JP2012244680A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑な構成の回路を追加することなく、効果的に突入電流を低減し、安全で安定した電力変換装置を提供する。
【解決手段】本実施形態の電力変換装置101は、予め補助電源109による位相が主電源102に一致するように三次巻線の構成を決定し製作した上で、入力変圧器105に接続される補助開閉器111を、主開閉器104を投入した後に開くことで、入力変圧器105の励磁突入電流を効果的に抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
より詳細には、誘導電動機を可変速制御するための電力変換装置において、インバータに含まれる平滑コンデンサを安全に充電し、高電圧の主電源を接続する際に生じる突入電流を効果的に低減するための技術に関する。
周知のように、資源の乏しい我が国において、省エネルギーは至上命題である。特に、大型の電動機には厳しい省エネルギー化が求められている。
例えば、火力発電所のIDF(Induced Draft Fan:燃焼ガスをボイラ火炉から吸い出すファン)や押し込みファン(燃料を燃焼するための外気を取り込むファン)は、数千kw規模の三相交流電動機を使用する。
既設の高圧三相交流電動機(3.3kV、6.6kVなど)を省エネルギー化する代表的な技術としては、多重インバータ方式を用いる多重電力変換装置による可変速制御が挙げられる。
例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)に代表される、インバータを構成する半導体素子は高耐圧化が難しいため、低電圧出力のインバータを直列接続して多重化することによって、高電圧出力に対応している。また多重インバータ方式は、低圧のインバータを多重化するので、インバータの出力電圧のひずみを低減し、電動機巻線の高調波による絶縁劣化を防止する効果もある。
このような多重電力変換装置を構成する個々の低圧インバータは、互いに絶縁された電源が必要である為、多くの場合、二次巻線を低圧インバータの数だけ分割した変圧器を入力側に設けている。
各々の低圧インバータは、変圧器の二次巻線から三相交流電源が供給されると、ダイオードブリッジ等の整流回路で一旦これを直流に整流する。その際、整流回路の出力側には周知の平滑コンデンサが並列に接続されている。低圧インバータといえども数百Vの電圧が入力されるコンデンサであるが故に、平滑コンデンサに蓄積される電荷は相当な電荷量となる。このような低圧インバータが多数設けられて多重化されるので、全ての低圧インバータに組み込まれている平滑コンデンサの総静電容量、そしてそれら平滑コンデンサ群に蓄積される総電荷量は巨大なものとなる。
このため、平滑コンデンサを内包する低圧インバータが多数二次巻線に接続されている変圧器に対し、いきなり高圧三相交流電力を一次巻線に供給すると、平滑コンデンサを充電するために巨大な突入電流が発生する。この突入電流は変圧器等の構成部品の定格電流の数倍から数十倍に及び、回路素子を破壊してしまう。
このような回路素子の破壊を防止するために、高圧三相交流電力を一次巻線に供給する前に、予め平滑コンデンサを充電しておく、という方法がある。平滑コンデンサを一括して初期充電するために、電源変圧器に初期充電用の巻線を追加する方式が実用化されている。この方法は、個々の低圧インバータには初期充電回路を設けない、という点で、低コストで有用である。
特開2011−30365号公報
従来の高圧電動機駆動用の多重インバータは、入力変圧器の一次巻線に高電圧を印加した際に生じる突入電流を低減するために、複数の低圧インバータに含まれる平滑コンデンサに対し、高電圧を印加する前段階での初期充電が行われている。これにより、突入電流のうちの平滑コンデンサに対する充電電流を効果的に抑制することができる。
この初期充電の手順は、<1>インピーダンスを通じて初期充電を行い、<2>初期充電を停止して、<3>一次巻線に高電圧を印加する、という順序で実施していた。
しかしながらこの従来例においても、入力変圧器の励磁回路には、高圧印加時に際し、磁束飽和に基く突入電流が流れる。変圧器を高圧交流電源に直結したときの励磁突入電流については、種々の文献で広く解説されている。この励磁突入電流は定格電流の5倍〜10倍にも達する場合があるため、突入電流の発生に伴って電源電圧の変動を引き起こし、同一系統に接続された他の機器にも悪影響を及ぼす恐れがある。
この問題に対しては特許文献1において、別電源からインピーダンスを介して二次側を励磁しながら一次側に電源を印加するための、補助励磁装置を備える方式が提案されている。しかしこの場合、補助励磁装置が追加部品として構成されており、コストが高くなる。
