JP2012149898A - 水量識別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】暗い貯水槽等の内部を電灯で照らして上方から覗き込む場合に、比較的コストや工期をかけず、簡単に現在の水量を判断できる水量識別装置を提供する。
【解決手段】
本発明の代表的な水量識別装置120の構成は、水に浮かぶ性質を有するフロート部122と、水ぎわに設けられた昇降はしご110のステップ110aに取り付けられるステップ取付部126と、フロート部122に連結されステップ取付部126が取り付けられるステップ110aに対応する水量の表記を有する目盛部128とを備え、ステップ110aとステップ取付部126、またはステップ取付部126とフロート部122が回転可能に構成されていて、フロート部122が水から浮力を受けることによって上方へと回転し、目盛部128の表記がフロート部122が上方へと回転した際に上方から観察可能な位置に配置されることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、貯水槽等の水量を識別する水量識別装置に関する。
発電所には、多くの貯水槽が設けられている。例えば、特許文献1の段落0031〜0035、図7、8等に記載されているように、雨水排水槽や排水処理清水槽が設けられている。これらの槽には適宜水が流入するため、現場では水が溢れないように作業員が状況に応じて監視を行っている。
詳細には、作業員が、対象となる槽を封鎖しているマンホール蓋を開けて、上方から槽の内部を電灯で照らしその水量(水位)を確認している。なお、これらの槽に流入した水は、ph濃度や油の混入を検査し、適切に処理をした上で、最終的に外洋へと排水される。
特開平7−184523号公報
しかし、雨水排水槽や排水処理清水槽の内部はとても暗いため、上方から槽の内部を電灯で照らしても、水面の位置(水量)を把握するのが困難であった。仮に水面の位置を把握できたとしても、これらの槽には水量の表記(目盛り)が設定されていなかったため、具体的な水量を判断することができなかった。
ここで、既存の槽の壁面に水量の目盛り表記を描いたり、取り付けたりする工事を行うことも考えられる。しかし、この工事を行う場合には、槽を空にして(運用を停止して)行う必要があり、また狭くて深い槽の中に足場を組む必要もあり、少なくないコストや工期が必要となる。また、この工事を行ったとしても水面の位置を把握するのが困難なことを改善できる訳ではないので、そもそも、どの水量の表記を読めばいいのか分かりにくく根本的な解決には到らない。
このような現状から、比較的コストや工期をかけずに、これらの槽の現在の水量を簡単に判断できる新規技術が求められている。なお、これらの槽にはその用途上、ヘドロが溜まったり、コケが発生したりするため、故障のおそれがある精密装置(電気式の測定器等)を導入することはできない。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、暗い貯水槽等の内部を電灯で照らして上方から覗き込む場合に、比較的コストや工期をかけず、簡単に現在の水量を判断できる水量識別装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明にかかる水量識別装置の代表的な構成は、水に浮かぶ性質を有するフロート部と、水ぎわに設けられた昇降はしごのステップに取り付けられ、このステップにフロート部を連結するステップ取付部と、フロート部に連結され、ステップ取付部が取り付けられるステップに対応する水量の表記を有する目盛部とを備え、ステップとステップ取付部、またはステップ取付部とフロート部が回転可能に構成されていて、フロート部が水から浮力を受けることによって上方へと回転し、目盛部の表記が、フロート部が上方へと回転した際に上方から観察可能な位置に配置されることを特徴とする。
とりわけ、ステップとステップ取付部、またはステップ取付部とフロート部の回転軸に対して重心が目盛部よりに偏っていて、水中に存在しない場合には、表記が下向きの状態で目盛部が回転軸に対して下方に配置され、水中に存在する場合には、表記が上向きの状態で目盛部が回転軸に対して上方に配置されると好ましい。
上記構成によれば、水中に存在しない場合には上方から目盛部の表記が視認されず、水中に存在する場合には上方から目盛部の表記が視認される。そのため、暗い貯水槽等の内部を電灯で照らして上方から覗き込んだ場合に水面の位置がどのあたりにきているのか把握できなくても、上方から視認される目盛部の表記に基づき具体的な水量を判断することができる。
