JP2013116225A - Functional particulate emission device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、アミノ酸等の機能性物質を人体に効果的に供給するための技術に関する。 The present invention relates to a technique for effectively supplying functional substances such as amino acids to the human body.
生体に対して美容・健康等の作用を及ぼす機能性物質を、経皮的に吸収させようとするものが、従来から知られている。特許文献1等に記載のように、これらの従来技術においては、機能性物質を含むローション、クリーム剤等を皮膚に塗布することが一般的である。 2. Description of the Related Art Conventionally, a substance that is intended to percutaneously absorb a functional substance that exerts effects such as beauty and health on a living body is known. As described in Patent Document 1 and the like, in these conventional techniques, it is common to apply a lotion, cream or the like containing a functional substance to the skin.
しかし、上記の従来技術においては、経皮的に満遍なく機能性物質を吸収させるためには、ローション等を満遍なく塗布する作業が必要となる。これに対して、機能性物質をいったん空気中に放出し、空気中を浮遊させたうえで人体に供給するという方法も考えられる。しかし、このようにした場合、人体に供給される前に機能性物質が外界の酸素やラジカルとの反応により変性してしまい、機能性物質が本来有する美容・健康効果が発揮され難くなるという問題がある。 However, in the above prior art, in order to absorb the functional substance evenly percutaneously, it is necessary to uniformly apply lotion or the like. On the other hand, a method in which a functional substance is once released into the air and then suspended in the air and then supplied to the human body is also conceivable. However, in this case, the functional substance is denatured by reaction with external oxygen and radicals before being supplied to the human body, making it difficult for the functional substance to have its original beauty and health effects. There is.
本発明は前記問題点に鑑みて発明したものであって、機能性物質を空気中にいったん放出したうえで供給することができ、且つ、人体に到達する前に機能性物質が変性することを抑制することのできる機能性微粒子放出装置を提供することを、課題とする。 The present invention was invented in view of the above problems, and can be supplied after the functional substance has been released into the air, and the functional substance is denatured before reaching the human body. It is an object of the present invention to provide a functional fine particle discharge device that can be suppressed.
前記課題を解決するために本発明の機能性微粒子放出装置を、下記構成を具備したものとする。 In order to solve the above-mentioned problems, the functional fine particle emission device of the present invention has the following configuration.
本発明の機能性微粒子放出装置は、機能性微粒子を放出する放出手段を備えた機能性微粒子放出装置であって、前記機能性微粒子は、外界中の少なくとも酸素又はラジカルとの反応を抑制する小胞体に機能性物質を内包したものである。 The functional fine particle discharge device of the present invention is a functional fine particle discharge device provided with a release means for releasing functional fine particles, and the functional fine particles are small particles that suppress reaction with at least oxygen or radicals in the outside. A functional substance is encapsulated in the endoplasmic reticulum.
前記機能性微粒子は、液体中に混合された状態で前記放出手段に供給され、前記放出手段は、前記機能性微粒子を含む前記液体を、微粒子液として空気中に放出するものであることが好ましい。 It is preferable that the functional fine particles are supplied to the discharge means in a state of being mixed in a liquid, and the discharge means discharges the liquid containing the functional fine particles into the air as a fine particle liquid. .
前記小胞体は、生体親和性の高い素材からなることが好ましい。 The endoplasmic reticulum is preferably made of a material having high biocompatibility.
前記小胞体は、表面電荷を有するものであることも好ましい。 It is also preferable that the endoplasmic reticulum has a surface charge.
前記小胞体は、温度感受性を有するものであることも好ましい。 It is also preferable that the endoplasmic reticulum has temperature sensitivity.
前記小胞体は、pH感受性を有するものであることも好ましい。 The endoplasmic reticulum is also preferably pH-sensitive.
前記小胞体は、表面を化学修飾されたものであることも好ましい。 It is also preferable that the endoplasmic reticulum has a chemically modified surface.
