JP2012240533A - Glass frame tightening structure - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ガラスフレーム締結部構造に関する。 The present invention relates to a glass frame fastening part structure.
下記特許文献1には、車両用サイドドアを構成するインナパネルに設けられた略三角形状の座面と、この座面内に当該座面よりやや小さい略三角形状に形成された締結面と、を備えた構造が開示されている。この構造では、ドアサッシュを支持するブラケットがインナパネルの締結面にボルトとナットにより締結固定されている。
In the following
しかしながら、上記先行技術による場合、略三角形状の締結面の縁が座面のR状の角部と近接した位置となるため、座面のR状の角部に応力が集中する可能性がある。 However, according to the above prior art, since the edge of the substantially triangular fastening surface is located close to the R-shaped corner of the seating surface, stress may concentrate on the R-shaped corner of the seating surface. .
本発明は上記事実を考慮し、インナパネルの座面の角部に応力が集中することを軽減することができるガラスフレーム締結部構造を得ることが目的である。 An object of the present invention is to obtain a glass frame fastening portion structure that can reduce the concentration of stress on the corners of the seating surface of the inner panel in consideration of the above facts.
請求項1の発明に係るガラスフレーム締結部構造は、車両用サイドドアの車両幅方向内側壁部を構成するインナパネルに、ドアガラスを支持するガラスフレームを固定するブラケットと、前記インナパネルに設けられ、前記ブラケット側に凸状となるように形成された車両側面視にて三角形状の座面と、前記インナパネルにおける前記座面に設けられ、前記ブラケットと締結具により締結され、かつ車両側面視にて円形状に形成された締結面と、を有するものである。
The glass frame fastening portion structure according to the invention of
請求項2の発明は、請求項1記載のガラスフレーム締結部構造において、車両側面視にて前記座面が二等辺三角形とされ、かつ、二等辺三角形の頂角と向かい合う底辺が他の2辺より長く形成されているものである。 According to a second aspect of the present invention, in the glass frame fastening part structure according to the first aspect, the seat surface is an isosceles triangle as viewed from the side of the vehicle, and the bases facing the apex angle of the isosceles triangle are the other two sides. It is formed longer.
請求項3の発明は、請求項2に記載のガラスフレーム締結部構造において、前記座面における前記底辺と、前記インナパネルの平坦面からなる一般部の周縁部に形成された稜線とが平行となるように配置されているものである。 According to a third aspect of the present invention, in the glass frame fastening portion structure according to the second aspect, the bottom side of the seating surface is parallel to a ridge line formed at a peripheral portion of a general portion formed of a flat surface of the inner panel. It is arranged so that.
請求項4の発明は、請求項2又は請求項3に記載のガラスフレーム締結部構造において、前記締結面が、前記座面における二等辺三角形の図心よりも前記頂角に近い位置に形成されているものである。
The invention of claim 4 is the glass frame fastening part structure according to
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のガラスフレーム締結部構造において、前記締結面が、前記締結具を構成するワッシャの径より大きい丸座とされているものである。 According to a fifth aspect of the present invention, in the glass frame fastening part structure according to any one of the first to fourth aspects, the fastening surface is a round seat larger than a diameter of a washer constituting the fastener. It is what.
請求項6の発明は、請求項2に記載のガラスフレーム締結部構造において、前記座面における前記頂角が80度以上とされているものである。 According to a sixth aspect of the present invention, in the glass frame fastening part structure according to the second aspect, the apex angle in the seating surface is 80 degrees or more.
