JP2012533860A - マイクロチャンネルプレート及びその製造方法 - Google Patents

マイクロチャンネルプレート及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012533860A
JP2012533860A JP2012520991A JP2012520991A JP2012533860A JP 2012533860 A JP2012533860 A JP 2012533860A JP 2012520991 A JP2012520991 A JP 2012520991A JP 2012520991 A JP2012520991 A JP 2012520991A JP 2012533860 A JP2012533860 A JP 2012533860A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
microchannel plate
amorphous silicon
microchannel
hydrogenated amorphous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012520991A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5559881B2 (ja
Inventor
ジャロン,ピエール
ウィルスク,ニコラス
Original Assignee
エコール ポリテクニーク フェデラル デ ローザンヌ (イーピーエフエル)
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エコール ポリテクニーク フェデラル デ ローザンヌ (イーピーエフエル) filed Critical エコール ポリテクニーク フェデラル デ ローザンヌ (イーピーエフエル)
Publication of JP2012533860A publication Critical patent/JP2012533860A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5559881B2 publication Critical patent/JP5559881B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J43/00Secondary-emission tubes; Electron-multiplier tubes
    • H01J43/04Electron multipliers
    • H01J43/06Electrode arrangements
    • H01J43/18Electrode arrangements using essentially more than one dynode
    • H01J43/24Dynodes having potential gradient along their surfaces
    • H01J43/246Microchannel plates [MCP]

Landscapes

  • Electron Tubes For Measurement (AREA)
  • Image-Pickup Tubes, Image-Amplification Tubes, And Storage Tubes (AREA)

