JP2012510190A - 複数のメディアトラックを介してアクセス可能になるメディアコンテンツを扱う技術 - Google Patents

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Abstract

メディアファイルの複数のメディアトラックを介してアクセス可能になるメディアコンテンツを保護する技術が提供される。この技術の方法の実現例は、第1のメディアトラックを介してアクセス可能になる1つ以上の第1の層のデータアイテムの集合を提供するステップであり、第1の層のデータアイテムの各々がメディアコンテンツの一部としてレンダリングされるようにデコード可能であるステップを含む。また、少なくとも1つの第2のメディアトラックを介してアクセス可能になる1つ以上の第2の層のデータアイテムの集合が提供され、第2の層のデータアイテムの各々がメディアコンテンツの強化部分として少なくとも1つのデコードされた第1の層のデータアイテムと組み合わせてレンダリングされるようにデコード可能である。第2の層のデータアイテムの各々とトラックリファレンスインデックスを関連付けることにより、第1の層のデータアイテムをアクセス可能にする第1のメディアトラックを識別できる。その後、次のステップにおいて、第2の層のデータアイテム及び関連付けられたトラックリファレンスインデックス(及びオプションとして第1の層のデータアイテム)は、コンテンツ受信側に送信されるように暗号化される。

Description

本発明は、一般に、ビデオ、オーディオ又はマルチメディアコンテンツ等のメディアコンテンツを扱う技術に関する。特に、本発明は、メディアファイルの複数のメディアトラックを介してアクセス可能になるメディアコンテンツを保護することに関する。
モバイルビデオ送信システム等の現代のメディアコンテンツ配信システムは、益々普及してきている。基礎となるアクセスネットワークは、一般に、変動する接続品質及びメディアコンテンツ受信側として動作する広範な範囲の端末装置により特徴付けられる。変動する接続品質は、特に、変動する数のユーザ端末装置の経時変化するデータスループットに対する要求に対処するこれらのネットワークのアダプティブな資源共用機構の結果によるものである。端末装置が小型画面及び制限された処理能力を含む移動電話から高精細な表示装置を含む高性能のパーソナルコンピュータ(PC)までの範囲にわたる可能性があるため、端末装置は一般に種々の特性及び要件を有する。
メディアコンテンツに対するビットストリームスケーラビリティは、そのようなメディアコンテンツ配信システムにおいて望ましい機能である。スケーラビリティに対する必要性は、グレースフル・デクラデーション伝送要求、並びに2、3例を挙げると空間フォーマット、ビットレート又は電力に対する適応要求から発生する。これらの要求を満たすために、種々の空間的若しくは時間的な解像度若しくは品質でメディアコンテンツを同時に送信あるいは格納することは有益であり、これがビットストリームスケーラビリティの基本原理である。
スケーラブルビデオコーディング(SVC)は、現代のビデオ伝送システムの特徴により提起されたスケーラビリティの必要性に対する1つの解決方法である。H.264/アドバンスド・ビデオ・コーディング(AVC)のAnnex Gにおいて特定されたようなSVC規格により、H.264/AVCに適合するスケーリング・サブ・ビット・ストリームを含むビットストリームを構成できる。H.264/AVCは、MPEG(Moving Pictures Expert Group)−4 AVC(MPEG−4 AVC)規格と同等のビデオ圧縮規格である。
SVC規格は種々のスケーリング手法を含む。時間的ビットストリームスケーラビリティの場合、すなわち元のビットストリームより少ない時間的サンプリングレートでサブビットストリームを生成する場合、完全なアクセスユニットは、サブビットストリームを導出する際にビットストリームから除去される。この場合、ビットストリームにおけるハイレベルな構文及びインター予測リファレンス画像は、それに従って構成される。空間的な及び品質のビットストリームスケーラビリティの場合、すなわち元のビットストリームより低い空間的解像度又は品質でサブビットストリームを生成する場合、ネットワーク抽象化層(NAL)ユニットは、サブビットストリームを導出する際にビットストリームから除去される。この場合、層間予測、すなわちより低い空間的解像度又は品質のビットストリームに含まれた情報に基づくより高い空間的解像度又は品質のビットストリームの予測が、一般に効率的にエンコードするために使用される。
SVC規格において、より低い空間的解像度の又はより低い品質のサブビットストリームは基本層(BL)サブビットストリームとも呼ばれ、より高い空間的解像度の又はより高い品質のサブビットストリームは強化層(EL)サブビットストリームとも呼ばれる。尚、種々のより高い空間的解像度の又はより高い品質の複数のサブビットストリームを含む例において、合計で2つ以上のELサブビットストリームが提供されてもよい。
SVCビデオ画像列の各画像は、いわゆる「フレーム」として(すなわち、この画像のエンコードされた表現として)示される。各SVCサブビットストリームは、一連のいわゆる「サブフレーム」として示される。各SVCサブフレームは、完全なSVCフレーム又は一部のSVCフレームのいずれかを構成する。換言すると、各SVCフレームは、単一のデータアイテム(すなわち、1つのBL「サブフレーム」又は1つのEL「サブフレーム」)として示されるか、あるいは少なくとも2つの別個のデータアイテムに、すなわちそれぞれのフレームと関連付けられたBL情報のみを含む1つのBL「サブフレーム」及びそれぞれのフレームと関連付けられたEL情報を含む(少なくとも)1つのEL「サブフレーム」とに、細分される。SVCビットストリームにおいて、ELサブフレームは、時間的にある特定のBLサブフレームに対応してもよい。BLサブフレームのみがデコードされる場合、ビデオコンテンツは、基準解像度又は品質で(例えば、1/4ビデオグラフィックスアレイ、すなわちQVGA解像度で)レンダリングされる。一方、BLサブフレーム及びELサブフレームの双方がデコードされる場合、ビデオコンテンツはより高い解像度又は品質で(例えば、VGA解像度で)レンダリングされる。
BLサブビットストリーム及びELサブビットストリームを格納するSVCファイル形式は、MPEG−4ファイル形式から導出される。すなわち、各SVCメディアファイルは、メディアデータコンテナ及びトラックコンテナ(ムービーコンテナとも呼ばれる)に分割される。メディアデータコンテナは、いわゆるBLサンプルにBLサブビットストリームのサブフレーム(「BLサンプルズ」)を格納するために、及び任意的にELサンプルに(少なくとも)1つ以上のELサブビットストリームのサブフレームを格納するために使用される。一方、トラックコンテナは、各々が1つのメディアストリームを示す1つ以上のメディアトラックを特定する。各メディアトラックは、メディアデータコンテナ(例えば、時間/サンプルテーブル)に格納された一連のサンプルに対する参照を含む。
このSVCファイル形式を使用する場合、種々のSVC層及びSVC層の組合せへのアクセスは、複数の(すなわち、少なくとも2つの)メディアトラックを使用することにより示される。例えば、SVCエンコードされたビデオコンテンツがBLサブビットストリーム及び1つのELサブビットストリームを含む場合、メディアファイルは、BLサブビットストリームのみ(「BLトラック」)を示す第1のメディアトラックを含み、第2のメディアトラックは、BLサブビットストリーム及びELサブビットストリーム(「ELトラック」)の双方を示す。
メディアデータコンテナにSVCエンコードされたビデオ情報を格納する2つの戦略が存在し、それらは、「効率的な戦略」及び「非効率的な」戦略と呼ばれる。双方の戦略によると、BLサブフレームは、メディアデータコンテナに別個のBLサンプルとして格納され、これらのサンプルはBLトラックにより参照される。非効率的な戦略及び効率的な戦略は、ELサブフレームを含むELサンプルが、対応するBLサブフレームに関連して編成される方法が異なる。
非効率的な戦略によると、特定の時点に対応する(すなわち、特定のフレームを構成する)BLサブフレーム及びELサブフレームの双方は、同一のELサンプルに格納される。これらのサンプルは、ELトラックにおける特定の順序でレンダリングされる。BLトラックにおいて参照されたBLサブフレームは、別個のBLサンプルに更に格納されるため、実際にはBLサブフレームがメディアデータコンテナ内において複製されている必要がある。この複製により、メモリの使用が非効率的になる。
効率的な戦略が使用される場合、BLサブフレームは、ELトラックにおいて参照される対応するELサンプルにおいて、ELサブフレームと共にカプセル化されるように複製されるのではない。むしろ、ELサブフレームを含む各サンプルには、いわゆる「エクストラクタ」内にトラックリファレンスインデックスが与えられる。エクストラクタ内のトラックリファレンスインデックスはBLトラックを示し、こうしてこのことは特定のELサブフレームと時間的に関連付けられたBLサブフレームを含むメディアコンテナにおいて、BLサンプルを識別することを可能とする。非効率的な戦略のように、ELサブフレームを含むサンプルはELトラックにおいて参照される。従って、関連付けられたBLサブフレームは、ELサンプル内のエクストラクタを用いて参照先のデータを取得することにより判定される。このため、更なるメタ情報(いわゆる「「scal」タイプのトラックリファレンス」)がトラックコンテナに格納される。エクストラクタに含まれたトラックリファレンスインデックスを読み出し、且つ関連付けられたBLトラックリファレンスをメタ情報を使用してルックアップすることにより、BLトラックが判定されうる。その後、次のステップにおいて、時間的に関連付けられたBLサブフレームを含むBLサンプルは、BLトラックの時間/サンプルテーブルを使用して見つけられる。
SVCエンコードされたビデオコンテンツ等のメディアコンテンツの消費量を制御するために、デジタル権利管理(DRM)技術が採用されてもよい。一般に、DRM技術は、その消費を制御するためにメディアコンテンツを暗号化することに依存する。そのため、メディアコンテンツ暗号化がSVCエンコードされたメディアコンテンツを更に保護できるかを調査した。これに関連して、暗号化されたメディアコンテンツが受信される時に、メディアコンテンツ受信側にとって復号化鍵が利用可能でない(あるいはメディアコンテンツ受信側とって使用可能でないか又は処理可能でない)場合に問題が発生することが分かっている。
特に、受信端末装置は、ELサンプルを構成するためにエクストラクタを暗号化されたELサブフレームに追加できない(あるいは少なくとも効率的に追加できない)ため、上述の効率的な戦略を使用して暗号化されたELサブビットストリームを格納できない。BLサブビットストリーム及びELサブビットストリームが異なる暗号化鍵を使用して暗号化される場合、問題はより顕著である。そのような状況において、1つのELサンプルを復号化するのに異なる復号化鍵が必要になるため、非効率的な戦略も採用されえない(あるいは少なくとも効率的には採用されえない)。
