JP2013113496A - トラフ型太陽光集光装置及びそれを用いた太陽熱発電装置 - Google Patents

トラフ型太陽光集光装置及びそれを用いた太陽熱発電装置 Download PDF

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Abstract

【課題】設置費用及びメンテナンス費用等を大幅に削減するとともに、高い集光効率・送熱効率を達成可能で、総コストを抑制することができるトラフ型太陽光集光装置及びそれを用いた太陽熱発電装置を提供する。
【解決手段】断面が放物線形状を有するトラフ型の反射鏡と、反射鏡の解放面側に設けられた透明カバー20とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、曲面鏡を用いて太陽光を効率良く集光して、曲面鏡の前に設置されたレシーバーに流れる熱媒体を効率良く加熱するためのトラフ型太陽光集光装置及びそれを用いた太陽熱発電装置に関する。
近年、世界的なエネルギー消費量増大に伴う二酸化炭素の空気中への放出量の増大などを抑止するため、二酸化炭素の放出を伴わない太陽エネルギーを利用した発電装置への期待が高まっている。
従来から、反射鏡を用いて太陽光を集めて熱媒体を加熱し、その熱を電気エネルギーに変えて利用可能にした装置は、日本国内はもとより、世界的にも多くの方式が提案され、世界各地に実証装置、実験装置などが設けられ、一部では商業的利用も開始されている。
太陽光を利用して電気エネルギーを得ようとする方式には、結晶シリコンやアモルファスシリコン、InGaAs(インジウムガリウムヒ化物)やGaAs(ヒ化ガリウム)などの無機化合物、有機色素や導電性ポリマーなどの有機化合物などからなる太陽電池(ソーラーパネル)に太陽光を照射して、太陽光エネルギーを直接、電気エネルギーに変換する太陽光発電方式と、太陽光を効率良く集めて、例えば、水、溶解塩、オイルなどの熱媒体を高温に加熱し、その熱エネルギーによって水蒸気を発生させ蒸気タービンを回して電気エネルギーを得る太陽熱発電方式がある。
太陽光発電方式では、太陽光を効率良く電気エネルギーに変換できる高性能な太陽電池(ソーラーパネル)が必要となり、水力発電や火力発電などの他の発電方式と比べて、設置面積あたりの発電量が少なく、発電コストも割高となっている。このため、太陽光発電方式の導入には、各種の公的助成を必要としているのが現状である。
また、太陽熱発電方式についても、従来から様々な検討が行われており、その集光方式として、平面もしくは曲面鏡を用いて太陽光を地上数十メートルの高さに設けられた集光部に集め、熱媒体を加熱する、いわゆるタワー方式、放物線の断面を有する雨樋型(トラフ型)の反射鏡を用いて、反射鏡の集光位置にレシーバーと呼ばれる管に流れる熱媒体を加熱するトラフ方式、放物面鏡を用いて放物面鏡の焦点位置に設置された、例えば、スターリングエンジンなどの太陽熱発電器を加熱するいわゆるディッシュ方式(スターリング方式とも呼ぶ)がある。
図7に示すようなトラフ型の太陽熱発電装置100では、厚さ数ミリメートルの高光透過性ガラス板を所定の曲面に曲げ加工し、ガラス板の裏面に太陽光反射膜を成膜した反射鏡110を大型架台に取り付けて用いられている。
反射鏡110の前面の集光位置には、例えば、水、溶融塩、オイルなどの熱媒体が流れるレシーバー120が設置されている。レシーバー120内を流れる熱媒体は、反射鏡110によって集められた太陽光によって加熱されながら、輸送管130を介して蒸気タービン140に送られて水を蒸発させ、蒸気タービン140を回すことによって発電が行われるように構成されている。
しかしながら、反射鏡110を曲面に加工するにはコストがかかり、設置コストの増大に繋がっていた。このため、一部には、曲面加工のコストを削減するために、平面鏡を用いて、いわゆるフレネル鏡を採用した方式が提案されているが、高効率な集光を実現することはできず、発電コストの低減は実現されていない。
集光効率を高めるには、集光装置の大型化が好ましいが、集光装置は常に太陽光を最適位置で集光するために、常に太陽を追尾して最適位置を保つ必要がある。このため、集光装置を大型化する程に、装置全体の制御が困難になり、かつ、集光装置の変形による集光効率の悪化やメンテナンスの困難さなどが増すことになってしまう。
