JP2012172797A - Crankshaft - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、軸端にフライホイールが装着される多気筒エンジンのクランクシャフトに関する。 The present invention relates to a crankshaft of a multi-cylinder engine in which a flywheel is mounted on a shaft end.
多気筒エンジンに適用されるクランクシャフトは、クランクシャフトの軸芯を形成するクランクジャーナルと、クランクジャーナルから偏心した位置に設けられてコネクティングロッドが連結されるクランクピンとがクランクアームにより連結された構成とされている。クランクシャフトの前方の軸端には、タイミングベルトやファンベルト等を駆動するプーリーが装着される。またクランクシャフトの後方の軸端には、エンジンの軸トルクを平均化して回転を円滑とするフライホイールが装着される。フライホイールは、慣性モーメントを大きくするため、大型の円板形状に形成されている。 A crankshaft applied to a multi-cylinder engine has a configuration in which a crank journal that forms an axis of the crankshaft and a crank pin that is provided at an eccentric position from the crank journal and to which a connecting rod is connected are connected by a crank arm. Has been. A pulley that drives a timing belt, a fan belt, and the like is attached to a shaft end in front of the crankshaft. A flywheel that smoothens the rotation by averaging the shaft torque of the engine is mounted on the rear shaft end of the crankshaft. The flywheel is formed in a large disk shape in order to increase the moment of inertia.
クランクシャフトの剛性が不足すると、フライホイールが振動し、フライホイールの装着軸端に近い位置に配設されたクランクアームから順に、強い振動応力を受けるようになる。そこで、従来、こうしたクランクシャフトとして、特許文献1に記載のような、フライホイールが装着される軸端に近い位置に配設される最終クランクアームの肉厚を、フライホイールから遠い位置に配設される他のクランクアームの肉厚よりも大きくすることで、クランクシャフトの剛性を確保したものが知られている。
When the rigidity of the crankshaft is insufficient, the flywheel vibrates and receives strong vibration stress in order from the crank arm disposed at a position near the end of the flywheel mounting shaft. Therefore, conventionally, as such a crankshaft, the thickness of the final crank arm disposed at a position near the shaft end on which the flywheel is mounted as described in
こうした従来のクランクシャフトによれば、より大きい振動応力を受ける最終クランクアームの剛性を高めて、捻りによる振動を低減することが確かに可能ではある。しかしながら、上記文献1に記載のクランクシャフトでは、カウンターウェイトも含めた最終クランクアーム全体の肉厚が大きくされており、クランクシャフトの重量が大幅に増加してしまうようになる。
According to such a conventional crankshaft, it is certainly possible to increase the rigidity of the final crank arm subjected to a greater vibrational stress and reduce the vibration due to torsion. However, in the crankshaft described in the above-mentioned
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、重量増加を抑えながらも、捻りによる振動を効果的に抑制することのできるクランクシャフトを提供することにある。 The present invention has been made in view of such circumstances, and a problem to be solved is to provide a crankshaft capable of effectively suppressing vibration due to torsion while suppressing an increase in weight. .
上記課題を解決するため、軸端にフライホイールが装着される多気筒エンジンのクランクシャフトとしての請求項1に記載の発明は、フライホイールに近いクランクアームにのみ、そのジャーナル中心部に局所的な肉盛り部を形成するようにしている。
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to
上記構成によれば、肉盛り部によって、フライホイールに近い位置に配設されるクランクアームの剛性が高められ、これにより捻りによる振動が抑制されるようになる。その上、フライホイールに近い位置に配設されるクランクアームのみに、しかもそのジャーナル中心部のみに限って肉盛りがなされるため、クランクシャフトの重量増加は、僅かなものに留めることができる。したがって、上記構成によれば、重量増加を抑えながらも、捻りによる振動を効果的に抑制することができるようになる。 According to the said structure, the rigidity of the crank arm arrange | positioned in the position close | similar to a flywheel is improved with the build-up part, and, thereby, the vibration by twist is suppressed. In addition, since the padding is performed only on the crank arm disposed at a position close to the flywheel and only on the center portion of the journal, an increase in the weight of the crankshaft can be kept small. Therefore, according to the above configuration, vibration due to twist can be effectively suppressed while suppressing an increase in weight.
