JP2012189242A - 蒸気発生器のリーク検出システム - Google Patents

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寛典 齊藤
Yohei Nishiguchi
洋平 西口
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茂樹 丸山
Kunio Shimano
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竜馬 加藤
Hiroko Kitajima
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Abstract

【課題】蒸気発生器の二重伝熱管の外管外への水素の浸入を抑制し、二重伝熱管の内管又は外管のリークを早期に確実に検出する。
【解決手段】給水ノズル4と、主蒸気ノズル5と、ナトリウム入口ノズル6と、ナトリウム出口ノズル7と、内管2aと外管2bからなり両管との間に不活性ガスが流通する間隙2cが形成された二重伝熱管2と、前記給水ノズル4の下流側に設けられ前記間隙2cに不活性ガスを供給する下部ガスプレナム10bと、前記主蒸気ノズル5の上流側に設けられ前記間隙からの不活性ガスが排出される上部ガスプレナム10aと、を有する蒸気発生器1のリーク検出システムにおいて、前記上部ガスプレナム10aは、圧力計22a及び不活性ガス供給・排気部23aとから上部不活性ガス系20aを構成し、前記下部ガスプレナム10bは、圧力計22b及び不活性ガス供給・排気部23bとから下部不活性ガス系20bを構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は液体金属冷却型高速増殖炉に用いられる蒸気発生器のリーク検出システムに関する。
高速炉プラント、例えば、液体金属冷却型高速増殖炉プラントでは一般に冷却材として液体ナトリウムが用いられる。ナトリウムは水と激しく反応するため、ナトリウムと水との熱を交換する蒸気発生器には、高い信頼性が要求される。このような蒸気発生器の信頼性を向上させる対策の一つとして、ナトリウムと水との境界を二重化する二重伝熱管を用いるとともに、二重伝熱管のリークを検出するリーク検出器を設けることが知られている(特許文献1)。
このような二重伝熱管を用いた蒸気発生器の構成を図8(a)、(b)により説明する。
蒸気発生器1は、縦長な本体胴の内部中心位置に内筒52が配置され、内筒52の周囲位置に多数のヘリカルコイル状の二重伝熱管2が層状に配置されて管束を構成している。本体胴51の頂部には、ナトリウム入口ノズル46が設置され、液体金属としての液体ナトリウムを本体胴51内部に導入する。また、本体胴51の底部には、ナトリウム出口ノズル47が設置され、本体胴51外にナトリウムを導出する。
本体胴51の上側部には主蒸気管板54が設けられる一方、主給水管板55が本体胴51の下部に設けられる。この主蒸気管板54と主給水管板55を接続する二重伝熱管2は、図8(b)に示すように、外管2bおよび内管2aにより二重の耐圧バウンダリーを有しており、内管2aと外管2bとの間の間隙2cには不活性ガスとして熱伝導率の高いヘリウムガスが封入される。
このように構成された蒸気発生器1において、高温のナトリウムは、ナトリウム入口ノズル46から本体胴51に流入し、本体胴51内を下降し、ナトリウム出口ノズル47から胴外に流出までの間に、ヘリカルコイル状の管束を構成する二重伝熱管2の内管2a内を上昇する水と熱交換される。一方、水は、給水ノズル49を経て二重伝熱管2の内管2a内を上昇する。この上昇する水は、途中で蒸気となり、主蒸気ノズル42からタービン等に導かれる。
このような二重伝熱管方式の蒸気発生器では、二重伝熱管2の破損等によるナトリウムと水との反応事故を防止するために、二重伝熱管2からの微少なリークを検出するリーク検出器が備えられている。例えば、二重伝熱管2の内管2aからリークが生じた場合は、間隙2cに水分が侵入し、間隙2cに連通する上下部ガスプレナム48、59に設置された湿分検出計からなるリ−ク検出器40、44によって水分を検出する。