従って、複数のメディアトラックを介してアクセス可能になるメディアコンテンツを保護する技術が必要である。
第1の態様によると、メディアファイルの複数のメディアトラックを介してアクセス可能になるメディアコンテンツを処理する方法が提供される。方法は、第1のメディアトラックを介してアクセス可能になる1つ以上の第1の層のデータアイテムの集合を提供することであり、第1の層のデータアイテムの各々がメディアコンテンツの一部としてレンダリングされるようにデコード可能であることと;少なくとも1つの第2のメディアトラックを介してアクセス可能になる1つ以上の第2の層のデータアイテムの集合を提供することであり、第2のデータの層項目がメディアコンテンツの強化部分として少なくとも1つのデコードされた第1の層のデータアイテムと組み合わせてレンダリングされるようにデコード可能であることと;第2の層のデータアイテムの各々とトラックリファレンスインデックスを関連付けることにより、第1の層のデータアイテムをアクセス可能にする第1のメディアトラックを識別できることと;少なくとも第2の層のデータアイテム及び関連付けられたトラックリファレンスを暗号化することとを含む。
更なる態様によると、メディアファイルの複数のメディアトラックを介してアクセス可能になるメディアコンテンツを処理する方法が提供される。方法は、1つ以上の第1の層のデータアイテムの集合を受信することであり、第1の層のデータアイテムの各々がメディアコンテンツの一部としてレンダリングされるようにデコード可能であることと;メディアファイルの第1のメディアトラックを介してアクセス可能になる第1の層のデータアイテムを格納することと;1つ以上の暗号化された第2の層のデータアイテムの集合を受信することであり、第2の層のデータアイテムの各々がメディアコンテンツの強化部分として少なくとも1つのデコードされた第1の層のデータアイテムと組み合わせてレンダリングされるようにデコード可能であり、暗号化された第2の層のデータアイテムが関連付けられた暗号化されたトラックリファレンスインデックスと共に受信されることにより、第1の層のデータアイテムで第1のメディアトラックを識別できることと;少なくとも1つの第2のメディアトラックを介してアクセス可能になる暗号化されたトラックリファレンスインデックスと共に暗号化された第2の層のデータアイテムを格納することとを含む。
本明細書において理解されるように、メディアコンテンツは、ビデオコンテンツ、オーディオコンテンツ及びマルチメディアコンテンツ等を含む種々のコンテンツの種類を含む。
トラックリファレンスインデックスにより、第1の層のデータアイテムをアクセス可能にする第1のメディアトラックを直接又は間接的に識別できるようになってもよい。間接的な識別は、例えば、1つ以上の中間トラックリファレンスインデックスを介して(すなわち、1つ以上の中間メディアトラックを介して)実行されてもよく、最後の中間トラックリファレンスインデックスは、第1の層のデータアイテムをアクセス可能にする第1のメディアトラックを指し示す。
1つの変形例によると、個別の層は、1つの基本層及び1つ以上の強化層という意味で階層的に構造化される(例えば、特定の強化層のデコードされたデータアイテムは、基本層のデータアイテム、及び中間階層レベルにある0又は1つ以上の強化層のデータアイテムと組み合わせてのみレンダリングされてもよい)。複数の強化層の場合、強化層は、それらの間に階層関係を更に有してもよい。また、そのような場合、上部強化層のデータアイテムと関連付けられたトラックリファレンスインデックスにより、例えば次の下部強化層のデータアイテムをアクセス可能にするメディアトラックを識別できてもよい。最下部強化層のデータアイテムが最後にトラックリファレンスインデックスと関連付けられることにより、基本層のデータアイテムにアクセス可能であるメディアトラックを識別できてもよい。
別の変形例において、個別の層は、階層構造ではなく平坦な構造を有する。平坦層構造は、例えばいわゆるマルチプル・ディスクリブション・コーディング(MDC)により実現される。MDCの例において、層は互いに改良されるものであるが、個々に(例えば、より低い品質又は解像度で)デコードされ且つレンダリングされてもよいし、共に(例えば、強化された品質又は解像度で)デコードされ且つレンダリングされてもよい。
上述したように、第2の層のデータアイテムは、メディアコンテンツの強化部分として少なくとも1つのデコードされた第1の層のデータアイテムと組み合わせてレンダリングされるようにデコード可能である。オプションとして、第2の層のデータアイテムは、少なくとも1つのデコードされた第1の層のデータアイテムと組み合わせずにレンダリングされるように、例えば個別にレンダリングされるように更にデコード可能であってもよい。
一般に、第1の層のデータアイテム及び第2の層のデータアイテムのいくつかの集合が存在してもよい。例えば、少なくとも1つ以上のデコードされた第1の層のデータアイテムのそれぞれと組み合わせてレンダリングされるようにデコード可能な(従って、トラックリファレンスインデックスのそれぞれと関連付けられた)1つ以上の第2の層のデータアイテムの第1の集合、及び各々が個別にレンダリングされるように(従って、トラックリファレンスインデックスと全く関連付けられない)デコードされることのみを意図する1つ以上の第2の層のデータアイテムの第2の集合が更に存在してもよい。同様に、第1の層のデータアイテムの種々の集合が規定されてもよい。
データアイテムを格納するための種々の手段が存在する。第1のオプションによると、データアイテムは、それぞれのメディアトラックに直接格納されてもよい。第2のオプションとして、データアイテムは、メディアトラックと同一のメディアファイルに格納されてもよいが、論理的にメディアトラックとは別に(例えば、メディアファイルのメディアデータコンテナに)格納されてもよい。更なるオプションとして、トラックは少なくとも1つの第1のメディアファイルに格納され、データアイテムは、メディアトラックを含む第1のメディアファイルとは異なる少なくとも1つの別個の第2のメディアファイルに格納される。第2のメディアファイル(すなわち、データアイテム)は、全く同一のユーザ端末上で第1のメディアファイル(すなわち、メディアトラック)と共に配置されてもよい。あるいは、第1のメディアファイル及び第2のメディアファイルのうちの少なくとも1つは、ケーブル、無線リンク又はネットワーク接続を介してユーザ端末にアクセス可能な外部記憶装置に格納される。これらのオプション及び更なるオプションは、種々の層のデータアイテムの格納に関連して適宜組み合わされてもよい。
1つの実現例において、本明細書において説明された技術は、メディアファイルにおいて少なくとも第1のメディアトラックの構成を示すトラックレイアウト情報を生成することを更に含む。トラックレイアウト情報は、オプションとして、メディアファイルにおいて第2のメディアトラック及び別のあらゆるメディアトラックの構成を更に示してもよい。トラックレイアウト情報は、(例えば、メディアコンテンツを受信することにより、メディアファイルを作成又は変更する際に)メディアファイル内の少なくとも第1のメディアトラックの構成を制御する指示を含む。第2の層のデータアイテムと関連付けられるトラックリファレンスインデックスは、トラックレイアウト情報に従って生成されてもよい。
メディアコンテンツは、ユニキャスト接続、マルチキャスト接続又はブロードキャスト接続を使用して1つ以上のコンテンツ受信側に配信されてもよい。更にメディアコンテンツは、1つ以上のメディアストリームを介して配信されてもよい。1つの実現例において、第1の層のデータアイテムを含む第1のメディアストリーム、及び暗号化されたトラックリファレンスインデックスと共に暗号化された第2の層のデータアイテムを含む第2のメディアストリームが作成される。第1の層のデータアイテムは、暗号化されていない形式又は暗号化された形式でメディアコンテンツ受信側に送信されてもよい。従って、後者の場合、第1のメディアストリームは、暗号化された第1の層のデータアイテムを含む。
メディアストリームは、例えば、メディアストリーム毎に別個のリアルタイムトランスポートプロトコル(RTP)又はメディアコンテンツ受信側との他のセッションを確立することにより送信されてもよい。1つの構成において、トラックレイアウト情報はメディアストリームにおいて送信される。別の構成において、トラックレイアウト情報は、1つ以上のメディアストリームとは別に(すなわち、「帯域外」で)送信される。
特に、第1のメディアストリームが暗号化されていない第1の層のデータアイテムを含む場合、第1のメディアストリームを生成することは、第1の層のデータアイテムを最初の形式から第2の層のデータアイテムの第2の層の形式とは異なる第1の層の形式に変換することを含んでもよいがそれに限定されない。最初の形式は、第2の層の形式又はそれに準拠するあらゆる形式であってもよい。
あるいは、第2のメディアストリームを生成することは、第2の層のデータアイテムを最初の形式から(例えば、第1の層の形式又はそれに準拠するあらゆる形式から)第1の層の形式とは異なる第2の層の形式に変換することを含んでもよい。第2の層の形式は、例えば暗号化プロトコル形式であってもよい。一方、第1の層の形式は、暗号化プロトコル形式に準拠しない従来の形式であってもよい。
第1の層のデータアイテム及び第2の層のデータアイテム(トラックリファレンスインデックスと共に)は、全く同一の暗号化鍵を使用して暗号化されてもよい。あるいは、第1の層のデータアイテムは第1の暗号化鍵で暗号化され、第2の層のデータアイテム(トラックリファレンスインデックスと共に)は、第1の暗号化鍵とは異なる第2の暗号化鍵で暗号化される。更に別の方法において、第1の層のデータアイテム及び第2の層のデータアイテムは、それぞれ、第1の暗号化鍵及び第2の暗号化鍵(異なってもよくあるいは同一であってもよい)で暗号化されてもよく、トラックリファレンスインデックスは、第1の暗号化鍵及び第2の暗号化鍵とは異なる第3の暗号化鍵で暗号化されてもよい。
本明細書において説明された技術は、(例えば、第2の方法の態様、すなわち受信すること又は取得することの観点から)メディアファイルにおいて少なくとも第1のメディアトラックの構成を制御するトラックレイアウト情報を提供することを更に含んでもよい。メディアファイルにおいて、データアイテムは、データアイテムがレンダリングされる順序を示すデータアイテムへの参照を有するメディアトラックとともに、メディアトラックの外に格納されてもよい。例えば、メディアファイルの第1のメディアトラックは第1の層のデータアイテムへの参照を有してもよく、メディアファイルの第2のメディアトラックは第2の層のデータアイテムへの参照を有してもよい。第2のメディアトラックは、第1の層のデータアイテムを参照する第1のメディアトラックを指し示す情報(ルックアップテーブル等)と更に関連付けられてもよい。
第2の方法の態様は、少なくとも暗号化された第2の層のデータアイテム及び暗号化されたトラックリファレンスインデックスを復号化することを更に含んでもよい。第1の層のデータアイテムが暗号化された形式で受信される場合、暗号化された第1の層のデータアイテムは更に復号化されてもよい。
