から第2駆動電力を生成する。
【選択図】図4
【解決手段】起動信号によりアンテナ回路15で生じる起電力から無線回路13を駆動する電力を生成するタグ10において、前記アンテナ回路15には平面コイルが含まれ、前記無線回路13が起動信号を受信する際には、前記平面コイル全体から生じる第1起電力から第1駆動電力を生成し、前記無線回路13が応答信号を送信する際には、前記平面コイルの一部から生じる第2起電力から第2駆動電力を生成する。
【選択図】図4
Description
本発明は、起動信号の受信処理及び応答信号の送信処理を行う無線タグに関し、特に、アンテナで受信した電波から得た電力を効率よく利用する技術に関する。
タグリーダと信号の送受信を行う無線タグ(以下、「タグ」という。)の動作には、電源供給の方法の違いによって2つの動作モードがある。
内蔵した電源(例えば電池)からの電力で動作するアクティブモードと、外部からの電磁波から得た電力で動作するパッシブモードである。通常、アクティブモードで動作するタグは、電池切れの場合にも認証できるように、パッシブモードでも動作する機能を備えている。
内蔵した電源(例えば電池)からの電力で動作するアクティブモードと、外部からの電磁波から得た電力で動作するパッシブモードである。通常、アクティブモードで動作するタグは、電池切れの場合にも認証できるように、パッシブモードでも動作する機能を備えている。
アクティブモードとパッシブモードでは、通信距離が異なり、アクティブモードでは、数m(メートル)、パッシブモードでは数cm(センチメートル)である。パッシブモードでは、タグをタグリーダにかざす必要があるため、近接認証モードとも呼ばれ、電池切れの場合だけでなく、重要エリアへの入退出等を厳重に管理したい場合などにも用いられる。
これら両モードで動作し、アクティブモードでは、LF(Low Frequency)帯で起動信号を受信し、RF(Radio Frequency)帯で応答信号を送信し、パッシブモードでは、LF帯で起動信号を受信し、受信した電波から得た電力を利用してLF帯で応答信号を送信するタグが知られている(特許文献1)。
しかしながら、タグが送信する応答信号を、タグリーダで確実に受信させるために、応答信号の送信強度をできるだけ大きくするには、起動信号受信処理時に比べて大きな電力が必要となり、無線回路で消費する電流が大きく変化する。この変化のため、電力供給側から無線回路をみた入力インピーダンス(以下、「無線回路のインピーダンス」という。)が、受電のためのアンテナのインピーダンスと整合しなくなり、応答信号の送信処理時に、受信した電波からの電力を効率よく利用できないという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、起動信号の受信処理時のみならず、応答信号の送信処理時においてもアンテナで受信した電波からの電力を効率よく利用できるようにしたタグを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、電波によりアンテナ回路に誘起される起電力から無線回路を駆動する電力を生成するタグであって、前記アンテナ回路には平面コイルが含まれており、前記無線回路が起動信号を受信する際には、前記平面コイル全体に誘起される第1起電力から第1駆動電力を生成し、前記無線回路が応答信号を送信する際には、前記平面コイルの一部に誘起される第2起電力から第2駆動電力を生成することを特徴とする。
ここで、前記平面コイル全体の巻数と前記平面コイル全体の面積とから定まる前記アンテナ回路のインピーダンスは、起動信号の受信の際の電力供給側からみた前記無線回路の入力インピーダンスと整合する第1インピーダンスであり、前記第1起電力は、前記第1インピーダンスに応じた起電力であり、前記平面コイルの一部の巻数と前記平面コイルの前記一部で形成される面積とから定まる前記アンテナ回路のインピーダンスは、応答信号の送信の際の電力供給側からみた前記無線回路の入力インピーダンスと整合する第2インピーダンスであり、前記第2起電力は、前記第2インピーダンスに応じた起電力であるとしてもよい。
ここで、前記平面コイルにおいて、当該平面コイルの一端を起点として前記平面コイルの前記一部を形成する位置に接続端子が設けられ、前記平面コイルの前記一端は、前記アンテナ回路と接続されており、前記アンテナ回路は、応答信号の送信の際には、前記平面コイルの他端と前記無線回路とが接続された状態から前記接続端子と前記無線回路とが接続される状態へと切り替えるとしてもよい。
ここで、前記アンテナ回路は、応答信号を送信する処理の終了の際には、前記接続端子と前記無線回路とが接続された状態から前記平面コイルの前記他端と前記無線回路とが接続される状態へと切り替えるとしてもよい。
ここで、前記アンテナ回路で受信する電波は、LF帯の電波であり、前記応答信号の送信は、RF帯で行うとしてもよい。
ここで、前記アンテナ回路で受信する電波は、LF帯の電波であり、前記応答信号の送信は、RF帯で行うとしてもよい。
また、本発明は、電波によりアンテナ回路に誘起される起電力から無線回路を駆動する電力を生成するタグであって、平面コイルを含み、前記無線回路が起動信号を受信する際には、前記平面コイル全体に誘起される第1起電力を生成し、前記無線回路が応答信号を送信する際には、前記平面コイルの一部に誘起される第2起電力を生成するアンテナ回路と、前記無線回路の動作中に当該無線回路のインピーダンスを繰返し測定するインピーダンス測定部とを備え、前記アンテナ回路は、前記インピーダンス測定部での測定結果に基づいて、前記第1起電力の生成から前記第2起電力の生成への切り替え、及び前記第2起電力の生成から前記第1起電力の生成への切り替えの何れかを行い、前記起動信号を受信するための駆動電力は前記第1起電力から生成され、前記応答信号を送信するための駆動電力は前記第2起電力から生成されることを特徴とする。
上記の構成によると、タグは、起動信号の受信処理時のみならず、応答信号の送信処理時においてもアンテナで受信した電波からの電力を効率よく利用することが可能となる。
<実施の形態1>
<1−1.概要>
図1は、実施の形態に係るタグ10を用いたタグ認証システム1の概略構成図である。タグ認証システム1は、タグリーダ20とタグ10とで構成される。なお、制御ユニット21、LF送信ユニット22、RF受信回路23、及びRFアンテナ24を含む構成をタグリーダ20と呼ぶ。
<1−1.概要>
図1は、実施の形態に係るタグ10を用いたタグ認証システム1の概略構成図である。タグ認証システム1は、タグリーダ20とタグ10とで構成される。なお、制御ユニット21、LF送信ユニット22、RF受信回路23、及びRFアンテナ24を含む構成をタグリーダ20と呼ぶ。
扉30は電気錠31で施錠されており、電気錠31は、タグリーダ20の制御ユニット21の指示に従って、施解錠される。
図2は、タグ認証システム1の起動信号と応答信号との送受信のタイミングを示す図である。
タグリーダ20のLF送信ユニット22は、制御ユニット21の指示に従って一定周期ct(例えば、500ミリ秒)ごとに、LF帯(例えば135kHz)で起動信号を送信する。起動信号の送信にかかる時間はst(例えば102.6ミリ秒)である。タグリーダ20は、起動信号の送信が終わった後に、タグ10が応答信号の送信処理にかかる時間に相当する時間もタグ10に電力を供給するために引き続き搬送波を送信する。ユーザが、タグ10をLF送信ユニット22にかざすと、LF送信ユニット22のLFアンテナ(不図示)の平面コイルとタグ10のLFアンテナ回路(後述)の平面コイルとの間の電磁誘導によって起電力が生じ、タグ10に電力が供給される。
図2は、タグ認証システム1の起動信号と応答信号との送受信のタイミングを示す図である。
