JP2012209852A - 通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 受信データの信頼性を高めることができる通信システムを提供する。
【解決手段】 高速端末2は、N個のサブキャリアにシンボルデータX1〜Xnを変調した送信信号TxHを送信する。親端末4は、送信信号TxHを受信したときには、受信信号RxHを高速通信用のサンプリング周波数fsHでデジタル信号化する。一方、低速端末3は、N個よりも少数のM個のサブキャリアにシンボルデータX1〜Xmを変調する。これに加えて、これらのサブキャリアに対して低速通信用のサンプリング周波数fsLによって折返し雑音となる高周波側のサブキャリアにシンボルデータX1〜Xmと同相または逆相のシンボルデータXa1〜Xam,Xb1〜Xbmを変調する。親端末4は、送信信号TxLを受信したときには、受信信号RxLを低速通信用のサンプリング周波数fsLでデジタル信号化する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のサブキャリアを用いてデータを伝送するマルチキャリア変調方式の通信システムに関する。
一般に、例えば直交周波数分割多重方式(以下、OFDMという)のように、データを複数のサブキャリアに乗せて伝送するマルチキャリア変調方式の通信システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、特許文献1に記載された通信システムでは、データの伝送容量に応じてタイムスロット数またはサブキャリア数を変更する構成が開示されている。
特開平10−191431号公報
ところで、特許文献1による通信システムでは、例えば伝送容量が増加したときにサブキャリア数を増やし、伝送容量が減少したときにサブキャリア数を減らす構成としている。しかし、伝送容量の減少に伴ってサブキャリア数を減らすと、マルチパスの影響を受け易くなり、受信データの信頼性が低下するという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、受信データの信頼性を高めることができる通信システムを提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、複数のサブキャリアを用いた変調信号を送信する送信機と、前記変調信号を所定のサンプリング周波数でデジタル信号化して復調する受信機とを備えた通信システムにおいて、高速通信を行うときには、前記送信機は前記複数のサブキャリアにデータを入れた第1の変調信号を送信し、前記受信機はこれら複数のサブキャリアのうち最も高周波の信号が復調可能となる第1のサンプリング周波数で前記第1の変調信号をデジタル信号化する構成とし、低速通信を行うときには、前記送信機は高速通信を行うときに比べてサブキャリア数を減らして、低周波側のサブキャリアにデータを入れた第2の変調信号を送信し、前記受信機はこれら低周波側のサブキャリアのうち最も高周波の信号が復調可能となり、前記第1のサンプリング周波数よりも低周波の第2のサンプリング周波数で前記第2の変調信号をデジタル信号化する構成とし、前記送信機は、低速通信を行うときに、前記低周波側のサブキャリアに対して前記第2のサンプリング周波数によって折返し雑音となる高周波側のサブキャリアに前記低周波側のサブキャリアと同相または逆相のデータを入れる構成としたことを特徴としている。
請求項2の発明では、前記受信機は、低速通信を行うときに前記低周波側のサブキャリアと前記高周波側のサブキャリアのうちいずれか一方を選択可能な前置フィルタを備える構成としている。
請求項3の発明では、前記第1,第2の変調信号は、ベースバンド信号によって構成している。
請求項4の発明では、前記送信機と前記受信機は、前記第1,第2の変調信号を伝送する通信路として電力線を用いて互いに接続される構成としている。
