JP2012141351A - 液晶表示装置 - Google Patents

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則博 荒井
Kunpei Kobayashi
君平 小林
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Abstract

【課題】反射表示と透過表示とを両立させつつ、表示性能を向上させる。
【解決手段】液晶表示装置10は、対向配置された一対の第1及び第2の基板20,30と、第1及び第2の基板20,30に挟まれた液晶層40と、複数の表示画素と、駆動回路51とを含む。表示画素は、第1の基板20に設けられた画素電極24を含み、かつ反射領域と透過領域とをそれぞれが有し、反射領域と透過領域とのセルギャップが同じである。駆動回路51は、反射表示の第1の階調電圧と透過表示の第2の階調電圧との線形和から算出される第3の階調電圧を画素電極24に印加する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶表示装置に係り、特に透過型の表示と反射型の表示とを両立する半透過型液晶表示装置に関する。
屋外視認性を向上させる液晶表示装置として、透過モード及び反射モードの双方で画像を表示可能な半透過型液晶表示装置が知られている。この半透過型液晶表示装置は、液晶セル内部に設ける反射金属膜をパターニングして反射領域と透過領域とを形成して、1つの表示画素を反射領域と透過領域とに分割する。そして、反射領域と透過領域との割合を変えることにより、光学特性の最適化を図っている。さらに、反射領域に透明段差膜等を設けて、反射領域と透過領域とのセルギャップを変えて(マルチギャップ)光学特性の最適化を図っている(例えば、特許文献1、及び特許文献2を参照)。
このようなマルチギャップを有する液晶表示装置では、反射領域と透過領域との間に段差が形成されるため、この段差の境界に配向不良が生じ、光漏れが起こる。このため、コントラストが低下してしまうという問題がある。また、コントラスト低下を防ぐために、その段差部分を遮光した場合には、有効開口率が低下してしまうという問題がある。
また、セルギャップを変えるために反射領域に透明段差膜が必要となるため、透過型液晶表示装置などと比較して製造工程が増加してしまう。さらに、反射領域に透明段差膜を形成する際に、反射領域を一部分に集めて配置するなど、反射領域の配置にも制約があるという問題がある。
特開2003−262852号公報 特開2003−270627号公報
本発明は、反射表示と透過表示とを両立させつつ、表示性能を向上させることが可能な液晶表示装置を提供する。
本発明の一態様に係る液晶表示装置は、対向配置された一対の第1及び第2の基板と、前記第1及び第2の基板に挟まれた液晶層と、前記第1の基板に設けられた画素電極をそれぞれが含み、かつ反射領域と透過領域とをそれぞれが有し、前記反射領域と前記透過領域とのセルギャップが同じである、複数の表示画素と、反射表示の第1の階調電圧と透過表示の第2の階調電圧との線形和から算出される第3の階調電圧を前記画素電極に印加する駆動回路とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、反射表示と透過表示とを両立させつつ、表示性能を向上させることが可能な液晶表示装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す断面図。 液晶表示装置の具体例な構成を示す平面図。 図2に示したA−A´線に沿った液晶表示装置の断面図。 図2に示したB−B´線に沿った液晶表示装置の断面図。 液晶表示装置の構成を示すブロック図。 表示画素の構成を示す模式図。 ソースドライバの構成の一例を示すブロック図。 液晶パネルの反射表示と透過表示とのVT曲線を示すグラフ。 外光の照度とパラメータαとの関係の一例を示すグラフ。 α=5の場合における半透過用階調電圧を示すグラフ。 変形例に係る液晶表示装置の構成を示すブロック図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。ただし、図面は模式的または概念的なものであり、各図面の寸法および比率などは必ずしも現実のものと同一とは限らないことに留意すべきである。また、図面の相互間で同じ部分を表す場合においても、互いの寸法の関係や比率が異なって表される場合もある。特に、以下に示す幾つかの実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための装置および方法を例示したものであって、構成部品の形状、構造、配置などによって、本発明の技術思想が特定されるものではない。本発明の技術思想は、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることができる。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有する要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