タグリーダ20のLF送信ユニット22は、制御ユニット21の指示に従って一定周期ct(例えば、500ミリ秒)ごとに、LF帯(例えば135kHz)で起動信号を送信する。起動信号の送信にかかる時間はst(例えば102.6ミリ秒)である。タグリーダ20は、起動信号の送信が終わった後に、タグ10が応答信号の送信処理にかかる時間に相当する時間もタグ10に電力を供給するために引き続き搬送波を送信する。ユーザが、タグ10をLF送信ユニット22にかざすと、LF送信ユニット22のLFアンテナ(不図示)の平面コイルとタグ10のLFアンテナ回路(後述)の平面コイルとの間の電磁誘導によって起電力が生じ、タグ10に電力が供給される。
タグ10は、供給された電力によって、起動信号に含まれるデータを処理し、RF帯(例えば、426MHz)で応答信号を送信する。応答信号の送信にかかる時間はrt(例えば25ミリ秒)である。このように、タグ10は、タグリーダ20からの起動信号を受信し、応答信号を送信するが、図3に示すように、応答信号送信処理時では、RF帯の電波を用いて起動信号の受信時よりも遠くに応答信号が到達するように送信するので、タグ10の無線回路(後述)の消費電流が大きく異なる。同図では、無線回路の消費電流は、起動信号受信処理時では、数mA(ミリアンペア)(例えば1.2mA)であり、一方、応答信号送信処理時では、消費電流は十数mA(例えば10mA)であり、無線回路での消費電流は、起動信号受信処理時と応答信号送信処理時で大きな差がある。
タグ10の無線回路は、一定の電圧(例えば3V(ボルト))で動作するように設計されているので、消費電流が大きく変化するということは、この無線回路のインピーダンスが大きく変化することを意味する。LFアンテナ回路を、起動信号受信処理時での無線回路のインピーダンスと整合するように設計すると、応答信号送信処理時には、LFアンテナ回路のインピーダンスが無線回路のインピーダンスと整合しなくなる。このため、このようなタグでは、応答信号送信処理時にタグリーダ20から得られる電力を効率よく利用できない。
そこで、タグ10は、LFアンテナ回路の平面コイルの外側に位置する一端からの巻数が応答信号送信処理時での無線回路のインピーダンスと整合するインピーダンスの巻数となるように平面コイルの途中の位置に、無線回路と接続するための接続端子を備え、応答信号を送信する際に平面コイルの外側に位置する一端とこの接続端子とで無線回路に接続するように接続端子を切替え、タグリーダ20から得られる電力を効率よく利用できるようにする。
タグリーダ20は、タグ10からの応答信号をRFアンテナ24を介してRF受信回路23で受信し、制御ユニット21は、応答信号に基づき、タグ10が予め登録されているタグか否かを認証し、予め登録されているタグと認証された場合には電気錠31の解錠を行う。このようにして、ユーザは電気錠31が解錠された扉30から入室することができる。
以下、本実施の形態1に係るタグ10について図面を参照しながら説明する。
<1−2.機能構成>
図4は、タグ10の機能ブロック図である。
タグ10は、制御回路11、記憶部12、無線回路13、RFアンテナ14、LFアンテナ回路15、切替器16、給電回路17、電源18、及び電源切替器19を備える。
<1−2.機能構成>
図4は、タグ10の機能ブロック図である。
タグ10は、制御回路11、記憶部12、無線回路13、RFアンテナ14、LFアンテナ回路15、切替器16、給電回路17、電源18、及び電源切替器19を備える。
制御回路11は、受信した起動信号100に含まれるタグリーダIDや動作モードのフラグの情報を処理する起動信号受信処理機能、起動信号100に含まれるデータに基づいて応答信号200を生成し、応答信号200の送信を制御する応答信号送信処理機能、タグリーダ20の起動信号に含まれる動作モード(アクティブモード又はパッシブモード)に応じて、電源18又は給電回路17のどちらかを無線回路13に接続するように切替えるための制御を行う機能、及び起動信号受信処理時と応答信号送信処理時におけるLFアンテナ回路の切替えを制御する機能を有する。なお、制御回路11は、制御プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)、前記制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)及び不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)を含んで構成され、制御回路11の機能は、ROMに記憶されているプログラムをCPUが実行することにより実現される。
記憶部12は、不揮発性メモリ等の記憶媒体より実現され、システム管理者による登録操作によって予め登録された自機の識別情報(以下、「タグID」という。)を記憶している。
無線回路13は、LFアンテナ回路15を介して起動信号100を受信し、受信した起動信号100に含まれるデータを制御回路11に送り、制御回路11で生成した応答信号200を受け取り、RFアンテナ14を介して送信する機能を有する。
無線回路13は、LFアンテナ回路15を介して起動信号100を受信し、受信した起動信号100に含まれるデータを制御回路11に送り、制御回路11で生成した応答信号200を受け取り、RFアンテナ14を介して送信する機能を有する。
起動信号100のデータ構成を図5(a)に示す。
起動信号100は、同図に示すように、PR(Preamble)101、UW(Unique Word)102、リーダID103、フラグ104、及びCRC(Cyclic Redundancy Check)105で構成される。
PR101は、起動信号100のデータの始まりを示すビット列(同期符号)であり、UW102は、いわゆるフレーム同期信号である。
起動信号100は、同図に示すように、PR(Preamble)101、UW(Unique Word)102、リーダID103、フラグ104、及びCRC(Cyclic Redundancy Check)105で構成される。
PR101は、起動信号100のデータの始まりを示すビット列(同期符号)であり、UW102は、いわゆるフレーム同期信号である。
リーダID103は、起動信号100の送信元であるタグリーダ20の識別情報である。
フラグ104は、アクティブモードとパッシブモードのうち、どちらの動作モードで通信するかを示す情報である。本実施の形態1では、アクティブモードで通信する場合を「0」、パッシブモードで通信する場合を「1」とする。以下、フラグ104が「0」の起動信号をアクティブモードの起動信号といい、「1」の起動信号をパッシブモードの起動信号と呼ぶ。
フラグ104は、アクティブモードとパッシブモードのうち、どちらの動作モードで通信するかを示す情報である。本実施の形態1では、アクティブモードで通信する場合を「0」、パッシブモードで通信する場合を「1」とする。以下、フラグ104が「0」の起動信号をアクティブモードの起動信号といい、「1」の起動信号をパッシブモードの起動信号と呼ぶ。
CRC105は、起動信号100を受信したタグ10が起動信号100に誤りが発生しているか否かを検出するためのデータである。
次に、図5(b)に応答信号200のデータ構造を示す。
応答信号200は、PR201、UW202、リーダID203、タグID204、及びCRC205で構成され、制御回路11で生成される。
次に、図5(b)に応答信号200のデータ構造を示す。
応答信号200は、PR201、UW202、リーダID203、タグID204、及びCRC205で構成され、制御回路11で生成される。
PR201は、応答信号200のデータの始まりを示すビット列(同期符号)であり、UW202は、いわゆるフレーム同期信号である。また、CRC205は、応答信号200を受信したタグリーダ20が、応答信号200に誤りが発生しているか否かを検出するためのデータである。
