JP2012090267A - セルラー無線ネットワークにおけるセル・エッジ・カバレッジ・ホールの検出 - Google Patents

セルラー無線ネットワークにおけるセル・エッジ・カバレッジ・ホールの検出 Download PDF

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Abstract

【課題】位置情報に頼らずにカバレッジ・ホールを検出する方法を提供する。
【解決手段】ハンドオーバー段階における複数のUE報告によって与えられる電波リンク障害(RLF)統計を収集し(S10)することに基づく、セル・エッジにおけるカバレッジ・ホールの検出方法。セル・エッジでは、パラメータ設定および測定値の相違のため、各UEについて、ハンドオーバー点が変わり、そのため厳密なハンドオーバー点の統計的な分布が生じる。本方法では、RLF報告が接続パターンによってグループ化され、より綿密な調査のために特定のセル・エッジが同定される(S20)。セル・エッジにあるUEについて、ヒステリシスおよび/またはオフセットが変化させられ、その後のRLF報告が、イベント・シーケンスの傾向の変化についてモニタリングされる(S30)。UEの大半にとってRLFが残存すれば、本方法このことからカバレッジ・ホールの存在を推定する(S40、S60)。
【選択図】図13

Description

本発明は、セルラー無線通信システムに関する。
3GPP-LTE(LTE)、WCDMAならびにIEEE802.16e-2005およびIEEE802.16mといったWiMAX規格を含むCDMAまたはOFDMAベースのシステムのような現在のモバイル・システムでは、運営者がネットワーク運営に伴うコスト負担の一部を軽減し、またさらにはなくそうとするなか、セルラー・ネットワークの自律的な最適化が運営者にとっての主要な要因となっている。上述した技術に関しては、この型のネットワークに適用される一つの用語は、自己組織化ネットワーク(SON: Self Organizing Network)である。(ちなみに、本明細書では、「ネットワーク」および「システム」という用語は、文脈からその区別が明らかである場合を除いて、交換可能に用いられる。)
たとえばLTEでもWiMAXでも、展開の初期段階では加入者数は少なく、よって、運営者がそのネットワークの規模を決め、計画し、最適化し、投入する際には、電波のカバレッジ/カバー範囲が運営者にとっての主たる焦点となる。次いで、加入者数および需要が徐々に増加するにつれて、運用者はその焦点を、追加的な電波計画および最適化を通じて容量を所望のレベルまで増すことに移すというのが通例の慣行である。
初期の展開からネットワークの成熟にかけて、運営者は、最適化プロセスを通じて諸キー・パフォーマンス指標(KPI: key performance indicator)を維持するのに多大な時間および資金を費やす。該最適化プロセスは、多数の電波計画技師が、カバレッジ上の問題の地域において局所的な測定を行うことから収集される運転試験データを分析的に評価し、計画/最適化ツールにおいて電波パラメータを調節することを含む。これらの最適パラメータは、次いで、ネットワーク・パラメータを保持およびコントロールすることを担う、ライブ・ネットワーク内の適切なネットワーク管理エンティティにエクスポートされることができる。ネットワーク管理エンティティは、たとえばLTEの場合、O&M(パラメータ保持エンティティ)およびEMエンティティ(基地局コントロールのためのエレメント管理)である。
上記の手動プロセスをなくし、自律的/自動的に(人間の介入なしに)実行される最適化/パラメータ調節の数を増し、最終的にはネットワークの運営経費(OPEX: operating expenditure)を削減することが望ましいであろう。
自己組織化ネットワーク(SON)は、運転試験によって費やされる時間および費用を削減しつつ、ネットワーク・パフォーマンスを最適化する有望なソリューションである。SON機能の標準化は、3GPP-LTE-A規格のリリース9およびリリース10における主要な部分である。カバレッジの最適化はネットワーク最適化のための典型的なタスクなので、カバレッジ最適化の前提条件である自動化されたカバレッジ・ホールの検出(CHD: coverage hole detection)がSONの主要な機能として認知されている。
セルラー無線システムでは、カバレッジ・ホール(coverage hole)とは、移動局(本明細書では、「移動局」および「ユーザー装置(user equipment)」は同義に使われる)が経験する信号強度が基本的な接続を維持するのに十分でなく、代替セルからのカバレッジもない領域である。カバレッジ・ホールは、単一のセル内に存在することも、あるいは隣り合うセル間の境界(または「セル・エッジ」)付近に存在することもある。セル・エッジでは、特に移動局があるセルから隣接セルに動いている場合、その移動局を隣接セルの基地局に結び付けるために、ハンドオーバー・プロセスが実行される。しかしながら、後述するように、ハンドオーバーはいくつかの理由により失敗することがある。
カバレッジ・ホールおよびハンドオーバーの失敗は、潜在的に、下りリンクおよび/または上りリンクのカバレッジが障害を受ける電波リンク障害(RLF: Radio Link Failure)を移動局が経験することにつながる。RLFが起こるのは、音声またはデータ・サービスの進行中の無線インターフェースの劣化のためである。ここで、一般に、物理層は、たとえば同期が失われたときに電波リンク障害を検出する。
本発明は、特に、セル・エッジ付近でのカバレッジ・ホールおよびカバレッジ・ホールに起因する電波リンク障害をハンドオーバー中の他の原因をもつ電波リンク障害から区別する方法に関する。さらに進む前に、無線通信システムにおける典型的なハンドオーバー・プロセスを図1を参照して手短に概説しておくことが助けになるであろう。以下の概説はLTEおよび他の実際上の無線通信システムにおいて実際に用いられるプロトコルからは簡略化されていることを強調しておくべきであろう。さらに、同じ無線通信ネットワーク内でさまざまな形のハンドオーバーが可能であることがあり、ここに呈示されるものは時に「バックワード(backward)」ハンドオーバーと呼ばれる典型例であり、ここでは、ソースとターゲットの基地局が協働してデータの損失を避け、(可能な限り)サービスの連続性を保証する。
簡略化された例として、図1は、二つの基地局(LTEの用語ではeノードB(eNodeB))20および30をもつネットワークを示している。各基地局は移動局(LTEではUEまたはユーザー装置と称される)のためのカバレッジ領域またはセル、それぞれセルAおよびセルBを提供する。ここで六角形のセルを示したのは簡単のためであり、たとえばLTEシステムは各六角形領域を同じeノードBによってサービスされる三つのセルに分割してもよい。当業者は理解するであろうが、カバレッジ領域は実際上は、本当に六角形ではなく、いくぶん不定形であり、可変であり、重なり合う。
ここで概略的に示されるように、セルAおよびセルBはセル・エッジABで接している。移動局10はこのセル・エッジの近傍に位置しており、現在基地局20によってセルAにおいてサービスされている(接続をもつ)が、徐々に基地局30に向かって遠ざかっているとする。LTEのコンテキストでは、基地局20は「ソースeノードB」と称され、基地局30は「ターゲットeノードB」と称される。図1の矢印aによって示されるように、移動局は両方の基地局20および30から信号を受信できる。そのような信号の性質は重要ではなく、たとえば各基地局が周期的な参照信号を送って、移動局が受信信号強度の何らかの指標を決定するためにその参照信号を検出してもよい。