本発明はかかる課題を解決し、複雑な構成の回路を追加することなく、効果的に突入電流を低減し、安全で安定した電力変換装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の電力変換装置は、一次巻線が交流の主電源に接続され、複数の二次巻線と、補助電源に接続される一組の三次巻線を有する入力変圧器と、主電源と一次巻線との間に接続される主開閉器と、補助電源と三次巻線との間に接続される補助開閉器と、補助電源と補助開閉器との間に接続される電流制限部と、二次巻線から供給される交流電源を一旦直流に変換した後、第一ゲートパルス信号の制御によって可変周波数の単相交流に変換すると共に一端が負荷に接続される第一ユニットインバータと、第一ユニットインバータに直列接続されて第一ゲートパルス信号の制御によって可変周波数の単相交流に変換する第二ユニットインバータと、補助開閉器を閉じて、所定時間を経過した後主開閉器を閉じるべく制御する制御装置とを具備する。
電力変換装置は、予め三次巻線の巻線を、補助電源による位相が主電源の位相に一致するように入力変圧器を製作した上で、補助電源と入力変圧器の三次巻線に接続される補助開閉器を、主電源が接続されている主開閉器を投入した後に開くことで、入力変圧器の励磁突入電流を効果的に抑制することができる。
本発明により、複雑な構成の回路を追加することなく、効果的に突入電流を低減し、安全で安定した電力変換装置を提供できる。
本発明の一実施形態である、電力変換装置のブロック図である。 ユニットインバータの接続形態を説明する図とユニットインバータの回路図である。 制御装置のブロック図である。 制御装置の動作の流れを示すフローチャートである。 従来例の電力変換装置における、各部の電流波形の説明図である。 従来例の電力変換装置における、入力変圧器の一次巻線の電圧波形と、入力変圧器に発生する磁束の説明図である。 本発明の一実施形態である電力変換装置における、各部の電流波形の説明図である。 本発明の一実施形態である電力変換装置における、入力変圧器の一次巻線の電圧波形と、入力変圧器に発生する磁束の説明図である。
[システム構成]
図1は、本発明の一実施形態である、電力変換装置のブロック図である。
三相交流電源である主電源102は、誘導電動機103を駆動するための電力を供給する。主電源102には主開閉器104を通じて入力変圧器105の一次巻線106が接続される。入力変圧器105には複数の二次巻線107a、107b、107c、107d、107e及び107fが設けられ、各々の二次巻線107a乃至107fには夫々ユニットインバータ108a、108b、108c、108d、108e及び108fが接続されている。図1の電力変換装置101では、一相辺り二つのユニットインバータが直列接続されており、二つのユニットインバータが三組スター接続されて、三相交流電圧を出力する。
一方、主電源102とは別に三相交流電源である補助電源109が、初期充電用抵抗器110と補助開閉器111と巻線接続部112を介して、入力変圧器105の三次巻線113に接続される。
補助電源109は、主電源102と比べて低圧の三相交流電力を供給する。
初期充電用抵抗器110は、ユニットインバータ108a乃至108fの内部に設けられている平滑コンデンサに流す電流を制限するための、電流制限抵抗である。
巻線接続部112は、主電源102から出力される三相交流電圧と、補助電源109から出力される三相交流電圧との位相を合わせるためのスイッチであり、必要に応じてデルタ・スター変換も行う。
ユニットインバータ108aは、第一ユニットインバータの一例であり、一端を誘導電動機103という負荷に接続されて可変周波数の単相交流電圧を生成する。
ユニットインバータ108bは、第二ユニットインバータの一例であり、ユニットインバータ108aに直列接続されて、ユニットインバータ108aと周波数及び位相が等しい単相交流電圧を生成する。
ユニットインバータ108cは、第三ユニットインバータの一例であり、一端を誘導電動機103という負荷に接続されて、ユニットインバータ108aと等しい周波数且つ位相が異なる単相交流電圧を生成する。
ユニットインバータ108dは、第四ユニットインバータの一例であり、ユニットインバータ108cに直列接続されて、ユニットインバータ108cと周波数及び位相が等しい単相交流電圧を生成する。
ユニットインバータ108eは、第五ユニットインバータの一例であり、一端を誘導電動機103という負荷に接続されて、ユニットインバータ108a及びユニットインバータ108cと等しい周波数且つ位相が異なる単相交流電圧を生成する。
