JP2013087377A - Annular loom - Google Patents
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Abstract
Description
本願発明は、円筒状の織布を製織する環状織機、特に環状織機の経糸開口と緯入れに関する。 The present invention relates to an annular loom for weaving a cylindrical woven fabric, and more particularly to a warp opening and weft insertion of an annular loom.
円筒状の織布を製織する環状織機では、一般的に、上下方向に延びる経糸を環状に配列し、各経糸を相互に反対方向に移動させて菱形の経糸開口部を形成し、菱形の経糸開口部内に緯糸ボビンを備えたシャットルを適宜手段により周回移動させ、緯入れを行う。シャットルに装備する緯糸ボビンの緯糸量は小さいため、緯糸ボビンの交換を頻繁に行わなければならないが、環状に配列された経糸開口部において、シャットルの取り出し、挿入作業は非常に煩雑で、時間がかかり、大変である。緯糸ボビンの補給時間をできるだけ長くするため、環状織機では、従来から、緯糸量を増量した大型の緯糸ボビンを装備できるように、シャットルを可能な限り大型化する傾向にある。しかし、シャットルの大型化は、緯糸の消尽時における交換作業をより煩雑にするという問題を生じる。 In a circular loom for weaving a cylindrical woven fabric, generally warp yarns extending in the vertical direction are arranged in a ring shape, and each warp yarn is moved in the opposite direction to form a rhomboid warp opening. A shuttle with a weft bobbin in the opening is moved around by appropriate means to perform weft insertion. The weft bobbin installed on the shuttle has a small amount of weft, so the weft bobbin must be replaced frequently.However, it is very cumbersome and time-consuming to take out and insert the shuttle at the annular warp opening. It takes a lot of work. In order to make the weft bobbin replenishment time as long as possible, conventionally, the loom has a tendency to enlarge the shuttle as much as possible so that a large weft bobbin with an increased amount of weft can be provided. However, an increase in the size of the shuttle causes a problem that the replacement work when the weft is exhausted becomes more complicated.
環状織機において、例えば、特許文献1には、シャットルを利用しない緯入れ手段が開示されている。特許文献1では、上方から下方に向けて延出する第1経糸群と上下方向の中間部に配置された環状の円筒内に収容された第2経糸群との2種類が備えられている。環状に配列された両経糸群の内側と外側には、それぞれリング状の回転体が備えられ、内側回転体及び外側回転体には、それぞれ緯糸ボビンが設置されている。内側回転体の緯糸ボビンの緯糸を案内する細管状の糸案内は、第1経糸群の内側に接触しながら第2経糸群を収容する円筒の外側を周回して第1経糸群と第2経糸群との合流位置に臨むように形成されている。外側回転体の緯糸ボビンの緯糸を案内する細管状の糸案内は、第1経糸群の外側に接触しながら第2経糸群を収容する円筒の内側を周回して第1経糸群と第2経糸群との合流位置に臨むように形成されている。なお、内側回転体の緯糸ボビンと外側回転体の緯糸ボビンとは、内側回転体及び外側回転体の周回方向に位相差を持たせて設置されている。
In a ring loom, for example,
従って、内側回転体及び外側回転体が周回すると、内側回転体の緯糸ボビンの糸案内が第1経糸群を外側に押しやり、第2経糸群との間にV字状の外側経糸開口部を形成するため、糸案内の緯糸は外側経糸開口部に挿入される。続いて、外側回転体の緯糸ボビンの糸案内が第1経糸群を内側に押しやり、第1経糸群と第2経糸群とを交差させる。このため、外側経糸開口部に挿入された緯糸が第1経糸群と第2経糸群との間に挟み込まれるとともに外側回転体の緯糸ボビンの糸案内によってV字状の内側経糸開口部が形成され、外側回転体の緯糸ボビンの糸案内は内側経糸開口部に緯糸を挿入する。以上の動作が繰り返され、円筒状の織布が製織される。 Therefore, when the inner rotary body and the outer rotary body go around, the yarn guide of the weft bobbin of the inner rotary body pushes the first warp group outward, and a V-shaped outer warp opening is formed between the second warp group and the second warp group. In order to form, the yarn guide weft is inserted into the outer warp opening. Subsequently, the yarn guide of the weft bobbin of the outer rotating body pushes the first warp group inward, and intersects the first warp group and the second warp group. For this reason, the weft inserted into the outer warp opening is sandwiched between the first and second warp groups and the V-shaped inner warp opening is formed by the yarn guide of the weft bobbin of the outer rotating body. The weft guide of the weft bobbin of the outer rotating body inserts the weft into the inner warp opening. The above operation is repeated to weave a cylindrical woven fabric.