本発明は、機能性物質を空気中にいったん放出したうえで人体の皮膚等に満遍なく供給することができ、且つ、人体に到達する前に機能性物質が変性することを抑制することができるという効果を奏する。 According to the present invention, the functional substance can be supplied to the human skin and the like even after being released into the air, and the functional substance can be prevented from being denatured before reaching the human body. There is an effect.
本発明を、添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1には、本発明の実施形態1の機能性微粒子放出装置を示している。以下においては、本実施形態の機能性微粒子放出装置の基本的な構造について説明する。 The present invention will be described based on embodiments shown in the accompanying drawings. FIG. 1 shows a functional fine particle discharge apparatus according to Embodiment 1 of the present invention. In the following, the basic structure of the functional fine particle emission device of the present embodiment will be described.
本実施形態の機能性微粒子放出装置は、溶液2が供給される筒型の液体搬送部4と、液体搬送部4の先端部分である放電電極6と、放電電極6の先端と対向する位置に配される電極部8と、放電電極6と電極部8との間に電圧を印加する電圧印加部10とを備えている
本実施形態では、溶液2に圧力を作用させて液体搬送部4の先端部分である放電電極6の先端にまで溶液2を搬送する加圧手段を備えている。この加圧手段は、液体搬送部4内の水頭圧により溶液2に圧力を作用させ、放電電極6の先端にまで溶液2を搬送するものである。液体搬送部4の内径は、放電電極6の先端孔7を除いては毛細管現象が発生しない大きさに設けている。先端孔7の孔径は、その先端において溶液2が表面張力により液玉状態を保持する大きさに設けている。
The functional fine particle discharge device of this embodiment includes a cylindrical liquid transport unit 4 to which a
図中の符号12は、溶液補給用のタンクである。このタンク12内に溜められる溶液2を、マイクロポンプ等のポンプ14によって液体搬送部4内に補給する。液体搬送部4内には水位センサ16が配されており、この水位センサ16の高さに溶液2の液位を保つようにポンプ14が制御される。ここで保たれる溶液2の液位は、放電電極6の先端に所定量で液玉を形成するための液位(即ち、所定量の液玉を形成するための水頭圧を与えるための液位)として、設定される。
本実施形態の機能性微粒子放出装置では、液体搬送部4先端の放電電極6に溶液2が供給され、所定量で液玉が形成された状態で、電圧印加部10によって放電電極6に電圧を印加する。より具体的には、放電電極6がマイナス電極となるように、放電電極6と電極部8との間で所定の電圧を印加する。この電圧印加により、放電電極6の先端に保持された液玉状の溶液2が静電霧化によって微粒子液200(図4参照)となり、外部にむけて放出される。微粒子液200の粒径は、溶液2に作用させる圧力(即ち、液体搬送部4中での溶液2の液位の設定)、先端孔7の孔径、印加電圧等の設定によって制御可能である。なお、ここでは電極部8を備えているが、電極部8を備えずとも溶液2に電圧を印加することで、静電霧化による微粒子化は可能である。
In the functional particle emitting device of the present embodiment, the
また、溶液2を微粒子化して放出するための放出手段も、静電霧化を利用する方式に限定されない。つまり、超音波振動によって溶液2を微粒子化して放出する方式、スプレー式で溶液2を微粒子化して放出する方式、発泡により溶液2を微粒子化して放出する方式等の、他の方式も採用可能である。これらの方式の放出手段を用いた場合の具体的な構成については、他の実施形態として後述する。
Further, the discharging means for discharging the
次に、微粒子化に供される溶液2について説明する。ここでの溶液2は、機能性物質18を小胞体20に内包して生成した機能性微粒子100を、さらに液体22と混合させたものである。機能性物質18は、生体に対して美容・健康の作用を及ぼす物質であり、具体的には、アミノ酸、ペプチド、タンパク等に加えて、バナジウム、亜鉛等の金属が挙げられる。液体22としては水等を用いる。
Next, the
