JP2012128206A - 画像処理装置及びその制御方法、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】周辺光や表示装置の反射光によらず、適正な輝度・色調の画像を表示する画像処理装置に関するもので,ディスプレイに表示される動画や静止画の反射光と周囲光に対応した画像調整を行う。
【解決手段】入力画像を取得する画像取得手段と、センサから、該センサの周囲の輝度や色度を取得するセンサ情報取得手段と、前記センサ情報取得手段によって得られたセンサ値を補正するセンサ値補正処理手段と、前記センサ値補正処理手段によって補正されたセンサ値を用いて前記入力画像に補正を行う補正処理手段とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、周辺光や表示装置の反射光によらず、適正な輝度・色調の画像を表示する画像処理装置に関するものである。
近年、表示装置には陰極線管(CRT),液晶(LCD),プラズマディスプレイパネル(PDP),エレクトロルミネッセンス(EL)などの表示形式が存在する。
これらの表示装置では、様々な照明環境の変化に応じて常に表示文字や図形が見やすくなるように、設定や調整が可能である。例えば、表示装置の使用者が表示画面の明るさ(輝度)を段階的に切り換える調整スイッチや、表示画面の輝度を連続的に変化させる調整つまみなどを操作して、表示画面の輝度を任意に設定できるようになっている。
また、特許文献1には、周囲の環境に関わらず最適な画像を表示するためにディスプレイ周辺の光量など周囲の環境を外光センサが検出し、この検出結果に応じて基準の相関関係を修正し、ディスプレイに表示する画像の輝度や彩度を調整することが開示されている。
さらに、下記特許文献2には、ディスプレイの発光する光(以下、発光光とする)が周囲に反射や回り込みをして外光センサに入ってくる光(以下、反射光とする)の影響も取り除くことで、より最適な画像調整を行うことが開示されている。
特開平05−006159公報 特開2004−021144公報
しかしながら、従来の手法では、ディスプレイに表示される動画、静止画の反射光と視環境における照明の光(以下、照明光とする)を判別することが出来なかった。従来の手法は、あらかじめ測定したディスプレイの反射光を記憶しておき、それを用いて環境光センサから反射光の影響を減算するというものである。また、周囲光から反射光の影響を正確に取り除くことは出来なかった。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、ディスプレイに表示される動画や静止画の反射光と周囲光に対応した画像調整を行う画像処理方法、画像処理装置を提供することを目的とする。
上述の問題点を解決するため、本発明の画像処理装置は以下の構成を有する。すなわち、入力画像を取得する画像取得手段と、センサから、該センサの周囲の輝度や色度を取得するセンサ情報取得手段と、前記センサ情報取得手段によって得られたセンサ値を補正するセンサ値補正処理手段と、前記センサ値補正処理手段によって補正されたセンサ値を用いて前記入力画像に補正を行う補正処理手段とを有する。
本発明によれば、ディスプレイによって、周囲光及びディスプレイの反射光の影響を取り除いて、適正な画像を表示することができる。
第1の実施形態における画像処理装置のブロック図 第1の実施形態における画像処理方法のフローチャート 反射光の影響が大きい場合の、画面発光輝度値とセンサの輝度値の関係を示す図 反射光の影響が小さい場合の、画面発光輝度値とセンサの輝度値の関係を示す図 第1の実施形態におけるセンサの輝度値の時間変化を示す図 画面発光輝度値の時間変化を示す図 画面発光輝度値とセンサの輝度値の正規化スペクトルを示す図 ab平面上での、画像信号とセンサの色度変化を示す図 照明光輝度に対する最適な画面発光輝度の関係を示す図 照明光輝度に対する係数kの関係を示す図 第2の実施形態における画像処理装置のブロック図 第2の実施形態における画像処理方法のフローチャート 第2の実施形態におけるセンサの輝度値時間変化を示す図 第2の実施形態における画面発光輝度値とセンサの輝度値の関係例を示す図 第2の実施形態における評価値の時間変化例を示す図 第2の実施形態における画面発光輝度値とセンサの輝度値の正規化スペクトルを示す図 本発明の画像表示装置に適用可能なコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図
以下、添付の図面を参照して、本願発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<実施形態1>
