JP2012129673A - 全周警戒システム - Google Patents

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知浩 松本
Atsushi Kuroda
淳 黒田
Masahito Takuhara
雅人 宅原
Yasuharu Amauchi
康晴 天内
靖臣 ▲高▼祖
Yasuomi Kouso
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Abstract

【課題】高解像度カメラの台数に関係なく全ての対象を追尾可能な全周警戒システムを提供するにある。
【解決手段】走行車100に搭載された全周囲センサ50により全周囲を走査して全周囲センサ画像を取得し、全周囲センサ画像中の全ての対象を追尾し、全周囲センサ画像中の対象から操作者が高解像度カメラにより撮影を意図する1又は2以上の撮影対象a,b,…を選択すると、選択された撮影対象a,b,…の三次元位置に基づいて、走行車100に搭載された複数台の高解像度カメラ11,12,13,…のうち撮影対象a,b,…に対して最も近い距離にあるものを当該撮影対象a,b,…にカメラ割当器30にて割り当てるので、走行車100と撮影対象a,b,…との相対的位置の変化に対応して、高解像度カメラ11,12,13,…を切り替えながら撮影対象a,b,…を高解像度カメラにより撮影し続けることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、全周警戒システムに関する。詳しくは、全周囲センサを併用することによって、高解像度カメラの台数以上の対象を追尾可能とするものである。
この種の技術としては、特許文献1,2に開示されるように、自律走行車にn台のカメラを取り付け、対象(移動体)を検知・追尾するシステムが知られている。これらのシステムは、最大n台の候補を追尾できるものである。ここで、「検知」とは、「検出」と同義であり、周囲に対象がいることを発見し、対象座標を算出することを言う。また、「追尾」とは、時系列的に同一対象に対して同一の識別情報(identification data:以下、IDという)をつける、又はつけ続けることを言う。
例えば、図10に示すように、自律走行車7に複数台の高解像度カメラ1,1,1,…をパン及びチルト機構2を介して搭載する。
高解像度カメラ1,1,1,…の視野内(図中破線で示す)に対象aが検出されると、追尾装置6から検出された対象aの三次元位置情報がカメラ割当器3に送られると共に対象に対してIDが振り分けられる。
カメラ割当器3は、各パン及びチルト機構2にパンチルト制御角情報を送ることにより、高解像度カメラ1,1,1,…の視野内で対象aを捕捉できるように、パン及びチルト機構2を制御する。
対象aを検出・追尾する高解像度カメラ1,1,1,…のカメラ番号は、カメラ割当器3から表示分配器4に送られる一方、高解像度カメラ1,1,1,…の映像は追尾装置6を経由して表示分配器4に送られる。
表示分配器4は、対象aを検出・追尾する高解像度カメラ1,1,1,…のカメラ番号に対応した高解像度カメラ1,1,1,…の画像を表示器5に送り表示させる。
特開平9−331520 特許第3656823号
上述した背景技術では、固定された複数のパンチルトカメラのみで移動体検知および追尾を行い、あるカメラの視野から対象が消えたとき他のカメラに対象情報を引き渡し、引き続き追尾を続けるが、カメラ台数以上のものを追尾することができないという問題があった。
