JP2012510736A - 音声および／または映像放送と双方向コンテクストコンテンツの同期方法 - Google Patents

Abstract

本発明は、双方向コンテンツのデータとテレビ放送の音声および／または映像とを同期させる方法を開示する。特に、本発明の方法は、デジタルテレビのアプリケーション用の字幕を同期させるものであるが、それに制限されるものではない。
【選択図】なし

Description

本発明は、テレビ放送の音声および／または映像と双方向コンテンツのデータを同期させる方法に関する。特に、本発明の方法は、デジタルテレビアプリケーション用の字幕を同期させる方法であるが、これに限定されるものではない。

デジタルテレビ分野の現状において、現段階では、双方向コンテンツに関するデータは、テレビプログラムと共同して開発され、放送され得る。
音声／映像に結びついた双方向コンテンツデータは、プログラム送信そのものの音声および映像と同様、放送局から多重送信され、「トランスポートストリーム（ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｓｔｒｅａｍ）」によって送信される。

本実装において、音声／動画と本コンテンツの同期化は最重要事項であるという意味で、音声／映像の送信に伴う双方向コンテンツの正確な開示が求められる。
これらのコンテンツの同期性の問題を十分に解決することを目的とした特許文献はほとんどない。

特許文献ＵＳ２００６／００５０７９４は、音声および映像データを表示する方法を開示し、該データにおいては、音声送信の開始時にのみ同期が実装され、ひとたび送信を開始すると修正できないデータの非同期化を許すことになる。本発明は、放送局からの信号がない場合においても、送信されるプログラムの音声および／または映像に関する双方向コンテンツを同期する方法および、送信の間ずっとこの同期を維持する方法を提供する点で、本特許文献とは異なる。

文献調査によれば、ここで提案された解決手段が、従来技術に照らして当業者の観点から、新規性および独創性があるという意味において、本発明が教示するところを予見させるあるいは示唆するものはないことが明らかとなった。

本発明の一つの目的は、テレビ放送の音声および／または映像と双方向コンテンツのデータとを同期させる方法であって、この方法は、同期化が実装されたデジタルテレビ用アプリケーションを実行するステップを備え、同期イベント（ｅｖｅｎｔ）を受信するための該アプリケーションは、例えばオブジェクトカルーセル（ｏｂｊｅｃｔ ｃａｒｏｕｓｅｌ）のようなＤＳＭ−ＣＣプロトコールを介して放送局より送信され、実行される際に、以下の項目の実施する、
ｉ）カウンターの値（ｖａｌｕｅ）を決定するイベントメッセージを伴ったＤＳＭ−ＣＣイベントリスナー（ｅｖｅｎｔｓ ｌｉｓｔｅｎｅｒ）として登録すること
ここで、そのカウンターは以下の項目を備える。
双方向コンテンツと音声および／または映像間の同期性に対応する数値（ｖａｌｕｅ）、および
実行された該アプリケーションが、双方向コンテンツが音声および／または映像と同期しているかどうかをチェックする際に、指示をする時間間隔値（ｔｉｍｅ ｉｎｔｅｒｖａｌ ｖａｌｕｅ）。
ｉｉ）同期に対応するシーケンス値（ｓｅｑｕｅｎｃｅ ｖａｌｕｅ）およびＤＳＭ−ＣＣを介して送信されるメッセージによって送られる時間間隔値を特定すること
ｉｉｉ）タイマーおよび自身のカウンターを開始すること、および
ｉｖ）前もって設定されたそれぞれの時間間隔で、ＤＳＭ−ＣＣストリームイベント（ｓｔｒｅａｍ ｅｖｅｎｔ）によって送られる数値に従って、実行中のアプリケーションの双方向コンテンツデータとテレビ放送の音声および／または映像とを同期させること
その際、実行中の該アプリケーションは、シーケンス値の昇順カウントを継続し、上記項目ｉｉ）おいて開始されるタイマーやカウンターを用いて、その信号が送信されないときにでも、ＤＳＭ−ＣＣストリームイベントが知らせる同じ時間間隔で、同期性を続けてチェックし得る。

特に、前述の方法は、カラオケおよび／またはビデオケ、映画やプログラムの字幕、ゲームなどのアプリケーションに使用される。
本発明のこれらのおよびその他の目的は、当業者によって直ちに高く評価され、以下に示される記載によって再現できるように、十分に詳細に（完全に開示された状態で）記載される。

本文中に示される例は、単に本発明を実施する無限の態様の１つを例示するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。

