JP2012238159A - 仮想化移行支援プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】仮想化移行計画を立案するための作業工数を軽減することのできる仮想化移行支援プログラムを提供する。
【解決手段】本発明に係る仮想化移行支援プログラムは、物理コンピュータの環境パラメータを取得し、その環境パラメータがあらかじめ作成しておいたチェックリストとのチェック項目に当てはまるか否かをチェックし、当てはまる場合はその旨のメッセージを出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、物理コンピュータを仮想コンピュータに移行する仮想環境移行プログラムを用いて仮想化移行を実施する際に、これを支援するプログラムに関する。
現在、サーバ装置は、設置環境コストの削減、可用性向上、サーバリソースを増強する際の運用作業を改善することなどを目的として、物理サーバを仮想サーバへ移行する事例が増えてきている。物理サーバを仮想サーバへ移行する処理を、仮想化移行と呼ぶ。仮想化移行は、元来物理コンピュータとして構成されているコンピュータを、仮想コンピュータに変換するような性質を有し、移行処理は専用ソフトウェアによって実施される。
仮想化ソフトウェアには、Vmware社のVmwarevSphere、Microsoft社のHyper−V、Citrix社のXenServerなどがある。各仮想化ソフトウェアは、物理コンピュータを仮想コンピュータに移行するための仮想環境移行プログラムを併せて提供している。例えばVmware社は、物理コンピュータを仮想コンピュータに変換するソフトウェアとして、Vmware Converterというソフトウェアを提供している。
物理コンピュータを仮想コンピュータに移行する際には、移行によって生じる計算機環境の変化を考慮して、移行前後におけるコンピュータ、システム、ユーザに対する影響を抑えるように移行計画を立案する必要がある。
下記非特許文献1に記載されている支援ツールは、ユーザが計画した移行手法を支援ツールに対して入力すると、推定移行時間や移行先サーバの必要スペックなどを指標として出力する。しかし、これは上流の移行計画が作成済みである前提の下で、具体的な作業工程を支援するためのものであり、より上流の移行計画を作成することを支援するものではない。移行計画については、コンピュータ環境を手作業で調査した上で立案しているのが現状である。
Novell PlateSpin Portability Suite User Guide、URL:http://www.novell.com/ja-jp/documentation/platespin_portabilitysuite_810/(2011年4月28日取得)
移行計画を立案するに際して移行前のコンピュータ環境を調査する作業は、例えばシステム管理者にヒアリングするなどによって実施される。さらに、調査によって得られたコンピュータ環境に基づき、仮想化移行前後においてシステムなどに及ぶ影響を、計画立案者が判断する必要がある。そのため、移行計画を立案する作業コストは一般的に大きい。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、仮想化移行計画を立案するための作業工数を軽減することのできる仮想化移行支援プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る仮想化移行支援プログラムは、物理コンピュータの環境パラメータを取得し、その環境パラメータがあらかじめ作成しておいたチェックリストとのチェック項目に当てはまるか否かをチェックし、当てはまる場合はその旨のメッセージを出力する。
本発明に係る仮想化移行支援プログラムは、仮想化移行を実施する際に考慮すべき環境パラメータを自動取得し、かつその環境パラメータが仮想化移行に際して支障となるか否かをチェックリストに基づき自動チェックする。これにより、仮想化移行計画を立案する作業に際して、判断のために必要なパラメータを自動取得した上で注意点を自動出力することができるので、事前調査や判断のために必要なコストや作業工数を削減することができる。
実施形態1に係る仮想化移行支援装置100の機能ブロック図である。 仮想化移行支援装置100の動作シーケンスを示す図である。 ステップS203で仮想化移行解析プログラム152が出力するメッセージの例を示す図である。 実施形態2において、ステップS203で仮想化移行解析プログラム152が出力するメッセージの例を示す図である。 実施形態3において、ステップS203で仮想化移行解析プログラム152が出力するメッセージの例を示す図である。
