JP2012079084A - リモートデスクトップシステムおよび業務アプリケーション移行システム - Google Patents

リモートデスクトップシステムおよび業務アプリケーション移行システム Download PDF

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智彦 荒木
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Abstract

【課題】クライアント端末とサーバ機器との入出力デバイスの種類や特性の相違による影響を抑制するリモートデスクトップシステムおよびこれを利用した業務アプリケーション移行システムを提供する。
【解決手段】既存端末20は、業務アプリケーション26を仮想化して遠隔で操作可能とするリモートデスクトップのサーバ機能を有する移行サーバ24を有し、移行先端末10は、業務アプリケーション26を遠隔で操作するリモートデスクトップのクライアント機能を有する移行クライアント14を有し、移行クライアント14もしくは移行サーバ24は、移行先端末10の固有の入力デバイスからの入力内容を既存端末20の入力デバイスに適合する内容に変換するための入力マップ15を有し、移行先端末10の入力デバイスからの入力内容を入力マップ15に基づいて変換し、変換された入力内容に基づいて業務アプリケーション26への入力をエミュレーションする。
【選択図】図1

Description

本発明は、リモートデスクトップの技術に関し、特に、いわゆるスマートフォン等の携帯通信端末を含むシンクライアントを対象としたリモートデスクトップシステムおよびこれを利用してシンクライアントに対して既存の業務アプリケーションを移行する業務アプリケーション移行システムに適用して有効な技術に関するものである。
IT技術の進展に伴い、ノートPC(Personal Computer)をはじめ、いわゆるスマートフォンを含む携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末など、モバイル型の情報処理端末が広く利用されるようになってきている。また、これらの端末の処理能力や通信速度などが大きく向上し、デスクトップPCと同様の処理が行えるようになってきていることから、これらの端末を業務やビジネス上で利用することも拡がりつつある。すなわち、従来デスクトップPCなどで実行されていた業務アプリケーションをこれらの携帯端末を含むシンクライアント上で実行することが行われてきている。
しかし、スマートフォン等の携帯端末は、PC等とはハードウェアやOS(Operating System)などのプラットフォームや、アプリケーションの開発言語などで異なる部分が多く、既存の業務アプリケーションをそのまま稼働させることができないことから、ロジックの多くを新たに書き直す移行作業が必要となる。また、これらの携帯端末は高性能化したとはいえ小型化されているため、画面サイズや入出力デバイスなどの相違により操作性も大きく異なる。したがって、移行に際してもこれらの相違を考慮する必要があり、作業負荷が大きいものとなっている。
これに対し、業務アプリケーションを従来通りデスクトップPCやサーバ等で稼働させておき、シンクライアントから単に画面表示と操作のみを遠隔で行うというリモートデスクトップの機能によってこれらを利用する形態もとられる。スマートフォン等の携帯端末をクライアントとするリモートデスクトップソフトウェアとしても種々のものが提供されており、例えば、オープンソースのソフトウェアであるVNC(Virtual Network Computing)から派生した種々のソフトウェアなどが利用可能である。
リモートデスクトップを利用したシンクライアント環境において、クライアント側の機器に応じた入出力の制御を行う技術としては、例えば、特開2010−33477号公報(特許文献1)には、デバイス管理DBで管理されている出力端末の中から入力操作端末により選択された画像表示クライアントとアプリケーションサーバとを接続する端末制御サーバと、入力操作端末からのコンテンツ再生命令に基づき、コンテンツDBから取得したコンテンツを選択された画像表示クライアントに送信し再生するアプリケーションサーバとを有し、ユーザが操作命令を入力した端末とは異なる端末(選択された画像表示クライアント)に、当該操作命令に基づく情報処理結果を出力することを可能とするシンクライアントシステムが記載されている。