図2は、移動局10によって経験されるこれらの信号aの受信強度を、セルAおよびBからの距離の関数として示している。移動局が図2における距離軸に沿って動く、すなわち徐々に基地局20から遠ざかり基地局30に近づくにつれて、該移動局はセルAからの徐々に低下する信号強度(図2の左側の曲線参照)およびセルBからの徐々に強まる信号(図2の右側の曲線参照)を経験することになる。信号強度のそれらの曲線は距離軸上においてマークされた交差点で交わる。換言すれば、この点において、各基地局からの信号強度が等しくなり、移動局10はどちらのセルとも接続をもちうる。
換言すれば、移動局10は今やセルAからセルBに「ハンドオーバー」することが可能となる。しかしながら、これは交差点に到着したらすぐ起こるわけではない。むしろ、移動局は、該移動局によって測定されるセルBから受信される信号強度(以下、「隣接セル測定値」)がセルAからの信号強度(以下、「サービス・セル測定値」)を所定のマージンだけ超過するまで待つ。このマージンの一つの理由は、特に電波条件が変動するまたは移動局が基地局に対して予測不能に動く場合に過度に頻繁なハンドオーバー(「ピンポン」ハンドオーバーと呼ばれる)を避けることである。もう一つの理由は、高い「サービス品質」(QoS: Quality of Service)をもつアプリケーションへのいかなる中断も防止することである。すなわち、LTEのような無線通信システムは、移動局への通信が短時間失われるいわゆる「硬い(hard)」ハンドオーバーを使うのであるが、これはストリーミング・ビデオのようなリアルタイム・アプリケーションにおいては望ましくない。
上述したマージンは図2において、「ヒステリシス/オフセット」とマークされた縦の矢印によって描かれている。ヒステリシスおよびオフセットの用語については下記でさらに説明する。LTEシステムでは「timeToTrigger(トリガーまでの時間)」と称されるもう一つのパラメータがある。これは、ある期間にわたって測定報告条件が満たされることを保証するよう設定可能である。図2に示される例はトリガーまでの時間がゼロに設定されていると想定している。
ここで移動局が基地局30のより近くに動き、その位置が「トリガー点」とマークされた距離軸上の点に対応するとする。この時点で、セルBからの信号強度がセルAからの信号強度を要求されるマージンだけ超過し、これがセルBへのハンドオーバーを(直接的または間接的に)トリガーする。
しかしながら、たとえばLTEでは、トリガー点は実際のハンドオーバー点ではないことがある。むしろ、実際のハンドオーバー決定は、移動局10(UE)からの情報によって導かれて、基地局20(eノードB)によってなされる。よって、図1の矢印bで示されるように、移動局がトリガー点に到達することの結果は、移動局がセルAの基地局20に、十分より高い信号強度を与える基地局として他方の基地局30を同定して、測定報告〔レポート〕を送ることである。換言すれば、測定報告bは基地局30をハンドオーバーのターゲットとして特定する。この測定報告に応答して、基地局20はハンドオーバー(HO: handover)要求信号cを基地局30に、ハンドオーバーに備えて準備させるために、送る(必ずしも無線でなくてもよい)。その間、HOコマンドdが基地局20から移動局に送られる。このコマンドのタイミング(および移動局の対応する位置)をハンドオーバー決定点と見なせる。しかしながら、便宜上、図2に示されるトリガー点もハンドオーバー点として扱ってもよい。
UEはターゲットeノードBへの同期を実行し、ターゲットeノードBにRACH(Random Access CHannel[ランダム・アクセス・チャネル])手順を介してアクセスする。ターゲット・セルへのアクセスが完了すると、UEはハンドオーバーを確証するために、RRCConnectionReconfigurationComplete(RRC接続再構成完了)メッセージを発する。このメッセージはターゲット・セル(これは今ではソースとなっている)によって受信される。これが、電波アクセスの観点からのHO手順の完了を示す。そのような成功裏のハンドオーバーは、最小のサービス中断およびネットワークに対する最小のオーバーヘッドで移動局が通信を続けることを許容する。しかしながら、すべてのハンドオーバーが成功するわけではない。下記でより詳細に論じるように、ハンドオーバーを試みるのが、ターゲット・セルに関して早すぎたり遅すぎたりして、RLFを引き起こすことがありうる。これらは以下では「(純粋な)ハードオーバー問題」と呼ばれる。失敗したハンドオーバーは、サービスの中断、データの損失および/またはネットワークからもしくはネットワークにデータを再送信する必要を伴うことがある。
セル・エッジは、カバレッジ・ホールの検出にとって、特に困難な領域である。カバレッジ・ホールの結果はRLFであり、セル・エッジでは、RLFの一般的な原因はハンドオーバー問題である。よって、セル・エッジでは、カバレッジ・ホールが簡単にハンドオーバー障害と解釈されることがある。このコンテキストにおいて、カバレッジ・ホールとセル・エッジにおけるハンドオーバー失敗問題とを区別できる堅牢な方法をもつことが重要である。明らかに、RLF報告がUEの位置の正確な指示を与える場合には、カバレッジ・ホールを位置特定することはより簡単である。しかしながら、たとえばLTEに関し、正確なUE位置情報に対する要求は、LTEのリリース8および9にとっては任意的であり、このコンテキストにおいて、位置情報に依拠しない、自動化されたカバレッジ・ホールを検出する方法を提供することがきわめて望ましいであろう。
本発明のある第一の側面によれば、複数のユーザー装置と電波リンクが定義されるセルを含む無線通信ネットワークにおいてカバレッジ・ホールを検出する方法であって、前記セルはそれぞれのセル・エッジにおいて他のセルによって境され、前記ネットワークは、新たな電波リンクを定義するために所定のハンドオーバー・パラメータが満たされるときに、前記セル・エッジの一つにおいて前記ユーザー装置の一つをハンドオーバーするよう動作可能であり、当該方法は:前記ユーザー装置から電波リンク障害を示す報告を収集し、そのような報告が発生する特定のセル・エッジを同定し;前記特定のセル・エッジにあるユーザー装置について、前記ハンドオーバー・パラメータを変化させて、該変化させることによる、電波リンク障害を示すその後の報告の発生に対する効果があればそれを観察し;観察された、前記ハンドオーバー・パラメータを変化させることの効果に基づいて、カバレッジ・ホールによって引き起こされる電波リンク障害を他の原因をもつ電波リンク障害から区別することを含む、方法が提供される。
上記の方法では、好ましくは、前記変化させること(たとえば変化させる段階または変化させる動作)は、信号強度および/または品質に関係するパラメータの閾値に適用されるヒステリシスおよびオフセットのうちの少なくとも一つの値を変化させることを含み、前記閾値は前記ユーザー装置からの測定報告をトリガーする。
より特定的には、前記変化させることは、前記セル・エッジにおいてユーザー装置に適用されるヒステリシスおよび/またはオフセット値を、許される値の範囲内で、減少または増加させるのうちの少なくとも一方を含んでいてもよい。これは、一連の値変更においてなされてもよい。好ましくは、ユーザーに対する望ましくない効果を避けるために、小さな変更から始める。変更の回数および大きさは、十分なデータが集まるまで増やしてもよい。