[1.液晶表示装置の基本構造]
図1は、本発明の実施形態に係る液晶表示装置10の構成を示す断面図である。本実施形態の液晶表示装置10は、外光の反射とバックライトとの両方を光源として利用する半透過型液晶表示装置である。
液晶表示装置10は、液晶パネル11と、バックライト12とを備えている。液晶パネル11には、互いに対向するように配置されたアレイ基板20及びカラーフィルタ基板30と、これらアレイ基板20及びカラーフィルタ基板30間に狭持された液晶層40とが設けられている。液晶パネル11の表側がカラーフィルタ基板30とされ、裏側がアレイ基板20とされる。
バックライト12は、例えば、サイドライト型のバックライト装置が用いられる。すなわち、バックライト12は、液晶パネル11のパネル面(表示面)の背面直下に、光源(LED)が導光板のサイドから入射するように配列した構成を有している。
液晶層40は、アレイ基板20及びカラーフィルタ基板30間を貼り合わせるシール材(図示せず)によって封入された液晶材料により構成されている。かかる液晶材料は、アレイ基板20及びカラーフィルタ基板30間に印加された電界に伴って液晶分子の配向方向が操作され、光学特性が変化する。液晶層40を構成する液晶分子は、ネガ型とされ、電圧非印加時には基板面に対してほぼ垂直に配向し、電圧印加時には基板面に対してほぼ平行に配向する。すなわち、当該液晶パネル11は、いわゆる垂直配向(VA:Vertical Alignment)型液晶パネル11となっている。
アレイ基板20は、透明基板(例えば、ガラス基板)21、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)22、反射膜23、及び画素電極24を備えている。さらに、これらTFT22、反射膜23、及び画素電極24を覆う形で配向膜25が設けられている。なお、1つの表示画素(ピクセル)は、赤(R),緑(G),青(B)のカラーフィルタを有する3つのサブ画素により構成されている。以下の説明では、表示画素とサブ画素との区別が特に必要な場合を除き、サブ画素を表示画素と呼ぶ場合もある。
TFT22は、ガラス基板21の液晶層40側に形成され、表示画素のオン/オフを切り替えるスイッチング素子である。すなわち、本実施形態の液晶表示装置10は、アクティブマトリクス型の駆動方式を用いている。反射膜23は、例えば表示画素の半分の領域に設けられ、外光を反射する機能を有する。画素電極24は、TFT22の電流経路の一端に電気的に接続され、ガラス基板21の液晶層40側にマトリクス状のパターンで形成されている。画素電極24は、ITO(インジウム錫酸化物)等の透明導電膜からなる。配向膜25は、液晶分子の配向を制御する。
カラーフィルタ基板30は、透明基板(例えば、ガラス基板)31、カラーフィルタ32、対向電極35、配向膜36、及び突起37を備えている。
カラーフィルタ32は、ガラス基板31の液晶層40側に設けられ、赤,緑,青の3色のカラーフィルタ33R,33G,33Bと、遮光層(ブラックマトリクス)34とから構成される。カラーフィルタ33R,33G,33Bは、画素電極24に対向する位置に配置され、カラーフィルタ33R,33G,33Bの間には、混色を防ぐためのブラックマトリクス34が形成されている。
対向電極35は、カラーフィルタ32の液晶層40側に設けられ、全ての画素電極24に対向するサイズを有している。対向電極35は、ITO等の透明導電膜からなる。配向膜36は、配向膜25と対をなし、液晶分子の配向を制御する。突起37は、対向電極35の液晶層40側に複数個設けられ、配向膜36に覆われている。突起37は、液晶分子のVA配向を制御する機能を有する。なお、VA配向を制御するためには、突起以外にITO穴あけやスリット等の手法を用いてもよい。ない、本実施形態では、VA配向(ホメオトロピック配向)を有する液晶を用いているが、これに限定されるものではなく、ホモジニアス配向を有する液晶などを用いてもよい。ホモジニアス液晶の場合は、配向制御用の突起は必要なく、液晶分子はポジ型とされる。