上記課題を解決する本発明の請求項1に係る全周警戒システムは、走行車に搭載された全周囲センサにより全周囲を走査して前記全周囲センサの視野内の画像である全周囲センサ画像を取得し、取得された前記全周囲センサ画像内の全ての対象の三次元位置を算出すると共に前記全ての対象に対して同一対象であれば同一の識別情報をそれぞれつけることによって前記全ての対象を追尾し、追尾される前記全ての対象の中から操作者が高解像度カメラにより撮影したいと意図する1又は2以上の撮影対象を前記全周囲センサ画像中から選択すると、選択された前記撮影対象の三次元位置に基づいて、前記走行車に搭載された複数台の高解像度カメラのうち前記撮影対象に対して最も近い距離にあるものを当該撮影対象にカメラ割当器にて割り当てることにより、前記走行車と前記撮影対象との相対的位置の変化に対応して、前記高解像度カメラを切り替えながら前記撮影対象を前記高解像度カメラにより撮影し続ける一方、前記高解像度カメラにより撮影された同一の前記撮影対象を、前記高解像度カメラを切り替えた場合でも表示分配器により、前記高解像度カメラにより撮影された前記撮像対象を表示する複数の表示器の中から同一の表示器に表示させることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項2に係る全周警戒システムは、請求項1において、前記カメラ割当器は、前記撮影対象に選択される際に設定される優先度に基づき、前記優先度の高い前記撮影対象を他に優先して割り当てることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項3に係る全周警戒システムは、請求項1又は2において、前記カメラ割当器は、前記高解像度カメラによる撮影が開始した後は、物理的に撮影が可能な限り、前記高解像度カメラの割当を変更しないことを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項4に係る全周警戒システムは、請求項1,2又は3において、前記カメラ割当器は、前記走行車の予定経路、前記撮影対象の予想移動軌跡及び地理的条件等に基づいて、より長く前記撮影対象を撮影可能な前記高解像度カメラを割り当てることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る全周警戒システムは、走行車に搭載された全周囲センサにより全周囲を走査して全周囲センサの視野内の画像である全周囲センサ画像を取得し、取得された全周囲センサ画像内の全ての対象の三次元位置を算出すると共に全ての対象に対して同一対象であれば同一の識別情報をそれぞれ振りつづけることによって前記全ての対象を追尾し、追尾される全ての対象の中から操作者が高解像度カメラにより撮影したいと意図する1又は2以上の撮影対象を全周囲センサ画像中から選択すると、選択された撮影対象の三次元位置に基づいて、走行車に搭載された複数台の高解像度カメラのうち撮影対象に対して最も近い距離にあるものを当該撮影対象にカメラ割当器にて割り当てることにより、走行車と撮影対象との相対的位置の変化に対応して、高解像度カメラを切り替えながら前記撮影対象を高解像度カメラにより撮影し続けることが可能となり、高解像度カメラの台数に関係なく、従って、高解像度カメラの台数以上の対象を追尾することができる。なお、高解像度カメラを切り替えた場合でも、高解像度カメラにより撮影された同一の撮影対象は、表示分配器により同一の表示器に表示させることができる。また、全周囲センサ画像から、任意の時刻に対象を選択することで、高解像度カメラによる追尾をスタートさせ、表示器に表示できる。
本発明の請求項2に係る全周警戒システムは、カメラ割当器が撮影対象に選択される際に設定される優先度に基づき優先度の高い撮影対象を他に優先して割り当てるので、優先度の高い撮影対象を確実に高解像度カメラにより撮影し続けることが可能となる。
本発明の請求項3に係る全周警戒システムは、カメラ割当器が高解像度カメラによる撮影が開始した後は、物理的に撮影が可能な限り、高解像度カメラの割当を変更しないので、高解像度カメラの切り替えが減り、見易さが向上する。
本発明の請求項4に係る全周警戒システムは、カメラ割当器が走行車の予定経路、撮影対象の予想移動軌跡及び地理的条件等に基づいて、より長く撮影対象を撮影可能な高解像度カメラを割り当てるので、高解像度カメラの切り替えが一層減り、見易さが向上する。