ユニットインバータ108fは、第六ユニットインバータの一例であり、ユニットインバータ108eに直列接続されて、ユニットインバータ108eと周波数及び位相が等しい単相交流電圧を生成する。
主電源102と主開閉器104との間には、第一位相検出器116が接続されている。同様に、補助電源109と初期充電用抵抗器110との間にも、第二位相検出器114が接続されている。
第一位相検出器116及び第二位相検出器114は、制御装置115に接続されている。制御装置115は、主開閉器104、補助開閉器111、巻線接続部112とユニットインバータ108a乃至108fを制御する。
定常状態では、電力変換装置101の主開閉器104が閉じられ、補助開閉器111は開いている。そして、制御装置115はユニットインバータ108a乃至108fに対してゲートパルス信号を供給することにより、誘導電動機103に三相交流電圧が印加され、誘導電動機103が回転駆動される。
図2(a)及び(b)は、ユニットインバータの接続形態を説明する図とユニットインバータの回路図である。
図2(a)に示すように、同じ位相の交流電圧を出力するユニットインバータ108h、108i、…108nが直列接続されることで、全体として高電圧の交流電圧を出力することができる。その際、あるユニットインバータの第一出力端子201と、隣り合うユニットインバータの第二出力端子202とが接続される。丁度、直流電圧を出力する電池の極性を合わせることと同義である。
直列接続される各々のユニットインバータ108h、108i、…108nには、各々のユニットインバータが出力する交流電圧の周波数及び位相を合致させるため、制御装置115から共通のゲートパルス信号が供給される。
図2(b)は、ユニットインバータ108の回路図である。
入力変圧器105の二次巻線107から供給される三相交流電圧は、ダイオードD203a、D203b、D203c、D203d、D203e及びD203fよりなるブリッジ整流回路に印加されて、脈流の直流電圧に変換される。ブリッジ整流回路には平滑コンデンサC204が並列接続されている。こうして得られる直流電圧は、IGBT205a、205b、205c及び205dよりなるフルブリッジインバータに供給される。IGBTのゲートには制御装置115からゲートパルス信号が供給され、PWM制御による交流電圧を出力する。
なお、IGBTのコレクタ−エミッタ間には、誘導電動機103から発される逆起電力による回路素子の破壊事故を防ぐため、フリーホイールダイオード或は還流ダイオードとも呼ばれるダイオードD206a、D206b、D206c及びD206dが並列接続されている。
こうして、第一出力端子201と第二出力端子202から、ゲートパルス信号によって出力電圧及び周波数を制御された単相交流電圧が生成される。
以上の説明で判るように、直列接続されるユニットインバータには、共通するゲートパルス信号が供給される。
翻って図1を見ると、ユニットインバータ108aとユニットインバータ108bは直列接続されて、スター型三相交流電源の一番目の相を形成している。
同様に、ユニットインバータ108cとユニットインバータ108dは直列接続されて、スター型三相交流電源の二番目の相を形成している。
同様に、ユニットインバータ108eとユニットインバータ108fは直列接続されて、スター型三相交流電源の三番目の相を形成している。
三相交流の各々の相を形成するために、異なるゲートパルス信号が相を形成するユニットインバータに与えられる。
つまり、ユニットインバータ108aとユニットインバータ108bに供給される第一ゲートパルス信号と、ユニットインバータ108cとユニットインバータ108dに供給される第二ゲートパルス信号と、ユニットインバータ108eとユニットインバータ108fに供給される第三ゲートパルス信号とは、それぞれ異なる。
図3は、制御装置115のブロック図である。
第一位相検出器116と第二位相検出器114の出力信号は、それぞれ位相差検出部301に供給される。位相差検出部301は、主電源102が出力する三相交流電圧と、補助電源109が出力する三相交流電圧との位相差を検出する。接続制御部302は、巻線接続部112の接続状態を制御する制御信号を出力する。
制御部303は、位相差検出部301が出力する位相差検出信号を受けて、接続制御部302に対して最適な接続パターンの情報を出力する。また、タイマ304で計時を行いながら、補助開閉器111及び主開閉器104のオン・オフ制御を行う。そして、主開閉器104を閉じた後は、ゲートパルス生成部305に対して適切な電力生成のための制御指令情報を出力する。