しかしながら、集光装置の重量の大半を占めるガラス反射鏡を軽量化するためには、ガラス板の厚さを薄くする必要がある。このように、ガラス板の厚さを薄くすると、製造、移動、設置、及び運転中において、ガラス反射鏡が破損する可能性が高まり、運用コストの増大を招くため、軽量化にも限界がある。
さらには、従来のトラフ型集光装置では、運転中にホコリなどが反射鏡表面に付着して、次第に反射効率を劣化させていたため、定期的な洗浄が必要となり、運用コストの増大を招いていた。
また、集光位置に設けられたレシーバー120は、常に外気に晒されているため、特に、風が強い場合などには、レシーバー120が空冷されてしまい、熱媒体による送熱効率が低下してしまうなどの欠点も指摘されていた。
また、集光効率を高めるために、太陽追尾を行う場合には、反射鏡を回転させると同時に、反射鏡の集光位置にレシーバーが位置するように、レシーバーも回転移動させなければならない。太陽の日周運動などに応じてレシーバーを回転移動させていると、レシーバーの接合部などへの負荷が高まり、レシーバー内を流れる高圧の熱媒体が漏れやすくなり、長期間安定して使用することが困難であり、熱媒体の漏れを防止することが可能な高性能な接合部の使用は、装置全体の設置費用及びメンテナンス費用を増加させる一因となっていた。
本発明は、このような現状に鑑み、設置費用及びメンテナンス費用等を大幅に削減するとともに、高い集光効率・送熱効率を達成可能で、総コストを抑制することができるトラフ型太陽光集光装置及びそれを用いた太陽熱発電装置を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明のトラフ型太陽光集光装置は、断面が放物線形状を有するトラフ型の反射鏡と、
前記反射鏡の解放面側に設けられた透明カバーと、
を備えることを特徴とする。
このように、反射鏡の解放面側に透明カバーを設けることによって、後述するように反射鏡の集光位置に設置されるレシーバーが、風に直接晒されることがなくなり、送熱効果を向上させることができる。
また、反射鏡の反射面が透明カバーによって覆われているため、反射鏡表面にホコリなどが付着することを防止することができ、定期的な洗浄が不要となり、運用コストを削減することができる。
また、本発明のトラフ型太陽光集光装置は、前記反射鏡が、
放物曲線状に加工され、所定間隔で設置された複数の架台と、
前記架台間に取り付けられた複数の支持棒と、
前記架台及び支持棒によって構成された反射鏡台の解放面側に貼付けられた金属板と、
を備えることを特徴とする。
このように構成することによって、従来のガラス板を用いた反射鏡と比べて大幅にコストを削減することができるとともに、太陽光集光装置として十分な集光効率を得ることができる。
また、ガラス板を用いていないため、反射鏡の破損の可能性が低下し、また、反射鏡自体の重量が軽量化されているため、太陽光集光装置の運用コストの削減を図ることができる。
また、本発明のトラフ型太陽光集光装置は、前記反射鏡の一方の側方に設置された透明カバー巻と、
前記反射鏡の他方の側方に設置された透明カバー巻き取り装置と、をさらに備えることを特徴とする。
このように、透明カバー巻として透明カバーを準備しておくことによって、反射鏡の解放面側に位置する透明カバーが汚れたり破損したりした場合にも、透明カバー巻き取り装置によって、透明カバーを所定量巻き取ることによって、反射鏡の解放面側を綺麗な状態の透明カバーによって覆うことができる。
このため、透明カバーが汚れた場合にも洗浄が不要であり、透明カバー巻き取り装置によって、透明カバーを所定量巻き取るだけで、綺麗な状態の透明カバーによって、常に反射鏡を覆うことができるため、集光効率の低下を防ぎ、運用コストの削減を図ることができる。
また、本発明のトラフ型太陽光集光装置は、前記反射鏡の前後左右の四方に、断面が略三角形状の風防が設けられていることを特徴とする。
このように、反射鏡に風防を設けることによって、反射鏡が横から受ける風によって持ち上げられたり、変形してしまったりするのを防止することができる。
また、本発明のトラフ型太陽光集光装置は、前記反射鏡の解放面側に、保護ドームを脱着可能に備えていることを特徴とする。
このように、保護ドームを備えることによって、例えば、夜間や降雨、降雪、強風などの悪天候時などにおいて、透明カバーを含めた反射鏡全体を、風防及び保護ドームによって保護することができる。