具体的には、一定の間隔ごとに昇降はしごのステップに水量識別装置を取り付ければ、最も手前側(上側)にて視認される目盛部の表記まで現在の水量が達していると判断することができる。よって、極めて簡単に、現在の水量を判断することができる。
なお、水量識別装置は、浮力を利用した単純な構造であるため、保守、整備が不要であり、汚れが懸念される発電所の貯水槽等にも適用することができる。かかる水量識別装置を、貯水槽等の昇降はしごのステップに取り付けるだけでよいため、比較的コストや工期がかかることもない。
上記目盛部の表記が蛍光塗料で記載されているとよい。これにより、暗い貯水槽等の内部を電灯で照らして上方から覗き込んだ場合に、表記の蛍光塗料が電灯に反射するため、より簡単に現在の水量を判断することができる。
上記フロート部が円柱状体の一部をなす円弧柱状であり、フロート部と合わさって円柱状体を形成する内部に水が出入り可能な円弧柱状の浸水部をさらに備え、上記ステップに回転可能に取り付けられる上記ステップ取付部が、円柱状体の中心部分に設定されるとよい。これにより、水中に存在する場合には、フロート部が上方へと回転するように浮き上がる一方、浸水部には水が入り込んで浮力を生じなくなるので、より安定的な姿勢を保つことができる。
上記ステップが丸棒状、上記フロート部が優弧柱状であって、ステップに回転可能に取り付けられる上記ステップ取付部が、可撓性を有し、優弧柱状のフロート部の中心部分に設定され、ステップ取付部の開口幅が、丸棒状のステップの径よりも狭くてもよい。これにより、ステップ取付部を撓ませて、簡単に丸棒状のステップに着脱することができる。そのため、工事を要せずに、すなわちコストや工期をかけずに設置可能である。
上記水量識別装置が発電所の貯水槽に設けられた昇降はしごのステップに取り付けられるものであって、貯水槽の水量の識別に用いられるとよい。特に、この水量識別装置を発電所の貯水槽に適用することで、顕著な効果を奏することが可能である。
本発明によれば、暗い貯水槽等の内部を電灯で照らして上方から覗き込む場合に、比較的コストや工期をかけず、簡単に現在の水量を判断できる水量識別装置を提供可能である。この水量識別装置は、浮力を利用した単純な構造であるため、電気式の測定器等のように保守や整備を必要とせず、汚れが懸念される箇所にも適用できる。
本発明の第1の実施形態にかかる水量識別装置を適用する貯水槽の概略図である。 図1の貯水槽の昇降はしごのステップに取り付けられる水量識別装置を示す図である。 図2の水量識別装置の動作について説明する断面図である。 比較例としての水量識別装置を示す図である。 図1のマンホール蓋を開けて、貯水槽の内部を覗き込む様子を示した図である。 本発明の第2の実施形態にかかる水量識別装置を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる水量識別装置120を適用する貯水槽100の概略図である。図1に示すように、貯水槽100には、流入管102を通じて水が流入し、ポンプ106によって排水管104を通じて水が排出される。貯水槽100は、マンホール蓋108で封鎖されており、マンホール蓋108の直下には昇降はしご110が設置されている。また、貯水槽100の内部が密閉されないよう、通気を確保するための通気管112が設置されている。
図2は、図1の貯水槽100の昇降はしご110のステップ110aに取り付けられる水量識別装置120を示す図である。図2(a)ではステップ110aへの取付前の水量識別装置120を図示しており、図2(b)ではステップ110aへの取付後の水量識別装置120を図示している。なお、ここでは、ステップ110aは、丸棒状の部材を略コ字形状に屈曲して形成される。
第1実施形態にかかる水量識別装置120は、フロート部122(図3等参照)と、浸水部124(図3等参照)と、ステップ取付部としての軸取付部126と、目盛部128とを含んで構成される。フロート部122は円柱状体の一部をなす円弧柱状(優弧柱状)であり、水に浮かぶ性質を有する。ここでは、フロート部122は、内部が空洞且つ密封されて形成される。浸水部124は、フロート部122と合わさって円柱状体を形成する円弧柱状(劣弧柱状)であり、内部に水が出入り可能な水取入口124a、124bを有する。
軸取付部126は、フロート部122および浸水部124からなる円柱状体の中心部分に設定される円形の孔状部であって、丸棒状のステップ110aを軸(回転軸)として回転可能に取り付けられる。すなわち、ステップ110aにフロート部122および浸水部124を連結する。目盛部128はフロート部122の外表面に連結され、軸取付部126が取り付けられるステップ110aに対応する水量の表記(例えば15m、10m…等)を有する。かかる表記は、蛍光塗料で記載される。