1つの例において、少なくとも1つの復号化鍵は外部の供給元から受信される。復号化鍵は、暗号化された第2の層のデータアイテム(暗号化されたトラックリファレンスインデックスと共に)が格納された前又は後に受信されてもよい。第1の層のデータアイテムが更に暗号化される場合、一方で暗号化された第1の層のデータアイテムを復号化し且つ他方で暗号化された第2の層のデータアイテム及び暗号化されたトラックリファレンスインデックスを復号化するのに異なる復号化鍵が必要であってもよい。更に、暗号化された第2の層のデータアイテム及び暗号化されたトラックリファレンスインデックスは、異なる復号化鍵を使用して復号化される必要があってもよい。
本明細書において説明された技術は、メディアトラックのうちの少なくとも1つを読み出すことと、読み出される少なくとも1つのメディアトラックを介してアクセス可能なデコードされたメディアコンテンツをレンダリングすることとを更に含んでもよい。一方の例において、アクセス可能なメディアコンテンツは第1の層のデータアイテムに対応する。換言すると、第1の層のメディアトラックは、デコードされ且つレンダリングされる次のステップにおいて読み出されるこれらの第1の層のデータアイテムを識別するために読み出されてもよい。他方の例において、アクセス可能なメディアコンテンツは、第1の層のデータアイテムと第2の層のデータアイテムとの組合せに対応する。換言すると、第2のメディアトラックは、次のステップにおいて第1の層のデータアイテム及び第2の層のデータアイテムが共にデコードされ且つレンダリングされるために読み出されるように、第2の層のデータアイテムと、例えば第1のメディアトラックへのポインタを介して、関連付けられた第1の層のデータアイテムとを識別するために読み出されてもよい。
第1の層のデータアイテムは、第1の層の形式で第1のメディアストリームを介して受信されてもよく(例えば、暗号化されていない形式で)、暗号化された第2の層のデータアイテム及び暗号化されたトラックリファレンスインデックスは、第1の層の形式に準拠しない第2の層の形式で第2のメディアストリームを介して受信されてもよい。そのような場合、方法は、第1の層のデータアイテムを第2の層の形式に準拠する形式に変換するステップを更に含んでもよい。第2の層の形式は、例えば暗号化プロトコル形式であってもよい。
メディアコンテンツをデコード及び/又はレンダリングすることに加えてあるいはその代りに、データアイテムの受信側は、データアイテム及びトラックリファレンスインデックスを(少なくとも一時的に)格納し、別の受信側に対して転送してもよい。そのように転送することは、例えば、(暗号化された又は暗号化されていない)第1の層のデータアイテム、暗号化された第2の層のデータアイテム及び暗号化されたトラックリファレンスインデックスのうちの少なくとも1つを含む少なくとも1つのメディアストリームを生成するステップを含んでもよい。そのようにして生成された1つ以上のメディアストリームは、更なるステップにおいて更なる受信側に送信されてもよい。
別の態様によると、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム製品が1つ以上の演算装置上で実行される場合に本明細書において説明された1つ以上の方法の態様の1つ以上のステップを実行するプログラムコード部分を含む。コンピュータプログラムは、永久メモリ又は書き換え可能なメモリ、CD−ROM、あるいはDVD等のコンピュータ可読記録媒体上に格納されてもよい。コンピュータプログラムは、インターネット、セルラ電気通信ネットワーク、あるいは無線又は有線ローカルエリアネットワーク(LAN)等の1つ以上のコンピュータネットワークを介してダウンロードされるように更に提供されてもよい。
更なる態様によると、メディアファイルの複数のメディアトラックを介してアクセス可能になるメディアコンテンツを処理する装置が提供される。装置は、第1のメディアトラックを介してアクセス可能になる1つ以上の第1の層のデータアイテムの集合を提供するように構成された第1のユニットであり、第1の層のデータアイテムの各々がメディアコンテンツの一部としてレンダリングされるようにデコード可能である第1のユニットと;少なくとも1つの第2のメディアトラックを介してアクセス可能になる1つ以上の第2の層のデータアイテムの集合を提供するように構成された第2のユニットであり、第2の層のデータアイテムの各々がメディアコンテンツの強化部分として少なくとも1つのデコードされた第1の層のデータアイテムと組み合わせてレンダリングされるようにデコード可能である第2のユニットと;第1の層のデータアイテムをアクセス可能にする第1のメディアトラックを識別できるようにするトラックリファレンスインデックスを第2の層のデータアイテムの各々と関連付けるように構成されたトラックリファレンスインデックス作成モジュールと;少なくとも第2の層のデータアイテム及び関連付けられたトラックリファレンスインデックスを暗号化するように構成された暗号化モジュールとを備える。
更に別の態様によると、メディアファイルの複数のメディアトラックを介してアクセス可能になるメディアコンテンツを処理する装置は、1つ以上の第1の層のデータアイテムの集合及び関連付けられた暗号化されたトラックリファレンスインデックスと共に1つ以上の暗号化された第2の層のデータアイテムの集合を受信するように構成された入力インタフェースであり、第1の層のデータアイテムの各々がメディアコンテンツの一部としてレンダリングされるようにデコード可能であり、第2の層のデータアイテムの各々がメディアコンテンツの強化部分として少なくとも1つのデコードされた第1の層のデータアイテムと組み合わせてレンダリングされるようにデコード可能である入力インタフェースと;メディアファイルの第1のメディアトラックを介してアクセス可能になる第1の層のデータアイテムを格納し且つメディアファイルの少なくとも1つの第2のメディアトラックを介してアクセス可能になる暗号化されたトラックリファレンスインデックスと共に暗号化された第2の層のデータアイテムを格納するように構成されたデータ記憶装置とを備える。
後者の装置は、少なくとも暗号化された第2の層のデータアイテム及び暗号化されたトラックリファレンスインデックスを復号化するように構成された復号化モジュールを更に備えてもよい。あるいは又は更に、装置は、メディアトラックのうちの少なくとも1つを読み出し、且つ読み出される少なくとも1つのメディアトラックを介してアクセス可能なデコードされたメディアコンテンツをレンダリングするように構成されたレンダリングモジュールを備えてもよい。
ストリーミングモジュールが更に提供されてもよい。ストリーミングモジュールは、第1の層のデータアイテム(暗号化された形式又は暗号化されていない形式)、暗号化された第2の層のデータアイテム及び暗号化されたトラックリファレンスインデックスのうちの少なくとも1つを含む少なくとも1つのメディアストリームを生成するように構成される。
以下において、図面に示された例示的な実施形態を参照して、本発明を更に詳細に説明する。
メディアサーバの一実施形態及びメディアクライアントの一実施形態を含むメディアコンテンツ配信システムを概略的に示す図である。 SVCの一実施形態において、メディアサーバからメディアクライアントにメディアストリームを送信することを概略的に示す図である。 メディアサーバの動作の方法の一実施形態を示す概略的なフローチャートである。 メディアクライアントの動作の方法の一実施形態を示す概略的なフローチャートである。 二層メディアコンテンツのメディアファイルの一実施形態及びメディアクライアントによる処理を示す概略図である。 エクストラクタの一実施形態の構成要素を概略的に示す図である。 二層メディアコンテンツのメディアファイルの一実施形態及びメディアクライアントによる処理を示す概略図である。 三層メディアコンテンツのメディアファイルの一実施形態及びメディアクライアントによる処理を示す概略図である。 更なる一実施形態に従って、専用のメディアストリームを介してメディアサーバからメディアクライアントに部分的に暗号化されていないメディアコンテンツを送信することを示す概略図である。 図9において示されたストリームを生成する第1の実施形態を示す図である。 図9において示されたストリームを生成する第2の実施形態を示す図である。 メディアクライアントにより受信された際の、図10又は図11において示されたように生成されたストリームの処理を概略的に示す図である。
以下の説明において、限定するためではなく説明するために、本明細書において開示された技術を完全に理解するために、特定の装置の構成及び特定のストリーミングの例等の特定の詳細が示される。これらの特定の詳細から逸脱する他の実施形態において技術が実施されてもよいことは、当業者には明らかだろう。また、以下の実施形態は、主にビデオコーディング規格SVC及び暗号化規格ISMACrypに関して説明されるが、本明細書において説明された技術が他のエンコードプロトコル及び暗号化プロトコルと関連して更に実施されてもよいことは、容易に明らかとなるだろう。更に、以下においてMPEG4対応のファイル形式及びRTPセッションを参照するが、本明細書において説明された技術は、他のファイル形式及びトランスポートプロトコルを使用して更に実現される。
本明細書において説明された方法、ステップ及び機能が個別のハードウェア回路網を使用して、プログラムされたマイクロプロセッサ又は汎用コンピュータと組み合わせて機能するソフトウェアを使用して、特定用途向け集積回路(ASIC)を使用して且つ/あるいは1つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)を使用して実現されてもよいことは、当業者により更に理解されるだろう。以下の実施形態は主に方法及び装置の形態で説明されるが、本明細書において開示された技術がコンピュータプロセッサ及びプロセッサに接続されたメモリにおいて更に具体化されてもよいことは、更に理解されるだろう。メモリは、プロセッサにより実行された場合に本明細書において説明されたステップを実行する1つ以上のプログラムを格納する。
次に、メディアサーバ102、及びメディアサーバ102からメディアコンテンツを受信するメディアクライアント104を含む例示的なメディアコンテンツ配信システム100の一実施形態を示す図1を参照する。図1のシステム100は単一のメディアクライアント104のみを示すが、メディアサーバ102が実際にはメディアコンテンツを複数のメディアクライアント104に配信するように構成されることは、理解されるだろう。また、各メディアクライアント104は、2つ以上のメディアサーバ102からメディアコンテンツを受信するように構成されてもよい。
メディアサーバ102は、メディアコンテンツファイルを格納するメディアコンテンツデータベース106を含む。本実施形態において、メディアコンテンツファイルは、モバイルテレビ規格対応のビデオファイルである。別の実施形態において、メディアコンテンツファイルがオーディオファイル又はマルチメディアファイルであってもよいことは、理解されるだろう。
オプションとして、メディアサーバ102は、メディアコンテンツファイルを受信する入力インタフェース(不図示)を更に含む。受信したメディアコンテンツファイルは、データベース106に格納されてもよく、後の時点で取得されてもよい。あるいは、受信したメディアコンテンツファイルは、データベース106において一時的にバッファリングされるだけであってもよく、あるいはライブコンテンツ等の場合はデータベース106をバイパスしてもよい。