電波リンク障害を示す報告は:不成功ハンドオーバーに応答して生成される、該不成功ハンドオーバーに関係するイベント・シーケンスを示す情報を含む報告;および成功ハンドオーバーの少し前または少し後に生成される、該成功ハンドオーバーに関係するイベント・シーケンスを示す情報を含む報告の一つまたは複数を含むことができる。ここで、不成功ハンドオーバーは、ハンドオーバー・プロセスが開始された(HO測定値が利用可能)が不成功であった場合のほか、何らかの理由によりハンドオーバー・プロセスが開始されなかった(利用可能なHO測定値がない)場合を含む。
この場合、前記区別することは、一つまたは複数の明確に識別できるハンドオーバー・イベント・シーケンスについて、前記変化させることの後に、関係する報告の頻度が増えるか減るかしたかどうかを判定することを含む。これは、ある種の可能なイベント・シーケンス(特に位置に依存するもの)が、他の(時間に依存する)シーケンスよりも、カバレッジ・ホールによって影響を受けやすいためである。
上記の方法において、好ましくは、前記収集することは、電波リンク障害を示す報告を生成するユーザー装置において設定されているヒステリシスおよび/またはオフセット値を収集することも含む。前記収集することはまた、好ましくは、ハンドオーバーにおいて使われる測定報告を収集することも含む。RLF報告およびHOのために使われる測定報告が、eノードBによってUEから収集され、次いで、これらはeノードBにとって既知であるヒステリシスおよび/またはオフセット値とともに、eノードBによってSONサーバー(後述)に送られる。RLF報告および測定報告は、RLF報告が発生する特定のセル・エッジをSONサーバーが同定するのを助けることができる。
電波リンク障害を示す報告は、該電波リンク障害を直接的に示しても間接的に示してもよい。たとえば、本方法がLTEベースのネットワークに適用されるとき、電波リンク障害を示す報告は、RLF報告(つまり直接的な報告)およびRRC接続再確立要求(RRC Connection Reestablishment Request)(間接的な報告)のうちの少なくとも一つを含みうる。そのような要求は、LTEネットワークにおいて、UEによって、該UEがサービス・セルとの接続を失って、接続すべきセル(これは同じセルでも異なるセルでもよい)を同定したときに送られる。
上記の方法において、信号強度および/または品質に関係するパラメータは、参照信号受信電力、参照信号受信品質、受信信号強度指標および搬送波対干渉および雑音比のうちの少なくとも一つを含む。
本方法がセルがeノードBによって提供されるLTEベースのネットワークに適用されるとき、少なくとも前記収集することおよび前記変化させることはeノードBに関わる。しかしながら、eノードBは通常、ネットワークにおいて、より高いレベルのエンティティによって監督される。よって、ある実施形態では、eノードBは、前記収集の結果をネットワーク内のSONサーバーに送り、前記変化させることは、諸eノードBに命令するSONサーバーによって実行され、前記観察することおよび前記区別することはSONサーバーによって実行される。
本発明の第二の側面によれば、上記のいずれかの方法を実行するよう構成された無線通信システムが提供される。
本発明の第三の側面によれば、LTEベースの無線通信ネットワークのための、上記のいずれかの方法において使用するよう構成されたeノードBが提供される。
本発明の第四の側面によれば、本方法において使うためのSONサーバーが提供される。SONサーバーは、ソフトウェアで書かれたSONアルゴリズムを実行する汎用コンピュータであってもよい。
上記の側面のいずれにおいても、さまざまな特徴はハードウェアにおいて、あるいは一つまたは複数のプロセッサ上で実行されるソフトウェア・モジュールとして実装されてもよい。
ソフトウェアは、本稿に記載される方法のいずれかを実行するためのプログラムを記憶したコンピュータ可読媒体などのコンピュータ・プログラム・プロダクトの形で提供されてもよい。本発明を具現するコンピュータ・プログラムは非一時的なコンピュータ可読媒体上に記憶されてもよい。
上記の諸側面のうち任意のものまたは全部の特徴や好ましい特徴が組み合わされてもよい。
単に例として付属の図面を参照する。
無線通信ネットワークにおける二つのセルAおよびBの間のハンドオーバーを概略的に示す図である。 セルAおよびBの間のセル・エッジ付近のUEについての、受信信号強度と距離の関係を表すグラフである。 図2と同様だが、種々のUEについての曲線の範囲を示すグラフである。 シナリオIのカバレッジ・ホールを示すグラフである。 (a)ないし(d)は、セルAからセルBへのハンドオーバーを試みるUEによって経験されるイベント・シーケンスを示している。 ハンドオーバーが行われているセル・エッジUEについて、ヒステリシスおよび/またはオフセットを低下させることの期待される効果を示す図である。 ハンドオーバーが行われているセル・エッジUEについて、ヒステリシスおよび/またはオフセットを増大させることの期待される効果を示す図である。 シナリオIIのカバレッジ・ホールを示すグラフである。 シナリオIIIの場合における可能なイベント・シーケンスを示す図である。 シナリオIIIのカバレッジ・ホールを示すグラフである。 シナリオIIIにおいてハンドオーバー決定点を調節する効果を示すグラフである。 カバレッジ・ホールの測定信号強度への効果を示すグラフである。 本発明を具現する方法のフローチャートである。
以下では、本発明の実施形態を提示する背景として3GPP LTEシステムを使うが、LTEシステムは純粋に例のはたらきをするものであって、本発明は他の任意の無線ネットワーク、たとえばIEEE802.16m(WiMAX)その他に適用できることを注意しておくべきである。
本発明者らは、LTEを特に参照しつつ、セル・エッジでのハンドオーバー実行の性質を検討し、ハンドオーバー失敗を可能なカバレッジ・ホールの問題から区別する方法論を工夫した。
図1および図2に関連してすでに簡略化された形で論じたLTEハンドオーバー手順では、ソースeノードBは、測定制御メッセージを用いてUEのための測定手順を構成設定する。これらのメッセージは、UEが測定報告(図1のメッセージb)を提供するために満たされるべき信号強度の特定の閾値(オフセットを含む)を含む。ひとたび報告条件が満たされると、UEは測定報告をソースeノードBに送信する。ソースeノードBは、測定報告において同定されているターゲットeノードBにHO要求を送ることによってハンドオーバー・プロセスを開始する。
測定報告がソースeノードBに送信されるための一般的なトリガーは、いわゆるA3イベントである。これは、隣接セルの測定値にセルおよび周波数固有のオフセットを加えてヒステリシスを引いたものが、サービス・セルの測定値にセルおよび周波数固有のオフセットを加え、ユーザー固有のオフセットを加えたものより大きくなるときに満たされる。ユーザー固有のオフセットは、各ユーザーに提供されるサービス品質を区別するのを助ける。たとえば、より高いQoSを要求するUEは、ハンドオーバーにおけるピンポン効果を受けないことを保証するために、より高いオフセットを有することになる。ヒステリシス値も個々のユーザーごとに変更可能である。
一方、同様の位置における二つのUEについての測定信号強度は同一ではない。RSRP(Reference Signal Received Power[参照信号受信電力])は平均信号強度の測定値であり、瞬間的な測定値および測定誤差における変動のために、変動する。RSRPはdBm(すなわち全体的な)単位での絶対的な信号電力測定値である。一つの代替はRSRQ(Reference Signal Received Quality[参照信号受信品質])である。これは、近隣セルからの干渉も考慮した相対電力測定値(または信号品質測定値)である。この測定はdB(すなわち相対的な)単位でなされる。よって、本明細書では、「信号強度」という表現は、信号強度の絶対的な指標および相対的な指標の両方をカバーする。