また上記課題を解決するため、軸端にフライホイールが装着される多気筒エンジンのクランクシャフトとしての請求項2に記載の発明は、フライホイールに近いクランクアームのジャーナル中心部の肉厚を、フライホイールから遠いクランクアームのジャーナル中心部の肉厚に比して大きくするようにしている。一方、ジャーナル中心部以外の肉厚は、クランクアームのすべてにおいて共通とするようにしている。
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to
上記構成によれば、ジャーナル中心部の肉厚を大きくすることで、フライホイールに近い位置に配設されるクランクアームの剛性が高められ、これにより捻りによる振動が抑制されるようになる。その上、肉厚の増大は、フライホイールに近い位置に配設されるクランクアームのみに、しかもそのジャーナル中心部のみに限ってなされるため、クランクシャフトの重量増加は、僅かなものに留めることができる。したがって、上記構成によれば、重量増加を抑えながらも、捻りによる振動を効果的に抑制することができるようになる。 According to the above configuration, by increasing the thickness of the center portion of the journal, the rigidity of the crank arm disposed at a position close to the flywheel is increased, thereby suppressing vibration due to torsion. In addition, the increase in wall thickness is limited only to the crank arm located close to the flywheel, and only to the center of the journal, so the increase in the weight of the crankshaft is limited. Can do. Therefore, according to the above configuration, vibration due to twist can be effectively suppressed while suppressing an increase in weight.
以下、本発明のクランクシャフトを具体化した一実施の形態を、図1〜図6を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態のクランクシャフトは、直列4気筒の気筒配列のエンジンに適用されるものとなっている。 DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, an embodiment embodying a crankshaft of the present invention will be described in detail with reference to FIGS. Note that the crankshaft of the present embodiment is applied to an engine having an in-line four-cylinder cylinder arrangement.
図1に示すように、本実施の形態のクランクシャフトには、その軸芯となる第1〜第5のクランクジャーナル1a〜1eが設けられる。また各クランクジャーナル1a〜1eの間には、クランクジャーナル1a〜1eから偏心した位置に設けられてコネクティングロッドが連結される第1〜第4のクランクピン2a〜2dが設けられ、各クランクジャーナル1a〜1eと各クランクピン2a〜2dとが8つのクランクアーム、すなわち第1〜第8アーム3a〜3hにより連結されている。なお、クランクシャフトの軸芯に対する第1〜第8アーム3a〜3hの反対側には、カウンターウェイト7a〜7hがそれぞれ設けられている。
As shown in FIG. 1, the crankshaft of the present embodiment is provided with first to
なお、クランクシャフトの図中左方の軸端4には、タイミングベルトやファンベルト等を駆動するプーリーが装着される。またクランクシャフトの図中右方の軸端5には、エンジンの軸トルクを平均化して回転を円滑とするフライホイールが装着される。
A pulley for driving a timing belt, a fan belt or the like is attached to the
本実施の形態のクランクシャフトでは、フライホイールから遠い第1〜第6アーム3a〜3fは、図2(a)、(b)に示す第2アーム3bの形状と同様に形成されている。一方、フライホイールに近い第7アーム3g及び第8アーム3hは、図3(a)、(b)に示す第8アーム3hの形状と同様に形成されている。これらの図から明らかなように、本実施の形態のクランクシャフトでは、フライホイールに近い第7アーム3g及び第8アーム3hにのみ、そのジャーナル中心部に局所的な肉盛り部6が形成されている。そしてこれにより、フライホイールに近い第7アーム3g及び第8アーム3hのジャーナル中心部の肉厚が、フライホイールから遠い第1〜第6アーム3a〜3fのジャーナル中心部の肉厚に比して大きくされている。その一方で、ジャーナル中心部以外の肉厚は、第1〜第8アーム3a〜3hのすべてにおいて共通とされている。
In the crankshaft of the present embodiment, the first to sixth arms 3a to 3f far from the flywheel are formed in the same manner as the shape of the
図4は、肉盛り部6が無く、クランクアームのすべてが共通の形状に形成された従来のクランクシャフトの振動等級の測定結果を示している。また図5は、本実施の形態のクランクシャフトの振動等級の測定結果を示している。両図には、クランクピンを上にしたときのクランクアームの左側、及び右側でそれぞれ測定された、軸方向、横方向、縦方向のそれぞれにおける各周波数の振動等級が示されている。両図の比較から明らかなように、第7アーム3g及び第8アーム3hに肉盛り部6を形成した本実施の形態のクランクシャフトでは、全般的に振動等級が小さくなっており、肉盛り部6の形成が振動の抑制に有効であることを確認できる。
FIG. 4 shows the measurement result of the vibration class of a conventional crankshaft in which the built-up