メディアサーバ102は、メディアコンテンツデータベース106に含まれる、又は入力インタフェースを介して受信されたメディアコンテンツファイルをエンコードする少なくとも2つのエンコーダ108、110を更に備える。メディアファイルが圧縮された形式で2つのエンコーダ108、110に提供される場合、2つのエンコーダ108、110により実行された動作は、ビデオの中間非圧縮表現を生成する伸張動作を含んでもよい。あるいは又は更に、2つのエンコーダ108、110により実行された動作は、トランスコーディング動作を含んでもよい。
各エンコーダ108、110は、専用のメディアコンテンツレンダリング層に対応する専用のサブビットストリームを生成し、各サブビットストリームは、連続した一連の個別のデータアイテム(例えば、サブフレーム)を含む。エンコーダ108、110の動作は、図1において示されたように外部コントローラからメディアサーバ102に提供されるエンコード制御情報(SVCエンコードされたメディアコンテンツが有する層の数及び依存関係に関する情報を含む)により制御される。あるいは、エンコード制御動作は、メディアサーバ102の内部コントローラ(不図示)により生成される。
エンコーダ108、110により生成されたデータアイテムは、特定のメディア層に関係するデータアイテムがメディアファイルの専用のメディアトラックを介してアクセス可能であるように、メディアクライアント104により格納される。第1の層のエンコーダ108により生成されたデータアイテムは、メディアファイルの一部分(例えば、画像又は画像列)としてレンダリングされるようにデコード可能である。一方、第2の層のエンコーダ110により生成されたデータアイテムは、メディアコンテンツの強化部分として、少なくとも1つのデコードされた第1の層のデータアイテムと組み合わせてレンダリングされるようにデコード可能である。強化部分は、例えば、第1の層のデータアイテムのみに基づいてレンダリングされるメディアコンテンツの部分と比較してより高い品質、より高いサンプリングレート又はより高い解像度でレンダリングされてもよい。尚、第2の層のデータアイテムは、メディアコンテンツの強化部分ではないものとして個々にレンダリングされるように更にデコード可能であってもよい。尚、第2の層のエンコーダ110は、個々にレンダリングされることのみを意図する1つ以上のデータアイテムの集合を更に生成してもよい。
上述したように、異なるエンコーダ108、110により出力された個別のデータアイテムは、メディアファイルの異なるトラックを介してメディアクライアント104にアクセス可能になる。エンコーダ110により出力された第2の層のデータアイテムのうちの少なくともいくつかが少なくとも1つのデコードされた第1の層のデータアイテムと組み合わせてレンダリングされるようにデコード可能であるため、メディアクライアント104が第1の層のデータアイテムにアクセスすることができる第1のメディアトラックを識別することを可能にするトラックリファレンスインデックスを、そのような第2の層のデータアイテムと関連付けることは有利である。そのため、メディアサーバ102は、トラックレイアウト生成器122と、トラックリファレンスインデックス作成モジュール112とを備える。
トラックレイアウト生成器122は、エンコード制御情報(SVCエンコードされたメディアコンテンツが有する層の数及び依存関係に関する情報を含む)を供給される。この情報を使用して、トラックレイアウト生成器122は、エンコードされたメディアコンテンツについてメディアクライアント104により生成される特定のメディアファイルに対するトラックレイアウトを規定する。この規定に基づいて、トラックレイアウト生成器122は、対応するトラックレイアウト情報(例えば、例示的なSVCの例において、一般に、それぞれのトラックの「scal」メタ情報部分に格納されることを意図した情報)を生成する。トラックレイアウト情報は、メディアクライアント104によりメディアストリームがメディアトラックにマッピングされる方法に関する情報を更に含む。トラックレイアウト情報は、メディアクライアント104に送信されるようにストリーム生成器116に(あるいは、図1において示されたように、出力インタフェース118に)供給される。トラックレイアウト情報は、トラックリファレンスインデックス作成モジュール112に更に供給される。
トラックリファレンスインデックス作成モジュール112は、トラックレイアウト生成器122により生成されたトラックリファレンスレイアウトに基づいて、少なくとも第1の層のデータアイテムと組み合わせてレンダリングされることを意図した第2の層のデータアイテムの各々と専用のトラックリファレンスインデックスを関連付ける(例えば、追加するか、付加するか、連結するかあるいは含む)ように構成される。トラックリファレンスインデックスにより、メディアクライアント104は、第1の層のデータアイテムをアクセス可能にする第1のメディアトラックを識別できる。
個々にレンダリングされることのみを意図する第2の層のデータアイテムが必ずしもトラックリファレンスインデックスと関連付けられなくてもよいことは、理解されるだろう。また、トラックリファレンスインデックスのコンテンツがいくつか又は全ての第2の層のデータアイテムについて同一であることは、明らかとなるだろう。トラックリファレンスインデックスは、以下において図8を参照して更に詳細に説明されるように、3つ以上の層を含む例において一般的には異なるコンテンツを有する。
第1の層のエンコーダ108により出力された第1の層のデータアイテム、及びトラックリファレンスインデックス作成モジュール112により出力されたトラックリファレンスインデックスと関連付けられた第2の層のデータアイテムは、暗号化モジュール114に入力される。更に暗号化モジュール114は、第2の層のエンコーダ110により、個々にのみレンダリングされる(従って、トラックリファレンスインデックスと関連付けられていない)第2の層のデータアイテムを直接供給される。暗号化モジュール114は、ローカルに格納されてもよくあるいは外部の鍵供給元から取得されてもよい1つ以上の暗号化鍵を使用して第1の層のデータアイテム、第2の層のデータアイテム及びトラックリファレンスインデックスを暗号化するように構成される。
一実現例において、第1の層のデータアイテム、第2の層のデータアイテム及びトラックリファレンスインデックスは、全く同一の暗号化鍵を使用して暗号化される。別の実現例において、第1の層のデータアイテムは第1の暗号化鍵を使用して暗号化され、第2の層のデータアイテム及びトラックリファレンスインデックスは、第1の暗号化鍵とは異なる第2の暗号化鍵を使用して暗号化される。第2の層のデータアイテム及びトラックリファレンスインデックスは、共に又は別個に暗号化されてもよい。第2の層のデータアイテム及びトラックリファレンスが別個に暗号化される場合、異なる暗号化鍵が使用されてもよい。以下において、第1の層のデータアイテムは第1の暗号化鍵で暗号化され、且つ第2の層のデータアイテム及びトラックリファレンスインデックスは、第1の暗号化鍵とは異なる第2の暗号化鍵を使用して共に暗号化されると仮定する。
暗号化モジュール114は、暗号化された第1の層のデータアイテム、暗号化された第2の層のデータアイテム及び暗号化されたトラックリファレンスインデックスが、1つ以上のメディアストリームを生成するストリーム生成器116に出力されるように、ストリーム生成器116に接続される。図1において示されたように、更にストリーム生成器116は、第1の層のエンコーダ108の出力部に直接接続される。
ストリーム生成器116は、2つの異なる動作モードを有する。第1の動作モードにおいて、ストリーム生成器116は、暗号化されていない形式の第1の層のデータアイテム、並びに暗号化された第2の層のデータアイテム及び暗号化されたトラックリファレンスインデックスを含む1つ以上のデータストリームを生成する。第2の動作モードにおいて、ストリーム生成器116は、暗号化された第1の層のデータアイテム、並びに暗号化された第2の層のデータアイテム及び暗号化されたトラックリファレンスインデックスを含む1つ以上のメディアストリームを生成する。あるいは、ストリーム生成器116は、これらのモードのうちの1つのみにおいて動作可能であるように構成されてもよい。
ストリーム生成器116により出力された1つ以上のメディアストリームは、メディアサーバ102の出力インタフェース118に供給される。「帯域外」送信の場合、トラックレイアウト生成器122により生成されたようなトラックレイアウト情報は、出力インタフェース118に別個に供給される。出力インタフェース118は、ユニキャスト接続、マルチキャスト接続又はブロードキャスト接続を介してメディアクライアント104とのメディアセッションを確立するように構成される。また、出力インタフェース118は、トラックレイアウト生成器122により生成されたトラックレイアウト情報をユニキャスト接続、マルチキャスト接続又はブロードキャスト接続を介してメディアクライアント104に送信するように更に構成される。
上述したように、トラックレイアウト情報は、メディアセッションにおいて送信されるか、あるいは例えばセッション記述プロトコル(SDP)を使用して別個に(「帯域外」)送信されるかのいずれかである。尚、トラックレイアウト情報の送信は、メディアクライアント104が異なる方法でトラックレイアウト情報を取得した場合には省略されてもよい。例えばトラックレイアウト情報は、メディアサーバ102とメディアクライアント104との間で事前に交渉されてもよいか、あるいはメディアクライアント104がメディアサーバ102とあらゆる通信を開始する前にトラックレイアウト情報を既に認識しているように単に事前に定義されてもよい。
ユニキャストの例において、メディアサーバ102は、図1において示されたように1つのメディアクライアント104を含む専用の通信リンクを有する。マルチキャスト又は放送の例においては、1つ以上の更なるメディアクライアント104がメディアサーバ102に接続される。
出力インタフェース118により1つ以上のメディアクライアント104に出力された各メディアストリームは、別個のRTPストリームであってもよい。一般に、出力インタフェース118は、メディアクライアント104に送信されるように、インターネットプロトコル(IP)ヘッダ、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)ヘッダ又はRTPヘッダ等のヘッダをメディアストリームに追加する。
次に、図1のメディアクライアント104を参照すると、メディアサーバ102により配信された1つ以上のメディアストリームは、入力インタフェース130において受信される。一般に、入力インタフェース130は、メディアサーバ102からメディアクライアント104に送信するために使用されたIPヘッダ、UPDヘッダ及びRTPヘッダ等のヘッダを1つ以上のメディアストリームから除去する。更に、トラックレイアウト生成器122により生成されたようなトラックレイアウト情報は、入力インタフェース130において受信されてもよい。
