JP2012242042A - 多重トラフ型反射鏡を有する太陽熱収集器 - Google Patents

Abstract

【課題】屋外の設置における風雪害を軽減する太陽熱収集器を提供する。
【解決手段】トラフ型長焦点反射鏡２及び短焦点反射鏡２a、ならびに双方の反射鏡に共通に使用される集熱管１で構成される太陽熱収集器であって、長焦点反射鏡２と短焦点反射鏡２aが交互に配置され且つ反射鏡間に隙間を有することを特徴とするものである。
【選択図】図１

Description

本発明は、太陽熱収集器に関するものであり、特に集熱管とトラフ型反射鏡にて集熱
を行う太陽熱収集器に関する。

従来、この種の太陽熱収集器では、太陽に向かい合ったトラフ状の反射鏡で集光した
太陽光を反射鏡の焦点に配置した集熱管により集熱する方式が主である。
この際、集熱の効率を上げるため反射鏡は、太陽に向かった全面が集熱管をはさんで
トラフ型に一定の焦点距離で配置されている。（例えば特許文献１）

特開２００１−２０１１８７号公開

しかし、上述した従来の太陽熱収集器では、反射鏡が集熱管に対し十分全面に配置
されているため、屋外への設置時には風力を反射鏡全面で受けてしまうこととなり、
風速が早い場合には太陽熱収集器自体が破損する危険性が高くなる。

また、同様に、降雪時には、反射鏡の下側に積雪しやすくなり、降雪が続いた場合、
最終的に反射鏡のほぼ全面が雪で覆われてしまい太陽熱収集器の集熱能力が失わ
れてしまうという問題もある。

そこで、本発明は、上記の問題を軽減し、屋外の風雪にも耐力のある太陽熱収集器を
提供するものである。

本発明は、上記課題に対し焦点距離の異なるトラフ型反射鏡を有している。

焦点距離の短い反射鏡は、焦点距離の長い反射鏡の内側に配置され、更に交互に
位置しており、双方の反射鏡に共通となる焦点位置には集熱管が置かれている。

この配置において双方の反射鏡間では、焦点方向及び上下方向に隙間を有すること
となり、その隙間から風が抜けるため、風力を逃がす効果が発生する。

また、隙間を有したことにより、反射鏡への積雪は遅れる上、融雪時には早く雪が
隙間から落下していくこととなり、太陽熱収集能力を高く維持できることとなる。

よって、本発明は風で受ける力を低減し、風害による機器の破損を減少させることが
可能となり、且つ積雪時にも太陽熱収集能力を極力下げないような効果を提供する
ものである。

本発明の一実施例による太陽熱収集器の斜視概観図である。 本発明の一実施例による太陽熱収集器の側面概観図である。 従来例による太陽熱収集器の側面概観図である。

次に本発明の一実施例について図面を参照して説明する。図１は本発明の一実施例の
太陽熱収集装置の斜視概観図であり、図２は本発明の一実施例の側面概観図である。

本発明の太陽熱収集装置は、集熱管１と集熱管１に焦点が合ったトラフ型の長焦点
反射鏡２及び短焦点反射鏡２aからなっている。

このとき、集熱管１は太陽高度の変化に幅広く追従するために複数本の集熱管１の
集合体としてもよい。

また、反射鏡は複数の焦点距離のものを多重化してもよい

短焦点反射鏡２aは、集熱管1に向かって長焦点反射鏡２より内側にあり、各反射鏡は
交互に配置される。

この状態において、太陽光は、光路４を辿り集熱管１に集光されるが、前方からの受け
る風に関しては、長焦点集光鏡２と短焦点集光鏡２aの隙間３から抜けていくことが
可能となり、風力を軽減できる。

また、降雪に対しては、積雪はするものの隙間３から一部の雪は通り抜けていくことと
なり、反射鏡への積雪速度は遅くなる。

特に高い位置の反射鏡では下側に位置する反射鏡の積雪の影響を受けにくい。

更に、着雪した場合でも、融雪時には隙間３から溶けた雪が落下していくため早い
段階に反射鏡面が露出し、集光能力を早く回復することができる。

１．集熱管
２．長焦点集熱管
２a．短焦点集熱管
３．隙間
４．光路
５．従来技術の反射鏡
６．太陽

Claims (4)

1. 集熱管と反射鏡にて太陽熱を集熱する太陽熱収集器であって、焦点距離が相違する
   反射鏡を有することを特徴とする太陽熱収集器。
2. 前記記載の太陽熱収集器において、焦点距離が相違する反射鏡が焦点に向かって
   多重配置されることを特徴とする請求項１記載の太陽熱収集器。
3. 前記記載の太陽熱収集器において、焦点距離が相違する反射鏡が上下方向に交互に
   配置されることを特徴とする請求項１〜２記載の太陽熱収集器。
4. 前記記載の太陽熱収集器において、反射鏡間に隙間を有することを特徴とする請求項
   １〜３記載の太陽熱収集器。

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