小胞体20は、外界中の酸素やラジカルと機能性物質18が反応することを抑制するものであり、生体親和性の高い素材として、例えばリポソームが好適に用いられる。以下においては、機能性物質18がアミノ酸であり、これを内包する小胞体20がリポソームから成る場合を例に挙げて説明する。
The
図2には、小胞体20をなすリポソームを示している。リポソームは、生体成分であるリン脂質により構成されるので、生体適合性に優れ、毒性も低いものとなる。リポソームは脂質二重膜からなり、その構造中に親水部24と疎水部26を有し、大きな内容積を有するものであるから、親疎水性や分子量において幅広い範囲の機能性物質18を封入可能となる。リポソームに用いる脂質の種類や組成比、サイズは適宜制御可能であり、これによって小胞体20の表面電荷や膜流動性が制御される。
FIG. 2 shows a liposome forming the
下記の[化1]には、リポソームを構成するリン脂質の一例として、ホスファチジルコリンの構造を示している。脂質の種類としては、ホスファチジルコリン以外に、スフィンゴミエリン、ジセチルホスフェート、ホスファチジル酸、ホスファチジルセリン、ステアリルアミン等の脂質を、単独あるいは組み合わせて使用することができる。 [Chemical Formula 1] below shows the structure of phosphatidylcholine as an example of the phospholipid constituting the liposome. In addition to phosphatidylcholine, lipids such as sphingomyelin, dicetyl phosphate, phosphatidic acid, phosphatidylserine, and stearylamine can be used alone or in combination.
次に、アミノ酸である機能性物質18を、リポソームである小胞体20に封入する手段について説明する。封入手段としては、逆相法、水和法、超音波処理法、エタノール注入法、エーテル注入法、界面活性剤法、凍結・溶解法、加温法、多価アルコール法、メカノケミカル法、脂質溶解法、噴霧乾燥法等の多様な手段が用いられる。
Next, means for encapsulating the
図3には、前記手段のうち逆層法の手順を(a)−(f)の順に示している。図3(a)に示すように、まずリポソームの原料である脂質を有機溶媒に溶解させ、これに対して、機能性物質18が溶解した溶液30を図3(b)のように加える。そして、図3(c)のように超音波処理で全体を乳化させ、エバポレータを用いて図3(d)のように前記有機溶媒を除去し、次いで、ボルテックスを用いて図3(e)のように転相を生じさせる。これにより、図3(f)のように機能性物質18を小胞体20で内包した機能性微粒子100(即ち、アミノ酸をリポソームで内包したもの)が得られる。
In FIG. 3, the procedure of the reverse layer method among the said means is shown in order of (a)-(f). As shown in FIG. 3A, first, a lipid as a raw material of liposome is dissolved in an organic solvent, and a
アミノ酸以外の機能性物質18に対しても、同様の手段によってリポソームに内包することができる。機能性物質18が親水性である場合には、図3(f)のように、リポソームのリン脂質カプセルの内側である内水相に機能性物質18が位置される。一方、機能性物質18が疎水性である場合には、リポソームのリン脂質膜内に機能性物質18が位置される。
The
これらの機能性微粒子100を混合した溶液2が、本実施形態の機能性微粒子放出装置のタンク12内に貯蔵され、タンク12内から放電電極6へと順次搬送される。搬送された溶液2は、放電電極6の先端部にて静電霧化され、図4に示すような機能性微粒子100を含む微粒子液200として、外部空間に放出される。
The
なお、溶液2中に含まれる機能性微粒子100は、粒径が25nm程度であるため、本実施形態では、200〜300nm程度の粒径で微粒子液200が生成されるように、液体搬送部4内で溶液2に作用する水頭圧等を設定している。そのため、微粒子液200は多数の機能性微粒子100を含んだ状態で生成及び放出される。
In addition, since the functional
外部空間に放出された微粒子液200は、空気中を漂って拡散されたうえで、人体の肌表面等にまで到達する。このとき機能性物質18は、その周囲をリポソームからなる小胞体20で囲まれた状態にあり、さらに小胞体20の周囲は、水である液体22によって囲まれた状態にある。したがって、人体に到達するまでの間に機能性物質18が空気中の酸素、ラジカル等と反応して変性することや、液体22中の酸素、ラジカル等と反応して変性することが抑制される。
The
