JP2013117451A - 位置姿勢推定マーク、およびこれを用いた位置姿勢推定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】位置姿勢推定装置10は、マーカー33を含む空間を撮像するカメラ13と、カメラ13を通じて撮像される撮影画像に基づいてマーカー33のカメラ13に対する相対的な位置および姿勢を推定するPC14とを備える。マーカー33を構成する面のうち予め定められた面には、四箇所以上の頂点を備える多角形からなるマークが付されている。PC14は、撮影画像からマークを抽出したか否かを判定するマーク抽出判定を行う。また、PC14は、マークを抽出したと判定したときに、マークを構成する各頂点の位置座標に基づいてマーカー33のカメラ13に対する相対的な位置および姿勢を推定する位置座標推定処理。
【選択図】図1
Description
このような装置としては、例えば、特許文献1に記載の装置がある。この装置では、まず、マーカーを付した被写体を含む実空間を、予め定められた場所に配設した複数の撮像装置で撮像する。そして、各撮影画像におけるマーカーの位置座標の違いに基づいて、当該マーカーの位置および姿勢を推定するようにしている。このようにマーカーの位置および姿勢を推定することで、被写体の位置および姿勢を推定することができる。
以下、本発明を具体化した第一実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。なお、本実施形態では、位置姿勢推定装置10を歯科実習装置50に適用した例について説明する。
まず、図1を参照しながら、本実施形態にかかる歯科実習装置50について説明する。
同図1(a)に示されるように、本実施形態にかかる位置姿勢推定装置10は、頭部模型11と、頭部模型11に脱着可能な歯列模型12(図示せず)と、頭部模型11を撮像することができるカメラ13(本発明の「撮像手段」に相当)と、カメラ13に接続されるパーソナルコンピュータ(以下「PC」、本発明の「推定手段」に相当)14と、治療器具31とを含んで構成される。
なお、カメラ13の内部パラメータ(例えば、レンズ歪み、焦点距離およびカメラ中心位置)は、予めPC14に入力されている。
同図2(a)および(b)に示されるように、治療器具31の基端部には、マーカー33(本発明の「対象物」に相当)が固定されている。このように、マーカー33が治療器具31に対して固定されているため、治療器具31の先端部の位置および姿勢は、マーカー33の位置および姿勢に基づいて決定することができる。
そこで、本実施形態では、基準線Sを付すことにより基準頂点を他の頂点と識別することができるようにしている。このように、基準頂点を他の頂点と識別することができると、マーク32を構成する各頂点を識別することができるようになる。
PCは、各カメラから出力された各撮影画像からマークを抽出し、各撮影画像におけるマークの位置座標をそれぞれ求める。その後、各撮影画像におけるマークの位置座標の違いと、予め求めておいた各カメラの三次元空間における位置関係とに基づいて、カメラ座標系におけるマークの位置および姿勢、ひいてはマーカーの位置および姿勢を求める。
すなわち、PC14は、まず同図2(a)に示されるように、マーク32近傍の点を原点とし、マーカー33の一辺に平行であるx軸、当該x軸に直交するy軸、当該x軸およびy軸に直交するz軸からなる座標系(マーカー座標系)を設定する。そして、PC14は、マーク32を構成する各頂点のマーカー座標系における座標(Xi,Yi,Zi)を予め算出しておく。なお、マーク32はマーカー33に付されたものであるため、Ziは「0」となる。
例えば同図2(b)に示されるようにマーカー33がカメラ13に対して傾けられると、同図2(b)に示されるように、マーカー座標系もマーカー33の位置および姿勢に応じた位置および姿勢となる。
同図3に示されるように、PC14は、まずカメラ13から撮影画像を取得する(ステップS101)。
そして、治療器具31の位置および姿勢を推定する位置姿勢推定処理(本発明の「推定処理」に相当)を行い(ステップS102)、上述した治療器具31のCG画像であるツールCGモデルをPC14の表示面に表示する(ステップS103)。
同図4に示されるように、PC14は、まず撮影画像に対して二値化処理を施す(ステップS201)。