<実施の形態1:装置構成>
図1は、本発明の実施形態1に係る仮想化移行支援装置100の機能ブロック図である。仮想化移行支援装置100は、物理コンピュータを仮想コンピュータに移行する仮想環境移行プログラムを用いて実施する仮想化移行を支援する装置である。仮想化移行支援装置100は、入力装置110、中央演算装置120、メモリ130、OS(オペレーティングシステム)140、仮想化移行支援プログラム150、仮想環境移行プログラム160、表示装置170を備える。
入力装置110は、ユーザの操作指示を仮想化移行支援装置100に入力する装置であり、マウス111、キーボード112を備える。メモリ130は、OS140、仮想化移行支援プログラム150、仮想環境移行プログラム160を格納する記憶装置である。表示装置170は、中央演算装置120の処理結果を画面表示する装置である。
中央演算装置120は、後述するOS140と仮想化移行支援プログラム150を実行する。以下では記載の便宜上、これらプログラムを動作主体として動作を説明する場合があるが、実際にこれらプログラムを実行するのは中央演算装置120である。
OS140は、仮想化移行支援装置100のオペレーティングシステムである。OS140は、移行対象となる物理コンピュータのコンピュータ環境を取得する環境取得部141を備える。例えばOS140がWindows(登録商標)であれば、環境取得部141としてWMI(Windows Management Instrumentation)を用いることができる。
仮想化移行支援プログラム150は、仮想化移行を支援する処理を記述したプログラムであり、移行対象マシン環境取得プログラム151、仮想化移行解析プログラム152、移行チェックリスト153を有する。
移行対象マシン環境取得プログラム151は、仮想化移行の対象となる物理コンピュータの環境パラメータを取得するプログラムである。環境パラメータの具体例については後述する。移行対象マシン環境取得プログラム151は、必要に応じて環境取得部141を介して環境パラメータを取得することができる。取得すべき環境パラメータは、移行チェックリスト153が記述しているチェック項目に対応するため、移行チェックリスト153は実質的には取得すべき環境パラメータを記述したリストでもある。
仮想化移行解析プログラム152は、移行対象マシン環境取得プログラム151が取得した環境パラメータが、移行チェックリスト153に記述されているチェック項目を満たしているか否かをチェックし、満たしていない場合にはその旨のメッセージを出力するプログラムである。また、仮想化移行を実行する際に仮想環境移行プログラム160へ指示すべきパラメータを出力することもできる。移行チェックリスト153が記述しているチェック項目については後述する。
仮想環境移行プログラム160は、物理コンピュータを仮想コンピュータに移行する処理を実行するプログラムである。例えば仮想化ソフトウェアとしてVmwarevSphereを用いている場合は、Vmware Converterが仮想環境移行プログラム160に相当するが、これに限られるものではない。
<実施の形態1:動作シーケンス>
図2は、仮想化移行支援装置100の動作シーケンスを示す図である。ここでは、仮想化移行の対象となっている移行元コンピュータ200と、仮想コンピュータ310を実行する仮想化サーバ300とが、ネットワーク400を介して接続されている環境を想定する。仮想化移行支援装置100は、ネットワーク400を介してこれらコンピュータに接続する。以下、図2の各ステップについて説明する。
(図2:ステップS201)
移行作業者は、仮想化移行支援装置100上で仮想化移行支援プログラム150を起動する。移行対象マシン環境取得プログラム151は、移行チェックリスト153が記述しているチェック項目にしたがって、移行元コンピュータ200のOSから環境パラメータを取得する。
(図2:ステップS202)
仮想化移行解析プログラム152は、移行チェックリスト153を読み込む。仮想化移行解析プログラム152は、ステップS201で移行対象マシン環境取得プログラム151が取得した環境パラメータが、移行チェックリスト153に記述されているチェック項目を満たすか否かをチェックする。
(図2:ステップS203)
仮想化移行解析プログラム152は、移行元コンピュータ200から取得した環境パラメータがチェック項目を満たさない場合は、その旨のメッセージを表示装置170上に出力する。また、仮想環境移行プログラム160へ指示すべきパラメータを併せて出力することもできる。
(図2:ステップS204)