また、外管2bにリークが発生した場合は、間隙2cを流れるヘリウムが外管2b外側のナトリウム環境に侵入し、ナトリウムの出口配管47に設置されたヘリウムガス検出器(図示せず)により漏洩ヘリウムを検出する(特許文献1)。
このように、二重伝熱管方式の蒸気発生器ではリーク検出器によってリークした水又はヘリウムを検出することにより二重伝熱管の異常を早期に検出し、蒸気発生器の信頼性を向上させ、ひいては高速増殖炉プラントの安全性及び信頼性を向上させている(特許文献1)。
特開平5−18502号公報
上述した従来の二重伝熱管方式の蒸気発生器において、二重伝熱管の内管と外管との間の間隙にヘリウムを流通させる構成となっているが、間隙の入口側と出口側で特段の圧力制御をおこなっていないため、二重管の内管の水・蒸気側から発生する水素が内管と外管の間に侵入し、水素濃度が増加しつづけ、二重管の内管と外管の間にある水素が外管外のNa中に侵入することにより、NaHなどの不純物が発生し、コールドトラップなどを用いて不純物を除去する純度管理が必要となっていた。
また、ヘリウムのリークについては、従来のヘリウム検出器はナトリウム循環系に取り付けられているため、検出精度が低く、微量の漏洩ヘリウムを早期に検出することは困難であった。
本発明では、上述の問題を解決するためになされたもので、二重伝熱管の内管又は外管のリークを早期に確実に検出することができる蒸気発生器のリーク検出システム装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る蒸気発生器のリーク検出システムは、給水ノズルと、主蒸気ノズルと、ナトリウム入口ノズルと、ナトリウム出口ノズルと、内管と外管からなり両管との間に不活性ガスが流通する間隙が形成された二重伝熱管と、前記給水ノズルの下流側に設けられ前記間隙に不活性ガスを供給する下部ガスプレナムと、前記主蒸気ノズルの上流側に設けられ前記間隙からの不活性ガスが排出される上部ガスプレナムと、を有する蒸気発生器のリーク検出システムにおいて、前記上部ガスプレナムは、圧力計及び不活性ガス供給・排気部を有する上部不活性ガス系を構成し、前記下部ガスプレナムは、圧力計及び不活性ガス供給・排気部を有する下部不活性ガス系を構成することを特徴とする。
また、本発明に係る蒸気発生器のリーク検出システムは、給水ノズルと、主蒸気ノズルと、ナトリウム入口ノズルと、ナトリウム出口ノズルと、内管と外管からなり両管との間に不活性ガスが流通する間隙が形成された二重伝熱管と、蒸気発生器の上部に形成されたカバーガス空間と、前記カバーガス空間内のカバーガスを循環させるカバーガス循環系と、前記カバーガス循環系に設けられた漏洩ガス検出器と、を有する蒸気発生器のリーク検出システムにおいて、前記カバーガス循環系のカバーガス取り出し口を前記カバーガス空間の上部に設け、カバーガス戻し口を前記カバーガス空間の下部に設けたことを特徴とする。
また、本発明に係る蒸気発生器のリーク検出システムは、給水ノズルと、主蒸気ノズルと、ナトリウム入口ノズルと、ナトリウム出口ノズルと、内管と外管からなり両管との間に不活性ガスが流通する間隙が形成された二重伝熱管と、前記給水ノズルの下流側に設けられ前記間隙に不活性ガスを供給する下部ガスプレナムと、前記主蒸気ノズルの上流側に設けられ前記間隙からの不活性ガスが排出される上部ガスプレナムと、蒸気発生器の上部に形成されたカバーガス空間と、前記カバーガス空間内のカバーガスを循環させるカバーガス循環系と、前記カバーガス循環系に設けられた漏洩ガス検出器と、を有する蒸気発生器のリーク検出システムにおいて、前記上部ガスプレナムは、圧力計及び不活性ガス供給・排気部を有する上部不活性ガス系を構成し、前記下部ガスプレナムは、圧力計及び不活性ガス供給・排気部を有する下部不活性ガス系を構成することを特徴とする。
