JP2012114505A - 画像処理装置及び画像処理方法並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】サイド・バイ・サイド方式の画像に対して画像処理を施した後にサイド・バイ・サイド方式で出力する装置におけるメモリの容量を削減する。
【解決手段】画素位置補正部120は、サイド・バイ・サイド方式の入力画像における左目視点の画像と右目視点の画像の各奇数ラインに対して、画素間に位置する中間画素を生成し、生成した各中間画素で該ラインの各画素を夫々置き換える画素位置補正処理を行う。画像処理実行部130は、画素位置補正処理が施された左目視点の画像と右目視点の画像に対して画像処理を実行する。画素位置再補正部140は、画像処理が施された左目視点の画像と右目視点の画像の各奇数ラインに対して、画素間に位置する中間画素を生成し、生成した各中間画素で該ラインの各画素を夫々置き換える画素位置再補正処理を行って、サイド・バイ・サイド方式の出力画像S4を得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理、具体的にはサイド・バイ・サイド方式の入力画像に対して画像処理を施す技術に関する。
近年、映像表示の分野において、左右の眼の視差を利用して作成された左目視点の画像と右目視点の画像を、視聴者の左目と右目に別々に入射するように構成して立体的な表示を行う3次元(3D)表示が行われている(特許文献1、特許文献2)。
3D表示のための映像放送の方式として、サイド・バイ・サイド方式が知られている。サイド・バイ・サイド方式では、送信側は、画素数の1/2間引きにより、横幅だけをオリジナルの1/2に圧縮した左目視点の画像と右目視点の画像を横に並べて送信し、受信側は、補間により受信画像を横幅だけ2倍に伸長して左目視点の画像と右目視点の画像を得て表示する。サイド・バイ・サイド方式で送受信される画像は、以下「サイド・バイ・サイド方式」の画像という。
サイド・バイ・サイド方式の画像に含まれる左目視点の画像と右目視点の画像の間引き方式は、様々ある。図9を参照して一例を説明する。
図9において、小さな矩形は画素を示し、括弧内の2つの数字のうちの左側の数字は、該画素が元画像における縦方向の位置(例えば該画素が位置する行)を示し、右側の数字は、該画素が元画像における横方向の位置(例えば該画素が位置する列)の位置を示す。例えば、「(3,5)」は、元画像における「3行、5列」目の画素を示す。
図9の上部は、間引きされる前の左目視点の元画像DL0と右目視点の元画像DR0を示す。図示のように、この2つの画像の各ラインは、1列目、2列目、3列目、・・・、の各列の画素が含まれている。送信側は、このような2つの画像からサイド・バイ・サイド方式の画像D1を生成して送信する。
サイド・バイ・サイド方式の画像D1は、左目視点の元画像DL0に対して横方向の1/2間引きがなされて得た左目視点の画像DL1と、右目視点の元画像DR0に対して横方向の1/2間引きがなされて得た右目視点の画像DR1とが横に並べてある。
図示のように、左目視点の画像DL1の1行目、3行目、・・・、などの各奇数ラインは、1列目、3列目、5列目、・・・、などの奇数列の画素しか含まれておらず、2行目、4行目、・・・、などの偶数ラインは、2列目、4列目、6列目、・・・、などの偶数列の画素しか含まれておらず、奇数ラインと偶数ラインの同列の画素の、対応する元画像DL0における横方向の位置が、互いに1画素分ずれている。例えば、左目視点の画像DL1の1列目の画素のうち、奇数ラインの(1,1)、(3,1)、・・・などの各画素の、左目視点の元画像DL0における横方向の位置が「1列目」であるのに対して、偶数ラインの(2,2)、(4,2)、・・・などの各画素の、左目視点の元画像DL0における横方向の位置が「2列目」である。
右目視点の元画像DR0に対して横方向の1/2間引きがなされて得た右目視点の画像DR1も、同様である。
すなわち、この例では、サイド・バイ・サイド方式の画像D1を作成する際に、左目視点の元画像DL0と右目視点の元画像DR0に対して、奇数ラインの偶数列画素と偶数ラインの奇数列画素の間引きがなされている。
図示の例以外に、サイド・バイ・サイド方式の画像を作成する際に、左目視点の元画像と右目視点の元画像に対して、奇数ラインの奇数列画素と偶数ラインの偶数列画像の間引きを行う場合もある。さらに、左目視点の元画像DL0と右目視点の元画像DR0に対して異なる間引きを行う場合もある。具体的には、左目視点の元画像DL0に対しては、奇数ラインの偶数列画素と偶数ラインの奇数列画素の間引きを、右目視点の元画像DR0に対しては奇数ラインの奇数列画素と偶数ラインの偶数列画像の間引きを行う。または、左目視点の元画像DL0に対しては、奇数ラインの偶数列画素と偶数ラインの奇数列画素の間引きを、右目視点の元画像DR0に対しては奇数ラインの奇数列画素と偶数ラインの偶数列画像の間引きを行う。
受信側は、上述したようなサイド・バイ・サイド方式の画像を受信し、3D表示するために、受信した画像に含まれる左目視点の画像と右目視点の画像の間引き方式に応じた補間を行って、奇数ラインと偶数ラインの同列の画素の、対応するオリジナル画像における位置を同様にする。例えば、図9に示す例のサイド・バイ・サイド方式の画像D1に対して、受信側は、奇数ラインに対して、元の画像における偶数列の画素を生成して挿入する補間を行い、偶数ラインに対して元の画像における奇数列の画素を生成して挿入する補間を行う。
図10は、送信側における図9に示す例のサイド・バイ・サイド方式の画像D1の生成から、受信側における補間までの画像の遷移態様を、各画像における画素の位置関係が分かるように示した図である。図10において、黒丸は、当該画像に存在し、オリジナル画像(図10の上部に示す左目視点の元画像SL0または右目視点の元画像SR0)にも存在する画素を示し、白丸は、当該画像に存在しない画素を示す。また、斜線で塗りつぶされた丸は、補間により生成され、当該画像に存在する画素を示す。
図10の上部は、左目視点の元画像DL0と右目視点の元画像DR0を示す。送信側は、このような左目視点の元画像DL0と右目視点の元画像DR0に対して、奇数ラインの偶数列画素と偶数ラインの奇数列画素を間引きしてから横に並べて、図10の中央に示すサイド・バイ・サイド方式の画像D1を生成して送信する。