特許文献1では、シャットルに代わる緯入れ手段を提供するため、経糸を第1経糸群と第2経糸群のように異なる形態で装備し、緯入れ手段の一部である糸案内によって経糸開口部を形成するという非常に複雑な構成を必要としている。また、外側回転体に設置した緯糸ボビンの交換は外部から行うことができるが、内側回転体に設置した緯糸ボビンは環状に配列された第1経糸群の内側に存在するため、緯糸ボビンの交換作業がシャットルの交換作業の場合と同様に非常に煩雑となる。特に、緯糸ボビンの交換時に、旧緯糸ボビンの緯糸端と新緯糸ボビンの緯糸端との接続を行わなければならないため、緯糸ボビンの交換作業はより煩雑になる。さらに、第2経糸群は環状の円筒内に収容される形態であるが、具体的にどの程度の経糸量が収容でき、整列された経糸がどのように引き出されるか不明であるが、少なくとも第2経糸群の経糸収容量は第1経糸群に比して少なく、第2経糸群の補充作業も非常に煩雑であると考えられる。
In
本願発明は、円筒状の織布を製織する環状織機において緯糸の補給を容易にすることを目的とする。 An object of the present invention is to facilitate replenishment of wefts in an annular loom for weaving a cylindrical woven fabric.
請求項1は、複数の経糸チーズを準備し、経糸チーズ毎に設けられた経糸案内部材により案内された経糸を環状に配列し、各経糸を相反する方向に移動して経糸開口部を形成し、経糸開口部に緯糸を挿入して円筒状の織布を製織する環状織機において、経糸チーズ及び経糸案内部材を経糸保持体に設置し、複数の経糸保持体を第1群として環状に配列し、第1群の経糸保持体と間隔を空けて複数の経糸保持体を第2群として環状に配列し、第1群の経糸保持体と第2群の経糸保持体とを周方向に位相を変えて配置し、個々の経糸保持体に対応して経糸保持体の受け渡し、把持、開放及び移動を行う第1移動部材と第2移動部材とをそれぞれ第1群側及び第2群側の位置に対向して設け、第1移動部材及び第2移動部材により経糸保持体の位置を第1群側と第2群側とに入れ替えて経糸の開口を行い、緯糸チーズ及び緯糸チーズから引き出される緯糸の緯糸案内部材を緯入れ機構に設置し、緯入れ機構を第1群の経糸保持体と第2群の経糸保持体との間に形成される空間に配置し、緯入れ機構を環状に配列した経糸の周方向に移動することを特徴とする。
請求項1によれば、緯糸チーズを設置した緯入れ機構の一部を経糸群の外部に配置することができるため、緯糸チーズの交換と緯糸端部の接続を容易に行うことができる。 According to the first aspect, since a part of the weft insertion mechanism in which the weft cheese is installed can be arranged outside the warp group, the exchange of the weft cheese and the connection of the weft ends can be easily performed.
請求項2は、第1群の経糸保持体と第2群の経糸保持体とを上下方向に間隔を空けて配置し、経糸保持体を上下方向に入れ替えて経糸の開口を行うことを特徴とする。請求項2によれば、緯糸チーズを設置した緯入れ機構の一部を水平方向の外方に配置することができるため、緯糸チーズの交換と緯糸端部の接続を最も簡単に行うことができる。 According to a second aspect of the present invention, the first group of warp holders and the second group of warp holders are arranged with an interval in the vertical direction, and the warp holders are switched in the vertical direction to open the warps. To do. According to the second aspect, since a part of the weft insertion mechanism in which the weft cheese is installed can be arranged outward in the horizontal direction, the exchange of the weft cheese and the connection of the weft ends can be most easily performed. .
請求項3は、第1群の経糸保持体と第2群の経糸保持体とを水平方向に間隔を空けて配置し、経糸保持体を水平方向に入れ替えて経糸の開口を行うことを特徴とする。請求項3によれば、緯糸チーズを設置した緯入れ機構の一部を経糸群の下方に配置することができるため、緯糸チーズの交換と緯糸端部の接続を容易に行うことができるとともに、環状織機の設置スペースを小さくすることができる。
A third aspect of the present invention is characterized in that the first group of warp holders and the second group of warp holders are arranged at an interval in the horizontal direction, and the warp holders are switched in the horizontal direction to open the warps. To do. According to
本願発明は、円筒状の織布を製織する環状織機において緯入れ機構への緯糸の補給を簡単に行うことができる。 The present invention can easily supply wefts to a weft insertion mechanism in an annular loom for weaving a cylindrical woven fabric.