特開2010−33477号公報
既存の業務アプリケーションをスマートフォン等の携帯端末に移行するにあたり、例えばリモートデスクトップの機能を利用して、単に業務アプリケーションを携帯端末上で操作可能とするだけでは実用上問題がある場合もあり十分とはいい難い。例えば、携帯端末上でリモートデスクトップを実現するソフトウェアでは、通常、サーバ側で稼働するOS(デスクトップ)を仮想化してリモートの携帯端末上の画面に表示する形態がとられる。
しかしこの場合、携帯端末の小型のディスプレイ上ではデスクトップの視認や操作が非常に困難となる場合が多くなる。この点、例えば特許文献1に記載されたような技術によれば、出力画面に係る上記の問題を解消することが可能であるが、そのための画面表示クライアント(ディスプレイ等)がない環境(例えば外出先等)では利用することができない。
さらに、リモートデスクトップのクライアントとして利用する携帯端末は、リモートデスクトップのサーバとして利用されるPC等と比較して画面等の出力デバイスだけではなく入力デバイスについても大きく相違する場合が多い。例えば、スマートフォン等の携帯端末は一般的にマウスを有さず、また、キーボードも有さずにタッチパネルや他のセンサー等を入力デバイスとして有するものも多い。このため、例えばタップやスワイプ、シェイクなど、PC等とは異なる固有の入力操作を有する場合が多く、これらの相違をどのように取り扱うかが課題となる。
また、業務アプリケーションを対象とする場合、取り扱われるデータのセキュリティを考慮する必要がある。この点、リモートデスクトップを利用する場合、データ自体はサーバ側に存在し、クライアント端末では画面表示のみでデータが保持されることはないが、ディスプレイ上に表示される内容やデータについては、第三者による視認に対する何らかの防御を講じることができる必要がある。特に、クライアントとして携帯端末を利用する場合は、外出先等の外部にて利用することが主に想定されるため、表示内容の情報漏洩に対するセキュリティ対策を講じることができる必要がある。
そこで本発明の目的は、携帯端末等のクライアント端末とサーバ機器との入出力デバイスの種類や特性の相違(ディスプレイのサイズ、タッチパネルによる入力等)による影響を抑制することができるリモートデスクトップシステム、および当該リモートデスクトップシステムを利用し、携帯端末を含むシンクライアントに対して既存の業務アプリケーションを大きな修正なくセキュリティを考慮しつつ効率的に移行することができる業務アプリケーション移行システムを提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
本発明の代表的な実施の形態によるリモートデスクトップシステムは、サーバとなるコンピュータシステムと、クライアントとなる携帯端末とからなるリモートデスクトップシステムであって、以下の特徴を有するものである。
すなわち、リモートデスクトップシステムにおいて、前記サーバは、前記サーバ上で稼働するアプリケーションを仮想化して前記クライアントから遠隔で操作可能とするリモートデスクトップのサーバ機能を有するソフトウェアプログラムである移行サーバを有し、前記クライアントは、前記移行サーバと相互に通信し、前記移行サーバによって仮想化されたアプリケーションを遠隔で操作するリモートデスクトップのクライアント機能を有するソフトウェアプログラムである移行クライアントを有する。
前記移行クライアントもしくは前記移行サーバは、前記クライアントの固有の入力デバイスからの入力内容を、前記サーバの入力デバイスに適合する内容に変換するための定義情報を保持する入力マップを有し、前記クライアントの入力デバイスからの入力内容を前記入力マップに基づいて変換し、前記移行サーバは、変換された入力内容に基づいて、前記サーバ上のアプリケーションへの入力をエミュレーションすることを特徴とするものである。
また、本発明は、上記のようなリモートデスクトップシステムからなる業務アプリケーション移行システムにも適用することができる。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明の代表的な実施の形態によれば、携帯端末等のクライアント端末とサーバ機器との入出力デバイスの種類や特性の相違による影響を抑制することができるリモートデスクトップシステム、および当該リモートデスクトップシステムを利用し、携帯端末を含むシンクライアントに対して既存の業務アプリケーションを大きな修正なくセキュリティを考慮しつつ効率的に移行することができる業務アプリケーション移行システムを提供することが可能となる。