リーダID203は、タグリーダ20の識別情報を表し、この応答信号200がどのタグリーダからの起動信号に応じたものかを示すものである。すなわち、この応答信号200は、リーダID203で示されるタグリーダから送信された起動信号に対して送信された応答信号であることになる。
リーダID203は、タグリーダ20の識別情報を表し、この応答信号200がどのタグリーダからの起動信号に応じたものかを示すものである。すなわち、この応答信号200は、リーダID203で示されるタグリーダから送信された起動信号に対して送信された応答信号であることになる。
タグID204は、タグ10の識別情報であり、自機の記憶部12に予め記憶しているタグIDに基づいて生成される。
LFアンテナ回路15は、起動信号を受信するものである。LFアンテナ回路15には、アンテナとして設けられた平面コイルと、コンデンサとからなる共振器が形成されており、当該共振器は接続端子N1、N2を有する。接続端子N1は、平面コイルの外側に位置する一端からの巻数及び当該巻数で定まる平面コイルの面積から特定されるインピーダンスが起動信号受信処理時の無線回路13のインピーダンスと整合する位置に存在する。ここでは、平面コイル全体から特定されるインピーダンスが、起動信号受信処理時における無線回路13のインピーダンスと整合している。接続端子N2は、平面コイルの外側に位置する一端からの巻数及び当該巻数で定まる平面コイルの面積から特定されるインピーダンスが応答信号送信処理時の無線回路13のインピーダンスと整合する位置に存在する。ここでは、平面コイルの一部から特定されるインピーダンスが、応答信号送信処理時における無線回路13のインピーダンスと整合している。起動信号受信時における平面コイルの巻数と、平面コイルのサイズとの一例を図6(a)に示す。また、応答信号送信時における平面コイルの巻数と、平面コイルのサイズとの一例を図6(b)に示す。起動信号受信時では、平面コイルの外側に位置する一端と、平面コイルの他端となる接続端子N1とからなる巻数は50であり、平面コイルの縦横の長さは、それぞれ38mmである。ここで、縦横の長さは、平面コイルの外側の辺と内側の辺との中間位置で形成される辺の長さである。また、応答信号送信時では、平面コイルの外側に位置する一端と、平面コイルの他端となる接続端子N2とからなる巻数は20であり、平面コイルの縦横の長さは、それぞれ44mmである。通常、インピーダンスはインダクタンスに比例している。つまり、コイルのインダクタンスの増減に応じて、LFアンテナ回路15のインピーダンスも増減する。ここで、インダクタンス(L)は、数式“L=k×μ×A×N^2/d”で算出される。なお、kは長岡係数、μは透磁率、Aは平面コイルの面積、Nは巻数及びdが平面コイルの厚さである。また、面積は、平面コイルの外側の辺と巻数によって定まる内側の辺との中間位置で形成される辺からなる四角形の面積である。例えば、図6(a)に示す巻き数50の場合には、面積は1辺が38mmからなる四角形の面積である。図6(a)に示す巻き数20の場合には、面積は1辺が44mmからなる四角形の面積である。上記の数式によると、インダクタンスはコイルの面積、及び巻数の2乗に比例する。つまり、コイルの面積、及び巻数を減少させることで、インダクタンスを減少、つまりはインピーダンスを減少させることができ、応答信号送信処理時に無線回路13のインピーダンスとインピーダンス整合をとることができる。なお、図6(a)、(b)に示す起動信号受信時及び応答信号送信時それぞれにおける平面コイルの巻数及びサイズは、一例であり、これに限定されない。起動信号受信時及び応答信号送信時それぞれにおいて、無線回路13のインピーダンスとインピーダンス整合するよう、起動信号受信時及び応答信号送信時それぞれにおける平面コイルの巻数及びサイズが決定されていればよい。
LFアンテナ回路15は、起動信号を受信するものである。LFアンテナ回路15には、アンテナとして設けられた平面コイルと、コンデンサとからなる共振器が形成されており、当該共振器は接続端子N1、N2を有する。接続端子N1は、平面コイルの外側に位置する一端からの巻数及び当該巻数で定まる平面コイルの面積から特定されるインピーダンスが起動信号受信処理時の無線回路13のインピーダンスと整合する位置に存在する。ここでは、平面コイル全体から特定されるインピーダンスが、起動信号受信処理時における無線回路13のインピーダンスと整合している。接続端子N2は、平面コイルの外側に位置する一端からの巻数及び当該巻数で定まる平面コイルの面積から特定されるインピーダンスが応答信号送信処理時の無線回路13のインピーダンスと整合する位置に存在する。ここでは、平面コイルの一部から特定されるインピーダンスが、応答信号送信処理時における無線回路13のインピーダンスと整合している。起動信号受信時における平面コイルの巻数と、平面コイルのサイズとの一例を図6(a)に示す。また、応答信号送信時における平面コイルの巻数と、平面コイルのサイズとの一例を図6(b)に示す。起動信号受信時では、平面コイルの外側に位置する一端と、平面コイルの他端となる接続端子N1とからなる巻数は50であり、平面コイルの縦横の長さは、それぞれ38mmである。ここで、縦横の長さは、平面コイルの外側の辺と内側の辺との中間位置で形成される辺の長さである。また、応答信号送信時では、平面コイルの外側に位置する一端と、平面コイルの他端となる接続端子N2とからなる巻数は20であり、平面コイルの縦横の長さは、それぞれ44mmである。通常、インピーダンスはインダクタンスに比例している。つまり、コイルのインダクタンスの増減に応じて、LFアンテナ回路15のインピーダンスも増減する。ここで、インダクタンス(L)は、数式“L=k×μ×A×N^2/d”で算出される。なお、kは長岡係数、μは透磁率、Aは平面コイルの面積、Nは巻数及びdが平面コイルの厚さである。また、面積は、平面コイルの外側の辺と巻数によって定まる内側の辺との中間位置で形成される辺からなる四角形の面積である。例えば、図6(a)に示す巻き数50の場合には、面積は1辺が38mmからなる四角形の面積である。図6(a)に示す巻き数20の場合には、面積は1辺が44mmからなる四角形の面積である。上記の数式によると、インダクタンスはコイルの面積、及び巻数の2乗に比例する。つまり、コイルの面積、及び巻数を減少させることで、インダクタンスを減少、つまりはインピーダンスを減少させることができ、応答信号送信処理時に無線回路13のインピーダンスとインピーダンス整合をとることができる。なお、図6(a)、(b)に示す起動信号受信時及び応答信号送信時それぞれにおける平面コイルの巻数及びサイズは、一例であり、これに限定されない。起動信号受信時及び応答信号送信時それぞれにおいて、無線回路13のインピーダンスとインピーダンス整合するよう、起動信号受信時及び応答信号送信時それぞれにおける平面コイルの巻数及びサイズが決定されていればよい。
切替器16は、制御回路11の指示に従って、起動信号受信処理時と応答信号送信処理時で無線回路13と接続する接続端子N1、N2を選択的に切替えるスイッチである。
給電回路17は、ダイオードD1〜D4からなるブリッジ整流回路、平滑コンデンサC1、定電圧にするためのツェナーダイオードD5から構成され、タグリーダ20からの電波によってLFアンテナ回路15の平面コイルに誘起された起電力による交流電流を、一定電圧(例えば3V)の直流電流に変換して、無線回路13へ電力供給する回路である。各素子の動作は、周知なので説明は省略する。