受信側は、受信したサイド・バイ・サイド方式の画像D1に対して、画素間に位置する画素を生成して挿入することにより補間を行うと共に、左視点と右視点の画像の分離を行って、左目視点の画像DL2と右目視点の画像DR2を得て、3D表示を行う。
図10から分かるように、サイド・バイ・サイド方式の画像D1における左目視点の画像DL1と右目視点の画像DR1は、1ラインの画素数が、左目視点の元画像DL0と右目視点の元画像DR0の1ラインの画素数の1/2であり、縦方向の画素数が、左目視点の元画像DL0と右目視点の元画像DR0の1列の画素数と同様である。
また、受信側で補間後の左目視点の画像DL2と右目視点の画像DR2は、左目視点の元画像DL0と右目視点の元画像DR0と同様のサイズを有する。
特表2005−522958号公報 WO97/043863号公報
図10に示す流れは、サイド・バイ・サイド方式の画像を受信した側において、画像処理を施さずに表示する場合の例である。STB(Set Top Box)やBlu Rayのプレイヤなどでは、受信したサイド・バイ・サイド方式の画像に対して何らかの画像処理を施してから表示装置に出力することが行われている。これらの画像処理は、例えばリサイズや、OSD(On Screen Display)による文字情報などの重畳、画質調整などが知られている。
前述したサイド・バイ・サイド方式の画像は、奇数ラインと偶数ラインの同列の画素の位置が1画素分ずれているため、そのままでは上述した画像処理を行うことができない。そのため、受信したサイド・バイ・サイド方式の画像に対して補間処理を行って、奇数ラインと偶数ラインの画素位置を揃えてから画像処理を施し、画像処理が施された後の画像に対して、送信側で行った同様の処理を行ってサイド・バイ・サイド方式の画像に変換してから表示装置に出力する手法が考えられる。
図11は、この手法の流れの例を示す。図11において、黒丸、白丸、斜線で塗りつぶされた丸は、図10におけるこれらの図形と夫々同様の意味を有し、点で塗りつぶされた丸は、当該画像に含まれており、画像処理が施された画素を意味する。なお、図11では、送信側が送信したサイド・バイ・サイド方式の画像は、図9において、送信側が送信したサイド・バイ・サイド方式の画像D1と同様のものである。
受信側は、このサイド・バイ・サイド方式の画像D1を受信すると、画像処理を施すために、画素間に位置する画素を生成して挿入することにより補間を行う。これにより、サイド・バイ・サイド方式の画像D1に含まれる左目視点の画像DL1と右目視点の画像DR1は、夫々横方向に2倍伸長されて左目視点の画像DL2と右目視点の画像DR2になる。
左目視点の画像DL2と右目視点の画像DR2は、画像処理が施されて、左目視点の画像DL3と右目視点の画像DR3になる。例えば、画像処理がリサイズである場合には、左目視点の画像DL3及び右目視点の画像DR3は、左目視点の画像DL2と右目視点の画像DR2とサイズが異なる。また、画像処理が平滑化処理などの画質調整処理である場合には、左目視点の画像DL3及び右目視点の画像DR3は、左目視点の画像DL2及び右目視点の画像DR2とサイズが同じであるが、画素値が異なる。また、画像処理がOSDによる文字情報などの重畳処理である場合にも、左目視点の画像DL3及び右目視点の画像DR3は、左目視点の画像DL2及び右目視点の画像DR2とサイズが同じであるが、画素値が異なる。
そして、表示装置に出力するために、左目視点の画像DL3と右目視点の画像DR3は、サイド・バイ・サイド方式の画像D1を送信する側で行われた処理と同様な処理によって、サイド・バイ・サイド方式の画像D4に変換される。
サイド・バイ・サイド方式の画像D4を受信した表示装置は、画像D4に対して、画素間に位置する画素を生成して挿入することにより補間を行うと共に、左視点と右視点の画像の分離を行って、左目視点の画像DL5と右目視点の画像DR5を得て、3D表示を行う。
図11から分かるように、この手法によれば、サイド・バイ・サイド方式の画像を受信して画像処理を施した後に、再びサイド・バイ・サイド方式で出力する際に、画像処理のためにサイド・バイ・サイド方式の画像D1に含まれる左目視点の画像DL1と右目視点の画像DR1をオリジナルのサイズに補間してから処理を施している。そのため、処理前後で画像サイズの変化が無い画像処理の場合において、処理前後の画像を格納するメモリは、オリジナルサイズの左目視点の画像DL2(またはDL3)と右目視点の画像DR2(またはDR3)を格納する容量が必要である。オリジナルサイズが大きいほど、必要なメモリ容量も大きくなる。また、画像処理が拡大処理である場合には、必要なメモリ容量がさらに大きい。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、サイド・バイ・サイド方式の画像に対して画像処理を施した後にサイド・バイ・サイド方式で出力する装置におけるメモリの容量を削減する技術を提供する。
本発明の一つの態様は、サイド・バイ・サイド方式の入力画像に対して画像処理を行う画像処理装置であり、画素位置補正部と、画像処理実行部と、画素位置再補正部を備える。
上記入力画像は、左目視点のオリジナル画像と右目視点のオリジナル画像に対して、奇数ラインの奇数列画素と偶数ライン偶数列画素の間引き、または、奇数ラインの偶数列画素と偶数ラインの奇数列画素の間引きをして得た左目視点の画像と右目視点の画像を含み、該左目視点の画像と右目視点の画像は、奇数ラインと偶数ラインの同列の画素の、対応する前記オリジナル画像における横方向の位置が、互いに1画素分ずれている。
画素位置補正部は、サイド・バイ・サイド方式の画像に含まれる左目視点の画像と右目視点の画像に対して画素位置補正処理を行う。画素位置補正処理は、奇数ラインと偶数ラインのうちの片方の各ラインに対して、画素間に位置する中間画素を生成し、生成した各中間画素で該ラインの各画素を夫々置き換えて、奇数ラインと偶数ラインの同列の画素の、対応する前記オリジナル画像における横方向の位置を同様にする処理である。
画像処理実行部は、画素位置補正部により画素位置補正処理が施された左目視点の画像と右目視点の画像に対して前記画像処理を実行する。