本発明の一実施の形態であるリモートデスクトップシステムからなる業務アプリケーション移行システムの構成例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態であるリモートデスクトップシステムにおける処理例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における入力マップに基づいて移行先端末での入力内容が変換されて既存端末に入力される例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における入力マップの定義例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における、出力マップに基づいて既存端末での出力内容が変換されて移行先端末に出力される例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における出力マップの定義例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における移行先端末でのユーザによる入力時の処理の流れの例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における既存端末での業務アプリケーションによる画面出力時の処理の流れの例について概要を示した図である。 携帯端末をクライアントとした従来のリモートデスクトップシステムの処理例について概要を示した図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下においては、本発明の特徴を分かり易くするために、従来の技術と比較して説明する。
<概要>
本発明の一実施の形態であるリモートデスクトップシステムからなる業務アプリケーション移行システムは、従来業務アプリケーションを実行していたデスクトップPC等の端末に対して、これをリモートデスクトップのサーバとし、スマートフォン等の携帯端末をリモートデスクトップのクライアントとして、サーバ上で稼働する業務アプリケーションを携帯端末から遠隔操作することで、業務アプリケーションを携帯端末へ実質的に移行するものである。
このようなリモートデスクトップシステムを構成するにあたり、従来では、上述したように、サーバ側で稼働するOS(デスクトップ)を仮想化してリモートの携帯端末上の画面に表示する形態が一般的にとられていた。図9は、携帯端末をクライアントとした従来のリモートデスクトップシステムの処理例について概要を示した図である。
図9の例では、サーバ側のPCである既存端末20で稼働するOS22上で2つの業務アプリケーション26が稼働している。このとき、クライアント側の携帯端末である移行先端末10では、リモートデスクトップを介してディスプレイ上に既存端末20のOS22によるデスクトップ画面全体が表示される。この場合、移行先端末10のOS12によるデスクトップ上に表示される各業務アプリケーション16は、ディスプレイが小型であることから視認や入力・切り替え等の操作が非常に困難となる場合が多くなる。
そこで本実施の形態のリモートデスクトップシステムでは、サーバ側の既存端末20において、OSではなくアプリケーション単位で仮想化を行い、リモートの携帯端末の画面に表示する形態とする。図2は、本発明の一実施の形態であるリモートデスクトップシステムにおける処理例について概要を示した図である。
図2の例では、移行先端末10では、リモートデスクトップを介してディスプレイ上に既存端末20で稼働する特定の業務アプリケーション26のウィンドウをディスプレイを占有させてそのままデスクトップ上に業務アプリケーション16として表示している。なお、移行先端末10での他のアプリケーション(移行先端末10上で稼働するもの、およびリモートデスクトップを介して画面表示しているもの)への切り替えは、図示するように移行先端末10のOS12の機能(例えばタブ切換えなど)を利用して行うことができる。
このような実装とすることにより、移行先端末10がディスプレイの小さい携帯端末等であっても業務アプリケーション16の視認や入力・切替え等の操作を容易に行うことが可能である。
<システム構成>