本発明によれば、二重管の内管と外管の間隙における水素濃度を抑制させることによって、水素が外管外のNa中に侵入することを抑制でき、それに伴ってNaHなどの不純物の発生を抑制することができるため、コールドトラップなどの不純物除去装置を用いたNaHなどの不純物を除去する純度管理を省略することができる。また、蒸気発生器の二重伝熱管の内管又は外管のリークを早期に確実に検出することができる。
第1の実施形態に係るリーク検出システムの全体構成図。 第1の実施形態に係る上部ガスプレナムの構成図。 第2の実施形態に係るリーク検出システムの全体構成図。 第2の実施形態に係るリーク検出システムの変形例の全体構成図。 第3の実施形態に係るリーク検出システムの全体構成図。 第4の実施形態に係るリーク検出システムの全体構成図。 第5の実施形態に係るリーク検出システムの全体構成図。 (a)は従来の蒸気発生器及びリーク検出システムの全体構成図、(b)は二重伝熱管の構成図。
以下、本発明に係る蒸気発生器のリーク検出システムの実施形態を図面を参照して説明する。なお、従来例と同一の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態に係る蒸気発生器のリーク検出システムを図1、図2により説明する。
本第1の実施形態は内管からのリークを検出するリーク検出システムに関する。
(構成)
図1は蒸気発生器1の内管からのリークを検出するリーク検出システムの全体構成図である。
蒸気発生器1は、複数の二重伝熱管2からなる二重伝熱管束3と、給水ノズル4と、主蒸気ノズル5と、ナトリウム(以下「Na」という。)入口ノズル6と、Na出口ノズル7とアルゴンガスが封入されているカバーガス空間8とから構成され、各二重伝熱管2は、図8(b)に示すように内管2aと外管2bからなり、内管2aと外管2bとの間の間隙2cをヘリウム(以下、「He」という。)ガスが流通するように構成されている。また、内管2a内には給水ノズル4からの水が循環し、外管2bの外側はNa環境で構成されている。水は内管2a内を循環している間にNaとの熱交換により蒸気となり主蒸気ノズル5から蒸気タービン(図示せず)等に導かれる。
また、給水ノズル4の下流側と主蒸気ノズル5の上流側には上部ガスプレナム10a及び下部ガスプレナム10bが設けられ、それぞれ上部不活性ガス系20a及び下部不活性ガス系20bが接続されている。
上部ガスプレナム10aは、図2に示すように、複数の二重伝熱管2の内管2aが挿通され、間隙2cを流れてきたHeは上部ガスプレナム10a内に導かれ、上部ガスプレナム10aを含む上部不活性ガス系20aを循環する。
上部不活性ガス系20aは、上部ガスプレナム10a、He供給・排気部23a、湿分計25a、ヘッダー27a、ポンプ26aから構成され、ポンプ26aによって、Heは上部ガスプレナム10a、湿分計25a、ヘッダー27a、ポンプ26aを循環する。ポンプ26aの上流側にヘッダー27aを有することにより、ポンプ26aによる脈動を抑制する。また、圧力計22aは上部不活性ガス系20a内の圧力を監視し、所定の設定圧力になるようにHe供給・排気部23aを制御する。
下部ガスプレナム10bは、上部ガスプレナム10aと同様な構造を有し、下部不活性ガス系20bからのHeを内管2aと外管2bとの間の間隙2cに導入する。下部不活性ガス系20bは、下部ガスプレナム10b、He供給・排気部23b、湿分計25b、ヘッダー27b、ポンプ26bから構成され、ポンプ26bによって、Heは下部ガスプレナム10b、湿分計25b、ヘッダー27b、ポンプ26bを循環する。ポンプ26bの上流側にヘッダー27bを有することにより、ポンプ26bによる脈動を抑制する。また、圧力計22bは下部不活性ガス系20b内の圧力を監視し、所定の設定圧力になるようにHe供給・排気部23bを制御する。
(作用)
