JP2012071155A - Es制御が改善された電気外科ペンシル - Google Patents

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ディー. サーター ジョー
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Dale F Schmaltz
エフ. シュマルツ デイル
Ronald J Podhajsky
ジェイ. ポッダジスキー ロナルド
Steven P Buysser
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ジェイ. アー クリス
Robert Behnke
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Abstract

【課題】外科手術手順の間、外科医が電気外科発電機を継続してモニタリングすることを必要としない、電気外科器具を提供すること。
【解決手段】電気外科器具100であって:細長ハウジング102;ハウジング内に回転可能に支持可能であり、ハウジングから遠位に延びる、少なくとも1つの電気焼灼器エンドエフェクタ106であって、電気焼灼器エンドエフェクタは、電気外科発電機Gに接続可能である、電気焼灼器エンドエフェクタ;ハウジング上に支持された、少なくとも1つの分圧器ネットワーク127であって、少なくとも1つの分圧器ネットワークは、電気外科発電機に電機接続可能であり、少なくとも1つの分圧器ネットワークは、電気外科ペンシルに送達される電気外科エネルギーの強度、および電気外科器具に送達される電気エネルギーのモードのうちの、少なくとも1つを制御し得る、分圧器ネットワーク、を備える、電気外科器具。
【選択図】図1

Description

(関連出願の引用)
本願は、2006年1月24日に出願された米国出願番号11/337,990の利益および優先権を主張する。この米国出願は、2005年8月5日に出願された米国出願番号11/198,473の一部継続出願であり、そしてその利益および優先権を主張する。この米国出願は、2005年3月31日に出願された米国仮出願番号60/666,828および2004年10月6日に出願された米国出願番号10/959,824の各々の利益および優先権を主張する。2004年10月6日に出願された米国出願番号10/959,824は、それぞれ2003年11月20日に出願された、米国出願番号10/718,113および国際出願番号PCT/US03/37111の各々の利益および優先権を主張する。上記のものの各々の全内容は、本明細書中に参考として援用される。
(背景)
(技術分野)
本開示は、一般に、電気外科器具に関し、そしてより具体的には、手でアクセス可能な複数の可変制御器を有する、電気外科ペンシルに関する。
(関連分野の背景)
電気外科器具は、近年、外科医によって広範に使用されるようになっている。従って、取り扱いが容易であり、信頼性があり、そして操作環境において安全である、設備および器具に対する必要性が生じている。全般的に、ほとんどの電気外科器具は、手に持つ器具(例えば、電気外科ペンシル)であり、これらは、無線周波数(RF)の電気エネルギーまたは電気外科エネルギーを、組織に伝達する。この電気外科エネルギーは、患者の下に位置するリターン電極パッドを介して、この電気外科供給源に戻されるか(すなわち、単極システム構成)、または身体と接触してかもしくは手術部位のすぐそばに隣接して位置決め可能な、より小さいリターン電極を介して、この電気外科供給源に戻される(すなわち、双極システム構成)。このRF源によって生じる波形は、電気外科切断および高周波療法として一般的に公知である、所定の電気外科効果を生じる。
具体的には、電気外科高周波療法は、生物学的組織(たとえば、ヒトの肉または内部器官の組織)への、大きく切断することなしでの電気スパークの適用を包含する。このスパークは、適切な電気外科発電機から発生する無線周波数の電気エネルギーまたは電気外科エネルギーのバーストによって、発生する。凝固とは、組織細胞が破壊され、そして脱水/乾燥する、組織を乾燥させるプロセスとして定義される。他方で、電気外科切断/切開は、切断効果、切開効果および/または分割効果を生じる目的で、組織に電気スパークを適用する工程を包含する。融合は、止血効果の生成と組み合わせられた、切断/切開の機能を包含する。一方で、封止/止血は、液化したコラーゲンが融合塊を形成するように、組織中のコラーゲンを液化するプロセスとして定義される。
本明細書中において使用される場合、用語「電気外科ペンシル」は、能動電極に取り付けられ、そして組織を焼灼し、凝固させ、そして/または切断するために使用される、ハンドピースを有する器具を包含することが意図される。代表的に、電気外科ペンシルは、ハンドスイッチまたはフットスイッチによって、作動され得る。この能動電極は、導電性要素であり、これは、通常、細長く、そして尖った遠位端もしくは丸まった遠位端を備えた薄い平坦なブレードの形態であり得る。あるいは、この能動電極は、中実または中空である細長く細い円筒形の針を備え得、この針は、平坦であるか、丸くなっているか、尖っているか、または傾斜した遠位端を備える。代表的には、この種類の電極は、当該分野において、「ブレード」電極、「ループ」電極もしくは「スネア」電極、「針」電極または「ボール」電極として公知である。
上記のように、電気外科ペンシルのハンドピースは、その電気外科ペンシルの操作のために必要な高周波数電気エネルギーを生じる適切な電気外科エネルギー源(すなわち、発電機)に接続される。一般に、手術が患者に対して電気外科ペンシルを用いて実施される場合、この電気外科発電機からの電気エネルギーは、この能動電極を通して、手術部位の組織へと伝導され、次いで、この患者を通って、リターン電極へと伝導される。このリターン電極は、代表的に、患者の身体の好都合な位置に配置され、そして伝導性材料によって、この発電機に取り付けられる。代表的に、外科医は、この電気外科ペンシルの制御器を作動させて、所望の外科効果を達成するためのモード/波形を選択する。代表的に、「モード」は、種々の電気的波形に関連する。例えば、切断波形は、組織を切断する傾向を有し、凝固波形は、組織を凝固させる傾向を有し、そして融合波形は、切断波形と凝固波形との間のいずれかの傾向を有する。電力パラメータまたはエネルギーパラメータは、代表的に、滅菌野の外側から制御され、このことは、このような調節を行うための巡回する看護士のような、仲介者を必要とする。
代表的な電気外科発電機は、電気外科出力を選択するための、多数の制御器を有する。例えば、外科医は、組織を処置するために、種々の外科「モード」(切断、融合(融合レベル1〜3)、浅い切断、乾燥、高周波療法、噴霧など)を選択し得る。この外科医はまた、ある範囲の電力設定(代表的に、1W〜300W)を選択する選択肢を有する。理解され得るように、このことにより、外科医は、組織を処置する場合に、かなりの多種多様のものを与えられる。しかし、このような多くの選択肢はまた、単純な外科手順を複雑にし、そして混乱を招き得る傾向がある。さらに、外科医は、代表的に、予め設定された制御パラメータに従い、そして既知のモードおよび電力設定内にとどまる。従って、外科医が、種々のモードおよび電力設定を、電気外科ペンシルに付随する単純かつ人間工学的に優しい制御器を利用して、選択的に制御し、そして容易に選択および調節することを可能にすることが必要である。
既存の電気外科器具システムは、外科医が、2つの予め構成された設定(すなわち、凝固および切断)を、電気外科ペンシル自体に配置された2つの別々のスイッチを介して変化させることを可能にする。他の電気外科器具システムは、外科医が、この器具の凝固スイッチまたは切断スイッチが押下される場合に、その電気外科発電機のスイッチを調節するかまたは閉じることによって、適用される電力を増加させることを可能にする。次いで、この外科医は、この電気外科発電機上の種々のディスプレイおよび/または計器を見ることによって、印加されている電力の変化を目視により検証する必要がある。換言すれば、この電気外科器具に対する調節およびこの電気外科器具の使用の間にモニタリングされるパラメータの全ては、代表的に、この電気外科発電機上に存在する。従って、この外科医は、外科手順の間、この電気外科発電機を継続して目視によりモニタリングしなければならない。
最近、電気外科器具システムは、次第に、この電気外科器具を電気外科発電機に取り外し可能に接続するための、結合システムおよび/または接続システム(例えば、プラグ)を備えるようになっている。代表的に、この電気外科器具は、いわゆる「雄」コネクタを備え、一方で、この電気外科発電機は、対応する「雌」コネクタを備える。
電気外科は、手術する組織部位への制御された無線周波数エネルギーの適用を必要とするので、特別な電気外科手順のために適切な電気外科発電機が、この電気外科器具に正確にかつ適切に嵌合されることが、重要である。手術の種々の電気外科手順(取り付けられた器具からの種々のレベルの無線周波数エネルギーの送達を必要とする)に起因して、電気外科器具および電気外科発電機の不適合に関する問題が生じる。
従って、外科手術手順の間、外科医が電気外科発電機を継続してモニタリングすることを必要としない、電気外科器具に対する必要性が存在する。さらに、外科医が視線を手術部位から逸らし、そして電気外科発電機に向ける必要なく、電力出力が調節され得るように構成され得る、電気外科器具に対する必要性が存在する。
さらに、種々の電気外科器具が、対応する電気外科発電機に選択的に接続されることを可能にする、電気外科発電機のための接続システムに対する必要性が存在する。
(要旨)
本開示は、手でアクセス可能な複数の可変制御器を有する電気外科ペンシルに関する。
本開示の1つの局面によれば、細長ハウジングを備える電気外科ペンシルが提供される。少なくとも1つの電気焼灼器エンドエフェクタが、このハウジング内に取り外し可能に支持され、そしてこのハウジングから遠位に延びる。この電気焼灼器エンドエフェクタは、電気外科エネルギーの供給源に接続され、そして選別器が、この電気外科エネルギーの供給源から少なくとも1つの電気焼灼器エンドエフェクタへと送達されるエネルギーの範囲設定を選択するために、このハウジング上に支持される。使用の際に、この選別器は、このハウジングに接続された特定の電気焼灼器エンドエフェクタに対応する範囲設定を選択するために、作動可能である。
この選別器は、このハウジング上に押下可能に支持されたボタン、またはこのハウジング上に回転可能に支持されたコレットのうちの、少なくとも1つであり得る。範囲設定は、このボタンを押下すること、およびこのコレットを回転させることのうちの少なくとも1つによって、選択され得る。
この電気外科ペンシルは、このハウジング上に支持された、複数の作動スイッチをさらに備え得る。各作動スイッチは、これらの作動スイッチの作動の際に、電気外科エネルギーの供給源から延びる制御ループを選択的に完成させるように構成され、そして適合され得る。使用の際に、これらの複数の作動スイッチのうちの少なくとも1つの作動は、電気焼灼器ブレードにおいて、止血効果を伴って、組織の分割を生じる。
この電気外科ペンシルは、このハウジング上に支持された、少なくとも1つの分圧器ネットワークをさらに備え得る。この少なくとも1つの分圧器ネットワークは、この電気外科エネルギーの供給源に電気的に接続され、そしてこの電気外科ペンシルに送達される電気外科エネルギーの強度、およびこの電気外科ペンシルに送達される電気外科エネルギーのモードのうちの、少なくとも1つを制御する。
止血効果を伴う分割は、エネルギーの不連続なパケットとして伝達される。このエネルギーパケットは、実質的に即時の増幅および/または実質的に即時の減衰を有する。
上記ハウジングは、内部に電気外科ブレードの近位端を選択的に受容するための、開口遠位端を規定する。このハウジングの開口遠位端は、非円形の内側プロフィールを有し得る。電気外科ペンシルは、この電気焼灼器ブレードを作動可能に支持するカラーをさらに備え得る。このカラーは、このハウジングの遠位開口端部の形作られた内側プロフィールに相補的な、形作られた外側表面を有する。このカラーおよびこのハウジングの遠位開口端部の内側プロフィールは、相補的な、卵円形、三角形、矩形、六角形、歯形、多面体のプロフィールを有し得る。
この電気外科ペンシルは、ブレードレセプタクルをさらに備え得、このブレードレセプタクルは、電気焼灼器ブレードの近位端を選択的に係合するように、構成および適合される。
この電気外科ペンシルは、スタビライザをさらに備え得、このスタビライザは、上記ハウジング内に作動可能に配置され、そして上記電気焼灼器ブレードの近位端に作用する保持力を増加させるためのものである。このスタビライザは、その内部に構成された通路を規定し、この通路は、電気焼灼器ブレードの近位端を、選択的に受容するように構成および適合される。このスタビライザは、柔軟性のポリマー材料から製造され得る。