上記の効果のため、相対信号強度グラフ上でのHO決定点は、個々のUEについて変動する。
すなわち、図3に示されるように、測定された信号強度曲線(まとめてセルAについてはRSRP_A、セルBについてはRSRP_Bと記される)および個々のオフセット/ヒステリシス値は、各UEについて変動し、これは、セルAからセルBに移動するUEについてのハンドオーバー点の分布を与える。ユーザー固有のオフセットおよびヒステリシスは、図3ではos1、os2およびos3によって記されている。逆方向に移動するUE(換言すれば、セルBからセルAへの接続パターンをもつUE)についてのシナリオも同じである。よって、図3において破線の間の距離軸の部分によって示されるような、集団的ハンドオーバー領域がある。
本発明者らによってなされた主要な洞察は、カバレッジ・ホールが(図3に示されるような)ハンドオーバー領域内にはいる場合、UEによるRLF報告(後述)を観察し、その測定結果およびオフセット値を追跡することによって、カバレッジ・ホールを検出することが可能なはずであるということである。RLFが特定のセル・エッジから繰り返し報告されるとき、RLF問題を解決しようとして、eノードBがオフセット値を変えることは通常である。RLFがハンドオーバー問題に起因するならば、オフセット(すなわち測定の構成設定)を変更することがハンドオーバー問題を解決するはずである。最初、誤ったパラメータ設定のためRLFイベントの発生が高まることがあるが、調整がより正確になるにつれ、RLFイベントは無視できるようになるはずである。逆に、可能なオフセット(およびヒステリシス)値の範囲全体にわたってRLFイベントの一定の残余が観察されるならば、その特定のセル・エッジにおいてカバレッジ・ホールが存在することがはっきりと検出されたとみなせる。このようにしてヒステリシスおよび/またはオフセットを変化させることは、以下では「調整〔チューニング〕」と称される。
以下の実施形態は、特定のセル・エッジについてカバレッジ・ホールの問題の存在を検出するためにHOパラメータ(オフセットおよびヒステリシス)を調整するための一つの可能な方法を提示する。不適切なHO設定によって引き起こされるRLF問題を解決するためにHOパラメータを調整する代わりに、本発明を具現する方法は、特性のセル・エッジにおけるRLFイベントが純粋にHO問題に起因するものなのか、カバレッジ・ホールの問題に関するものなのかを検出することをねらいとする。本方法の基本的発想は、HOパラメータを調整する前および後の、RLFイベント・シーケンスの各種類についての発生確率の差を解析するということである。その動機は、純粋なHO問題に起因するある種のRLFイベント・シーケンスについてのHOパラメータの調節の前および後の発生確率の変化は、カバレッジ・ホールの問題に起因するまたはHO問題とカバレッジ・ホールの問題の組み合わせに起因する場合とは異なるということである。RLFイベントがHO問題のみに起因する場合、HO最適化手順が適用されてRLF問題が解決されるはずである。そうでなければ、カバレッジ・ホールの存在が推定され、カバレッジ・ホール補償方法によって対処される必要がある。
ここで、セルAとセルBの間のセル・エッジにおけるカバレッジ・ホールについて、三つの可能なシナリオを提示する。
〈シナリオI〉
図4に示されるように、このシナリオでは、カバレッジ・ホール(概略的に影付きの円で表されている)はセルAとセルBの間の境界に位置しているが、セルB内である。
ちなみに、図4、図8、図10および図11において、影付きの円で表されるカバレッジ・ホールの領域における測定された信号強度の曲線は、実際には著しい劣化をもつはずである。簡単のため、このことを暗黙的に示すために影付きの円が使われている。測定される信号強度に関するカバレッジ・ホールの領域の明示的な提示については、図12を参照されたい。
上記と同様、UEはセルAからセルBに移行するとする。当面、この単一の接続パターンが考慮される。ただし、理解されるであろうが、現実のシステムでは、UEはいくつかの互いに隣接するセルの間を種々の方向に移動することがあり、そのため多くの異なる接続パターンが存在することがある。
図4において、実線の曲線は、いくつかのUEについてのセル・エッジにおける測定された信号強度曲線の組を表す。ケースC1ないしC4は、この一組の測定された信号強度曲線について四つの異なるHO設定(オフセットおよびヒステリシス)を使う、HOパラメータを調整する前のHO決定点〔ハンドオーバー決定点〕を表す。これらのケースは、HO決定点が、それぞれカバレッジ・ホールのずっと前(「前」とは距離軸に沿ってより近くに位置しているという意味である)、直前、途中および後(「後」とは距離軸に沿ってより遠くに位置しているという意味である)である場合を表す。ひとたびソースeノードBによってHO決定がなされたら、ターゲットeノードBはHO要求を受け容れることができ、HOコマンドがソースeノードBからUEに送達されることができるようにすると想定する。ここで、我々は実際には、HO決定点を、UEがHOコマンドを受信する時点でもあると見なしている。破線の曲線は、いくつかの他のUEについての同じセル・エッジにおける測定された信号強度曲線のもう一つの組を表している。破線の曲線は、測定誤差の存在のため、実線の曲線よりシフトしている。ケースC5は、測定された信号強度曲線がその種のシフトをもつ場合のHO決定点を表している。
成功であれ不成功であれ何らかの点で電波リンク障害を含むハンドオーバーが行われているUEについて、さまざまな可能な「イベント・シーケンス」を定義することが可能である。ケースC1ないしC5について、UEによって経験されるイベント・シーケンスが図5の(a)ないし(d)に示されている。ここで、図5の(a)はC1を表し、(b)はC2であり、(c)はケースC3およびC4を示し、(d)はC5を示す。それぞれのケースにおいて、カバレッジ・ホールが存在すると、結果としてRLFイベントが生じ、その効果および深刻さはハンドオーバー・シーケンスがどこまで進んでいるかに依存する。たとえば図5の(a)では、ハンドオーバーはUEがカバレッジ・ホールに達する前にすでになされており、よってUEはすでにセルBに接続しており、カバレッジ・ホールを通った後、セルBに再接続する必要がある。対照的に、図5の(d)では、カバレッジ・ホールに遭遇するのはハンドオーバー前であり、よってカバレッジ・ホールから出たらUEはセルAに再接続する必要がある。
先述したように、HOコマンドを発する決定は、諸UEによって与えられる測定値に依存する。ケースC4およびC3では、RLFは、UE測定が上述したHOのためのA3条件を満たす点より前およびちょうどその点で発生する。RLF後にUEが接続を再確立しようとするとき、セルBがより強い信号をもつので、これらの場合、UEはHOなしでセルBに接続する(これはソースeノードBで待っているデータがあればその損失を伴う)。C5では、RLF後でもセルAのほうがより強い測定信号をもつので、UEはセルAに再接続し、その後HOのためのA3条件が満たされる。すべてのケースにおいて、UEは時間がたてばカバレッジ・ホールから抜け出すことができ、RLF後の成功裏のRRC接続再確立を許容するものと想定されている。
ケースC1ないしC5は、カバレッジ・ホールの問題から帰結するイベント・シーケンスと見なされてもよい。しかしながら、先述したように、電波リンク障害は、カバレッジ・ホール以外の理由でも起こることがある。たとえば、不適切なHO設定のため、セル・エッジのUEが電波リンク障害を被ることがある。それは典型的には、遅すぎるまたは早すぎるハンドオーバーの問題に分類できる。遅すぎるHOの場合、障害は、HOが開始される前またはHO手順の間にソース・セルにおいて発生し;UEはターゲット・セルにおいて電波リンク接続を再確立しようと試みる。早すぎるHOの場合、障害はソース・セルからターゲット・セルへの成功裏のハンドオーバー後まもなく、またはハンドオーバーの間に発生し;UEはソース・セルにおいて電波リンク接続を再確立しようと試みる。