画素位置再補正部は、画像処理実行部により画像処理が施された左目視点の画像と右目視点の画像に対して画素位置再補正処理を行って、入力画像と同様のサイド・バイ・サイド方式の出力画像を得る。画素位置再補正処理は、奇数ラインと偶数ラインのうちの片方の各ラインに対して、画素間に位置する中間画素を生成し、生成した各中間画素で該ラインの各画素を夫々置き換える処理である。
なお、上記態様の画像処理装置を方法やシステムなどに置き換えて表現したものや、コンピュータをこの画像処理装置として実行せしめるプログラムなども、本発明の態様としては有効である。
本発明にかかる技術によれば、サイド・バイ・サイド方式の画像に対して画像処理を施した後にサイド・バイ・サイド方式で出力する装置におけるメモリの容量を削減できる。
本発明の原理を説明するための画像処理システムを示す図である。 図1に示す画像処理システムにおいて、入力画像の生成から出力画像が得られるまでの各画像の遷移態様の例を示す図である。 図11に対して、元画像の横方向の画素数を8とすると共に、当該画像において存在しない画素を表示しないようにした図である。 図2に対して、元画像の横方向の画素数を8とすると共に、当該画像において存在しない画素を表示しないようにした図である。 本発明の実施の形態にかかる画像処理システムを示す図である。 図5に示す画像処理システムによる処理の具体例を説明するための図である(その1)。 図5に示す画像処理システムによる処理の具体例を説明するための図である(その2)。 左目視点の画像と右目視点の画像を分離しないで処理する必要がある画像処理の例を説明するための図である。 本発明が対象とするサイド・バイ・サイド方式の画像の例を示す図である。 サイド・バイ・サイド方式の映像放送の例を説明するための図である。 サイド・バイ・サイド方式の画像の生成から、画像処理を経て、3D表示のための補間までの画像の遷移の例を示す図である。
説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、様々な処理を行う機能ブロックとして図面に記載される各要素は、ハードウェアは、CPU、メモリ、その他の回路で構成することができ、ソフトウェアは、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
また、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non−transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
具体的な実施の形態の前に、まず、図1を参照して、本発明にかかる技術の原理を説明する。
図1は、本発明の原理を説明するための画像処理システム100を示す。画像処理システム100は、画像処理装置110と表示装置160を備える。画像処理装置110は、サイド・バイ・サイド方式の画像S1が入力され、該画像S1に対して画像処理を行って、画像S1と同様のサイド・バイ・サイド方式の画像S4を表示装置160に出力する。表示装置160は、サイド・バイ・サイド方式の画像S4を用いて3D表示を行う。
画像S1は、例えば立体映像放送の送信側から送られてきたものである。画像処理装置110は、例えば立体映像放送の受信側におけるSTBやプレイヤなどであり、画素位置補正部120、画像処理実行部130、画素位置再補正部140、メモリ150を備える。
サイド・バイ・サイド方式の画像S1は、まず、画像処理装置110のメモリ150に格納される。
画素位置補正部120は、メモリ150から画像S1を読み出して画素位置補正処理を行う。画素位置補正部120は、画素位置補正処理により得た画像S2をメモリ150に書き戻して、画像処理実行部130に供する。画素位置補正部120による画素位置補正処理の詳細については、後述する。
画像処理実行部130は、画素位置補正部120が画像S1に対して画素位置補正処理をして得た画像S2をメモリ150から読み出して画像処理を施して画像S3を得る。画像処理実行部130は、画像S3をメモリ150に書き戻して、画素位置再補正部140に供する。なお、画像処理実行部130により実行される画像処理は、ライン間で画素の位置のずれがない画像を対象とするものであり、例えば、平滑化するLPF(Low Pass Filter)処理、鮮鋭化するシャープネス処理、リサイズ処理、文字情報などを重畳するOSD処理などである。例として、画素位置再補正部140がシャープネス処理を行うものであるとする。
画素位置再補正部140は、画像処理実行部130が画像処理を施して得た画像S3をメモリ150から読み出して画素位置再補正処理を行って画像S4を得る。画素位置再補正部140は、画像S4をメモリ150に書き戻してメモリ150に供する。この画像S4は、サイド・バイ・サイド方式の画像である。なお、画素位置再補正部140による画素位置再補正処理の詳細については、後述する。
メモリ150に格納されたサイド・バイ・サイド方式の画像S4は、表示装置160に出力される。表示装置160は、画像S4に含まれる左目視点の画像(SL4とする)と右目視点の画像(SR4とする)を分離すると共に、夫々横方向に2倍のサイズになるように補間を行って、3D表示を行う。
具体例を用いて、画像処理システム100の各機能ブロックの詳細を説明する。
図2は、送信側における、画像処理システム100に入力されるサイド・バイ・サイド方式の画像S1の生成から、表示装置160における、3D表示するための左目視点の画像SL5と右目視点の画像SR5の生成までの、画像の態様の遷移の例を示す図である。
図2の例において、送信側が生成して画像処理システム100に送信した画像S1は、図11の例におけるサイド・バイ・サイド方式の画像D1と同様の画像であり、画像S1を生成するための左目視点の元画像SL0と右目視点の元画像SR0は、画像D1を生成するための左目視点の元画像DL0と右目視点の元画像DR0と同様である。
なお、図2において、黒丸は、当該画像に含まれており、オリジナル画像(左目視点の元画像SL0または右目視点の元画像SR0)にも存在する画素を示す。白丸は、当該画像に含まれておらず、存在しない画素を示す。斜線で塗り潰された丸、点で塗り潰された丸、2重丸が意味する画素については、以下にて説明する。
