JP2012230153A - プロジェクター - Google Patents
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Abstract
【課題】スペックルノイズを確実に抑制することが可能なプロジェクターを提供する。
【解決手段】レーザー光を射出する光源と、光源から射出されたレーザー光を拡散して第1拡散光として射出する第1拡散部と、第1拡散部から射出された第1拡散光を変調する反射型光変調素子と、反射型光変調素子によって変調された第1拡散光を前記光源とは異なる方向へ到達させる偏光分離素子と、偏光分離素子の後段に配置され、前記第1拡散光を拡散して第2拡散光として射出する第2拡散部と、を備え、第2拡散部から射出される第2拡散光の拡散強度分布は、当該第2拡散光の中心軸にまたがって連続的な分布である。
【選択図】図2
【解決手段】レーザー光を射出する光源と、光源から射出されたレーザー光を拡散して第1拡散光として射出する第1拡散部と、第1拡散部から射出された第1拡散光を変調する反射型光変調素子と、反射型光変調素子によって変調された第1拡散光を前記光源とは異なる方向へ到達させる偏光分離素子と、偏光分離素子の後段に配置され、前記第1拡散光を拡散して第2拡散光として射出する第2拡散部と、を備え、第2拡散部から射出される第2拡散光の拡散強度分布は、当該第2拡散光の中心軸にまたがって連続的な分布である。
【選択図】図2
Description
本発明は、プロジェクターに関するものである。
プロジェクター用の光源として高出力な光が得られるレーザー光源が注目されている。レーザー光源は、高圧水銀ランプに比べて、色再現性に優れること、瞬時点灯が容易であること、長寿命であること等の長所を有している。しかしながら、レーザー光はコヒーレント光であるため、スクリーン上には、干渉によって生じたスペックルと呼ばれる斑点模様が表示され、表示品質を低下させる原因となる。
このような問題を解決するための技術が検討されており、例えば、特許文献1のプロジェクターでは、スクリーン上の任意の一点に対する配光角が所定の角度以上となるように光変調素子の特性及び配置が設定されている。配光角を大きくすると、スペックルによる表示品質の低下(スペックルノイズ)を抑制することができることが知られている。
しかしながら、配光角を大きくするだけではスペックルノイズを十分に抑制することができない。
例えば、拡散素子と光変調素子との間の光の光路上には、拡散素子から射出された光の強度分布を均一化させるためにフライアイ光学系やロッド光学系を設ける構成がある。このような光学系から射出される光の拡散強度分布は離散的となり、このような角度分布が光変調素子を透過した後も保存されることで、スクリーンに入射する角度分布が著しく不均一になり、投写画像がスペックルにより劣化される場合がある。
例えば、拡散素子と光変調素子との間の光の光路上には、拡散素子から射出された光の強度分布を均一化させるためにフライアイ光学系やロッド光学系を設ける構成がある。このような光学系から射出される光の拡散強度分布は離散的となり、このような角度分布が光変調素子を透過した後も保存されることで、スクリーンに入射する角度分布が著しく不均一になり、投写画像がスペックルにより劣化される場合がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、スペックルノイズを確実に抑制することが可能なプロジェクターを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明のプロジェクターは、レーザー光を射出する光源と、前記光源から射出された前記レーザー光を拡散して第1拡散光として射出する第1拡散部と、前記第1拡散部から射出された前記第1拡散光を平行な光線束として前記光変調素子に向けて射出する平行化レンズと、前記平行化レンズから射出された前記第1拡散光を変調する光変調素子であって、一対の基板間に液晶層を挟持して構成され、前記一対の基板の前記第1拡散光が入射する側と反対側の基板には、前記第1拡散光を反射する反射膜が形成されている光変調素子と、前記第1拡散部から射出された前記第1拡散光を前記光変調素子に到達させるとともに、前記光変調素子によって変調された第1拡散光を前記光源とは異なる方向へ到達させる偏光分離素子と、前記偏光分離素子の後段に配置され、前記変調された第1拡散光を拡散して第2拡散光として射出する第2拡散部と、を備え、前記第2拡散部から射出される前記第2拡散光の拡散強度分布は、当該第2拡散光の中心軸にまたがって連続的な分布であることを特徴とする。
このプロジェクターによれば、光源から射出されたレーザー光が第1拡散部と第2拡散部とによって二重に拡散される。このため、第2拡散部から射出される第2拡散光の拡散強度分布は連続的な分布となり、離散的な分布とはならない。このような角度分布が第2拡散部から射出された後も保存されることで、スクリーンに入射する角度分布が連続的な分布となり、スペックルノイズが抑制された投写画像が得られる。したがって、スペックルノイズを確実に抑制することが可能なプロジェクターを提供することができる。
