JP2013108315A - ブラインドの識別表示部材 - Google Patents

Abstract

【課題】ブラインドの操作は試してみないと開閉や羽の方向がわからないという煩わしさがある。また、既設のブラインドの紐は環状で、表示装置を装着することが難しい。
【解決手段】つるまき状で筒状の識別表示部材をブラインドの紐に装着する。識別表示部材の下部を上部より長く形成し、ブラインドの紐に対して常に一定の位置に係止する。
【選択図】図１

Description

本発明は、ブラインドの開閉及び採光と遮光等の操作方向の識別に関するものである。

従来はブラインドの環状の紐の最下部で、開閉及び採光と遮光の操作方向を示すものはなかった。

先願の特許文献１のものは、色分けしたパイプやリングを紐に通し開閉の方向を示すものであるが、採光と遮光の操作方向を示すことはできない。また、ブラインドの紐は環状であるため既設のものへの装着はできない。
先願の特許文献２のものは、管軸と斜交する開口部で既設のブラインドへの装着を可能としたが、ずりおちる可能性が全くないわけではない。

実開 昭６１−１１８９４号公報 特開 ２００５−２９９３７９号公報

解決しようとする課題は、ブラインドの紐は試してみないとわからないという煩わしさである。加えて操作方向がわからず紐を引いて、紐が切れたりブラインドが壊れたりした経験をした者は操作に対する不安をいだく。本発明はその煩わしさと不安を解消するものである。

本発明は、つるまき状の筒状の形態を採用し、ブラインドの開閉及び採光と遮光の操作方向を手元である最下部で示すことと、既設のブラインドの環状の紐にずり落ちることのない装着を可能としたことを特徴とする。また、つるまき状の筒の下部を長くすることにより、操作方向を示す絵文字等の表示が常に操作者が認識できる位置に係止することを特徴とする。

ブラインドは室内環境を快適に保つために非常に有効なものである。本発明はブラインドの開閉及び採光と遮光という機能及び操作方法を手元で明確に示すことができるようにしたことで、操作時間の短縮や故障の原因を減らす効果が期待できる。また、容易な操作はブラインドの操作に伴う煩わしさや不安を楽しさに変え、太陽の移動に伴うこまめな調整を促し、より快適な室内環境を確保することができる。

つるまき状で筒状の識別表示部材は新設のみでなく既設のブラインドへの装着を可能にし、ずり落ちることもない。そのため、電力不足が懸念される近年ブラインドを使用している多くのオフィスでこの装置が利用されれば、大きな節電効果が期待できる。

本発明はつるまき状の筒状である。筒状の口径はブラインドの紐をスムーズに移動できる口径とする。Ａ側のブラインドを開ける方向には明るい色や文字を表記する。Ｂ側の閉める方向には暗い色や文字を表記する。ブラインドの羽を太陽光を室内に取り入れる角度にする場合（採光）には採光をイメージした右下矢印、太陽光を遮断する角度にする場合（遮光）には遮光をイメージした中折矢印を表記する。横移動のブラインドは二重斜線で羽の方向を表記する。

本発明のブラインドの構成を模式的に示す図である。 採光・遮光の方向を模式的に示す図である。 横移動のブラインドの羽の方向を模式的に示す図である。

ブラインドの開閉及び採光と遮光の全機能及び操作方向を一つの装置で的確に示すことを実現した。加えて既設のブラインドへの装着を可能とした。

本発明に係るブラインドについて図面を参照しながら説明する。
図１に示すように、ブラインドの紐４は一般的に綿ロープである。識別表示部材１はポリエチレン製であり、幅１５ｍｍ、長さ１５０ｍｍ、厚さ０．５ｍｍの帯状をブラインドの紐４をスムーズに移動できる口径のつるまき状に施した。このつるまき状の帯状の両端寄りの外表面に識別部Ａと識別部Ｂを表示した。識別部Ａには上向き矢印を表示した。この矢印の方向に紐４を引くことでブラインドが上がる。また、識別部Ｂには下向き矢印を表示した。上記と同様に下向き矢印の紐４を引くとブラインドは下がる。
この識別部２、３には、矢印のほか、異なった色で表示してもよく、また、点字などで識別してもよい。更につるまき状としては、帯状のほか紐状のものでもよい。装着方法は巻きつけを基本とするが、挿通でもよい。

太陽光を室内に入れるようブラインドの羽を動かす側には採光をイメージした右下矢印、太陽光が室内に入らないようにブラインドの羽を動かす場合は、遮断をイメージした中折れ矢印を表記する。

識別表示部材１は筒状であり両端は斜め・カーブ・垂直と多様な形が可能である。筒状の下部を上部より長くすることにより、ブラインドの紐４に対して常に一定の状態（位置）に係止できる。また、係止が必要でない場合や識別表示部材１を短くしたい場合は両端を垂直としてもよい。

本実施例ではブラインドと称しているが、同様の形態のシルキーや横移動のブラインドにも適用可能である。ただし、横移動のブラインドについては採光・遮光の羽の方向をイラストや図で表記する。

開閉及び採光と遮光の操作が別々の紐の場合は、それぞれの紐に、開閉、採光と遮光の本装置を装着する。

ＵＶ加工を施すことにより耐久性を高めたり、蛍光塗料を塗布することによる他用途への汎用も可能である。

耐久性を増すためにＵＶ加工を施した識別表示部材１は、電線など屋外での用途に適用できる。蛍光塗料を塗布した識別表示部材１は、暗い場所での用途に適用できる。例えば、劇場や非難経路のドアノブや階段の手すりの支柱、窓のない機械室の配管への装着がその例である。

１ 識別表示部材
２ 識別部Ａ
３ 識別部Ｂ
４ ブラインドの紐
５ 識別表示部材上部
６ 識別表示部材下部
７ 採光をイメージする矢印
８ 遮光をイメージする矢印
９ 横移動のブラインドの羽が左側手前を示すイラスト
10 横移動のブラインドの羽が右側手前を示すイラスト

Claims (2)

1. ブラインドの紐に開閉及び採光又は遮光等の位置を示す識別表示部材を巻きつけ装着することを特徴とするブラインド識別表示部材。
2. 識別表示部材をつる巻き形状とし、識別表示部材の下部を上部より長く形成したことを特徴とする請求項１記載のブラインド識別表示部材。

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