(第1の実施形態)
第1の実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。図1において、経糸保持体2A及び経糸保持体2Bは、環状織機1の上下方向に間隔を空けて配置され、経糸保持体2Aと経糸保持体2Bとの間に空間3が形成されている。また、上方に位置する経糸保持体2Aに対して、下方に位置する経糸保持体2Bは環状織機1の中心側となるように、水平方向に位置をずらせて配置されている。
(First embodiment)
A first embodiment will be described with reference to FIGS. In FIG. 1, the
経糸保持体2AはL字型に形成され(図2参照)、経糸保持体2Aには、経糸チーズ4Aが脱着可能に設置されるとともに経糸チーズ4Aから引き出される経糸5Aを水平方向に案内する経糸案内部材6Aが設置されている。経糸案内部材6Aは経糸保持体2Aに設けたホルダ7Aにより保持されている。また、経糸保持体2Aの上面及び下面には、それぞれ、磁性体で構成された被把持部8A、9Aが突出して設けられている。
The
経糸保持体2Bは、経糸保持体2Aと同一の構成を有し、経糸保持体2Bには、経糸チーズ4Bが脱着可能に設置され、経糸5Bを水平方向に案内する経糸案内部材6Bがホルダ7Bに保持され、経糸保持体2Bの上面及び下面に磁性体で構成された被把持部8B、9Bが設けられている。なお、経糸5A、5Bは、炭素繊維、ガラス繊維あるいはエポキシ系合成繊維等のいずれかの繊維を使用している。
The
図2に示すように、経糸保持体2Aは環状織機1において環状を成すように複数配置され、第1群を形成している。経糸保持体2Bは経糸保持体2Aよりも環状織機1の中心側に位置し、環状を成すように複数配置され、第2群を形成している。また、第1群の経糸保持体2Aと第2群の経糸保持体2Bとは、周方向に位相を変えて配置されている。従って、経糸案内部材6Aの経糸5A及び経糸保持体2Bの経糸5Bは、それぞれ経糸案内部材6A及び経糸案内部材6Bを経て上方に引き出され、全体として環状に配列される。
As shown in FIG. 2, a plurality of warp holders 2 </ b> A are arranged in the
図1に示すように、経糸保持体2Aは、第1群側に設けた第1移動部材10Aと第1移動部材10Aに対向して第2群側に設けた第2移動部材11Aによって開口動作のための受け渡し、把持、開放及び移動が行われる。第1移動部材10A及び第2移動部材11Aは、経糸保持体2Aの被把持部8A及び9Aと対応する位置に設けられ、それぞれ先端に電磁石により構成された把持部12A及び13Aを備えている。図1では、第1移動部材10Aの把持部12Aが励磁状態にあり、経糸保持体2Aを第1群側の位置に保持した状態を示している。第2移動部材11Aは第2群側の位置で待機した状態にあり、把持部13Aは非励磁状態にある。また、第1移動部材10A及び第2移動部材11Aは、図示しない駆動機構により、相互に接近できるように、斜め方向に往復移動可能に構成されている。
As shown in FIG. 1, the
同様に、経糸保持体2Bは第1群側に設けた第1移動部材10Bと第2群側に設けた第2移動部材11Bによって開口動作のための受け渡し、把持、開放及び移動が行われる。第1移動部材10B及び第2移動部材11Bは経糸保持体2Bの被把持部8B及び9Bと対応する位置に設けられ、それぞれ先端に電磁石により構成された把持部12B及び13Bを備えている。図1では、第1移動部材10Bは把持部12Bが非励磁の状態で待機し、第2移動部材11Bは把持部13Bが励磁状態で経糸保持体2Bの被把持部9Bを保持している。従って、図1では、経糸保持体2Aから引き出されている経糸5Aと経糸保持体2Bから引き出されている経糸5Bとは最大開口位置にあり、経糸開口部14を形成している。
Similarly, the
一方、経糸保持体2A及び経糸保持体2Bの間に形成された空間3には、緯入れ機構15が配置されている。緯入れ機構15は空間3内において水平方向に延びるL字型に形成され(図2参照)、先端部16が経糸開口部14の下方に達し、基部17が経糸保持体2A及び経糸保持体2Bよりも環状織機1の外方に位置するように設けられている。緯入れ機構15には、緯糸チーズ18が脱着可能に設置されるとともに緯糸チーズ18から引き出された緯糸19を案内する緯糸案内部材20が設置されている。緯糸チーズ18は環状織機1の外部に露出する位置に設置され、緯糸案内部材20は緯入れ機構15に設けられたホルダ21により保持されている。緯糸案内部材20は、緯入れ機構15の先端部16側から上方に屈曲して延び、緯糸案内部材20の上端が円盤22に取り付けられた緯糸放出管23に接続している。円盤22は環状織機1の内側及び外側に固定して設けられた環状の櫛状ガイド24、25の上面により案内されるように構成されている。なお、緯糸19は、炭素繊維、ガラス繊維あるいはエポキシ系合成繊維等のいずれかの繊維を使用している。