移行作業者は、ステップS203で仮想化移行解析プログラム152が出力するメッセージ内容を把握して必要に応じチェック項目を満たす作業を実施した上で、仮想環境移行プログラム160を起動して仮想化移行を開始する。仮想環境移行プログラム160は、移行元コンピュータ200の記憶装置(ハードディスクなど)が格納しているディスクイメージを取得する。
(図2:ステップS205)
仮想環境移行プログラム160は、ステップS204で取得したディスクイメージの内容を仮想化サーバ300に転送し、そのディスクイメージを用いて移行元コンピュータ200のコンピュータ環境を反映した仮想コンピュータ310を仮想化サーバ300上に作成する。以上で仮想化移行が完了する。
<実施の形態1:環境パラメータ>
以下では、移行対象マシン環境取得プログラム151が移行元コンピュータ200から取得する環境パラメータの例と、これに対応するチェック項目の例を説明する。
(環境パラメータの例その1:OSバージョン)
一般に、仮想環境移行プログラム160が物理コンピュータから仮想コンピュータに移行することができるOSは、限られている。これはOSの種類のみならず、バージョン番号にも関連する。OSの種類とそのバージョンによって、内部的な動作が異なるため、仮想コンピュータ上に同じ環境を移行することができるか否かはOSの種類とバージョンに依拠するからである。そこで移行対象マシン環境取得プログラム151は、移行元コンピュータ200のOSバージョン(OSの種類とバージョン番号の双方を含む)を取得し、仮想環境移行プログラム160が仮想化移行することができるOSバージョンであるか否かをあらかじめチェックするようにすることができる。移行チェックリスト153には、仮想環境移行プログラム160が仮想化移行することができるOSバージョンをチェック項目としてあらかじめ列挙しておけばよい。
(環境パラメータの例その1:OSバージョン:補足)
仮想環境移行プログラム160が対応しているOSバージョンは、仮想環境移行プログラム160自身のバージョンによっても異なる。そこで、仮想環境移行プログラム160が対応しているOSバージョンと仮想環境移行プログラム160自身のバージョンとの対応関係を移行チェックリスト153に記述しておき、ステップS201で取得したOSバージョンに適した仮想環境移行プログラム160のバージョンをメッセージとして出力することもできる。
(環境パラメータの例その2:ディスク使用率)
仮想環境移行プログラム160は、ステップS204で移行元コンピュータ200のディスクイメージを取得する必要があるが、ディスク使用率が少ないにも関わらず全ディスクイメージを取得するのは効率がよくない。そこで、ステップS204で移行元コンピュータ200の全ディスクイメージを取得するか否かを切り分ける記憶容量閾値をチェック項目として移行チェックリスト153に記述しておくとよい。同閾値を用いる処理パターンとして、以下のような例が考えられる。
(環境パラメータの例その2:ディスク使用率:パターン1)
移行元コンピュータ200におけるディスク使用率が、移行チェックリスト153に記述されている記憶容量閾値以下である場合は、ステップS204で移行元コンピュータ200の全ディスクイメージを取得し、仮想化サーバ300に転送する。記憶容量閾値を超えている場合は、実際に使用されている部分についてのみディスクイメージを取得し、仮想化サーバ300に転送する。
(環境パラメータの例その2:ディスク使用率:パターン2)
仮想コンピュータ310が使用する記憶領域は仮想的なものであるため、移行元コンピュータ200が備える記憶装置の全記憶容量を必ずしも仮想コンピュータ310上で即座に確保する必要はない。例えば、移行元コンピュータ200におけるディスク使用率が、移行チェックリスト153に記述されている記憶容量閾値以下である場合は、さしあたって必要になる記憶容量のみを仮想コンピュータ310上で確保しておき、後に必要になった時点で記憶容量を追加するようにしてもよい。また、記憶容量閾値を超えている場合は始めから全記憶容量を仮想コンピュータ310上で確保するようにしてもよい。
(環境パラメータの例その2:ディスク使用率:補足)
移行元コンピュータ200の全ディスクイメージを取得するか否かは、仮想環境移行プログラム160が移行処理を実施する際の実行パラメータとして仮想環境移行プログラム160に対して指定することができる場合がある。この場合は、その実行パラメータを推奨する旨のメッセージを出力するようにしてもよい。