Abstract

本発明は、チャンネル5の配列、基板2及び水素化非晶質シリコン膜3を有するマイクロチャンネルプレート1に関し、基板上に堆積した水素化非晶質シリコン膜3は50μmから200μmを有する厚み、好適には80μmから120μmを有する厚みを有し、前記膜はチャンネル5の配列を有する。基板2は、内部の読み出し電子回路及び画素化された集電極8を有する集積回路であり、膜3は基板2上に集積されているのが好ましい。チャンネル5は深反応性イオンエッチング(DRIE)プロセスによって形成してもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロチャンネルプレート(「MCP」)、及びその製造方法に関する。本発明は、このマイクロチャンネルプレートを有する電子増倍型撮像装置にも関する。
MCPは、周辺光を増幅させ有効画像にする暗視/低光量視野適用の画像増強管にまず用いられてきた。典型的な増倍装置は、光電陰極、マイクロチャンネルプレート「MCP」、及び光学を適応した蛍光面を備えた真空装置である。入射した光子は光電陰極に衝突し、光子は電子に変換され、電場によりMCPに向かって電子が加速する。MCPは多数のマイクロチャンネルを有し、各マイクロチャンネルは独立した電子増倍管として機能する。増倍されたMCPの電子像は蛍光面、CCD又は任意の他の撮像装置を励起する。
低レベルの画像信号の検出及び増倍、又は単一の光子若しくは粒子の検出は、多種多様な適用で重要な役割を果たす。すなわち、
・高エネルギー物理学:粒子検出及び粒子追跡システム
・分子生物学:生体細胞内の低レベルの蛍光及び発光の観察、放射線ルミネッセンスの撮像
・天文学:光天文学及び軟X線天文学用の斜入射望遠鏡、惑星大気探査用の凹面回折格子分光計、レーザーによる衛星測距システム
・核医学:X線造影、コンピュータ断層撮影(CT)、陽電子放出断層撮影(PET)
・商業:暗視
マイクロチャンネルプレートの製造産業で使用される現在の工程は、スライスしエッチングしたガラス繊維及び繊維束を引き抜く技術に主に基づいている。個々のプレートを研磨して光学仕上げにする。酸化鉛のガラス壁を浸食しないエッチング液中で固体コアを除去することにより、各プレートを通る中空のチャンネル(導管)が生成される。標準的なMCPは、直径約5〜10μmのマイクロチャンネルを約0.5mmの鉛ガラス製のプレート内に密に配置する製造方法に基づいている。鉛ガラス内のマイクロチャンネルは自然には抵抗を有せず、チャンネル壁の電子放出面下に薄くて極めて低い導電性の膜が形成されるように、半導体材料の追加薄膜をマイクロチャンネル壁上に堆積させる必要がある。金属製の薄膜形態の電極を完成ウェハの両面に堆積させる。この工程が複雑かつコストがかかる。
ガラス以外の材料を用いるMCP製造技術も現在知られている。代替の材料でMCPを製造するために発明された方法の一つに、グリーンシートと呼ばれる材料を用いるものがある。グリーンシートは、まず、高分子バインダーと粉末セラミック/ガラスを混合することで製造される。その後、このスラリーをシート状に被覆し、グリーンシートを形成するように乾燥する。この方法では、MCP導管に相当するサイズの穴が配列されるようにこのグリーンシートに穴を開けた。続いて、各シートに開けた穴が揃うことでMCPに必要とされる構造であるマイクロ導管の配列を形成するように、各シートを互いの上面に積み重ねた。続いて、この全体構造を高温で焼き鈍しして硬くした。
結晶シリコンベースのごく最近のMCPは、最近の技術向上の利益を享受している。
シリコン製のMCPでは、電気化学エッチング、反応性イオンエッチング及びストリーミング電子サイクロトロン共鳴エッチング(streaming electron cyclotron resonance etching)など異なる技術を用いて穴の配列をシリコンウェハにエッチングする。しかしながら、結晶質バルクは抵抗率が小さいため、余分な酸化膜や半導体層の堆積が必要となる。そのため、シリコンウェハ内のこのMCP構造は、その後、電気絶縁用のSiOを形成するように酸化すべきであり、更にはチャンネル壁上及び両面の電極上にゲイン向上層を設けるよう処理される。
現在のMCP製造技術の上述の限界を克服しなければならない。溶融、引き抜き、及びエッチングにより、直径5μm未満のチャンネルを製造し、開口面積比を大きく保つことは不可能であるか、非常に高額である。前世代のマイクロチャンネルプレートは有している。