On the other hand, a
緯入れ機構15は基部17側を環状の回転ギヤ26に固定されている。回転ギヤ26は環状織機1のフレーム(図示せず)に取り付けられたガイドローラ27によって回転可能に支持され、床面(図示せず)あるいは環状織機1のフレーム(図示せず)に固定された駆動モータ28の駆動ギヤ29と歯合している。従って、駆動モータ28の回転により、駆動ギヤ29を介して回転ギヤ26が図2の矢印方向に回転され、緯入れ機構15を環状織機1の周方向に移動することができる。
The
緯入れ機構15の緯糸放出管23によって経糸開口部14に挿入された緯糸19は、櫛状に形成された筬30によって筬打ちされ、円筒状の織布31を形成する。筬30は環状に形成されており、立体カム等の適宜手段により駆動されることにより、経糸開口部14に進入するとともに上方へ移動し(図1の仮想線参照)、緯糸19を円筒状の織布31の織前位置に筬打ちすることができる。
The
図3〜図7に基づいて、経糸保持体2A及び経糸保持体2Bによる経糸開口動作を説明する。経糸保持体2A及び経糸保持体2Bは、図1の位置において、緯入れ機構15による緯糸19の挿入が行われる最大開口位置を示している。図3では、緯入れ機構15の移動に伴い、第1群側に位置する経糸保持体2Aが第1移動部材10Aにより第2群側に向けた斜め方向(矢印参照)の移動が開始される。また、第1群側で待機中の第1移動部材10Bが第2群側に向けた移動を開始する。同時に、第2群側に位置する経糸保持体2Bが第2移動部材11Bにより第1群側に向けた斜め方向(矢印参照)の移動を開始する。また、第2群側で待機中の第2移動部材11Aが第1群側に向けた移動を開始する。このため、経糸5A及び経糸5Bは閉口動作を開始する。
The warp opening operation by the
図4では、緯入れ機構15が図1の経糸開口位置から完全に移動されており、経糸保持体2A及び経糸保持体2Bはほぼ重なる位置まで移動されて、経糸5A及び経糸5Bは閉口状態となる。このタイミングで、筬30は仮想線で示した待機位置から実線で示した位置に移動し、経糸5A及び経糸5Bと交差することにより、筬30の上面に緯糸19を保持する。
In FIG. 4, the
経糸5A及び経糸5Bが図4に示した閉口するタイミングにおいて、第1移動部材10A、第2移動部材11A及び第1移動部材10B、第2移動部材11Bによる、経糸保持体2A及び経糸保持体2Bの受け渡しが行われる。即ち、経糸保持体2Aでは、第2移動部材11Aの把持部13Aが励磁されて被把持部9Aを保持するとともに第1移動部材10Aの把持部12Aが非励磁となり、被把持部8Aを開放する。同時に、経糸保持体2Bでは、第1移動部材10Bの把持部12Bが励磁されて被把持部8Bを保持するとともに第2移動部材11Bの把持部13Bが非励磁となり、被把持部9Bを開放する。従って、経糸保持体2A及び経糸保持体2Bは、図5に示した保持状態となる。
At the timing when the
経糸保持体2A及び経糸保持体2Bの受け渡しが完了すると、図5に示すように、待機状態の第1移動部材10A及び経糸保持体2Bを保持した第1移動部材10Bが第1群側に向けた斜め方向(矢印参照)の移動を開始する。同時に、経糸保持体2Aを保持した第2移動部材11A及び待機状態の第2移動部材11Bが第2群側に向けた斜め方向(矢印参照)の移動を開始する。また、このタイミングで、筬30は仮想線位置からさらに上昇し、緯糸19を織布31の織前位置に筬打ちし、円筒状の織布31を形成する。織布31は環状織機1の上方に設置した図示しない巻取部によって順次巻き取られる。
When the delivery of the
経糸保持体2A及び経糸保持体2Bがそれぞれ第2群側及び第1群側へ移動する経糸開口動作に伴い、経糸5A及び経糸5Bは相反する方向に移動する。経糸5A及び経糸5Bは図6に示すように、図3と逆の位置を取りながら経糸開口部14を形成する。このタイミングでは、筬30は既に待機位置に復帰した状態にある。経糸開口動作がさらに進行することにより、図7に示すように、経糸保持体2Bが第1群側の位置に到達するとともに経糸保持体2Aが第2群側の位置に到達する。このため、経糸5A及び経糸5Bは、図1と逆の最大経糸開口位置に配置された状態で経糸開口部14を形成する。
As the