純粋に遅すぎるHOおよび早すぎるHOの問題に起因するRLFに際してのイベント・シーケンスは次のようになる。
T1:遅すぎるHO〔遅すぎるハンドオーバー〕
セルA→HOコマンドなし→RLF→セルBとRRC接続再確立
T2:早すぎるHO〔早すぎるハンドオーバー〕。二つのサブ・シーケンスが存在する:
T2.1:セルA→UEへのHOコマンド→成功HO→RLF→セルAとRRC接続再確立
T2.2:セルA→UEへのHOコマンド→不成功HO→RLF→セルAとRRC接続再確立
上記のイベント・シーケンスを図5と比べると、ケースC3およびC4についてのイベント・シーケンス〔図5の(c)参照〕が、遅すぎるHO〔遅すぎるハンドオーバー〕に起因するRLFに際して観察される現象と混同されやすいことが見て取れる。
先述したように、実際上のシステムでは、個々のセルはいくつかの他のセルとのセル・エッジをもつことがある。ある特定のセル・エッジにおいて、観察されたRLFイベント・シーケンスがT1およびT2の組み合わせまた時にはC1ないしC5の間の組み合わせを含む場合、以下のようにしてHO設定を調整することで、そのセル・エッジの近傍にカバレッジ・ホールの問題が存在するかどうかを調べる助けにできる。
第一に、T1(遅すぎるHO)が観察される場合、すべてのセル・エッジUEについてHOオフセット(および/またはヒステリシス)を低下させる第一の動作によって、期待される効果は図6に示されるようになる。第二に、T2が観察される場合、すべてのセル・エッジUEについてヒステリシスおよび/またはオフセットを増加させる第二の動作によって、期待される効果は図7に示されるようになる。
それぞれの場合において、効果は、RLFがカバレッジ・ホール(CH: coverage hole)に起因するものか、他の原因に起因するもの(いわゆる「純粋なHO問題」)かに依存する。図6で示される第一の可能性(項A)を例に取ると、「T1の確率低下」は、ヒステリシスおよび/またはオフセットを低下させた後は、さらなるRLF報告がT1(遅すぎるHO)イベント・シーケンスの結果である可能性が減少していることを意味する。他方(項B)、T2(早すぎるHO)イベント・シーケンスの可能性は高まることが期待される。他の事情が同じなら、ヒステリシスおよび/またはオフセットを低下させることは、より早くHOを発生させるからである。これは、RLFが純粋なHO問題、カバレッジ・ホールまたは両者の混合のうちのいずれに起因するかによらず成り立つ。他方、RLFが純粋にHO問題である場合は、イベント・シーケンスC1、C2またはC5の発生に変化はないであろう。これに対し、カバレッジ・ホールの存在は、図6の右下部に記載されているように、これらの確率も変化する結果につながる。それは、低下したヒステリシスおよび/またはオフセットはHO決定が図4の距離軸の左側にシフトされることにつながるからである。
同様に、図7において、純粋なHO問題が関わっている場合においてヒステリシスおよび/またはオフセットを増加させる動作は、早すぎるHO(T2)に起因するRLFの発生を減らす可能性が高い。これに対し、遅すぎるHO(T1)については増加させる。HO決定が行われるのが遅くなる傾向があるからである。これは、カバレッジ・ホールに起因するRLFでも同じである。他方、カバレッジ・ホールが存在すると、結果として、C1/C2の可能性が下がり、C5の可能性が上がるという追加的な効果が期待される。HO決定がより遅くなることは、カバレッジ・ホールに関し、図4の距離軸に沿ってより遠い位置に対応するからである。
カバレッジ・ホールの問題によって引き起こされるイベント・シーケンスC3/C4は、HO問題〔ハンドオーバー問題〕に起因するT1〔遅すぎるハンドオーバー〕から区別するのが難しく、T1と同じ変化傾向をもつので、C3/C4は図6および図7には明示的に含められていない。その変化傾向はT1の変化傾向によって暗黙的にカバーできる。HO設定を調整すると、図6における項Aおよび図7における項Bが起こっていると観察されることがあるが、それが純粋にHO問題に起因するのか、カバレッジ・ホールの問題に起因するのかを判断することはできないかもしれない。結果として、図6および図7における項C、DおよびE(またはこれらの項のうちの一つまたはいくつか)が、カバレッジ・ホールの問題の存在を調べるのに特に有用であると考えられる。
特定のセル・エッジにおけるカバレッジ・ホールの問題の存在を調べるために、前記第一の動作(図6、ヒステリシスおよび/またはオフセットを低下させる)または前記第二の動作(図7、ヒステリシスおよび/またはオフセットを増加させる)または両者の組み合わせを用いることが可能である。ヒステリシスおよび/またはオフセット値をいずれかの方向に(増加する方向または減少する方向)一連の小さなステップで変えることは、CHの存在の検出と、ユーザーの経験の劣化との間の良好なトレードオフを得る助けとなることができる。たとえば、前記値を低下させることにより、CH問題があるときに項C、DおよびEまたはそれらの一つ/いくつかを観察する可能性が高まる;しかしながら、CH領域を通過しないUEは早すぎるHO(T2)を被る可能性が高くなる。したがって、ある種のイベント(単数または複数)の変化傾向を観察することと、もともとCH問題によって影響を受けていないUEに対して引き起こされる無用な劣化との間の良好なバランスを得るために、ステップ・バイ・ステップでパラメータを調節することが好ましい。ヒステリシスおよび/またはオフセットの増加および減少はいずれも等しく有効である。
ヒステリシス、オフセットまたは両者を変更することの間に実際上、ほとんど優劣はないかもしれない。重要なのは、それらの組み合わされた効果だからである。ヒステリシス値はA3イベントについての入場条件および退場条件をわずかに異なるものにする。事実上、それはA3トリガー点のまわりでのRSRP(またはRSRQ)揺動がある場合にピンポン効果を防止する。よって、HO点を前後に動かすために変えることができる。だが、低すぎるとピンポンHOを引き起こすので、過度に低くしないよう注意すべきである。
LTEシステムでは、ヒステリシスについての許される範囲は0〜15dBであり、オフセットについては−15ないし+15dBである。両方を使うことにより、調節範囲はより大きくなるが、両方を同時に変える必要はない。さらに、進んだ機能をもつUEをもつシステムについては、たとえばRLFに先立って位置情報を与えるために、該システムは、疑わしい領域を進むであろうセル・エッジUEの部分集合を構成設定することができる。
先述したように、カバレッジ・ホールの検出のために関心のある特定のセル・エッジを同定したら、通常、そのセル・エッジの近くのまたは(必要な情報が利用可能であれば)そのセル・エッジに向かうすべてのUEがヒステリシスおよび/またはオフセットを調整するために選択される。これらのUEはRLF報告に従って選択される。近隣セルのRSRP(またはRSRQ)報告から、どのセル・エッジにUEがあるか(または向かっているか)を推定することができ、セル・エッジにおけるRLFの履歴があれば、提案されるオフセット変化が実行できる。
〈シナリオII〉