なお、ここで言う拡散強度分布とは、第2拡散部の射出端面に対して垂直な面内の分布である。
また、このプロジェクターによれば、平行化レンズによって平行化された第1拡散光が偏光分離素子を通過して光変調素子に入射するとともに、光変調素子から射出されて再び偏光分離素子を通過する。このように偏光分離素子を平行化された第1拡散光が通過するため、第1拡散部から射出された第1拡散光が各偏光板に斜めに入射することを抑制して偏光分離素子の偏光分離度を高くすることができる。よって、光の利用効率を向上させることができ、コントラストの高い高画質な画像を投影することが可能なプロジェクターを提供することができる。
なお、ここで言う拡散強度分布とは、第2拡散部の射出端面に対して垂直な面内の分布である。
また、このプロジェクターによれば、平行化レンズによって平行化された第1拡散光が偏光分離素子を通過して光変調素子に入射するとともに、光変調素子から射出されて再び偏光分離素子を通過する。このように偏光分離素子を平行化された第1拡散光が通過するため、第1拡散部から射出された第1拡散光が各偏光板に斜めに入射することを抑制して偏光分離素子の偏光分離度を高くすることができる。よって、光の利用効率を向上させることができ、コントラストの高い高画質な画像を投影することが可能なプロジェクターを提供することができる。
上記に記載のプロジェクターにおいて、前記第2拡散部から射出される前記第2拡散光の拡散強度分布は、さらに、当該第2拡散光の中心軸にまたがって平坦部を有する分布であってもよい。
このプロジェクターによれば、光強度の高い第2拡散光が射出される部分において突出部を有する分布とはならず、いわゆるフラットトップ型の分布となる。このため、光強度の高い第2拡散光の中心軸に近い部分においてスペックルの干渉の度合いが弱め合う。このような光強度分布が第2拡散部から射出された後も保存されることで、スクリーンに入射する光強度分布が平均化した分布となり、投写画像においてスペックルが目立ちにくくなる。したがって、スペックルノイズを確実に抑制することが可能なプロジェクターを提供することができる。
上記に記載のプロジェクターにおいて、前記第2拡散部は、前記偏光分離素子の前記第1拡散光が射出される側に配置されたレンズアレイであってもよい。
このプロジェクターによれば、簡単な構成で光を拡散させることができる。また、レンズアレイの製造が容易となる。
上記に記載のプロジェクターにおいて、前記第1拡散部の前記レーザー光が照射される領域を時間的に変動させる駆動装置を備えていてもよい。
このプロジェクターによれば、第1拡散部に入射する光の位置が刻々と変化するため、この変化に伴い、視認されるスペックルが移動したり、スペックルのパターンが複雑に変化したりする。その結果、人間の眼の残像時間内でスペックルのパターンが積分平均化され、スペックルが視認されにくくなる。よって、高画質な画像を投影することが可能となる。
上記に記載のプロジェクターにおいて、前記駆動装置は、前記第1拡散部を所定の回転軸の周りに回転させるモーターを含んでいてもよい。
このプロジェクターによれば、簡単な構成で高画質な画像を投影することが可能となる。また、第1拡散部に入射する光の位置に死点(動きが一瞬止まる点)が発生しないため、人間の眼の残像時間内でスペックルが認識されることはない。よって、スペックルノイズをより確実に抑えることが可能となる。
上記に記載のプロジェクターにおいて、前記第1拡散部は、ホログラム素子であってもよい。
このプロジェクターによれば、ホログラム素子による回折現象を利用して、第1拡散部から射出される光の拡散強度分布を容易に制御することができる。このため、第2拡散部に入射する光の面内強度分布を均一化することが容易になり、輝度ムラを低減することが可能となる。
上記に記載のプロジェクターにおいて、前記第1拡散部は、内部に光を拡散させる拡散粒子が分散されてなる拡散板であってもよい。
このプロジェクターによれば、簡単な構成で光を拡散させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
[第1実施形態]
本発明のプロジェクターの一実施形態について、図1から図6を参照して説明する。
本実施形態においては、プロジェクター7として光変調素子で生成された画像情報を含む色光を、投写光学系を介してスクリーン(被投写面)上に投写する投写型のプロジェクターを例に挙げて説明する。
本発明のプロジェクターの一実施形態について、図1から図6を参照して説明する。
本実施形態においては、プロジェクター7として光変調素子で生成された画像情報を含む色光を、投写光学系を介してスクリーン(被投写面)上に投写する投写型のプロジェクターを例に挙げて説明する。
図1に示すように、プロジェクター7は、光源装置10と、偏光ビームスプリッター130と、光変調素子720と、第2拡散部としてのマイクロレンズアレイ716と、ダイクロイックプリズム30と、投写光学系40とを備えている。
光源装置10は、レーザー光(光とも称する)を射出する光源11を有し、赤色光を射出する赤色光源装置10Rと、緑色光を射出する緑色光源装置10Gと、青色光を射出する青色光源装置10Bと、からなる。