図7の経糸開口部14が形成されると、緯入れ機構15が経糸保持体2Aと経糸保持体2Bとの間に形成される空間3及び経糸開口部14に進入し、経糸開口部14内に新たに緯糸19を挿入する。このように、経糸5A及び経糸5Bの開閉口のために、第1群側の位置と第2群側の位置との間で、経糸保持体2A及び経糸保持体2Bの上下方向の入れ替えを繰り返し行うことにより、外部に駆動源を持つ緯入れ機構15の移動が可能となり、環状織機1の製織運転が行える。
When the
緯入れ機構15に設置した緯糸チーズ18は環状織機1の水平方向外部に露出した状態にある。このため、緯糸チーズ18が消尽した場合、作業者は消尽した緯糸チーズ18を新しい緯糸チーズ18に簡単に取り替えることができる。また、緯糸19は炭素繊維、ガラス繊維あるいはエポキシ系合成繊維等のいずれかの繊維を使用しているため、消尽した緯糸チーズ18の緯糸端と新しい緯糸チーズ18の緯糸端との接続は、接着あるいは加熱により行わなければならない。しかし、緯糸端の接続作業は外部作業となるため、非常に容易である。また、経糸保持体2A及び経糸保持体2Bに設置した経糸チーズ4A、4Bが消尽した場合でも、消尽した経糸チーズ4A、4Bは外部に露出した状態にあるため、新しい経糸チーズ4A、4Bと簡単に取り替えうることができる。
The
(第2の実施形態)
図8は第2の実施形態を示したもので、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。第2の実施形態は、L字型に形成した経糸保持体32Aを上下方向に配置し、経糸保持体32Aと同一形状の経糸保持体32Bを経糸保持体32Aよりも環状織機1の中心側となる位置に一定の間隔を空けて上下方向に配置している。また、経糸保持体32Aと経糸保持体32Bとの間には、外部に通じる空間33が形成されている。経糸保持体32Aは環状織機1の周囲に環状を成すように複数配列されて第1群を構成し、同様に、経糸保持体32Bは環状織機1の周囲に環状を成すように複数配列されて第2群を構成する。また、各経糸保持体32Aと各経糸保持体32Bとは、周方向に位相を変えて配置されている。
(Second Embodiment)
FIG. 8 shows the second embodiment. The same components as those of the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted. In the second embodiment, the
経糸保持体32Aには、経糸チーズ4A及び経糸チーズ4Aから引き出される経糸5Aの経糸案内部材34Aが設置されている。経糸案内部材34Aは上下方向に直線的に延びるように形成され、経糸保持体32Aに、第1の実施形態のホルダ7Aに相当する手段(図示せず)により固定されている。また、経糸案内部材34Aの水平方向の両端面には、磁性体からなる被把持部35A及び36Aが設けられている。
The
経糸保持体32Bには、経糸チーズ4B及び経糸チーズ4Bから引き出される経糸5Bの経糸案内部材34Bが設置されている。経糸案内部材34Bは上下方向に直線的に延びるように構成され、経糸保持体32Bに、第1の実施形態のホルダ7Bに相当する手段(図示せず)により固定されている。また、経糸案内部材34Bの水平方向の両端面には、磁性体からなる被把持部35B及び36Bが設けられている。
In the
経糸保持体32Aを開口動作のために受け渡し、把持、開放及び移動する第1移動部材37A及び第2移動部材38Aは、第1群側と第2群側とに対向して配設され、図示しない駆動機構により水平方向に往復移動される。また、同様に、経糸保持体32Bを開口動作のために受け渡し、把持、開放及び移動する第1移動部材37B及び第2移動部材38Bは、第1群側と第2群側とに対向して配設され、図示しない駆動機構により水平方向に往復移動される。
The first moving
第1移動部材37A、37B及び第2移動部材38A、38Bの各先端には、電磁石で構成された把持部39A、39B及び40A、40Bが設けられている。図8では、第1移動部材37Aが把持部39Aを励磁して経糸保持体32Aを第1群側に保持し、第2移動部材38Aが把持部40Aを非励磁にして待機状態にある。また、第2移動部材38Bが把持部40Bを励磁して経糸保持体32Bを第2群側に保持し、第1移動部材37Bが把持部39Bを非励磁にして待機状態にある。従って、第1移動部材37A、37B及び第2移動部材38A、38Bが水平方向に移動することにより、第1の実施形態と同様に、経糸保持体32A及び経糸保持体32Bが第1群側と第2群側との間で入れ替えられ、経糸5Aと経糸5Bに開口運動を行わせることができる。
At the tips of the first moving