入力インタフェース130は、データ記憶装置132及びトラック構成コントローラ150に接続される。データ記憶装置132は、種々のデータアイテムがメディアファイルの種々のトラックを介してアクセス可能になるような方法で、暗号化されたかあるいは暗号化されていない第1の層のデータアイテム、暗号化された第2の層のデータアイテム及び暗号化されたトラックリファレンスインデックスを格納するように構成される。データ記憶装置132は、トラックレイアウト生成器122により生成されたトラックレイアウト情報を格納するように更に構成されてもよい。
トラック構成コントローラ150は、メディアファイルにおいて少なくとも第1のメディアトラックの構成を制御するように構成される。特に、トラック構成コントローラ150は、第1の層のデータアイテムがメディアファイルの第1のメディアトラックを介してアクセス可能であるように第1の層のデータアイテムを格納することを制御する。暗号化されたトラックリファレンスインデックスと共に暗号化された第2の層のデータアイテムは、メディアファイルの少なくとも1つの第2のメディアトラックを介してアクセス可能になるように格納される。従って、復号化鍵を使用しなくても格納できる。例示的なSVCの例において、トラックレイアウト情報は、メディアファイルの「scal」メタ情報部分に格納される。
メディアクライアント104は、暗号化されたデータアイテム及び暗号化されたメディアトラックリファレンスを復号化する復号化モジュール134を更に備える。復号化モジュール134は、メディアコンテンツを直接レンダリングするのが望ましい場合には入力インタフェース130に接続されてもよく、あるいは遅れてレンダリングするのが望ましい場合にはデータ記憶装置132に直接接続されてもよい。復号化モジュール134は、ローカルに格納されるかあるいは外部の鍵供給元から取得される1つ以上の復号化鍵へのアクセスを有する。
一般に、復号化モジュール134は、暗号化モジュール114の逆の動作を実行し、特定の暗号化様式に依存して単一の復号化鍵又は2つ以上の異なる復号化鍵のいずれかを適用する。復号化モジュールは、いずれの場合においても、暗号化されたトラックリファレンスインデックスと共に暗号化された第2の層のデータアイテムを復号化する。第1の層のデータアイテムが暗号化される場合、復号化モジュール134は、第1の層のデータアイテムも復号化する。あるいは、第1の層のデータアイテムは、復号化モジュール134をバイパスしてもよい。
復号化されたデータアイテム又は暗号化されていないデータアイテムは、デコードモジュール136に渡される。デコードモジュール136は、選択されたメディアトラックにより制御された順序でデータアイテムをデコードするように構成される。選択されたメディアトラックを読み取ると、個別の第2の層のデータアイテムと関連付けられたトラックリファレンスインデックスは、メディアコンテンツの強化されたレンダリングに必要な第1の層のデータアイテムがアクセス可能であるメディアトラックを更に識別するために、評価される。デコードされたデータアイテムは、少なくとも1つの出力ユニット(不図示)により出力されるようにレンダリングされるために、適切な順序でデコードモジュール136からレンダリングモジュール138に渡される。出力ユニット(例えば、表示装置及び/又はスピーカ)は、メディアクライアント104の一部であってもよくあるいはメディアクライアント104に接続可能であってもよい。
メディアクライアント104は、メディアサーバの機能を自身で遂行するように更に構成される。このため、メディアクライアント104は、データ記憶装置132に接続されたストリーム生成器140を備える。ストリーム生成器140は、第1の層のデータアイテム(暗号化された形式又は暗号化されていない形式)、暗号化された第2の層のデータアイテム及び暗号化されたトラックリファレンスインデックスを含む少なくとも1つのメディアストリームを生成するように構成される。1つの構成において、ストリーム生成器140は、データ記憶装置132から読み出されたような、第1の層のデータアイテムを含む第1のメディアストリーム及び暗号化されたトラックリファレンスインデックスと共に暗号化された第2の層のデータアイテムを含む、第1のメディアストリームを生成する。メディアストリームは、メディアクライアント104の出力インタフェース142を介して更なるメディアクライアント(不図示)に出力されてもよい。従って、メディアクライアント104は、復号化鍵を使用せずにメディアサーバとして動作できる。
図1を参照して上述した実施形態において、トラックリファレンスインデックスは、メディアファイルを作成する直前にデータアイテムを受信すると、メディアクライアント104により生成されない。代わりに、トラックリファレンスインデックスはメディアサーバ102により既に生成されており、メディアクライアント104に送信される前に関連付けられた第2の層のデータアイテムと共に暗号化されている。データアイテムが暗号化された形式で且つ従来のファイル形式(MPEG−4対応のファイル形式等)に準拠してメディアクライアント104により格納されるため、この手法により、暗号処理は容易に実現される。換言すると、トラックリファレンスインデックスがメディアサーバ102により事前に生成されているため、対象のファイル形式で個別のデータアイテムを格納する前に個別のデータアイテムを復号化する必要はない。
次に、メディアコンテンツの保護がISMACryp1.0又は2.0プロトコルを使用して実現されるSVCの例に関連して、この手法のいくつかの詳細及び更なる利点を例示的に説明する。ISMACryp仕様に従って、各SVC層は、図2において示されるように、専用の暗号化鍵により別個にコンテンツ保護され、別個のRTPメディアストリームにおいて送信される。
図2は、SVCサーバ102からSVCクライアント104にメディアコンテンツを配信することを示す。SVCサーバ102及びSVC104の内部構成は、図2において示されないが、一般に、図1のメディアサーバ102及びメディアクライアント104の構成にそれぞれ対応してもよい。
図2において示されたように、2つの専用のRTPメディアストリーム200、202は、SVCサーバ102の出力インタフェースからSVCクライアント104の入力インタフェースへと達する。第1のメディアストリーム200は、第1の暗号化鍵で暗号化されたBLサブフレームを含み、第2のメディアストリーム202は、トラックリファレンスインデックス(SVCエクストラクタに含まれている)及びELサブフレームを含む。エクストラクタ及びELサブフレームは、BLサブフレームを暗号化するために使用された第1の暗号化鍵とは異なる第2の暗号化鍵で共に暗号化されている。暗号化は、ISMACrypに準拠して実行される。
図2から分かるように、SVCサーバ102とSVCクライアント104との間に、記録メタ情報チャネル204が更に張られている。チャネル204は、トラックレイアウト情報をSVCクライアント104に帯域外で信号伝送するために使用される。トラックレイアウト情報は、メディアストリーム200、202を介して受信したメディアコンテンツを格納するためにSVCクライアント104により生成されるメディアファイルにおいて、BLメディアトラック及びELメディアトラックの構成を示す。トラックレイアウト情報は、基本的に、メディアストリーム202を介して暗号化されたエクストラクタを介して送信されたトラックリファレンスインデックスに準拠するように、メディアファイルにおいてどのように個別のメディアトラックが配置されるかを制御する。
尚、記録メタ情報チャネル204はオプションである。例えば、トラックレイアウト情報は、メディアストリーム200、202のうちのいずれか又は双方を介して帯域内で送信されてもよい。また、トラックレイアウト情報は、SVCサーバ202とSVCクライアント104との間で事前に交渉されてもよく、あるいはSVCクライアント104がSVCサーバ102とあらゆる通信を開始する前にトラックレイアウト情報を既に認識しているように、単に事前に定義されてもよい。
次に、図3のフローチャート385を参照して説明されるように、BLストリーム200及びELストリーム202はSVCサーバ102により生成される。
第1のステップにおいて、SVCサーバ102は、SVCエンコードされたメディアコンテンツ(図1のエンコーダ108及び110により出力されたような)の層の数及び依存関係に関する情報を取得する。今回の例においては、BL及び1つのELを含む2つの層の例を考える。次に、第2のステップにおいて、SVCサーバ102は、SVCエンコードされたメディアコンテンツに対してSVCクライアント104により生成されるメディアファイルに対する、トラックレイアウトを規定する(あるいはトラックレイアウトについて通知される)。SVCサーバ102は、対応するトラックレイアウト情報(すなわち、一般に、それぞれのトラックの「scal」メタ情報部分に含まれた情報)を更に生成する。トラックレイアウト情報は、メディアストリームをメディアトラックにマッピングする方法に関する情報を更に含む。第3のステップにおいて、トラックレイアウト情報は、記録メタ情報チャネル204を介してSVCクライアント104に送出される。例えばトラックレイアウト情報は、SDPを使用して送信されてもよい。尚、ステップ1〜3は、SVCクライアント104が異なる方法でトラックレイアウト情報を取得した場合には省略されてもよい。
次に、SVCクライアント104の暗号化モジュール114は、第4のステップにおいて、エンコーダ108、110から第1のメディアサブフレーム又は後続する任意のメディアサブフレームを取り出し、第5のステップにおいて、取り出されたサブフレームがELサブフレームであることを判定する。この場合、第6のステップにおいて、エクストラクタ(トラックリファレンスインデックスを含む)は、第2のステップにおいて規定されたトラックレイアウトに基づいて生成される。更に、エクストラクタ及びそれぞれのELサブフレームが連結される。次に、ステップ7aにおいて、エクストラクタ及びELサブフレームは、EL暗号化鍵で共に暗号化される。暗号化が行われると、暗号化されたELサブフレームは、暗号化されたエクストラクタと共にELストリーム202を介してSVCクライアント104に送出される。一方、第5のステップにおいてサブフレームはELサブフレームではない(すなわち、サブフレームはBLサブフレームである)と判定される場合、SVCサーバ102は、BL暗号化鍵でこのサブフレームを暗号化すること(ステップ7b)及び暗号化されたサブフレームをBLストリーム200を介してSVCクライアント104に送出すること(ステップ8b)に進む。ステップ8a又はステップ8bから、処理は、SVCサーバ102が送信される次のメディアサブフレームを取得する第4のステップに戻る。
2つのメディアストリーム200、202(及びオプションとしてトラックレイアウト情報)を受信すると、SVCクライアント104によりメディアコンテンツを処理する2つの主な使用例が存在する。図2において示されたように、第1の使用例はメディアコンテンツを直接レンダリングすることに関係し、第2の使用例は後でレンダリングするかあるいは後で再ストリーミングするためにメディアコンテンツを格納することである。双方の使用例は、図1において示されたメディアクライアント104のレンダリングモジュール138及びストリーム生成器140と関連して既に簡単に説明された。