以下では、本発明の一実施の形態であるリモートデスクトップシステム、およびこれを利用した業務アプリケーション移行システムのシステム構成について説明する。図1は、本発明の一実施の形態であるリモートデスクトップシステムからなる業務アプリケーション移行システムの構成例について概要を示した図である。
業務アプリケーション移行システム1は、業務アプリケーション26を実行可能なPC等の既存端末20と、業務アプリケーション26を移行する対象の端末である移行先端末10とが図示しないネットワークで通信可能な構成を有する。移行先端末10は、ユーザ2が業務アプリケーション26を利用するために操作する端末であり、上述したとおり、例えばスマートフォンや携帯電話、PDA等の携帯端末を含む。
既存端末20は、ディスプレイやキーボード、マウス等の入出力デバイスを含むハードウェア21と、例えばWindows(登録商標)やLinux(登録商標)等のOS22、およびOS22や(OS22を介して)ハードウェア21に対してアクセスする際のプログラミングインタフェースであるライブラリAPI(Application Programming Interface)23を有するコンピュータシステムである。この既存端末20上で、移行対象の業務アプリケーション26や、他アプリケーション27等のアプリケーションプログラムが稼働している。既存端末20はさらに、移行対象の業務アプリケーション26を個別に仮想化し、リモートデスクトップ機能により移行先端末10から操作可能とするためのサーバ機能を実装するソフトウェアである移行サーバ24を有する。
一方、移行先端末10は、タッチパネル等の入出力デバイスを含むハードウェア11と、例えばWindows Mobile(登録商標)やAndroid(登録商標)、BlackBerry(登録商標)、iOS(登録商標)等のOS12、およびOS12や(OS12を介して)ハードウェア11に対してアクセスする際のプログラミングインタフェースであるライブラリAPI13を有するコンピュータシステムである。移行先端末10はさらに、既存端末20上で稼働する移行対象の業務アプリケーション26をリモートデスクトップ機能により移行先端末10から操作可能とするためのクライアント機能を実装するソフトウェアである移行クライアント14を有する。
上記の構成により、ユーザ2は移行先端末10上で、既存端末20上で稼働する業務アプリケーション26を透過的・仮想的に操作・利用することができる。すなわち、業務アプリケーション26を、修正・改変等を要さずに、移行先端末10に業務アプリケーション16として移行したのと同様の結果を得ることができる。
移行サーバ24と移行クライアント14は、図示しないネットワークを介して相互に通信し、業務アプリケーション26に対する入出力データを授受することで、リモートデスクトップ機能を実現する。ここで、移行先端末10と既存端末20との間の入出力デバイスの種類や特性の相違(ディスプレイのサイズ、タッチパネルによる入力とキーボードやマウス等による入力など)を吸収するため、移行クライアント14と移行サーバ24は、それぞれ後述する入力マップ15と出力マップ25を有する。本実施の形態では、移行クライアント14が入力マップ15を有し、移行サーバ24が出力マップ25を有する構成としているが、移行サーバ24が入力マップ15と出力マップ25の双方を有する構成とすることも可能である。
<入力マップおよび出力マップ>
以下では、入力マップ15および出力マップ25の内容について説明する。入力マップ15は、移行先端末10の固有の入力デバイスでの操作による業務アプリケーション16(26)に対する入力内容を、既存端末20の入力デバイスでの操作に適合するように変換するためのマッピング情報を保持する。一方、出力マップ25は、既存端末20における業務アプリケーション26からの画面出力を、移行先端末10から参照・操作しやすいように変換し、また、セキュリティの観点から企業等の外部へ流出させてはならない情報の出力をマスクして抑止するためのマッピング情報を保持する。
図3は、入力マップ15に基づいて移行先端末10での入力内容が変換されて既存端末20に入力される例について概要を示した図である。図左側の移行先端末10のOS12(デスクトップ)上に表示された業務アプリケーション16に対して、例えば、タッチパネルでの操作により、文字入力を行いメニューをタップする。このとき、移行クライアント14は、入力マップ15に定義されたマッピング情報に従い、これらの入力内容をキーボードによる文字入力と文字のクリップという内容にそれぞれ変換して、図右側の既存端末20のOS22上で稼働する業務アプリケーション26に対して入力する。