図1は、本発明の第1の実施形態に関わる画像処理装置のシステム構成例を示すブロック図である。本構成において、101は表示装置の周囲光を検出する外光センサ、102は外光センサから輝度、色調などのセンサ値を取得するセンサ情報取得部である。また、103は表示装置に入力される画像信号値や表示装置の発光輝度値を取得する画像取得部、104は取得したセンサ値と画像信号値からセンサ値を補正するセンサ値補正処理部である。また、105は補正したセンサ値と画像信号値から画像信号を補正処理する信号値補正処理部、106は補正された信号値を用いて画像を表示する画像表示部である。
図2は本画像処理装置における処理フローを示したフローチャートである。
以下、図2のフローチャートを元に本実施形態について説明する。
ステップS201では、表示装置の周囲光を検出する外光センサ101から、センサ情報取得部102が輝度値と色度を取得する。周囲光を検出するセンサは公知のものでよい。取得する色度はXYZ値やLab値、色温度などであってもよい。本実施形態ではXYZ値を取得した例について説明する。
ステップS202では、表示装置に入力される画像信号を、画像信号取得部103が取得する。取得する信号値はRGB値、YCbCr値などである。また、表示装置の発光輝度値を取得する場合、表示装置のバックライト前に設置した受光センサから取得してもよい。本実施形態ではRGB値を取得した例について説明する。
ステップS203では、ステップS201で取得したセンサの輝度値とステップS202で取得した画像信号値を用いて、センサ値補正処理部104でセンサ値を補正する。本実施形態において、センサの輝度値はステップS201で取得したY値、色度値はX、Z値とする。センサ値補正の処理については後述する。
ステップS204では、ステップS203で補正したセンサの輝度値とステップS202で取得した画像信号値を用いて、信号値補正処理部105で、反射光と周囲光の影響がなくなるように信号値の補正処理を行う。信号値補正の処理については後述する。
ステップS205では、ステップS204で補正処理された画像信号値を用いて画像表示部106で表示する。これにより、周囲光や反射光に関わらず安定した画質で表示することができる。表示方法は公知の方法でよい。
(センサ値補正の処理1)
図3は、ステップS201でセンサ情報取得部102が取得するセンサの輝度値と、画面発光輝度値との関係を示す図である。例えば、センサの輝度値と、ステップS202で画像信号取得部103が取得する画像信号値を現在の値から過去数秒分を取得する。次に、画像信号値から画面発光輝度値を算出し、図3のようにセンサの輝度値と画面発光輝度値で相関をとる。このとき、画像信号値をRGB、表示装置のガンマをr、RGB値からXYZ値への変換マトリクスをMとすると、RGB値をXYZ値への変換は下記の式(1)のように表すことができる。
Figure 2012128206
このとき、表示装置のガンマや変換マトリクスは、表示装置があらかじめ保持しておいてもよい。式(1)から得られたXYZ値のY値は明度を示すものなので、これを画面発光輝度値とする。
図3において、縦軸をセンサの輝度値をy、横軸を画面発光輝度値としている画面発光輝度値とセンサの輝度値をxとすると、各時刻での(x,y)は下記のように表すことが出来る。
Figure 2012128206
図3では、画面発光輝度値が高くなるにつれてセンサの輝度値が上昇していることから、画面発光輝度値とセンサの輝度値に相関関係があることがわかる。このとき、反射光の影響が全く無かった場合、センサ値とR値の関係は、R値の値に関わらずセンサ値は照明光の値だけを取得し続けるので、図4のようになる。
次に、(x,y)それぞれに対して相関の高い相関直線C_lineを求める。このC_lineは最小二乗法や共分散主成分分析などで求めてもよい。ここでは、例として最小二乗法による求め方を下記に示す。
C_lineを一次式y=a・x+bとすると、aとbは
Figure 2012128206
として求められる。よって式(3)よりC_line:y=a・x+bが求まる。
次に、C_lineのy切片Ciを求める。Ciはy切片なので(0,b)となる。このCiのy座標が、図4における照明光の輝度値に等しいと考えられる。この照明光の輝度値には表示装置の反射光の影響は含まれていない。Ciのy座標を照明光の輝度値として信号値補正処理部105に送出する。
また、センサ値の補正を行うために使う画面発光輝度値は、XYZ値からCIEで定められたCIE 1976(L*a*b*)に基づいて算出した、Lab値のL値などであってもよい。画面発光輝度値は、ステップS202で取得した表示装置のバックライトの発光輝度を用いてもよい。