カバレッジ・ホールは二つのセルの間の境界に位置される。図8は、このカバレッジ・ホールのシナリオを例証している。シナリオIについて説明したことに基づいて、ケースC6およびC7についてのイベント・シーケンスはそれぞれC3/C4およびC5についてのものと同じである。したがって、HO設定を調整することにより、種々のイベント・シーケンスについて、上に示したのと同じ変化傾向を得ることができる。こうして、このシナリオについても、特定のセル・エッジにおけるカバレッジ・ホールの問題の存在が検出できる。
〈シナリオIII〉
このシナリオでは、カバレッジ・ホールがセル境界近くに、しかしセルA内に位置する。図10は、基本的なカバレッジ・ホールのシナリオを図解しており、図11は、このシナリオにおいてヒステリシスおよび/またはオフセットを調節する際に起こりうる修正された位置ベースのイベント・シーケンスを示している。図9は、この事例において起こりうるイベント・シーケンスC83およびC91(後述)を示している。
シナリオIについて説明したように、ケースC8およびC9についてのイベント・シーケンスはC5についてのイベント・シーケンスと同じである。
図10および図11のようなグラフ上の「交差点」は、二つのセルの対応する信号強度曲線が交わる点を意味することを想起されたい。すべてのセル・エッジUEについてのHOオフセット(および/またはヒステリシス)を減らすとき(図11参照)、UEが経験するイベント・シーケンスは次のようになる:HO決定点(C8およびC9)が交差点のほうに動かされるがいまだ交差点の右側にあるときは、イベント・シーケンスはC5と同じである;HOオフセット(および/またはヒステリシス)を交差点の左側まで減らすが、まだハンドオーバー領域内であるときは、HO決定点をC8からC81に調節するとき、イベント・シーケンスはC5とともにT2.1である;C8をC82に調節するときはイベント・シーケンスはT2.2である;C8をC83に調節するまたはC9をC91に調節するときはイベント・シーケンスは図9のイベント・シーケンスである。よって、C81、C82およびC83は、それぞれカバレッジ・ホールのずっと前、直前および後のHO決定点を表し、C91はHO決定点がUEのHO領域内で交差点の左側に動かされるがまだカバレッジ・ホールの領域後である場合を表す。HOオフセットを減らしたためにHO〔ハンドオーバー〕が促されるのが早すぎたため、第二のRLFが起こることがある。HOオフセットはもともとC8およびC9の位置にあったが減らされるときに交差点の左側のHO領域に動かされる。よって、第二のRLFはCHに起因するのではない。
しかしながら、このイベント・シーケンスは、シナリオIで説明された早すぎるHO(T2.1)のシーケンスを含む。図示される後続のセルBへのHOの代わりに、セルBとのRRC接続再確立を用いたセルA内のRLFイベントが可能であろう。したがって、すべてのセル・エッジUEについてHOオフセット(および/またはヒステリシス)を低下させるとき、T2についての可能性は高まり、C5についての可能性は減少する。これは、時にC5イベント・シーケンスがT2イベント・シーケンスになることができ、時にC5が新たなC83/C91イベント・シーケンス(このそれぞれはT2も含む)となることができるからである。よって、シナリオIにおいて期待されるのと同じT2およびC5イベント・シーケンスについての変化傾向がこのシナリオについて得られ、シナリオIにおける検出方法はこのシナリオにも適用できる。
〈複数のカバレッジ・ホール〉
複数のカバレッジ・ホールの場合、シナリオI、II、IIIで述べた効果の組み合わせが観察されることになる。UEについてHOオフセット(および/またはヒステリシス)を修正することの効果はすべてのシナリオについて一貫しているため、異なるシナリオに属する効果の組み合わせが観察できると思われるので、本発明は、そのような場合にも適用可能であると結論できる。
図13は、eノードBおよびSONエンティティがどのようにして自律的に本発明を具現する方法を実行しうるかを示すフローチャートである。このフローチャートは本発明の方法において実行される動作をステップのシーケンスとして示しているが、これらの動作が厳密に逐次に、あるいは同時に一つずつのみ実行されることは必ずしも必須ではない。
第一のステップS10では、eノードBは、該eノードBが接続されているUEからRLF報告を(直接または間接に、下記参照)収集する。SONサーバーは、関係する測定報告およびHOのために使われるヒステリシスおよびオフセット値とともにRLF報告を収集する。SONサーバーはすべての情報を集め(S20)、UEの接続パターンを示唆するRLF報告および測定報告を使って特定のセル・エッジを同定する。すなわち、六角形セルについてのセル・エッジは、ソース・セルを異なる隣接セルにつなぐ6個の境界をもち、ソース・セルAから特定の隣接セルBへの接続パターンを考えることによって、RLFが発生しており、カバレッジ・ホールの問題をはらんでいるかもしれない特定のセル・エッジを同定することが可能である。RLF報告は好ましくは、イベント・シーケンスが抽出されることを許容する情報を含む。あるいは、これはUEによって以前に与えられた情報から推定されてもよい。
次のステップ(S30)は、下記で説明する方法論を使って特定のセル・エッジにある諸UEのヒステリシスおよび/またはオフセットを調整し、その効果を観察するものである。SONサーバーは収集された情報(これはRLF報告、測定報告およびヒステリシスおよびオフセット値を含むことができる)に従ってヒステリシスおよび/またはオフセット値をどのように変えるかをeNB〔eノードB〕に指示することができる。
換言すれば、調整後のRLF報告が、あるセル・エッジでのイベント・シーケンスの傾向の変化を観察するのに十分な時間にわたって観察される。このステップは、何回か繰り返される必要がある場合がある。毎回ヒステリシスおよび/またはオフセットを異なる量だけ(かつ可能性としては異なる方向に)変更し、その後のRLF報告を関係する測定報告およびヒステリシスおよびオフセット値とともに収集することを、十分な情報が集まるまで続けるのである。SONサーバーは複数のeNBを監督するので、HOパラメータ調整(S30)後は毎回、S10およびS20がSONサーバーにおいて反復して行われる必要がある。UEのHO挙動に悪影響を与えるのを避けるため、少なくとも最初はヒステリシスおよび/またはオフセットを小さなきざみで変えることが好ましい。
こうして、ステップS10ないしS30は主として、eNBを援用してSONサーバーによって実行される。ひとたび十分な情報が集まったら、SONサーバーは、RLFに至る特定のイベント・シーケンスについての変化傾向が「純粋な」HO問題に起因して、あるいは換言すればT1もしくはT2型イベントに起因して期待されるようなものであるかどうかの判断を行う(S40)。もしそうであれば、RLFはハンドオーバー問題に起因すると判断される(S50)。もしそうでなければ(S60)、カバレッジ・ホールが存在すると判断され、SONサーバーによるさらなる動作が必要とされることがある。
RLF報告は、電波リンク障害を識別する一つの態様でしかないことを注意しておくべきである。RLF報告が利用可能でない場合、電波リンク障害を識別するために、RRC接続再確立要求または他の方法を使うことができる。
上述した方法を実装するために、何らかの形のSON管理機能がネットワーク中に組み込まれる必要がある。これがどこにあるかは本発明の理解にとって重要ではないが、便宜上、比較的高いレベルでネットワークに取り付けられたSONサーバーがあると想定してもよい。これは典型的には、SONアルゴリズムを実行する汎用コンピュータであろう。あるいはまた、SON機能はたとえば複数のeノードBの間に(および/またはeノードBを制御するいわゆる移動性管理エンティティ(MME: Mobility Management Entity)の間に)分散されてもよい。よって、明確に区別できるSONサーバーが設けられると想定すると、前記収集の結果はeノードBによってそのSONサーバーに送られ、ヒステリシスおよび/またはオフセットを変えることはSONサーバーがeノードBに命令することによって実行され、効果を観察することおよびカバレッジ・ホールを純粋なHO問題から区別することは、SONサーバーによって実行される。