図4は、入力マップ15の定義例について概要を示した図である。図4の例では、移行先端末10の種別(「スマートフォン」や「携帯電話」)を示すタグ毎に、まず、共通設定として、業務アプリケーション16の切換えの操作を定義している。例えば、移行先端末10において図2に示すようなタブ切換えによってアプリケーションを切換える動作を行った場合に、既存端末20のOS22上では、業務アプリケーション26を含むアプリケーションのアクティブウィンドウの切換えが行われるように変換することができる。
また、各業務アプリケーション16(26)の種類を示すタグについて、入力デバイスからの入力内容(イベント)に対応する既存端末20上での入力内容(イベント)が定義されている。例えば、業務アプリケーション16(26)がプレゼンテーションアプリケーションである場合に、移行先端末10でいわゆるスワイプ動作を行った場合にプレゼンテーションのページを前後にめくる動作を行うようなマッピングをすることなどが考えられる。
なお、図4の例では、1つの入力マップ15に複数の移行先端末10の種類についてのマッピングを定義しているが、移行先端末10の種類毎に入力マップ15を分けて定義し、各移行先端末10の種類に対応する入力マップ15をそれぞれ配布する構成とすることも可能である。また、上述した入力マップ15のフォーマットは一例であり、当然ながら他のフォーマットであってもよい。また、入力マップ15はファイルとして移行先端末10もしくは既存端末20に保持してもよいし、メモリ上に展開して保持してもよく、保持形態については問わない。
図5は、出力マップ25に基づいて既存端末20での出力内容が変換されて移行先端末10に出力される例について概要を示した図である。図右側の既存端末20のOS22上で稼働する業務アプリケーション26に対して、例えば、データが入力されたり処理されたりした結果、その内容が画面上に表示される。ここで、画面の出力内容に、例えばセキュリティ上、外部で利用されることが想定される移行先端末10上で表示されることを禁止したい事項(例えば顧客の電話番号等)がある場合、これを出力マップ25に定義しておくことにより、図左側の移行先端末10のOS12(デスクトップ)上で業務アプリケーション16の画面が表示される際に、出力禁止事項に対して変換によりマスクを施した状態で表示させることができる。
図6は、出力マップ25の定義例について概要を示した図である。図6の例では、まず、既存端末20上で稼働する業務アプリケーション26の画面をリモートデスクトップの機能により移行先端末10上で表示する際のウィンドウの表示サイズの変換ルールを定義している。例えば、「元のウィンドウサイズ」として定義した場合は、ディスプレイのサイズが小さい移行先端末10上では、業務アプリケーション26(16)のウィンドウはその一部の領域のみが表示され、タッチパネルによるスクロール操作等によって他のウィンドウ領域を表示させることになる。また、移行先端末10のディスプレイのサイズに合わせて全画面表示させたり、任意の倍率で拡大・縮小して表示させることも可能である。
さらに、マスクを施す対象のデータ項目(「電話番号」や「金額」)と、これを移行先端末20上で業務アプリケーション16として表示する際のマスク方法のマッピングを定義している。データ項目の指定方法としては、データ項目やフィールドの名称等による指定の他に、正規表現等のデータとのマッチングのパターンによる指定などを行うことができる。
なお、図6の例では、既存端末20上で稼働する全ての業務アプリケーション26に共通の設定として定義しているが、業務アプリケーション26毎にタグを設けて定義内容をそれぞれ別個に保持するようにしてもよい。また、入力マップ15と同様に、上述した出力マップ25のフォーマットは一例であり、当然ながら他のフォーマットであってもよい。また、出力マップ25はファイルとして既存端末20に保持してもよいし、メモリ上に展開して保持してもよく、保持形態については問わない。
<処理の流れ>
以下では、移行先端末10でのユーザ2による入力時、および既存端末10上で稼働する業務アプリケーション26による画面出力時の処理の流れの一例について説明する。図7は、移行先端末10でのユーザ2による入力時の処理の流れの例について概要を示した図である。移行先端末10において、ユーザ2が業務アプリケーション16の画面上で例えばタッチパネル11aによりタップやスワイプ等の操作を行うと、当該操作によるイベントはOS12を介して移行クライアント14に通知される(S01)。移行クライアント14は、通知されたイベントを入力マップ15の内容とマッチングし(S02)、該当するマッピングの定義がある場合はこれに基づいて内容を変換して、移行サーバ24に送信する(S03)。
