JP2012247585A - レーザプロファイラデータから浸水予測地点を抽出する方法 - Google Patents

レーザプロファイラデータから浸水予測地点を抽出する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】氾濫シミュレーションの実施において、レーザプロファイラデータから浸水する可能性のある点を直接的に抽出するきわめて簡便なコンピューター情報処理方法を提供する。
【解決手段】分析対象地域のレーザプロファイラデータをn個のブロックに区分し、各ブロックに属する点データの部分集合(ブロック別点データ集合J)に区分する。ブロック別点データ集合Jについて、標高値の小さい順に所定割合の個数の点データを抽出する。抽出した点データの標高値の平均値(ブロック別低域平均値Aj)を計算する。ブロック別低域平均値Ajの最小値Bを抽出する。ブロック別低域平均値Ajと最小値Bおよび正定数αとβに基づいて次式により値Qjを計算し、標高値の小さい順に計算値Qjパーセントの個数の点データを浸水予測地点として抽出する。

【選択図】図1

Description

この発明は、レーザプロファイラデータをコンピューターにより処理して洪水により浸水する可能性のある浸水予測地点を抽出する方法に関し、とくに、レーザプロファイラデータから直接的に浸水予測地点を抽出する簡便な方法に関する。
国土交通省(旧建設省)は、平成6年度から洪水等の自然災害から住民を守るために、避難や救護、防災活動等に役立つ情報を示したハザードマップの作成に着手した。平成13年に水防法の改正を行い、洪水予報河川について浸水想定区域を示すことを義務づけ、浸水想定区域の存在する市町村は避難の確保に必要な事項を住民に周知させるよう努めることとされ、洪水ハザードマップを法的に位置づけた。平成17年の水防法改正では、洪水予報河川に加えて、流域面積が小さく洪水予報を行う時間的余裕がない河川について水位情報周知河川を指定し、浸水想定区域の指定及び洪水ハザードマップの作成を法的に義務づけた。
浸水想定区域の指定の際、多くの場合で氾濫シミュレーションが実施されている。氾濫シミュレーションは、氾濫流を平面2次元の流れと仮定して、地盤高や水路、カルバート、盛土構造物、下水道、ポンプ等をモデル化し、このモデル上で計算を実施している。(参考文献1「社団法人河川協会、1997年、改正新版建設省河川砂防技術基準(案)同解説・調査編 技術堂出版株式会社」)
これまで実施されてきた氾濫シミュレーションは、モデルの構築には多くの仮定がなされているため、氾濫シミュレーションの結果と浸水区域(実際に浸水した場所)は必ずしも一致しなかった。また、氾濫シミュレーションの実施には大きな費用を要するため、予算の少ない市町村での実施は困難である。このため、浸水想定区域を指定するに当たり、浸水区域と一致し、氾濫シミュレーションの代わりとなるより安価な資料を簡単に作成できるようにすることが望まれている。この発明により解決しようとする課題はこのことである。
現在、航空機に搭載されたレーザプロファイラによって地表を計測することが行われており、広域な地表を高精度かつ高密度な点群データとして取得できるようになっている。(参考文献2「小荒井衛、鈴木宏昭、2000年、航空レーザー測量技術の公共測量作業規程における展開、写真測量とリモートセンシング Vol.39,No.2,pp.48-51」)
これまでレーザプロファイラデータを用いた氾濫シミュレーションの研究は多くなされている。(参考文献3「西牧均、2002年、レーザプロファイラを用いた浸水想定区域図の作成、河川、675号、pp.14-18」 参考文献4「児玉祥吾、田口賢司、2006年、航空レーザ測量データを用いた浸水想定区域図の作成について、平成18年度近畿地方整備局研究発表会、防災・保全部門 No.4」 参考文献5「秋山壽一郎、重枝未玲、田邉武司、2008年、GISを用いた氾濫解析データの作成と飯塚市を中心とした都市域の氾濫解析、水工学論文集、53巻,pp.793-798」 参考文献6「舘澤清城、時岡真治、三浦敦禎、2010年、レーザープロファイラデータを利用した氾濫解析,第53回(平成21年度)北海道開発技術研究発表会,安10(治)」)