図2に示すように、画像処理装置110に入力される画像S1は、送信側にて、左目視点の元画像SL0と右目視点の元画像SR0に対して、奇数ラインの偶数列画素と偶数ラインの奇数列画素を間引いてから横に並べて得たサイド・バイ・サイド方式の画像である。前述したように、画像S1において、奇数ラインと偶数ラインの同列の画素の、対応する元画像(左目視点の元画像SL0または右目視点の元画像SR0)における横方向の位置は、互いに1画素分ずれている。
画素位置補正部120は、画像S1に含まれる左目視点の画像SL1とSR1に対して画素位置補正処理を行って、上記画素の位置のずれを補正する。画素位置補正処理は、具体的には、奇数ラインと偶数ラインのうちの片方の各ラインに対して、画素間に位置する中間画素を生成し、生成した各中間画素で該ラインの各画素を夫々置き換えて、奇数ラインと偶数ラインの同列の画素の、対応する元画像における横方向の位置を同様にする処理である。
例えば、奇数ラインと偶数ラインの「片方」を奇数ラインとした場合には、画素位置補正部120は、左目視点の画像SL1の各奇数ラインに対して、画素間に位置する中間画素を生成し、生成した各中間画素で該奇数ラインの各画素を夫々置き換える。この場合、画素位置補正処理後の画像S2における左目視点の画像SL2の画素の位置は、左目視点の元画像SL0における偶数列画素の位置になる。右目視点の画像SR1についても同様である。
また、奇数ラインと偶数ラインの「片方」を偶数ラインとした場合には、画素位置補正部120は、左目視点の画像SL1の各偶数ラインに対して、画素間に位置する中間画素を生成し、生成した各中間画素で該偶数ラインの各画素を夫々置き換える。この場合、画素位置補正処理後の画像S2における右目視点の画像SR2の画素の位置は、左目視点の元画像SL0における奇数列画素の位置になる。右目視点の画像SR1についても同様である。
なお、中間画素の生成手法は、例えば、線形補間など、横方向の2倍補間により挿入される画素を生成する手法を用いることができるが、補間処理は、生成した画素を元の画素間に挿入するのに対して、本発明にかかる技術における画素位置補正処理は、生成した中間画素で元の画素を置き換えるようにしている。すなわち、横方向の2倍補間は、画像の横方向の画素数を2倍にするが、本発明にかかる技術における画素位置補正処理は、画素数を変化させない。
図2に示す例では、画素位置補正部120は、左目視点の画像SL1と右目視点の画像SR1の奇数ラインに対して画素位置補正処理を行う。すなわち、画素位置補正部120は、左目視点の画像SL1と右目視点の画像SR1の各奇数ラインに対して、画素間に位置する中間画素を生成し、生成した各中間画素で該奇数ラインの各画素を夫々置き換える。図2において、左目視点の画像SL2と右目視点の画像SR2に含まれた、斜線で塗り潰された丸は、画素位置補正部120により生成された中間画素を示す。
画素位置補正部120による画素位置補正処理の結果、画像S2における左目視点の画像SL2は、奇数ラインが中間画素のみを有し、偶数ラインが左目視点の元画像SL0における偶数列の画素のみを有する。左目視点の画像SL2の同列の画素の横方向の位置は、同一になっている。
画像S2における右目視点の画像SR2についても、同様である。
図2から分かるように、画素位置補正部120が生成した、画像処理のための画像S2に含まれる左目視点の画像SL2と右目視点の画像SR2は、画像S1に含まれる左目視点の画像SL1と右目視点の画像SR1と同様のサイズを有する。
この画像S2は、画素位置補正部120によりメモリ150に格納され、画像処理実行部130によりメモリ150から読み出されて画像処理(ここの例では、シャープネス処理)が施される。画像処理実行部130は、シャープネス処理後の画像S3をメモリ150に書き戻す。
図2において、画像S3に含まれた、点線で塗り潰された丸は、画像処理実行部130によるシャープネス処理後の画素を示す。ここでは、例として、画像処理実行部130による画像処理が画像のリサイズを伴わないシャープネス処理であるため、画像S3に含まれる左目視点の画像SL3と右目視点の画像SR3のサイズは、左目視点の画像SL2と右目視点の画像SR2のサイズと同様である。
画素位置再補正部140は、メモリ150から画像S3を読み出し、画像S3に含まれる左目視点の画像SL3と右目視点の画像SR3に対して、画素位置再補正処理を行うことにより、画像S3をサイド・バイ・サイド方式の画像S4に変換する。画素位置再補正処理は、具体的には、奇数ラインと偶数ラインのうちの片方の各ラインに対して、画素間に位置する中間画素を生成し、生成した各中間画素で該ラインの各画素を夫々置き換える処理である。
例えば、奇数ラインと偶数ラインの「片方」を奇数ラインとした場合には、画素位置再補正部140は、左目視点の画像SL3の各奇数ラインに対して、画素間に位置する中間画素を生成し、生成した各中間画素で該奇数ラインの各画素を夫々置き換える。右目視点の画像SR1についても同様である。
また、奇数ラインと偶数ラインの「片方」を偶数ラインとした場合には、画素位置再補正部140は、左目視点の画像SL3の各偶数ラインに対して、画素間に位置する中間画素を生成して、生成した各中間画素で該偶数ラインの各画素を夫々置き換える。右目視点の画像SR3についても同様である。
なお、画素位置再補正部140による中間画素の生成手法は、画素位置補正部120による中間画素の生成手法と同様である。
図2に示す例では、画素位置再補正部140は、左目視点の画像SL3と右目視点の画像SR3の奇数ラインに対して画素位置再補正処理を行う。すなわち、画素位置再補正部140は、左目視点の画像SL3と右目視点の画像SR3の各奇数ラインに対して、画素間に位置する中間画素を生成し、生成した各中間画素で該奇数ラインの各画素を夫々置き換える。図2において、左目視点の画像SL4と右目視点の画像SR4における、斜線で塗りつぶされた画素は、画素位置再補正部140により生成された中間画素を示す。