本発明は、テレビ放送の音声および／または映像と双方向コンテンツのデータとを同期させる方法を提供し、この方法は、同期化が実装されたデジタルテレビ用アプリケーションを実行するステップを備え、同期イベント（ｅｖｅｎｔ）を受信するための該アプリケーションは、例えばオブジェクトカルーセル（ｏｂｊｅｃｔ ｃａｒｏｕｓｅｌ）のようなＤＳＭ−ＣＣプロトコールを介して放送局より送信され、実行される際に、以下の項目の実施する、
ｉ）カウンターの値（ｖａｌｕｅ）を決定するイベントメッセージを伴ったＤＳＭ−ＣＣイベントリスナー（ｅｖｅｎｔｓ ｌｉｓｔｅｎｅｒ）として登録すること
ここで、そのカウンターは以下の項目を備える。
双方向コンテンツと音声および／または映像間の同期性に対応する数値（ｖａｌｕｅ）、および
実行された該アプリケーションが、双方向コンテンツが音声および／または映像と同期しているかどうかをチェックする際に、指示をする時間間隔値（ｔｉｍｅ ｉｎｔｅｒｖａｌ ｖａｌｕｅ）。
ｉｉ）同期に対応するシーケンス値（ｓｅｑｕｅｎｃｅ ｖａｌｕｅ）およびＤＳＭ−ＣＣを介して送信されるメッセージによって送られる時間間隔値を特定すること
ｉｉｉ）タイマーおよび自身のカウンターを開始すること、および
ｉｖ）前もって設定されたそれぞれの時間間隔で、ＤＳＭ−ＣＣストリームイベント（ｓｔｒｅａｍ ｅｖｅｎｔ）によって送られる数値に従って、実行中のアプリケーションの双方向コンテンツデータとテレビ放送の音声および／または映像とを同期させること
その際、実行中の該アプリケーションは、シーケンス値の昇順カウントを継続し、上記項目ｉｉ）おいて開始されるタイマーやカウンターを用いて、その信号が送信されないときにでも、ＤＳＭ−ＣＣストリームイベントが知らせる同じ時間間隔で、同期性を続けてチェックし得る。

上述のアプリケーションは、デジタルテレビ受信装置に存在するアプリケーション実行システムによりコントロールされる該デジタルテレビ受信装置により実行される。

上述のＤＳＭ−ＣＣストリームイベント（ｓｔｒｅａｍ ｅｖｅｎｔ）は、繰り返しなしの昇順で、一度に一つの数値のみを送信するシーケンス値（ｓｅｑｕｅｎｃｅ ｖａｌｕｅ）を送る。該数値の送信持続時間は、テレビプログラムの持続時間と同期される。該数値の送信時間は、テレビプログラム全体を通じて、あるいはそのほんの一部であってもよい。該数値は、前もって決められた間隔で送信され、送信の内容にあわせて調整され得る。

ある好適な実施形態では、ＤＳＭ−ＣＣストリームイベントにおいては、メッセージが、繰り返しのないシーケンス値（カウンター）を含んで送信される。テレビ受信装置に存在するアプリケーション実行システムと互換性がある場合は、該メッセージは異なる言語で表示され得る。メッセージの言語タイプに制限が無い例としては、セットプロパティバリュー（ＳｅｔＰｒｏｐｅｒｔｙＶａｌｕｅ）のＮＣＬライブ編集（ＮＣＬ Ｌｉｖｅ Ｅｄｉｔｉｎｇ）で書かれたメッセージが含まれる。

送信の開始時において、前述のＤＭＳ−ＣＣストリームイベントには、音声および／または映像の送信と双方向コンテンツデータの同期が実装される実行中のアプリケーションに合図を送る信号が含まれる。この信号は、送信の開始時の信号であってもよいし、あるいはすでに始まっている送信中の信号であってもよい。この信号を受信すると、実行中のアプリケーションは、送られる数値に基づいて、双方向コンテンツデータのどの部分が音声および／または映像との同期して表示されるべきであるかを特定する。

実行中のアプリケーションもまた、自身のカウンターとタイマーとを備えており、それは放送局から信号が送信されないときにでも、同期性を維持するよう設計されている。この同期性は、放送局から信号が送信されないときにでも、カウンターが時間とともに昇順のカウントを維持すること、および、タイマーが、音声および／または映像の送信と双方向コンテンツのデータを同期させる際に、ＤＭＳ−ＣＣストリームイベントによって前もって設定されたそれぞれの時間間隔で、時間の経過を計測することによって実現できる。ここで、該ＤＭＳ−ＣＣプロトコールは、好ましくはオブジェクトカルーセルである。