本発明の第1の実施例に係る全周警戒システムのブロック図である。 本発明の第1の実施例におけるカメラ割当器についてのフローチャートである。 本発明の第1の実施例に係る全周警戒システムのフローチャートである。 走行車と撮影対象との相対的な位置関係を示す斜視図である。 全周囲センサ画像を示す説明図である。 表示器を示す説明図である。 本発明の第2の実施例におけるカメラ割当器についてのフローチャートである。 本発明の第の実施例におけるカメラ割当器についてのフローチャートである。 走行車の走行軌跡を示す斜視図である。 従来技術の説明図である。
本発明は、全周囲センサの視野内の全ての対象を追尾するものであり、操作者により高解像度カメラにより撮影を意図する対象が全周囲センサ画像から選択されると(このように選択された対象が撮影対象である)、撮影対象の3次元座標に基づいて、撮影対象に最も近い高解像度カメラより撮影対象を撮影する。
つまり、本発明では、全周囲センサの視野内の全ての対象を追尾するため、高解像度カメラの台数に関係なく追尾可能となる利点がある。
ここで、「追尾」とは、画面内にいる全ての対象の座標を算出し、時系列的に同一対象に対して同一の識別情報(identification data:以下、IDという)をつける、又はつけ続けることを言う。
また、算出された座標により、高解像度カメラを向けることが可能となるのである。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面に示す実施例と共に説明する。
本発明の第1の実施例に係る全周警戒システムを図1から図6を参照して説明する。本実施例は、全周囲センサの視野内の全ての対象を追尾するものである。
即ち、走行車100には、図4(a)(b)(c)に示す通り、n個(nは2以上の自然数)の高解像度カメラ11,12,13,…が搭載されている。
走行車100としては、予め設定された予定軌道に沿って自律走行するタイプもあるが、ドライバの運転により走行するタイプ、遠隔操作により走行するタイプもある。
高解像度カメラ11,12,13,…は、図1に示すように、パン及びチルト機構21,22,23,…を介して支持されており、カメラ割当器30からのパンチルト制御角情報に基づいて、水平方向に旋回し、上下方向に傾動することが可能である。
高解像度カメラ11,12,13,…により撮影された高解像度映像は、表示分配器40を経て、図6(a)(b)(c)に示される通り、表示器A,B,C,…のいずれかに表示される。表示分配器40にて、表示器A,B,C,…のいずれかに表示されるかは後述する。
高解像度カメラ11,12,13,…は、一定時間ごとに静止画(フレーム)を撮影するものであり、表示器A,B,C,…は、撮影された静止画を連続的に動画として表示するものである。表示器A,B,C,…の台数は、高解像度カメラ11,12,13,…の台数と同じとする。表示器A,B,C,…は、走行車100に搭載しても良いが、地上のコントロールセンター内に配置しても良い。
一方、走行車100には、図4(a)(b)(c)に示す通り、1台の全周囲センサ50が搭載されている。
全周囲センサ50は、図中矢印で示すように、斜め下向きで全周囲を周期的に走査して全周囲センサ映像を取得する。本実施例では、全周囲センサ50として、対象までの距離と方向を検出するスキャン式レーザレーダを使用する。全周囲センサ50は、見渡せる範囲を広くするためできるだけ高い位置に設置することが望ましいが、全周囲センサ50を複数台搭載して、一方で前方側を走査し、他方で後方側を走査するようにしても良い。全周囲センサ50の解像度よりも、高解像度カメラ11,12,13,…の解像度は高い。
全周囲センサ50により取得された対象までの距離と方向の情報は、図1に示すように、対象候補検知・追尾器60を経て、全周囲センサ映像として全周囲画像表示器90へ送信される。全周囲画像表示器90は、走行車100に搭載しても良いが、地上のコントロールセンター内に配置しても良い。
対象候補検知・追尾器60は、特開2003−302470号(「歩行者検出装置および歩行者検出方法」)などの手法により、レーザレーダの位置・姿勢情報および対象までの距離から、対象候補の相対極座標(r,φ,θ)を算出する。さらに各対象候補に対象IDを振り分け、また、各フレームにおける相対座標を算出する。更に、対象候補検知・追尾器60は、過去に追尾した対象であるならば同じIDを振り続ける。