画素位置再補正部140による画素位置再補正処理の結果、サイド・バイ・サイド方式の画像S4が得られる。図示のように、左目視点の画像SL3に存在していた各奇数ラインの画素は、中間画素により置き換えられ、左目視点の画像SL4に存在しない。
右目視点の画像SR3についても同様に、右目視点の画像SR3に存在していた各奇数ラインの画素は、中間画素により置き換えられ、右目視点の画像SR4に存在しない。
画素位置再補正部140により得られたサイド・バイ・サイド方式の画像S4は、メモリ150に書き戻され、表示装置160に供される。表示装置160は、サイド・バイ・サイド方式の画像S4に対して、画素間に位置する画素を生成して挿入することにより補間を行うと共に、左目視点の画像DL5と右目視点の画像DR5を得て、3D表示を行う。左目視点の画像DL5と右目視点の画像DR5において、2重丸は、表示装置160が補間により得られた画素を示す。
図2と図11を比較すると分かるように、同様の入力画像(サイド・バイ・サイド方式の画像S1とD1)に対して、図2における、画像処理のために生成された左目視点の画像SL2の横方向のサイズは、図11における、画像処理のために生成された左目視点の画像DL2の横方向のサイズの1/2である。右目視点の画像SR2と右目視点の画像DR2についても同様である。
また、画像処理後についても同様に、図2における、画像処理後の左目視点の画像SL3の横方向のサイズは、図11における、画像処理後の左目視点の画像DL3の横方向のサイズの1/2である。右目視点の画像SR3と右目視点の画像DR3についても同様である。
視覚的により分かりやすいように、図11と図2に対して、左目視点の元画像SL0と右目視点の元画像SR0における横方向の画素数を8にすると共に、当該画像に存在しない画素を表示しないようにすると、図3と図4が得られる。図3は図11に対応し、図4は図2に対応する。図4における画像処理直前の左目視点の画像SL2の横方向の画素数が、図3における画像処理直前の左目視点の画像DL2の横方向の画素数の1/2であることは、明らかである。右目視点の画像SR2と右目視点の画像DR2についても同様である。さらに、画像処理直後の相対応する各画像に関しても、同様である。
すなわち、本発明にかかる技術によれば、図11または図3に示すような、サイド・バイ・サイド方式の入力画像に対して画像処理を行うための補間を行う手法より、画像処理の直前と直後の画像を格納するメモリの必要な容量が小さい。
なお、図1に示す画像処理システム100は、例として、各機能ブロックは、メモリ150を共用し、メモリ150から当該画像を読み出して処理を施してからメモリ150に書き戻して次段の機能ブロックに供するようにしている。各機能ブロックが、内部メモリを備え、上段の機能ブロックからの画像を内部メモリに格納し、該内部メモリに格納された画像に対して処理を施して直接次段の機能ブロックに出力するシステムにも、本発明の技術を適用することができる。また、適用することにより、上述した効果を得ることができる。
以上の説明を踏まえて、本発明にかかる技術を具現化したシステムの例を説明する。
図5は、本発明の実施の形態にかかる画像処理システム200を示す。画像処理システム200は、画像処理装置210と表示装置290を有する。画像処理装置210は、サイド・バイ・サイド方式の入力画像Q1と、画像処理装置210による画像処理用のパラメータPとが入力され、パラメータPを用いて、入力画像Q1に対して画像処理を施した後に、入力画像Q1と同様のサイド・バイ・サイド方式の出力画像Q4を得て表示装置290に出力する。表示装置290は、図1に示す画像処理システム100における表示装置160と同様であり、サイド・バイ・サイド方式の画像Q4に対して、横方向の2倍補間と、左目視点の画像と右目視点の画像の分離を行って、3D表示を行う。
画像処理装置210は、分離部220、画素位置補正部230、画像処理実行部240、画素位置再補正部250、合成部260を有する。画素位置補正部230は、第1の画素位置補正部232と第2の画素位置補正部234を備え、画像処理実行部240は、第1の画像処理実行部242と第2の画像処理実行部244を備える。また、画素位置再補正部250は、第1の画素位置再補正部252と第2の画素位置再補正部254を備える。
分離部220は、入力画像Q1に対して、左目視点の画像と右目視点の画像の分離を行い、左目視点の画像QL1と右目視点の画像QR1を得て、第1の画素位置補正部232と第2の画素位置補正部234に夫々出力する。
第1の画素位置補正部232は、左目視点の画像QL1に対して画素位置補正処理を施して左目視点の画像QL2を得て第1の画像処理実行部242に出力する。第2の画素位置補正部234は、右目視点の画像QR2に対して画素位置補正処理を施して右目視点の画像QR2を得て第2の画像処理実行部244に出力する。
第1の画像処理実行部242は、パラメータPを用いて左目視点の画像QL2に対して画像処理を行い、左目視点の画像QL3を得て第1の画素位置再補正部252に出力する。第2の画像処理実行部244は、パラメータPを用いて右目視点の画像QR2に対して画像処理を行い、右目視点の画像QR3を得て第2の画素位置再補正部254に出力する。
なお、第1の画像処理実行部242と第2の画像処理実行部244の使用するパラメータが同様である場合には、第1の画像処理実行部242と第2の画像処理実行部244に同様のパラメータPが入力される。一方、第1の画像処理実行部242と第2の画像処理実行部244の用いるパラメータが異なる場合には、パラメータPは、第1の画像処理実行部242と244の使用するパラメータを含み、これらのパラメータは、第1の画像処理実行部242と第2の画像処理実行部244に夫々入力される。これらの場合における具体例については、後述する。
第1の画素位置再補正部252は、左目視点の画像QL3に対して画素位置再補正処理を行い、左目視点の画像QL4を得て合成部260に出力する。第2の画素位置再補正部254は、右目視点の画像QR3に対して画素位置再補正処理を行い、右目視点の画像QR4を得て合成部260に出力する。
合成部260は、左目視点の画像QL4と右目視点の画像QR4を横に並べて合成画像Q4を生成して、表示装置290に出力する。合成画像Q4は、サイド・バイ・サイド方式の画像である。
