JP2012132818A - 温度測定装置 - Google Patents

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眞人 土田
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Abstract

【課題】感温素子の電気的接続を行う電気接続部材の熱抵抗と感温素子の実装状態の影響を排除して誤差の少ない高精度な温度測定装置を提供する。
【解決手段】第1の熱流路体21とこの第1の熱流路体21を囲むように配設した第2の熱流路体22〜25を有し、第1の熱流路体の入口21aと出口21bに対向して対となる第1の感温素子31a、31bを備え、第2の熱流路体の入口22a〜25aと出口22b〜25bに対向して対となる第2の感温素子32a〜32hを備えると共に、電気接続部材としてのFPC40が対となる感温素子を外側から挟んで実装することで、対となる感温素子の間には熱流路体のみを配設する構成とした。これにより、電気接続部材の熱伝導率のばらつきや感温素子の実装状態による熱抵抗の変動の影響を排除し、高精度に深部体温を算出できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、体表面の温度情報から深部体温を算出する温度測定装置に関する。
従来より、病院等では定期的に患者の体温を測定し、体温の管理を行っている。また、手術時における体温管理や血流状態の監視などで、深部体温を測定することは重要であり、熱流補償法と呼ばれるヒータを用いた深部体温測定装置が知られている。しかし、ヒータを用いた深部体温測定装置は、装置自体が大きくなると共に消費電力も大きく、扱いにくいという問題があった。
このような背景から、非加熱型で深部温度を測定する深部温度測定装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。以下、この特許文献1に開示されている従来の深部温度測定装置の概略を図13の断面図を用いて説明する。図13において、従来の深部温度測定装置の温度測定部200は、第1温度測定部210(左部)と第2温度測定部250(右部)とを連結したものである。
第1温度測定部210は、左ガイドリング211、左第1温度センサ212、左断熱材(熱流路)213、左第2温度センサ214、左温度安定材215、左スプリング216、左パイプ217などで構成され、第2温度測定部250は、右ガイドリング251、右第1温度センサ252、右断熱材(熱流路)253、右第2温度センサ254、右温度安定材255、右スプリング256、右パイプ257などで構成される。
左第1温度センサ212と右第1温度センサ252は、検温時に皮膚に同時に接触して温度測定を行えるように同一平面上に配置されている。また、左第1温度センサ212に対向する左第2温度センサ214の間には左断熱材213が、右第1温度センサ252に対向する右第2温度センサ254の間には右断熱材253が配置される。また、左右の断熱材213、253は、熱流路体であって厚みを変えて熱抵抗値が異なるように設定されている。そして、左右の第1温度センサと左右の第2温度センサにより4箇所の温度を測定し、生体の深部体温を算出できることが示されている。
特開2009−236624号公報(第8頁、第2図)
上記従来の特許文献1の深部温度測定装置には、温度センサ(感温素子)への電気的接続を行う電気接続部材についての記載は無いが、温度センサから温度情報を得るには、温度センサとの電気的接続が不可欠である。しかし、この温度センサとの電気的接続のための電気接続部材は熱抵抗を有しているので、個々の電気接続部材の熱伝導率も測定して算出過程に入れなければ正確な温度測定を行うことができない。
本発明の目的は、感温素子の電気的接続を行う電気接続部材の影響を排除して、誤差の少ない高精度な温度測定装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の温度測定装置は、下記記載の構成を採用する。
本発明の温度測定装置は、第1の熱流路体と該第1の熱流路体の入口及び出口のうち少なくとも出口に備えられた第1の感温素子とを有し、熱伝導方程式によって深部体温が算出可能な温度測定装置において、第1の感温素子と電気的に接続された電気接続部材が、第1の感温素子に対して第1の熱流路体と反対側に配置されていることを特徴とする。
また、第1の熱流路体の周辺に配設された第2の熱流路体をさらに備え、該第2の熱流路体の入口及び出口のうち少なくとも出口には、電気接続部材と電気的に接続された第2の感温素子が備えられており、電気接続部材は、第1及び第2の感温素子に対して第1及び第2の熱流路体と反対側に配置されていることを特徴とする。
また、第2の熱流路体は複数あり、該複数の第2の熱流路体と第1の熱流路体はそれぞれ熱的に分離していることを特徴とする。
また、第2の熱流路体は第1の熱流路体の周囲を囲むリング形状となっており、該第2の熱流路体と第1の熱流路体は熱的に分離していることを特徴とする。
また、電気接続部材は、フレキシブルプリント基板で構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、感温素子と電気的に接続する電気接続部材を、感温素子に対してこの感温素子に接する熱流路体と反対側に配置したので、電気接続部材の熱伝導率を測定する必要がない。したがって、誤差の小さい高精度な温度測定装置を提供することが出来る。
本発明の第1の実施形態の温度測定装置の構成を説明する斜視図である。 本発明の第1の実施形態の温度測定装置の温度測定部の構成を説明する断面図である。 本発明の第1の実施形態の温度測定装置の温度測定部の裏面を説明する斜視図である。 本発明の第1の実施形態の温度測定装置の温度測定部に直接接続する制御部を説明する斜視図である。 本発明の第1の実施形態の温度測定装置の温度測定部にケーブルによって接続する制御部を説明する斜視図である。 本発明の第1の実施形態の温度測定装置の内部構成を説明するブロック図である。 本発明の第1の実施形態の温度測定部の模式的な拡大断面図と等価回路及び深部体温の算出式を示す説明図である。 1熱流路で、感温素子が入口と出口に配置されている場合の温度測定部の模式的な拡大断面図と等価回路図である。 2熱流路で、感温素子がそれぞれの出口にのみ配置されている場合の温度測定部の模式的な拡大断面図と等価回路図である。 本発明の第1の実施形態の温度測定装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の温度測定装置の構成を説明する斜視図である。 本発明の第3の実施形態の温度測定装置の構成を説明する斜視図と断面図である。 従来の深部温度測定装置の構成を説明する断面図である。