少なくとも1つの分圧器ネットワークは、電気外科エネルギーの供給源に電気的に接続され得、このネットワークは、この電気外科エネルギーの供給源から複数の作動スイッチへと送達される電気外科エネルギーの強度を制御するため、および電気焼灼器電極から戻って複数の作動スイッチに送達される電気外科エネルギーの強度の強度を制御するためのものである。この分圧器ネットワークは、少なくとも1つのリターン制御ワイヤを備え得、このワイヤは、電気焼灼器電極と電気外科エネルギーの供給源とを、電気的に相互接続させる。このリターン制御ワイヤは、電気焼灼器電極からの過剰な電気外科エネルギーを、電気外科エネルギーの供給源へと伝達する。
この電圧ネットワークディバイダは、このハウジングに作動可能に関連する、すべり線電位差計を備える。複数の作動スイッチは、このハウジング内に配置された、第1の抵抗ネットワークを規定し得る。このすべり線電位差計は、このハウジング内に配置された、第2の抵抗ネットワークを規定する。このすべり線電位差計は、複数の作動スイッチに送達される電気外科エネルギーの強度を、同時に制御する。
少なくとも1つの作動スイッチは、所望の外科目的を達成するための波形デューティサイクルを制御するように、構成および適合されることが企図される。この電気外科ペンシルは、ハウジング上に支持された、3つのモード作動スイッチを備え得る。従って、各モード作動スイッチは、電気外科エネルギーの供給源によって測定される、特徴的な電圧を発生させ得、この電気外科エネルギーの供給源は、次に、対応する波形デューティサイクルを、電気外科ペンシルに伝達する。
第1の作動スイッチは、作動される場合、電気外科エネルギーの供給源によって測定される、第1の特徴的な電圧を発生させ得、この電気外科エネルギーの供給源は、次に、切断効果を生じる波形デューティサイクルを伝達し得る。第2の作動スイッチは、作動される場合、電気外科エネルギーの供給源によって測定される第2の特徴的な電圧を発生させ得、この電気外科エネルギーの供給源は、次に、止血効果を伴う分割を生じる波形デューティサイクルを伝達し得る。第3の作動スイッチは、作動される場合、電気外科エネルギーの供給源によって測定される第3の特徴的な電圧を発生させ得、この電気外科エネルギーの供給源は、次に、凝固効果を生じる波形デューティサイクルを伝達し得る。
上記分圧器ネットワークは、望ましくは、電位差計である。
上記電気外科ペンシルは、上記ハウジング上に作動可能に支持された、成型されたハンドグリップをさらに備える。このハンドグリップは、使用者の手に対する疲労を減少させるような形状および寸法にされる。
上記電気外科ペンシルは、上記ハウジング上に提供された印をさらに備える。この印は、使用者に、電気焼灼器ブレードに送達されているエネルギー強度のレベルを示す。この印は、代表的に、すべり線電位差計の移動経路に沿って位置する。
1つの実施形態において、選別器は、ハウジング内に支持された遠位端を備える光ファイバーであることが企図され、この光ファイバーは、電気焼灼器エンドエフェクタがこのハウジングに接続される場合に、この電気焼灼器エンドエフェクタの近位端からの光の強度を読み取るためのものである。
各電気焼灼器エンドエフェクタの近位端は、付随する独特の色を有することが企図され、ここで、各色は、異なる光強度を生じる。従って、この電気照射エンドエフェクタが、上記ハウジングに接続される場合、上記光ファイバーが、この光強度を、電気外科発電機に伝達する。次に、この電気外科発電機は、そこに伝達された光強度に基づいて、範囲設定を調節する。
本開示の別の局面によれば、電気外科システムが提供される。この電気外科システムは、電気外科発電機;およびこの電気外科発電機に選択的に接続可能な電気外科ペンシルを備える。この電気外科ペンシルは、細長ハウジング;少なくとも1つの電気焼灼器エンドエフェクタであって、この電気焼灼器エンドエフェクタは、このハウジング内に取り外し可能に支持可能であり、このハウジングから遠位に延び、そして電気外科発電機に接続される、電気焼灼器エンドエフェクタ;およびこのハウジング上に支持された、少なくとも1つの分圧器ネットワークを備える。この少なくとも1つの分圧器ネットワークは、この電気外科発電機に電気的に接続され、そしてこの電気外科ペンシルに送達される電気外科エネルギーの強度、およびこの電気外科ペンシルに送達される電気外科エネルギーのモードのうちの、少なくとも1つを制御する。この分圧器ネットワークは、複数の特徴的な電圧を発生させる。これらの電圧は、この電気外科発電機によって測定され、次に、この電気外科発電機は、特定の強度の対応する波形デューティサイクルを、この電気外科ペンシルの電気焼灼器エンドエフェクタに伝達する。
この分圧器ネットワークは、第1の特徴的な電圧、第2の特徴的な電圧、および第3の特徴的な電圧を発生させ得る。第1の特徴的な電圧は、電気外科発電機によって測定される場合、この電気外科発電機に、切断効果を生じる波形デューティサイクルを伝達させる;第2の特徴的な電圧は、電気外科発電機によって測定される場合、この電気外科発電機に、止血効果を伴う分割を生じる波形デューティサイクルを伝達させる;第3の特徴的な電圧は、電気外科発電機によって測定される場合、この電気外科発電機に、凝固効果を生じる波形デューティサイクルを伝達させる。
この分圧器ネットワークは、一連の特徴的な電圧を発生させ得、これらの電圧は、電気外科発電機によって測定される場合、この電気外科発電機に、対応するレベルの強度で、特定の波形デューティサイクルを伝達させる。
この電気外科ペンシルは、このハウジング上に支持された、複数の作動ボタンを備え得る。各作動ボタンは、この分圧器ネットワークに作動可能に付随し得る。各作動ボタンは、この分圧器ネットワークに、対応する波形デューティサイクルの伝達のための特徴的な電圧のそれぞれ1つを発生させるように、作動可能であり得る。
この電気外科ペンシルは、このハウジング上に支持された、強度制御器を備え得る。この強度制御器は、この分圧器ネットワークに作動可能に付随し得る。この強度制御器は、この分圧器ネットワークに、対応する強度レベルの波形デューティサイクルの伝達のための、一連の特徴的な電圧のそれぞれを発生させるように、作動可能であり得る。1つの実施形態において、この強度制御器は、この電気外科ペンシルのハウジング内で、スライド可能に支持される。
上記止血効果を有する分割が、約12%〜約75%のデューティサイクルを有する波形を有すること、上記凝固効果が、約1%〜約12%のデューティサイクルを有する波形を有すること;および上記切断効果が、約75%〜約100%のデューティサイクルを有する波形を有することが、企図される。
上記分圧器ネットワークは、フィルム型の電位差計であり得る。この分圧器ネットワークは、1対の層を備え得、各層が、その上に複数の電気接点を支持する。この分圧器ネットワークの上層からの電気接点は、この分圧器ネットワークの下層からの電気接点に対して、並置された電気的関係にあることが企図される。この分圧器ネットワークは、これらの上層と下層との間に介在する、分割層を備え得る。この分割層は、そこに形成された第1の一連の開口部分を備え得、これらの開口部分は、上層および下層の電気接点と、垂直方向に位置合わせされる。この分割層は、そこに形成された第2の開口部分を備え得、これらの開口部分は、この上層上に提供された電気接点と、この下層に提供された可変抵抗要素との間で、垂直方向に位置合わせされる。
本開示のさらなる局面によれば、電気外科器具が提供され、この電気外科器具は、細長ハウジング;少なくとも1つの電気焼灼器エンドエフェクタであって、この電気焼灼器エンドエフェクタは、このハウジング内に取り外し可能に支持可能であり、そしてこのハウジングから遠位に延び、そして電気外科発電機に接続可能である、電気焼灼器エンドエフェクタ;およびこのハウジング上に支持された少なくとも1つの分圧器ネットワークであって、この少なくとも1つの分圧器ネットワークは、この電気外科発電機に電気的に接続可能であり、そしてこの電気外科器具に送達される電気外科エネルギーの強度と、この電気外科器具に送達される電気外科エネルギーのモードとのうちの少なくとも1つを制御し得る、分圧器ネットワークを備える。この分圧器ネットワークは、複数の特徴的な電圧を発生させ、これらの電圧は、電気外科発電機によって測定可能であり、そしてこの電気外科発電機は、次に、特定の強度で、対応する波形のデューティサイクルをこの電気外科器具の電気焼灼器エンドエフェクタに伝達する。
この分圧器ネットワークは、第1の特徴的な電圧、第2の特徴的な電圧、および第3の特徴的な電圧を発生させ得る。第1の特徴的な電圧は、電気外科発電機によって測定される場合、この電気外科発電機に、切断効果を生じる波形デューティサイクルを伝達させる;第2の特徴的な電圧は、電気外科発電機によって測定される場合、この電気外科発電機に、止血効果を伴う分割を生じる波形デューティサイクルを伝達させる;第3の特徴的な電圧は、電気外科発電機によって測定される場合、この電気外科発電機に、凝固効果を生じる波形デューティサイクルを伝達させる。
この分圧器ネットワークは、一連の特徴的な電圧を発生させ得、これらの電圧は、電気外科発電機によって測定される場合、この電気外科発電機に、対応する強度レベルで、特定の波形デューティサイクルを伝達させる。
この電気外科器具は、このハウジング上に支持された複数の作動ボタンを備え得、ここで、各作動ボタンは、この分圧器ネットワークに作動可能に付随する。
各作動ボタンは、この分圧器ネットワークに、対応する波形デューティサイクルの伝達のための特徴的な電圧のそれぞれを発生させるように、作動可能である。
この電気外科器具は、このハウジング上に支持された強度制御器を備え得、ここで、この強度制御器は、この分圧器ネットワークに作動可能に付随する。この強度制御器は、この分圧器ネットワークに、対応する強度レベルの波形デューティサイクルの伝達のために、一連の特徴的な電圧のそれぞれを発生させるように、作動可能であり得る。この強度制御器は、この電気外科器具のハウジング内に、スライド可能に支持され得る。
上記止血効果を有する分割が、約12%〜約75%のデューティサイクルを有する波形を有すること、上記凝固効果が、約1%〜約12%のデューティサイクルを有する波形を有すること;および上記切断効果が、約75%〜約100%のデューティサイクルを有する波形を有することが、企図される。
本発明は、以下を提供する:
(項目1)
電気外科器具であって、以下:
細長ハウジング;
このハウジング内に回転可能に支持可能であり、そしてこのハウジングから遠位に延びる、少なくとも1つの電気焼灼器エンドエフェクタであって、この電気焼灼器エンドエフェクタは、電気外科発電機に接続可能である、電気焼灼器エンドエフェクタ;および
このハウジング上に支持された、少なくとも1つの分圧器ネットワークであって、これらの少なくとも1つの分圧器ネットワークは、電気外科発電機に電機接続可能であり、これらの少なくとも1つの分圧器ネットワークは、電気外科ペンシルに送達される電気外科エネルギーの強度、およびこの電気外科器具に送達される電気エネルギーのモードのうちの少なくとも1つを制御し得る、分圧器ネットワーク、
を備え;
これらの分圧器ネットワークは、複数の特徴的な電圧を発生させ、これらの電圧は、電気外科発電機によって測定可能であり、そしてこの電気外科発電機は、次に、対応する波形のデューティサイクルを、特定の強度で、電気外科器具の電気焼灼器エンドエフェクタに伝達する、電気外科器具。
(項目2)
上記少なくとも1つの分圧器ネットワークが、以下:
第1の特徴的な電圧であって、上記電気外科発電機によって測定される場合に、この電気外科発電機に、切断効果を生じる波形デューティサイクルを伝達させる、第1の特徴的な電圧;
第2の特徴的な電圧であって、電気外科発電機によって測定される場合、この電気外科発電機に、止血効果を有する分割を生じる波形のデューティサイクルを伝達させる、第2の特徴的な電圧;および
第3の特徴的な電圧であって、電気外科発電機によって測定される場合、この電気外科発電機に、凝固効果を生じる波形のデューティサイクルを伝達させる、第3の特徴的な電圧、
を発生させる、項目1に記載の電気外科器具。
(項目3)
上記複数の特徴的な電圧が、上記電気外科発電機によって測定される場合、電気外科発電機に、対応するレベルの強度で、上記特定の波形のデューティサイクルを伝達させる、項目1に記載の電気外科器具。
(項目4)
上記ハウジング上に支持された、複数の作動ボタンをさらに備え、各作動ボタンが、上記分圧器ネットワークに作動可能に関連している、項目1に記載の電気外科器具。
(項目5)
各作動ボタンが、上記少なくとも1つの分圧器ネットワークに、対応する波形のデューティサイクルの伝達のための特徴的な電圧のそれぞれ1つを発生させるように作動可能である、項目4に記載の電気外科器具。
(項目6)
上記ハウジング内に支持された強度制御器をさらに備え、この強度制御器は、上記少なくとも1つの分圧器ネットワークに作動可能に関連している、項目1に記載の電気外科器具。
(項目7)