全周囲画像表示器90で表示される全周囲センサ映像は、図5(a)(b)(c)に示す通り、全周囲センサ50を中心として同心円状に映し出される画像である。
全周囲画像表示器90は、操作者が対象を選択するインターフェースとなる。従って、全周囲センサ映像中においては、指差して示すように、走行車100の周囲に位置する1又は2以上の対象候補から、操作者が高解像度カメラにより撮影することを意図する撮影対象a,b,…を任意に選択する。
撮影対象には選択される際に優先度も設定することが可能である。優先度としては、例えば、操作者が追尾することが重要であると考えるほど高く設定することができる。
操作者は、ドライバと共に走行車100に搭乗しても良いが、地上のコントロールセンターにおいて全周囲画像表示器90を見ながら選択することもできる。
全周囲画像表示器90において、選択された撮影対象a,b,…に関する3次元座標と対象IDとが関連付けられ、選択された撮影対象a,b,…の位置情報として三次元位置検出器70へ送信される。3次元座標とは、撮影対象までの相対距離r及び対象を検知したレーザレーダの角度(φ,θ)とからなる相対座標である。
三次元位置算出器70は、GPS80からの自己位置データと、選択された撮影対象a,b,…の相対座標から撮影対象a,b,…の三次元絶対座標を算出し、カメラ割当器30へ出力する。GPS80に代えて、ジャイロ等から自己位置データを求めても良い。
カメラ割当器30は、撮影対象a,b,…の3次元絶対座標から撮影対象a,b,…に一番近い高解像度カメラ11,12,13,…に割り当てる。この点に関して、図2に示すフローチャートを参照して具体的に説明する。
先ず、全周囲センサ画像中から操作者が撮影対象を選択する(ステップS1)。
次いで、撮影対象の最新座標が全周囲センサ50から入力されているか否か判定し(ステップS2)、撮影対象の最新座標が全周囲センサ50から入力されていれば、撮影対象に最も近い高解像度カメラを候補カメラとして選択する(ステップS3)。
引き続き、候補カメラが他の撮影対象Xを追尾中か否か判定し(ステップS4)、候補カメラが他の撮影対象Xを追尾していないと判断されると、ステップS3において選択された候補カメラを割り当てる(ステップS8)。即ち、割り当てた候補カメラにて、選択された撮影対象の撮影を開始し、ステップS2にリターンする。
また、ステップS4で候補カメラが他の撮影対象を追尾していると判断されると、他の撮影対象Xよりも優先度は上か否か判定し(ステップS5)、他の撮影対象Xよりも優先度が上であると判断されると、撮影対象Xの追尾を終了し、追尾終了の警告を行い(ステップS6)、ステップS3において選択された候補カメラを割り当てる(ステップS8)。即ち、割り当てた候補カメラにて、選択された撮影対象の撮影を開始し、ステップS2にリターンする。
このように、撮影対象に最も近い高解像度カメラを候補カメラとして選択することを繰り返すことにより、撮影対象と走行車との相対距離の変化に応じて、高解像度カメラを切り替えて、いうなれば、リレーしながら、撮影対象の撮影を続けることができる。
一方、ステップS5にて、選択された撮影対象の優先度が他の撮影対象Xの優先度よりも上ではないときは、選択された撮影対象の優先度が低いため、追尾できないことを警告する(ステップS7)。
なお、本実施例では、カメラ割当器30は、周囲の地理的条件などに基づかないで候補カメラを割り当てるため、3次元絶対座標に代えて相対座標を使用することも可能である。
また、カメラ割当器30は、割り当てられた高解像度カメラ11,12,13,…のパンチルト機構21,22,23,…にパンチルト制御角情報を送ることにより、図4(a)(b)(c)に示すように、割り当てられた高解像度カメラ11,12,13,…の視野(図中破線で示す、以下同じ)内で撮影対象a,b,…を捕捉できるように、パン及びチルト機構21,22,23,…を制御する。
