JP2012520594A - 誘電体装荷アンテナ - Google Patents

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Abstract

デュアルバンド誘電体装荷マルチフィラーアンテナは、フィード接続ノード(13K,13L)から環状のリンク導体(20U)まで伸びる第1の群の導電性らせん状アンテナエレメント(10A〜10F)と、フィード結合ノードからリンク導体の方向に、リンク導体から離れた実質上の開回路端まで伸びる第2の群の導電性らせん状アンテナエレメント(11A〜11D)とを有する。第1の群のらせん状エレメントは、アンテナの第1の動作周波数におけるおおよそ半波長の電気的長さを有する半回転エレメントである。第2の群のらせん状エレメントは、ほぼ4分の1波長の電気的長さ及びアンテナの第2の動作周波数を有するおおよそ4分の1回転のらせん状エレメントである。各群のエレメントは、円偏波放射のためのそれぞれの共振モードに関連付けられる。

Description

本発明は、200MHzを超える周波数における動作のための誘電体装荷アンテナに関し、主として、ただし非排他的に、円偏波電磁放射を伴う動作のためのマルチフィラーヘリカルアンテナに関する。
誘電体装荷クアドリフィラーヘリカルアンテナが、英国特許出願第2292638A号、第2310543A号、及び第2367429A号、並びに国際出願第WO2006/136809号に開示されている。このようなアンテナは、主に、例えば全地球測位システム(GPS)衛星コンステレーションなど、全地球的航法衛星システム(GNSS)から位置決定及びナビゲーションの目的で円偏波信号を受信することを意図されている。L1バンドのGPS及び対応するGalileoサービスは、狭帯域サービスである。そのほかにも、従来のアンテナから得られるよりも大きい比帯域幅の受信装置又は送信装置を必要とする衛星ベースのサービスがある。より広い帯域幅を提供するアンテナの1つは、英国特許出願第2424521A号に開示されたものである。デュアルバンド誘電体装荷アンテナシステムが、英国特許出願第2311675A号に開示されている。円偏波信号を受信することができ尚且つ共振リング導体を有するアンテナが、欧州特許出願第1147571A号に開示されている。
関連のアンテナが、英国特許出願第2445478A号に開示されている。この出願は、類似のクアドリフィラーアンテナよりも広い帯域幅及び/又は高い利得を提供するヘクサフィラーアンテナ及びオクタフィラーアンテナを開示している。高インピーダンスのクアドリフィラーアンテナが、英国特許第2444388号に開示されている。
上記出願の開示内容は、その全体を、出願時における本出願の開示内容に引用によって組み込まれるものとする。
本発明の目的は、第1及び第2の共振周波数における円偏波放射を受信することができるアンテナを提供することにある。
本発明の第1の態様にしたがうと、200MHzを上回る周波数における動作のための誘電体装荷アンテナは、5よりも大きい比誘電率を有するとともにコア外表面によって画定される内部体積の大部分を占有する固体材料の電気絶縁性誘電体コアを含み、そのコア外表面は、互いに反対を向いた横方向に広がる表面部分と、これらの横方向に広がる部分の間の側面部分とを有し、上記アンテナは、更に、上記横方向に広がる表面部分の1つに関連付けられたフィード接続ノードと、これらのフィード接続ノードから離れた位置にあるリンク導体と、アンテナエレメント構造であって、フィード接続ノードからコア側面部分を経てリンク導体まで伸びる第1の群の細長い導電性アンテナエレメント、及びフィード接続ノードからリンク導体の方向に側面部分を経てリンク導体から離れた開回路端まで伸びる第2の群の細長い導電性アンテナエレメントを含むアンテナエレメント構造とを含む。円偏波放射を伴う動作のための本発明の好ましい一実施形態では、第1の群のアンテナエレメントは、平衡フィードのフィード接続ノードの1つからリンク導体を介してもう1つのフィード接続ノードまで伸びる導電性ループの一部を形成し、これらの各ループは、λg1を第1の動作周波数におけるループに沿った管内波長としたときに、ほぼλg1
の有効電気的長さを有する。各ループは、好ましくは、mを整数としたときに、それぞれmλg1/2の電気的長さを有する2つのらせん状導体を含む。第2の群のアンテナエレメントは、λg2を第2の動作周波数における第2の群のアンテナエレメントに沿った管内波長とし、nを整数としたときに、ほぼ(2n−1)λg2/4の電気的長さを有する。したがって、第1及び第2の動作周波数は、第1の群及び第2の群の細長いアンテナエレメントにそれぞれ関連付けられた第1及び第2の共振モードの周波数である。
好ましいアンテナでは、アンテナエレメント構造は、ヘクサフィラーヘリカルアンテナとクアドリフィラーヘリカルアンテナとを混在させた配置を提供するものであり、コアの共通円筒状側面上において、これらのうち一方は半波長・半回転の閉回路エレメントを有するものであり、もう一方は閉回路らせんを間に挟まれた4分の1波長・4分の1回転の開回路らせんを有するものである。第1の群及び第2の群のらせん状エレメントは、いずれの場合も、コアの周囲に実質均等に分布されており、ヘクサフィラーアンテナエレメント構造とクアドリフィラーアンテナエレメント構造とを混在させたものである、10本のらせん状エレメントを伴うアンテナの場合、各群のエレメントは、コア軸に対する角度の観点から見て、軸に垂直な任意の面内において、各群の隣接するエレメント間が、25°以内の厳密な均等性を有する。
GB2445478Aに開示されているような、円偏波放射のための先行するヘクサフィラーヘリカルアンテナのアンテナエレメントと同様に、第1の群のらせん状エレメントは、このようなエレメントのペアを3つ含み、各ペアは、僅かに異なる電気的長さを有し、各ペアのエレメントは、コア軸に垂直な任意の面内において直径方向に互いに相対している。特筆すべきは、本発明にしたがった好ましいアンテナにおいて、同様な電気的長さの相違が、第2の群のエレメントにも当てはまることである。すなわち、第2の群のエレメントは、らせん状エレメントのペアを2つ含み、1つのペアのエレメントの電気的長さは、もう1つのペアのエレメントの電気的長さよりも大きくなっている。このようにすれば、各群のエレメントの間で、電圧及び電流の位相進行を生じさせ、各群のエレメントを、とりわけエレメントの電気的長さに依存するそれぞれの周波数における円偏波共振モードで共振させることが可能である。
本発明にしたがった好ましいアンテナは、コアを取り囲むバラン・スリーブの形態をとるリンク導体を有し、このスリーブは、第1の群のアンテナエレメントのための共通の相互接続導体として機能する。第1の群のアンテナエレメント及び第2の群のアンテナエレメントにそれぞれ関連付けられた各円偏波共振モードにおける特に有益な放射パターンは、第1の動作周波数を内包する第1の動作周波数帯域内の一周波数におけるリムの管内波長をλg1として、スリーブのリムがλg1の電気的長さを有する場合に生成される。
第2の動作周波数、すなわち第2の群の開回路エレメントによって決定される周波数は、周波数スペクトルにおいて第1の動作周波数よりも下である(後者は、第1の群の閉回路らせん状エレメントによって決定される)。好ましいアンテナは、第2の動作周波数を内包する第2の動作周波数帯域を有し、この第2の動作周波数帯域は、第1の動作周波数帯域よりも下である。通常、第1及び第2の動作周波数帯域の中心周波数は、2つの中心周波数の平均の少なくとも5パーセント離れている。