上記強度制御器が、上記少なくとも1つの分圧器ネットワークに、上記対応する強度レベルの波形のデューティサイクルの伝達のための、複数の特徴的な電圧のうちのそれぞれの1つを発生させるように作動可能である、項目6に記載の電気外科器具。
(項目8)
上記強度制御器が、上記電気外科器具のハウジング内のスライド可能に支持されている、項目6に記載の電気外科器具。
(項目9)
上記止血効果を有する分割が、約12%〜約75%のデューティサイクルを有する波形を有し、上記凝固効果が、約1%〜約12%のデューティサイクルを有する波形を有し;そして上記切断効果が、約75%〜約100%のデューティサイクルを有する波形を有する、項目2に記載の電気外科器具。
(項目10)
上記少なくとも1つの分圧器ネットワークが、フィルム型の電位差計である、項目1に記載の電気外科器具。
(項目11)
上記少なくとも1つの分圧器ネットワークが、1対の層を備え、これらの層上の各々に、複数の電気接点を支持し、これらの少なくとも1つの分圧器ネットワークの上層からの電気接点は、これらの少なくとも1つの分圧器ネットワークの下層からの電気接点に対して並置された電気的関係にある、項目1に記載の電気外科器具。
(項目12)
上記少なくとも1つの分圧器ネットワークは、上記上層と上記下層との間に介在する分割層を備え、この分割層は、そこに形成された少なくとも1つの開口部分を備え、これらの開口部分は、上層と下層との電気接点と垂直方向に位置合わせされている、項目11に記載の電気外科器具。
(項目13)
上記分割層が、そこに形成された第2の開口部分を備え、この第2の開口部分は、上記上層上に提供された電気接点と、上記下層上に提供された可変抵抗要素との間で垂直方向に位置合わせされている、項目12に記載の電気外科器具。
(項目14)
電気外科システムであって、以下:
電気外科発電機;および
この電気外科発電機に選択的に接続可能な電気外科ペンシルであって、この電気外科ペンシルは、以下:
細長ハウジング;および
ハウジング内に回転可能に支持されており、そしてハウジングから遠位に延びる、少なくとも1つの電気焼灼器エンドエフェクタであって、これらの電気焼灼器エンドエフェクタは、電気外科発電機に接続されている、電気外科エンドエフェクタ;
を備える、電気外科ペンシル;ならびに
少なくとも1つの分圧器ネットワークであって、電気外科発電機に電機接続され、そして電気外科ペンシルに送達される電気エネルギーの強度、およびこの電気外科ペンシルに送達される電気外科エネルギーのモードのうちの少なくとも1つを制御する、分圧器ネットワーク、
を備え;
これらの少なくとも1つの分圧器ネットワークは、複数の特徴的な電圧を発生させ、これらの電圧は、電気外科発電機によって測定可能であり、そしてこの電気外科発電機は、次に、対応する波形のデューティサイクルを、特定の強度で、電気外科ペンシルの電気焼灼器エンドエフェクタに送達する、電気外科システム。
(項目15)
上記少なくとも1つの分圧器ネットワークが、以下:
第1の特徴的な電圧であって、上記電気外科発電機によって測定される場合に、この電気外科発電機に、切断効果を生じる波形デューティサイクルを伝達させる、第1の特徴的な電圧;
第2の特徴的な電圧であって、電気外科発電機によって測定される場合、この電気外科発電機に、止血効果を有する分割を生じる波形のデューティサイクルを伝達させる、第2の特徴的な電圧;および
第3の特徴的な電圧であって、電気外科発電機によって測定される場合、この電気外科発電機に、凝固効果を生じる波形のデューティサイクルを伝達させる、第3の特徴的な電圧、
を発生させる、項目14に記載の電気外科システム。
(項目16)
上記複数の特徴的な電圧が、上記電気外科発電機によって測定される場合、この電気外科発電機に、対応するレベルの強度で、上記特定の波形のデューティサイクルを伝達させる、項目14に記載の電気外科システム。
(項目17)
上記電気外科ペンシルは、上記ハウジング上に支持された、複数の作動ボタンをさらに備え、各作動ボタンが、上記分圧器ネットワークに作動可能に関連している、項目14に記載の電気外科システム。
(項目18)
各作動ボタンが、上記少なくとも1つの分圧器ネットワークに、対応する波形のデューティサイクルの伝達のための特徴的な電圧のそれぞれ1つを発生させるように作動可能である、項目17に記載の電気外科システム。
(項目19)
上記電気外科ペンシルは、上記ハウジング内に支持された強度制御器をさらに備え、この強度制御器は、上記少なくとも1つの分圧器ネットワークに作動可能に関連している、項目14に記載の電気外科システム。
(項目20)
上記強度制御器が、上記少なくとも1つの分圧器ネットワークに、上記対応する強度レベルの波形のデューティサイクルの伝達のための、一連の特徴的な電圧のうちのそれぞれの1つを発生させるように作動可能である、項目19に記載の電気外科システム。
(項目21)
上記強度制御器が、上記電気外科ペンシルのハウジング内のスライド可能に支持されている、項目20に記載の電気外科システム。
(項目22)
上記止血効果を有する分割が、約12%〜約75%のデューティサイクルを有する波形を有し、上記凝固効果が、約1%〜約12%のデューティサイクルを有する波形を有し;そして上記切断効果が、約75%〜約100%のデューティサイクルを有する波形を有する、項目15に記載の電気外科システム。
電気外科器具が提供され、この電気外科器具は、細長ハウジング;少なくとも1つの電気焼灼器エンドエフェクタであって、このハウジング内に回転可能に支持可能であり、そしてこのハウジングから遠位に延び、電気外科発電機に接続可能である、電気焼灼器エンドエフェクタ;およびこのハウジング上に支持される少なくとも1つの分圧器ネットワークを備える。この少なくとも1つの分圧器ネットワークは、この電気外科発電機に電機接続可能であり、そして電気外科ペンシルに送達される電気外科エネルギーの強度および/または電気外科器具に送達される電気外科エネルギーのモードを制御し得る。この分圧器ネットワークは、複数の特報的な電圧を発生させ、これらの電圧は、この電気外科発電機によって測定可能であり、そしてこの電気外科発電機は、次に、対応する波形のデューティサイクルを、特定の強度で、この電気外科器具の電気焼灼器エンドエフェクタに伝達する。
本発明により、外科手術手順の間、外科医が電気外科発電機を継続してモニタリングすることを必要としない、電気外科器具が提供される。さらに、本発明により、外科医が視線を手術部位から逸らし、そして電気外科発電機に向ける必要なく、電力出力が調節され得るように構成され得る、電気外科器具が提供される。
さらに、本発明により、種々の電気外科器具が、対応する電気外科発電機に選択的に接続されることを可能にする、電気外科発電機のための接続システムが提供される。
図1は、本開示の一実施形態に従う、電気外科ペンシルを備える電気外科システムの斜視図である。 図2は、図1の電気外科ペンシルの正面立面図である。 図3は、図1および図2の電気外科ペンシルの背面立面図である。 図4は、図1〜3の電気外科ペンシルの平面図である。 図5は、図1〜4の電気外科ペンシルの底面図である。 図6は、図1〜5の電気外科ペンシルの左側立面図である。 図7は、図1〜6の電気外科ペンシルの右側立面図である。 図8は、図1〜7の電気外科ペンシルの、前方上寄りから見た斜視図であり、ハウジングの上側半分のシェルが取り除かれている。 図9は、図1〜8の電気外科ペンシルの分解斜視図である。 図10は、図1〜9の電気外科ペンシルの斜視図であり、強度制御器の作動を図示する。 図11は、図1〜10の電気外科ペンシルの平面図であり、ハウジングの上側半分のシェルが取り除かれている。 図12は、図4の12−12に沿って取った、長手軸方向断面図である。 図13は、図12の示された領域の細部の拡大図である。 図14は、図12の電気外科ペンシルの長手軸方向断面の側面立面図である。 図15は、図14の示された領域の細部の拡大図である。 図16は、図1〜14の電気外科ペンシルと共に使用するためのプラグアセンブリの斜視図である。 図17は、図16のプラグアセンブリの斜視図であり、上側半分のシェルセクションが取り除かれている。 図18は、図17の示された領域の細部の拡大斜視図である。 図19は、図17および18のプラグアセンブリの平面図である。 図20は、図19の示された領域の細部の拡大図である。 図21は、図1〜14の電気外科ペンシルの下側半分部分の前方上寄りから見た斜視図であり、その下側半分部分とプラグアセンブリの制御器部分との結合を図示する。 図22は、図21の拡大図である。 図23は、図1〜14の電気外科ペンシルの制御器ユニットの斜視図である。 図24は、図23の制御器ユニットの分解斜視図である。 図25は、本開示の分圧器ネットワークの模式図である。 図25Aは、止血効果/機能を伴う分割が行なわれるときに、本開示の電気外科ペンシルにより伝達される例示的な波形の模式図である。 図26は、本開示の別の実施形態に従う、電気外科ペンシルの遠位端の、長手軸方向断面の正面から見た部分斜視図である。 図27は、本開示の図26の実施形態に従う、電気外科ペンシルの遠位端の、長手軸方向断面の側面から見た部分立面図である。 図28は、本開示の別の実施形態に従う、電気外科ペンシルの遠位端の、長手軸方向断面の側面立面図である。 図29は、本開示の一実施形態に従う、電気外科ペンシルの平面図である。 図30は、図29の電気外科ペンシルの側面立面図である。 図31は、本開示のなお別の実施形態に従う、電気外科ペンシルの平面図である。 図32は、図31の電気外科ペンシルの側面立面図である。 図33は、本開示のなお別の実施形態に従う、電気外科ペンシルの平面図である。 図34は、図33の電気外科ペンシルの側面立面図である。 図35は、本開示の代替的な実施形態に従う、電気外科ペンシルの斜視図である。 図36は、本開示のなお別の実施形態に従う、電気外科ペンシルの斜視図である。 図37は、本開示の別の実施形態に従う、電気外科ペンシルの遠位端の、長手軸方向断面の正面から見た部分斜視図である。 図38は、本開示のさらなる実施形態に従う、電気外科ペンシルを備える電気外科的システムの斜視図である。 図39は、図38の電気外科ペンシルの平面図である。 図40は、図38および図39の電気外科ペンシルの側面立面図である。 図41は、図38〜40の電気外科ペンシルの分解斜視図である。 図42は、図38〜41の電気外科ペンシルのための制御器ユニットの分解斜視図である。 図43は、図38〜42の電気外科ペンシルの、長手軸方向断面の側面立面図である。 図44は、図43の示された領域の細部の拡大図である。 図45は、図38〜44の電気外科ペンシルの遠位端の、長手軸方向断面の正面から見た部分斜視図である。 図46は、図38〜45の電気外科ペンシルの遠位端の、長手軸方向断面の側面から見た部分立面図である。 図47は、図38〜46の電気外科ペンシルのプラグアセンブリの斜視図である。 図48は、図47のプラグアセンブリの拡大斜視図であり、上側半分のセクションが取り除かれている。 図49は、図38〜46の電気外科ペンシルと共に使用するための、分圧器ネットワークの模式図である。 図50は、図38〜46の電気外科ペンシルの分圧器ネットワークの分解斜視図である。
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本発明の実施形態を図示し、上に与えられた本発明の一般的な説明、および実施形態の詳細な説明と一緒に本発明の原理を説明するのに役立つ。
(詳細な説明)
本明細書において開示される電気外科ペンシルの好ましい実施形態を、図面を参照してここで詳細に記載する。図面においては、同じ参照番号は、類似または同じ構成要素を特定する。本明細書中で用いられる場合、用語「遠位」とは、使用者から離れた部分をいい、一方、用語「近位」とは、使用者または外科医により近い部分をいう。
図1は、本開示の1つの実施形態に従って構成された電気外科ペンシル100を備える電気外科システムの斜視図を示す。以下の説明は、電気外科ペンシルに関するが、本開示の特徴および趣旨(またはそれらの一部分)は、任意の電気外科型器具(例えば、鉗子、吸引型凝固装置(suction coagulator)、脈管シーラー(vessel sealer)、ワンド(wand)など)に適用され得ることが想定される。
図1〜図7からわかるように、電気外科ペンシル100は、細長ハウジング102を備え、細長ハウジング102は、上側半分のシェル部分102aおよび下側半分のシェル部分102bを有する。望ましくは、ハウジング102は、長手軸方向の中心線に沿って分割されない。図8および図9からわかるように、下側半分のシェル部分102bは、遠位開口部103aおよび近位開口部103bを備え、遠位開口部103aを通って刃106が延びており、近位開口部103bを通って連結ワイヤ224が延びる(図1を参照のこと)。望ましくは、上側半分のシェル部分102aおよび下側半分のシェル部分102bは、当業者に公知の方法(例えば、音波エネルギー、接着剤、スナップフィットアセンブリなど)によって一緒に結合され得る。