これら従来のレーザプロファイラデータ利用法は、レーザプロファイラデータからメッシュデータを作成して上述した氾濫シミュレーションを実施するというものであり、上述した課題を解決する手段とはなっていない。
===発明の概要===
発明者は、すでに多くの地域でレーザプロファイラによって地表が計測されていることや、これまでにない高密度なレーザプロファイラデータを用いることで微地形を考慮することができることから、レーザプロファイラデータを解析することで氾濫シミュレーションの代わりとなる可能性があると考え、この発明を創作した。
この発明は、氾濫シミュレーションにレーザプロファイラデータを利用する従来方法と異なり、レーザプロファイラデータから浸水する可能性のある点を直接的に抽出するきわめて簡便なコンピューター情報処理方法を提供するものである。これにより上述した課題を解決することが可能となる。氾濫シミュレーションの場合、1辺が50mや100m、200m等のメッシュデータを用いているため微地形を考慮できないが、高密度なレーザプロファイラデータを直接的に用いるこの発明によれば、局所的な窪み地やアンダーパス等も考慮することが可能となる。
===発明の核心===
この発明の核心とするところは、つぎの事項(1)〜(7)により特定されるコンピューター情報処理の方法である。
(1)レーザプロファイラデータをコンピューターにより処理して洪水により浸水する可能性のある浸水予測地点を抽出する方法であること
(2)レーザプロファイラデータは、分析対象地域の地表を高密度に計測した点データの集合であり、各点データは、各計測点の平面座標値および標高値を含んでいること
(3)第1プロセスでは、分析対象地域を所定の大きさのn個のブロックに区分し、レーザプロファイラデータを各ブロックに属する点データの部分集合に区分すること(ブロック番号j(j=1、2、…、n)の1つのブロックに属する点データ部分集合をブロック別点データ集合Jとする)
(4)第2プロセスでは、ブロック別点データ集合Jについて、当該集合Jの全点データの中から標高値の小さい順に所定割合の個数の点データを抽出するとともに、抽出した点データの標高値の平均値を計算すること(計算した平均値をブロック別低域平均値Ajとする)
(5)第3プロセスでは、n個のブロック別低域平均値Aj(j=1、2、…、n)の最小値Bを抽出すること
(6)第4プロセスでは、ブロック別低域平均値Ajと最小値Bおよび正定数αとβに基づいて次式により値Qjを計算すること
(7)第5プロセスでは、ブロック別点データ集合Jの全点データの中から標高値の小さい順に計算値Qjパーセントの個数の点データを浸水予測地点として抽出すること
分析対象地域のブロック分けの解説図 本方法による抽出結果と実際の浸水区域の比較表 本方法による抽出結果と実際の浸水区域の比較表 本方法による抽出結果と実際の浸水区域の比較表 本方法による抽出結果を航空写真にプロットした図 本方法による抽出結果を航空写真にプロットした図 本方法による抽出結果を航空写真にプロットした図
以下では、レーザプロファイラデータから浸水する可能性のある点を抽出する簡便なコンピューター情報処理の具体的なアルゴリズムを説明するとともに、実際の分析対象地域のレーザプロファイラデータを用いた処理結果と、当該地域で過去に実際に起こった洪水時の浸水区域を定量的に比較することで本発明の有効性について説明する。また、本発明に係るアルゴリズムにおける各種パラメータの設定の方法についても説明する。
===原理的な説明===
この発明の方法の処理対象となるレーザプロファイラデータとしては、以下の説明から明らかになるとおり、建物や樹木等の地表以外の情報を含むDSM(Digital Surface Model)や建物や樹木等の地表以外の情報を除去したDTM(Digital Terrain Model)の両方に適用可能である。また、XY平面上にメッシュとして配置されたDEM(Digital Elevation Model)だけでなく、ランダムに配置されたレーザプロファイラデータにも適用可能である。