ドライエッチングのマイクロマシニング技術を用いたGaAs及び溶融シリカベースの現在のガラス製MCPの製造技術には幾つかの代替技術があり続けてきた。用いたエッチング法はマグネトロン反応性イオンエッチング、化学的支援イオンビームエッチング(「CAIBE」)、及び電子サイクロトロン共鳴エッチング(「ECR」)であった。CAIBEは、高いアスペクト比のGaAsエッチングを提供するが、エッチング速度が低い。ECRは、より高いGaAsエッチング速度及びより優れた基板温度制御を提供した。
シリコンのマイクロマシニング技術を用いてマイクロチャンネルプレートの他の構造を製造してきた。反応性イオンエッチング、ストリーミング電子サイクロトロン共鳴エッチング、及び低圧力化学気相堆積(LPCVD)を用いて高いアスペクト比の気孔を構成した。典型的なマイクロチャンネルはピッチが8μm、深さが350μmである。
現在のMCPの欠点は、次の通りである。すなわち、
・充電の時定数が遅いことが、1つの2次電子放出のアバランシェ事象後の各マイクロチャンネル、10msオーダーの無駄時間、限界ゲイン及び計数率能力と連関する。
・材料の問題に加え、現在のMCPは、微細に画素化された撮像装置用として読み出しが容易にできない。
・現在のMCP技術によっては、MCP装置と撮像読み出しシステムの集積が提供されない。
・現在のエッチング法によっては、気孔径の最小化は5μmが限界である。
N.ウィルシュなど、米国材料学会シンポジウム予稿集869巻3頁から14頁、2005年(N. Wyrsch et al., MRS Symp. Proc. Vol.869 (2005)3‐14)
そこで、本発明はこの欠点を回避することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明は、チャンネルの配列、基板及び水素化非晶質シリコン膜を有するマイクロチャンネルプレートを提供し、基板上に堆積した水素化非晶質シリコン膜は50μmから200μmを有する厚み、好適には80μmから120μmを有する厚みを有し、膜はチャンネルの配列を有する。
本発明は、上に記載のマイクロチャンネルプレートの製造方法にも関し、その方法は、集電極を有する基板を準備するステップと、水素化非晶質シリコン膜を形成するように、50μmから200μmを有する厚み、好適には80μmから120μmを有する厚みを有する水素化非晶質シリコン層を基板上に堆積させるステップと、上部電極を形成する導電層又は半導電層を水素化非晶質シリコン膜上に堆積させるステップと、膜内にチャンネルの配列を形成するステップと、を有する。
本発明は、上に定めたマイクロチャンネルプレートを有する電子増倍型撮像装置にも関する。
本発明は、上に定めたマイクロチャンネルプレートによって入射電子を検出する方法にも関し、その方法は、増幅された電流信号を生成するように、マイクロチャンネルプレートのチャンネルの配列を用いて入射電子に対応する電流信号を増幅するステップと、基板の集電極及びマイクロチャンネルプレートの読み出し電子回路を用いて増幅された電流信号を検出するステップと、を有する。
本発明に係るマイクロチャンネルプレートの断面図である。 本発明のマイクロチャンネルプレートを有する電子増倍型撮像装置の主要部を示す模式図である。 MCPのバイアス電圧、及び試料上に焦点を合わせた電子ビームのビーム強度の関数として本発明のマイクロチャンネル画素上で計測した電流を表す。
図1に示すように、本発明のマイクロチャンネルプレート1は基板2及び基板2上に堆積した水素化非晶質シリコン膜3を有し、水素化非晶質シリコン膜3は50μmから200μmを有する厚み、好適には80μmから120μmを有する厚みを有する。
水素化非晶質シリコンは真性のものであってもよい。また、水素化非晶質シリコンは、そのバルク抵抗率を修正するように酸素、窒素、炭素、ゲルマニウムなどの他の元素をドーピング又はそれら元素と合金化してもよい。
前記膜はチャンネル5の配列を有する。
前記チャンネル5の配列はエッチング技術で製造する穴を有するのが有利である。マイクロチャンネル5は深反応性イオンエッチング(DRIE)のエッチング技術によって形成されるのが好ましいが、レーザー光子支援エッチングなどの他の技術、又は任意の他の異方性パターニングを用いてもよい。