電気外科ペンシル100は、ハウジング102の遠位端に配置された刃レセプタクル104、および刃レセプタクル104に作動可能にかつ取り外し可能に連結可能な交換可能な電気焼灼器エンドエフェクタ106をさらに備える。電気焼灼器エンドエフェクタ106は、針、ループ、刃および/またはワンドの形態であり得る。刃106の遠位端部分108は、レセプタクル104を越えて遠位に延び、一方、刃106の近位端部分110は、ハウジング102の遠位端内のレセプタクル104によって選択的に保持される。電気焼灼器刃106が導電型材料(例えば、ステンレス鋼など)から製造されるか、または導電性材料でコーティングされることが意図される。刃レセプタクル104は、導電性材料から望ましくは製造される。刃レセプタクル104は、以下でより詳細に説明するとおり、分圧器ネットワーク127へと電気接続される(図8、図9および図25)。
望ましくは、図1に示されるように、電気外科ペンシル100は、以下にずっと詳細に記載するとおり、プラグアセンブリ200を通して従来の電気外科発電機「G」へと接続され得る(図16〜図21を参照のこと)。
本明細書中での目的のためには、用語「スイッチ」は、電気的アクチュエータ、機械的アクチュエータ、電気−機械的アクチュエータ(回転式アクチュエータ、旋回式アクチュエータ、トグル様アクチュエータ、ボタンなど)または光学的アクチュエータを包含する。
図1〜図7および図9を参照すると、電気外科ペンシル100は、少なくとも1つの起動スイッチ(好ましくは3つの起動スイッチ120a〜120c)を備え、これらの各々は、ハウジング102の上側半分のシェル部分102aを通って延びる。各起動スイッチ120a〜120cは、スイッチプレート124上に提供されたそれぞれの触覚要素(ここでは、スナップ−ドームスイッチとして示す)122a〜122c上に作動可能に支持される。各起動スイッチ120a〜120cは、発電機「G」から電気外科刃106へと供給されたRF電気エネルギーの伝送を制御する。より詳細には、スイッチプレート124は、分圧器ネットワーク127(本明細書中以下、「VDN127」)の上に配置され、その結果、触覚要素122a〜122cは、これらと作動可能に関連している。望ましくは、VDN127(例えば、ここでは、フィルム型電位差計として示す)は、スイッチクロージャを形成する。本明細書中の目的のために、用語「分圧器ネットワーク」は、直列に接続された電圧源(例えば、2つのインピーダンスのうちの1つ)の全域での出力電圧を決定する、任意の公知の形態の、抵抗性、容量性または誘電性のスイッチクロージャ(など)に関する。本明細書中で用いられる場合、「分圧器」は、特定の点にタップを備えていて一定の割合または可変の割合の適用電圧を利用できる、直列に接続された多数の抵抗器に関する。
使用の際には、どの起動スイッチ120a〜120cを押し下げるかに依存して、それぞれの触覚要素122a〜122cが押されてVDN127と接触し、そして制御ワイヤまたは電気ワイヤ216を介して電気外科発電機「G」に特徴的な信号が伝送される(図17〜図20を参照のこと)。望ましくは、3つの制御ワイヤ216a〜216c(それぞれ、各起動スイッチ120a〜120cに対して1つ)が提供される。制御ワイヤ216a〜216cは好ましくは、制御器端末215を介してスイッチ120a〜120cに電気的に接続される(図9、図11、図12、図14、図21および図22を参照のこと)。制御器端末215は、VDN127に作動可能に接続されている。単なる例として、電気外科発電機「G」は、デバイスとともに用いられ得、ここで発電機「G」は、VDN設定を解釈して応答する回路を備える。
起動スイッチ120a〜120cは、所望の外科手術の意向を達成するモードおよび/または「波形デューティサイクル」を制御するような構成にされており、それに適合している。例えば、第1起動スイッチ120aは、特徴的な信号を電気外科発電機「G」に伝えるように設定され得、電気外科発電機「G」は次いで、デューティサイクルおよび/または波形形状を伝送し、これにより、切断および/または切開の効果/機能が生じる。一方、第2起動スイッチ120bは、特徴的な信号を電気外科発電機「G」に伝えるように設定され得、電気外科発電機「G」は次いで、デューティサイクルおよび/または波形形状を伝送し、これにより、止血効果/機能を伴う分割が生じる。最後に、第3の起動スイッチ120cは、特徴的な信号を電気外科発電機「G」に伝えるように設定され得、電気外科発電機「G」は次いで、デューティサイクルおよび/または波形形状を伝送し、これにより、止血効果/機能が生じる。
図17〜図20からわかるように、RFエネルギーを電気焼灼器刃106に伝送するための第4ワイヤまたはRFライン216dが好ましくは提供され、そして第4ワイヤまたはRFライン216dは、電気焼灼器刃106の近位端110へ接続するための刃レセプタクル104に直接的に電気的に接続される。RFライン216dは刃レセプタクル104に直接的に接続されるので、RFライン216dはVDN127をバイパスし、そしてVDN127および制御ワイヤ216a〜216cとは隔離されている。RFライン216dを刃レセプタクル104に直接的に接続してVDN127をRFエネルギー伝送から隔離することにより、電気外科電流は、VDN127を通って流れることがない。次いで、このことにより、VDN127および/またはスイッチ120a〜120cの寿命および耐用期間を長くする。
このように、それほど複雑でなく、および/または比較的安価な、VDN127および/またはスイッチ120a〜120cが選択され得る。なぜなら、このスイッチは、起動の間に電流を伝送する必要がないからである。例えば、復帰制御ワイヤ216dが提供されるならば、導電性インクをプラスチックフィルム上に印刷することにより、スイッチ120a〜120cが構築され得る。他方、復帰制御ワイヤ216dが提供されないならば、スイッチは、器具の全体的な複雑さおよびコストを追加する標準的な型打ち金属から作製されるタイプのものであり得る。
図25を参照して、本開示の1つの実施形態に従って、分圧器ネットワーク(VDN)127が示される。VDN127は、以下を備える:電気外科ペンシル100の種々のモードを作動させる第1伝送線127a;電気外科ペンシル100の種々の強度を作動させる第2伝送線127b;VDN127の基部として機能する第3伝送線127c;および約+5ボルトまでをVDN127へと伝送し得る第4伝送線127d。
図25においてわかるように、RFライン216dは、VDN127から隔離されるかさもなければVDN127とは分けられている。特に、RFライン216dは、RF入力または発電機「G」からRF出力または電気焼灼器刃106へと直接的に延びる。
単なる例として、VDN127は、第1の伝送線127cと第4の伝送線127dとの間に、第1列に接続された複数の抵抗器「R1」(例えば、6個の抵抗器)を備え得る。第1列の抵抗器「R1」は組み合わされて合計約1000オームの抵抗となり得る。第1列の抵抗器「R1」は、第1セットのスイッチ「S1」によってそれぞれ実質的に分離される。第1セットのスイッチ「S1」の各スイッチは、隣接する抵抗器「R1」とVDN127の第1伝送線127aとの間で電気的に接続され得る。作動の際には、第1セットのスイッチ「S1」のどのスイッチが閉じられるかに依存して、電気外科ペンシル100について異なったモードの作動が起動される。
さらに、単なる例として、VDN127は、第1の伝送線127cと第4の伝送線127dとの間の第2列に接続された複数の抵抗器「R2」(例えば、4個の抵抗器)を備え得る。第2列の抵抗器「R2」は組み合わされて合計約1000オームの抵抗となり得る。第2列の抵抗器「R2」は、第2セットのスイッチ「S2」によって各々隔てられる。第2セットのスイッチ「S2」の各々のスイッチは、隣接する抵抗器「R2」とVDN127の第2伝送線127bとの間で電気的に接続され得る。作動の際には、第2セットのスイッチ「S2」のどのスイッチが閉じられるかに依存して、異なった強度のRFエネルギーが電気外科ペンシル100によって伝送される。
止血効果/機能を伴う分割は、約12%〜約75%のデューティサイクルを有する波形を有すると規定され得る。この止血/凝固効果/機能は、約1%〜約12%のデューティサイクルを有する波形を有すると規定され得る。この切断および/または切開の効果/機能は、約75%〜約100%のデューティサイクルを有する波形を有すると規定され得る。これらのパーセンテージは近似値であり、そして種々の組織型および特徴に関する望ましい外科的効果を送達するようにカスタマイズされ得ることに注意することが重要である。
本開示に従って、そして図25Aに見られるように、止血効果/機能での分割は、不連続エネルギーパケットで伝達され、そして/または送達される。この不連続エネルギーパケットは、増幅期または上昇(ramp−up)期および低下(degradation)期または下降(ramp−down)期を含み、これは、減少および/または排除される。言い換えると、止血効果/機能での分割の伝達の間に送達されたこの不連続エネルギーパケットは、エネルギーのほぼ瞬間的な増幅およびエネルギーのほぼ瞬間的な低下を含む。さらに、止血効果/機能での分割は、約24%のデューティサイクルを有する波形を有する。作動スイッチ120bは、止血効果/機能および分割を制御し、閉じたループコントロールとして働く。
図1〜15全体を通して見られるように、電気外科ペンシル100は、ハウジング102上にまたはハウジング102中にスライド可能に支持されている、強度制御器128をさらに備える。強度制御器128は、一対の突出部129a、129bを備え、これらの突出部は、それぞれのガイドチャネル130a、130bにおいて互いにスライド可能に支持されており、これらのガイドチャネルは、ハウジング102の上側半分のシェル部分102aに形成される。望ましくは、ガイドチャネル130a、130bは、作動スイッチ120a〜120cのどちら側にも側部に形成される。作動スイッチ120a〜120cのどちら側にも突出部129a、129bを提供することによって、強度制御器128は、ユーザーのいずれか片方の手で容易に操作され得るか、または同じ電気外科ペンシルが、右利きのユーザーまたは左利きのユーザーによって操作され得る。
図21および14において見られるように、強度制御器128は、突出部129cをさらに備え、この突出部は、この強度制御器の底部表面から延び、この底部表面は、VDN127に接触し、かつこれを押す。このようにして、強度制御器128が、ハウジング102に対して遠位方向および近位方向にずらされると、第3の突出部129cがVDN127に対して動いて、以下により詳細に記載されるように、電気焼灼エンドエフェクタ106に伝達されている強度設定を変化させる。
強度制御器128は、VDN127の上をこれに沿って滑る、すべり線電位差計として機能するように構成され得る。強度制御器128は、第1の位置(この位置において、突出部129a、129bは、比較的弱い強度設定に対応する、最も近位の位置に存在する(例えば、プラグアセンブリ200に最も近く、第3の突出部129cは、最も近位の位置に位置する))、第2の位置(この位置において、突出部129a、129bは、比較的強い強度設定に対応する、最も遠位の位置に存在する(例えば、電気焼灼エンドエフェクタ106に最も近く、第3の突出部129cは、最も遠位の位置に位置する))、ならびに複数の中間位置(これらの位置において、突出部129a、129bは、種々の中間強度設定に対応する、最も遠位の位置と最も近位の位置との間の位置にある)を有する。認識され得るように、近位端から遠位端への強度設定は、例えば、強から弱へと反対にされてもよい。
強度制御器128の突出部129a、129bおよび対応するガイドチャネル130a、130bには、一連の位置(例えば、5つ)を規定する一連の連携する不連続位置または移動止め位置が設けられて、弱い強度設定から強い強度設定まで出力強度の容易な選択が可能になることが企図される。この一連の連携する不連続位置または移動止め位置はまた、外科医にある程度の触知フィードバックを提供する。単に例示すると、図12および14に見られるように、複数の不連続移動止め131が、弾性フィンガー128aと連携かつ選択的に係合するために、上側半分のシェル部分102aの内側上部表面に規定される。この弾性フィンガーは、強度制御器128から上方向に延びる。従って、使用時に、強度制御器128が、遠位方向におよび近位方向にスライドすると、弾性フィンガー128aは、移動止め131と選択的に係合して、強度レベルを設定し、そしてこの強度制御器が、望ましい強度設定に設定されているか否かに関して、ユーザーに触知フィードバックを提供する。