直接レンダリングする場合、SVCクライアント104は、メディアストリーム200、202を介して配信された暗号化された情報を復号化するのに必要な復号化鍵に迅速にアクセスする必要がある。SVCクライアント104がこれらの復号化鍵を取得する方法は、一般に、デジタル権利管理(DRM)又は限定受信(CA)システムにより管理され、本発明の範囲外である。
復号化されると、BLサブフレームをデコードすること及び直接レンダリングすることは、既存のSVCソリューションとは異ならない。既存のソリューションの主な違いは、ELストリーム202が暗号化されたELサブフレームに加えてトラックリファレンスインデックスを搬送する(暗号化された)エクストラクタを更に含むことである。しかし、SVC仕様によると、エクストラクタは通常のSVC NALユニットと同一の構造を有し、SVC規格において明記されていないヘッダコードを含む。そのため、復号化されたエクストラクタは、デコード動作中に単に無視され且つ破棄される。その結果、ELサブフレームのみがデコードされてレンダリング処理に渡される。換言すると、直接レンダリングする場合、トラックレイアウト情報は必要なく、SVCクライアント104にとって利用可能であったとしても、単に無視されてもよい。
メディアストリーム200、202を介して受信されたメディアコンテンツを直接レンダリングする代わりに又はそれに加えて、メディアコンテンツは、SVCクライアント104の内部データ記憶装置(図1のデータ記憶装置132を参照)において、あるいは無線又は有線(例えば、ネットワーク)接続を介してSVCクライアント104によりアクセス可能な外部データ記憶装置において、1つ以上のメディアファイルとして格納されてもよい。メディアコンテンツを格納することは、メディアコンテンツを復号化するのに必要な1つ以上の鍵がメディアストリーム200、202を受信した際にまだ使用可能でない場合には、唯一の容易な使用例であるだろう。鍵は、例えば、メタデータの格納が始まった後に、使用可能ではなくなるかもしれない。また、メディアクライアント104は、別のメディア受信者に後で転送されるメディアデータを一時的にバッファリングするメディアサーバとして更に動作してもよい。後者の場合、メディアクライアント104は、メディアコンテンツを復号化するのに必要な復号化鍵へのアクセスを全く有さなくてもよい。
暗号化されたメディアコンテンツ(エクストラクタを含む)は、一般に図4のフローチャート400において示されたように、SVCクライアント104により格納され且つ復号化される。図5において示されたように、メディアファイル300内に格納が行われる。メディアファイル300はMEPG−4仕様に準拠するファイル形式を有する。特に、図5において示され且つ一般に当技術分野において既知であるように、メディアファイル300は、トラックコンテナ302と、メディアデータコンテナ304とを備える。メディアコンテンツが基本層及び単一の強化層を介して送信される本実施形態において、2つのメディアトラック306、308は、SVCクライアント104によりメディアファイル300が作成されると、トラックコンテナ302に配置される。
トラックコンテナ302における2つのメディアトラック306、308の配置は、図2において示された(又はSVCクライアント104にとって使用可能な)記録メタ情報チャネル204を介して受信されたトラックレイアウト情報により制御される。本質的に、トラックレイアウト情報は、メディアファイル300内におけるBLサンプルを参照するメディアトラック306の場所を示す。第2のメディアトラック308は、ELサンプルを参照するように構成され、トラックレイアウト情報を考慮して作成され且つBLトラック306を指し示すいわゆる「scal」タイプのトラックリファレンスを含むメタ情報部分310を含む。
メディアストリーム200、202を介して受信されたメディアコンテンツ(図4の第1のステップを参照)は、別個のBLサンプル312及び別個のELサンプル314の形式でメディアコンテナ304に格納される。本実施形態において、メディアデータコンテナ304に格納されたサンプルは暗号化されている(図4の第2のステップを参照)ことに留意することが重要である。この事実は、BLサンプル312及びELサンプル314においてBLサブフレーム及びELサブフレームを先行するそれぞれのISMACrypヘッダKから更に明らかとなる。図5において矢印により示されたように、BLトラック306は、デコードされたサンプルコンテンツがレンダリングされる順序を示す、複数のBLサンプルに対する連続した参照を含む。同様に、ELトラック308はELサンプル314に対する参照を含む。
上記の説明及び図5において示されたELサンプル314の構成から明らかとなったように、ELサンプル314は、「効率的な」戦略に従ってメディアデータコンテナ304に格納される。すなわち、個別のELサンプル314は、単一のELサブフレームを含むが、メディアコンテンツの強化部分としてのELサブフレームと組み合わせてレンダリングされる、対応するBLサブフレームは含まない。むしろ、各ELサンプル314はエクストラクタEを備える。エクストラクタは、特にトラックリファレンスインデックスパラメータ(「track_ref_index」)を含む図6において示されたようなデータ構造である。次に、図7を参照して更に詳細に説明されるように、トラックリファレンスインデックスパラメータにより、ELトラック308のメタ情報部分310を介して、BLトラック306の場所、すなわち対応するBLサンプル312を識別できる。
図7は、時間t1における、ELサブフレームに対応するELサンプル314の読み出しを示す。最初に、SVCクライアント104は、BL復号化鍵及びEL復号化鍵を取得する(図4の第3のステップを参照)。次に、SVCクライアント104は、ELサンプル314、すなわちエクストラクタE及びELサブフレームEL(t1)を読み出し且つ復号化する(図4の第4のステップを参照)。次のステップにおいて、SVCクライアント104は、エクストラクタEから「track_ref_index」パラメータを読み出す(図6を参照)。次に、ELトラック308のメタ情報部分310は、エクストラクタEに含まれた特定の「track_ref_index」パラメータに対応するトラックリファレンスを判定するために読み出される。トラックリファレンスは、トラックレイアウト情報において規定されたように、メディアファイル300におけるBLトラック306の場所を指し示す。更なるステップにおいて、SVCクライアント104は、メディアデータコンテナ304に格納された対応するBLサンプル312を判定するために、BLトラック306から時間/サンプルテーブルを読み出す。このBLサンプル312は、更なるステップにおいて読み出され且つ復号化される(図4の第4のステップを参照)。
この手順の結果として、ELサンプル314に含まれたELサブフレーム及びBLサンプル312に格納された時間的に対応するBLサブフレームの双方が取得され、それらはメディアコンテンツの強化部分としてレンダリングされるように共にデコードされる。尚、図5において示された実施形態において、ELサンプル314及びBLサンプル312の双方は時間t1に対応する。換言すると、サンプルオフセットはゼロである(図6のエクストラクタにおける「sample_offset」パラメータを参照)と仮定される。
図7の説明から明らかとなったように、SVCクライアント104は、メディアストリームの受信時にエクストラクタを生成する(このことは、EL層を暗号化するために使用された鍵に対応する復号化鍵へのアクセスを必要とする)必要はない。その結果、SVCクライアント104は、事前に復号化動作せずに、ISMACryp及びSVC仕様の双方に準拠するファイル形式でSVCエンコードされ且つコンテンツ保護されたメディアコンテンツを記録することができる。従って、コンテンツ保護されたSVCメディアファイルは、既存のISMACryp仕様を全く変更せずに且つ復号化鍵を全く使用せずにSVCクライアント104により格納されることができる。図7において例示的に示された手法は、空間スケーラビリティ、時間スケーラビリティ及びSNRスケーラビリティを含む、SVC規格によりサポートされた全ての種類のスケーラビリティに適用可能である。
上述したSVCの実施形態は、2つ以上の強化層を含む例にも適用される。例えば、第3(又は第4及び第5等)のメディアストリームが、それぞれのエクストラクタと共に第2(又は第3及び第4等)の強化層の暗号化されたサブフレームを転送する図2の例に追加されてもよい。図8は、基本層及び2つの強化層の形式でSVCクライアント104により受信されるようにエンコードされたメディアコンテンツを格納するように構成されたメディアファイル300の更なる一実施形態を概略的に示す。そのため、第2のELトラック316がトラックコンテナ302に追加される必要がある。第2のELトラック316は、ELトラック308を指し示す専用のメタ情報部分318と関連付けられる。更なるELメディアストリームを介して受信された更なるELサンプル320は、ELストリーム202(図2を参照)に関係するBLサンプル312及びELサンプル314と共にメディアデータコンテナ304に格納される。
第1のELトラック308は、図7において示された例と関連して上述したように読み出される。第2のELトラック316は同様に処理される。すなわち、第2のELトラック316にアクセスすると、SVCクライアント104は、ELサンプル320への参照を見つけ、それを読み出し且つ復号化する。このため、BLサンプル312及びELサンプル314を復号化するために使用された復号化鍵とは異なる復号化鍵が必要となる。図7において説明された例とは異なり、ELサンプル320に含まれたエクストラクタEはBLトラック306を指し示さないが、ELサンプル314が読み出され且つ復号化されるように第1のELトラック308を指し示し、そしてELサンプル314のエクストラクタEはまた、BLサンプル312が読み出され且つ復号化されるように、BLトラック306を識別できる。この「参照先データ取得(dereference)」処理の終了時、SVCクライアント104は、第2のELサブフレーム、時間的に関連付けられた第1のELサブフレーム、及び時間的に関連付けられたBLサブフレームを(この順序で)取得する。これらの3つのサブフレームは、図5において示された例と比較して更に強化される品質又は解像度で、共にデコードされ且つレンダリングされてもよい。
図1において示されたシステム100等のスケーラブルメディアコンテンツ配信システムの興味深い使用例は、メディアクライアント104に対して1つ以上の層が保護されていない形式でストリーミングされ且つ1つ以上の更なる層が保護された形式でストリーミングされる例である。そのような例は1つ以上の保護されていない層へのフリーアクセスを提供するが、1つ以上の更なる層の消費は適宜制御される。そのような例の実現例において、図1のメディアサーバ102は、第1の層のエンコーダ108の出力が、ストリーム生成器116に直接供給されるように、暗号化モジュール114を選択的にバイパスしてもよいように構成される。このような構成により、BLストリーム200が保護されていない形式で配信されるが、(少なくとも1つの)ELストリーム202(エクストラクタを含む)がコンテンツ保護される、図9において概略的に示されたような例示的なSVCの実現例が可能になる。BLメディアストリーム200が暗号化されないで配信されることを除いて、図9の例は図2の例から導出されている。