換言すると、この微粒子液200によって機能性物質18が空気中を搬送されていく際に、空気中の酸素等の成分と機能性物質18との間には、液体22及び小胞体20が存在する。機能性物質18は、これら液体22や小胞体20に覆われることで、空気中の酸素等の成分に接触して反応することが抑制される。また、液体22中の酸素等の成分と機能性物質18との間には、小胞体20が存在する。機能性物質18は、この小胞体20に覆われることで、液体22中の酸素等の成分に接触して反応することも抑制される。
In other words, when the
ここで、小胞体20をなすリポソームは、酸素との間で反応を生じるものではない。また、リポソームの一部とOHラジカルとは反応を生じ得るが、この反応によってリポソームが分解されるのでなく、リポソームの一部にOH等が付着した安定的な状態となる。そのため、空気中を搬送される際に、リポソーム内の機能性物質18は安定的な状態に保護される。
Here, the liposome forming the
空気中を浮遊した微粒子液200が人体に付着すると、微粒子液200中に含まれる多数の機能性微粒子100は、肌表面から細胞間に浸透してゆく。肌の最外層である角質層には疎水性の脂質等が存在するが、前述の如く、機能性微粒子100は親水部24と疎水部26を併せ持つリポソームで覆われたものであるから、肌表面からの浸透も効率的に行われる。
When the
細胞間に浸透した機能性微粒子100は、細胞間に貯留されたうえで徐々に放出あるいは膜融合を生じ、細胞内に機能性物質18を供給する。図5には、膜融合の進行を(a)−(c)の順で示している。リポソームを構成するリン脂質二重膜は、人間の細胞膜32と同様の構造を有している。そのため、機能性微粒子100のリポソームが細胞膜32に接触すると図5に示すような膜融合を生じ、細胞内に機能性物質18を供給する。
The functional
このように、本実施形態の機能性微粒子放出装置では、アミノ酸等の機能性物質18をリポソームからなる小胞体20に内包し、これを更に液体22中に含ませたミスト状の微粒子液200として空気中に放出する。微小径である微粒子液200は空気中に長時間浮遊し、空気中を拡散されたうえで人体の皮膚等に万遍なく付着する。この拡散中において、機能性物質18が酸素、ラジカル等と反応することは、これを覆う小胞体20や液体22によって抑制される。つまり、微粒子液200中の機能性物質18は、外界中の物質との反応による変性を抑制しながら空気中を漂って人体の肌面にまで搬送され、肌面に付着した後は、小胞体20が細胞間に貯留されたうえで徐々に、細胞内への放出あるいは細胞膜との膜融合によって細胞内へと送り込まれる。
As described above, in the functional particle releasing apparatus of the present embodiment, the
図6には、本発明の実施形態2の機能性微粒子放出装置を示している。本実施形態では、実施形態1と同様の溶液2を基にして微粒子液200を生成するのであるが、そのための手段として、実施形態1のような静電霧化方式でなく、超音波振動によって溶液2を微粒子化して放出する。以下においては、実施形態1と同様の構成については同一符号を付して詳しい説明を省略する。
FIG. 6 shows a functional fine particle discharge device according to
本実施形態の機能性微粒子放出装置は、溶液2が貯め置かれるタンク40と、このタンク40から溶液2が供給される液溜り部42と、液溜まり部42の底面に設置される超音波発生器44と、液溜まり部42から延伸されるミスト流路46とを具備する。ミスト流路46の下流端には、放出口48が形成される。
The functional particle emitting device of the present embodiment includes a
このような超音波方式によっても、溶液2を微粒子化することで微粒子液200を生成し、外部に放出して空気中を拡散させたうえで、目的箇所に到達させることができる。このとき、微粒子液200中の機能性物質18が酸素、ラジカル等と反応することは、実施形態1と同様、小胞体20や液体22によって抑制される。そして、実施形態1と同様、肌面に付着した後は小胞体20の膜融合等によって、機能性物質18を細胞内へと送り込む。
Also by such an ultrasonic method, the
図7には、本発明の実施形態2の機能性微粒子放出装置を示している。本実施形態では、実施形態1,2と同様の溶液2を基にして微粒子液200を生成するのであるが、そのための手段として、スプレー式で溶液2を微粒子化して放出する。以下においては、実施形態1,2と同様の構成については同一符号を付して詳しい説明を省略する。
FIG. 7 shows a functional fine particle discharge apparatus according to
本実施形態の機能性微粒子放出装置は、液溜まり部42から溶液2を送り出す液路50を延設し、この液路50の下流端にスプレーノズル52を設けている。液路50途中にはバルブ54を介在させている。また、液溜り部42に対して上方から外気を導入するエア供給路56を備え、エア供給路56中に加圧ポンプ58を介在させている。タンク40から溜り部42に供給された溶液2は、加圧ポンプ58により送り込まれたエアで加圧され、開弁されたバルブ54を通じてスプレーノズル52に送り込まれることで、微粒子化されて外部に放出される。このようなスプレー方式によっても、微粒子液200を生成して外部に放出し、空気中を拡散させたうえで目的箇所に到達させることができる。