マイクロチャンネルの直径は10μm未満、より好適には5μm未満、及び更に好適には2μmから3μmを有するのが好ましい。
膜3は、その上面に上部電極6を有する。上部電極6は任意の導体層又は半導体層で構成してもよく、この導体層又は半導体層はマイクロチャンネル5が存在する活動領域の全体に亘って一様な電圧分布を提供できる。金属層又はドーピングされた非晶質シリコン層が選択的に用いられる。
上部電極6は、マイクロチャンネル5の壁内側に電場Eを作る500Vから1500Vの電圧でバイアスされているのが有利である。
基板2は、十分な絶縁性、剛性及び平坦性がある能動基板又は受動基板である。
基板2は、ガラス、酸化シリコンウェハ、並びに超大規模集積(VLSI)回路、特定用途向け集積回路(ASIC)及び電荷結合素子(CCD)回路を有する集積回路から成る群から選択されるのが好ましい。
基板2は、読み出し電子回路に接続された集電極8を有し、集電極8は、励起されたマイクロチャンネル5から生じる2次アバランシェが生成する電子パケット20を収集するように設計されているのが有利である。
集電極8は画素を画定するのが好ましい。
幾つかの実施形態では、基板2は、画素化された集電極8を定めるようにパターニング可能な金属電極を備えた受動基板である。このような集電極8は外部の読み出し電子回路に接続されている。
他の実施形態では、基板2は、画素化された集電極8に接続された内部の読み出し電子回路を有する集積回路などの能動基板である。このようなケースでは、能動基板2は、画素化された集電極8上のマイクロチャンネル5内の増倍で生成された電子パケットを収集し、それに続いて、能動基板内に集積された読み出し電子回路によって画素情報を処理する。
膜3は基板2上に集積されているのが有利である。
本発明は上述のマイクロチャンネルプレートの製造方法にも関する。この方法は、集電極8を有する基板2を準備するステップと、水素化非晶質シリコン膜3を形成するように、50μmから200μmを有する厚み、好適には80μmから120μmを有する厚みを有する水素化非晶質シリコン層を基板2上に堆積させるステップと、上部電極6を形成する導電層又は半導電層を水素化非晶質シリコン膜3上に堆積させるステップと、膜3内にチャンネル5の配列を形成するステップと、を有する。
前記方法は、画素を画定する集電極8をパターニングするステップを更に有する。
基板2は例えば厚み5μmを有するパッシベーション層10を有し、パッシベーション層10は、集電極8が形成された穴12を有する。パッシベーション層10内の穴12は、能動基板12を製造している間に形成されるのが有利である。
水素化非晶質シリコン層は化学気相堆積(CVD)プロセスによって堆積されるのが好ましい。VHF(Very High Frequency)励起周波数を用いたPECVD(プラズマ化学気相堆積法)を使用することが、前記層内の機械的応力を制御する能力に関して好ましい(非特許文献1参照)。
本発明の方法は追加的な層(例えば窒化シリコンや酸化シリコンなど)を堆積させるステップを更に有し、この追加的な層は、マイクロチャンネル形成用のDRIEプロセスをより良く制御するために、基板2とエッチング停止層として作動する水素化非晶質シリコン層との間に便利に挿入可能である。
そして、上部電極6が水素化非晶質シリコン膜3の上側に形成される。埋め込みによる非晶質シリコンの上部のドーピング、ドーピングされた非晶質シリコンベース層の堆積又は任意のタイプの導電層の堆積がこの上部導電性電極の選択肢として可能である。
そして、本発明の方法は、フォトレジスト層のパターニングによって、使用する際にはベースとなる上部電極6の追加パターニングによって微量化学エッチングプロセス用の積層の上部にマスクを形成するステップを更に有する。上部電極6の前記パターニングは、半導電性電極の場合には必要としないのが有利である。
そして、膜3にマイクロチャンネル5が開けられる。チャンネルは深反応性イオンエッチング(DRIE)プロセスによって形成されるのが有利である。この異方性エッチングによって、マイクロチャンネルのマイクロマシニングの精度が高くなる。
本発明の方法には、真性の非晶質シリコン膜の高い抵抗率(約1012ohm・cm)のためマイクロチャンネル壁内の電場勾配が安定的することにより、良好で一様なエッチングが提供されるという利点がある。結晶質シリコン製MCP内のように酸化物と半導体膜でバルクを孤立させるか、或いは鉛ガラス製基板ベースのMCP製造用のような半導体膜を追加する必要がない。