ある好適な実施形態では、ストリームイベント用に採用された時間単位測定がアプリケーションと同じ場合は、ＤＭＳ−ＣＣストリームによって指示される時間間隔は、その時間経過によって変化してもよい。前述の時間間隔は、０＜ｘ≦ｎ秒であるいずれのｘ値であってもよい。

双方向アプリケーションにおいて予想されるように、放送局からのより大きな支援を要求するが、本発明はデジタルテレビ受信装置上で付随的負荷（ｏｖｅｒｈｅａｄ）を処理する作業を生じさせない。これは、該メッセージが長時間かけて送られるためである。同様に、自身のタイムカウンターを有しているため、イベント不在時（信号中に埋もれてしまっていてもよい）であっても、アプリケーションが字幕の同期化を維持する。

放送局からの信号が一時的に消失しても、テレビ放送の音声および映像と双方向コンテンツのデータとを同期させるように、本発明の方法は設計されている。このような場合、幾つかのメッセージを失った後であっても、該アプリケーションは同期を続行するように準備されている。一定時間後に非同期化しても、次のメッセージが到着するとすぐに、通常通り同期が実装される。

同様に、デジタルテレビ受信装置の電源が入った瞬間であっても、ユーザーが双方向アプリケーションを作動させることによって、双方向コンテンツにアクセスするとすぐ、双方向コンテンツデータがテレビ放送の音声および映像と同期され得る。

実施例１−カラオケアプリケーション
カラオケアプリケーションを提供する場合には、歌が始まる前であって、歌の映像が送信され始める時に、初期値が同期のためのマーキングを開始するために送信される。換言すれば、始めに数値０が送信され、その後例えば２秒ごとに、次の数値が昇順で送信される。

カラオケアプリケーションでは、シーケンス値（ｓｅｑｕｅｎｃｅ ｖａｌｕｅ）を伴ったこれらすべてのイベントが更新され、歌とのさらに調整された同期性を獲得する。しかしながら、該アプリケーションは、イベントの数値を受信し、時間軸を更新した後、新たに同期されたベースを基盤において、字幕を表示する時間をカウントし続ける。カラオケの場合には、これによってまた、双方向コンテンツが、歌のどの箇所でも始まることができ、かつ正常に同期することが可能となる。

Claims (3)

1. テレビ放送の音声および／または映像と双方向コンテンツのデータとを同期させる方法であって、同期化が実装されたデジタルテレビ用アプリケーションを実行するステップを備え、同期イベントを受信するための前記アプリケーションは、例えばオブジェクトカルーセルのようなＤＳＭ−ＣＣプロトコールを介して放送局より送信され、実行される際に、以下の項目の実施する方法。
   ｉ）カウンターの値を決定するイベントメッセージを伴ったＤＳＭ−ＣＣイベントリスナーとして登録すること
   ここで、前記カウンターは以下の項目を備える。
   双方向コンテンツと音声および／または映像間の同期性に対応する数値、および、
   実行された前記アプリケーションが、双方向コンテンツが音声および／または映像と同期しているかどうかをチェックする際に、指示をする時間間隔値
   ｉｉ）同期に対応するシーケンス値およびＤＳＭ−ＣＣを介して送信されるメッセージによって送られる時間間隔値を特定すること
   ｉｉｉ）タイマーおよび自身のカウンターを開始すること、および
   ｉｖ）前もって設定されたそれぞれの時間間隔で、ＤＳＭ−ＣＣストリームイベントによって送られる数値に従って、実行中のアプリケーションの双方向コンテンツデータとテレビ放送の音声および／または映像とを同期させること
   その際、実行中の前記アプリケーションは、シーケンス値の昇順カウントを継続し、上記項目ｉｉ）おいて開始されるタイマーやカウンターを用いて、その信号が送信されないときにでも、ＤＳＭ−ＣＣストリームイベントが知らせる同じ時間間隔で、同期性を続けてチェックし得る。
2. 前記放送局から送られる前記同期イベントが、前記ＤＳＭ−ＣＣプロトコールを介して送信されることを特徴とする、
   請求項１に記載の方法。
3. 前記ＤＳＭ−ＣＣプロトコールが、オブジェクトカルーセルであることを特徴とする、
   請求項２に記載の方法。