請求項5の発明は、複数のサブキャリアを用いた変調信号を送信する送信機と、前記変調信号を所定のサンプリング周波数でデジタル信号化して復調する受信機とを備えた通信システムにおいて、高速通信を行うときには、前記送信機は前記複数のサブキャリアにデータを入れた第1の変調信号を送信し、前記受信機はこれら複数のサブキャリアのうち最も高周波の信号が復調可能となる第1のサンプリング周波数で前記第1の変調信号をデジタル信号化する構成とし、低速通信を行うときには、前記送信機は高速通信を行うときに比べてサブキャリア数を減らすと共に、前記複数のサブキャリアのうち最低周波数のものから必要なサブキャリア数を備えた低周波側のサブキャリアにデータを入れた第2の変調信号を送信し、前記受信機はこれら低周波側のサブキャリアのうち最も高周波の信号が復調可能となり、前記第1のサンプリング周波数よりも低周波の第2のサンプリング周波数で前記第2の変調信号をデジタル信号化する構成としたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、低速通信を行うときには、送信機は高速通信を行うときに比べてサブキャリア数を減らして、低周波側のサブキャリアにデータを入れた第2の変調信号を送信し、受信機はこれら低周波側のサブキャリアのうち最も高周波の信号が復調可能となる第2のサンプリング周波数で第2の変調信号をデジタル信号化する構成とした。このため、高速通信で用いる第1のサンプリング周波数に比べて、低速通信で用いる第2のサンプリング周波数を低下させることができるから、例えばA/D変換回路等の消費電力を低減することができる。
また、送信機は、低速通信を行うときに、高周波側のサブキャリアに低周波側のサブキャリアと同相または逆相のデータを入れる構成とした。このため、第2のサンプリング周波数で第2の変調信号をデジタル信号化したときには、高周波側のサブキャリアに入れたデータが折返し雑音として、低周波側のサブキャリアのデータに重畳される。このとき、高周波側のサブキャリアには低周波側のサブキャリアと同相または逆相のデータを入れたから、低周波側のサブキャリアだけを用いた場合に比べて、デジタル信号化したときのデータの電力を増加させることができる。この結果、高周波側のサブキャリアによって周波数ダイバーシチの効果を得ることができるから、マルチパスに強くなり、受信品質の改善を図ることができる。
請求項2の発明によれば、受信機は前置フィルタを備えるから、低速通信を行うときには、前置フィルタによって低周波側のサブキャリアと高周波側のサブキャリアのいずれか一方を選択することができる。このため、低周波側のサブキャリアと高周波側のサブキャリアとのうち受信状態が良好なサブキャリアを選択して受信データを復調することができ、受信データの信頼性を高めることができる。
請求項3の発明によれば、第1,第2の変調信号はベースバンド信号によって構成したから、アップコンバートやダウンコンバートを行うことなく、ベースバンド信号をそのまま用いることができ、送信機や受信機の構成を簡略化して容易に実装することができる。
請求項4の発明によれば、送信機と受信機は通信路として電力線を用いて互いに接続される構成としたから、送信機と受信機との間でマルチキャリア変調方式の電力線通信を行うことができる。
請求項5の発明によれば、低速通信を行うときには、送信機は高速通信を行うときに比べてサブキャリア数を減らして、低周波側のサブキャリアにデータを入れた第2の変調信号を送信し、受信機はこれら低周波側のサブキャリアのうち最も高周波の信号が復調可能となる第2のサンプリング周波数で第2の変調信号をデジタル信号化する構成とした。このため、高速通信で用いる第1のサンプリング周波数に比べて、低速通信で用いる第2のサンプリング周波数を低下させることができるから、例えばA/D変換回路等の消費電力を低減することができる。
特に、低速通信を行うときには、高速通信で用いる複数のサブキャリアのうち最低周波数のものから必要なサブキャリア数を備えた低周波側のサブキャリアにデータを入れる構成とした。このため、例えば特許文献1のように、複数のサブキャリアのうち中心周波数側に位置するサブキャリアにデータを入れた場合に比べて、第2のサンプリング周波数を低下させることができ、消費電力の低減効果を高めることができる。
本発明の実施の形態による電力線通信システムが搭載された自動車を示す説明図である。 図1中の高速端末と親端末を示すブロック図である。 図1中の低速端末と親端末を示すブロック図である。 高速通信用のサブキャリアと低速通信用のサブキャリアを示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態による電力線通信(PLC)システムを自動車に搭載した場合を例に挙げて添付図面に従って詳細に説明する。
まず、図1は、実施の形態による電力線通信システム1を示している。この電力線通信システム1は、マルチキャリア変調として例えばOFDMを用いた電力線通信を行う。