このため、悪天候時においても反射鏡及び透明カバーが破損したり、汚れたりするのを防ぐことができ、定期的な洗浄を不要とし、運用コストを削減することができる。
さらに、夜間や悪天候時など、太陽光を集光できない、すなわち、太陽熱が得られない場合に、太陽熱発電装置が有する熱エネルギー(熱媒体が有する熱エネルギー)が外気に逃れてしまうのを防ぎ、送熱効率、発電効率が低下するのを防ぐことができる。
また、本発明のトラフ型太陽光集光装置は、前記反射鏡に対して、太陽光が略垂直に入射するように、該反射鏡の角度を最適位置に保つための太陽追尾機構をさらに備えることを特徴とする。
このように構成することによって、ロス無く太陽光を集光することができるため、集光効率を大幅に向上させることができる。
また、本発明のトラフ型太陽光集光装置は、前記太陽追尾機構は、前記反射鏡の傾き角と回転角とを調整することができるように構成されていることを特徴とする。
このように、反射鏡の回転角の調整、すなわち、レシーバーを軸として回転方向に反射鏡を移動させるだけではなく、反射鏡の傾き角の調整も行うことによって、より集光効率を高めることができる。
また、本発明のトラフ型太陽光集光装置は、前記反射鏡の集光位置に、熱媒体が流れるレシーバーが設けられていることを特徴とする。
このように、反射鏡の集光位置にレシーバーを設けることによって、レシーバー内を流れる熱媒体を効率良く加熱することができる。また、反射鏡の解放面側は、透明カバーによって覆われているため、レシーバーは、反射鏡と透明カバーとによって囲まれて位置することになり、熱媒体の送熱効率を向上させることができる。
また、本発明の太陽熱発電装置は、
前述するトラフ型太陽光集光装置と、
前記熱媒体が流れる輸送管と、
前記熱媒体を送流するためのポンプと、
前記熱媒体によって水蒸気を発生させ、該水蒸気によってタービンを回すことによって発電する蒸気タービンと、
を備えることを特徴とする。
このように、太陽光によって加熱された熱媒体を用いて、水蒸気を発生させ、蒸気タービンを回すことによって、二酸化炭素の放出を伴わずに発電することができる。また、送熱効率の高い本発明のトラフ型太陽光集光装置を用いているため、水蒸気も効率良く発生させることができ、発電効率が向上し、発電コストの削減を図ることができる。
本発明に係るトラフ型太陽光集光装置によれば、従来の集光装置と比べて、装置の製造コストを半分以下とすることができる。さらに、集光装置全体の重量も、従来のガラス反射鏡を使用する集光装置と比べて、3分の1以下とすることができ、太陽を自動追尾して最適位置を保つためのシステムにかかる負担も大幅に低減することができる。
また、反射鏡の解放面に透明カバーを設けたことによって、従来の集光装置では、外気に晒され続けていたレシーバーが、透明カバーの内側に収まり、送熱効率を向上させることができる。
さらには、透明カバーにより、反射鏡の表面にホコリなどが付着することを防ぎ、反射効率の劣化も抑制できるので、定期的な洗浄などのメンテナンスの回数を低減することができ、メンテナンス費用も削減することができる。
また、透明カバーにより反射鏡が汚れるのを防止しているため、反射鏡として、例えばアルミニウムなどの研磨による劣化が激しい素材の利用が可能となり、反射鏡の製造コストを削減することができ、太陽光集光装置全体としても、設置コストを削減させ、また、軽量化も図ることができる。
また、このような本発明のトラフ型太陽光集光装置を用いて太陽熱発電装置とすることによって、集光効率、送熱効率を向上させることができるため、発電効率が高く、発電コストを低減することができる。
図1は、本発明のトラフ型太陽光集光装置の反射鏡の構造を説明するための概略構成図である。 図2は、図1の反射鏡を用いたトラフ型太陽光集光装置の構造を説明するための概略構成図である。 図3は、図2のトラフ型太陽光集光装置に透明カバーを設けた状態を説明するための概略構成図である。 図4は、図3のトラフ型太陽光集光装置に風防を設けた状態を説明するための概略構成図である。 図5は、図4のトラフ型太陽光集光装置を用いた太陽熱発電装置の概略構成図である。 図6は、図4のトラフ型太陽光集光装置に保護ドームを設けた状態を説明するための概略構成図である。 図7は、従来のトラフ型太陽光集光装置を用いた太陽熱発電装置の概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明のトラフ型太陽光集光装置の反射鏡の構造を説明するための概略構成図、図2は、図1の反射鏡を用いたトラフ型太陽光集光装置の構造を説明するための概略構成図、図3は、図2のトラフ型太陽光集光装置に透明カバーを設けた状態を説明するための概略構成図、図4は、図3のトラフ型太陽光集光装置に風防を設けた状態を説明するための概略構成図、図5は、図4のトラフ型太陽光集光装置を用いた太陽熱発電装置の概略構成図である。