ゲートパルス生成部305は、ユニットインバータ108a乃至108fを構成するIGBT205a、205b、205c及び205dに対し、PWM制御信号を生成して出力する。
制御部303は操作部306によって操作命令を受け付け、動作状態を表示部307を通じて表示する。
[制御装置115の主電源102投入処理の流れ]
図4は、制御装置115の動作の流れを示すフローチャートである。
制御部303は操作者から操作部306を通じて起動指令を受けて、処理を開始すると(S401)、制御部303は位相差検出部301から現在の主電源102が出力する三相交流電圧と、補助電源109が出力する三相交流電圧との位相差を検出して、その位相差情報を制御部303に提供する(S402)。制御部303は位相差情報に基づいて接続制御部302を通じて巻線接続部112を制御し、入力変圧器105における位相合わせを行う(S403)。
位相合わせが完遂したら、制御部303は次に補助開閉器111をオン制御する(S404)。そしてタイマ304を起動して(S405)、補助電源109から流れる電流が十分小さくなるに必要な所定時間(例えば1sec)が経過したか否か、確認する(S406)。
ステップS406で所定時間が経過したことを確認したら(S406のYES)、制御部303はタイマ304をリセットしてオフ制御し(S407)、次に主開閉器104をオン制御する(S408)。そして再びタイマ304を起動して(S409)、主電源102と補助電源109が入力変圧器105に同時に接続されている(オーバーラップする)に必要な所定時間(例えば20msec)が経過したか否か、確認する(S410)。
ステップS410で所定時間が経過したことを確認したら(S410のYES)、制御部303は補助開閉器111をオフ制御し(S411)、次にタイマ304をリセットしてオフ制御する(S412)。そしてゲートパルス生成部305を制御して電動機の制御を開始して(S413)、一連の処理を終了する(S414)。
つまり、本実施形態の電力変換装置101は、補助電源109を入力変圧器105に接続して(S404)ユニットインバータ108a乃至108f内の平滑コンデンサC204を充電した(S406のYES))後、補助電源109を切断することなく主電源102を入力変圧器105に接続し(S408)、オーバーラップに必要な所定時間が経過したら(S410のYES)、補助電源109を切断する(S411)。
[電力変換装置101の動作]
図5は、従来例の電力変換装置101における、各部の電流波形の説明図である。
図6は、従来例の電力変換装置101における、入力変圧器105の一次巻線106の電圧波形と、入力変圧器105に発生する磁束の説明図である。
従来例の電力変換装置101では、補助開閉器111を開いた後、主開閉器104が閉じるまでは時間を空けていた(P501)。このため、主開閉器104を閉じると、その瞬間、入力変圧器105に大きな励磁突入電流が流れていた(P502)。
この励磁突入電流は入力変圧器105の磁束飽和が原因で流れる。図6を参照してその原理を説明する。図6の上段は入力変圧器105の一次巻線106に現れる電圧波形であり、下段は入力変圧器105に発生する磁束の波形である。
補助開閉器111が閉じている期間は、初期充電用抵抗器110を介して励磁するため、補助電源109の電圧(P601)は主電源102の電圧(P602)と比較するとやや低く設定されている。磁束波形は電圧波形より90°遅れる。
補助開閉器111が開くと(P603)、磁束は内部時定数で若干低下した後、保持されて一定値を維持する(P604)。
この磁束が残っている状態で主開閉器104を閉じると(P605)、その時点から主電源102の電圧による磁束が発生し(P606)、残留している磁束(P604)に加算される。
残留磁束と主電源102の電圧による磁束との加算によって生じる合成磁束は、主電源102の電圧がゼロのタイミングで主開閉器104が投入された時に、最大値を示す(P607)。図6の例では正常時の2倍以上になる。このように磁束が大きくなると、通常の設計で作られた入力変圧器105では磁束飽和を引き起こす。すると、励磁回路のインピーダンスが急に減少するため、結果として突入電流が大きくなるのである。
図7は、本実施形態の電力変換装置101における、各部の電流波形の説明図である。
図8は、本実施形態の電力変換装置101における、入力変圧器105の一次巻線106の電圧波形と、入力変圧器105に発生する磁束の説明図である。
本実施形態の電力変換装置101の、従来例との相違点は、補助開閉器111を開くタイミングを主開閉器104を閉じた後にする点である(P701)。このようにすることで主開閉器104を閉じた後の磁束増加を低減することができる。図8を参照して、その原理を説明する。