本発明の別の態様にしたがうと、500MHzを上回る第1及び第2の周波数帯域における動作のための誘電体装荷ヘリカルアンテナが提供され、これらの周波数帯域は、それぞれの中心周波数の平均の少なくとも5パーセント離れた2つの中心周波数を有し、アンテナは、コア外表面によって画定される内部体積の大部分を占有する固体の誘電体材料で作成されたコアと、第1の帯域内の共振周波数を定める複数の実質半波長の閉回路導電性らせん状エレメント、及び第2の帯域内の共振周波数を定める複数の実質4分の1波長の
開回路らせん状エレメントを含むアンテナエレメント構造とを含む。
本発明は、また、200MHzを上回る周波数における動作のための誘電体装荷アンテナも含み、該アンテナは、5よりも大きい比誘電率を有するとともにコア外表面によって画定される内部体積の大部分を占有する固体材料の電気絶縁性誘電体コアを含み、そのコア外表面は、反対を向いた横方向に広がる表面部分と、これらの横方向に広がる表面部分の間の側面部分とを有し、上記アンテナは、更に、横方向に広がる表面部分の1つに関連付けられたフィード接続ノードと、これらのフィード接続ノードからコアの側面部分を経てもう1つの横方向に広がる表面部分に向かって伸びて開回路端において終結する細長い導電性アンテナエレメントのペアを少なくとも1つ含むアンテナエレメント構造とを含み、上記細長いエレメントは、それぞれ、λを動作周波数におけるエレメントに沿った管内波長とし、nを整数としたときに、ほぼ(2n−1)λ/4の電気的長さを有し、nは、好ましくは1に等しい。有利には、アンテナは、細長い導電性アンテナエレメントのこのようなペアを2つ有し、1つのペアのエレメントの電気的長さは、もう1つのペアのエレメントの電気的長さよりも大きく、アンテナは、上記動作周波数における円偏波放射を伴う動作に適応している。
細長い導電性アンテナエレメントは、円柱状であるコアの円筒状側面部分の周囲に実質均等に間隔を置いて配されること、各アンテナエレメントは、実質らせん状であり、円柱状コアの軸を中心とすることが好ましいとされる。
本発明にしたがった好ましいアンテナは、バックファイヤ型アンテナである、すなわち、フィード接続ノードがコアの遠位端面部分にあり尚且つフィード線が1つの端面部分からもう1つの端面部分へとコア内を通っているアンテナであるが、本発明にしたがうと、コアの近位端面部分上のフィード接続ノードを、コアの近位表面上に直接形成された又はアンテナとコアに取り付けられたプリント回路基板との組み合わせを含むアンテナアセンブリの一部を形成するプリント回路基板上に形成されたバランに結合することによって、いわゆるエンドファイヤ型アンテナを構成することも可能である。
好ましいアンテナは、しかしながら、上で言及された先行技術の明細書に開示されているアンテナと同様に、コア内を通っている同軸フィード線の外側導体にコアの近位端面部分において結合されたスリーブバランを有する。
例えば、上記のWO2006/136809に概して開示されているように、フィード線とフィード接続ノードとの間にリアクティブ整合回路網が介在されているときに、最良の結果が得られる。該整合回路網は、通常、少なくとも1つの分路キャパシタンスと、好ましくは少なくとも1つの直列インダクタンスとを含む。アンテナの両動作帯域における、フィード線に対するアンテナエレメント構造の有利な整合は、フィード線の導体を跨いで接続された第1の分路キャパシタンスと、フィード線導体の1つとアンテナエレメントとの間の第1及び第2の直列インダクタンスと、これらの2つのインダクタンスの合流地点に接続された第2の分路キャパシタンスとを有する二極のLC整合回路網によって実現される。回路網は、2つの帯域においてアンテナエレメント構造のインピーダンスを整合させる効果だけでなく、第2の動作周波数帯域において、すなわち第2の群の開回路らせん状エレメントによって決定される共振モードにしたがって得られる放射パターンを向上させる効果も有する。
本発明の更に別の態様にしたがうと、200MHzを上回る第1及び第2の周波数帯域における動作のための誘電体装荷アンテナは、5よりも大きい比誘電率を有するとともにコア外表面によって画定される内部体積の大部分を占有する固体材料の電気絶縁性誘電体コアを含み、そのコア外表面は、反対を向いた横方向に広がる表面部分と、これらの横方
向に広がる部分の間の側面部分とを有し、上記アンテナは、更に、上記横方向に広がる表面部分の1つに関連付けられたフィード結合ノードのペアと、第1の群及び第2の群の細長い導電性アンテナエレメントを含むアンテナエレメント構造であって、各群は、上記フィード結合ノードからコア側面部分を経て上記横方向に広がる表面部分のもう1つに向かって伸びる少なくとも4本のアンテナエレメントを含む、アンテナエレメント構造とを含み、第1の群のエレメントは、第2の群のエレメントよりも長く、それによって、第1の群及び第2の群のエレメントは、異なる共振周波数の第1及び第2の円偏波共振にそれぞれ関連付けられ、各アンテナエレメント群は、上記フィード結合ノードの1つに接続されたエレメントと、上記フィード結合ノードのもう1つに接続されたエレメントとを有し、これらのエレメントの配置は、各フィード結合ノードに接続されたエレメントについて、(a)隣接するアンテナエレメントのペアを含み、各ペアが、第1の群のエレメントを1本と、第2の群のエレメントを1本とを含むような、尚且つ(b)コア沿いの所定の方向に、第1の群のエレメントが第2の群のエレメントに先行している上記ペアの数が、上記方向に、第2の群のエレメントが第1の群のエレメントに先行している上記ペアの数に等しいような、配置である。
各フィード結合ノードに接続されたエレメントに関して、第1の群のエレメント及び第2の群のエレメントは、コアの側面部分の周囲に交互の順序で配置されることが好ましいとされる。
上で記載された複数の隣接するアンテナエレメントのペアは、一般に3つのペアを含み、各ペア内のエレメントの1つは同様の別のペアのエレメントでもある。
本発明は、とりわけ、離れた2つの周波数帯域で衛星に対する信号の送受信を行うためのデュアルサービスに対する用途を有する。このようなデュアルサービス用途の1つは、例えばGPSシステム及びGalileoシステムによって使用される(1575.42MHz及び1277.60MHzの)L1バンド及びL2バンドのような2つの帯域で全地球的航法衛星システム(GNSS)信号を同時受信するためのものである。アンテナのその他の用途には、2.005GHz及び2.195GHzを中心としたアップリンク帯域及びダウンリンク帯域を有するTerreStar Sバンドサービスのように、隣接するアップリンク周波数帯域及びダウンリンク周波数帯域を用いるSバンド及びLバンド衛星電話サービスのための手持ち式のモバイルトランシーバがある。開回路アンテナエレメントを4分の1波長エレメントとして動作させることによって、それらを、同じコアの外表面部分上にあるにもかかわらず、半波長閉回路エレメントよりも大幅に低い周波数で共振するように寸法決定することが可能になる。別の一実施形態では、閉回路エレメントを1波長エレメント又は1.5波長エレメントとし、4分の3波長開回路エレメントを閉回路エレメントの共振周波数の半分に又はそれより更に低くに調整する余地を残してよい。通常、本発明にしたがったアンテナにおいて、第1の動作帯域の中心を第1の共振周波数fとし、第2の動作帯域を第2の共振周波数fとすると、これらの2つの中心周波数の周波数分離f−fは、平均周波数1/2(f+f)の25パーセント未満である。