図1から4に示すように、本発明のトラフ型太陽光集光装置10は、太陽光を所定の集光位置に集光するための反射鏡12と、反射鏡12を支持するための基台14と、内部に例えば、水、溶融塩、オイルなどの熱媒体が流れるレシーバー16と、集光装置10の反射鏡12に太陽光が略垂直に入射するように反射鏡12の角度を最適位置に保つための太陽追尾機構18と、反射鏡12の解放面側12aを覆う透明カバー20が巻き付けられ、反射鏡12の一方の側方に設置された透明カバー巻22と、反射鏡12の他方の側方に設置された透明カバー巻き取り装置24とを備えている。
反射鏡12は、図1,2に示すように、放物曲線状に加工された2個の架台26を所定間隔で設置し、架台26間に支持棒28を複数取り付けてトラフ型反射鏡台30としている。反射鏡台30の解放面側30aには、薄い金属板32が貼付けられている。
また、反射鏡12は、後述するように反射鏡12の解放面側12aを透明カバー20によって覆う際に、透明カバー20を撓み無く貼るための透明カバー支持体13を備えている。透明カバー支持体13間の間隔は任意でよいが、間隔を狭くしすぎると太陽光の遮蔽効果が増大し、集光効率が悪化し、間隔を広くしすぎると透明カバー20に撓みが生じ、風によって煽られる可能性がある。なお、透明カバー支持体13は、図2に示すように、反射鏡12の解放面側12aの中心部を高くすることによって、風の影響を小さくすることができる。
また、反射鏡12の大きさとしては、特に限定されるものではないが、後述するように、太陽追尾機構18によって、反射鏡の傾き角T及び回転角Rを制御するように構成する場合には、6m四方程度とすることが好ましい。
なお、架台26は、反射鏡台30の少なくとも両端に設置されていればよく、反射鏡台30の大きさに応じて、3個以上の架台26を備えていても構わない。また、架台26の材料は、所定の強度が確保されていれば、特に限定されるものではなく、木製であってもいいし、金属製であっても構わない。
また、金属板32の材料としては、太陽光を効率良く反射できる金属であれば、特に限定されるものではないが、例えば、銀、アルミニウム、ロジウムなどの金属や、これらの金属を含む合金などを用いることができる。なお、製造コストを削減するためには、アルミニウムを用いることが好ましい。
また、金属板32の表面32a(太陽光の反射面)は、高反射性能を発現できるように、例えば、化学研磨や電解研磨などの表面処理を施すことが好ましい。
また、架台26間の間隔は特に限定されず任意の間隔でよく、支持棒28の本数や大きさ、支持棒28間の間隔も特に限定されるものではない。
また、図5に示すように、熱媒体が流れるレシーバー16は、輸送管34及び熱媒体を送流するためのポンプ36を介して、蒸気タービン38と接続されている。レシーバー16は、熱媒体を加熱するために、例えば、銀、銅、金、アルミニウム、鉄などの熱伝導率の高い金属や、これらの金属を含む合金などを用いることができる。なお、製造コストを削減するためには、アルミニウム、鉄などを用いることが好ましい。
また、レシーバー16は、ガラス製の保護管(図示せず)を備えていてもよい。このように、ガラス製の保護管を備えることによって、レシーバー16からの放熱を抑制することができ、送熱効率を高めることができる。
このように構成された太陽熱発電装置11では、反射鏡12で集光された太陽光によってレシーバー16が加熱され、レシーバー16内を流れる熱媒体が高温となる。この高温の熱媒体が蒸気タービン38に送られることで、蒸気タービン38内の水を蒸発させ、この水蒸気によって蒸気タービン38が回され発電することができる。
図3に示すように、本発明のトラフ型太陽光集光装置10を使用する際には、透明カバー巻22から透明カバー20を引き出し、反射鏡12の解放面側12aを覆うように被せた状態で、透明カバー20の端部を透明カバー巻き取り装置24に取り付ける。