本発明の範囲内でさまざまな修正が可能である。
上記の記述はカバレッジ・ホールの検出に言及しているが、本発明は、単にカバレッジ・ホールを検出することそのものよりも広い。たとえば、カバレッジ・ホールの存在自身はすでに知られていることがありうるが、ある時点におけるその拡がりまたは深刻さを測ることが望まれることがありうる。よって、一般化すると、本発明が提供するものは、必ずしもカバレッジ・ホールの検出ではなく(あるいはそれだけではなく)、カバレッジ・ホールについての情報である。
上記の詳細な説明は、例としてLTE無線通信システムに言及しているが、これは必須ではない。同じ技法は、HO決定に関係するヒステリシスおよび/またはオフセットを変えることがカバレッジ・ホールについての情報を与えると期待されうる任意の種類のシステムに適用できる。請求項において、「移動局」の用語は、通例WiMAXではMS、LTEではUEで表される移動局を含め、無線通信システムにおいて使用される任意の種類の可搬型加入者ステーションを包含することが意図されている。
よって、まとめると、本発明のある実施形態は、ハンドオーバー段階における複数のUE報告によって与えられる電波リンク障害(RLF)統計に依拠する。ハンドオーバー点は、パラメータ設定および測定値における相違のため、各UEについて(わずかに)異なるであろう。これは、厳密なハンドオーバー点の統計的な分布を与える。たとえばLTEシステムでは、一連のRLFが報告されるとき、eノードBは、問題を治癒するためにハンドオーバー・パラメータを変える。HO決定に関係するヒステリシスおよび/またはオフセットを変えた後でもUEの大半にとってRLFが続けば、本発明はそれを、カバレッジ・ホールの強い指標とする。
あるいは、次のようにまとめることもできる。ハンドオーバー段階における複数のUE報告によって与えられる電波リンク障害(RLF)統計を収集し(S10)することに基づく、セル・エッジにおけるカバレッジ・ホールの検出方法が提供される。セル・エッジでは、パラメータ設定および測定値の相違のため、各UEについて、ハンドオーバー点が変わり、そのため厳密なハンドオーバー点の統計的な分布が生じる。本方法では、RLF報告が接続パターンによってグループ化され、より綿密な調査のために特定のセル・エッジが同定される(S20)。セル・エッジにあるUEについて、ヒステリシスおよび/またはオフセットが変化させられ、その後のRLF報告が、イベント・シーケンスの傾向の変化についてモニタリングされる(S30)。UEの大半にとってRLFが残存すれば、本方法このことからカバレッジ・ホールの存在を推定する(S40、S60)。
〈産業上の利用可能性〉
本発明は、セルラー型の無線通信ネットワークのパフォーマンスを改善するために応用されうる。本発明の利点は、RLFを受けているUEがその位置を報告する必要なしに、セル・エッジにおけるカバレッジ・ホールの自動的な検出を提供するということである。セル・エッジでは、カバレッジ・ホールは、ハンドオーバー障害の問題と混同されやすい。本発明は、正確なUE位置情報がないもとでカバレッジ・ホールを識別する堅牢な方法を提供する。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
複数のユーザー装置と電波リンクが定義されるセルを含む無線通信ネットワークにおいてカバレッジ・ホールを検出する方法であって、前記セルはそれぞれのセル・エッジにおいて他のセルと境を接しており、前記ネットワークは、新たな電波リンクを定義するために所定のハンドオーバー・パラメータが満たされるときに、前記セル・エッジの一つにおいて前記ユーザー装置の一つをハンドオーバーするよう動作可能であり、当該方法は:
前記ユーザー装置から電波リンク障害を示す報告を収集し、そのような報告が発生する特定のセル・エッジを同定し;
前記特定のセル・エッジにあるユーザー装置について、前記ハンドオーバー・パラメータを変化させて、該変化させることによる、電波リンク障害を示すその後の報告の発生に対する効果があればそれを観察し;
観察された、前記ハンドオーバー・パラメータを変化させることの効果に基づいて、カバレッジ・ホールによって引き起こされる電波リンク障害を他の原因をもつ電波リンク障害から区別することを含む、
方法。
(付記2)
付記1記載の方法であって、前記変化させることが、信号強度および/または品質に関係するパラメータの閾値に適用されるヒステリシスおよびオフセットのうちの少なくとも一つを変化させることを含み、前記閾値は前記ユーザー装置からの測定報告をトリガーする、方法。
(付記3)
付記2記載の方法であって、前記変化させることは、前記ヒステリシスおよび/またはオフセットを、許される値の範囲内で、減少させるまたは増加させるのうちの少なくとも一方を含む、方法。
(付記4)
付記1または2記載の方法であって、電波リンク障害を示す前記報告は:開始されたが不成功であったハンドオーバーに応答して生成される、該不成功ハンドオーバーに関係するイベント・シーケンスを示す情報を含む報告;成功したハンドオーバーの少し前または後に生成される、該成功ハンドオーバーに関係するイベント・シーケンスを示す情報を含む報告;および開始されなかったハンドオーバーに関係する報告、のうちの一つまたは複数を含む、方法。
(付記5)
付記1ないし4のうちいずれか一項記載の方法であって、前記区別することは、一つまたは複数の明確に識別できるハンドオーバー・イベント・シーケンスについて、前記変化させることの後に、関係する報告の頻度が増えるか減るかするかどうかを判定することを含む、方法。
(付記6)
付記2記載の方法であって、前記収集することは:
電波リンク障害を示す報告を生成するユーザー装置において設定されているヒステリシスおよび/またはオフセット値を収集すること;および
ハンドオーバーのために使われる測定報告を収集すること、
のうちの一つまたは複数を含む、方法。
(付記7)
付記1ないし6のうちいずれか一項記載の方法であって、電波リンク障害を示す前記報告が、該電波リンク障害を直接的にまたは間接的に示す、方法。
(付記8)
LTEベースのネットワークに適用される付記7記載の方法であって、電波リンク障害を示す前記報告が、RLF報告およびRRC接続再確立要求のうちの少なくとも一つを含む、方法。
(付記9)
付記2記載の方法であって、信号強度および/または品質に関係する前記パラメータが、参照信号受信電力、参照信号受信品質、受信信号強度指標および搬送波対干渉および雑音比のうちの少なくとも一つを含む、方法。
(付記10)
セルがeノードBによって提供されるLTEベースのネットワークに適用される付記1ないし9のうちいずれか一項記載の方法であって、少なくとも前記収集することおよび前記変化させることがeノードBに関わる、方法。
(付記11)
付記10記載の方法であって、前記eノードBが、前記収集の結果を前記ネットワーク内のSONサーバーに送り、前記変化させることは前記eノードBに命令する前記SONサーバーによって実行され、前記観察することおよび前記区別することは前記SONサーバーによって実行される、方法。
(付記12)
付記1ないし11のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された無線通信システム。
(付記13)
LTEベースの無線通信ネットワークのための、付記1ないし11のうちいずれか一項記載の方法において使用するよう構成されたeノードB。