以下図面により本発明の実施の形態を詳述する。
[各実施形態の特徴]
第1の実施形態の特徴は、第1と第2の熱流路体を分離する筐体が断熱に優れた空気層(又は真空層)を有し、この筐体と熱流路体とを挟むように感温素子を実装する電気接続部材を配設することである。第2の実施形態の特徴は、熱流路体を分離する筐体が高熱抵抗体の発泡スチロールであり、この発泡スチロールの筐体と熱流路体とを挟むように感温素子を実装する電気接続部材を配設することである。第3の実施形態の特徴は、第1の実施形態の簡易型であり、空気層(又は真空層)を有する筐体とリング形状の第2の熱流路体とを備え、この筐体と熱流路体とを挟むように感温素子を実装する電気接続部材を配設することである。
(第1の実施形態)
[第1の実施形態の温度測定装置の構成説明:図1、図2]
第1の実施形態の温度測定装置の構成を図1、図2を用いて説明する。まず、図1(a)は第1の実施形態の温度測定装置を構成する温度測定部の斜視図であり、図1(b)は図1(a)の温度測定部に装着する電気接続部材としてのフレキシブルプリント基板(以下、FPCと略す)の斜視図であり、図2は図1(a)の温度測定部の中心を通る切断線A−A´での断面を示した断面図である。なお、図1(a)は感温素子を実装するFPCの図示を省略しているが、これは、感温素子と熱流路体の位置関係をわかりやすく示すためである。
図1及び図2において、第1の実施形態の温度測定装置1は、被測定物(図示せず)に触れて温度を測定する温度測定部10と、後述する制御部(図4、図5参照)とを有している。
温度測定部10は、筐体11と、筐体11の略中心に位置する第1の熱流路体(断熱材)21と、第1の熱流路体21の周囲を囲むように配設される4つの第2の熱流路体22〜25と、第1の感温素子31a、31bと第2の感温素子32a〜32hの合計10個の感温素子と、この感温素子を電気的に接続するFPC40で構成される。
筐体11は図示するように、円形の枠状であり、筐体11の内部は空気層12による空洞で構成される。この筐体11の材質は第1の熱流路体21や第2の熱流路体22〜25の熱伝導率より小さい熱伝導率を有し、成型しやすい硬質ウレタンフォーム、塩ビフォームなどが好ましい。なお、筐体11の形状は任意であり、限定されない。
第1の熱流路体21は円柱形の熱抵抗体であり、所定の熱伝導率を有しており、図面上の下側が熱流路の入口21aであり、図面上の上側が熱流路の出口21bである。第2の熱流路体22〜25も、それぞれ円柱形の熱抵抗体であり、所定の熱伝導率を有しており、図面上の下側が熱流路の入口22a〜25a(一部図示せず)であり、図面上の上側が熱流路の出口22b〜25bである。ここで、第1の熱流路体21の入口21aと第2の
熱流路体22〜25の入口22a〜25aが、被測定物である被検者の皮膚(図示せず)に接する面である。なお、第1及び第2の熱流路体21〜25の熱流路の各入口の詳細は後述する図3で説明する。
ここで、第1の熱流路体21は、図示するように、筐体11に保持されて筐体11の略中心に位置している。また、4個の第2の熱流路体22〜25は、第1の熱流路体21を囲むように等間隔で筐体11に保持されている。また、図2で示すように、第1の熱流路体21の厚みD1は、第2の熱流路体22〜25の厚みD2より厚く、一例として2倍に設定されている。これにより、温度測定部10は中心部が高い凸型形状である。
この構成によって、第1の熱流路体21と第2の熱流路体22〜25は、筐体11で機械的に分離されており、空気層12が各熱流路体の間に形成される。
ここで、空気層12は熱伝導率が非常に小さいので、第1の熱流路体21と第2の熱流路体22〜25は空気層12によって、それぞれ熱的に分離される。また、第1の実施形態においては、第2の熱流路体22〜25は4個で構成されるが、第2の熱流路体は、この個数に限定されず任意の数の熱流路体を設けてよい。
次に、第1の感温素子31aは、第1の熱流路体21の入口21aに接して配設され、第1の感温素子31bは、第1の熱流路体21の出口21bに接して配設される。これにより、第1の感温素子31a、31bは、第1の熱流路体21を介して対向して配設される。
また、第2の感温素子32a〜32dは、第2の熱流路体22〜25の入口22a〜25aにそれぞれ接して配設され、第2の感温素子32e〜32hは、第2の熱流路体22〜25の出口22b〜25bにそれぞれ接して配設される。これにより、第2の感温素子32a〜32hは、第2の熱流路体22〜25を介して対向して配設される。
ここで、第1の感温素子31a、31bと第2の感温素子32a〜32hのすべては、FPC40にハンダや導電ペースト等で実装されてそれぞれの位置に配設される。なお、以下において、第1の感温素子31a、31bと第2の感温素子32a〜32hとを総称して感温素子30と記述し、第1の熱流路体21と第2の熱流路体22〜25を総称して熱流路体20と記述する。
FPC40は、図1(b)に示すように高さの違う3枚構造であり、図面上の上部からFPC41、FPC42、FPC43に構成される。FPC41は、第1の熱流路体21の出口21bに接する高さに構成され、略円形であって、その裏面に第1の感温素子31b(破線で示す)が実装される。
FPC42は、筐体11の外形に略等しいリング形状であり、その裏面に第2の感温素子32e〜32hが等間隔で実装される。FPC43は、筐体11の外形に略等しいリング形状のFPC43aと、FPC43aの中心部分に形成される小円形のFPC43bによってなる。リング形状のFPC43aの図面上の上面には、第2の感温素子32a〜32dが等間隔で実装される。また、中心部分の小円形のFPC43bの上面の中心部分には、第1の感温素子31aが実装される。
このように、それぞれの感温素子30がFPC40に実装されることによって、感温素子30のそれぞれの位置が定まる。すなわち、第1の感温素子31a、31bは、第1の熱流路体21の入口21aと出口21bに接して対向する一対の感温素子として配設される。
また、第2の感温素子32a〜32hは、第2の熱流路体22〜25のそれぞれの入口と出口に接して対向して配設される。すなわち、第2の感温素子32aと32eが第2の熱流路体22の入口22aと出口22bで対向する一対の感温素子として配設し、第2の感温素子32bと32fが第2の熱流路体23の入口23aと出口23bで対向する一対の感温素子として配設する。
また、第2の感温素子32cと32gが第2の熱流路体24の入口24aと出口24bで対向する一対の感温素子として配設し、第2の感温素子32dと32hが第2の熱流路体25の入口25aと出口25bで対向する一対の感温素子として配設する。これにより、感温素子30は、それぞれが対向する5つの対で構成される。