具体的には、電力線通信システム1は、自動車Vに搭載され、例えばカメラ、DVDプレーヤー等からなる高速端末2と、例えば室内照明、パワーウインド等の制御に用いる低速端末3と、高速端末2および低速端末3に接続された親端末4とを備えている。高速端末2、低速端末3および親端末4は、電力線5を用いて駆動電源となるバッテリ6に接続されている。
また、高速端末2と親端末4との間は、電力線5を通信路として利用することによって、相互に情報伝送が可能な状態で接続されている。そして、高速端末2を送信機として使用するときには、高速端末2は、例えば画像情報等のように容量の大きな情報を、親端末4に向けて送信する。このとき、親端末4は、受信機として機能し、高速端末2から送信された画像情報等を受信する。
同様に、低速端末3と親端末4との間も、電力線5を通信路として利用することによって相互に接続されている。そして、低速端末3を送信機として使用するときには、低速端末3は、室内照明のON,OFF状態や窓の開,閉状態のように容量の小さい情報を、親端末4に向けて送信する。このとき、親端末4は、受信機として機能し、低速端末3から送信された各種の情報を受信する。
なお、親端末4を送信機として使用するときには、親端末4は、例えば各種の制御指令に関する情報を、高速端末2および低速端末3に向けて送信する。このとき、高速端末2および低速端末3は受信機として機能し、親端末4から送信された各種の制御指令を受信し、制御指令に応じた動作を行う。
次に、高速端末2、低速端末3および親端末4の具体的な内部構成について図2および図3を用いて説明する。なお、図2および図3では、高速端末2、低速端末3が送信機として機能し、親端末4が受信機として機能する場合を例示している。
まず、送信機としての高速端末2について説明する。図2に示すように、高速端末2は、送信データ生成部11、シンボルマッピング部12、直並列変換器13(以下、S/P変換器13という)、逆高速フーリエ変換部14(以下、IFFT14という)、並直列変換器15(以下、P/S変換器15という)およびD/A変換器16を備えている。そして、高速端末2は、後述するように、複数のサブキャリアを用いて送信信号TxHを生成する。このとき、これら複数のサブキャリアは、例えば等しい周波数間隔Δfをもって互いに離間している。
送信データ生成部11は、送信する情報に応じたシリアル信号からなる送信データDtHを生成する。この送信データDtHは、2進数のデータ列によって構成され、シンボルマッピング部12によってN個の並列データに分離してシンボルのマッピングが行われる。このとき、シンボルマッピング部12は、それぞれの並列データを例えばQAM(直交振幅変調)やPSK(位相変調)等により変調し、同期成分(I成分)と直交成分(Q成分)とによって複素数で表されるN個のシンボルデータX1〜Xnを生成する(図4参照)。
具体的に説明すると、例えば送信データDtHが1024ビットのデータ列からなり、シンボルマッピング部12が16値QAMにより変調を行う場合には、シンボルマッピング部12は、送信データDtHを4ビットずつ256個の並列データに分離し、4ビットずつの並列データ毎にシンボルデータX1〜X256を生成する。このとき、1番目のシンボルデータX1から256番目のシンボルデータX256まで、サブキャリアの周波数f1〜f256が徐々に上昇するものである。このため、1番目のシンボルデータX1は最も低周波側のサブキャリアの信号(サブキャリア信号)に対応し、256番目のシンボルデータX256は最も高周波側のサブキャリアの信号に対応している。
そして、N個のシンボルデータX1〜Xnは、図2に示すように、S/P変換器13によって並列データとして周波数領域のシンボルデータ列XAHに変換され、IFFT14によってN個の時間領域の複素データ列TAHに変換される。IFFT14から出力されたN個のデジタル信号からなる複素データ列TAHは、P/S変換器15によってシリアル信号に変換された後、D/A変換器16によってアナログ信号からなる第1の変調信号としての送信信号TxHに変換される。この送信信号TxHは、例えば2〜30MHzの周波数帯域におけるベースバンド信号からなり、電力線5を通じて親端末4に向けて出力される。
次に、送信機としての低速端末3について説明する。図3に示すように、低速端末3は、高速端末2とほぼ同様に、送信データ生成部21、シンボルマッピング部22、直並列変換器23(以下、S/P変換器23という)、IFFT24、P/S変換器25およびD/A変換器26を備えている。そして、低速端末3は、高速端末2と同じ複数のサブキャリアを用いて送信信号TxLを生成する。このため、これら複数のサブキャリアも、例えば等しい周波数間隔Δfをもって互いに離間している。