ガラス基板21のバックライト12側には、位相差板41及び偏光板42が設けられている。ガラス基板31の表示面側には、拡散粘着材43が設けられている。拡散粘着材43の表示面側には、位相差板44及び偏光板45が設けられている。位相差板41,44は、透過光の位相を調整する。これら位相差板41,44の存在により、黒表示時における光漏れを低減させ、中間調の表示性能を向上させることができ、よって、視野角特性が向上する。
拡散粘着材43は、光を拡散することで、透過光、反射光を均一化する機能および反射光の干渉(虹色)を軽減する機能を有する。拡散粘着材43は、ガラス基板31及び位相差板44間、又は位相差板44及び偏光板45間のどちらに配置してもよい。
ここで、表示画素は、反射領域及び透過領域を有する。反射領域は、表示画素のうち反射膜23が設けられた領域に対応し、透過領域は、表示画素のうち反射膜23が設けられていない領域に対応する。例えば、反射領域は、表示画素の半分の大きさである。本実施形態では、図1に示すように、反射領域及び透過領域の液晶層40の厚さ(セルギャップ)を均一(フラットギャップ)にしている。セルギャップは、液晶層40内に例えば柱状のスペーサを配置することで、画面全域にわたって均一性を保っている。
また、液晶表示装置10において、反射領域と透過領域とのセルギャップを変えずに駆動電圧(γ調整)で反射表示及び透過表示の最適化を図る。駆動電圧の制御方法については後述する。これにより、従来において反射領域と透過領域との境界で生じていた配向不良が生じることがなく、光漏れ対策による遮光が必要ないため、開口率の低下を抑制することができる。また、従来のように反射領域と透過領域とのセルギャップを変えるための透明段差膜等を形成する必要もなくなる。これにより、製造工程が削減できるため、コストダウンが図れる。
[2.液晶表示装置の具体例]
次に、本実施形態の液晶表示装置10のより具体的な構成例について説明する。図2は、液晶表示装置10の具体例な構成を示す平面図である。図3は、図2に示したA−A´線に沿った液晶表示装置10の断面図である。図4は、図2に示したB−B´線に沿った液晶表示装置10の断面図である。図2の平面図は、アレイ基板20の構成を主として示している。また、図4の断面図では、TFT22を簡略化して示している。
TFT22は、ガラス基板21上に設けられたゲート電極(走査線)GLと、ガラス基板21の略全体にゲート電極GLを覆って設けられた透明なゲート絶縁膜(図示せず)と、ゲート絶縁膜上にゲート電極と対向させて形成された半導体層22Aと、半導体層22AのY方向両端部にそれぞれn型半導体膜(図示せず)を介して設けられたソース電極22B及びドレイン電極22Cとを備えている。走査線GLは、X方向に延在している。
ソース電極22Bは、Y方向に延在するソース線(信号線)SLに電気的に接続されている。ドレイン電極22Cは、Y方向に延在しており、Y方向端部においてコンタクト47を介して画素電極24に電気的に接続されている。
図2の具体例では、1つの表示画素を2つのドメインに分割した2分割画素構造を採用している。表示画素のY方向両端部において、ガラス基板21上及びTFT22上には、絶縁膜(図示せず)を介して反射膜23が設けられている。ガラス基板21上及び反射膜23上には、絶縁膜(図示せず)を介して画素電極24が設けられている。画素電極24は、Y方向に延在しており、この画素電極24が形成された領域が表示画素に対応する。画素電極24は、中央部にスリットが設けてあり、このスリットを境にして両側に1つの表示画素を構成する2つのドメインが配置されている。液晶分子の配向を制御する突起37は、ドメイン毎に設けられている。
カラーフィルタ基板30(具体的には、対向電極35)には、任意の位置に柱状のスペーサ46が複数設けられている。スペーサ46の一端は、配向膜25に接している。このスペーサ46により、セルギャップが均一に設定される。
[3.液晶表示装置の回路構成]
次に、画素電極24に印加する駆動電圧(階調電圧)の制御方法について説明する。図5は、液晶表示装置10の構成を示すブロック図である。液晶表示装置10は、液晶パネル11、ゲートドライバ(走査線駆動回路)50、ソースドライバ(信号線駆動回路)51、共通電圧供給回路52、電源発生回路53、照度センサ54、及び制御回路55を備えている。