強度制御器128は、電力パラメータ(例えば、電圧、電力および/または電流強度)および/または電力対インピーダンス曲線形状を調節して、知覚される出力強度に影響を与えるように、構成および適合される。例えば、強度制御器128が大きく、遠位方向にずらされると、電気焼灼器ブレード106に伝達される電力パラメータのレベルはより大きくなる。電気外科的ブレードを使用し、約2Kオームの代表的な組織インピーダンスを有する場合、おそらく、電流強度は、約60mA〜約240mAの範囲であり得る。60mAの強度レベルは、非常に軽いそして/または最小の切断/切開/止血効果を提供する。240mAの強度レベルは、非常に攻撃的な切断/切開/止血効果を提供する。従って、電流強度の好ましい範囲は、2Kオームで約100mA〜約200mAである。
この強度設定は、好ましくは、予め設定され、電気外科器具/取付具、望ましい外科効果、外科特性および/または外科医の能力の選択に基づいて、ルックアップテーブルから選択される。この選択は、自動的に行なわれてもよいし、ユーザーによって手動で選択されてもよい。この強度値は、ユーザーによって予め決定されてもよいし、調節されてもよい。
操作時に、および望ましい特定の電気外科機能に依存して、外科医は、作動スイッチ120a〜120cのうちの1つを、矢印「Y」で示される方向に押し下げ(図12〜15を参照のこと)、それによって、対応する触知要素122a〜122cをVDN127に対して押しつけ、そして電気外科発電機「G」にそれぞれの特徴的な信号を伝達する。例えば、外科医は、作動スイッチ120aを押し下げて、切断および/もしくは切開機能を行い得るか、作動スイッチ120bを押し下げて、融合機能を行い得るか、または作動スイッチ120cを押し下げて、止血機能を行い得る。次に、発電機「G」は、適切な波形出力を電気焼灼器ブレード106にRFライン216dを介して伝達する。
電気外科ペンシル100の電力パラメータの強度を変化させるために、外科医は、強度制御器128を、突出部129a、129bのうちの少なくとも一方を、両側に鏃が付いた矢印「X」で示される方向に(図12および13を参照のこと)操作することによってずらす。上記のように、その強度は、軽い効果のための約60mAから、より攻撃的な効果のための約240mAまで変動され得る。例えば、強度制御器128の突出部129a、129bをガイドチャネル130a、130bの最も近位端の近くに(すなわち、プラグアセンブリ200の近くに)配置することによって、より弱い強度レベルがもたらされ、そして強度制御器128の突出部129a、129bをガイドチャネル130a、130bの最も遠位端の近くに(すなわち、電気焼灼エンドエフェクタ106の近くに)配置することによって、より強い強度レベルがもたらされる。強度制御器128の突出部129a、129bが、ガイドチャネル130a、130bの最も近位端に配置される場合、VDN127は、ゼロ位置および/または開放位置に設定されることが想定される。電気外科ペンシル100は、強度制御器128を、ゼロ位置および/または開放位置に設定した状態で輸送され得る。
強度制御器128は、3つ全ての作動スイッチ120a〜120cによって作動される電気外科エネルギーの強度レベルを同時に制御する。言い換えると、強度制御器128の突出部129a、129bが、ガイドチャネル130a、130bに対して配置されると、各作動スイッチ120a〜120cに伝達される電気外科エネルギーの強度レベルは、強度制御器128の同じ値に設定される。
安全措置として、電気外科ペンシル100が、あるモードからもう1つのモードに変えられると、強度制御器128は、これがリセットされなければならない(すなわち、突出部129a、129bは、ガイドチャネル130a、130bの最も近位端に再配置され、よって、VDN127をゼロ位置および/または開放位置に設定する)ように構成され得ることが想定される。リセットされた後、強度制御器128は、必要に応じて望ましいおよび/または選択されたモードに必要な強度レベルに調節され得る。
VDN127がまた、各モードについての最後の強度レベル設定を保存するアルゴリズムを備え得ることが想定され、かつ企図される。このようにして、強度制御器128は、必ずしも、特定のモードが再選択される場合に、最後の操作値にリセットされなくてもよい。
電気外科ペンシル100においてVDN127とRFライン216dとを配置する組み合わせは、電気外科ペンシル100内の電気外科システム(例えば、電気外科ペンシル100および電気外科エネルギー源「G」)の抵抗器ネットワーク全体を本質的に配置する。従来の電気外科システムは、代表的には、電気外科ペンシルを作動させるために、電気外科ペンシル内に配置された電流制限抵抗器、および伝達される電気外科エネルギーの強度を制御するために、電気外科エネルギー源に配置された第2の抵抗器ネットワークを備える。本開示に従うと、第1の抵抗器ネットワークおよび第2の抵抗器ネットワークは、ともに電気外科ペンシル100内に配置され、すなわち、作動スイッチ120a〜120cによって明示される第1の抵抗器ネットワーク、および強度制御器128によって明示される第2の抵抗器ネットワークである。
上記のように、強度制御器128は、上側半分のシェル部分102aの中に形成される移動止め131での、強度制御器128の弾性フィンガー128aの相互係合によって、ある程度の触知フィードバックを提供するように構成および適合され得る。あるいは、聴覚フィードバックが、強度制御器128から(例えば、「カチッという音」)、電気外科エネルギー源「G」から(例えば、ある「音色」)および/または補助的音声生成デバイス(例えば、ブザー)(示さず)から発せられ得る。
図1〜15全体にわたって見られるように、強度制御器128の突出部129a、129bおよび作動スイッチ120a〜120cは、ハウジング102の上側半分のシェル部分102aに形成される凹部109に配置される。望ましくは、作動スイッチ120a〜120cは、電気外科ペンシル100が外科医の手に握られる場合に、外科医の指が通常位置する位置に配置されると同時に、強度制御器128の突出部129a、129bが作動スイッチ120a〜120cと混同しない位置に配置される。あるいは、強度制御器128の突出部129a、129bは、電気外科ペンシル100が外科医の手に握られる場合に、外科医の指が通常位置する位置に配置されると同時に、作動スイッチ120a〜120cが、強度制御器128の突出部129a、129bと混合しない位置に配置される。さらに、ハウジング102の上側半分のシェル部分102aに形成される凹部109は、有利には、手術野にある間に、および/または外科手技の間に、作動スイッチ120a〜120cおよび強度制御器128の不注意による作動(例えば、押し下げ、スライドおよび/または操作)を最小にする。
図10において最もよく見られるように、ハウジング102は、ユーザーの目に見える、その上に設けられた一連の印31を含み得る。印31は、連続番号(例えば、1〜5の番号)であり得、これは、伝達されるべき強度レベルを示す。望ましくは、印31は、ガイドチャネル130a、130bの側部に設けられる。印31は、好ましくは、ハウジング102の上に設けられ、触知フィードバックの移動止め131と実質的に対応するように、ハウジングに沿って間隔を空けて配置される。従って、強度制御器128が遠位方向におよび近位方向に動かされると、突出部129a、129bは、ガイドチャネル130a、130bに沿って動かされ、触知フィードバックの移動止め131の位置に対応する特定の印31を有する位置に合わせられる。例えば、印31は、図10に示されるように、数字を含んでいてもよいし、アルファベット、英数字組み合わせ、目盛り記号、目盛り形状などを含んでいてもよい。
図1〜15に見られるように、電気外科ペンシル100のハウジング102は、外科医による電気外科ペンシル100の取り扱いを改善するために、型どりされるか/合わせて輪郭が作られる。望ましくは、合わせて輪郭が作られると、電気外科ペンシル100を使用および/または操作するために必要とされる圧力および握力が小さくなり、それによって、外科医が感じる疲労を潜在的に軽減し、そして突出部129aおよび129bの近位および遠位への調節の間に電気外科ペンシル100の移動を防止するために必要とされる圧力および握力が小さくなる。
ここで図16〜22に戻ると、プラグアセンブリ200の詳細な議論が提供される。図16〜22において見られるように、プラグアセンブリ200は、ハウジング部分202、制御器端子215、およびハウジング部分202と制御器端子215とを電気的に相互接続する接続ワイヤ224を備える。
図16〜20に見られるように、ハウジング部分202は、例えば、スナップばめ係合によって互いに作動可能に係合性の第1の半体202aおよび第2の半体202bを備える。半体202a、202bは、以下により詳細に記載されるように、共通電力ピン204およびこれらの半体の間の複数の電気接点206を保持するように、構成および適合される。
望ましくは、プラグアセンブリ200の電力ピン204は、好ましくは、第1の半体202aと第2の半体202bとの間の位置において、ハウジング部分202から遠位方向に延びる。電力ピン204は、中心を外して(すなわち、一方よりもハウジング部分202の他方の側縁部近くに)配置され得る。プラグアセンブリ200は、少なくとも1つの、望ましくは、1対の配置ピン212をさらに備え、この配置ピンもまた、ハウジング部分202から延びる。配置ピン212は、ハウジング部分202の半体202aと202bとの間に位置づけられ得、電力ピン204と同じ方向に配向される。望ましくは、第1の配置ピン212aは、ハウジング部分202の中心の近位に位置づけられ、第2の配置ピン212bは、電力ピン204と比較すると、中心を外して、かつハウジング部分202の反対側の縁部の近位に位置づけられる。ピン212a、212bおよび204は、電気外科発電機「G」のコネクタレセプタクル「R」のピン受容位置(示さず)に対応する位置においてハウジング部分202に位置し得る(図1を参照のこと)。
プラグアセンブリ200は、ハウジング部分202から延びる突起214をさらに備える。特に、突起214は、ハウジング部分202の第2の半体202bから延びる本体部分214a(図17および18を参照のこと)およびハウジング部分202の第1の半体202aから延びるカバー部分214bを備える。このようにして、半体202a、202bが互いに結合されると、突起214のカバー部分214bは、本体部分214aを囲む。突起214は、電力ピン204と第1の配置ピン212aとの間に位置づけられ得る。突起214は、電気接点206をこの突起において保持するように構成および適合され、その結果、各接点206の一部分は、その正面縁部または遠位縁部に沿って露出される。4つの接点206が示される一方で、任意の数の接点206(2つ、6つおよび8つが挙げられるが、これらに限定されない)が設けられ得ることが想定される。突起214は、電気外科発電機「G」のコネクタレセプタクル「R」の突起受容部分(示さず)に対応する位置において、ハウジング部分202上に位置し得る(図1を参照のこと)。
突起214は、ハウジング部分202の第2の半体202bから延びるので、プラグアセンブリ200のハウジング部分202は、ハウジング部分202が適切な配向になるまで電気外科発電機「G」のコネクタレセプタクル「R」に入らない。言い換えると、突起214は、分極部材として機能する。このことは、電力ピン204が、電気外科発電機「G」のコネクタレセプタクル「R」において適切に受容されることを確実にする。
図17〜20を続けて参照すると、接続ワイヤ224が、電力ピン204に電気的に接続された電力供給ワイヤ220、それぞれの接点206に電気的に接続された制御ワイヤ216a〜216c、およびそれぞれの接点206に電気的に接続されたRFライン216dを備える。
ここで図8、9、11、12、15、21および22に戻ると、制御端子215は、その近位端付近でハウジング202の中に支持される。制御端子215は、VDN127を電気的に受容しかつ接続するための、この制御端子の中に形成されたスロット215aを備える。
ここで図26に戻ると、本開示の別の実施形態に従う電気外科ペンシルは、一般に300として示される。電気外科ペンシル300は、電気外科ペンシル100に実質的に類似しており、構成および操作における差異を識別するために必要な程度に詳細に議論されるに過ぎない。
電気外科ペンシル300は、ハウジング302を備え、このハウジングは、この中に電気焼灼器ブレード106の近位端110を選択的に受容するための開放遠位端303aを規定する。開放遠位端303aは、非円形の内側プロフィール305(例えば、楕円形、三角形、矩形、六角形(図26において見られる)、鋸歯状、多角形(multi−faceted)など)を規定する。
望ましくは、電気焼灼器ブレード106は、カラー310中に支持される。カラー310は、望ましくは、電気焼灼器ブレード106の遠位端108と近位端110との間に位置づけられる。カラー310は、開放遠位端303aの内側プロフィール305を補完するような構成および寸法にされた形作られた外側表面310aを有する。一実施形態において、ハウジング302の開放遠位端303aは、六角形の内側プロフィール305を規定し、カラー310は、六角形の外側表面310aを規定する。