ここで、感温素子30と熱流路体20とFPC40の位置関係をまとめると、感温素子30を実装するFPC40は、感温素子30に接する熱流路体20の反対側に配置される。すなわち、第1の感温素子31a、31b及び第2の感温素子32a〜32hは、それぞれ対となって対向して配設されるが、FPC40はそれぞれが対となる感温素子30を外側から挟んで実装する。これによって、対となる感温素子30の間には熱流路体20のみが配設される構造となる。
なお、感温素子30はチッブ型のサーミスターが好ましいが、他の方式の温度センサでもよい。また、感温素子30の数は熱流路体20の数に応じて変更される。また、図2の13は熱抵抗が高い円形板の断熱材であり、14は熱伝導率が大きい金属材料で成る複数の皮膚接触板であるが、詳細は後述する図3で説明する。
[FPC40の詳細説明:図1(b)]
次に、FPC40の詳細な構成と実装及び組み立てを説明する。図1(b)において、FPC41とFPC42は、接続部44によって電気的機械的に接続される。同様に、FPC42とFPC43は、接続部45によって電気的機械的に接続される。このようにして、FPC41とFPC42とFPC43は、接続部44、45を介して電気的機械的に接続した一体構造である。ここで、接続部44、45は深部温算出上影響ないように充分熱抵抗値を大きくした構造となっており、本実施形態の場合では、FPCの他の部位に比して細くした構造となっている。
ここで図示しないが、一体構造のFPC41、FPC42、FPC43を展開すると1枚のFPC40となる。そして、感温素子30の実装は、展開したFPC40の片面(すなわち、FPC43の上面側)に実装すれば良い。そして、感温素子30の実装後、FPC40を接続部44と45の箇所で折り曲げることで、図示するように高さの違う3枚構造のFPC40が完成する。
FPC42とFPC43の隙間に、筐体11を挟んで組み込むことによって、温度測定部10が完成する。なお、FPC42の端部から出ている46は接続端子であり、後述する温度測定部10を制御する制御部にFPC40を電気的に接続する機能を有している。なお、FPC41、42、43と接続部44、45及び接続端子46のすべてを総称してFPC40と記述する。
ここで、FPC40には、銅箔などで成る配線パターンが形成され、感温素子30を電気的に接続して、後述する制御部に感温素子30からの信号を伝達するが、この配線パターンの図示は省略している。また、FPC40の形状は限定されず、感温素子30を電気的に接続すると共に、感温素子30を所定の位置に配設出来るならば、どのような形状でも良い。たとえば、第1の熱流路体21の厚みD1が第2の熱流路体22〜25の厚みD2と同じである場合は、接続部44による段差は不要であり、FPC41とFPC42は
同一平面になるので、FPC40は高さの違う3枚構造ではなく、2枚のFPCが接続部を介して対向する単純な構造となる。ここで、厚みD1とD2を同じにする場合には、第2の熱流路体22〜25の熱伝導率と、第1の熱流路体の熱伝導率を異ならせればよい。
このように本発明の温度測定装置は、感温素子30を電気的及び機械的に接続する部材としてFPC40を用いることで、多数の感温素子30をFPC40に一括して実装でき、且つ、感温素子30と熱流路体20との位置精度を保ちつつ、感温素子30を簡単に筐体11に組み込むことができる。また、感温素子30の実装は、FPC40を展開して行うことで、FPC40の片面に実装すればよいので、1回の実装工程ですべての感温素子30の実装を完了でき、製造工程が簡単でコストの安い温度測定装置を提供できる。
なお、感温素子30と筐体11の位置精度を高めるために、図示しないが、筐体11の所定の場所に位置決め用の小さな凸部を設け、その凸部に対応するFPC40の位置に小孔を設けることで、感温素子30と筐体11及び熱流路体20とのより正確な位置合わせを実現することができる。
[第1の実施形態の温度測定部の裏面構成説明:図3]
次に第1の実施形態の温度測定部の裏面構成を図3を用いて説明する。図3において、温度測定部10の裏面は、図示するように、大部分が熱抵抗の高い断熱材13によってFPC43を介して覆われている。この断熱材13は、前述の第1の熱流路体21の入口21aの位置と、第2の熱流路体22〜25の入口22a〜25aの位置が、各入口の大きさに合わせてくり抜けられており、その位置に皮膚接触板14a〜14eが接して配設されている。
すなわち、皮膚接触板14a〜14eは、第1の熱流路体21と第2の熱流路体22〜25に対応した位置に独立して配設され、第1の感温素子31aと第2の感温素子32a〜32d(破線で示す)に、それぞれが内側でFPC43を介して個別に接して熱的に結合している。そして、皮膚接触板14a〜14eの平面方向の間には、熱抵抗の高い断熱材13によって仕切られているので、皮膚接触板14a〜14eは、それぞれが熱的に分離している。なお、以降の説明において皮膚接触板をまとめて表現するときは、皮膚接触板14として記述する。
この構成によって、温度測定部10の裏面が、被検者の皮膚(図示せず)に密着して体温測定をする際、それぞれの皮膚接触板14が被検者の皮膚に接触し、被検者の皮膚の体温が皮膚接触板14を介して、効率よく第1の感温素子31aと第2の感温素子32a〜32dに伝達される。
また、同様に皮膚接触板14は、FPC43を介して、それぞれが第1の熱流路体21の入口21aと第2の熱流路体22〜25の入口22a〜25aにも接しているので、被検者の皮膚の体温が皮膚接触板14を介して、効率よく第1の熱流路体21と第2の熱流路体22〜25に伝達される。また、各皮膚接触板14は、断熱材13によって熱的に分離しているので、皮膚接触板14の平面方向への熱の伝達を遮断することができる。
このように、温度測定部10の裏面の皮膚接触板14は、独立して設けられ、且つ、それぞれが熱的に分離しているので、皮膚接触板14のなかで、皮膚との接触が不十分であるために対応する感温素子30に体温を十分に伝達できない皮膚接触板があっても、その皮膚接触板が他の皮膚接触板に影響することが無く、それぞれの皮膚接触板14は、皮膚からの熱流を対応する感温素子30と熱流路体20とに個別に伝達することが出来る。これによって、皮膚との接触状態が最良の皮膚接触板と感温素子を選択することが可能となり、皮膚との接触状態や周囲の環境に影響されにくい、安定した深部体温測定を実現できる。
また、皮膚接触板14は金属材であって、皮膚接触板14に接する第1の感温素子31aと第2の感温素子32a〜32dとを電気的に絶縁する必要があるが、皮膚接触板14と第1の感温素子31a、第2の感温素子32a〜32dとの隙間にはFPC43が存在するので、このFPC43によって電気的な絶縁を確保することができる。
[第1の実施形態の温度測定装置の制御部の説明:図4]