移行サーバ24は、送信された入力内容に基づいて、ライブラリAPI23およびOS22を介してHID(Human Interface Device)フィルタドライバ28aに対してユーザ入力のエミュレーションを行う(S04)。HIDフィルタドライバ28aは、移行先端末10から送信された入力内容と同様の内容がキーボード/マウス21aから入力されたものとして、OS22を介して業務アプリケーション26に対してイベントを通知する(S05)。以上の処理により、移行先端末10と既存端末20の入力デバイスの相違を移行クライアント14において吸収し、業務アプリケーション26に対して入力データを通知することができる。
図8は、既存端末20での業務アプリケーション26による画面出力時の処理の流れの例について概要を示した図である。既存端末20において、業務アプリケーション26にデータが入力されたり処理されたりした結果、業務アプリケーション26が表示する画面(ウィンドウ)の内容が、ライブラリAPI23およびOS22を介してディスプレイ21bに対して出力される(S11)。
このとき、OS22とディスプレイ21b間の通信をディスプレイフィルタドライバ28bがフックする。ディスプレイフィルタドライバ28bは、取得した画面出力のイメージデータをOS22を介して移行サーバ24に通知する(S12)。移行サーバ24は、通常時は、当該画面出力のイメージデータをそのまま移行クライアント14に送信する(S13、S16)。
一方、移行サーバ24は、業務アプリケーション26が出力している画面(ウィンドウ)内の個々のデータに、出力マップ25に定義された内容にマッチするものがあるか否かを監視するため、常時、業務アプリケーション26に対してプロセス間通信等によりアクセスし、業務アプリケーション26が有する出力画面(ウィンドウ)のデータ構造から出力マップ25に定義された内容にマッチするデータを探索する(S14)。
ここで、出力マップ25に定義された内容にマッチするデータが出力画面に存在する場合は、出力マップ25における対応するマッピング情報に基づいて、ディスプレイフィルタドライバ28bから送られてきている画面出力のイメージデータの内容を変換する(S15)。例えば、当該データの表示位置の座標等に基づいて、イメージデータの該当位置のデータを変換してマスクしたり、イメージデータの表示サイズ(業務アプリケーション26のウィンドウサイズ)を変換したりする。その後、変換された画面出力のイメージデータを移行クライアント14に送信する(S16)。
移行クライアント14は、送信された出力内容に基づいてライブラリAPI13およびOS12を介してタッチパネル11a等の出力デバイスに、画面出力の内容を出力する(S17)。以上の処理により、移行先端末10と既存端末20のディスプレイのサイズ等の相違を移行サーバ24において吸収し、移行先端末10のディスプレイに業務アプリケーション16のウィンドウを表示することができる。また、セキュリティ上移行先端末10において表示されることを禁止すべきデータについて、既存端末20から出力される時点でマスクしてしまうことによって、移行先端末10のディスプレイ上に表示されないようにすることができる。
なお、上述した図1〜図8により示した本実施の形態では、業務アプリケーション移行システム1として、既存端末20上の業務アプリケーション26を修正・改変を要さずに移行先端末10に移行するシステムについて説明したが、業務アプリケーション26の移行を目的とせず、入出力デバイスの種類が異なる端末間でアプリケーションを遠隔で操作して実行する通常のリモートデスクトップシステムとして適用することも可能である。また、本実施の形態では、移行先端末10(もしくは既存端末20)上に入力マップ15を有し、既存端末20上に出力マップ25を有する構成をとっているが、例えば出力マップ25を有さない構成であっても、リモートデスクトップシステムとして成立し得る。