ISMACrypは選択的な暗号化をサポートするから、保護されていないメディアコンテンツを送信するために更に使用されてもよい。しかし、ISMACryp仕様によると、保護されていないメディアコンテンツが後続することを示すISMACryp特有のヘッダを保護されていないサブフレーム毎に送信することが、多層の例においては依然として必要である。図9において示された例において、ISMACrypヘッダは、BLストリーム200を介して送信された各(暗号化されていない)BLサブフレームに付加される必要があるだろう。付加されたISMACrypヘッダの結果、BLサブフレームは暗号化されていないにもかかわらず、ISMACrypをサポートしない従来のメディアクライアント104は、BLサブフレームをデコード及びレンダリングできないかもしれない。この問題は、ISMACrypに対するサポートが、モバイル放送サービスについてのオープンモバイルアライアンス(OMA)BCAST仕様等の多くのコンテンツ保護規格において必須の機能として規定されていないことにより悪化する。
ISMACryp能力を有さない従来のSVCクライアント104がBLサブフレームをデコードすることを可能にするために、BLサブフレームは原則的に暗号化されないで且つISMACrypヘッダを使用せずにストリーミングされてもよく、一方でELサブフレームはISMACryp保護されたメディアストリームとして配信される。しかし、そのような場合、BLサブフレームにはISMACrypヘッダがないため、後で消費又は配信されるELメディアコンテンツの格納はできないだろう。
ISMACrypに準拠して暗号化されていないBLサブフレーム及びISMACryp保護されたELサブフレームを格納するために、ISMACrypヘッダは、SVCクライアント104によって受信された際にBLサブフレームに追加されてもよい。追加されたISMACrypヘッダにおいて、ISMACryp仕様において明記されているような選択的暗号化情報は、BLトラックを介してアクセス可能なメディアコンテンツが保護されていないことを示すために使用される。
図9において示されたストリーミングの例を実現するために、SVCサーバ102は、図10及び図11において示されたように構成されてもよい。図10において示された構成において、ストリーム生成器116(図1を参照)は、BLエンコーダ108から暗号化されていないBLサブフレームを受信し、ISMACrypの特定の詳細を考慮せずにBLストリーム200を生成する。一方、トラックリファレンスインデックス作成モジュール112、暗号化モジュール114は、トラックレイアウト生成器122から受信したような記録メタ情報(すなわち、トラックレイアウト情報)、及びELエンコーダ110から受信したようなELサブフレーム(及び対応するトラックリファレンスインデックス)を処理する。特に、モジュール112、114は、ELサブフレームに対応するトラックリファレンスインデックスを生成し、インデックスをELサブフレームと関連付け(例えば、インデックスを追加するか、付加するか、連結するかあるいは含み)、従来の方法でISMACryp特有の暗号化ステップを実行して暗号化されたELストリーム202を生成する。記録メタ情報は、記録メタ情報チャネル204を介してBLストリーム200、ELストリーム202に並列に送信される。
図11は、図9において示された例を実現するメディアサーバ102の別の構成を示す。SVCサーバ102は、SVCエンコードされ且つISMACryp保護されたメディアファイル300からのコンテンツをストリーミングすることを、ここでは仮定する。BLサンプル312が(ISMACrypヘッダを含むが)暗号化されていないことを除いて、メディアファイル300は図5において示されたような構成を有してもよい。メディアファイル300は、例えば、メディアコンテンツデータベース106に格納されたISMACrypファイルから直接図1のストリーム生成器116により読み出されてもよい。
メディアファイル300のコンテンツに基づいて、ストリーム生成器116は、従来の方法で(暗号化された)ELメディアストリーム202を生成する。ストリーム生成器116は、記録メタ情報チャネル204を介して送出されるトラックレイアウト情報を、メディアファイル300から更に導出する。しかし、ストリーム生成器116によるBLデータの処理は従来の処理とは異なる。特に、図11において示されたように、ストリーム生成器116は、ISMACrypから従来のものへの変換器120を備える。変換器120は、SVC BLサブビットストリームの受信をサポートするがISMACrypストリーミング形式をサポートしない従来の装置により受信されるのに適したストリーミング形式へと、メディアファイル300から読み出されたサンプルを変換するように構成される。そのような従来の装置によりサポートされてもよい形式の一例は、H.264/AVC(RFC3984)のためのRTPペイロード形式である。一般に、ISMACrypから従来のものへの変換処理は、メディアファイル300から読み出されたサンプルからISMACrypヘッダを除去することを含む。従って、ストリーム生成器116は、従来の形式で(すなわち、ISMACrypヘッダを使用せずに)、暗号化されていないBLサブフレームを含むBLストリーム200を生成してもよい。
ISMACrypをサポートしない従来のSVCクライアント104は、暗号化されていないBLストリーム200を介して受信されたメディアコンテンツのみをデコードするかあるいは格納するだろう。一方、ISMACrypをサポートするSVCクライアント104は、BLストリーム200がISMACryp仕様に準拠しないため、格納する前に別個に処理されなければならないが、迅速なデコード及びレンダリングのために変形は必要とされないことを認識する必要がある。
ISMACrypをサポートするSVCクライアント104は、ISMACryp対応のファイル形式で図9において示されたようにメディアストリーム200、202を格納できるように図12において示されたように変形されてもよい。特に、図12において示されたようなストリームプロセッサ144は、SVCクライアント104の入力インタフェース130とデータ記憶装置132との間に(図1を参照)接続されてもよい。
ストリームプロセッサ144は、BLストリーム200(暗号化されていないBLサブフレームを含み、SVC BLサブビットストリームの受信をサポートするがISMACrypストリーミング形式をサポートしない従来の装置により受信されるのに適したストリーミング形式、例えばRFC3984に従ってフォーマットされ、一般にISMACrypヘッダを含まない)を、メディアファイル300に格納される、ISMACryp対応の形式に変換できる、従来のものからISMACrypへの変換器146を備える。このため変換器146は、ISMACrypヘッダを暗号化されていないBLサブフレームの各々に付加する。変換器146は、BLストリーム200をISMACrypストリーミング形式に準拠する形式に変換する更なる動作を実行してもよい。選択的暗号化というISMACrypの機能に従って、従来のものからISMACrypへの変換器146により出力されたISMACrypヘッダは、関連付けられたBLサブフレームが暗号化されていないことを示す。ELメディアストリーム202はストリーム生成器144により特に処理されず、また、記録メタ情報チャネル204を介して受信されたトラックレイアウト情報は変形されない。
図9〜図12の上記の説明から明らかとなったように、本明細書において説明された技術は、部分的にはISMACyrp保護されたメディアストリームとして、且つ部分的には保護されていない状態で配信されるSVCエンコードされたメディアコンテンツを記録するように適用されるのが更に有利である。その結果、ISMACrypをサポートしない従来のSVCクライアント104は、暗号化されていないメディアストリームを依然として格納し且つデコードしてもよく、ISMACrypをサポートするSVCクライアント104は、実装のためのわずかな追加的な努力によって、ISMACryp仕様に準拠しない保護されていないメディアストリームを格納することができる。
図9〜図12は、BLストリーム200が暗号化されていない実施形態を参照するが、BLストリームがオプションとして(例えば、従来の装置が従来のコンテンツ保護機能を搭載する場合、ISMACrypとは異なる暗号プロトコルに従って)暗号化されてもよいことは、明らかとなるだろう。BLストリーム200に対応する暗号化されたBLストリームは、暗号化された形式で既に受信されてもよく、あるいは暗号化された形式で取得されてもよい。あるいは、暗号化されていない基本層ストリームは、図9においてストリーム生成器116の一部であってもよい更なる暗号化ユニットにより暗号化されてもよい。図10及び図11に従って、暗号化ユニットは変換器120の一部であってもよく、対応する復号化ユニットは変換器146の一部であってもよい。
上記において、本明細書において開示された技術を実現する原理、好適な実施形態及び種々のモードが例示的に説明された。しかし、本発明は、上述した特定の原理、実施形態及びモードに限定されるものとして解釈されるべきではない。以下の請求の範囲により規定されるような本発明の範囲から逸脱することなく、当業者により変形及び変更がなされてもよいことは、理解されるだろう。

Claims (27)

  1. メディアファイルの複数のメディアトラックを介してアクセス可能となるメディアコンテンツを扱う方法であって、
    第1のメディアトラックを介してアクセス可能となる、1以上の第1の層のデータアイテムのセットを与える工程と、
    少なくとも1つの第2のメディアトラックを介してアクセス可能となる、1以上の第2の層のデータアイテムのセットを与える工程と、
    前記第1の層のデータアイテムへとアクセスできる前記第1のメディアトラックを識別することを可能とするトラックリファレンスインデックスを、第2の層のデータアイテムのそれぞれに関連付ける工程と、
    少なくとも前記第2の層のデータアイテムと前記関連付けられたトラックリファレンスインデックスとを暗号化する工程と、を含み、
    前記第1の層のデータアイテムのそれぞれは、前記メディアコンテンツの一部分としてレンダリングされるようにデコード可能であり、
    前記第2の層のデータアイテムのそれぞれは、前記メディアコンテンツの強化部分として、デコードされた少なくとも1つの第1の層のデータアイテムと組み合わせてレンダリングされるように、デコード可能である
    ことを特徴とする方法。
  2. 少なくとも前記第1のメディアトラックの、前記メディアファイルにおける配置を示す、トラックレイアウト情報を生成する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記トラックレイアウト情報は、少なくとも前記第1のメディアトラックの、前記メディアファイルにおける配置を制御する指示を含み、