マイクロチャンネル内で運動する電荷(電子)は画素化された集電極上に電荷生成を既に誘発しているため、マイクロチャンネルと画素化された集電極の間を直接的に接続する必要がない。バルク材料(水素化非晶質シリコン又はこの材料ベースの合金)の薄層を残すことができる。
本発明は、上述のマイクロチャンネルプレートを有する電子増倍型撮像装置にも関する。
本発明は、上述のマイクロチャンネルプレートによって入射電子を検出する方法にも関し、その方法は、増幅された電流信号を生成するように、マイクロチャンネルプレート1のチャンネル5の配列を用いて入射電子に対応する電流信号を増幅するステップと、基板2の集電極8及びマイクロチャンネルプレート1の読み出し電子回路を用いて増幅された電流信号を検出するステップと、を有する。
図2に示すように、電子増倍型撮像装置は、本発明のマイクロチャンネルプレート、及び光電陰極又はイオン化変換器14を有する。
電子増倍は、任意の他のマイクロチャンネルプレート又は光電子増倍型装置のように2次電子放出に基づいている。画素化された集電極8と上部電極6の間の水素化非晶質シリコン薄膜3に電場Eを印加する。真空中に配置された当該装置に関して、光電陰極14から来る1つの1次電子22(光電陰極14上に衝突する光子又は荷電粒子16の変換で生成する第1の電子22)又は他の単一の電子源が1つのマイクロチャンネル5に入射すると、第2の電子18のカスケードがマイクロチャンネル5に沿って生成される。第2の電子放出によってマイクロチャンネル5に沿う電子増倍が起こり、この第2の電子放出は最終的に多数の電子パケット20を形成し、励起されたマイクロチャンネル5の前にある画素化された集電極8が電子パケット20を収集する。
水素化非晶質シリコン材料、特に真性の水素化非晶質シリコンのバルク抵抗率により、絶縁鉛ガラス内で製造された標準的なマイクロチャンネルプレートと比較して、マイクロチャンネル壁の特別な後加工処理をすることなくマイクロチャンネルプレートを高い計数率で作動できる。マイクロチャンネルの充電の時定数は相当な規模で速くなり、マイクロチャンネルの壁に正電荷が帯電することで生じるマイクロチャンネルの内部電場が歪むことなく高い計数率で作動可能となろう。
真性の水素化非晶質シリコンの1012ohm・cmという高い抵抗率により、バイアス下のマイクロチャンネルプレートの漏れ電流が最小化され、厚み100μmの膜に印加する1kVの電圧により漏れ電流は100nAとなるが、シリコン結晶は導電性が高すぎることで十分に低い漏れ電流を達成し難い。
好適実施形態では、基板は、内部の読み出し電子回路及び画素化された集電極を有する集積回路であり、水素化非晶質シリコン層は基板上に集積される。非晶質シリコンバルクの電気特性によって、マイクロチャンネルプレート内の電場勾配を制御する直接的な手段が提供される。集積回路上の堆積によって、能動基板とマイクロチャンネルの電子増倍構造とが十分に集積される利点が提供される。
本発明のマイクロチャンネルプレートによりMCP製造の3つの重要な課題が解決できる。すなわち、
第1に、電子増倍型マイクロチャンネルプレートとVLSI集積回路を集積することで、読み出し画素撮像装置を備えたマイクロチャンネルプレート装置が集積される。
第2に、水素化非晶質シリコン膜のバルク抵抗率による高速充電により無駄時間が低減する。
第3に、マイクロチャンネル製造が簡略化され、標準的なエッチング技術のDRIEを用いることでマイクロチャンネルが小型化される。
実施例
受動基板として、画素化された集電極を備えた酸化シリコンウェハを用いることで本発明のマイクロチャンネルプレートを得た。PECVDを用いて厚み100μmを有する真性の水素化非晶質シリコン膜を基板上に堆積させた。DRIEを用いて直径3μmを有するマイクロチャンネルの配列を形成した。
マイクロチャンネルプレートのバイアス電圧、及び試料上に焦点を合わせた電子ビームのビーム強度の関数としてマイクロチャンネルプレート画素上で電流を計測した。その結果を図3に示す。曲線Aはビームなしに対応し、曲線Bは1.06Aのビームに対応し、曲線Cは1.31Aのビームに対応し、曲線Dは1.56Aのビームに対応する。バイアス電圧の増加によってマイクロチャンネルプレートの応答が強められた。すなわち、入射電子ビームが増幅された。