以上に説明したように、本発明の一実施の形態であるリモートデスクトップシステムおよび当該リモートデスクトップシステムからなる業務アプリケーション移行システム1によれば、スマートフォンや携帯端末等からなる移行先端末10と、PC等の機器からなる既存端末20との入出力デバイスの種類や特性の相違(ディスプレイのサイズ、タッチパネルによる入力等)による影響を吸収することができ、移行先端末10を含むシンクライアントに対して既存の業務アプリケーション26を大きな修正なくセキュリティを考慮しつつ効率的に移行することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、スマートフォン等の携帯通信端末を含むシンクライアントを対象としたリモートデスクトップシステムおよびこれを利用してシンクライアントに対して既存の業務アプリケーションを移行する業務アプリケーション移行システムに利用可能である。
1…業務アプリケーション移行システム、2、ユーザ、
10…移行先端末、11…ハードウェア、11a…タッチパネル、12…OS、13…ライブラリAPI、14…移行クライアント、15…入力マップ、16…業務アプリケーション、
20…既存端末、21…ハードウェア、21a…キーボード/マウス、21b…ディスプレイ、22…OS、23…ライブラリAPI、24…移行サーバ、25…出力マップ、26…業務アプリケーション、27…他アプリケーション、28a…HIDフィルタドライバ、28b…ディスプレイフィルタドライバ。

Claims (5)

  1. サーバとなるコンピュータシステムと、クライアントとなる携帯端末とからなるリモートデスクトップシステムであって、
    前記サーバは、前記サーバ上で稼働するアプリケーションを仮想化して前記クライアントから遠隔で操作可能とするリモートデスクトップのサーバ機能を有するソフトウェアプログラムである移行サーバを有し、
    前記クライアントは、前記移行サーバと相互に通信し、前記移行サーバによって仮想化されたアプリケーションを遠隔で操作するリモートデスクトップのクライアント機能を有するソフトウェアプログラムである移行クライアントを有し、
    前記移行クライアントもしくは前記移行サーバは、前記クライアントの固有の入力デバイスからの入力内容を、前記サーバの入力デバイスに適合する内容に変換するための定義情報を保持する入力マップを有し、前記クライアントの入力デバイスからの入力内容を前記入力マップに基づいて変換し、
    前記移行サーバは、変換された入力内容に基づいて、前記サーバ上のアプリケーションへの入力をエミュレーションすることを特徴とするリモートデスクトップシステム。
  2. 請求項1に記載のリモートデスクトップシステムにおいて、
    前記クライアントは、前記移行クライアントによって表示される前記サーバ上のアプリケーションを含む各アプリケーションを、それぞれディスプレイを占有させて表示し、アクティブなアプリケーションの切換えは、前記クライアントに独自の切換え手段によるものとし、
    前記切換え手段は、前記入力マップに基づいて、前記移行クライアントもしくは前記移行サーバによって、前記サーバにおけるアプリケーションのウィンドウの切換え手段に変換されることを特徴とするリモートデスクトップシステム。
  3. 請求項1または2に記載のリモートデスクトップシステムにおいて、
    前記移行サーバは、前記サーバ上のアプリケーションにおいて表示されるデータ項目について変換してマスクするための定義情報を保持する出力マップを有し、
    前記サーバ上のアプリケーションの出力画面のデータをリモートデスクトップにより前記移行クライアントに送信する際に、出力画面内のデータ項目を前記出力マップの定義情報に基づいてマスクした上で送信することを特徴とするリモートデスクトップシステム。
  4. 請求項3に記載のリモートデスクトップシステムにおいて、
    前記出力マップは、さらに、前記サーバ上のアプリケーションのウィンドウをリモートデスクトップにより前記移行クライアントに送信する際のウィンドウの表示サイズの変換ルールを定義情報として保持することを特徴とするリモートデスクトップシステム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のリモートデスクトップシステムからなる業務アプリケーション移行システムであって、
    前記サーバ上で稼働する業務アプリケーションを前記クライアントからリモートデスクトップにより操作可能とすることで、前記クライアントに前記業務アプリケーションを移行することを特徴とする業務アプリケーション移行システム。
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