第1の画素位置補正部232と第2の画素位置補正部234が行う画素位置補正処理は、図1に示す画像処理システム100における画素位置補正部120が行う画素位置補正処理と同様である。第1の画素位置再補正部252と第2の画素位置再補正部254が行う画素位置再補正処理は、画像処理システム100における画素位置再補正部140が行う画素位置再補正処理と同様である。
なお、画像処理システム200の各機能ブロックは、図示しない内部メモリを備え、上段の機能ブロックからの画像を内部メモリに格納し、該内部メモリに格納された画像に対して処理を施して次段の機能ブロックに出力する。
画像処理システム200は、画素位置補正部230、画像処理実行部240、画素位置再補正部250が、分離された左目視点の画像と右目視点の画像に対して夫々処理を行う点を除き、処理の内容が、画像処理システム100における画素位置補正部120、画像処理実行部130、画素位置再補正部140と同様である。すなわち、画像処理システム200も、サイド・バイ・サイド方式の入力画像に対して画像処理を行って、サイド・バイ・サイド方式の出力画像を得る際に、補間の代わりに画素位置補正処理により画素位置のずれを補正してから画像処理を施し、そして画素位置再補正処理により、サイド・バイ・サイド方式の出力画像の画素を得る。従って、画像処理システム200における画像処理装置210も、画像処理システム100と同様に、画像処理前後の画像を格納するメモリ(ここでは内部メモリ)の容量を削減することができる。
以下、画像処理システム200の処理内容について、いくつかの具体例を説明する。
<第1の具体例>
この具体例において、サイド・バイ・サイド方式の入力画像Q1は、4行8列、すなわち8画素×4画素の左目視点の元画像QL0と右目視点の元画像QR0に対して、奇数ラインの偶数列画素と偶数ラインの奇数列画素の間引きを行ってから横に並べて得たものである。また、画素位置補正部230は、左目視点の画像QL1と右目視点の画像QR1の奇数ラインに対して画素位置補正処理を行うものであり、画素位置再補正部250は、左目視点の画像QL3と右目視点の画像QR3の奇数ラインに対して画素位置再補正処理を行う。また、画像処理実行部240は、左目視点の画像QL2と右目視点の画像QR2に対して、水平方向と垂直方向に夫々2倍にリサイズするものである。この場合、第1の画像処理実行部242と第2の画像処理実行部244には、水平方向の拡大率「2」、及び垂直方向の拡大率「2」を示す同様のパラメータPが入力される。
図6を参照する。図6において、当該画像に存在しない画素を表示しないようにしている。また、黒丸は、当該画像に存在し、対応する元画像(左目視点の元画像QL0または右目視点の元画像QR0)にも存在すると共に、元画像において偶数列に位置する画素を示す。網状に塗り潰された丸は、当該画像に存在し、対応する元画像にも存在すると共に、元画像において奇数列に位置する画素を示す。また、斜線によりつぶされた丸は、画素位置補正処理または画素位置再補正処理により生成された中間画素を示す。点より塗り潰された丸は、第1の画像処理実行部242と第2の画像処理実行部244による画像処理(ここでは縦横に2倍に拡大する処理)の直後の画像(左目視点の画像QL3と右目視点の画像QR3)における奇数ラインの画素を示し、黒い矩形は、左目視点の画像QL3と右目視点の画像QR3における偶数ラインの画素を示す。
図6に示すように、入力画像Q1に含まれる左目視点の画像QL1において、奇数ラインは、左目視点の元画像QL0における該ラインの奇数列画素のみを有し、偶数ラインは、左目視点の元画像QL0における偶数列画素のみを有する。そのため、左目視点の画像QL1は、4画素×4画素である。同様に、入力画像Q1に含まれる右目視点の画像QR1において、奇数ラインは、右目視点の元画像QR0における該ラインの奇数列画素のみを有し、偶数ラインは、右目視点の元画像QR0における偶数列画素のみを有する。そのため、右目視点の画像QR1も、4画素×4画素である。
画像処理装置210の分離部220は、入力画像Q1を分離して、上述した左目視点の画像QL1と右目視点の画像QR1を得る。
第1の画素位置補正部232は、左目視点の画像QL1の各奇数ラインに対して、画素間に位置する中間画素を生成し、生成した各中間画素で該ラインの各画素を置き換える画素位置補正処理を行う。第2の画素位置補正部234も、右目視点の画像QR1に対して、画素間に位置する中間画素を生成し、生成した各画素で該ラインの各画素を置き換える。
図示のように、左目視点の画像QL2は、奇数ラインが中間画素により構成され、偶数ラインが、左目視点の元画像QL0における当該偶数ラインの偶数列画素により構成される。右目視点の画像QR2も同様に、奇数ラインが中間画素により構成され、偶数ラインが、右目視点の元画像QR0における当該偶数ラインの偶数列画素により構成される。左目視点の画像QL2と右目視点の画像QR2のサイズは、共に4画素×4画素である。
第1の画像処理実行部242は、左目視点の画像QL2を縦横共に2倍に拡大して8画素×8画素の左目視点の画像QL3を得る。第2の画像処理実行部244は、右目視点の画像QR2を縦横共に2倍に拡大して8画素×8画素の右目視点の画像QR3を得る。
第1の画素位置再補正部252は、左目視点の画像QL3の各奇数ラインに対して、画素間に位置する中間画素を生成し、生成した各画素で該ラインの各画素を置き換える画素位置再補正処理を行う。第2の画素位置再補正部254も、右目視点の画像QR3の各奇数ラインに対して、画素間に位置する中間画素を生成し、生成した各中間画素で該ラインの各画素を置き換える。
図示のように、第1の画素位置再補正部252により得られた左目視点の画像QL4は、奇数ラインが中間画素により構成され、偶数ラインが、左目視点の画像QL3における当該偶数ラインの画素により構成される。第2の画素位置再補正部254により得られた右目視点の画像QR4も同様に、奇数ラインが中間画素により構成され、偶数ラインが、右目視点の画像QR3における当該偶数ラインの画素により構成される。左目視点の画像QL4と右目視点の画像QR4のサイズは、共に8画素×8画素である。