図3は、ステップS203で仮想化移行解析プログラム152が出力するメッセージの例を示す図である。ここでは移行元コンピュータ200のOSバージョンに適した仮想環境移行プログラム160のバージョンを推奨するとともに、移行元コンピュータ200のディスク使用率に合わせて仮想環境移行プログラム160に指定すべきパラメータを推奨する例を示した。
<実施の形態1:まとめ>
以上のように、本実施形態1に係る仮想化移行支援装置100は、移行元コンピュータ200の環境パラメータを取得し、同パラメータが移行チェックリスト153に記述されているチェック項目を満たすか否かをチェックした上で、満たさない場合はその旨のメッセージを出力する。これにより、移行元コンピュータ200の環境調査や移行に際しての判断を相応に自動化することができるので、移行作業者の負担や移行に係るコストを低減することができる。
<実施の形態2>
実施形態1では、移行元コンピュータ200のOSバージョンやディスク使用率など、移行を実施する際に障害となる可能性のある事項に関する作業支援を実施する例を説明した。本発明の実施形態2では、移行処理自体は実施できるものの、移行前後でシステム動作などに影響が生じる可能性がある事項を、メッセージとして出力する例を説明する。
仮想化移行支援装置100の構成および動作シーケンスは実施形態1と同様であるため、以下では移行チェックリスト153に記述されているチェック項目および対応する環境パラメータを中心に説明する。
(環境パラメータの例その3:ドメイン参加)
移行元コンピュータ200が何らかのネットワークドメイン(例えばWindowsネットワークにおけるActiveDirectoryドメイン)に参加している場合、移行元コンピュータ200と移行後の仮想コンピュータ310をともに立ち上げたままにしておくと、当該コンピュータの識別子がネットワークドメイン内で重複してネットワークの整合性が破壊されてしまうおそれがある。そこで移行チェックリスト153に、移行元コンピュータ200がネットワークドメインに参加しているか否かをチェックすべき旨をチェック項目として記述しておき、ステップS201において、移行対象マシン環境取得プログラム151はその記述にしたがって、移行元コンピュータ200がネットワークドメインに参加しているか否かを取得する。参加している場合は、ステップS203において、移行元コンピュータ200または移行後の仮想コンピュータ310のうちいずれかをシャットダウンすべき旨を、メッセージとして出力する。
(環境パラメータの例その4:外付記憶装置)
移行元コンピュータ200に外付記憶装置(例えばテープドライブやUSBメモリ)が接続されている場合、その外付記憶装置は移行後の仮想コンピュータ310上では使用することができない。仮想化サーバ300にはその外付記憶装置は接続されていないからである。そこで移行チェックリスト153に、移行元コンピュータ200が外付記憶装置に接続されているか否かをチェックすべき旨をチェック項目として記述しておき、ステップS201において、移行対象マシン環境取得プログラム151はその記述にしたがって、移行元コンピュータ200が外付記憶装置に接続されているか否かを取得する。接続されている場合は、ステップS203において、移行元コンピュータ200に接続されている外付記憶装置は移行後に使用できなくなる旨を、メッセージとして出力する。
(環境パラメータの例その5:常駐ソフトウェア)
移行元コンピュータ200は、DBMS(データベース管理システム)、メールサーバなどのように、OS上で常に稼動し、ハードディスクなどの不揮発性記憶装置にデータを書き込む常駐ソフトウェアを実行している場合がある。このような常駐ソフトウェアを実行している途中で移行元コンピュータ200を仮想コンピュータ310に移行すると、データの整合性が崩れる可能性がある。また、移行処理中に常駐ソフトウェアが移行元コンピュータ200の記憶装置へ書き込んだデータは、仮想コンピュータ310上で反映されない可能性がある。そこで移行チェックリスト153に、移行元コンピュータ200が上記のような常駐ソフトウェアを実行しているか否かをチェックすべき旨をチェック項目として記述しておき、ステップS201において、移行対象マシン環境取得プログラム151はその記述にしたがって、移行元コンピュータ200が上記のような常駐ソフトウェアを実行しているか否かを取得する。実行している場合は、ステップS203において、移行を実施する前に常駐ソフトウェアの静止点を作成し、静止点から移行完了までの差分データを移行後の仮想コンピュータ310うでえに上記常駐ソフトウェアに適用すべき旨を、メッセージとして出力する。
(環境パラメータの例その5:常駐ソフトウェア:補足)