Claims (16)

  1. チャンネル5の配列、基板2及び水素化非晶質シリコン膜3を有するマイクロチャンネルプレート1であって、
    前記基板上に堆積した前記水素化非晶質シリコン膜は50μmから200μmを有する厚み、好適には80μmから120μmを有する厚みを有し、前記膜は前記チャンネル5の配列を有する、
    マイクロチャンネルプレート。
  2. 前記チャンネル5の配列はエッチング技術で製造する穴を有する、請求項1に記載のマイクロチャンネルプレート。
  3. 前記膜3は、その上面に上部電極6を有する、請求項1又は2に記載のマイクロチャンネルプレート。
  4. 前記上部電極6は、前記マイクロチャンネルの壁内側に電場を作る500Vから1500Vの電圧でバイアスされている、請求項3に記載のマイクロチャンネルプレート。
  5. 前記基板2は、ガラス、酸化シリコンウェハ、並びに超大規模集積(VLSI)回路、特定用途向け集積回路(ASIC)及び電荷結合素子(CCD)回路を有する集積回路から成る群から選択される、請求項1から4のいずれか1項に記載のマイクロチャンネルプレート。
  6. 前記基板2は、読み出し電子回路に接続された集電極8を有し、該集電極8は、励起されたマイクロチャンネル5から生じる2次アバランシェが生成する電子パケット20を収集するように設計されている、請求項1から5のいずれか1項に記載のマイクロチャンネルプレート。
  7. 前記集電極8は画素を画定する、請求項6に記載のマイクロチャンネルプレート。
  8. 前記基板2は、内部の読み出し電子回路及び画素化された前記集電極8を有する集積回路であり、前記膜3は前記基板2上に集積されている、請求項7に記載のマイクロチャンネルプレート。
  9. 請求項1から8に記載のマイクロチャンネルプレートの製造方法であって、
    集電極8を有する基板2を準備するステップと、
    水素化非晶質シリコン膜3を形成するように、50μmから200μmを有する厚み、好適には80μmから120μmを有する厚みを有する水素化非晶質シリコン層を前記基板2上に堆積させるステップと、
    上部電極6を形成する導電層又は半導電層を前記水素化非晶質シリコン膜3上に堆積させるステップと、
    前記膜3内にチャンネル5の配列を形成するステップと、
    を有する方法。
  10. 前記水素化非晶質シリコン層は化学気相堆積(CVD)プロセスによって堆積される、請求項9に記載の方法。
  11. 前記チャンネル5は深反応性イオンエッチング(DRIE)プロセスによって形成される、請求項9又は10に記載の方法。
  12. 前記基板2とエッチング停止層として作動する前記水素化非晶質シリコン層との間に追加的な層を堆積させるステップを更に有する、請求項9から11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 画素を画定する前記集電極8をパターニングするステップを更に有する、請求項9から12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 請求項1から8に記載のマイクロチャンネルプレートを有する電子増倍型撮像装置。
  15. 請求項1から8に記載のマイクロチャンネルプレートによって入射電子を検出する方法であって、
    増幅された電流信号を生成するように、前記マイクロチャンネルプレートの前記チャンネルの配列を用いて前記入射電子に対応する電流信号を増幅するステップと、
    前記基板の前記集電極及び前記マイクロチャンネルプレートの前記読み出し電子回路を用いて前記増幅された電流信号を検出するステップと、
    を有する方法。
  16. 前記基板は、内部の読み出し電子回路及び画素化された集電極を有する集積回路であり、前記膜は前記基板上に集積される、請求項15に記載の方法。
JP2012520991A 2009-07-21 2010-07-08 マイクロチャンネルプレート及びその製造方法 Active JP5559881B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP09166019.1 2009-07-21
EP09166019A EP2278609B1 (en) 2009-07-21 2009-07-21 Microchannel plate and its manufacturing method
PCT/EP2010/059774 WO2011009730A1 (en) 2009-07-21 2010-07-08 Microchannel plate and its manufacturing method