そして、合成部260は、左目視点の画像QL4と右目視点の画像QR4を横に並べて合成画像Q4を得て表示装置290に出力する。この合成画像Q4は、入力画像Q1と同様のサイド・バイ・サイド方式の画像であり、入力画像Q1のサイズ(8画素×4画素)の縦横共に2倍のサイズ(16画素×8画素)を有する。
サイド・バイ・サイド方式の合成画像Q4は、表示装置290により横方向の2倍補間で「32画素×8画素」の画像にされ、さらに「16画素×8画素」の左目視点の画像と右目視点の画像に分離され、3D表示に用いられる。
<第2の具体例>
この例において、画像処理実行部240による画像処理は、リサイズではなく、OSDによる文字情報の重畳処理である。この点を除き、上記第1の具体例と同様である。
この場合、パラメータPには、左目視点の画像に重畳される文字情報と、右目視点の画像に重畳される文字情報とが含まれる。左目視点の画像に重畳される文字情報は、第1の画像処理実行部242に入力され、右目視点の画像に重畳される文字情報は、第2の画像処理実行部244に入力される。
図7を参照して説明する。左目視点の画像QL2と右目視点の画像QR2が生成されるまでは、図6に示す例と同様である。
第1の画像処理実行部242は、パラメータPに含まれた、左目視点の画像に重畳される文字情報のデータを左目視点の画像QL2に合成して左目視点の画像QL3を得る。第2の画像処理実行部244は、パラメータPに含まれた、右目視点の画像に重畳される文字情報のデータを右目視点の画像QR2に合成して右目視点の画像QR3を得る。左目視点の画像QL3と右目視点の画像QR3のサイズは、共に4画素×4画素である。
第1の画素位置再補正部252は、左目視点の画像QL3の各奇数ラインに対して画素位置再補正処理を施すことにより左目視点の画像QL4を得る。同様に、第2の画素位置再補正部254は、右目視点の画像QR3の各奇数ラインに対して画素位置再補正処理を施すことにより右目視点の画像QR4を得る。図示のように、左目視点の画像QL4は、奇数ラインが中間画素により構成され、偶数ラインが、左目視点の画像QL3における当該偶数ラインの画素により構成される。右目視点の画像QR4も同様に、奇数ラインが中間画素により構成され、偶数ラインが、右目視点の画像QR3における当該偶数ラインの画素により構成される。左目視点の画像QL4と右目視点の画像QR4のサイズも、共に4画素×4画素である。
そして、合成部260は、左目視点の画像QL4と右目視点の画像QR4を横に並べて合成画像Q4を得て表示装置290に出力する。この合成画像Q4は、入力画像Q1と同様のサイド・バイ・サイド方式の画像であり、入力画像Q1のサイズ(8画素×4画素)と同様のサイズを有すると共に、文字情報が重畳されている。
サイド・バイ・サイド方式の合成画像Q4は、表示装置290により横方向の2倍補間で「16画素×4画素」の画像にされ、さらに「8画素×4画素」の左目視点の画像と右目視点の画像に分離され、3D表示に用いられる。
なお、文字情報の重畳に限らず、画像処理実行部240が実行する画像処理がリサイズを含まなければ、合成画像Q4が得られるまでの各画像の遷移態様は、図7と同様である。
このように、画像処理実行部240が実行される画像処理がリサイズを含むか否かに関わらず、画像処理システム200によれば、画像処理前後の画像を格納するメモリの容量を削減することができる。
なお、左目視点の画像と右目視点の画像を分離しないで処理する必要のある画像処理の場合には、画像処理システム100における画像処理装置110の構成を用いればよい。このような画像処理の例としては、左目視点の画像と右目視点の画像の境界処理を含むものがある。
これについて、図8を参照して、図1における機能ブロックと画像の符号を用いて説明する。また、入力画像S1に含まれる左目視点の画像SL1と右目視点の画像SR1の元画像(左目視点の元画像SL0と右目視点の元画像SR0)の画像のサイズが「8画素×4画素」であるとする。従って、画像S1のサイズは、「8画素×4画素」である。
図8に示すように、画素位置補正部120は、画像S1に含まれる左目視点の画像SL1(4画素×4画素)と右目視点の画像SR1(4画素×4画素)に対して、奇数ラインの画素位置補正処理を行って画像S2を得る。図示のように、画像S2のサイズも、「8画素×4画素」である。また、画像S2に含まれる左目視点の画像SL2(4画素×4画素)は、奇数ラインが中間画素により構成され、偶数ラインが、左目視点の元画像SL0における該偶数ラインの偶数列画素により構成される。同様に、右目視点の画像SR2も、サイズが「4画素×4画素」であり、奇数ラインが中間画素により構成され、偶数ラインが、右目視点の元画像SR0における該偶数ラインの偶数列画素により構成される。
画像処理実行部130は、画像S2に対して、左目視点の画像SL2と右目視点の画像SR2の境界処理を行ったうえで画質調整を行う。境界処理を行うことによって、左目視点の画像が右目視点の画像の影響を受けないように画質調整を行う。同様に、右目視点の画像が左目視点の画像の影響を受けないように画質調整を行う。
画素位置再補正部140は、画像処理実行部130が得た画像S3に含まれる左目視点の画像SL3と右目視点の画像SR3に対して、奇数ラインの画素位置再補正処理を行って画像S4を得る。図示のように、画像S4のサイズも、「8画素×4画素」である。また、画像S4に含まれる左目視点の画像SL4は、奇数ラインが画素位置再補正部140により生成された中間画素により構成され、偶数ラインが、左目視点の画像SL3における該偶数ラインの各画素により構成される。同様に、右目視点の画像SR4も、奇数ラインが画素位置再補正部140により生成された中間画素により構成され、偶数ラインが、右目視点の画像SR3における該偶数ラインの各画素により構成される。