本実施例では、このように透明カバー巻22から透明カバー20を引き出せるように構成することによって、透明カバー20が汚れたり破損したりした場合に、透明カバー巻き取り装置24によって透明カバー20を所定量巻き取ることによって、反射鏡12の解放面側12aを綺麗な状態の透明カバー20によって覆うことができる。
なお、透明カバー巻22及び透明カバー巻き取り装置24を備えずに、反射鏡12の解放面側12aに透明カバー20を貼付けて覆うようにしても構わない。
また、透明カバー20としては、透光性を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えば、アイオノマー(IO)フィルム、ポリエチレン(PE)フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリ塩化ビニル(PVC)フィルム、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)フィルム、ポリビニルアルコール(PVA)フィルム、ポリプロピレンフィルム(PP)フィルム、ポリカーボネート(PC)フィルム、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)フィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)フィルム、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)フィルムなどを用いることができる。
さらに、図4に示すように、反射鏡12の前後左右の四方には、断面が略三角形状の風防40が設けられている。なお、風防40は、反射鏡12の曲面の底部と上部との中間に頂点40aが位置するように設けることが好ましい。このように構成することによって、反射鏡12が横から受ける風によって持ち上げられたり、変形してしまったりするのを防止することができる。
また、このように透明カバー20及び風防40によってレシーバー16が外気に晒されないようにすることによって、送熱効率が向上することになる。
さらに、輸送管34に発泡ポリエチレン、発砲ポリスチレンなどで形成された断熱カバーを被せることによって、送熱効率を向上させることもできる。
また、太陽追尾機構18としては、例えば、プログラムによって太陽の軌道を解析し、それに応じて集光装置10の角度を調整する機構や、CCDカメラなどの撮影装置によって太陽の位置を把握し、それに応じて集光装置10の角度を調整する機構など、既存の太陽追尾機構を用いることができる。
本実施例においては、太陽追尾機構18は、傾き制御機構と回転制御機構とを備えており、傾き制御機構によって、反射鏡12の傾き角Tを制御するとともに、回転制御機構によって、反射鏡の回転角Rを制御することによって、常に太陽光が反射鏡12に対して垂直に照射されるように制御している。
なお、反射鏡12の傾き角Tの変化に応じてレシーバー16の傾きも太陽追尾機構18によって自動的に調整するように構成することが好ましい。
このような太陽追尾機構18とする場合には、レシーバー16と輸送管34とを、可撓性のチューブ35によって接続することによって、反射鏡12及びレシーバー16の傾き角Tが変化した場合であっても、レシーバー16と輸送管34との接続に不具合が生じることがない。
また、反射鏡12の傾き角Tは、極軸に合わせて設定すればよく、毎日僅かに変化するだけである。このため、レシーバー16は、太陽の日周運動に合わせて動かす必要がなくなり、レシーバー16の接合部への負荷を低減させ、内部を流れる熱媒体が漏れるなどのトラブルを防止することができ、メンテナンスコストを削減することができる。
なお、太陽追尾機構18としては、例えば、風速30メートルを超えるような強風下においては、太陽の追尾を中止し、トラフ型太陽光集光装置10を自動的に設置地面に対して平行に保って安全性を高めるようにするように構成することもできる。
また、夜間や降雨、降雪、強風などの悪天候時などにおいては、図6に示すように、反射鏡12の解放面側12aを保護ドーム42で覆うように構成してもよい。
このように保護ドーム42を脱着可能とすることによって、夜間や悪天候時において、透明カバー20を含めた反射鏡12全体を、風防40及び保護ドーム42によって保護することができる。