さらに、センサの色度値の補正を行うためには、式(1)により画像信号値から算出したXYZ値と、外光センサが取得するXYZ値を用いて図3のように相関をとる。そして、式(3)から補正されたセンサの色度値を算出し、照明光の色度値として信号値補正処理部105に送出する。画像信号値やセンサ値はCIEで定められたCIE 1976(L*a*b*)やCIE 1976(L*u*v*)に基づいたLab値やLuv値であってもよい。
(信号値補正の処理)
ステップS204における信号値補正の処理について詳細に述べる。補正の方法として、例えば照明光の輝度値と画面の輝度値の最適な関係図を保持しておき、それを参照して画像信号の輝度を補正してもよい。図9に照明光の輝度値と画面の輝度値の関係を示す。この例の場合、照明光の輝度値が60[cd/m]のとき、画面輝度値は100[cd/m]となる。また、周囲光と画面の発光光の関係比率から、信号値の補正を行ってもよい。まず反射光のXYZ値を求める。周囲光は、照明光と反射光の和なので、外光センサの取得した周囲光のXYZ値をX,Y,Z、ステップS203で求めた照明光のXYZ値をX,Y,Zとすると、反射光のXYZ値X,Y,Zは、以下の式から算出できる。
Figure 2012128206
すると、発光光と反射光の輝度比率kは以下の式で示すことができる。
Figure 2012128206
kと照明光との関係は一例として図10のようになる。このような照明光と反射光との関係では、反射光の影響を低減した画像信号X’,Y’,Z’は、反射光比率k、画像信号X,Y,Z、および反射光X,Y,Zから、以下の式で示される。
Figure 2012128206
kは暗室内でグレー階調などを発光するなど、発光光の輝度値とセンサに入射する反射光の輝度値から取得してもよい。式(6)により、画像信号値から、反射光の影響を低減することができる。補正処理を行った信号値を画像表示部106に送出する。
以上のように、本発明では、補正したセンサの輝度値と取得した画像信号値を用いて信号値の補正処理を行うことにより、周囲光及びディスプレイの反射光の影響を取り除いて、適正な画像を表示することができる。
<実施形態2>
図11は、本発明の第2の実施形態に関わる画像処理装置のシステム構成例を示すブロック図である。第1の実施形態でのセンサ値補正処理部104の前に評価値算出部1104を使い、センサ値補正処理部と信号値補正処理部105の間に評価値を参照して、センサ値補正処理と信号値補正処理を行うかどうか判断する判定部1105を挿入している。
図12は、本発明の第2の実施形態に関わる画像処理装置の処理フローを示したフローチャートである。以下、図12のフローチャートをもとに本実施形態について説明する。
ステップS1201では、ステップS201と同様に、表示装置の周囲光を検出する外光センサ1101から、センサ情報取得部1102が輝度値と色度を取得する。本実施形態ではXYZ値の場合の例について説明する。
ステップS1202では、ステップS202と同様に、表示装置に入力される画像信号を、画像信号取得部1103が取得する。本実施形態ではRGB値の場合の例について説明する。
ステップS1203では、ステップS1201で取得したセンサ値とステップS1202で取得した画像信号値から算出した画面発光輝度値を用いて、評価値算出部1104で、相関の評価値を算出する。評価値の算出方法については後述する。画面発光輝度値は画像信号値から式(1)を用いて算出してもよいし、表示装置のバックライトの輝度値を用いてもよい。
ステップS1204では、ステップS1203で算出した評価値Cから、センサの値と画面発光輝度値に相関関係があるかを、判定部1105で判定する。例えば、センサの輝度値と画面発光輝度値との相関の評価値Cが、センサの輝度値と画面発光輝度値との閾値Cthより大きい場合(ステップS1204でYesの場合)、センサの輝度値と画面発光輝度値の相関関係は低いと判定する。そして、ステップS1207に移る。また、評価値Cが閾値Cth以下の場合(ステップS1204でNoの場合)、センサの輝度値と画面発光輝度値の相関関係は高いと判定し、ステップS1205に移る。評価値算出は画面の発光輝度値とセンサの輝度値から算出してもよいし、画像信号値とセンサの色度値から算出してもよい。このとき、閾値Cthはセンサの輝度値と表示装置のバックライトの輝度値との相関や、センサの色度値と画像信号値の相関など各々の場合で保持していてもよい。
ステップS1205では、ステップS1203で算出した評価値とステップS1201で取得したセンサ値とステップS1202で取得した画像信号値を用いて、センサ値補正処理部1106で、反射光と周囲光の影響がなくなるようにセンサ値補正の処理を行う。センサ値補正の処理について第1の実施形態と同様でもよい。