一方、図6は、上記従来のクランクシャフトと本実施の形態のクランクシャフトの各クランクジャーナル(CJ)における最大軸受面圧を示している。同図から明らかなように、肉盛り部6の形成は、最大軸受面圧の低減に、ひいてはクランクジャーナルでのフリクションの低減にも有効となっている。
On the other hand, FIG. 6 shows the maximum bearing surface pressure in each crank journal (CJ) of the conventional crankshaft and the crankshaft of the present embodiment. As is clear from the figure, the formation of the built-up
以上説明した本実施の形態のクランクシャフトによれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本実施の形態では、フライホイールに近い第7アーム3g及び第8アーム3hにのみ、そのジャーナル中心部に局所的な肉盛り部6を形成するようにしている。そしてこれにより、フライホイールに近い第7アーム3g及び第8アーム3hのジャーナル中心部の肉厚が、フライホイールから遠い第1〜第6アーム3a〜3fのジャーナル中心部の肉厚に比して大きくされている。その一方で、ジャーナル中心部以外の肉厚は、第1〜第8アーム3a〜3hのすべてにおいて共通とされている。こうした本実施の形態では、肉盛り部6によって、フライホイールに近い位置に配設される第7アーム3g及び第8アーム3hの剛性が高められ、これにより捻りによる振動が抑制されるようになる。その上、フライホイールに近い位置に配設される第7アーム3g及び第8アーム3hのみに、しかもそのジャーナル中心部のみに限って肉盛りがなされるため、クランクシャフトの重量増加は、僅かなものに留めることができる。したがって、本実施の形態によれば、重量増加を抑えながらも、捻りによる振動を効果的に抑制することができるようになる。
According to the crankshaft of the present embodiment described above, the following effects can be obtained.
(1) In the present embodiment, the local build-
(2)肉盛り部6の形成により、剛性を高めたことで、各クランクジャーナル1a〜1eの最大軸受面圧が低減されるようになり、各クランクジャーナル1a〜1eのフリクションを有効に低減することができるようにもなる。
(2) By increasing the rigidity by forming the build-
なお、上記実施の形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施の形態では、第7アーム3g及び第8アーム3hに肉盛り部6を形成していたが、十分な剛性を確保できるのであれば、第8アーム3hにのみ肉盛り部6を形成しても良い。また十分な剛性の確保に必要であれば、第5アーム3eや第6アーム3f等にも、肉盛り部6を形成するようにしても良い。
In addition, the said embodiment can also be changed and implemented as follows.
In the above embodiment, the build-
・上記実施の形態では、直列4気筒の気筒配列を有するエンジンに本発明のクランクシャフトを適用した場合を説明したが、本発明のクランクシャフトは、それ以外の気筒配列のエンジンにも同様に適用することができる。 In the above embodiment, the case where the crankshaft of the present invention is applied to an engine having an in-line 4-cylinder cylinder arrangement has been described, but the crankshaft of the present invention is similarly applied to an engine having other cylinder arrangements. can do.
1a〜1e…第1〜第5のクランクジャーナル、2a〜2d…第1〜第4のクランクピン、3a〜3h…第1〜第8アーム、4…軸端、5…軸端、6…肉盛り部、7a〜7h…カウンターウェイト。
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記フライホイールに近いクランクアームにのみ、そのジャーナル中心部に局所的な肉盛り部が形成されてなる
ことを特徴とするクランクシャフト。 In the crankshaft of a multi-cylinder engine with a flywheel attached to the shaft end,
A crankshaft characterized in that a local build-up portion is formed at the center of the journal only in the crank arm close to the flywheel.
前記フライホイールに近いクランクアームのジャーナル中心部の肉厚が、前記フライホイールから遠いクランクアームのジャーナル中心部の肉厚に比して大きくされるとともに、ジャーナル中心部以外の肉厚は、クランクアームのすべてにおいて共通とされてなる
ことを特徴とするクランクシャフト。 In the crankshaft of a multi-cylinder engine with a flywheel attached to the shaft end,
The thickness of the journal center portion of the crank arm close to the flywheel is made larger than the thickness of the journal center portion of the crank arm far from the flywheel. A crankshaft characterized by being common to all of the above.
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