本発明にしたがったアンテナの斜視図である。 図1のアンテナの透視斜視図である。 図1のアンテナの円筒状外表面部分上の導体パターンを平面に移して表わした図である。 図1のアンテナのフィード構造の軸方向断面図である。 図4に示されたフィード構造の詳細であり、その成層基板をフィーダ伝送線の遠位端部分から取り外して示している。 フィーダ構造の成層基板の導電層の導体パターンを示した図である。 フィーダ構造の成層基板の導電層の導体パターンを示した図である。 等価回路図である。 図1のアンテナの挿入損失(S11)周波数応答を示したグラフである。 本発明にしたがった第1の代替アンテナの透視斜視図である。 本発明にしたがった第2の代替アンテナの透視斜視図である。 本発明にしたがった第3の代替アンテナの透視斜視図である。
本発明は、次に、図面を参照にして例を挙げて説明される。
図1〜3を参照すると、本発明にしたがったマルチフィラーヘリカルアンテナは、2つの群で構成される10本の細長いアンテナエレメントを伴うアンテナエレメント構造を有し、第1の群は、複数の閉回路導電性らせん状トラック10A,10B,10C,10D,10E,10Fを含み、第2の群は、複数の開回路導電性らせん状トラック11A,11B,11C,11Dを含み、これらのトラックは、全て、固体の円柱状コア12の円筒状外表面部分12C上にめっきやその他の方法で金属化されている。図2では、明瞭さを期するために、コアが省略されている。
コアは、セラミック材料で作成される。本例では、それは、ほぼ21の比誘電率を有するチタン酸カルシウム−マグネシウム材料である。この材料は、温度変動に伴うその寸法的及び電気的な安定性と、その誘電損失の低さとで知られている。GPSのL2バンド及びL1バンド(1227.6MHz及び1575.42MHz)における動作を意図されたこの実施形態では、コアは、14mmの直径を有する。コアの長さの17.75mmは直径よりも大きいが、本発明の他の実施形態では直径未満であってもよい。コアは、プレス法によって製造されるが、押し出しプロセスによって生成されてもよく、コアは、次いで、焼成される。本発明のそのほかの実施形態では、コアとして、ガラスセラミック材料が使用されてよい。
この好ましいアンテナは、コアの遠位端面12Dから近位端面12Pへとコア内を通る軸方向穴(不図示)に収容された同軸伝送線を有するという点で、バックファイヤ型ヘリカルアンテナである。端面12D,12Pは、ともに、平面状であり、コアの中心軸に垂直である。これらの端面は、本発明のこの実施形態では、1つが遠位側を向いており尚且つもう1つが近位側を向いているという点で、互いに反対向きである。同軸伝送線は、穴内の中央に収容され、外側のシールド導体が穴の壁から離された剛性の同軸フィーダであるので、シールド導体とコア12の材料との間には、効果的に、誘電体層がある。図4を参照すると、同軸伝送線フィーダは、導電性の管状外側シールド16と、第1の管状エアギャップ又は絶縁層17と、該絶縁層17によってシールドから絶縁される細長い内側導体18とを有する。シールド16は、該シールドを穴の壁から隔てるための、外向きに突き出して一体的に形成されたバネツメ16T又はスペーサを有する。シールド16と穴の壁との間には、第2の管状エアギャップが存在する。絶縁層17は、代わりに、プラスチックスリーブとして形成されてもよく、シールド16と穴の壁との間もまた、同様である。フィーダの下方の近位端では、上で言及された我々によるWO2006/136809号に記載されるように、内側導体18が、絶縁性ブッシュ(不図示)によってシールド16内の中央に位置している。
シールド16と、内側導体18と、絶縁層17とからなる組み合わせは、アンテナの接続先である機器の高周波(RF)回路構成にアンテナエレメント10A〜10F,11A〜11Dの遠位端を結合するためにアンテナコア12内に通された、所定の特性インピーダンスの、ここでは50オームの、伝送線を構成する。アンテナエレメント10A〜10
F,11A〜11Dと、フィーダとの間の結合は、らせん状トラック10A〜10F,11A〜11Dに関連付けられた導電性の接続部分を通じてなされ、これらの接続部分は、コア12の遠位端面12D上にめっきされた放射状トラック10AR,10BR,10CR,10DR,10ER,10FR,11AR,11BR,11CR,11DRとして形成される。各接続部分は、それぞれのらせん状トラックの遠位端から、穴12Bの端の近傍でコアの遠位面12D上にめっきされてフィード結合ノードを形成する2つのアーチ形のトラックすなわち導体13K,13Lの1つまで伸びている。
2つのアーチ形導体13K,13Lは、以下で説明されるように、コアの遠位面12Dに固定された成層基板19上の導体によって、それぞれ、シールド16及び内側導体18に結合される。同軸伝送線フィーダ及び成層基板19は、コア12に組み入れられる前に、全体として一体のフィード構造となり、これらの相互関係は、図1と図2との比較から見ることができる。
再び図4を参照すると、伝送線フィーダの内側導体18は、機器の回路構成との接続のためにコア12の近位面12Pからピンとして突き出す近位部分18Pを有する。同様に、シールド16の近位端にある不可分の突起(不図示)も、機器の回路構成のアースとの接続をなすために、コアの近位面12Pを超えて突き出している。
第1の群の6本の閉回路アンテナエレメント10A〜10Fの近位端(図3を参照せよ)は、共通の仮想アース導体20によって相互に接続される。この実施形態では、共通導体は、環状であり、コア12の近位端部分を取り囲むめっきスリーブの形態をとっている。そして、このスリーブ20は、コア12の近位端面12Pのめっき導電性カバー22(図1)によって、フィーダのシールド導体16に、それがコアから近位側に現れているところで接続される。
第1の群の6本の閉回路らせん状アンテナエレメント10A〜10Fは、長さが異なっており、3本のエレメントからなる各セット10A〜10C,10D〜10Fは、コアの近位端面12Pからのスリーブのリム20Uの距離が全体にばらついている結果、僅かに異なる長さのエレメントを有する。最短のアンテナエレメント10A,10Dがスリーブ20に接続されるところでは、最長のアンテナエレメント10C,10Fがスリーブ20に接続されるところと比べて、リム20Uは近位面12Pから少し離れている。閉回路らせん状アンテナエレメント10A〜10Fを含む導電性経路の長さの違いは、アンテナが円偏波信号を感知可能である第1の共振モードにおいてアンテナが動作するときに、3本のエレメントからなる各セット10A〜10C,10D〜10Fのエレメントの間で、電流の位相差を生じさせる。このモードでは、電流は、一方のフィード接続ノード13Lに接続されたエレメント10D,10E,10Fの間でスリーブ20のリム20U沿いに流れるとともに、他方のフィード接続ノード13Kに接続されたもう1つのセットのエレメント10A,10B,10Cの間でスリーブ20のリム20U沿いに流れる。
導電性スリーブ20、近位端面12P上のめっき、及びフィード線16,18の外側シールド16は、全体として4分の1波長バランを形成し、装着時におけるアンテナの接続先である機器からのアンテナエレメント構造のコモンモードアイソレーションを提供する。バランは、フィード線16,18の近位端におけるシングルエンド(不平衡)電流を、フィード線16,18がコア12の遠位端面部分12Dから現れる遠位端における平衡電流に変換する。