静止点とは、常駐ソフトウェアが移行元コンピュータ200の不揮発性記憶装置にデータを書き込んでデータを永続化することにより、データの整合性が保たれている時点のことである。一般に、不揮発性記憶装置にデータを書き込む場合、書込パフォーマンスを向上させるためいったん高速な揮発性記憶装置にデータを蓄積しておき、ある程度データが蓄積された時点で不揮発性記憶装置にデータをまとめて書き込む。揮発性記憶装置がデータを保持している時点では、そのデータは永続化されておらず、例えば移行元コンピュータ200をシャットダウンすると消滅してしまうので、この時点ではデータの整合性が確保されているとはいえない。そこで、データが不揮発性記憶装置に確実に書き込まれていることが保証される処理を、移行前にあらかじめ実施しておくことが望ましい。この処理のことを、上記説明では「静止点を作成する」と呼んでいる。
(環境パラメータの例その6:移行元コンピュータの役割)
移行元コンピュータ200は、ネットワーク内において特別な役割を担っている場合がある。例えば、ネットワークドメインのドメインコントローラ、DSN(Domain Name Service)サーバ、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバなどのように、クライアント端末にネットワーク上の識別情報を配布するサーバがこれに相当する。移行元コンピュータ200と移行後の仮想コンピュータ310をともに立ち上げたままにしておくと、識別情報が重複してネットワークが混乱してしまう可能性がある。そこで移行チェックリスト153に、移行元コンピュータ200がネットワーク識別情報をクライアント端末に配布するサーバであるか否かをチェックすべき旨をチェック項目として記述しておき、ステップS201において、移行対象マシン環境取得プログラム151はその記述にしたがって、移行元コンピュータ200が上記のようなサーバであるか否かを取得する。上記のようなサーバである場合は、ステップS203において、移行元コンピュータ200または移行後の仮想コンピュータ310のうちいずれかをシャットダウンすべき旨を、メッセージとして出力する。
(環境パラメータの例その6:移行元コンピュータの役割:補足)
クライアント端末と上記サーバ装置が接続されているときに移行元コンピュータ200または移行後の仮想コンピュータ310のうちいずれかをシャットダウンすると、クライアント端末上でエラーが発生する可能性がある。そこで、シャットダウンの前にクライアント端末とサーバ装置の間の接続を確保するように促すメッセージを、ステップS203で出力するようにしてもよい。
図4は、本実施形態2において、ステップS203で仮想化移行解析プログラム152が出力するメッセージの例を示す図である。ここでは実施形態1で説明したメッセージに加えて、本実施形態2で説明した上記各チェック項目に関するメッセージを出力する例を示した。
<実施の形態2:まとめ>
以上、本実施形態2では、移行元コンピュータ200から取得してチェックすべき環境パラメータとチェック内容について説明した。これらチェック項目は、移行作業そのものを妨げるものではないため、仮想環境移行プログラム160の提供元からは必ずしも注意点として提供されない可能性がある。本実施形態2によれば、仮想化移行を実施する際に事実上障害となる可能性のある環境パラメータを自動的に取得して判断基準を提示することができるので、環境調査や移行計画立案に係るコストをさらに低減することができる。
<実施の形態3>
実施形態1〜2では、移行元コンピュータ200の環境パラメータを取得し、移行作業を支援する例を説明した。一方、移行元コンピュータ200において何らかの障害が発生している状態で仮想化移行を実施すると、環境パラメータ自体は支障がなくとも移行後の仮想コンピュータ310が正常稼動しない可能性がある。
そこで本発明の実施形態では、仮想化移行を実施する前に移行元コンピュータ200が正常稼動しているか否かをチェックする動作例を説明する。仮想化移行支援装置100の構成および動作シーケンスは実施形態1〜2と同様である。
本実施形態3において、移行対象マシン環境取得プログラム151は、ステップS201において移行元コンピュータ200のOSからエラーログを取得する。ここでいうエラーログとは、OSレベルで記録されるエラーログのことであり、OSがWindowsの場合であればイベントログに記録されているエラーログ、OSがUNIX(登録商標)の場合であればsyslogに記録されているエラーログである。