このように構成された本第1の実施形態において、下部不活性ガス系20bの設定圧力を上部不活性ガス系20aの設定圧力よりも所定圧大きくなるようにHe供給・排気部23a、23bを制御する。これにより、下部ガスプレナム10bから上部ガスプレナム10aにHeが流れる。そして、二重伝熱管2の内管2a内の水・蒸気側から水素が発生し、この水素が内管2aから拡散などにより通過することにより、水素が内管2aと外管2bとの間の間隙2cに浸入する。その際、上部不活性ガス系20aは所定の設定圧になるように制御されているため、Heはこの間隙2c内を流れ、間隙2cに浸入した水素はHe供給・排気部23aから順次排出され、内管2aと外管2bとの間の間隙2cの水素濃度の増加を防止することができる。
また、万一、内管2aから水・蒸気がリークした際、水・蒸気は間隙2cを経由し、上部不活性ガス系20a又は下部不活性ガス系20bにより湿分計25a又は湿分計25bに到達することにより、この湿分計25a、25bの測定値の上昇によって内管2aのリークを検出する。
(効果)
本実施形態によれば、蒸気発生器に上部ガスプレナムと下部ガスプレナムを設け、それぞれ独立した不活性ガス系を構成し、独自に圧力制御をおこない、内管と外管間の水素濃度を抑えることができるため、内管と外管間の水素が外管外のNa中に浸入することを抑制できる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係る蒸気発生器のリーク検出システムを図3により説明する。なお、上記第1の実施形態と同一の構成には同一の符号を付与し、重複説明は省略する。
本第2の実施形態は外管からのリークを検出するリーク検出システムに関する。
(構成)
二重伝熱管束3を構成する二重伝熱管2の外管2bにリークが発生すると、内管2aと外管2bとの間の隙間2cのヘリウムは外管2bの外側を流れるナトリウム環境中に放出され、その後、蒸気発生器1の上部のカバーガス空間8に移行する。
本第2の実施形態は、カバーガス空間8に移行したHeを迅速かつ高精度で検出することにより、二重伝熱管2の外管2bのリークを早期に検出する。
本第2の実施形態のリーク検出システムは、カバーガス取り出し口35、ベーパートラップ29、循環装置32、ガスクロマトグラフィー等からなる漏洩ガス検出器30、カバーガス排出部28、カバーガス戻し口36、とから構成される。
本第2の実施形態において、カバーガス取り出し口35はカバーガス空間8の上部、すなわち、蒸気発生器1の頂部近傍に設けられ、また、カバーガス戻し口は蒸気発生器1の側部のカバーガス空間8に設けられる。なお、蒸気発生器1内のカバーガス空間8にはArガスが封入されている。
(作用)
上記のように構成されたリーク検出システムにおいて、循環器32によって、カバーガス空間8の上部から排出されたカバーバスは、ベーパートラップ29、循環装置32、カバーガス空間8を循環し、その一部は、He検出器からなる漏洩ガス検出器30を通過し、カバーガス排出部28から排出される。
万一、二重伝熱管2の外管2bにリークが発生すると、外管2bと内管2aとの間の隙間2cを流れるHeガスがNa中に放出され、カバーガス空間8に移行するが、HeとArの質量差からHeはカバーガス空間8の上部に移行し貯留される。本リーク検出システムでは、カバーガス取り出し口35はカバーガス空間8の上部に設けられているため、この上部に移行貯留したHeを漏洩ガス検出器30により早期に検出することができる。
また、本リーク検出システムでは、カバーガスを循環させる循環器32の機能を停止又は低下させてもよく、その場合、循環するArの流量が相対的に低下し、He濃度が増加するので、Heが微少であっても確実に検出することができる。
さらに、カバーガス戻し口36を、図4に示すように、カバーガス空間8の上部(蒸気発生器1の上部)に設けてもよく、その場合、上記と同様に、循環するアルゴンの流量が相対的に低下し、Heの濃度が増すので、Heが微少であっても確実に検出することができる。
(効果)