請求項1記載の本発明によれば、車両用サイドドアのインナパネルには、ドアガラスを支持するガラスフレームを固定するブラケット側に凸状となるように車両側面視にて三角形状の座面が形成されると共に、この座面に車両側面視にて円形状の締結面が形成されている。そして、ブラケットは締結具によりインナパネルの締結面に締結固定されることで、ガラスフレームがブラケットを介してインナパネルの締結面に固定されている。インナパネルに三角形状の座面と、この座面に円形状の締結面とを設けることで、締結面の縁と、応力集中しやすい座面の角部とを離間させることができ、座面の角部に応力が集中することを軽減することができる。 According to the first aspect of the present invention, the inner side panel of the vehicle side door has a triangular seat surface as viewed from the side of the vehicle so as to be convex toward the bracket side for fixing the glass frame that supports the door glass. Is formed, and a circular fastening surface is formed on the seating surface in a side view of the vehicle. The bracket is fastened and fixed to the fastening surface of the inner panel by a fastener, so that the glass frame is fixed to the fastening surface of the inner panel via the bracket. By providing a triangular seating surface on the inner panel and a circular fastening surface on this seating surface, the edge of the fastening surface can be separated from the corner of the seating surface where stress is easily concentrated. It is possible to reduce the concentration of stress at the corners.
請求項2記載の本発明によれば、車両側面視にて座面が二等辺三角形とされ、かつ、二等辺三角形の頂角と向かい合う底辺を他の2辺より長く形成することで、底辺の長さを他の2辺より十分な長さとし、二等辺三角形の底角(底辺の両側の鋭角部)をブラケットが締結固定される締結面(負荷点)から遠ざけることができる。これにより、座面における二等辺三角形の底角部分に応力が集中することを軽減することができる。 According to the second aspect of the present invention, the seating surface is an isosceles triangle in a side view of the vehicle, and the base opposite to the apex angle of the isosceles triangle is formed longer than the other two sides, thereby By making the length sufficiently longer than the other two sides, the base angle of the isosceles triangle (the acute angle portions on both sides of the base side) can be kept away from the fastening surface (load point) to which the bracket is fastened and fixed. Thereby, it can reduce that stress concentrates on the base angle part of the isosceles triangle in a seating surface.
請求項3記載の本発明によれば、座面における二等辺三角形の底辺と、インナパネルの平坦面からなる一般部の周縁部に形成された稜線とが平行となるように配置されており、二等辺三角形の底角部分や底辺への局所的な応力の集中を軽減することができる。 According to the third aspect of the present invention, the base of the isosceles triangle on the seating surface and the ridgeline formed on the peripheral edge of the general portion made of the flat surface of the inner panel are arranged in parallel. It is possible to reduce the concentration of local stress on the base angle portion and the base of the isosceles triangle.
請求項4記載の本発明によれば、締結面が、座面における二等辺三角形の図心よりも頂角に近い位置に形成されており、二等辺三角形の底辺をブラケットが締結固定される締結面(負荷点)から遠ざけることができる。これにより、座面における二等辺三角形の底角部分や底辺に局所的に応力が集中することを軽減することができる。 According to the fourth aspect of the present invention, the fastening surface is formed at a position closer to the apex angle than the centroid of the isosceles triangle on the seating surface, and the bracket is fastened and fastened to the base of the isosceles triangle It can be kept away from the surface (load point). Thereby, it is possible to reduce the local concentration of stress on the base angle portion or the base of the isosceles triangle on the seating surface.
請求項5記載の本発明によれば、締結面が、締結具を構成するワッシャの径より大きい丸座とされており、例えば、締結面を三角形状の座面よりやや小さい三角形状とした場合と比較して、締結面の面剛性を向上することができる。 According to the present invention described in claim 5, when the fastening surface is a round seat larger than the diameter of the washer constituting the fastener, for example, when the fastening surface has a triangular shape slightly smaller than the triangular seating surface. Compared with, the surface rigidity of the fastening surface can be improved.
請求項6記載の本発明によれば、座面における二等辺三角形の頂角を80度以上とすることで、二等辺三角形の頂角と向かい合う底辺の長さを十分な長さとし、底角をブラケットが締結固定される締結面(負荷点)から遠ざけることができる。これにより、座面における底角部分に応力が集中することをより一層軽減することができる。
According to the present invention of
本発明は上記構成としたので、インナパネルの座面の角部に応力が集中することを軽減することができる。 Since this invention was set as the said structure, it can reduce that stress concentrates on the corner | angular part of the bearing surface of an inner panel.