上述したように、マーク32は星型の閉じた正多角形からなる。本実施形態では、輪郭点列を抽出した後、近似曲線の簡略化手法であるダグラス・ポイカーによる頂点抽出アルゴリズムを用いて、マーク32を構成する頂点の点列を抽出する。
(1)従来の歯科実習においては、指導者が口腔内を直接視認することは困難であるため、実習者が治療器具31を適切な位置および姿勢で歯列模型12に当接させているか否かを指導者がリアルタイムに評価することは困難であった。この点、本実施形態によれば、撮影画像に基づいて治療器具31の位置および姿勢を明らかにすることができるため、実習者が適切な位置および姿勢で治療器具31を歯列模型12に当接させているか否かを指導者がリアルタイムに評価することができるようになる。
以下、本発明を具体化した第二実施形態を上記第一実施形態と異なる点を中心に図5〜図7に基づいて説明する。なお、これら図5〜図7において、第一実施形態にて説明した各要素と同一の要素についてはそれぞれ同一の符号を示しており、それら要素についての重複する説明は割愛する。
ところで、PC14は画素を単位として撮影画像を表示する。このため、PC14によって抽出されたマーク32の各頂点は、僅かにずれた座標に表示されてしまうおそれがある。また、上述したように撮影画像に二値化処理を施すと、このようなずれは大きくなってしまうおそれがある。
そこで、本実施形態では、PC14は、頂点座標算出処理を行うようにしている。
同図6に示されるように、この処理が開始されると、PC14は、まず、撮影画像に対して二値化処理を施す(ステップS301)。
なお、同図5(b)および(c)に示されるように、頂点近傍の画素は、小さい値となることが多いため、このような二値化処理によって、白画素に変換されることが多い。
PC14は、頂点座標算出処理(ステップS304)を行った後、カメラ座標系におけるマーカー座標系を算出し(ステップS305)、このマーカー座標系に基づいて治療器具31の位置および姿勢を推定して(ステップS306)、この処理を一旦終了する。
同図7に示されるように、頂点座標算出処理が開始されると、PC14は、まず抽出した辺毎の点列(本発明の「各線分」に相当、図5(d)にて示す点列)を取得する(ステップS401)。
特に、カメラ13やPC14の分解能が低い場合は、このようなずれは大きくなってしまうおそれがある。
また、二値化処理を施すことにより、このようなずれはさらに大きくなってしまうおそれがある。
(6)本実施形態によれば、各辺を構成する点列のうち、端点からの点列数が辺の点列数の5〜45%(好ましくは、10%)以内にある点列を削除した点列に基づいて頂点の座標を算出しているため、抽出した頂点の座標が実際に撮像した座標と異なるものとなることを抑制することができるようになる。
以下、本発明を具体化した第三実施形態を上記第一実施形態と異なる点を中心に図8および図9に基づいて説明する。なお、これら図8および図9において、第一実施形態にて説明した各要素と同一の要素についてはそれぞれ同一の符号を示しており、それら要素についての重複する説明は割愛する。
同図8に示されるように、これらマーク32は、それぞれ異なる形状からなる。また、いずれも四点以上の頂点を備える閉じた多角形である。
上述した第一実施形態では、マーク32を一面にのみに付したため、ホモグラフィを用いて座標(Ui,Vi)と座標(Xi,Yi,Zi)とを対応付けた。これに対して、本実施形態では、ホモグラフィを用いることなく、座標(Ui,Vi)と座標(Xi,Yi,Zi)とを対応付けて、カメラ座標系におけるマーカー座標系の位置および姿勢を求める。
そして、各多角形を構成する各頂点のマーカー座標系における座標(Xi,Yi,Zi)と、当該頂点の撮影画像における座標(Ui,Vi)とを対応付けることで、カメラ座標系におけるマーカー座標系の位置および姿勢を算出する。
(7)本実施形態によれば、マーク32がマーカー33を構成する全ての面に付されているため、マーカー33がカメラ13に対して大きく傾けられたときであっても、いずれかのマーク32が撮像されることとなる。このため、マーク32が撮影画像に表示されなくなることによって、マーカー33の位置および姿勢を推定することができなくなったり、推定し難くなることを抑制することができるようになる。
以下、本発明を具体化した第四実施形態を上記第三実施形態と異なる点を中心に図10および図11に基づいて説明する。なお、これら図10および図11において、第三実施形態にて説明した各要素と同一の要素についてはそれぞれ同一の符号を示しており、それら要素についての重複する説明は割愛する。