λg1を、アンテナの第1の共振モードの周波数においてリム20U沿いに流れる電流の管内波長とすると、スリーブ20のリム20Uは、その周波数においてリング共振を示すように、電気的長さλg1を有する。共振エレメントとしてのスリーブリム20Uの動
作は、上記のEP1147571Aで、より詳しく説明されている。
本発明のこの実施形態のスリーブ及びめっきは、バラン機能及びリング共振の両方を提供するという点で有利であるが、リング共振は、本実施形態の場合のように、フィーダシールド導体16に接続されたスリーブの形態として端を開口された空洞を形成することによってリング共振を提供するのではなく、コア12を取り囲むとともに近位及び遠位の両方の縁をコアの外側面部分上に有する環状の導体にらせん状エレメント10A〜10Fを接続することによっても、リング共振を独立に提供することもできる。このような導体は、らせん状エレメント10A〜10F,11A〜11Dを形成する導電性トラックの幅と同様の幅を有する環状のトラックを構成しえる範囲内で、比較的狭くてよくもよい。このような場合でも、アンテナの動作周波数における管内波長に対応する電気的長さを有するならば、らせん状エレメント10A〜10F及びそれらの相互接続によって提供されるループに関連付けられた共振モードすなわち第1の共振モードを強化するリング共振を更に発生させる。
スリーブ20及び近位表面めっき22は、コアの近位端面12Pにおける閉回路アンテナエレメント10A〜10Fからフィード線のシールド16への電流の流れを阻止するトラップとして機能する。閉回路らせん状トラック10A〜10Fは、それぞれの放射状トラック10AR,10BR,10CR,10DR,10ER,10FRの内側端の間のフィード結合ノードを構成するアーチ形トラック13K,13Lによって、3本を1セットとして相互に接続されるので、閉回路らせん状トラックの各サブセットは、通常、1本の長いトラック10C,10Fと、1本の中間の長さのトラック10B,10Eと、1本の短いトラック10A,10Dとを有する。
2つのフィード結合ノード13K,13Lの間の3つの導電性ループは、それぞれ(a)最も短い閉回路らせん状導体トラック10A,10Dとスリーブリム20Uとによって、(b)中間の長さの閉回路らせん状導体トラック10B,10Eとスリーブリム20Uとによって、(c)最も長い閉回路らせん状導体トラック10C,10Fとスリーブリム20Uとによって形成されるが、それぞれ、第1の共振モードの周波数におけるループに沿った管内波長であるλg1におおよそ等しい有効電気的長さを有する。エレメントは、半回転エレメントであり、コアの円筒状表面部分12C上において同延である。閉回路らせん状トラック10A〜10F及びそれらの相互接続の構成は、上記のGB2445478Aで更に詳しく動作を説明されている単純な誘電体装荷ヘクサフィラーヘリカルアンテナと同様に動作するような構成である。
閉回路らせん状導体トラック10A〜10Fとは対照的に、それ以外のらせん状導体トラック11A〜11Dは、図1、図2、及び図3に示されるように、コアの円筒状表面部分12C上でコアの遠位端面部分とスリーブリム20Uとの間の位置に、開回路近位端11AP,11BP,11CP,11DPを有する。これらの開回路らせん状トラックの配置は以下のようである。すなわち、これらのトラックも、コアの周囲において均等に分布され、閉回路らせん状トラック10A〜10Fと交互に配置され、各開回路トラック11A〜11Dが、コアの軸を中心におおよそ4分の1回転しているような配置である。コアの軸を中心にして均等に分布されている開回路らせん状トラック11A〜11Dは、概ね直交するように位置付けられるトラックペア11A,11C及び11B,11Dを含む。各開回路トラック11A〜11Dは、コア遠位端面部分12D上のそれぞれの放射状接続エレメント11AR〜11DRと組み合わさり、各トラックの電気的長さが、とりわけ開回路エレメントの長さによって決定されるアンテナの第2の円偏波共振モードの周波数におけるトラックに沿った管内波長λg2の4分の1におおよそ等しいという意味で、4分の1波長モノポールを形成する。
閉回路らせん状導体トラック10A〜10Fの場合と同様に、開回路トラック11A〜11Dもまた、物理的長さ及び電気的長さに小さな違いを示す。したがって、開回路トラックは、直径方向に相対する第1のペアのトラック11A−11Cを含み、これらのトラックは、直径方向に相対する第2のペアのトラック11B−11Dよりも長い。これらの小さな長さの相違は、第2の円偏波共振モードの周波数における回転ダイポールを合成するために、個々のそれぞれの共振を位相前進及び位相遅延させる。
本発明のこの実施形態では、第2の共振モードの周波数が第1の共振モードの周波数よりも低いことが留意されるべきである。
開回路らせん状トラック11A〜11D及びそれらのそれぞれの放射状トラック11AR〜11DRによって形成されるモノポールエレメントのシステムは、スリーブリム20Uに対して接続を持たないので、第2の円偏波共振モードは、スリーブリム20Uのリング共振とは無関係に決定される。それでもなお、スリーブ20と、フィーダ16,18と、コアの近位端面部分12Pのめっき層22によるそれらの相互接続とによって形成されるバランの存在は、シールド導体16の自己キャパシタンスの影響を抑え、クアドリフィラーモノポール11A〜11Dの整合を向上させることによって、第2の共振モードにおいて安定した円偏波放射パターンを発生させる。また、その結果、モノポールの長さの公差があまり重要でなくなる。
本明細書において、「放射」及び「放射する」という用語は広義に解釈されるべきであり、これらの用語がアンテナの特性や要素に適用された場合には、アンテナがトランスミッタとして使用されるときのエネルギ放射やアンテナがレシーバとして使用されるときの周囲からのエネルギ吸収に関連したアンテナの特性や要素を表す。
各フィード結合ノード13K及び13Lに接続された5本のアンテナエレメント10A,11A,10B,11B,10C及び10D,11C,10E,11D,10Fについて、閉回路トラック10A,10B,10C及び10D,10E,10F並びに開回路トラック11A,11B及び11C,11Dの、コアの周囲におけるそれぞれの順序は、中心線CL1及びCL2(図3を参照せよ)に関して対称的であるような順序である。言い換えると、各フィード結合ノードについて、順序は、それぞれの中心線に関して鏡像をなしている。より詳細には、アンテナエレメントの配置は以下のようである。すなわち、各フィード結合ノードに接続されたエレメントについて、これら隣接するアンテナエレメントのペアを複数含み、各ペアが閉回路アンテナエレメントを1本と開回路アンテナエレメントを1本とを含むような、配置である。また、これらのアンテナエレメントの順序は、コア沿いの所定の方向に、閉回路エレメントが開回路エレメントに先行しているペアの数が、同じ方向に、開回路エレメントが閉回路エレメントに先行しているペアの数に等しいような、順序である。本文脈において、このようなエレメントからなる各「ペア」が、同様の別のペアのエレメントでもあるエレメントを少なくとも1本含むことができることを念頭に置くと、第1のフィード結合ノード13Kに結合されたアンテナエレメントは、4つのペア10A−11A、11A−10B、10B−11B、及び11B−10Cを含む。これらの4つのペアのうち、アンテナの上方から(すなわち、コアの遠位表面部分12Dの遠位側の位置から)反時計回りに順序を見ると、閉回路エレメントが開回路エレメントに先行している2つのペア10A−11A及び10B−11Bと、開回路エレメントが閉回路エレメントに先行している2つのペア11A−10B及び11B−10Cとがあり、こうして、上で指定されたような、ペア数が等しいという条件が満たされている。同じことは、もう1つのフィード結合ノード13Lに接続されたアンテナエレメントにも当てはまる。したがって、閉回路エレメントが開回路エレメントに先行している2つのペア10D−11C及び10E−11Dと、開回路エレメントが閉回路エレメントに先行している2つのペア11C−10E及び11D−10Fとがある。閉回路エレメント及び開回路