偏光ビームスプリッター130は、偏光分離素子であり、赤色用偏光ビームスプリッター130Rと、緑色用偏光ビームスプリッター130Gと、青色用偏光ビームスプリッター130Bと、からなる。
赤色用偏光ビームスプリッター130Rは、赤色光源装置10Rから射出された光が入射する光源側入射面131R、赤色用光変調素子720Rに光を射出するとともに赤色用光変調素子720Rからの光が入射する変調素子側射出面132R、ダイクロイックプリズム30に光を射出するプリズム側射出面133Rを有する。
赤色用偏光ビームスプリッター130Rは、赤色光源装置10Rから射出された光を反射させて赤色用光変調素子720Rに到達させるとともに、赤色用光変調素子720Rによって変調された光を透過させて赤色光源装置10Rとは異なる方向に配置されたダイクロイックプリズム30へ到達させる機能を有する。
赤色用偏光ビームスプリッター130Rは、赤色光源装置10Rから射出された光を反射させて赤色用光変調素子720Rに到達させるとともに、赤色用光変調素子720Rによって変調された光を透過させて赤色光源装置10Rとは異なる方向に配置されたダイクロイックプリズム30へ到達させる機能を有する。
緑色用偏光ビームスプリッター130Gは、緑色光源装置10Gから射出された光が入射する光源側入射面131G、緑色用光変調素子720Gに光を射出するとともに緑色用光変調素子720Gからの光が入射する変調素子側射出面132G、ダイクロイックプリズム30に光を射出するプリズム側射出面133Gを有する。
緑色用偏光ビームスプリッター130Gは、緑色光源装置10Gから射出された光を反射させて緑色用光変調素子720Gに到達させるとともに、緑色用光変調素子720Gによって変調された光を透過させて緑色光源装置10Gとは異なる方向に配置されたダイクロイックプリズム30へ到達させる機能を有する。
緑色用偏光ビームスプリッター130Gは、緑色光源装置10Gから射出された光を反射させて緑色用光変調素子720Gに到達させるとともに、緑色用光変調素子720Gによって変調された光を透過させて緑色光源装置10Gとは異なる方向に配置されたダイクロイックプリズム30へ到達させる機能を有する。
青色用偏光ビームスプリッター130Bは、青色光源装置10Bから射出された光が入射する光源側入射面131B、青色用光変調素子720Bに光を射出するとともに青色用光変調素子720Bからの光が入射する変調素子側射出面132B、ダイクロイックプリズム30に光を射出するプリズム側射出面133Bを有する。
青色用偏光ビームスプリッター130Bは、青色光源装置10Bから射出された光を反射させて青色用光変調素子720Bに到達させるとともに、青色用光変調素子720Bによって変調された光を透過させて青色光源装置10Bとは異なる方向に配置されたダイクロイックプリズム30へ到達させる機能を有する。
青色用偏光ビームスプリッター130Bは、青色光源装置10Bから射出された光を反射させて青色用光変調素子720Bに到達させるとともに、青色用光変調素子720Bによって変調された光を透過させて青色光源装置10Bとは異なる方向に配置されたダイクロイックプリズム30へ到達させる機能を有する。
光変調素子720は、赤色用偏光ビームスプリッター130Rによって反射された光を画像情報に応じて光変調する2次元の赤色用光変調素子720Rと、緑色用偏光ビームスプリッター130Gによって反射された光を画像情報に応じて光変調する2次元の緑色用光変調素子720Gと、青色用偏光ビームスプリッター130Bによって反射された光を画像情報に応じて光変調する2次元の青色用光変調素子720Bとからなる。光変調素子720は、反射型の液晶ライトバルブである。
マイクロレンズアレイ(第2拡散部)716は、偏光ビームスプリッター130のプリズム側射出面133に配置されたレンズアレイである。即ち、マイクロレンズアレイ716は偏光ビームスプリッター130の後段に配置されている。
ダイクロイックプリズム30は、各光変調素子720(赤色用光変調素子720R、緑色用光変調素子720G、青色用光変調素子720B)により変調された各色光を合成するものである。
投写光学系40は、ダイクロイックプリズム30で合成された光をスクリーン50上に投写するものである。
各光源装置10(赤色光源装置10R、緑色光源装置10G、青色光源装置10B)は、光源11から射出されるレーザー光の光路に沿って見ると、光源11、第1拡散部12、平行化レンズ14がこの順に配置された構成となっている。各光源装置10において、各第1拡散部12には、駆動装置13が取り付けられている。
図2は、本実施形態に係るプロジェクター7の概略構成を示す光路図である。図2では、光源11から射出されたレーザー光がスクリーン50に投射される光路図を見易くするために、第1拡散部12、平行化レンズ14、偏光ビームスプリッター130、光変調素子720、マイクロレンズアレイ716、投写光学系40、スクリーン50を直線配置として示している。
また、ここでは便宜上、以下のようにしている。偏光ビームスプリッター130を光変調素子720の入射側および射出側の両方に示している。光変調素子720は反射型であるが光が透過するように示してある。ダイクロイックプリズム30の図示を省略している。投写光学系40を1つのレンズで示している。