図3は、図2の水量識別装置120の動作について説明する断面図であり、図2(b)のA−A断面図に相当する。図3(a)〜(c)では、水量識別装置120が水中に存在しない状態から水面WLが上昇して水没するまでを経時的に図示しており、図3(d)〜(f)では、水量識別装置120が水中に存在する状態から水面WLが下降して露出するまでを経時的に図示している。
水量識別装置120では、回転軸(ステップ110a)に対して重心が目盛部128よりに偏っている。したがって、図3(a)に示すように、水中に存在しない場合には、表記が下向きの状態で目盛部128が回転軸に対して下方に配置される。
図3(b)に示すように、水面WLが上昇して水量識別装置120が水没すると、水取入口124a、124bから浸水部124に水が流入する。すると、図3(c)に示すように、浸水部124は浮力を生じなくなる一方で、フロート部122は水から浮力を受けて上方へと回転し、目盛部128の表記が上方から観察可能な位置に配置される。すなわち、表記が上向きの状態で目盛部128が回転軸に対して上方に配置される。
一方、図3(d)に示す状態(水中に存在する状態)から水面WLが下降して水量識別装置120が露出してくると、図3(e)に示すように浸水部124(水取入口124a、124b)が下方にきているので、水取入口124a、124bから内部の水が排出される。内部の水が排出されると、上記のように水量識別装置120では回転軸に対して重心が目盛部128よりに偏っているため、目盛部128が外表面に連結されるフロート部122が重力によって下方へと回転し、目盛部128の表記が上方から観察不可能な位置に配置される。すなわち、表記が下向きの状態で目盛部128が回転軸に対して下方に配置される。
図4は、比較例としての水量識別装置220を示す図である。図4(a)では水量識別装置220が水中に存在しない場合を図示しており、図4(b)では水量識別装置220が水中に存在する場合を図示している。図4(a)、(b)に示すように、比較例にかかる水量識別装置220は、ステップ取付部としての連結紐226と、フロート部を兼ねた目盛部228とを含んで構成される。
連結紐226は、昇降はしご110の丸棒状のステップ110aを軸(回転軸)として回転可能に巻回され、このステップ110aにフロート部を兼ねた目盛部228を連結する。フロート部を兼ねた目盛部228は、水に浮かぶ性質を有し、連結紐226が巻回されるステップ110aに対応する水量の表記(例えば15m、10m…等)を有する。水量識別装置220が水中に存在しない場合には表記が下向きの状態でフロート部を兼ねた目盛部228が回転軸に対して下方に配置され(図4(a)参照)、水中に存在する場合にはフロート部を兼ねた目盛部228が水から浮力を受けて上方へと回転し、表記が上向きの状態で回転軸に対して上方に配置される(図4(b)参照)。
ここで、第1実施形態にかかる水量識別装置120と、比較例にかかる水量識別装置220とを対比する。第1実施形態にかかる水量識別装置120では、水中に存在する場合、浸水部124に水が充填される一方、フロート部122には浮力が働く。そのため、浸水部124が下方、フロート部122が上方の状態にて安定的な姿勢が保たれる。
一方、比較例にかかる水量識別装置220では、上記のように連結紐226にてフロート部を兼ねた目盛部228が単にステップ110aに巻回されるのみである。そのため、貯水槽100のポンプ106等が稼動し、貯水槽100の内部に水の流れが発生した状態では、フロート部を兼ねた目盛部228が揺動してその表記が上方から観察しづらくなるおそれがある。これに対し、第1実施形態にかかる水量識別装置120によればこのような問題を解消できるため、より好適な構成となる。
図5は、図1のマンホール蓋108を開けて、貯水槽100の内部を覗き込む様子を示した図である。なお、図5中の各水量識別装置120a〜120gは、上述した水量識別装置120と同様の構成を有するものとする。昇降はしご110のステップ110aに関しては代表して1つに符号を付す。
図5(a)ではステップ110aに水量識別装置120a〜120gを取り付けていない場合を図示しており、図5(b)ではステップ110aに水量識別装置120a〜120gを取り付けた場合を図示している。なお、図5(a)、(b)は理解を容易にするために簡略化して図示したものであり、各水量識別装置120a〜120gの表記やステップ110aの数は模式的なものに過ぎない。