送信データ生成部21は、送信データ生成部11とほぼ同様に、送信する情報に応じてシリアル信号からなる送信データDtLを生成する。但し、送信データ生成部21による送信データDtLは、送信データ生成部11による送信データDtHに比べて容量が小さくなっている。
この送信データDtLは、シンボルマッピング部22によってN個の並列データに分離してシンボルのマッピングが行われる。このとき、送信データDtLは、送信データDtHに比べて容量が小さく、ビット数が少ないから、送信データDtLに対応したシンボルデータ数はN個よりも少ないM個(N>M)になる。
一例として、送信データDtLが32ビットのデータ列からなるときに、シンボルマッピング部22がシンボルマッピング部12と同様に16値QAMにより変調を行う場合を考える。この場合、シンボルマッピング部22は、送信データDtLを4ビットずつ8個の並列データに分離し、4ビットずつの並列データ毎にシンボルデータX1〜X8を生成する。
このように、シンボルマッピング部22は、N個よりも少ないM個のシンボルデータX1〜Xmを生成すると共に、残余のシンボルデータXm+1〜Xnは、以下に示す規則に従って生成される(図4参照)。
まず、シンボルデータXmは、シンボルデータX1〜Xmの中で最も高周波のサブキャリアに対応する。このとき、シンボルデータXmのサブキャリアの周波数をfmとすると、このサブキャリアを復元するために必要な低速通信用のサンプリング周波数fsLは、以下の数1の式に示すように、サンプリング定理から周波数fmの2倍以上の値である。
Figure 2012209852
ここで、サンプリング周波数fsLよりも高い周波数の信号をサンプリングしたときには、アンダーサンプリングが生じて折返し雑音(エイリアシング)が発生する。そこで、低速端末3では、この折返し雑音を積極的に発生させて、シンボルデータX1〜Xmの復元性を高める。具体的には、自然数をCとしたときに、以下の数2の式の関係を満たす周波数fa1〜famのシンボルデータXa1〜Xamには、シンボルデータX1〜Xmと同じ同相なものを入力する。即ち、シンボルデータX1〜Xmのサブキャリアの周波数f1〜fmにサンプリング周波数fsLのC倍を加えた周波数fa1〜famのシンボルデータXa1〜Xamには、シンボルデータX1〜Xmと同じものを入力する。
Figure 2012209852
一方、以下の数3の式の関係を満たす周波数fb1〜fbmのシンボルデータXb1〜Xbmには、シンボルデータX1〜Xmと正負の符号が逆になった逆相なものを入力する。これにより、これらシンボルデータXa1〜Xam,Xb1〜Xbmによる折返し雑音がシンボルデータX1〜Xmのサブキャリアに発生すると共に、シンボルデータX1〜Xmの信号強度を高めるように作用する。
Figure 2012209852
なお、シンボルデータXa1〜Xamを高速通信用のシンボルデータX1〜Xnに挿入するためには、以下の数4の式に示すように、サンプリング周波数fsLが周波数fnから周波数fmを引いた周波数よりも低い必要がある。
Figure 2012209852
また、シンボルデータXb1〜Xbmを高速通信用のシンボルデータX1〜Xnに挿入するためには、以下の数5の式に示すように、サンプリング周波数fsLが周波数fnに周波数f1を加えた周波数よりも低い必要がある。
Figure 2012209852
そして、シンボルデータX1〜Xm,Xa1〜Xam,Xb1〜Xbm以外のシンボルデータには0(零)を入力する。
このようにして形成されたN個のシンボルデータX1〜Xnは、高速端末2と同様に、S/P変換器23によって並列データとして周波数領域のシンボルデータ列XALに変換され、IFFT24によってN個の時間領域の複素データ列TALに変換される。IFFT24から出力されたN個のデジタル信号からなる複素データ列TALは、P/S変換器25によってシリアル信号に変換された後、D/A変換器26によってアナログ信号からなる第2の変調信号としての送信信号TxLに変換され、電力線5を通じて親端末4に向けて出力される。
次に、受信機としての親端末4について説明する。親端末4は、前置フィルタ31、A/D変換器32、直並列変換器33(以下、S/P変換器33という)、高速フーリエ変換部34(以下、FFT34という)、並直列変換器35(以下、P/S変換器35という)、シンボルデマッピング部36および受信データ処理部37を備えている。