給電回路17は、ダイオードD1〜D4からなるブリッジ整流回路、平滑コンデンサC1、定電圧にするためのツェナーダイオードD5から構成され、タグリーダ20からの電波によってLFアンテナ回路15の平面コイルに誘起された起電力による交流電流を、一定電圧(例えば3V)の直流電流に変換して、無線回路13へ電力供給する回路である。各素子の動作は、周知なので説明は省略する。
電源18は、例えばコイン形リチウム電池で構成されており、アクティブモード動作時にタグ10の各回路を動作させるための電力を供給する。
電源切替器19は、無線回路13に電力を供給する回路を、パッシブモードでは給電回路17に、アクティブモードでは電源18に各々切替えるためのスイッチである。
<1−3.動作>
図7は、タグ10の制御回路11の処理を示すフローチャートである。
電源切替器19は、無線回路13に電力を供給する回路を、パッシブモードでは給電回路17に、アクティブモードでは電源18に各々切替えるためのスイッチである。
<1−3.動作>
図7は、タグ10の制御回路11の処理を示すフローチャートである。
タグ10の電源スイッチ(不図示)がONにされると、タグ10は初期化され、電源スイッチがONされた直後は、無線回路13は電源18と接続され、起動信号受信時のLFアンテナ回路の接続端子N1が無線回路13と接続された状態となる。
タグリーダ20は、起動信号100と電力供給のための搬送波とを連続して繰返し(例えば500ミリ秒ごとに)送信している。制御回路11は、このタグリーダ20からの起動信号100を受信した場合(ステップS10:YES)、パッシブモードの起動信号を受信したか否かを判断する(ステップS11)。具体的には、受信した起動信号100に含まれるフラグ104の値が「1」の場合にパッシブモードの起動信号であると判断する(ステップS11:YES)。
タグリーダ20は、起動信号100と電力供給のための搬送波とを連続して繰返し(例えば500ミリ秒ごとに)送信している。制御回路11は、このタグリーダ20からの起動信号100を受信した場合(ステップS10:YES)、パッシブモードの起動信号を受信したか否かを判断する(ステップS11)。具体的には、受信した起動信号100に含まれるフラグ104の値が「1」の場合にパッシブモードの起動信号であると判断する(ステップS11:YES)。
制御回路11は、ステップS11でYESの場合には、無線回路13と給電回路17とが接続されていない場合(ステップS12:NO)には、無線回路13から電源18を切断して、無線回路13と給電回路17とを接続させる指示を電源切替器19に送る。電源切替器19は、制御回路11の指示に従って、無線回路13から電源18を切断して、給電回路17と無線回路13とを接続する(ステップS13)。
ステップS12でYESの場合には、無線回路13と給電回路17とが接続しており、タグ10はパッシブモードで動作する状態であるので無線回路13に電力を供給するための回路を切替える必要はない。
ステップS12でYESの場合又はステップS13の処理が完了した場合、制御回路11は、起動信号100に含まれるリーダID103の情報から得たリーダIDと、記憶部12から得た自機のタグIDとを含む応答信号200を生成し、無線回路13へ送る(ステップS14)。
ステップS12でYESの場合又はステップS13の処理が完了した場合、制御回路11は、起動信号100に含まれるリーダID103の情報から得たリーダIDと、記憶部12から得た自機のタグIDとを含む応答信号200を生成し、無線回路13へ送る(ステップS14)。
次に、制御回路11は、切替器16に無線回路13と接続するLFアンテナ回路15の接続端子を応答信号送信処理時での無線回路13のインピーダンスと整合するインピーダンスの巻数の接続端子N2に切替える指示を送る。切替器16は、制御回路11の指示に従って無線回路13と接続する接続端子を接続端子N1から接続端子N2に切替える(ステップS15)。
無線回路13は、タグリーダ20の送信する電波を受けてLFアンテナ回路15に生じた電力を用いて、制御回路11から送られた応答信号200をRFアンテナ14を介して送信する(ステップS16)。
ステップS16の処理が完了したら、制御回路11は、切替器16に無線回路13と接続するLFアンテナ回路15の接続端子を応答信号送信処理時での無線回路13のインピーダンスと整合するインピーダンスとなる巻数の接続端子N2から、起動信号受信処理時での無線回路13のインピーダンスと整合するインピーダンスの巻数の接続端子N1に切替える指示を送る。切替器16は、制御回路11の指示に従って無線回路13と接続する接続端子を接続端子N1に切替える(ステップS17)。
ステップS16の処理が完了したら、制御回路11は、切替器16に無線回路13と接続するLFアンテナ回路15の接続端子を応答信号送信処理時での無線回路13のインピーダンスと整合するインピーダンスとなる巻数の接続端子N2から、起動信号受信処理時での無線回路13のインピーダンスと整合するインピーダンスの巻数の接続端子N1に切替える指示を送る。切替器16は、制御回路11の指示に従って無線回路13と接続する接続端子を接続端子N1に切替える(ステップS17)。
一方、起動信号100がパッシブモードの起動信号でない場合(ステップS11:NO)、すなわちアクティブモードの起動信号の場合に、制御回路11は、無線回路13と電源18が接続していなければ(ステップS18:NO)、無線回路13から給電回路17を切断して、無線回路13と電源18とを接続させる指示を電源切替器19に送る。電源切替器19は、制御回路11の指示に従って、無線回路13から給電回路17を切断して、電源18と無線回路13とを接続する(ステップS19)。なお、ステップS18でYESの場合は、無線回路13と電源18とが接続しており、タグ10はアクティブモードで動作する状態であるので無線回路13に電力を供給するための回路を切替える必要はない。
次に、制御回路11は、ステップS14と同様の手順で応答信号200を生成し、無線回路13に送る(ステップS20)。
無線回路13は、電源18の電力を用いて、制御回路11から送られた応答信号200をRFアンテナ14を介して送信する(ステップS21)。
ステップS17の処理又はステップS21の処理が完了したら制御回路11は、ステップS10から処理を繰り返す。
無線回路13は、電源18の電力を用いて、制御回路11から送られた応答信号200をRFアンテナ14を介して送信する(ステップS21)。
ステップS17の処理又はステップS21の処理が完了したら制御回路11は、ステップS10から処理を繰り返す。
以上により、実施の形態1のタグ10は、パッシブモードにおいて、起動信号受信処理時と応答信号送信処理時に、無線回路13と接続するLFアンテナ回路の平面コイルの接続端子を、各々の動作時における無線回路13のインピーダンスと整合するインピーダンスとなる巻数の接続端子と接続するように切替えることによって、タグリーダ20から得られる電力を効率よく利用することができる。
<実施の形態2>
実施の形態1のタグ10では、起動信号受信処理時と応答信号送信処理時で無線回路13の消費電流が大きく異なることが予め分かっているので、各々の処理を実行する際に無線回路13と接続するLFアンテナ回路の接続端子を切替える実施の形態を説明した。
<実施の形態2>
実施の形態1のタグ10では、起動信号受信処理時と応答信号送信処理時で無線回路13の消費電流が大きく異なることが予め分かっているので、各々の処理を実行する際に無線回路13と接続するLFアンテナ回路の接続端子を切替える実施の形態を説明した。
実施の形態2では、パッシブモードで動作する場合に、無線回路13のインピーダンスの変化を検知して、無線回路13と接続するLFアンテナ回路の接続端子を切替えるタグ10bについて、実施の形態1で示したものと変更のない点についての説明は省略し、変更ある点を重点的に説明する。