以下、図1〜図10を用いて、本発明に係るガラスフレーム締結部構造の一実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印RRは車両後方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。 Hereinafter, an embodiment of a glass frame fastening part structure according to the present invention will be described with reference to FIGS. Note that an arrow RR appropriately shown in these drawings indicates the vehicle rear side, an arrow UP indicates the vehicle upper side, and an arrow OUT indicates the vehicle width direction outer side.
図1には、本実施形態に係るガラスフレーム締結部構造12が適用された車両用サイドドア10が車両幅方向内側から見た状態で示されている。図2には、本実施形態に係るガラスフレーム締結部構造12が斜視図にて示されており、図3には、本実施形態に係るガラスフレーム締結部構造12が横断面図にて示されている。これらの図に示されるように、車両用サイドドア10は、車両の側部に配設されるフロントサイドドアであり、車両幅方向外側に配置されるドアアウタパネル14と、車両幅方向内側に配置されるドアインナパネル(インナパネル)16と、を備えている。なお、図1では、車両用サイドドア10の構造を分りやすくするため、ドアインナパネル16を裁断してドアインナパネル16の車両後方下部側のみを示している。ドアアウタパネル14の上縁部14Aを除く端縁部14Bは、ドアインナパネル16の上縁部を除く端縁部16Aとヘミング加工によって一体化されることで、ドアアウタパネル14とドアインナパネル16とが閉断面構造に形成されている(図2及び図3参照)。
FIG. 1 shows a
図1に示されるように、車両用サイドドア10は、ドアアウタパネル14の上縁部14Aとドアインナパネル16の上縁部との対向部の隙間から車両用サイドドア10の内部(ドアアウタパネル14とドアインナパネル16の間)に挿入されて車両上下方向に昇降可能に配置されたドアガラス18を備えている。車両用サイドドア10におけるドアガラス18の前方側及び後方側には、ドアガラス18を昇降時に案内するためのガラスフレーム20が配置されている。また、ドアアウタパネル14とドアインナパネル16との間には、車両前後方向に沿ってインパクトビーム24が配設されており、インパクトビーム24の長手方向の前端部と後端部は、ブラケット26、27によりドアインナパネル16に固定されている。
As shown in FIG. 1, the
図2及び図3に示されるように、ガラスフレーム20は、車両幅方向に沿った断面が略U字状に形成されており、ガラスフレーム20の内側にガラスフレーム20を保持するゴム製の保持部材22が配置されている。ガラスフレーム20は、車両上下方向に一定の断面で延在されており、ドアガラス18の車両前後方向の縁部を収容している(図1参照)。そして、車両用サイドドア10の内部に配置された昇降装置(図示省略)によりドアガラス18の昇降をガラスフレーム20が案内するようになっている。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
ドアインナパネル16は、略矩形状の板材で形成されており、車両上下方向の中央部(端縁部16A付近を除いた部分)に配置された略平面状の一般部(平坦状部)16Bと、一般部16Bの周縁部16Cから車両幅方向外側に屈曲された壁部16Dと、を備えている。すなわち、周縁部16Cは、ドアインナパネル16の略平面状の一般部16Bと壁部16Dとの稜線とされている。
The door
図2〜図5に示されるように、ドアインナパネル16には、ドアインナパネル16の板材を板厚方向のドアアウタパネル14側に局所的に屈曲させることにより、車両側面視にて略三角形状の座面30が形成されている。車両側面視にて座面30は、略二等辺三角形からなり、長さが等しい2辺30Aに挟まれた頂角30Bが車両前方側に配置され、頂角30Bと向かい合う底辺30Cが車両後方側に配置されている(図4参照)。すなわち、本実施形態の「略二等辺三角形」の座面30には、座面30の角部(頂角30B又は底角30D)が尖形のものに限定されず、座面30の角部(頂角30B又は底角30D)がR状に湾曲された形状も含んでいる。
As shown in FIGS. 2 to 5, the door