本実施形態の電力変換装置101は、主開閉器104を閉じた時点で(P801)、主電源102の電圧と位相が同期している補助電源109による磁束(負値)がある(P802))。このため、主電源102による磁束(P803)が発生しても合成磁束(P804)は従来例よりも低く抑えることができる。従って、突入電流も小さくなる(P702)。
本実施形態の電力変換装置101では、三次巻線113に補助電源109を印加したときに一次巻線106に現れる電圧位相が主電源102電圧の位相に一致することが必要である。これは予め設備側の補助電源109と主電源102の位相関係を調査しておけば、三次巻線113の巻線構成により両者を一致させることが可能である。このために、第一位相検出器116と第二位相検出器114と巻線接続部112が設けられ、予め補助電源109を入力変圧器105に接続する前に、制御装置115で位相合わせを実施する。また、位相を合わせる、という観点では、その前提条件として周波数も一致していることが必要である。
本実施形態では以下の応用例が可能である。
(1)主電源102は単相交流であってもよい。この場合、補助電源109と入力変圧器105の間には、巻線接続部112に加えて周知のスコットトランス等にて三相二相変換或は三相単相変換を行うこととなる。
(2)補助電源109を、主電源102から生成することもできる。入力変圧器105とは別に、出力電圧の低い補助変圧器を別途用意して、補助変圧器の二次巻線に初期充電用抵抗器110を介して入力変圧器105の三次巻線113を接続する。
(3)前述の実施形態に係る電力変換装置101では、補助電源109を入力変圧器105の三次巻線113に接続する前に、主電源102と補助電源109との位相差を第一位相検出器116及び第二位相検出器114から検出して、主電源102と補助電源109の位相差を入力変圧器105で合わせ込むために巻線接続部112を制御した。
主電源102と補助電源109が共通の電源から生成されており、入力変圧器105に到達する迄に介在する負荷が大幅に変動しない場合は、主電源102と補助電源109との位相差が常に一定であることが期待できる。このような場合、位相差に応じて三次巻線113の接続状態を変更する巻線接続部112は不要であり、予め判明している位相差に合わせた結線パターンにて補助電源109と三次巻線113を接続すれば良い。
このような場合、図1の巻線接続部112、図3の位相差検出部301及び接続制御部302、そして図4のステップS402及びステップS403が不要になる(図1の省略対象A120、図3の省略対象A320及び図4の省略対象A420)。
(4)初期充電用抵抗器110の代わりに、チョッパ制御による電流制限回路を設けることもできる。初期充電用抵抗器110とチョッパ制御による電流制限回路は、電流制限部と呼ぶこともできる。
(5)これまでの説明で明らかなように、補助電源109は、主電源102に対して位相が合致していることが条件である。この条件さえ満たせば、補助電源109を単相交流電源や直流電源から作成することも可能である。単相交流電源であれば、図2(b)のユニットインバータ108がそのまま使用できる。直流電源であれば、図2(b)のユニットインバータ108の、ブリッジ整流回路及び平滑コンデンサC204を省略した構成が使用できる。その際、第一位相検出器116から得られる出力信号に基づいて、主電源102と位相が等しい三相交流電源である補助電源109を作成する。
本実施形態では、電力変換装置101を開示した。
本実施形態の電力変換装置101は、予め補助電源109の位相を主電源102に合わせ込んだ上で、入力変圧器105に接続される補助開閉器111を、主開閉器104を接続した後に開くことで、入力変圧器105の励磁突入電流を効果的に抑制することができる。
以上、本発明の実施形態例について説明したが、本発明は上記実施形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、他の変形例、応用例を含む。
101…電力変換装置、102…主電源、103…誘導電動機、104…主開閉器、105…入力変圧器、106…一次巻線、107…二次巻線、107a…二次巻線、108、108a、108b、108c、108d、108e、108f、108h…ユニットインバータ、109…補助電源、110…初期充電用抵抗器、111…補助開閉器、112…巻線接続部、113…三次巻線、114…第二位相検出器、115…制御装置、116…第一位相検出器、201…第一出力端子、202…第二出力端子、205a、205b、205c、205d…IGBT、301…位相差検出部、302…接続制御部、303…制御部、304…タイマ、305…ゲートパルス生成部、306…操作部、307…表示部、C204…平滑コンデンサ、D203a、D203b、D203c、D203d、D203e、D203f、D206a、D206b、D206c、D206d…ダイオード