ハウジング302の開放遠位端303aの形作られた内側プロフィール305は、プラスチック射出成形、インサート成形および/またはブローチ削り技術を使用して形成され得る。望ましくは、ハウジング302の開放遠位端303aは、下側半分のシェル部分302b中に完全に形成される。ハウジング302の下側半分のシェル部分302bに開放遠位端303aを完全に形成することによって、開口部303aの許容誤差、寸法および形状、ならびに内側プロフィール305が、ハウジング(その上側半分のシェル部分および下側半分のシェル部分が、開放遠位端を貫通して延びる)に比較してより一致する。さらに、下側半分のシェル部分302bに単独で形成された開放遠位端303aは、より中心に位置づけられ、より少ない可変性を有し、かつハウジング(その上側半分のシェル部分および下側半分のシェル部分が、開放遠位端を貫通して延びる)に比較して、嵌合外形(すなわち、カラー310の形作られた外側表面310a)でのフィットの正確さを増す。
ここで図27に戻ると、電気外科ペンシル100および300に実質的に類似している電気外科ペンシルが示され、この電気外科ペンシルにおける構成および操作における差異を識別するために必要な程度に詳細に議論されている。図27に見られるように、電気外科ペンシル100、300は、電気焼灼器ブレード106をハウジング102、302に接続することにおいて、いかなる自由な遊びをも支援するために、そのそれぞれのハウジング102、302内に配置されたスタビライザ320を備え得る。さらに、スタビライザ320は、電気焼灼器ブレード106の近位端110(これは、ハウジング102、302中の適切な位置に電気焼灼器ブレード106を保持する)上で作用する保持力を改善するように機能する。望ましくは、スタビライザ320は、ハウジング102、302の遠位端付近に設けられる電気焼灼器ブレード取り付け台322の近位であって、かつ焼灼ブレードレセプタクル104の遠位に位置づけられる。
スタビライザ320は、その中に形成された開口部または通路321を備え、この開口部または通路321を通って、電気焼灼器ブレード106がペンシル100または300に接続される場合に、電気焼灼器ブレード106の近位端110が通過する。使用において、電気外科ペンシル300に関して、電気焼灼器ブレード106が電気外科ペンシル300のハウジング302に接続される場合、近位端110は、下側半分のシェル部分302bの開口遠位端303a内に挿入され、ブレードマウント322を通り、スタビライザ320の通路321を通り、ブレードレセプタクル104と作動可能に係合する。スタビライザー320および特にスタビライザー320の通路321は、電気焼灼器ブレード106の近位端110と締まりばめ型の適合を作り出すような構成および寸法にされる。上記のように、スタビライザ320は、少なくとも、電気焼灼器ブレード106の近位端110における任意の自由な遊びをとり、電気外科ペンシル300のハウジング302内の適所に、電気焼灼器ブレード106を保持することに関連する保持力を改善するように機能する。
図27に示されるように、スタビライザ320の通路321は、実質的に円形である。望ましくは、スタビライザ320の通路321は、電気焼灼器ブレード106の近位端110の寸法(すなわち、半径または直径)より小さい寸法(すなわち、半径または直径)を有する。スタビライザ320の通路321が円形であるとして示されるものの、スタビライザ320の通路321が、任意の可能な形状(例えば、限定されないが、スリット、星形、十字型など)を有することが想定され、本開示の範囲内である。
スタビライザ320は、柔軟なポリマー性材料から製造される。望ましくは、スタビライザ320は、絶縁性材料から製造される。スタビライザ320は、望ましくは、Versaflex,Incorporated,Kansas City,KSから市販され、商品名Versaflex(登録商標)1245x−1で販売される、材料から製造される。
ここで、図28を参照して、電気外科ペンシル100および300と実質的に類似する電気外科ペンシルが示され、ここで、構成および操作の違いを識別するために必要な程度まで詳細に考察する。図28に示されるように、電気外科ペンシル100、300は、電気外科ペンシル100、300のハウジング120、302内に配置される少なくとも1つ、好ましくは、複数のランナー330を備え得る(3つのランナー330a〜330cが図28に示される)。望ましくは、第1のランナー330aは、電気外科ペンシル100、300の遠位端近くに配置され;第2のランナー330bは、電気外科ペンシル100、300の中間部分近くに配置され;そして第3のランナー330cは、電気外科ペンシル100、300の近位端近くに配置される。
ここで、図29および30を参照して、電気外科ペンシル100または300の実施形態が示される。図29および30、特に図30に示されるように、望ましくは、印31が、電気外科ペンシル100および/または300のハウジング102、302において、その少なくとも1つの側面に沿って提供される。印31は、第1または英数字部分31a、および第2、グラフィックまたはシンボル部分31bを備える。節約のため、電気外科ペンシル100、300の一方の側のみが示され、電気外科ペンシル100、300の反対側は、第1の側面の鏡像である。
望ましくは、図30に示されるように、第1の印31aは、印31の近位端から印31の遠位端へ増加する数字を含む。図30に示されるように、第2の印31bは、印31の近位端から印31の遠位端へサイズが増加する一連のシンボルおよび/または形状を含む。先に記載されるように、突出部129a、129bが遠位方向に移動する場合、電気焼灼器ブレード106に送達されるエネルギーの強度は、第1の印31aの数の増加および/または第2の印31bのサイズの増加によって示されるように、増加する。当然の結果として、突出部129a、129bが近位方向に移動する場合、電気焼灼器ブレード106に送達されるエネルギーの強度は、第1の印31aの数の減少および/または第2の印31bのサイズの減少によって示されるように、減少する。
図30に示されるように、電気外科ペンシル100、300は、さらに、そのそれぞれの側に提供されるさらなるグラフィックまたはグリップ向上特徴33を備える。グリップ向上特徴33は、ハウジング102、302の側面に沿って形成された、細長テーパー状の「シューッとした(swoosh)」形状(すなわち、航空機の翼の断面プロフィールに実質的に類似したプロフィール)を備える。望ましくは、グリップ向上特徴33は、ゴムで覆われた材料、織り込まれた(texturized)表面などである。この様式において、電気外科ペンシル100、300が外科医の手に保持される場合、外科医の指はグリップ向上特徴33に接触および/または触れ、これによって、電気外科ペンシル100、300の操縦性および操作性を向上する。
電気外科ペンシル100、300はまた、ハウジング102、302上に提供されるソフトタッチ要素35を備え得る。図30に示されるように、ソフトタッチ要素35は、望ましくは、ハウジング102、302の近位端近くに、その底表面に沿って提供される。この様式において、電気外科ペンシル100、300が外科医の手に保持される場合、ソフトタッチ要素35は、外科医の手で静止し、それによって、電気外科ペンシル100、300の快適性および操作性を向上させる。
ここで、図31および32を参照して、印31は、第1または英数字部分31a、および第2、グラフィックまたはシンボル部分31bを備える。節約のため、電気外科ペンシル100、300の一方の側のみが示され、電気外科ペンシル100、300の反対側は、第1の側面の鏡像である。望ましくは、印31の第2の部分31bは、細長テーパー状の「シューッとした」形状である。印31の第2の部分31bの比較的大きな端部が、印31の第1の部分31aの最も大きな数値またはそれに対応する文字の近くに配置され、印31の第2の部分31bの比較的細い端部が、印31の第1の部分31aの最も小さな数値またはそれに対応する文字を超えて延びることが想定される。印31の第2の部分31bが、別個の部分に断片化されるかまたはそれ以外で分割され、各々の部分が、印31の第1の部分31aの数値またはそれに対応する文字と対応することが企図される。
ここで図33および34を参照して、印31は、第1または英数字部分31a、および第2またはシンボル部分31bを備える。節約のため、電気外科ペンシル100、300の一方の側のみが示され、電気外科ペンシル100、300の反対側は、第1の側面の鏡像である。望ましくは、印31の第2の部分31bは、細長テーパー状の「シューッとした」形状である。印31の第2の部分31bの比較的大きな端部が、印31の第1の部分31aの最も大きな数値またはそれに対応する文字の遠位に配置され、印31の第2の部分31bの比較的細い端部が、印31の第1の部分31aの最も小さな数値またはそれに対応する文字を超えて延びることが想定される。印31の第2の部分31bが、印31の第2の部分31bのセグメントの境界を定めるための、そこに形成されるノッチなどを備え、ここで、各セグメントが、印31の第1の部分31aの数値またはそれに対応する文字と対応していることが企図される。
図34に示されるように、電気外科ペンシル100または300は、その底表面に沿って延びる、ソフトタッチ要素35を備え得る。この様式において、電気外科ペンシル100、300が外科医の手に保持される場合、ソフトタッチ要素35が、外科医の手の上に静止し、それによって、電気外科ペンシル100、300の快適性および操作性を向上させる。
望ましくは、印31の第2の部分31bは、電気外科機器100または300のグリップ性を向上し得るソフトタッチ材料または他の材料から製造される。
ここで、図35〜37を参照して、本開示の代替の実施形態に従う電気外科ペンシルは、一般的に、400として示される。電気外科ペンシル400は、電気外科ペンシル100または300と類似し、従って、構成および操作における違いを識別するために必要な程度までだけ詳細に考察する。
図35に示されるように、電気外科ペンシル400は、ハウジング102上に支持されたボタン440の形態で範囲設定選別器を備える。ボタン選別器440が作動スイッチ120a〜120cの近位に配置されて示されるものの、ボタン選別器440を、ハウジング102上の任意の簡便な、アクセス可能な混同されない位置に配置することが想定され、本開示の範囲内である。
1つの実施形態において、ボタン選別器440は、VDN127(図9および11を参照のこと)に電気的に接続され得るか、または代替の実施形態において、ボタン選別器440は、別々のそれぞれのVDN(図示せず)に電気的に接続され得る。
使用において、ボタン選別器440は、必要に応じて押し下げられて、電気焼灼器エンドエフェクタ106に送達されるエネルギーの範囲設定を変更する。言い換えると、電気焼灼器エンドエフェクタ106の特定の形状および/または構成(例えば、ブレード、ループ、ボールなど)に依存して、ボタン選別器440は、矢印Yの方向に押し下げられて、特定の電気焼灼器エンドエフェクタ106のために適切な範囲設定が選択されるまで、範囲設定をサイクルする。
ハウジング102上にボタン選別器440を配置することによって、特定の電気焼灼エンドエフェクタ106についての適切な範囲設定が、滅菌領域内または手術野内から全て選択され得る。したがって、操作手順中、外科医が1つの電気焼灼エンドエフェクタ106を異なる形状の電気焼灼エンドエフェクタへと変更することを所望した場合および/または必要とした場合、この外科医は、対応する電気焼灼エンドエフェクタ106にとって適切な範囲設定が達成されるまでボタン選別器440を押すことによって、範囲設定を切り換えるかまたは範囲設定を繰り返す。
図36に示されるように、電気外科ペンシル400は、ハウジング102の遠位端に動作可能に支持されたコレット450の形態で、選別器を備え得る。望ましくは、電気焼灼エンドエフェクタ106の近位端は、コレット選別器450を通ってブレードレセプタクル104(図8および図9を参照のこと)に導入され得る。コレット選別器450は、ハウジング102の遠位端に回転可能に支持されている。
一実施形態において、コレット選別器450は、VDN 127へと電気的に接続され得る(図9および図11を参照のこと)。または、代替的実施形態において、コレット選別器450は、別個のそれぞれのVDNに電気的に接続され得る(示さず)。
使用の際、コレット選別器450は、必要な場合回転されて、電気焼灼エンドエフェクタ106に送達されるエネルギーの範囲設定を変更する。言い換えると、電気焼灼エンドエフェクタ106の特定の形状および/または構成(例えば、ブレード、ループ、ボールなど)に依存して、コレット選別器450は、特定の電気焼灼エンドエフェクタ106にとって適切な範囲設定を選択するため、双頭の矢印「A」の方向に回転される。したがって、操作手順中、外科医が電気焼灼エンドエフェクタ106を異なる形状を有するエフェクタへと変更することを所望した場合および/または必要とした場合、この外科医は、対応する電気焼灼エンドエフェクタ106にとって適切な範囲設定が達成されるまでコレット選別器450を回転する。