このように、本実施形態では、カバーガス取り出し口をカバーガス空間の上部に設けたため、二重伝熱管の外管のリークが微少であっても、当該外管のリークを早期にまた確実に検出することができる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態に係る蒸気発生器のリーク検出システムを図5により説明する。なお、上記第1および第2の実施形態と同一の構成には同一の符号を付与し、重複説明は省略する。
本第3の実施形態では、カバーガス戻し口36をカバーガス空間8下部のNa液面付近に設け、循環されたカバーガスをカバーガス空間8の下部に戻す。
これにより、カバーガスはカバーガス空間8内を下部から上部に向けて流れ、その間にカバーガス空間8内は混合されるので、リークしたHeはカバーガス空間8内に均等に分布する。このHeをHe検出器で検出することにより、リークしたHeの量を定量化することが可能となり、リークの規模を検出することができる。
また、このリーク検出システムを複数系統設けることにより、または図5に示すように循環器32からの配管を分岐してカバーガス戻し口36を蒸気発生器1の周囲に複数設けることにより、カバーガス空間8内の混合をより促進するように構成してもよい。
本第3の実施形態によれば、リークしたHeの量を定量化することが可能となり、リークの規模を検出することができる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態に係る蒸気発生器のリーク検出システムを図6により説明する。なお、上記第1から第3の実施形態と同一の構成には同一の符号を付与し、重複説明は省略する。
本第4の実施形態では、循環装置32からの配管を分岐して、一方をカバーガス空間8の上部に、他方をカバーガス空間8の下部に接続し、開閉弁37により切り替え可能としている。
このように構成したことにより、リークしたHeを早期に検出するときはカバーガスをカバーガス空間8の上部に戻し、定量化するときはカバーガス空間8の下部に戻す。
本第4の実施形態によれば、開閉弁の切り替えによって、リークしたHeの早期検出又はリークしたHe量の定量化を運転状況に応じて実施することができる。
[第5の実施形態]
第5の実施形態に係る蒸気発生器のリーク検出システムを図7により説明する。なお、上記実施形態と同一の構成には同一の符号を付与し、重複説明は省略する。
本第5の実施形態は、第1の実施形態に係るリーク検出システムと第2〜第4の実施形態に係るリーク検出システムを併用して、外管からのHeのリークを検出する。
万一、二重伝熱管2の外管2bにリークが発生すると間隙2cを流れるHeガスがNa環境中に放出され、その後カバーガス空間8に移行するが、その際、上部不活性ガス系20a又は下部不活性ガス系20bにもHe放出による圧力変化が生じる。この変化を圧力計22a、22bで検出することにより、外管2bの破損を検知することが可能となる。
このように、本第5の実施形態では、リークしたHeを漏洩ガス検出器30による検出と上部不活性ガス系20a又は下部不活性ガス系20bにおける圧力変動の検出を併用して検出することにより、外管2bのリークをより確実に検出することができる。
また、この二重化システムにより、漏洩ガス検出器30又は圧力計22a、22bの一方が故障した場合でも、Heリークを検出することが可能となる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、組み合わせ、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…蒸気発生器、2…二重伝熱管、2a…内管、2b…外管、2c…間隙、3…伝熱管束、4…給水ノズル、5…主蒸気ノズル、6…Na入口ノズル、7…Na出口ノズル、8…カバーガス空間、10a…上部ガスプレナム、10b…下部ガスプレナム、20a…上部不活性ガス系、20b…下部不活性ガス系、22a、22b…圧力計、23a、23b…He供給・排気部、25a、25b…湿分計、26a、26b…ポンプ、27a、27b…ヘッダー、28…カバーガス排出部、29…ベーパートラップ、30…漏洩ガス検出器、32…循環装置、35…カバーガス取り出し口、36…カバーガス戻し口、37…開閉弁。