親端末4が高速端末2から出力された送信信号TxHを受信する場合には、図2に示すように、高速端末2から出力された送信信号TxHは、電力線5を通じて伝搬し、受信信号RxHとして前置フィルタ31に入力される。このとき、前置フィルタ31は、全てのサブキャリアの周波数f1〜fnが通過帯域となるように機能する。
そして、受信信号RxHは、全ての周波数f1〜fnの信号がA/D変換器32によって高速通信用のサンプリング周波数fsHでデジタル信号化され、S/P変換器33によって並列データとして時間領域の複素データ列RAHに変換される。
この複素データ列RAHは、FFT34によってN個のシンボルデータY1〜Ynからなる周波数領域のシンボルデータ列YAHに変換され、P/S変換器35によってシリアル信号に変換される。そして、シンボルデマッピング部36は、シンボルデータ列YAHをなすN個のシンボルデータY1〜Ynから2進数のデータ列からなる受信データDrHを復調し、受信データ処理部37によって各種の処理が行われる。
一方、親端末4が低速端末3から出力された送信信号TxLを受信する場合には、図3に示すように、低速端末3から出力された送信信号TxLは、電力線5を通じて伝搬し、受信信号RxLとして前置フィルタ31に入力される。このとき、前置フィルタ31は、例えば各サブキャリアのSN比を検出し、周波数f1〜fm,fa1〜fam,fb1〜fbmのうちSN比が予め決められた所定の閾値よりも高い帯域の信号を通過させ、他の帯域の信号を遮断する。
このため、ノイズの影響が少ないときには、前置フィルタ31は、全ての周波数f1〜fnのサブキャリアを通過させる。一方、周波数f1〜fm,fa1〜fam,fb1〜fbmのうちいずれかの帯域でノイズが大きく、SN比が低下するときには、SN比の低下した帯域のサブキャリアを遮断し、SN比の高いサブキャリアを通過させる。
そして、受信信号RxLは、前置フィルタ31を介してA/D変換器32に入力され、低速通信用のサンプリング周波数fsLでデジタル信号化される。このとき、低速通信用のサンプリング周波数fsLは高速通信用のサンプリング周波数fsHよりも低周波になっている。このため、A/D変換器32の消費電力は、高速通信を行うときに比べて低下する。
また、周波数fa1〜fam,fb1〜fbmはサンプリング周波数fsLの1/2よりも高い周波数となっている。このため、周波数fa1〜fam,fb1〜fbmのサブキャリアの信号は、デジタル信号化するときに、アンダーサンプリングが生じ、折返し雑音として、周波数f1〜fmのサブキャリアの信号に重畳される。このとき、周波数fa1〜fam,fb1〜fbmのサブキャリアには、シンボルデータX1〜Xmと同相または逆相のシンボルデータXa1〜Xam,Xb1〜Xbmが変調されている。このため、受信信号RxLをデジタル信号化したときには、シンボルデータX1〜Xmの電力が増加する。
そして、A/D変換器32から出力されたデジタル信号化された受信信号RxLは、S/P変換器33によって並列データとして時間領域の複素データ列RALに変換される。この複素データ列RALは、FFT34によってN個のシンボルデータY1〜Ynからなる周波数領域のシンボルデータ列YALに変換され、P/S変換器35によってシリアル信号に変換される。このとき、シンボルデータY1〜Ynは、シンボルデータX1〜Xmに対応した部分Y1〜Ymは復調されるものの、他のシンボルデータYm+1〜Ynは、0(零)が出力される。そして、シンボルデマッピング部36は、シンボルデータ列YALをなすN個のシンボルデータY1〜Ynから2進数のデータ列からなる受信データDrLを復調し、受信データ処理部37によって各種の処理が行われる。
かくして、本実施の形態では、低速通信を行うときには、送信機としての低速端末3は、高速通信を行うときに比べてサブキャリア数を減らすと共に、低周波側のサブキャリアにシンボルデータX1〜Xmを入れた送信信号TxLを送信する。このとき、受信機となる親端末4は、これら低周波側のサブキャリアのうち最も高周波の信号が復調可能となる低速通信用のサンプリング周波数fsLで送信信号TxLをデジタル信号化する。このため、高速通信用のサンプリング周波数fsHでに比べて、低速通信用のサンプリング周波数fsLを低下させることができるから、A/D変換器32等の消費電力を低減することができる。