<2−1.構成>
タグ10bとタグ10との違いは、タグ10bには、図8に示すように、インピーダンス測定回路111が給電回路17の出力端子と電源切替器19との間に設けられ、制御回路11bは、起動信号受信処理時と応答信号送信処理時におけるLFアンテナ回路の平面コイルの接続端子の切替えを制御する機能の代わりに、インピーダンス測定回路111の抵抗Rの両端の電圧を測定し、動作中の無線回路13のインピーダンスを計算し、インピーダンスの計算結果に基づいて無線回路13に接続する平面コイルの接続端子の切替えを制御する機能を有する点である。
<2−1.構成>
タグ10bとタグ10との違いは、タグ10bには、図8に示すように、インピーダンス測定回路111が給電回路17の出力端子と電源切替器19との間に設けられ、制御回路11bは、起動信号受信処理時と応答信号送信処理時におけるLFアンテナ回路の平面コイルの接続端子の切替えを制御する機能の代わりに、インピーダンス測定回路111の抵抗Rの両端の電圧を測定し、動作中の無線回路13のインピーダンスを計算し、インピーダンスの計算結果に基づいて無線回路13に接続する平面コイルの接続端子の切替えを制御する機能を有する点である。
また、記憶部12bは、タグ10bのLFアンテナ回路15の平面コイルに備えた各々の接続端子を特定するための接続端子IDとその接続端子で無線回路13に接続した場合のLFアンテナ回路15のインピーダンス値とを対応付けた対応テーブル300を予め記憶している点で異なる。
図9に対応テーブル300のデータ構造を示す。
図9に対応テーブル300のデータ構造を示す。
対応テーブル300は、項目として、平面コイルの接続端子ID301とその接続端子で無線回路13に接続した場合のLFアンテナ回路15のインピーダンス値302とを有する。
図9の対応テーブル300には、LFアンテナ回路15の平面コイルの巻数が、起動信号送信処理時での無線回路13のインピーダンスに整合したインピーダンスの巻数の平面コイルの接続端子N1と、応答信号送信処理時での無線回路13のインピーダンスに整合したインピーダンスの巻数の平面コイルの接続端子N2と、各々の接続端子で接続した場合のLFアンテナ回路15のインピーダンス値とが対応づけて予め記憶されている。
図9の対応テーブル300には、LFアンテナ回路15の平面コイルの巻数が、起動信号送信処理時での無線回路13のインピーダンスに整合したインピーダンスの巻数の平面コイルの接続端子N1と、応答信号送信処理時での無線回路13のインピーダンスに整合したインピーダンスの巻数の平面コイルの接続端子N2と、各々の接続端子で接続した場合のLFアンテナ回路15のインピーダンス値とが対応づけて予め記憶されている。
インピーダンス測定回路111は、抵抗値R1(例えば10Ω(オーム))の抵抗Rで構成される回路で、抵抗Rの両端は、電圧を測定するために無線回路13に接続されている。そして、制御回路11bは、インピーダンス測定回路111の抵抗Rの両端間の電圧Er1を繰返し測定する。抵抗Rに流れる電流Ir1は、無線回路13に流れる電流であり、Ir1=Er1/R1で計算できる。
無線回路13は一定電圧Ecで動作するので電流Ir1が流れているときの無線回路13のインピーダンスZcはZc=Ec/Ir1で計算できる。すなわち、インピーダンスZcは、Zc=Ec/Er1×R1で計算できる。Ec、R1の値はタグ10bの設計時に予め分かっているので、電圧Er1を計測することによって、動作中の無線回路13のインピーダンスZcが計算できる。
制御回路11bは、給電回路17から電力が供給されている間、抵抗Rの両端の電圧を繰返し測定し(例えば、2ミリ秒ごとに測定し)、その電圧値に基づいて、インピーダンスZcを計算する。次に、インピーダンスZcと記憶部12bの対応テーブル300のインピーダンス値と比較し、最も近いインピーダンス値に対応した平面コイルの接続端子を選択し、選択した接続端子で無線回路13と接続するように切替器16に指示する。切替器16は、制御回路11bが指示した接続端子に切替える。
このようにして、動作中の無線回路13のインピーダンスを繰返し測定することによって、各々の動作時の無線回路13のインピーダンスに整合したインピーダンスのLFアンテナ回路となる平面コイルの巻数の接続端子でLFアンテナ回路15と無線回路13とを接続することができる。
<2−2.動作>
図10に制御回路11bの信号の送受信の処理のフローチャートを示す。
<2−2.動作>
図10に制御回路11bの信号の送受信の処理のフローチャートを示す。
なお、制御回路11bは、ステップS31、ステップS35、及びステップS36の処理をパッシブモードで実行する間、割り込み処理によって後述するLFアンテナ回路15の平面コイルの接続端子切替え処理を行い、無線回路13と接続する平面コイルの接続端子を切替える。
タグリーダ20は、起動信号100と電力供給のための搬送波とを連続して繰返し(例えば500ミリ秒ごとに)送信している。制御回路11bは、このタグリーダ20からの起動信号100を受信し、起動信号100のリーダID103と、フラグ104との値を取得する(ステップS31)。
タグリーダ20は、起動信号100と電力供給のための搬送波とを連続して繰返し(例えば500ミリ秒ごとに)送信している。制御回路11bは、このタグリーダ20からの起動信号100を受信し、起動信号100のリーダID103と、フラグ104との値を取得する(ステップS31)。
次に、受信した起動信号100がパッシブモードの起動信号か否かを判断する(ステップS32)。具体的には、受信した起動信号100のフラグ104の値が「1」である場合にパッシブモードの起動信号であると判断する(ステップS32:YES)。
ステップS32でYESの場合に、制御回路11bは、無線回路13と給電回路17が接続されていない場合(ステップS33:NO)には、無線回路13から電源18を切断して、無線回路13と給電回路17とを接続させる指示を電源切替器19に送る。電源切替器19は、制御回路11の指示に従って、無線回路13と電源18とを切断して、給電回路17と無線回路13とを接続する(ステップS34)。なお、ステップS33でYESの場合には、無線回路13と給電回路17とが接続しており、タグ10bはパッシブモードで動作する状態であるので無線回路13に電力を供給するための回路の切替は必要ない。
ステップS32でYESの場合に、制御回路11bは、無線回路13と給電回路17が接続されていない場合(ステップS33:NO)には、無線回路13から電源18を切断して、無線回路13と給電回路17とを接続させる指示を電源切替器19に送る。電源切替器19は、制御回路11の指示に従って、無線回路13と電源18とを切断して、給電回路17と無線回路13とを接続する(ステップS34)。なお、ステップS33でYESの場合には、無線回路13と給電回路17とが接続しており、タグ10bはパッシブモードで動作する状態であるので無線回路13に電力を供給するための回路の切替は必要ない。
ステップS33でYESの場合又はステップS34の処理が完了した場合、制御回路11bは、起動信号100に含まれるリーダID103の情報から得たリーダIDと、記憶部12bから得た自機のタグIDとを含む応答信号200を生成し、無線回路13へ送る(ステップS35)。
無線回路13は、制御回路11bから送られた応答信号200をRFアンテナ14を介して送信する(ステップS36)。
無線回路13は、制御回路11bから送られた応答信号200をRFアンテナ14を介して送信する(ステップS36)。