エレメントのこの順序は、この条件を満たさないアンテナと比べて優れた放射パターンを発生させることを見出されている。
後述されるように、この条件は、4本の閉回路エレメント及び4本の開回路エレメントのみを有するアンテナによっても満たすことが可能である。しかしながら、1つの種類のエレメント6本と、もう1つの種類のエレメント4本との組み合わせ、すなわち、この場合は閉回路エレメント6本と、開回路エレメント4本との組み合わせは、各群10A〜10F及び11A〜11Dのエレメントの間隔をより均等にできるので、好ましい。したがって、各群10A〜10F及び11A〜11D一式が、コアの周囲に均等に分布されたと考えると、アンテナ軸に垂直な任意の面内において、閉回路らせん状トラック10A〜10Fは、(4ペアのトラックについての)72°の角度間隔及び(2ペアのトラックについての)36°の角度間隔を有する。最適な間隔60°からの最大偏差は、24°である。4本の開回路らせん状トラック11A〜11Dに関しては、エレメント間の角度間隔は、72°及び108°であり、最適な90°から僅か18°の偏差が得られる。
図1に示されるように、コアの遠位端面部分12D上に対面して搭載された成層プリント回路基板(PCB)アセンブリ19内に実装された整合回路網によって、インピーダンス整合が実施される。
PCBアセンブリ19は、図4に示されるように、フォード線16,18を組み入れたフィード構造の一部を形成する。
フィード線16,18は、単純にアンテナエレメント構造との間で信号をやり取りするための、50オームの特性インピーダンスを有する線としての機能以外の機能を実施する。第1に、上述のように、シールド16は、フィード構造とアンテナエレメント構造との接続地点においてコモンモード絶縁を提供するために、スリープ20と組み合わさって機能する。シールド導体の、(a)コアの近位端面12P上のめっき22との接続と、(b)PCBアセンブリ19上の導体との接続との間の長さは、(フィーダ伝送線を収容された)軸方向穴の寸法、及びシールド16と穴の壁との間の空間を満たす材料の誘電率と相まって、シールド16のその外表面上における電気的長さが、アンテナの2つの所要共振モードの各周波数における4分の1波長であるような長さであり、したがって、導電性スリーブ20と、めっき22と、シールド16との組み合わせは、フィード構造とアンテナエレメント構造との接続において平衡電流を発生させる。
この好ましいアンテナには、フィード構造のシールド16を取り囲む絶縁層がある。この層は、コア12の誘電率よりも低誘電率であって、好ましいアンテナではエア層であり、これは、シールド16の電気的長さに対するコア12の影響を抑え、したがって、シールド16の外側に関連したあらゆる縦共振に対するコア12の影響も抑える。所要の動作周波数に関連した共振モードは、円柱状コアの軸から直径方向にすなわち横方向に伸びる電圧ダイポールによって特徴付けられるので、所要の共振モードに対する低誘電率スリーブの影響は、スリーブの厚さが少なくとも好ましい実施形態ではコアの厚さよりもかなり小さいゆえに、比較的小さくてすむ。したがって、シールド16に関連した線形共振モードは、所望の共振モードから切り離されることが可能である。
アンテナは、500MHzよりも大きい主要共振周波数を有し、これらの共振周波数は、上述のように、らせん状アンテナエレメント10A〜10F及び11A〜11DJの有効電気的長さによって決定される。所定の共振周波数において、エレメントの長さは、コア材料の比誘電率にも依存し、アンテナの寸法は、エアコアのクアドリフィラーアンテナの場合は大幅に低減される。
アンテナは、約1GHzにおけるデュアルバンド衛星通信に特に適している。この場合、第1の群のらせん状アンテナエレメント10A〜10Fは、約12.3mmの平均縦(すなわち、中心軸に平行な)範囲を有し、一方で、第2の群のらせん状アンテナエレメント11A〜11Dは、約8.0mmの平均縦範囲を有する。導電性スリーブ20の長さは、通常、ほぼ5.45mmである。これは、2つの動作周波数帯域の中心周波数のおおよそ平均において4分の1波長バランを得る。この寸法は、限界寸法ではない。実際、スリーブの長さは、2つの中心周波数のいずれかにおいて、又は多くの場合、中心周波数の間の開きに応じたそれらの間の任意の周波数において4分の1波長バラン作用を得るように設定されてよい。
アンテナエレメント10A〜10F及び11A〜11Dの正確な寸法は、設計段階で、所要の位相差が得られるまで経験的最適化を行うことによる試行錯誤法で決定することができる。コアの軸方向穴の中の同軸伝送線の直径は、ほぼ2mmである。
次に、フィード構造の更なる詳細が説明される。図4に示されるように、フィード構造は、同軸の50オームの線16,17,18と、該線の遠位端に接続された平面状の成層基板アセンブリ19との組み合わせを含む。PCBアセンブリ19は、コア12の遠位端面12Dに対して平らに対面接触する両面プリント回路基板である。PCBアセンブリ19の最大寸法は、コア12の直径よりも小さいので、PCBアセンブリ19は、図1に示されるように、コア12の遠位端面12Dの周縁内に完全に収まっている。
この実施形態では、PCBアセンブリ19は、コアの遠位面12D上で中央に位置付けられた円盤の形態をとる。その直径は、コアの遠位表面部分12D上にめっきされたアーチ形のエレメント間結合導体13K,13Lを覆う大きさである。図5の分解図に示されるように、アセンブリ19は、同軸フィーダ伝送線の内側導体18を受け入れる実質中心にある穴32を有する。中心から外れた3つの穴34は、シールド16の遠位ラグ16Gを受け入れる。突起(ラグ)16Gは、同軸フィーダ構造に対するPCBアセンブリ19の位置決めを助けるために、曲げられる又は「ジョグされる(jogged)」。4つの穴32,34は、全て、貫通めっきされる。また、アセンブリの周縁の部分19Pである19A,19PBも、めっきされ、該めっきは、成層基板の近位面上及び遠位面上まで伸びている。
PCBアセンブリ19は、1枚の絶縁層と、2枚のパターン化導電層とを有するという意味で、両面成層基板を有している。本発明の他の実施形態では、追加の絶縁層及び導電層が使用されてよい。図5に示されるように、この実施形態では、2枚の導電層は、絶縁層40によって隔てられた遠位層36及び近位層38を含む。この絶縁層40は、FR−4ガラス強化エポキシ基板で作成される。遠位導体層及び近位導体層は、図6A及び図6Bにそれぞれ示されるように、それぞれの導体パターンをエッチングされている。導体パターンが、成層基板の周縁部分19PA,19PBに達するところ及び貫通めっき穴32,34に達するところでは、それぞれ、縁のめっき及び穴のめっきによって、異なる層のそれぞれの導体が相互に接続される。導体層36,38の導体パターンを示した図からわかるように、遠位導電層36は、成層基板の中心の穴32に収められているときの内側フィード線導体18を基板の第1の周縁めっき縁部分19PAに接続する細長い導体トラック36L1,36L2を有する。この細長いトラックは、2つのパーツ36L1,36L2をなしており、これらのパーツは、その比較的狭くて細長い形状ゆえに、アンテナの動作周波数におけるインダクタンスを構成する。縁部分19PAは、アーチ形トラックの1つ、13Lを通じてコアの遠位端面12D(図1)上の半分の放射状導体10DR,10ER,10FR,11CR,11DRに接続されるので、これらのインダクタンスは、内側フィード線導体18と、各群10A〜10F,11A〜11Dの各らせん状アンテナエレメントの2本、10D,10E,10F及び11C,11Dとの間で直列である。もし