ドアインナパネル16における座面30の中央には、車両側面視にて略円形状の締結面32が形成されている。締結面32は、車両上下方向に沿って略平面状に形成されており、締結面32の中心部に取付孔32Aが形成されている(図5参照)。そして、締結面32の取付孔32Aの車両幅方向内側からボルト34が挿入され、ボルト34にナット36が螺合されることで、ブラケット38が締結面32に締結固定されている(図3参照)。ボルト34と締結面32との間にはワッシャ37が介在されている。
A substantially
ブラケット38は、車両上下方向に見て(車両平面視にて)締結面32と面接触状態で配置される取付面38Aと、取付面38Aの後端から車両幅方向の斜め外側後方に屈曲された中間部38Bと、中間部38Bの後端から略車両幅方向外側に屈曲された外側壁部38Cと、を備えている。外側壁部38Cの前面には、ガラスフレーム20が溶接等により接合されている。
The
本実施形態では、ドアインナパネル16の座面30及び締結面32と、ブラケット38は、車両側面視にて車両後方側のガラスフレーム20に設けられている。
In the present embodiment, the
図10に示されるように、ドアガラス18を全開状態で車両用サイドドア10の閉操作を行った場合、ドアガラス18の慣性力F0が車両内側方向に作用する。ブラケット38は、取付面38Aの後端から車両幅方向の斜め後方外側に屈曲された中間部38B等を備えているため、ボルト34とナット36によってブラケット38が締結面32に締結固定される締結部が、ガラスフレーム20から作用する力に対して、距離Lだけオフセットされていることになる。したがって、入力点に対して距離Lだけオフセットしていることに起因する、曲げモーメントMが締結部に作用し、ブラケット38が矢印Bに示すように車両後方側へ倒れる。このため、ブラケット38がオフセットしている側のドアインナパネル16の座面30の周縁部30E、特に締結面32から見て車両後方側の座面30の周縁部30Eで応力が集中する可能性がある。
As shown in FIG. 10, when the
例えば、図11に示されるように、第1比較例に示すガラスフレーム締結部構造100では、ドアインナパネル102に車両側面視にてガラスフレーム20(図10参照)側に局所的に屈曲された円形状の座面104と、座面104内にブラケット38(図10参照)が締結固定される円形状の締結面106と、を備えている。このガラスフレーム締結部構造100では、車両用サイドドアの閉操作を行った場合、ブラケット38がオフセットしている側のドアインナパネル102の座面104の周縁部104Aの車両後方側、特に重力の影響により車両後方下側の部位104Bで応力が集中する可能性がある。
For example, as shown in FIG. 11, in the glass frame fastening
また、図12に示されるように、第2比較例に示すガラスフレーム締結部構造110では、ドアインナパネル112に車両側面視にてガラスフレーム20(図10参照)側に局所的に屈曲された略三角形状の座面114と、座面114内にブラケット38(図10参照)が締結固定される略三角形状の締結面116と、を備えている。締結面116は、座面114よりひと回り小さい略三角形状に形成されており、角部がR状に湾曲されている。このガラスフレーム締結部構造110では、車両用サイドドアの閉操作を行った場合、ブラケット38がオフセットしている側のドアインナパネル112の座面114の周縁部114Aにおける形状急変部であるR状の角部114B付近で応力が集中する可能性がある。
12, in the glass frame fastening
また、ガラスフレーム締結部構造110では、略三角形状の締結面116を設けると、ワッシャ37が当接する平面を確保するために締結面116を広く取る必要があり、締結面116の面剛性が低下する可能性がある。
Further, in the glass frame fastening
図4等に示されるように、本実施形態のガラスフレーム締結部構造12では、上述のように座面30は略二等辺三角形からなり、頂角30Bと底角30D(角部)はR状に湾曲するように形成されている。また、頂角30Bと向かい合う底辺30Cが、頂角30Bを形成する長さが等しい2辺30Aよりも長く形成されている。また、頂角30Bの角度は、例えば、80度以上が好ましく、90度以上がより好ましい。また、頂角30Bの角度の上限値は、座面30に締結面32が形成できる範囲であればよい。本実施形態では、頂角30Bの角度は、例えば、120度以下が好ましく、110度以下がより好ましい。
As shown in FIG. 4 and the like, in the glass frame fastening
図6(A)に示されるように、座面30の頂角30Bの角度が大きいと、図6(B)に示されるように、座面200の頂角200Bの角度が小さい場合に比べて、頂角30Bと向かい合う底辺30Cが、頂角30Bを形成する長さが等しい2辺30Aよりも長くなる。すなわち、図6(A)に示す座面30の底辺30Cが、図6(B)に示す座面200の底辺200Cよりも長くなる。これにより、ブラケット38(図3参照)を締結面32に締結固定する負荷点から座面30の底角30Dを遠ざけることが可能となり、座面30の底角30D付近に応力が集中することを抑制することができる。