次に、第1の実施形態の温度測定装置の制御部について図4を用いて説明する。図4は温度測定部と制御部を一体的に構成する一例を示しているが、説明を分かりやすくするために、温度測定装置の温度測定部と制御部を分離して図示している。
図4において、100は第1の実施形態の温度測定装置1の制御部である。制御部100は温度測定部10の上側から矢印Bの方向に填め込むようにして温度測定部10に接続して一体化される。温度測定部10は、前述した筐体11に感温素子30を実装したFPC40を装着した構成を示している。
制御部100は、温度測定部10の中心にある背の高い第1の熱流路体21(破線で示す)と、この第1の熱流路体21に接するFPC41を避けるように、中心部がくり抜かれたリング形状である。この形状によって、温度測定部10と制御部100が接続されて一体化した場合、装置の厚みを低く抑えることができる。
制御部100の構成は、リング形状のプリント基板110に、後述する電子回路や電源を配設し、また、測定した温度(体温)を表示する表示部120を有している。また、制御部100の下面と内径の上面には、断熱材102が配設される。すなわち、断熱材102は、前述の第1の熱流路体21の出口21bと第2の熱流路体22〜25の出口22b〜25bにFPC40を介して接しており、熱流路体20を通過した熱流が出口から拡散しない構造となっている。ここで、第1の熱流路体21の厚みが厚いために、温度測定部10は中心部分が高い凸形状となっており、断熱材102は図示しないが、この凸形状に填め込むように、凹形状を上下逆にした形状となる。
また、温度測定部10と制御部100の電気的な接続は、感温素子30を実装するFPC42の端部に形成される接続端子46を、制御部100のプリント基板110に直接ハンダ付け、または低背型のコネクタ(図示せず)によって接続し実現する。なお、制御部100の内部構成と動作は後述する。このように、温度測定部10と制御部100を一体化することで、取り扱いが容易で、簡単に深部体温を測定できる温度測定装置を実現することができる。
[第1の実施形態の温度測定装置の分離型の制御部の説明:図5]
次に、第1の実施形態の温度測定装置の制御部が分離型であり、温度測定部とケーブルで接続する一例を図5を用いて説明する。図5において、温度測定部10は、感温素子を実装したFPC40を装着した筐体11(図4参照)の上面に、断熱材102を介して筐体11の上面全体を覆うカバー103が配設されている。なお、カバー103は図示しないが、筐体11の側面及び裏面の一部まで覆っても良い。
150は分離型の温度測定装置1の制御部であり、制御部150は内部に電源、電子回路等を有し、測定した温度を表示する表示部151や、必要に応じて、外部の機器(図示せず)と無線によって通信するアンテナ152等を備えている。温度測定部10と制御部150は、ケーブル153によって電気的に接続され、ケーブル153を介して、温度測定部10の感温素子30の各温度情報が制御部150に伝達される。なお、温度測定部10とケーブル153の接続は、温度測定部10のFPC40の接続端子46(図4参照)にコネクタ(図示せず)を接続し、このコネクタとケーブル153を着脱自在に接続することで実現する。
このように、被検者の体温を測定する温度測定部10と、電源や表示部を備えた制御部150を分離することで、温度測定部10が小型で軽量になるので、温度測定部10を被検者の身体に常時装着して、深部体温の常時測定を可能にすることができる。
[第1の実施形態の温度測定装置の内部構成の説明:図6]
次に、第1の実施形態の温度測定装置の内部構成について図6のブロック図を用いて説明する。なお、説明の前提として第1の実施形態の制御部は、図4で示した温度測定部と制御部が一体化する形態を前提に説明するが、図5の分離型であっても、内部構成は基本的に同じである。
図6において、第1の感温素子31a、31bと第2の感温素子32a〜32hの10個の感温素子は、温度測定部10のFPC40に実装されている。このFPC40は、制御部100(図4参照)のプリント基板110に接続端子46を介して接続されており、それぞれの感温素子30から出力される10本の温度信号P1〜P10は、この接続端子46によってプリント基板110に伝達される。
一方、制御部100のプリント基板110には、小型の二次電池である電源111、AD変換部112、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと略す)113、アンテナを有する送受信部116、表示部120などが配設されている。なお、AD変換部112は、マイコン113に内蔵しても良いし、または、温度測定部10のFPC40側に実装してもよい。
電源111からは、AD変換部112やマイコン113を駆動する電源電圧V1が出力される。なお、図示しないが、電源電圧V1は、送受信部116や表示部120にも供給される。AD変換部112は、温度信号P1〜P10を入力して、アナログ情報をデジタル情報に変換し、デジタルデータである温度データP11を出力してマイコン113に入力する。
マイコン113は、演算部114やメモリ115を内蔵し、温度データP11を入力して後述する演算式に基づいて深部体温を算出し、深部体温を表示するために表示信号P13を出力する。また、マイコン113は、算出した深部体温の情報を外部機器に伝達するために通信信号P12を出力する。
表示部120は、小型の液晶表示装置によって構成され、表示信号P13を入力して温度情報を表示する。また、送受信部116は、通信信号P12を入力し、深部体温の情報を無線によって外部の機器(図示せず)に伝達する。また、送受信部116は、外部の機器からの制御信号を受信して、マイコン113に伝達し、温度測定の開始や停止、深部体温の算出などのリモート制御を行うことも出来る。また、送受信部116と表示部120は、必ずしも両方が必要ではなく、たとえば、外部機器と通信しなければ、送受信部116は不要であり、また、測定した温度情報を外部機器に送信し、外部機器で温度情報を常に確認するのであれば、表示部120は不要である。
[第1の実施形態の温度測定装置の深部体温の算出方法の説明:図7]
次に、第1の実施形態の温度測定装置の深部体温の算出方法を図7を用いて説明する。ここで、図7で示す模式的な断面図は、前述の図2の断面図の第1の感温素子31a、31bと第2の感温素子32c、32gの周辺部を部分的に拡大した断面図である。
図7において、第1の熱流路体21の入口21aには、第1の感温素子31aが接しており、この第1の感温素子31aは、FPC43にハンダ48によって実装されている。また、第1の熱流路体21の出口21bには、第1の感温素子31bが接しており、この第1の感温素子31bは、FPC41にハンダ48によって実装されている。