一方、起動信号100がパッシブモードの起動信号でない場合(ステップS32:NO)、すなわちアクティブモードの起動信号の場合に、制御回路11bは、無線回路13と電源18とが接続していなければ(ステップS37:NO)、無線回路13から給電回路17を切断して、無線回路13と電源18とを接続させる指示を電源切替器19に送る。電源切替器19は、制御回路11bの指示に従って、無線回路13から給電回路17を切断して、無線回路13と電源18とを接続する(ステップS38)。なお、ステップS37でYESの場合は、無線回路13と電源18とが接続しており、タグ10bはアクティブモードで動作する状態であるので無線回路13に電力を供給するための回路の切替は必要ない。
次に、制御回路11bは、ステップS35と同様の手順で応答信号200を生成し、無線回路13に送る(ステップS39)。
無線回路13は、電源18の電力を用いて、制御回路11bから送られた応答信号200をRFアンテナ14を介して送信する(ステップS40)。
ステップS36の処理又はステップS40の処理が完了したら制御回路11bは、ステップS31から処理を繰り返す。
無線回路13は、電源18の電力を用いて、制御回路11bから送られた応答信号200をRFアンテナ14を介して送信する(ステップS40)。
ステップS36の処理又はステップS40の処理が完了したら制御回路11bは、ステップS31から処理を繰り返す。
次に、タグ10bが、パッシブモードで、ステップS31、ステップS35、及びステップS36の処理を実行中に、割り込み処理によって動作中の無線回路13のインピーダンスに整合したインピーダンスとなるLFアンテナ回路15の平面コイルの接続端子を切替える処理について説明する。
図11に制御回路11bのLFアンテナ回路15の平面コイルの接続端子切替え処理のフローチャートを示す。
図11に制御回路11bのLFアンテナ回路15の平面コイルの接続端子切替え処理のフローチャートを示す。
タグ10bが、タグリーダ20にかざされると、タグ10bのLFアンテナ回路15に起電力が生じ、給電回路17で一定電圧の直流電流に変換された電流がインピーダンス測定回路111の抵抗Rに流れる。制御回路11bは、インピーダンス測定回路111の抵抗Rの両端間の電圧Er1を測定し(ステップS41)、インピーダンスZcをZc=Ec/Er1×R1の式で計算する(ステップS42)。
制御回路11bは、記憶部12bに予め記憶している対応テーブル300の各々の接続端子ID301に対応したインピーダンス値302とインピーダンスZcの値とを比較する(ステップS43)。具体的には、制御回路11bは、各々の接続端子ID301に対応したインピーダンス値302の値とZcとの差の絶対値を計算し、最も差の絶対値が小さいインピーダンス値の接続端子IDの接続端子を無線回路13と接続する接続端子として選択する。制御回路11bは、選択した接続端子IDの接続端子と無線回路13とを接続する指示を切替器16へ送る。切替器16は、制御回路11bが選択した接続端子と無線回路13とを接続する(ステップS44)。
制御回路11bは、ステップS44の処理が完了したら、ステップS41からの処理を繰返す。
以上により、実施の形態2のタグ10bは、各処理を実行している間の無線回路のインピーダンスを、接続端子切替え処理の割り込みを繰返し行うことによって測定し、その測定結果に基づいて、無線回路13と接続するLFアンテナ回路15の平面コイルの接続端子を動作中の無線回路13のインピーダンスと整合する接続端子に切替えることができる。
以上により、実施の形態2のタグ10bは、各処理を実行している間の無線回路のインピーダンスを、接続端子切替え処理の割り込みを繰返し行うことによって測定し、その測定結果に基づいて、無線回路13と接続するLFアンテナ回路15の平面コイルの接続端子を動作中の無線回路13のインピーダンスと整合する接続端子に切替えることができる。
<変形例>
以上、本発明に係るタグを、実施の形態に基づいて説明したが、以下のように変形することも可能であり、本発明は上述した実施の形態で示した通りのタグに限られないことは勿論である。
(1)実施の形態1、2では、切替器16は、接続端子N1と接続端子N2とを切り替えたが、これに限らない。
以上、本発明に係るタグを、実施の形態に基づいて説明したが、以下のように変形することも可能であり、本発明は上述した実施の形態で示した通りのタグに限られないことは勿論である。
(1)実施の形態1、2では、切替器16は、接続端子N1と接続端子N2とを切り替えたが、これに限らない。
切替器16は、平面コイルの外側の端と、接続端子N2とを切り替えてもよい。
(2)実施の形態1、2では、タグリーダの起動信号の送信周期を500ミリ秒ごととしたがこれに限らない。
起動信号の送信周期は、起動信号の送信処理に必要な時間と応答信号の送信処理に必要な時間を足した時間以上の間隔であればよい。
(2)実施の形態1、2では、タグリーダの起動信号の送信周期を500ミリ秒ごととしたがこれに限らない。
起動信号の送信周期は、起動信号の送信処理に必要な時間と応答信号の送信処理に必要な時間を足した時間以上の間隔であればよい。
(3)実施の形態1では、図3に示すように、タグリーダ20が起動信号と電力供給のための搬送波との連続送信を繰返し行うものとして説明した。しかしながら、起動信号と電力供給のための搬送波とを連続して送信することは必須ではなく、起動信号の送信後に、電力供給のための搬送波を送信すれば足りる。すなわち、起動信号の送信と電力供給のための搬送波の送信との間に多少時間が空いてもよい。
また、実施の形態1では図3に示すように、タグ10が電力供給のための搬送波を受信するタイミングで、その受信直前に受信した起動信号に対する応答信号の送信を開始する例を説明した。しかしながら、応答信号の送信開始のタイミングは、給電回路17のコンデンサC1の容量に応じて適宜変更でき、例えば、電力供給のための搬送波の受信完了までに、その直前に受信した起動信号に対する応答信号の送信を開始してもよい。
(4)実施の形態1、2のタグの給電回路の整流回路をダイオード4つのブリッジ回路の構成としたがこれに限らない。
LFアンテナ回路からの交流の電流を整流できる構成であればどのような整流回路であってもよい。
(5)実施の形態1、2では、起動信号の受信はLF帯で行い、応答信号の送信はRF帯で行う例を説明した。このLF帯は起動信号の受信の周波数帯の一例であり、RF帯は応答信号の送信の周波数帯の一例にすぎず、起動信号の受信はLF帯に限られず、また、応答信号の送信はRF帯に限らない。
但し、パッシブモードで動作する場合でも、タグがアクティブモードで動作する場合の起動信号の受信に用いる周波数帯及び応答信号の送信に用いる周波数帯とそれぞれ同じ周波数帯を用いて信号を送受信することが望ましい。
LFアンテナ回路からの交流の電流を整流できる構成であればどのような整流回路であってもよい。
(5)実施の形態1、2では、起動信号の受信はLF帯で行い、応答信号の送信はRF帯で行う例を説明した。このLF帯は起動信号の受信の周波数帯の一例であり、RF帯は応答信号の送信の周波数帯の一例にすぎず、起動信号の受信はLF帯に限られず、また、応答信号の送信はRF帯に限らない。
但し、パッシブモードで動作する場合でも、タグがアクティブモードで動作する場合の起動信号の受信に用いる周波数帯及び応答信号の送信に用いる周波数帯とそれぞれ同じ周波数帯を用いて信号を送受信することが望ましい。
また、実施の形態1、2では、タグ認証システムを例として説明したが、本発明に係るタグは、例えば、所在管理システムなど他のシステムに使われるものとしてもよい。
また、実施の形態1、2では、1つの扉に対して入退出を管理する場合を例にして説明したが、例えば、複数の扉の入退出を管理する場合にも、本発明を適用することができる。この場合、1つの制御ユニットが各扉に係る認証を行うようにしてもよいし、複数の制御ユニットが各扉に係る認証を分担してもよい。