特に、低速通信を行うときには、高速通信で用いる複数のサブキャリアのうち最低周波数のものから必要なサブキャリア数を備えた低周波側のサブキャリアにシンボルデータX1〜Xmを入れる構成とした。このため、例えば特許文献1のように、複数のサブキャリアのうち中心周波数側に位置するサブキャリアにシンボルデータを入れた場合に比べて、低速通信用のサンプリング周波数fsLを低下させることができ、消費電力の低減効果を高めることができる。
これに加え、低速通信を行うときには、高速通信を行うときと同数のサブキャリアを使って、低次の一次変調を行うと共に、サブキャリア間の周波数間隔Δfを同じにして、一部のサブキャリアだけを使用する。このため、高速通信が可能な既存の送信機や受信機と同じハードウエアを使用することができるから、互換性を確保することができる。この結果、低速通信用のシステムを別途に構築する必要がなく、部品の共有化を図ることができるから、製造コストを低減することができる。
また、低速端末3は、低速通信を行うときに、高周波側のサブキャリアに低周波側のサブキャリアと同相または逆相のシンボルデータX1〜Xmとして、シンボルデータXa1〜Xam,Xb1〜Xbmを入れる構成とした。このため、送信信号TxLによる受信信号RxLを低速通信用のサンプリング周波数fsLでデジタル信号化したときには、高周波側のサブキャリアに入れたシンボルデータXa1〜Xam,Xb1〜Xbmが折返し雑音として、低周波側のサブキャリアのシンボルデータX1〜Xmに重畳される。これにより、低周波側のサブキャリアだけを用いた場合に比べて、親端末4で受信信号RxLをデジタル信号化したときのシンボルデータY1〜YmのうちシンボルデータX1〜Xmに対応した部分Y1〜Ymの電力を増加させることができる。この結果、高周波側のサブキャリアによって周波数ダイバーシチの効果を得ることができるから、マルチパスに強くなり、受信品質の改善を図ることができる。
また、親端末4は前置フィルタ31を備えるから、低速通信を行うときには、前置フィルタ31によって低周波側のサブキャリアと高周波側のサブキャリアのいずれか一方を選択することができる。このため、低周波側のサブキャリアと高周波側のサブキャリアとのうち受信状態が良好なサブキャリアを選択して受信データDrLを復調することができ、受信データDrLの信頼性を高めることができる。
特に、送信データDtLによる原型のシンボルデータX1〜Xmが変調されたサブキャリアと、これに基づく2次的なシンボルデータXa1〜Xam,Xb1〜Xbmが変調されたサブキャリアとは、相互の周波数を離すことができる。このため、前置フィルタ31のカットオフ特性を緩くすることができ、設計が容易になる。
また、送信信号TxH,TxLはベースバンド信号によって構成したから、アップコンバートやダウンコンバートを行うことなく、ベースバンド信号をそのまま用いることができ、高速端末2、低速端末3および親端末4の構成を簡略化して容易に実装することができる。
さらに、高速端末2、低速端末3および親端末4は通信路として電力線5を用いて互いに接続される構成としたから、高速端末2、低速端末3と親端末4との間でOFDMのようなマルチキャリア変調方式の電力線通信を行うことができる。この場合、車両用の電力線通信に用いたときには、通信路(伝送路)となる電力線5が自動車Vの内部で閉じている。このため、電力線通信で用いる信号帯域内の不要波が外部の電力線から混入することがなく、受信品質の向上効果が高くなる。
なお、前記実施の形態では、低速通信用の送信信号TxLは、2次的なシンボルデータXa1〜Xam,Xb1〜Xbmが変調されたサブキャリアを両方とも含む構成としたが、シンボルデータXa1〜XamとシンボルデータXb1〜Xbmとのうちいずれか一方を省く構成としてもよい。逆に、例えば数2および数3の式で自然数Cが異なる複数の帯域のサブキャリアに2次的なシンボルデータXa1〜Xam,Xb1〜Xbmを変調する構成としてもよい。
一方、マルチパスの影響が少ない場合には、低速通信用の送信信号TxLは、2次的なシンボルデータXa1〜Xam,Xb1〜Xbmが変調されたサブキャリアを省く構成としてもよい。
また、前記実施の形態では、受信機としての親端末4は前置フィルタ31を備える構成としたが、前置フィルタ31を省く構成としてもよい。
また、前記実施の形態では、送信信号TxH,TxLにはベースバンド信号を用いる構成としたが、ベースバンド信号よりも高周波な搬送波に変調して送信する構成としてもよい。