更に、カメラ割当器30は、選択された撮影対象a,b,…の対象IDと共に、割り当てられた高解像度カメラ11,12,13,…のカメラ番号を表示分配器40へ出力する。
表示分配器40は、空いている表示機A,B,C,…のうち最も番号が若い番号のものと、選択された撮影対象a,b,…の対象IDと紐付ける。つまり、表示分配器40は、ID毎に表示器A,B,C,…を割り当てる機能を持つ。なお、表示器A,B,C,…が空いていない場合、優先度の低い対象のIDが紐付いている表示器を使用することもできる。
従って、表示分配器40は、カメラ割当器30からカメラ番号と対象IDの紐付け情報を受け取り、対象IDを表示している表示機に、該当対象追尾動画を正しく表示させることができる。なお、高解像度カメラが切り替わっても、同一対象は同じ表示器に表示させる機能を持つ。
上述した本実施例に係る全周警戒システムによれば、全周囲センサ50で全対象を追尾するものであり、その手順について、図3に示すフローチャートを参照して説明する。
先ず、スタートして(ステップT1)、全周囲センサ画像を全周囲画像表示器90に表示する(ステップT2)。
次いで、全周囲画像表示器90から撮影対象を操作者が選択(撮影対象のIDが決定)すると共に優先度を設定し(ステップT3)、ID情報からどの表示器A,B,C,…に表示するかを決定する(ステップT4)。選択された撮影対象に関する3次元座標と対象IDとが関連付けられ、選択された撮影対象の位置情報として三次元位置検出器70へ送信される。
引き続き、自車(走行車)の絶対3次元座標を取得し(ステップT5)、全周囲画像から撮影対象を追尾し、相対3次元座標を算出する(ステップT6)。自車の絶対3次元座標および姿勢は、GPS、ジャイロセンサなどから取得する。また、レーザレーダのデータから対象の追尾を行い、相対3次元座標を算出する。
更に、撮影対象の相対3次元座標を算出し(ステップT7)、撮影対象の絶対3次元座標および自車姿勢・位置から使用カメラを選択する(ステップT8)。自車の絶対座標および対象の相対座標から対象の絶対座標を算出する。
その後、絶対位置情報からパンチルトを制御して指定カメラにより撮影する一方(ステップT9)、決定した表示器に表示する(ステップT10)。撮影対象の3次元座標を対象に最も近い高解像度カメラに送り、撮影する。
本実施例の全周警戒システムにおいて、一例として、2個の撮影対象を撮影する様子を図4−図6を参照して説明する。
図4(a)に示すように、矢印方向に向かって進む走行車100の右方前方に撮影対象aが全周囲センサ50により検知されると、図5(a)に示すように、全周囲画像中に撮影対象aが出現するので、操作者が撮影対象aを選択すると、図4(a)に示すように、撮影対象aに最も近い右前部の高解像度カメラ13が割り当てられ、撮影対象aの三次元座標が高解像度カメラ13に送られ、高解像度カメラ13の視野内に捕捉できるようパンチルト制御される一方、図6(a)に示すように、高解像度カメラ13で撮影された撮影対象aが表示器Aに表示される。
そして、図4(b)に示すように、走行車100の進行により、撮影対象aが走行車100の右前側に位置が変化すると、図5(b)に示すように、全周囲画像中における撮影対象aの表示位置も変化するが、図4(b)に示すように、撮影対象aに最も近い高解像度カメラ13の視野内に捕捉できるように引き続きパンチルト制御される一方、図6(b)に示すように、高解像度カメラ13で撮影された撮影対象aが表示器Aに引き続き表示される。
更に、図4(c)に示すように、走行車100の進行により、撮影対象aが走行車100の右方中央に位置が変化すると、撮影対象aに最も近い右中央部の高解像度カメラ15が割り当てられ(つまり、高解像度カメラ13から高解像度カメラ15へと切り替えられ)、撮影対象aの三次元座標が高解像度カメラ15に送られ、高解像度カメラ15の視野内に捕捉できるようパンチルト制御される一方、図6(c)に示すように、高解像度カメラ15で撮影された撮影対象aが引き続き表示器Aに表示される。