本実施形態3において、移行チェックリスト153には、移行元コンピュータ200のOS上で上記エラーログが記録されているか否かをチェックすべき旨をチェック項目として記述しておき、ステップS201において、移行対象マシン環境取得プログラム151はその記述にしたがって、移行元コンピュータ200のOS上で上記エラーログが記録されているか否かを取得する。記録されている場合は、ステップS203において、移行元コンピュータ200上でエラーログが記録されている旨を、メッセージとして出力する。さらには、仮想コンピュータ310が正常稼動しない場合は、移行元コンピュータ200上の障害によって仮想コンピュータ310が正常に構成されていない可能性がある旨をメッセージ出力してもよい。
移行作業者は、移行元コンピュータ200上でエラーログが記録されているか否かによらず移行作業を実施することができるが、エラーログが記録されているときに移行処理を実施すると、仮想コンピュータ310は正常稼動しない場合がある。ただしその理由は移行処理によるものではなく、移行元コンピュータ200の側に原因があるのではないかと推測することができるので、正常稼動しない原因を早期に発見して取り除くことを期待できる。
図5は、本実施形態3において、ステップS203で仮想化移行解析プログラム152が出力するメッセージの例を示す図である。ここでは実施形態1〜2で説明したメッセージに加えて、本実施形態3で説明した上記エラーログに関するメッセージを出力する例を示した。
<実施の形態3:まとめ>
以上のように、本実施形態3に係る仮想化移行支援装置100は、移行元コンピュータ200のOS上でエラーログが記録されているか否かを取得し、記録されている場合はその旨のメッセージを出力する。これにより移行作業者は、仮想コンピュータ310が正常稼動しないとき、その原因が移行処理にあるのか否かを推測し、正常稼動しない要因を早期に発見して取り除くことができる。
100:仮想化移行支援装置、110:入力装置、111:マウス、112:キーボード、120:中央演算装置、130:メモリ、140:OS、141:環境取得部、150:仮想化移行支援プログラム、151:移行対象マシン環境取得プログラム、152:仮想化移行解析プログラム、153:移行チェックリスト、160:仮想環境移行プログラム、170:表示装置。

Claims (9)

  1. 物理コンピュータを仮想コンピュータに移行する処理を記述した仮想環境移行プログラムを用いて実施する仮想化移行を支援する処理を、コンピュータに実行させるプログラムであって、前記コンピュータに、
    前記物理コンピュータのOSから前記物理コンピュータの環境パラメータを取得するパラメータ取得ステップ、
    前記仮想環境移行プログラムを用いて前記仮想化移行を実施する際のチェック項目を記述したチェックリストを読み込むステップ、
    前記環境パラメータが前記チェックリストに記述されているチェック項目に当てはまるか否かをチェックし、チェック項目に当てはまる場合はその旨のメッセージを出力するチェックステップ、
    を実行させることを特徴とする仮想化移行支援プログラム。
  2. 前記チェックリストは、
    前記仮想環境移行プログラムが前記仮想化移行を実施できることが保証されている前記物理コンピュータのOSバージョンを、前記チェック項目として記述しており、
    前記パラメータ取得ステップでは、前記コンピュータに、
    前記物理コンピュータのOSバージョンを取得させ、
    前記チェックステップでは、前記コンピュータに、
    前記物理コンピュータから取得したOSバージョンが、前記チェックリストに記述されているOSバージョンに含まれるか否かをチェックさせる
    ことを特徴とする請求項1記載の仮想化移行支援プログラム。
  3. 前記チェックリストは、
    前記物理コンピュータの環境パラメータと、前記仮想環境移行プログラムに対して指定すべき実行パラメータとの対応関係を、前記チェック項目として記述しており、
    前記チェックステップでは、前記コンピュータに、
    前記物理コンピュータから取得した環境パラメータに対応する前記実行パラメータを前記メッセージとして出力させる
    ことを特徴とする請求項2記載の仮想化移行支援プログラム。
  4. 前記チェックリストは、
    前記物理コンピュータが備える記憶装置のディスクイメージを全て前記仮想コンピュータ上に転送するか否かを切り分ける記憶容量使用率閾値を、前記チェック項目として記述しており、
    前記パラメータ取得ステップでは、前記コンピュータに、
    前記物理コンピュータが備える記憶装置の記憶容量使用率を取得させ、
    前記チェックステップでは、前記コンピュータに、
    前記物理コンピュータが備える記憶装置の記憶容量使用率が前記記憶容量閾値以下である場合は前記記憶装置のディスクイメージを全て前記仮想コンピュータ上に転送させ、