また、ここでは便宜上、以下のようにしている。偏光ビームスプリッター130を光変調素子720の入射側および射出側の両方に示している。光変調素子720は反射型であるが光が透過するように示してある。ダイクロイックプリズム30の図示を省略している。投写光学系40を1つのレンズで示している。
光源11は、レーザー光を射出する光源である。赤色光源11Rは赤色のレーザー光を射出する光源である。緑色光源11Gは緑色のレーザー光を射出する光源である。青色光源11Bは青色レーザー光を射出する光源である。
第1拡散部12は、光源11から射出されたレーザー光を拡散して第1拡散光として射出するものである。具体的には、第1拡散部12は、光源11から射出されたレーザー光を所定のスポットサイズを持った光線束に広げる機能を有する。本実施形態では、第1拡散部12として円盤状のホログラム素子を用いる。第1拡散部12から射出された第1拡散光は、平行化レンズ14に入射する。
図3は、本実施形態に係る第1拡散部12を示す模式図(レーザー光が照射される領域の部分断面図)である。第1拡散部12は、例えば石英(ガラス)、透明な合成樹脂等、光を透過可能な材料で形成することが可能である。また、本実施形態では、第1拡散部12として表面レリーフ型のホログラム素子を用いる。ホログラム素子としては、例えば、ガラス基板に計算機で計算して人工的に作成した凹凸構造が形成された計算機合成ホログラム(CGH :Computer Generated Hologram、以下CGHと称す。)を用いることができる。
このCGHは回折現象を利用して入射光の波面を変換する波面変換素子である。特に位相変調型のCGHは入射光波のエネルギーをほとんど失うことなく波面変換が可能である。このように、CGHは均一な強度分布や単純な形状の強度分布を発生させることができる。
このCGHは回折現象を利用して入射光の波面を変換する波面変換素子である。特に位相変調型のCGHは入射光波のエネルギーをほとんど失うことなく波面変換が可能である。このように、CGHは均一な強度分布や単純な形状の強度分布を発生させることができる。
具体的には、第1拡散部12は、その光の射出側の表面に互いに異なる深さの複数の矩形状の凹部(凹凸構造)12Mを有している。また、凹部12Mどうしの間の複数の凸部も互いに異なる高さを有している。そして、凹部12Mどうしのピッチd及び凹部12Mの深さ(凸部の高さ)tを含む第1拡散部12の表面条件を適宜調整することにより、第1拡散部12に所定の拡散機能を持たせることができる。
その表面条件を最適化する設計手法としては、例えば反復フーリエ法など、所定の演算手法(シミュレーション手法)が挙げられる。
例えば、図3に示す第1拡散部12の深さt1は、約100nmであり、光軸O方向の厚みは1μm〜10μm程度であることが好ましい。
その表面条件を最適化する設計手法としては、例えば反復フーリエ法など、所定の演算手法(シミュレーション手法)が挙げられる。
例えば、図3に示す第1拡散部12の深さt1は、約100nmであり、光軸O方向の厚みは1μm〜10μm程度であることが好ましい。
図2に戻り、駆動装置13は、第1拡散部12のレーザー光が照射される領域を時間的に変動させるものである。駆動装置13は、第1拡散部12を所定の回転軸の周りに回転させるモーターを含む。
第1拡散部12は、中心にモーターが接続され、モーターを中心として回転可能に設けられている。モーターは、第1拡散部12を使用時において、例えば7500rpmで回転させる。この場合、第1拡散部12上の光が照射される領域(ビームスポット)は、約18m/秒で移動する。すなわち、モーターは、第1拡散部12上におけるビームスポットの位置を変化させる位置変位手段として機能する。
平行化レンズ14は、第1拡散部12から射出された第1拡散光を平行な光線束として光変調素子720に向けて射出するものである。第1拡散光は、平行化レンズ14で平行化されて光変調素子720に垂直に入射する。
図7は、反射型の液晶ライトバルブよりなる光変調素子を示す模式図である。光変調素子720は、第1基板715aと第2基板715bからなる一対の基板間に液晶層715cを挟持して構成されている。
一対の基板(第1基板715a、第2基板715b)の、第1拡散光Laが入射する第1基板715a側と反対側の第2基板715bには、液晶層715cと第2基板715bとの間に第1拡散光Laを反射する反射膜717が形成されている。
第1基板715aから入射した第1拡散光Laは、液晶ライトバルブによって変調されて、第2基板715bから射出される。
一対の基板(第1基板715a、第2基板715b)の、第1拡散光Laが入射する第1基板715a側と反対側の第2基板715bには、液晶層715cと第2基板715bとの間に第1拡散光Laを反射する反射膜717が形成されている。
第1基板715aから入射した第1拡散光Laは、液晶ライトバルブによって変調されて、第2基板715bから射出される。
図2に戻り、マイクロレンズアレイ(第2拡散部)716は、偏光ビームスプリッター130のプリズム側射出面133に配置されたレンズアレイである。マイクロレンズアレイ716は、基材716aに複数のマイクロレンズ716bを平面的に配列させることで構成されている。