同時に、図4(c)に示すように、走行車100の右方前側に新たな撮影対象bが全周囲センサ50により検知されると、図5(c)に示すように、全周囲画像中において新たな撮影対象bが出現するので、操作者が撮影対象bも選択すると、図4(c)に示すように、撮影対象bに最も近い右前部の高解像度カメラ13が割り当てられ、撮影対象bの三次元座標が高解像度カメラ13に送られ、高解像度カメラ13の視野内に捕捉できるようパンチルト制御される一方、図6(c)に示すように、高解像度カメラ13で撮影された撮影対象bが表示器Bに表示される。
このように説明したように、本実施例に係る全周警戒システムは、全周囲センサで全対象を追尾するため、高解像度カメラの台数に関係なく追尾可能である。また、全周囲センサ画像から、任意の時刻に対象を選択することで、高解像度カメラによる追尾をスタートさせ、表示器に表示することもできる。
本発明の第2の実施例に係る全周警戒システムについて、図7を参照して説明する。図7は、本実施例に係るカメラ割当器についてのフローチャートであり、本実施例において、カメラ割当器以外については、前述した実施例1と同様なものである。
即ち、本実施例は、図7に示すようにカメラ割当の際、撮影を開始したら、物理的に撮影可能な限り、同じ高解像度カメラで撮影するようにしたものである。
先ず、全周囲センサ画像中から操作者が撮影対象を選択する(ステップU1)。
次いで、撮影対象の最新座標が全周囲センサ50から入力されているか否か判定し(ステップU2)、撮影対象の最新座標が全周囲センサ50から入力されていれば、次フレームの候補カメラとして既に設定されているか否かを判定し(ステップU3)、次フレームの候補カメラとして設定されていなければ、撮影対象に最も近い高解像度カメラを候補カメラとして設定する(ステップU4)。
引き続き、候補カメラが他の撮影対象Xを追尾中か否か判定し(ステップU5)、候補カメラが他の撮影対象Xを追尾していないと判断されると、ステップU4において選択された候補カメラを割り当てる(ステップU10)。即ち、割り当てた候補カメラにて、選択された撮影対象の撮影を開始し、割り当てられたカメラを次フレームの候補カメラとして設定し(ステップU11)、ステップU2にリターンする。
また、ステップU5で候補カメラが他の撮影対象を追尾していると判断されると、他の撮影対象Xよりも優先度は上か否か判定し(ステップU6)、他の撮影対象Xよりも優先度が上であると判断されると、撮影対象Xの追尾を終了し、追尾終了の警告を行い(ステップU7)、ステップU4において設定された候補カメラを割り当てる(ステップU8)。即ち、割り当てた候補カメラにて、選択された撮影対象の撮影を開始し、割り当てられたカメラを次フレームの候補カメラとして設定し(ステップU11)、ステップU2にリターンする。
なお、ステップU6にて、選択された撮影対象の優先度が他の撮影対象Xの優先度よりも上ではないときは、選択された撮影対象の優先度が低いため、追尾できないことを警告する(ステップU8)。
一方、ステップU3において、次フレームの候補カメラとして既に設定されていると判断されれば、候補カメラで対象を物理的に撮影可能か判断し(ステップU9)、候補カメラで対象を物理的に撮影可能でないと判断されれば、撮影対象に最も近い高解像度カメラを候補カメラとして選択する(ステップU4)。つまり、高解像度カメラを切り替える。
他方、ステップU9で、候補カメラで対象を物理的に撮影可能であると判断されれば、ステップU11において次フレームの候補カメラとして既に設定された候補カメラをそのまま割り当てる(ステップU10)。つまり、高解像度カメラの切り替えは行わない。
ステップU9において、物理的に撮影可能か否かの判断としては、具体的には、パンチルト移動が稼動範囲内か、自車のミラー等の装備品に隠れないかなどに基づく。パンチルト移動に関する情報、ミラー等の装備品に関する情報は予めカメラ割当器に与えられるものとする。
上述した通り、本実施例の全周警戒システムによれば、カメラ割当の際、撮影開始したら、物理的に可能な限り同じ高解像度カメラで撮影するため、実施例1よりも、高解像度カメラの切り替わり回数を軽減させ、視認性が向上する利点がある。