同様に、第2の熱流路体24の入口24aには、第2の感温素子32cが接しており、この第2の感温素子32cは、FPC43にハンダ48によって実装されている。また、第2の熱流路体24の出口24bには、第2の感温素子32gが接しており、この第2の感温素子32gは、FPC42にハンダ48によって実装されている。
また、FPC43の裏面43cには、第1の感温素子31aの直下に皮膚接触板14aが密着し、第2の感温素子32cの直下に皮膚接触板14dが密着している。この皮膚接触板14aと皮膚接触板14dは、体温測定時に被検者の皮膚2に密着し、皮膚2の内側には深部体温を測定する生体組織3が存在している。
ここで、第1の感温素子31a、31bと第2の感温素子32c、32gの周辺構成は、第1の熱流路体21と第2の熱流路体24の厚みが異なるだけで、基本構成は同一であるので、以降の説明は、第1の感温素子31a、31bとその周辺構成を中心に説明する。
ここで、第1の感温素子31a、31bとその周辺の熱的構造を、熱抵抗による等価回路1に置き換えて検討する。この等価回路1において、求める生体組織3の深部体温をTbとし、生体組織3の熱抵抗をRbとする。また、皮膚接触板14aは熱伝導率が大きい金属材料であるので熱抵抗は無視することが出来、この皮膚接触板14aの温度をTsとする。
また、熱抵抗Rf1は皮膚接触板14aに接して第1の感温素子31aを実装するFPC43の熱抵抗である。この熱抵抗Rf1は、FPC43自身による熱抵抗と第1の感温素子31aをハンダ48による実装状態に応じた熱抵抗とを合わせた合成熱抵抗である。また、温度T1は第1の熱流路体21の入口21aに接する第1の感温素子31aが測定する温度とする。
また、熱抵抗R1は第1の熱流路体21の所定の熱抵抗であり、温度T3は、この第1の熱流路体21の出口21bに接する第1の感温素子31bが測定する温度である。また、熱抵抗Rf2は、第1の感温素子31bを実装するFPC41の熱抵抗であり、この熱抵抗Rf2は、FPC41自身による熱抵抗とハンダ48による実装状態に応じた熱抵抗とを合わせた合成熱抵抗である。また、温度Tenvは温度測定部10周辺の環境温度である。ここで、熱抵抗Rf1とRf2は、FPC43とFPC41の厚みや材質のばらつきで変動し、また、第1の感温素子31aと31bの実装状態のばらつきでも大きく変動する。
このように等価回路1は、求める生体組織3の深部体温Tbを基準点とすると、周辺の環境温度Tenvまでの間に、生体組織3の熱抵抗Rb、FPC43の合成熱抵抗Rf1、熱流路体21の熱抵抗R1、FPC41の合成熱抵抗Rf2が存在する。そして、一対の第1の感温素子31aと31bは、第1の熱流路体21の入口21aと出口21bの温度T1とT3をそれぞれ測定する。
また、第2の感温素子32c、32gの周辺構成の等価回路2は、第2の熱流路体24の熱抵抗をR2とするならば、構成は第1の感温素子31a、31bの周辺構成と同様なので、等価回路2はR1をR2に置き換えるだけとなる。また、第2の感温素子32cが測定する温度をT2、第2の感温素子32gが測定する温度をT4とする。
ここで、前述したように第1の熱流路体21の厚みD1が第2の熱流路体24の厚みD2より厚く、熱伝導率が同じであるとすれば、第1の熱流路体21の熱抵抗R1と、第2
の熱流路体24の熱抵抗R2は、R1>R2の関係となる。そして、測定ポイントである温度T1―T3の間には第1の熱流路体21の熱抵抗R1のみが存在し、測定ポイントである温度T2−T4の間には第2の熱流路体24の熱抵抗R2のみが存在する。そして、被検者の生体組織3から一定量の熱流Qが流れ出ているとすると、温度T1−T3と温度T2−T4の温度差には違いが生じる。
ここで、温度T1−T3間の熱抵抗R1と温度T2−T4間の熱抵抗R2の比K=R1/R2とすると、深部体温Tbは、公知の熱伝導方程式を解くことによって得られる図7の式1によって算出することが出来る。ここで、第1の熱流路体21と第2の熱流路体24の熱伝導率が等しく、厚みの差が前述したように2倍であるならば、熱抵抗比Kは、K=2となるので、温度T1、T2、T3、T4を測定することによって、各測定温度を式1に代入することで、深部体温Tbを算出することが出来る。本発明の温度測定装置は、このようにして深部体温を算出する。
ここで、第1の感温素子31a、31bの周辺構成の中で、FPC43とFPC41の位置に着目すると、FPC43とFPC41は、いずれも、第1の感温素子31a、31bに対して熱流路体21の反対側に位置している。すなわち、対となる第1の感温素子31aと31bは、FPC43とFPC41に挟まれて配設されている。よって、FPC43とFPC41は、対となる第1の感温素子31aと31bを外側から挟んで実装し、第1の感温素子31aと31bの間には、熱流路体21が存在するのみである。
この構成は、第2の感温素子32cと32gの周辺構成においても同様であり、第2の感温素子32cと32gとを実装するFPC43とFPC42は、対となる第2の感温素子32cと32gを挟んで外側に位置し、第2の感温素子32cと32gの間には、熱流路体24が存在するのみである。なお、ここでは図示していないが、他の対となる第2の感温素子の周辺構成も同様である。
一方、仮に対となる第1の感温素子31a、31bの間にFPC43と41が配設されたとすると、熱抵抗Rf1とRf2が温度T1−T3間に入ることになる。この場合、温度T1−T3間には、R1+Rf1+Rf2が合成熱抵抗となって存在し、その合成熱抵抗が式1の熱抵抗比Kの中に入る。しかし、FPC43と41の熱抵抗Rf1とRf2は、前述したように、多くの要因によって変動するので、その変動要因が深部体温Tbの算出式の中に入るとすると、深部体温Tbの算出誤差が増大し、正確な深部体温を測定することは出来ない。
しかし、本発明の温度測定装置の温度測定部10は、前述したように、測定ポイントである対となる感温素子の間(温度T1−T3、温度T2−T4)には、既知の熱伝導率を有する熱流路体が存在するのみであるので、深部体温Tbを算出する式1の中には、FPCの熱抵抗Rf1とRf2が存在しない構成である。
従って、本発明の深部体温Tbの算出においては、FPC40の熱伝導率のばらつきや感温素子30の実装状態による熱抵抗の変動の影響を受けることがない。この結果、FPC40個々の熱伝導率を測定する必要がなく、熱流路体20の熱抵抗R1とR2だけによって深部体温Tbの算出が可能となり、誤差が小さい高精度な温度測定装置を提供することが出来る。なお、熱抵抗比Kは、“2”に限定されない。また、第1の熱流路体21と第2の熱流路体24の熱抵抗比Kが既知であれば、第1の熱流路体21と第2の熱流路体24の高さを同じにすることが可能になり、装置の小型化が可能である。
以上、2つの熱流路体において、それぞれの熱流路体の入口と出口の両方に感温素子が備えられている場合の算出方法について説明した。しかし本発明は、図8に示すような1