周知のとおり、レーザプロファイラデータは分析対象地域の地表を高密度に計測した点データの集合であり、各点データは各計測点の平面座標値および標高値を含んでいる。このレーザプロファイラデータをコンピューターに読み込み、点データの全体集合を多数のブロックの部分集合に区分する。
この説明においては、図1に示すように分析対象地域は矩形の地域であり、この分析対象地域をn個の正方ブロックに区分するものとする。正方ブロックの幅D(一辺の長さ)は、本方法を実施する上での重要なパラメータの1つであり、たとえば、50メートル、100メートル、250メートルなどの値となる。
分析対象地域のレーザプロファイラデータ(点データの全体集合)を各ブロックに属する点データの部分集合に区分する。図1に示すように、分析対象地域を構成するn個の正方ブロックを個別のブロック番号を付して区別する。そして、ブロック番号j(j=1、2、…、n)の1つのブロックに属する点データ部分集合をブロック別点データ集合Jと表記する。
つぎの処理では、ブロック別点データ集合Jについて、当該集合Jの全点データの中から標高値の小さい順に所定割合(Pパーセントとする)の個数の点データを抽出するとともに、抽出した点データの標高値の平均値を計算する。計算した平均値をブロック別低域平均値Ajとする。また、つぎの処理では、n個のブロック別低域平均値Aj(j=1、2、…、n)の最小値Bを抽出する。
ここで、標高値の低い方からPパーセントの個数の点データを抽出する理由は、DSMの場合は建物や樹木等の地表以外の情報を除去するためであり、またブロックの地盤高を低く見積もることで、以下の処理で浸水する可能性のある点を洩れなく抽出できるようにするためでもある。以下の実験では、Pの値を10パーセントとした。
つぎの処理では、第4プロセスでは、ブロック別低域平均値Ajと最小値Bおよび正定数αとβに基づいて次式により値Qjを計算する。
つぎの処理では、ブロック別点データ集合Jの全点データの中から標高値の小さい順に計算値Qjパーセントの個数の点データを浸水予測地点として抽出する。
定数αとβは、本方法を実施する上での重要なパラメータである。αの値が大きい程、抽出される点数(浸水予測地点の数)も大きくなる。βの値が大きい程、抽出される点数は少なくなる。また、βの値が大きく、かつ(Aj−B)の値が大きい程、指数関数的に抽出される点数は少なくなる。上記の計算式を用いることで、起伏の少ない場所では浸水する可能性のある点が領域全体に満遍なく抽出され、起伏の大きい場所では浸水する可能性のある点が標高の低い場所程より多く抽出されることとなる。
そして、分析対象地域の航空写真または地図をディスプレイに表示し、上記処理によりすべてのブロック別点データ集合Jから抽出した浸水予測地点を、各点データの平面座標値に基づいて当該表示上にプロットすることにより可視化する。浸水予測地点をプロットした航空写真または地図を印刷出力したり、ファイル化して出力することができる。
===実験例に基づく説明===
図5、図6、図7に示す航空写真(中部地方整備局河川部河川計画課提供)は、昭和51年9月にある地域の浸水の模様(愛知県建設部河川課提供)を重ね合わせたものである。発明者は、この航空写真の地域を計測したレーザプロファイラデータ(中部地方整備局河川部河川計画課提供)を得て、このレーザプロファイラデータから本方法により抽出した浸水予測地点を図5、図6、図7の航空写真にプロットしている。
実験に用いたレーザプロファイラデータは、前記の航空写真に示す2000m×1500mの範囲の254万8415個の点データの集合であり、XY平面上にランダムに配置されたDSMであり、1平方メートル当たり約1個の点データが存在する。レーザプロファイラデータの計測緒元は,対地高度が1798m、スキャン角が18度,パルスモードがFirst Pulse/Last Pulseである。なお実験では、図5、図6、図7の航空写真において左上から右下に流れる河川の水部のレーザプロファイラデータの点データは前処理として除去した。