In the functional fine particle discharge device of the present embodiment, a
以上のように、溶液2を微粒子化するための機構としては、例えば実施形態1−3に示すような機構が採用可能である。
As described above, as a mechanism for atomizing the
以下においては、小胞体20の変形例について述べる。これら小胞体20の変形例が、実施形態1−3のいずれの機能性微粒子放出装置でも採用可能であることは勿論である。
Below, the modification of the
既述の如く、リポソームからなる小胞体20は、脂質の種類や組成を制御することで、表面電荷が制御可能である。リポソーム同士を同極に帯電させることで分散安定性が増大し、目的部位に到達する前に凝縮を生じることが抑制される。
As described above, the surface charge of the
リポソームの表面電荷は、目的部位に応じて制御することも好ましい。例えば、気道内に機能性物質18を供給したい場合には、気道内部の表面が正帯電していることからリポソーム表面を負帯電させることが好ましい。正帯電の脂質としてはステアリルアミン、中性の脂質としてはホスファチジルコリン、負帯電の脂質としてはジセチルホスフェート・ホスファチジルセリン等を用いることができる。
It is also preferable to control the surface charge of the liposome according to the target site. For example, when it is desired to supply the
また、リポソームからなる小胞体20に、所定温度に至ればリン脂質を崩壊させるような温度感受性を付与することも可能である。このような温度感受性を与える手段としては、リン脂質によって相転移温度を制御することや、リポソーム表面に温度応答性高分子60を導入することが挙げられる。図8には、温度変化によるリポソーム崩壊の様子を概略的に示している。リポソームは構成脂質の相転移温度に至ると膜の構造が乱れるので、図8(b)に示すように、内封した機能性物質18が漏出する。
It is also possible to impart temperature sensitivity to the
例えば、脂質がジパルミトイルホスファチジルコリンである場合、内封した機能性物質18が約42℃にて漏出する。人体の肌の温度は36℃付近であるから、リポソームの相転移温度を約36℃に設定すれば、大気中に放出されてから肌表面に到達するまではリポソームの形状を保ち、到達後にリポソーム内の機能性物質18を漏出させることができる。これにより、機能性物質18の効果が有効に発揮される。
For example, when the lipid is dipalmitoyl phosphatidylcholine, the encapsulated
図9に示すように、化学結合等の手法を用いて温度応答性高分子60を導入したリポソームの場合には、温度によって親疎水性が変化する高分子の性質を利用し、この高分子化合物の下限臨界溶液温度(LCST)でリポソームを崩壊させることができる。温度応答性高分子60は、ある温度では図9(a)のように水に溶解して広がり、加温によって、図9(b)のように水に溶解できずに収縮するようになり、膜が不安定化することで図9(c)のようにリポソームが崩壊する。
As shown in FIG. 9, in the case of a liposome into which a temperature-
また、リポソームからなる小胞体20に、所定pHに至ればリン脂質を崩壊させるようにpH感受性を付与することも可能である。図10(a)に示すリポソームは、荷電により安定化した状態にある。リポソーム構成脂質としてホスファチジルエタノールアミンを用いた場合、pH変化により電気的な反発力が低下するとホスファチジルエタノールアミンが逆ミセルを形成する。これにより、図10(b)に示すようにリポソームの構造が崩壊し、内封された機能性物質18が漏出する。
It is also possible to impart pH sensitivity to the
人体の肌表面はpH4.5〜6.5の弱酸性であるから、この範囲内又は近傍のpHで逆ミセルを形成するようにホスファチジルエタノールアミンを設定することで、大気中に放出されて肌表面に到達するまではリポソームの形状を保ち、到達後にリポソーム内の機能性物質18を漏出させることができる。これにより、機能性物質18の効果が有効に発揮される。
Since the skin surface of the human body is weakly acidic with a pH of 4.5 to 6.5, by setting phosphatidylethanolamine to form reverse micelles at a pH within or near this range, the skin is released into the atmosphere. The liposome shape can be maintained until the surface is reached, and the