このように、サイド・バイ・サイド方式の入力画像に対して行う画像処理が、左目視点の画像と右目視点の画像を分離しないで処理する必要のあるものであるか否か、リサイズを含むものであるか否かに関わらず、本発明に係る技術を適用することができる。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。実施の形態は例示であり、本発明の主旨から逸脱しない限り、上述した実施の形態に対してさまざまな変更、増減を行ってもよい。これらの変更、増減が行われた変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、画像処理システム100と画像処理システム200において、画素位置補正処理と画素位置再補正処理が奇数ラインに対して行われるようになっている。画素位置補正処理と画素位置再補正処理を偶数ラインに対して行うようにしても、勿論よい。さらに、画素位置補正処理を奇数ラインに対して行い、画素位置再補正処理を偶数ラインに対して行うように、奇数ラインと偶数ラインの片方に対して画素位置補正処理を行い、他方に対して画素位置再補正処理を行うようにしてもよい。
また、画像処理システム100と200において、画素位置補正処理は、左目視点の画像と右目視点の画像のいずれについても、奇数ラインに対して行われている。左目視点の画像と右目視点の画像のいずれについても、偶数ラインに対して行うようにしてもよい。さらに、左目視点の画像については、奇数ラインと偶数ラインの片方に対して画素位置補正処理を行う一方、右目視点の画像については、奇数ラインと偶数ラインの他方に対して画素位置補正処理を行うようにしてもよい。
画素位置再補正処理についても、同様である。
100 画像処理システム
110 画像処理装置
120 画素位置補正部
130 画像処理実行部
140 画素位置再補正部
150 メモリ
160 表示装置
200 画像処理システム
210 画像処理装置
220 分離部
230 画素位置補正部
232 第1の画素位置補正部
234 第2の画素位置補正部
240 画像処理実行部
242 第1の画像処理実行部
244 第2の画像処理実行部
250 画素位置再補正部
252 第1の画素位置再補正部
254 第2の画素位置再補正部
260 合成部
290 表示装置

Claims (3)

  1. 左目視点のオリジナル画像と右目視点のオリジナル画像に対して、奇数ラインの奇数列画素と偶数ライン偶数列画素の間引き、または、奇数ラインの偶数列画素と偶数ラインの奇数列画素の間引きをして得た左目視点の画像と右目視点の画像であって、奇数ラインと偶数ラインの同列の画素の、対応する前記オリジナル画像における横方向の位置が、互いに1画素分ずれた前記左目視点の画像と右目視点の画像を含むサイド・バイ・サイド方式の入力画像に対して画像処理を行う画像処理装置であって、
    奇数ラインと偶数ラインのうちの片方の各ラインに対して、画素間に位置する中間画素を生成し、生成した各中間画素で該ラインの各画素を夫々置き換えて、奇数ラインと偶数ラインの同列の画素の、対応する前記オリジナル画像における横方向の位置を同様にする画素位置補正処理を、前記左目視点の画像と前記右目視点の画像に対して行う画素位置補正部と、
    前記画素位置補正部により前記画素位置補正処理が施された前記左目視点の画像と右目視点の画像に対して前記画像処理を実行する画像処理実行部と、
    奇数ラインと偶数ラインのうちの片方の各ラインに対して、画素間に位置する中間画素を生成し、生成した各中間画素で該ラインの各画素を夫々置き換える画素位置再補正処理を、前記画像処理実行部により前記画像処理が施された前記左目視点の画像と右目視点の画像に対して行って、前記サイド・バイ・サイド方式の出力画像を得る画素位置再補正部とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 左目視点のオリジナル画像と右目視点のオリジナル画像に対して、奇数ラインの奇数列画素と偶数ライン偶数列画素の間引き、または、奇数ラインの偶数列画素と偶数ラインの奇数列画素の間引きをして得た左目視点の画像と右目視点の画像であって、奇数ラインと偶数ラインの同列の画素の、対応する前記オリジナル画像における横方向の位置が、互いに1画素分ずれた前記左目視点の画像と右目視点の画像を含むサイド・バイ・サイド方式の入力画像に対して画像処理を行う画像処理方法において、
    奇数ラインと偶数ラインのうちの片方の各ラインに対して、画素間に位置する中間画素を生成し、生成した各中間画素で該ラインの各画素を夫々置き換えて、奇数ラインと偶数ラインの同列の画素の、対応する前記オリジナル画像における横方向の位置を同様にする画素位置補正処理を、前記左目視点の画像と前記右目視点の画像に対して行い、
    前記画素位置補正処理が施された前記左目視点の画像と右目視点の画像に対して前記画像処理を実行し、
    奇数ラインと偶数ラインのうちの片方の各ラインに対して、画素間に位置する中間画素を生成し、生成した各中間画素で該ラインの各画素を夫々置き換える画素位置再補正処理を、前記画像処理が施された前記左目視点の画像と右目視点の画像に対して行って、前記サイド・バイ・サイド方式の出力画像を得ることを特徴とする画像処理方法。
  3. 左目視点のオリジナル画像と右目視点のオリジナル画像に対して、奇数ラインの奇数列画素と偶数ライン偶数列画素の間引き、または、奇数ラインの偶数列画素と偶数ラインの奇数列画素の間引きをして得た左目視点の画像と右目視点の画像であって、奇数ラインと偶数ラインの同列の画素の、対応する前記オリジナル画像における横方向の位置が、互いに1画素分ずれた前記左目視点の画像と右目視点の画像を含むサイド・バイ・サイド方式の入力画像に対して、
    奇数ラインと偶数ラインのうちの片方の各ラインに対して、画素間に位置する中間画素を生成し、生成した各中間画素で該ラインの各画素を夫々置き換えて、奇数ラインと偶数ラインの同列の画素の、対応する前記オリジナル画像における横方向の位置を同様にする画素位置補正処理を、前記左目視点の画像と前記右目視点の画像に対して行い、
    前記画素位置補正処理が施された前記左目視点の画像と右目視点の画像に対して所定の画像処理を実行し、
    奇数ラインと偶数ラインのうちの片方の各ラインに対して、画素間に位置する中間画素を生成し、生成した各中間画素で該ラインの各画素を夫々置き換える画素位置再補正処理を、前記画像処理が施された前記左目視点の画像と右目視点の画像に対して行って、前記サイド・バイ・サイド方式の出力画像を得る手順をコンピュータに実行せしめることを特徴とするプログラム。
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