ステップS1206では、センサ値に応じて画像信号値に補正の処理を、信号値補正処理部1107で行う。このセンサ値から反射光の影響は除外されている。信号値補正の処理は、センサ値を照明光の値として、第1の実施形態と同様としてもよい。
ステップS1207では、ステップS1206で補正処理された画像信号値を用いて画像表示部1108で表示する。また、ステップS1204でYesだった場合、入力画像信号値をそのまま画像表示部1108に表示する。表示方法は第1の実施形態のステップS205と同様でもよい。
(評価値算出の処理1)
ステップS1203における評価値算出の処理について述べる。センサの輝度値と画像信号値の相関を、時間周波数スペクトル上でとる。以下、順を追って説明する。図5はステップS1201でセンサ情報取得部1102が取得するセンサの輝度値の時間変化を表す図である。このとき、外光センサが取得するセンサの輝度値の時間変化は下記の式(7)で示すことができる。
Figure 2012128206
このときtはある時間を示している。このように、外光センサが取得するセンサの輝度値f(t)は照明光の輝度値fLi(t)と外光センサに入力される反射光の輝度値fLr(t)の和で表される。このとき、照明光の輝度値は短時間で大きな変化は無く一定であり、反射光は表示装置に表示されるコンテンツによって変化が大きいと考えられる。
図6は画像信号のRGB値から式(1)を用いて算出したXYZ値のY値を画面発光輝度値f(t)として時間変化を表した図である。
センサのXYZ値のY値を輝度値f(t)として、f(t)とf(t)の現在の値と過去数秒の値を取り出し、フーリエ変換を行う。それぞれのフーリエ変換の結果をF(ω)とF(ω)とする。このとき、ωは時間周波数を表す。F(ω)とF(ω)は、それぞれセンサの輝度値と画面発光輝度値の時間周波数を表す。F(ω)とF(ω)のスペクトルが似ていれば、センサの輝度値と画面発光輝度値の相関が高く、センサに入射される周囲光は、画面の反射光が大きく影響していると考えられる。F(ω)とF(ω)を比較するために、各々の直流成分を除いて正規化を行う。各々で正規化した比較図を図7に示す。なお、FL_norm(ω)とFy_norm(ω)は、F(ω)とF(ω)から直流成分を除いて正規化したスペクトルのことである。
このとき、FL_norm(ω)とFy_norm(ω)から相関の評価値Cを算出する。時間周波数ωをn回サンプリングしているとすると、評価値C算出の例を下記の式(8)に示す。
Figure 2012128206
式(8)で算出された評価値Cを判定部1105に送出する。
また、表示装置に表示される映像が動画の場合、反射光は動画に応じて変動する。そのため、反射光を含む周囲光のセンサ値F(ω)は主に高周波において変動する。このことから、評価値CはF(ω)とF(ω)の高周波成分でのみ算出する、としてもよい。
また、表示するコンテンツに応じて算出する評価値の周波数を決めてもよい。例えば、コンテンツが放送波の場合、周波数60Hzの評価値を、映画なら周波数24Hzの評価値を求める、としてもよい。取得するF(ω)とF(ω)は数秒ではなく数フレームであってもよい。また、画像信号のX、Z値とセンサのX、Z値それぞれで上記のように相関を取り、評価値を算出してもよい。
また、評価値算出の方法は下記に記す方法でもよい。
(評価値算出の処理2)
評価値算出の処理1と異なり、現在と次のフレームの、周囲光の色度と画像信号値を取得する。例えば、CIEで定められたCIE1976(L*a*b*)に基づいて画像信号のRGB値とセンサのXYZ値をLab値に変換し、ab平面図で表すと図8のようになる。図8は、ある時刻での画像信号値を(a,b)、外光センサの色度値を(a’,b’)、次のフレームの画像信号値を(ak+1,bk+1)、外光センサの色度値を(a’k+1,b’k+1)としている。このとき、画像信号値(a,b)から(ak+1,bk+1)のベクトルの角度をθ、センサ値(a’,b’)からa’k+1,b’k+1)のベクトルの角度をθ’とする。この角度θとθの差分の絶対値をΘとするとき、Θを下記の式(9)より算出する。
Figure 2012128206
上記のΘを相関の評価値Cとして信号値補正処理部1107に送出する。画像信号値とセンサ値の角度は複数フレーム間の1次微分の角度でもよい。
(センサ値補正の処理2)
ここでは、ステップS1203にて評価値算出の処理3を用いた場合での、ステップS1205におけるセンサ値補正の処理について述べる。まず、センサ情報取得部1102が取得する輝度や色度のうち最も小さい値である時間の色度値を保持しておく。そして、センサの輝度や色度を保持していた値に置き換える。そして、ステップS1206に移る。例えば、ある時間の画像信号値が(L,a,b)であるとすると、