As shown in FIG. 6A, when the angle of the
また、図4等に示されるように、本実施形態のガラスフレーム締結部構造12では、ドアインナパネル16の座面30における二等辺三角形の底辺30Cと、ドアインナパネル16の一般部16Bの周縁部(稜線)16Cとが略平行となるように配置されている。図7(B)に示されるように、ドアインナパネル16の座面210の底辺210Cの延長線と、ドアインナパネル16の一般部16Bの周縁部16Cとが交差するように配置された場合には、座面210の一方の底角210Dが他方の底角210Dよりもドアインナパネル16の一般部16Bの周縁部16Cに近くなり、座面210の一方の底角210D付近に応力が集中する可能性がある。これに対して、図7(A)に示されるように、ドアインナパネル16の座面200の底辺200Cと、ドアインナパネル16の一般部16Bの周縁部16Cとを略平行に配置した場合には、座面200の一方の底角210Dが周縁部16Cに近づくことがなく、一方の底角200D付近に応力が集中することを抑制することができる。
4 and the like, in the glass frame fastening
また、図4等に示されるように、本実施形態のガラスフレーム締結部構造12では、ドアインナパネル16の締結面32が、ワッシャ37の径より一回り大きい径の丸座とされている。すなわち、締結面32は、ワッシャ37の径よりやや大径の必要最低限の大きさを持った円形であり、例えば、図5に示されるように、締結面32の径L1は、ワッシャ37の径よりやや大径(ワッシャ37の径+約5mm)とされている。ドアインナパネル16の締結面32をワッシャ37の径より一回り大きい丸座とすることで、例えば、締結面を略三角形状とした場合(図12参照)に比較して、ワッシャ37が当接する締結面32を小さくすることができ、締結面32の面剛性を向上することができる。
As shown in FIG. 4 and the like, in the glass frame fastening
また、本実施形態のガラスフレーム締結部構造12では、ドアインナパネル16の締結面32が、座面30における二等辺三角形の図心よりも頂角30Bに近い位置に形成されていることが好ましい。言い換えると、ドアインナパネル16の締結面32を、座面30の図心より底辺30Cに向かい合う頂角30Bに寄せて配置し、締結面32と底辺30Cとの距離を締結面32と頂角30Bとの距離より長くすることが好ましい。図心とは、車両側面視での座面30における二等辺三角形(平面図形)の重心をいう。例えば、図8(A)に示されるように、ドアインナパネル16の締結面220を座面200における二等辺三角形の図心よりも頂角200Bに近い位置に形成した場合には、図8(B)に示されるように、ドアインナパネル16の締結面222を座面200の頂角200Bから遠い位置に形成した場合に比べて、ブラケット38を締結面220に締結固定する負荷点から座面200の底角200D及び底辺200Cを遠ざけることが可能となる。このため、座面200の底角200D及び底辺200C付近に応力が集中することを抑制することができる。
Moreover, in the glass frame fastening
本実施形態では、例えば、図5に示されるように、ドアインナパネル16の座面30の図心と座面30の底辺30Cとの距離が約18.5mmのときに、ドアインナパネル16の締結面32の取付孔32Aの中心点とドアインナパネル16の座面30の底辺30Cとの距離L2が、約21mm以下に設定されていることが好ましい。締結面32の取付孔32Aの中心点と座面30の底辺30Cとの距離L2を長くする背反として、ワッシャ37端でのひずみが大きくなる可能性がある。図9には、座面30の図心と座面30の底辺30Cとの距離を基準長さ(18.5mm)としたときに、締結面32の取付孔32Aの中心点と座面30の底辺30Cとの距離L2から基準長さを引いた値と、ワッシャ37端で発生するひずみとの関係が示されている。この図に示されるように、締結面32の取付孔32Aの中心点と座面30の底辺30Cとの距離L2から基準長さを引いた値が、2.5mmを超えると、座面30の底辺30C部分のひずみよりもワッシャ37端のひずみが大きくなることがわかる。このため、ドアインナパネル16の締結面32の取付孔32Aの中心点とドアインナパネル16の座面30の底辺30Cとの距離L2は、約21mm以下に設定することが好ましい。
In the present embodiment, for example, as shown in FIG. 5, when the distance between the centroid of the
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。 Next, the operation and effect of this embodiment will be described.