図5(a)に示すように、発電所の貯水槽100(雨水排水槽や排水処理清水槽)などでは、従来、水が溢れないように作業員P1が状況に応じてマンホール蓋108を開けて上方からその内部を電灯114で照らし、監視を行っていた。しかし、貯水槽100の内部はとても暗いため、上方から槽の内部を電灯114で照らしても、水面WLの位置(水量)を把握するのが困難であった。仮に水面WLの位置を把握できたとしても、このような槽には水量の表記が設定されていなかった(壁面等に記載されていなかった)ため、具体的な水量を判断することができなかった。
これに対し、図5(b)に示すように、一定の間隔(高さ)ごとにステップ110aに水量識別装置120a〜120gを取り付けた場合、水中に存在しない水量識別装置120a〜120dは上方からその表記が視認されず、水中に存在する水量識別装置120e〜120gのみ上方からその表記が視認される。したがって、暗い貯水槽100の内部を電灯114で照らして上方から覗き込んだ場合に水面WLの位置がどのあたりにきているのか把握できなくても、最も手前側(上側)にて視認される水量識別装置120eの表記まで現在の水量が達していると判断することができる。図5(b)では、現在の水量が15mまで達していると判断することができる。
特に、これらの表記は、蛍光塗料で記載されている。これにより、暗い貯水槽100の内部を電灯114で照らして上方から覗き込んだ場合に、表記の蛍光塗料が電灯114の光に反射する。そのため、容易に水中に存在する水量識別装置120e〜120gの表記を視認することができる。
上記より、第1実施形態にかかる水量識別装置120a〜120gによれば、極めて簡単に現在の水量を判断することができる。なお、水量識別装置120a〜120gは、浮力を利用した単純な構造であるため、保守、整備が不要であり、ヘドロが溜まったり、コケが発生したりするおそれのある発電所の貯水槽100などにも適用することができる。かかる水量識別装置120a〜120gをステップ110aに取り付けるだけでよいため、比較的コストや工期がかかることもない。
[第2実施形態]
図6は、本発明の第2の実施形態にかかる水量識別装置320を示す図である。図6(a)ではステップ110aへの取付前の水量識別装置320を図示しており、図6(b)ではステップ110aへの取付後且つ水中に存在しない場合の水量識別装置320を図示しており、図6(c)ではステップ110aへの取付後且つ水中に存在する場合の水量識別装置320を図示している。
図6(a)〜(c)に示すように、第2実施形態にかかる水量識別装置320は、フロート部322と、ステップ取付部としての軸取付部326と、目盛部328とを含んで構成される。フロート部322は、優弧柱状であり、水に浮かぶ性質を有する。軸取付部326は、優弧柱状のフロート部122の中心部分に設定される円形(円弧形)の孔状部であって、丸棒状のステップ110aを軸(回転軸)として回転可能に取り付けられる。すなわち、丸棒状のステップ110aにフロート部122を連結する。目盛部328はフロート部322の外表面に連結され、軸取付部326が取り付けられるステップ110aに対応する水量の表記を有する。
ここで、軸取付部326は可撓性を有し(フロート部322は可撓性を有し)、その開口幅L1が丸棒状のステップ110aの径L2よりも狭く形成される(図6(a)参照)。これにより、軸取付部326を撓ませて、簡単にステップ110aに着脱することが可能である。
発電所などでは、局所的な工事の実施等によりその工事排水が一時的に特定の貯水槽100に排出される場合がある。このような状況下においては、当然ながら、作業員P1はその貯水槽100から水が溢れないように適宜監視を行う必要がある。しかし、工事排水が一時的にその貯水槽100に排出される以外に、その貯水槽100から水が溢れるおそれが殆どない場合(通常の使用態様では水が溢れるおそれが殆どない場合)、内部の水量を判断するためにコストや工期を割くことは有意義ではない。
しかし、第2実施形態にかかる水量識別装置320は、上記のように貯水槽100の水量を判断(監視)する必要が一時的にある場合、その貯水槽100の昇降はしご110のステップ110aにワンタッチで着脱することができる。工事を要せずに、すなわちコストや工期をかけずに設置することができるため、このような一時的な需要にも対応することができる。