また、前記実施の形態では、高速通信専用の高速端末2と低速通信専用の低速端末3を用いた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、送信データの容量に応じて、単一の送信機が高速通信用の送信信号と低速通信用の送信信号を選択して送信する構成としてもよい。
また、前記実施の形態では、高速端末2および低速端末3は送信機として機能し、親端末4は受信機として機能する場合を例に挙げて説明したが、高速端末2および低速端末3を受信機とし、親端末4を送信機としてもよく、高速端末2、低速端末3および親端末4の3端末の間で相互に送信、受信が可能な構成としてもよい。
また、前記実施の形態では、複数のサブキャリアを用いたマルチキャリア変調方式としてOFDMに用いた場合について説明したが、直交性を利用しない周波数分割多重(FDM)にも適用することができる。
また、前記実施の形態では、電力線通信システム1を自動車Vに搭載した場合を例に挙げて説明したが、例えば屋内利用の電力線通信システムに適用してもよい。さらに、電力線通信システムに限らず、例えば無線LAN等のように、マルチキャリア変調方式を用いる各種の通信システムにも広く適用することができるものである。
1 電力線通信システム
2 高速端末(送信機)
3 低速端末(送信機)
4 親端末(受信機)
5 電力線
12,22 シンボルマッピング部
13,23 直並列変換器(S/P変換部)
14,24 逆高速フーリエ変換部(IFFT)
16 D/A変換器
31 前置フィルタ
32 A/D変換器
34 高速フーリエ変換部(FFT)
35 並直列変換器(P/S変換部)
36 シンボルデマッピング部

Claims (5)

  1. 複数のサブキャリアを用いた変調信号を送信する送信機と、前記変調信号を所定のサンプリング周波数でデジタル信号化して復調する受信機とを備えた通信システムにおいて、
    高速通信を行うときには、前記送信機は前記複数のサブキャリアにデータを入れた第1の変調信号を送信し、前記受信機はこれら複数のサブキャリアのうち最も高周波の信号が復調可能となる第1のサンプリング周波数で前記第1の変調信号をデジタル信号化する構成とし、
    低速通信を行うときには、前記送信機は高速通信を行うときに比べてサブキャリア数を減らして、低周波側のサブキャリアにデータを入れた第2の変調信号を送信し、前記受信機はこれら低周波側のサブキャリアのうち最も高周波の信号が復調可能となり、前記第1のサンプリング周波数よりも低周波の第2のサンプリング周波数で前記第2の変調信号をデジタル信号化する構成とし、
    前記送信機は、低速通信を行うときに、前記低周波側のサブキャリアに対して前記第2のサンプリング周波数によって折返し雑音となる高周波側のサブキャリアに前記低周波側のサブキャリアと同相または逆相のデータを入れる構成としたことを特徴とする通信システム。
  2. 前記受信機は、低速通信を行うときに前記低周波側のサブキャリアと前記高周波側のサブキャリアのうちいずれか一方を選択可能な前置フィルタを備える構成としてなる請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記第1,第2の変調信号は、ベースバンド信号によって構成してなる請求項1または2に記載の通信システム。
  4. 前記送信機と前記受信機は、前記第1,第2の変調信号を伝送する通信路として電力線を用いて互いに接続される構成としてなる請求項1,2または3に記載の通信システム。
  5. 複数のサブキャリアを用いた変調信号を送信する送信機と、前記変調信号を所定のサンプリング周波数でデジタル信号化して復調する受信機とを備えた通信システムにおいて、
    高速通信を行うときには、前記送信機は前記複数のサブキャリアにデータを入れた第1の変調信号を送信し、前記受信機はこれら複数のサブキャリアのうち最も高周波の信号が復調可能となる第1のサンプリング周波数で前記第1の変調信号をデジタル信号化する構成とし、
    低速通信を行うときには、前記送信機は高速通信を行うときに比べてサブキャリア数を減らすと共に、前記複数のサブキャリアのうち最低周波数のものから必要なサブキャリア数を備えた低周波側のサブキャリアにデータを入れた第2の変調信号を送信し、前記受信機はこれら低周波側のサブキャリアのうち最も高周波の信号が復調可能となり、前記第1のサンプリング周波数よりも低周波の第2のサンプリング周波数で前記第2の変調信号をデジタル信号化する構成としたことを特徴とする通信システム。
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