図3及び図4等に示されるように、ドアインナパネル16には、ガラスフレーム20を固定するブラケット38側に凸状となるように車両側面視にて略二等辺三角状の座面30が形成されると共に、この座面30に車両側面視にて略円形状の締結面32が形成されている。そして、ブラケット38の取付面38Aが、ボルト34とナット36により締結面32に締結固定されていることで、ガラスフレーム20がブラケット38を介してドアインナパネル16の締結面32に固定されている。ドアインナパネル16に、略三角形状の座面30と略円形状の締結面32を設けることで、締結面32の縁と、応力が集中しやすい座面30の底角30D((底辺30Cの両側の鋭角部)とを離間させることができ、座面30の底角30D付近に応力が集中することを軽減することができる。
As shown in FIG. 3 and FIG. 4 and the like, the door
また、車両側面視にて座面30が略二等辺三角形とされ、かつ、略二等辺三角形の頂角30Bと向かい合う底辺30Cが他の2辺30Aより長く形成されている。これにより、底辺30Cの長さを他の2辺30Aより十分な長さとし、座面30の底角30D((底辺30Cの両側の鋭角部)をブラケット38が締結固定される締結面32(負荷点)から遠ざけることができる。これにより、座面30における略二等辺三角形の底角30D部分に応力が集中することを軽減することができる。
In addition, the
本実施形態では、ドアインナパネル16の座面30の頂角30Bは、80度以上とされている。これにより、座面30の頂角30Bと向かい合う底辺30Cの長さを十分な長さとすることができ、座面30の底角30D部分に応力が集中することをより一層軽減することができる。
In the present embodiment, the
また、図4に示されるように、座面30における略二等辺三角形の底辺30Cと、ドアインナパネル16の一般部16Bの周縁部16Cとが略平行となるように配置されている。これにより、座面30における略二等辺三角形の底角30Dの一方が、底角30Dの他方よりドアインナパネル16の一般部16Bの周縁部16Cに近づくことを回避することができる。このため、座面30の一方の底角30D部分や、座面30の底辺30Cに局所的に応力が集中することを軽減することができる。
Further, as shown in FIG. 4, the base 30 </ b> C of the substantially isosceles triangle on the
また、ドアインナパネル16の締結面32が、ワッシャ37の径より一回り大きい径の丸座とされている。これにより、例えば、締結面116を座面30よりやや小さい略三角形状とした場合(図12参照)と比較して、締結面32を小さくすることができ、締結面32の面剛性を向上することができる。
The
また、ドアインナパネル16の締結面32を座面30における二等辺三角形の図心よりも頂角30Bに近い位置に形成してもよい。これにより、座面30の底辺30Cをブラケット38が締結固定される締結面32(負荷点)から遠ざけることができ、座面30の底角30D部分や、座面30の底辺30Cに局所的に応力が集中することを軽減することができる。
Further, the
なお、上記実施形態では、略二等辺三角形からなる座面30の頂角30B及び底角30Dは、R状に湾曲して形成されているが、頂角30B及び底角30Dの形状はこれに限定されず、R状の湾曲部の曲率を変えたり、尖形に近づけた形状としてもよい。
In the above-described embodiment, the
また、上記実施形態では、座面30は略二等辺三角形であるが、これに限定されず、略三角形の座面としてもよい。すなわち、本発明の「三角形」、「二等辺三角形」には、効果が得られる範囲で角部(頂角及び底角など)をR状に湾曲して形成したものも含まれる。
Moreover, in the said embodiment, although the
また、上記実施形態では、ドアインナパネル16の座面30の底辺30Cと、ドアインナパネル16の一般部16Bの周縁部16Cとが略平行となるように配置されているが、完全な平行でなくてもよい。例えば、ドアインナパネル16の座面30の底辺30Cや底角30D付近に局所的に応力が集中するのを防止できる範囲であれば、ドアインナパネル16の一般部16Bの周縁部16Cに対してドアインナパネル16の座面30の底辺30Cを傾けて配置してもよい。例えば、座面30の底辺30Cの延長線とドアインナパネル16の一般部16Bの周縁部16Cとの角度は、10度以下に設定することが好ましい。すなわち、本発明の「平行」には、効果が得られる範囲で、ドアインナパネル16の一般部16Bの周縁部16Cに対してドアインナパネル16の座面30の底辺30Cを傾けて配置したものも含まれる。
Moreover, in the said embodiment, although it has arrange | positioned so that the
また、上記実施形態では、締結面32は円形状であるが、これに限定されず、例えば、一部を非円形とした形状、長円、楕円、5角形以上の正多角形などとしてもよい。すなわち、本発明の「円形状」には、効果が得られる範囲で非円形とした形状も含まれる。