また、実施の形態1、2では、1つの扉に対して入退出を管理する場合を例にして説明したが、例えば、複数の扉の入退出を管理する場合にも、本発明を適用することができる。この場合、1つの制御ユニットが各扉に係る認証を行うようにしてもよいし、複数の制御ユニットが各扉に係る認証を分担してもよい。
(6)実施の形態2のタグでは、無線回路のインピーダンスを計算して、無線回路に接続するコイルの接続端子の切替を行ったがこれに限らない。
例えば、実施の形態2のタグでは、無線回路の動作電圧は一定なので、無線回路のインピーダンスは、無線回路に流れる電流に反比例する。また、無線回路に流れる電流は、インピーダンス測定回路の抵抗に流れる電流であり、この抵抗の両端の電圧に比例する。このことより、インピーダンス測定回路の抵抗の両端の電圧又はこの抵抗に流れる電流の変化に基づいて無線回路に接続するコイルの接続端子を切替えても良い。
例えば、実施の形態2のタグでは、無線回路の動作電圧は一定なので、無線回路のインピーダンスは、無線回路に流れる電流に反比例する。また、無線回路に流れる電流は、インピーダンス測定回路の抵抗に流れる電流であり、この抵抗の両端の電圧に比例する。このことより、インピーダンス測定回路の抵抗の両端の電圧又はこの抵抗に流れる電流の変化に基づいて無線回路に接続するコイルの接続端子を切替えても良い。
(7)実施の形態1、2のタグでは、切替える接続端子を2つとして説明したが切替える接続端子は2つに限らない。
無線回路のインピーダンスが大きく変化するのが、起動信号の受信処理時と応答信号の送信処理時の2つの処理時であることを前提として説明したので切替える接続端子を2つとした。しかし、タグが行う種々の処理において、無線回路のインピーダンスが大きく変化する場合が複数あれば、各々の処理時に無線回路のインピーダンスと整合するインピーダンスのLFアンテナ回路となるコイルの巻数で接続できるようコイルの途中に複数の接続端子を設けて、コイルの両端を含む複数の接続端子のうち2つの接続端子を選んで無線回路に接続するようにしてもよい。
無線回路のインピーダンスが大きく変化するのが、起動信号の受信処理時と応答信号の送信処理時の2つの処理時であることを前提として説明したので切替える接続端子を2つとした。しかし、タグが行う種々の処理において、無線回路のインピーダンスが大きく変化する場合が複数あれば、各々の処理時に無線回路のインピーダンスと整合するインピーダンスのLFアンテナ回路となるコイルの巻数で接続できるようコイルの途中に複数の接続端子を設けて、コイルの両端を含む複数の接続端子のうち2つの接続端子を選んで無線回路に接続するようにしてもよい。
(8)上記実施の形態1、2において、平面コイルの形状は、四角形状としたが、これに限定されない。
平面コイルの形状は、他の形状、例えば円形状であってもよい。
平面コイルの形状が円形状である場合の面積とは、平面コイルの外側の円に対する半径と巻数によって定まる内側の円に対する半径との中間値を半径とする円の面積である。
平面コイルの形状は、他の形状、例えば円形状であってもよい。
平面コイルの形状が円形状である場合の面積とは、平面コイルの外側の円に対する半径と巻数によって定まる内側の円に対する半径との中間値を半径とする円の面積である。
(9)上記実施の形態及び変形例を組み合わせるとしてもよい。
<補足>
以下、更に本発明の一実施形態に係るタグの構成及びその変形例と各効果について説明する。
(a)本発明の一実施形態に係る、 電波によりアンテナ回路に誘起される起電力から無線回路を駆動する電力を生成するタグは、前記アンテナ回路には平面コイルが含まれており、前記無線回路が起動信号を受信する際には、前記平面コイル全体に誘起される第1起電力から第1駆動電力を生成し、前記無線回路が応答信号を送信する際には、前記平面コイルの一部に誘起される第2起電力から第2駆動電力を生成することを特徴とする。
<補足>
以下、更に本発明の一実施形態に係るタグの構成及びその変形例と各効果について説明する。
(a)本発明の一実施形態に係る、 電波によりアンテナ回路に誘起される起電力から無線回路を駆動する電力を生成するタグは、前記アンテナ回路には平面コイルが含まれており、前記無線回路が起動信号を受信する際には、前記平面コイル全体に誘起される第1起電力から第1駆動電力を生成し、前記無線回路が応答信号を送信する際には、前記平面コイルの一部に誘起される第2起電力から第2駆動電力を生成することを特徴とする。
この構成のタグは、起動信号受信時及び応答信号送信時のそれぞれの処理に応じて、平面コイル全体を用いて生成した第1起動電力及び平面コイルの一部を用いて生成した第2起電力を用いるので、タグリーダからの電波による電力を効率よく無線回路に供給することができる。
(b)また、前記平面コイル全体の巻数と前記平面コイル全体の面積とから定まる前記アンテナ回路のインピーダンスは、起動信号の受信の際の電力供給側からみた前記無線回路の入力インピーダンスと整合する第1インピーダンスであり、前記第1起電力は、前記第1インピーダンスに応じた起電力であり、前記平面コイルの一部の巻数と前記平面コイルの前記一部で形成される面積とから定まる前記アンテナ回路のインピーダンスは、応答信号の送信の際の電力供給側からみた前記無線回路の入力インピーダンスと整合する第2インピーダンスであり、前記第2起電力は、前記第2インピーダンスに応じた起電力であるとしてもよい。
(b)また、前記平面コイル全体の巻数と前記平面コイル全体の面積とから定まる前記アンテナ回路のインピーダンスは、起動信号の受信の際の電力供給側からみた前記無線回路の入力インピーダンスと整合する第1インピーダンスであり、前記第1起電力は、前記第1インピーダンスに応じた起電力であり、前記平面コイルの一部の巻数と前記平面コイルの前記一部で形成される面積とから定まる前記アンテナ回路のインピーダンスは、応答信号の送信の際の電力供給側からみた前記無線回路の入力インピーダンスと整合する第2インピーダンスであり、前記第2起電力は、前記第2インピーダンスに応じた起電力であるとしてもよい。
この構成のタグは、起動信号の受信処理を実行する際には、アンテナ回路のインピーダンスは、受信処理時での無線回路のインピーダンスと整合するものとし、応答信号の送信処理を実行する際には、アンテナ回路のインピーダンスは、送信処理時での無線回路のインピーダンスと整合するものとしている。従って、起動信号の受信処理を実行する際、及び応答信号の送信処理を実行する際には、タグリーダからの電波による電力を効率よく無線回路に供給することができる。
(c)また、前記平面コイルにおいて、当該平面コイルの一端を起点として前記平面コイルの前記一部を形成する位置に接続端子が設けられ、前記平面コイルの前記一端は、前記アンテナ回路と接続されており、前記アンテナ回路は、応答信号の送信の際には、前記平面コイルの他端と前記無線回路とが接続された状態から前記接続端子と前記無線回路とが接続される状態へと切り替えるとしてもよい。
この構成のタグは、応答信号の送信処理を実行する際に、アンテナ回路のインピーダンスが第2インピーダンスとなる位置に備えられた接続端子で無線回路と接続するように切替えることができる。従って、応答信号の送信処理を実行する際に、タグリーダからの電波による電力を効率よく無線回路に供給することができる。
(d)また、前記アンテナ回路は、応答信号を送信する処理の終了の際には、前記接続端子と前記無線回路とが接続された状態から前記平面コイルの前記他端と前記無線回路とが接続される状態へと切り替えるとしてもよい。
(d)また、前記アンテナ回路は、応答信号を送信する処理の終了の際には、前記接続端子と前記無線回路とが接続された状態から前記平面コイルの前記他端と前記無線回路とが接続される状態へと切り替えるとしてもよい。