、成層基板上で利用可能なスペースにおいて、所要のインダクタンスを得るのに十分な長さの1つのトラック部分36L1,36L2を確保できないならば、トラック部分36L1,36L2のいずれかを平行な2つのトラック部分に分け、すなわち間に切り込みを入れ、単位長さあたりのインダクタンスを大きくすることができる。
フィード線シールド16は、成層基板の穴34に収められたときに、基板の反対側の周縁めっき縁部分19PBに、その比較的大きい面積ゆえに低いインダクタンスを有する扇形の導体36Fによって直接接続される。したがって、シールドは、残りのアンテナエレメント10A,10B,10C,11A,11Bに、もう1つのアーチ形トラック13K及びそれぞれの放射状導体10AR,10BR,10CR,11AR,11BRを通じて直接接続される。扇形の導体36Fは、個々の分路キャパシタンスのためのパッドを提供するために、細長い誘導トラック36L1,36L2と並んで第1の周縁めっき縁部分19PAに向かって伸ばされる。したがって、この実施形態では、扇形の導体36Fは、誘導トラック36L1,36L2の両側でそれらに平行に伸びる2つの延長36FA,36FBを有する。各延長36FA,36FBは、中央の誘導トラックと比べると、大幅に幅が広くそれゆえにインダクタンスを無視できるトラックとして形成される。これらの延長の1つ、36FAは、中心の穴32に付随するめっきに接続された第1のチップコンデンサ42−1、及び2本の誘導トラックパーツ36L1と36L2との合流地点に接続された第2のチップコンデンサ42−2Aのためのパッドを提供する。もう1つの延長、36FBは、やはり誘導トラックパーツ36L1と36L2との合流地点に接続された第3のチップコンデンサ42−2Bのためのパッドを提供する。本発明のこの実施形態では、コンデンサ42−1,42−2A,42−2Bは、0201サイズのチップコンデンサ(例えば村田製作所のGJM)である。
上述された組み合わせは、図7に概略を示された二極のリアクティブ整合回路網を構成する。該回路網は、(a)閉回路らせん状エレメント10A〜10Fとそれらの関連パーツとによって構成されるソース、及び開回路らせん状エレメント11A〜11Dとそれらの関連パーツとによって構成されるソースをそれぞれ表わす2つの支回路60,61と、(b)50オームの負荷62との間にデュアルバンド整合を提供する。この例では、フィード線16〜18(図4及び図5)は、50オームの同軸線セクション64である。インダクタL1,L2は、上で言及されたトラックセクション36L1,36L2によって形成される。分路キャパシタンスC1は、図5及び図6Aにおいてコンデンサ42−1として示されたものである。もう1つの分路キャパシタンスC2は、図6Aを参照にして上述された2つのチップコンデンサ42−2A,42−2Bの並列組み合わせによって形成される。第2のキャパシタンスC2のために2つのコンデンサを使用することによって、薄型のチップコンデンサを使用して比較的高いキャパシタンス値を得ることが可能になり、抵抗損失が低減される。
フィード線16〜18と、PCBアセンブリ19と、コアの遠位面12D上の導電性トラックとの間の接続は、はんだ付けによって、又は導電性の糊による接着によってなされる。フィーダ16〜18及びPCBアセンブリ19は、内側導体18の遠位端がPCBアセンブリ19のビア32の中にはんだ付けされ、シールドラグ16Gがそれぞれの中心外の穴34に入れられたときに、全体として、一体のフィード構造を形成する。フィード線16〜18及びPCBアセンブリ19は、全体として、不可分の整合回路網を伴う一体のフィード構造を形成する。
直列インダクタンスL1,L2及び分路キャパシタンスC1,C2によって構成される回路網は、アンテナの放射アンテナエレメント構造と、高周波回路構成に接続されたときに伝送線セクションの近位端にくる50オームの終端との間に整合回路網を形成し、この50オームの負荷インピーダンスは、動作周波数におけるアンテナエレメント構造のイン
ピーダンスに整合される。整合回路網によって表わされる分路インピーダンスは、また、モノポールアンテナエレメント11A〜11Dの公差を広くとることを可能にする及びそれぞれの放射パターンを向上させる有益な効果も有する。
上記のように、フィード構造は、アンテナコア12に挿入される前に、PCBアセンブリ19の成層基板を同軸線16〜18に固定され、一体に組み立てられる。基板19を不可分のパーツとして含む1つの部品としてフィード構造を形成すると、フィード構造の導入を2つの動き、すなわち、(i)一体のフィード構造をコア12の軸方向穴に滑り込ませること及び(ii)露出しているシールド16の近位端部分の周囲に導電性のフェルール又はワッシャを嵌めることによって実施できるという点で、アンテナの組み立て費用が大幅に低減される。フェルールは、シールド部品16に押し嵌めされてよいし、シールドに圧着されてもよい。コアへのフィード構造の挿入に先立って、コア12の遠位端面12D上におけるアンテナエレメント構造の接続部分に、及び軸方向穴の両端のすぐ近傍のめっき22上に、好ましくははんだペーストが施される。したがって、上記の工程(i)及び(ii)の完了後は、組み立て品を、はんだリフローオーブンに入れることができる、又は単一のはんだ付け段階としてのレーザはんだ付け、誘導はんだ付け、又はホットエアはんだ付けなどの代わりのはんだ付けプロセスに通すことができる。
(a)基板19の周縁表面上及び近位表面上の導体と、(b)コアの遠位面12D上の金属化導体との間に形成されるはんだブリッジ、並びにそれらの導体自体の形状は、基板がコア上で正確に方向付けられた場合に、リフローはんだ付けの最中に平衡回転メニスカス力を提供するように構成される。
上述された構造を使用して、デュアルバンド円偏波周波数応答を形成することが可能であり、アンテナの挿入損失対周波数のグラフは、図8に示されるようになっている。アンテナは、高い方の共振周波数fを中心とした第1の帯域と、低い方の共振周波数fを中心とした第2の帯域とを有する。このアンテナでは、2つの中心周波数の周波数分離f−fは、平均周波数1/2(f+f)の約25%である。これは、両帯域において、右旋円偏波に関して主に上向きの放射パターンを有する。
本発明にしたがったアンテナは、左旋円偏波にも適用可能であることがわかる。このようなアンテナが、図9に示されている。図9では、明瞭さを期するために誘電体コアが省略されている。実際は、このアンテナのらせん状エレメントは、先の実施形態と同様に、コアの円筒状表面にめっきされている。このアンテナは、TerreStar(登録商標)統合衛星−地上サービスによるデュアルバンド動作に使用されてよく、図1〜8を参照にして上述されたアンテナとは反対の方向に、閉回路らせん状トラック10A〜10F及び開回路らせん状トラック11A〜11Dを有する。この場合、コアの長さ及び直径は、それぞれ17.75mm及び10mmである。上記と同様に、コア材料の比誘電率は、21である。