一実施形態において、図37に示されるように、範囲設定選別器電気外科ペンシル400は、ハウジング102に配置されるブレードマウント320に動作可能に取り付けられた遠位端460aと電気外科発電機「G」に動作可能に取り付けられた近位端(示さず)とを有する光ファイバー460などを備え得る。本実施形態において、各々別の電気焼灼エンドエフェクタ106の近位端110には、固有の色(例えば、黄、赤、青、緑、白、黒など)が付けられ、そしてこれらは、電気焼灼エンドエフェクタ106の近位端110がブレードマウント320に挿入される場合、固有の光強度を有する。
したがって、電気焼灼エンドエフェクタ106がブレードマウント320の開口部303aに挿入されてブレードレセプタクル104内へと挿入される場合、光ファイバー460は、電気焼灼エンドエフェクタ106の近位端110によって発生した光の色および/または強度を、もとの電気外科発電機「G」へと伝達する。次いで、この電気外科発電機「G]は、それに伝えられた色を読み取り、そして電気外科ペンシル400に接続された特定の電気焼灼エンドエフェクタ106にとって所望されるおよび/または必要とされる範囲設定に相当するように、範囲設定を調整する。この実施形態において、光ファイバー460は、ブレードマウント320の開口部303aおよび/またはブレードレセプタクル104への電気焼灼エンドエフェクタ106の挿入の際の、範囲設定の自動選択を可能にする。
特定の電気焼灼エンドエフェクタ106のハウジング102への接続の際に、光ファイバー460が電気外科発電機「G」の範囲設定を自動的に選択することが示され、そして記載されたが、独特な電気焼灼エンドエフェクタの挿入に基づいた範囲設定の自動的な確立を実現するために任意のシステムが提供され得ることが企図され、そしてこのことは本開示の範囲内である。例えば、このようなシステムは、ハウジング上に提供された対応するリーダーによって読み取られる、電気焼灼エンドエフェクタの表面上に提供された、機械で読み取り可能な印、またはハウジング内に提供された相補的な受容要素に選択的に係合される、電気焼灼エンドエフェクタの表面上に提供された機械的なキーイング要素を備え得る。
本明細書において開示される任意の電気外科ペンシルがロックアウト機構/システム(示さず)を備え得ることが、さらに企図される。この機構において、作動スイッチの1つが押し下げられると、他の残りの作動スイッチはいずれも押し下げることができず、また電気焼灼器ブレード106に電気外科エネルギーを伝達させることができない。
電気外科ペンシル100が、発電機と連絡して電気外科ペンシルを識別し、そして電気外科ペンシル100による組織の処置に関連する種々の外科パラメータを伝える、スマート認識技術を備え得ることがまた企図される。例えば、電気外科ペンシル100は、発電機によって読み取り可能であり、そしてこの発電機を電気外科ペンシルによる組織の処置に関連するデフォルトのパラメータへと予め設定する、バーコードまたはアズテックコードを備え得る。このバーコードまたはアズテックコードはまた、発電機によって読み取り可能であり、そして使用前にこの発電機を特定の電気的パラメータへとプログラムする、プログラム可能なデータを備え得る。
発電機が、使用される装置の型を決定できるようにするか、または安全機構として発電機への装置の適切な装着を保証できるようにする、他のスマート認識技術もまた企図される。このような安全コネクタの1つは、米国特許出願第10/718,114号(2003年11月20日出願)中に識別される(この特許出願の全内容は、本明細書において参考として援用される)。例えば、上記のスマート認識技術に加えて、このような安全コネクタは、電気外科ペンシルに動作可能に結合されたプラグまたは雄部分、および電気外科発電機に結合された相補的なソケットまたは雌部分を備え得る。ソケット部分は、上記特許出願において開示された電気外科ペンシルのコネクタ部分を受容するため、および先行技術の電気外科器具のコネクタ部分を受容するため、「後ろ向きに適合されている」。
ここで図38〜50を見ると、本開示のさらなる実施形態に従う電気外科ペンシルを備える電気外科システムが、1000として一般的に示される。電気外科ペンシル1000は、実質的に電気外科ペンシル100と同様であり、そしてここでは、構成および/もしくは動作における違いを識別するために必要とされる程度に詳細が記載されるのみである。
図38〜50に見られるように、電気外科ペンシル1000は、右側半分のシェル部分102aと左側半分のシェル部分102bとを有する、細長ハウジング102を備える。図38に見られるように、右側半分のシェル部分102aおよび左側半分のシェル部分102bが互いに接続される場合、遠位開口部103aがそれらの間に規定され、それを通って電極106が延び、そして近位開口部103b(図41を参照のこと)がそれらの間に規定され、それを通って接続ケーブル224(図38を参照のこと)が延びる。右側半分のシェル部分102aおよび左側半分のシェル部分102bは、その頂縁部の長さの一部に沿って、かつその底縁部の長さ全体に沿って、互いに溶接される。接続ケーブル224は、非密封性にシールされた様式での摩擦ばめ係合によって、右側半分のシェル部分102aと左側半分のシェル部分102bとの間の所定の位置に保持される。
図41、43、45および46に見られるように、電気外科ペンシル1000は、ハウジング102の遠位端に配置された電極レセプタクル104、および電極レセプタクル104に対して動作可能かつ取り外し可能に接続され得る、交換可能な電極106をさらに備える。
電極106は、ブレードの形態である。電極レセプタクル104に結合される場合、電極106の遠位端部分108は電極レセプタクル104を越えて遠位方向に延び、一方電極106の近位端部分110は、電極レセプタクル104によってハウジング102の遠位端内に選択的に保持される。電極106は、シリコーンエラストマー被覆を有するステンレス鋼の棒から製造される。電極レセプタクル104は、電極106を電気外科発電機「G」に対して電気的に相互接続する。
引き続き図38〜50を参照して、電気外科ペンシル1000は、3つの作動ボタン120a〜120cを備え、これらの各々は、ハウジング102中に支持された制御ユニットのキャリア121(図41を参照のこと)中に相互に支持される。各作動ボタン120a〜120cは、ハウジング102の上部表面を通って延びる部分を備える。
図41に見られるように、各作動ボタン120a〜120cは、スイッチ板124に形成されたそれぞれの触知要素122a〜122c上に動作可能に支持される。各触知要素122a〜122cは、スイッチ板124の頂部表面から上方に突出してそれぞれのボタン120a〜120cと接触する、弓状のブリッジの形態である。各触知要素122a〜122cは、この触知要素122a〜122cがスイッチ板124の頂部表面から上方に突出している、第1の付勢されていない状態、およびこの触知要素122a〜122cがそれぞれの作動ボタン120a〜120cによって分圧器ネットワーク127に対して下方にずらされてスイッチを閉じる、第2の付勢された状態を有する。
図42〜44に見られるように、各作動ボタン120a〜120cは、それぞれステム123a〜123cを備える。このステム123a〜123cは、それぞれの触知要素122a〜122cに動作可能に係合されている。
各作動スイッチ120a〜120cは、発電機「G」から電極106へのRF電気的エネルギーの伝達を制御する。スイッチ板124は、分圧器ネットワーク127(本明細書においてこれ以降、「VDN 127」)の頂部の上に配置されて、結果として触知要素122a〜122cは、VDN 127と動作可能に結合する。VDN 127は、スイッチ閉鎖アセンブリの基盤を形成するフィルム型電位差計である。
図42に見られるように、VDN 127は、一対の弾性材料の層140a、140bを備える。これらは各々、その上の複数の電気接点142a、142bを支持する。VDN 127の上層140aからの電気接点142aは、VDN 127の下層140bからの電気接点142bに対して電気的に並列の関係にある。VDN 127の上層140aおよび下層140bの電気接点142a、142bは、触知要素122a〜122cに対して並列の関係にある。
VDN 127の上層140aおよび下層140bは、分割層140cによって分離される。分割層140cは、その中に形成された第1の一連の開口部分142cを備え、これらの開口部分は、電気接点142a、142bと垂直に位置合わせされている。分割層140cは、その中に形成された第2の開口部分144cを備え、この開口部分は、上層140a上に提供された電気接点144aと下層140b上に提供された可変抵抗要素144dとの間で垂直に位置合わせされている。上層140a、下層140b、および分割層140cは、支持層140d上に支持される。
操作において、そして所望される特定の電気外科機能に依存して、外科医は、作動ボタン120a〜120cの1つを矢印「Y」で示される方向に押し下げ(図43および図44を参照のこと)、それによって、対応する触知要素をVDN 127に対して推し進め、および/またはずらせ、それによって、上層140aのそれぞれの電気接点142aに下層140bのそれぞれの電気接点142bを電気的に係合させる。このようにして、それぞれの特徴的電圧が発生し、電気外科発電機「G」によって測定される。次に、この発生した特徴的電圧に依存して、発電機「G」は、適切な波形出力を選択し、そしてこれをRFライン220(図48および49を参照のこと)を介して電気焼灼器ブレード106に伝達する。
作動ボタン120a〜120cは、モードおよび/または「波形デューティサイクル」を制御して所望の外科的意図を達成するように、動作可能である。第1の作動ボタン120aは、VDN 127に第1の特徴的電圧を発生するように設定される。この電圧は、電気外科発電機「G」によって測定され、次いでこの発電機「G」は、切断効果/機能および/または切開効果/機能を生じる固有のデューティサイクルおよび/または波形を伝達する。第2の作動ボタン120bは、VDN 127に第2の特徴的電圧を発生するように設定される。この電圧は、電気外科発電機「G」によって測定され、次いでこの発電機「G」は、止血効果/機能による分割を生じる固有のデューティサイクルおよび/または波形を伝達する。第3の作動ボタン120cは、VDN 127に第3の特徴的電圧を発生するように設定される。この電圧は、電気外科発電機「G」によって測定され、次いでこの発電機「G」は、止血/凝固の効果/機能を生じる固有のデューティサイクルおよび/または波形を伝達する。
止血効果/機能による分割は、約12%〜約75%のデューティサイクルを伴う波形を有するものとして規定される。この止血/凝固の効果/機能は、約1%〜約12%のデューティサイクルを伴う波形を有するものとして規定される。切断効果/機能および/または切開効果/機能は、約75%〜約100%のデューティサイクルを伴う波形を有するものとして規定される。
止血効果/機能による分割は、不連続なエネルギーパケットで伝達および/または送達される。この個別のエネルギーパケットは、増幅または上昇期間、ならびに減少および/もしくは消失する減衰または下降期間を含む。止血効果/機能による分割の伝達の間に送達されるこの個別のエネルギーパケットは、エネルギーのほぼ瞬間的な増幅およびエネルギーのほぼ瞬間的な減少を含む。
止血効果/機能による分割は、切断効果/機能および/または切開効果/機能よりも大きなデューティサイクルを有する。この止血効果/機能による分割は、高周波治療もしくは噴霧効果/機能についての反復当たり1パルスの比率と比較して、反復当たり4パルスの比率を含む。止血効果/機能による分割は、この止血効果/機能による分割がブレンド効果/機能と比較して出力の際に非常に低い蓄積エネルギーしか有さないという点で、ブレンド効果/機能と異なる。したがって、この止血効果/機能による分割は、ブレンド効果/機能と比較してより高い波高因子を有し、そして凝固効果/機能と比較してより持続的な出力を有する。
図38〜41および図43〜45に見られるように、電気外科ペンシル1000は、ハウジング102中にスライド式に支持された強度制御器128を備える。強度制御器128は一対の突出部129a、129bを備え、これらの突出部は、各々がそれぞれのガイドチャネル130a、130b中にスライド式に支持される(図38を参照のこと)。ガイドチャネル130a、130bは、右側半分のシェル部分102aと左側半分のシェル部分102bとがキャリア121を囲んで接合され、そして互いに超音波溶接される場合、それぞれ右側半分のシェル部分102aおよび左側半分のシェル部分102bとキャリア121との間に規定される。ガイドチャネル130a、130bは、作動ボタン120a〜120cの両側に形成されて、外科医が、右手および左手のいずれによっても電気外科ペンシル100を操作できるようにする。