実験では、本方法の3つのパラメータ(正方ブロックの幅D、定数α、定数β)を変えて複数回にわたり浸水予測地点の抽出処理を実行し、抽出した点を航空写真にプロットした。正方ブロック幅Dについては、50m、100m、25m、500mと4段階に変化させた。定数αの値については、10、20、30、40、50と変化させた。定数βの値については、1、3、5と変化させた。これら全ての組み合わせである60通りの計算により浸水予測地点の抽出処理を行った。
実験では、本方法により抽出した浸水予測地点が、前記の航空写真の写された実際の浸水区域に該当しているか否かを評価して、本方法の正解率を定量的に比較した。昭和51年9月に撮影された前記の航空写真によれば、浸水区域の面積は1.703平方キロメートルであり,実験の範囲に対する浸水区域の面積の比率は56.767%であった。
図2にβの値を1、図3にβの値を3、図4にβの値を5として、正方ブロックの幅Dとαの値のすべての組み合わせでの、本方法による抽出の結果と浸水区域を定量的に比較したもの(20通り)をそれぞれ示す。図2、図3、図4の要素の上段の数値が本方法によって抽出された点数、中段の数値が本方法によって抽出された点で浸水区域内の点数、下段の数値が本方法によって抽出された点で浸水区域内の点の割合「正解率%」である。
図2、図3、図4より、βの値が大きい程、抽出される点数が減少し、正解率は向上することが分かる。また、αの値が大きい程、当然抽出される点数は増加し、正解率は低下することが分かる。さらに、正方ブロックの幅Dが大きい程、抽出される点数は増加し、正解率は向上することが分かる。全体として80%以上の正解率が得られており、正解率は実験の範囲に対する浸水区域の面積の比率(56.767%)よりも大きく、本方法による抽出の結果は浸水区域と精度良く一致すると評価する。
つぎに、定量的かつ定性的にも本方法による抽出結果を評価し、各種パラメータの値の設定について検討する。αの値による抽出結果の変化を定性的に検証するために、正方ブロックの幅Dを100m、βの値を3として、αの値を10、30、50と変化させて実験を行った。抽出された点と浸水区域を重ね合わせて表示したものを図4に示す。図4より、αの値を変化させると抽出される点数は異なるが、それでも概ね同じ場所が抽出されていることが分かる。また、αの値が大きい程正解率が低下する(図2、図3、図4参照)が、αの値が大きい程抽出される点が増えることで人が見易い結果が得られることも分かる。本実験の結果からは、αの値は30前後が良いと考えられる。
βの値による抽出結果の変化を定性的に検証するために、正方ブロックの幅Dを100m、αの値を30として、βの値を1、3、5と変化させて実験を行った。抽出された点と浸水区域を重ね合わせて表示したものを図6に示す。図6より、βの値が1の場合は流域全体で点が抽出され、βの値が5の場合は浸水区域内でも点が抽出されない場所もあることが分かる。この理由として、抽出された点数によるものであると考えられる。しかし、βの値が大きい場合は小さい場合と比較して、正方ブロックの幅Dやαの値を変えても抽出される点はそれ程増加せず(図2、図3、図4参照)、浸水区域を満遍なく点を抽出することが困難となる。一方でβの値が大きい程正解率が向上することも考慮して、βの値には適切な値があると考えられる。本実験の結果からは、βの値は3前後が良いと考えられる。
正方ブロックの幅Dによる抽出結果の変化を定性的に検証するために、αの値を30、βの値を3として、正方ブロックの幅Dを50m、100m、250mと変化させて実験を行った。抽出された点と浸水区域を重ね合わせて表示したものを図7に示す。図7より、正方ブロックの幅Dを変化させると抽出される点数は異なるが、それでも概ね同じ場所が抽出されていることが分かる。この理由として、今回実験で使用した範囲が平地であるためであると考えられる。今後起伏のある地域に対して本方法を適用する際は、平地から丘陵地への変化部まで精度良く点を抽出するため、正方ブロックの幅Dは小さくする必要があると考えられる。一方で、抽出される点数が同程度でも正方ブロックの幅Dが大きい程正解率が高くなる(図2、図3、図4参照)ことも考慮する必要がある。例えば、図2において、正方ブロックの幅Dが50でαの値が20の場合、抽出された点数が214、857、正解率が70.090%であるが、正方ブロックの幅Dが500mでαの値が10の場合、抽出された点数が208712、正解率が83.648%となっている。つまり、正方ブロックの幅Dは地形の起伏の状況に応じて設定する必要がある。