液晶パネル11には、それぞれがロウ方向に延在する複数の走査線GLと、それぞれがカラム方向に延在する複数の信号線SLとが配設されている。走査線GLは、図2のゲート電極に対応し、信号線SLは、図2のソース線に対応する。複数の走査線GLと複数の信号線SLとの交差領域の各々には、表示画素が配置されている。
図6は、表示画素の構成を示す模式図である。図6には、3本の走査線GL及び3本の信号線SLに接続される9個の表示画素を抽出して示している。表示画素は、マトリクス状に配列されている。
TFT22のソースは、信号線SLに電気的に接続されている。TFT22のゲートは、走査線GLに電気的に接続されている。TFT22のドレインは、画素電極24に電気的に接続されている。画素電極24は、これに対向する対向電極35と、画素電極24及び対向電極35間に充填された液晶とともに、画素容量を構成する。
また、ガラス基板21には、各画素行に対応させて補助容量線(図示せず)が形成され、この補助容量線と画素電極24との間に配置された絶縁膜によって表示画素毎に補助容量Csが構成される。補助容量線は、対向電極35と等しい電位(共通電圧Vcom)に設定される。
このような構成の表示画素において、画素電極24に接続されたTFT22がオン状態となると、階調電圧がTFT22を介して画素電極24に印加される。これにより、階調電圧と共通電圧Vcomとの差の電圧(画素電圧)に応じて液晶の配向状態が変化して液晶中の光の透過率が変化する。これにより、バックライト12からの光や、反射膜23に入射する光及び反射膜23によって反射される光の透過状態が変化して画像表示が行われる。
ゲートドライバ50は、走査線GLに接続され、制御回路55からの垂直制御信号Vsを受けて走査線GLの駆動を開始する。この際、ゲートドライバ50は、制御回路55からの水平制御信号Hsを受ける毎に、1行分のTFT22をオンするための走査信号をゲートオフレベルVglからゲートオンレベルVghに切り替える。制御回路55からの垂直制御信号Vsは、液晶パネル11の1画面分の表示を行うための期間である1フレーム期間毎に印加される。また、水平制御信号Hsは液晶パネル11の1行分(1本の走査線分)の階調電圧を書き込むための期間である1水平期間毎に印加される。この水平制御信号Hsに同期するように、ゲートドライバ50は、走査線GLに順次、ゲートオンレベルVghを印加する。このとき、オン状態となったTFT22を介して信号線SLに印加されている階調電圧が表示画素の画素電極24に印加される。
ソースドライバ51は、信号線SLに接続され、制御回路55からの水平制御信号Hsに基づいて、1水平期間分の画像データ(階調データ)D3を一斉に取り込む。そして、ソースドライバ51は、階調データD3に対応する階調電圧を生成し、この階調電圧を信号線SLに印加する。
液晶は、直流電圧を長時間印加すると特性が劣化する。従って、一般的には、液晶表示装置では、液晶の劣化を抑えると共に表示品位を維持するために交流駆動が行われる。本実施形態では、例えば、垂直方向及び水平方向に隣り合う表示画素毎に印加電圧の正負極性を反転させつつ1フレーム毎にも正負極性を反転させる駆動方式(ドット反転駆動方式と呼ばれる)を用いる。このために、ソースドライバ51は、所定期間(1フレーム期間)毎に制御回路55から反転信号Polを受ける。ソースドライバ51は、反転信号Polを受ける毎に、階調電圧の極性を反転させる。これにより、表示画素を交流駆動することが可能である。なお、交流駆動方式に関しては、ドット反転駆動に限らず、ライン反転駆動等の他の駆動方式を用いてもよい。
図7は、ソースドライバ51の構成の一例を示すブロック図である。ソースドライバ51は、シフトレジスタ60、データラッチ回路61、レベルシフタ62、D/Aコンバータ(DAC)63、出力バッファ64、階調電圧生成回路65を備えている。なお、信号線SLの数はm本であるものとする。
シフトレジスタ60は、m個のフリップフロップを直列に接続して構成され、クロックCLKに同期して水平制御信号Hsを順次シフトする。そして、シフトレジスタ60は、m個のフリップフロップからサンプリングパルスSmpを順次出力する。
データラッチ回路61は、シフトレジスタ60のm個のフリップフロップに対応するm個のラッチ回路を備えている。データラッチ回路61は、サンプリングパルスSmpに同期して、制御回路55からシリアル入力される階調データを格納する。これにより、1水平期間分に相当するm個の表示画素に対応した階調データD3がデータラッチ回路61に取り込まれる。
レベルシフタ62は、データラッチ回路61に取り込まれた階調データを受け取り、後段のDAC63において適正な入力信号になるよう階調データの電圧レベルをシフトさせる。