緯入れ機構41はU字型の枠体42に、緯糸チーズ18を脱着可能に設置するとともに上方に直線的に延びる緯糸案内部材43を固定して設置している。緯糸案内部材43は経糸保持体32A及び経糸保持体32Bにより形成される空間33を通り、経糸開口部14に達する長さを有し、上端部に円盤44が固定されている。円盤44は経糸開口部14内に内側及び外側から侵入するように固定して配設された環状の櫛状ガイド45、46上に常時接触し、案内される。
The
緯入れ機構41の枠体42及び枠体42に設置した緯糸チーズ18は、経糸保持体32A及び経糸保持体32Bよりも下方に配置されている。枠体42には、駆動モータ47及び駆動モータ47のモータ軸に固定された駆動ギヤ48と歯合する被動ギヤ49が取り付けられている。枠体42の外側面には、被動ギヤ49の回転軸50に固定されたローラ51及び遊転するローラ52が取り付けられている。ローラ51、52は床面又は床面上に設けられた台座53上に設置され、枠体42はローラ51、52の転動により台座53に設けられた図示しない軌道に案内されて環状織機1の周方向に移動することができる。
The
第2の実施形態では、第1移動部材37A、37B及び第2移動部材38A、38Bが水平方向に移動し、経糸保持体32A及び経糸保持体32Bを第1群側の位置と第2群側の位置とに入れ替えることにより、経糸5A、5Bの開口動作を行うことができる。また、緯入れ機構41は緯糸チーズ18を外部に露出した状態で周方向に移動し、経糸5A、5Bの経糸開口部14に緯糸19を挿入することができる。従って、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様に緯糸チーズ18の交換を容易に行うことができる。また、経糸チーズ4A、4Bの交換も容易である。
In the second embodiment, the first moving
本願発明は、前記した各実施形態の構成に限定されるものではなく、本願発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、次のように実施することができる。 The present invention is not limited to the configuration of each of the embodiments described above, and various modifications are possible within the scope of the gist of the present invention, and can be implemented as follows.
(1)第1の実施形態及び第2の実施形態は、1つの経糸保持体2A、2B、32A、32Bに数本から十数本の経糸に対応する経糸チーズを設置して実施しても良い。
(2)緯入れ機構15、41は環状織機1の周方向に等間隔で複数配置した構成で実施することができる。
(3)緯入れ機構15、41にマガジンを形成し、マガジン内に複数の予備の緯糸チーズ18を設置するように構成しても良い。
(4)経糸保持体2A、2B、32A、32Bに複数の予備の経糸チーズを設置するように構成しても良い。
(1) The first and second embodiments may be carried out by installing warp cheese corresponding to several to a dozen warps on one
(2) The
(3) A magazine may be formed in the
(4) You may comprise so that several spare warp cheese may be installed in
(5)第1移動部材10A、10Bの把持部12A、12B及び第2移動部材11A、11Bの把持部13A、13Bは電磁石を用いた構成に限らず、ばね力を利用した機械的な構成あるいは空気圧又は油圧等の流体を利用した構成に置き換えることができる。
(6)第1移動部材10A、10B及び第2移動部材11A、11Bは、第1群側と第2群側との間を斜めに移動する構成に限らず、上下方向の移動と水平方向の移動とを組み合わせて移動する構成により実施することができる。
(7)第1の実施形態及び第2の実施形態は、円筒状の織布の巻取部を環状織機の下部に配設した構成とすることができる。
(5) The gripping
(6) The first moving
(7) 1st Embodiment and 2nd Embodiment can be set as the structure which has arrange | positioned the winding part of the cylindrical woven fabric in the lower part of the annular loom.