以上の実験結果に基づいて、コンピューターの記憶手段に、分析対象地域を複数に区分するブロックの大きさを規定するブロック規定値と、定数αおよび定数βについて、あらかじめ設定されたいくつかの異なる値の組み合わせを記述したパラメータテーブルを格納しておき、本方法による抽出処理を行う際に、利用者の操作入力に応じてパラメータテーブルからブロック規定値と定数αと定数βの1つの組み合わせを抽出し、抽出した各値に基づいて処理を進めるようにプログラムしておけば実用的である。
===発明の効果===
この発明によれば、きわめて簡単なコンピューター情報処理により、レーザプロファイラデータから浸水する可能性のある点を直接的に抽出することができる。そして抽出の結果は実際の浸水区域と精度良く一致することが分かった。従来技術の氾濫シミュレーションの実施には大きな費用を要するため、予算の少ない市町村での実施は困難であった。この発明によれば、浸水想定区域を指定するに当たり、氾濫シミュレーションの代わりとなるより安価な資料を簡単に作成できるようになる。

Claims (3)

  1. つぎの事項(1)〜(7)により特定されるコンピューター情報処理の方法。
    (1)レーザプロファイラデータをコンピューターにより処理して洪水により浸水する可能性のある浸水予測地点を抽出する方法であること
    (2)レーザプロファイラデータは、分析対象地域の地表を高密度に計測した点データの集合であり、各点データは、各計測点の平面座標値および標高値を含んでいること
    (3)第1プロセスでは、分析対象地域を所定の大きさのn個のブロックに区分し、レーザプロファイラデータを各ブロックに属する点データの部分集合に区分すること(ブロック番号j(j=1、2、…、n)の1つのブロックに属する点データ部分集合をブロック別点データ集合Jとする)
    (4)第2プロセスでは、ブロック別点データ集合Jについて、当該集合Jの全点データの中から標高値の小さい順に所定割合の個数の点データを抽出するとともに、抽出した点データの標高値の平均値を計算すること(計算した平均値をブロック別低域平均値Ajとする)
    (5)第3プロセスでは、n個のブロック別低域平均値Aj(j=1、2、…、n)の最小値Bを抽出すること
    (6)第4プロセスでは、ブロック別低域平均値Ajと最小値Bおよび正定数αとβに基づいて次式により値Qjを計算すること
    (7)第5プロセスでは、ブロック別点データ集合Jの全点データの中から標高値の小さい順に計算値Qjパーセントの個数の点データを浸水予測地点として抽出すること
  2. パラメータテーブルと、パラメータ選定プロセスを備え、
    パラメータテーブルは、分析対象地域を複数に区分するブロックの大きさを規定するブロック規定値と、定数αおよび定数βについて、あらかじめ設定されたいくつかの異なる値の組み合わせを格納し、
    パラメータ選定プロセスでは、利用者の操作入力に応じてパラメータテーブルからブロック規定値と定数αと定数βの1つの組み合わせを抽出し、抽出したブロック規定値に基づいて第1プロセスを実行するとともに、抽出した定数αと定数βに基づいて第4プロセスを実行する
    請求項1に記載のコンピューター情報処理の方法。
  3. 分析対象地域の航空写真または地図をディスプレイに表示し、第5プロセスで抽出した浸水予測地点を各点データの平面座標値に基づいて当該表示上にプロットする
    請求項1または2に記載のコンピューター情報処理の方法。
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