マイクロレンズアレイ716は、光変調素子720によって変調された第1拡散光を拡散して第2拡散光として射出するものである。マイクロレンズアレイ716から射出された第2拡散光は、図示略のダイクロイックプリズム30を経て投写光学系40に入射する。
マイクロレンズアレイ716は、光変調素子720によって変調された第1拡散光を拡散して第2拡散光として射出するものである。マイクロレンズアレイ716から射出された第2拡散光は、図示略のダイクロイックプリズム30を経て投写光学系40に入射する。
次に、マイクロレンズアレイ716から射出された第2拡散光について説明する。
図2に示すように、平行化レンズ14から射出された光は、光変調素子720によって変調され、偏光ビームスプリッター130を通過した後、マイクロレンズアレイ716の入射端面に対して垂直な方向から入射し、マイクロレンズアレイ716の射出端面(仮想平面)から散乱角θで射出され、図示略のダイクロイックプリズム30から投写光学系40を経てスクリーン50に投写される。
図2に示すように、平行化レンズ14から射出された光は、光変調素子720によって変調され、偏光ビームスプリッター130を通過した後、マイクロレンズアレイ716の入射端面に対して垂直な方向から入射し、マイクロレンズアレイ716の射出端面(仮想平面)から散乱角θで射出され、図示略のダイクロイックプリズム30から投写光学系40を経てスクリーン50に投写される。
ここで、マイクロレンズアレイ716の射出端面の点Qにおいて拡散される光について説明する。ここで、マイクロレンズアレイ716において拡散された光は所定の幅を有する光となり、平面視したときの上端側の光線をL1とし、光の中心軸の光線をL2とし、下端側の光線をL3とする。また、マイクロレンズアレイ716により拡散された光は、図示略のダイクロイックプリズム30から投写光学系40を経て、スクリーン50の上端側に集光する。このとき、光線L1,光線L2,光線L3のマイクロレンズアレイ716からスクリーン50までの光路長(光学的距離)はL1<L2<L3となっている。
なお、平行化レンズ14の中心に対応するマイクロレンズアレイ716の射出端面の点Q0から射出された光も所定の幅を有する光となる。点Q0から射出された光を平面視したときの上端側の光線をL1aとし、光の中心軸の光線をL2aとし、下端側の光線をL3aとする。マイクロレンズアレイ716の射出端面の中心Q0において拡散された光は、図示略のダイクロイックプリズム30から投写光学系40を経て、スクリーン50の中央部に集光する。このとき、光線L1aと光線L3aとの光路長が同じになるため、光線L1aと光線L2aとの光路差と、光線L2aと光線L3aとの光路差とが同じになる。
図4(a)、(b)は、拡散角に対する光強度の分布を例示するグラフである。なお、図4(a)、(b)において、横軸は光束の中心軸を0°とした拡散角を示し、縦軸は光束の規格化された光強度を示している。
図4(a)は、一般的な拡散分布であるガウシアン分布を示している。光の拡散角の評価は、例えば拡散角に対する光強度の分布について標準偏差を求めること等により行うことができる。標準偏差が大きくなるほど、拡散角が大きいことを意味する。
スペックルの干渉パターンを多く発生させ、スペックルコントラストを低下するためには、拡散角を大きくすればよく、具体的には、光束全体の光量に対して光束の中心軸から離れた部分における光量(広角成分)の占める割合を大きくすればよい。拡散角や光強度は、マイクロレンズアレイ716の屈折率やマイクロレンズ716bのピッチ、マイクロレンズ716bの疎密等により調整することができる。これにより、図4(b)に示すような配光特性にするとよい。
図4(b)は、光強度がフラットトップ型の分布になっている例である。フラットトップ型の分布において、光強度は光束の中心軸(拡散角0°)で最大となっているとともに、光束の中心軸周り(ここでは拡散角が−3°〜3°程度)で略均一になっている。つまり、光強度分布は、光束の中心軸にまたがって平坦部を有している。マイクロレンズアレイ716から射出される光束をフラットトップ型にすれば、図4(a)に示したガウシアン分布のものよりも広角成分の占める割合が大きくなり、スペックルコントラストが低下する。
図5は、本実施形態に係るマイクロレンズアレイ716の入射端面に対して垂直に入射した光が、マイクロレンズアレイ716によって拡散し射出されたときの第2拡散光の光拡散強度分布である。図5の横軸は、図2に示すマイクロレンズアレイ716における散乱角θである。縦軸は光束の規格化された光強度である。
図5に示すように、マイクロレンズアレイ716の点Qから射出される第2拡散光の拡散強度分布は矩形状の分布になっている。第2拡散光の拡散強度分布が、相対的に光路差が長くなる光、すなわち、図2に示す散乱角θ1における光線L1の光強度A1の分布と、散乱角θ3における光線L3の光強度A3の分布が一定になるように形成されている。
マイクロレンズアレイ716は、マイクロレンズアレイ716の点Qから射出される第2拡散光の拡散強度分布が、第2拡散光の中心軸(光線L2)にまたがって連続的な分布となるように形成されている。また、マイクロレンズアレイ716は、拡散強度分布が、第2拡散光の中心軸にまたがって平坦部を有する拡散強度分布となるように形成されている。ここで、拡散強度分布とは、マイクロレンズアレイ716の射出端面に対して垂直な面内の分布である。