本発明の第3の実施例に係る全周警戒システムについて、図8を参照して説明する。図8は、本実施例に係るカメラ割当器についてのフローチャートであり、本実施例において、カメラ割当器以外については、前述した実施例2と同様なものである。
即ち、本実施例は、図8に示すようにカメラ割当の際、走行車の今後の予定経路及び対象の移動軌跡を加味して、候補カメラを設定するようにしたものである。
先ず、全周囲センサ画像中から操作者が撮影対象を選択する(ステップV1)。
次いで、撮影対象の最新座標が全周囲センサ50から入力されているか否か判定し(ステップV2)、撮影対象の最新座標が全周囲センサ50から入力されていれば、次フレームの候補カメラとして既に設定されているか否かを判定し(ステップV3)、次フレームの候補カメラとして設定されていなければ、走行車の今後の予定経路及び対象の移動軌跡を加味して、候補カメラを設定する(ステップV4)。
ここで、「走行車の今後の予定経路」としては、自律型の走行車を想定したものである。即ち、自律型の走行車において、予め走行経路が設定されているもの、走行時に取得したデータにより判断して進路を決めるものがある。また、「対象の移動軌跡」としては、撮影対象により異なる。例えば、撮影対象として、人を想定した場合には、人は横断歩道、歩道等に沿って移動することを前提として予想できる。また、統計的なデータを利用することも可能である。また、撮影対象として、車両を想定した場合には、道路交通法等の法規に従うこと、また、車両は道路形状に沿って移動することから、道路形状の地理的情報に基づいて予想できる。「加味して」とは、より長く対象を撮影できる高解像度カメラを選択するということである。
引き続き、候補カメラが他の撮影対象Xを追尾中か否か判定し(ステップV5)、候補カメラが他の撮影対象Xを追尾していないと判断されると、ステップV4において選択された候補カメラを割り当てる(ステップV10)。即ち、割り当てた候補カメラにて、選択された撮影対象の撮影を開始し、割り当てられたカメラを次フレームの候補カメラとして設定し(ステップV11)、ステップV2にリターンする。
また、ステップV5で候補カメラが他の撮影対象を追尾していると判断されると、他の撮影対象Xよりも優先度は上か否か判定し(ステップV6)、他の撮影対象Xよりも優先度が上であると判断されると、撮影対象Xの追尾を終了し、追尾終了の警告を行い(ステップV7)、ステップV4において設定された候補カメラを割り当てる(ステップV8)。即ち、割り当てた候補カメラにて、選択された撮影対象の撮影を開始し、割り当てられたカメラを次フレームの候補カメラとして設定し(ステップV11)、ステップV2にリターンする。
なお、ステップV6にて、選択された撮影対象の優先度が他の撮影対象Xの優先度よりも上ではないときは、選択された撮影対象の優先度が低いため、追尾できないことを警告する(ステップV8)。
一方、ステップV3において、次フレームの候補カメラとして既に設定されていると判断されれば、候補カメラで対象を物理的に撮影可能か判断し(ステップV9)、候補カメラで対象を物理的に撮影可能でないと判断されれば、撮影対象に最も近い高解像度カメラを候補カメラとして選択する(ステップV4)。つまり、高解像度カメラを切り替える。
他方、ステップV9で、候補カメラで対象を物理的に撮影可能であると判断されれば、ステップV11において次フレームの候補カメラとして既に設定された候補カメラをそのまま割り当てる(ステップV10)。つまり、高解像度カメラの切り替えは行わない。
上述した通り、本実施例の全周警戒システムによれば、実施例2の効果に加え、ステップV4において、走行車の今後の予定経路及び対象の移動軌跡を加味して、候補カメラを設定するので、実施例2よりもさらに、高解像度カメラの切替が一層減少する利点がある。
例えば、図9に示すように、走行車100に矢印で示す方向に左折する予定経路が設定されている場合、走行車100の左前方に撮影対象aが存在すると、走行車100の左前部の高解像度カメラ14がその撮影対象aに最も近い。