図6(b)に示すように、水量識別装置320は、回転軸(ステップ110a)に対して重心が目盛部328よりに偏っていて、水中に存在しない場合には、表記が下向きの状態で目盛部328が回転軸に対して下方に配置される。一方、図6(c)に示すように、水中に存在する場合にはフロート部322が水からの浮力を受けて上方へと回転し、表記が上向きの状態で目盛部328が回転軸に対して上方に配置される。すなわち、第1実施形態の水量識別装置120と同様に簡単に現在の水量を判断することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明にかかる第1の実施形態および第2の実施形態について説明した。本実施形態にかかる水量識別装置120、320は、発電所の貯水槽100に適用することで顕著な効果を奏するが、これに限定される訳ではない。暗い状況下などにおいて上方から水量を判断する場合に本発明は適用でき、例えば一般建造物の貯水槽や護岸等の水ぎわに設けられた昇降はしごに取り付けることができる。なお、本実施形態においては、ステップ110aとステップ取付部とを回転可能としたが、これに限られずステップ取付部とフロート部とを回転可能としてもよい。
すなわち、本発明は、上記実施形態の例に限定される訳ではない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、貯水槽等の水量を識別する水量識別装置として利用することができる。
P1…作業員、WL…水面、100…貯水槽、102…流入管、104…排水管、106…ポンプ、108…マンホール蓋、110…昇降はしご、110a…ステップ、112…通気管、114…電灯、120(120a〜120g)、220、320…水量識別装置、122、322…フロート部、124…浸水部、124a、124b…水取入口、126、326…軸取付部(ステップ取付部)、226…連結紐(ステップ取付部)、128、228、328…目盛部

Claims (6)

  1. 水に浮かぶ性質を有するフロート部と、
    水ぎわに設けられた昇降はしごのステップに取り付けられ、該ステップに前記フロート部を連結するステップ取付部と、
    前記フロート部に連結され、前記ステップ取付部が取り付けられるステップに対応する水量の表記を有する目盛部とを備え、
    前記ステップと前記ステップ取付部、または該ステップ取付部と前記フロート部が回転可能に構成されていて、該フロート部が水から浮力を受けることによって上方へと回転し、
    前記目盛部の表記が、前記フロート部が上方へと回転した際に上方から観察可能な位置に配置されることを特徴とする水量識別装置。
  2. 前記ステップと前記ステップ取付部、または該ステップ取付部と前記フロート部の回転軸に対して重心が前記目盛部よりに偏っていて、
    水中に存在しない場合には、前記表記が下向きの状態で前記目盛部が前記回転軸に対して下方に配置され、
    水中に存在する場合には、前記表記が上向きの状態で前記目盛部が前記回転軸に対して上方に配置されることを特徴とする請求項1に記載の水量識別装置。
  3. 前記目盛部の表記が蛍光塗料で記載されていることを特徴とする請求項1または2に記載の水量識別装置。
  4. 前記フロート部が円柱状体の一部をなす円弧柱状であり、
    前記フロート部と合わさって前記円柱状体を形成する内部に水が出入り可能な円弧柱状の浸水部をさらに備え、
    前記ステップに回転可能に取り付けられる前記ステップ取付部が、前記円柱状体の中心部分に設定されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の水量識別装置。
  5. 前記ステップが丸棒状、前記フロート部が優弧柱状であって、
    前記ステップに回転可能に取り付けられる前記ステップ取付部が、可撓性を有し、優弧柱状の前記フロート部の中心部分に設定され、
    前記ステップ取付部の開口幅が、丸棒状の前記ステップの径よりも狭いことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の水量識別装置。
  6. 当該水量識別装置が発電所の貯水槽に設けられた昇降はしごのステップに取り付けられるものであって、該貯水槽の水量の識別に用いられることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の水量識別装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111854579A (zh) * 2020-07-13 2020-10-30 中车青岛四方机车车辆股份有限公司 一种管路旋转角度的测量装置及方法

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