つの熱流路体で入口と出口の両方に感温素子が備えられた場合、及び図9に示すような2つの熱流路体のタイプで出口にのみ感温素子が備えられている場合にも適用可能であり、上述した実施例と同様の効果を得ることができる。以下に、それら2つのタイプの算出方法について説明する。
[1熱流路で、感温素子が入口と出口に配置されている場合]
図8において、熱流束をq、生体の熱伝導率をλ1、深部温度源から生体表面までの距離をh1、熱流路断熱材の熱伝導率をλ2、熱流路断熱材厚さをh2とすると、
q=−λ1/h1×(T1−Tb)=−λ2/h2×(T2−T1)
が成り立つ。これより、
Tb=h1/λ1×λ2/h2×(T1−T2)+T1
が導かれる。
Tb=Y、h1/λ1×λ2/h2=Xとおくと、Y=X×(T1−T2)+T1となり、T1とT2を2回以上測定すれば、Y(=Tb)が求められる。
[2熱流路で、感温素子がそれぞれの出口にのみ配置されている場合]
図9において、熱流路q1における生体と断熱材の合成した熱伝導率をλ1及び温度伝導率をα1とし、また、熱流路q2における生体と断熱材の合成した熱伝導率2をλ2及び温度伝導率をα2とし、さらに、深部温度源からセンサT1及びセンサT2までの距離をhとして熱伝導方程式の基本解の2次項まで含めると、
Tb=T1+h/λ1・q1+h/2α1・dT1/dt
Tb=T2+h/λ2・q2+h/2α2・dT2/dt
が成立する。
Tb=Y、h/λ1・q1=A、h/2α1=B,h/λ2・q2=C,h/2α2=Dとおくと、
Y=T1+A+B・dT1/dt
Y=T2+C+D・dT2/dt
となり、複数回のT1、T2、dT1/dt、dT2/dtを測定することによりY(=Tb)が求まる。
[第1の実施形態の温度測定装置の動作説明:図6、図7、図10]
次に、第1の実施形態の温度測定装置の動作の概略を図10のフローチャートを用いて説明する。なお、温度測定装置の内部構成は図6を参照し、深部体温の算出法は図7を参照する。また、動作説明の前提として、温度測定部10が被検者の皮膚に密着し、制御部100が動作中であり、所定の時間間隔で測定動作を実行しているとする。
図10において、温度測定装置1の制御部100のマイコン113は、内部の時間カウンタ(図示せず)によって、被検者の体温の測定開始時間が来たかどうかを判定する(ステップST1)。ここで、測定時間でない場合はステップST1を繰り返し、測定時間が来たのであれば、次のステップST2へ進み測定を開始する。なお、測定時間の間隔は任意に決めて良く、たとえば、10分毎、1時間毎などに設定することができる。また、測定開始はスイッチ(図示せず)などを操作して、手動で開始しても良い。
次に、ステップST1で肯定判定(測定開始)がなされたならば、マイコン113は、AD変換部112によって、第1の感温素子31aが測定した温度信号P1と第1の感温素子31bが測定した温度信号P2とをAD変換し、デジタル情報である温度データP11を入力する。ここで得られる温度情報が図7で示す温度T1とT3である(ステップST2)。
次に、マイコン113は、AD変換部112によって、第2の感温素子32a〜32dが測定した温度信号P3〜P6をAD変換し、デジタル情報である温度データP11を入力する。ここで得られる温度情報を温度T2a〜T2dとする(ステップST3)。
次に、マイコン113は、温度T2a〜T2dの中で、最も高い温度がどれであるかを、演算部114によって比較し、最も高い温度を温度T2として選択する(ステップST4)。ここで、T2として最も高い温度を選択する理由は、最も高い温度を測定した感温素子が、被検者の皮膚に一番良好に接触して被検者の体温を最も正確に測定したはずだからである。ここで、最も高い温度がT2c(すなわち、第2の感温素子32cが測定した温度)であると仮定する。
すなわち、本発明の温度測定装置は、温度測定部10の皮膚接触板14と被検者の皮膚との密着状態を判断することができ、温度測定部10の皮膚接触板14が、仮に被検者の皮膚に均一に接触していなくても、良好に接触している箇所を見つけ出して温度測定を行い、皮膚との不均一な接触の不具合を解消する機能を備えている。
次に、マイコン113は、最も高い温度T2cを測定した第2の感温素子32cに対向する第2の感温素子32gが測定した温度信号P9をAD変換部112によってAD変換し、デジタル情報である温度データP11を入力する。ここで得られる温度情報が温度T4となる(ステップST5)。すなわち、温度T4は、第2の感温素子32a〜32dの中で、最も高い温度を測定した感温素子に第2の熱流路体を介して対向する第2の感温素子が測定した温度である。
次に、マイコン113の演算部114は、測定によって取得した温度T1、T2、T3、T4、及び、熱抵抗比Kの値(K=2)を前述の式1に代入して深部体温Tbを算出し、メモリ115に記憶する(ステップST6)。
次にマイコン113は、記憶された深部体温Tbを表示信号P13として表示部120に伝達し、表示部120は算出された深部体温を表示する(ステップST7)。また、温度測定装置1が、外部の機器(図示せず)に温度情報を送信する仕様であれば、算出された深部体温Tbを通信信号P12として送受信部116に伝達し、送受信部116は無線によって外部の機器と送受信を行い、測定した温度情報を順次送信する。
ここで、制御部100からの温度情報を受信する外部の機器に、大容量のメモリやグラフ表示のモニタを備えれば、被検者の体温を長期間記録出来ると共に、リアルタイムで体温の変化等を確認できる。これにより、本発明の温度測定装置によって深部体温の24時間の常時測定を行い、被検者から離れた場所に設置した外部の機器で、被検者(患者)の病状の常時観察や病状の急変などに即対応することが可能となる。
以上のように、第1の実施形態の温度測定装置によれば、感温素子30と電気的に接続するFPC40を感温素子30に接する熱流路体20と反対側に配置し、それぞれ対向して対となる感温素子30がFPC40に挟まれて配設されるので、対となる感温素子30の間には、既知の熱伝導率を有する熱流路体20のみが存在する構成となる。これにより、FPC40の熱伝導率のばらつきや感温素子30の実装状態による熱抵抗の変動の影響を排除して、深部体温の算出誤差を小さくでき、高精度な温度測定装置を提供することが出来る。
また、第1の実施形態では、感温素子30に対応した熱流路体20を独立に配設し、各々の熱流路体20を熱伝導率が非常に小さい空気層12を有する筐体11によって熱的に分離しているので、熱流路体における平面方向の熱流束(熱流路体外へ出る熱流束)を抑えることができ、さらに高精度な深部体温の測定を行うことが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態の温度測定装置の構成について図11を用いて説明する。図11