マイクロレンズアレイ716は、マイクロレンズアレイ716の点Qから射出される第2拡散光の拡散強度分布が、第2拡散光の中心軸(光線L2)にまたがって連続的な分布となるように形成されている。また、マイクロレンズアレイ716は、拡散強度分布が、第2拡散光の中心軸にまたがって平坦部を有する拡散強度分布となるように形成されている。ここで、拡散強度分布とは、マイクロレンズアレイ716の射出端面に対して垂直な面内の分布である。
また、マイクロレンズアレイ716の同心円上から射出される第2拡散光の拡散強度分布についても、図5に示すような分布となっている。
なお、マイクロレンズアレイ716の点Qから射出される第2拡散光の拡散強度分布は図5に示すように矩形状の分布に限らず、図6に示すように拡散強度分布の裾の部分が最大の光強度A1(A3)から0になるまで、なだらかに変化する分布であってもよい。
また、図5、及び図6に示すように、散乱角θ1〜θ3まで平坦な領域を有する必要はなく、わずかでも第2拡散光の中心軸にまたがって平坦部を有する拡散強度分布であればよい。
すなわち、マイクロレンズアレイ716の点Qから射出される第2拡散光の拡散強度分布は、第2拡散光の中心軸にまたがった連続的な分布であり、且つ、第2拡散光の中心軸にまたがって平坦部を有する拡散強度分布となっていればよい。
また、図5、及び図6に示すように、散乱角θ1〜θ3まで平坦な領域を有する必要はなく、わずかでも第2拡散光の中心軸にまたがって平坦部を有する拡散強度分布であればよい。
すなわち、マイクロレンズアレイ716の点Qから射出される第2拡散光の拡散強度分布は、第2拡散光の中心軸にまたがった連続的な分布であり、且つ、第2拡散光の中心軸にまたがって平坦部を有する拡散強度分布となっていればよい。
図1に戻り、赤色用光変調素子720R、緑色用光変調素子720G、青色用光変調素子720Bは、画像情報を含んだ画像信号を供給するパーソナルコンピューター(PC)等の信号源(図示略)と電気的に接続されており、供給された画像信号に基づき入射光を画素ごとに空間変調して、それぞれ赤色画像、緑色画像、青色画像を形成する。
赤色用光変調素子720R、緑色用光変調素子720G、青色用光変調素子720Bにより変調された光(形成された画像)は、赤色用偏光ビームスプリッター130R、緑色用偏光ビームスプリッター130G、青色用偏光ビームスプリッター130Bを通過し、ダイクロイックプリズム30に入射する。
赤色用光変調素子720R、緑色用光変調素子720G、青色用光変調素子720Bにより変調された光(形成された画像)は、赤色用偏光ビームスプリッター130R、緑色用偏光ビームスプリッター130G、青色用偏光ビームスプリッター130Bを通過し、ダイクロイックプリズム30に入射する。
ダイクロイックプリズム30は、4つの三角柱プリズムが互いに貼り合わされた構造になっている。三角柱プリズムにおいて貼り合わされる面は、ダイクロイックプリズム30の内面になる。ダイクロイックプリズム30の内面に、赤色光Rが反射し緑色光Gが透過するミラー面と、青色光Bが反射し緑色光Gが透過するミラー面とが互いに直交して形成されている。
ダイクロイックプリズム30に入射した緑色光Gは、ミラー面を通ってそのまま射出される。ダイクロイックプリズム30に入射した赤色光R、青色光Bは、ミラー面で選択的に反射あるいは透過して、緑色光Gの射出方向と同じ方向に射出される。
このようにして3つの色光(画像)が重ね合わされて合成され、合成された色光が投写光学系40によってスクリーン50に拡大投写される。
本実施形態のプロジェクター7では、以上のように画像表示を行う。
ダイクロイックプリズム30に入射した緑色光Gは、ミラー面を通ってそのまま射出される。ダイクロイックプリズム30に入射した赤色光R、青色光Bは、ミラー面で選択的に反射あるいは透過して、緑色光Gの射出方向と同じ方向に射出される。
このようにして3つの色光(画像)が重ね合わされて合成され、合成された色光が投写光学系40によってスクリーン50に拡大投写される。
本実施形態のプロジェクター7では、以上のように画像表示を行う。
本実施形態のプロジェクター7によれば、光源11から射出されたレーザー光が第1拡散部12とマイクロレンズアレイ716とによって二重に拡散される。このため、マイクロレンズアレイ716から射出される第2拡散光の拡散強度分布は連続的な分布となり、離散的な分布とはならない。
このような角度分布がマイクロレンズアレイ716から射出された後も保存されることで、スクリーン50に入射する角度分布が連続的な分布となり、スペックルノイズが抑制された投写画像が得られる。したがって、スペックルノイズを確実に抑制することが可能なプロジェクター7を提供することができる。
また、マイクロレンズアレイ716が偏光ビームスプリッター130に設けられているので、マイクロレンズアレイ716を偏光ビームスプリッター130とは別体に配設する構成に比べて、装置構成の簡素化を図ることができる。