階調電圧生成回路65は、電源発生回路53から供給される電源電圧Vshを用いて、複数の階調レベルに対応する複数種類の階調電圧を生成し、これら階調電圧をDAC63に供給する。
DAC63は、データラッチ回路61のm個のラッチ回路に対応するm個のDAC63−1〜63−mから構成されている。DAC63は、階調電圧生成回路65が生成した複数種類の階調電圧の中から、レベルシフタ62から送られるデジタル信号(階調データ)に対応する階調電圧を選択する。なお、本実施形態ではドット反転駆動方式を用いているため、階調電圧生成回路65は、正極性の階調電圧と負極性の階調電圧とを生成する。そして、DAC63は、極性信号Polに応じて、正極性の階調電圧と負極性の階調電圧とのいずれかを選択する。なお、階調電圧の正極性と負極性とは、共通電圧Vcomを基準としている。DAC63によって選択された階調電圧は、出力バッファ64−1〜64−mを介して、信号線SL1〜SLmに印加される。
共通電圧供給回路52は、制御回路55からの反転信号Polに基づいて、所定期間(1フレーム期間)毎に極性が反転する共通電圧Vcomを生成して表示画素に印加する。
電源発生回路53は、走査信号を生成するために必要な電源電圧Vgl、Vghを生成してゲートドライバ50に供給する。また、電源発生回路53は、階調電圧を生成するために必要な電源電圧Vshを生成してソースドライバ51に供給する。この他、電源発生回路53は、ロジック電源を生成してゲートドライバ50及びソースドライバ51に供給する。
照度センサ54は、液晶表示装置10の表示画面付近に設けられる。照度センサ54は、外光の照度を検知し、この検知した値を照度データD2として制御回路55に送る。
制御回路55は、水平制御信号Hs、垂直制御信号Vs、反転信号Pol、クロックCLK等の各種の制御信号を生成し、これら制御信号をゲートドライバ50、ソースドライバ51、及び共通電圧供給回路52に送る。また、制御回路55は、外部から画像データD1を受け、この画像データD1と照度センサ54からの照度データD2とに基づいて、階調データD3を生成する。そして、この階調データD3をソースドライバ51に送る。
[4.液晶表示装置の動作]
次に、上記のように構成された液晶表示装置10の動作について説明する。まず、液晶パネル11に印加する階調電圧の決定手法について説明する。
図8は、液晶パネル11の反射表示と透過表示とのV(電圧)−T(相対輝度)曲線を示すグラフである。図8の横軸は電圧(V)を表しており、縦軸は最大階調(全階調)に相当する輝度を100%とする相対輝度を表している。
各階調レベルに対応する相対輝度は、以下の式(1)で表される。
相対輝度={階調レベル/(全階調−1)}γ ・・・(1)
図8では、簡略化のために、全階調を8(0階調から7階調まで)とする。また、ガンマ値γ=2.2とする。ただし、0階調のみは、電圧スイープ幅を小さくするために、適宜設定される。
図8に示した反射表示のVT曲線は、反射表示のみの場合における最適な曲線である。図8に示した透過表示のVT曲線は、透過表示のみの場合における最適な曲線である。最適な反射表示(若しくは透過表示)とは、滑らかな階調表示と正確な色表現が実現でき、階調とび(階調の減少)などに起因する輝度ムラが無いことを意味する。なお、反射表示とは、表示画素のうち反射膜23が形成された反射領域で反射された光を用いて画像を表示することをいう。透過表示とは、表示画素のうち反射膜23が形成されていない透過領域をバックライト12からの光が透過して画像を表示することをいう。
図8から、反射表示と透過表示との階調電圧が決定される。反射表示の階調電圧は、0〜7階調の順にそれぞれ、Vr(0)〜Vr(7)と表記する。透過表示の階調電圧は、0〜7階調の順にそれぞれ、Vt(0)〜Vt(7)と表記する。本実施形態の液晶パネル11は、例えばノーマリブラック型であり、従って、Vr(0)及びVt(0)は、最も暗い黒表示であり、Vr(7)及びVt(7)は、最も明るい白表示である。
そして、液晶パネル11の周辺環境により、階調電圧V(n)を、反射表示の階調電圧Vr(n)と透過表示の階調電圧Vt(n)との線形和として決定する。圧V(n)は、半透過表示時に画素電極24に印加される階調電圧である。nは、0〜7の整数である。階調電圧V(n)は、以下の式(2)で表される。
(n)=α・Vr(n)+(1−α)・Vt(n)
(0≦α≦1) ・・・(2)