しかし、走行車100が左折すると、左前部の高解像度カメラ14は撮影対象aからすぐに距離が離れ、走行車100の右前部の高解像度カメラ13がその撮影対象aに最も近くなることになる。
そうすると、左前部の高解像度カメラ14で撮影対象aを撮影で撮影を開始した直後に、右前部の高解像度カメラ13に切り替えて撮影対象aを撮影することになるが、カメラの切り替えにより、見易さが損なわれる。
そこで、図9に矢印で示すような走行車100の予定経路を考慮すると、左前部の高解像度カメラ14よりも右前部の高解像度カメラ13の方がより長く撮影対象aを撮影できることから、左前部の高解像度カメラ14ではなく、右前部の高解像度カメラ13を撮影対象aに割り当てるのである。
更に、撮影対象aには、図9に矢印で示すように、左折した走行車100と行き違い(並行方向逆向き)となる移動軌跡があるとすると、右前部の高解像度カメラ13を撮影対象aに割り当てても、右前部の高解像度カメラ13は撮影対象aからすぐに距離が離れることになる。
そこで、図9に矢印で示すような撮影対象aの移動軌跡を考慮すると、右前部の高解像度カメラ13よりも右中央部の高解像度カメラ12の方がより長く撮影対象aを撮影できることから、右前部の高解像度カメラ13ではなく、右中央部の高解像度カメラ12を撮影対象aに割り当てるのである。
上述した通り、本実施例の全周警戒システムによれば、カメラ割当の際、走行車の今後の予定経路及び対象の移動軌跡を加味して、候補カメラを設定するようにしたため、実施例2よりも、高解像度カメラの切り替わり回数を軽減させ、視認性が向上する利点がある。
本発明は、全周囲センサで全対象を追尾する全周警戒システムとして広く産業上利用可能なものである。
11,12,13,… 高解像度カメラ
21,22,23,… パン及びチルト機構
30 カメラ割当器
40 表示分配器
50 全周囲センサ
60 対象候補検知・追尾器
70 三次元位置算出器
80 GPS
90 全周囲画像表示器
A,B,C,… 表示器

Claims (4)

  1. 走行車に搭載された全周囲センサにより全周囲を走査して前記全周囲センサの視野内の画像である全周囲センサ画像を取得し、
    取得された前記全周囲センサ画像内の全ての対象の三次元位置を算出すると共に前記全ての対象に対して同一対象であれば同一の識別情報をそれぞれつけることによって前記全ての対象を追尾し、
    追尾される前記全ての対象の中から操作者が高解像度カメラにより撮影したいと意図する1又は2以上の撮影対象を前記全周囲センサ画像中から選択すると、
    選択された前記撮影対象の三次元位置に基づいて、前記走行車に搭載された複数台の高解像度カメラのうち前記撮影対象に対して最も近い距離にあるものを当該撮影対象にカメラ割当器にて割り当てることにより、
    前記走行車と前記撮影対象との相対的位置の変化に対応して、前記高解像度カメラを切り替えながら前記撮影対象を前記高解像度カメラにより撮影し続ける一方、
    前記高解像度カメラにより撮影された同一の前記撮影対象を、前記高解像度カメラを切り替えた場合でも表示分配器により、前記高解像度カメラにより撮影された前記撮像対象を表示する複数の表示器の中から同一の表示器に表示させる
    ことを特徴とする全周警戒システム。
  2. 前記カメラ割当器は、前記撮影対象に選択される際に設定される優先度に基づき、前記優先度の高い前記撮影対象を他に優先して割り当てることを特徴とする請求項1記載の全周警戒システム。
  3. 前記カメラ割当器は、前記高解像度カメラによる撮影が開始した後は、物理的に撮影が可能な限り、前記高解像度カメラの割当を変更しないことを特徴とする請求項1又は2記載の全周警戒システム。
  4. 前記カメラ割当器は、前記走行車の予定経路、前記撮影対象の予想移動軌跡及び地理的条件等に基づいて、より長く前記撮影対象を撮影可能な前記高解像度カメラを割り当てることを特徴とする請求項1,2又は3記載の全周警戒システム。
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