このアンテナは、両周波数帯域において、左旋円偏波に関して主に上向きの放射パターンを発生させ、図1〜8を参照にして上述されたアンテナと同様に、各フィード結合ノードに結合されたらせん状トラック10A,10B,10C,11A,11B及び10D,10E,10F,11C,11Dは、それぞれ、対称的な順序のトラックを有している、すなわち、いずれの場合も、中心のエレメントに関して鏡像をなすパターンを形成している。図1〜9を参照にして上述されたアンテナと同様に、各フィード結合ノードに接続された各セット内におけるエレメントの順序は、閉回路、開回路、閉回路、開回路、閉回路の交互の順序である。
上でも言及されたように、本発明にしたがったアンテナは、例えば閉回路エレメントを
4本、開回路エレメントを4本のように、より少ないアンテナエレメントを有するように構成することが可能である。図10を参照すると、本発明にしたがった第3のアンテナでは、閉回路らせん状エレメント及び開回路らせん状エレメントは、コアの周囲に交互の順序で配される。この場合、左旋円偏波のためのこのアンテナの順序は、遠位側の視点から見て時計回りの方向に、開回路(11A)、閉回路(10A)、開回路(11B)、閉回路(10B)の順序である。もう1つのフィード結合ノード13Lに接続されたアンテナエレメントにも、同等の順序が使用される。この配置は、上で言及された順序対称性の条件を満たさない。その代わりに、図11を参照すると、本発明にしたがった更なるアンテナは、やはり、4本の閉回路エレメント10A〜10D及び4本の開回路エレメント11A〜11Dを有する。この場合、コアの頂面上で各アーチ形導体13K,13Lに結合されるエレメントのパターンは、コアの遠位面上でそれぞれのアーチ形エレメント13K,13Lに取り付けられる各エレメントセット10A,10B,11A,11B及び10C,10D,11C,11Dにおいて、閉回路らせん状エレメント及び開回路らせん状エレメントの順序が、それぞれのセットの中心に関して鏡像をなしているという意味で、対称的である。したがってこの実施形態では、各セットにおける順序は、閉回路、開回路、開回路、閉回路である。図2、図9、及び図10と同様に、図11のアンテナは、明瞭さを期するためにその誘電体コアを省いて示されている。
その他の実施形態も実現可能であり、例えば、図1〜9を参照にして上述されたアンテナは、6本の開回路エレメントと、4本の閉回路エレメントとを有するように変更されてよい。いずれの好ましい実施形態でも、らせん状エレメントは、アンテナ軸を中心にして、角度方向に均等に間隔を置かれていることに留意せよ。

Claims (27)

  1. 200MHzを上回る周波数における動作のための誘電体装荷アンテナであって、
    5よりも大きい比誘電率を有するとともにコア外表面によって画定される内部体積の大部分を占有する固体材料の電気絶縁性誘電体コアを備え、そのコア外表面は、互いに反対を向いた横方向に広がる表面部分と、前記横方向に広がる部分の間の側面部分とを有し、
    前記アンテナは、更に、
    前記横方向に広がる表面部分の1つに関連付けられたフィード結合ノードと、
    前記フィード結合ノードから離れた位置にあるリンク導体と、
    アンテナエレメント構造であって、
    前記フィード結合ノードから前記コア側面部分を経て前記リンク導体まで伸びる第1の群の細長い導電性アンテナエレメントと、
    前記フィード結合ノードから前記リンク導体の方向に前記側面部分を経て、前記リンク導体から離れた実質上の開回路端まで伸びる第2の群の細長い導電性アンテナエレメントと、
    を含むアンテナエレメント構造と、
    を備えるアンテナ。
  2. 第1及び第2の動作周波数を有し、
    前記第1の群のアンテナエレメントは、1つのフィード接続ノードから前記リンク導体を介してもう1つのフィード接続ノードまで伸びる導電性ループの一部を形成し、これらの各ループは、λg1を前記第1の動作周波数における前記ループに沿った管内波長としたときに、ほぼλg1の有効電気的長さを有し、
    前記第2の群のアンテナエレメントは、λg2を前記第2の動作周波数における前記第2の群のアンテナエレメントに沿った管内波長とし、nを整数としたときに、ほぼ(2n−1)λg2/4の電気的長さを有する、
    請求項1に記載のアンテナ。
  3. 各導電性ループは、mを整数としたときに、それぞれmλg2の電気的長さを有する2つのらせん状導体を含む、
    請求項2に記載のアンテナ。
  4. 前記フィード結合ノードのそれぞれに接続された前記アンテナエレメントについて、前記第2の群のアンテナエレメントは、前記第1の群のアンテナエレメントと交互に配置されている、
    請求項1ないし3のいずれかに記載のアンテナ。
  5. 少なくとも前記第1の群のアンテナエレメントは、実質らせん状である、
    請求項1ないし4のいずれかに記載のアンテナ。
  6. 第1及び第2の動作周波数における円偏波放射を伴う動作のためのものであり、
    前記第1の群のアンテナエレメントは、このようなエレメントのペアを3つ含み、
    前記第2の群のアンテナエレメントは、このようなエレメントのペアを2つ含む、
    請求項1ないし5のいずれかに記載のアンテナ。
  7. 前記第1の群のアンテナエレメントは、実質半回転のらせんであり、
    前記第2の群のアンテナエレメントは、実質4分の1回転のらせんである、
    請求項1ないし6のいずれかに記載のアンテナ。
  8. 前記フィード結合ノードは、平衡フィードの一部を形成し、
    前記リンク導体は、バラン・スリーブであり、
    前記第1の群のアンテナエレメントは、前記フィード結合ノードと前記スリーブのリムとの間に伸びる、
    請求項1ないし7のいずれかに記載のアンテナ。
  9. 前記リンク導体は、λg1を前記第1の動作周波数における前記リムの管内波長としたときに、λg1の電気的長さを有する、
    請求項1ないし8のいずれかに記載のアンテナ。
  10. 前記第2の動作周波数は、前記第1の動作周波数よりも下である、
    請求項1ないし9のいずれかに記載のアンテナ。
  11. 前記フィード結合ノードのそれぞれに接続された前記アンテナエレメントについて、前記アンテナエレメントによって形成されるパターンは、前記第1の群のアンテナエレメント及び前記第2の群のアンテナエレメントの順序が前記パターンに関連した中心線に関して鏡像をなすようなパターンである、
    請求項1ないし10のいずれかに記載のアンテナ。
  12. 前記細長い導電性アンテナエレメントの群は、それぞれ、前記フィード結合ノードの1つに接続されたエレメントと、前記フィード結合ノードのもう1つに接続されたエレメントとを有し、
    前記エレメントの配置は、各フィード結合ノードに接続された複数の前記エレメントについて、(a)隣接するアンテナエレメントのペアを含み、各ペアが、前記第1の群のエレメントを1本と、前記第2の群のエレメントを1本とを含むようであり、尚且つ(b)前記コア沿いの所定の方向に、前記第1の群のエレメントが前記第2の群のエレメントに先行している前記ペアの数が、前記方向に、前記第2の群のエレメントが前記第1の群のエレメントに先行している前記ペアの数に等しいような、配置である、