ここで、パラメータαは、照度センサ54からの照度データD2に対応する。パラメータαによって、反射表示と透過表示との比率が変化し、式(2)から理解できるように、αが大きくなるにつれて反射表示の比率が大きくなる。図9は、外光の照度とパラメータαとの関係の一例を示すグラフである。図9の横軸は照度(lux)を表しており、縦軸はパラメータαを表している。
照度が1000ルクス以下では、α=0であり、これは、周辺環境が十分暗い状態である。1000ルクス以下では、階調電圧V(n)は、透過表示のみの場合の階調電圧に設定される。照度が1000ルクスより大きくなるにつれてαも大きくなり、十万ルクス近傍でα=1となる。α=1の場合は、周辺環境が十分明るい状態であり、階調電圧V(n)は、反射表示のみの場合の階調電圧に設定される。
図10は、α=5の場合における半透過用階調電圧V(n)を示すグラフである。図10に示すように、パラメータαが入力されることで、0〜7階調のそれぞれに対して半透過用階調電圧V(n)が一意に決まる。よって、式(2)で算出された半透過用階調電圧V(n)を画素電極24に印加することで、液晶パネル11は、周辺環境に応じて最適な輝度を得ることができる。
次に、上記手法によって算出された階調電圧を用いた表示画素の駆動動作について説明する。
制御回路55は、反射表示の階調電圧Vr(0)〜Vr(7)と、透過表示の階調電圧Vt(0)〜Vt(7)とを記憶回路(図示せず)にて記憶している。まず、照度センサ54が周辺環境の照度を検知し、この検知データD2をパラメータαとして制御回路55に送る。また、制御回路55は、外部の所定の映像ソース(CPUなど)から画像データD1受け取る。
続いて、制御回路55は、画像データD1の階調レベルを算出する。続いて、制御回路55は、画像データD1の階調レベル、パラメータα、及び式(2)を用いて、階調電圧V(n)を算出する。そして、制御回路55は、階調電圧V(n)をデジタル信号(階調データ)D2として生成し、この階調データD2をソースドライバ51に送る。
続いて、ソースドライバ51は、階調データD2を取り込み、階調データD2に対応する階調電圧V(n)を生成する。同様にして、制御回路55及びソースドライバ51により、1水平ライン分の階調電圧が生成される。そして、ソースドライバ51は、1水平ライン分の階調電圧を信号線SLに印加する。これにより、表示画素の画素電極24には、TFT22を介して信号線SLから階調電圧が供給される。このような表示画素の駆動動作により、液晶パネル11は、周辺環境に応じて最適な輝度を得ることができる。
[5.変形例]
上記実施形態では、照度センサ54を用いてパラメータαを自動で設定するようにしているが、例えば、周辺環境に応じてユーザがパラメータαを手動で設定するようにしてもよい。図11は、変形例に係る液晶表示装置10の構成を示すブロック図である。
液晶表示装置10は、ユーザが操作可能な入力部56を備えている。入力部56に入力された照度データD2は、パラメータαとして制御回路55に送られる。制御回路55は、このパラメーラαを用いて、階調データD3を生成する。その他の構成及び動作は、上記実施形態と同じである。
また、液晶表示装置10は、照度センサ54と入力部56との両方を備え、ユーザがパラメータαの決定方法を選択できるように構成してもよい。
[6.効果]
以上詳述したように本実施形態では、反射表示と透過表示との両方の機能を有する半透過型液晶表示装置10において、表示画素のうち反射領域と透過領域とでセルギャップを同じ(フラットギャップ化)にする。また、ソースドライバ51は、反射表示の階調電圧Vr(n)と透過表示の階調電圧Vt(n)との線形和から算出される半透過用の階調電圧V(n)を前記画素電極に印加するようにしている。
従って本実施形態によれば、反射領域と透過領域との段差をなくすことができるので、反射領域と透過領域との境界で生じる配向不良を防ぐことができる。これにより、反射領域と透過領域との境界での光漏れ対策による遮光が必要ないため、有効開口率の低下を防ぐことができる。
また、反射領域と透過領域とのセルギャップを変えるための透明段差膜等を形成する必要もない。これにより、製造工程が削減できるため、コストダウンが図れる。また、従来では、反射領域に透明段差膜を形成するために反射領域を一部分に集めて配置する等の制約があったが、本実施形態では、反射領域の画素配置に制約はなく、反射領域を画素のどこに配置してもよい。これにより、レイアウトの自由度が増すため、製造コストの低減が可能となる。
また、反射表示の階調電圧と透過表示の階調電圧との線形和を算出する際、例えば液晶パネル11の周辺環境に応じて変化するパラメータαを用いている。これにより、周辺環境に応じて最適な輝度を得ることができるため、半透過表示による表示性能を向上させることができる。
