JP2012117923A - 燃料集合体の下部タイプレート - Google Patents
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Abstract
【課題】異物フィルタが設置された燃料集合体の下部タイプレートにおいて、必要な機械的強度を確保しつつ、異物フィルタによる圧力損失を効果的に低減できる下部タイプレートを提供する。
【解決手段】正方格子状に配列された多数の燃料棒用ボス部13と中央に配置されたウォータロッド用ボス部14をウエブ15により連結した燃料集合体1の下部タイプレート11において、最外周部の燃料棒用ボス部13を除いた燃料棒用ボス13がそれぞれ2つのウェブで連結する。
【選択図】図1
【解決手段】正方格子状に配列された多数の燃料棒用ボス部13と中央に配置されたウォータロッド用ボス部14をウエブ15により連結した燃料集合体1の下部タイプレート11において、最外周部の燃料棒用ボス部13を除いた燃料棒用ボス13がそれぞれ2つのウェブで連結する。
【選択図】図1
Description
本発明は燃料集合体の下部タイプレートに関し、特に、下部タイプレートの上流側に異物フィルタが装着されたBWR燃料集合体の下部タイプレートに関する。
原子炉内には運転の経過とともに異物が生じたり、修理時や建設時に異物が混入する可能性がある。そのような異物が燃料集合体内に流入すると燃料棒被覆管を損傷し燃料棒内の気体状および固体状の核分裂生成物が原子炉冷却材へ放出される可能性が指摘されている。
そのため、図3に示すように、異物が燃料集合体内1に流入するのを防止するために燃料集合体1の下部タイプレート11の上流側に異物フィルタ10を装着するものが知られている(特許文献1)。この異物フィルタ10は2つのフィルタ10a、10bからなり、下部タイプレート11に着脱可能に装着されている。また、下部タイプレート11は各燃料棒18を挿通支持する複数のボス部13を備えた燃料支持部12を有し、ボス部13の周囲をを冷却材が流れる構造となっいる。
また、従来の下部タイプレート11の燃料支持部12としてボス部13、14をウエブ15で連結したものを図4に示す(特許文献2)。この燃料支持部12は正方格子状に配列された中央のウオーターロッド用ボス14と多数の燃料棒用ボス13がウエブ15によって連結された構造となっている。特に、外周部以外に配置されたボス13、14はそれぞれ4つのウエブによって他のボス13、14と連結する構造となっている。
燃料集合体の下部タイプレートに装着した異物フィルタは、その構造上、燃料集合体内を流れる冷却材の圧力損失を増加させる。一方、この圧力損失の増加を抑制するため、下部タイプレートの材料肉厚等を減少させることは下部タイプレートの機械強度の低下を引き起こす。このように、圧力損失と機械的強度はトレードオフの関係にあり、異物フィルタによる圧力損失の増加を下部タイプレートの肉厚低減によって抑制することは困難であった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、異物フィルタが設置された燃料集合体の下部タイプレートにおいて、必要な機械的強度を確保しつつ、異物フィルタによる圧力損失を効果的に低減できる下部タイプレートを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る燃料集合体の下部タイプレートは、正方格子状に配列された多数の燃料棒用ボス部と中央に配置されたウォータロッド用ボス部をウエブにより連結した燃料集合体の下部タイプレートにおいて、最外周部の燃料棒用ボス部を除いた燃料棒用ボスがそれぞれ2つのウェブで連結されることを特徴とする。
本発明によれば、下部タイプレートに必要な機械的強度を確保しつつ、異物フィルタによる圧力損失を効果的に低減することができる。
本発明の燃料集合体の下部タイプレートに係る実施形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る下部タイプレートを図1により説明する。
本第1の実施形態に係る下部タイプレート11の正方格子状の燃料支持部12は、最外周部の燃料棒用のボス13と中央のウオーターロッド用のボス14を除いて、各燃料棒用のボス13をそれぞれ2つのウエブ15で連結したことを特徴としている。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る下部タイプレートを図1により説明する。
本第1の実施形態に係る下部タイプレート11の正方格子状の燃料支持部12は、最外周部の燃料棒用のボス13と中央のウオーターロッド用のボス14を除いて、各燃料棒用のボス13をそれぞれ2つのウエブ15で連結したことを特徴としている。
第4図の従来のウエブ構造と比較すると、本第1の実施形態のウェブ15の数は従来の84個から52個に減少し、約4割削減することができる。これにより流路面積を約3%増加できるとともに、冷却材とウエブが流れ方向に接触する総接触面積を9%削減でき、これにより圧力損失を大幅に低減させることができる。
一方、燃料棒およびウォータロッドの質量を支えるための強度解析を実施したところ、本第1の実施形態に係るウエブ構造のフォンミセス応力(Von Mises stress;相当応力)の最大値は図4のウエブ構造と比較して16%増加するが、要求値である降伏応力に対し約30%の余裕があり、強度的には本実施形態のウエブ構造が実際の下部タイプレートに適用可能であることが分かった。
ウェブ数を約4割も削減したにもかかわらずフォンミセス応力(相当応力)の最大値が従来例に比較して16%しか増加しなかった理由は以下のとおりと考えられる。
ウェブ数を約4割も削減したにもかかわらずフォンミセス応力(相当応力)の最大値が従来例に比較して16%しか増加しなかった理由は以下のとおりと考えられる。