Claims (6)

  1. 一次巻線が交流の主電源に接続され、複数の二次巻線と、補助電源に接続される一組の三次巻線を有する入力変圧器と、
    前記主電源と前記一次巻線との間に接続される主開閉器と、
    前記補助電源と前記三次巻線との間に接続される補助開閉器と、
    前記補助電源と前記補助開閉器との間に接続される電流制限部と、
    前記二次巻線から供給される交流電源を一旦直流に変換した後、第一ゲートパルス信号の制御によって可変周波数の単相交流に変換すると共に一端が負荷に接続される第一ユニットインバータと、
    前記第一ユニットインバータに直列接続されて前記第一ゲートパルス信号の制御によって可変周波数の単相交流に変換する第二ユニットインバータと、
    前記補助開閉器を閉じて、所定時間を経過した後前記主開閉器を閉じるべく制御する制御装置と
    を具備する電力変換装置。
  2. 前記主電源及び前記補助電源は三相交流であり、
    前記入力変圧器の前記三次巻線は前記一次巻線に接続される前記主電源と位相が合致する結線パターンにて前記補助電源と接続され、
    前記電流制限部は初期充電用抵抗器である、
    請求項1記載の電力変換装置。
  3. 更に、
    前記二次巻線から供給される交流電源を一旦直流に変換した後、前記第一ゲートパルス信号とは異なる第二ゲートパルス信号の制御によって可変周波数の単相交流に変換すると共に一端が負荷に接続される第三ユニットインバータと、
    前記第三ユニットインバータに直列接続されて前記第二ゲートパルス信号の制御によって可変周波数の単相交流に変換する第四ユニットインバータと、
    前記二次巻線から供給される交流電源を一旦直流に変換した後、前記第一ゲートパルス信号及び前記第二ゲートパルス信号とは異なる第三ゲートパルス信号の制御によって可変周波数の単相交流に変換すると共に一端が負荷に接続される第五ユニットインバータと、
    前記第五ユニットインバータに直列接続されて前記第三ゲートパルス信号の制御によって可変周波数の単相交流に変換する第六ユニットインバータと、
    を具備する、請求項2記載の電力変換装置。
  4. 更に、
    前記補助開閉器と前記三次巻線との間に接続されて前記主電源と前記補助電源の位相を合致させる巻線接続部と、
    前記主電源の位相を検出する第一位相検出器と、
    前記補助電源の位相を検出する第二位相検出器と
    を具備し、
    前記主電源及び前記補助電源は三相交流であり、
    前記電流制限部は初期充電用抵抗器であり、
    前記第二ユニットインバータは第一ユニットインバータと同一の構成であると共に前記第一ユニットインバータと等しい周波数及び位相の単相交流を出力し、
    前記制御装置は、前記第一位相検出器と前記第二位相検出器から得られる位相比較信号に基づいて、前記主電源と前記補助電源の位相が前記一次巻線に置いて合致するように前記巻線接続部を制御した後前記補助開閉器を閉じて、所定時間を経過した後前記主開閉器を閉じるべく制御する、
    請求項1記載の電力変換装置。
  5. 更に、
    前記二次巻線から供給される交流電源を一旦直流に変換した後、前記第一ゲートパルス信号とは異なる第二ゲートパルス信号の制御によって可変周波数の単相交流に変換すると共に一端が負荷に接続される第三ユニットインバータと、
    前記第三ユニットインバータに直列接続されて前記第二ゲートパルス信号の制御によって可変周波数の単相交流に変換する第四ユニットインバータと、
    前記二次巻線から供給される交流電源を一旦直流に変換した後、前記第一ゲートパルス信号及び前記第二ゲートパルス信号とは異なる第三ゲートパルス信号の制御によって可変周波数の単相交流に変換すると共に一端が負荷に接続される第五ユニットインバータと、
    前記第五ユニットインバータに直列接続されて前記第三ゲートパルス信号の制御によって可変周波数の単相交流に変換する第六ユニットインバータと、
    を具備する、請求項4記載の電力変換装置。
  6. 前記補助電源は、前記第一位相検出器の出力信号に基づいて、単相交流電源又は直流電源から作成される、請求項5記載の電力変換装置。
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