この構成のタグは、応答信号の送信処理が終了した際に、アンテナ回路のインピーダンスが第2インピーダンスから第1インピーダンスとなるように、平面コイルについて当該平面コイルの一部利用から全体利用へと切替えることができる。従って、起動信号の受信処理の際に、タグリーダからの電波による電力を効率よく無線回路に供給することができる。
(e)また、前記アンテナ回路で受信する電波は、LF帯の電波であり、前記応答信号の送信は、RF帯で行うとしてもよい。
この構成のタグは、LF帯で送信された起動信号を受信し、RF帯で応答信号を送信することができる。従って、この構成のタグは、内蔵電池からの電力を利用することなく、アクティブモードと同様の動作をすることができる。
この構成のタグは、LF帯で送信された起動信号を受信し、RF帯で応答信号を送信することができる。従って、この構成のタグは、内蔵電池からの電力を利用することなく、アクティブモードと同様の動作をすることができる。
(f)また、本発明の一実施形態に係る、電波によりアンテナ回路に誘起される起電力から無線回路を駆動する電力を生成するタグは、平面コイルを含み、前記無線回路が起動信号を受信する際には、前記平面コイル全体に誘起される第1起電力を生成し、前記無線回路が応答信号を送信する際には、前記平面コイルの一部に誘起される第2起電力を生成するアンテナ回路と、前記無線回路の動作中に当該無線回路のインピーダンスを繰返し測定するインピーダンス測定部とを備え、前記アンテナ回路は、前記インピーダンス測定部での測定結果に基づいて、前記第1起電力の生成から前記第2起電力の生成への切り替え、及び前記第2起電力の生成から前記第1起電力の生成への切り替えの何れかを行い、前記起動信号を受信するための駆動電力は前記第1起電力から生成され、前記応答信号を送信するための駆動電力は前記第2起電力から生成されることを特徴とする。
この構成のタグは、動作中の無線回路のインピーダンスの変化を繰返し測定して、そのインピーダンスの変化に応じて、第1起電力の生成及び第2起電力の生成の何れかに切替えることができる。通常、起動信号受信時の無線回路のインピーダンスと、応答信号送信時の無線回路のインピーダンスとは、異なっている。そこで、タグが、動作中の無線回路のインピーダンスの変化をインピーダンス測定部により検出することで、起動信号受信処理と応答信号送信処理との切り替えを認識することができる。従って、タグは、動作中の無線回路のインピーダンスを繰返し測定することで、各処理に応じた起電力の生成を行うことができるので、タグリーダからの電波による電力を効率よく無線回路に供給することができる。
1 タグ認証システム
10、10b、10c タグ
11 制御回路
12 記憶部
13 無線回路
14、24 RFアンテナ
15 LFアンテナ回路
16 切替器
17 給電回路
19 電源切替器
21 制御ユニット
22 LF送信ユニット
23 RF受信回路
10、10b、10c タグ
11 制御回路
12 記憶部
13 無線回路
14、24 RFアンテナ
15 LFアンテナ回路
16 切替器
17 給電回路
19 電源切替器
21 制御ユニット
22 LF送信ユニット
23 RF受信回路
Claims (6)
- 電波によりアンテナ回路に誘起される起電力から無線回路を駆動する電力を生成するタグであって、
前記アンテナ回路には平面コイルが含まれており、
前記無線回路が起動信号を受信する際には、前記平面コイル全体に誘起される第1起電力から第1駆動電力を生成し、前記無線回路が応答信号を送信する際には、前記平面コイルの一部に誘起される第2起電力から第2駆動電力を生成する
ことを特徴とするタグ。 - 前記平面コイル全体の巻数と前記平面コイル全体の面積とから定まる前記アンテナ回路のインピーダンスは、起動信号の受信の際の電力供給側からみた前記無線回路の入力インピーダンスと整合する第1インピーダンスであり、
前記第1起電力は、前記第1インピーダンスに応じた起電力であり、
前記平面コイルの一部の巻数と前記平面コイルの前記一部で形成される面積とから定まる前記アンテナ回路のインピーダンスは、応答信号の送信の際の電力供給側からみた前記無線回路の入力インピーダンスと整合する第2インピーダンスであり、
前記第2起電力は、前記第2インピーダンスに応じた起電力である
ことを特徴とする請求項1に記載のタグ。 - 前記平面コイルにおいて、当該平面コイルの一端を起点として前記平面コイルの前記一部を形成する位置に接続端子が設けられ、
前記平面コイルの前記一端は、前記アンテナ回路と接続されており、
前記アンテナ回路は、応答信号の送信の際には、前記平面コイルの他端と前記無線回路とが接続された状態から前記接続端子と前記無線回路とが接続される状態へと切り替える
ことを特徴とする請求項2に記載のタグ。 - 前記アンテナ回路は、応答信号を送信する処理の終了の際には、前記接続端子と前記無線回路とが接続された状態から前記平面コイルの前記他端と前記無線回路とが接続される状態へと切り替える
ことを特徴とする請求項3に記載のタグ。 - 前記アンテナ回路で受信する電波は、LF帯の電波であり、前記応答信号の送信は、RF帯で行う
ことを特徴とする請求項1に記載のタグ。 - 電波によりアンテナ回路に誘起される起電力から無線回路を駆動する電力を生成するタグであって、
平面コイルを含み、前記無線回路が起動信号を受信する際には、前記平面コイル全体に誘起される第1起電力を生成し、前記無線回路が応答信号を送信する際には、前記平面コイルの一部に誘起される第2起電力を生成するアンテナ回路と、
前記無線回路の動作中に当該無線回路のインピーダンスを繰返し測定するインピーダンス測定部とを備え、
前記アンテナ回路は、前記インピーダンス測定部での測定結果に基づいて、前記第1起電力の生成から前記第2起電力の生成への切り替え、及び前記第2起電力の生成から前記第1起電力の生成への切り替えの何れかを行い、
前記起動信号を受信するための駆動電力は前記第1起電力から生成され、前記応答信号を送信するための駆動電力は前記第2起電力から生成される
ことを特徴とするタグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011263586A JP2013117751A (ja) | 2011-12-01 | 2011-12-01 | タグ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013117751A true JP2013117751A (ja) | 2013-06-13 |
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Family Applications (1)
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JP2011263586A Pending JP2013117751A (ja) | 2011-12-01 | 2011-12-01 | タグ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2013117751A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015033157A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | カシオ計算機株式会社 | 給電処理装置 |
-
2011
- 2011-12-01 JP JP2011263586A patent/JP2013117751A/ja active Pending
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