第4図の従来のウエブ構造では、外周部を除いた燃料棒用ボスがそれぞれ4つのウェブ15で連結されており、これにより32箇所の燃料棒棒用ボス13および1箇所のウォータロッド用ボス14が1つに連結された状態で24箇所の最外周ウェブを介して燃料支持部12の側面と連結されている。このように、燃料棒32本およびウォータロッド1本の全質量を24箇所の最外周ウェブで支える構造となるが、24箇所の最外周ウェブは荷重を均等に支えておらず、局部的に大きな荷重がかかる部分があるため、当該部に局部的に大きな応力が発生する可能性がある。
これに対して、本第1の実施形態のウエブ構造では、24箇所の最外周ウエブは全質量を支えておらず、図1のA、B、Cに示すように3つのグループに分かれて燃料棒及びウオーターロッドを支えている。これにより各グループにおいてボス部とウエブとの連結が柔軟でしなやかな結合が可能となり、また、従来のウエブ構造のように局部的に大きな応力が発生することはない。さらに、ウォータロッド用ボス部14にウエブ15により連結される複数の燃料用ボス部からなるグループCは、発生応力が最も大きくなる可能性があるが、中央部のウオーターロッド用ボス14に4箇所でウエブ連結することにより、発生応力はそれほど大きくならない。
このように、外周部を除いた燃料棒用ボス13をそれぞれ2つのウェブ15で連結することにより、下部タイプレート11の必要な機械的強度を確保しつつ、異物フィルタによる圧力損失を効果的に低減することができる。
以上説明したように、本第1の実施形態によれば、下部タイプレートの燃料支持部のウエブ構造を上記のように構成したことにより、下部タイプレートに必要な機械的強度を確保しつつ、異物フィルタによる圧力損失を効果的に低減することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る下部タイプレートを図2により説明する。
本第2の実施形態では、ウォータロッド用ボス部14に直接又は間接的に連結される複数の燃料用ボス部13(グループC)において、ウォータロッド用ボス部14に直接連結されるウエブ15を除いたウエブ15aの肉厚を、他のウエブ15よりも厚くしたことを特徴とする。
本発明の第2の実施形態に係る下部タイプレートを図2により説明する。
本第2の実施形態では、ウォータロッド用ボス部14に直接又は間接的に連結される複数の燃料用ボス部13(グループC)において、ウォータロッド用ボス部14に直接連結されるウエブ15を除いたウエブ15aの肉厚を、他のウエブ15よりも厚くしたことを特徴とする。
上記第1の実施形態で説明したように、グループCのウエブ15aは発生応力が大きくなる可能性があるが、本第2の実施形態のようにウエブ15aを厚くしたことにより、フォンミセス応力(相当応力)を大幅に減少させることができる。
なお、流路面積は図4の従来のウエブ構造と比較して約2%増加し、また、冷却材とウエブが流れ方向に接触する総接触面積を9%削減することができる。
なお、流路面積は図4の従来のウエブ構造と比較して約2%増加し、また、冷却材とウエブが流れ方向に接触する総接触面積を9%削減することができる。
本第2の実施形態によれば、下部タイプレートの燃料支持部のウエブ構造を上記のように構成したことにより、下部タイプレートに必要な機械的強度を十分に確保しつつ、異物フィルタによる圧力損失を効果的に低減することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、組み合わせ、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…燃料集合体、10…異物フィルタ、11…下部タイプレート、12…燃料支持部、13…燃料棒用ボス部、14…ウォータロッド用ボス部、15,15a…ウエブ、18…燃料棒。
Claims (2)
- 正方格子状に配列された多数の燃料棒用ボス部と中央に配置されたウォータロッド用ボス部をウエブにより連結した燃料集合体の下部タイプレートにおいて、
最外周部の燃料棒用ボス部を除いた燃料棒用ボスがそれぞれ2つのウェブで連結されることを特徴とする燃料集合体の下部タイプレート。 - 前記ウォータロッド用ボス部に直接又は間接的に連結される複数の燃料用ボス部において、最外周部の燃料棒用ボス部とウォータロッド用ボス部に直接連結されるウエブを除いたウエブの肉厚を、他のウエブよりも厚くしたことを特徴とする請求項1記載の燃料集合体の下部タイプレート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010268031A JP2012117923A (ja) | 2010-12-01 | 2010-12-01 | 燃料集合体の下部タイプレート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010268031A JP2012117923A (ja) | 2010-12-01 | 2010-12-01 | 燃料集合体の下部タイプレート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2012117923A true JP2012117923A (ja) | 2012-06-21 |
Family
ID=46500923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010268031A Pending JP2012117923A (ja) | 2010-12-01 | 2010-12-01 | 燃料集合体の下部タイプレート |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2012117923A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014163806A (ja) * | 2013-02-26 | 2014-09-08 | Hitachi Ltd | 燃料集合体 |
-
2010
- 2010-12-01 JP JP2010268031A patent/JP2012117923A/ja active Pending
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