(a)は第2の実施形態の温度測定装置の温度測定部を斜め上面から見た斜視図であり、図11(b)は斜め下面(裏面)から見た斜視図である。なお、第2の実施形態の基本構成は、第1の実施形態と同様であるので、同一要素には同一番号を付して、重複する説明は一部省略する。
図11(a)と図11(b)において、第2の実施形態の温度測定装置の温度測定部10は、各熱流路体を分離する筐体50が高熱抵抗体の発泡スチロールによって構成されている。ここで、温度測定部10の略中心に位置する厚みが厚い円柱形の第1の熱流路体21と、この第1の熱流路体21の周囲に配設される厚みが1/2の円柱形の第2の熱流路体22〜25は、第1の実施形態と同様である。
また、温度測定部10の裏面の第1の熱流路体21の熱流路の入口21aには、第1の感温素子31aが配設され、温度測定部10の上面の第1の熱流路体21の熱流路の出口21bには、第1の感温素子31bが配設される。また、第2の熱流路体22〜25の熱流路の入口22a〜25aには、第2の感温素子32a〜32dがそれぞれ配設され、第2の熱流路体22〜25の熱流路の出口22b〜25bには、第2の感温素子32e〜32hがそれぞれ配設される。
ここで、各感温素子30は、前述の第1の実施形態で示したFPC40(図1(b)参照)に実装されて、電気的に接続されると共に、それぞれの位置に配設されるが、FPC40は、第1の実施形態と同様であるので、ここでの説明は省略する。
また、発泡スチロールの筐体50は各熱流路体20を保持しており、各熱流路体20は側面を筐体50に覆われて独立している。また、筐体50は、中心部の第1の熱流路体21の厚みが厚いので、この厚さに合わせて中心部に凸部51を有している。この構成によって、筐体50は高熱抵抗体であるので、第1の熱流路体21と第2の熱流路体22〜25は、熱的に分離している。
また、図示を省略しているが、第2の実施形態の温度測定部10の裏面は、第1の実施形態と同様に、大部分が断熱材13によって覆われており、第1の熱流路体21と第2の熱流路体22〜25に対応した位置に皮膚接触板14a〜14eが独立して配設されている(図3参照)。
また、第1の実施形態と同様に、第2の実施形態の温度測定部10の上面から填め込むようにして制御部100が接続されて一体化される(図4参照)。この制御部100は、温度測定部10の中心にある背の高い第1の熱流路体21と発泡スチロールの筐体50の凸部51を避けるように、中心部がくり抜かれたリング形状である。なお、制御部は第1の実施形態のように、分離型(図5参照)でもよい。
以上のように、第2の実施形態の温度測定装置は、第1の実施形態に対して、筐体が発泡スチロール50に変わっただけであり、他の構成は同一である。従って、第2の実施形態の温度測定装置は、第1の実施形態と同様の特徴と優れた効果を有している。また、第2の実施形態の筐体である発泡スチロール50は、第1の実施形態の筐体11が有する空気層と比較すると熱伝導率が大きいので、平面方向の熱流束の抑制がやや弱いが、発泡スチロールの筐体50は、第1の実施形態の筐体11と比較して、構造が単純で加工しやすく、コストが安く、軽くて扱いやすいという優れた特徴を有している。
なお、第2の実施形態の筐体は、発泡スチロールに限定されず、高熱抵抗体であって、加工性が良好であれば、他の材質でもよい。また、第2の実施形態の内部構成と動作フローは、第1の実施形態と同様であるので説明は省略する。
また、第1の実施形態と同様に、2流路体で1つの感温素子の構成にも適用可能であり、同様の効果を得ることができる。
さらに、第1の熱流路体21の厚みD1が第2の熱流路体22〜25の厚みD2と同じであってもよい。厚みD1とD2を同じにする場合には、第2の熱流路体22〜25の熱伝導率と、第1の熱流路体の熱伝導率を異ならせればよい。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態の温度測定装置の構成について図12を用いて説明する。図12(a)は第3の実施形態の温度測定装置の温度測定部を斜め上面から見た斜視図であり、図12(b)は図12(a)の温度測定部の中心を通る切断線C−C´での断面を示した断面図である。なお、第3の実施形態の基本構成は、第1の実施形態と同様であるので、同一要素には同一番号を付して、重複する説明は一部省略する。また、図12(a)の斜視図では、各感温素子を実装するFPCを省略しているが、これは、第3の実施形態の特徴を説明しやすくするためである。
図12(a)と図12(b)において、温度測定部10は、筐体60と、筐体60の略中心に位置する第1の熱流路体21と、第1の熱流路体21の周囲を囲むように配設される第2の熱流路体26と、第1の感温素子31a、31bと、第2の感温素子32a、32bと、各感温素子を実装するFPC40などで構成される。
筐体60は、第1の熱流路体21の側面を囲って保持し、また、第2の熱流路体26の内面に接して保持している。筐体60の材質は熱伝導率が低く、成型しやすい硬質ウレタンフォーム、塩ビフォームなどが好ましい。筐体60は円形の枠状であり、筐体60の内部は空気層61による空洞で構成される。なお、筐体60の形状は任意であり、限定されない。
第1の熱流路体21は、第1の実施形態と同様に円柱形の熱抵抗体であり、既知の熱伝導率を有しており、図面上の下側が熱流路の入口21aであり、図面上の上側が熱流路の出口21bである。第2の熱流路体26はリング形状に一体化された熱抵抗体であり、第1の熱流路体21を囲むように筐体60によって保持されている。この第2の熱流路体26は、既知の熱伝導率を有しており、図面上の下側が熱流路の入口26aであり、図面上の上側が熱流路の出口26bである。ここで、第1の熱流路体21の厚みD1は、第2の熱流路体26の厚みD2の2倍に設定されている。
この構成によって、第1の熱流路体21と第2の熱流路体26は、筐体60で機械的に分離されており、筐体60による空気層61が第1及び第2の熱流路体21、26の間に形成される。この空気層61は熱伝導率が非常に小さいので、第1の熱流路体21と第2の熱流路体26は、空気層61によって熱的に分離される。
また、第1の感温素子31aは、第1の熱流路体21の入口21aに接して配設され、第1の感温素子31bは、第1の熱流路体21の出口21bに接して配設される。これにより、第1の感温素子31a、31bは、第1の熱流路体21の入口21aと出口21bで対向する一対の感温素子として配設される。
また、第2の感温素子32aは、第2の熱流路体26の入口26aのリング形状の略中心に配設され、第2の感温素子32bは、第2の熱流路体26の出口26bに第2の感温素子32aに対向する位置に対となって配設される。これにより、第3の実施形態の感温素子の合計で4個である。なお、第1の感温素子31a、31bと第2の感温素子32a