また、リポソームからなる小胞体20の表面を、化学修飾することも可能である。図11には、表面にリガンド(細胞認識部位)62を修飾したリポソームを示している。細胞には、特異的なレセプター64を発現している場合があり、このレセプター64に対応したリガンド62をリポソーム表面に結合させることで、機能性物質18が部位特異的に送達される。機能性物質18を特異的に送達させる部位としては、毛穴や汗腺等を含む皮膚、眼や鼻等の粘膜、肺、毛髪等が挙げられる。リポソームの種類ごとに好ましい標的部位が存在し、好ましい標的部位に特異的に送達させることで、機能性物質18の効果を有効に発揮させることができる。
It is also possible to chemically modify the surface of the
例えば皮膚を標的部位とした場合、経皮吸収経路は主に細胞ルート、細胞間隙ルート、附属器ルートが挙げられる。細胞ルートは角質細胞と細胞間隙脂質を繰り返し浸透するものであり、その点が経皮吸収の大きな障害になると考えられる。これに対して、細胞間隙ルートで経皮吸収させることを想定すれば、リポソームの粒径は、細胞間隙の大きさである0.1μm以下であることが望ましい。毛穴、汗腺等の附属器ルートの場合は、有効面積が小さい一方で、透過率が非常に高いという利点や、比較的大きなサイズの物質が透過可能であるという利点がある。そのため、標的が皮膚の附属器ルートである場合は、リポソームの粒径はそれほど制約されない。 For example, when the skin is a target site, the percutaneous absorption route mainly includes a cell route, a cell space route, and an appendage route. The cellular route repeatedly penetrates keratinocytes and interstitial lipids, and this is considered to be a major obstacle to percutaneous absorption. On the other hand, if it is assumed that percutaneous absorption is performed through the cell gap route, the particle size of the liposome is preferably 0.1 μm or less, which is the size of the cell gap. In the case of accessory routes such as pores and sweat glands, while the effective area is small, there are advantages that the transmittance is very high and that a substance having a relatively large size can be transmitted. Therefore, when the target is the skin appendage route, the particle size of the liposome is not so limited.
粘膜を標的部位とした場合、粘膜は吸収が容易であるという性質を有することから、特に鼻粘膜であれば分子量1000程度までは透過が可能である。また、鼻腔内には粒径が5μm以上の物質が捕捉されやすいため、リポソームの粒径を5μm以上にすることで鼻粘膜に送達させやすくなる。これに対して、肺を標的部位とした場合には、リポソームの粒径は1〜2μm程度に設定することが好ましい。 When the mucous membrane is used as a target site, the mucous membrane has the property of being easily absorbed, and therefore, in the case of the nasal mucosa, it can penetrate up to about 1000 molecular weight. In addition, since a substance having a particle size of 5 μm or more is easily trapped in the nasal cavity, the liposome can be easily delivered to the nasal mucosa by setting the particle size of the liposome to 5 μm or more. On the other hand, when the lung is used as the target site, the particle size of the liposome is preferably set to about 1 to 2 μm.