このような角度分布がマイクロレンズアレイ716から射出された後も保存されることで、スクリーン50に入射する角度分布が連続的な分布となり、スペックルノイズが抑制された投写画像が得られる。したがって、スペックルノイズを確実に抑制することが可能なプロジェクター7を提供することができる。
また、マイクロレンズアレイ716が偏光ビームスプリッター130に設けられているので、マイクロレンズアレイ716を偏光ビームスプリッター130とは別体に配設する構成に比べて、装置構成の簡素化を図ることができる。
また、この構成によれば、拡散光強度分布は、光強度の高い第2拡散光が射出される部分において突出部を有する分布とはならず、いわゆるフラットトップ型の分布となる。このため、光強度の高い第2拡散光の中心軸に近い部分においてスペックルの干渉の度合いが弱め合う。このような光強度分布がマイクロレンズアレイ716から射出された後も保存されることで、スクリーン50に入射する光強度分布が平均化した分布となり、投写画像においてスペックルが目立ちにくくなる。したがって、スペックルノイズを確実に抑制することが可能なプロジェクター7を提供することができる。
また、この構成によれば、平行化レンズ14によって第1拡散部12からの第1拡散光Laが光変調素子720に垂直に入射する。このため、平行な光線束として射出された第1拡散光Laの進行方向に、ある程度、光変調素子720を移動させた場合でも、第1拡散部12からの第1拡散光Laを光変調素子720に十分に入射させることができる。
これにより、光変調素子720を配置する際に要求される位置精度が緩和される。よって、組立てが容易になる。
これにより、光変調素子720を配置する際に要求される位置精度が緩和される。よって、組立てが容易になる。
また、この構成によれば、平行化レンズ14によって平行化された第1拡散光Laが偏光ビームスプリッター130を通過し、光変調素子720に入射するとともに、光変調素子720から射出されて再び偏光ビームスプリッター130を通過する。このように偏光ビームスプリッター130を平行化された光が通過するため、偏光ビームスプリッター130の偏光分離度を高くすることができ、反射型の光変調素子720を使用した場合において、コントラストの高い高画質な画像を投影することが可能となる。
また、この構成によれば、簡単な構成で光を拡散させることができる。また、マイクロレンズアレイ716の製造が容易となる。例えば、マイクロレンズアレイ716が光変調素子720の第1拡散光Laが入射する側の光路上に配置された構成を考える。
光変調素子720が液晶ライトバルブである場合、第1拡散光Laを効率良く利用するためには、第1拡散光Laが液晶ライトバルブを構成する遮光膜を避けて液晶ライトバルブの各画素の中心に集光することが要求される。このような要求に応えるには、マイクロレンズアレイ716を構成する小レンズを液晶ライトバルブの各画素に対応させたサイズとする必要がある。
しかしながら、マイクロレンズアレイ716が光変調素子720の変調された第1拡散光が射出される側の光路上に配置された構成であると、マイクロレンズアレイ716を構成する小レンズを光変調素子720の各画素に対応させたサイズとするなどの制約がない。よって、マイクロレンズアレイ716の製造が容易となる。
光変調素子720が液晶ライトバルブである場合、第1拡散光Laを効率良く利用するためには、第1拡散光Laが液晶ライトバルブを構成する遮光膜を避けて液晶ライトバルブの各画素の中心に集光することが要求される。このような要求に応えるには、マイクロレンズアレイ716を構成する小レンズを液晶ライトバルブの各画素に対応させたサイズとする必要がある。
しかしながら、マイクロレンズアレイ716が光変調素子720の変調された第1拡散光が射出される側の光路上に配置された構成であると、マイクロレンズアレイ716を構成する小レンズを光変調素子720の各画素に対応させたサイズとするなどの制約がない。よって、マイクロレンズアレイ716の製造が容易となる。
また、この構成によれば、第1拡散部12は駆動装置13を備えているので、第1拡散部12に入射する光の位置が刻々と変化し、この変化に伴い、視認されるスペックルが移動したり、スペックルのパターンが複雑に変化したりする。その結果、人間の眼の残像時間内でスペックルのパターンが積分平均化され、スペックルが視認されにくくなる。よって、高画質な画像を投影することが可能となる。
また、この構成によれば、駆動装置13がモーターを含んでいるので、簡単な構成で高画質な画像を投影することが可能となる。また、第1拡散部12に入射する光の位置に死点(動きが一瞬止まる点)が発生しないため、人間の眼の残像時間内でスペックルが認識されることはない。よって、スペックルノイズをより確実に抑えることが可能となる。
また、この構成によれば、ホログラム素子による回折現象を利用して、第1拡散部12から射出される第1拡散光Laの拡散強度分布を容易に制御することができる。このため、マイクロレンズアレイ716に入射する変調された第1拡散光の面内輝度分布を均一化することが容易になり、輝度ムラを低減することが可能となる。