    請求項1ないし11のいずれかに記載のアンテナ。
  13. 500MHzを上回る第1及び第2の周波数帯域における動作のための誘電体装荷ヘリカルアンテナであって、
    それぞれの周波数帯域は、それぞれの中心周波数の平均の少なくとも5パーセント離れた中心周波数を有し、
    前記アンテナは、
    コア外表面によって画定される内部体積の大部分を占有する固体の誘電体材料で作成されたコアと、
    前記第1の帯域内の共振周波数を定める複数の実質半回転の閉回路導電性らせん状エレメント、及び前記第2の帯域内の共振周波数を定める複数の実質4分の1波長の開回路らせん状エレメントを含むアンテナエレメント構造と、
    を備えるアンテナ。
  14. 200MHzを上回る第1及び第2の動作周波数を有する誘電体装荷アンテナであって、
    5よりも大きい比誘電率を有するとともにコア外表面によって画定される内部体積の大部分を占有する固体材料の電気絶縁性誘電体コアを備え、そのコア外表面は、互いに反対を向いた横方向に広がる表面部分と、前記横方向に広がる部分の間の側面部分とを有し、
    前記アンテナは、更に、
    前記横方向に広がる表面部分の1つに関連付けられたフィード結合ノードと、
    前記フィード結合ノードから、前記コアの前記側面部分上を、前記横方向に広がる表面部分のもう1つに向かって伸びて、開回路端において終結する細長い導電性アンテナエレ
    メントのペアを少なくとも1つ含むアンテナエレメント構造と、
    を備え、
    前記細長いエレメントは、それぞれ、λを前記動作周波数の1つにおける前記エレメントに沿った管内波長とし、nを整数としたときに、ほぼ(2n−1)λ/4の電気的長さを有する、
    アンテナ。
  15. 前記アンテナエレメント構造は、前記細長い導電性アンテナエレメントのペアを少なくとも2つ有し、
    前記細長い導電性アンテナエレメントのペアのうち、1つのペアのエレメントの電気的長さは、もう1つのペアのエレメントの電気的長さよりも大きい、
    請求項14に記載のアンテナ。
  16. 前記コアは、実質円柱状であり、
    前記2つのペアの前記細長いアンテナエレメントは、実質らせん状であるとともに、共通の中心軸を有する、
    請求項14又は15に記載のアンテナ。
  17. 請求項14ないし16のいずれかに記載のバックファイヤ型アンテナ。
  18. 前記フィード結合ノードに結合されたバランを備える、
    請求項14ないし16のいずれかに記載のアンテナ。
  19. 前記コア内を通っている同軸フィード線と、
    前記コアを取り囲み、前記フィード線の外側被覆に前記コアの前記横方向に広がる表面部分のもう1つにおいて接続されたバラン・スリーブと、
    を備える請求項18に記載のアンテナアンテナ。
  20. 前記動作周波数の両方における円偏波放射を伴う動作のための、請求項14ないし19のいずれかに記載のアンテナ。
  21. 200MHzを上回る周波数における動作のための誘電体装荷アンテナであって、
    5よりも大きい比誘電率を有するとともにコア外表面によって画定される内部体積の大部分を占有する固体材料の実質円柱状の電気絶縁性誘電体コアであって、そのコア外表面は、前記コアの中心軸に対して横方向に広がる互いに反対を向いた遠位側及び近位側の外表面部分と、前記横方向に広がる部分の間の実質円筒状の側面部分とを有する、誘電体コアと、
    前記コアの前記遠位側外表面部分の領域に配置され、平衡フィード終端を形成するフィードノードと、
    細長い開回路導電性アンテナエレメントのペアを少なくとも1つ含むアンテナエレメント構造であって、前記アンテナエレメントは、λを前記アンテナの動作周波数における前記エレメントに沿った管内波長とし、nを整数としたときに、ほぼ(2n−1)λ/4の電気的長さを有し、前記フィードノードから、らせん状アンテナエレメント部分を経て前記コアの前記円筒状側面部分上のそれぞれの開回路端まで伸びる、アンテナエレメント構造と、
    前記コア内を通っている通路内のフィード線と、
    前記フィード線に接続されたバランと、
    を備えるアンテナ。
  22. 前記コアの前記近位側外表面部分の領域において接続されたシングルエンドフィードを
    有し、
    前記バランは、前記フィード接続に接続されるとともに前記コア近位側外表面部分及び前記コア側面部分の近位側に広がって前記アンテナの動作周波数における4分の1波長開回路スタブを形成する導電層を含む、
    請求項21に記載のアンテナ。
  23. 前記バラン導電層は、前記コアを取り囲み、前記コア側面部分上に、前記アンテナの動作周波数における経路に沿った単一管内波長に等しい電気的長さを持つ環状の導電性経路を形成する、
    請求項22に記載のアンテナ。
  24. 前記動作周波数における円偏波放射を伴う動作のためであり、前記アンテナエレメント構造は、前記細長い導電性アンテナエレメントのペアを少なくとも2つ含む、
    請求項21ないし23のいずれかに記載のアンテナ。
  25. 200MHzを上回る第1及び第2の周波数帯域における動作のための誘電体装荷アンテナであって、
    5よりも大きい比誘電率を有するとともにコア外表面によって画定される内部体積の大部分を占有する固体材料の電気絶縁性誘電体コアを備え、そのコア外表面は、互いに反対を向いた横方向に広がる表面部分と、前記横方向に広がる部分の間の側面部分とを有し、
    前記アンテナは、更に、
    前記横方向に広がる表面部分の1つに関連付けられたフィード結合ノードのペアと、
    第1の群及び第2の群の細長い導電性アンテナエレメントを含むアンテナエレメント構造であって、各群は、前記フィード結合ノードから前記コア側面部分を経て前記横方向に広がる表面部分のもう1つに向かって伸びる少なくとも4本のアンテナエレメントを含む、アンテナエレメント構造と、
    を備え、
    前記第1の群のエレメントは、前記第2の群のエレメントよりも長く、それによって、前記第1の群のエレメント及び前記第2の群のエレメントは、異なる共振周波数の第1及び第2の円偏波共振にそれぞれ関連付けられ、
    各アンテナエレメント群は、前記フィード結合ノードの1つに接続されたエレメントと、前記フィード結合ノードのもう1つに接続されたエレメントとを有し、これらのエレメントの配置は、各フィード結合ノードに接続されたエレメントについて、(a)隣接するアンテナエレメントのペアを含み、各ペアが、前記第1の群のエレメントを1本と、前記第2の群のエレメントを1本とを含むようであり、尚且つ(b)前記コア沿いの所定の方向に、前記第1の群のエレメントが前記第2の群のエレメントに先行している前記ペアの数が、前記方向に、前記第2の群のエレメントが前記第1の群のエレメントに先行している前記ペアの数に等しいような、配置である、
    アンテナ。
  26. 各フィード結合ノードに接続されたエレメントに関して、前記第1の群のエレメント及び前記第2の群のエレメントは、前記コアの前記側面部分の周囲に交互の順序で配置される、
    請求項25に記載のアンテナ。
  27. 前記第1の群のアンテナエレメントは、6本のらせん状アンテナエレメントを含み、
    前記第2の群のアンテナエレメントは、4本のらせん状アンテナエレメントを含む、
    請求項26に記載のアンテナ。
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