Figure 2012128206
が最小値となる画像信号値を保持するなどでもよい。最も小さい値は、反射光の影響が最も少ないときのセンサの輝度、色度であると考えられるので、最小値に置き換えることでセンサの値から反射光の影響を除外するように補正が出来る。
これらの処理を行うことで、外的要因などで周囲光の状況が変化したときにも好適に信号値の補正処理が行える。以下、周囲光の状況が変化したときの処理例を示す。
ステップS1201において、センサ情報取得部1102がセンサの輝度値を取得しているとき、ある一定時間だけ照明光を消したとする。このとき、センサの輝度値の時間変化は図13のようになる。図13のセンサの輝度値は、照明光を消すという外的要因による周囲光が変化した期間以外は、図5とほぼ同じである。
ステップS1202において、画像信号取得部1103から画像信号を取得する。このときの画像信号は図6とほぼ同じとする。
これを、実施形態1の処理方法で、ステップS203、ステップS204のように処理すると、反射光の影響を除いた照明光の輝度は図3のCiのように約60ではなく、図14のCiのように約70と大きくずれてしまう。
ステップS1203で、画像信号値とセンサの輝度値のスペクトルを見てみると、図15のようになり、相関関係が低いことが分かる。なお、この時間周波数スペクトルFL_norm(ω)とFy_norm(ω)はそれぞれ直流成分を除いて、各スペクトル最大値で正規化している。これらのFL_norm(ω)とFy_norm(ω)と、式(8)から評価値Cを算出する。図7の場合C=1.8に対して、図15ではC=6.3と大きくなっている。
ステップS1204において、例えば、評価値Cが図16のように時間変化しているとすると、Cが閾値Cthより大きいときは、画像信号値とセンサ値の相関関係が低いとして、ステップS1207に移る。
ステップS1205において、評価値Cが閾値Cth以下なので、センサ値補正の処理1を行うことで、センサ値から正しく反射光の影響を低減することができる。
ステップS1206において、ステップS1205から補正されたセンサ値を用いて、信号値補正の処理を行う。
ステップS1207において、ステップS1206で補正された画像信号値を用いて表示装置に表示する。また、ステップS1204から移ってくる場合、入力の画像信号値をそのまま表示装置に表示する。
以上が、周囲光の状況が時間変化した場合での、第2の実施形態における処理例である。このようにして、周囲光が大きく変化しない場合は正しく画像信号値を補正し、周囲光が変化した場合も誤った補正を行わないという処理ができる。
<実施形態3>
図1、図11に示した102〜105、1102〜1107の各部はハードウェアでもって構成しているものとして上記実施形態では説明した。しかし、各部で行なう処理をコンピュータプログラムでもって構成しても良い。
図17は、上記各実施形態に係る画像表示装置に適用可能なコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
CPU1701は、RAM1702やROM1703に格納されているコンピュータプログラムやデータを用いてコンピュータ全体の制御を行うと共に、上記各実施形態に係る画像処理装置が行うものとして上述した各部の処理を実行する。即ち、CPU1701は、図1、図11に示した102〜105、1102〜1107の各部として機能することになる。
RAM1702は、外部記憶装置1706からロードされたコンピュータプログラムやデータ、I/F(インターフェース)1709を介して外部から取得したデータなどを一時的に記憶するためのエリアを有する。更に、RAM1702は、CPU1701が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアを有する。即ち、RAM1702は、例えば、フレームメモリとして割当てたり、その他の各種のエリアを適宜提供することができる。
ROM1703には、本コンピュータの設定データや、ブートプログラムなどが格納されている。操作部1704は、キーボードやマウスなどにより構成されており、本コンピュータのユーザが操作することで、各種の指示をCPU1701に対して入力することができる。表示部1705は、CPU1701による処理結果を表示する。また表示部1705は例えば液晶ディスプレイのようなホールド型の表示装置や、フィールドエミッションタイプの表示装置のようなインパルス型の表示装置で構成される。
外部記憶装置1706は、ハードディスクドライブ装置に代表される、大容量情報記憶装置である。外部記憶装置1706には、OS(オペレーティングシステム)や、図1、図11に示した各部の機能をCPU1701に実現させるためのコンピュータプログラムが保存されている。更には、外部記憶装置1706には、処理対象としての各画像データが保存されていても良い。