(付記14)
付記11記載の方法において使うためのSONサーバー。
(付記15)
コンピュータによって実行されたときに該コンピュータを、付記14記載のSONサーバーとして動作させるプログラムが記録されているコンピュータ可読媒体。
(付記16)
セルラー無線通信ネットワークにおいてユーザー装置との無線通信のためのセルを受け持つ基地局を監督するSON(自己組織化ネットワーク)サーバーであって、前記セルラー無線通信ネットワークでは、ユーザー装置は、サービスを受けている第一の基地局が受け持つ第一のセルと第二の基地局が受け持つ前記第一のセルに隣接する第二のセルとが接するセル・エッジ領域において、前記第一の基地局および前記第二の基地局からの信号強度および/または品質の差に関係する所定のハンドオーバー・パラメータが所定の閾値を超えると前記第一の基地局に前記第二の基地局を同定して測定報告を送信し、
前記SONサーバーは、
基地局を通じて、ユーザー装置から電波リンク障害を示す報告を収集し、そのような報告が発生する特定のセル・エッジを同定し;
前記セル・エッジ領域にあるユーザー装置について、前記ハンドオーバー・パラメータを変化させて、該変化させることによる、電波リンク障害を示すその後の報告の発生に対する効果を観察し;
観察された前記効果に基づいて、カバレッジ・ホールによって引き起こされる電波リンク障害を、他の原因をもつ電波リンク障害から区別して検出するよう構成されている、
SONサーバー。
(付記17)
付記16記載のSONサーバーであって、観察される、前記電波リンク障害を示すその後の報告の発生に対する効果は、前記変化させることの後に、一つまたは複数の所定のイベント・シーケンスの頻度が増加および/または減少することを含み、各イベント・シーケンスはハンドオーバーおよび/または電波リンク障害および/または障害後の再接続を含む、SONサーバー。
(付記18)
コンピュータによって実行されたときに該コンピュータを、付記8または16または17記載のSONサーバーとして動作させるプログラム。
10 移動局
20 ソース基地局
30 ターゲット基地局
S10 関係する測定報告およびハンドオーバーで使われるオフセット値とともにRLF報告を収集
S20 UE接続パターンに基づいてRLF報告をフィルタ処理―特定のセル・エッジに関する報告を集める
S30 許される全範囲内でHOパラメータ(オフセットおよびヒステリシス)を調整し、イベント・シーケンスの変化傾向を観察
S40 変化傾向が純粋なHO問題の様相を呈するか?
S50 ハンドオーバー問題に起因するRLFが検出された
S60 セル・エッジにおけるカバレッジ・ホールが検出された

Claims (10)

  1. 複数のユーザー装置と電波リンクが定義されるセルを含む無線通信ネットワークにおいてカバレッジ・ホールを検出する方法であって、前記セルはそれぞれのセル・エッジにおいて他のセルと境を接しており、前記ネットワークは、新たな電波リンクを定義するために所定のハンドオーバー・パラメータが満たされるときに、前記セル・エッジの一つにおいて前記ユーザー装置の一つをハンドオーバーするよう動作可能であり、当該方法は:
    前記ユーザー装置から電波リンク障害を示す報告を収集し、そのような報告が発生する特定のセル・エッジを同定し;
    前記特定のセル・エッジにあるユーザー装置について、前記ハンドオーバー・パラメータを変化させて、該変化させることによる、電波リンク障害を示すその後の報告の発生に対する効果があればそれを観察し;
    観察された、前記ハンドオーバー・パラメータを変化させることの効果に基づいて、カバレッジ・ホールによって引き起こされる電波リンク障害を他の原因をもつ電波リンク障害から区別することを含む、
    方法。
  2. 請求項1記載の方法であって、前記変化させることが、信号強度および/または品質に関係するパラメータの閾値に適用されるヒステリシスおよびオフセットのうちの少なくとも一つを変化させることを含み、前記閾値は前記ユーザー装置からの測定報告をトリガーする、方法。
  3. 請求項1または2記載の方法であって、電波リンク障害を示す前記報告は:開始されたが不成功であったハンドオーバーに応答して生成される、該不成功ハンドオーバーに関係するイベント・シーケンスを示す情報を含む報告;成功したハンドオーバーの少し前または後に生成される、該成功ハンドオーバーに関係するイベント・シーケンスを示す情報を含む報告;および開始されなかったハンドオーバーに関係する報告、のうちの一つまたは複数を含む、方法。
  4. 請求項1ないし3のうちいずれか一項記載の方法であって、前記区別することは、一つまたは複数の明確に識別できるハンドオーバー・イベント・シーケンスについて、前記変化させることの後に、関係する報告の頻度が増えるか減るかするかどうかを判定することを含む、方法。
  5. 請求項2記載の方法であって、前記収集することは:
    電波リンク障害を示す報告を生成するユーザー装置において設定されているヒステリシスおよび/またはオフセット値を収集すること;および
    ハンドオーバーのために使われる測定報告を収集すること、
    のうちの一つまたは複数を含む、方法。
  6. セルがeノードBによって提供されるLTEベースのネットワークに適用される請求項1ないし5のうちいずれか一項記載の方法であって、少なくとも前記収集することおよび前記変化させることがeノードBに関わる、方法。
  7. 請求項6記載の方法であって、前記eノードBが、前記収集の結果を前記ネットワーク内のSONサーバーに送り、前記変化させることは前記eノードBに命令する前記SONサーバーによって実行され、前記観察することおよび前記区別することは前記SONサーバーによって実行される、方法。
  8. セルラー無線通信ネットワークにおいてユーザー装置との無線通信のためのセルを受け持つ基地局を監督するSON(自己組織化ネットワーク)サーバーであって、前記セルラー無線通信ネットワークでは、ユーザー装置は、サービスを受けている第一の基地局が受け持つ第一のセルと第二の基地局が受け持つ前記第一のセルに隣接する第二のセルとが接するセル・エッジ領域において、前記第一の基地局および前記第二の基地局からの信号強度および/または品質の差に関係する所定のハンドオーバー・パラメータが所定の閾値を超えると前記第一の基地局に前記第二の基地局を同定して測定報告を送信し、
    前記SONサーバーは、
    基地局を通じて、ユーザー装置から電波リンク障害を示す報告を収集し、そのような報告が発生する特定のセル・エッジを同定し;
    前記セル・エッジ領域にあるユーザー装置について、前記ハンドオーバー・パラメータを変化させて、該変化させることによる、電波リンク障害を示すその後の報告の発生に対する効果を観察し;
    観察された前記効果に基づいて、カバレッジ・ホールによって引き起こされる電波リンク障害を、他の原因をもつ電波リンク障害から区別して検出するよう構成されている、
    SONサーバー。
  9. 請求項8記載のSONサーバーであって、観察される、前記電波リンク障害を示すその後の報告の発生に対する効果は、前記変化させることの後に、一つまたは複数の所定のイベント・シーケンスの頻度が増加および/または減少することを含み、各イベント・シーケンスはハンドオーバーおよび/または電波リンク障害および/または障害後の再接続を含む、SONサーバー。
  10. コンピュータによって実行されたときに該コンピュータを、請求項8または9記載のSONサーバーとして動作させるプログラム。
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