    前記方法はさらに、前記トラックレイアウト情報に従って前記トラックリファレンスインデックスを生成する工程を含む
    ことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 前記第1の層のデータアイテムを含む第1のメディアストリームと、前記暗号化されたトラックリファレンスインデックスとともに前記暗号化された第2の層のデータアイテムを含む第2のメディアストリームと、を生成する工程をさらに備えることを特徴とする、請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法。
  5. 前記第1のメディアストリーム、前記第2のメディアストリーム、及び前記トラックレイアウト情報を送信する工程をさらに含むことを特徴とする、少なくとも請求項2と組み合わせられた請求項4に記載の方法。
  6. 前記トラックレイアウト情報は、前記第1のメディアストリーム及び前記第2のメディアストリームとは別個に送信されることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 前記第1のメディアストリームを生成する工程が、前記第1の層のデータアイテムを、前記第2の層のデータアイテムの第2の層の形式とは異なる第1の層の形式へと変換する工程を含むか、又は
    前記第2のメディアストリームを生成する工程が、前記第2の層のデータアイテムを、前記第1の層のデータアイテムの前記第1の層の形式とは異なる前記第2の層の形式へと変換する工程を含む
    ことを特徴とする、請求項4乃至6の何れか1項に記載の方法。
  8. 前記第2の層の形式は暗号化プロトコル形式であり、前記第1の層の形式は前記暗号化プロトコル形式とは互換性のない従来の形式であることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 前記第1の層のデータアイテムを暗号化する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項1乃至8の何れか1項に記載の方法。
  10. 前記第1のメディアストリームが、前記暗号化された第1の層のデータアイテムを含むことを特徴とする、少なくとも請求項4と組み合わせられる請求項9に記載の方法。
  11. 前記第1の層のデータアイテムは第1の暗号化鍵で暗号化され、前記第2の層のデータアイテム及び前記トラックリファレンスインデックスは前記第1の暗号化鍵とは異なる少なくとも1つの第2の暗号化鍵で暗号化されることを特徴とする、請求項9又は10に記
  12. メディアファイルの複数のメディアトラックを介してアクセス可能となるメディアコンテンツを扱う方法であって、
    1以上の第1の層のデータアイテムのセットを受信する工程と、
    前記メディアファイルの第1のメディアトラックを介してアクセス可能となるように、前記第1の層のデータアイテムを格納する工程と、
    1以上の暗号化された第2の層のデータアイテムのセットを受信する工程であって、前記暗号化された第2の層のデータアイテムは、前記第1のメディアトラックを前記第1の層のデータアイテムとともに識別することを可能とする、関連付けられた暗号化されたトラックリファレンスインデックスとともに受信される工程と、
    少なくとも1つの第2のメディアトラックを介してアクセス可能となるように、前記暗号化されたトラックリファレンスインデックスとともに前記暗号化された第2の層のデータアイテムを格納する工程と、を含み、
    前記第1の層のデータアイテムのそれぞれは、前記メディアコンテンツの一部分としてレンダリングされるようにデコード可能であり、
    前記第2の層のデータアイテムのそれぞれは、前記メディアコンテンツの強化部分として、デコードされた少なくとも1つの第1の層のデータアイテムと組み合わせてレンダリングされるように、デコード可能である
    ことを特徴とする方法。
  13. トラックレイアウト情報を与える工程をさらに含み、
    少なくとも前記第1のメディアトラックの、前記メディアファイルにおける配置は、前記トラックレイアウト情報によって制御される
    ことを特徴とする、請求項12に記載の方法。
  14. 前記データアイテムは前記メディアトラックの外に格納され、
    前記メディアトラックは、前記データアイテムがレンダリングされる順序を示す、前記データアイテムへの参照を有する
    ことを特徴とする、請求項12又は13に記載の方法。
  15. 前記暗号化された第2の層のデータアイテムと、前記暗号化されたトラックリファレンスインデックスと、を復号化する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項12乃至14の何れか1項に記載の方法。
  16. 前記暗号化された第2の層のデータアイテムと、前記暗号化されたトラックリファレンスインデックスとを復号化する、少なくとも1つの復号化鍵を受信する工程をさらに含み、
    前記少なくとも1つの復号化鍵は、前記暗号化されたトラックリファレンスインデックスとともに前記暗号化された第2の層のデータアイテムが格納された後に受信されることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
  17. 前記受信された第1の層のデータアイテムは暗号化されていることを特徴とする、請求項12乃至16の何れか1項に記載の方法。
  18. 前記暗号化された第1の層のデータアイテムを、第1の復号化鍵で復号化する工程と、
    前記暗号化された第2の層のデータアイテムと前記暗号化されたトラックリファレンスインデックスとを、前記第1の復号化鍵とは異なる少なくとも1つの第2の復号化鍵で復号化する工程と、
    をさらに含むことを特徴とする、請求項17に記載の方法。
  19. 前記メディアトラックのうちの少なくとも1つを読み出す工程と、
    前記読み出された少なくとも1つのメディアトラックを介してアクセス可能な前記メディアコンテンツをレンダリングする工程と、
    をさらに含むことを特徴とする、請求項12乃至18の何れか1項に記載の方法。
  20. 第1のメディアストリームを介して、第1の層の形式で前記第1の層のデータアイテムを受信する工程と、
    第2のメディアストリームを介して、第2の層の形式で前記暗号化された第2の層のデータアイテムと前記暗号化されたトラックリファレンスインデックスとを受信する工程と、
    前記第1の層のデータアイテムを前記第2の層の形式と互換性のある形式へと変換する工程と、
    をさらに含むことを特徴とする、請求項12乃至19の何れか1項に記載の方法。
  21. 前記第1の層のデータアイテム、前記暗号化された第2の層のデータアイテム、及び前記暗号化されたトラックリファレンスインデックスのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つのメディアストリームを生成する工程と、
    前記少なくとも1つのメディアストリームを送信する工程と、
    を含むことを特徴とする、請求項12乃至20の何れか1項に記載の方法。
  22. 1以上のコンピューティングデバイスによって実行された時に、請求項1乃至21の何れか1項に記載の各工程を実行するプログラムコード部分を備える、コンピュータプログラム。
  23. コンピュータ読み取り可能な媒体に格納された、請求項22に記載のコンピュータプログラム。
  24. メディアファイル(300)の複数のメディアトラック(306,308)を介してアクセス可能となるメディアコンテンツを扱うデバイス(102)であって、
    第1のメディアトラック(306)を介してアクセス可能となる、1以上の第1の層のデータアイテムのセットを与えるように構成された第1のユニット(108)と、
    少なくとも1つの第2のメディアトラック(308)を介してアクセス可能となる、1以上の第2の層のデータアイテムのセットを与えるように構成された第2のユニット(110)と、
    前記第1の層のデータアイテムへとアクセスできる前記第1のメディアトラック(306)を識別することを可能とするトラックリファレンスインデックスを、第2の層のデータアイテムのそれぞれに関連付けるように構成された、トラックリファレンスインデックス作成モジュール(112)と、
    少なくとも前記第2の層のデータアイテムと、前記関連付けられたトラックリファレンスインデックスと、を暗号化するように構成された暗号化モジュール(114)と、を備え、
    前記第1の層のデータアイテムのそれぞれは、前記メディアコンテンツの一部分としてレンダリングされるようにデコード可能であり、
    前記第2の層のデータアイテムのそれぞれは、前記メディアコンテンツの強化部分として、デコードされた少なくとも1つの第1の層のデータアイテムと組み合わせてレンダリングされるように、デコード可能である
    ことを特徴とするデバイス。
  25. メディアファイル(300)の複数のメディアトラックを介してアクセス可能となるメディアコンテンツを扱うデバイス(104)であって、
    1以上の第1の層のデータアイテムのセットと、1以上の暗号化された第2の層のデータアイテムのセット及び関連付けられた暗号化されたトラックリファレンスインデックスとを受信するように構成された入力インタフェース(130)と、
    前記メディアファイルの第1のメディアトラック(306)を介してアクセス可能となるように、前記第1の層のデータアイテムを格納し、かつ少なくとも1つの第2のメディアトラック(308)を介してアクセス可能となるように、前記暗号化されたトラックリファレンスインデックスとともに前記暗号化された第2の層のデータアイテムを格納するように構成されたデータ格納部(132)と、を備え、
    前記第1の層のデータアイテムのそれぞれは、前記メディアコンテンツの一部分としてレンダリングされるようにデコード可能であり、
    前記第2の層のデータアイテムのそれぞれは、前記メディアコンテンツの強化部分として、デコードされた少なくとも1つの第1の層のデータアイテムと組み合わせてレンダリングされるように、デコード可能である
    ことを特徴とするデバイス。
  26. 前記暗号化された第2の層のデータアイテムと前記暗号化されたトラックリファンスインデックスとを少なくとも復号化するように構成された、少なくとも1つの復号化モジュール(134)と、
    前記メディアトラックのうち少なくとも1つを読み出し、かつ前記読み出された前記少なくとも1つのメディアトラックを介してアクセス可能な前記メディアコンテンツをレンダリングするように構成された、レンダリングモジュール(138)と、
    をさらに備えることを特徴とする、請求項25に記載のデバイス。
  27. 前記第1の層のデータアイテム、前記暗号化された第2の層のデータアイテム、及び前記暗号化されたトラックリファレンスインデックスのうちの少なくとも1つを含む少なくとも1つのメディアストリームを生成するように構成されたストリーミングモジュール(140)をさらに備えることを特徴とする、請求項25又は26に記載のデバイス。
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