また、照度センサ54を用いてパラメータαを決定するようにしている。これにより、自動的に最適な輝度を得ることが可能となる。さらに、外光の照度が大きい場合には、バックライト12を使用しないようにすることで、液晶表示装置10の消費電力を低減することができる。
なお、本実施形態では、液晶動作モードとしてVAモードを用いているが、TN(Twisted Nematic)モード、IPS(In-Plane Switching)モード、OCB(Optically Compensated Bend)モードなどVAモード以外の液晶動作モードを本発明に適用することも可能である。
また、本実施形態の液晶表示装置10は、画像表示機能を有する様々な電子機器に適用することが可能であり、例えば、携帯電話機、携帯情報端末、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、及びスキャナなどに適用できる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で、構成要素を変形して具体化することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、1つの実施形態に開示される複数の構成要素の適宜な組み合わせ、若しくは異なる実施形態に開示される構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を構成することができる。例えば、実施形態に開示される全構成要素から幾つかの構成要素が削除されても、発明が解決しようとする課題が解決でき、発明の効果が得られる場合には、これらの構成要素が削除された実施形態が発明として抽出されうる。
10…液晶表示装置、11…液晶パネル、12…バックライト、20…アレイ基板、21,31…透明基板、22…薄膜トランジスタ、22A…半導体層、22B…ソース電極、22C…ドレイン電極、23…反射膜、24…画素電極、25,36…配向膜、30…カラーフィルタ基板、32…カラーフィルタ、34…遮光層、35…対向電極、37…突起、40…液晶層、41,44…位相差板、42,45…偏光板、43…拡散粘着材、46…スペーサ、47…コンタクト、50…ゲートドライバ、51…ソースドライバ、52…共通電圧供給回路、53…電源発生回路、54…照度センサ、55…制御回路、56…入力部、60…シフトレジスタ、61…データラッチ回路、62…レベルシフタ、63…D/Aコンバータ、64…出力バッファ、65…階調電圧生成回路。

Claims (6)

  1. 対向配置された一対の第1及び第2の基板と、
    前記第1及び第2の基板に挟まれた液晶層と、
    前記第1の基板に設けられた画素電極をそれぞれが含み、かつ反射領域と透過領域とをそれぞれが有し、前記反射領域と前記透過領域とのセルギャップが同じである、複数の表示画素と、
    反射表示の第1の階調電圧と透過表示の第2の階調電圧との線形和から算出される第3の階調電圧を前記画素電極に印加する駆動回路と、
    を具備することを特徴とする液晶表示装置。
  2. 照度センサと、
    前記照度センサにより検出された照度データをパラメータとして、前記第3の階調電圧を算出する制御回路と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. パラメータが入力される入力部と、
    前記パラメータを用いて、前記第3の階調電圧を算出する制御回路と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記パラメータをα(0≦α<1)、前記第1の階調電圧をVr、前記第2の階調電圧をVtとすると、前記第3の階調電圧Vは、
    V=α・Vr+(1−α)・Vt
    を満たすことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の液晶表示装置。
  5. 前記パラメータαは、照度が大きくなるにつれて大きくなることを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置。
  6. 前記第1の基板の前記反射領域に設けられた反射膜をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の液晶表示装置。
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