なお、本実施形態に係るプロジェクター7において、第1拡散部12は、図3に示すレリーフ型を用いたが、これに限らない。例えば、第1拡散部は、斜面を有する三角形状の凹部を有する、いわゆる、ブレーズ型を用いることもできる。
また、本実施形態に係るプロジェクター7では、色光合成手段として、クロスダイクロイックプリズム30を用いたが、これに限るものではない。色光合成手段としては、例えば、ダイクロイックミラーをクロス配置とし色光を合成するもの、ダイクロイックミラーを平行に配置し色光を合成するものを用いることができる。
また、本実施形態に係るプロジェクター7では、偏光ビームスプリッター130は、光源装置10から射出された光を反射させて光変調素子720に到達させるとともに、光変調素子720によって変調された第1拡散光Laを透過させてダイクロイックプリズム30へ到達させる機能を有したが、光源装置10から射出された第1拡散光Laを透過させて光変調素子720に到達させるとともに、光変調素子720によって変調された第1拡散光Laを反射させてダイクロイックプリズム30へ到達させる機能を有するものを用いることができる。
(第1実施形態に係る第1拡散部の変形例)
図8は、第1実施形態に係る第1拡散部12の変形例を示す図である。
図8に示すように、本変形例の第1拡散部112は、内部に光を拡散させる拡散粒子112bが分散されてなる拡散板である。第1拡散部112は、例えば透明樹脂等の光透過材料からなる基材112aに光拡散性を有する拡散粒子112bを分散させて構成されている。この第1拡散部112(基材112a)の厚みは、約1〜2mmである。
図8は、第1実施形態に係る第1拡散部12の変形例を示す図である。
図8に示すように、本変形例の第1拡散部112は、内部に光を拡散させる拡散粒子112bが分散されてなる拡散板である。第1拡散部112は、例えば透明樹脂等の光透過材料からなる基材112aに光拡散性を有する拡散粒子112bを分散させて構成されている。この第1拡散部112(基材112a)の厚みは、約1〜2mmである。
本変形例の構成によれば、簡単な構成で光を拡散させることができる。
本発明は、投写画像を観察する側から投写するフロント投写型プロジェクターに適用する場合にも、投写画像を観察する側とは反対の側から投写するリア投写型プロジェクターに適用する場合にも、適用することができる。
7…プロジェクター、11、11R,11G,11B…光源、12,112…第1拡散部、13…駆動装置、14…平行化レンズ、715a,715b…基板、715c…液晶層、716…マイクロレンズアレイ(レンズアレイ)、720,720R,720G,720B…光変調素子、717…反射膜、717a…反射面、112b…拡散粒子、La…第1拡散光。
Claims (7)
- レーザー光を射出する光源と、
前記光源から射出された前記レーザー光を拡散して第1拡散光として射出する第1拡散部と、
前記第1拡散部から射出された前記第1拡散光を平行な光線束として前記光変調素子に向けて射出する平行化レンズと、
前記平行化レンズから射出された前記第1拡散光を変調する光変調素子であって、一対の基板間に液晶層を挟持して構成され、前記一対の基板の前記第1拡散光が入射する側と反対側の基板には、前記第1拡散光を反射する反射膜が形成されている光変調素子と、
前記第1拡散部から射出された前記第1拡散光を前記光変調素子に到達させるとともに、前記光変調素子によって変調された第1拡散光を前記光源とは異なる方向へ到達させる偏光分離素子と、
前記偏光分離素子の後段に配置され、前記変調された第1拡散光を拡散して第2拡散光として射出する第2拡散部と、を備え、
前記第2拡散部から射出される前記第2拡散光の拡散強度分布は、当該第2拡散光の中心軸にまたがって連続的な分布であることを特徴とするプロジェクター。 - 前記第2拡散部から射出される前記第2拡散光の拡散強度分布は、さらに、当該第2拡散光の中心軸にまたがって平坦部を有する分布であることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクター。
- 前記第2拡散部は、前記偏光分離素子の前記第1拡散光が射出される側に配置されたレンズアレイであることを特徴とする請求項1または2に記載のプロジェクター。
- 前記第1拡散部の前記レーザー光が照射される領域を時間的に変動させる駆動装置を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロジェクター。
- 前記駆動装置は、前記第1拡散部を所定の回転軸の周りに回転させるモーターを含むことを特徴とする請求項4に記載のプロジェクター。
- 前記第1拡散部は、ホログラム素子であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のプロジェクター。
- 前記第1拡散部は、内部に光を拡散させる拡散粒子が分散されてなる拡散板であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のプロジェクター。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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