外部記憶装置1706に保存されているコンピュータプログラムやデータは、CPU1701による制御に従って適宜RAM1702にロードされ、CPU1701による処理対象となる。I/F1707には、LANやインターネット等のネットワーク、表示装置などの他の機器を接続することができ、本コンピュータはこのI/F1707を介して様々な情報を取得したり、送出したりすることができる。センサ1708は周囲光を検出する外光センサである。また1709は上述の各部を繋ぐバスである。
上述の構成からなる作動は前述のフローチャートで説明した作動をCPU1701が中心となってその制御を行う。
<その他の実施形態>
本発明の目的は、前述した機能を実現するコンピュータプログラムのコードを記録した記憶媒体を、システムに供給し、そのシステムがコンピュータプログラムのコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムのコード自体が前述した実施形態の機能を実現し、そのコンピュータプログラムのコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。また、そのプログラムのコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した機能が実現される場合も含まれる。
さらに、以下の形態で実現しても構わない。すなわち、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムコードを、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込む。そして、そのコンピュータプログラムのコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行って、前述した機能が実現される場合も含まれる。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するコンピュータプログラムのコードが格納されることになる。

Claims (8)

  1. 入力画像を取得する画像取得手段と、
    センサから、該センサの周囲の輝度や色度を取得するセンサ情報取得手段と、
    前記センサ情報取得手段によって得られたセンサ値を補正するセンサ値補正処理手段と、
    前記センサ値補正処理手段によって補正されたセンサ値を用いて前記入力画像に補正を行う補正処理手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. さらに、前記入力画像とセンサ値から評価値を算出する評価値算出手段と、評価値算出手段によって算出された評価値を用いて補正を行うか否かを判定する判定手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像取得手段は、表示装置のバックライトから発光輝度を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記センサ値補正処理手段は表示装置の発光輝度もしくは色度と、センサ値の関係からセンサ値を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記評価値算出手段は画像信号値とセンサ値の時間周波数から評価値を算出することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  6. 前記評価値算出手段は画像信号値とセンサの色度値から評価値を算出することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  7. 入力画像を取得する画像取得工程と、
    センサから、該センサの周囲の輝度や色度を取得するセンサ情報取得工程と、
    前記センサ情報取得工程によって得られたセンサ値を補正するセンサ値補正処理工程と、
    前記センサ値補正処理工程によって補正されたセンサ値を用いて前記入力画像に補正を行う補正処理工程と
    を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  8. コンピュータが読み出して実行することにより、前記コンピュータを、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させることを特徴とするプログラム。
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