図43に見られるように、強度制御器128は、突出部129cを備える。この突出部は、強度制御器の底部表面から延びて、VDN 127と接触し、そしてVDN 127中へと、またはVDN 127に対してこれを押す。図50に見られるように、VDN 127は、上層140aおよび下層140b上に提供される電気接点144aを備える。この様式において、強度制御器128がハウジング102に対して遠位方向および近位方向に動かされる場合、第3の突出部129cはVDN 127に沿って動き、それによってVDN 127の上層140aからVDN 127の下層140bの抵抗要素144bに対して電気接点144aを押す。そうすることで、抵抗要素144bの抵抗値が変化し、これによって電気外科発電機「G」によって測定される電圧値が変化する。次いで、電気外科発電機「G」は、電極106に伝達される波形の強度を変更する。
強度制御器128は、VDN 127と組み合わせて、すべり線電位差計として働く。強度制御器128は、突出部129a、129bが比較的低強度の設定に対応する最も近位の位置にある、最初の位置、および突出部129a、129bが比較的高強度の設定に対応する最も遠位の位置にある、最終位置、ならびに突出部129a、129bが種々の中間の強度設定に対応する最も遠位の位置と最も近位の位置との間にある、複数の中間位置を有する。
強度制御器128のスライド式操作またはスライド式の動きは、波形の出力強度に影響を及ぼす電力パラメータ(例えば、電圧、電力および/もしくは電流の強度)ならびに/または電力 対 インピーダンス曲線の形状を調節する。強度制御器128が遠位方向により大きく移動されると、より高レベルの波形のための電力パラメータが、電極106に伝達される。電流強度は、約60mA〜約240mAの範囲であり、そして約2Kオームの代表的組織インピーダンスを有する。60mAの強度レベルの波形は、非常に軽度および/または最小の切断/分割/凝固効果を提供する。240mAの強度レベルの波形は、非常に強い切断/分割/凝固効果を提供する。
電気外科ペンシル100の電力パラメータの強度を変更するため、外科医は、突出部129a、129bの少なくとも一つを双頭の矢印「X」(前出の図43および44を参照のこと)で示される方向のいずれかへと操作することによって強度制御器128を動かす。
強度制御器128は、右側半分のシェル部分102aの内部表面に形成された移動止め131に強度制御器128の弾性フィンガー128aを内部で係合することによってある程度の触知式フィードバックを提供するように操作可能である。
図38〜42に見られるように、ハウジング102は、その上に提供される一連の印31を備える。これらの印は、使用者が目で見ることができ、伝達されるべき強度の相対的なレベルを反映する。印31は、ガイドチャネル130a、130bの並びに提供され、それらの印の間には、強度制御器128への触知式フィードバックを提供する移動止め131に実質的に対応するように間隔が開けられる。
図48および49に見られるように、RFエネルギーを電極106へと伝達するためのRFライン220が提供され、電極106の近位端110への接続のため、電極レセプタクル104に直接、電気的に接続される。RFライン220は電極レセプタクル104に直接的に接続されているので、RFライン220は、VDN 127をバイパスしてVDN 127および制御ワイヤ216a〜216dを遮断する。
図49を参照すると、VDN 127は、好ましい実施形態において、以下を備える:電気外科ペンシル1000の種々のモードを識別するための第1の伝達ライン127a;電気外科ペンシル1000の種々の強度を識別するための第2の伝達ライン127b;VDN 127に対する接地として機能する第3の伝達ライン127c;および、約+5ボルトまでをVDN 127に伝達する第4の伝達ライン127d。本開示が第4の伝達ライン127dを介した+5ボルトの伝達に限定されないこと、そして第4の伝達ライン127dを介して任意の適切な電圧が伝達され得ることが、理解される。
例示的な説明のとおり、および図49に見られるように、第4の伝達ライン127dを介する+5ボルトの伝達により、スイッチ「S1a」を横切る電圧は、約0.835Vdcまたは第4の伝達ライン127dを介して伝達される電圧の約16.7%であり、スイッチ「S1b」を横切る電圧は、約1.670Vdcまたは第4の伝達ライン127dを介して伝達される電圧の約33.47%であり、スイッチ「S1d」を横切る電圧は、約3.350Vdcまたは第4の伝達ライン127dを介して伝達される電圧の約67.0%であり、そしてスイッチ「S1e」を横切る電圧は、約4.180Vdcまたは第4の伝達ライン127dを介して伝達される電圧の約83.6%である。第4の伝達ライン127dを介して伝達される電圧が+5ボルトよりも大きいか+5ボルト未満である場合も、スイッチ「S1a〜S1d」を横切る電圧は、第4の伝達ライン127dを介して+5ボルトの電圧が伝達される場合に上記で示された電圧比とほぼ同じ電圧比の状態のままであることが理解される。
VDN 127は、2000オームの最大抵抗を有する第1の可変抵抗「R1」を備える。第1の抵抗「R1」は、図49中において第3の伝達ライン127cと第4の伝達ライン127dとの間に接続される6つの個別の抵抗「R1a〜R1f」として表される可変抵抗である。第1の抵抗のセットの各抵抗「R1a〜R1f」は、333オームの抵抗を有する。第1の抵抗「R1」は、その長さに沿った複数の位置において、強度制御器128により選択的に作動可能である。この第1の抵抗「R1」の長さに沿った位置は、右側半分のシェル部分102aの内部表面に沿って形成された移動止め131に対応する(図43を参照のこと)。これらの抵抗「R1」の長さに沿った位置は、第1のスイッチのセット「S1a〜S1e」として表される。操作の際、強度制御器128が第1の抵抗「R1」に沿って動く場合、第1の抵抗「R1」の抵抗値が変化する。この第1の抵抗「R1」の抵抗値の変化は、図49において、スイッチ「S1a〜S1e」の閉鎖として表される。この第1の抵抗「R1」の抵抗値の変化は、電気外科発電機「G」によって測定される電圧の変化を引き起こす。次いで、電気外科発電機「G」は、固有の強度で電気外科ペンシル1000にRFエネルギーを伝達する。
強度制御器128が、スイッチ「S1c」に対応する第1の抵抗「R1」に沿った第3の中間位置に動かされる場合、抵抗の存在しない「待機位置」が確立される。したがって、電気外科発電機「G」は、0ボルトの最大電圧値を測定する。
VDN 127は、2000オームの最大抵抗を有する第2の可変抵抗「R2」をさらに備える。第2の抵抗「R2」は、図49中において第3の伝達ライン127cと第4の伝達ライン127dとの間に接続される4つの個別の抵抗「R2a〜R2d」として表される。抵抗「R2a」は、200オームの抵抗を有し、抵抗「R2b」は、550オームの抵抗を有し、抵抗「R2c」は、550オームの抵抗を有し、そして抵抗「R2d」は、700オームの抵抗を有する。
第2の抵抗「R2」は、作動ボタン120a〜120cのうちのいずれか1つにより選択的に作動可能である。第2の抵抗「R2」が作動ボタン120a〜120cによって作動される位置は、スイッチの第2のセット「S2a〜S2c」として表される。操作の際、特定の作動ボタン120a〜120cの作動によってスイッチの第2のセット「S2」のスイッチ「S2a〜S2c」が閉じることにより、第2の抵抗「R2」の抵抗値が変化する。この第2の抵抗「R2」の抵抗値の変化は、電気外科発電機「G」によって測定される電圧の変化を引き起こす。次いで、電気外科発電機「G」は、電気外科ペンシル1000を作動させて、これに異なる操作モードを伝える。
操作の際、一つより多くの作動ボタン120a〜120cが同時に作動する場合(すなわち、「複数キーの作動」状態の場合)、電気外科発電機「G」は、そこに保存されている予め設定された既知の電圧のいずれにも対応しない独自の電圧を測定し、したがって、電気外科ペンシル1000を作動させることも、これに何らかの操作モードを伝えることもしない。
使用の際、作動ボタン120a〜120cのどれが押し下げられるかに依存して、それぞれの触知要素122a〜122cが、それぞれのステム123a〜123cを介してVDN 127と接触するように押される。押された作動ボタン120a〜120cは、VDN 127の並列する電気接点と電気的に係合し、これによって第2の抵抗の値を変更する。第2の抵抗「R2」の抵抗値に依存して、特徴的な電圧が発生し、そして第1の伝達ライン127aおよび第1の制御ワイヤ216aを介して電気外科発電機「G」によって測定される(図48および49を参照のこと)。
電気外科ペンシル100の電力パラメータの強度を変更するため、外科医は、上記のように強度制御器128を動かし、これによって抵抗「R1」の値を変更する。第1の抵抗「R1」の抵抗値に依存して、特徴的な電圧が発生し、そして第2の伝達ライン127bおよび第2の制御ワイヤ216bを介して電気外科発電機「G」によって測定される(図48および49を参照のこと)。
図38に戻って、電気外科ペンシル1000は、プラグアセンブリ200を介して電気外科発電機「G」に結合される。図38および図47〜49に見られるように、プラグアセンブリ200はハウジング部分202および接続ケーブル224を備え、接続ケーブル224はハウジング部分202をデバイス1000に対して相互接続する。
ハウジング部分202は、互いに動作可能に係合され得る第1の半体202aと第2の半体202bとを備える。プラグアセンブリ200の電力ピン204は、ハウジング部分202から遠位方向に延びる。電力ピン204は、ハウジング部分202の中心から外れて配置される。プラグアセンブリ200は、やはりハウジング部分202から伸びる一対の配置ピン212をさらに備える。第1の配置ピン212aは、ハウジング部分202の中心に近接して配置され、そして第2の配置ピン212bは、中心から外れて、かつ電力ピン204と比較してハウジング部分202の対向する側縁に近接して配置される。
プラグアセンブリ200は、ハウジング部分202から伸びる突起214をさらに備える。突起214は、電力ピン204と第1の配置ピン212aとの間に配置される。突起214は、そこに電気接点206を保持して、各接触206の一部が、その前縁および遠位縁にそって露出されるように構成および適合される。
突起214は電力ピン204と第1の配置ピン212aとの間から延びるので、プラグアセンブリ200のハウジング部分202は、ハウジング部分202が適切な方向を向いていない限り、電気外科発電機「G」のコネクタレセプタクル「R」に入らない。
接続ケーブル224は、電力ピン204に電気的に接続されたRFライン220、およびそれぞれの接触206に電気的に接続された制御ワイヤ216a〜216dを備える。各制御ワイヤ216a〜216dは、突起214のそれぞれの接触206に個別に分けて装着される。
電気外科ペンシル1000は、プラグ200上に提供されたスマート認識技術を備える。これは、発電機「G」と連絡して電気外科ペンシルを識別し、かつ電気外科ペンシル100による組織処置に関する種々の外科パラメータを伝える。図38および47に見られるように、スマート認識技術は、アズテックコード240(上記図47を参照のこと)を備える。このコードは、発電機「G」によって光学的に読み取り可能であり、そして電気外科ペンシル1000を識別して、この発電機「G」を特定の電気外科ペンシル1000による組織処置に関するデフォルトパラメータへと予め設定する。
図45に見られるように、電気外科ペンシル1000の開口遠位端103aは、非環状の内部プロフィール305を規定する。その一方で電極106は、開口遠位端103aの内部プロフィール305を補完するように構成されて寸法を決められた成形加工された外部表面310aを有する、カラー310中に支持される。ハウジング102の開口遠位端103aは六角形の内部プロフィール305を規定し、そしてカラー310は成形加工された外部表面310aを規定する。
電流制御が電流密度に基づき得るか、または規定の表面積に対する比電流(amp/cm)を送達するように設計され得ることが、また企図される。
好ましい実施形態に関して本発明の装置が記載されたが、本発明の装置の精神および範囲から逸脱することなくこれらの実施形態に対する変更および改変がなされ得ることは、当業者にとって実に明白である。
100 電気外科ペンシル102 細長ハウジング
106 電気焼灼器エンドエフェクタ
127 分圧器ネットワーク
G 電気外科発電機

Claims (1)

  1. 明細書に記載の発明。
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