、32bを総称して感温素子30と記述する。
ここで、感温素子30は、前述の第1の実施形態で示したFPC40(図1(b)参照)に実装されて、電気的に接続されると共に、それぞれの位置に配設されるが、FPC40の形状は、第1の実施形態と同様であるので、ここでの説明は省略する。また、第1の熱流路体21の出口21bの上面には、図示しないが断熱材が配設され、第1の熱流路体21を通過した熱流が外部に拡散しない構造を有している。
また、図12(b)の62は、薄いリング形状のアルミなどで成る金属板であり、第2の熱流路体26の出口26bの全体にFPC40を介して接している。これにより、金属板62は、第2の熱流路体26及び第2の感温素子32bと熱的に結合し、熱流路を通った熱を第2の感温素子32bへ充分に伝える機能を有している。なお、図12(a)では金属板62の図示を省略している。
また、図12(b)の断熱材13は、第1の実施形態と同様に、FPC40を介して筐体60の裏面を支持している。また、筐体60の裏面の略中心に位置する円形状の皮膚接触板14aは、第1の実施形態と同様であり、第1の熱流路体21の入口21a及び第1の感温素子31aにFPC40を介して接し、熱的に結合している。また、皮膚接触板14fは、第2の熱流路体26の形状に合わせてリング形状であり、第2の熱流路体26の入口26a及び第2の感温素子32aにFPC40を介して接し、熱的に結合している。
このように、第3の実施形態の温度測定部10の第2の熱流路体26は、リング形状であり、第2の熱流路体26の入口26aに接する皮膚接触板14fもリング形状であって、第2の感温素子32a、32bは一対のみである。従って、第2の熱流路体26の入口26aに配設される第2の感温素子32aが測定する温度がT2となり、第2の熱流路体26の出口26bに配設される第2の感温素子32bが測定する温度がT4となる。なお、温度T1とT3は、第1の実施形態と同様である。
この構成によって、第3の実施形態の温度測定装置が深部体温を算出する動作は、第1の実施形態の動作フロー(図10参照)において、ステップST3で第2の感温素子32aによる温度測定のみを行って温度T2を取得し、次のステップST4は不要となる。なお、その他の動作フローは、第1の実施形態と同様である。
以上のように、第3の実施形態においては、温度測定部10の構造が簡単であると共に、測定の動作フローも簡単であり、簡易型の温度測定装置として提供することが出来る。また、第1の実施形態と同様に、対となる感温素子30がFPC40に挟まれて配設されるので、対となる感温素子30の間には、既知の熱伝導率を有する熱流路体20のみが存在する構成である。これにより、FPC40の熱抵抗のばらつきや感温素子30の実装状態による熱抵抗の変動の影響を排除できるので、深部体温の算出誤差を小さくでき、高精度な温度測定装置を提供することが出来る。
また、感温素子30に対応した熱流路体を独立に配設し、第1の熱流路体21と第2熱流路体26とを熱伝導率が非常に小さい空気層を有する筐体60によって熱的に分離しているので、熱流路体における平面方向の熱流束が抑えられ、精度良く深部体温の測定を行うことが出来る。
なお、本実施形態では第1及び第2の実施形態と同様に、2流路体で1つの感温素子の構成にも適用可能である。また、第1の熱流路体21の厚みD1が第2の熱流路体22〜25の厚みD2と同じであってもよい。厚みD1とD2を同じにする場合には、第2の熱流路体22〜25の熱伝導率と、第1の熱流路体の熱伝導率を異ならせればよい。
また、上記第1−第3の実施形態では、筐体の内部の空洞は真空とし、この真空部分にて第1と第2の熱流路体を分離するようにしてもよい。
さらに、本発明の実施形態で示したブロック図やフローチャート等は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を満たすものであれば、任意に変更してよい。
またさらに、感温素子を電気的に接続する電気接続部材は、FPCに限定されるものではなく、感温素子を電気的に接続し、且つ、それぞれの感温素子の位置を固定できる手段であれば、どのような接続手段でもよい。
本発明の温度測定装置は、手術時における体温管理や血流状態の監視などで重要な深部体温を高精度に測定できるので、被検者に対して常に適切な医療を提供する高精度深部体温計として、さまざまな医療機関で幅広く利用することが出来る。
1 温度測定装置
2 皮膚
3 生体組織
10 温度測定部
11、60 筐体
12、61 空気層
13、102 断熱材
14、14a〜14f 皮膚接触板
21 第1の熱流路体
22〜26 第2の熱流路体
30 感温素子
31a、31b 第1の感温素子
32a〜32h 第2の感温素子
40、41、42、43 フレキシブルプリント基板(FPC)
44、45 接続部
46 接続端子
50 発泡スチロール
51 凸部
100、150 制御部
103 カバー
110 プリント基板
111 電源
112 AD変換部
113 マイコン
114 演算部
115 メモリ
116 送受信部
120、151 表示部
152 アンテナ
153 ケーブル
P1〜P10 温度信号
P11 温度データ
P12 通信信号
P13 表示信号
Q 熱流
V1 電源電圧

Claims (5)

  1. 第1の熱流路体と該第1の熱流路体の入口及び出口のうち少なくとも前記出口に備えられた第1の感温素子とを有し、熱伝導方程式によって深部体温が算出可能な温度測定装置において、
    前記第1の感温素子と電気的に接続された電気接続部材が、前記第1の感温素子に対して前記第1の熱流路体と反対側に配置されていることを特徴とする温度測定装置。
  2. 前記第1の熱流路体の周辺に配設された第2の熱流路体をさらに備え、
    該第2の熱流路体の入口及び出口のうち少なくとも前記出口には、前記電気接続部材と電気的に接続された第2の感温素子が備えられており、
    前記電気接続部材は、前記第1及び第2の感温素子に対して前記第1及び第2の熱流路体と反対側に配置されていることを特徴とする請求項1記載の温度測定装置。
  3. 前記第2の熱流路体は複数あり、該複数の第2の熱流路体と前記第1の熱流路体はそれぞれ熱的に分離していることを特徴とする請求項2に記載の温度測定装置。
  4. 前記第2の熱流路体は前記第1の熱流路体の周囲を囲むリング形状となっており、該第2の熱流路体と前記第1の熱流路体は熱的に分離していることを特徴とする請求項2に記載の温度測定装置。
  5. 前記電気接続部材は、フレキシブルプリント基板で構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の温度測定装置。
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