なお、実施形態1−3の機能性微粒子放出装置は、機能性物質18を小胞体20で覆った機能性微粒子100をさらに微粒子液200中に含ませて外部に放出するものであるが、機能性微粒子100そのものを超音波振動等の手段で外部に放出してもよい。この場合、機能性物質18を覆う小胞体20は、例えば生体吸収性ポリマーであるPLGA(乳酸とグリコール酸の共重合体)等を用いて形成することが好ましい。このようにした場合も、微小径である機能性微粒子100は空気中に長時間浮遊し、空気中で拡散されたうえで人体に万遍なく付着する。この拡散中において、機能性物質18が酸素、ラジカル等と反応することは、この機能性物質18を覆う小胞体20によって抑制される。
In addition, the functional fine particle emitting device of Embodiment 1-3 is one in which the functional
以上、説明したように、本発明の実施形態の機能性微粒子放出装置は、機能性微粒子100を放出する放出手段を備えた機能性微粒子放出装置であって、機能性微粒子100は、外界中の少なくとも酸素又はラジカルとの反応を抑制する小胞体20に機能性物質18を内包したものである。これにより機能性物質18は、外界の物質との反応で変性することを抑制しながら空気中を浮遊し、そのうえで人体に付着することにより、人体に効果的に供給される。
As described above, the functional fine particle discharge device according to the embodiment of the present invention is a functional fine particle discharge device including a discharge unit that discharges the functional
また、機能性微粒子100は、液体22中に混合された状態で放出手段に供給され、放出手段は、機能性微粒子100を含む液体22を、微粒子液200として空気中に放出するものである。これにより、機能性物質18は更に液体22によって保護された状態で空気中を浮遊し、そのうえで人体に付着することにより、人体に効果的に供給される。
Further, the functional
また、小胞体20は、生体親和性の高い素材からなる。これにより、機能性微粒子100が人体に付着した後は、小胞体20が細胞膜と膜融合することによって機能性物質18を細胞内へと効果的に送り込むことが可能となる。
The
そして、小胞体20は、表面電荷を有するものであることが好ましい。この表面電荷を制御することにより、機能性微粒子100の凝縮を抑制することや、目的部位に効率的に到達させることが可能となる。
And it is preferable that the
また、小胞体20は、温度感受性を有するものであることも好ましい。これにより、標的部位に到達するまでは小胞体20の形状を保ち、到達後の温度変化によって小胞体20を崩壊させ、機能性物質18を漏出させることが可能となる。
The
また、小胞体20は、pH感受性を有するものであることも好ましい。これにより、標的部位に到達するまでは小胞体20の形状を保ち、到達後のpH変化によって小胞体20を崩壊させ、機能性物質18を漏出させることが可能となる。
The
また、小胞体20は、表面を化学修飾されたものであることも好ましい。これにより、機能性微粒子100を部位特異的に送達することが可能となる。
Moreover, it is also preferable that the
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は前記各例の実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内であれば、各例において適宜の設計変更を行うことや、各例の構成を適宜組み合わせて適用することが可能である。 As mentioned above, although this invention was demonstrated based on embodiment shown to an accompanying drawing, this invention is not limited to embodiment of each said example, If it is in the range which this invention intends, in each example suitably It is possible to change the design of the above and to apply a combination of the configurations of the examples as appropriate.
2 溶液
18 機能性物質
20 小胞体
22 液体
100 機能性微粒子
200 微粒子液
2
Claims (7)
The functional microparticle release apparatus according to any one of claims 1 to 6, wherein the vesicle has a surface chemically modified.
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018196862A (en) * | 2017-05-24 | 2018-12-13 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | Liquid spray device and portable beauty equipment |
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- 2011-12-02 JP JP2011265118A patent/JP2013116225A/en active Pending
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