(8)第1の実施形態及び第2の実施形態において効率よく製織された円筒状の織布31は、45度の螺旋状に裁断することにより、繊維強化複合材に使用する織り目45度の織物として高い歩留まりで利用することができる。
(9)第1の実施形態及び第2の実施形態は、緯糸19及び経糸5A、5Bとして、炭素繊維、ガラス繊維あるいはエポキシ系合成繊維等の繊維の使用に限らず、一般の織布に使用される綿糸あるいは合成繊維糸を使用して実施することができる。
(8) The cylindrical woven
(9) The first and second embodiments are not limited to the use of fibers such as carbon fibers, glass fibers, or epoxy synthetic fibers as the
1 環状織機
2A、2B、32A、32B 経糸保持体
3、33 空間
4A、4B 経糸チーズ
5A、5B 経糸
6A、6B、34A、34B 経糸案内部材
8A、8B、9A、9B、35A、35B、36A、36B 被把持部
10A、10B、37A、37B 第1移動部材
11A、11B、38A、38B 第2移動部材
12A、12B、13A、13B、39A、39B、40A、40B 把持部
14 経糸開口部
15、41 緯入れ機構
18 緯糸チーズ
19 緯糸
20、43 緯糸案内部材
23 緯糸放出管
24、25、45、46 櫛状ガイド
26 回転ギヤ
28、47 駆動モータ
30 筬
31 織布
42 枠体
1 Circular loom 2A, 2B, 32A,
Claims (3)
前記経糸チーズ及び前記経糸案内部材を経糸保持体に設置し、複数の前記経糸保持体を第1群として環状に配列し、前記第1群の経糸保持体と間隔を空けて複数の前記経糸保持体を第2群として環状に配列し、前記第1群の経糸保持体と前記第2群の経糸保持体とを周方向に位相を変えて配置し、個々の前記経糸保持体に対応して前記経糸保持体の受け渡し、把持、開放及び移動を行う第1移動部材と第2移動部材とをそれぞれ前記第1群側及び前記第2群側の位置に対向して設け、前記第1移動部材及び第2移動部材により前記経糸保持体の位置を前記第1群側と前記第2群側とに入れ替えて前記経糸の開口を行い、緯糸チーズ及び前記緯糸チーズから引き出される緯糸の緯糸案内部材を緯入れ機構に設置し、前記緯入れ機構を前記第1群の経糸保持体と前記第2群の経糸保持体との間に形成される空間に配置し、前記緯入れ機構を前記環状に配列した経糸の周方向に移動することを特徴とする環状織機。 A plurality of warp cheeses are prepared, warp yarns guided by the warp guide members provided for each of the warp cheeses are arranged in an annular shape, and the warp openings are formed by moving the warps in opposite directions to form the warp openings. In a circular loom that weaves a cylindrical woven fabric by inserting wefts into the part,
The warp cheese and the warp guide member are installed in a warp holder, a plurality of the warp holders are arranged in a ring as a first group, and a plurality of the warp holders are spaced apart from the first group of warp holders. The body is arranged in a ring as a second group, and the first group of warp holders and the second group of warp holders are arranged in different phases in the circumferential direction, corresponding to the individual warp holders. A first moving member and a second moving member for delivering, gripping, releasing and moving the warp holding body are provided facing the positions on the first group side and the second group side, respectively, and the first moving member And the second moving member replaces the position of the warp holding body between the first group side and the second group side to open the warp, and the weft cheese and the weft guide member for the weft drawn from the weft cheese Installed in a weft insertion mechanism, the weft insertion mechanism is the first group Annular loom arranged in a space formed between the warp holding member and the warp holding member of the second group, characterized by moving the weft insertion mechanism in a circumferential direction of the warp yarns arranged in the annular.
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JP2011227649A JP2013087377A (en) | 2011-10-17 | 2011-10-17 | Annular loom |
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