    前記物理コンピュータが備える記憶装置の記憶容量使用率が前記記憶容量閾値を超えている場合は前記記憶装置のディスクイメージのうち前記物理コンピュータが使用している部分のみを前記仮想コンピュータ上に転送させる
    ことを特徴とする請求項3記載の仮想化移行支援プログラム。
  5. 前記チェックリストは、
    前記物理コンピュータがネットワークドメインに参加しているか否かをチェックすべき旨を、前記チェック項目として記述しており、
    前記パラメータ取得ステップでは、前記コンピュータに、
    前記物理コンピュータがネットワークドメインに参加しているか否かを取得させ、
    前記チェックステップでは、前記コンピュータに、
    前記物理コンピュータがネットワークドメインに参加している場合は、前記物理コンピュータと前記仮想コンピュータが同時に起動しないようにすべき旨を、前記メッセージとして出力させる
    ことを特徴とする請求項1記載の仮想化移行支援プログラム。
  6. 前記チェックリストは、
    前記物理コンピュータが外付記憶装置に接続されているか否かをチェックすべき旨を、前記チェック項目として記述しており、
    前記パラメータ取得ステップでは、前記コンピュータに、
    前記物理コンピュータが外付記憶装置に接続されているか否かを取得させ、
    前記チェックステップでは、前記コンピュータに、
    前記物理コンピュータが外付記憶装置に接続されている場合は、前記物理コンピュータを前記仮想コンピュータに移行した後はその外付記憶装置を使用することができなくなる旨を、前記メッセージとして出力させる
    ことを特徴とする請求項1記載の仮想化移行支援プログラム。
  7. 前記チェックリストは、
    前記物理コンピュータのOS上に常駐し、前記物理コンピュータが備える不揮発性記憶装置にデータを書き込む常駐ソフトウェアが、前記物理コンピュータのOS上にインストールされているか否かをチェックすべき旨を、前記チェック項目として記述しており、
    前記パラメータ取得ステップでは、前記コンピュータに、
    前記物理コンピュータのOS上に前記常駐ソフトウェアがインストールされているか否かを取得させ、
    前記チェックステップでは、前記コンピュータに、
    前記物理コンピュータのOS上に前記常駐ソフトウェアがインストールされている場合は、前記物理コンピュータを前記仮想コンピュータに移行する前に前記常駐ソフトウェアの静止点を作成し、前記静止点から前記仮想化移行が完了するまでの差分データを取得して前記仮想コンピュータ上で前記常駐ソフトウェアに適用すべき旨を、前記メッセージとして出力させる
    ことを特徴とする請求項1記載の仮想化移行支援プログラム。
  8. 前記チェックリストは、
    前記物理コンピュータがクライアント端末にネットワーク識別情報を配布するサーバ装置であるか否かをチェックすべき旨を、前記チェック項目として記述しており、
    前記パラメータ取得ステップでは、前記コンピュータに、
    前記物理コンピュータが前記サーバ装置であるか否かを取得させ、
    前記チェックステップでは、前記コンピュータに、
    前記物理コンピュータが前記サーバ装置である場合は、前記物理コンピュータと前記仮想コンピュータが同時に起動しないようにすべき旨、および前記クライアント端末と前記サーバ装置の間の接続を前記仮想化移行の前後で確保すべき旨を、前記メッセージとして出力させる
    ことを特徴とする請求項1記載の仮想化移行支援プログラム。
  9. 前記チェックリストは、
    前記仮想化移行を実施する前の所定時間以内に前記物理コンピュータのOS上でエラーログが記録されているか否かをチェックすべき旨を、前記チェック項目として記述しており、
    前記パラメータ取得ステップでは、前記コンピュータに、
    前記仮想化移行を実施する前の前記所定時間以内に前記物理コンピュータのOS上でエラーログが記録されているか否かを取得させ、
    前記チェックステップでは、前記コンピュータに、
    前記仮想化移行を実施する前の前記所定時間以内に前記物理コンピュータのOS上でエラーログが記録されている場合は、そのエラーに起因して前記仮想コンピュータが正常に構成されていない可能性がある旨を、前記メッセージとして出力させる
    ことを特徴とする請求項1記載の仮想化移行支援プログラム。
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