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012533860A true JP2012533860A (ja) 2012-12-27
JP5559881B2 JP5559881B2 (ja) 2014-07-23

Family

ID=41349132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012520991A Active JP5559881B2 (ja) 2009-07-21 2010-07-08 マイクロチャンネルプレート及びその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8729447B2 (ja)
EP (1) EP2278609B1 (ja)
JP (1) JP5559881B2 (ja)
WO (1) WO2011009730A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6671839B2 (ja) * 2014-10-07 2020-03-25 キヤノン株式会社 放射線撮像装置及び撮像システム
US10062555B2 (en) 2015-04-23 2018-08-28 Uchicago Argonne, Llc Digital electron amplifier with anode readout devices and methods of fabrication
EP3400469B1 (en) * 2016-01-08 2019-12-25 Photonis Netherlands B.V. Image intensifier for night vision device
CN108254349B (zh) * 2018-02-02 2024-04-05 中国科学院西安光学精密机械研究所 像增强型全光固体超快成像探测器

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06176734A (ja) * 1991-07-24 1994-06-24 Yukiro Takahashi 電子増倍素子
JP2005019635A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Hamamatsu Photonics Kk 時間分解測定装置および位置検出型電子増倍管

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5359187A (en) * 1993-03-18 1994-10-25 Intevac, Inc. Microchannel plate with coated output electrode to reduce spurious discharges
US5568013A (en) * 1994-07-29 1996-10-22 Center For Advanced Fiberoptic Applications Micro-fabricated electron multipliers
US6522061B1 (en) * 1995-04-04 2003-02-18 Harry F. Lockwood Field emission device with microchannel gain element
AU7374198A (en) * 1997-05-08 1998-11-27 Nanosystems, Inc. Silicon etching process for making microchannel plates
KR20080062335A (ko) * 2006-12-29 2008-07-03 엘지마이크론 주식회사 박막 실리콘 태양전지 모듈 구조 및 그 제조방법

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06176734A (ja) * 1991-07-24 1994-06-24 Yukiro Takahashi 電子増倍素子
JP2005019635A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Hamamatsu Photonics Kk 時間分解測定装置および位置検出型電子増倍管

Also Published As

Publication number Publication date
US8729447B2 (en) 2014-05-20
US20120187278A1 (en) 2012-07-26
JP5559881B2 (ja) 2014-07-23
EP2278609B1 (en) 2012-12-05
WO2011009730A1 (en) 2011-01-27
EP2278609A1 (en) 2011-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6384519B1 (en) Micro-dynode integrated electron multiplier
US8237129B2 (en) Microchannel plate devices with tunable resistive films
WO1998019341A9 (en) Microdynode integrated electron multiplier
US7408142B2 (en) Microchannel amplifier with tailored pore resistance
US8866080B2 (en) Faraday cup array integrated with a readout IC and method for manufacture thereof
KR20130114137A (ko) 나노 다이아몬드층을 가지는 전자 증배기 장치
Beetz et al. Silicon-micromachined microchannel plates
US6657385B2 (en) Diamond transmission dynode and photomultiplier or imaging device using same
JP2011513920A (ja) 複数の放出層を有するマイクロチャネルプレートデバイスを製作する方法
JP5559881B2 (ja) マイクロチャンネルプレート及びその製造方法
O'Mahony et al. Atomic layer deposition of alternative glass microchannel plates
Franco et al. Fabrication and characterization of monolithically integrated microchannel plates based on amorphous silicon
US6521149B1 (en) Solid chemical vapor deposition diamond microchannel plate
Helfenstein et al. Fabrication of metallic double-gate field emitter arrays and their electron beam collimation characteristics
Horton et al. Characteristics and applications of advanced technology microchannel plates
Mane et al. A novel atomic layer deposition method to fabricate economical and robust large area microchannel plates
Cremer et al. High-performance large-area microchannel plate detectors for particle identification applications
US10121642B2 (en) Digital electron amplifier with anode readout devices and methods of fabrication
Laprade Advancement in microchannel-plate technology
WO2013141400A1 (ja) 電子増幅用細孔ガラスプレートおよび検出器
EP2634790A2 (en) Electron multiplying apparatus
Siegmund et al. Silicon microchannel plates: initial results for photon counting detectors
Chan et al. Ultra-thin corrugated metamaterial film as large-area transmission dynode
Laprade et al. Development of an ultrasmall-pore microchannel plate for space sciences applications
Frey et al. New Developments in Amorphous Silicon Based Microchannel Plates

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130515

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140527

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140606

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5559881

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250