Claims (9)

  1. 給水ノズルと、主蒸気ノズルと、ナトリウム入口ノズルと、ナトリウム出口ノズルと、内管と外管からなり両管との間に不活性ガスが流通する間隙が形成された二重伝熱管と、前記給水ノズルの下流側に設けられ前記間隙に不活性ガスを供給する下部ガスプレナムと、前記主蒸気ノズルの上流側に設けられ前記間隙からの不活性ガスが排出される上部ガスプレナムと、を有する蒸気発生器のリーク検出システムにおいて、
    前記上部ガスプレナムは、圧力計及び不活性ガス供給・排気部を有する上部不活性ガス系を構成し、前記下部ガスプレナムは、圧力計及び不活性ガス供給・排気部を有する下部不活性ガス系を構成することを特徴とする蒸気発生器のリーク検出システム。
  2. 前記上部不活性ガス系と下部不活性ガス系の不活性ガス供給・排気部は、当該上部不活性ガス系と下部不活性ガス系内の圧力をそれぞれ所定圧に制御することを特徴とする請求項1記載の蒸気発生器のリーク検出システム。
  3. 前記下部不活性ガス系の圧力は前記上部不活性ガス系の圧力とは異なる圧力を設定されることを特徴とする請求項2記載の蒸気発生器のリーク検出システム。
  4. 給水ノズルと、主蒸気ノズルと、ナトリウム入口ノズルと、ナトリウム出口ノズルと、内管と外管からなり両管との間に不活性ガスが流通する間隙が形成された二重伝熱管と、蒸気発生器の上部に形成されたカバーガス空間と、前記カバーガス空間内のカバーガスを循環させるカバーガス循環系と、前記カバーガス循環系に設けられた漏洩ガス検出器と、を有する蒸気発生器のリーク検出システムにおいて、
    前記カバーガス循環系のカバーガス取り出し口を前記カバーガス空間の上部に設けたことを特徴とする蒸気発生器のリーク検出システム。
  5. 前記カバーガス戻し口を前記カバーガス空間の下部に少なくとも一つ設けたことを特徴とする請求項4記載の蒸気発生器のリーク検出システム。
  6. 前記カバーガス戻し口を前記カバーガス空間の上部に設けたことを特徴とする請求項4記載の蒸気発生器のリーク検出システム。
  7. 前記カバーガス循環系を途中で分岐させ、一方のカバーガス戻し口を前記カバーガス空間の上部に、他方をカバーガス戻し口を前記カバーガス空間の下部に設けたことを特徴とする請求項4記載の蒸気発生器のリーク検出システム。
  8. 給水ノズルと、主蒸気ノズルと、ナトリウム入口ノズルと、ナトリウム出口ノズルと、内管と外管からなり両管との間に不活性ガスが流通する間隙が形成された二重伝熱管と、前記給水ノズルの下流側に設けられ前記間隙に不活性ガスを供給する下部ガスプレナムと、前記主蒸気ノズルの上流側に設けられ前記間隙からの不活性ガスが排出される上部ガスプレナムと、蒸気発生器の上部に形成されたカバーガス空間と、前記カバーガス空間内のカバーガスを循環させるカバーガス循環系と、前記カバーガス循環系に設けられた漏洩ガス検出器と、を有する蒸気発生器のリーク検出システムにおいて、
    前記上部ガスプレナムは、圧力計及び不活性ガス供給・排気部を有する上部不活性ガス系を構成し、前記下部ガスプレナムは、圧力計及び不活性ガス供給・排気部を有する下部不活性ガス系を構成することを特徴とする蒸気発生器のリーク検出システム。
  9. 前記二重伝熱管からのリークを、前記上部不活性ガス系の圧力計及び又は前記漏洩ガス検出器によって検出することを特徴とする請求項8記載の蒸気発生器のリーク検出システム。
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CN114264416A (zh) * 2021-12-24 2022-04-01 西安交通大学 一种研究蒸汽发生器内部泄漏的试验系统及方法
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