このため、悪天候時においても反射鏡12及び透明カバー20が破損したり、汚れたりするのを防ぐことができ、定期的な洗浄を不要とし、運用コストを削減することができる。
さらに、夜間や悪天候時など、太陽光を集光できない、すなわち、太陽熱が得られない場合に、太陽熱発電装置11が有する熱エネルギー(熱媒体が有する熱エネルギー)が外気に逃れてしまうのを防ぎ、送熱効率、発電効率が低下するのを防ぐことができる。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、上記実施例では、太陽光集光装置10を太陽熱発電装置11に用いた場合のみを説明したが、例えば、給湯設備や暖房・冷房設備、プールの加温など本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
10 トラフ型太陽光集光装置
11 太陽熱発電装置
12 反射鏡
12a 解放面
13 透明カバー支持体
14 基台
16 レシーバー
18 太陽追尾機構
20 透明カバー
22 透明カバー巻
24 透明カバー巻き取り装置
26 架台
28 支持棒
30 トラフ型反射鏡台
30a 解放面
32 金属板
32a 表面
34 輸送管
35 チューブ
36 ポンプ
38 蒸気タービン
40 風防
40a 頂点
42 保護ドーム
100 太陽熱発電装置
110 反射鏡
120 レシーバー
130 輸送管
140 蒸気タービン

Claims (9)

  1. 太陽光を集光するためのトラフ型太陽光集光装置であって、
    断面が放物線形状を有するトラフ型の反射鏡と、
    前記反射鏡の解放面側に設けられた透明カバーと、
    を備えることを特徴とするトラフ型太陽光集光装置。
  2. 前記反射鏡が、
    放物曲線状に加工され、所定間隔で設置された複数の架台と、
    前記架台間に取り付けられた複数の支持棒と、
    前記架台及び支持棒によって構成された反射鏡台の解放面側に貼付けられた金属板と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のトラフ型太陽光集光装置。
  3. 前記反射鏡の一方の側方に設置された透明カバー巻と、
    前記反射鏡の他方の側方に設置された透明カバー巻き取り装置と、をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のトラフ型太陽光集光装置。
  4. 前記反射鏡の前後左右の四方に、断面が略三角形状の風防が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のトラフ型太陽光集光装置。
  5. 前記反射鏡の解放面側に、保護ドームを脱着可能に備えていることを特徴とする請求項4に記載のトラフ型太陽光集光装置。
  6. 前記反射鏡に対して、太陽光が略垂直に入射するように、該反射鏡の角度を最適位置に保つための太陽追尾機構をさらに備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のトラフ型太陽光集光装置。
  7. 前記太陽追尾機構は、前記反射鏡の傾き角と回転角とを調整することができるように構成されていることを特徴とする請求項6に記載のトラフ型太陽光集光装置。
  8. 前記反射鏡の集光位置に、熱媒体が流れるレシーバーが設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のトラフ型太陽光集光装置。
  9. 請求項8に記載のトラフ型太陽光集光装置と、
    前記熱媒体が流れる輸送管と、
    前記熱媒体を送流するためのポンプと、
    前記熱媒体によって水蒸気を発生させ、該水蒸気によってタービンを回すことによって発電する蒸気タービンと、
    を備えることを特徴とする太陽熱発電装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117674710A (zh) * 2023-12-01 2024-03-08 佳木斯大学 光源自动追踪的太阳能发电装置
CN117674710B (zh) * 2023-12-01 2024-06-07 佳木斯大学 光源自动追踪的太阳能发电装置

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