以下、図11を参照しながら、同実施形態にかかる処理全体の流れを説明する。
また、例えば、F2に付したマーク32(図10(c)参照)を抽出し、頂点V7〜V12に基づいて中心点C2の座標を算出した場合(ステップS504)、マーク32を構成する各頂点V7〜V12と、中心点C2とを結ぶ各線分のうち、基準線L2および基準線L3のみが黒色の線分として表示されている。
(9)本実施形態によれば、同じ形状からなるマーク32同士を区別することができる。このため、マーカー33の位置および姿勢を推定するにあたって、マーク32同士を混同してしまうことによりマーカー33の位置および姿勢を誤って推定してしまうことを抑制することができるようになる。
なお、この発明にかかる位置姿勢推定装置10は、上記実施形態にて例示した構成に限定されるものではなく、同実施の形態を適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。また以下の各変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
11…頭部模型
12…歯列模型
13…カメラ
14…パーソナルコンピュータ(PC)
21…上顎部
22…下顎部
31…治療器具
32…マーク
33…マーカー
50…歯科実習装置
51…椅子
52…歯科治療台
53…支柱
Claims (7)
- 対象物を含む空間を撮像する撮像手段と、前記撮像手段を通じて撮像される撮影画像に基づいて、前記対象物の前記撮像手段に対する相対的な位置および姿勢を推定する推定手段とを備える位置姿勢推定装置であって、
前記対象物は、当該対象物を構成する面のうち予め定められた面に、四箇所以上の角部を備える図形からなるマークが設定されるものであり、
前記推定手段は、前記撮影画像から前記図形からなるマークを抽出したか否かを判定するマーク抽出判定を行うべく構成されており、
前記図形からなるマークを抽出したと判定したときに、前記マークを構成する各角部の位置座標に基づいて前記対象物の前記撮像手段に対する相対的な位置および姿勢を推定する推定処理を行う
ことを特徴とする位置姿勢推定装置。 - 請求項1に記載の位置姿勢推定装置であって、
前記推定手段は、前記撮影画像から前記マークを構成する複数の線分を抽出し、前記抽出した各線分を端部と中央部分とにそれぞれ区画して、前記中央部分の位置座標に基づいて前記各線分同士の交点を算出し、前記各線分同士の交点を前記角部の位置座標とする
ことを特徴とする位置姿勢推定装置。 - 請求項1または2に記載の位置姿勢推定装置であって、
前記対象物は多面体からなるものであり、
前記マークは前記対象物の少なくとも二面に設定されている
ことを特徴とする位置姿勢推定装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の位置姿勢推定装置であって、
当該位置姿勢推定装置は、歯列模型を備える頭部模型と、歯科治療に用いる治療器具とを備える歯科実習装置に適用されるものであり、
前記対象物は、前記治療器具に固定されている
ことを特徴とする位置姿勢推定装置。 - 請求項4に記載の位置姿勢推定装置であって、
前記対象物は、前記歯列模型に固定されている
ことを特徴とする位置姿勢推定装置。 - 請求項4および5に記載の位置姿勢推定装置であって、
前記治療器具と前記歯列模型とをCG画像として表示することができる
ことを特徴とする位置姿勢推定装置。 - 対象物を含む空間を撮像する撮像手段と、前記撮像手段を通じて撮像される撮影画像に基づいて、前記対象物の前記撮像手段に対する相対的な位置および姿勢を推定する推定手段とを備える位置姿勢推定装置に適用されるマークであって、
前記推定手段は、前記撮影画像から当該マークを抽出したか否かを判定するマーク抽出判定を行うべく構成されており、
当該マークを抽出したと判定したときに、前記マークを構成する各角部の位置座標に基づいて前記対象物の前記撮像手段に対する相対的な位置および姿勢を推定する推定処理を行うものであり、
当該マークは、当該対象物を構成する面のうち予め定められた面に付され、四箇所以上の角部を備える図形からなる
ことを特徴とするマーク。
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