Moreover, in the said embodiment, although the
さらに、上記実施形態のガラスフレーム締結部構造は、車両側面視にて車両後方側のガラスフレーム20に適用されているが、車両側面視にて車両前方側のガラスフレーム20に適用してもよい。
Further, the glass frame fastening portion structure of the above embodiment is applied to the
10 車両用サイドドア
12 ガラスフレーム締結部構造
16 ドアインナパネル(インナパネル)
16B 一般部
16C 周縁部(稜線)
18 ドアガラス
20 ガラスフレーム
30 座面
30A 辺
30B 頂角
30C 底辺
30D 底角
32 締結面
34 ボルト(締結具)
36 ナット(締結具)
37 ワッシャ(締結具)
38 ブラケット
DESCRIPTION OF
18
36 Nut (fastener)
37 Washers (fasteners)
38 Bracket
Claims (6)
前記インナパネルに設けられ、前記ブラケット側に凸状となるように形成された車両側面視にて三角形状の座面と、
前記インナパネルにおける前記座面に設けられ、前記ブラケットと締結具により締結され、かつ車両側面視にて円形状に形成された締結面と、
を有するガラスフレーム締結部構造。 A bracket for fixing a glass frame that supports the door glass to an inner panel that constitutes the vehicle width direction inner wall portion of the vehicle side door;
A triangular seat in a vehicle side view provided on the inner panel and formed to be convex on the bracket side;
A fastening surface provided on the seat surface in the inner panel, fastened by the bracket and a fastener, and formed in a circular shape in a vehicle side view;
A glass frame fastening part structure comprising:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011111765A JP2012240533A (en) | 2011-05-18 | 2011-05-18 | Glass frame tightening structure |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011111765A JP2012240533A (en) | 2011-05-18 | 2011-05-18 | Glass frame tightening structure |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012240533A true JP2012240533A (en) | 2012-12-10 |
Family
ID=47462681
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2011111765A Pending JP2012240533A (en) | 2011-05-18 | 2011-05-18 | Glass frame tightening structure |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2012240533A (en) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007112259A (en) * | 2005-10-19 | 2007-05-10 | Toyota Motor Corp | Fixing member structure |
JP2007168729A (en) * | 2005-12-26 | 2007-07-05 | Daikyoo Nishikawa Kk | Resin panel and vehicle door |
JP2010023690A (en) * | 2008-07-18 | 2010-02-04 | Kanto Auto Works Ltd | Window member mounting structure of automobile |
-
2011
- 2011-05-18 JP JP2011111765A patent/JP2012240533A/en active Pending
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